JP2016034404A - 宅配ボックスの防雨構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】確実な防雨構造を採用することにより屋外に設置可能で、しかも低コストで設置しうる宅配ボックスを提供する。【解決手段】棚板により相互に独立した収納空間13Aを形成するように上下に区画され、各収納空間前面の開口部13aには開閉自在な扉を設けた宅配ボックスであって、前記収納空間の開口部にはその内側に沿って取り囲むように内壁15を立設するとともに、該内壁端部を外向きに屈曲させてフランジ部16が形成してあり、前記扉の外周に前記フランジ部および前記内壁を収納する外壁を形成することにより、扉を閉めた状態では各収納空間の開口部からの雨水等の侵入を防止できるようにした宅配ボックスの防雨構造。【選択図】図6

Description

本発明は、屋内はもちろん、屋外にも設置できるタイプの宅配ボックスに関し、宅配ボックスへの雨水の侵入を確実に防止することができるようにした宅配ボックスの防雨構造を提供しようとするものである。
集合住宅あるいは共同住宅と呼ばれる住宅棟には、共同で使用する宅配ボックスが配置されることが多くなっている。このような宅配ボックスは、住宅棟の住人が使用しやすく、管理人が監視しやすいように、通常玄関ホールに配置している。この宅配ボックスは複数の収納室から構成されており、宅配業者が宅配ボックスの中のあいている収納室に荷物を入れるようになっている。
一方、収納室の側方にはダイヤル錠が配設されており、収納室が空の場合に配達に来た宅配業者は収納室の扉をあけて荷物を中に入れる。次に、ダイヤル錠で所定の数列の暗証番号を入力して施錠した後、配達伝票の空欄に宅配ボックスの扉番号と暗証番号を記入してポスト等に投函しておく。
配達先の入居者は、ポストに投函された配達伝票により自分宛に荷物が来ていることが分かり、配達伝票の空欄に記入した扉番号のダイヤル錠に暗証番号を入力して扉を開け、収納室から荷物を取り出す。荷物を取り出した後は扉を閉める。これにより、収納室が空の初期状態となり、他の入居者宛の荷物を保管することができるようになっている。
前述のように従来の宅配ボックスは居住棟の玄関ホールに設置されることが多い。ちなみに、玄関ホールがもともと大きい場合は問題がないが、玄関ホールに充分なスペースがないことがある。その場合、住宅棟の屋外に宅配ボックスを設けることが望まれるが、従来の宅配ボックスは外部への設置はほとんど考慮されておらず、雨が内部に浸入して収納物を汚損するばかりでなく、施錠手段などの故障の原因ともなる。
ところで、特開2002−85246号公報(特許文献1参照)には、上下に隣接する収納空間の間に棚板を開閉自在に設け、上下のいずれかの扉を閉めた状態で棚板の動きを規制する係止片を上下の扉にそれぞれ設けているので、上下いずれかの扉を閉めている状態では、扉に設けた係止片により棚板の動きを規制することができる。このようないわば機械的なインターロックで棚板の開閉の規制を行っているため、棚板用の電子錠を備えた従来のものとは異なり、コストを安価にでき、しかも屋外に設置する場合にも、防雨機能を施す場所も少なくなり、メンテナンスが容易で全体を低コスト化することができる宅配ボックスが提案されている。
特開2002−85246号公報
上記特許文献1においては、隣接する収納空間の間に棚板を開閉自在に設け、上下のいずれかの扉を閉めた状態で棚板の動きを規制する係止片を上下の扉にそれぞれ設けるという、非常に複雑な構造を採用している。
しかしながら、宅配ボックスの防雨構造として求められているのは、各収納空間において確実な防雨機能をはたさせることができるということである。
本発明は上述の点に鑑み、確実な防雨構造を採用することにより屋外に設置可能で、しかも低コストで設置しうる宅配ボックスを提供することをその目的としている。
すなわち、本発明の宅配ボックスの防雨構造は、棚板により相互に独立した収納空間を形成するように上下に区画され、各収納空間前面の開口部には開閉自在な扉を設けた宅配ボックスであって、前記収納空間の開口部にはその内側に沿って取り囲むように内壁を立設するとともに、該内壁端部を外向きに屈曲させてフランジ部が形成してあり、前記扉の外周に前記フランジ部および前記内壁を収納する外壁を形成することにより、扉を閉めた状態では各収納空間の開口部からの雨水等の侵入を防止できるようにしたことを特徴とするものである。
本発明の宅配ボックスの防雨構造において、前記収納空間の開口部は、その上端に庇が形成され、該庇が前記扉の上端を覆うようにしたことをも特徴とするものである。
本発明の宅配ボックスの防雨構造において、前記収納空間の開口部は、その底部には内壁およびフランジ部が存在しないようにしたことをも特徴とするものである。
本発明の宅配ボックスの防雨構造において、前記収納空間の開口部に設けた内壁およびフランジ部は、予めL字状断面に形成した板状部材を前記開口部の各辺ごとに用意し、各板状部材を組み付けて構成されていることをも特徴とするものである。
本発明の宅配ボックスの防雨構造において、前記開閉自在な扉は、扉の施錠・解錠を行なうダイヤル錠を内蔵し、このダイヤル錠の周囲に上下に首振り可能な防雨カバーを設けたことをも特徴とするものである。
本発明の宅配ボックスの防雨構造(請求項1)は、収納空間の開口部にはその内側に沿って取り囲むように内壁を立設するとともに、該内壁端部を外向きに屈曲させてフランジ部が形成してあり、前記扉の外周に前記フランジ部および前記内壁を収納する外壁を形成することにより、扉を閉めた状態では各収納空間の開口部からの雨水等の侵入を防止できるようにしたものである。
こうすることによって、防雨構造が単純でしかも防雨機能が非常に高く、屋外に設置した場合に防雨機能を施す場所が少ない(請求項3)ので、メンテナンスが容易で宅配ボックス全体を低コスト化することができる。
さらに、防雨構造が単純でしかも防雨機能が非常に高いため、収納空間の開口部と扉との接合箇所にパッキング等を施す必要がなく、その面でも耐久性が高くかつ低コストの宅配ボックスを提供することができるようになった。
本発明の宅配ボックスの防雨構造(請求項4)において、前記収納空間の開口部に設けた内壁およびフランジ部は、予めL字状断面に形成した板状部材を前記開口部の各辺ごとに用意し、各板状部材を組み付けて構成しているので、部材の加工が容易で組み付け作業を簡素化でき、一層低コスト化を図ることができる。
本発明の宅配ボックスの防雨構造(請求項5)において、前記開閉自在な扉は、扉の施錠・解錠を行なう暗証番号式のダイヤル錠を内蔵し、このダイヤル錠の周囲に上下に首振り可能な防雨カバーを設けたので、屋外に設置の場合に充分な防雨機能を有している上、ダイヤル錠の操作も防雨カバーを片手でも持ち上げながら簡単に行うことができ、操作性を損なうことなく宅配ボックスの開閉を行うことができる。
本発明の宅配ボックスの防雨構造を採用した宅配ボックスの正面図である。 その側面図である。 前記宅配ボックスの横断面図であり、(a)は扉を閉じた状態を、(b)は扉をやや開いた状態を、(c)は扉を完全に開いた状態を示す。 上段の収納空間の開口部を示し、扉を外した状態の正面図である。 上段の収納空間の開口部にフランジ部を取り付けた状態を示す正面図である。 宅配ボックスの防雨構造の要部拡大斜視図である。 上部フランジ部の板状部材の取り付け方法を示す要部拡大斜視図である。 上部フランジ部の板状部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 側部フランジ部の板状部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 収納空間の開口部への扉の取り付け方法を示す分解斜視図である。 次の段階の取付方法を示す斜視図である。 収納空間の開口部へ扉を取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の宅配ボックスの防雨構造を採用した宅配ボックスの斜視図である。 ダイヤル錠の防雨カバーを持ち上げてダイヤル錠のキーを操作している状態の斜視図である。 上段の宅配ボックスの扉を開いた状態を示す斜視図である。
次に、図面を参照しながら本発明の宅配ボックスの防雨構造の実施の形態を詳細に説明する。
図面は本発明の宅配ボックスの防雨構造の1実施例を示すものであり、図1ないし図6は防雨構造そのものを、図7ないし図9はフランジ部の取付過程を、図10ないし図12は収納空間の開口部への扉の取付過程を、そして図13ないし図15はダイヤル錠を解錠して扉を開ける過程をそれぞれ示している。
図1及び図2において、宅配ボックス10のボックス本体11は棚板12により相互に独立した収納空間13A,13Bを有し、それぞれの収納空間13A,13B前面の開口部13a,13bには個々に扉14A,14Bが開閉可能に取り付けられている。
そして、図3ないし図6に示すように、前記収納空間13A,13Bの開口部13a,13bにはその内側に沿って取り囲むように内壁15を立設するとともに、該内壁15端部を外向きに屈曲させてフランジ部16が形成してあり、開口部13a,13b端面と内壁15、およびそこから立ち上げたフランジ部16とで導水溝20が形成されることとなる。
次に、前記扉14A,14Bはその外周に沿って、前記フランジ部16および前記内壁15を収納する外壁21が内向きに形成してある。そしてこのように外壁21を形成することにより、扉14A,14Bを閉めた状態では各収納空間13A,13Bの開口部13a,13bからの雨水等の侵入を確実に防止できるようなった。
ちなみに、一般的には前記扉14A,14Bと収納空間13A,13Bの開口部13a,13bとの当接部位にはパッキングを介在させているのであるが、本発明のように構成することにより前記パッキングはまったく不要とすることができる。
したがって、パッキングの経年劣化や損壊による防雨機能の低下やはなはだしい老朽化等の心配がない。
なお、ボックス本体11の前記収納空間13Aの開口部13aは、図6に示すように上端に庇22が形成されている。この庇22は前記上部扉14Aの上端を覆うように張り出しており、前記収納空間13Aの開口部13a上端へ雨水が集中しても、この庇22で前記上部扉14Aの上端への雨水の集中を緩和することができる。
他方、ボックス本体11の前記上段の収納空間13Aの開口部13aは、その底部には内壁15およびフランジ部16をあえて設けなくともよい。
すなわち、前記収納空間13Aの開口部13aの底部を開放しても、単に雨水はボックス本体11の前記下段の収納空間13Bの開口部13bの上端の導水溝20に導かれるだけである。
図7ないし図9は宅配ボックスの防雨構造における、内壁15およびフランジ部16の取付方法を説明するためのものである。
すなわち、予めL字状断面に形成した板状部材31を前記収納空間13A,13Bの開口部13a,13bごとに用意しておく。このような板状部材31はアルミやステンレス等の金属板にプレス加工等を施したり、機能性樹脂を成形加工することによって簡単に準備することができる。
その上で、図7に示すように予め用意したL字状断面に形成した板状部材31を、図8に示すように、まず上部材31b、次いで縦部材31a,31aの順に前記開口部13aの各辺ごとにはめ込み、各板状部材31を組み付けて固定する。図9は板状部材31の取付が完了した状態を示す。
その際、上部材31bの両端には縦部材31a,31aの上端の上からかぶさるように折返し31cが形成してあるので、雨水は上部材31bで構成される導水溝20から縦部材31a,31aで構成される導水溝20へ無理なく導かれ、各収納空間13A,13Bの開口部13a,13bからの雨水等の侵入を確実に防止することができる。
図10ないし図12は、前記扉14A,14Bの収納空間13A,13Bの開口部13a,13bへの取付手順を示すものである。
先ず図10に示すように、予め扉14A,14Bの所定位置に蝶番41を取り付けておき、図11に示すようにL字形の連結板42の端部を前記蝶番41の軸に挿通し、連結板42を扉14A,14Bに対して回動可能となるよう連結する。その後連結板42を収納空間13A,13Bの開口部13a,13bの内側へ固定すればよい。
次に、図13ないし図15は、前記開閉自在な扉14A,14Bの操作手順を示すものである。
すなわち、扉14A,14Bは施錠・解錠を行なうダイヤル錠51を内蔵し、このダイヤル錠51の上部に設けた上枠52には防雨カバー53の上端が軸着されている。したがって防雨カバー53はダイヤル錠51の前面において前後に首振り可能であり、操作の際には下端を持ち上げて開いて操作することができ、また操作が終われば手を放すだけでダイヤル錠51の前面を閉じた状態とすることができる。
つぎに図13ないし図15を参照して、宅配業者による荷物の配達と、利用者(入居者)の荷物の受け取りの動作について説明する。先ず、配達に来た宅配業者は空の収納空間13A,13Bの扉14A,14Bをあけて荷物を中に入れる。次に、ダイヤル錠51で所定の数列の暗証番号を入力して施錠した後、配達伝票の空欄に宅配ボックス10の扉番号と暗証番号を記入してポスト等に投函しておく。
配達先の入居者は、ポストに投函された配達伝票により自分宛に荷物が来ていることが分かるので、配達伝票の空欄に記入した扉番号のダイヤル錠51に暗証番号を入力して扉14A,14Bを開け、収納空間13A,13Bから荷物を取り出す。荷物を取り出した後は扉14A,14Bを閉める。これにより、収納空間13A,13Bが空の初期状態となり、他の入居者宛の荷物を保管することができるようになっている。
本発明では、施錠手段としてダイヤル錠51を採用した場合について説明したが、ダイヤル錠51に代えて磁気カード、ICカード(非接触型を含む)等を用いたカード式や、指紋や静脈等の認証式、その他の電子錠を使用することもでき、そのような場合でも防雨カバー53が充分な防雨対策となるのである。
上記の実施形態では荷物の集配を行なう宅配業者の場合について説明したが、郵便配達人の書留(簡易書留を含む)の場合にも適用できるものである。すなわち、配達先の部屋番号を入力して扉を閉め、受領印部により受領書に受領印を捺印する。受領印に代えて、特定の受け取り番号ないし暗証番号をプリントアウトするようにしてもよい。
フォームの始まり
フォームの終わり
10 宅配ボックス
11 ボックス本体
12 棚板
13A,13B 収納空間
13a,13b 開口部
14A,14B 扉
15 内壁
16 フランジ部
20 導水溝
21 外壁
22 庇
31 板状部材
31a,31a 縦部材
31b 上部材
31c 折返し
41 蝶番
42 連結板
51 ダイヤル錠
52 上枠
53 防雨カバー
本発明は、屋内はもちろん、屋外にも設置できるタイプの宅配ボックスに関し、宅配ボックスへの雨水の侵入を確実に防止することができるようにした宅配ボックスの防雨構造を提供しようとするものである。
集合住宅あるいは共同住宅と呼ばれる住宅棟には、共同で使用する宅配ボックスが配置されることが多くなっている。このような宅配ボックスは、住宅棟の住人が使用しやすく、管理人が監視しやすいように、通常玄関ホールに配置している。この宅配ボックスは複数の収納室から構成されており、宅配業者が宅配ボックスの中のあいている収納室に荷物を入れるようになっている。
一方、収納室の側方にはダイヤル錠が配設されており、収納室が空の場合に配達に来た宅配業者は収納室の扉をあけて荷物を中に入れる。次に、ダイヤル錠で所定の数列の暗証番号を入力して施錠した後、配達伝票の空欄に宅配ボックスの扉番号と暗証番号を記入してポスト等に投函しておく。
配達先の入居者は、ポストに投函された配達伝票により自分宛に荷物が来ていることが分かり、配達伝票の空欄に記入した扉番号のダイヤル錠に暗証番号を入力して扉を開け、収納室から荷物を取り出す。荷物を取り出した後は扉を閉める。これにより、収納室が空の初期状態となり、他の入居者宛の荷物を保管することができるようになっている。
前述のように従来の宅配ボックスは居住棟の玄関ホールに設置されることが多い。ちなみに、玄関ホールがもともと大きい場合は問題がないが、玄関ホールに充分なスペースがないことがある。その場合、住宅棟の屋外に宅配ボックスを設けることが望まれるが、従来の宅配ボックスは外部への設置はほとんど考慮されておらず、雨が内部に浸入して収納物を汚損するばかりでなく、施錠手段などの故障の原因ともなる。
ところで、特開2002−85246号公報(特許文献1参照)には、上下に隣接する収納空間の間に棚板を開閉自在に設け、上下のいずれかの扉を閉めた状態で棚板の動きを規制する係止片を上下の扉にそれぞれ設けているので、上下いずれかの扉を閉めている状態では、扉に設けた係止片により棚板の動きを規制することができる。このようないわば機械的なインターロックで棚板の開閉の規制を行っているため、棚板用の電子錠を備えた従来のものとは異なり、コストを安価にでき、しかも屋外に設置する場合にも、防雨機能を施す場所も少なくなり、メンテナンスが容易で全体を低コスト化することができる宅配ボックスが提案されている。
特開2002−85246号公報
上記特許文献1においては、隣接する収納空間の間に棚板を開閉自在に設け、上下のいずれかの扉を閉めた状態で棚板の動きを規制する係止片を上下の扉にそれぞれ設けるという、非常に複雑な構造を採用している。
しかしながら、宅配ボックスの防雨構造として求められているのは、各収納空間において確実な防雨機能をはたさせることができるということである。
本発明は上述の点に鑑み、確実な防雨構造を採用することにより屋外に設置可能で、しかも低コストで設置しうる宅配ボックスを提供することをその目的としている。
すなわち、本発明の宅配ボックスの防雨構造は、棚板により相互に独立した収納空間を形成するように上下に区画され、各収納空間前面の開口部には開閉自在な扉を設けた宅配ボックスであって、前記収納空間の開口部にはその内側に沿って取り囲むように内壁を立設するとともに、該内壁端部を外向きに屈曲させてフランジ部が形成してあり、前記扉の外周に前記フランジ部および前記内壁を収納する外壁を形成することにより、扉を閉めた状態では各収納空間の開口部からの雨水等の侵入を防止できるようにした宅配ボックスの防雨構造において、
前記収納空間の開口部に設けた内壁およびフランジ部は、予めL字状断面に形成した板状部材を前記開口部の各辺ごとに用意し、各板状部材を組み付けて構成されており、かつ板状部材の上部材の両端には板状部材の縦部材の上端の上からかぶさるように折返しが形成されていることを特徴とするものである。
本発明の宅配ボックスの防雨構造において、前記収納空間の開口部は、その上端に庇が形成され、該庇が前記扉の上端を覆うようにしたことをも特徴とするものである。
本発明の宅配ボックスの防雨構造において、前記収納空間の開口部は、その底部には内壁およびフランジ部が存在しないようにしたことをも特徴とするものである。
本発明の宅配ボックスの防雨構造において、前記開閉自在な扉は、扉の施錠・解錠を行なうダイヤル錠を内蔵し、このダイヤル錠の周囲に上下に首振り可能な防雨カバーを設けたことをも特徴とするものである。
本発明の宅配ボックスの防雨構造(請求項1)は、収納空間の開口部にはその内側に沿って取り囲むように内壁を立設するとともに、該内壁端部を外向きに屈曲させてフランジ部が形成してあり、前記扉の外周に前記フランジ部および前記内壁を収納する外壁を形成することにより、扉を閉めた状態では各収納空間の開口部からの雨水等の侵入を防止できるようにしたものである。
こうすることによって、防雨構造が単純でしかも防雨機能が非常に高く、屋外に設置した場合に防雨機能を施す場所が少ない(請求項3)ので、メンテナンスが容易で宅配ボックス全体を低コスト化することができる。
さらに、防雨構造が単純でしかも防雨機能が非常に高いため、収納空間の開口部と扉との接合箇所にパッキング等を施す必要がなく、その面でも耐久性が高くかつ低コストの宅配ボックスを提供することができるようになった。
本発明の宅配ボックスの防雨構造(請求項1)において、前記収納空間の開口部に設けた内壁およびフランジ部は、予めL字状断面に形成した板状部材を前記開口部の各辺ごとに用意し、各板状部材を組み付けて構成してあり、かつ板状部材の上部材の両端には板状部材の縦部材の上端の上からかぶさるように折返しが形成されている。したがって、各収納空間の開口部からの雨水等の侵入を確実に防止することが可能であり、しかも部材の加工が容易で組み付け作業を簡素化でき、一層低コスト化を図ることができる。
本発明の宅配ボックスの防雨構造(請求項4)において、前記開閉自在な扉は、扉の施錠・解錠を行なう暗証番号式のダイヤル錠を内蔵し、このダイヤル錠の周囲に上下に首振り可能な防雨カバーを設けたので、屋外に設置の場合に充分な防雨機能を有している上、ダイヤル錠の操作も防雨カバーを片手でも持ち上げながら簡単に行うことができ、操作性を損なうことなく宅配ボックスの開閉を行うことができる。
本発明の宅配ボックスの防雨構造を採用した宅配ボックスの正面図である。 その側面図である。 前記宅配ボックスの横断面図であり、(a)は扉を閉じた状態を、(b)は扉をやや開いた状態を、(c)は扉を完全に開いた状態を示す。 上段の収納空間の開口部を示し、扉を外した状態の正面図である。 上段の収納空間の開口部にフランジ部を取り付けた状態を示す正面図である。 宅配ボックスの防雨構造の要部拡大斜視図である。 上部フランジ部の板状部材の取り付け方法を示す要部拡大斜視図である。 上部フランジ部の板状部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 側部フランジ部の板状部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 収納空間の開口部への扉の取り付け方法を示す分解斜視図である。 次の段階の取付方法を示す斜視図である。 収納空間の開口部へ扉を取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の宅配ボックスの防雨構造を採用した宅配ボックスの斜視図である。 ダイヤル錠の防雨カバーを持ち上げてダイヤル錠のキーを操作している状態の斜視図である。 上段の宅配ボックスの扉を開いた状態を示す斜視図である。
次に、図面を参照しながら本発明の宅配ボックスの防雨構造の実施の形態を詳細に説明する。
図面は本発明の宅配ボックスの防雨構造の1実施例を示すものであり、図1ないし図6は防雨構造そのものを、図7ないし図9はフランジ部の取付過程を、図10ないし図12は収納空間の開口部への扉の取付過程を、そして図13ないし図15はダイヤル錠を解錠して扉を開ける過程をそれぞれ示している。
図1及び図2において、宅配ボックス10のボックス本体11は棚板12により相互に独立した収納空間13A,13Bを有し、それぞれの収納空間13A,13B前面の開口部13a,13bには個々に扉14A,14Bが開閉可能に取り付けられている。
そして、図3ないし図6に示すように、前記収納空間13A,13Bの開口部13a,13bにはその内側に沿って取り囲むように内壁15を立設するとともに、該内壁15端部を外向きに屈曲させてフランジ部16が形成してあり、開口部13a,13b端面と内壁15、およびそこから立ち上げたフランジ部16とで導水溝20が形成されることとなる。
次に、前記扉14A,14Bはその外周に沿って、前記フランジ部16および前記内壁15を収納する外壁21が内向きに形成してある。そしてこのように外壁21を形成することにより、扉14A,14Bを閉めた状態では各収納空間13A,13Bの開口部13a,13bからの雨水等の侵入を確実に防止できるようなった。
ちなみに、一般的には前記扉14A,14Bと収納空間13A,13Bの開口部13a,13bとの当接部位にはパッキングを介在させているのであるが、本発明のように構成することにより前記パッキングはまったく不要とすることができる。
したがって、パッキングの経年劣化や損壊による防雨機能の低下やはなはだしい老朽化等の心配がない。
なお、ボックス本体11の前記収納空間13Aの開口部13aは、図6に示すように上端に庇22が形成されている。この庇22は前記上部扉14Aの上端を覆うように張り出しており、前記収納空間13Aの開口部13a上端へ雨水が集中しても、この庇22で前記上部扉14Aの上端への雨水の集中を緩和することができる。
他方、ボックス本体11の前記上段の収納空間13Aの開口部13aは、その底部には内壁15およびフランジ部16をあえて設けなくともよい。
すなわち、前記収納空間13Aの開口部13aの底部を開放しても、単に雨水はボックス本体11の前記下段の収納空間13Bの開口部13bの上端の導水溝20に導かれるだけである。
図7ないし図9は宅配ボックスの防雨構造における、内壁15およびフランジ部16の取付方法を説明するためのものである。
すなわち、予めL字状断面に形成した板状部材31を前記収納空間13A,13Bの開口部13a,13bごとに用意しておく。このような板状部材31はアルミやステンレス等の金属板にプレス加工等を施したり、機能性樹脂を成形加工することによって簡単に準備することができる。
その上で、図7に示すように予め用意したL字状断面に形成した板状部材31を、図8に示すように、まず上部材31b、次いで縦部材31a,31aの順に前記開口部13aの各辺ごとにはめ込み、各板状部材31を組み付けて固定する。図9は板状部材31の取付が完了した状態を示す。
その際、上部材31bの両端には縦部材31a,31aの上端の上からかぶさるように折返し31cが形成してあるので、雨水は上部材31bで構成される導水溝20から縦部材31a,31aで構成される導水溝20へ無理なく導かれ、各収納空間13A,13Bの開口部13a,13bからの雨水等の侵入を確実に防止することができる。
図10ないし図12は、前記扉14A,14Bの収納空間13A,13Bの開口部13a,13bへの取付手順を示すものである。
先ず図10に示すように、予め扉14A,14Bの所定位置に蝶番41を取り付けておき、図11に示すようにL字形の連結板42の端部を前記蝶番41の軸に挿通し、連結板42を扉14A,14Bに対して回動可能となるよう連結する。その後連結板42を収納空間13A,13Bの開口部13a,13bの内側へ固定すればよい。
次に、図13ないし図15は、前記開閉自在な扉14A,14Bの操作手順を示すものである。
すなわち、扉14A,14Bは施錠・解錠を行なうダイヤル錠51を内蔵し、このダイヤル錠51の上部に設けた上枠52には防雨カバー53の上端が軸着されている。したがって防雨カバー53はダイヤル錠51の前面において前後に首振り可能であり、操作の際には下端を持ち上げて開いて操作することができ、また操作が終われば手を放すだけでダイヤル錠51の前面を閉じた状態とすることができる。
つぎに図13ないし図15を参照して、宅配業者による荷物の配達と、利用者(入居者)の荷物の受け取りの動作について説明する。先ず、配達に来た宅配業者は空の収納空間13A,13Bの扉14A,14Bをあけて荷物を中に入れる。次に、ダイヤル錠51で所定の数列の暗証番号を入力して施錠した後、配達伝票の空欄に宅配ボックス10の扉番号と暗証番号を記入してポスト等に投函しておく。
配達先の入居者は、ポストに投函された配達伝票により自分宛に荷物が来ていることが分かるので、配達伝票の空欄に記入した扉番号のダイヤル錠51に暗証番号を入力して扉14A,14Bを開け、収納空間13A,13Bから荷物を取り出す。荷物を取り出した後は扉14A,14Bを閉める。これにより、収納空間13A,13Bが空の初期状態となり、他の入居者宛の荷物を保管することができるようになっている。
本発明では、施錠手段としてダイヤル錠51を採用した場合について説明したが、ダイヤル錠51に代えて磁気カード、ICカード(非接触型を含む)等を用いたカード式や、指紋や静脈等の認証式、その他の電子錠を使用することもでき、そのような場合でも防雨カバー53が充分な防雨対策となるのである。
上記の実施形態では荷物の集配を行なう宅配業者の場合について説明したが、郵便配達人の書留(簡易書留を含む)の場合にも適用できるものである。すなわち、配達先の部屋番号を入力して扉を閉め、受領印部により受領書に受領印を捺印する。受領印に代えて、特定の受け取り番号ないし暗証番号をプリントアウトするようにしてもよい。
フォームの始まり
フォームの終わり
10 宅配ボックス
11 ボックス本体
12 棚板
13A,13B 収納空間
13a,13b 開口部
14A,14B 扉
15 内壁
16 フランジ部
20 導水溝
21 外壁
22 庇
31 板状部材
31a,31a 縦部材
31b 上部材
31c 折返し
41 蝶番
42 連結板
51 ダイヤル錠
52 上枠
53 防雨カバー

Claims (5)

  1. 棚板により相互に独立した収納空間を形成するように上下に区画され、各収納空間前面の開口部には開閉自在な扉を設けた宅配ボックスであって、前記収納空間の開口部にはその内側に沿って取り囲むように内壁を立設するとともに、該内壁端部を外向きに屈曲させてフランジ部が形成してあり、前記扉の外周に前記フランジ部および前記内壁を収納する外壁を形成することにより、扉を閉めた状態では各収納空間の開口部からの雨水等の侵入を防止できるようにしたことを特徴とする宅配ボックスの防雨構造。
  2. 前記収納空間の開口部は、その上端に庇が形成され、該庇が前記扉の上端を覆うようにしたことを特徴とする請求項1記載の宅配ボックスの防雨構造。
  3. 前記収納空間の開口部は、その底部には内壁およびフランジ部が存在しないようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の宅配ボックスの防雨構造。
  4. 前記収納空間の開口部に設けた内壁およびフランジ部は、予めL字状断面に形成した板状部材を前記開口部の各辺ごとに用意し、各板状部材を組み付けて構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の宅配ボックスの防雨構造。
  5. 前記開閉自在な扉は、扉の施錠・解錠を行なうダイヤル錠を内蔵し、このダイヤル錠の周囲に上下に首振り可能な防雨カバーを設けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の宅配ボックスの防雨構造。
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