JP2016033034A - 折り畳みコンテナ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造によって組み立てや折り畳みが円滑に行えると共に、前後左右の側板が折り畳まれる途上において一旦折り畳みを停止させて指が側板間に挟まれる等の事故発生を防止することができる側板の傾斜保持手段を備えた折り畳みコンテナを提供する。
【解決手段】底板に前後左右の側板が折り畳み可能に立設し、且つ、直角に隣接する側板同士がヒンジ部を介して屈折自在に連結していると共に左右の側板を台形状の中央側板部4aと、この中央側板部4aの両側傾斜縁辺にヒンジ部を介して折り畳み可能に連結している三角形状の両側側板部4b、4bとからなり、上記ヒンジ部に、係止突起10を有する雄ヒンジ部材7bと、この係止突起10が係脱する傾斜保持係止凹部9aを有する雌ヒンジ部材7aとからなる側板の傾斜保持手段を設けている。
【選択図】図9
【解決手段】底板に前後左右の側板が折り畳み可能に立設し、且つ、直角に隣接する側板同士がヒンジ部を介して屈折自在に連結していると共に左右の側板を台形状の中央側板部4aと、この中央側板部4aの両側傾斜縁辺にヒンジ部を介して折り畳み可能に連結している三角形状の両側側板部4b、4bとからなり、上記ヒンジ部に、係止突起10を有する雄ヒンジ部材7bと、この係止突起10が係脱する傾斜保持係止凹部9aを有する雌ヒンジ部材7aとからなる側板の傾斜保持手段を設けている。
【選択図】図9
Description
本発明は、材料や部品等の各種の物品を収納して輸送、保管する際に使用されるコンテナであって、物品を収納する際の組み立てや、使用後における折り畳みがワンタッチで行うことができる折り畳みコンテナに関する。
このような折り畳みコンテナとしては、例えば、特許文献1に記載されているように、矩形状の底板の前後左右の辺に一定高さの側板をヒンジ部を介して底板上に折り畳み可能に立設すると共に、前後の側板又は左右の側板のいずれか一方の相対する側板を、底板の辺にヒンジ部を介して折り畳み可能に連結した三角形状又は等脚台形状の中央側板部と、この中央側板部の両側傾斜縁辺にヒンジ部を介して内側に折り畳み可能に連結した三角形状の両側側板部とによって形成し、これらの両側側板部の外端側の縁辺を対向する他方の相対する側板の縁辺にヒンジ部を介して連結してなり、一方の相対する側板の上記中央側板部と両側側板部とを上記ヒンジ部から内側に向かって底板上に折り畳むことにより、この折り畳みと連動して他方の相対する側板もヒンジ部を介して一方の相対する側板上に折り畳むことができるように構成したコンテナが知られている。
上記のように構成した折り畳みコンテナによれば、底板の前後左右の辺にヒンジ部を介して折り畳み可能に立設してなる前後左右の側板において、一方の相対する側板を底板上に向かって折り畳むことにより、他方の相対する側板も連動して同時に折り畳むことができ、折り畳み状態から他方の相対する側板を引き起こすことによって一方の相対する側板もこの引き起し操作に連動して自動的に起立させることができ、従って、物品を収納する際の組み立てや、使用後における折り畳みがワンタッチで行うことができるとった利点を有するが、折り畳み時において一方の相対する側板の中央側板部を内側に向かって押し倒すと、中央側板部の両側傾斜縁辺に連結している両側側板部がヒンジ部を介して内側に屈折し、この屈折によって他方の相対する側板が内側に向かって傾動してこれらの前後側板が底板上に向かって勢いよく倒れ、その際、指が側板間に挟まれたりするといって事故が発生する虞れがあった。
さらに、前後左右の側板が底板上に衝撃的に折り畳まれて、側板やヒンジ部等が損傷する事態も発生するといった問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、組み立てや折り畳みが円滑に行えるのは勿論、前後左右の側板が折り畳まれる途上において、一旦、折り畳みを停止させて指が側板間に挟まれる等の事故を防止することができる折り畳みコンテナを提供するにある。さらに、本発明のもう一つの目的は、組み立てた際には前後左右の側板の起立を保持し、折り畳んだ際にはその折り畳み形態を保持する手段を備えた折り畳みコンテナを提供するにある。
上記目的を達成するために本発明の折り畳みコンテナは、請求項1に記載したように、矩形状の底板の前後左右の辺に一定高さの側板を底板上に折り畳み可能に立設すると共に、前後の側板又は左右の側板のいずれか一方の相対する側板を、底板の縁辺にヒンジ部を介して折り畳み可能に連結した下端縁辺の両端から上端中央部に向かって斜め上方に傾斜した両側傾斜縁辺を有する中央側板部と、この中央側板部の両側傾斜縁辺にヒンジ部を介して内側に折り畳み可能に連結した両側側板部とによって形成し、これらの両側側板部の外端側の縁辺を対向する他方の相対する側板の縁辺にヒンジ部を介して連結してなる折り畳みコンテナにおいて、上記前後左右の側板を折り畳み方向に一定角度、傾動させた際に、その位置で一旦傾斜状態を保持し、折り畳み方向の操作力によってその保持を解除する側板の傾斜保持手段を設けていることを特徴とする。
このように構成した折り畳みコンテナにおいて、請求項2に係る発明は、上記一方の相対する側板における中央側板部と両側側板部とを連結しているヒンジ部を、中央側板部と両側側板部との対向する傾斜縁辺のいずれか一方に一体に設けられたヒンジ軸を含む雄ヒンジ部材と、他方に一体に設けられてこの雄ヒンジ部材を回動可能に挿嵌させている筒状軸受け片を含む雌ヒンジ部材とによって構成してあり、これらの雄ヒンジ部材と雌ヒンジ部材との対向面に、前後左右の側板が内側に向かって一体角度まで傾動した際に互いに係止する係止突起と係止凹部とからなる傾斜保持手段を設けていることを特徴とし、請求項3に係る発明は、上記係止凹部に代えて上記係止突起に係脱する傾斜保持係止突起を設けていることを特徴とする。
さらに、請求項4に係る発明は、上記雄ヒンジ部材と雌ヒンジ部材との対向面に設けている係止突起と係止凹部とにおいて、係止凹部を設けている面に、前後左右の側板を起立させてコンテナを組み立てた際に、上記係止突起を係止させる起立保持係止凹部と、前後左右の側板を底板上に折り畳んだ際に上記係止突起を係止させる折り畳み保持係止凹部とを設けていることを特徴とし、請求項5に係る発明は、上記起立保持係止凹部と折り畳み保持係止凹部とに代えて、係止突起に係脱する起立保持係止突起と折り畳み保持係止突起とを設けていることを特徴とする。
また、上記請求項1に記載の発明において、請求項6に係る発明は、上記一方の相対する側板における両側側板部の外端縁辺と、他方の相対する側板の縁辺とを連結しているヒンジ部を、上記両側側板部の外端縁辺に突設している軸突設部材の端面に突設したヒンジ軸と、上記他方の側板の縁辺に設けられて上記ヒンジ軸を回動自在に支持した軸受け凹部とによって構成してあり、上記軸突設部材の外周面に、前後左右の側板が内側に向かって一定角度まで傾動した際に、他方の側板の縁辺における端面に係止する傾斜保持係止面を形成していることを特徴とする。
さらに、請求項7に係る発明は、上記軸突設部材の外周面に、前後左右の側板を起立させた際に他方の側板の縁辺における端面に係止する起立保持係止面を形成していることを特徴とする。
同様に、請求項8に係る発明は、上記一方の相対する側板における中央側板部の下端を底板の縁辺に連結しているヒンジ部を、中央側板部の下端面に突設している軸突設部材の端面に突設したヒンジ軸と、底板の縁辺に設けられて上記ヒンジ軸を回動自在に支持した軸受け凹部とによって構成してあり、上記軸突設部材の外周面に、前後左右の側板が内側に向かって一定角度まで傾動した際に、底板の縁辺における上面に係止する傾斜保持係止面を形成していることを特徴とする。
さらに、請求項9に係る発明は、上記軸突設部材の外周面に、前後左右の側板を起立させた際に、底板の縁辺における上面に係止する起立保持係止面を形成していることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、一方の相対する側板における両側側板部をヒンジ部を介して連結している他方の相対する側板の内面に、前後左右の側板を底板上に折り畳んだ際に上記両側側板部を受け入れる凹部を設けていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、底板の前後左右の辺に側板を折り畳み可能に立設すると共に、相対する一方の側板を、底板の辺にヒンジ部を介して折り畳み可能に連結した下端縁辺の両端から上端中央部に向かって斜め上方に傾斜した両側傾斜縁辺を有する中央側板部と、この中央側板部の両側傾斜縁辺にヒンジ部を介して内側に折り畳み可能に連結した両側側板部とによって形成し、これらの両側側板部の外端縁辺をこれらの縁辺に対向する他方の相対する側板の縁辺にヒンジ部を介して連結しているので、一方の相対する側板を底板上に折り畳むことにより、他方の相対する側板も連動して同時に折り畳むことができ、この折り畳み状態から他方の相対する側板を引き起こすことによって一方の相対する側板もこの引き起し操作に連動して自動的に起立させることができ、従って、物品を収納する際の組み立てや使用後における折り畳みが円滑に行うことができる。
さらに、本発明によれば、前後左右の側板を折り畳み方向に一定角度、傾動させた際に、その位置で一旦傾斜状態を保持し、折り畳み方向の操作力によってその保持を解除する側板の傾斜保持手段を設けているので、折り畳み時には前後左右の側板をその傾動途上において傾斜保持手段により一旦、停止させることができ、従って、前後左右の側板が底板上に重なり合うまで勢い良く傾動するのを防止することができて、指が底板と側板との間や一方の相対する側板における互いに屈折する中央側板部と両側側板部との間に挟まれる等の事故を防止することができ、また、底板上に側板が衝撃的に折り畳まれるのを抑止して、側板等が損傷するのを防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、上記一方の相対する側板における中央側板部と両側側板部とを連結しているヒンジ部を、中央側板部と両側側板部との対向する傾斜縁辺のいずれか一方に一体に設けられたヒンジ軸を含む雄ヒンジ部材と、他方に一体に設けられてこの雄ヒンジ部材を回動可能に挿嵌させている筒状軸受け片を含む雌ヒンジ部材とによって構成し、これらの雄ヒンジ部材と雌ヒンジ部材との対向面に、前後左右の側板が内側に向かって一体角度まで傾動した際に互いに係止する係止突起と係止凹部とからなる傾斜保持手段を設けているので、底板上に向かって傾動する前後左右の側板をその傾動途上の中間部において、係止突起と傾斜保持係止凹部との係止により一旦ロック状態に停止させることができ、従って、上記のように指が側板間等に挟まれる事故をなくすることができると共に前後左右の側板が底板上に衝撃的に折り畳まれることによる損傷等の発生を防止することができる。
なお、請求項3に記載したように、上記係止凹部に代えて係止突起に係脱する起立保持用突起を設けておいても、上記と同じ作用効果を奏することができる。
さらに、請求項4に係る発明によれば、上記雄ヒンジ部材と雌ヒンジ部材との対向面に設けている係止突起と係止凹部とにおいて、係止凹部を設けている面に、前後左右の側板を起立させてコンテナを組み立てた際に、上記係止突起を係止させる起立保持係止凹部を設けているので、コンテナの組立てと同時にこれらの雌雄ヒンジ部材に設けている係止突起と起立保持係止凹部とが係止して、側板が不測に折り畳み方向に傾動することがないように自動的にロック状態に保持することができ、安定した組立形態を維持することができると共に、折り畳み時には操作力によって起立保持を自動的に解除させて円滑に折り畳むことができる。
また、上記係止凹部を設けているヒンジ部材の面に上記起立保持係止凹部と傾斜保持係止凹部と共に、他方のヒンジ部材に突設している係止突起を係止させる折り畳み保持係止凹部を設けているので、これらの係止突起と折り畳み保持係止凹部との係止によって前後左右の側板を底板上に折り畳まれた状態に保持しておくことができ、取り扱い時等において側板が不測に起立方向に回動しようとするのを確実に防止することができ、取り扱い性に優れた折り畳みコンテナを提供することができる。
なお、請求項5に記載したように、上記起立保持係止凹部と折り畳み保持係止凹部とに代えて、係止突起に係脱する起立保持係止突起と折り畳み保持係止突起とを設けておいても、上記と同様な作用効果を奏することができる。
請求項6に係る発明は、上記傾斜保持手段とは別な傾斜保持手段であって、上記一方の相対する側板における両側側板部の外端縁辺と、他方の相対する側板の縁辺とを連結しているヒンジ部を、上記両側側板部の外端縁辺に突設している軸突設部材の端面に突設したヒンジ軸と、上記他方の側板の縁辺に設けられて上記ヒンジ軸を回動自在に支持した軸受け凹部とによって構成してあり、上記軸突設部材の外周面に、前後左右の側板が内側に向かって一定角度まで傾動した際に、他方の側板の縁辺における端面に係止する傾斜保持係止面を形成しているので、コンテナを折り畳む途上において、前後左右の側板が内側に向かって一定角度まで傾動した時に、一方の側板の両側側板部の外端縁辺に突設している軸突設部材の外周面に形成している傾斜保持係止面が他方の側板の端面に密着状態に係止して両側板がそれ以上互いに屈折するのを制動することができ、この傾斜保持手段を上記一方の相対する側板における中央側板部と両側側板部とを連結したヒンジ部に設けている上記傾斜保持手段と共に採用すれば、折り畳み時において前後左右の側板が底板上に向かって倒れる際に、その途上においてこれらの傾斜保持手段によって確実にそれ以上の傾動を阻止することができ、一定の傾斜角度でもって一旦、停止させることができる。
請求項7に係る発明によれば、上記軸突設部材の外周面に、前後左右の側板を起立させた際に他方の側板の縁辺における端面に係止する起立保持係止面を形成しているので、この軸突設部材を備えたヒンジ部においても、前後左右の側板を起立状態に保持する作用を奏することができ、上記請求項4に記載の発明における起立保持手段と共に、前後左右の側板が不測に折り畳み方向に傾動するのをより確実に抑止しておくことができ、安定したコンテナの組立形態を保持することができる。
請求項8に係る発明はさらに別な傾斜保持手段に係るもので、上記一方の相対する側板における中央側板部の下端を底板の縁辺に連結しているヒンジ部を、中央側板部の下端面に突設している軸突設部材の端面に突設したヒンジ軸と、底板の縁辺に設けられて上記ヒンジ軸を回動自在に支持した軸受け凹部とによって構成してあり、上記軸突設部材の外周面に、前後左右の側板が内側に向かって一定角度まで傾動した際に、底板の縁辺における上面に係止する傾斜保持係止面を形成しているので、折り畳み時に、一方の相対する側板を他方の相対する側板と共に内側に向かって傾動させた際に、上記一方の相対する側板における中央側板部の下端面に突設している軸突設部材の外周面に形成している傾斜保持係止面が底板の縁辺上面に密着、係止してそれ以上の傾動を阻止することができ、上記請求項2及び請求項6に記載の傾斜保持手段と共に前後側板の傾斜保持をより確実に行うことができる。
さらに、請求項9に係る発明によれば、上記軸突設部材の外周面に、前後左右の側板を起立させた際に、底板の縁辺における上面に係止する起立保持係止面を形成しているので、この起立保持係止面と底板の縁辺上面との係止によって一方の相対する側板が不測に内側方に折り畳まれるのを防止することができ、一方の相対する側板と共に他方の相対する側板も起立状態を保持することができるものであり、その上、上記請求4および請求項7に記載の起立保持係止手段と共により確実に起立状態を保持することができて安定したコンテナに組み立てることができる。
また、請求項10に係る発明によれば、上記一方の相対する側板における両側側板部の縦方向の縁辺にヒンジ部を介して連結している他方の相対する側板の内面に、折り畳んだ際に上記両側側板部を受け入れる凹部を設けているので、底板上に側板を折り畳んだ際の側板同士の折り重ね厚みを薄くすることができ、従って、折り畳んだコンテナの薄形化を図ることができて取扱性等を向上させることができる。
本発明の具体的な実施例を図面について説明すると、折り畳みコンテナは合成樹脂成形品であって、図1、図2に示すように矩形状の底板1と、この底板1の互いに平行な前後の辺と左右の辺とに一定高さの側板2〜5を底板1上に折り畳み可能に立設していると共に、前後に相対する側板2、3と左右に相対する側板4、5とにおけるいずれか一方の相対する側板、図においては左右の側板4、5を、底板1の縁辺上にヒンジ部6によって折り畳み方向に回動自在に連結している下端縁辺を底辺とし、この底辺の両側端面から上端面中央部に向かって斜め45度の角度でもって傾斜している傾斜面を両側傾斜縁辺とする台形状の中央側板部4a、5aと、これらの中央側板部4a、5aの両側傾斜縁辺に等しい長さの傾斜端面を底面とする三角形状の両側側板部4b、4b;5b、5bとにそれぞれ分割してあり、これらの三角形状の両側側板部4b、5bの底面を上記台形状の中央側板部4a、5aにおける傾斜縁辺に対向させて縁辺の長さ方向の数カ所にヒンジ部7によって内側に向かって折り畳み可能に連結している。
このように、上記一方の相対する側板4、5(以下、左右側板とする)を台形状の中央側板部4a、5aと、この中央側板部4a、5aの両側傾斜縁辺にヒンジ部7によって内側に折り畳み可能に連結している三角形状の両側側板部4b、4b;5b、5bとによって形成してあり、この両側側板部4b、4b;5b、5bにおける外側に向けている縦方向の外端縁辺の端面を上記他方の相対する側板2、3(以下、前後側板とする)の両側縁辺部における底板1側に向けている内面に突き合わせ状に対向させ、その対向面をヒンジ部8によって両側側板部4b、4b;5b、5bが内側に向かってそれぞれ折り畳み可能に連結している。
なお、上記台形状の中央側板部4a、5aと三角形状の両側側板部4b、4b;5b、5bとからなる左右側板4、5において、その前後方向の横幅を縦幅(高さ)の2倍よりも大きい横長長方形状に形成しているため、中央側板部4a、5aは等脚台形状に形成されているが、前後方向の横幅を縦幅の2倍の寸法に形成しておくと、中央側板部4a、5aは等脚台形状ではなく二等辺三角形状に形成されることになる。
上記左右側板4、5における中央側板部4a、5aと両側側板部4b、4b;5b、5bとを連結しているヒンジ部7の具体的な構造を図3〜図5に基づいて説明する。なお、これらの左右側板4、5の構造は同じであるので、一方の側板4における中央側板部4aと両側側板部4b、4bとのヒンジ部7により連結構造について説明し、他方の側板5については一方の側板4と同一部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
一方の側板4の中央側板部4aの両側傾斜縁辺における外側の面の数カ所(図においては3カ所)に短い筒状軸受け片からなる雌ヒンジ部材7aを、その筒孔方向を傾斜縁辺に平行に向けた状態にして両側傾斜縁辺の長さ方向に一定間隔毎に一体に設けていると共に、中央側板部4aの両側傾斜縁辺に対向する両側側板部4b、4bの傾斜端面には上記各雌ヒンジ部材7aに対応させて、対応する雌ヒンジ部材7aに回動自在に挿嵌したヒンジ軸からなる雄ヒンジ部材7bを突設してあり、これらの雌雄ヒンジ部材7a、7bによってヒンジ部7を形成している。なお、両側側板部4b、4bの傾斜端面には、上記雌ヒンジ部材7a間に介入させた筒状部材7cを設けてあり、この筒状部材7cの端面に上記ヒンジ軸からなる雄ヒンジ部材7bが突設されている。
上記筒状軸受け片からなる雌ヒンジ部材7aには図5に示すように、上記ヒンジ軸からなる雄ヒンジ部材7aの外周面と対向する内周面の3箇所に、一定深さの又は外周面にまで貫通する係止凹部9a、9b、9cを形成している一方、上記雄ヒンジ部材7bの外周面には係止凹部9a〜9cに弾性的に係脱する係止突起10を突設している。雌ヒンジ部材7aに形成している上記係止凹部9a〜9cは、底板1の縁辺上に前後左右の側板2〜5を垂直状態に立設してコンテナを組み立てた際に、一つの係止凹部9aに係止突起10が係止するように構成されてあり、これらの係止凹部9aと係止突起10とによって側板の起立保持手段を形成している。
さらに、前後左右の側板2〜5を底板1上に折り畳む際に、左右側板4、5における上記中央側板部4a、5aを底板1に対するヒンジ部6を支点として折り畳み方向に傾動させると、中央側板部4a、5aと両側側板部4b、4b;5b、5bとは図6〜図9に示すように、互い内側に向かってV字状に屈折するが、中央側板部4a、5aが一定角度、例えば、略45の角度まで傾動した際に、次の係止凹部9bに雄ヒンジ部材7bの係止突起10が係止するように構成してあり、従って、この係止凹部9aを側板傾斜保持係止凹部とし、係止突起10と共に傾斜保持手段を形成している。
また、図10に示すように、前後左右の側板2〜5が底板1上に折り畳まれて図11〜図13に示すように、左右側板4、5における中央側板部4a、5aの外面(下面)に両側側板部4b、4b;5b、5bが折り重ねられた状態となった時に、中央側板部4a、5aに次の係止凹部9cに係止突起10が係止して折り畳み状態を保持するように形成している。従って、この係止凹部9cは折り畳み保持係止凹部となる。なお、中央側板部4a、5a側に雌ヒンジ部材7aを、両側側板部4b、4b;5b、5b側に雄ヒンジ部材7bを設けているが、中央側板部4a、5aに雄ヒンジ部材7bを、両側側板部4b、4b;5b、5bに雌ヒンジ部材7aを設けた構造としておいてもよい。
上記左右側板4、5の両側側板部4b、4b;5b、5bにおける外側に向けている垂直な外端縁辺と、この外端縁辺に対向する前後側板2、3の両端縁辺とを互いに屈折自在に連結している上記ヒンジ部8は、図14〜図16に示すように、上記両側側板部4b、4b;5b、5bの縦方向の縁辺における外端面に上下方向に間隔を存して一定長さを有する半筒形状の軸突設部材11、11を突設してこの軸突設部材11、11を前後側板2 、3 の両端部内面における上下部に設けているコ字状の軸受け凹部12、12内にそれぞれ挿入し、軸突設部材11の上下両端面に突設しているヒンジ軸8a、8aを上記軸受け凹部12、12の上下対向内面に設けた軸受け孔8b、8bに回動自在に挿嵌させてなる構造を有する。
前後側板2 、3 の両端部には、内側に向かって突設している一定高さの壁部2a、3aが一体に設けられてあり、上記軸受け凹部12、12はこの壁部2a、3aの上下部に側板2 、3 の内面に達する深さまで形成されていると共に壁部2a、3aの両側面間に亘って貫通した状態となるように形成されている。また、前後側板2、3の上下端部は内方に向かって上記壁部2a、3aと同じ高さ(幅)でもって突設した上下壁部2b、3bに形成してあり、これらの側部2a、3a及び上下壁部2b、3bで囲まれた内面を上記左右側板4、5の両側側板部4b、4b;5b、5bの収納凹部2c、3cに形成している。
さらに、上記軸突設部材11の外周面に、コンテナを組み立てた際、即ち、前後左右の側板2〜5を立設した際に、図16に示すように、上記軸受け凹部12の底面となっているこの軸受け凹部12を設けた側板2、3の両側部内面に弾性的に係止する一定幅を有する平坦な起立保持係止面13を形成していると共に、前後左右の側板2〜5が内側に向かって一定角度まで傾動した際に、上記同様に軸受け凹部12を設けた側板2、3の両端部内面に弾性的に係止する一定幅を有する平坦な傾斜保持係止面14を上記起立保持係止面に隣接して軸突設部材11の外周面に形成している(図17、図18参照)。
軸突設部材11の外周面に形成しているこれらの起立保持係止面13と傾斜保持係止面14とは、軸突設部材11の長さ方向に長い稜角部15を介して軸突設部材11の回動方向に隣接して設けられていると共に、軸突設部材11の回転中心とこの軸突設部材11に対応する前後側板2、3の上記両端部内面間の距離よりも軸突設部材11の回転中心と稜角部15の先端間の距離を大にして、軸突設部材11が両側側板部4b、4b;5b、5bと一体に回動した時に、稜角部15を側板2、3の内面に押し付けて、その押し付け反力により軸突設部材11に突設しているヒンジ軸8a、8aを軸受け孔8b、8b内で側板2、3の内面から逃げる方向に押動しながら稜角部15が側板2、3の内面上を摺動して通過し、起立保持係止面13及び傾斜保持係止面14を側板2、3の内面に弾性的に圧接、係止させるように構成している。
また、左右の側板4、5における中央側板部4a、5aの下端を、底板1における左右の縁辺に折り畳み方向に回動自在に連結しているヒンジ部6も、上記一方の相対する側板4、5の縁辺と、この縁辺に対向する前後側板2、3の両端縁辺とを互いに屈折自在に連結している上記ヒンジ部8と同じヒンジ構造に構成している。
具体的には、図14、図19に示すように、底板1の左右の縁辺に底板1の上面に対して外側に向かって面一に連続した一定幅を有する水平壁部1aとこの水平枠部1aの外端縁から上方に向かって直角に突設している一定高さの垂直壁部1bとからなる断面L字状の側壁を設け、この側壁における水平壁部1aに長さ方向に一定間隔毎に断面U字状の軸受け凹部16を設けている一方、上記側板4、5の中央側板部4a、5aの下端面に上記各軸受け凹部16に対応させてこの軸受け凹部16内に挿入している一定長さを有する半筒形状の軸突設部材17を下方に向かって突設してあり、この軸突設部材17の前後両端面に突設しているヒンジ軸6a、6aを上記軸受け凹部16の前後対向内面に設けている軸受け孔6b、6bに回動自在に挿嵌させてこれらのヒンジ軸6aと軸受け孔6b、6bを有する軸受け凹部16とによって上記ヒンジ部6を構成している。
さらに、上記軸突設部材17の外周面に、コンテナを組み立てた際、即ち、前後左右の側板2〜5を立設した際に、この軸突設部材17の下方の底板1の縁辺における上面、即ち、上記底板1の側壁における水平壁部1aの上面に弾性的に係止する一定幅を有する平坦な起立保持係止面18を形成していると共に、前後左右の側板2〜5が内側に向かって一定角度まで傾動した際に、上記同様に、底板1の側壁における水平壁部1aの上面に弾性的に係止する一定幅を有する平坦な傾斜保持係止面19を上記起立保持係止面18に隣接して軸突設部材17の外周面に形成している(図20参照)。
軸突設部材17の外周面に形成しているこれらの起立保持係止面18と傾斜保持係止面19とは、上記ヒンジ部8と同様に、その軸突設部材17の長さ方向に長い稜角部20を介して軸突設部材17の回動方向に隣接して設けられていると共に、軸突設部材17の回転中心とこの軸突設部材17に対応する側壁における水平壁部1a間の距離よりも軸突設部材17の回転中心と稜角部20の先端間の距離を大にして、軸突設部材17が側板4、5と一体に回動した時に、稜角部20を上記底板1における水平壁面1aの上面に押し付けて、その押し付け反力により軸突設部材17を突設しているヒンジ軸6a、6aを軸受け孔6b、6b内で側板2、3の内面から逃げる方向に押動しながら稜角部15が側板2、3の内面上を摺動して通過し、起立保持係止面18及び傾斜保持係止面19を順次水平壁部1aの上面に弾性的に圧接、係止させるように構成している。
次に、前後側板2、3を底板1の前後縁辺に対して底板上に折り畳み可能に取付けている構造について説明する。図10、図22、図23に示すように、底板1の前後の縁辺に一定高さの中空枠壁21、21を突設し、この中空枠壁21に長さ方向に一定間隔毎に底板1側と上方とに向かって開口している平面矩形状の溝孔22を設けている一方、上記側板2、3の下端面に上記各溝孔22に対応させて該溝孔22に挿入している一定厚みを有する正面矩形状の脚片23を下方に向かって複数片突設してあり、これらの脚片23の両側端面における下端部に水平短軸24、24を突設していて、水平短軸24、24の軸受け孔等を設けることなくこの水平短軸24、24を溝孔22の両側部における中空枠壁部分の下面に係止させて溝孔22からの抜け止めを行っている。
さらに、上記脚片23の長さを溝孔22の深さよりも短くして前後側板2、3を起立させた際に、前後側板2、3の下端面が上記中空枠壁21の上端面に受止されるように構成していると共に前後側板2、3を倒した際に、前後側板2、3と一体に倒れる脚片23が底板1側に向かって開口している上記溝孔22の内面側の開口部を通じて底板1上に傾倒するように構成している。
このように構成したので、図1に示すように、底板1の四方の縁辺上に前後左右の側板2〜5を立設してコンテナを組み立て状態にすると、左右側板4、5における中央側板部4a、5aと両側側板部4b、4b;5b、5bとを連結しているヒンジ部7においては、図5に示すように、雌ヒンジ部材7aに設けている起立保持用となる一つの係止凹部9aに雄ヒンジ部材7bのヒンジ軸7の外周面に突設している係止突起10が嵌入、係止してあり、左右側板4、5の上記両側側板部4b、4b;5b、5bにおける外側に向けている垂直な外端縁辺と、この外端縁辺に対向する前後側板2、3の両端縁辺とを互いに屈折自在に連結しているヒンジ部8においては、図15、図16に示すように、両側側板部4b、4b;5b、5bの縁辺に突設した軸突設部材11の外周面に形成している起立保持係止面13が前後側板2、3の両側部内面に弾性的に係止してあり、さらに、上記左右側板4、5の中央側板部4a、5aの下端を底板1における左右の縁辺に折り畳み方向に回動自在に連結しているヒンジ部6においては、図19に示すように、上記側板4、5の中央側板部4a、5aの下端面に突設している軸突設部材17の外周面に形成している起立保持係止面18が底面1の左右側辺に設けている側壁における水平壁部1aの上面に弾性的に密着、係止している。
従って、上記ヒンジ部7の係止凹部9aと係止突起10とによる中央側板部4a、5aと両側側板部4b、4b;5b、5bとの係止力と、ヒンジ部8の軸突設部材11の起立保持係止面13と前後側板2、3の両側部内面とによる左右側板4、5における両側側板部4b、4b;5b、5bと前後側板2、3との係止力、及び、ヒンジ部6の軸突設部材17の起立保持係止面18と前後側板2、3の両側部内面とによる左右側板4、5における中央側板部4a、5aと底板1との係止力とによって、左右側板4、5が底板1とのヒンジ部6を支点として不測に内側に向かって折り畳まれるのを阻止され、コンテナが組み立て形態を保持することができる。なお、前後の側板2、3に折り畳み方向への力が作用しても、この前後側板2、3の両側端部内面が左右側板4、5の前後両端部の端面に支持されているので、左右側板4、5の中央側板部4a、5aを内側に傾動させないかぎり、内方に倒れることはない。
次に、この組み立て状態から左右側板4、5の中央側板部4a、5aに対して折り畳み方向に上記ヒンジ部の係止力よりも大きい操作力を作用させると、左右側板4、5の中央側板部4a、5aと両側側板部4b、4b;5b、5bとのヒンジ部7においては雌雄ヒンジ部材7a、7bが相対的に回動して係止凹部9aと係止突起10との係止が解かれると共に、両側側板部4b、4b;5b、5bと前後側板2、3とのヒンジ部8においては両側側板部4b、4b;5b、5bに突設している軸突設部材11が両側側板部4b、4b;5b、5bと一体的に回動してこの軸突設部材11の外周面に形成している起立保持係止面13がヒンジ部8の周方向に移動して前後側板2、3の両側部内面から外れ、起立保持係止面13と前後側板2、3の両側部内面との係止力が解かれる。これと同時に左右側板4、5の中央側板部4a、5aと底板1とのヒンジ部6においては、中央側板部4a、5aの下端に突設している軸突設部材17が中央側板部4a、5aと一体的に回動してこの軸突設部材17の外周面に形成している起立保持係止面18がヒンジ部6の周方向に移動して底板1の上面から外れ、起立保持係止面18と底板1の上面との係止力が解かれる。
従って、左右側板4、5の中央側板部4a、5aと両側側板部4b、4b;5b、5bとは互いにそのヒンジ部7から内方に屈折しながら左右側板4、5が底板1に対するヒンジ部6を支点として底板1側に向かって傾動すると共に内方に屈折する上記両側側板部4b、4b;5b、5bによって前後側板2、3がヒンジ部8を介して引き寄せられて内方に傾斜する。
このように前後左右の側板2〜5を底板1上に向かって倒していくと、左右側板4、5が一定の角度まで傾斜させた際に、この左右側板4,5に対する折り畳み方向への操作力(付勢力)をなくしても、前後左右の側板2〜5がその自重によって底板1上に向かって急速に倒れようとするが、左右の側板4、5が一定角度、内側に向かって傾動した時に、左右側板4、5の中央側板部4a、5aと両側側板部4b、4b;5b、5bとのヒンジ部7においては雌雄ヒンジ部材7a、7bが相対的に一定角度だけ周方向に回動して雄ヒンジ部材7bに突設している係止突起10が上記起立保持用の係止凹部9aに隣接する傾斜保持係止凹部9bに係止すると共に、両側側板部4b、4b;5b、5bと前後側板2、3とのヒンジ部8においては、両側側板部4b、4b;5b、5bに突設している軸突設部材11が両側側板部4b、4b;5b、5bと一体的に一定角度だけ回動して、上記起立保持係止面13に隣接する傾斜保持係止面14が前後側板2、3の両側部内面に弾性的に密着、係止し、これと同時に、左右側板4、5の中央側板部4a、5aと底板1とのヒンジ部6においては、中央側板部4a、5aの下端に突設している軸突設部材17が中央側板部4a、5aと一体的に一定角度だけ回動して、上記起立保持係止面18に隣接する傾斜保持用係止面19に弾性的に密着、係止する。
従って、前後左右の側板2〜5がそれ以上傾動するのを阻止され、底板1側に向かって一定角度、傾斜した状態で停止して、その傾斜状態を保持する。そして、この状態から、前後側板2、3或いは、左右側板4、5の背面を押圧すると、上記雌雄ヒンジ部材7a、7bが相対的に一定角度、回動すると共に上記軸突設部材11、17も一定角度だけ回動して上記ヒンジ部6〜8の係止力が解かれ、前後左右の側板2〜5が底板1上に重なりあった状態に折り畳まれる。この際、左右側板4、5の中央側板部4a、5aが底板1上に折り畳まれ、両側側板部4b、4b;5b、5bがこの中央側板部4a、5aの前後部上面にそれぞれ重なった状態に折り畳まれると共に前後側板2、3の内面に設けている凹部2c、3c内に収納された状態となる。
この折り畳み状態にすると、左右側板4、5の中央側板部4a、5aと両側側板部4b、4b;5b、5bとのヒンジ部7においては雄ヒンジ部材7bに突設している係止突起10が上記傾斜保持係止凹部9bに隣接する折り畳み保持係止凹部9cに係止して折り畳み状態が保持される。
次に、使用に際して折り畳み状態からコンテナに組み立てるには、前後側板2、3を引き起こすと、前後側板2、3の下端に突設している脚片23が底板1の前後中空枠壁21、21の溝孔22内を回転中心として上方に回動しながら前後側板4、5が起立方向に移動し、この起立移動に従って、前後側板2、3の両側端部にヒンジ部8を介して連結している左右側板4、5の両側側板部4b、4b;5b、5bが上方に引き寄せられて、中央側板部4a、5aが底板1とのヒンジ部6を支点として起立していく。そして、前後側板2、3の下端面が底板1の前後中空枠壁21の上端面に乗り上げるようにして該上端面にその下端面を支持させた状態となるまで前後側板2、3を起立させると、左右側板4、5も底板1の左右縁辺片上に起立した状態となる。
このようにコンテナを組み立てると、左右側板4、5における中央側板部4a、5aと両側側板部4b、4b;5b、5bとを連結しているヒンジ部7においては、雌ヒンジ部材7aに設けている起立保持用の係止凹部9aに雄ヒンジ部材7bのヒンジ軸7の外周面に突設している係止突起10が嵌入、係止した状態となると共に、左右側板4、5の上記両側側板部4b、4b;5b、5bにおける外側に向けている垂直な外端縁辺と、この外端縁辺に対向する前後側板2、3の両端縁辺とを互いに屈折自在に連結しているヒンジ部8においては、両側側板部4b、4b;5b、5bの縁辺に突設した軸突設部材11の外周面に形成している起立保持係止面13が前後側板2、3の両側部内面に弾性的に係止し、さらに、上記左右側板4、5の中央側板部4a、5aの下端を底板1における左右の縁辺に折り畳み方向に回動自在に連結しているヒンジ部6においては、上記側板4、5の中央側板部4a、5aの下端面に突設している軸突設部材17の外周面に形成している起立保持係止面18が底面1の左右側辺に設けている側壁における水平壁部1aの上面に弾性的に密着、係止した状態となり、コンテナが組み立て状態に保持される。
なお、上記実施例においては、左右側板4、5の上記両側側板部4b、4b;5b、5bと前後側板2、3とを連結しているヒンジ部8、及び、左右側板4、5の中央側板部4a、5aの下端と底板1とを連結しているヒンジ部6とに、上記起立保持係止面13、18や傾斜保持係止面14、19を設け、さらに、上記左右側板4、5における中央側板部4a、5aと両側側板部4b、4b;5b、5bとを連結しているヒンジ部7の雌ヒンジ部材7aと雄ヒンジ部材7bとに上記係止突起10と起立保持用の係止凹部9aとからなる起立保持手段を設けているが、本発明においては、これらの三つの起立保持手段や傾斜保持手段において、少なくとも一つの起立保持手段と傾斜保持手段とを設けておけば本発明を満足させることができる。
また、このヒンシ部7の雌ヒンジ部材7aと雄ヒンジ部材7bとに設けている係止突起10と係止凹部9a〜9cとしては、図24、25に示すように、左右側板4、5の中央側板部4a、5aの両側傾斜縁辺に設けている筒状軸受け片からなる雌ヒンジ部材7aの端面外周部に起立保持係止凹部9aと傾斜保持係止凹部9bと折り畳み保持係止凹部9cとを周方向に一定間隔毎に設けておく一方、両側側板部4b、4b;5b、5bに設けているヒンジ軸からなる雄ヒンジ部材7bを突設した筒状部材7cの端面外周部に上記係止凹部9a、9cに順次、弾性的に係脱する係止突起10を突設しておいてもよい。
さらに、上記左右側板4、5の両側側板部4b、4b;5b、5bに設けている雄ヒンジ部材7bを突設した筒状部材7cの端面外周部に図26に示すように係止突起10を突設しておく一方、左右側板4、5の中央側板部4a、5aの両側傾斜縁辺に設けている筒状軸受け片からなる雌ヒンジ部材7aの端面外周部に図27〜図30に示すように、起立保持係止突起10a と傾斜保持係止突起10b と折り畳み保持係止突起10c とを周方向に一定間隔毎に設けておいてもよい。
このように構成したので、底板1の四方の縁辺上に前後左右の側板2〜5を立設してコンテナを組み立てた状態においては、図28に示すように、左右側板4、5における中央側板部4a、5aと両側側板部4b、4b;5b、5bとを連結しているヒンジ部7においては、雌ヒンジ部材7aに突設している起立保持係止突起10a に雄ヒンジ部材7bを突設した筒状部材7cの端面外周面に突設している係止突起10が係合して中央側板部4a、5aと両側側板部4b、4b;5b、5bとが面一状に展開した状態を保持してあり、この組み立て状態から左右側板4、5の中央側板部4a、5aに対して折り畳み方向に上記係止突起10と起立保持係止突起10a との係止力よりも大きい操作力を作用させると、係止突起10が起立保持係止突起10a を乗り越えて前後左右の側板2〜5が折り畳み方向に傾動する。
これらの側板2〜5が一定角度、内側に向かって傾動すると、図29に示すように、雄ヒンジ部材7bを突設した筒状部材7cの端面外周面に突設している係止突起10が雌ヒンジ部材7aに突設している傾斜保持係止突起10b に係合してその傾斜角度を保持され、この状態からさらに前後側板2、3或いは、左右側板4、5の背面を上記係止突起10と傾斜保持係止突起10b との係止力よりも大きい操作力でもって押圧すると、係止突起10が傾斜保持係止突起10b を乗り越え、前後左右の側板2」5が底板1上に折り畳まれる。そして、この折り畳み状態においては、係止突起10が折り畳み保持係止突起10c を乗り越えてこの折り畳み保持係止突起10c と係合し、コンテナを折り畳み状態に保持することができる。
1 底板
2、3 前後側板
4、5 左右側板
6〜8 ヒンジ部
7a 雌ヒンジ部材
7b 雄ヒンジ部材
9a 起立保持係止凹部
9b 傾斜保持係止凹部
9c 折り畳み保持係止凹部
10 係止突起
11、17 軸突設部材
12 16 軸受け凹部
13、18 起立保持係止面
14、19 傾斜保持係止面
22 溝孔
23 脚片
9a 起立保持係止突起
9b 傾斜保持係止突起
9c 折り畳み保持係止突起
2、3 前後側板
4、5 左右側板
6〜8 ヒンジ部
7a 雌ヒンジ部材
7b 雄ヒンジ部材
9a 起立保持係止凹部
9b 傾斜保持係止凹部
9c 折り畳み保持係止凹部
10 係止突起
11、17 軸突設部材
12 16 軸受け凹部
13、18 起立保持係止面
14、19 傾斜保持係止面
22 溝孔
23 脚片
9a 起立保持係止突起
9b 傾斜保持係止突起
9c 折り畳み保持係止突起
Claims (10)
- 矩形状の底板の前後左右の辺に一定高さの側板を底板上に折り畳み可能に立設すると共に、前後の側板又は左右の側板のいずれか一方の相対する側板を、底板の縁辺にヒンジ部を介して折り畳み可能に連結した下端縁辺の両端から上端中央部に向かって斜め上方に傾斜した両側傾斜縁辺を有する中央側板部と、この中央側板部の両側傾斜縁辺にヒンジ部を介して内側に折り畳み可能に連結した両側側板部とによって形成し、これらの両側側板部の外端側の縁辺を対向する他方の相対する側板の縁辺にヒンジ部を介して連結してなる折り畳みコンテナにおいて、上記前後左右の側板を折り畳み方向に一定角度、傾動させた際に、その位置で一旦傾斜状態を保持し、折り畳み方向の操作力によってその保持を解除する側板の傾斜保持手段を設けていることを特徴とする折り畳みコンテナ。
- 中央側板部と両側側板部とを連結しているヒンジ部を、中央側板部と両側側板部との対向する傾斜縁辺のいずれか一方に一体に設けられたヒンジ軸を含む雄ヒンジ部材と、他方に一体に設けられてこの雄ヒンジ部材を回動可能に挿嵌させている筒状軸受け片を含む雌ヒンジ部材とによって構成してあり、これらの雄ヒンジ部材と雌ヒンジ部材との対向面に、前後左右の側板が内側に向かって一体角度まで傾動した際に互いに係止する係止突起と係止凹部とからなる傾斜保持手段を設けていることを特徴とする請求項1に記載の折り畳みコンテナ。
- 係止凹部に代えて係止突起に係脱する傾斜保持係止突起を設けていることを特徴とする請求項2に記載の折り畳みコンテナ。
- 雄ヒンジ部材と雌ヒンジ部材との対向面に設けている係止突起と係止凹部とにおいて、係止凹部を設けている面に、前後左右の側板を起立させてコンテナを組み立てた際に、上記係止突起を係止させる起立保持係止凹部と、前後左右の側板を底板上に折り畳んだ際に上記係止突起を係止させる折り畳み保持係止凹部とを設けていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の折り畳みコンテナ。
- 起立保持係止凹部と折り畳み保持係止凹部とに代えて、係止突起に係脱する起立保持係止突起と折り畳み保持係止突起とを設けていることを特徴とする請求項4に記載の折り畳みコンテナ。
- 一方の相対する側板における両側側板部の外端縁辺と、他方の相対する側板の縁辺とを連結しているヒンジ部を、上記両側側板部の外端縁辺に突設している軸突設部材の端面に突設したヒンジ軸と、上記他方の側板の縁辺に設けられて上記ヒンジ軸を回動自在に支持した軸受け凹部とによって構成してあり、上記軸突設部材の外周面に、前後左右の側板が内側に向かって一定角度まで傾動した際に、他方の側板の縁辺における端面に係止する傾斜保持係止面を形成していることを特徴とする請求項1に記載の折り畳みコンテナ。
- 軸突設部材の外周面に、前後左右の側板を起立させた際に他方の側板の縁辺における端面に係止する起立保持係止面を形成していることを特徴とする請求項6に記載の折り畳みコンテナ。
- 一方の相対する側板における中央側板部の下端を底板の縁辺に連結しているヒンジ部を、中央側板部の下端面に突設している軸突設部材の端面に突設したヒンジ軸と、底板の縁辺に設けられて上記ヒンジ軸を回動自在に支持した軸受け凹部とによって構成してあり、上記軸突設部材の外周面に、前後左右の側板が内側に向かって一定角度まで傾動した際に、底板の縁辺における上面に係止する傾斜保持係止面を形成していることを特徴とする請求項1に記載の折り畳みコンテナ。
- 軸突設部材の外周面に、前後左右の側板を起立させた際に、底板の縁辺における上面に係止する起立保持係止面を形成していることを特徴とする請求項8に記載の折り畳みコンテナ。
- 一方の相対する側板における両側側板部をヒンジ部を介して連結している他方の相対する側板の内面に、前後左右の側板を底板上に折り畳んだ際に上記両側側板部を受け入れる凹部を設けていることを特徴とする請求項1に記載の折り畳みコンテナ。
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