JP2016032962A - インホイールモータ駆動装置の電力線配索構造 - Google Patents

インホイールモータ駆動装置の電力線配索構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2016032962A
JP2016032962A JP2014155923A JP2014155923A JP2016032962A JP 2016032962 A JP2016032962 A JP 2016032962A JP 2014155923 A JP2014155923 A JP 2014155923A JP 2014155923 A JP2014155923 A JP 2014155923A JP 2016032962 A JP2016032962 A JP 2016032962A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
motor drive
drive device
power line
wheel motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014155923A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6438228B2 (ja
Inventor
四郎 田村
Shiro Tamura
四郎 田村
勇介 澁谷
Yusuke Shibuya
勇介 澁谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2014155923A priority Critical patent/JP6438228B2/ja
Publication of JP2016032962A publication Critical patent/JP2016032962A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6438228B2 publication Critical patent/JP6438228B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】車体側からインホイールモータ駆動装置まで延びる電力線に関し、車輪近傍に配索される電力線を保護する構造を提供する。
【解決手段】インホイールモータ駆動装置の電力線配索構造は、インホイールモータ駆動装置(11)と、インホイールモータ駆動装置から突出して延び、車体側のサスペンション部材(22)と連結するアーム部(13)と、アーム部に設けられた細長形状の貫通孔(14)に通されて、車体側からインホイールモータ駆動装置まで延びる電力線(26)とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、サスペンション部材を介して車体に取り付けられるインホイールモータ駆動装置に関し、特に車体からインホイールモータ駆動装置まで延びる電力線の配索に関する。
インホイールモータ駆動装置は、電気駆動されることからエンジン自動車と比較して環境に負荷を与えることが少ないばかりでなく、自動車の車輪内に設置されて当該車輪を駆動することから、エンジン自動車と比較して広い車室スペースを確保することができ、有利である。サスペンション装置を介してインホイールモータ駆動装置を車体側に取り付ける技術としては従来、例えば特開2008−308033号公報(特許文献1)に記載のごときものが知られている。
図6は特許文献1に記載の従来技術のインホイールモータを示す説明図であり、車両前後方向にみた断面図である。図6を参照してインホイールモータ111の上部には、上方へ延びるナックルアーム112が設けられる。ナックルアーム112の上端は、サスペンション装置のアッパアーム113に取り付けられる。またインホイールモータ111の下部は、ボールジョイント114を介して、サスペンション装置のロアアーム115に取り付けられる。インホイールモータ111の端子ボックス116にはモータ駆動用配線117が接続される。モータ駆動用配線117はナックルアーム112に沿って配索され、車体120側へ延びる。
特開2008−308033号公報
しかし、上記従来のようなインホイールモータ111にあっては、車体側からインホイールモータ111まで延びるモータ駆動用配線が十分に保護されていないという問題がある。つまり図6に示すように、モータ駆動用配線117はナックルアーム112の表面に沿って外方に露出する。またモータ駆動用配線117はナックルアーム112の上端からさらに上方へ延び、ホイールハウジング118の中で宙吊りにされ、そこからさらにホイールハウジング118の内壁面に沿って下方へ延びる。このようにモータ駆動用配線117は車輪119の近傍に配索され、ホイールハウジング118の中で外方に露出する。ホイールハウジング118の中では、回転する車輪119によって小石等の異物が巻き上げられ、モータ駆動用配線117に衝突する。また宙吊りにされたモータ駆動用配線117はある程度自由に動くため、インホイールモータ111、ナックルアーム112、および車輪119が転舵する際、車両部品がモータ駆動用配線117に干渉する虞がある。そうすると、モータ駆動用配線117の耐久性が悪化する。
本発明は、上述の実情に鑑み、車体側からインホイールモータ駆動装置まで延びる電力線に関し、車輪近傍に配索される電力線を保護し、電力線の耐久性を向上させることを目的とする。
この目的のため本発明によるインホイールモータ駆動装置の電力線配索構造は、インホイールモータ駆動装置と、このインホイールモータ駆動装置から突出して延び、車体側のサスペンション部材と連結するアーム部と、このアーム部に設けられた細長形状の貫通孔に通されて、車体側からインホイールモータ駆動装置まで延びる電力線とを備える。
かかる本発明によれば、アーム部に設けられた細長形状の貫通孔に、電力線が通されるので、貫通孔の長さ寸法において電力線が外部に露出しない。また電力線は、宙吊りにされず、自由な動きを制限される。したがって飛び石等の異物が飛来しても、アーム部に衝突するが、電力線はアーム部に保護される。また車両部品が電力線に干渉する虞もない。よってインホイールモータ駆動装置から車体側まで延びる電力線の耐久性を向上させることができる。一実施形態として本発明のアーム部は、その一部分または大部分が例えば筒状に形成され、かかる筒孔が本発明の貫通孔を構成するとよい。なお、細長形状の貫通孔とは、孔の全長が孔の断面寸法よりも大きくアーム部を貫通する所定長さの孔と解されるべきであって、アーム部の表面に附設される環状のブラケットや環状のクランプ部材等によって構成されるクランプ孔を含まない。かかるクランプ孔は、孔の全長が孔の断面寸法よりも小さく、ブラケットやクランプ部材は電力線を点で支持するにすぎず、電力線を所定長さに亘り保護することができないからである。
車輪が高速で回転すると、車輪接地面の小石等の異物が、車輪の外周縁、すなわちタイヤのトレッド、によって巻き上げられ、車輪の外周縁に沿うように飛ぶ。本発明の一実施形態として、アーム部は車輪の内空領域に配置されるインホイールモータ駆動装置から車輪の外周縁を超えて外径側へ延びる。そして貫通孔はアーム部のうち車輪の外周縁よりも外径側に位置するアーム部先端領域に設けられる。かかる実施形態によれば、インホイールモータ駆動装置から車輪の外周縁を超えて外径側へ延びるアーム部のように、車輪のタイヤ近傍で異物の衝突を頻繁に受ける場合であっても、電力線が通る貫通孔がアーム部の先端領域に配設されることから、異物が電力線に衝突することを防止することができる。この実施形態のアーム部先端領域は、例えば車輪の直上に位置し、ハイマウント型ダブルウィッシュボーン式サスペンション装置のアッパアームと連結する。このように、インホイールモータ駆動装置から車輪の外周縁を超えて上方へ延びるアーム部に電力線を設けても、電力線の耐久性を確保することができる。
インホイールモータ駆動装置から突出して延びるアーム部は、基本的には車輪の半径方向に延びるが、途中で向きを変えて車輪の周方向に沿って延びたり、あるいは先端領域で車輪の周方向に沿って延びたり、様々な形状が考えられる。本発明の一実施形態として、アーム部先端領域は車輪の外周縁と向き合って延びる。かかる実施形態によれば、例えばインホイールモータ駆動装置が転舵輪の内部空間に配置される場合に、車輪の外周縁を越えて上方へ延びるアーム部の先端領域が、ハイマウント型ダブルウィッシュボーン式サスペンション装置のアッパアームと連結し、当該連結箇所からさらに車両前後方向に延在して、操舵装置のタイロッドと連結する場合であっても、アーム部の先端領域に設けられる電力線を保護することができる。
貫通孔は様々な態様でアーム部に設けられる。本発明の一実施形態として、アーム部は、該アーム部の延在方向に延びる第1部材および第2部材を互いに取付固定してなり、貫通孔はこれら第1部材および第2部材間に画成される空間である。かかる実施形態によれば、貫通孔に電力線を通す作業をすることなく、第2部材を第1部材に着脱することによって貫通孔に電力線を容易に設置することができ、作業効率が向上する。なお好ましくは、第1部材および第2部材の双方が金属材料で形成される。これにより飛び石が高速でアーム部に衝突しても、第1部材および第2部材が損傷することはない。具体的には第1部材はインホイールモータ駆動装置のケーシングと一体形成される金属製であり、第2部材は金属製であり第1部材に附設される。あるいは他の実施形態として、第1部材はインホイールモータ駆動装置のケーシングと一体形成される金属製であり、第2部材は樹脂製であり第1部材に附設される。
本発明の他の実施形態として、アーム部はインホイールモータ駆動装置のケーシングと一体形成され、貫通孔はこのアーム部の内部を貫通する。かかる実施形態によれば、ブラケットやクランプ部材等、電力線をアーム部に取り付けるための特別な部品が不要となる。またアーム部の剛性を確保しつつ軽量化を図ることができる。
このように本発明によれば、インホイールモータ駆動装置からタイヤの近傍を通り車体側まで延びる電力線を、飛び石等から保護することができる。また車輪が転舵する際やサスペンション装置がバウンドおよびリバウンドする際、電力線がタイヤの近傍で自由に動くことを防止して、電力線と車両部品との干渉を回避することができる。したがって電力線の耐久性を向上させることができる。本発明によれば、ハイマウント型ダブルウィッシュボーン式サスペンション装置や、他の形式のサスペンション装置等、インホイールモータ駆動装置を車体に取り付けるサスペンション装置に電力線を配索する際に、飛び石が電力線に衝突することを防止できる。
本発明の一実施形態になる電力線の配索構造を示す全体図であり、車幅方向外側からみた状態を表す。 同実施形態を示す全体図であり、車両前方からみた状態を表す。 同実施形態を示す全体図であり、車両後方からみた状態を表す。 アーム部の先端領域を拡大して示す縦断面図である。 アーム部の先端領域の横断面図である。 従来技術を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態になる電力線の配索構造を示す全体図であり、車幅方向外側からみた状態を表す。図2は、同実施形態を示す全体図であり、車両前方からみた状態を表す。図3は、同実施形態を示す全体図であり、車両後方からみた状態を表す。本実施形態は、電気自動車の転舵輪を駆動するインホイールモータ駆動装置に設けられる。この電気自動車は乗用自動車であり、一般的なエンジン自動車と同様に公道を走行可能である。
まずインホイールモータ駆動装置11から説明すると、図2に示すように、インホイールモータ駆動装置11は、モータ部11A、減速部11B、およびハブ部11Cを備える。これらモータ部11A、減速部11B、およびハブ部11Cは、ハブ部11Cの回転部材であるハブ輪12Mの軸線O方向に順次直列に配置され、かつ同軸に配置される。インホイールモータ駆動装置11は、車両の車幅方向外側(アウトボード側)に配置される車輪W(仮想線)を駆動するものであり、車輪WのロードホイールW1の内空領域に設けられる。ハブ部11Cはアウトボード側に配置され、モータ部11Aは車幅方向内側(インボード側)に配置される。なお車輪Wは電気自動車の前輪であり、転舵輪である。
モータ部11Aは円筒形状のケーシングを有し、減速部11Bはモータ部11Aのアウトボード側でモータ部11Aと同じ外径を有する円筒形状のケーシングを有し、ハブ部11Cは減速部11Bからアウトボード側に向かって先細に形成される円錐台形状の外径の外輪部材12Lを有する。これらケーシングおよび外輪部材12Lはインホイールモータ駆動装置11の外郭をなす非回転部材である。これに対しハブ輪12Mは、外輪部材12Lからアウトボード側に突出する回転部材である。ハブ輪12Mの軸部12Sは外輪部材12Lの中央孔を貫通し、複数の転動体を介して外輪部材12Lに回転自在に支持される。軸部12Sの先端から外径方向に延びるフランジ部12Fには、図示しない複数のボルトで、仮想線で示す車輪WのロードホイールW1が連結固定される。
モータ部11Aはケーシング内に回転電機を内蔵し、ハブ部11Cのハブ輪12Mを駆動し、あるいはハブ輪12Mの回転を利用して電力回生を行う。減速部11Bはケーシング内に例えばサイクロイド減速機などの減速機構を内蔵し、モータ部11Aの回転を減速してハブ輪12Mに伝達する。なお減速部11Bの下部は、モータ部11Aおよび減速部11Bのケーシングよりもさらに外径側に張り出し、オイルを貯留するためのオイルタンク11Rを有する。なお、減速部11Bは遊星歯車減速機、平行二軸減速機などの減速機を採用してもよい。また減速機を採用しない、いわゆるダイレクトモータタイプのインホイールモータ駆動装置であってもよい。
相対的にアウトボード側に位置するハブ部11Cは、円筒形状のロードホイールW1の内空領域に配置される。これに対し相対的にインボード側に位置するおよびモータ部11Aは、ロードホイールW1の内空領域からインボード側へ一部はみ出す。図1に示すように、ロードホイールW1の内空領域の外に位置するモータ部11Aの外周面には箱状の端子ボックス11Tが附設される。端子ボックス11Tには複数本の電力線26および信号線(図略)が接続される。
減速部11Bの上部には、減速部11Bのケーシングから上方へ延びるアーム部13が設けられている。図1に示すようにアーム部13の根元部13lが軸線Oよりも後側(車両後方をいう)に配置され、当該根元部は減速部11Bのケーシングと一体結合する。つまりアーム部13は、減速部11Bのケーシングに固定されるナックルアームである。アーム部13の先端側は、図2に示すように車輪Wの外周縁W2を超えて、車輪Wの外径側へ延びる。アーム部13および減速部11Bのケーシングは金属製である。
車輪Wの外径方向に延びるアーム部13は、図2に示すようにその根元部13lから中間部13mまで一旦インボード側へ向かって延び、次に中間部13mから先端部13nまでの領域が、アウトボード側へ張り出し、車輪Wとの干渉を回避する。また図1を参照してアーム部13は、中間部13mから前側へ延びて、軸線Oを跨ぎ、先端部13nに至る。アーム部13の中間部13mから先端部13nまでの領域は、アーム部13の先端を含むことから、アーム部13の先端領域13uという。先端領域13uは、車輪Wの外周縁W2よりも外径側に位置し、車輪Wの外周縁W2と向き合って延び、その延在方向は車輪Wの周方向と略等しい。本実施形態の先端領域13uは、車輪Wの直上に位置する。
先端領域13uには、ボールジョイントを介して、図示しないステアリング装置のタイロッドが連結される。ステアリング装置からアーム部13に転舵力を入力すると、インホイールモータ駆動装置11は車輪Wとともに、上下方向に延びるキングピンKを中心として、車両の左右方向に転舵する。車輪Wの転舵角が0°のとき、インホイールモータ駆動装置11の軸線Oは図2に示すように車幅方向に延びる。これにより車両は直進走行する。
次にインホイールモータ駆動装置11を懸架するサスペンション装置につき説明する。
車輪Wよりも上方に位置するアーム部13の先端領域13uは、ボールジョイント(図略)を介して、車幅方向に延びるアッパアーム22のアウトボート側と連結する。インホイールモータ駆動装置11のオイルタンク11Rは、ボールジョイント(図略)を介して、車幅方向に延びるロアアーム23のアウトボート側と連結する。アッパアーム22およびロアアーム23のインボード側は図示しない車体フレームと連結する。上方に配置されるアッパアーム22と、下方に配置されるロアアーム23は、ダブルウィッシュボーン式サスペンション装置のサスペンション部材であり、インボード側端部を基端とし、アウトボード側端部を遊端として、上下方向に揺動可能である。これによりインホイールモータ駆動装置11は車輪Wとともに上下方向にバウンドおよびリバウンド可能とされる。
アッパアーム22のアウトボード側端部に設けられたボールジョイントとロアアーム23のアウトボード側端部に設けられたボールジョイントを結ぶ仮想直線は、キングピンKを構成する。
次にインホイールモータ駆動装置11の電力線につき説明する。
電力線26は、電気導線を非導電体で被覆した電力ケーブルであり、屈曲可能である。電力線26は、図1〜図3に示すようにアーム部13に沿って配索される。本実施形態ではモータ部11Aに三相交流電力を供給するため、3本の電力線26を備える。上下方向に延びる各電力線26の下端は、端子ボックス11Tと接続する。電力線26の上端は図示しない車体まで延びる。
端子ボックス11Tから上方へ延びる電力線26は、アーム部13の後面16と向き合うようにして延びる。次に、電力線26は向きを変えて前方へ延び、アーム部13に設けられた貫通孔14に通される。次に、電力線26は貫通孔14の先端からさらに前方へ延びる。
図4は、図1に一点鎖線で示す囲み部分を拡大して示す縦断面図であり、アーム部13の先端領域13uを表す。図5は先端領域13uの横断面図であり、図4中のV−Vで切断し矢印方向からみた様子を表す。図4および図5は貫通孔14の内部を示す。電力線26の途中箇所はアーム部13の貫通孔14に設置される。
アーム部13の先端領域13uは管状に形成され、貫通孔14は先端領域13uの延在方向に延びる。貫通孔14の断面形状は、図5に示すように幅寸法が大きく上下寸法が小さい概ね矩形であるが、厳密にいうとアウトボード側部分の上下寸法が幅方向に亘って一定であるのに対し、インボード側部分の上下寸法がインボード側に向かうにつれて小さくなる。貫通孔14は図4に示すように、中間部13mから先端部13nまで、先端領域13uの略全長に亘って形成される。貫通孔14は細長形状であり、図4に示される貫通孔14の全長は、貫通孔14の矩形断面(図5)の上下寸法および幅寸法よりも長い。
貫通孔14の内部にはプラスチック等の絶縁材料からなるブロック体15が設けられる。ブロック体15には各電力線26および信号線27に対応する小孔が設けられており、ブロック体15は各電力線26および信号線27を把持する。ブロック体15が各電力線26および信号線27を確りと固定することにより、電力線26および信号線27は貫通孔14の内部で自由移動することを規制される。なお信号線27は、電力線26に沿って配索される。信号線27も端子ボックス11Tから車体まで延び、アーム部13に沿って配索され、貫通孔14を通される。
図5に示すようにアーム部13における先端領域13uは、第1部材13uiおよび第2部材13uoを互いに取付固定してなる。図4に示すように、第1部材13uiはアーム部13の延在方向に延び、アーム部13の根元部13lと一体形成される金属製部材である。第2部材13uoもアーム部13の延在方向に延びる金属製部材であるが、根元部13lとは別体である。
第1部材13uiは、貫通孔14の孔壁面を構成する溝を有し、断面U字状あるいはコの字状である。そして第1部材13uiの溝底がインボード側に指向し、溝底とは反対側の溝開口がアウトボード側に指向する。第2部材13uoは、第1部材13uiよりもアウトボード側に配置され、第1部材13uiの溝開口を覆う。このように本実施形態の貫通孔14は、第1部材13uiおよび第2部材13uo間に画成される通路状の空間である。
ここで附言すると、変形例として第1部材13uiおよび第2部材13uoは互いに一体形成されていてもよい。そして貫通孔14はアーム部13の内部を貫通する。
ところで本実施形態によれば、車体側からインホイールモータ駆動装置11まで延びる電力線26が、アーム部13に設けられた細長形状の貫通孔14に通される。これにより電力線26はアーム部13に保護され、小石等の異物が飛来しても、電力線26に異物が衝突することがない。
また本実施形態によれば、アーム部13が、車輪Wの内空領域に配置されるインホイールモータ駆動装置11から車輪Wの外周縁W2を超えて外径側へ延びる。そして貫通孔14は、アーム部13のうち車輪Wの外周縁W2よりも外径側に位置するアーム部先端領域に13u配設される。これにより電力線26は車輪Wの外周縁W2近傍で保護され、小石等の異物が車輪Wの回転によって巻き上げられても、電力線26に異物が衝突することがない。
また本実施形態によれば、アーム部13の先端領域13uが車輪Wの外周縁W2と向き合って延びるが、かかる先端領域13uの内部に電力線26を通しているので電力線26に異物が衝突することがない。
また本実施形態によれば、アーム部13が第1部材13uiおよび第2部材13uoを互いに取付固定してなり、貫通孔14は、第1部材13uiおよび第2部材13uo間に画成される空間であるから、第2部材13uoを着脱することにより、貫通孔14に電力線26を通す作業を容易に行うことができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。例えばアーム部13の後面16にカバーを取り付けて、先端領域13uおよび端子ボックス11T間の電力線26および信号線27を覆ってもよい。これにより電力線26および信号線27は一層保護される。先端領域13uに衝突する飛び石と比較して、後面16に衝突する飛び石の速度および数は少ないことから、このカバーは樹脂製であってもよい。
この発明になるインホイールモータ駆動装置の電力線配索構造は、電気自動車およびハイブリッド車両において有利に利用される。
11 インホイールモータ駆動装置、 11A モータ部、
11B 減速部、 11C ハブ部、 11T 端子ボックス、
13 アーム部、 13l 根元部、 13m 中間部、
13n 先端部、 13u 先端領域、 13ui 第1部材、
13uo 第2部材、 14 貫通孔、 15 ブロック体、
16 後面、 26 電力線、 27 信号線、 K キングピン、
O 軸線、 W 車輪、 W1 ロードホイール、 W2 車輪の外周縁。

Claims (5)

  1. インホイールモータ駆動装置と、
    前記インホイールモータ駆動装置から突出して延び、車体側のサスペンション部材と連結するアーム部と、
    前記アーム部に設けられた細長形状の貫通孔に通されて、車体側から前記インホイールモータ駆動装置まで延びる電力線とを備える、インホイールモータ駆動装置の電力線配索構造。
  2. 前記アーム部は、車輪の内空領域に配置される前記インホイールモータ駆動装置から前記車輪の外周縁を超えて外径側へ延び、
    前記貫通孔は、前記アーム部のうち前記車輪の外周縁よりも外径側に位置するアーム部先端領域に設けられる、請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置の電力線配索構造。
  3. 前記アーム部先端領域は、前記車輪の外周縁と向き合って延びる、請求項2に記載のインホイールモータ駆動装置の電力線配索構造。
  4. 前記アーム部は、アーム部の延在方向に延びる第1部材および第2部材を互いに取付固定してなり、
    前記貫通孔は、前記第1部材および前記第2部材間に画成される空間である、請求項1〜3のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置の電力線配索構造。
  5. 前記アーム部は、前記インホイールモータ駆動装置のケーシングと一体形成され、
    前記貫通孔は、前記アーム部の内部を貫通する、請求項1〜3のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置の電力線配索構造。
JP2014155923A 2014-07-31 2014-07-31 インホイールモータ駆動装置の電力線配索構造 Expired - Fee Related JP6438228B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014155923A JP6438228B2 (ja) 2014-07-31 2014-07-31 インホイールモータ駆動装置の電力線配索構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014155923A JP6438228B2 (ja) 2014-07-31 2014-07-31 インホイールモータ駆動装置の電力線配索構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016032962A true JP2016032962A (ja) 2016-03-10
JP6438228B2 JP6438228B2 (ja) 2018-12-12

Family

ID=55452086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014155923A Expired - Fee Related JP6438228B2 (ja) 2014-07-31 2014-07-31 インホイールモータ駆動装置の電力線配索構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6438228B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017175409A1 (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 Ntn株式会社 インホイールモータ動力線の配線構造およびインホイールモータ駆動装置
WO2017175537A1 (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 Ntn株式会社 インホイールモータ動力線の配線構造およびインホイールモータ駆動装置
CN107848403A (zh) * 2016-04-06 2018-03-27 Ntn株式会社 轮内电动机驱动装置
WO2018180422A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 Ntn株式会社 インホイールモータ電気ワイヤの配索構造
US10723288B2 (en) 2016-04-06 2020-07-28 Ntn Corporation Wiring structure for in-wheel motor power line, and in-wheel motor drive device
JP2020157959A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 Ntn株式会社 インホイールモータ駆動装置
US20220055554A1 (en) * 2020-08-20 2022-02-24 Kubota Corporation Work vehicle

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08511490A (ja) * 1993-06-17 1996-12-03 イドロー ケベック 外周充填物を備えた電気モータ付車輪装置
JP2008308033A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Toyota Motor Corp 車輪駆動装置
JP2013144509A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Nissan Motor Co Ltd インホイールモータ駆動車輪のモータ給電線配索構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08511490A (ja) * 1993-06-17 1996-12-03 イドロー ケベック 外周充填物を備えた電気モータ付車輪装置
JP2008308033A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Toyota Motor Corp 車輪駆動装置
JP2013144509A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Nissan Motor Co Ltd インホイールモータ駆動車輪のモータ給電線配索構造

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10723288B2 (en) 2016-04-06 2020-07-28 Ntn Corporation Wiring structure for in-wheel motor power line, and in-wheel motor drive device
WO2017175537A1 (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 Ntn株式会社 インホイールモータ動力線の配線構造およびインホイールモータ駆動装置
CN107848403A (zh) * 2016-04-06 2018-03-27 Ntn株式会社 轮内电动机驱动装置
CN107848399A (zh) * 2016-04-06 2018-03-27 Ntn株式会社 轮内电动机动力线的配线结构以及轮内电动机驱动装置
WO2017175409A1 (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 Ntn株式会社 インホイールモータ動力線の配線構造およびインホイールモータ駆動装置
CN107848403B (zh) * 2016-04-06 2022-09-20 Ntn株式会社 轮内电动机驱动装置
CN107848399B (zh) * 2016-04-06 2022-04-15 Ntn株式会社 轮内电动机动力线的配线结构以及轮内电动机驱动装置
CN109070719A (zh) * 2016-04-06 2018-12-21 Ntn株式会社 轮内电动机动力线的配线结构及轮内电动机驱动装置
EP3441251A4 (en) * 2016-04-06 2019-12-11 NTN Corporation WIRING STRUCTURE FOR MOTOR-WHEEL POWER LINE, AND MOTOR-WHEEL DRIVE DEVICE
US10632938B2 (en) 2016-04-06 2020-04-28 Ntn Corporation In-wheel motor power line wiring structure and in-wheel motor drive device
WO2018180422A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 Ntn株式会社 インホイールモータ電気ワイヤの配索構造
JP2018171983A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 Ntn株式会社 インホイールモータ電気ワイヤの配索構造
CN108688459A (zh) * 2017-03-31 2018-10-23 Ntn株式会社 轮内电动机电线的配线结构
JP2020157959A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 Ntn株式会社 インホイールモータ駆動装置
US20220055554A1 (en) * 2020-08-20 2022-02-24 Kubota Corporation Work vehicle
US11541831B2 (en) * 2020-08-20 2023-01-03 Kubota Corporation Work vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP6438228B2 (ja) 2018-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6438228B2 (ja) インホイールモータ駆動装置の電力線配索構造
JP6313610B2 (ja) インホイールモータ駆動装置とダンパとの連結構造およびこの連結構造を備えるサスペンション装置
JP5252840B2 (ja) 車輪駆動装置
JP5932581B2 (ja) インホイールモータ駆動装置のサスペンション構造
JP5800214B2 (ja) 電気自動車のパワーユニット懸架構造
JP5630613B2 (ja) 電動車両のモータマウント構造
JP5932582B2 (ja) インホイールモータ駆動装置のサスペンション構造
CN103358868A (zh) 电动车辆
JP6056972B2 (ja) インホイールモータ駆動車輪のモータ給電線配索構造
JP6457801B2 (ja) ケーブル保持構造
JP2017007455A (ja) インホイールモータ駆動装置用サスペンション構造
JP2015131618A (ja) 電動式転舵装置搭載車両
JP2019031210A (ja) エンジンルーム内のハーネス配索構造
JP2012192808A (ja) 車両の下部車体構造
JP2015013528A (ja) インホイールモータ駆動車輪のモータ給電線配索構造
WO2022014481A1 (ja) 車輪側機器及び足回り用配線装置
JP6363850B2 (ja) インホイールモータ駆動装置と転舵機構との連結構造
WO2016181795A1 (ja) インホイールモータ駆動装置用サスペンション構造
JP6371650B2 (ja) 保護チューブの固定構造
JP2014054919A (ja) インホイールモータ駆動装置のサスペンション構造
WO2022014477A1 (ja) 足回り用配線モジュール及び足回り用配線モジュールの配索構造
WO2022014330A1 (ja) 足回り用配線モジュール及び足回り用配線モジュールの配索構造
JP4123523B2 (ja) 自動車用コーナーポール装置
JP2019156010A (ja) 車両
JP2005247030A (ja) ステアリングラックマウント構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6438228

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees