JP2016032029A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板上のシリコン酸化膜およびシリコン窒化膜のうちシリコン窒化膜を選択的にエッチングする処理を正確に行うことが可能な基板処理装置および基板処理方法を提供する。【解決手段】リン酸水溶液が生成用タンク80に貯留される。フィルタ82の孔径以下の孔径を有する多孔質性材料により形成された濾過部材87内にシリコン粒子を含むシリコン含有液が収容される。濾過部材87の少なくとも一部が生成用タンク80に貯留されたリン酸水溶液中に浸漬される。シリコン含有液が濾過部材87を透過してリン酸水溶液に混合されることにより、シリコン酸化物およびシリコン窒化物のうちシリコン窒化物を選択的に除去するための処理液が生成される。生成された処理液中の不純物がフィルタ82により除去される。フィルタ82により不純物が除去された処理液が処理部1により基板Wに供給される。【選択図】図1

Description

本発明は、基板に種々の処理を行う基板処理装置および基板処理方法に関する。
従来より、半導体ウェハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板または光磁気ディスク用基板等の基板に種々の処理を行うために、基板処理装置が用いられる。基板処理装置においては、基板上のシリコン酸化膜およびシリコン窒化膜のうちシリコン窒化膜を選択的にエッチングするために、シリコン濃度が適切に調整されたリン酸水溶液が用いられる。
例えば、特許文献1には、スピンチャックに保持された基板に向けてリン酸水溶液を含む処理液を供給することにより、この基板上に形成されたシリコン窒化膜およびシリコン酸化膜からシリコン窒化膜を選択的にエッチングする基板処理装置が開示されている。
特開2012−74601号公報
シリコン窒化膜を選択的にエッチングする場合には、処理液によるシリコン酸化膜およびシリコン窒化膜のエッチングレートをより正確に調整することが求められる。そのためには、適量のシリコン化合物を処理液に補充することにより処理液中のシリコン濃度を所定の濃度に調整する必要があるが、特許文献1には適量のシリコン化合物を補充するための技術が開示されていない。このため、特許文献1に開示された基板処理装置では正確なエッチング処理を行うことが困難である。
そこで、本発明の目的は、基板上のシリコン酸化膜およびシリコン窒化膜のうちシリコン窒化膜を選択的にエッチングする処理を正確に行うことが可能な基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
本発明者は、タンクに貯留されるリン酸水溶液中にシリコン粒子を添加することによりリン酸水溶液中のシリコン濃度を調整する方法を発案し、種々の実験および考察を行った。その結果、単にタンク内のリン酸水溶液中にシリコン粒子を添加するのみでは、添加されたシリコン粒子が凝集し、凝集したシリコン粒子がリン酸水溶液に溶け込まない現象が生じるという知見を得た。このようなリン酸水溶液においては所望のシリコン濃度が得られないため、正確なエッチングを行うことが困難である。また、凝集したシリコン粒子がフィルタ等で捕捉された場合には、シリコン濃度の正確な調整が困難になるという知見を得た。本発明者は、これらの知見に基づいて以下の発明を案出した。
(1)第1の発明に係る基板処理装置は、シリコンおよびリン酸を含む処理液を生成する処理液生成部と、処理液生成部により生成された処理液中の不純物を除去するように配置されるフィルタと、基板上のシリコン酸化物およびシリコン窒化物のうちシリコン窒化物を選択的に除去するために、フィルタにより不純物が除去された処理液を基板に供給する処理ユニットとを備え、処理液生成部は、リン酸を含む第1の溶液を貯留する生成用タンクと、フィルタの孔径以下の孔径を有する多孔質性材料により形成され、シリコン粒子を含む第2の溶液を収容する濾過部材とを含み、濾過部材の少なくとも一部は、生成用タンクに貯留された第1の溶液中に浸漬可能に配置され、第2の溶液が濾過部材を透過して第1の溶液に混合されることにより処理液が生成される。
この基板処理装置においては、リン酸を含む第1の溶液が生成用タンクに貯留される。フィルタの孔径以下の孔径を有する多孔質性材料により形成された濾過部材内にシリコン粒子を含む第2の溶液が収容される。濾過部材の少なくとも一部が生成用タンクに貯留された第1の溶液中に浸漬される。この場合、第2の溶液が濾過部材を透過して第1の溶液に混合されることによりシリコンおよびリン酸を含む処理液が生成される。生成された処理液中の不純物がフィルタにより除去される。基板上のシリコン酸化物およびシリコン窒化物のうちシリコン窒化物を選択的に除去するために、フィルタにより不純物が除去された処理液が基板に供給される。
この構成によれば、第1の溶液に溶解可能なシリコン粒子のみが第1の溶液に混合され、他のシリコン粒子は濾過部材内に残存する。この場合、過剰なシリコン粒子が生成用タンク内で凝集することによるシリコンの塊が発生することが防止される。これにより、フィルタの目詰まりが発生することが防止される。また、均一なシリコン濃度を有する処理液を短時間で安定して生成することができる。その結果、基板上のシリコン酸化膜およびシリコン窒化膜のうちシリコン窒化膜を選択的にエッチングする処理を正確に行うことが可能になる。
(2)処理液生成部は、生成用タンクとフィルタとの間で処理液を循環させる循環系をさらに含んでもよい。
この場合、生成用タンク内の処理液の温度および清浄度を一定に維持することができる。
(3)処理液生成部は、生成用タンクに貯留された第1の溶液を加熱する加熱部と、加熱部により加熱された第1の溶液の温度を測定する温度測定部とをさらに含み、基板処理装置は、温度測定部により測定された第1の溶液の温度に基づいて、濾過部材内に収容された第2の溶液が生成用タンクに貯留された第1の溶液と混合されるように濾過部材を制御する制御部をさらに備えてもよい。
この場合、第1の溶液の温度を基板の処理に適した温度にすることができる。また、第2の溶液を加熱後の第1の溶液と混合することにより、シリコン粒子を第1の溶液に効率よく溶解させることができる。これにより、処理液を効率よく生成することができる。
(4)基板処理装置は、生成タンク内の第1の溶液の液面より上方の第1の位置と、濾過部材の少なくとも一部が生成タンクに貯留された第1の溶液に浸漬される第2の位置との間で濾過部材を移動させる駆動部をさらに備え、制御部は、濾過部材内に収容された第2の溶液と生成用タンクに貯留された第1の溶液とを混合する際に、濾過部材を第1の位置から第2の位置へ移動させるように駆動部を制御してもよい。
この場合、第2の溶液を加熱後の第1の溶液と容易に混合させることができる。これにより、処理液をより効率よく生成することができる。
(5)濾過部材に収容されるシリコン粒子の量は、生成用タンク内の処理液のシリコン濃度を飽和させるために必要なシリコン粒子の量よりも多くてもよい。
この場合、第1の溶液に溶解可能なシリコン粒子のみが第1の溶液に混合され、他のシリコン粒子は濾過部材内に残存する。そのため、過剰なシリコン粒子を第1の溶液に混合させることなく、シリコン飽和濃度を有する処理液を容易に生成することができる。
(6)第2の溶液は、シリコン粒子の凝集を防止する凝集防止剤をさらに含んでもよい。この場合、濾過部材内において、シリコン粒子が凝集しにくくなる。そのため、第2の溶液は濾過部材を短時間で透過する。これにより、処理液を短時間で生成することができる。
(7)濾過部材の孔径は10nm以下であってもよい。この場合、濾過部材を透過するシリコン粒子の粒径は極めて小さくなる。これにより、シリコン粒子を第1の溶液に効率よく溶解させることができる。その結果、処理液を効率よく生成することができる。
(8)濾過部材は、ポリテトラフルオロエチレンにより形成されてもよい。この場合、微小な孔径を有する多孔質性の濾過部材を容易に形成することができる。
(9)生成用タンクは、円筒状の側壁を有してもよい。この場合、生成用タンクの側壁の内面に角部が存在しないので、生成用タンクの内部にシリコン粒子が滞留する領域が発生しにくい。そのため、より効率よく処理液を生成することができる。
(10)処理液生成部は、生成用タンク内で生成される処理液を撹拌する撹拌機構をさらに含んでもよい。この場合、第2の溶液が第1の溶液と効率よく混合される。これにより、処理液の生成を促進することができる。
(11)第2の発明に係る基板処理方法は、シリコンおよびリン酸を含む処理液を生成するステップと、生成された処理液中の不純物をフィルタにより除去するステップと、基板上のシリコン酸化物およびシリコン窒化物のうちシリコン窒化物を選択的に除去するために、フィルタにより不純物が除去された処理液を基板に供給するステップとを含み、処理液を生成するステップは、リン酸を含む第1の溶液を生成用タンクに貯留するステップと、フィルタの孔径以下の孔径を有する多孔質性材料により形成された濾過部材内にシリコン粒子を含む第2の溶液を収容するステップと、濾過部材の少なくとも一部を生成用タンクに貯留された第1の溶液中に浸漬させるステップと、濾過部材を透過した第2の溶液を第1の溶液に混合することにより処理液を生成するステップとを含む。
この基板処理方法によれば、リン酸を含む第1の溶液が生成用タンクに貯留される。フィルタの孔径以下の孔径を有する多孔質性材料により形成された濾過部材内にシリコン粒子を含む第2の溶液が収容される。濾過部材の少なくとも一部が生成用タンクに貯留された第1の溶液中に浸漬される。この場合、第2の溶液が濾過部材を透過して第1の溶液に混合されることによりシリコンおよびリン酸を含む処理液が生成される。生成された処理液中の不純物がフィルタにより除去される。基板上のシリコン酸化物およびシリコン窒化物のうちシリコン窒化物を選択的に除去するために、フィルタにより不純物が除去された処理液が基板に供給される。
この方法によれば、第1の溶液に溶解可能なシリコン粒子のみが第1の溶液に混合され、他のシリコン粒子は濾過部材内に残存する。この場合、過剰なシリコン粒子が生成用タンク内で凝集することによるシリコンの塊が発生することが防止される。これにより、フィルタの目詰まりが発生することが防止される。また、均一なシリコン濃度を有する処理液を生成することができる。その結果、基板上のシリコン酸化膜およびシリコン窒化膜のうちシリコン窒化膜を選択的にエッチングする処理を正確にで行うことが可能になる。
(12)除去するステップは、生成用タンクとフィルタとの間で処理液を循環させることを含んでもよい。
この場合、生成用タンク内の処理液の温度および清浄度を一定に維持することができる。
(13)処理液を生成するステップは、生成用タンクに貯留された第1の溶液を加熱することと、加熱された第1の溶液の温度を測定することと、測定された第1の溶液の温度に基づいて、濾過部材内に収容された第2の溶液を生成用タンクに貯留された第1の溶液と混合することとを含んでもよい。
この場合、第1の溶液の温度を基板の処理に適した温度にすることができる。また、第2の溶液を加熱後の第1の溶液と混合することにより、シリコン粒子を第1の溶液に効率よく溶解させることができる。これにより、処理液を効率よく生成することができる。
(14)基板処理方法は、生成タンク内の第1の溶液の液面より上方に濾過部材を配置するステップをさらに含み、混合することは、濾過部材の少なくとも一部が生成タンクに貯留された第1の溶液に浸漬されるように濾過部材を移動させてもよい。
この場合、第2の溶液を加熱後の第1の溶液と容易に混合させることができる。これにより、処理液をより効率よく生成することができる。
(15)基板処理方法は、生成用タンク内で生成される処理液を撹拌するステップをさらに含んでもよい。
この場合、第2の溶液が第1の溶液と効率よく混合される。これにより、処理液の生成を促進することができる。
本発明によれば、基板上のシリコン酸化膜およびシリコン窒化膜のうちシリコン窒化膜を選択的にエッチングする処理を正確に行うことが可能になる。
本発明の一実施の形態に係る基板処理装置の構成を示す模式図である。 図1の新液供給装置の構成を示す模式図である。 新液供給装置による処理液生成処理を示すフローチャートである。 図1の第1、第2および第3のタンクにそれぞれ関連する動作内容を示すタイムチャートである。 図4の時刻t11〜時刻t17における基板処理装置の動作を示す模式図である。 図4の時刻t11〜時刻t17における基板処理装置の動作を示す模式図である。 図4の時刻t11〜時刻t17における基板処理装置の動作を示す模式図である。 図4の時刻t11〜時刻t17における基板処理装置の動作を示す模式図である。 図4の時刻t11〜時刻t17における基板処理装置の動作を示す模式図である。 第1の変形例に係る新液供給装置の構成を示す模式図である。 第2の変形例に係る新液供給装置の構成を示す模式図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る基板処理装置および基板処理装置を用いた基板処理方法について図面を参照しながら説明する。以下の説明において、基板とは、半導体ウェハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマディスプレイパネル)用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板または光ディスク用基板等をいう。
本実施の形態に係る基板処理装置は、基板を一枚ずつ処理する枚葉式の基板処理装置である。その基板処理装置においては、酸化ケイ素(SiO)等からなるシリコン酸化膜および窒化ケイ素(Si)等からなるシリコン窒化膜が形成された基板に、エッチング用処理液としてシリコンを含む高温のリン酸水溶液(HPO+HO)が供給される。
高温のリン酸水溶液のシリコン窒化膜に対するエッチングレートは、シリコン酸化膜に対するエッチングレートよりも大きいため、基板からはシリコン窒化膜が選択的に除去される。リン酸水溶液中のリン酸濃度およびシリコン濃度はシリコン窒化膜およびシリコン酸化膜のエッチングレートに影響を与えることが知られている。したがって、所望のエッチング選択比(シリコン窒化膜のエッチング量/シリコン酸化膜のエッチング量)で選択エッチングを行うためには、リン酸水溶液中のリン酸濃度およびシリコン濃度を適切に管理する必要がある。
(1)基板処理装置の構成
図1は、本発明の一実施の形態に係る基板処理装置の構成を示す模式図である。図1に示すように、基板処理装置100は、主として処理部1、第1のタンク5、第2のタンク6、第3のタンク7、新液供給装置8および制御部9を含む。また、処理部1は、スピンチャック2、処理液ノズル3、加熱装置4およびカップCUを含む。処理部1では、複数の基板Wが一枚ずつ順番に処理される。
スピンチャック2は、スピンモータ2a、スピンベース2bおよび複数のチャックピン2cを有する。スピンモータ2aは、回転軸が鉛直方向と平行になるように設けられる。スピンベース2bは、円板形状を有し、スピンモータ2aの回転軸の上端部に水平姿勢で取り付けられる。複数のチャックピン2cは、スピンベース2bの上面上に設けられ、基板Wの周縁部を保持する。複数のチャックピン2cが基板Wを保持する状態でスピンモータ2aが動作する。それにより、基板Wが鉛直軸の周りで回転する。
上記のように、本例では、基板Wの周縁部を保持する機械式のスピンチャック2が用いられる。これに限らず、機械式のスピンチャックに代えて、基板Wの下面を吸着保持する吸着式のスピンチャックが用いられてもよい。
処理液ノズル3および加熱装置4は、スピンチャック2により保持される基板Wの上方の位置と基板Wの側方の待機位置との間で移動可能に設けられる。処理液ノズル3は、第1のタンク5から供給されるリン酸水溶液をスピンチャック2により回転される基板Wに供給する。
処理液ノズル3から基板Wにリン酸水溶液が供給される際には、加熱装置4が基板Wの上面に対向する位置に配置される。加熱装置4は、赤外線を発生するランプヒータを含み、輻射熱により基板Wおよびその基板W上に供給される処理液を加熱する。ランプヒータとしては、例えばタングステンハロゲンランプ、キセノンアークランプまたはグラファイトヒータ等を用いることができる。
加熱装置4による基板Wの加熱温度は、リン酸水溶液のリン酸濃度における沸点よりも高い温度(例えば、140℃以上160℃以下)に設定される。それにより、基板W上のリン酸水溶液の温度がそのリン酸濃度における沸点まで上昇し、リン酸水溶液によるシリコン窒化膜のエッチングレートが増加する。
一方、リン酸水溶液におけるシリコン濃度が適切な範囲内にある場合には、リン酸水溶液によるシリコン酸化膜のエッチングレートは、シリコン窒化膜のエッチングレートよりも十分に低く保たれる。その結果、上記のように、基板W上のシリコン窒化膜が選択的にエッチングされる。
スピンチャック2を取り囲むようにカップCUが設けられている。カップCUは、スピンチャック2への基板Wの搬入時およびスピンチャック2からの基板Wの搬出時に下降し、基板Wへのリン酸水溶液の供給時に上昇する。
回転する基板Wへのリン酸水溶液の供給時に、カップCUの上端部は基板Wよりも上方に位置する。それにより、基板Wから振り切られるリン酸水溶液がカップCUにより受け止められる。カップCUにより受け止められるリン酸水溶液は、後述するように第2のタンク6または第3のタンク7に送られる。
第1のタンク5は、循環槽5aおよび貯留槽5bを含む。循環槽5aおよび貯留槽5bは隣接するように配置され、一方の槽(例えば循環槽5a)で溢れる液体が他方の槽(例えば貯留槽5b)に流れ込むように構成される。循環槽5aには、リン酸濃度計s1およびシリコン濃度計s2が設けられる。リン酸濃度計s1はリン酸水溶液のリン酸濃度を測定し、シリコン濃度計s2はリン酸水溶液のシリコン濃度を測定する。貯留槽5bには、リン酸水溶液の液面高さを検出する液面センサs3が設けられる。貯留槽5bには、DIW(脱イオン水:Deionized Water)供給系91、窒素(N)ガス供給系92およびリン酸水溶液供給系93が接続されている。
第1のタンク5の貯留槽5bと処理部1の処理液ノズル3とをつなぐように第1の供給配管10が設けられる。第1の供給配管10には、貯留槽5bから処理液ノズル3に向かって、ポンプ15、ヒータ14、フィルタ13、バルブ12およびヒータ11がこの順で介挿されている。
フィルタ13とバルブ12との間の第1の供給配管10の部分と循環槽5aとをつなぐように循環配管16が設けられる。循環配管16には、バルブ17が介挿されている。また、ヒータ11と処理液ノズル3との間の第1の供給配管10の部分には、DIW供給系91が接続されている。
第2および第3のタンク6,7の各々は、第1のタンク5と同じ構成を有し、循環槽6a,7aおよび貯留槽6b,7bを含む。循環槽6a,7aの各々には、リン酸濃度計s1およびシリコン濃度計s2が設けられる。貯留槽6b,7bの各々には、液面センサs3が設けられるとともに、DIW供給系91、窒素ガス供給系92およびリン酸水溶液供給系93が接続されている。
第1のタンク5の貯留槽5bと第2および第3のタンク6,7の貯留槽6b,7bとをつなぐように第2の供給配管20が設けられる。第2の供給配管20は、1本の主管20aおよび2本の枝管20b,20cを有する。枝管20b,20cは主管20aに接続される。主管20aが第1のタンク5の貯留槽5bに接続され、2本の枝管20b,20cがそれぞれ第2および第3のタンク6,7の貯留槽6b,7bに接続される。
一方の枝管20bには、貯留槽6bから主管20aに向かって、ポンプ24、ヒータ23、フィルタ22およびバルブ21がこの順で介挿されている。フィルタ22とバルブ21との間の枝管20bの部分と循環槽6aとをつなぐように循環配管25が設けられる。循環配管25には、バルブ26が介挿されている。
他方の枝管20cには、貯留槽7bから主管20aに向かって、ポンプ34、ヒータ33、フィルタ32およびバルブ31がこの順で介挿されている。フィルタ32とバルブ31との間の枝管20cの部分と循環槽7aとをつなぐように循環配管35が設けられる。循環配管35には、バルブ36が介挿されている。
処理部1のカップCUと第2および第3のタンク6,7の貯留槽6b,7bとをつなぐように回収配管50が設けられる。回収配管50は、1本の主管50aおよび2本の枝管50b,50cを有する。枝管50b,50cは主管50aに接続される。回収配管50の主管50aがカップCUに接続され、2本の枝管50b,50cがそれぞれ第2および第3のタンク6,7の貯留槽6b,7bに接続される。枝管50bにバルブ51が介挿され、枝管50cにバルブ52が介挿されている。
新液供給装置8は、生成用タンク80を備える。新液供給装置8は、生成用タンク80内で生成した処理液を第2のタンク6および第3のタンク7に供給する。詳細は後述する。
新液供給装置8と第2および第3のタンク6,7の貯留槽6b,7bとをつなぐように第3の供給配管40が設けられる。第3の供給配管40は、1本の主管40aおよび3本の枝管40b,40c,40dを有する。枝管40b,40c,40dは主管40aに接続される。第3の供給配管40の主管40aが新液供給装置8の生成用タンク80に接続され、2本の枝管40b,40cがそれぞれ第2および第3のタンク6,7の貯留槽6b,7bに接続される。枝管40bにバルブ41が介挿され、枝管40cにバルブ42が介挿されている。また、枝管40cが新液供給装置8の生成用タンク80に接続される。
制御部9は、CPU(中央演算処理装置)およびメモリ、またはマイクロコンピュータ等からなる。制御部9のメモリにはシステムプログラムが記憶される。制御部9は、基板処理装置100の各構成要素の動作を制御する。
例えば、制御部9は、各液面センサs3の検出値に基づいて各バルブ12,17,21,26,31,36,41,42,51,52の開閉状態を切り替える。また、制御部9は、各リン酸濃度計s1の測定値に基づいてDIW供給系91、窒素ガス供給系92およびリン酸水溶液供給系93を制御する。さらに、制御部9は、各シリコン濃度計s2の測定値に基づいて新液供給装置8を制御する。
(2)新液供給装置の構成および動作
図2は、図1の新液供給装置8の構成を示す模式図である。図2に示すように、新液供給装置8は生成用タンク80を備える。本例においては、生成用タンク80は、円筒状の側壁を有する。生成用タンク80は、これに限定されず、角柱状の側壁を有してもよい。
第3の供給配管40の枝管40dが生成用タンク80に接続される。枝管40dには、生成用タンク80から主管40aに向かって、ポンプ84、ヒータ83、フィルタ82およびバルブ81がこの順で介挿されている。フィルタ82とバルブ81との間の枝管40dの部分と生成用タンク80とをつなぐように循環配管85が設けられる。循環配管85には、バルブ86が介挿されている。
生成用タンク80には、リン酸水溶液供給系93およびシリコン(Si)含有液供給系94が接続されている。シリコン含有液は、シリコン粒子、有機溶剤および純水からなる。シリコン粒子として粒径が15nm程度のシリコン粒子を用いることができる。有機溶剤としてメタノールを用いることができる。有機溶剤は、シリコン含有液がリン酸水溶液中に供給された場合に、シリコン粒子の凝集を防止する働きを有する。また、生成用タンク80には、シリコン濃度計s2、液面センサs3および温度センサs4が設けられる。温度センサs4はリン酸水溶液の温度を測定する。
液面センサs3の検出値に基づいてリン酸水溶液供給系93から生成用タンク80内にリン酸水溶液が供給されることにより、生成用タンク80内に所定の高さまでリン酸水溶液が貯留される。シリコン含有液供給系94から供給されるリシリコン含有液が生成用タンク80に貯留されたリン酸水溶液に混合されることにより処理液が生成される。
ここで、シリコン含有液に含まれる有機溶剤の沸点は処理液生成時のリン酸水溶液の温度よりも低いため、有機溶剤は短時間で蒸発する。そのため、シリコン含有液に含まれるシリコン粒子の粒径が小さい場合でも、シリコン粒子が凝集してシリコンの塊が発生しやすくなる。このようなシリコンの塊が発生した場合、フィルタ82の目詰まりが発生するとともに、処理液のシリコン濃度が不均一になる。
そこで、生成用タンク80内には例えば多孔質性材料により形成される濾過部材87が設けられる。濾過部材87は、底部および側壁部からなる円筒形状を有する。濾過部材87の上部は開口している。本例においては、濾過部材87はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)からなる濾過膜により形成される。濾過部材87の孔径はフィルタ82の孔径以下である。濾過部材87の孔径は例えば10nmであり、フィルタ82の孔径は例えば20nmである。濾過部材87の孔径は10nm以下であることが好ましい。
新液供給装置8は、生成用タンク80内において、濾過部材87を準備位置と浸漬位置との間で移動させる駆動部88をさらに含む。ここで、準備位置は、シリコン含有液供給系94の供給口94aの下方でかつ生成用タンク80に貯留される液体の液面よりも上方の位置である。浸漬位置は、準備位置の下方でかつ生成用タンク80に貯留される液体中の位置である。濾過部材87が浸漬位置にあるときは、濾過部材87の一部が生成用タンク80内の液体に浸漬される。図2の例においては、準備位置にあるときの濾過部材87が点線で図示され、浸漬位置にあるときの濾過部材87が実線で示される。
シリコン含有液供給系94は、濾過部材87が準備位置にある状態で、上方から濾過部材87内にシリコン含有液を供給する。濾過部材87が浸漬位置に移動することにより、生成用タンク80内では、濾過部材87により濾過されるシリコン含有液と貯留されたリン酸水溶液とが予め定められた比率で混合される。それにより、新たな処理液が生成される。生成された処理液は、所定の温度に維持される。
濾過部材87内のシリコン含有液が十分な量のシリコン粒子を含む場合には、生成用タンク80に貯留されたリン酸水溶液に溶解可能な量のシリコン粒子のみが濾過部材87を通ってリン酸水溶液と混合される。他のシリコン粒子は、リン酸水溶液に溶解されずに濾過部材87内に残存する。そのため、過剰なシリコン粒子をリン酸水溶液に混合させることなく、シリコン飽和濃度を有する処理液を容易に生成することができる。この場合、処理液の温度が一定に維持されるため、処理液のシリコン濃度が一定に維持される。
この構成によれば、リン酸水溶液内で濾過部材87によりシリコン含有液が濾過される。これにより、シリコンの塊が発生することを防止することができる。その結果、フィルタ82の目詰まりを防止するとともに、処理液のシリコン濃度を均一にすることができる。さらに、凝集したシリコン粒子がパーティクルとして基板を汚染することを防止できる。
新液供給装置8においては、生成用タンク80内のシリコン濃度をシリコン飽和濃度より低い値に調整することも可能である。例えば、濾過部材87内に収容されるシリコン含有液に含まれるシリコン粒子の量を一定量に制限することにより、処理液のシリコン濃度をシリコン飽和濃度より低くすることができる。あるいは、リン酸水溶液供給系93から生成用タンク80内にリン酸水溶液を追加することにより、処理液のシリコン濃度をシリコン飽和濃度より低くすることができる。
新液供給装置8は、シリコン濃度計s2の測定値に基づいて濾過部材87内に収容されるシリコン粒子の量または生成用タンク80内に追加されるリン酸水溶液をフィードバック制御するように構成されてもよい。これにより、任意のシリコン濃度を有する処理液を生成することができる。
図3は、新液供給装置8による処理液生成処理を示すフローチャートである。以下、図3のフローチャートにしたがって、新液供給装置8による処理液生成処理を説明する。図3の例では、シリコン飽和濃度を有する処理液が生成される。
初期状態においては、バルブ81,86は閉じられ、ヒータ83およびポンプ84はオフにされ、濾過部材87は準備位置に配置されている。また、初期状態においては、リン酸水溶液供給系93からリン酸水溶液が供給されることにより、生成用タンク80内には所定の高さまでリン酸水溶液が貯留されている。この状態で、図1の制御部9は、ヒータ83をオンし(ステップS1)、バルブ86を開き(ステップS2)、ポンプ84をオンする(ステップS3)。
この場合、生成用タンク80内のリン酸水溶液がポンプ84により吸引され、ヒータ83を通してフィルタ82に送られる。ヒータ83は、枝管40bを流れるリン酸水溶液を加熱することにより、リン酸水溶液の温度を予め設定された温度(以下、設定温度と呼ぶ)まで上昇させる。本例において、設定温度は、例えば150℃である。フィルタ82は、リン酸水溶液を濾過することにより不要な析出物等を除去する。フィルタ82を通過したリン酸水溶液は、循環配管85を通して生成用タンク80内に戻される。それにより、生成用タンク80内のリン酸水溶液の温度および清浄度がほぼ一定に保たれる。
続いて、制御部9は、温度センサs4の測定値が設定温度に等しいか否かを判定する(ステップS4)。ステップS4において、温度センサs4の測定値が設定温度に等しくない場合、制御部9は、温度センサs4の測定値が設定温度に等しくなるまで待機する。一方、ステップS4において、温度センサs4の測定値が設定温度に等しい場合、制御部9は、シリコン含有液供給系94を制御することにより、濾過部材87内にシリコン含有液を供給する(ステップS5)。これにより、濾過部材87内にシリコン含有液が収容される。濾過部材87内に収容されるシリコン含有液は、十分な量のシリコン粒子を含む。
その後、制御部9は、駆動部88を制御することにより、図2に実線で示すように、浸漬位置に濾過部材87を移動させる(ステップS6)。この場合、濾過部材87内のシリコン含有液が濾過部材87により濾過され、生成用タンク80内に供給される。これにより、生成用タンク80内において、シリコン含有液と生成用タンク80に貯留された設定温度のリン酸水溶液とが混合される。その結果、シリコン飽和濃度を有する処理液が生成される。
上記の処理液生成処理において、ステップS1〜S3の処理は、いずれの順序で実行されてもよい。また、ステップS5の処理は、ステップS1〜S6の処理の間のいずれの時点で実行されてもよいし、ステップS1より前の初期状態の時点で実行されていてもよい。
(3)基板処理装置の動作
処理部1により複数の基板Wが処理される際の基板処理装置100の一連の動作を説明する。図4は、図1の第1、第2および第3のタンク5,6,7にそれぞれ関連する動作内容を示すタイムチャートである。図5〜図9は、図4の時刻t11〜時刻t17における基板処理装置100の動作を示す模式図である。以下の説明では、図2の新液供給装置8内の動作の説明は省略する。
第1、第2および第3のタンク5,6,7においては、貯留槽5b,6b,7bに第1基準高さL1および第2基準高さL2が設定されている。第1基準高さL1は貯留槽5b,6b,7bの底部近傍に設定され、第2基準高さL2は第1基準高さL1よりも高く貯留槽5b,6b,7bの上端部近傍に設定される。
第1基準高さL1は、例えば各貯留槽5b,6b,7bにより貯留可能な最大容量の1/5程度の液体が各貯留槽5b,6b,7bに貯留される場合の液面高さに設定される。また、第2基準高さL2は、例えば各貯留槽5b,6b,7bの最大容量の4/5程度の液体が各貯留槽5b,6b,7bに貯留される場合の液面高さに設定される。
初期状態においては、予め定められたリン酸濃度(以下、基準リン酸濃度と呼ぶ。)を有するとともに予め定められたシリコン濃度(以下、基準シリコン濃度と呼ぶ。)を有するリン酸水溶液が、第1および第2のタンク5,6に貯留されている。第1および第2のタンク5,6においては、リン酸水溶液の液面高さは第2基準高さL2に維持されている。
さらに、基準リン酸濃度および基準シリコン濃度を有しないリン酸水溶液が、第3のタンク7に貯留されている。第3のタンク7においては、リン酸水溶液の液面高さは第1基準高さL1に維持されている。図1のバルブ12,17,21,26,31,36,41,42,51,52は閉じられている。
初期状態から基板処理装置100の電源がオン状態になると、図1のヒータ11,14,23,33、ポンプ15,24,34および新液供給装置8の動作が開始される。この状態で、処理部1のスピンチャック2に1枚目の基板Wが搬入される。また、スピンチャック2により基板Wが保持され、回転される。
その後の図4の時刻t11で、図1の制御部9は、図1のバルブ12,17を開く。それにより、図5に太い矢印A1で示すように、貯留槽5b内のリン酸水溶液がポンプ15により吸引され、ヒータ14を通してフィルタ13に送られる。ヒータ14は、第1の供給配管10を通るリン酸水溶液を所定温度(例えば150℃)に加熱する。フィルタ13は、リン酸水溶液を濾過することにより不要な析出物等を除去する。
図5に太い矢印A2で示すように、ヒータ14およびフィルタ13を通過したリン酸水溶液の一部は、さらにヒータ11を通して加熱されつつ処理液ノズル3に送られる。それにより、基準リン酸濃度および基準シリコン濃度を有するリン酸水溶液が、DIWとともに処理液ノズル3から基板Wに供給される。なお、ヒータ11と処理液ノズル3との間には、DIW供給系91から適宜DIWが供給される。第1のタンク5から処理液ノズル3へのリン酸水溶液の供給は、図4に示すように、基板Wの処理が終了されるまで継続される。
一方、図5に太い矢印A3で示すように、ヒータ14およびフィルタ13を通過したリン酸水溶液の残りは、循環配管16を通して第1のタンク5の循環槽5aに戻される。第1のタンク5内では、循環槽5aから溢れるリン酸水溶液が貯留槽5bに流れ込む。このように、貯留槽5b内のリン酸水溶液が、加熱および濾過されつつ第1の供給配管10、循環配管16および循環槽5aを通って貯留槽5b内に戻される。それにより、貯留槽5b内のリン酸水溶液の温度および清浄度がほぼ一定に保たれる。
上記のように、貯留槽5bに貯留されたリン酸水溶液の一部を加熱および濾過しつつ再び貯留槽5bに戻すことにより、貯留槽内のリン酸水溶液の温度および清浄度を一定に保つ動作を循環温調と呼ぶ。
時刻t11においては、制御部9はさらに図1のバルブ52を開く。それにより、図5に太い矢印A4で示すように、処理部1のカップCUにより回収される使用済みのリン酸水溶液が、主管50aおよび枝管50cを通して第3のタンク7の貯留槽7bに送られる。このように、基板Wに供給された使用済みのリン酸水溶液を貯留槽7bに送る動作を液回収と呼ぶ。
時刻t11においては、制御部9はさらに図1のバルブ26,36を開く。これにより、図5に太い矢印A5,A6で示すように、第2のタンク6および第3のタンク7においても第1のタンク5と同様の循環温調が行われる。第1のタンク5、第2のタンク6および第3のタンク7における循環温調は、基板Wの処理が終了されるまで継続される。
ここで、第3のタンク7において液回収および循環温調が行われる際に、貯留槽7bに貯留されるリン酸水溶液のリン酸濃度は基準リン酸濃度とは異なる。そこで、制御部9は、第3のタンク7のリン酸濃度計s1の測定値に基づいて、貯留槽7b内のリン酸濃度が基準リン酸濃度に近づくようにDIW供給系91、窒素ガス供給系92およびリン酸水溶液供給系93を制御する。
例えば、制御部9は、リン酸濃度計s1により測定されるリン酸濃度が基準リン酸濃度よりも高い場合に、貯留槽7bにDIWが供給されるようにDIW供給系91を制御する。それにより、貯留槽7b内のリン酸濃度が低下し、基準リン酸濃度に調整される。
また、制御部9は、リン酸濃度計s1により測定されるリン酸濃度が基準リン酸濃度よりも低い場合に、基準リン酸濃度よりも高いリン酸濃度を有するリン酸水溶液が貯留槽7bに供給されるようにリン酸水溶液供給系93を制御する。それにより、貯留槽7b内のリン酸濃度が上昇し、基準リン酸濃度に調整される。
また、制御部9は、リン酸濃度計s1により測定されるリン酸濃度が基準リン酸濃度よりも低い場合に、窒素ガスが貯留槽7bに供給されるように窒素ガス供給系92を制御する。この場合、貯留槽7b内のリン酸水溶液の蒸発が促進される。それにより、貯留槽7b内のリン酸濃度が上昇し、基準リン酸濃度に調整される。
なお、制御部9は、貯留槽7b内のリン酸濃度を上昇させるために、高いリン酸濃度を有するリン酸水溶液および窒素ガスのうち一方を貯留槽7bに供給してもよいし、両方を貯留槽7bに供給してもよい。
上記のように、貯留槽7b内のリン酸水溶液のリン酸濃度を基準リン酸濃度に調整する動作をリン酸濃度調整と呼ぶ。
時刻t12で、第1のタンク5の貯留槽5b内の液面高さが第2基準高さL2よりも所定の高さ分下降したことが液面センサs3により検出される。この場合、制御部9は図1のバルブ21を開く。
それにより、図6に太い矢印A7で示すように、第2のタンク6の貯留槽6bから枝管20bを通ってフィルタ22を通過したリン酸水溶液の一部が、主管20aを通して第1のタンク5の貯留槽5bに送られる。こうして、基準リン酸濃度および基準シリコン濃度を有するリン酸水溶液が、第2のタンク6から第1のタンク5に供給される。それにより、貯留槽5b内の液面高さは第2基準高さL2に向かって上昇し、貯留槽6b内の液面高さは第2基準高さL2から下降する。
時刻t13で、第1のタンク5の貯留槽5b内の液面高さが第2基準高さL2に等しくなったことが液面センサs3により検出される。この場合、制御部9は、図1のバルブ21を閉じることにより第2のタンク6から第1のタンク5へのリン酸水溶液の供給を停止する。
時刻t13においては、制御部9は、さらに図1のバルブ52を閉じ、バルブ51を開く。それにより、図7に太い矢印A8で示すように、処理部1のカップCUにより回収される使用済みのリン酸水溶液が、第2のタンク6の貯留槽6bに送られる。第2のタンク6では液回収と並行してリン酸濃度調整も行われる。一方、図4に示すように、第3のタンク7では、液回収が停止され、リン酸濃度調整が継続される。
ここで、枚葉式の基板処理装置においては、リンス処理等により一部の処理液が廃棄される。そのため、基板Wの処理に用いられる処理液を全て回収することはできない。したがって、貯留槽5b内の液面高さが第2基準高さL2に維持された状態で貯留槽6b内の液面高さが第2基準高さL2から第1基準高さL1まで下降しても、貯留槽7b内の液面高さは第1基準高さL1から第2基準高さL2まで上昇しない。
そこで、制御部9は、第3のタンク7の液面センサs3(図1)の検出値およびシリコン濃度計s2の測定値に基づいて、貯留槽7b内の液面高さが第2基準高さL2まで上昇するとともに貯留槽7b内のリン酸水溶液のシリコン濃度が基準シリコン濃度に近づくように、図1のバルブ42および新液供給装置8を制御する。
例えば、制御部9は、第3のタンク7のシリコン濃度計s2により測定されるシリコン濃度が基準シリコン濃度に等しい場合に、基準シリコン濃度を目標シリコン濃度に設定する。また、制御部9は、その目標シリコン濃度を有するリン酸水溶液が生成されるように新液供給装置8を制御し、図1のバルブ42を開く。それにより、図7に太い矢印A9で示すように、目標シリコン濃度を有するリン酸水溶液が新液供給装置8から第3のタンク7に供給される。その結果、貯留槽7b内の液面高さが第2基準高さL2まで上昇するとともに、貯留槽7b内のシリコン濃度が基準シリコン濃度で維持される。
一方、制御部9は、第3のタンク7のシリコン濃度計s2により測定されるシリコン濃度が基準シリコン濃度よりも低い場合に、目標シリコン濃度を基準シリコン濃度よりも高く設定する。また、制御部9は、その目標シリコン濃度を有するリン酸水溶液が生成されるように新液供給装置8を制御し、図1のバルブ42を開く。それにより、基準シリコン濃度よりも高いシリコン濃度を有するリン酸水溶液が新液供給装置8から第3のタンク7に供給される。その結果、貯留槽7b内の液面高さが第2基準高さL2まで上昇するとともに、貯留槽7b内のシリコン濃度が上昇し、基準シリコン濃度に調整される。
他方、制御部9は、第3のタンク7のシリコン濃度計s2により測定されるシリコン濃度が基準シリコン濃度よりも高い場合に、目標シリコン濃度を基準シリコン濃度よりも低く設定する。また、制御部9は、その目標シリコン濃度を有するリン酸水溶液が生成されるように新液供給装置8を制御し、図1のバルブ42を開く。それにより、基準シリコン濃度よりも低いシリコン濃度を有するリン酸水溶液が新液供給装置8から第3のタンク7に供給される。その結果、貯留槽7b内の液面高さが第2基準高さL2まで上昇するとともに、貯留槽7b内のシリコン濃度が低下し、基準シリコン濃度に調整される。
上記のように、貯留槽内の液面高さを第2基準高さL2まで上昇させるとともにリン酸水溶液のシリコン酸濃度を基準シリコン酸濃度に調整する動作をシリコン濃度調整と呼ぶ。
本実施の形態においては、シリコン濃度調整が行われる場合、そのシリコン濃度調整と並行してリン酸濃度調整も行われる。それにより、新液供給装置8から第3のタンク7に供給されるリン酸水溶液が基準リン酸濃度を有しない場合でも、貯留槽7b内のリン酸濃度が基準リン酸濃度に調整される。
時刻t14で、第3のタンク7の貯留槽7bに基準リン酸濃度および基準シリコン濃度を有するリン酸水溶液が貯留されていることがリン酸濃度計s1およびシリコン濃度計s2により検出される。この場合、制御部9は、図1のバルブ42を閉じることにより新液供給装置8から第3のタンク7へのリン酸水溶液の供給を停止し、第3のタンク7でのシリコン濃度調整を終了する。同時に、制御部9は、第3のタンク7におけるリン酸濃度調整も終了する。
本実施の形態では、第2のタンク6および第3のタンク7においてシリコン濃度調整が開始されてから完了するまでに必要な時間は、基板Wの処理により貯留槽5b内の液面高さが第2基準高さL2から第1基準高さL1まで下降するために必要な時間に比べて十分に短い。
時刻t14においては、制御部9は、さらに図1のバルブ31を開く。それにより、図8に太い矢印A10で示すように、第3のタンク7の貯留槽7bから枝管20cを通ってフィルタ32を通過したリン酸水溶液の一部が、主管20aを通して第1のタンク5の貯留槽5bに送られる。このようにして、基準リン酸濃度および基準シリコン濃度を有するリン酸水溶液が、第3のタンク7から第1のタンク5に供給される。それにより、貯留槽5b内の液面高さは第2基準高さL2に向かって上昇し、貯留槽7b内の液面高さは第2基準高さL2から下降する。
時刻t15で、第1のタンク5の液面高さが第2基準高さL2に等しくなったことが液面センサs3により検出される。この場合、制御部9は、図1のバルブ31を閉じることにより第3のタンク7から第1のタンク5へのリン酸水溶液の供給を停止する。
時刻t15においては、制御部9は、新液供給装置8を制御することにより目標シリコン濃度を有するリン酸水溶液を生成した後、図1のバルブ41を開く。それにより、図9に太い矢印A11で示すように、目標シリコン濃度を有するリン酸水溶液が新液供給装置8から第2のタンク6に供給される。このようにして、貯留槽6b内のリン酸水溶液のシリコン濃度が基準シリコン濃度に調整される。また、このシリコン濃度調整と並行してリン酸濃度調整も行われる。
時刻t15においては、制御部9は、さらに図1のバルブ51を閉じ、図1のバルブ52を開く。それにより、図9に太い矢印A4で示すように、処理部1のカップCUにより回収される使用済みのリン酸水溶液が、主管50aおよび枝管50cを通して第3のタンク7の貯留槽7bに送られる。同時に、制御部9は、第3のタンク7におけるリン酸濃度調整を開始する。
時刻t16で、第2のタンク6の貯留槽6bに基準リン酸濃度および基準シリコン濃度を有するリン酸水溶液が貯留されていることがリン酸濃度計s1およびシリコン濃度計s2により検出される。この場合、制御部9は、図1のバルブ41を閉じることにより新液供給装置8から第2のタンク6へのリン酸水溶液の供給を停止し、第2のタンク6でのシリコン濃度調整を終了する。同時に、制御部9は、第2のタンク7におけるリン酸濃度調整も終了する。
時刻t16においては、制御部9は、さらに図1のバルブ21を開く。この場合、上記のように、基準リン酸濃度および基準シリコン濃度を有するリン酸水溶液が、第3のタンク7から第1のタンク5に供給される。それにより、貯留槽5b内の液面高さは第2基準高さL2に向かって上昇し、貯留槽6b内の液面高さは第2基準高さL2から下降する。
時刻t17で、第1のタンク5の貯留槽5b内の液面高さが第2基準高さL2に等しくなったことが液面センサs3により検出される。この場合、制御部9は、図1のバルブ21を閉じることにより第2のタンク6から第1のタンク5へのリン酸水溶液の供給を停止する。
時刻t17以降では、基板Wの処理が停止されるまで、時刻t13から時刻t15までの動作と時刻t15から時刻t17までの動作とが繰り返される。それにより、第1のタンク5においては、基準リン酸濃度および基準シリコン濃度を有するリン酸水溶液が常に保持される。
(4)変形例
図10は、第1の変形例に係る新液供給装置の構成を示す模式図である。図10の新液供給装置8は、以下の点を除いて、図2の新液供給装置8と同様の構成を有する。
図10に示すように、第1の変形例に係る新液供給装置8の生成用タンク80には、窒素ガス供給系92が接続されている。窒素ガス供給系92から生成用タンク80内の処理液中に窒素ガスが供給される。これにより、生成用タンク80内の処理液が撹拌される。
図11は、第2の変形例に係る新液供給装置の構成を示す模式図である。図11の新液供給装置8は、以下の点を除いて、図2の新液供給装置8と同様の構成を有する。
図11に示すように、第2の変形例に係る新液供給装置8の生成用タンク80は、濾過部材87に接続されるモータ89をさらに含む。モータ89は、濾過部材87が浸漬位置にある状態で、濾過部材87を回転させる。あるいは、モータ89は、濾過部材87が浸漬位置にある状態で、濾過部材87を垂直方向に微小に振動させつつ、水平方向に微小に揺動させる。これにより、生成用タンク80内の処理液が撹拌される。
第1および第2の変形例に係る新液供給装置8においては、濾過部材87により濾過されたシリコン含有液がリン酸水溶液と効率よく混合される。これにより、処理液の生成を促進することができる。図10の新液供給装置8に図11のモータ89が設けられてもよい。この場合、処理液の生成をより促進することができる。
(5)効果
本実施の形態においては、リン酸水溶液が生成用タンク80に貯留される。フィルタ82の孔径以下の孔径を有する多孔質性材料により形成された濾過部材87内にシリコン粒子を含むシリコン含有液が収容される。濾過部材87の少なくとも一部が生成用タンク80に貯留されたリン酸水溶液中に浸漬される。この場合、シリコン含有液が濾過部材87を透過してリン酸水溶液に混合されることによりシリコンおよびリン酸を含む処理液が生成される。生成された処理液中の不純物がフィルタ82により除去される。基板W上のシリコン酸化物およびシリコン窒化物のうちシリコン窒化物を選択的に除去するために、フィルタ82により不純物が除去された処理液が処理部1により基板Wに供給される。
この構成によれば、リン酸水溶液に溶解可能なシリコン粒子のみがリン酸水溶液に混合され、他のシリコン粒子は濾過部材87内に残存する。この場合、過剰なシリコン粒子が生成用タンク80内で凝集することによるシリコンの塊が発生することが防止される。これにより、フィルタ82の目詰まりが発生することが防止される。また、均一なシリコン濃度を有する処理液を短時間で安定して生成することができる。その結果、基板W上のシリコン酸化膜およびシリコン窒化膜のうちシリコン窒化膜を選択的にエッチングする処理を正確に行うことが可能になる。
(6)他の実施の形態
(a)上記実施の形態において、基板処理装置100は枚葉式の基板処理装置であるが、これに限定されない。基板処理装置100はバッチ式の基板処理装置であってもよい。
(b)上記実施の形態において、新液供給装置8には循環配管85が設けられるが、これに限定されない。新液供給装置8には循環配管85が設けられなくてもよい。
(c)上記実施の形態において、濾過部材87はPTFEからなる濾過膜により形成されるが、これに限定されない。濾過部材87は、例えば多孔質性のポリイミド樹脂または多孔質性のエポキシ樹脂により形成されてもよい。
(d)上記実施の形態において、濾過部材87の一部が生成用タンク80内の液体に浸漬されるが、これに限定されない。濾過部材87にシリコン含有液が収容された後、濾過部材87の上部が閉塞される場合には、濾過部材87の全部が生成用タンク80内の液体に浸漬されてもよい。
(e)上記実施の形態において、生成用タンク80内に準備位置が設けられるが、これに限定されない。生成用タンク80内に準備位置が設けられなくてもよい。この場合、濾過部材87は浸漬位置に配置され、図3のステップS5の処理はステップS4の処理の後に行われる。ステップS6の処理は省略される。
(7)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各構成要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、新液供給装置8が処理液生成部の例であり、フィルタ82がフィルタの例であり、処理部1が処理ユニットの例であり、生成用タンク80が生成用タンクの例である。濾過部材87が濾過部材の例であり、基板処理装置100が基板処理装置の例であり、循環配管85が循環系の例であり、ヒータ83が加熱部の例であり、温度センサs4が温度測定部の例である。制御部9が制御部の例であり、駆動部88が駆動部の例であり、窒素ガス供給系92またはモータ89が撹拌機構の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の構成要素を用いることもできる。
本発明は、基板の処理に有効に利用することができる。
1 処理部
2 スピンチャック
2a スピンモータ
2b スピンベース
2c チャックピン
3 処理液ノズル
4 加熱装置
5 第1のタンク
5a〜7a 循環槽
5b〜7b 貯留槽
6 第2のタンク
7 第3のタンク
8 新液供給装置
9 制御部
10 第1の供給配管
11,14,23,33,83 ヒータ
12,17,21,26,31,36,41,42,51,52,81,86 バルブ
13,22,32,82 フィルタ
15,24,34,84 ポンプ
16,25,35,85 循環配管
20 第2の供給配管
20a,40a,50a 主管
20b,20c,40b,40c,50b,50c 枝管
40 第3の供給配管
50 回収配管
80 生成用タンク
87 濾過部材
88 駆動部
89 モータ
91 DIW供給系
92 窒素ガス供給系
93 リン酸水溶液供給系
94 シリコン含有液供給系
94a 供給口
100 基板処理装置
CU カップ
s1 リン酸濃度計
s2 シリコン濃度計
s3 液面センサ
s4 温度センサ
W 基板
この方法によれば、第1の溶液に溶解可能なシリコン粒子のみが第1の溶液に混合され、他のシリコン粒子は濾過部材内に残存する。この場合、過剰なシリコン粒子が生成用タンク内で凝集することによるシリコンの塊が発生することが防止される。これにより、フィルタの目詰まりが発生することが防止される。また、均一なシリコン濃度を有する処理液を生成することができる。その結果、基板上のシリコン酸化膜およびシリコン窒化膜のうちシリコン窒化膜を選択的にエッチングする処理を正確行うことが可能になる。
新液供給装置8と第2および第3のタンク6,7の貯留槽6b,7bとをつなぐように第3の供給配管40が設けられる。第3の供給配管40は、1本の主管40aおよび3本の枝管40b,40c,40dを有する。枝管40b,40cの一端は主管40aの一端に接続される。枝管40dの一端は主管40aの他端に接続される。2本の枝管40b,40cの他端がそれぞれ第2および第3のタンク6,7の貯留槽6b,7bに接続される。枝管40bにバルブ41が介挿され、枝管40cにバルブ42が介挿されている。また、枝管40dの他端が新液供給装置8の生成用タンク80に接続される。
この場合、生成用タンク80内のリン酸水溶液がポンプ84により吸引され、ヒータ83を通してフィルタ82に送られる。ヒータ83は、枝管40を流れるリン酸水溶液を加熱することにより、リン酸水溶液の温度を予め設定された温度(以下、設定温度と呼ぶ)まで上昇させる。本例において、設定温度は、例えば150℃である。フィルタ82は、リン酸水溶液を濾過することにより不要な析出物等を除去する。フィルタ82を通過したリン酸水溶液は、循環配管85を通して生成用タンク80内に戻される。それにより、生成用タンク80内のリン酸水溶液の温度および清浄度がほぼ一定に保たれる。
時刻t16においては、制御部9は、さらに図1のバルブ21を開く。この場合、上記のように、基準リン酸濃度および基準シリコン濃度を有するリン酸水溶液が、第のタンクから第1のタンク5に供給される。それにより、貯留槽5b内の液面高さは第2基準高さL2に向かって上昇し、貯留槽6b内の液面高さは第2基準高さL2から下降する。

Claims (15)

  1. シリコンおよびリン酸を含む処理液を生成する処理液生成部と、
    前記処理液生成部により生成された前記処理液中の不純物を除去するように配置されるフィルタと、
    基板上のシリコン酸化物およびシリコン窒化物のうちシリコン窒化物を選択的に除去するために、前記フィルタにより不純物が除去された前記処理液を基板に供給する処理ユニットとを備え、
    前記処理液生成部は、
    リン酸を含む第1の溶液を貯留する生成用タンクと、
    前記フィルタの孔径以下の孔径を有する多孔質性材料により形成され、シリコン粒子を含む第2の溶液を収容する濾過部材とを含み、
    前記濾過部材の少なくとも一部は、前記生成用タンクに貯留された第1の溶液中に浸漬可能に配置され、第2の溶液が前記濾過部材を透過して第1の溶液に混合されることにより前記処理液が生成される、基板処理装置。
  2. 前記処理液生成部は、前記生成用タンクと前記フィルタとの間で処理液を循環させる循環系をさらに含む、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記処理液生成部は、
    前記生成用タンクに貯留された第1の溶液を加熱する加熱部と、
    前記加熱部により加熱された第1の溶液の温度を測定する温度測定部とをさらに含み、
    前記基板処理装置は、前記温度測定部により測定された第1の溶液の温度に基づいて、前記濾過部材内に収容された第2の溶液が前記生成用タンクに貯留された第1の溶液と混合されるように前記濾過部材を制御する制御部をさらに備える、請求項1または2記載の基板処理装置。
  4. 前記生成タンク内の第1の溶液の液面より上方の第1の位置と、前記濾過部材の少なくとも一部が前記生成タンクに貯留された第1の溶液に浸漬される第2の位置との間で前記濾過部材を移動させる駆動部をさらに備え、
    前記制御部は、前記濾過部材内に収容された第2の溶液と前記生成用タンクに貯留された第1の溶液とを混合する際に、前記濾過部材を前記第1の位置から前記第2の位置へ移動させるように前記駆動部を制御する、請求項3記載の基板処理装置。
  5. 前記濾過部材に収容されるシリコン粒子の量は、前記生成用タンク内の前記処理液のシリコン濃度を飽和させるために必要なシリコン粒子の量よりも多い、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  6. 第2の溶液は、シリコン粒子の凝集を防止する凝集防止剤をさらに含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  7. 前記濾過部材の孔径は10nm以下である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  8. 前記濾過部材は、ポリテトラフルオロエチレンにより形成される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  9. 前記生成用タンクは、円筒状の側壁を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  10. 前記処理液生成部は、前記生成用タンク内で生成される前記処理液を撹拌する撹拌機構をさらに含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  11. シリコンおよびリン酸を含む処理液を生成するステップと、
    生成された前記処理液中の不純物を前記フィルタにより除去するステップと、
    基板上のシリコン酸化物およびシリコン窒化物のうちシリコン窒化物を選択的に除去するために、前記フィルタにより不純物が除去された前記処理液を基板に供給するステップとを含み、
    前記処理液を生成するステップは、
    リン酸を含む第1の溶液を生成用タンクに貯留するステップと、
    フィルタの孔径以下の孔径を有する多孔質性材料により形成された濾過部材内にシリコン粒子を含む第2の溶液を収容するステップと、
    前記濾過部材の少なくとも一部を前記生成用タンクに貯留された第1の溶液中に浸漬させるステップと、
    前記濾過部材を透過した第2の溶液を第1の溶液に混合することにより処理液を生成するステップとを含む、基板処理方法。
  12. 前記除去するステップは、前記生成用タンクと前記フィルタとの間で前記処理液を循環させることを含む、請求項11記載の基板処理方法。
  13. 前記処理液を生成するステップは、
    前記生成用タンクに貯留された第1の溶液を加熱することと、
    加熱された第1の溶液の温度を測定することと、
    測定された第1の溶液の温度に基づいて、前記濾過部材内に収容された第2の溶液を前記生成用タンクに貯留された第1の溶液と混合することとを含む、請求項11または12記載の基板処理方法。
  14. 前記生成タンク内の第1の溶液の液面より上方に前記濾過部材を配置するステップをさらに含み、
    前記混合することは、前記濾過部材の少なくとも一部が前記生成タンクに貯留された第1の溶液に浸漬されるように前記濾過部材を移動させることを含む、請求項13記載の基板処理方法。
  15. 前記生成用タンク内で生成される前記処理液を撹拌するステップをさらに含む、請求項11〜14のいずれか一項に記載の基板処理方法。
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