JP2016029297A - ガスケットの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】バリの発生を防止して、成形不良の抑制を図ることができるガスケットの製造方法を提供する。
【解決手段】ガスケットの製造方法が、金属メッシュ材及び膨張黒鉛を準備する工程S1と、前記膨張黒鉛が前記金属メッシュ材により包囲された長尺状の複合体が形成されるように、前記膨張黒鉛の周りに前記金属メッシュ材を配置する工程S2と、前記複合体の短手方向に関して、前記複合体の長手方向端部における幅寸法が前記複合体の長手方向中途部における幅寸法よりも小さくなるように、前記複合体の長手方向端部の形状を調整する工程S4と、前記複合体の短手方向を軸心方向とする多重巻き状態の筒状体が形成されるように、前記複合体をうず巻き状に巻回する工程S5と、前記筒状体をその軸心方向に圧縮成形する工程S6とを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、ガスケットの製造方法に関する。
従来、金属メッシュ材及び膨張黒鉛を用いて構成されたガスケットが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のガスケットの製造方法には、一般的に、素材準備工程と、複合体形成工程と、筒状体形成工程と、圧縮成形工程とが含まれている。
前記素材準備工程においては、金属メッシュ材及び膨張黒鉛を準備する。前記複合体形成工程においては、前記膨張黒鉛と前記金属メッシュ材とが重なり合った長尺帯状の複合体を形成する。前記筒状体形成工程においては、前記複合体の短手方向を軸心方向とする多重巻き状態の筒状体が形成されるように、前記複合体をうず巻き状に巻回する。
前記圧縮成形工程においては、ガスケットを得るべく前記筒状体をその軸心方向に圧縮成形する。具体的には、固定型とこの固定型に対して進退可能な可動型を用いた状態で、前記筒状体が軸状の内側固定型に外嵌するように前記筒状体を前記内側固定型と外側固定型の間に投入し、その後に前記筒状体が位置する前記内側固定型と前記外側固定型との間に可動型を押し込む。
しかしながら、前述のガスケットの製造方法においては、前記圧縮成形工程が実行される際、前記筒状体の軸心方向における幅寸法が全周にわたって略一定となっていた(即ち、前記複合体の短手方向における幅寸が全長にわたって略一定となっていた)ので、前記筒状体(前記複合体)に圧縮方向の外力が加わったとき、その端部(自由端部)が過剰に変形して、前記圧縮成形工程後に得られたガスケットにバリが生じやすくなっていた。
特開平7−113469号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、金属メッシュ材及び膨張黒鉛を用いて構成されたガスケットの製造方法において、バリの発生を防止して、成形不良の抑制を図ることができるガスケットの製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、金属メッシュ材及び膨張黒鉛を用いて構成されたガスケットの製造方法であって、前記金属メッシュ材及び前記膨張黒鉛を準備する工程と、前記膨張黒鉛が前記金属メッシュ材により包囲された長尺帯状の複合体が形成されるように、前記膨張黒鉛の周りに前記金属メッシュ材を配置する工程と、前記複合体の短手方向に関して、前記複合体の長手方向端部における幅寸法が前記複合体の長手方向中途部における幅寸法よりも小さくなるように、前記複合体の長手方向端部の形状を調整する工程と、前記複合体の短手方向を軸心方向とする多重巻き状態の筒状体が形成されるように、前記複合体をうず巻き状に巻回する工程と、前記筒状体をその軸心方向に圧縮成形する工程とを含むものである。
この構成によれば、前記ガスケットの製造方法に前記端部形状調整工程が含まれるので、この端部形状調整工程の後に実行される前記圧縮成形工程において、前記筒状体の端部(即ち、前記複合体の端部)に圧縮方向の外力が加えられにくくすることができる。したがって、前記筒状体の端部の変形量を抑えて、前記ガスケットにバリが発生するのを防止することができる。よって、前記ガスケットの成形不良の抑制を図ることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のガスケットの製造方法において、前記筒状体の径方向における幅寸法が前記筒状体の全周にわたって略一定となるように、前記複合体をうず巻き状に巻回するものである。
この構成によれば、前記圧縮成形工程後に得られる前記ガスケットに関して、その全周にわたって密度及び軸心方向の幅寸法を略均一にすることができる。したがって、安定した成形を行うことができる。
本発明によれば、金属メッシュ材及び膨張黒鉛を用いて構成されたガスケットの製造方法において、バリの発生を防止しやすくて、成形不良の抑制を図ることができるガスケットの製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るガスケットの製造方法を用いて製造したガスケットの使用時の状態を示す断面図である。 図1のガスケットの正面図である。 本発明の一実施形態に係るガスケットの製造方法の流れを示す図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係るガスケットの製造方法における複合体形成工程の状態を示す図である。(b)は、(a)のA−A矢視断面図である。 本発明の一実施形態に係るガスケットの製造方法における複合体平坦化工程の実行後に得られる複合体の正面図である。 本発明の一実施形態に係るガスケットの製造方法における端部形状調整工程の実行後に得られる複合体の正面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係るガスケットの製造方法における端部形状調整工程の実行後に得られる別の例の複合体の正面図である。(b)は、本発明の一実施形態に係るガスケットの製造方法における端部形状調整工程の実行後に得られるさらに別の例の複合体の正面図である。(c)は、本発明の一実施形態に係るガスケットの製造方法における端部形状調整工程の実行後に得られるまた別の例の複合体の正面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係るガスケットの製造方法における端部形状調整工程の実行後に得られる別の例の複合体の正面図である。(b)は、本発明の一実施形態に係るガスケットの製造方法における端部形状調整工程の実行後に得られるさらに別の例の複合体の正面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係るガスケットの製造方法における端部形状調整工程の実行後に得られる別の例の複合体の正面図である。(b)は、本発明の一実施形態に係るガスケットの製造方法における端部形状調整工程の実行後に得られるさらに別の例の複合体の正面図である。(c)は、本発明の一実施形態に係るガスケットの製造方法における端部形状調整工程の実行後に得られるまた別の例の複合体の正面図である。 本発明の一実施形態に係るガスケットの製造方法における筒状体形成工程の状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係るガスケットの製造方法における圧縮成形工程の状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係るガスケットの製造方法を用いて製造した別の例のガスケットの使用時の状態を示す断面図である。 図12のガスケットの正面図である。 図12のガスケットの側面断面図である。
本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係るガスケットの製造方法を用いて製造したガスケットの一例であるガスケット1の使用時の状態を示す。図2に、前記ガスケット1の正面図を示す。
図1に示すように、前記ガスケット1は、例えば、第1配管3及び第2配管4の継手部分に使用される。この継手部分への使用時において、前記ガスケット1は、互いに対向する前記第1配管3の端部と前記第2配管4の端部との間をシールするために、前記第1配管3と前記第2配管4との間に介装される。
前記ガスケット1は、図1、図2に示すように、前記第1配管3及び前記第2配管4に応じた径を有する環状に形成されており、その使用時に前記第1配管3の端部に備えられた環状の第1接触部5と前記第2配管4の端部に備えられた環状の第2接触部6との間に挟圧されるように構成されている。
詳しくは、前記ガスケット1は、前記ガスケットの製造方法により、金属メッシュ材及び膨張黒鉛を用いて構成されている。前記ガスケット1は、その全体で前記金属メッシュ材をなす金属線と膨張黒鉛とが混在するように成形されている。なお、前記ガスケットの製造方法については後述する。
前記ガスケット1は、互いに接続された前記第1配管3及び前記第2配管4内の流路7からの流体の漏洩を防止するためのシール部を備えている。前記ガスケット1においては、前記シール部として、図1、図2に示すように、第1シール部11と、第2シール部12とが設けられている。
前記第1シール部11は、前記ガスケット1が前記第1接触部5及び前記第2接触部6間に挟まれたとき、前記第1接触部5に押し付けられて、この第1接触部5と圧接するようになっている。また、この際、前記第2シール部12は、前記第2接触部6に押し付けられて、この第2接触部6と圧接するようになっている。
こうして、前記ガスケット1によれば、前記ガスケット1が前記第1配管3と前記第2配管4との間に介装されたとき、前記第1シール部11と前記第1配管3(前記第1接触部5)との間にシール性を確保することができるとともに、前記第2シール部12と前記第2配管4(前記第2接触部6)との間にシール性を確保することができるようになっている。
次に、前記ガスケット1を製造するために用いられる、本実施形態に係るガスケットの製造方法について説明する。
図3に、前記ガスケットの製造方法の流れを示す。図3に示すように、前記ガスケットの製造方法には、素材準備工程S1と、複合体形成工程S2と、端部形状調整工程S4と、筒状体形成工程S5と、圧縮成形工程S6とが含まれる。本実施形態においては、前記ガスケットの製造方法に、複合体形成工程S2の後に進められる複合体平坦化工程S3がさらに含まれる。
前記素材準備工程S1においては、図4(a)及び(b)に示すような金属メッシュ材21と膨張黒鉛テープ22とを準備する。本実施形態において、前記金属メッシュ材21は、金属線23がニット編等の所定の編み方で編まれてなるものであり、軸心方向(縦方向)を長手方向とする横長筒状に形成されている。
前記金属線23としては、所定の線径(太さ)を有する金属線が採用される。例えば、前記金属線23は、0.1〜0.3mm(好ましくは、0.15mm)程度の直径を有するステンレス線とされる。
前記膨張黒鉛テープ22は、長手方向に関して前記金属メッシュ材21の幅寸法と同程度の幅寸法を有している。前記膨張黒鉛テープ22は、また、筒状の前記金属メッシュ材21に挿入され得るように、短手方向に関して所定の幅寸法を有するとともに、厚さ方向に関して所定の厚さ寸法を有している。
なお、前記素材準備工程S1において準備する素材としての膨張黒鉛は、本実施形態においては、図4に示すように、テープ状に形成された膨張黒鉛(膨張黒鉛テープ)としているが、これに代えて、短冊状または線状(細幅)に切断された膨張黒鉛としてもよいし、粒状の膨張黒鉛としてもよい。
前記複合体形成工程S2においては、前記膨張黒鉛テープ22が前記金属メッシュ材21に包囲された長尺帯状の複合体24(図5参照)が形成されるように、図4(a)及び(b)に示すように、前記膨張黒鉛テープ22の周りに前記金属メッシュ材21を配置する。
本実施形態においては、前記膨張黒鉛テープ22を、筒状の前記金属メッシュ材21にその横方向のほぼ全幅にわたって挿入しつつ、長手方向両端面が前記金属メッシュ材21の長手方向両端面と揃うように前記金属メッシュ材21の軸心方向に沿って移動させる。
前記複合体平坦化工程S3においては、前記複合体24を平坦に成形する。これにより、前記複合体24を、前記金属メッシュ材21の金属線23が前記膨張黒鉛テープ22の表面に密着するように張り付いた平らな長尺矩形状のものとする。
前記端部形状調整工程S4においては、図6に示すように、前記複合体24の短手方向(X方向)に関して、前記複合体24の長手方向(Y方向)端部25における幅寸法が前記複合体24の長手方向中途部26における幅寸法よりも小さくなるように、前記複合体24の長手方向端部25の形状を調整する。
ここで、前記複合体24の長手方向端部25は、その端面及びその近傍での短手方向の幅寸法が前記長手方向中途部26の短手方向の幅寸法の3/4(好ましくは、1/2)以下となるように適宜の形状に形成する。
本実施形態においては、前記複合体24が長尺矩形状であることから、前記複合体24の長手方向の各端部25A・25Bが備える2つの角部のうちの一方の角部を長手方向に対し斜めに直線状延びる切断面27Aで切除することにより、前記各端部25A・25Bの一部を切り欠いた形状とする。
この端部形状調整工程S4により調整した前記各端部25A・25Bは、前記複合体24の短手方向における幅寸法が所定幅を有する前記長手方向中途部26側から各々の端面に向かうほど小さくなるような先細り状に形成したものとする。そして、前記各端部25A・25Bは、前記複合体24の中心28に対して点対称な形状とする。
なお、端部形状調整工程S4においては、前記端部25の切断面が図7(a)に示すように本実施形態における前記切断面27Aに比べて緩やかな傾斜角度の切断面27Bとなるように、端部形状の調整を行ってもよい。前記端部25の切断面が図7(b)及び(C)に示すように途中で一回(又は複数回)屈曲する切断面27C・27Dとなるように、端部形状の調整を行ってもよい。
端部形状調整工程S4においては、前記端部25の切断面が図8(a)に示すように短手方向両側に位置する所定傾斜角度の切断面27E・27Fとなるように、端部形状の調整を行ってもよい。前記端部25の切断面が図8(b)に示すように短手方向中途部に凹状に形成された切断面27Gとなるように、端部を分岐させる端部形状の調整を行ってもよい。
さらに、端部形状調整工程S4においては、生産性及び歩留まりを考慮して、一方の前記端部25Aと他方の前記端部25Bとを互いに対応する異なる形状(凸状・凹状)とすべく、前記端部25A及び前記端部25Bの切断面がそれぞれ図9(a)に示すように切断面27H・27J及び切断面27K・27Lとなるように、図9(b)に示すように切断面27M及び切断面27Nとなるように、又は、図9(c)に示すように切断面27P及び切断面27Qとなるように、端部形状の調整を行ってもよい。
前記筒状体形成工程S5においては、図10に示すように、前記複合体24の短手方向を軸心方向とする多重巻き状態のうず巻き筒状体30が形成されるように、一方の端部25Aを外周側に位置させ且つ他方の端部25Bを内周側に位置させた状態で前記複合体24をうず巻き状に巻回する。このときの巻き回数は、製造する前記ガスケット1に対し必要な肉厚に応じて適宜設定される。
前記圧縮成形工程S6においては、前記うず巻き筒状体30をその軸心方向に圧縮成形する。本実施形態においては、図11に示すように、前記ガスケット1の形状に対応する固定型31とこの固定型31に対して進退可能な可動型32とを用いて、前記圧縮成形工程S6を実行する。
すなわち、まず、前記うず巻き筒状体30を前記固定型31において内側固定型33に外嵌させつつこの内側固定型33と外側固定型34との間に設置する。そして、前記可動型32を矢印36の方向に移動させて前記内側固定型33と前記外側固定型34との間に押し込む。こうして、前記うず巻き筒状体30をその軸心方向及び径方向に圧縮成形する。
そして、前記ガスケットの製造方法においては、前記圧縮成形工程S6の終了により、前記ガスケット1を得ることができるようになっている。
このように、本実施形態に係る前記ガスケットの製造方法には、前記端部形状調整工程S4が含まれる。したがって、前記端部形状調整工程S4の後に実行される前記圧縮成形工程S6において、前記うず巻き筒状体30の端部(即ち、前記複合体24の端部25)に前記可動型32による圧縮方向(前記矢印36の方向)の外力が加えられにくくすることができる。
そのため、前記圧縮成形工程S6において、前記うず巻き筒状体30の端部(特に、前記金属線23)が過剰に変形する(前記固定型31に存在する間隙等にはみ出てかみ込みが生じる)のを抑えて、前記ガスケット1にバリが発生するのを防止することができる。よって、前述の製造方法を用いた場合の前記ガスケット1の成形不良の抑制を図ることができる。
本実施形態においては、また、前記筒状体形成工程S5の実行時、前記うず巻き筒状体30の径方向における幅寸法が前記うず巻き筒状体30の全周にわたって略一定となるように、前記複合体24をうず巻き状に巻回するようになっている。すなわち、前記うず巻き筒状体30において、径方向に並置された前記複合体24の数が周方向のいずれの位置でも略同数とされている。
これにより、前記圧縮成形工程S6後に得られる前記ガスケット1に関して、その全周にわたって密度及び軸心方向の幅寸法を略均一にすることができる。したがって、本実施形態に係る前記ガスケットの製造方法を用いた場合、安定した成形を行うことができる。
また、本実施形態に係る前記ガスケットの製造方法は、前記ガスケット1を製造するためだけに用いられるものではなく、例えば、圧縮成形工程に一部変更を加えることによって、次のようなガスケット51を製造するために用いることも可能である。
すなわち、前記ガスケット51は、例えば、図12に示すような第1配管53及び第2配管54の継手部分に使用され得るものであり、その使用時に前記第1配管53の端部に外嵌された状態で装着されて、その端部に備えられた環状の第1接触部55と前記第2配管54の端部に備えられた環状の第2接触部56との間に挟圧されるように構成されている。
前記ガスケット51は、互いに接続された前記第1配管53及び前記第2配管54内の流路57からの流体の漏洩を防止するためのシール部を備えている。前記ガスケット51においては、前記シール部として、図12、図13、図14に示すように、第1シール部61と、第2シール部62とが設けられている。
前記第1シール部61は、前記ガスケット51の軸心方向一端部に設けられ、前記ガスケット51の径方向外側に配置されている。前記第1シール部61は、前記ガスケット51の軸心方向一端面64に向かって先細りとなる第1シール面63を有している。前記第1シール部61は、前記第1シール面63で前記第1接触部55(詳しくは、その傾斜状の対向面58)と接触し得るように構成されている。
前記第1シール面63は、前記第1接触部55に対向配置される前記軸心方向一端面64と、前記ガスケット51の外周面65との間に配置されている。前記第1シール面63は、前記ガスケット51においては、前記外周面65(前記ガスケット51の軸心方向中央)側から前記軸心方向一端面64に向かって徐々に縮径するようにテーパ状に形成されている。
前記第1シール面63は、また、前記ガスケット51の軸心66を含む断面において、径方向に直線状に延びる前記軸心方向一端面64に接続する接続部分67が前記ガスケット51の軸心方向一方に且つ径方向外方に向かって凸となる湾曲形状(R形状)を呈するように形成されている。
そして、前記ガスケット51が、軸心方向に近接する前記第1接触部55及び前記第2接触部56間に挟まれて、前記第1配管53及び前記第2配管54の継手部分に使用されるとき、前記第1シール部61が、前記第1接触部55に圧縮変形するように押し付けられて、前記第1シール面63で前記第1接触部55(前記対向面58)と圧接するようになっている。
一方、前記第2シール部62は、前記ガスケット51の軸心方向他端部に設けられ、前記ガスケット51の径方向外側に配置されている。前記第2シール部62は、前記ガスケット51の軸心方向他端面69に向かって先細りとなる第2シール面68を有している。前記第2シール部62は、前記第2シール面68で前記第2接触部56(詳しくは、その傾斜状の対向面59)と接触し得るように構成されている。
前記第2シール面68は、前記第2接触部56に対向配置される前記軸心方向他端面69と前記ガスケット51の外周面65との間に配置されている。前記第2シール面68は、前記ガスケット51においては、前記外周面65(前記ガスケット51の軸心方向中央)側から前記軸心方向他端面69に向かって徐々に縮径するようにテーパ状に形成されている。
前記第2シール面68は、また、前記ガスケット51の軸心66を含む断面において、径方向に直線状に延びる前記軸心方向他端面69に接続する接続部分70が前記ガスケット51の軸心方向他方に且つ径方向外方に向かって凸となる湾曲形状(R形状)を呈するように形成されている。
そして、前記ガスケット51が前記第1配管53及び前記第2配管54の継手部分に使用されるとき、前記第2シール部62が、前記第2接触部56に圧縮変形するように押し付けられて、前記第2シール面68で前記第2接触部56(前記対向面59)と圧接するようになっている。
このような構成により、前記ガスケット51の使用時に、前記ガスケット51を前記第1接触部55と前記第2接触部56との間に挟圧することが可能となるうえ、前記第1シール部61が前記第1シール面63で第1接触部55に接触するときの接触面圧、及び、前記第2シール部62が前記第2シール面68で前記第2接触部56に接触するときの接触面圧を増加させることが可能となる。
したがって、前記ガスケット51によれば、前記第1接触部55(前記第1配管53の端部)と前記第2接触部56(前記第2配管54の端部)との間において確実に高いシール性を確保することができる。
また、前記ガスケット51においては、図13、図14に示すように、前記第1シール部61は、前記第1シール面63に対して前記ガスケット51の外部に向かって突出する第1突出部71をさらに有している。そして、前記第1シール部61は、前記第1シール面63及び前記第1突出部71を用いてシール機能を発揮するように構成されている。
詳しくは、前記第1突出部71は、前記第1シール面63と前記ガスケット51の外周面65との間に配置されている。前記第1突出部71は、前記第1シール面63から径方向外方へ突出するとともに、前記外周面65から軸心方向一方へ突出するように、尖状に形成されている。
そして、前記ガスケット51の使用時に、前記第1シール部61が、前記第1突出部71を尖端側から前記第1シール面63よりも早く前記第1接触部55(前記対向面58)に押し付けて、前記第1突出部71を潰しながら、前記第1シール面63及び前記第1突出部71で前記第1接触部55と圧接するようになっている。
このような構成により、シール機能を発揮させるため、前記第1シール部61を前記第1接触部55(前記対向面58)に前記第1シール面63で接触させると同時に、潰れるように変形する前記第1突出部71で接触させることが可能となり、前記第1シール部61を前記第1接触部55により高い接触面圧で接触させることができる。したがって、前記第1シール部61のシール性を高めることができる。
また、前記ガスケット51においては、図14に示すように、前記第2シール部62は、前記第2シール面68に対して前記ガスケット51の外部に向かって突出する第2突出部72をさらに有している。そして、前記第2突出部72は、前記第2シール面68及び前記第2突出部72を用いてシール機能を発揮するように構成されている。
詳しくは、前記第2突出部72は、前記第2シール面68と前記ガスケット51の外周面65との間に配置されている。前記第2突出部72は、前記第2シール面68から径方向外方へ突出するとともに、前記外周面65から軸心方向他方へ突出するように、尖状に形成されている。
そして、前記ガスケット51の使用時に、前記第2シール部62が、前記第2突出部72を尖端側から前記第2シール面68よりも早く前記第2接触部56(前記対向面59)に押し付けて、前記第2突出部72を潰しながら、前記第2シール面68及び前記第2突出部72で前記第2接触部56と圧接するようになっている。
このような構成により、シール機能を発揮させるため、前記第2シール部62を前記第2接触部56(前記対向面59)に前記第2シール面68で接触させると同時に、潰れるように変形する前記第2突出部72で接触させることが可能となり、前記第2シール部62を前記第2接触部56により高い接触面圧で接触させることができる。したがって、前記第2シール部62のシール性を高めることができる。
また、前記ガスケット51においては、図13、図14に示すように、前記ガスケット51の軸心方向一端面64と前記ガスケット51の内周面75との間に第1面取り部76が形成されている。前記第1面取り部76は、前記内周面75側から前記軸心方向一端面64に向かって徐々に拡径する傾斜状面を有し、前記ガスケット51の全周にわたって設けられている。
前記ガスケット51においては、さらに、図14に示すように、前記ガスケット51の軸心方向他端面69と前記ガスケット51の内周面75との間に第2面取り部77が形成されている。前記第2面取り部77は、前記内周面75側から前記軸心方向他端面69に向かって徐々に拡径する傾斜状面を有し、前記ガスケット51の全周にわたって設けられている。
また、前記ガスケット51においては、図14に示すように、前記第1シール部61と前記第2シール部62とが、前記ガスケット51の軸心方向中央部(前記外周面65)を挟んで軸心方向に対称的な形状に形成されている。
このような構成により、前記ガスケット51を前記第1配管53の端部に装着したとき、前記ガスケット51の向きにかかわらず、高いシール性を発揮させやすくなる。したがって、前記第1配管53及び前記第2配管54への装着に際し、前記ガスケット51の向きを考慮しなくてもよくなるので、作業性を向上させることができる。
1 ガスケット
21 金属メッシュ材
22 膨張黒鉛テープ
24 複合体
25(25A・25B) 複合体の長手方向端部
26 複合体の長手方向中途部
30 うず巻き筒状体
51 ガスケット
S1 素材準備工程
S2 複合体形成工程
S3 複合体平坦化工程
S4 端部形状調整工程
S5 筒状体形成工程
S6 圧縮成形工程

Claims (2)

  1. 金属メッシュ材及び膨張黒鉛を用いて構成されたガスケットの製造方法であって、
    前記金属メッシュ材及び前記膨張黒鉛を準備する工程と、
    前記膨張黒鉛が前記金属メッシュ材により包囲された長尺帯状の複合体が形成されるように、前記膨張黒鉛の周りに前記金属メッシュ材を配置する工程と、
    前記複合体の短手方向に関して、前記複合体の長手方向端部における幅寸法が前記複合体の長手方向中途部における幅寸法よりも小さくなるように、前記複合体の長手方向端部の形状を調整する工程と、
    前記複合体の短手方向を軸心方向とする多重巻き状態の筒状体が形成されるように、前記複合体をうず巻き状に巻回する工程と、
    前記筒状体をその軸心方向に圧縮成形する工程とを含むことを特徴とするガスケットの製造方法。
  2. 前記筒状体の径方向における幅寸法が前記筒状体の全周にわたって略一定となるように、前記複合体をうず巻き状に巻回することを特徴とする請求項1に記載のガスケットの製造方法。
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