JP2016027399A5 - - Google Patents

Claims (13)

1. 有機ケイ素重合体を含有する表層を有するトナー粒子を有するトナーであって、
   前記有機ケイ素重合体が、下記式（Ｔ３）で表される部分構造を有し、
   Ｒ−Ｓｉ（Ｏ_１／２）_３ （Ｔ３）
   （式（Ｔ３）中、Ｒは、炭素数１以上６以下のアルキル基、またはフェニル基を表す。）
   透過型電子顕微鏡（ＴＥＭ）を用いた前記トナー粒子の断面の観察によって測定される前記表層の平均厚みＤａｖ．が、５．０ｎｍ以上１５０．０ｎｍ以下であり、
   集束イオンビームをプローブとして搭載した飛行時間型二次イオン質量分析（ＦＩＢ−ＴＯＦ−ＳＩＭＳ）を用いたマッピング測定において、前記トナー粒子の表面に一次イオンを照射した際に前記トナー粒子から放出されるケイ素イオンおよび炭素イオンに関し、放出されるケイ素イオンの強度をＩＳｉとし、
   放出される炭素イオンの強度をＩＣとし、および、
   照射した一次イオン量をＩとしたとき、
   ＩＳｉ／Ｉで表されるＡＳｉと、ＩＣ／Ｉで表されるＡＣとの比（ＡＳｉ／ＡＣ）が、２０．００以上であることを特徴とするトナー。
2. 前記トナー粒子の表面のＸ線光電子分光分析（ＥＳＣＡ）を用いた測定において、ケイ素元素の濃度が２．５ａｔｏｍｉｃ％以上である請求項１に記載のトナー。
3. 前記ケイ素元素の濃度が５．０ａｔｏｍｉｃ％以上である請求項２に記載のトナー。
4. 前記ケイ素元素の濃度が１０．０ａｔｏｍｉｃ％以上である請求項３に記載のトナー。
5. 前記式（Ｔ３）中のＲがメチル基である請求項１〜４のいずれか１項に記載のトナー。
6. 透過型電子顕微鏡（ＴＥＭ）を用いたトナー粒子の断面の観察において、
   前記トナー粒子断面の最長径を与える弦を長軸Ｌとし、
   長軸Ｌをその中点で分割した際の一方の線分を線分ａとし、
   該線分ａを基準として、１１．２５°ずつずらして長軸Ｌの中点からトナー粒子表面まで引いた３２本の線分をそれぞれＡｒ_ｎ（ｎ＝１〜３２）とし、
   前記Ａｒ_ｎ（ｎ＝１〜３２）上における前記表層の長さをＦＲＡ_ｎ（ｎ＝１〜３２）としたとき、
   前記ＦＲＡ_ｎが５．０ｎｍ以下である線分Ａｒ_ｎの割合が２０．０％以下である、請求項１〜５のいずれか１項に記載のトナー。
7. 前記有機ケイ素重合体が、下記式（１）で表される構造を有する有機ケイ素化合物を重合させて得られる有機ケイ素重合体である請求項１〜６のいずれか１項に記載のトナー。
   
   （式（１）中、Ｒ^１は、炭素数１以上６以下のアルキル基、またはフェニル基を表し、Ｒ^２、Ｒ^３およびＲ^４は、それぞれ独立して、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アセトキシ基、またはアルコキシ基である。）
8. 前記式（１）中のＲ^１が、メチル基、エチル基、プロピル基、または、フェニル基である請求項７に記載のトナー。
9. 前記式（１）中のＲ^１が、メチル基である請求項８に記載のトナー。
10. 前記式（１）中のＲ^２、Ｒ^３およびＲ^４が、それぞれ独立して、アルコキシ基である請求項７〜９のいずれか１項に記載のトナー。
11. 前記式（１）中のＲ^２、Ｒ^３およびＲ^４が、それぞれ独立して、メトキシ基、または、エトキシ基である請求項１０に記載のトナー。
12. 前記トナー粒子が、着色剤および重合性単量体を含有する重合性単量体組成物の粒子を水系媒体中で形成し、前記重合性単量体を重合させることによって製造されたものである請求項１〜１１のいずれか一項に記載のトナー。
13. 前記重合性単量体組成物が、前記重合性単量体として、スチレン系単量体と、アクリル系単量体またはメタクリル系単量体を含有する請求項１２に記載のトナー。