JP2016026235A - 無水ハイソリッドベースコート塗料、その製造及び複層塗装を製造するためのその使用並びに無水ハイソリッドベースコート塗料からのベースコート塗装を含有している複層塗装 - Google Patents

無水ハイソリッドベースコート塗料、その製造及び複層塗装を製造するためのその使用並びに無水ハイソリッドベースコート塗料からのベースコート塗装を含有している複層塗装 Download PDF

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Abstract

【課題】僅かな層厚でも良好な隠蔽力を、高い付着強度及び高い耐ストーンチッピング性と同時に有する塗装を得ることのできる、固体含分の高い無水ベースコート塗料の提供。
【解決手段】低くても35質量%の固体含有率を有し、(a)低くても20mgKOH/gの酸価を有するポリエステルバインダー少なくとも1種1〜10質量%、(b)アクリレートバインダー少なくとも1種10〜30質量%、(c)遊離イソシアネート、ブロックドイソシアネート又はアミノプラスト樹脂から選択される架橋剤少なくとも1種9.5〜30質量%、(d)スルホン酸触媒少なくとも1種1〜3質量%、(e)顔料少なくとも1種1〜35質量%、(f)有機溶剤少なくとも1種30〜65質量%及び(g)助剤又は添加剤少なくとも1種0.5〜47質量%(それぞれ、ベースコートの全質量に対して)を含有している、無水ハイソリッドベースコート塗料。
【選択図】なし

Description

本発明は、無水ハイソリッドベースコート塗料、その製造及び複層塗装を製造するためのその使用、並びに無水ハイソリッドベースコート塗料からのベースコート塗装を含有している複層塗装に関する。
背景技術
従来から公知の溶剤を含有する無水の被覆剤、殊にいわゆるベースコート塗料及びクリアコート塗料及びこれを用いて製造された単層又は複層の着色−及び/又は効果付与塗装は、非常に良好な使用技術的特性を有している。
市場で増大性の技術的及び美的要求、殊に自動車製造業者及びその顧客の要求は、従来達成された技術的及び美的水準の恒常的発展を必要としている。
殊に、既に低い層厚でも、良好な隠蔽力を有し、同時に良好な使用技術的特性を有する、殊に良好な付着強度及び良好な耐ストーンチッピング性を有する複層塗装を製造するために好適である、新規の被覆剤が提供されるべきである。この場合に、公知のベースコート塗料及びクリアコート塗料及びこれから製造される複層塗装によって得られる利点は失われずに、少なくとも同じ、有利にはより明らかに保持されるべきである。
ベースコート塗料及びクリアコート塗料からなる複層塗装は、自動車工業では広く普及している。複層塗装は、ベースコート塗料の前塗装及び短かいフラッシュオフ時間の後に、焼き付け工程なしに(ウエット−オン−ウエット−法)、クリアコート塗料が上塗りされ、引き続きベースコート塗料及びクリアコート塗料が一緒に焼き付けられることによって製造される。新しい種類の3−ウエット−被覆法では、1ベースコート塗料がプライマー置換物として適用され、短いフラッシュオフ時間の後に、もう一つのベースコート塗料がその上に、かつ短かい繰返しフラッシュオフ時間の後に、焼き付け工程なしに(ウエット−イン−ウエット−オン−ウエット−法)、クリアコート塗料が上塗りされる。引き続き、全ての3層(ベースコートI+II及びクリアコート)が一緒に焼き付けられる。3−ウエット−法の例は、WO2006/062666及び特許出願EP1940977中に記載されている。
その優れた特性、例えば耐引掻き性、耐化学薬品性及び耐候性並びに高い光沢の理由から、複層塗装が使用されている。更に環境保護の理由から、常に低い溶剤含分及びそれに伴う常に高い固体含分(いわゆるハイソリッド)を有する被覆剤が提供されるべきである。
揮発性有機成分(VOC)の限界を保持し、顧客により要求される高い耐引掻き性を有する、固体含分の高いクリアコート塗料は、主にカルバメート含有バインダー系をベースとしており、これはモノマーの架橋剤、例えばヘキサ(メトキシメチル)メラミン(HMMM)又は混合エーテル化されたメラミン及び重合されたバインダーと組み合わせて、緻密なネットワークを形成する。揮発性有機成分(VOC)には、溶剤並びに膜形成反応からの揮発性分解生成物もこれに該当する(Roempp Lexikon Lacke und Druckfarben ,Georg Thieme Verlag Stuttgart/New York 1988,ISBN 3-13-776001-1,612頁、標題 "Volatile organic compounds"(VOC)参照)。
複層塗装中のベースコート塗料は、通常はバインダー及び架橋剤を含有している。このバインダーは、屡々ポリマーネットワーク上にヒドロキシル基を有している。架橋剤として、通常は、モノマーの架橋剤、例えばヘキサ(メトキシメチル)メラミン(HMMM)又は混合−エーテル化されたメラミンが使用される。
WO2008/058590A1は、1〜800nmの一次粒径を有する無機粒子(N)少なくとも1種、バインダー(B)少なくとも1種、着色性及び/又は効果付与顔料少なくとも1種並びに1種以上の有機溶剤を含有している着色された被覆剤を記載しており、ここでは、無機粒子(N)が少なくとも部分的に安定剤(S)によって変性されており、これは、無機粒子(N)の表面と相互作用をすることのできる基(S1)及び1個以上の疎水性の部分構造を有しており、この被覆剤は、付加的に少なくとも1種のワックス又はワックス様化合物(W)を含有していることを特徴としている。この文献は更に、顔料着色された被覆剤を複層塗装の製造のために使用すること並びにその使用及びこの顔料着色された被覆剤の使用による複層塗装のフロップ(Flops)を改良する方法を記載している。種々のバインダー(B)を使用することができる。こうして得られた塗装は、特別明白な明−暗−挙動(金属性フロップ)を有する。
最近、溶剤を含有する無水ハイソリッドベースコート塗料が約16〜20μmの乾燥膜層厚で塗装されているが、水性ベースコートの塗装の場合には、10〜12μmの層厚のみが通常である。溶剤含有ベースコートの場合には、ベースコート層厚を10〜12μmに減少すると、塗装された表面1平方メートル当たり5gのVOC−放出の減少をもたらすことができる。
しかしながら、このようなベースコート塗装の乾燥膜厚の減少は、屡々、加工安定性、色相安定性、基層遮蔽性及びベースコート塗装の他の特性の悪化をもたらす。殊に層厚の減少の際には、塗膜層の隠蔽力、付着強度並びに耐ストーンチッピング性が低下する。
隠蔽力を改良するために、塗料の顔料含分を高めることができる。これに関する尺度は、いわゆる顔料−バインダー比(p/b)である。このp/bが高い程、ベースコート処方物中の顔料含分は高くなる。しかしながら、顔料含分の上昇は、屡々、塗装の付着強度及び耐ストーンチッピング性の更なる劣悪化をもたらす。
従って、低い層厚でも、塗装の良好な付着強度及び耐ストーンチッピング性と同時に、良好な隠蔽力をも有し、この際に、他の加工−、適用−又は技術的問題を示さず、自動車塗装(OEM)並びに自動車補修塗装のために好適である、固体分の多い無水のベースコート塗料が開発されるべきである。
国際公開第2006/062666号 国際公開第2008/058590号
発明が解決しようとする課題
従って本発明の課題は、それから、僅かな層厚でも良好な隠蔽力を、高い付着強度及び高い耐ストーンチッピング性と同時に有する塗装を得ることのできる、固体含分の高い無水ベースコート塗料を提供することであった。
一方で、付着性と耐ストーンチッピング性との調和した割合及び他方で、低い層厚の場合の良好な隠蔽力を得ることが特別重要である。
このことは殊に、吹付け最適粘度(Spritzviskositaet)で比較的高い固体含分及び顔料/バインダー−比を有する、無水ベースコート塗料の場合にも確保されるべきである。
更に、公知のハイソリッドベースコート塗料及びクリアコート塗料及びこれらから製造されたベースコート塗装又はクリアコート塗装及び複層塗装によって得られる利点、例えば良好な流動性、低いピンホール形成(Stippenbildung)及び高い色一定性(Farb-konstanz)は、失われることなく、少なくとも同じ、有利には著しくはっきり保持すべきである。
生じる塗装は、殊にヘーズ(Haze)がないか又はできるだけ僅かであり、非常に良好な全体的印象(外観)を有すべきである。更にこの塗装は、塗膜欠陥、例えば亀裂形成(Mudcracking)、明−暗−陰影(曇り)及びピンホールを含有すべきではない。更にこの塗装は、視覚的欠陥、例えば研磨斑を示すべきでない。
更に、前記の要件を満足する、無水のハイソリッドベースコート塗料を製造するための方法が提供されるべきである。
更に、複層塗装並びに前記の利点を有するその製造法が提供されるべきである。
更に、複層塗装で被覆されている、金属及び/又はプラスチックからの基材が提供されるべきである。
課題を解決するための手段
意外にも、この課題は、
a.低くても2mgKOH/gの酸価を有するポリエステルバインダー少なくとも1種
1〜10質量%
b.アクリレートバインダー少なくとも1種 10〜30質量%
c.遊離のイソシアネート、ブロックドイソシアネート及びアミノプラスト樹脂からなる
群から選択される架橋剤少なくとも1種 9.5〜30質量%
d.スルホン酸触媒少なくとも1種 1〜3質量%
e.顔料少なくとも1種 1〜35質量%
f.有機溶剤少なくとも1種 30〜65質量%及び
g.助剤又は添加剤少なくとも1種 0.5〜47質量%
(それぞれ、ベースコートの合計質量に対して)
を含有し、低くても35質量%の固体含有率を有する、無水ハイソリッドベースコート塗料によって解決されうることを発見した。
本発明のもう一つの課題は、このベースコート塗料の製造法である。このベースコート塗料は、成分の混合及び均質化によって製造することができる。
本発明によるベースコート塗料は、良好な貯蔵安定性を有する、即ち60℃で3日間のこの被覆剤の貯蔵時にも、被覆剤の、及び貯蔵されたこの被覆剤から製造された被覆の特性の有意の劣悪化、殊にベースコート塗料のレオロジー特性の劣悪化を生じなかった。
本発明のもう一つの課題は、このベースコート塗料を複層塗装の製造のために使用すること並びに複層塗装を製造するための相応する方法である。この方法のためには、先ずこのベースコート塗料及び引き続き少なくとも1種のクリアコート塗料を、場合によりプレコートされた基材上に適用する。
この発明のもう一つの課題は、この方法を用いて得られる、本発明によるベースコート塗料からの少なくとも一つのベースコート塗装及び少なくとも一つのクリアコート塗装を含有している複層塗装である。
本発明による複層塗装が、ベースコート塗装の低い層厚の場合ですら良好な隠蔽力及び殊に同時に良好な付着強度及び良好な耐ストーンチッピング性を有することは、特に意想外のことであった。
更に本発明による複層塗装は、良好なヘーズ(Haze)で即ち艶ぼけなしに、良好な流動性並びに非常に良好な視覚的全印象(外観)を有する。更にこの塗装は塗膜傷、例えば亀裂形成(亀甲割れ)、明−暗−陰影(曇り)及びピンホールがなく、研磨斑を示さない。
最後に、本発明による複層塗装は、通常自動車塗装に設定される要件を満足している。
本発明のもう一つの課題は、本発明によるベースコート塗料少なくとも1種で被覆されている金属−及び/又はプラスチック−基材である。
発明を実施するための最良の形態
本発明の特別な実施形は、従属請求項に記載されている。
無水ハイソリッドベースコート塗料
本発明による無水ハイソリッドベースコート塗料は、低くても35質量%の固体含有率を有している。ベースコート塗料及びクリアコート塗料の固体含有率は、DIN ISO 3251に従い、1.0gの秤取量で用い、125℃の温度での60分間の試験時間で測定される。ベースコート塗料の固体含有率は、低くとも40質量%であることが有利である。
本発明による無水ハイソリッドベースコート塗料は、少なくとも
− ポリエステルバインダー(PE)
− アクリレートバインダー(AC)
− 架橋剤(V)
− 触媒(K)
− 顔料(P)
− 有機溶剤(L)
− 助剤又は添加剤(Z)
を含有している。
個々の成分を以下に記載する。
バインダー
本発明によるベースコート塗料は、物理的に硬化されることができる。本発明の範囲で、概念「物理的硬化」とは、被覆剤からの溶剤放出による塗膜形成による被覆剤の1層の硬化を意味し、この際、バインダーのポリマー分子のループ形成を介して被覆内で結合が行われる(この概念について、Roempp Lexikon Lacke und Druckfarben,73頁及び74頁、標題 "Bindemittel"参照)。又はこの塗膜形成は、バインダー粒子の融合によって行われる(Roempp Lexikon Lacke und Druckfarben 274頁及び275頁、標題"Haertung"参照)。通常はこのために、架橋剤は不必要である。場合により、この物理的硬化は、空中酸素、加熱又は熱線の照射によって促進することができる。
本発明によるベースコート塗料は、熱的に硬化可能であることができる。この場合に、このバインダーは自己架橋性であるか又は外部架橋性であることができる。本発明の範囲で、概念「自己架橋性」とは、それ自体架橋反応をするバインダーの特性である。このための前提は、バインダー中に既に相補的に反応性の双方の官能基(これらは、架橋のために必要であるか又はこのバインダーそれ自体が反応することができる)を含有していることである。これに反して、相補的に反応性の官能基の1つがこのバインダー中に、他の種類のものが架橋剤中に存在しているような被覆剤は、外部架橋性と称される。これに関して、補足的に、Roempp Lexikon Lacke und Druckfarben,Georg Thieme Verlag, Stuttgart ,New York, 1988, "Haertung", 274〜276頁、殊に275頁が参照されうる。
ポリエステルバインダー(PE)
ポリエステル樹脂が、ポリエステルバインダー(PE)であると理解される。
本発明によるベースコート塗料は、低くても20mgKOH/gの酸価を有するポリエステル−バインダー(PE)少なくとも1種1〜10質量%(このベースコートの全質量に対して)を含有している。この酸価は、DIN 53402に従い測定され、ポリエステル樹脂の固体に関連している。
本発明によるベースコート塗料は、低くても20mgKOH/gの酸価を有するポリエステルバインダー(PE)少なくとも1種2〜8質量%、特に好ましくは3〜6質量%(このベースコートの全質量に対して)を含有していることが有利である。
好適なポリエステル樹脂(PE)は、飽和又は不飽和、殊に飽和であってよい。重合可能な炭素−炭素−二重結合少なくとも1個を含有しているものが、不飽和ポリエステル樹脂として理解される。重合可能な炭素−炭素−二重結合を含有していないものが、飽和ポリエステル樹脂として理解される。
このポリエステルバインダー(PE)は、400〜6000g/モルの重量平均分子量を有することが有利である。この分子量の測定は、溶離液(1ml/min)としてのTHF(+0.1%、酢酸)を用い、スチレン−ジビニルベンゼン−カラム組成物上でのGPC−分析を用いて行われる。較正はポリスチレン−標準を用いて実施される。
ポリエステル樹脂(PE)は、有機ジカルボン酸又はその無水物を有機ジオールでエステル化することによって製造することができるか、又はヒドロキシカルボン酸又はラクトンに由来する。ポリエステル樹脂(PE)は、有機ジカルボン酸又はその無水物を有機ジオールでのエステル化することによって好ましく製造される。従って、好ましいポリエステル樹脂(PE)は、脂肪族、脂環式及び/又は芳香族ジ−又はポリカルボン酸及びジ−又はポリオールに由来する構造単位を含有する。分枝したポリエステル樹脂を製造するために、僅かな範囲で、2よりも高い価数を有するポリオール又はポリカルボン酸も使用できる。ジ−又はポリカルボン酸及びジ−又はポリオールは、線状又は分枝した脂肪族、脂環式又は芳香族ジ−又はポリカルボン酸又はジ−又はポリオールであることができる。
ポリエステル樹脂の製造のために好適なジオールは、例えばアルキレングリコール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ブタンジオール−1,4、ヘキサンジオール−1,6、ネオペンチルグリコール及び他のジオール、例えばジメチロールシクロヘキサンである。しかしながら少量のポリオール、例えばトリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリットを添加することもできる。ポリエステルの酸成分は、主として、分子中に炭素原子2〜44、好ましくは4〜36個を有する低分子量のジカルボン酸又はそれらの無水物から成る。好適な酸は、例えばo−フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸、グルタール酸、ヘキサクロロヘプタンジカルボン酸、テトラクロロフタル酸及び/又は二量化された脂肪酸である。これらの酸の代わりに、存在する場合には、それらの無水物を使用することもできる。ポリエステルポリオールの形成の際に、少量の3個以上のカルボキシル基を有するカルボン酸、例えば無水トリメリト酸又は不飽和脂肪酸への無水マレイン酸の付加生成物を使用することもできる。
ラクトンとジオールとの反応により得られるポリエステルジオールを使用することもできる。これは、末端ヒドロキシル基及び式(−CO−(CHR−CH−O)の繰り返しポリエステル部の存在によって認識可能である。ここで、nは4〜12が好ましく、置換基Rはそれぞれ相互に無関係に、水素、アルキル−、シクロアルキル−又はアルコキシ基である。置換基Rのいずれも12より多い炭素原子を含有しないことが好ましい。例は、ヒドロキシカプロン酸、ヒドロキシ酪酸、ヒドロキシデカン酸及び/又は12−ヒドロキシステアリン酸である。
ポリエステルジオールの製造のために、nが4の値を有し、全てのR−置換基が水素である非置換のε−カプロラクトンが好ましい。ラクトンとの反応は、低分子量のポリオール、例えばエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ジメチロールシクロヘキサンによって開始される。しかしながら、他の反応成分、例えばエチレンジアミン、アルキルジアルカノールアミン又は尿素をカプロラクトンと反応させることもできる。高分子量のジオールとしては、例えばε−カプロラクタムと低分子量ジオールとの反応によって製造されるポリラクタムジオールも好適である。
アクリレートバインダー(AC)
本発明による無水ハイソリッドベースコート塗料は、アクリレートバインダー(AC)少なくとも1種10〜30質量%(ベースコートの全質量に対して)を含有している。
本発明によるベースコート塗料は、アクリレートバインダー(AC)少なくとも1種11〜25質量%、特別好ましくは12〜20質量%(それぞれ、ベースコートの全質量に対して)を含有することが有利である。
アクリレートバインダー(AC)としては、例えばアクリル酸及び/又はメタクリル酸並びに場合による付加的なエチレン系不飽和モノマーのランダム、交互及び/又はブロック構造で、線状及び/又は分枝した及び/又は櫛形構造の(共)重合体並びにこれら(共)重合体から重合類似の反応により得られる化合物が好適である。
従って、(メタ)アクリレート(コ)ポリマー及び(メタ)アクリレート(コ)ポリマーからポリマー類似の反応により得られる誘導体が、アクリレートバインダー(AC)と理解される。記載(メタ)アクリレートには、アクリレート、メタクリレートも、これらの混合物も包含される。記載(コ)ポリマーには、ホモポリマーもコポリマーも包含される。従って、概念(メタ)アクリレート(コ)ポリマーには、アクリル酸及びアクリル酸誘導体、メタクリル酸及びメタクリル酸−誘導体並びに場合によっては付加的な(メタ)アクリル酸及び−誘導体とは異なるエチレン系不飽和コモノマーのホモ−及びコポリマーが包含される。
ポリマー類似反応は、基材のポリマー特徴の保持下に実施される高分子(Makro-molekuele)上の反応である。この反応は、1ポリマーを他のポリマーに変換する作用をする。ポリマー類似反応は、一般に高分子の官能基を介して実施される。概念「ポリマー類似反応」について、補足的に、Roempp Chemie Lexikon,9.Auflage 1995,Band PL-S,3542-3543頁,標題 "Polymeranaloge Reaktionen"が参照されうる。
アクリレートバインダー(AC)としては、自動車工業の分野でのベースコート塗料中で通常使用されるアクリレートバインダーが好適であり、この際、当業者に公知の方法で、このバインダーの製造のために使用される構成成分の種類及び量の選択によって、本発明によるベースコート塗料のためのバインダーの特性及びそれに伴う適性がコントロールされる。
一方で、有利にチオ−、ヒドロキシル−、N−メチロールアミノ−、N−アルコキシメチルアミノ−、イミノ−、カルバメート−、アロファネート−及び/又はカルボキシル基、好ましくはヒドロキシル−又はカルボキシル基を有しているアクリレート−バインダー(AC)が、及び他方で、有利にアンヒドリド−、カルボキシル−、エポキシ−、ブロックドイソシアネート−、ウレタン−、メチロール−、メチロールエーテル−、シロキサン−、カーボネート−、アミノ−、ヒドロキシル−及び/又はβ−ヒドロキシアルキルアミド基、好ましくはエポキシ−、β−ヒドロキシアルキルアミド−、ブロックされた及びブロックされていないイソシアネート−、ウレタン−又はアルコキシメチルアミノ基を有している架橋剤が使用される。
自己架橋性のアクリレートバインダー(AC)の場合に、このバインダーは、殊にメチロール−、メチロールエーテル−及び/又はN−アルコキシメチルアミノ基を含有する。
本発明による被覆剤中で使用するために特別好適である相補的反応性の官能基は、一方ではヒドロキシル基であり、他方ではブロックされた及びブロックされていないイソシアネート−、ウレタン−又はアルコキシメチルアミノ基である。
前記の反応性官能基に関連するアクリレートバインダー(AC)の官能性は、非常に広く変動可能であり、殊に目標の架橋密度に及び/又はその都度の使用架橋剤(V)の官能性によって決まる。例えばヒドロキル基含有アクリレートバインダー(AC)の場合には、DIN 53240に従うOH−価は、有利に15〜300、好ましくは20〜250、特別好ましくは25〜200、全く特別好ましくは30〜150、殊に35〜120mgKOH/gである。
前記の相補的な官能基は、ポリマー化学に慣用で公知の方法によって、アクリレートバインダー(AC)中に取り込むことができる。このことは、例えば、相応する反応性官能基を有するモノマーの取り込みによって、及び/又はポリマー類似反応を用いて行うことができる。
好適なアクリレートバインダー(AC)は、一般に400〜5000g/モルの重量平均分子量を有する。この分子量の測定は、溶離液(1ml/min)としてのTHF(+0.1%酢酸)を用いる、スチレン−ジビニルベンゼン−カラム組成物上でのGPC−分析を用いて行われる。較正は、ポリスチレン−標準を用いて実施される。
好適なアクリレートバインダー(AC)は、当業者に公知の方法で、反応性官能基を有する相応するオレフィン系不飽和モノマーを、場合により反応性官能基不含のモノマーと組み合わせて使用して製造することができる。
好適な反応性官能基を有するオレフィン系不飽和モノマーの例は、次のものである:
a)1分子当たり少なくとも1個のヒドロキシル−、アミノ−、アルコキシメチルアミノ−、カルバメート−、アロファネート−又はイミノ基を有するモノマー、例えば
− アクリル酸、メタクリル酸又は他の酸でエステル化されているアルキレングリコールに由来している又はα,β−オレフィン系不飽和カルボン酸とアルキレンオキシド、例えばエチレンオキシド又はプロピレンオキシドとの反応により得られている、α,β−オレフィン系不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル、殊にアクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸又はイタコン酸のヒドロキシアルキルエステル(この中で、ヒドロキシアルキル基は20個までの炭素原子を有する)、例えば2−ヒドロキシエチル−、2−ヒドロキシプロピル−、3−ヒドロキシプロピル−、3−ヒドロキシブチル−、4−ヒドロキシブチルアクリレート、−メタクリレート、−エタクリレート、−クロトネート、−マレイネート、−フマレート又は−イタコネート;又はヒドロキシシクロ−アルキルエステル、例えば1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン−、オクタヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデン−ジメタノール−又はメチルプロパンジオールモノアクリレート、−モノメタクリレート、−モノエタクリレート、−モノクロトネート、−モノマレイネート、−モノフマレート又は−モノイタコネート;環式エステルからの反応生成物、例えばε−カプロラクトン及びこのヒドロキシアルキル−又は−シクロアルキルエステル;
− オレフィン系不飽和アルコール、例えばアリルアルコール;
− ポリオール、例えばトリメチロールプロパン モノ−又はジアリルエーテル又はペンタエリスリットモノ−、ジ−又は−トリアリルエーテル;
− アクリル酸及び/又はメタクリル酸と1分子当たり5〜18個の炭素原子を有するα位で分枝したモノカルボン酸のグリシジルエステルとからの反応生成物、殊にVersatic(登録商標)−酸との反応生成物又はこの反応生成物の代わりの当量のアクリル酸及び/又はメタクリル酸(従って、これらは重合反応の間又はその後に、1分子当たり5〜18個の炭素原子を有するα−位で分枝したモノカルボン酸、殊にVersatic(登録商標)−酸のグリシジルエステルと反応される);
− アミノエチルアクリレート、アミノエチルメタクリレート、アリルアミン又はN−メチルイミノエチルアクリレート;
− N,N−ジ(メトキシメチル)アミノエチルアクリレート又は−メタクリレート又はN,N−ジ(ブトキシメチル)アミノプロピルアクリレート又は−メタクリレート;
− (メタ)アクリル酸アミド、例えば(メタ)アクリル酸アミド、N−メチル−、N−メチロール−、N,N−ジメチロール−、N−メトキシメチル−、N,N−ジ(メトキシメチル)−、N−エトキシメチル−及び/又はN,N−ジ(エトキシエチル)−(メタ)−アクリル酸アミド;
− アクリロイルオキシ−又はメタアクリロイルオキシエチル−、−プロピル又は−ブチルカルバメート又は−アロファネート;カルバメート基を有する好適なモノマーの他の例は、特許公開公報U.S.特許No.3479328、U.S.特許No.3674838、U.S特許No.4126747、U.S.特許No.4279833又はU.S.特許No.4340497中に記載されている。
b)1分子当たり少なくとも1個の酸基を有するモノマー、例えば
− アクリル酸、β−カルボキシエチルアクリレート、メタクリル酸、エタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸又はイタコン酸;
− オレフィン系不飽和スルホン−又はホスホン酸又はこれらの部分エステル;
− マレイン酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステル、コハク酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステル又はフタル酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステル;又は
− ビニル安息香酸(全ての異性体)、α−メチルビニル安息香酸(全ての異性体)又はビニルベンゼンスルホン酸(全ての異性体)、
c)エポキシド基含有モノマー、例えばアクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸又はイタコン酸のグリシジルエステル又はアリルグリシジルエーテル。
前記種類の高官能性モノマーは、一般に下位量で使用される。本発明の範囲内で、高官能性モノマーの下位量とは、(メタ)アクリレート(コ)ポリマーの架橋又はゲル化をもたらさないような量であると理解される。
好適な反応性官能基を有しないオレフィン系不飽和モノマーの例は、特に、アクリル酸、メタクリル酸又は他のα,β−オレフィン系不飽和カルボン酸、ビニル芳香族化合物並びにこれらモノマーの混合物のアルキルエステルである。
架橋剤(V)
本発明によるベースコート塗料は、遊離イソシアネート、ブロックドイソシアネート及びアミノプラスト樹脂からなる群から選択される架橋剤(V)少なくとも1種9.5〜30質量%(ベースコートの全質量に対して)を含有する。
本発明によるベースコート塗料は、遊離イソシアネート、ブロックドイソシアネート及びアミノプラスト樹脂からなる群から選択される架橋剤(V)少なくとも1種10〜25質量%、特別好ましくは10.5〜20質量%(それぞれ、ベースコートの全質量に対して)を含有することが有利である。
遊離の及び/又はブロックドイソシアネートとしては、塗料工業の分野で慣用の遊離の及びブロックドイソシアネート、例えばヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、トルイレンジイソシアネート(TDI);これらのジ−及びトリマー並びに誘導体及びブロックされた変体がこれに該当する。
ブロックドイソシアネートは、イソシアネートからブロック剤との反応により得ることができる。イソシアネートのブロック剤として、慣用のブロック剤、例えば相応するアルコール、アミン、ケトン、ピラゾール等がこれに該当し、好ましくは130℃より低い解ブロック温度を有するブロック剤;殊にジメチルピラゾールがこれに該当する。
アミノプラスト樹脂としては、原則的に塗料工業の分野で慣用のアミノプラスト樹脂が好適であり、この際、アミノプラスト樹脂の反応性によって、ベースコート塗料のいくつかの特性をコントロールすることができる。モノマー架橋樹脂、例えばヘキサ(メトキシメチル)メラミン(HMMM)を使用するか又は混合エーテル化されたメラミン又はポリマー架橋樹脂を使用することもできる。メタノール及び/又はブタノールでエーテル化されたアミノプラスト樹脂、例えばCymel(登録商標)、Resimene(登録商標)、Maprenal(登録商標)及びLuwipal(登録商標)、殊にResime(登録商標)747及びResimene(登録商標)755なる名称で、市場で入手される製品が好ましく使用される。
触媒(K
本発明によるベースコート塗料は、スルホン酸触媒少なくとも1種1〜3質量%(ベースコートの全質量に対して)を含有する。
本発明によるベースコート塗料は、スルホン酸触媒少なくとも1種1.2〜2.8質量%、特に好ましくは1.4〜2.6質量%(それぞれベースコートの全質量に対して)を含有することが有利である。
好適なスルホン酸蝕媒は、例えばドデシルベンゼンスルホン酸(DDBSA)、ジノニルナフタレンジスルホン酸(DNNSA)、パラ−トルエンスルホン酸(p−TSA)並びにブロックされたスルホン酸触媒、例えばブロックドDDBSA、ブロックドDNNSA又はブロックドp−TSAである。
本発明によるベースコート塗料は、ブロックされたスルホン酸触媒を含有することが有利である。
塗料系の安定性及び貯蔵可能性を確保するために、ブロックされたスルホン酸触媒として、アミン−又は共有結合ブロックされたスルホン酸触媒を使用することが好ましい。従って、スルホン酸触媒のブロックのために、アミンとして第3級アルキル化された又はヘテロ環式アミン、例えば2−アミノ−2−メチルプロパノール、ジイソプロパノールアミン、ジメチルオキサゾリジン又はトリメチルアミンが好ましく使用される。共有結合ブロック剤として、例えばエポキシ化合物又はエポキシ−イソシアネート化合物が使用される。このようなブロックされたスルホン酸触媒は、特許公開公報U.S.特許No.5102961中に詳述されている。
スルホン酸触媒(K)の選択は、使用架橋剤(V)に依存して行うこともできる。本発明によるベースコート塗料は、架橋剤(V)として、例えばモノマー架橋樹脂、例えば、ヘキサ(メトキシメチル)メラミン(HMMM)又は混合−エーテル化されたメラミン又はポリマー架橋樹脂を含有することもできる。使用される架橋剤(V)は、種々異なる官能基を含有することができる。ヒドロキシ−又はカルバメート−官能基との架橋反応は、強酸触媒、例えばドデシルベンジルスルホン酸(DDBSA)、ジノニルナフタレンジスルホン酸(DNNSA)又はパラ−トルエンスルホン酸(p−TSA)を用いて最滴に行われる。NH−基の高含有率を有するより反応性のポリマー架橋樹脂は、ブロックド触媒に接して、より良好に反応する。
顔料(P)
本発明によるベースコート塗料は、顔料(P)少なくとも1種1〜35質量%(ベースコートの全質量に対して)を含有する。
顔料は、染料と比べて回りの媒体中に不溶性である粉末状又はフレーク状の着色剤である(Roempp Lacke und Druckfarben ,451頁、標題 "Pigmente"参照)。
有利にこの顔料は、有機及び無機の、着色性で効果付与性の、着色性及び効果付与性で磁気遮断性、導電性、腐食抑制性の、蛍光性及び燐光性顔料からなる群から選択される。着色性及び/又は効果付与性顔料を使用することが有利である。
このベースコート塗料は、効果付与性の顔料少なくとも1種、殊に金属フレーク顔料少なくとも1種を含有することが特別好ましい。効果付与性顔料と一緒に、このベースコート塗料は、場合によってはなお少なくとも1種又は複数の着色性顔料を含有する。
着色性であってもよい好適な効果付与顔料の例は、金属フレーク顔料、例えば市販のアルミニウム金粉及び市販の不錆鋼金粉並びに非金属効果顔料、例えばパール光沢−又は干渉顔料、酸化鉄をベースとするフレーク状効果顔料又は液晶効果顔料である。捕足的に、Roempp Lexikon Lacke und Druckfarben ,176頁、標題 "Effektpigmente"及び380及び381頁、標題 "Metalloxide-Glimmer-Pigmente"〜"Metallpigmente" が参照されうる。
殊に市販のアルミニウム金粉(Aluminiumbronzen)が使用される。この場合に、例えばStapa(登録商標) Metalluxなる名称でFirma Eckartから市販されている未処理のタイプも、処理されたタイプ、殊に例えばWO01/81483に記載されていて、例えばFirma EckertのHydrolan(登録商標)なる名称で市販されている、シラン化されたタイプも使用される。
特にこの金属フレーク顔料は、200〜2000nm、殊に500〜15000nmの厚さを有する。
この金属フレーク顔料は、10〜50、殊に13〜25μmの平均粒径(ISO 13320-1 nach Cilas(Geraet 1064))を有することが好ましい。
好適な有機及び/又は無機の着色性顔料は、塗料工業で慣用の顔料である。
好適な無機着色性顔料の例は、白色顔料、例えば二酸化チタン、亜鉛白、硫化亜鉛又はリトポン;黒色顔料、例えばカーボンブラック、鉄−マンガン−ブラック又はスピネルブラック;彩色顔料、例えば酸化クロム、酸化クロム水和物グリーン、コバルトグリーン又はウルトラマリングリーン、コバルトブルー、ウルトラマリンブルー又はマンガンブルー、ウルトラマリンバイオレット又はコバルトバイオレット及びマンガンバイオレット、酸化鉄レッド、スルホセレン化カドミウム、モリブデートレッド又はウルトラマリンレッド;酸化鉄ブラウン、混合ブラウン、スピネル相及びコランダム相又はクロムオレンジ;又は酸化鉄イエロー、ニッケルチタンイエロー、クロムチタンイエロー、硫化カドミウム、硫化カドミウム亜鉛、クロムイエロー又はバナジン酸ビスマスである。
好適な有機着色性顔料の例は、モノアゾ顔料、ビスアゾ顔料、アントラキノン顔料、ベンズイミダゾール顔料、キナクリドン顔料、キノフタロン顔料、ジケトピロロピロール顔料、ジオキサジン顔料、インダンスロン顔料、イソインドリン顔料、イソインドリノン顔料、アゾメチン顔料、チオインジゴ顔料、金属錯体顔料、ペリノン顔料、ペリレン顔料、フタロシアニン顔料又はアニリンブラックである。
補足的に、Roempp Lexikon Lacke und Druckfarben ,Gerog Thime Verlag,1998,180及び181頁、標題 "Eisenblau-pigmente"〜"Eisenoxidschwarz"、451−453頁、標題 "Pigmente"〜"Pigmentvolumenkonzentration"、563頁、標題 "Thioindigo-Pigmente"、567頁、標題 "Titandioxid-Pigmente"、400及び467頁、標題 "Natuerlich vorkommende Pigmente"、459頁、標題 "Polycyclische Pigmente"、52頁、標題 "Azomethinpigmente"及び"Azopigmente"及び379頁、標題 "Metallkomplex-Pigmente" が参照されうる。
顔料の含有率は、非常に広く変動可能であり、まず第一に、調節されるべき色の深さ及び/又は効果の強さにより、並びにベースコート塗料中の顔料の分散性によって決まる。一体色ベースコート(Uni-Basislacken:solid-color basecoat)の場合に、この顔料含有率は、それぞれベースコートの全質量に対して3〜35質量%であることが有利である。一体色ベースコートとは、メタリック顔料又は効果顔料を含有していないベースコート塗料であると理解されうる。メタリック塗料の場合の顔料含有率は、それぞれベースコート塗料の全質量に対して1〜35質量%、好ましくは1〜30質量%であることが有利である。
有機溶剤(L)
本発明によるベースコート塗料は、有機溶剤(L)少なくとも1種30〜65質量%(ベースコートの全質量に対して)を含有している。
本発明によるベースコート塗料は、有機溶剤(L)少なくとも1種35〜63質量%、特別好ましくは40〜60質量%(有機溶剤の全質量に対して)を含有していることが有利である。
有機溶剤(L)としては、塗料工業で慣用の全ての溶剤、例えばアルコール、グリコールエーテル、エステル、エーテルエステル及びケトン、脂肪族及び/又は芳香族炭化水素、例えばアセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、酢酸ブチル、3−ブトキシ−2−プロパノール、エチルエトキシプロピオネート、ブチルグリコール、ブチルグリコールアセテート、ブタノール、ジプロピレングリコールメチルエーテル、グリコール酸ブチルエステル、キシレン、トルエン、Shellsol T、Pine Oel 90/95、Solventnaphtha(登録商標)、Shellsol(登録商標)A、Solvesso、Benzin 135/180及び類似物が好適である。
有機溶剤(L)の含有率によって、ベースコート塗料の粘度は影響されうる。有機溶剤(L)の含有率は、本発明によるベースコート塗料が23℃で16秒〜35秒、好ましくは18〜25秒の粘度(フォード3カップでの流出時間)を有するように選択されることが有利である。本出願において、23℃でのフォード3カップ(Ford 3Cup)での流出時間16秒〜35秒、好ましくは18〜25秒のような粘度は、一般に「吹付け最適粘度(Spritzviskositaet)」と称される。
有機溶剤(L)の含有率によって、ベースコート塗料の固体含有率も影響される。本発明によるベースコート塗料中の有機溶剤(L)の含分は、常にこのベースコート塗料が少なくとも35質量%の固体含有率を有するように選択される。このベースコート塗料の固体含有率は、DIN ISO 3251に従がい、1.0gの秤取量で、125℃の温度で60分の試験時間で測定される。
本発明によるベースコート塗料は、無水である。完全に又は本質的に水を含有しないベースコートが、無水ベースコートと理解される。
助剤及び添加剤(Z)
本発明によるベースコート塗料は、助剤又は添加剤(Z)少なくとも1種0.5〜47質量%(ベースコートの全質量に対して)を含有する。
本発明によるベースコート塗料は、助剤又は添加剤(Z)少なくとも1種1〜45質量%、特別好ましくは1.5〜40質量%(それぞれ、ベースコートの全質量に対して)を含有していることが有利である。
好適な助剤又は添加剤(Z)は、塗料工業で通常使用されている公知の助剤及び添加剤である。好適な助剤及び添加剤の例は、有機及び無機の充填剤、例えばタルク及び/又は染料(有機の環境媒体中に可溶な、黒色又は有彩色物質(Roempp Lacke und Druck-farben,221頁、標題 "Farbmittel"参照))並びに他の慣用の助剤及び添加剤、例えば酸化防止剤、脱気剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、レオロジー助剤、例えばレベリング剤、粘稠化剤、ポリマーマイクロ粒子、だれ止め剤及びチキソトロピー剤、ワックス及びワックス様化合物、スリップ剤、反応性希釈剤、流動助剤、乾燥剤、殺菌剤、基材湿潤性改良用添加剤、表面平滑性改良用添加剤、艶消し剤、ラジカルスカベンジャー、光安定剤、特に370nmを下回る吸収最大を有するUV−吸収剤及び/又はHALS、腐食防止剤、防炎剤又は重合抑制剤であり、これらは、例えば、文献 "Lackadditive"von Johan Bielenmann,Wiley-VCH,Weinheim,New York,1988中に詳述されている。好ましい助剤及び添加剤は、レオロジー助剤、脱気剤、湿潤剤、分散剤、ワックス及びワックス様化合物、UV−吸収剤及びラジカルスカベンジャーである。特別好ましい助剤及び添加剤は、UV−吸収剤、ポリマーマイクロ粒子、湿潤剤並びにワックス及びワックス様化合物である。
ポリマーマイクロ粒子(M
好適なポリマーマイクロ粒子(M)は、例えばEP−A−480959、3頁、36行〜4頁35行、WO96/24619、WO99/42529、EP−B−1173491、EP−B−1185568、WO03/089487、WO03/089477、WO01/72909及びWO99/42531中に記載されている。
好適なポリマーマイクロ粒子は、通常、2000〜100000の重量平均分子量を有する。この分子量の測定は、溶離液(1ml/min)としてのTHF(+0.1%酢酸)を用いる、スチレン−ジビニルベンゼン−カラム組成物上でのGPC−分析を用いて行われる。較正は、ポリスチレン−標準を用いて実施される。
好適なポリマーマイクロ粒子は、通常、0.01〜10μm、殊に0.01〜5μm、全く特別好ましくは0.02〜2μmの平均粒径(ISO 13320−1に従う)を有する。
特別好ましく使用されるポリマーマイクロ粒子は、架橋剤の官能基と反応できる反応性官能基を有する。殊にこのポリマーマイクロ粒子は、ヒドロキシル基を有する。この場合に、このポリマーマイクロ粒子は、好ましくは、DIN 53240によるヒドロキシル価5〜150mgKOH/gを有する。ヒドロキシル基含有ポリマーマイクロ粒子は、例えばWO01/72909中に記載されている。
架橋されたポリマーマイクロ粒子は、例えば、
(a)1分子当たり1個のエチレン系不飽和基を有するエチレン系不飽和モノマー又はこのようなモノマーの混合物 及び
(b)1分子当たり少なくとも2個のエチレン系不飽和基を有するエチレン系不飽和モノマー又はこのようなモノマーの混合物
からなる混合物を、水相中で、場合により乳化剤の存在下に、又は場合によりキャリア樹脂の存在下に重合させ、こうして得られた水性ポリマーマイクロ粒子分散液を、引き続き有機溶剤中に又は有機溶剤の混合物中に移行させることによって得られる。
イオン性及び/又は極性の基、有利にヒドロキシル基及び/又はカルボキシル基を含有する成分の使用下に製造された、ポリマーマイクロ粒子が好ましい。成分(a)及び(b)は、通常はイオン性及び/又は極性基1〜20、好ましくは3〜15質量%を含有すべきである。
充分に架橋されたポリマーマイクロ粒子を得るために、通常は、成分(a)1モルに対して成分(b)0.25〜1.2モル、好ましくは0.3〜1モルを使用することで充分である。
このベースコート塗料中で使用されるポリマーマイクロ粒子(M)は、直接、有機層中で製造することもできる。
好ましく使用されるポリマーマイクロ粒子は、例えば:
(c)1分子当たり少なくとも1個の反応性基(G1)を含有するエチレン系不飽和モノマー(M1)又はこのようなモノマー(M1)の混合物 及び
(d)所望により、1分子当たり少なくとも1個の(G1)とは異なる反応性基(G2)を含有するエチレン系不飽和モノマー(M2)又はこのようなモノマー(M2)の混合物及び
(e)所望により、もう1種のエチレン系不飽和モノマー(M3)又はこのようなモノマー(M3)からの混合物
からなる混合物を、有機溶剤中で、場合によりキャリア樹脂の存在下に、重合させる
ことによって得られている。
好適なモノマー(M1)は、例えば、ヒドロキシル基、カルバメート基、アミノ基、アルコキシメチルアミノ基、アロファネート基又はイミノ基、殊にヒドロキシル基を含有しているモノマーである。
この場合に、反応性基(G1)を有するモノマー(M1)は、2種の化合物(この1方の化合物(a)は、1個の反応性基(a)及び少なくとも1個のエチレン系不飽和二重結合を有し、他の化合物は1個のエチレン系不飽和二重結合を有する)の反応によって製造することもできる。
好適なモノマー(M2)は、例えば、カルボキシル基を含有するモノマーである。
好適なモノマー(M3)は、通常使用されるいわゆる中性のモノマー、即ち反応性基を有しないエチレン系不飽和モノマーである。
ワックス及びワックス様化合物(W)
本発明によるベースコート塗料は、更に、添加物として1種以上のワックス及び/又は1種以上のワックス様化合物を含有することができる。ワックスもワックス様化合物も、「(W)」として理解される。
好適なワックス及びワックス様化合物は、例えばWO2008/058590中に記載されている。
本発明との関連において、次の特性:
1.20℃で練和可能であるか又は固体、
2.粗大〜微細結晶、半透明〜不透明、
3.40℃より上で分解せずに溶融、
4.融点を僅かに上で既に低粘性、
5.コンシステンシー及び溶解性において、強い温度依存性、
6.軽度の圧力下に艶出し可能
を有する全ての天然の及び合成により得られる物質が、「ワックス」及び「ワックス様化合物」として理解される。
物質がこれらの特性の1つ以上を示さない場合に、これはもはや、本発明における意味の「ワックス」ではない(Ullmanns Enzyklopaedie der technischen Chemie; 4.neubearbeitete und erweiterte Auflage; Verlag Chemie;Weinheim;Deerfield Beach, Florida;Basel,1983,3頁参照)。
ワックス又はワックス様化合物(W)は、変性されていても及び/又は変性されていなくてもよい。自体公知の及び慣用の全てのワックスが好適であるが、この際に、合成ワックスが好ましく使用される。
天然ワックスの例は次のものである:植物ワックス、例えばカルナウバろう、キャンデリラワックス、エスパルトワックス、グアルマワックス、木ろう、コルクワックス、モンタンワックス、オウリクリワックス(Ouricurywachs)、胚芽油ワックス、甘藷ワックス、動物ワックス、例えば蜜ろう、尾腺脂肪、羊毛ろう、セラックワックス、鯨鑞及び鉱物ワックス、例えばセレシン(Ceresin)及びオゾケライト。
化学的に変性されたワックスの例は、水素化されたジョジョバワックス、モンタンエステルワックス及びサソルワックス(Sasolwachs)である。
例えば変性された又は変性されていないポリオレフィンワックス、例えばポリエチレン−及びポリプロピレンワックス、ポリエチレングリコールワックス及びポリアミドワックスも好適である。更に、ワックスと同様に、有機溶剤中の溶解性の明白な温度依存性を示す、ポリアクリレートポリマー及びポリアクリレートコポリマーも好適である。
ワックス又はポリアクリレートポリマー及びポリアクリレートコポリマーは、通例、300〜20000g/モル、好ましくは1000〜10000g/モルの重量平均分子量及び特に70〜180℃のウベローデ(Ubbelohde)による滴下温度(Tropfpunkte)を有する。この滴下温度は、潤滑物質の特性値である。これは、潤滑油が規定試験条件下に縦に伸びた液滴を形成する温度である。これは、DIN ISO 2176によって規定される。
ポリエチレン−及びポリプロピレンワックスは、通常は、飽和又は不飽和のモノカルボン酸又はそのアミド又はエステルに由来するコモノマー単位0.5〜40質量%を有するホモポリマー又はコポリマーである。このようなコモノマー単位の例は、特に、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、アクリルアミド、ステアリン酸又はステアリン酸アミド又は酢酸ビニルの残基である。これらのポリオレフィンワックスは市場で多様な名称で入手可能である。
ポリアミドワックスとしては、被覆剤中で通常使用される全てのポリアミドワックス、例えば、Disparlon(登録商標)なる名称で、市場で入手可能な脂肪酸含有ポリアミドワックスがこれに該当する。
更に、ワックス様ポリシロキサン、例えばポリジメチルシロキサン、ポリジフェニルシロキサン又は変性されたシリコーン、例えばポリエステル−、ポリエーテル−及びアクリレート−変性されたシリコーンも好適である。
化合物(W)は、好ましくは、それぞれベースコートの全質量に対して0.2〜2質量%、特別好ましくは0.5〜1.5質量%の量で使用される。
無機粒子(N)
本発明によるベースコート塗料は、添加物質として、1〜800nm、好ましくは3〜250nm、特別好ましくは4〜100nmの粒径を有する無機粒子1種以上を含有することができる。この粒径は、ベースコート中に導入する前に分散された粒子(N)の大きさである。この粒径は、例えば電子顕微鏡により測定することができる。
好適な無機粒子(N)は、例えばWO2008/058590中に記載されている。
この無機粒子(N)は、3〜200nm、殊に3〜30nmの一次粒径を有することが好ましい。前記の顔料とは対照的に、ベースコート塗料中で使用される無機粒子(N)は、通常、殊にベースコート塗料の色相に影響しないように本質的に無色である。
無機粒子(N)は、個別の粒子として又は凝集体の形で存在することができ、その際、個別の粒子が好ましく使用される。殊に、無機粒子(N)は、特に、ベースコート塗料の所望の使用性を保証するために、特に容易かつ安定にベースコート塗料中に取り込み可能であるべきである。従ってこの無機粒子(N)は、長時間にわたり(自動車塗装の分野では、例えば30℃までの温度で貯蔵の際に、12ヶ月までの時間にわたり)安定に分散されて残留すべきであるか又は染料混合物の慣用の手段で、例えば撹拌によって容易に再分散可能であるべきである。
DIN53217による密度0.8〜4.5g/cmを有する無機粒子(N)を使用することが好ましい。
無機粒子(N)は、通常は、周期律表の主族−及び副族金属の化合物の群から選択される:好ましくは、第3〜第5主族、第3〜第6副族の、並びに第1及び第2副族の金属の、並びにランタニドの化合物の群、殊にホウ素、アルミニウム、ガリウム、珪素、バリウム、ゲルマニウム、錫、砒素、アンチモン、銀、亜鉛、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、モリブデン、タングステン及びセリウム、殊にアルミニウム、珪素、バリウム、銀、セリウム、チタン及びジルコニウムの化合物の群。
この金属の化合物は、酸化物、オキシド水和物、硫酸塩又は燐酸塩が有利である。好適な無機粒子(N)は、好ましくは親水性及び疎水性の、殊に親水性の、二酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム及び遷移金属、特にモリブデン及びタングステンのポリ酸及びヘテロポリ酸をベースとする粒子からなる群から選択される。二酸化珪素及び/又は酸化アルミニウムをベースとする粒子、殊に熱分解法又はコロイド二酸化珪素をベースとする粒子が特別好ましく使用される。
その凝集体及び凝縮物が連鎖状構造を有し、酸水素炎内での四塩化珪素の炎内加水分解により製造可能である親水性の熱分解法二酸化珪素が全く特別好ましく使用される。これらは、例えばFirma Degussaから Aerosil(登録商標)なる商品名で市販されている。
しかしながら、この無機粒子(N)として、いわゆるゾル、殊にオルガノゾルを使用することもできる。このようなゾルは、例えばUS−A−4522958、7欄26行〜11欄14行中に記載されている。殊にここでは、珪酸をベースとするゾルが挙げられ、ここで、無機粒子(N)はその場で形成され、その形成の間及び/又は後に、安定剤(S)で変性されている(いわゆる安定化された無機粒子)。この場合にこれら粒子は、当業者に公知の多くの種々異なる技術を用いて製造することができる。
無機粒子(N)をペーストとして導入する場合が有利である。ペースト樹脂又は練和樹脂としてベースコート塗料中に含有される既に記載のバインダーを使用する場合に、更なる利点を生じる。殊に粒子(N)のペースト樹脂又は練和樹脂として、顔料の練和のためにも使用されるバインダーが使用される。
粒子(N)は、それぞれ、ベースコートの全質量に対して0.2〜2質量%、特別好ましくは0.5〜1.5質量%の量で使用することが好ましい。
安定剤(S)
無機粒子(N)は、無機粒子(N)の表面と相互作用することができ、1個以上の疎水性部分構造を有する基(S1)少なくとも1個を含有している安定剤(S)で少なくとも部分的に変性されている。
好適な安定剤(S)は、例えばWO2008/058590中に記載されている。
安定剤(S)は、基(S1)を介して無機粒子(N)と相互作用をすることができる。この場合に、この安定剤は無機粒子と物理的力を介してのみ相互作用をすることができるが、少なくとも部分的に基(S1)と無機粒子の表面上に通常存在している官能基との間の化学反応が起こることも可能である。従って殊に親水性無機粒子は、その表面上にヒドロキシル基(例えばSiO−タイプの場合には、SiOH−基の形で)(これは、化学的にも物理的にも、例えば水素橋と同様に、基(S1)と相互作用をすることができる)を有する。
安定剤の基(S1)は、好ましくは、ヒドロキシル−、カルボキシル−、エーテル−、ホスフェート−、ホスホネート、ビスホスホネート−、スルフェート−又はスルホネート基又は窒素含有親水性基又はこれらの混合物の群から選択される。ヒドロキシル基をもカルボキシル基をも含有している安定剤(S)が特別好ましい。更に、ヒドロキシルをもカルボキシル基及びエーテル基をも含有している安定剤(S)が特別好ましい。殊に、DIN 53240によるヒドロキシル価10〜150mgKOH/g及びDIN EN ISO 3682による酸価2〜50mgKOH/g(それぞれ、安定剤(S)の固体に対して計算)を有する安定剤(S)が使用される。
この安定剤(S)は、なお1個以上の疎水性部分構造を有することができる。この疎水性基は、ベースコート塗料の有機成分と、殊に溶剤、バインダー及びワックス又はワックス様化合物(W)と相互作用をすることができる。
従って、安定剤(S)は、殊に、疎水性部分構造を有する1個以上の有機基(R1)を含有することができる。更に、これらの有機基(R1)は、場合によってはなお親水性の部分構造を有することができ及び/又は基(S1)は、少なくとも部分的に又は完全にこれら有機基(R1)に結合していることができる。
安定剤(S)の疎水性部分構造は、少なくとも部分的に、アルキル−又はアルケニル基の群から、殊にC−原子数5〜50を有するアルキル−又はアルケニル基の群から選択されていることが好ましい。
疎水性部分構造として、飽和及び/又は不飽和の脂肪酸、殊に分子中に5〜30個の炭素原子を有する飽和及び/又は不飽和の脂肪酸の残基、例えば、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、油酸、エライジン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、メリシン酸、リノール酸、リシネン酸、リシノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、クルパノドン酸、α−エレオステアリン酸、α−リカン酸、α−パリナル酸、リシノール酸及びイサノール酸及びこれら脂肪酸の混合物及び/又は前記の脂肪酸の相応するヒドロキシ酸又はこれらの混合物の残基が、特別好ましく使用される。ヒドロキシバレリアン酸、ヒドロキシカプロン酸、ヒドロキシステアリン酸、ヒドロキシラウリン酸、リシノール酸又はこれらの混合物の残基を有する安定剤が、全く特別好ましく使用される。
更にジマー及びトリマー脂肪酸並びにこれらの混合物の相応する残基及びジマー及び/又はトリマー脂肪酸と前記脂肪酸との相応する混合物の残基も好適である。
安定剤(S)として、前記の(ヒドロキシ)脂肪酸、(ヒドロキシ)ジマー脂肪酸及び/又は(ヒドロキシ)トリマー脂肪酸のエステル、殊に、ポリアルキレングリコールとのエステル、特別好ましくは、ポリアルキレングリコールとのエステル、特別好ましくはC−原子数6〜20を有するポリアルキレングリコール、例えばジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールとのエステル及びこれらの混合物が全く特別好ましく使用される。ここで殊に、ヒドロキシバレリアン酸、ヒドロキシカプロン酸及びヒドロキシステアリン酸とトリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びこれらヒドロキシ化合物とのエステルの混合物、これらのエステル及びエステルと酸との混合物が挙げられる。
安定剤(S)として例えば、それらが必要な構造を有するかぎりにおいて、相応する市販の化合物も好適である。従って、例えばFirma Avecia GmbHからSolsperse(登録商標)なる名称で市販されているもの、殊にSolsperse(登録商標)39000、Firma Th.GoldschmidtのDispers(登録商標)、殊にDispers(登録商標)652及びFirma Degussaの相応する添加剤も好適である。
安定剤(S)は、通常、3〜40質量%、殊に5〜20質量%、全く特別好ましくは8〜12質量%(それぞれ、使用無機粒子(N)の質量に対して)の量で使用される。
安定剤(S)による無機粒子(N)の変性は、特に、40℃で28日間の貯蔵の場合ですら、ベースコート塗料及び貯蔵されたベースコート塗料から製造された被覆の特性の顕著な悪化、殊にベースコート塗料のレオロジー特性の悪化及び生じる被覆の視覚的特性の悪化を出現させないことを保証する。
有利なベースコート塗料は、殊に粒子(N)及び化合物(W)を、次のような量:無機粒子(N)+ワックス及び/又はワックス様化合物(W)の合計量が0.4〜4質量%、特別好ましくは1〜3質量%(それぞれ、ベースコート塗料の合計質量に対して)で使用する場合に得られる。
無機粒子(N)+ワックス及び/又はワックス様化合物(W)の合計量は、金属顔料不含の着色性顔料の含分に適合するように決められることが有利である。ベースコート塗料中の着色性顔料の量が少ない程、無機粒子(N)+ワックス及び/又はワックス様化合物(W)の合計量はより高くなる。それというのも、着色性顔料の含分が低い場合には、一般にフロップ(Flop)がより重要になるからである。金属顔料又は効果顔料を含有しない被覆剤、いわゆる一体色ベースコート(Uni-Basislacken)の場合には、同様に無機粒子(N)+ワックス及び/又はワックス様化合物(W)からの組み合わせ物が使用され、この場合にこれは殊に安定化作用をするが、この場合には、一般に、無機粒子(N)+ワックス及び/又はワックス様化合物(W)のより僅かな合計量で充分である。
本発明によるベースコート塗料の製造及び使用
本発明のもう一つの課題は、本発明による無水ハイソリッドベースコート塗料の製造法である。この本発明によるベースコート塗料の製造は、成分を相互に混合し、均質化することによって行うことができる。
本発明のもう一つの課題は、この本発明による無水ハイソリッドベースコート塗料をベースコート塗装の製造のために使用すること並びにこうして得られたベースコート塗装である。
本発明のもう一つの課題は、複層塗装の製造のために本発明による無水ハイソリッドベースコート塗料を使用することである。
複層塗装及びその製造法
本発明のもう一つの課題は、本発明によるベースコート塗料からのベースコート塗装少なくとも一つ及びクリアコート塗装少なくとも一つを包含する複層塗装、並びに本発明による複層塗装を製造する方法である。
複層塗装とは、少なくとも一つのベースコート塗装及び少なくとも一つのクリアコート塗装を包含する塗装であると理解される。
ベースコート塗装とは、ベースコート塗料から、即ち顔料着色された被覆剤から得られた塗装であると理解される。
クリアコート塗装とは、透明被覆剤から得られた塗装であると理解される。
本発明による複層塗装のクリアコート塗装を製造するためには、全ての慣用の透明被覆剤、例えば慣用の水性の又は溶剤含有する透明な被覆剤が好適であり、これらは1成分−被覆剤としても、2成分又は多成分−被覆剤としても処方されていることができる。更に、粉末スラリークリアコート塗料も好適である。透明な被覆剤(クリアコート塗料)は少なくとも40質量%の固体分を有することが好ましい。使用される透明な被覆剤は、熱的に及び/又は照射線、殊にUV−線を用いて硬化可能であることができる。
透明な被覆剤は、通常は官能性基を有するバインダー少なくとも1種並びにバインダーの官能基に対して相補的な官能性を有する架橋剤少なくとも1種を含有する。このような相補的な官能基の例は、殊に次のような、それぞれ相互に相補的な対(a/b)である:(カルボキシ/エポキシ)、(アミン又はチオール又はヒドロキシル/ブロックされた又は遊離のイソシアネート又はアルコキシル化されたアミノ基又はエステル交換可能な基)、((メタ)アクリロイル/CH−酸又はアミン又はヒドロキシル又はチオール)、(カルバメート/アルコキシル化されたアミノ基)及び((メタ)アルリロイル/(メタ)アクリロイル)。
殊に、ポリウレタン樹脂及び/又はポリアクリレート樹脂及び/又はポリエステル樹脂をベースとしており、好ましくヒドロキシル−、アミノ−、カルバメート−、カルボキシル−、(メタ)アクリロイル−及び/又はチオール基を有している透明な被覆剤が、相応する架橋剤と組み合わせて、殊にイソシアネート、アミノプラスト樹脂、無水物等と組み合わせて使用される。
これらの透明な被覆剤は、通常の助剤及び添加剤、バインダー及び架橋剤と並んで、例えば、文献 "Lackadditive" von Johan Bielemann,Wiley-VCH,Weinheim,New York, 1998,中に詳述されているような、架橋の触媒、消泡剤、付着助剤、基材湿潤性改良用の添加剤、表面平滑性改良用の添加剤、艶消し剤、光安定剤、特に370nmを下回る吸収最大を有するUV−吸収剤及び/又はHALS、腐食抑制剤、殺菌剤、防炎剤又は重合抑制剤を含有する。
好適な透明な被覆剤は、例えばWO 03/050194A1、US 2008/076868A1及びWO 06/063304A1中に記載されている。
本発明によるベースコート塗装には、本発明のベースコート塗料から得られた少なくとも一つのベースコート塗装が包含される。
本発明による複層塗装は、本発明によるベースコート塗料からの少なくとも一つのベースコート塗装及び少なくとも一つのクリアコート塗装を包含する。本発明による複層塗装は、一つ以上のベースコート塗装及び一つ以上のクリアコート塗装を包含する。本発明による複層塗装は、正確に一つのベースコート塗装及び正確に一つのクリアコート塗装を包含することが好ましい。
本発明による塗装、殊に複層塗装は、任意の基材上に適用することができる。この基材は、種々の材料及び材料の組み合わせから構成されていることができる。これらは、金属、プラスチック及び/又はガラス、特別好ましくは金属及び/又はプラスチックから成っていることが有利である。
基材は、通常は、プライマー(Grundierung)及び場合によりサーフェーサー(Filler)を有し、これらは、例えば電着塗装、浸漬塗り、へら塗り(Rakel)、吹付け塗装、ローラー塗装等の常法を用いて適用される。顔料着色された被覆剤が適用される前に、プライマーは少なくとも部分的に又は完全に硬化されることが好ましい。このプライマー又はサーフェーサーの硬化は、通常は80〜170℃の温度に3〜30分間加熱することによって行われる。
ベースコート塗装を製造するための本発明による方法では、本発明によるベースコート塗料少なくとも1種を、場合によりプレコートされた基材上に適用する。
複層塗装を製造するための本発明による方法では、次の順序で:a.先ず本明によるベースコート塗料少なくとも1種を、引き続き、b.クリアコート塗料(透明被覆剤)少なくとも1種を、場合によりプレコートされた基材上に適用する。
場合により施与される透明な被覆剤(CC、クリアコート)は、顔料着色された被覆剤(BC、ベースコート)と同様に、液状被覆剤の適用のための常法、例えば浸漬塗り、へら塗り、吹付け塗装、ローラ塗装等、殊に吹付け塗装法を用いて適用される。有利には、スプレー適用法、例えば圧縮空気スプレー、エアレス−スプレー、高速回転、静電スプレー塗装(ESTA)が、場合による熱スプレー適用、例えば熱空気−熱スプレーと結合して使用される。顔料着色された被覆剤を、ESTAによる第1塗布で及び圧搾空気による第2塗布で適用することが特別有利である。
透明な被覆剤(CC)が適用される場合に、顔料着色された被覆(BC)を、短時間フラッシュオフするか又は一般に30〜100℃の温度で短時間、1〜15分間乾燥させる。その後、透明な被覆剤を適用する。
適用された顔料着色された層(BC)及び場合により適用された透明層(CC)を一緒に熱的に硬化させる。この透明被覆剤(CC)がなお化学線で硬化可能である限りにおいて、後硬化は化学線での照射によって行われる。硬化を特定の静止時間の後に行うことができる。これは30秒〜2時間、有利には1分〜1時間、殊に1〜45分間かかることがある。この静止時間は、例えばラッカー層の流動及び脱ガスのために、又は揮発性成分の揮発のために作用する。この静止時間は、塗膜層の欠陥又は変化、例えば早すぎる完全架橋が現れないことを前提として、90℃までの高温度の使用により及び/又は減少された空中湿気(<水10g/空気kg)によって、援助及び/又は短縮することができる。
硬化は、通常は90〜160℃の温度で、15〜90分の時間にわたって行われる。
湿った顔料着色された被覆並びに場合により湿った透明な被覆の乾燥又はコンディショニングのために、熱的方法及び/又は対流法が好ましく使用され、この際、慣用で公知の装置、例えばトンネル形乾燥炉、NIR−及びIR−熱線、ブロワ及び吹込みトンネル(Blastunnel)が使用される。これらの装置を相互に組み合わせることもできる。
本発明による塗装及び複層塗装の場合に、ベースコート塗装は、一般に3〜40μm、有利には5〜30μm、更に有利には7〜25μm、好ましくは10〜20μm、特別好ましくは10〜16μm、全く特別好ましくは11〜13μmのドライフィルム層厚を有する。
本発明による複層塗装の場合に、クリアコート塗装は、一般に10〜120μm、好ましくは30〜80μm、殊に40〜70μmのドライフィルム層厚を有する。
本発明のもう一つの課題は、本発明による複層塗装の使用、殊に前記の基材の被覆のために本発明による複層塗装を使用することである。
本発明による塗装、殊に複層塗装は、殊に自動車OEM塗装の分野でも、実用車−及び自動補修塗装の分野でも、しかもトラック車体又は車体内部構成部材又は車体外部構成部材の被覆のために使用される。しかしながら、本発明の塗装は、他の分野のためにも、例えば、船舶及び飛行機構築用の構成部材又は日用品及び電気器具又はこれら部品の構成部材の被覆のために好適である。
本発明のもう一つの目的物は、少なくとも一つのハイソリッド−ベースコート塗料で被覆された基材である。本発明による基材は、金属基材及び/又はプラスチック基材であることが好ましい。本発明による複層塗装で被覆されている基材が好ましい。本発明による複層塗装で被覆されている金属基材及び/又はプラスチック基材が特別好ましい。
実施例
例中で、酸価(SZ)は、DIN 53402に従って、かつ、OH−価(ヒドロキシル価)は、DIN 53240に従って測定される。
ポリエステル樹脂(PE)の分子量の測定は、溶離液(1ml/min)としてのTHF(+0.1%酢酸)を用い、スチレン−ジビニルベンゼン−カラム組成物上でのGPC−分析を用いて行われる。較正はポリスチレン標準を用いて実施される。
1.アクリレートバインダー(AC)の製造
反応器中にSolvesso 100 13.2質量部を装入し、167℃まで加熱する。この反応器に、0.35バールの圧力で、かつ4時間かかって、アクリル酸2.1質量部、アクリル酸ヒドロキシエチル10.8質量部、アクリル酸2−エチルヘキシル11.5質量部、アクリル酸ブチル11.5質量部及びスチレン14.3質量部からなるモノマー混合物及びジ−t−ブチルペルオキシド0.7質量部及びSolvesso 100中のジクミルペルオキシドの溶液(50%)11.1質量部からなる開始剤混合物を、同時に添加する。引き続き、前記の温度及び圧力で1時間保持し、その後、1時間かかってε−カプロラクトン21.5質量部を添加する。この混合物を150℃まで冷却し、0.35バールの圧力で1.5時間保持する。この反応混合物を冷却させ、Solvesso 100を用いて、75%の固体分になるまで調節する。こうして得られたアクリル樹脂は、23mgKOH/gの酸価及び73mgKOH/gのOH−価(それぞれ、固体に対する)を有する。
2.ポリエステルバインダー(PE−1〜PE−7)の製造
2.1. SZ>20を有するポリエステル(PE−1)の製造
アジピン酸40.0質量部、オルト−フタル酸4.0質量部、トリメチロールプロパン43.0質量部、安息香酸パラ−t−ブチル10.0質量部及びイソノナン酸1.2質量部の混合物を、水分離器を備えている撹拌釜中に装入し、窒素雰囲気下に、撹拌しながら230℃まで加熱する。この場合に、反応経過を、水分離器及び酸価の測定を用いて追跡する。この場合に放出される水を水分離器中に捕捉する。反応混合物を、酸価が422mgKOH/gに達するまで230℃で保持する。100℃を下回るまで冷却の後に、キシレンの添加によって固体分を70.0%まで調節する。
こうして得られたポリエステル樹脂PE−1は、94mgKOH/gの酸価及び421mgKOH/gのOH−価(それぞれ、固体に対する)を有する。重量平均分子量は、2120g/mlである。
2.2. SZ>20を有するポリエステル(PE−2)の製造
反応器中で、ジマー脂肪酸29.1質量部、1,6−ヘキサンジオール28.5質量部、イソ−フタル酸8.4質量部及びトルエン1.2質量部からの混合物を、窒素雰囲気下に、ゆっくり154℃まで加熱する。引き続き、この混合物を40分かかって193℃まで加熱する。この場合に、水分離器を用いて反応経過を追跡する。10mgKOH/gの酸価に到達後に、反応混合物を149℃まで冷却させる。引き続き、滴下ロートを用いて無水トリメリト酸11.2質量部をゆっくり添加する。
無水トリメリト酸の完全添加の後に、166℃まで加熱する。この場合に、酸価の測定によって反応経過を追跡する。32mgKOH/gの酸価に到達後に、反応器を107℃まで冷却させ、n−ブタノール10.9質量部、n−プロポキシプロパノール9.6質量部及びジメタノールアミン0.01質量部の混合物を、滴下ロートを用いてゆっくり添加する。49℃まで冷却の後に、n−ブタノール1.2質量部の添加によって、固体分を73%に調節する。
こうして得られたポリエステル樹脂PE−2は、31mgKOH/gの酸価及び422mgKOH/gのOH−価(それぞれ、固定に対する)を有する。重量平均分子量は4511g/モルである。
2.3. SZ>20を有するポリエステル(PE−3)の製造
アジピン酸291質量部、フマル酸16.0質量部、ネオペンチルグリコール40.9質量部、シクロヘキサンジメタノール15.0質量部からの混合物を、水分離器を備えている撹拌釜中に装入し、窒素雰囲気下に、撹拌しながら230℃まで加熱する。この場合に放出される水を、水分離器中に捕捉する。この反応混合物を、22mgKOH/gの酸価に達するまで、230℃に保持する。100℃を下回るまで冷却の後に、キシレンの添加によって、固体分を63.0%まで調節する。
こうして得られたポリエステル樹脂PE−3は、21mgKOH/gの酸価及び51mgKOH/gのOH−価(それぞれ、固体に対する)を有する。重量平均分子量は4854g/モルである。
2.4. SZ<20を有するポリエステル(PE−4)の製造
反応器中で、トリメチオールプロパン12.7質量部、エチレングリコール6.5質量部、シクロヘキサンジメタノール13.6質量部、無水ヘキサヒドロフタル酸29.1質量部、ネオペンチルグリコール9.9質量部、無水フタル酸28.1質量部からの混合物を、窒素雰囲気下に、ゆっくり140℃まで加熱する。引き続き、この混合物を40分かかってゆっくり220℃まで加熱する。この場合に、水分離器及び酸価の測定を用いて、反応経過を追跡する。19mgKOH/gの酸価に到達後に、この反応器を195℃まで冷却させる。100℃を下回る温度まで更に冷却の後に、酢酸ブチルとソルベントナフサとの1:1混合物の添加によって、固体分を60.0%に調節する。
こうして得られたポリエステルPE−4は、18mgKOH/gの酸価及び80mgKOH/gのOH−価(それぞれ、固体に対する)を有する。重量平均分子量は9500g/モルである。
2.5. SZ<20を有するポリエステル(PE−5)の製造
反応器中で、グリセリン5.2質量部、トリメチロールプロパン7.2質量部、1,6−ヘキサンジオール13.5質量部、ネオペンチルグリコール20.2質量部、アジピン酸18.7質量部、無水フタル酸23.5質量部及びCardura E10 11.7質量部からの混合物を、窒素雰囲気下に、ゆっくり140℃まで加熱する。引き続き、この混合物を40分かかって220℃まで加熱する。この場合に、水分離器及び酸価の測定を用いて反応経過を追跡する。7mgKOH/gの酸価の到達後に、この反応器を195℃まで冷却させる。更に、100℃を下回るまで冷却の後に、シクロヘキサン0.5質量部、ソルベントナフサ42.9質量部、酢酸メトキシプロピル5.7質量部及びプロピオン酸エチルエトキシ5.7質量部からの混合物の添加によって、固体分を65.0%に調節する。
こうして得られたポリエステル樹脂PE−5は、8mgKOH/gの酸価及び102mgKOH/gのOH−価(それぞれ、固体に対する)を有する。重量平均分子量は、14500g/モルである。
2.6. SZ<20を有するポリエステル(PE−6)の製造
1,6−ヘキサンジオール59.3質量部、コハク酸3.9質量部及び無水ヘキサヒドロフタル酸27.6質量部を、水分離器を備えている撹拌釜中に装入し、窒素雰囲気下に、撹拌しながら水が凝縮するまで加熱する。混合物を80℃まで冷却させ、ジカルボン酸混合物8.2質量部を添加する。引き続き、反応混合物を230℃まで加熱し、この温度で、酸価が5mgKOH/gの値を下回るまで撹拌し、かつ水を留去する。100℃を下回るまで冷却の後に、酢酸ブチルの添加によって固体分を88%に調節する。
こうして得られたポリエステル樹脂PE−6は、5mgKOH/gの酸価及び287mgKOH/gのOH−価(それぞれ、固体に対する)を有する。重量平均分子量は1239g/モルである。
2.7. SZ<20を有するポリエステル(PE−7)の製造
シクロヘキサンジメタノール54.0質量部、コハク酸10.0質量部、ジカルボン酸混合物25.0質量部及びn−ジエチレングリコール9.5質量部からの混合物を、水分離器を備えている撹拌釜中に装入し、窒素雰囲気下に、撹拌しながら230℃まで加熱する。この際に放出される水を、水分離器中に捕捉する。この反応混合物を、酸価が5mgKOH/gの値を下回るまで230℃で保持する。100℃を下回るまで冷却の後に、酢酸ブチルの添加によって固体分を92%に調節する。
こうして得られたポリエステル樹脂PE−7は、3mgKOH/gの酸価及び244mgKOH/gのOH−価(それぞれ、固体に対する)を有する。重量平均分子量は1570g/モルである。
3. ポリマーマイクロ粒子(M)の製造
ポリマーマイクロ粒子(M)の製造のために、差し当たり、担体樹脂を製造する。このために、反応器中に、キシレン5.8質量部、トルエン5.8質量部及びメタンスルホン酸0.2質量部を装入し、104℃まで加熱する。引き続き、この反応器に12−ヒドロキシステアリン酸80.6質量部を供給し、この反応混合物を、還流冷却器中、171℃で、反応水の除去下に沸騰させる。35mgKOH/gの酸価(生成物の固体含分に対して)の到達時に(1時間/130℃)、この反応は終了している。冷却後に、固体含有率を、ソルベントナフサ8.0質量部を用いて、80%(担体樹脂溶液の全質量に対する)に調節する。
第2工程で、反応器に、ソルベントナフサ43.2質量部、N,N−ジメチルココスアミン0.08質量部及び酢酸エチル1.0質量部を装入し、104℃に加熱する。反応器に、0.69バールの圧力下に、2時間かかって、メタクリル酸メチル27.6質量部、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル3.8質量部、メタクリル酸グリシジル0.8質量部、前記の担体樹脂溶液12.8質量部、メタクリル酸1.5質量部及びオクチルメルカプタン1.5質量部からなるモノマー混合物及びt−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート2.3質量部及びソルベントナフサ5.1質量部からなる開始剤混合物を、同時に添加する。引き続き、前記の温度及び圧力で3時間保持し、その後冷却し、かつソルベントナフサを用いて固体分を41.0%に調節する。
4. 安定化された無機粒子(N)の製造
受器中で、1.に記載のアクリレートバインダー(AC)10.0質量部、Degussa Aerosil(登録商標)380(比表面積(BET)380m/g、平均一次粒径7nm及びSiO−含有率少なくとも99.8質量%(灼熱物質に対する)を有するFirma Degussa AGから市販の親水性熱分解法珪酸)6.0質量部、ソルベントナフサ41.7質量部、酢酸ブチル41.7質量部及び安定剤(S)としての、6−ヒドロキシカプロン酸、ヒドロキシバレリアン酸、ラウリン酸及びポリエチレングリコールを含有している、96.2%の不揮発性成分(130℃、2時間で)、50mgKOH/gのOH−価及び17.2mgKOH/gの酸価(それぞれ、130℃−固体含分に対する)を有している脂肪酸エステル(例えば、Firma Th.Goldschmidtの脂肪酸エステルをベースとする市販の湿潤添加剤 Solsperse 39000)0.6質量部を混合し、かつ分散させる。
5. ワックス分散液(W)の製造
BASF AGのポリエチレンワックスEVA 1(87〜92℃の融点、約95℃のウベローデ滴下温度及び約6500g/モルの質量平均分子量を有する、エチレン/酢酸ビニル−コポリマーをベースとする市販のポリエチレンワックス)6.0質量部及びキシレン40.0質量部を、ゆっくり撹拌しながら、100℃で溶解させる。更なる撹拌下に、この溶液を70℃まで冷却させ、酢酸ブチル(工業用、約85%の)54.0質量部をゆっくり添加して、この際に、所望のワックス沈降を開始させる。更なる撹拌下に、この分散液を更に35℃まで冷却させる。
6. アルミニウム効果顔料のペースト(A)の製造
このペーストは、市販の、平均粒径14μmを有する銀ドラ−タイプ(Silberdoller-Type)のノンリーフィング(non-leafing)アルミニウム効果顔料ペースト(Firma EckartのMetallux 2192)50.0質量部及び前記のアクリレートバインダー(AC)50.0質量部から、撹拌下に製造される。
7. CAB−溶液(C)の製造
受器中で、酢酸ブチル76.0質量部をCAB551−0.2(Firma Eastmanの市販セルロースアセトブチレート)24.0質量部と共に30分間混合する。
8. 本発明によるメタリックベースコート塗料及び比較のメタリックベースコート塗料のミルベース(Stammlackes)ML−0の製造
本発明によるメタリックベースコートBC−2〜BC−4及びBC−11〜BC−13及びBC−18〜BC20並びに本発明によらないメタリックベースコートBC−1、BC−5〜BC−8、BC−9、BC−12〜BC16、BC−17及びBC−20〜BC24を製造するために、先ず、次の成分の混合及び均質化によって、ミルベースML−0を製造する:
5.に記載のワックス分散液(W) 10.0質量部、
3.に記載のポリマーマイクロ粒子(M) 22.0質量部、
市販のモノマーヘキサメトキシ−メチル/ブチル−メラミン樹脂 11.5質量部、
4.に記載の安定化された無機粒子(N) 8.0質量部、
アミン樹脂変性されたアクリルコポリマーをベースとする、市販の珪素不含の湿潤添加剤 0.5質量部、
市販のヒドロキシフェニルベンズトリアゾール−ベースのUV吸収剤 0.8質量部、
1.に記載のバインダー(AC) 16.0質量部、
市販のアミンブロックされたドデシルベンゼンスルホン酸(DDBSA)触媒 1.8質量部、
9.に記載のCAB−溶液(C) 3.0質量部、
酢酸ブチル 2.2質量部。
8.1. ポリエステルバインダー不含の、比較のメタリックベースコートBC−1(p/b=0.13)の製造
本発明によらないメタリックベースコートBC−1の製造のために、製造例8からのミルベースML−0 75.8質量部を、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)10.0質量部と混合し、これに、1.に記載のアクリレートバインダー(AC)3.0質量部を添加し、酢酸ブチル11.2質量部を用いて、フォード3−フローカップ(Ford Cup3-Auslaufbecher)(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によらないベースコートBC−1は、40.2質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.2. ポリエステルバインダーPE−1(SZ>20)を有する、本発明によるメタリックベースコートBC−2(p/b=0.13)の製造
本発明によるメタリックベースコートBC−2を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)10.0質量部を加え、これに、2.1.に記載のポリエステルバインダー(PE−1)3.0質量部を添加し、酢酸ブチル11.2質量部を用いて、フォード3−フローカップ(23℃)で22秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によるベースコートBC−2は、40.2質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.3. ポリエステルバインダーPE−2(SZ>20)を有する、本発明によるメタリックベースコートBC−3(p/b=0.13)の製造
本発明によるメタリックベースコートBC−2を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)10.0質量部を加え、これに、2.2.に記載のポリエステルバインダー(PE−2)3.1質量部を添加し、酢酸ブチル11.1質量部を用いて、フォード3−フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によるベースコートBC−3は、40.2質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.4. ポリエステルバインダーPE−3(SZ>20)を有する、本発明によるメタリックベースコートBC−4(p/b=0.13)の製造
本発明によるメタリックベースコートBC−4を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)10.0質量部を加え、これに、2.3.に記載のポリエステルバインダー(PE−3)3.0質量部を添加し、酢酸ブチル11.2質量部を用いて、フォード3−フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によるベースコートBC−4は、40.2質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.5. ポリエステルバインダーPE−4(SZ<20)を有する、比較のメタリックベースコートBC−5(p/b=0.13)の製造
本発明によらないメタリックベースコートBC−5を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)10.0質量部を加え、これに、2.4.に記載のポリエステルバインダー(PE−4)3.7質量部を添加し、酢酸ブチル10.5質量部を用いて、フォード3−フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によらないベースコートBC−5は、40.2質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.6. ポリエステルバインダーPE−5(SZ<20)を有する、比較のメタリックベースコートBC−6(p/b=0.13)の製造
本発明によらないメタリックベースコートBC−6を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)10.0質量部を加え、これに、2.5.に記載のポリエステルバインダー(PE−5)3.7質量部を添加し、酢酸ブチル10.8質量部を用いて、フォード3−フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によらないベースコートBC−6は、40.2質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.7. ポリエステルバインダーPE−6(SZ<20)を有する、比較のメタリックベースコートBC−7(p/b=0.13)の製造
本発明によらないメタリックベースコートBC−7を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)10.0質量部を加え、これに、2.6.に記載のポリエステルバインダー(PE−6)3.5質量部を添加し、酢酸ブチル11.6質量部を用いて、フォード3−フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によらないベースコートBC−7は、40.2質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.8. ポリエステルバインダーPE−7(SZ<20)を有する、比較のメタリックベースコートBC−8(p/b=0.13)の製造
本発明によらないメタリックベースコートBC−8を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)10.0質量部を加え、これに、2.7.に記載のポリエステルバインダー(PE−7)2.6質量部を添加し、酢酸ブチル11.7質量部を用いて、フォード3−フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によらないベースコートBC−8は、40.2質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.9. ポリエステルバインダー不含の、比較のメタリックベースコートBC−9(p/b=300.17)の製造
本発明によらないメタリックベースコートBC−9を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)14.0質量部を加え、これに、1.に記載のアクリレートバインダー(AC)3.0質量部を添加し、酢酸ブチル6.2質量部を用いて、フォード3フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によらないベースコートBC−9は、41.6質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.10. ポリエステルバインダーPE−1(SZ>20)を有する、本発明によるメタリックベースコートBC−10(p/b=0.17)の製造
本発明によるメタリックベースコートBC−10を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)14.0質量部を加え、これに、2.1.に記載のポリエステルバインダー(PE−1)3.0質量部を添加し、酢酸ブチル6.2質量部を用いて、フォード3−フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によるベースコートBC−10は、41.6質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.11. ポリエステルバインダーPE−2(SZ>20)を有する、本発明によるメタリックベースコートBC−11(p/b=0.17)の製造
本発明によるメタリックベースコートBC−11を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)14.0質量部を加え、これに、2.2.に記載のポリエステルバインダー(PE−2)3.1質量部を添加し、酢酸ブチル6.1質量部を用いて、フォード3−フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によるベースコートBC−11は、41.6質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.12. ポリエステルバインダーPE−3(SZ>20)を有する、本発明によるメタリックベースコートBC−12(p/b=0.17)の製造
本発明によるメタリックベースコートBC−12を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)14.0質量部を加え、これに、2.3.に記載のポリエステルバインダー(PE−3)3.0質量部を添加し、酢酸ブチル6.2質量部を用いて、フォード3フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によるベースコートBC−12は、41.6質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.13. ポリエステルバインダーPE−4(SZ<20)を有する、比較のメタリックベースコートBC−13(p/b=0.17)の製造
本発明によらないメタリックベースコートBC−13を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料1のペースト(A)14.0質量部を加え、これに、2.4.に記載のポリエステルバインダー(PE−4)3.7質量部を添加し、かつ、酢酸ブチル5.5質量部を用いて、フォード3−フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によらないベースコートBC−13は、41.6質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.14. ポリエステルバインダーPE−5(SZ<20)を有する、比較のメタリックベースコートBC−14(p/b=0.17)の製造
本発明によらないメタリックベースコートBC−14を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)14.0質量部を加え、これに、2.5.に記載のポリエステルバインダー(PE−5)3.7質量部を添加し、かつ、酢酸ブチル5.7質量部を用いて、フォード3−フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によらないベースコートBC−14は、41.6質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.15. ポリエステルバインダーPE−6(SZ<20)を有する、比較のメタリックベースコートBC−15(p/b=0.17)の製造
本発明によらないメタリックベースコートBC−15を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)14.0質量部を加え、これに、2.6.に記載のポリエステルバインダー(PE−6)3.5質量部を添加し、かつ、酢酸ブチル6.6質量部を用いて、フォード3−フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によらないベースコートBC−15は、41.6質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.16. ポリエステルバインダーPE−7(SZ<20)を有する、比較のメタリックベースコートBC−16(p/b=0.17)の製造
本発明によらないメタリックベースコートBC−16を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)14.0質量部を加え、これに、2.7.に記載のポリエステルバインダー(PE−7)2.6質量部を添加し、かつ、酢酸ブチル6.7質量部を用いて、フォード3−フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によらないベースコートBC−16は、41.6質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.17. ポリエステルバインダー不含の、比較のメタリックベースコートBC−17(p/b=0.21)の製造
本発明によらないメタリックベースコートBC−17を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)18.0質量部を加え、これに、1.に記載のアクリレート−バインダー(AC)3.0質量部を添加し、酢酸ブチル1.2質量部を用いて、フォード3−フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によらないベースコートBC−17は、43.0質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.18. ポリエステルバインダーPE−1(SZ>20)を有する、本発明によるメタリックベースコートBC−18(p/b=0.21)の製造
本発明によるメタリックベースコートBC−18を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)18.0質量部を加え、これに、2.1.に記載のポリエステルバインダー(PE−1)3.0質量部を添加し、かつ酢酸ブチル1.2質量部を用いて、フォード3−フローカップ(23℃)で22秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によるベースコート塗料BC−18は、43.0質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.19. ポリエステルバインダーPE−2(SZ>20)を有する、本発明によるメタリックベースコートBC−19(p/b=0.21)の製造
本発明によるメタリックベースコートBC−19を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)18.0質量部を加え、これに、2.2.に記載のポリエステルバインダー(PE−2)3.1質量部を添加し、かつ、酢酸ブチル1.1質量部を用いて、フォード3−フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によるベースコート塗料BC−19は、43.0質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.20. ポリエステルバインダーPE−3(SZ>20)を有する、本発明によるメタリックベースコートBC−20(p/b=0.21)の製造
本発明によるメタリックベースコートBC−20を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)18.0質量部を加え、これに、2.3.に記載のポリエステルバインダー(PE−3)3.0質量部を添加し、かつ、酢酸ブチル1.2質量部を用いて、フォード3−フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によるベースコートBC−20は、43.0質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.21. ポリエステルバインダーPE−4(SZ<20)を有する、比較のメタリックベースコートBC−21(p/b=0.21)の製造
本発明によらないメタリックベースコートBC−21を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)18.0質量部を加え、これに、2.4.に記載のポリエステルバインダー(PE−4)3.7質量部を添加し、かつ、酢酸ブチル0.5質量部を用いて、フォード3−フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によらないベースコートBC−21は、43.0質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.22. ポリエステルバインダーPE−5(SZ<20)を有する、比較のメタリックベースコートBC−22(p/b=0.21)の製造
本発明によらないメタリックベースコートBC−22を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)18.0質量部を加え、これに、2.5.に記載のポリエステルバインダー(PE−5)3.7質量部を添加し、かつ、酢酸ブチル0.7質量部を用いて、フォード3−フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によらないベースコートBC−22は、43.0質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.23. ポリエステルバインダーPE−6(SZ<20)を有する、比較のメタリックベースコートBC−23 25(p/b=0.21)の製造
本発明によらないメタリックベースコートBC−23を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)18.0質量部を加え、これに、2.6.に記載のポリエステルバインダー(PE−6)3.5質量部を添加し、かつ、酢酸ブチル1.6質量部を用いて、フォード3フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によらないベースコートBC−23は、43.0質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
8.24. ポリエステルバインダーPE−7(SZ<20)を有する、比較のメタリックベースコートBC−24(p/b=0.21)の製造
本発明によらないメタリックベースコート塗料BC−24を製造するために、製造例8.からのミルベースML−0 75.8質量部に、6.に記載のアルミニウム効果顔料のペースト(A)18.0質量部を加え、これに、2.7.に記載のポリエステルバインダー(PE−7)2.6質量部を添加し、かつ、酢酸ブチル1.7質量部を用いて、フォード3フローカップ(23℃)で23秒の吹付け粘度に調節した。この後、この本発明によらないベースコートBC−24は、43.0質量%の固体含有率を有した(1時間/125℃)。
9.メタリックベースコートBC1〜BC24のESTA−隠蔽力の測定
メタリックベースコートBC−1〜BC−24を、寸法30×60cmのコイル−塗布された試験パネル上に、くさび型(Keil)でのESTA−二重塗装によって、1μm〜25μmの層厚範囲上に塗布した。引き続き、このベースコート膜層を、5分間フラッシングする。その後、このベースコート膜層を140℃のパネル温度(Objekttomperatur)で10分間焼き付け、この隠蔽力(DV)を、S/W−モニターを用いて目視測定した。
0.15のp/b−比を有するメタリックベースコートBC−1〜BC−8は、17〜19μmの隠蔽力を生じ、0.18のp/b−比を有するメタリックベースコートBC−9〜BC−16は、14〜16μmの隠蔽力を生じ、かつ0.21のp/b−比を有する、メタリックベースコートBC−17〜BC−24は、11〜13μmの隠蔽力を生じた。
個々の結果を、第1表中にまとめる:
Figure 2016026235
10.オリジナル−構造O−1〜O−24で及び補修−構造R−1〜R−24での複層塗装の製造
例の塗料BC−1〜BC−24のオリジナル−塗装の技術的特性の試験のために、通常の公知方法で、寸法10×20cmの試験パネルを製造した。このためにKTL−被覆されたパネルを、Firma BASF Coating AGの市販の慣用のポリエステル−ベースの灰色サーフェーサー(Fueller:surfacer)で被覆し、その後、生じたサーフェーサー層を20℃、及び65%の相対的湿度で、5分間フラッシュオフし、空気循環炉中、165℃のパネル温度で、5分間焼き付けた。
試験パネルを20℃まで冷却の後に、第1系列でベースコートBC−1〜BC−24をESTA−スプレー自動適用によって、それぞれの隠蔽力に相応して11〜19μmの乾燥膜層厚で塗布した。引き続き、このベースコート層を5分間フラッシュオフし、Firma BASF Coatings AGの市販のハイソリッド−1K−クリアコートを、40〜50μmの乾燥膜層厚で塗り重ねた。その後、このベースコート層及びクリアコート層を、パネル温度140℃で10分間焼き付けた。オリジナル−塗装O−1〜O−24が生じた。
例の塗料BC−1〜BC−24の補修塗装の技術的特性の試験のために、一連の前記のオリジナル塗装O−1〜O−24を、再度、ESTA−スプレー自動適用を用いて、例の塗料BC−1〜BC−24で、それぞれの隠蔽力に相応して、11〜19μmの乾燥膜厚で塗布した。引き続き、このベースコート膜層を5分間フラッシュオフし、Firma BASF Coatings AGからの市販のハイソリッド−1K−クリアコートを、40〜50μmの乾燥膜層厚で塗り重ねた。その後、このベースコート層及びクリアコート層を、140℃のパネル温度で10分間焼き付けた。補修塗装R−1〜R−24が生じた。
第2表中に、比較塗装1、5〜9、13〜17及び21〜24の、並びに本発明による塗装2〜4、10〜12及び18〜20のオリジナル塗装及び補修塗装の複層構造をまとめる。
Figure 2016026235
11. 得られた複層塗装の試験
10.に記載の方法により製造された複層塗装の層間付着性を、フォード試験法BI 106−01によるクロスカット試験を用いて試験した。フォード試験法BI 106−01によるこのクロスカット試験の評価スケールには0〜10の幅が包含され、ここで、評価値>2は、潜在的付着能(potentielle Haftungsproblem)を示している。
複層塗装の耐ストーンチッピング性(Steinschlagfestigkeit)を、フォード試験法BI 157−06に従って試験した。フォード試験法BI 157−06によるこの耐ストーンチッピング試験の評価スケールには、1〜10の範囲が包含され、ここで、評価<4は、不充分な耐ストーンチッピング性を示している。
第3表中に、個々の結果をまとめる。
Figure 2016026235
17〜19μmのベースコート層厚を11〜13μmまで減少することにより、塗装法でのVOC−放出を減少させることができる。これと同時に、他の特性、例えば加工安定性、色相安定性及び下層遮蔽性は悪化されずに、被覆剤の顔料レベル(Pigmentierung)を高めることが必要である。この尺度は、いわゆる顔料−バインダー−比(p/b)である。p/bが高いほど、ベースコート処方物中の顔料含有率は高くなる。本発明によらない慣用の塗装では、より高い顔料レベル及び低い層厚は、付着性並びに殊に耐ストーンチッピング性の明らかな悪化をもたらした。
>20mgKOH/gの酸価SZ(それぞれ、測定された固体に対する)を有するポリエステル−バインダーPE−1、PE−2及びPE−3を含有している本発明によるメタリック−ベースコートBC−2、BC−2及びBC−4から製造された、オリジナル構造O−2/3/4/10/11/12/18/19/20での、及び補修構造R−2/3/4/10/11/12/18/19/20での、本発明による複層塗装は、オリジナル構造中でも補修構造中でも、フォード試験法BI 106−01によるクロスカット試験並びにフォード試験法BI 157−06による耐ストーンチッピング試験を満足している。殊に、本発明による複層塗装は、低い層厚でも、良好な隠蔽力と並んで良好な付着性並びに良好な耐ストーンチッピング性を有している。
本発明による塗装の付着性及び耐ストーンチッピング性は、本発明によらない塗装の付着性及び耐ストーンチッピング性よりも明らかにより良好である。
0.13のp/b及び14〜16μmの隠蔽力を有する、本発明によらない複層塗装O−9/R−9並びにO−13〜O−17及びR−13〜R−17並びに殊に、0.16のp/b及び11〜13μmの隠蔽力を有する、本発明によらない複層塗装O−17/R−17並びにO−21〜O−24及びR−21〜R−24は、フォード−規定による付着性試験の要件を満足していない。本発明によらない複層塗装(それらのベースコートは、ポリエステルバインダーを含有していないか又は<20mgKOH/gの酸価を有するポリエステルバインダーを含有している)は、本発明による塗装よりも劣悪な付着性、殊に劣悪な耐ストーンチッピング性を示している。

Claims (15)

  1. 低くても35質量%の固体含有率を有し、
    (a)低くても20mgKOH/gの酸価を有するポリエステル−バインダー少なくとも1種 1〜10質量%、
    (b)アクリレートバインダー少なくとも1種 10〜30質量%、
    (c)遊離のイソシアネート、ブロックドイソシアネート及びアミノプラスト樹脂からなる群から選択される架橋剤少なくとも1種 9.5〜30質量%、
    (d)スルホン酸触媒少なくとも1種 1〜3質量%、
    (e)顔料少なくとも1種 1〜35質量%、
    (f)有機溶剤少なくとも1種 30〜65質量%及び
    (g)助剤又は添加剤少なくとも1種 0.5〜47質量%
    (それぞれ、ベースコート塗料の全質量に対して)
    を含有している、無水ハイソリッドベースコート塗料。
  2. ベースコート塗料の固体含有率は、低くても40質量%であることを特徴とする、請求項1に記載のベースコート塗料。
  3. スルホン酸触媒(d)は、ブロックドスルホン酸触媒であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のベースコート塗料。
  4. ベースコート塗料は、ポリエステルバインダー少なくとも1種2〜8質量%、好ましくは3〜6質量%(それぞれ、ベースコートの全質量に対して)を含有していることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載のベースコート塗料。
  5. ポリエステルバインダーは、脂肪族、脂環式及び/又は芳香族ジカルボン酸又はポリカルボン酸及びジオール又はポリオールに由来する構造単位を含有していることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載のベースコート塗料。
  6. ポリエステルバインダーは、400〜6000g/モルの重量平均分子量を有していることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項に記載のベースコート塗料。
  7. 成分を相互に混合し、かつ均質化させることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項に記載の無水ハイソリッドベースコート塗料を製造する方法。
  8. 複層塗装を製造するために使用する、請求項1から7までのいずれか1項に記載の無水ハイソリッドベースコート塗料の使用。
  9. 請求項1から7までのいずれか1項に記載のベースコート塗料からのベースコート塗装少なくとも一つ及びクリアコート塗装少なくとも一つを含有している、複層塗装。
  10. ベースコート塗装の乾燥膜層厚は、10〜20μm、好ましくは10〜16μm、特別好ましくは11〜13μmであることを特徴とする、請求項9に記載の複層塗装。
  11. 正確に一つのベースコート塗装及び正確に一つのクリアコート塗装を含有していることを特徴とする、請求項9又は10のいずれか1項に記載の複層塗装。
  12. 次の順序で、
    a.先ず、請求項1から6までのいずれか1項に記載のベースコート塗料少なくとも1種
    及び引き続き
    b.クリアコート塗料少なくとも1種
    を、場合によりプレコートされた基材上に適用することを特徴とする、請求項9から11までのいずれか1項に記載の複層塗装を製造する方法。
  13. クリアコート塗料は、少なくとも40質量%の固体分を有していることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 請求項1から6までのいずれか1項に記載のハイソリッドベースコート塗料少なくとも1種で被覆された、金属基材又はプラスチック基材。
  15. 請求項9から11までのいずれか1項に記載の複層塗装で被覆されていることを特徴とする、請求項14に記載の金属基材又はプラスチック基材。
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