JP2002113419A - メタリック塗膜の補修方法 - Google Patents

メタリック塗膜の補修方法

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JP2002113419A
JP2002113419A JP2000310706A JP2000310706A JP2002113419A JP 2002113419 A JP2002113419 A JP 2002113419A JP 2000310706 A JP2000310706 A JP 2000310706A JP 2000310706 A JP2000310706 A JP 2000310706A JP 2002113419 A JP2002113419 A JP 2002113419A
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coating
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metallic
coating film
film
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JP2000310706A
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English (en)
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Norikuni Tabii
規邦 足袋井
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Nippon Paint Co Ltd
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Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低いVOC含量のメタリックベース塗料を用
いることにより、静電塗装により形成されたメタリック
ベース塗膜と、手吹きスプレー塗装により形成されるメ
タリックベース塗膜との間の色相差を小さくする、メタ
リック塗膜の補修方法の提供。 【解決手段】 塗装粘度に希釈した状態でのVOC含量
が450〜720g/Lであるメタリックベース塗料を
静電塗装することにより形成されるメタリックベース塗
膜とこのメタリックベース塗膜上に形成されるクリヤー
塗膜とを同時に硬化させて得られるメタリック塗膜の不
具合に、塗装粘度に希釈した状態でのVOCが450〜
720g/Lである補修用メタリックベース塗料を手吹
きスプレー塗装して補修用メタリックベース塗膜を形成
し、その上にクリヤー塗料を塗装してクリヤー塗膜を形
成した後、それら補修用の塗膜を同時に硬化することを
含む、メタリック塗膜の不具合を補修する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両(特に、自動
車やバス、オートバイなど)の車体や部品類等に形成さ
れたメタリック塗膜に発生する不具合を補修する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両車体等に意匠性などを付与するメタ
リック塗膜は、通常、メタリックベース塗膜とクリヤー
塗膜を含む複合塗膜である。メタリックベース塗膜は、
深み感や光輝感をだすためにアルミニウム顔料やマイカ
顔料等を含有し、得られる塗膜に均一な光輝感が得られ
るように、静電塗装機を使用して塗装される。静電塗装
により形成されるメタリックベース塗膜には、塗装ムラ
や流れ、あるいは下地(被塗物など)隠蔽性不良による
膜切れ、またはメタリックベース塗膜に含まれる光輝性
顔料の配向の乱れ、および空気中に浮遊しているゴミな
どの付着および傷などに起因して塗膜表面の凹凸や色相
差などの「不具合」が生じることがある。この不具合を
補修するために、不具合の上に、同一色相または同一組
成のメタリックベース塗料が再度、手吹きスプレー塗装
される。
【0003】しかし、この手吹きスプレー塗装された塗
膜と静電塗装された塗膜とでは、当然のことながら塗料
分配量(供給量)や印加される電荷が異なる(電荷の有
無)ために、種々の相違点が生じ得る。例えば、静電塗
装された塗膜の場合、塗料の吐出量が多く、微粒化が悪
いため膜厚が厚くなり、またフリップフロップ性に関し
ては、ハイライト位置(塗膜表面に対し法線方向の位
置)から見ると黒く、シェード位置(塗膜表面に対し斜
め上方向の位置)から見ると白く見える。他方、手吹き
スプレー塗装されたメタリックベース塗膜では、塗料の
吐出量が少なく、微粒化の程度も良いため、得られる塗
膜の膜厚が薄く、フリップフロップ性に関しては静電塗
装された塗膜の場合とは逆に、ハイライト位置から見た
場合の塗膜の色相は白く、シェード位置から見た場合の
色相は黒くなりがちである。また、従来使用されている
メラミン樹脂を架橋剤とするメタリックベース塗料は、
そのVOC(Volatile Organic Co
mpound)値が通常730〜800g/Lと高く、
塗装時あるいは焼付硬化時に揮散する有機溶剤量が多く
含まれていることから、作業環境面にも問題があった。
【0004】ここで、VOCとは、希釈塗料の不揮発分
と希釈塗料比重を実測し、下式に代入することよって算
出される値をいう。VOCの単位はg/Lであり、希釈
塗料比重は単位が無く、希釈塗料不揮発分は%で表され
る。一般に、VOCが高いと、塗料中の不揮発分が少な
くなり、VOCが低いと不揮発分が多くなると言うこと
である。
【数1】VOC=1000×希釈塗料比重×(1−希釈
塗料不揮発分/100)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、メタ
リック塗膜の補修を行なう方法において、従来使用され
ているメラミン樹脂を架橋剤とするメタリックベース塗
料よりも低いVOC含量のメタリックベース塗料を用い
ることにより、静電塗装により形成されたメタリックベ
ース塗膜と、補修のために手吹きスプレー塗装により形
成されるメタリックベース塗膜との間の色相差を小さく
すること、より好ましくはこの色相差をなくすことであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、静電塗装
に付されるメタリックベース塗料と手吹きスプレー塗装
されるメタリックベース塗料とのVOCを等しい範囲と
することで、不具合を有しないメタリック塗膜と、不具
合が補修されたメタリック塗膜との色相差を無くすこと
ができることに着目し、発明を達成するに至った。すな
わち、本発明は、塗装粘度に希釈した状態でのVOC含
量が450〜720g/Lであるメタリックベース塗料
を静電塗装することにより形成されるメタリックベース
塗膜と該メタリックベース塗膜上に形成されるクリヤー
塗膜とを同時に硬化させて得られるメタリック塗膜の不
具合に、塗装粘度に希釈した状態でのVOCが450〜
720g/Lである補修用メタリックベース塗料を手吹
きスプレー塗装して補修用メタリックベース塗膜を形成
し、その上にクリヤー塗料を塗装してクリヤー塗膜を形
成した後、これら未硬化のメタリックベース塗膜とクリ
ヤー塗膜とを同時に硬化することを含む、メタリック塗
膜の不具合を補修する方法を提供するものである。また
本発明は、この方法により不具合が補修されたメタリッ
ク塗膜を有する車両あるいは車両用部品も提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてさらに詳細
に説明する。メタリック塗膜の補修方法 被塗物にメタリックベース塗料を静電塗装により塗装
し、次にクリヤー塗料を塗装した後、形成された両塗膜
を同時に硬化させて得られるメタリック塗膜(1)の不
具合を補修する本発明の方法は、塗装粘度に希釈した状
態でのVOCが450〜720g/Lであるメタリック
ベース塗料組成物を手吹きスプレー塗装してメタリック
ベース塗膜(2)を形成し、その上にクリヤー塗料を塗
装してクリヤー塗膜を形成した後、それら補修用の塗膜
を同時に硬化することを含む。ここで、被塗物は、所望
により適した下地処理を施した後、メタリック塗膜を形
成する前に、必要に応じて下塗り塗膜および中塗り塗膜
を形成していてもよい。
【0008】補修対象となるメタリック塗膜は、被塗物
上に塗装粘度に希釈した状態でのVOCが450〜72
0g/Lであるメタリックベース塗料組成物を静電塗装
により塗布することによりメタリックベース塗膜(1)
を形成し、次に未硬化のメタリックベース塗膜の上にク
リヤー塗料を塗布し、クリヤー塗膜を形成した後、両塗
膜を同時に硬化させることにより得られるものである。
【0009】一般に、光輝性顔料を含有するメタリック
ベース塗料組成物を車両車体等の被塗物に塗装する場
合、均一な光輝感を得るために、エアー霧化式および/
または回転霧化式等の静電塗装法を用い、多ステージの
塗装、好ましくは2ステージで塗装される。例えば、
「オートREA」と言われる静電エアースプレー塗装
や、通称「μμ(マイクロマイクロ)ベル」、「μ(マ
イクロ)ベル」あるいは「メタベル」等と言われる回転
霧化式の静電塗装などが挙げられる。メタリックベース
塗料組成物をエアー霧化式の静電エアースプレー塗装に
よって塗装する場合の具体的な塗装条件は、吐出量30
0〜500cc/分、霧化エアー圧2.0〜5.0kg/
cm2、パターンエアー圧1.0〜3.0kg/cm2、印
可電圧−90〜−60kVであってよい。他方、回転霧
化式の静電塗装機を利用する場合の塗装条件としては、
例えば、吐出量200〜350cc/分、コーン径5〜
100mmφ、回転数10000〜30000rpm、
シェービングエアー圧1.5〜4.0kg/cm2、印可
電圧−90〜−50kVを挙げることができる。
【0010】本発明において、メタリックベース塗膜
(1)の乾燥膜厚は、所望の用途により変化するが、多
くの場合5〜25μmが有用である。25μmを越える
と、鮮映性が低下したり、塗装時にムラあるいは流れ等
の不具合が起こることがあり、5μmを下回ると、下地
が隠蔽できず膜切れが発生する。好ましくは、10〜2
0μmである。
【0011】メタリックベース塗膜(1)自身は約10
0〜180℃の温度で加熱硬化させることができるが、
本発明の方法では、特に、以下の方法で形成されるクリ
ヤー塗膜と同時に加熱硬化させる。メタリックベース塗
膜(1)に含まれる光輝性顔料に起因する凹凸、チカチ
カ等を平滑にし、保護するために、メタリックベース塗
膜上にクリヤー塗料を塗装してクリヤー塗膜を形成す
る。塗装方法として具体的には、先に述べたμμベル、
μベル等の回転霧化式の静電塗装機により塗膜形成する
ことが好ましい。クリヤー塗膜の乾燥膜厚は、一般に1
0〜80μm程度が好ましく、より好ましくは15〜6
0μm程度である。80μmを越えると、塗装時にワキ
あるいはタレ等の不具合が起こることもあり、10μm
を下回ると、下地の凹凸を十分に隠蔽できない。
【0012】クリヤー塗膜形成後、クリヤー塗膜を未硬
化のメタリックベース塗膜(1)と同時に硬化させる。
硬化温度は、100〜180℃、好ましくは120〜1
60℃に設定する。この範囲の温度で硬化することによ
り、高い架橋度の硬化塗膜が得られる。硬化温度が18
0℃を越えると、塗膜が固く脆くなり、100℃未満で
は硬化が充分でない。硬化時間は硬化温度により変化す
るが、120℃〜160℃で10〜30分が適当であ
る。
【0013】本発明の方法は、こうして形成されるメタ
リック塗膜における、塗装ムラや流れ、あるいは下地
(被塗物など)隠蔽性不良による膜切れ、またはメタリ
ックベース塗膜に含まれる光輝性顔料の配向の乱れ、更
には空気中に浮遊しているゴミなどの付および傷などに
より、塗膜表面の凹凸や色相差などの「不具合」を補修
するのに有用である。また、必要に応じて、本発明の補
修方法を行なう前に、不具合を含むメタリック塗膜表面
は、研磨されていてもよく、更に研磨後、溶剤で脱脂処
理してもよい。また、更に、タグラグ等を用いて研ぎか
す等を除去してもよい。
【0014】本発明では、上述のように形成されたメタ
リック塗膜の不具合に、塗装粘度に希釈した状態でのV
OCが450〜720g/Lであるメタリックベース塗
料組成物を用いて、手吹きスプレー塗装により塗装して
メタリックベース塗膜(2)を形成し、その上に更にク
リヤー塗料を塗装してクリヤー塗膜を形成した後、未硬
化の塗膜を硬化させる方法により補修する。上記手吹き
スプレーの塗装条件として、例えば、メイジ社製手吹き
スプレーガン「ファイナー75」を用いた場合の吐出量
は、ダイヤル1.0〜3.5回転、エアー量は、ダイヤ
ル0.2〜1回転、パターン幅は、ダイヤル1.0〜
3.0回転、ガン距離は20〜40cm、および印可電
圧は0kVであってよい。
【0015】上記手吹きスプレーにより形成される補修
メタリックベース塗膜(2)の乾燥膜厚は、静電塗装に
より形成されたメタリックベース塗膜と同様に、5〜2
5μmが有用である。25μmを超えると、鮮映性が低
下したり、塗装時にムラあるいは流れ等の不具合が起こ
ることがあり、5μmを下回ると、下地が隠蔽できず膜
切れが発生する。
【0016】次に、本発明のメタリック塗膜の形成方法
では、補修用のメタリックベース塗膜(2)上に前述と
同様にクリヤー塗料が塗装されて、クリヤー塗膜が形成
され得る。
【0017】上記クリヤー塗膜の塗装後、メタリックベ
ース塗膜(2)とクリヤー塗膜とを同時に硬化させてメ
タリック塗膜を形成する。硬化温度は、100〜180
℃、好ましくは120〜160℃に設定することで高い
架橋度の硬化塗膜を得られる。180℃を越えると、塗
膜が固く脆くなり、100℃未満では硬化が充分でな
い。硬化時間は硬化温度により変化するが、120℃〜
160℃で10〜30分が適当である。
【0018】本発明の方法では、不具合の程度(面積や
深さ、色調の異なり具合等)によって、例えば、上記手
順を繰り返し行なうことにより補修メタリックベース塗
膜を少なくとも1層以上形成することができる。
【0019】本発明で形成される積層塗膜の総膜厚は、
多くの場合30〜300μmであり、好ましくは50〜
250μmである。積層塗膜の総膜厚が300μmを越
えると冷熱サイクル等の膜物性が低下し、30μmを下
回ると膜自体の強度が低下する。
【0020】メタリックベース塗料組成物 本発明において、静電塗装に使用されるメタリックベー
ス塗料組成物、およびその後の補修のために手吹きスプ
レー塗装されるメタリックベース塗料組成物は、通常、
色相が同一であって、および組成が同一または異なって
いてもよく、最も好ましくは組成も同一である。本発明
では、特に、これらメタリックベース塗料組成物とし
て、同一色相でかつ塗装粘度に希釈した状態でのVOC
がそれぞれ450〜720g/Lであるものを使用す
る。メタリックベース塗料組成物の塗装粘度に希釈した
状態でのVOCが、720g/Lを越えると、粘性が高
すぎて塗膜外観が低下し、450g/Lを下回ると粘性
が低すぎてなじみやムラ等の外観不良が発生する。メタ
リックベース塗料組成物は、塗装時の希釈塗料の不揮発
分が28〜50重量%であることが好ましいため、その
VOCは特に好ましくは580〜700g/Lである。
【0021】上述の従来型のメタリックベース塗料(す
なわち、VOCが730〜800g/Lのもの)をロー
ソリッド型と表現する場合、本発明で好適に用いられる
メタリックベース塗料(VOCが450〜720g/L
のもの)は、いわゆるミドルソリッド型メタリックベー
ス塗料と言うことができる。このようにメタリックベー
ス塗料組成物のVOCを低く抑えることで、塗装時ある
いは焼付硬化時に揮散する有機溶剤の量を低減でき、そ
れによって作業環境の改善が達成できる。
【0022】本発明において好適に使用されるメタリッ
クベース塗料組成物は、光輝性顔料、有機系あるいは無
機系の各種着色顔料、塗膜形成性樹脂および硬化剤等を
含有する。光輝性顔料 メタリックベース塗料組成物に含有される光輝性顔料
は、形状は特に限定されず、更に着色されていても良
く、例えば、平均粒径(D50)が2〜50μmおよび厚
さが0.1〜5μmである鱗片状のものが好ましく使用
される。平均粒径(D50)が10〜35μmの範囲の光
輝性顔料は、光輝感に優れることから特に好適に用いら
れる。このような光輝性顔料としては、金属または合金
等の無着色あるいは着色された金属性光輝性顔料及びそ
の混合物、干渉マイカ粉、着色マイカ粉、ホワイトマイ
カ粉、グラファイトあるいは無色有色偏平顔料等を挙げ
ることができる。分散性に優れ、透明感の高い塗膜を形
成することができることから、無着色あるいは着色され
た金属製または合金等の光輝性顔料及びその混合物が好
ましく使用される。好適に使用される金属製光輝性顔料
の具体例としては、アルミニウム、酸化アルミニウム、
銅、亜鉛、鉄、ニッケル、スズ等を挙げることができ
る。
【0023】各種着色顔料 メタリックベース塗料組成物に好適に含有される着色顔
料としては、有機系のアゾキレート系顔料、不溶性アゾ
系顔料、縮合アゾ系顔料、ジケトピロロピロール系顔
料、ベンズイミダゾロン系顔料、フタロシアニン系顔
料、インジゴ顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、
ジオキサン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリ
ノン系顔料、金属錯体顔料などが挙げられ、無機系では
黄鉛、黄色酸化鉄、ベンガラ、カーボンブラック、二酸
化チタンなどが挙げられる。所望により、これら着色顔
料と共に、体質顔料(例えば、炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム、クレー、タルク等)を併用してもよい。
【0024】メタリックベース塗料組成物中の光輝性顔
料の含有量は、一般に23.0%以下、好ましくは0.0
1%〜20.0%、より好ましくは0.01%〜18.0
%である。光輝性顔料の含有量が23.0%を越えると
塗膜外観が低下する。さらに光輝性顔料および上記着色
顔料および場合により体質顔料を包含する全顔料の含有
量(PWC)は、メタリックベース塗料組成物中、0.
1〜50%、好ましくは0.5%〜40%、より好まし
くは1.0%〜25%である。PWCが50%を越える
と塗膜外観が低下する。
【0025】塗膜形成性樹脂 メタリックベース塗料組成物に含有される塗膜形成性樹
脂としては、特に限定されるものではなく、アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、
ウレタン樹脂等の通常使用されている塗膜形成性樹脂が
いずれも利用できる。
【0026】塗膜形成性樹脂の分子量は、静電塗装や手
吹きスプレー塗装に従来使用されているメタリックベー
ス塗料組成物に含有される塗膜形成性樹脂の分子量より
も小さいことが望ましく、例えば、数平均分子量500
〜4,000、好ましくは800〜3,500である。数
平均分子量が500より小さいと作業性及び硬化性が十
分でなく、4,000を越えると意匠性が低下し、本発
明の効果が得られない。従来使用されているよりも小さ
な分子量の塗膜形成性樹脂をメタリックベース塗料組成
物に含有させることで、塗着直後の塗料粒子の粘性が低
くなり、塗料粒子の変形が大きくなって、光輝性顔料の
高配向を促し得る。
【0027】上記塗膜形成性樹脂は、酸価5〜40mg
KOH/g、更に8〜30mgKOH/gを有すること
が好ましい。酸価が40mgKOH/gを越えると、形
成されるメタリックベース塗膜の耐水性が低下し、また
5mgKOH/gを下回ると、樹脂の硬化性(反応性)
が低下する。さらに塗膜形成性樹脂は、水酸基価20〜
180mgKOH/g、更に30〜160mgKOH/
gを有することが好ましい。この水酸基価が、180m
gKOH/gを越えるとメタリックベース塗膜の耐水性
が低下し、20mgKOH/gを下回ると塗膜の硬化性
が低下する。
【0028】メタリックベース塗料組成物中、これら塗
膜形成性樹脂は、アミノ樹脂および/またはブロックイ
ソシアネート化合物等の硬化剤と組合せて用いられる。
顔料分散性あるいは作業性の点から、アクリル樹脂およ
び/またはポリエステル樹脂とメラミン樹脂との組合せ
が好ましい。硬化剤としてのアミノ樹脂は、特に限定さ
れるものではなく、ベンゾグアナミンあるいはメラミン
樹脂等を用いることができる。硬化剤として使用され得
るブロックイソシアネートとしては、トリメチレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、またはこれらイソシアネートを、活性水素を有する
化合物と反応させてできるイソシアネート等のポリイソ
シアネートに活性水素を有するブロック剤を付加させる
ことによって得られかつ加熱によりブロック剤が解離し
てイソシアネート基が発生して上記樹脂成分中の官能基
と反応し硬化させ得るものが挙げられる。
【0029】メタリックベース塗料組成物中の硬化剤含
有量は、上記塗膜形成樹脂の樹脂固形分100重量部に
対して20〜100重量%とすることが好ましい。塗料
組成物中の硬化剤含有量が20重量%を下回ると硬化性
が不十分となり、100%重量%を上回ると硬化膜が堅
くなりすぎ脆くなる。
【0030】メタリックベース塗料組成物には、上記組
成以外に、塗装作業性を確保するための成分として粘性
制御剤を添加してもよい。粘性制御剤としては、例え
ば、架橋あるいは非架橋の樹脂粒子、脂肪酸アマイドの
膨潤分散体、アマイド系脂肪酸、長鎖ポリアミノアマイ
ドの燐酸塩等のポリアマイド系、酸化ポリエチレンのコ
ロイド状膨潤分散体等のポリエチレン系、有機酸スメク
タイト粘土、モンモリロナイト等の有機ベントナイト
系、およびケイ酸アルミ、硫酸バリウム等の無機顔料、
顔料の形状により粘性が発現する偏平顔料等が挙げられ
る。
【0031】クリヤー塗料組成物 本発明のメタリック塗膜の形成方法に用いるクリヤー塗
料は、塗膜形成性樹脂および硬化剤等を含有する、一般
的なトップコート用クリヤー塗料であってよい。塗膜形
成性樹脂としては、特に限定されるものではなく、アク
リル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン
樹脂等を用いることができ、これらをアミノ樹脂および
/またはブロックイソシアネート樹脂等の硬化剤と組み
合わせて配合する。透明性あるいは耐酸エッチング性等
の点から、アクリル樹脂および/またはポリエステル樹
脂とアミノ樹脂との組合わせ、あるいはカルボン酸・エ
ポキシ硬化系を有するアクリル樹脂および/またはポリ
エステル樹脂の組み合わせ等を用いることが好ましい。
【0032】クリヤー塗料組成物は、塗布時の希釈塗料
における固形分含有量を30〜60重量%、好ましくは
35〜55重量%となるように調整される。塗布時の希
釈塗料の固形分含有量が60重量%を越えると外観が低
下し、30重量%未満では塗装作業性が低下する。
【0033】クリヤー塗料組成物は、静電塗装された未
硬化の状態のメタリックベース塗膜の上に塗装されるた
め、メタリックベース塗膜とクリヤー塗膜との層間のな
じみや反転、あるいは、タレ等を防止するために、上述
のメタリックベース塗料組成物(1)で記載した粘性制
御剤を含有していることが好ましい。粘性制御剤の添加
量は、クリヤー塗料組成物組成物の樹脂固形分100重
量部に対して0.01〜10重量部、好ましくは0.02
〜8重量部、より好ましくは0.03〜6重量部の量で
ある。粘性制御剤の量が、10重量部を越えると、外観
が低下し、0.1重量部を下回ると粘性制御効果が得ら
れず、タレ等の不具合をおこす原因となる。
【0034】本発明で用いるクリヤー塗料組成物の塗料
形態としては、有機溶剤型、水性型(水溶性、水分散
性、エマルジョン)、非水分散型のいずれでもよい。ク
リヤー塗料組成物には、必要に応じて、硬化触媒、表面
調製剤等を配合させることができる。
【0035】被塗物 本発明のメタリック塗膜は、種々の基材上に形成された
ものであってよく、例えば金属、ガラス、プラスチッ
ク、発泡体および鋳造物の上に形成されたものでよい。
金属基材としては例えば、鉄、銅、アルミニウム、ス
ズ、亜鉛等およびこれらの金属を含む合金が挙げられ、
具体的な適用例としては、乗用車、トラック、オートバ
イ、バス等の車両の車体および部品が挙げられる。金属
基材は、メタリック塗膜を形成する前に、予めリン酸
塩、クロム酸塩等で化成処理されていることが好まし
く、その上に必要により、電着塗料および中塗り塗料に
よって下塗り塗膜および中塗り塗膜が形成されていてよ
い。上記電着塗料としては、カチオン型及びアニオン型
を使用できるが、カチオン型電着塗料が防食性において
優れた複合塗膜を与える。上記中塗り塗料としては、カ
ーボンブラックと二酸化チタンを主要顔料としたグレー
系中塗り塗料が多用されるが、各種着色顔料を組み合わ
せた、いわゆるカラー中塗り塗料を用いることもでき
る。
【0036】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例により詳細に
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。なお、部及び%は、特に断らない限り、重量部
及び重量%を意味する。
【0037】製造例:メタリックベース塗料組成物の製
ステンレス容器に、アルミペースト93−0647(東
洋アルミニウム社製アルミニウム顔料)4.3部、トル
エン4.3部、水酸基含有アクリル樹脂A(日本ペイン
ト社製、水酸基価80、酸価20mgKOH/g、数平
均分子量2,500、固形分60%)30部、ポリエス
テル樹脂(日本ペイント社製、水酸基価90、酸価20
mgKOH/g、数平均分子量2,700、固形分60
%)5部、ユーバン20N60(三井東圧社製メラミン
樹脂、固形分60%)15部、架橋重合体微粒子(日本
ペイント社製粘性制御剤、固形分20%)12.5部、
下記ブラック原色を順番に攪拌機を用いて混合すること
によりシルバーメタリックベース塗料組成物を製造し
た。このシルバーメタリックベース塗料組成物を、酢酸
エチル、トルエン、酢酸ブチル、エチル−3−エトキシ
プロピオネート、ソルベッソ150(エクソン石油社製
炭化水素系溶剤)からなる希釈シンナーにて、No.3
フォードカップで16.5秒/20℃に希釈調整した。
この塗料2.0±0.1gを精秤し、105±5℃で3時
間乾燥後の塗料の質量を精秤し、乾燥後の塗料の重量
を、乾燥前の塗料の質量で割った値を100倍して算出
した不揮発分は30.6%であり、塗料比重は0.973
であったので、VOCは675g/Lであった。
【0038】(ブラック原色)水酸基含有アクリル樹脂
Aを56部、トルエン10部、酢酸ブチル10部、モナ
ーク1400(キャボット社製黒色顔料)2.0部を卓
上分散機を用いて分散した後、ユーバン20N60を2
4部加え、均一に混合した。
【0039】実施例1 りん酸亜鉛化成処理を施した厚さ0.8mmのダル鋼板
上にカチオン電着塗料「V−20」(日本ペイント社
製)を硬化膜厚が約20μmになるように電着塗装し、
160℃で30分加熱し硬化させた(下塗り塗膜)。次
に、グレー中塗塗料−H870グレー」(日本ペイント
社製)を硬化膜厚が約25μmになるようにエア−スプ
レ−塗装し、室温で3分放置してから140℃で30分
加熱し硬化(中塗り塗膜)させて被塗物とした。
【0040】溶剤で脱脂処理した上記被塗物に、回転霧
化型静電塗装機を用いて、先に製造したシルバーメタリ
ックベース塗料組成物を乾燥膜厚で15μmとなるよう
に、以下の塗装条件により、2分間隔の2ステージで塗
装した。塗装条件 塗装後、室温で7分間放置し、次いで、予め、No.4
フォードカップで20秒/20℃に希釈調整されたクリ
アー塗料「OTO−563クリヤー」(日本ペイント社
製)を、ウエットオンウエットにより、クリヤー塗膜の
乾燥塗膜が35μになるように1回塗りで塗装した。次
いで室温にて7分間放置した後、140℃の乾燥器で3
0分間焼付けることにより、未硬化のメタリックベース
塗膜とクリヤー塗膜を同時に硬化させてメタリック塗膜
を得た。
【0041】次いで、このメタリック塗膜の半面上に、
上記と同様のメタリックベース塗料組成物を乾燥膜厚で
15μmとなるように、30秒間隔の8ステージで「フ
ァイナー75」(メイジ社製手吹きスプレーガン)によ
り塗装した。吐出量は、ダイヤル2.25回転に設定
し、エアー量は、ダイヤル0.4回転、パターン幅は、
ダイヤル1.5回転、ガン距離は30cmにそれぞれ設
定した。
【0042】室温で4分間放置した後、手吹きスプレー
塗装したメタリックベース塗膜上に、塗料希釈調整され
たクリアー塗料「OTO−563クリヤー」(日本ペイ
ント社製)を、ウエットオンウエットにより、クリヤー
塗膜の乾燥塗膜が35μmになるように塗装した。被塗
物を垂直に立てて、室温にて7分間放置した後、140
℃の乾燥器で30分間焼付けることにより、手吹きスプ
レー塗装によるメタリック塗膜が得られた。
【0043】評価試験 (1)L値強度 被塗物上の静電塗装法によるメタリック塗膜領域と手吹
きスプレー塗装法によるメタリック塗膜領域について、
「ミノルタCR354」等の変角色差計を用いて、正反
射光から15度、45度及び110度の位置(図2参
照)におけるL値強度をそれぞれ測定し、その測定値か
ら静電塗装法および手吹きスプレー塗装法の両者間の色
差(△L値)を算出した。 (2)塗膜外観 被塗物上の静電塗装法によるメタリック塗膜領域と手吹
きスプレー塗装法によるメタリック塗膜領域との色相差
を目視により評価した以上の結果を表1にまとめ、得ら
れた色差(△L値)を、測定角度を横軸として図1にプ
ロットした。
【0044】実施例2 以下の組成を用い、上記製造例に記載の手順と同様にし
てブルーメタリックベース塗料組成物を製造した;アル
ミペースト93−0647(東洋アルミニウム社製アル
ミニウム顔料)3.0部、トルエン3.0部、水酸基含有
アクリル樹脂A(日本ペイント社製、水酸基価80、酸
価20mgKOH/g、数平均分子量2,500、固形
分60%)30部、ポリエステル樹脂(日本ペイント社
製、水酸基価90、酸価20mgKOH/g、数平均分
子量2,700、固形分60%)5部、ユーバン20N
60(三井東圧社製メラミン樹脂、固形分60%)15
部、架橋重合体微粒子(日本ペイント社製粘性制御剤、
固形分20%)12.5部、上記ブラック原色1.0部、
下記ブルー原色5.6部。こうして製造されたブルーメ
タリックベース塗料組成物の不揮発分は30.1%であ
り、および比重0.970、VOCは678g/Lであ
った。
【0045】(ブルー原色)水酸基含有アクリル樹脂A
を56部、トルエン10部、酢酸ブチル10部、シアニ
ンブルーG−314(山陽色素社製青色顔料)5.6部
を卓上分散機を用いて分散した後、ユーバン20N60
を24部加え、均一に混合した。
【0046】メタリックベース塗料組成物として、本実
施例において製造した上記ブルーメタリックベース塗料
組成物を用いたこと以外は、実施例1と同様にして各塗
装法によるメタリック塗膜を作成し、同様の手順で評価
試験を行なった。結果を表1にまとめ、得られた色差
(△L値)を、測定角度を横軸として図1にプロットし
た。
【0047】実施例3 水酸基含有アクリル樹脂A 30部の代わりに、水酸基
含有アクリル樹脂B(日本ペイント社製、水酸基価10
0、酸価25mgKOH/g、数平均分子量1,80
0、固形分60%)30部を用いたこと以外は上記製造
例と同様にしてシルバーメタリックベース塗料組成物を
製造した。このシルバーメタリックベース塗料組成物を
用い、実施例1の記載と同様にして、静電塗装および手
吹きスプレー塗装することによりメタリック塗膜を調製
し、各評価試験に付した。本実施例において製造したシ
ルバーメタリックベース塗料組成物の不揮発分は33.
9%であり、比重0.985、VOCは651g/Lで
あった。評価結果を表1にまとめ、得られた色差(△L
値)を、測定角度を横軸として図1にプロットした。
【0048】比較例1 ポリエステル樹脂を、水酸基含有アクリル樹脂C(日本
ペイント社製、水酸基価60、酸価15mgKOH/
g、数平均分子量15000、固形分50%)に変えた
こと以外は、製造例と同様にしてシルバーメタリックベ
ース塗料組成物を製造した。これを用い、実施例1の記
載と同様にして、静電塗装および手吹きスプレー塗装す
ることによりメタリック塗膜を調製し、各評価試験に付
した。本比較例で得られたシルバーメタリックベース塗
料組成物の不揮発分は22.1%であり、比重0.94
5、VOCは736g/Lであった。評価結果を表1に
まとめ、得られた色差(△L値)を、測定角度を横軸と
して図1にプロットした。
【0049】比較例2 水酸基含有アクリル樹脂Aの代わりに水酸基含有アクリ
ル樹脂Cを用いたこと以外は実施例2記載の組成と同じ
組成によりブルーメタリックベース塗料組成物を製造
し、それを用い、実施例1の記載と同様にして、静電塗
装および手吹きスプレー塗装することによりメタリック
塗膜を調製し、各評価試験に付した。得られたブルーメ
タリックベース塗料組成物の不揮発分は21.5%であ
り、比重0.943、VOCは740g/Lであった。
評価結果を表1にまとめ、得られた色差(△L値)を、
測定角度を横軸として図1にプロットした。
【0050】
【表1】
【0051】表1の結果から、本発明の実施例1〜3の
メタリック塗膜に関する、静電塗装法で形成した場合と
手吹きスプレー塗装法で形成した場合における色相差
(△L値)は、光源からの入射光に対する正反射から1
5〜110度の角度位置で、−1.82〜1.70の範囲
であるが、比較例1および2については、色相差(△L
値)が−6.40〜3.68と、実施例1〜3の結果に比
べて大きかった。これより、本発明によれば、塗装方法
の違いによる色相差が小さい、優れた補修塗膜が形成で
きることが分かる。また、図1より、本発明の実施例1
〜3では、静電塗装法によるメタリック塗膜と手吹きス
プレー塗装によるメタリック塗膜の角度に対する色相の
変化が共に同一傾向(グラフが右下がりで直線的)にあ
り、静電塗装と手吹きスプレー塗装の光輝材の配向状態
が近いことが分かるが、比較例1および2で形成された
メタリック塗膜はいずれも、角度に対する色相の変化に
相関性がなく、バラバラであった。
【0052】
【発明の効果】本発明の補修方法では、従来使用される
メタリックベース塗料よりも塗装粘度に希釈した状態で
のVOCが低いメタリックベース塗料を適用すること
で、手吹きスプレー塗装されたメタリックベース塗膜を
含む、補修されたメタリック塗膜に、補修されていない
箇所のメタリック塗膜(すなわち、静電塗装法により形
成されたメタリックベース塗膜を含む元のままのメタリ
ックメタリック塗膜)と同等の塗膜外観特性を付与する
ことが可能となり、更には塗装方法および塗装機や塗装
条件の違いによる色相差が生じ難くなることが分かっ
た。本発明によれば、補修のための手吹きスプレー塗装
用として、塗色毎の専用メタリックベース塗料を設計・
製造する必要が無く、静電塗装機用のメタリックベース
塗料を併用できるため、メタリック塗膜における非補修
箇所と不具合が補修された箇所との色合わせが容易で、
かつ効率良く不具合を補修することができる。更に、メ
タリック塗膜の補修時だけでなく、静電塗装の前後で行
われる手吹きスプレーによる補正塗装においても色相差
が小さいため、補正が容易になった。
【0053】このように塗装手段により色相が変化しな
いのは、メタリックベース塗料に含有される塗膜形成性
樹脂の分子量が小さく、かつ塗装粘度に希釈した状態で
のVOCが低いため、塗着直後の塗料粒子の粘性が低く
なって塗着粒子の変形が大きくなり、その結果、光輝性
顔料の配向が良くなることに起因する。すなわち、本発
明では、高固形分のメタリックベース塗料を適用するこ
とで、塗装時の吐出量を少なくでき、手吹きスプレー塗
装時でさえも微粒化を向上できることから、光輝性顔料
の配向を極限まで高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1〜3および比較例1および2で得ら
れた色差データを表すグラフである。
【図2】 実施例1〜3および比較例1および2におい
て、変角色差計を用いてL値強度を測定する際の測色角
度を模式的に表す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D026 BA02 BA03 BA04 BA14 4D075 AA01 AA09 AA86 AE12 BB26Z CA47 CB06 CB13 DA06 DA23 DA25 DA27 DB02 DB05 DB06 DB07 DB08 DB13 DB31 DC12 DC13 EA06 EA07 EA10 EA43 EB22 EB32 EB33 EB35 EB36 EB38 EB45 EB56 EC11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装粘度に希釈した状態でのVOC含量
    が450〜720g/Lであるメタリックベース塗料を
    静電塗装することにより形成されるメタリックベース塗
    膜と該メタリックベース塗膜上に形成されるクリヤー塗
    膜とを同時に硬化させて得られるメタリック塗膜の不具
    合に、塗装粘度に希釈した状態でのVOCが450〜7
    20g/Lであるメタリックベース塗料を手吹きスプレ
    ー塗装してメタリックベース塗膜を形成し、その上にク
    リヤー塗料を塗装してクリヤー塗膜を形成した後、未硬
    化のメタリックベース塗膜とクリヤー塗膜とを同時に硬
    化することを含む、メタリック塗膜の不具合を補修する
    方法。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の方法により不具合が
    補修されたメタリック塗膜を有する車両あるいは車両用
    部品。
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