JP2016024881A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ホルダの押上部によって弾性片を変位させることができ、所望の接触荷重を保持することができるコネクタを提供する。
【解決手段】ハウジング3と、このハウジング3に収容され箱状の接続部5を有する端子7と、箱状の接続部5の内外に出没可能に設けられた接点部9を有する弾性片11と、ハウジング3の端子7の接続部5側に組付けられるホルダ13と、このホルダ13に端子の接続部5側に向けて延設されホルダ13がハウジング3に組付けられるときに弾性片11と当接して弾性片11を変位させて接点部9を接続部5外に出させる押上部15とを備えたコネクタ1において、端子7の弾性片11が、接続部5内に撓み可能に設けられ押上部15と当接して変位される当接部17と、この当接部17から折り返して撓み可能に設けられ接点部9が設けられた変位部19とを有した。
【選択図】図3

Description

本発明は、コネクタに関する。
従来、コネクタとしては、ハウジングと、このハウジングに収容され箱状の接続部を有する端子と、前記箱状の接続部の内外に出没可能に設けられた接点部を有する弾性片としての接点バネと、ハウジングの端子の接続部側に組付けられるホルダとしてのレセプタクルと、このレセプタクルに端子の接続部側に向けて延設されレセプタクルがハウジングに組付けられるときに接点バネと当接して接点バネを変位させて接点部を接続部外に出させる押上部としての押上突起とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このコネクタでは、ハウジングにレセプタクルが組付けられる前の状態で、接点バネが押上突起によって箱状の接続部外に出ることがないので、接点バネが接続部によって保護され、接点バネの変形などを防止することができる。
特開2012−69469号公報
しかしながら、上記特許文献1のようなコネクタでは、接点部を接続部外に出させるときに、接点部が設けられた弾性片をホルダの押上部によって変位させているので、ホルダのハウジングへの組付け時に弾性片が変形してしまう恐れがあり、所望の接触荷重を得ることができない可能性があった。
そこで、この発明は、ホルダの押上部によって弾性片を変位させることができ、所望の接触荷重を保持することができるコネクタの提供を目的としている。
請求項1記載の発明は、ハウジングと、このハウジングに収容され箱状の接続部を有する端子と、前記箱状の接続部の内外に出没可能に設けられた接点部を有する弾性片と、前記ハウジングの前記端子の接続部側に組付けられるホルダと、このホルダに前記端子の接続部側に向けて延設され前記ホルダが前記ハウジングに組付けられるときに前記弾性片と当接して前記弾性片を変位させて前記接点部を前記接続部外に出させる押上部とを備えたコネクタであって、前記端子の弾性片は、前記接続部内に撓み可能に設けられ前記押上部と当接して変位される当接部と、この当接部から折り返して撓み可能に設けられ前記接点部が設けられた変位部とを有することを特徴とする。
このコネクタでは、端子の弾性片が、接続部内に撓み可能に設けられ押上部と当接して変位される当接部と、この当接部から折り返して撓み可能に設けられ接点部が設けられた変位部とを有するので、ホルダの押上部によって当接部が変位され、変位部に設けられた接点部が接続部外に出る。
このため、ホルダの押上部によって弾性片の変位部が変位されることがないので、接点部が設けられた変位部の変形を防止でき、変位部の弾性力が変化することがなく、接点部の所望の接触荷重を保持することができる。
従って、このようなコネクタでは、ホルダの押上部によって弾性片を変位させることができ、所望の接触荷重を保持することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のコネクタであって、前記端子には、前記弾性片の変位部の自由端側と当接して支持する支持部が設けられ、前記支持部には、前記変位部の自由端側と当接する当接面に前記変位部の自由端側に摩擦抵抗を付与する滑り止め部が設けられていることを特徴とする。
このコネクタでは、支持部の変位部の自由端側と当接する当接面に、変位部の自由端側に摩擦抵抗を付与する滑り止め部が設けられているので、支持部によって変位部の自由端側の移動を抑制でき、変位部による接点部の接触荷重を向上させることができる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のコネクタであって、前記滑り止め部は、前記変位部の自由端側の移動方向と交差する方向に形成されたセレーションであることを特徴とする。
このコネクタでは、滑り止め部が、変位部の自由端側の移動方向と交差する方向に形成されたセレーションであるので、簡易な構造で変位部の自由端側に摩擦抵抗を付与することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコネクタであって、前記弾性片の変位部は、前記当接部側から前記接点部までの間で屈曲された第1屈曲部と、前記接点部から自由端側までの間で屈曲された第2屈曲部とを有し、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との間には、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部とに跨って配置され、前記弾性片の厚さ方向に突出された突出部が設けられていることを特徴とする。
このコネクタでは、第1屈曲部と前記第2屈曲部との間に、第1屈曲部と第2屈曲部とに跨って配置され、弾性片の厚さ方向に突出された突出部が設けられているので、突出部が梁の機能を有して変位部の剛性を増すことができ、接点部の接触荷重を確保することができる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のコネクタであって、前記突出部は、前記弾性片の突出方向と反対側の面を突出方向に打ち出すことによって形成されていることを特徴とする。
このコネクタでは、突出部が、弾性片の突出方向と反対側の面を突出方向に打ち出すことによって形成されているので、弾性片と別部材を用いることなく、突出部を弾性片に設けることができる。
請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載のコネクタであって、前記突出部は、前記弾性片の幅方向の両側を突出方向の反対側に向けて折り曲げることによって形成されていることを特徴とする。
このコネクタでは、突出部が、弾性片の幅方向の両側を突出方向の反対側に向けて折り曲げることによって形成されているので、第1屈曲部と第2屈曲部とに跨るように、容易に弾性片に突出部を設けることができる。
本発明によれば、ホルダの押上部によって弾性片を変位させることができ、所望の接触荷重を保持することができるコネクタを提供することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係るコネクタの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るコネクタのホルダを組付けるときの断面図である。 本発明の第1実施形態に係るコネクタに基板ユニットを組付けたときの断面図である。 本発明の第1実施形態に係るコネクタの端子の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るコネクタの端子の断面図である。 本発明の第2実施形態に係るコネクタの要部拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係るコネクタの端子の一部を断面とした斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るコネクタの端子の斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るコネクタの端子の一部を断面とした斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るコネクタの端子の上面図である。 本発明の第3実施形態に係るコネクタの端子の正面図である。 (a)は本発明の第3実施形態に係るコネクタの端子の断面図である。(b)は本発明の第3実施形態に係るコネクタの端子の変位部の断面図である。 本発明の第3実施形態に係るコネクタの他例の端子の一部を断面とした斜視図である。 図13に示される端子の弾性片の斜視図である。 図13に示される端子の弾性片の一部を断面とした斜視図である。 (a),(b)は本発明の第3実施形態に係るコネクタの他例の端子の変位部の断面図である。
図1〜図16を用いて本発明の実施の形態に係るコネクタについて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図5を用いて第2実施形態について説明する。
本実施の形態に係るコネクタ1は、ハウジング3と、このハウジング3に収容され箱状の接続部5を有する端子7と、箱状の接続部5の内外に出没可能に設けられた接点部9を有する弾性片11と、ハウジング3の端子7の接続部5側に組付けられるホルダ13と、このホルダ13に端子の接続部5側に向けて延設されホルダ13がハウジング3に組付けられるときに弾性片11と当接して弾性片11を変位させて接点部9を接続部5外に出させる押上部15とを備えている。
そして、端子7の弾性片11は、接続部5内に撓み可能に設けられ押上部15と当接して変位される当接部17と、この当接部17から折り返して撓み可能に設けられ接点部9が設けられた変位部19とを有する。
図1〜図5に示すように、ハウジング3は、合成樹脂などの絶縁性材料からなり、一側面側に基板ユニット21の端部が挿入されるフード部23が設けられ、他側面側に複数の端子7が挿入される端子挿入部25が設けられている。
ハウジング3のフード部23には、基板ユニット21の端部が挿入される。基板ユニット21は、合成樹脂などの絶縁性材料からなるユニットハウジング27内に回路基板29がインサート成形されている。このユニットハウジング27から露出する回路基板29の端部には、回路パターンを構成する複数の導体部(不図示)が幅方向に複数列設けられている。
このような基板ユニット21は、複数の導体部側の端部がユニットハウジング27の外周に設けられた溝部やリブ(不図示)とハウジング3に設けられた溝部31やリブ33とを介してハウジング3のフード部23内に挿入され、ユニットハウジング27とハウジング3とに設けられた係止部35を介して係止される。
なお、基板ユニット21とハウジング3との間には、基板ユニット21とハウジング3とに密着して基板ユニット21とハウジング3との間を防水するゴムパッキン37が配置される。
このようなハウジング3のフード部23には、内部に複数の端子7の接点部9が配置され、基板ユニット21の端部が挿入されることにより、回路基板29の導体部と端子7の接点部9とが接触され、基板ユニット21と複数の端子7とが電気的に接続される。このフード部23の反対側には、端子挿入部25が設けられている。
ハウジング3の端子挿入部25には、開口から複数の端子7が挿入され、内部に設けられた端子収容室39内に複数の端子7が収容配置される。このハウジング3の端子挿入部25の開口側には、複数の端子7を挿入可能な複数の孔が設けられ、ハウジング3と複数の端子7が端末部に設けられた電線41とに密着してハウジング3の内部を防水するマットシール43が配置される。
マットシール43は、ハウジング3の端子挿入部25に配置された後、複数の端子7を挿入可能な複数の孔が設けられ、ハウジング3の端子挿入部25の開口に組付けられるマットシールカバー45によってハウジング3からの抜け止めがなされる。
複数の端子7は、導電性材料からなり、箱状の接続部5を有する雌型端子となっている。また、複数の端子7は、それぞれ電源や機器などに接続された電線41の端末部に圧着などによって電気的に接続されている。
この複数の端子7は、接続部5側がハウジング3の端子挿入部25の開口から挿入され、接続部5がフード部23側に位置するようにハウジング3内の端子収容室39に収容される。このとき、端子7の接続部5には、端子収容室39内に撓み可能に設けられた係止ランス47が係止され、ハウジング3からの抜け止めがなされる。
このような複数の端子7は、ハウジング3の高さ方向に上段と下段とに上下対称に収容されると共に、ハウジング3の幅方向に並列に複数配列されて収容される。このような端子7の接続部5側が配置されるハウジング3のフード部23には、ホルダ13が組付けられる。
ホルダ13は、合成樹脂などの絶縁性材料からなり、ハウジング3のフード部23からハウジング3内に収容される。また、ホルダ13の高さ方向の両端部には、ハウジング3に収容された状態で、係止ランス47の撓み空間に挿入され、係止ランス47の撓みを規制する複数の規制突起49が延設されている。
このホルダ13の端子7と対向する対向面には、ホルダ13がハウジング3のフード部23に挿入されることにより、端子7の箱状の接続部5内に挿入されて弾性片11の先端に当接される複数の押上部15が端子7側に向けて延設されている。
複数の押上部15は、複数の端子7と対応するように、ホルダ13の高さ方向に上段と下段とに上下対称に形成されると共に、ホルダ13の幅方向に並列に複数配列されて形成されている。また、押上部15の先端側は、端子7側からホルダ13側に向けて上り傾斜となる傾斜面で形成されている。
この押上部15は、ホルダ13がハウジング3のフード部23に挿入されることにより、端子7の箱状の接続部5内に挿入され、傾斜面の先端が弾性片11の先端に当接される。この状態からさらにホルダ13をハウジング3のフード部23に挿入することにより、弾性片11の先端が傾斜面と摺動して弾性片11が接続部5の上壁に向けて変位される。
この押上部15による弾性片11の変位により、接点部9が接続部5の上壁の孔から接続部5外に出される。このように接続部5外に出された接点部9は、ホルダ13がハウジング3に完全に組付けられた状態で、ハウジング3の高さ方向に対向する一対の接点部9,9となる。
この一対の接点部9,9間には、ハウジング3のフード部23に基板ユニット21が挿入されることにより、基板ユニット21の端部が挿入され、回路基板29の導体部と接点部9,9とが接触されて基板ユニット21と複数の端子7とが電気的に接続される。このような接点部9が設けられた端子7の弾性片11は、当接部17と変位部19とを有する。
弾性片11の当接部17は、基端側が箱状の接続部5の底壁から連続する一部材で形成され、自由端側がハウジング3のフード部23側に位置するように、箱状の接続部5内に撓み可能に設けられている。
この当接部17は、ホルダ13がハウジング3のフード部23に挿入されることにより、自由端がホルダ13の押上部15の傾斜面と摺動して箱状の接続部5の上壁側に向けて変位される。このような当接部17の自由端側には、変位部19が設けられている。
弾性片の変位部19は、当接部17の自由端側を箱状の接続部5の上壁側に向けて折り返すように、詳細には当接部17の自由端側がR形状となるように折り曲げられ、折り返された部分に接点部9が設けられている。
この変位部19は、当接部17側から接点部9までの間で屈曲された第1屈曲部51と、接点部9から自由端側までの間で屈曲された第2屈曲部53とを有する。この変位部19の第1屈曲部51と第2屈曲部53とは、接点部9を頂点とするように屈曲されており、接点部9が基板ユニット21の端部と接触する際に、接点部9に対して所望の接触荷重を付与する。
このような接点部9が設けられた変位部19は、ホルダ13の押上部15による当接部17の変位により、接点部9が箱状の接続部5の上壁に形成された孔から接続部5の外部に露出される。
このとき、変位部19の自由端側は、箱状の接続部5内に設けられた支持部55に当接されて支持される。このように支持部55によって変位部19の自由端側を支持することにより、変位部19の自由端側が移動することがなく、接点部9の所望の接触荷重を得ることができる。
この当接部17の変位によって箱状の接続部5外に露出された変位部19の接点部9は、ハウジング3内に上下対称に配置された端子7,7の接点部9,9がハウジング3のフード部23内で対向する一対の接点部9,9となるように配置される。
この一対の接点部9,9間には、基板ユニット21がハウジング3のフード部23内に挿入されることにより、基板ユニット21の端部が挿入され、回路基板29の導体部と一対の接点部9,9とが変位部19,19の弾性力によって所望の接触荷重で接触され、基板ユニット21と複数の端子7とが電気的に接続される。
このように弾性片11の変位部19は、ホルダ13の押上部15と弾性片11の当接部17との当接によって変位され、変位部19がホルダ13の押上部15によって直接的に変位されることがないので、変位部19の変形を防止することができ、予め設定された接点部9における所望の接触荷重の変化を大幅に抑制することができる。
一方、弾性片11の接点部9が設けられた変位部19は、ホルダ13の押上部15によって当接部17が変位しなければ、箱状の接続部5内に収容されている。このため、端子7の搬送時や端子7のハウジング3への収容時などでは、周辺部材やマットシール43などと干渉することがなく、変位部19の変形を防止することができる。
このようなコネクタ1では、端子7の弾性片11が、接続部5内に撓み可能に設けられ押上部15と当接して変位される当接部17と、この当接部17から折り返して撓み可能に設けられ接点部9が設けられた変位部19とを有するので、ホルダ13の押上部15によって当接部17が変位され、変位部19に設けられた接点部9が接続部5外に出る。
このため、ホルダ13の押上部15によって弾性片11の変位部19が変位されることがないので、接点部9が設けられた変位部19の変形を防止でき、変位部19の弾性力が変化することがなく、接点部9の所望の接触荷重を保持することができる。
従って、このようなコネクタ1では、ホルダ13の押上部15によって弾性片11を変位させることができ、所望の接触荷重を保持することができる。
(第2実施形態)
図6,図7を用いて第2実施形態について説明する。
本実施の形態に係るコネクタ101は、支持部55の変位部19の自由端側と当接する当接面に、変位部19の自由端側に摩擦抵抗を付与する滑り止め部103が設けられている。
また、滑り止め部103は、変位部19の自由端側の移動方向と交差する方向に形成されたセレーションである。
なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
図6,図7に示すように、支持部55の弾性片11の変位部19の自由端側と当接する当接面には、変位部19の自由端側と当接して支持したときに、変位部19の自由端側に対して摩擦抵抗を付与する滑り止め部103が設けられている。
滑り止め部103は、変位部19の自由端側の移動方向と交差する方向、詳細には端子7の長さ方向と直交する方向である端子7の幅方向に沿って形成された複数条のセレーションとなっている。
この複数条のセレーションからなる滑り止め部103は、ホルダ13の押上部15によって弾性片11の当接部17が変位されたときに、弾性片11の変位部19の自由端側に当接される。この滑り止め部103と変位部19の自由端側との当接により、変位部19の自由端側に摩擦抵抗が付与され、変位部19の自由端側の電線41(図3参照)側への移動が大幅に抑制される。
このように滑り止め部103によって変位部19の自由端側に摩擦抵抗を付与することにより、変位部19の自由端側の固定を強化することができ、変位部19の第1屈曲部51と第2屈曲部53とによる弾性力を上げることができ、接点部9における接触荷重を上げることができる。
このようなコネクタ1では、支持部55の変位部19の自由端側と当接する当接面に、変位部19の自由端側に摩擦抵抗を付与する滑り止め部103が設けられているので、支持部55によって変位部19の自由端側の移動を抑制でき、変位部19による接点部9の接触荷重を向上させることができる。
また、滑り止め部103は、変位部19の自由端側の移動方向と交差する方向に形成されたセレーションであるので、簡易な構造で変位部19の自由端側に摩擦抵抗を付与することができる。
(第3実施形態)
図8〜図16を用いて第3実施形態について説明する。
本実施の形態に係るコネクタは、第1屈曲部51と第2屈曲部53との間に、第1屈曲部51と第2屈曲部53とに跨って配置され、弾性片11の厚さ方向に突出された突出部203が設けられている。
また、突出部203は、弾性片11の突出方向と反対側の面を突出方向に打ち出すことによって形成されている。
さらに、突出部203a,203b,203cは、弾性片11の幅方向の両側を突出方向の反対側に向けて折り曲げることによって形成されている。
なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
図8〜図12に示すように、弾性片11の変位部19における第1屈曲部51と第2屈曲部53との間には、第1屈曲部51と第2屈曲部53とに跨るように位置され、弾性片11の厚さ方向に突出された突出部203が設けられている。
突出部203は、変位部19の長さ方向において第1屈曲部51と接点部9と第2屈曲部53とに位置するように連続して形成されると共に、変位部19の幅方向において中央部に位置するように形成されている。
この突出部203は、変位部19の厚さ方向における下面側を上面側に向けて打ち出し加工を施すことによって、下面側が凹状に形成され、上面側が他の表面よりも突出するように形成されている。
このように変位部19に対して第1屈曲部51と第2屈曲部53とに跨るように突出部203を設けることにより、突出部203が第1屈曲部51と第2屈曲部53とに跨る梁のように機能し、変位部19における剛性が上がる。
ここで、変位部19における断面二次モーメントは、次の式で表される。
I=bt3/12
Iは断面二次モーメントであり、bは変位部19の幅であり、tは変位部19の厚さである。
一方、変位部19における接点部9の荷重は、次の式で表される。
W=3EIδ/L3
Wは接点部9の荷重であり、Eは変位部19の縦弾性係数であり、δは変位部19の撓みであり、Lは変位部19の長さである。
以上の式に表されるように、接点部9における接触荷重を上げたい場合、変位部19の厚さであるパラメータtが非常に重要となる。このため、突出部203の幅、高さ、範囲を調整することにより、端子7全体の板厚を変更することなく、接点部9における接触荷重を確保することができる。
従って、端子7全体の板厚や弾性片11の変位部19における幅を変更しなくとも、接点部9における接触荷重を確保することができるので、端子7の大型化、或いは端子7の大型化に伴うハウジング3(図3参照)の大型化を抑制することができる。
一方、変位部19に設けられた突出部としては、図13〜図15に示すような突出部203aであってもよい。この突出部203aは、変位部19の長さ方向において第1屈曲部51と接点部9と第2屈曲部53とに跨るように位置し、変位部19の幅方向において中央部に位置するように打ち出し加工が施された後、変位部19の幅方向の両側に突出方向の反対側、詳細には下面側に向けて折り曲げ加工が施されている。
この突出部203aのように、変位部19に対して打ち出し加工と折り曲げ加工とを施すことにより、変位部19の剛性がさらに増し、接点部9における接触荷重を増すことができる。加えて、打ち出し加工された部分は、基板ユニット21(図3参照)の端部と接触しやすくなる。
なお、突出部203aでは、打ち出し加工と折り曲げ加工とが施されているが、図16(a)に示す突出部203bのように、変位部19の幅方向の両側に折り曲げ加工のみを施して突出部203bを形成させてもよい。
一方、図16(b)に示す突出部203cのように、突出部203cの突出高さが高くなるように打ち出し加工を施した後、変位部19の幅方向の両側に折り曲げ加工を施して突出部203cを形成させてもよい。
このようなコネクタでは、第1屈曲部51と第2屈曲部53との間に、第1屈曲部51と第2屈曲部53とに跨って配置され、弾性片11の厚さ方向に突出された突出部203が設けられているので、突出部203が梁の機能を有して変位部19の剛性を増すことができ、接点部9の接触荷重を確保することができる。
また、突出部203は、弾性片11の突出方向と反対側の面を突出方向に打ち出すことによって形成されているので、弾性片11と別部材を用いることなく、突出部203を弾性片に設けることができる。
さらに、突出部203a,203b,203cは、弾性片11の幅方向の両側を突出方向の反対側に向けて折り曲げることによって形成されているので、第1屈曲部51と第2屈曲部53とに跨るように、容易に弾性片11に突出部203a,203b,203cを設けることができる。
なお、本発明の実施の形態に係るコネクタでは、ハウジングの幅方向に複数列配置された複数の端子が2段配置されているが、これに限らず、4段以上配置させるなど、基板ユニットの端部が挿入されるフード部を複数設けてもよい。
また、端子の接点部は、端子を上下対称に配置させることによって一対の接触部となっているが、これに限らず、1つの端子に一対の接点部を設けてもよい。この場合には、端子の箱状の接続部内に当接部と変位部とを有する弾性片を一対設ければよい。
さらに、滑り止め部は、変位部の自由端側の移動方向と交差する方向に形成されたセレーションとなっているが、これに限らず、例えば、支持部の表面に複数形成された凸部などであってもよく、滑り止め部は変位部の自由端側に摩擦抵抗を付与できる形状であれば、どのような形状であってもよい。
また、突出部は、変位部の上面側に向けて突出されているが、これに限らず、接点部の接触を妨げない形状であれば、突出部を変位部の下面側に向けて突出させてもよい。
1,101…コネクタ
3…ハウジング
5…接続部
7…端子
9…接点部
11…弾性片
13…ホルダ
15…押上部
17…当接部
19…変位部
51…第1屈曲部
53…第2屈曲部
55…支持部
103…滑り止め部
203,203a,203b,203c…突出部

Claims (6)

  1. ハウジングと、このハウジングに収容され箱状の接続部を有する端子と、前記箱状の接続部の内外に出没可能に設けられた接点部を有する弾性片と、前記ハウジングの前記端子の接続部側に組付けられるホルダと、このホルダに前記端子の接続部側に向けて延設され前記ホルダが前記ハウジングに組付けられるときに前記弾性片と当接して前記弾性片を変位させて前記接点部を前記接続部外に出させる押上部とを備えたコネクタであって、
    前記端子の弾性片は、前記接続部内に撓み可能に設けられ前記押上部と当接して変位される当接部と、この当接部から折り返して撓み可能に設けられ前記接点部が設けられた変位部とを有することを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1記載のコネクタであって、
    前記端子には、前記弾性片の変位部の自由端側と当接して支持する支持部が設けられ、
    前記支持部には、前記変位部の自由端側と当接する当接面に前記変位部の自由端側に摩擦抵抗を付与する滑り止め部が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  3. 請求項2記載のコネクタであって、
    前記滑り止め部は、前記変位部の自由端側の移動方向と交差する方向に形成されたセレーションであることを特徴とするコネクタ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコネクタであって、
    前記弾性片の変位部は、前記当接部側から前記接点部までの間で屈曲された第1屈曲部と、前記接点部から自由端側までの間で屈曲された第2屈曲部とを有し、
    前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との間には、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部とに跨って配置され、前記弾性片の厚さ方向に突出された突出部が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  5. 請求項4記載のコネクタであって、
    前記突出部は、前記弾性片の突出方向と反対側の面を突出方向に打ち出すことによって形成されていることを特徴とするコネクタ。
  6. 請求項4又は5記載のコネクタであって、
    前記突出部は、前記弾性片の幅方向の両側を突出方向の反対側に向けて折り曲げることによって形成されていることを特徴とするコネクタ。
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