JP2017004841A - 接続端子 - Google Patents
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Abstract
【課題】端子箱部と電線接続部との配置位置を保持することができる接続端子を提供する。
【解決手段】平板状の板材を折り曲げて形成され相手端子に接続される端子箱部3と、この端子箱部3の端部に連続する一部材で形成され屈曲される屈曲部5と、この屈曲部5の端部に連続する一部材で形成され電線の端末部に接続される電線接続部7とを備えた接続端子1において、端子箱部3に、端子箱部3と連続する一部材で形成され、屈曲された屈曲部5と当接して屈曲部5の屈曲状態を保持する補強部9を設けた。
【選択図】図2
【解決手段】平板状の板材を折り曲げて形成され相手端子に接続される端子箱部3と、この端子箱部3の端部に連続する一部材で形成され屈曲される屈曲部5と、この屈曲部5の端部に連続する一部材で形成され電線の端末部に接続される電線接続部7とを備えた接続端子1において、端子箱部3に、端子箱部3と連続する一部材で形成され、屈曲された屈曲部5と当接して屈曲部5の屈曲状態を保持する補強部9を設けた。
【選択図】図2
Description
本発明は、接続端子に関する。詳細には、相手端子に接続される端子箱部と電線に接続される電線接続部とが屈曲部で屈曲される接続端子に関する。
従来、接続端子としては、平板状の板材を折り曲げて形成され相手端子に接続される端子箱部としての端子挿嵌部と、この端子挿嵌部の端部に連続する一部材で形成され屈曲される屈曲部としての連結部と、この連結部の端部に連続する一部材で形成され電線の端末部に接続される電線接続部とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この接続端子では、連結部をほぼ直角に屈曲させることにより、端子挿嵌部と電線接続部とがほぼ平行に配置された状態となる。
このような連結部の屈曲方向を変更することにより、相手端子との嵌合スペースや電線の配索スペースなどの配置レイアウトに合わせて、端子挿嵌部と電線接続部との配置位置を変更することができる。
しかしながら、上記特許文献1のような接続端子では、屈曲部の屈曲された状態を保持するのが平板状の板材の強度のみであるので、端子箱部や電線接続部などに加わる外力によって屈曲部がさらに屈曲され易く、端子箱部と電線接続部との配置位置を保持することができない恐れがあった。
そこで、この発明は、端子箱部と電線接続部との配置位置を保持することができる接続端子の提供を目的としている。
請求項1記載の発明は、平板状の板材を折り曲げて形成され相手端子に接続される端子箱部と、この端子箱部の端部に連続する一部材で形成され屈曲される屈曲部と、この屈曲部の端部に連続する一部材で形成され電線の端末部に接続される電線接続部とを備えた接続端子であって、前記端子箱部には、前記端子箱部と連続する一部材で形成され、屈曲された前記屈曲部と当接して前記屈曲部の屈曲状態を保持する補強部が設けられていることを特徴とする。
この接続端子では、端子箱部に、屈曲された屈曲部と当接して屈曲部の屈曲状態を保持する補強部が設けられているので、補強部によって屈曲部の屈曲状態を保持することができ、端子箱部と電線接続部との配置位置を保持することができる。
また、屈曲部は、屈曲状態を補強部によって保持されるので、屈曲部の板厚や幅などを低下することができ、接続端子を小型化することができる。
さらに、補強部は、端子箱部と連続する一部材で形成されているので、屈曲部の屈曲状態を保持するために、部品点数が増加することがない。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の接続端子であって、前記電線接続部は、前記屈曲部を介して前記端子箱部の底壁部と連結されていることを特徴とする。
この接続端子では、電線接続部が、屈曲部を介して端子箱部の底壁部と連結されているので、端子箱部の両側壁部のいずれか一方に屈曲部を介して連結されている場合に比較して、構造を簡易化することができ、複雑な加工を施す必要がない。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の接続端子であって、前記電線接続部は、前記屈曲部を介して前記端子箱部側に向けて屈曲され、前記屈曲部の屈曲方向の面は、前記端子箱部の端面に当接可能に配置され、前記補強部は、前記屈曲部の屈曲方向と反対側の面に当接されることを特徴とする。
この接続端子では、屈曲部の屈曲方向の面が、端子箱部の端面に当接可能に配置されているので、屈曲部が屈曲方向にさらに屈曲しようとしても、屈曲部の屈曲方向の面が端子箱部の端面と当接することにより、屈曲部の屈曲を規制することができる。
一方、補強部は、屈曲部の屈曲方向と反対側の面に当接されるので、屈曲部が屈曲方向と反対側に屈曲しようとしても、屈曲部の屈曲方向と反対側の面が補強部と当接することにより、屈曲部の屈曲を規制することができる。
また、補強部は、屈曲部の屈曲方向と反対側への屈曲を規制すればよいので、補強部を設ける箇所を削減することができ、接続端子の大型化を抑制することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の接続端子であって、前記屈曲部は、展開した状態で、前記端子箱部と前記電線接続部とを直線的に連結することを特徴とする。
この接続端子では、屈曲部が、展開した状態で、端子箱部と電線接続部とを直線的に連結するので、複数の展開された接続端子が連鎖などによって連結された場合の配置スペースを小型化することができる。
本発明によれば、端子箱部と電線接続部との配置位置を保持することができる接続端子を提供することができるという効果を奏する。
図1〜図7を用いて本発明の実施の形態に係る接続端子について説明する。
本実施の形態に係る接続端子1は、平板状の板材を折り曲げて形成され相手端子に接続される端子箱部3と、この端子箱部3の端部に連続する一部材で形成され屈曲される屈曲部5と、この屈曲部5の端部に連続する一部材で形成され電線の端末部に接続される電線接続部7とを備えている。
そして、端子箱部3には、端子箱部3と連続する一部材で形成され、屈曲された屈曲部5と当接して屈曲部5の屈曲状態を保持する補強部9が設けられている。
また、電線接続部7は、屈曲部5を介して端子箱部3の底壁部11と連結されている。
さらに、電線接続部7は、屈曲部5を介して端子箱部3側に向けて屈曲され、屈曲部5の屈曲方向の面は、端子箱部3の端面に当接可能に配置され、補強部9は、屈曲部5の屈曲方向と反対側の面に当接される。
また、屈曲部5は、展開した状態で、端子箱部3と電線接続部7とを直線的に連結する。
ここで、本実施の形態に係る接続端子1は、不図示ではあるが、コネクタハウジングの端子収容室内に収容され、コネクタハウジングと相手端子を収容する相手コネクタハウジングとが嵌合することにより、接続端子1と相手端子とが電気的に接続される。
この接続端子1を収容するコネクタハウジングは、相手ハウジングと嵌合する嵌合部と、接続端子1に接続された電線の電線引出部とが、周辺の作業スペースなどの環境状況により、例えば、上壁面と側壁面とのように異なる位置に設けられている。
このため、接続端子1は、コネクタハウジングの嵌合部と電線引出部とに合わせて、屈曲部5で屈曲させて端子箱部3と電線接続部7とを配置させる必要がある。以下、図1〜図7を用いて、このようなコネクタハウジングに収容される接続端子1について説明する。
図3に示すように、接続端子1は、導電性材料からなる1枚の平板状の板材に対して、プレス加工や折り曲げ加工などを施すことによって得られる。
この接続端子1は、図1〜図3に示すように、端子箱部3と、屈曲部5と、電線接続部7と、補強部9とを備えている。
端子箱部3は、底壁部11と、この底壁部11の幅方向両側に位置する側壁部13,13と、側壁部13,13の幅方向の端部に位置する上壁部15,15とを、上壁部15,15を重ね合わせるように折り曲げることにより箱状に形成される。
この端子箱部3の底壁部11の長さ方向の一端側には、端子箱部3の内部に向けて突出する接点部が設けられた接触部17が連続する一部材で形成されている。
この接触部17は、端子箱部3を折り曲げて形成させる際に、底壁部11側に向けて弾性変形可能なように折り曲げられ、端子箱部3の内部に配置された接点部に対して付勢力を付与する。
このような端子箱部3は、接続端子1を雌型端子として構成し、接触部17側の開口から相手端子(不図示)のタブ状の接続部が挿入され、タブ状の接続部と接触部17の接点部とが接触することにより、接続端子1と相手端子とが電気的に接続される。
なお、端子箱部3の底壁部11には、コネクタハウジング内に撓み可能に設けられた係止ランス(不図示)やコネクタハウジングに組付けられる二重係止部材(不図示)などに係合される係止部19,19が設けられている。
このような端子箱部3の底壁部11の長さ方向の他端側には、屈曲部5が端子箱部3と連続する一部材で設けられている。
屈曲部5は、端子箱部3の底壁部11と同じ幅を有するように、底壁部11の端部から連続する一部材で直線状に延設され、端部に電線接続部7が連続する一部材で設けられている。
この屈曲部5は、電線接続部7が端子箱部3の上壁部15側に位置するように屈曲され、端子箱部3と電線接続部7との位置が、それぞれコネクタハウジングの嵌合部と電線引出部との位置と合った状態を保持する。
電線接続部7は、電線(不図示)の絶縁被覆が剥がされた端末部に接続され、電線の絶縁被覆が剥がされて露出された導体部に加締めて圧着される一対の導体加締め部21,21と、電線の絶縁被覆が残された部分に加締められる一対の被覆加締め部23,23とを備えている。
この電線接続部7は、上下方向から挟み込む治具などによって、一対の導体加締め部21,21が電線の導体部に圧着されて接続端子1と電線とが電気的に接続されると共に、一対の被覆加締め部23,23が電線の絶縁被覆に加締められて接続端子1が電線に固定される。
ここで、展開された接続端子1は、複数の接続端子1が展開された方向(ここでは図3の上下方向)に並列に配置された状態で、電線接続部7側が連鎖(不図示)によって一体に連結された状態で搬送される。
このような複数の接続端子1が連鎖によって連結された状態で、例えば、図7に示すように、屈曲部5がほぼ直角に屈曲されて形成されていると、連鎖の連結方向(ここでは図7の左右方向)に対して展開された端子箱部3の配置スペースが大きくなり、連鎖の長さが長くなるなど、展開された複数の接続端子1の配置スペースが非常に大きくなってしまう。
これに対して、図3に示すように、展開された状態で屈曲部5を直線状に形成させることにより、連鎖の連結方向(ここでは図3の上下方向)に対して展開された端子箱部3の配置スペースを小さくすることができ、展開された複数の接続端子1の配置スペースを小さくすることができる。
このような連鎖によって連結された複数の接続端子1は、連鎖を切断することによって1つの接続端子1となり、展開された端子箱部3が折り曲げられて箱状に成形される。この端子箱部3には、補強部9が連続する一部材で形成されている。
図1〜図3に示すように、補強部9は、端子箱部3の側壁部13と同じ幅を有するように、側壁部13の端部から連続する一部材で直線状に延設されている。
この補強部9は、屈曲部が屈曲された状態で、屈曲部5の屈曲方向と反対側の面(端子箱部3と反対側の面)に当接されるように折り曲げられる。
このように補強部9を屈曲部5に当接させることにより、屈曲部5が屈曲方向と反対側、すなわち展開方向に移動しようとしても、補強部9によって移動することができず、屈曲部5の展開方向への変形を規制することができる。
一方、屈曲部5は、屈曲された状態で、屈曲方向の面(端子箱部3側の面)が端子箱部3の端面に当接可能に配置される。すなわち、ここでは、端子箱部3の端面が屈曲部5の屈曲状態を保持する補強部となっている。
このように屈曲部5の屈曲方向の面を端子箱部3の端面に当接可能に配置させることにより、屈曲部5が屈曲方向にさらに移動しようとしても、屈曲部5が端子箱部3の端面に当接して移動することができず、屈曲部5のさらなる屈曲方向への変形を規制することができる。
ここで、電線接続部7は、屈曲部5を介して端子箱部3の底壁部11に連結されているが、図4〜図6に示すように、電線接続部7を屈曲部5を介して端子箱部3の側壁部13に連結させてもよい。この場合には、補強部9を端子箱部3の上壁部15、或いは底壁部11に設ければよい。
ただし、電線接続部7を屈曲部5を介して端子箱部3の側壁部13に連結させる場合には、連結される側壁部13,13によって屈曲部5の屈曲方向が2パターンあるため、展開された接続端子1を2種類用意しなければならず、加工が複雑となってしまう。
これに対して、電線接続部7が屈曲部5を介して端子箱部3の底壁部11に連結されている場合には、屈曲部5の屈曲方向が1パターンであり、展開された接続端子1の種類も1種類ですみ、加工を簡易化することができる。
なお、接続端子1の成形方法としては、まず、端子箱部3を成形した後、電線接続部7に電線を接続させ、屈曲部5を屈曲させる、或いは、まず、端子箱部3を成形した後、屈曲部5を屈曲させ、電線接続部7に電線を接続させるなど、どのようなものであってもよく、成形の順序は適宜選択すればよい。
このような接続端子1では、端子箱部3に、屈曲された屈曲部5と当接して屈曲部5の屈曲状態を保持する補強部9が設けられているので、補強部9によって屈曲部5の屈曲状態を保持することができ、端子箱部3と電線接続部7との配置位置を保持することができる。
また、屈曲部5は、屈曲状態を補強部9によって保持されるので、屈曲部5の板厚や幅などを低下することができ、接続端子1を小型化することができる。
さらに、補強部9は、端子箱部3と連続する一部材で形成されているので、屈曲部5の屈曲状態を保持するために、部品点数が増加することがない。
また、電線接続部7は、屈曲部5を介して端子箱部3の底壁部11と連結されているので、端子箱部3の両側壁部13,13のいずれか一方に屈曲部5を介して連結されている場合に比較して、構造を簡易化することができ、複雑な加工を施す必要がない。
さらに、屈曲部5の屈曲方向の面は、端子箱部3の端面に当接可能に配置されているので、屈曲部5が屈曲方向にさらに屈曲しようとしても、屈曲部5の屈曲方向の面が端子箱部3の端面と当接することにより、屈曲部の屈曲を規制することができる。
一方、補強部9は、屈曲部5の屈曲方向と反対側の面に当接されるので、屈曲部5が屈曲方向と反対側に屈曲しようとしても、屈曲部5の屈曲方向と反対側の面が補強部9と当接することにより、屈曲部5の屈曲を規制することができる。
また、補強部9は、屈曲部5の屈曲方向と反対側への屈曲を規制すればよいので、補強部9を設ける箇所を削減することができ、接続端子1の大型化を抑制することができる。
さらに、屈曲部5は、展開した状態で、端子箱部3と電線接続部7とを直線的に連結するので、複数の展開された接続端子1が連鎖などによって連結された場合の配置スペースを小型化することができる。
なお、本発明の実施の形態に係る接続端子では、補強部が屈曲部の屈曲方向と反対側の面を当接しているが、これに限らず、屈曲部の屈曲方向の面に当接する補強部を端子箱部に設けてもよい。
また、屈曲部は、展開された状態で、直線状に形成されているが、これに限らず、屈曲部を展開された状態で屈曲させて形成(例えば、図7参照)してもよく、この場合には屈曲部の屈曲形状を保持するように端子箱部に補強部を設ければよい。
さらに、屈曲部は、端子箱部の底壁部や両側壁部に設けられているが、これに限らず、端子箱部の上壁部に屈曲部を設けるなど、屈曲部を設ける位置は端子箱部のどの位置であってもよく、屈曲部が設けられた位置に合わせて補強部を端子箱部に設ければよい。
また、屈曲部は、ほぼ直角に屈曲されているが、これに限らず、屈曲部の屈曲する角度はどのような角度であってもよい。
1…接続端子
3…端子箱部
5…屈曲部
7…電線接続部
9…補強部
11…底壁部
3…端子箱部
5…屈曲部
7…電線接続部
9…補強部
11…底壁部
Claims (4)
- 平板状の板材を折り曲げて形成され相手端子に接続される端子箱部と、この端子箱部の端部に連続する一部材で形成され屈曲される屈曲部と、この屈曲部の端部に連続する一部材で形成され電線の端末部に接続される電線接続部とを備えた接続端子であって、
前記端子箱部には、前記端子箱部と連続する一部材で形成され、屈曲された前記屈曲部と当接して前記屈曲部の屈曲状態を保持する補強部が設けられていることを特徴とする接続端子。 - 請求項1記載の接続端子であって、
前記電線接続部は、前記屈曲部を介して前記端子箱部の底壁部と連結されていることを特徴とする接続端子。 - 請求項1又は2記載の接続端子であって、
前記電線接続部は、前記屈曲部を介して前記端子箱部側に向けて屈曲され、
前記屈曲部の屈曲方向の面は、前記端子箱部の端面に当接可能に配置され、
前記補強部は、前記屈曲部の屈曲方向と反対側の面に当接されることを特徴とする接続端子。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の接続端子であって、
前記屈曲部は、展開した状態で、前記端子箱部と前記電線接続部とを直線的に連結することを特徴とする接続端子。
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2015
- 2015-06-12 JP JP2015119278A patent/JP2017004841A/ja not_active Abandoned
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