JP2016023453A - 逆打ち支柱の構築方法、及び、逆打ち支柱の建て込み方法 - Google Patents

逆打ち支柱の構築方法、及び、逆打ち支柱の建て込み方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016023453A
JP2016023453A JP2014147616A JP2014147616A JP2016023453A JP 2016023453 A JP2016023453 A JP 2016023453A JP 2014147616 A JP2014147616 A JP 2014147616A JP 2014147616 A JP2014147616 A JP 2014147616A JP 2016023453 A JP2016023453 A JP 2016023453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strut
hole
welding
striking
constructing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014147616A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6428014B2 (ja
Inventor
裕二 平野
Yuji Hirano
裕二 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2014147616A priority Critical patent/JP6428014B2/ja
Publication of JP2016023453A publication Critical patent/JP2016023453A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6428014B2 publication Critical patent/JP6428014B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】逆打ち支柱の長さ及び重量にかかわらず採用できると共に、施工性を向上でき、工期を短縮できる逆打ち支柱の構築方法又は建て込み方法を提供する。【解決手段】逆打ち工法を実施する現場に搬入された複数のクロスH型鋼10A、10B、10C、10D、10Eを溶接により接合することによって逆打ち支柱10を構築する方法である。当該構築方法では、まず、逆打ち支柱10の全長未満の所定長さの部分を、複数のクロスH型鋼10A、10B、10Cを横に倒した状態で溶接により接合することによって構築する。また、現場の地盤を削孔することにより孔2を形成する。そして、逆打ち支柱10の上記所定長さの部分をクレーン22で建て起こして孔2の中に挿入し、該逆打ち支柱10Zの上にクロスH型鋼10Dを溶接により接合する。【選択図】図6

Description

本発明は、逆打ち支柱の構築方法、及び、逆打ち支柱の建て込み方法に関する。
逆打ち工法の実施に際しては、長大な逆打ち支柱を現場に輸送するのが困難であることから、輸送可能な長さの鉄骨材を現場に輸送し、現場において、該鉄骨材を溶接により接合することによって長大な逆打ち支柱を構築している(例えば、特許文献1の段落0002〜0003参照、特許文献2参照)。ここで、特許文献1の段落0002〜0003には、鉄骨材を横倒し状態でターニングローラーに設置し、該鉄骨材をターニングローラーで回転させながら溶接することが記載されている。一方、特許文献2には、逆打ち支柱を建て込む孔内で鉄骨材を立てた状態で溶接により接合することが記載されている。
特開2013−122149号公報 特開2014−111868号公報
逆打ち工法による地下躯体の施工が大深度化するほど、逆打ち支柱が長大になり、大重量になる。さらに、柱の本数が少ないロングスパンの建物では、各柱に作用する軸力が大きくなることから、逆打ち支柱を大断面、大重量にせざるを得なくなる。しかしながら、かかる大重量の逆打ち支柱に対応できるターニングローラーは存在しなかった。また、かかる大重量の逆打ち支柱を2台のクレーン(親機と相番機)で吊って建て起こす場合、親機と相番機とで逆打ち支柱の両端を吊ると、逆打ち支柱に弾性範囲を超える座屈が生じる可能性があり、一方で、該座屈が生じないように相番機の吊り位置を材軸方向中央側へずらすと、相番機に負担させる荷重が大きくなることから、相番機の大型化が必要になる。
特許文献2に記載されているように、鉄骨材を孔内で立てた状態で溶接することにより長大な逆打ち支柱を構築する場合には、鉄骨材の支持点の盛り替えの回数が多くなり、また支持点の盛り替えの度に鉄骨材の鉛直精度を調整しなければならない。さらに、逆打ち支柱が長くなるほど鋼材の肉厚を大きくして剛性を高くする必要があり、鋼材の肉厚が大きくなるほど溶接にかかる時間が長くなる。よって、かかる場合には、施工性や工期の面で課題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、逆打ち支柱の長さ及び重量にかかわらず採用できると共に、施工性を向上でき、工期を短縮できる逆打ち支柱の構築方法又は建て込み方法を提供することを課題とするものである。
本発明に係る逆打ち支柱の構築方法は、逆打ち工法を実施する現場に搬入された複数の鉄骨材を溶接により接合することによって逆打ち支柱を構築する方法であって、逆打ち支柱の全長未満の所定長さの部分を、複数の鉄骨材を横に倒した状態で溶接により接合することによって構築する工程と、前記現場の地盤を削孔する工程と、逆打ち支柱の前記所定長さの部分を揚重機で建て起こして前記地盤に形成した孔の中に挿入する工程と、前記孔に挿入した逆打ち支柱の前記所定長さの部分の上に鉄骨材を溶接により接合する工程とを備える。
前記逆打ち支柱の構築方法において、前記孔を、当該逆打ち支柱の本設位置とは異なる位置に形成してもよい。この場合、前記孔を、他の逆打ち支柱の本設位置に形成してもよい。
また、前記逆打ち支柱の構築方法において、鋼管を、前記逆打ち支柱の本設位置とは異なる位置に圧入する工程を備え、前記鋼管により、前記孔の崩壊を防止してもよい。
また、本発明に係る逆打ち支柱の建て込み方法は、逆打ち工法を実施する現場に搬入された複数の鉄骨材を溶接により接合することによって逆打ち支柱を構築し、該逆打ち支柱を建て込む方法であって、逆打ち支柱の全長未満の所定長さの部分を、複数の鉄骨材を横に倒した状態で溶接により接合することによって構築する工程と、前記現場の地盤を削孔する工程と、逆打ち支柱の前記所定長さの部分を揚重機で建て起こして前記地盤に形成した孔の中に挿入する工程と、前記孔に挿入した逆打ち支柱の前記所定長さの部分の上に鉄骨材を溶接により接合する工程と、構築した逆打ち支柱を揚重機で前記孔から本設位置に移送して建て込む工程とを備える。
本発明によれば、逆打ち支柱の長さ及び重量にかかわらず採用できると共に、施工性を向上でき、工期を短縮できる逆打ち支柱の構築方法又は建て込み方法を提供することができる。
一実施形態に係る逆打ち支柱を示す立面図である。 逆打ち支柱の配置の一実施例を示す図である。 逆打ち支柱を構築する手順を示す立面図である。 逆打ち支柱を構築する手順を示す立面図である。 逆打ち支柱を構築する手順を示す立面図である。 逆打ち支柱を構築する手順を示す立面図である。 逆打ち支柱を構築する手順を示す立面図である。 逆打ち支柱を構築する手順を示す立面図である。 逆打ち支柱を構築する手順を示す立面図である。 逆打ち支柱を建て込む手順を示す立面図である。 逆打ち支柱を建て込む手順を示す立面図である。 逆打ち支柱を建て込む手順を示す立面図である。 逆打ち支柱を建て込む手順を示す立面図である。 逆打ち支柱を建て込む手順を示す立面図である。 逆打ち支柱を建て込む手順を示す立面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、一実施形態に係る逆打ち支柱10を示す立面図である。この図に示すように、逆打ち支柱10は、輸送可能な長さの複数のクロスH型鋼10A、10B、10C、10D、10Eを溶接により接合して長尺化したものであり、その下部は、鉄筋コンクリート造の場所打ちの杭1に埋設されている。また、逆打ち支柱10の頭部(クロスH型鋼10E)は偏芯している。また、杭1は、拡底部1Aと、拡底部1Aより上側に設けられた節部1Bとを備える多段拡径杭である。
図2は、逆打ち支柱10、11、12、13の配置の一実施例を示す図である。この図に示すように、逆打ち支柱10は、逆打ち工法により施工する地下躯体の所定位置に一列に並べて配され、逆打ち支柱11、12、13は、逆打ち支柱10の列の周囲に配されている。
ここで、本実施例に係る地下躯体は大深度(例えば、GL−35m以上)まで構築されるため、逆打ち支柱10、11、12、13は長尺である。特に、逆打ち支柱10の全長は、40mを超える。また、当該地下躯体と同時に施工される地上躯体には、ロングスパンの梁が架設されることにより広範囲の無柱空間が形成されるところ、このロングスパンの梁を支持する柱が、逆打ち支柱10に接合される。そのため、逆打ち支柱10は、高軸力を負担できるように大断面となっており、これにより大重量(例えば、80t以上)となっている。
なお、逆打ち支柱10の列の隣りに逆打ち支柱11の列が配されるが、その列の一の逆打ち支柱11の本設位置(矢印Aで図示)において、後述の逆打ち支柱10の溶接工程が実施される。
図3〜図9は、逆打ち支柱10を構築する手順を示す立面図である。まず、図3に示すように、逆打ち支柱11の本設位置(図2の矢印Aの位置)に、仮設の孔2を掘削する。ここで、孔2は、逆打ち支柱10の溶接工程において逆打ち支柱10Z(逆打ち支柱10の全長未満の所定長さの部分)を挿入するためのものであると共に、後に逆打ち支柱11を建て込むためのものでもある。
本工程では、まず、後に施工する杭3の芯出しを行い、パワージャッキ(図示省略)を孔2の施工位置に設置する。次に、表層ケーシング5をパワージャッキで孔2の施工位置の表層に建て込む。そして、孔2を掘削して孔2内に安定液を注入する。その後、孔内保護用の仮設ケーシング6をパワージャッキで孔2の杭3の頭部の近傍まで建て込む。この仮設ケーシング6の直径は表層ケーシング5よりも小径である(例えば、前者はφ2500mmで後者はφ2700mm)。そして最後に、逆打ち支柱10を支持する架台7と、溶接作業用の足場8とを地上に設置する。
架台7には、逆打ち支柱10を通すための開口が形成されている。また、架台7の内周には、逆打ち支柱10を案内するガイド(図示省略)が設けられている。また、足場8の高さは、後述のヤットコ9の高さを超えるように設定されている(図9参照)。
一方で、ターニングローラー(図示省略)を用いて複数本のクロスH型鋼10A、10B、10Cを横倒しの状態で溶接により接合することによって、所定長さ(逆打ち支柱10の全長未満)の逆打ち支柱10Zを構築する。そして、図4に示すように、逆打ち支柱10Zの頭部(クロスH型鋼10C)に複数の仮受けブラケット14を取り付け、逆打ち支柱10Zの軸方向中央部に複数のパンタグラフジャッキ15を取り付ける。また、逆打ち支柱10Zの上部(仮受けブラケット14より下側)に複数のガイドレール16を取り付ける。複数の仮受けブラケット14、複数のパンタグラフジャッキ15、及び複数のガイドレール16は、逆打ち支柱10のフランジに取り付ける。複数のガイドレール16は、架台7に設けたガイドと協働して逆打ち支柱10の上部を位置決めする。
ここで、逆打ち支柱10Zの長さ及び重量は、本工程で使用するターニングローラーの耐荷重や後述の建て起こし工程で使用するクレーンの揚重能力や逆打ち支柱10Zの剛性等を考慮して設定する。即ち、逆打ち支柱10Zの長さ及び重量は、既存のターニングローラーで対応でき、クレーンで吊り上げた時に弾性範囲を超える座屈が生じないように設定する。
次に、逆打ち支柱10Zを、親機と相番機との2台のクレーン(図示省略)で吊り上げる。本工程では、親機により逆打ち支柱10Zの頭部を吊り上げ、相番機により逆打ち支柱10Zの下端を吊り上げる。ここで、親機は相番機よりも大型のクレーンである(例えば、前者は650tクラスで後者は350tクラス)。
そして、親機と相番機とにより、逆打ち支柱10Zを建て起こしてから、親機により逆打ち支柱10Zを孔2の上まで移動させて孔2に挿入する。その後、傾斜計(図示省略)を逆打ち支柱10Zの上部に設置する。
そして、図5に示すように、親機により逆打ち支柱10Zを孔2の上方まで揚重し、ワイヤー17を逆打ち支柱10Zの頭部と架台7との間及び逆打ち支柱10Zの脚部と仮受けブラケット14との間に張架して逆打ち支柱10Zの歪みを確認する。また、傾斜計の値を0に設定する。
次に、図6に示すように、逆打ち支柱10Zを降下させて、逆打ち支柱10Zの荷重を、仮受けブラケット14を介して架台7で受けるようにする。そして、パンタグラフジャッキ15を伸長させて、逆打ち支柱10Zの軸方向中央部をパンタグラフジャッキ15で固定する。本工程では、パンタグラフジャッキ15で逆打ち支柱10Zの姿勢を、傾斜計の値が0になるように調整する。
次に、図7に示すように、クロスH型鋼10Dをクレーンで逆打ち支柱10Zの上に建て込む。そして、クロスH型鋼10Dの建て込み精度をトランシットや傾斜計で確認して、クロスH型鋼10Dの建て込み調整を実施する。また、クロスH型鋼10Dにガイドレール(図示省略)を取り付ける。そして、クロスH型鋼10Dの下端と逆打ち支柱10Zの天端とを溶接により接合する。その後、仮受けブラケット14をクロスH型鋼10CからクロスH型鋼10Dに盛り替える。
次に、図8に示すように、パンタグラフジャッキ15による逆打ち支柱10Z´の固定を解除して逆打ち支柱10Z´を降下させ、逆打ち支柱10Z´の荷重を、クロスH型鋼10Dの高さで仮受けブラケット14を介して架台7で受けるようにする。そして、パンタグラフジャッキ15を伸長させて、逆打ち支柱10Z´の軸方向中央部をパンタグラフジャッキ15で固定する。本工程では、パンタグラフジャッキ15で逆打ち支柱10Z´の姿勢を、傾斜計の値が0になるように調整する。
次に、クロスH型鋼10Eをクレーンで逆打ち支柱10Z´の上に建て込む。そして、クロスH型鋼10Eの建て込み精度をトランシットや傾斜計で確認して、クロスH型鋼10Eの建て込み調整を実施する。また、クロスH型鋼10Eにガイドレール(図示省略)を取り付ける。そして、クロスH型鋼10Eの下端と逆打ち支柱10Z´の天端とを溶接により接合する。
次に、図9に示すように、ヤットコ9をクレーンで逆打ち支柱10の上に建て込む。そして、ヤットコ9の建て込み精度をトランシットや傾斜計で確認して、ヤットコ9の建て込み調整を実施する。また、ヤットコ9にガイドレール18を取り付ける。そして、ヤットコ9の下端と逆打ち支柱10の天端とをボルト締結により接合する。
図10〜図15は、逆打ち支柱10を建て込む手順を示す立面図である。まず、図10に示すように、逆打ち支柱10の本設位置において、逆打ち支柱10を建て入れるための孔19を掘削する。本工程では、まず、後に施工する杭1の芯出しを行い、パワージャッキ(図示省略)を孔19の施工位置に設置する。次に、表層ケーシング20をパワージャッキで孔19の施工位置の表層に建て込む。そして、孔19を掘削しながら孔19内に安定液を注入する。ここで、杭1は多段拡径杭であるため、拡底部1A及び節部1Bの位置では掘削径を拡大する。次に、鉄筋籠21を孔19の底部に建て込む。その後、架台7を地上に設置し、表層ケーシング20に固定する。
次に、図11に示すように、逆打ち支柱10をクレーン22(上述の親機)で仮設の孔2から抜き出して孔2の上方まで移送する。
次に、図12に示すように、逆打ち支柱10を降下させて、逆打ち支柱10の荷重を、ヤットコ9のブラケットを介して架台7で受けるようにする。この際、架台7には基準線(親墨)が記されており、該基準線を基準にヤットコ9の柱芯と杭1の芯との位置合わせを行う。また、逆打ち支柱10に設置した傾斜計の値を0に設定する。
次に、図13に示すように、傾斜計で逆打ち支柱10の傾きを計測してパンタグラフジャッキ15でその傾き(歪み)を補正する。その後、視準器及び傾斜計(共に図示省略)により逆打ち支柱10の建て込み誤差を確認して基準範囲内であれば、逆打ち支柱10をパンタグラフジャッキ15で固定する。
次に、図14に示すように、杭1のコンクリートを打設する。この際、視準器及び傾斜計により逆打ち支柱10の建て込み精度を観測し、必要であれば、逆打ち支柱10の歪みや位置を補正する。その後、打設したコンクリートを養生するが、その間に、視準器及び傾斜計により逆打ち支柱10の建て込み精度を実測する。
養生期間の経過後には、逆打ち支柱10の頭部を表層ケーシング20に仮固定し、架台7、ヤットコ9を解体して撤去する。また、パンタグラフジャッキ15を撤去し、孔19内の水を回収する。その後、孔19内を表層ケーシング20の近傍まで埋め戻す。
その後、図15に示すように、逆打ち支柱10の頭部と表層ケーシング20との仮固定を解除して、表層ケーシング20の内側を埋め戻す。その後、パワージャッキを設置して該パワージャッキにより表層ケーシング20を地盤から引き抜く。
ところで、溶接工程において逆打ち支柱10を挿入していた孔2は、逆打ち支柱11を建て込むためのものであるところ、当該逆打ち支柱11は、表層ケーシング5及び仮設ケーシング6を通して建て込む。そして、表層ケーシング5及び仮設ケーシング6は、逆打ち工法における掘削工程の段階で解体・撤去する。
以上説明したように、本実施形態に係る逆打ち支柱10の構築方法は、逆打ち工法を実施する現場に搬入された複数のクロスH型鋼10A、10B、10C、10D、10Eを溶接により接合することによって逆打ち支柱10を構築する方法である。当該構築方法では、まず、第1の溶接工程において、逆打ち支柱10の全長未満の所定長さの部分(逆打ち支柱10Z)を、複数のクロスH型鋼10A、10B、10Cを横に倒した状態で溶接により接合することによって構築する。また、現場の地盤を削孔することにより孔2を形成する。そして、逆打ち支柱10の上記所定長さの部分(逆打ち支柱10Z)をクレーン22で建て起こして孔2の中に挿入し、第2の溶接工程において、該逆打ち支柱10Zの上にクロスH型鋼10Dを溶接により接合し、さらにその上にクロスH型鋼10Eを溶接により接合する。
ここで、第1の溶接工程において構築する逆打ち支柱10Zの長さを全長未満の上記所定長さとすることによって、既存のターニングローラーで対応すること、親機と相番機との2台のクレーンで逆打ち支柱10Zを吊り上げる際に逆打ち支柱10Zに弾性範囲を超える座屈が生じないようにすること、及び、相番機に負担させる荷重を抑えて相番機の大型化を抑制することを可能にしている。そして、第2の溶接工程において逆打ち支柱10を立てた状態で行う溶接作業の長さを逆打ち支柱10の全長から上記所定長さを引いた分に抑えることによって、溶接中の逆打ち支柱10の支持点の盛り替えの回数(本実施形態では2回)を少なくすること、及び、支持点の盛り替えの度に行う逆打ち支柱10の鉛直精度の調整の回数(本実施形態では2回)を少なくすることを可能にしている。
さらに、本実施形態では、逆打ち支柱10が長大であるから、クロスH型鋼10A〜Eの肉厚を大きくして剛性を高くする必要があり、クロスH型鋼10A〜Eの肉厚が大きくなって溶接にかかる時間が長くなる。そのため、上記特許文献2に記載されているように、本設位置において、逆打ち支柱10を立てた状態で全ての溶接作業を実施するとなれば、本設位置での作業時間が長くなり、工期が延長する。しかし、本実施形態では、逆打ち支柱10を立てた状態で行う溶接作業の逆打ち支柱10の全長から上記所定長さを引いた分に抑え、当該所定長さの部分の溶接(上記第1の溶接工程)を本設位置以外で実施することによって、工期に及ぶ影響を低減している。
また、上記第2の溶接工程を、当該逆打ち支柱10の本設位置とは異なる位置に形成した孔2内で実施することによって、当該逆打ち支柱10の本設位置を削孔してから当該逆打ち支柱10の建て込みが完了するまでの時間を短縮できる。これによって、当該逆打ち支柱10を建て込むための孔19の存置期間を短縮でき、以て、孔壁の崩壊が発生する可能性を低減できる。また、当該逆打ち支柱10の本設位置での作業時間を短縮できることによって、周囲での作業に及ぶ影響を低減でき、工程設計の自由度を広げることができる。
また、上記第2の溶接工程を実施するための孔2を、他の逆打ち支柱11の本設位置に形成した孔、即ち、該逆打ち支柱11を建て込むための孔とすることによって、上記第2工程を実施するために専用で削孔を実施することを不要にしている。これによって、逆打ち支柱10を構築するのに要する工数及び時間を低減できる。
ここで、孔2内において複数本の逆打ち支柱10の溶接作業を実施するところ、孔2を存置する期間が長期間になることがある。特に、本実施形態では、逆打ち支柱10が長大であるから、クロスH型鋼10A〜Eの肉厚を大きくして剛性を高くする必要があり、クロスH型鋼10A〜Eの肉厚が大きくなって溶接にかかる時間が長くなる。そこで、本実施形態では、仮設ケーシング6を孔2の施工位置に圧入し、該仮設ケーシング6内を削孔することによって孔2を形成することによって、孔2の崩壊を防止する。これによって、複数本の逆打ち支柱10の溶接作業が長期間になった場合でも、その期間内、確実に孔2の崩壊を防止できる。
なお、上述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。例えば、上述の実施形態では、逆打ち支柱10をクロスH型鋼により構成したが、これに限らず、H型鋼や角鋼管など適宜な鉄骨材を用いることができる。
1 杭、1A 拡底部、1B 節部、2 孔、3 杭、5 表層ケーシング、6 仮設ケーシング、7 架台、8 足場、9 ヤットコ、10 逆打ち支柱、10A、10B、10C、10D、10E クロスH型鋼、10Z、10Z´、11、12、13 逆打ち支柱、14 仮受けブラケット、15 パンタグラフジャッキ、16 ガイドレール、17 ワイヤー、18 ガイドレール、19 孔、20 表層ケーシング、21 鉄筋籠、22 クレーン

Claims (5)

  1. 逆打ち工法を実施する現場に搬入された複数の鉄骨材を溶接により接合することによって逆打ち支柱を構築する方法であって、
    逆打ち支柱の全長未満の所定長さの部分を、複数の鉄骨材を横に倒した状態で溶接により接合することによって構築する工程と、
    前記現場の地盤を削孔する工程と、
    逆打ち支柱の前記所定長さの部分を揚重機で建て起こして前記地盤に形成した孔の中に挿入する工程と、
    前記孔に挿入した逆打ち支柱の前記所定長さの部分の上に鉄骨材を溶接により接合する工程と
    を備える逆打ち支柱の構築方法。
  2. 前記孔を、当該逆打ち支柱の本設位置とは異なる位置に形成する請求項1に記載の逆打ち支柱の構築方法。
  3. 前記孔を、他の逆打ち支柱の本設位置に形成する請求項2に記載の逆打ち支柱の構築方法。
  4. 鋼管を、前記逆打ち支柱の本設位置とは異なる位置に圧入する工程を備え、
    前記鋼管により、前記孔の崩壊を防止する請求項2又は請求項3に記載の逆打ち支柱の構築方法。
  5. 逆打ち工法を実施する現場に搬入された複数の鉄骨材を溶接により接合することによって逆打ち支柱を構築し、該逆打ち支柱を建て込む方法であって、
    逆打ち支柱の全長未満の所定長さの部分を、複数の鉄骨材を横に倒した状態で溶接により接合することによって構築する工程と、
    前記現場の地盤を削孔する工程と、
    逆打ち支柱の前記所定長さの部分を揚重機で建て起こして前記地盤に形成した孔の中に挿入する工程と、
    前記孔に挿入した逆打ち支柱の前記所定長さの部分の上に鉄骨材を溶接により接合する工程と、
    構築した逆打ち支柱を揚重機で前記孔から本設位置に移送して建て込む工程と
    を備える逆打ち支柱の建て込み方法。
JP2014147616A 2014-07-18 2014-07-18 逆打ち支柱の構築方法 Active JP6428014B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014147616A JP6428014B2 (ja) 2014-07-18 2014-07-18 逆打ち支柱の構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014147616A JP6428014B2 (ja) 2014-07-18 2014-07-18 逆打ち支柱の構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016023453A true JP2016023453A (ja) 2016-02-08
JP6428014B2 JP6428014B2 (ja) 2018-11-28

Family

ID=55270485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014147616A Active JP6428014B2 (ja) 2014-07-18 2014-07-18 逆打ち支柱の構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6428014B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200075949A (ko) 2018-12-18 2020-06-29 주식회사 포스코 액상금속취화(lme) 균열 저항성이 우수한 초고강도 고연성 냉연강판, 도금강판 및 이들의 제조방법
JP7356106B2 (ja) 2019-12-27 2023-10-04 株式会社竹中工務店 構真柱の建て込み方法とその方法に使用するヤットコ連結治具

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111998839B (zh) * 2020-07-10 2021-06-15 北京城建集团有限责任公司 一种基于逆作法的支撑柱定位及垂直度检测系统

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6137692Y2 (ja) * 1981-10-24 1986-10-31
JPH09125391A (ja) * 1995-11-02 1997-05-13 Shimizu Corp 構真柱の建込み方法とそれに用いる治具
WO2004055273A1 (en) * 2002-12-18 2004-07-01 Gryba Charles M Multi-level undercut excavation method using superimposed posts
JP2007120154A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Miwa Sangyo Kk 基礎杭建て込み工法
JP2013122149A (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 Ohbayashi Corp 柱の施工方法
JP2014005666A (ja) * 2012-06-25 2014-01-16 Taisei Corp 構真柱および構真柱の製造方法
JP2014111868A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Takenaka Komuten Co Ltd 構真柱の溶接接合工法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6137692Y2 (ja) * 1981-10-24 1986-10-31
JPH09125391A (ja) * 1995-11-02 1997-05-13 Shimizu Corp 構真柱の建込み方法とそれに用いる治具
WO2004055273A1 (en) * 2002-12-18 2004-07-01 Gryba Charles M Multi-level undercut excavation method using superimposed posts
JP2007120154A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Miwa Sangyo Kk 基礎杭建て込み工法
JP2013122149A (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 Ohbayashi Corp 柱の施工方法
JP2014005666A (ja) * 2012-06-25 2014-01-16 Taisei Corp 構真柱および構真柱の製造方法
JP2014111868A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Takenaka Komuten Co Ltd 構真柱の溶接接合工法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200075949A (ko) 2018-12-18 2020-06-29 주식회사 포스코 액상금속취화(lme) 균열 저항성이 우수한 초고강도 고연성 냉연강판, 도금강판 및 이들의 제조방법
JP7356106B2 (ja) 2019-12-27 2023-10-04 株式会社竹中工務店 構真柱の建て込み方法とその方法に使用するヤットコ連結治具

Also Published As

Publication number Publication date
JP6428014B2 (ja) 2018-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6830748B2 (ja) オープンケーソン施工構造及びその施工方法
KR101107567B1 (ko) Rc 구조물 역타 공법을 위한 보구조체와 수직 강재부재의 접합장치, 전용지지틀 및 이를 이용한 시공방법
JP6681148B2 (ja) 橋梁構築方法、橋梁構築方法で用いる柱体及びガイド手段
JP2017210865A (ja) 仮締切方法、仮締切構造、支保工、支保工ユニット
CN109183812A (zh) 组合式深基坑支护结构的施工方法
JP6428014B2 (ja) 逆打ち支柱の構築方法
JP6416474B2 (ja) 構造物の構築方法および支持装置
JP6668676B2 (ja) 重量物建込装置
JP5189946B2 (ja) 杭孔掘削方法
JP7011254B2 (ja) 構真柱建込み方法および構真柱建込み装置
JP2020002778A (ja) 橋脚構築方法
JP6228836B2 (ja) 逆巻き工法
CN108560566A (zh) 组合式可回收钢管柱及其深基坑支护方法
JP2017057568A (ja) 既存建物の外付け補強架構とそのユニット構体及び施工方法
JP6757003B2 (ja) 二重管杭の施工方法、及び二重管杭
CN208517947U (zh) 组合式可回收钢管柱
JP6387778B2 (ja) 地中連続壁の芯材を建て込む際に用いられる吊治具、地中連続壁の芯材の建込方法、及び地中連続壁の芯材の建込システム
JP2011089320A (ja) プレキャスト構真柱の構築方法
JP6059176B2 (ja) 仮設高架桟橋組立て用の移動昇降足場
JP5027752B2 (ja) 地下階柱の建込み方法および地下階柱
JP6220659B2 (ja) 反力受部材及び構真柱の天端の位置調整工法
JP7364105B2 (ja) 位置調整装置及び構真柱の位置調整方法
JP6792239B2 (ja) 鋼管杭の自沈防止装置及び自沈防止工法
KR102108622B1 (ko) 공기단축형 가설 스트럿 지지 구조
JP2009203750A (ja) 掘削装置と掘削方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181015

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6428014

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150