JP2016023438A - 建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】日射の影響や外部からの視線の制御が可能であると共に、室内の通風換気及び窓からの採光を確保可能な外周壁を備える建物を提供すること。【解決手段】内側外周壁と外側外周壁と、で構成される外周壁を備え、前記内側外周壁は、建物の室内に面する内壁層と、少なくとも断熱層を含み前記内壁層よりも外側の位置に平行して立設される複合壁層と、を備え、前記外側外周壁は、前記複合壁層の外側に立設された外壁層を備え、前記内壁層及び前記外壁層のそれぞれには、幅方向において略同一寸法及び略同一位置の開口が区画されており、前記複合壁層には、窓枠部材で区画された窓用開口が設けられており、前記幅方向において、前記開口を区画する前記内壁層及び前記外壁層それぞれの端面の位置は、前記窓用開口を区画する前記窓枠部材の縦枠の枠内面の位置に略一致する。【選択図】図7

Description

本発明は、外周壁を備える建物に関し、特に、外周壁が内側外周壁及び外側外周壁を備える建物に関する。
住宅等の建物においては、鉄骨で梁や柱等の躯体を形成すると共に、外装材としてALC(Autoclaved Lightweight aerated Concretepanelsの略。軽量気泡コンクリートともいう。)パネルなどを用いて外周壁を形成することが一般的に行われている。
この他に、特許文献1には、コンクリートを躯体とした建物において、コンクリート躯体に張り付けた下地材としてのALCパネルに、胴縁を介して外装材としての金属サイディングを取り付け、二重壁構造の外周壁としたものが開示されている。
特開2005−155119号公報
しかしながら、上述の従来の建物では、外周壁が吸収した日射熱が少なからず室内に伝わり、夏季の室温上昇の一因となっていた。また、隣地側には、隣家の窓が迫っている場合が多く、窓を設けても安易に開けることができず、室内の通風の確保が困難な場合がある。その一方で、外部からの視線を遮るような部材を窓の近傍に設けると、窓から十分な採光を確保することが難しくなる。
本発明の目的は、日射の影響や外部からの視線の制御が可能であると共に、室内の通風換気及び窓からの採光を確保可能な外周壁を備える建物を提供することである。
本発明の第1の態様の建物は、所定の平面モジュールに基づき構築される建物であって、前記所定の平面モジュールに基づき格子状に配された仮想基準線の交点に立設された複数の柱と、前記仮想基準線上かつ隣り合う2本の柱間に架設された複数の梁と、前記柱及び前記梁からなる架構の周囲に立設される外周壁と、を備え、前記外周壁は、建物の内部空間を区画する内側外周壁と、前記内側外周壁とは分離独立して立設された外側外周壁と、で構成され、前記内側外周壁は、前記所定の平面モジュールの整数倍の幅寸法を有する複数の内壁パネルの組み合わせにより構成され建物の室内に面する内壁層と、少なくとも断熱層を含み前記内壁層よりも外側の位置に平行して立設される複合壁層と、を備え、前記外側外周壁は、前記所定の平面モジュールの整数倍の幅寸法を有する複数の外壁パネルの組み合わせにより構成され、前記複合壁層の外側に立設された外壁層を備え、前記複数の内壁パネル及び前記複数の外壁パネルが、互いに平行してパネル幅方向に直線状に連接される直線部分において、前記内壁層及び前記外壁層のそれぞれには、前記パネル幅方向において前記所定の平面モジュールの整数倍の略同一の幅寸法を有し、前記パネル幅方向において略同位置に位置する開口が、隣接する2つの内壁パネル及び隣接する2つの外壁パネルを離隔して配置することにより区画されており、前記複合壁層には、窓枠部材で区画された窓用開口が設けられており、前記パネル幅方向において、前記開口を区画する前記2つの内壁パネル及び前記2つの前記外壁パネルそれぞれの端面の位置は、前記窓用開口を区画する前記窓枠部材の縦枠の枠内面の位置に略一致することを特徴とするものである。
本発明の1つの実施形態として、前記複数の内壁パネルは、前記直線部分において、前記複数の柱のうち建物の外周部に位置する少なくとも2本の外周柱を通る外周部仮想基準線の内側の位置、かつ、前記少なくとも2本の外周柱に挟まれる位置で、前記パネル幅方向に直線状に配列されており、前記直線部分の端部を構成する内壁パネルの端面と、前記少なくとも2本の外周柱との間には、前記所定の平面モジュールの整数倍の幅寸法を有さない調整パネルが配置されることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記外壁層は、前記複数の外壁パネルを、外周柱よりも外側の位置で組み合わせることにより構成されており、建物の出隅部は、平面視でパネル幅方向が互いに直交する2枚の外壁パネルを離隔した状態で配置することにより構成されていることが好ましい。
本発明によれば、日射の影響や外部からの視線の制御が可能であると共に、室内の通風換気及び窓からの採光を確保可能な外周壁を備える建物を提供することができる。
本発明の一実施形態としての建物の全体構成を示す斜視図である。 図1に示す建物の1階平面図である。 図1に示す建物の2階平面図である。 図1に示す建物の3階平面図である。 図1に示す建物の北側立面図である。 図1に示す建物の東側立面図である。 図1に示す建物の南側立面図である。 図1に示す建物の西側立面図である。 図2(a)〜図2(c)におけるI−I断面図である。 図1〜4に示す建物の外周壁の一部の詳細を示す平面図である。 図1〜4に示す建物の外周壁の一部の詳細を示す縦断面図である。 図1〜4に示す建物の外周壁に設けられた窓部の詳細を示す平面図である。 図1〜4に示す建物の外周壁に設けられた窓部の詳細を示す縦断面図である。 図9(a)及び(b)は、調整パネルの例を示す平面図である。
以下、本発明に係る建物の実施形態としての、外周壁40を備える建物1について、図1〜図9を参照して説明する。なお、各図において共通する部材には、同一の符号を付している。
図1は、建物1の全体構成を示す斜視図である。図2(a)〜(c)は、建物1の各階の平面図であり、図2(a)は1階平面図、図2(b)は2階平面図、図2(c)は3階平面図である。図3(a)〜(d)は、建物1を東西南北の各方向から見た場合の立面図であり、図3(a)は北側立面図、図3(b)は東側立面図、図3(c)は南側立面図、図3(d)は西側立面図である。図4は、図2(a)〜(c)におけるI−I断面図である。図5は、外周壁40の一部の詳細を示す平面図である。図6は、外周壁40の一部の詳細を示す縦断面図である。なお、本実施形態において、「外側」とは、建物1の「屋外側」を意味し、「内側」とは、建物1の「屋内側」を意味する。また、図1では、説明の便宜上、外周壁40の一部を取り外した状態を示している。
図1〜図4に示すように、建物1は、鉄骨造ラーメン構造の架構を有する3階建ての工業化住宅であり、地盤に固定される基礎2と、柱20や梁30などの構造部材で構成された架構を有し、基礎2に固定された上部構造体3と、で構成されている。図2(a)〜(c)に示すように、建物1は、東西にやや長い長方形の敷地に建っており、西側が接道し、他の三方向(東側、北側及び南側)は隣家に面している。建物1は、敷地形状に対応して東西にやや長い略長方形の陸屋根形式の3階建て住宅である。外周壁40の東側は隣家に近接しているが、外周壁40の北側及び南側は、隣家とはある程度離隔しており、隣家からの類焼被害を受ける可能性は比較的低い。なお、上部構造体3の架構を構成する構造部材は、予め規格化(標準化)されたものである。従って、構造部材は工場にて製造され、建築現場にて上部構造体3の架構が組み立てられる。
上部構造体3の第1〜3層には、玄関や階段室などの動線環境空間、給湯器や室外機等の設備機器が利用される台所、浴室などの設備空間、及び居住者が生活する居間、食堂、寝室等の居室空間が形成されている。これらの空間の詳細は後述する。
また、図2(a)〜(c)に示すように、建物1は、所定の平面モジュールMに基づいて構築されている。平面モジュールMとは、建築において設計上の基準となる基本寸法を意味し、建物1は、隣り合う柱の中心間距離などの平面寸法が平面モジュールMの整数倍となるように構成されている。つまり、基礎2の基礎梁(本実施形態では立ち上がり部12)、上部構造体3の柱20及び梁30は、平面視において、この平面モジュールMに等しいピッチで格子状に配された仮想基準線X1〜X3及びY1〜Y4(以下、単に「基準線」と記載する。)上の所定位置に、各部材の中心位置が一致するように配置されている。なお、本実施形態の建物1の平面モジュールMは305mmであるが、この寸法に限られるものではない。以下、建物1について詳細に説明する。
図1、図4に示すように、基礎2は、鉄筋コンクリート造の断面T字状の布基礎であり、フーチング部11と、基礎梁としての立ち上がり部12とを備える。基礎2は、平面視において、基準線上に格子状に形成され、上部構造体3の柱20が立設される基準線同士の交点部分には、露出型固定柱脚工法により柱脚を固定するための柱脚固定部13が形成されている。
フーチング部11内には、幅方向に所定の間隔で配された複数の主筋と、主筋同士を連結する配力筋とが設けられている。なお、主筋とは、主に地反力による曲げに対抗する鉄筋をいう。フーチング部11の主筋と配力筋とは、予め工場で溶接され、溶接された状態で現場に搬入される。立ち上がり部12内には、鉛直方向上部及び下部それぞれにおいて基礎2の長手方向に延在する主筋と、長手方向において所定のピッチで、主筋を囲むように配置される「ロ」の字状のせん断補強筋(スターラップ)とが設けられている。立ち上がり部12の主筋とせん断補強筋についても、予め工場で溶接され、溶接された状態で現場に搬入される。柱脚固定部13内には、複数のフープ筋を溶接することにより篭状に組み立てられた鉄筋が4本のアンカーボルトを取り囲むように設けられている。なお、立ち上がり部12の主筋は、端部に定着板を有する定着筋にて柱脚固定部13に定着される。
基礎2は、上部構造体3からの鉛直荷重を地盤に分散して伝達する機能に加えて、後述する上部構造体3における1階の外壁パネル49の一部や1階床を構成する床パネル80を支持する機能を有している。なお、基準線からある程度離れた位置で外壁パネル49を支持する場合には、上述した立ち上がり部だけの鉄筋コンクリート造の基礎小梁14が配置され、この基礎小梁14に1階部分に配置される外壁パネル49の下端部が固定される。この他に、1階床を構成するALCパネルなどの床パネル80を支持するだけの機能を有する鉄骨小梁が設けられている。
立ち上がり部12のうち、柱脚固定部13が形成される部分(平面視で基準線の交点部分)では、立ち上がり部12の上面から一端部が突出するアンカーボルトが設けられている。なお、この柱脚固定部13のためのアンカーボルト以外にも、1階の外壁パネル49や上述した鉄骨小梁等を固定するための小径のアンカーボルトが、立ち上がり部12の所定位置に設置されている。
図1、図2に示すように、上部構造体3は、複数の柱20と、2本の柱20間に架設された複数の梁30と、外周壁40と、を備える。複数の柱20は、図2(a)〜(c)に示すように、平面モジュールMに基づき格子状に配された複数の基準線の交点に立設されている。複数の梁30は、基準線上かつ隣り合う2本の柱20間に架設されている。このように、上部構造体3は、複数の柱20及び複数の梁30により架構が構成されている。外周壁40は、柱20及び梁30から構成された架構の周囲に立設されている。
柱20は角形鋼管で構成されており、柱20の側面の所定の高さ位置にはボルト孔が穿設され、梁30が接合される梁接合部21(図1参照)が形成されている。隣接する柱20同士を連結する梁30はH形鋼からなり、H形鋼の両端には、柱20の梁接合部21に形成されたボルト孔に対応する位置にボルト孔が穿設された接合プレート31(図1参照)が溶接されている。そして、梁接合部21と接合プレート31とが高力ボルトにより剛接合されることにより、柱20と梁30とが接合されている。
柱20の柱脚部22(図1参照)には、基礎2の柱脚固定部13におけるアンカーボルトを挿通可能なボルト孔を有するベースプレート22aが溶接されており、露出型固定柱脚工法により基礎2に接合されている。
梁30は、平面モジュールMの整数倍の呼び長さ(梁30を架設する2本の柱間の芯同士の寸法)を有しており、平面モジュールMに対応した刻み寸法で複数種のものが用いられる。なお、梁30に取り付ける各種部材の寸法を統一して部品種類を減らすことができるように、梁30の梁成、幅及びウェブ厚は、設置階や呼び長さにかかわらず全て共通としている。
また、複数の柱20及び複数の梁30のうち、建物1の外周部に位置する外周柱20a及び外周梁30aには、建物1の外側方向に向かって突出し、後述する外周壁40の外壁パネル49を支持するために用いられるブラケット56が接合されている。
建物1の外周部に位置する外周柱20aとブラケット56とは、上述した柱20と梁30との接合方法と同様の方法により接合されている。具体的に、ブラケット56はH形鋼からなり、その一端には、外周柱20aの梁接合部21に形成されたボルト孔に対応する位置にボルト孔が穿設された接合プレート56aが溶接されている。そして、ブラケット56の接合プレート56aと、外周柱20aの梁接合部21のうち、梁30が接合されていない建物1の外側方向の側面とを、高力ボルトにより剛接合することにより、ブラケット56は外周柱20aから持ち出され、外周柱20aに片持ち状態で支持される。なお、本実施形態では外周柱20aから持ち出されたブラケット56を「柱出し片持ちブラケット」と呼ぶ。
また、梁30の上下フランジ及びウェブには、平面モジュールMに基づくピッチで、他の部材をボルト接合により固定するためのボルト孔が穿設されており、建物1の外周部に位置する外周梁30aとブラケットとは、外周梁30aのウェブとブラケット56の接合プレート56aとを高力ボルトによりボルト接合され、ブラケット56は外周梁30aから持ち出され、外周梁30aに片持ち状態で支持される。なお、本実施形態では外周梁30aから持ち出されたブラケット56を「梁出し片持ちブラケット」と呼ぶ。
ここで、梁30は、2本の柱20により支持される大梁であるが、この梁(大梁)30に加えて、対向する梁30間に架設され床パネル80を支持する小梁を適宜設ける構成としてもよい。小梁を設ける場合には、この小梁についても上述の梁(大梁)30と同様、平面モジュールMの整数倍の呼び長さを有し、上下フランジ及びウェブに平面モジュールMに基づくピッチでボルト孔が穿設されたものとすることができる。
外周壁40は、建物1の内部空間に面する内側外周壁41と、耐火性を有し、内側外周壁41とは分離独立して、内側外周壁41に対して所定の離隔寸法をもって平行に立設された外側外周壁42と、で構成された二重壁構造を有する。
内側外周壁41は、最外面に形成された防水層及びこの防水層の内側に形成された断熱層を備える。具体的に、内側外周壁41は、所定の平面モジュールMの整数倍の幅寸法を有する複数の内壁パネル43の組み合わせにより構成され建物1の室内に面する内壁層44と、防水層及び断熱層を含み、内壁層44よりも外側の位置に平行して立設される複合壁層45と、を備える。
より具体的には、図5及び図6に示すように、内側外周壁41は、外側から順に、メッキ鋼板からなる防火層及び防水層としてのスパンドレル45a、このスパンドレル45aを固定する下地となる横胴縁45b、透湿防水層としての防水紙45c、ボード状面材としての石膏ボード45d、断熱層としての例えばフェノールフォーム製などの2枚のボード状断熱材45e、及び気密層としての気密シート45fを備える複合壁層45と、複合壁層45の内側において離隔して配置された蓄熱層としての内壁層44と、を備えている。
スパンドレル45a、胴縁45b、防水紙45c、石膏ボード45d及び2枚のボード状断熱材45eのうち外側のボード状断熱材450eは、建物1の外周部に位置する外周柱20a及び外周梁30aと干渉しない位置、すなわち、外周柱20a及び外周梁30aよりも外側の位置に配置されている。そのため、防火層、防水層、透湿防水層及び断熱層は、鉛直方向(上下方向)及び水平方向(左右方向)に途切れることなく連続して配置されている。なお、本実施形態では防火層及び防水層としてスパンドレル45aを用いているが、防火層と防止層を別部材で構成してもよい。
内側のボード状断熱材451eは、上下の外周梁30a間であって、外側寄りの位置に複数立設された軽鉄製リップ溝形鋼のスタッド(間柱)46の間の空間を満たすように配置されている。なお、ボード状断熱材45eの材料としては、フェノールフォーム製のものに限らず、押出発泡ポリスチレン(XPS)製、ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)製などのボード状断熱材を用いてもよい。また、内側のボード状断熱材451eについては、グラスウール等の充填断熱材に代えることも可能である。
気密シート45fとしては、例えば、合成樹脂系のシートやアルミニウムを含む金属箔のようなシートを用いることができる。
内壁層44は、内壁パネル43としてのALCパネルから構成されており、塗装は施されずにALCの素地をそのまま現した状態としている。内壁パネル43の取り付けに関しての詳細は後述する。上述したように、内壁パネル43は、平面モジュールMの整数倍の幅寸法を有しており、内壁層44は、隣接する2枚の内壁パネル43の端面同士が当接した状態で立設される内壁当接部分と、隣接する2枚の内壁パネル43が、この2枚の内壁パネル43の端面同士が開口47を区画するように、離隔して立設される内壁離隔部分と、を有している。
なお、隣接する2枚の内壁パネル43により区画された開口47についてもパネル幅方向において平面モジュールMの整数倍の幅寸法となるように、これら2枚の内壁パネル43は離隔して配置されている。また、本実施形態の内壁パネル43は、平面モジュールMの2倍の幅寸法(610mm)を有するものであるが、これに限らず、平面モジュールMに基づいた刻み寸法で変更することが可能である。
また、内壁パネル43は、平面視で、外周梁30aと重なる位置、すなわち、外周柱20aと干渉する位置に配列されている。具体的に、内壁パネル43は、平面視で、少なくとも2本の外周柱20aを通る外周部仮想基準線X1、X3、Y1又はY4の内側、かつ、これら2本の外周柱20aに挟まれる位置において、この外周部仮想基準線X1、X3、Y1又はY4と平行する方向(パネル幅方向)に直線状に配列されている。そのため、例えば、建物1のコーナー部(外観上は建物1の出隅部、室内から見た場合には入隅部である。図2(a)〜(c)参照)などの、内壁層44と外周柱20aとが干渉する位置では、内壁パネル43の端面と外周柱20aとの間に、平面モジュールMの整数倍の幅寸法を有さない、幅詰めされた調整パネル48が配置される。このように、外周柱20aに隣接する部分だけに平面モジュールMに基づかない幅寸法を有する調整パネル48を配置する構成とすれば、内壁パネル43と調整パネル48との幅寸法の差が目立ちにくく、内壁層44の意匠性が損なわれ難い。
図9(a)及び(b)それぞれは、調整パネル48の一例を示している。図9(a)に示す2枚の調整パネル48は、内壁パネル43と同材料で構成されたものであり、そのパネル幅は、外周柱20aと干渉する位置に配置可能なように、幅詰めされている。つまり、図9(a)に示す2枚の調整パネル48は、いずれも、平面モジュールMの整数倍の幅寸法を有さないものである。また、図9(b)に示す2枚の調整パネル48は、その一方は図9(a)に示すものと同じであり、他方は、内壁パネル43とは異なる材料として木質材料で構成されたものである。図9(b)に示す2枚の調整パネル48についても、平面モジュールMの整数倍の幅寸法を有さないものである。
なお、調整パネル48の材料としては、図9(b)に示すように、木質材料など、内壁パネル43と異なる各種材料を用いることが可能であるが、内壁層44の意匠的を考慮し、内壁パネル43と同材料で構成することが好ましい。
外側外周壁42は、所定の平面モジュールMの整数倍の幅寸法を有する複数の外壁パネル49の組み合わせにより構成された、内側外周壁41の複合壁層45の外側に位置する外壁層50を備える。
外壁層50は、耐火性を有する内壁パネル49としてのALCパネルから構成されており、予め全面に吹き付け塗装が施されており、塗膜が形成された上でその内面が、後述する鼻先梁57に取り付けられることにより位置が固定されている。外壁パネル49の取り付けに関しての詳細は後述する。なお、外壁層50は、上述したALCパネルから構成されるものに限られず、耐火性を有する金属系や窯業系のサイディング材を用いることも可能である。
上述したように、外壁パネル49は、平面モジュールMの整数倍の幅寸法を有しており、外壁層50は、隣接する2枚の外壁パネル49の端面同士が当接した状態で立設される外壁当接部分と、隣接する2枚の外壁パネル49が、この2枚の外壁パネル49の端面同士が開口51を区画するように、離隔して立設される外壁離隔部分と、を有している。
なお、隣接する2枚の外壁パネル49により区画された開口51についてもパネル幅方向において平面モジュールMの整数倍の幅寸法となるように、これら2枚の外壁パネル49は離隔して配置されている。また、本実施形態の外壁パネル49は、平面モジュールMの2倍の幅寸法(610mm)を有するものであるが、これに限らず、平面モジュールMに基づいた刻み寸法で変更することが可能である。
外壁層50は、複数の外壁パネル49を、外周柱20aよりも外側の位置で組み合わせることにより構成されているため、外周柱20aと干渉することはない。また、上述したように、防水層を含む内側外周壁41が内側にあるため、外側外周壁42において建物1の防水機能を確保する必要が無い。そのため、建物1の出隅部(建物1のコーナー部の一種)は、平面視でパネル幅方向が互いに直交する2枚の外壁パネル49を離隔した状態で配置することにより構成し、建物1の出隅部を簡素化している。このようにすることにより、建物の出隅部用の専用部材を用意する必要や特殊な工事を行う必要が無く、平面モジュールMの整数倍の幅寸法を有する外壁パネル49を加工することなく使用できるため、コストを抑制できる他、施工性も向上する。なお、離隔した状態で配置された2枚の外壁パネル49同士は、例えばL型のアングルやフラットバー等を用いてボルト接合することにより連結される。
なお、本実施形態の外側外周壁42は、外壁層50のみで構成されているが、別の層を組み合わせて複数層の構成とすることも可能である。
次に、外周壁40の柱20及び梁30への取り付け構造について説明する。各階の内側外周壁41は、上下の外周梁30aに対して位置が固定されている。具体的には、図6に示すように、内側外周壁41の内壁層44を構成する内壁パネル43は、その上部が断面L字状の長尺部材を複数組み合わせることにより構成された上部固定用金物52を介して、ねじやビス、ボルト及びナット等の締結手段により上側の外周梁30aの下側フランジに対して固定されている。また、内壁パネル43の下部は、断面L字状の長尺部材で構成された下部固定用金物53を介して、ねじやビス等の締結手段により床パネル80に対して固定されている。
内側外周壁41の複合壁層45は、上述したスタッド46の上下端を挟む一対の横枠部材54、55を介して、上下の外周梁30aに対して固定されている。横枠部材54、55それぞれは溝形鋼により構成されており、互いの開口部(溝)が対向するように、上下の外周梁30aの長手方向に沿って延在している。この一対の横枠部材54、55の間には、複数のスタッド46が配置されており、スタッド46の上端及び下端は、それぞれ横枠部材54、55に対してねじやビス等の締結手段により固定されている。複合壁層45を構成するスパンドレル45a、横胴縁45b、防水紙45c、石膏ボード45d、2枚のボード状断熱材45e、及び気密シート45fは、ねじやビス等の締結手段によりスタッド46に対して直接的に又は間接的に固定されている。従って、一対の横枠部材54、55を上下の外周梁30aに固定することにより、具体的には上側の横枠部材54を上側の外周梁30aの下側フランジに固定すると共に下側の横枠部材55を下側の外周梁30aの上側フランジ(一階部の場合には基礎梁としての立ち上がり部12)に固定することにより、複合壁層45が外周梁30aに対して固定される。
次に外側外周壁42の取り付け構造を説明する。外周柱20a及び外周梁30aからは、建物1の周方向において所定の間隔で、上述したブラケット56(柱出し片持ちブラケット及び梁出し片持ちブラケット)が持ち出されており、ブラケット56は、内側外周壁41を貫通して内側外周壁41よりも外側に突出している。ブラケット56はH形鋼で構成されており、内側外周壁41よりも外側で露出する部分においては、周囲に鋼板が付加された横断面「日」の字状(横断面外形は四角)となっている。また、ブラケット56の先端側には、建物1の周方向において隣接するブラケット56の先端同士を連結する鼻先梁57が架け渡されている。この鼻先梁57は、ブラケット56により支持されており、外壁層50を構成する外壁パネル49は、この鼻先梁57に対してねじやビス、ボルト及びナット等の締結手段により固定されている。
より具体的には、図6に示すように、鼻先梁57は、断面コの字状の溝形鋼57aと、この溝形鋼57aの溝内に配置されたハット状断面部材57bと、で構成されている。溝形鋼57aは、その溝が外側に開口した状態となるように、ブラケット56の先端面上に固定されている。ハット状断面部材57bは、溝形鋼57aの溝底面に対して当接し、ボルト及びナット等の締結手段により溝形鋼57aの底板に対して固定される一対の平板状フランジ部58と、この一対の平板状フランジ部58の間で平板状フランジ部58よりも外側に突出する突出部59と、を備える。外側外周壁42の外壁層50を構成する外壁パネル49は、ハット状断面部材57bの突出部59に対して、締結手段により固定されている。なお、本実施形態の溝形鋼57aの上端または下端に位置する溝壁部には、断面L字状の外壁固定用金物60が固定されている。この外壁固定用金物60は、溝形鋼57aの溝壁部とボルト及びナットにより固定される水平面部60aと、外壁パネル49とねじやビス等により固定される鉛直面部60bと、で構成されている。従って、本実施形態の外壁パネル49は、ハット状断面部材57bの突出部59及び外壁固定用金物60の鉛直面部60bに対して固定されている。
また、外周壁40を構成する内側外周壁41と外側外周壁42との間には、空隙部69が区画されている。このように空隙部69を挟んで内側外周壁41と外側外周壁42とを設ける構成とすることにより、外側外周壁42によって日射や視線の制御が可能となると共に、内側外周壁41に形成される開口47及び後述する窓用開口63を通じて室内の通風換気を確保することができる。また、耐火性を有する外側外周壁42とすることにより物1の耐火性を高めることができると共に、室内側に蓄熱層(本実施形態では内壁層44)を有する内側外周壁41を設けることにより室温の変動が緩やかになり、内部の温熱環境をコントロールすることができる。更に、外側外周壁42が日射を遮ること及び外側外周壁42の外壁パネル49が吸収した日射熱が空隙部69により放散されることにより、内側外周壁41が受ける熱を低減することができるため、室内に熱が伝わり難く、夏季の室温上昇を抑えることができる。
また、外側外周壁42を、内側外周壁41との間に空隙部69が区画されるように固定する方法として、上述したようなブラケット56及び鼻先梁57を用いることにより、外側外周壁42と、内側外周壁41とを直接接触しない構成としている。また、外側外周壁42の上端は、内側外周壁41の上端と縁が切れており、空隙部69の上方には庇等の空隙部69を覆うものは存在しない。このような構成とすることにより、内側外周壁41から独立して外側外周壁42のみの改修等を容易に行うことができる。そのため、例えば視線の制御を目的として開口51の位置を変更する等、近隣の建て替え等に対応して外壁パネル49の交換や配置変更を行うことが容易となる。また、単に外観意匠を変更する目的で、外壁パネル49の配置変更や、素材変更等を行うことも容易に行うことができる。
次に、外周壁40に設けられる窓部61の周辺構成について詳述する。図7及び図8は、外周壁40の東側1階部分に設けられた窓部61周辺を示す平面図及び縦断面図である。外周壁40の東側1階部分には、複数の内壁パネル43及び複数の外壁パネル49が、互いに平行してパネル幅方向に直線状に連接される直線部分が形成されている。この直線部分では、内壁層44において、上述した内壁離隔部分により1つの開口47が区画されていると共に、外壁層50において、上述した外壁離隔部分により1つの開口51が区画されている。つまり、開口47は、隣接する2つの内壁パネル43を離隔して配置することにより区画されており、開口51は、隣接する2つの外壁パネル49を離隔して配置することにより区画されている。そして、内壁層44の開口47及び外壁層50の開口51は、パネル幅方向において平面モジュールMの整数倍の同一の幅寸法を有すると共に、パネル幅方向において同位置に位置するように配置されている(図7の線P1及び線P2参照)。
また、複合壁層45には、縦材62a及びこの縦材62a間に架け渡された横材62bからなる窓枠部材62で区画された窓用開口63が設けられており、この窓用開口63には、ガラス板64及びこのガラス板64が嵌め込まれた障子部材65が開閉可能に取り付けられている。つまり、窓枠部材62、ガラス板64、及び障子部材65は、内壁層44よりも外側、かつ外壁層50よりも内側に位置する複合壁層45内で形成されている。なお、窓枠部材62及び障子部材65の框は、アルミや合成樹脂等により形成されている。また、窓枠部材62は、断面L字状のアングルを組み合わせて形成された固定用金物90を介して上下の外周梁30aに対して締結手段により固定されている。
ここで、内壁層44において開口47を区画する2つの内壁パネル43の端面66の位置、外壁層50において開口51を区画する2つの外壁パネル49の端面67の位置、及び窓用開口63を区画する窓枠部材62の縦枠62aの枠内面68の位置は、パネル幅方向において略一致している。内側外周壁41と外側外周壁42とで構成される二重壁構造とした場合、外側外周壁42の存在により、内側外周壁41における開口47や窓用開口63が奥まった位置に設けられることになるため、従来の一層の壁構造と比較して、採光や通風の点で不利になる。しかしながら、内側外周壁41と外側外周壁42とで構成される二重壁構造とした上で、上述の構成とすることにより、内壁層44の開口47は、正面から見た場合に、窓枠部材62の縦枠62aや外壁パネル49により塞がれてしまうことがないため、外壁パネル49の存在により一部の視線を遮り一定のプライバシーを確保することができると共に、採光及び通風にも優れた構成を実現することができる。
その一方で、建物1に設けられた窓部61のうちで特にプライバシーを確保したい部分においては、外方からの視線を遮ることができるように外壁パネル49を配置する。つまり、外側外周壁42の外壁層50には、内側外周壁41の複合壁層45における窓用開口63を建物外側で正面から見た場合に、少なくとも一部の輪郭が窓用開口63と重なるような開口51が区画されている。具体的には、内壁層44の開口47及び外壁層50の開口51がパネル幅方向において異なる位置に位置するように、内壁パネル43及び外壁パネル49をずらして配置することや、内側外周壁41の窓用開口63を建物外側で正面から見た場合に、外壁パネル49の少なくとも一部がその窓用開口63に重なるように配置することにより、所定方向からの視線を遮ることができる。このような配置とすれば、外壁パネル49により特定の視線を制御することができると共に、通風換気を確保することができる。なお、本実施形態では、外周壁40の南側1階部分において、東側端部に位置する外壁パネル49aが、その内側の窓用開口63に重なるように配置されている(図2(a)及び図3(c)参照)。
逆に、建物1に設けられた窓部のうちで特別なプライバシーの確保を必要とせず、採光及び通風を十分に確保したい部分においては、窓部の近傍に外壁パネル49を配置しない構成とすることもできる。
次に、上述した空隙部69の詳細について説明する。空隙部69は、内側外周壁41と外側外周壁42との間の幅寸法(外周壁40の厚さ方向の寸法)が異なる複数の空隙部により構成されている。具体的に、空隙部69は、第1の幅寸法W1を有する第1空隙部69aと、第1の幅寸法W1よりも小さい第2の幅寸法W2を有する第2空隙部69bと、第2の幅寸法W2よりも小さい第3の幅寸法W3を有する第3空隙部69cと、を備えている。なお、本実施形態では、外周柱20a及び外周梁30aの中心を通る基準線X1、X3、Y1及びY4と、ブラケット56の先端との距離を異ならせることにより、第1〜第3の幅寸法W1〜W3を実現している。具体的に、第1の幅寸法W1は上記距離を915mm、第2の幅寸法W2は上記距離を610mm、第3の幅寸法W3は上記距離を305mmとしている。第1〜第3の幅寸法W1〜W3は、建物1の内部空間の用途に応じて設定されている。以下、建物1の内部空間と第1〜第3空隙部69a〜69cとの関係について説明する。
外周壁40のうち第3空隙部69cを有する部分は、主に、建物1の内部空間のうち動線環境空間に隣接して配置されている。動線環境空間とは、玄関、ホール、階段室などが配置された空間であり、図2(a)〜(c)に示すように、外周壁40の南側面に沿って東西に長く形成されている。そして、第3空隙部69cは、動線環境空間に隣接する外周壁40の南側面に形成されている。第3空隙部69cには、屋根に落ちた雨水を排出するための縦樋や、空調換気設備の給排気口のフード等が設置されている。なお、本実施形態では、外周壁40の南側面に加えて東側面にも、第3空隙部69cが形成されている。
外周壁40のうち第2空隙部69bを有する部分は、建物1の内部空間のうち設備空間に隣接して配置されている。設備空間とは、台所、浴室、洗面所、トイレ等の水廻り、エレベータ室、クローゼット等の収納などが配置された空間であり、図2(a)〜(c)に示すように、外周壁40の北側面に沿って東西に長く形成されている。そして、第2空隙部69bは、設備空間に隣接する外周壁40の北側面に形成されている。第2空隙部69bには、例えば、台所、浴室及び洗面所に給湯するための給湯器や、空調機器の室外機等が設置されている。従って、例えば給湯器の場合、給湯器から台所や浴室等までの配管長さを短くできるためコストを抑制することができる。また、配管長さが短いため、短時間で無駄なく給湯することができる。
第2及び第3空隙部69b及び69cにより、外観意匠を損なう要因となる外部設備機器、樋、給排気口のフード等を覆い隠すことができるため、外観の意匠性を向上させることができる。
外周壁40のうち第1空隙部69aを有する部分は、上述の動線環境空間と設備空間とに挟まれて配置された居室空間に隣接して配置されている。居室空間とは、居間、食堂、寝室等が配置された空間であり、図2(a)〜(c)に示すように、南側の動線環境空間と北側の設備空間とに挟まれて、東西に長く形成されている。そして、第1空隙部69aは、居室空間に隣接する外周壁40の西側面に形成されている。外周壁40の西側では、十分な採光及び通風を確保するために内側外周壁41において開口47及び窓用開口63を設けると共に、外側外周壁42の外壁パネル49は外部からの視線が気になる部分にのみ設置し、外壁パネル49の数を必要最小限にしている。また、第1空隙部69aにバルコニー等の外部空間を形成することにより(図2(b)参照)、機能性及び快適性を向上させることができる。
このように、第1〜第3空隙部69a〜69cの第1〜第3の幅寸法W1〜W3は、用途に応じて設定されているので、スペースの無駄を低減することができる。更に、この幅寸法W1〜W3の相違を、視線の制御のため、内側外周壁41の開口47及び窓用開口63と、外側外周壁42の開口51との位置関係を設定する際に利用してもよい。上述した内側外周壁41の開口47及び窓用開口63、並びに外側外周壁42の開口51のパネル幅方向の位置関係を変えることにより視線の制御を行うものであったが、これに加えて、幅寸法W1〜W3の相違によるパネル厚方向の位置関係を考慮するようにすれば、視線の制御を実現するより適切な位置に外壁パネル49を配置することができる。
本発明は、外周壁を備える建物に関し、特に、外周壁が内側外周壁及び外側外周壁を備える建物に関する。
1:建物
2:基礎
3:上部構造体
11:フーチング部
12:立ち上がり部(基礎梁)
13:柱脚固定部
14:基礎小梁
20:柱
20a:外周柱
21:梁接合部
22:柱脚部
22a:ベースプレート
30:梁
30a:外周梁
31:接合プレート
40:外周壁
41:内側外周壁
42:外側外周壁
43:内壁パネル
44:内壁層(蓄熱層)
45:複合壁層
45a:スパンドレル(防火層、防水層)
45b:横胴縁
45c:防水紙(透湿防水層)
45d:石膏ボード(ボード状面材)
45e:ボード状断熱材
450e:外側のボード状断熱材
451e:内側のボード状断熱材
45f:気密シート(気密層)
46:スタッド
47:内壁層の開口
48:調整パネル
49:外壁パネル
50:外壁層
51:外壁層の開口
52:上部固定用金物
53:下部固定用金物
54:上側の横枠部材
55:下側の横枠部材
56:ブラケット
56a:接合プレート
57:鼻先梁
57a:溝形鋼
57b:ハット状断面部材
58:平板状フランジ部
59:突出部
60:外壁固定用金物
60a:水平面部
60b:鉛直面部
61:窓部
62:窓枠部材
62a:縦材
62b:横材
63:窓用開口
64:ガラス板
65:障子部材
66:内壁パネルの端面
67:外壁パネルの端面
68:縦枠の枠内面
69:空隙部
69a:第1空隙部
69b:第2空隙部
69c:第3空隙部
80:床パネル
90:固定用金物
M:平面モジュール
P1、P2:内壁層の開口及び外壁層の開口の端部位置
X1〜X3、Y1〜Y4:仮想基準線
W1〜W3:第1〜第3空隙部の幅寸法

Claims (3)

  1. 所定の平面モジュールに基づき構築される建物であって、
    前記所定の平面モジュールに基づき格子状に配された仮想基準線の交点に立設された複数の柱と、前記仮想基準線上かつ隣り合う2本の柱間に架設された複数の梁と、前記柱及び前記梁からなる架構の周囲に立設される外周壁と、を備え、
    前記外周壁は、建物の内部空間を区画する内側外周壁と、前記内側外周壁とは分離独立して立設された外側外周壁と、で構成され、
    前記内側外周壁は、前記所定の平面モジュールの整数倍の幅寸法を有する複数の内壁パネルの組み合わせにより構成され建物の室内に面する内壁層と、少なくとも断熱層を含み前記内壁層よりも外側の位置に平行して立設される複合壁層と、を備え、
    前記外側外周壁は、前記所定の平面モジュールの整数倍の幅寸法を有する複数の外壁パネルの組み合わせにより構成され、前記複合壁層の外側に立設された外壁層を備え、
    前記複数の内壁パネル及び前記複数の外壁パネルが、互いに平行してパネル幅方向に直線状に連接される直線部分において、前記内壁層及び前記外壁層のそれぞれには、前記パネル幅方向において前記所定の平面モジュールの整数倍の略同一の幅寸法を有し、前記パネル幅方向において略同位置に位置する開口が、隣接する2つの内壁パネル及び隣接する2つの外壁パネルを離隔して配置することにより区画されており、
    前記複合壁層には、窓枠部材で区画された窓用開口が設けられており、
    前記パネル幅方向において、前記開口を区画する前記2つの内壁パネル及び前記2つの前記外壁パネルそれぞれの端面の位置は、前記窓用開口を区画する前記窓枠部材の縦枠の枠内面の位置に略一致することを特徴とする建物。
  2. 前記複数の内壁パネルは、前記直線部分において、前記複数の柱のうち建物の外周部に位置する少なくとも2本の外周柱を通る外周部仮想基準線の内側の位置、かつ、前記少なくとも2本の外周柱に挟まれる位置で、前記パネル幅方向に直線状に配列されており、
    前記直線部分の端部を構成する内壁パネルの端面と、前記少なくとも2本の外周柱との間には、前記所定の平面モジュールの整数倍の幅寸法を有さない調整パネルが配置されることを特徴とする、請求項1に記載の建物。
  3. 前記外壁層は、前記複数の外壁パネルを、外周柱よりも外側の位置で組み合わせることにより構成されており、
    建物の出隅部は、平面視でパネル幅方向が互いに直交する2枚の外壁パネルを離隔した状態で配置することにより構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の建物。
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