JP2016022962A - 計量容器 - Google Patents
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Abstract
Description
この種の容器本体には、内容物の注出量を調整したり、詰め替えパウチからの内容物を補充するためのノズル中栓を嵌合した形態が多く用いられている。内容物が液体の場合、ノズル中栓と計量キャップの着脱構造は、輸送やハンドリングにおいて液漏れを生じ難いようにネジ嵌合構造とされることが一般的である。
また、液体を収容物とする中空容器の口頸部に注出筒を有する注出中栓を装着するとともに、この注出中栓に螺合される底深の計量カップ兼用の蓋体を備えた計量器付き容器が以下の特許文献2に記載されている。
図19に示す計量キャップ103においては、計量筒部100の周壁に計量目盛り105を形成しているので、計量筒部100に収容した内容物の容量を把握することができる。また、ねじ部106を利用して計量キャップ103を容器本体の口頸部にねじ込みにより嵌合する構造では、計量キャップ103の装着状態が安定して維持されるため、輸送時等に計量キャップ103が予期せず外れることを抑制しやすい。
また、洗浄剤を取り扱う際に手指が水分で汚れていたり、洗浄剤が付着していると、手指が滑りやすくなり、ねじ込み固定した計量キャップ103を容器本体の口頸部から取り外し難いケースがあるとともに、操作し難い問題があった。
また、計量容器においては、開封による改竄を防止することも重要である。
また、前記筒壁部の外面と前記延出片の内面に、前記ノズル中栓に対する前記計量キャップの相対的な上方移動を規制する第2の係合部が形成され、かつ前記筒壁部の外面および前記延出片の内面の双方もしくはいずれか一方には前記第2の係合部の端縁部から前記段差壁部に沿った延長係合部が形成されていることが好ましい。
また、前記延出片に弾性が付与されていることが好ましい。
前記延出片が前記フランジ部の周方向対称位置に2つ以上形成されていることが好ましい。
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
計量容器Aは、図1および図2に示すように、口頸部2を有する中空の容器本体1と、容器本体1の口頸部2に装着されたノズル中栓3と、ノズル中栓3に着脱自在に設けられた計量キャップ5を備えている。
この例では、容器本体1の口頸部2とノズル中栓3はいずれも概略円筒形状をなしており、ノズル中栓3を容器本体1の口頸部2に装着した状態においてそれらの中心軸線(図2(b)の中心軸線C1)は一致している。
口頸部2は、図2(b)に示すように円筒状に形成され、その外周部にねじ部2aが形成されている。
内筒壁13は外筒壁11の下端より若干下方まで達するように外筒壁11と平行に延出されている。内筒壁13の下端には傾斜面16aを有する底壁部16が設けられており、底壁部16には注出口16bが遍在して形成されている。底壁部16における注出口16bの周縁部には注出筒17が立設されている。
また、ノズル中栓3には、外筒壁11と内筒壁13との間の接続壁12の下面から垂下された筒状のシールリップ部15が形成されている。これにより、ノズル中栓3を容器本体1の口頸部2に螺合により装着した状態において、シールリップ部15が口頸部2の開口部に密に挿入されることで、口頸部2の開口部が液密に閉塞される。
段差壁部11Cは、図3(a)に示すように、正面視した場合にサインカーブの一部を切り取ったような形状とされており、その底部の両側において筒壁部10の上方に向かって延び、かつ周方向に傾斜している。
この例の窪部11Aでは、段差壁部11Cの底部が外筒壁11の下端近くに位置している。また窪部11Aは、その上端部の周方向の幅が、外筒壁11の周方向において、平面視における中心軸線C1を中心とする70°以上180°未満の範囲内となるように形成されている。
第1凸条部18aは、外筒壁11の周方向において、平面視における中心軸線C1を中心とする15°〜20°の範囲内に形成されている。
第2凸条部18bの第1凸条部18a側の基端から上端までの長さは、段差壁部11C上端近傍から2mm〜6mm程度になっている。
なお、フランジ部23の延出片25より外側には、フランジ部の縁部から外側に突出した突出部が形成されていてもよい。
計量筒部20の周壁における2つの延出片25の間の部分には、図6(c)に示すように、計量用の目盛線と容量表示用の数字を備えた目盛部27が印刷、刻印等の手段により形成されている。これにより、計量キャップ5を倒立させた状態で、計量筒部20の開口部20aから注入された液体等の内容物の量を把握することができる。
フランジ部23は、計量キャップ5がノズル中栓3に装着される際に、ノズル中栓3の筒壁部10上端の開口部に被せられる。
延出片25は、フランジ部23の周回りに180゜間隔で、すなわちフランジ部23の周方向対称位置に2つ形成されている。2つの延出片25は、計量キャップ5の装着時に、ノズル中栓3の筒壁部10の外面における2つの窪部11Aにそれぞれ沿わせられる。
なお、本発明では、延出片の下端部を段差壁部の底部に位置合わせした時に該延出片の下端部が段差壁部に当接するようにしてもよい。
切取片26の上端部はフランジ部23の縁部と部分的に接続されている。これにより、切取片26はフランジ部23から切り取れるようになっている。
ノズル中栓3に計量キャップ5を装着した際には、第1の嵌合部28と第2の嵌合部18とが嵌合する。周方向に延びる第1凸条部18aと第1凹条部28aが嵌合していることで、ノズル中栓3に対する計量キャップ5の相対的な上方移動が規制される。また、計量容器Aの高さ方向に延びる第2凸条部18bと第2凹条部28bが嵌合していることで、装着された計量キャップ5の周方向の回動が規制される。
切取片26を切り取った後は、第1の嵌合部28と第2の嵌合部18の嵌合が解除されているため、計量キャップ5はノズル中栓3に装着した状態で周方向に回動できるようになる。
容器本体1の製造方法としては、例えばポリエチレン等のオレフィン系合成樹脂を用いたブロー成型等により一体として成型する方法が挙げられる。ノズル中栓3の製造方法としては、例えばポリプロピレン等のオレフィン系合成樹脂を用いた射出成型により一体として成型する方法が挙げられる。計量キャップ5の製造方法としては、例えばポリエチレン等のオレフィン系合成樹脂を用いた射出成型により一体として成型する方法が挙げられる。
容器本体1、ノズル中栓3、計量キャップ5の製造方法は、前記した方法には限定されない。
以下、計量容器Aにおける計量キャップ5の取り外し操作、計量操作および取り付け操作について説明する。
使用前の計量容器Aにおいては、図2(b)に示すように、容器本体1内に内容物が収容された状態で、注出筒17を上向きとしてノズル中栓3の内筒壁13が口頸部2の内側に挿入され、外筒壁11のねじ部11aが容器本体1の口頸部2のねじ部2aに螺合されて、ノズル中栓3が容器本体1の口頸部2に装着されている。容器本体1の口頸部2の開口部は、ノズル中栓3のシールリップ部15によって液密に閉塞されるため、口頸部2のねじ部2aとノズル中栓3のねじ部11aの螺合部分を介する液漏れが防止されている。
また、ノズル中栓3に計量キャップ5が装着された状態では、図1に示すように、ノズル中栓3に形成された第2の嵌合部18と計量キャップ5に形成された第1の嵌合部28が嵌合している。これにより、ノズル中栓3に対する計量キャップ5の相対的な上方移動が規制され、かつ計量キャップ5の周方向の回動が規制されている。このように、使用前の計量容器Aでは、そのままでは計量キャップ5を回動させて取り外すことができない状態となっているため、改竄が防止される。
次に、計量キャップ5の上部を指で摘み、計量キャップ5を周方向に左回りに回動させる。このとき、図7に示すように、計量キャップ5の延出片25の下端部25aがノズル中栓3の段差壁部11Cに当接し、更に段差壁部11Cを摺動することで、延出片25を斜め上方に移動させる力が作用する。これにより、図7の矢印aに示すように延出片25が段差壁部11Cに沿ってせり上がり、その結果として計量キャップ5が回動しつつ斜め上方に移動することで、計量キャップ5を取り外すことができる。
計量容器Aでは、計量キャップ5を周方向に右回りに回動させても、同様に計量キャップ5を取り外すことができる。
計量操作を行う際の計量キャップ5では、目盛部27の周囲に存在するのは、フランジ部23の周方向対称位置に設けられた2つの延出片25,25のみである。そのため、延出片25,25の間から目盛部27が視認しやすく、計量筒部20に収容した内容物の量を正確に把握することができる。
計量を終えて内容物を使用した後は、計量キャップ5の延出片25の位置をノズル中栓3における外筒壁11の窪部11Aの位置に合わせつつ、図8の矢印bに示すように、計量筒部20をノズル中栓3の筒壁部10に挿入して装着する。
また、切取片26を切り取った後には、装着されている計量キャップ5を回動させることで、延出片25の下端部25aがノズル中栓3の段差壁部11Cを摺動してせり上がるため、計量キャップ5を容易に取り外すことができる。従来のねじ部を介する計量キャップは取り外す際に何周も回動させる必要があるのに対して、計量容器Aでは計量キャップ5を周方向に数分の一周回動させるだけで容易に取り外すことができる。
また、延出片25の位置をノズル中栓3における外筒壁11の窪部11Aの位置に合わせて、計量筒部20をノズル中栓3の筒壁部10に挿入するだけで計量キャップ5を装着できるため、従来のねじ部を介する計量キャップに比べて装着が遥かに容易である。
以上のように、計量容器Aでは、改竄が防止できるうえ、従来のねじ込み式の計量キャップに比べて計量キャップ5の取り付け操作および取り外し操作が遙かに簡便に行えるため、手指が洗剤等で汚れていて滑りやすい状態であっても支障なく取り付けおよび取り外しができる利点を有する。
具体的には、例えば、図9に例示したノズル中栓3Aと計量キャップ5Aの組み合わせが挙げられる。ノズル中栓3Aは、外筒壁11の外面における周方向の2つの窪部11Aの間に正面視長方形の窪部11Dが形成され、該窪部11Dの外面に第2の嵌合部18が形成されている以外はノズル中栓3と同じである。計量キャップ5Aは、使用前に計量キャップ5Aが装着されている状態において、切取片26がノズル中栓3Aの窪部11Dに嵌まり、切取片26の外面と外筒壁11の外面とが面一になる以外は、計量キャップ5と同じである。
このように、切取片の外面と筒壁部の外面が面一になることで、使用前の状態において切取片部分に他の物品や指等が引っ掛からなくなるため、使用性が向上する。
以下、本発明の計量容器の他の例として、第2実施形態の計量容器Bについて図10に基づいて説明する。図10において図2(a)と同じ部分は同符号を用いて説明を省略する。
計量容器Bは、ノズル中栓3の代わりにノズル中栓3Bを有し、計量キャップ5の代わりに計量キャップ5Bを有している以外は計量容器Aと同じである。
切取片26Aの上端部はフランジ部23の縁部と部分的に接続されており、かつ切取片26Aの延出片25側の側縁部は延出片25と部分的に接続されている。これにより、切取片26Aはフランジ部23および延出片25から切り取れるようになっている。
また、計量容器Bでは、切取片26Aの形状が窪部11Aにおける延出片25と段差壁部11Cの間の形状と相補的であるため、切取片26Aの段差壁部11C側の側縁が段差壁部11Cと接している。そのため、切取片26Aによっても計量キャップ5の左回りの回動が規制される。
切取片26Aを切り取った後は、第1の嵌合部28Aと第2の嵌合部18Aの嵌合が解除されているため、計量キャップ5Bはノズル中栓3Bに装着した状態で周方向に回動できるようになる。
ノズル中栓3Bおよび計量キャップ5Bの製造方法は、特に限定されず、例えばノズル中栓3および計量キャップ5で挙げた方法と同じ方法が挙げられる。
以下、計量容器Bにおける計量キャップ5Bの取り外し操作、計量操作および取り付け操作について説明する。
使用前の計量容器Bにおけるノズル中栓3Bの装着は、計量容器Aにおけるノズル中栓3の装着と同様になっている。
計量キャップ5Bは、計量容器Aの計量キャップ5と同様に、2つの延出片25がノズル中栓3Bの2つの窪部11Aにそれぞれ位置し、2つの延出片25によってノズル中栓3Bの筒壁部10が挟み込まれるように装着されている。
切取片26Aを切り取った後は、計量容器Aの場合と同様にして計量キャップ5Bを取り外すことができる。また、計量操作および取り付け操作についても、計量容器Aの場合と同様に行える。
本発明の計量容器は、前記した形態には限定されない。
例えば、計量容器Aでは、ノズル中栓3に形成された第2の嵌合部18が凸条からなり、計量キャップ5の切取片26に形成された第1の嵌合部28が凹条からなるものであったが、切取片に形成される第1の嵌合部が凸条からなり、ノズル中栓に形成される第2の嵌合部が凹条からなるものであってもよい。
また、本発明の計量容器における第1の嵌合部および第2の嵌合部の正面視形状は、計量キャップのノズル中栓に対する相対的な上方移動と、周方向の回動を規制できる形状であれば、前記した形状には限定されない。例えば、2つの凸条が十字状に交差した第1の嵌合部と、2つの凹条が十字状に交差した第2の嵌合部であってもよい。
以下、これらの構成を採用した実施形態の一例について説明する。
第1の案内凸部30は、窪部11Aにおける幅方向のほぼ中央部分であって外筒壁11の上端部近くに形成された、周方向に延びる凸条からなる。第1の案内凸部30は、外筒壁11の周方向において、平面視における中心軸線C1を中心とする15°〜20°の範囲内に形成されている。
なお、第1の案内凸部30は、正面視で周方向における段差壁部11Cの底部に対応する位置から左端までの長さと、当該位置から右端までの長さを等しくして、周方向の両方向への回動しやすさが同じになるようにしてもよい。
延長凸部32は、図13(a)に示すように、第2の案内凸部31を正面視した場合の右端縁部から第2の案内凸部31を延長するように段差壁部11Cに沿って斜め上方に傾斜して延びている。延長凸部32の第2の案内凸部31側の始端部32aは円弧状に形成され、第2の案内凸部31と滑らかに接続されている。延長凸部32の主体部32bは直線状に、かつ周方向に対する所定の傾斜角(例えば40〜70゜)で斜め上方に向かうように形成されている。
第2の案内凸部31と延長凸部32とは、段差壁部11Cから離間し、第2の案内凸部31と延長凸部32の正面視形状が段差壁部11Cの正面視形状と相似形状となっている。
ノズル中栓3Cおよび計量キャップ5Cの製造方法は、特に限定されず、例えばノズル中栓3および計量キャップ5で挙げた方法と同じ方法が挙げられる。
以下、計量容器Cにおける計量キャップ5Cの取り外し操作、計量操作および取り付け操作について説明する。
ノズル中栓3Cの容器本体1の口頸部2への装着は、計量容器Aにおけるノズル中栓3の装着と同様になっている。
また、ノズル中栓3Cに計量キャップ5Cが装着された状態では、計量容器Aと同様に、ノズル中栓3に形成された第2の嵌合部18と計量キャップ5に形成された第1の嵌合部28とが嵌合している。これにより、計量キャップ5Cのノズル中栓3Cに対する相対的な上方移動と、周方向の回動が規制されている。このように、使用前はそのまま計量キャップ5Cを回動させて取り外すことができない状態となっているため、改竄が防止されている。
また、図12(a)に示すように、ノズル中栓3Cに計量キャップ5Cを嵌合した状態においては、第1の案内凸部30の下側に第3の案内凸部33が係合し、第2の案内凸部31の下側に第4の案内凸部34が係合している。
計量が終了して計量キャップ5Cを再びノズル中栓3Cに装着する際は、計量キャップ5Cの計量筒部20をノズル中栓3Cの内筒壁13の内側に挿入するとともに、延出片25をノズル中栓3Cの窪部11Aの位置に合わせて計量キャップ5Cをノズル中栓3Cに押し込むことで装着が行える。
計量キャップ5Cの延出片25が適度な弾性を有すれば、計量キャップ5Cの左右両側の延出片25,25でノズル中栓3Cの外筒壁11を挟みつつ下降させることで、第3の案内凸部33が第1の案内凸部30を容易に乗り越え、また第4の案内凸部34が第2の案内凸部31を容易に乗り越える。これにより、容易に第1の係合部35および第2の係合部36で抜け止めした状態にできる。
また、計量容器Cは第1の係合部35および第2の係合部36を有するため、計量容器Aに比べて、切取片26を切り取った後の計量キャップ5Cを装着した状態をより安定して維持できる。更に、第1の係合部35、第2の係合部36および延長係合部37を有することで、装着した計量キャップ5Cがより安定してせり上がりやすいため、計量キャップ5Cの取り外しが更に容易である。
計量容器Dは、計量容器Cのノズル中栓3Cと一部を除いて同一構造のノズル中栓3Dと、計量容器Cの計量キャップ5Cと一部を除いて同一構造の計量キャップ5Dを備えている以外は、計量容器Cと同じである。
計量キャップ5Dにおける延出片25の内面には、計量容器Cの第3の案内凸部33と正面視形状が同一の第3の案内凸部33Aが形成され、第4の案内凸部34と正面視形状が同一の第4の案内凸部34Aが形成されている。
また、ノズル中栓3Dの第2の案内凹部31Aと計量キャップ5Dの第4の案内凸部34Aにより第2の係合部39が形成される。計量キャップ5Dをノズル中栓3Dに装着した状態において、ノズル中栓3Dの外筒壁11に形成された第2の案内凹部31Aに、計量キャップ5Aの延出片25に形成された第4の案内凸部34Aが嵌合する。更に、ノズル中栓3Dの延長凹部32Aと計量キャップ5Dの第4の案内凸部34Aにより延長係合部40が形成される。計量キャップ5Dを周方向に回動させて取り外す際、ノズル中栓3Dの外筒壁11に形成された延長凹部32A内を、計量キャップ5Dの延出片25に形成された第4の案内凸部34Aが移動する。
具体的には、切取片26を切り取った後に、計量キャップ5Dを左回りに回動させると、第3の案内凸部33Aが第1の案内凹部30A内を摺動するとともに、第4の案内凸部34Aが第2の案内凹部31A内を摺動し、延出片25の下端部25aが段差壁部11Cに当接する。計量キャップ5Dを更に回動させると、第3の案内凸部33Aが第1の案内凹部30Aから外れ、延出片25の下端部25aが段差壁部11Cを摺動し、第4の案内凸部34Aが延長凹部32A内を摺動することで、延出片25を斜め上方に移動させる力が作用する。これにより、計量キャップ5Dは回動しつつ斜め上方に移動するため、計量キャップ5Dを容易に取り外すことができる。
また、計量容器Dは、計量容器Cと同様に、第1の係合部38および第2の係合部39を有するために計量キャップ5Dを装着した状態をより安定して維持できる。更に、第1の係合部38、第2の係合部39および延長係合部40を有することで、計量キャップ5Dの取り外しが容易である。
具体例としては、図17に例示したノズル中栓3Fが挙げられる。ノズル中栓3Fは、第2の案内凸部31の左端縁部から延長される延長凸部32Bが形成され、かつ正面視で周方向における段差壁部11Cの底部に対応する位置から左端までの長さと、当該位置から右端までの長さが等しい第1の案内凸部30Bが形成されている以外はノズル中栓3Cと同じである。
延長凸部32Bは、延長凸部32と同様に、正面視左側の段差壁部11Cに沿って斜め上方に傾斜して延びている。このノズル中栓3Fを用いる場合、装着した計量キャップを左回りに回動させても、右回りに回動させても同様に容易に計量キャップを取り外すことができる。
具体例としては、図18に例示した計量キャップ5Eとノズル中栓3Eを有する計量容器が挙げられる。計量キャップ5Eは、延出片25Aの正面視左側の側縁部の周方向に対する傾斜角度φが90°となっている以外は計量キャップ5と同じである。ノズル中栓3Eは、段差壁部11Cにおける底部の正面視左側部分の周方向に対する傾斜角度が90°となっている段差壁部11Eが形成されている以外はノズル中栓3と同じである。計量キャップ5Eをノズル中栓3Eに装着した状態において、延出片25の正面視左側の側縁部は、段差壁部11Eにおける底部の正面視左側部分と接している。切取片26を切り取った後でも、装着した計量キャップ5Eは周方向に右回りには回動できず、周方向の回動方向が左回りに制限されている。装着した計量キャップ5Eを取り外す際には、計量キャップ5Eを周方向に左回りに回動させることで、計量容器Aと同様に取り外しできる。
計量キャップに3つ以上の延出片を設けた場合、ノズル中栓の外筒壁に設ける窪部も対応する数だけ設ける構造とすることができる。
Claims (5)
- 口頸部を有し、液状または粉状の内容物を収容可能な容器本体と、前記口頸部に装着されたノズル中栓と、このノズル中栓に着脱自在に設けられた計量キャップを備えた計量容器であって、
前記ノズル中栓は、前記口頸部に装着される筒壁部を有し、この筒壁部の内側に注出口が形成されており、
前記計量キャップは、前記ノズル中栓の筒壁部に一部挿入される計量筒部と、この計量筒部の一側開口端を閉じる蓋部と、前記計量筒部の周面から外方に張り出し、前記ノズル中栓の筒壁部上端の開口部に被せられるフランジ部と、このフランジ部の縁部から垂下され、前記計量キャップの装着時に前記筒壁部の外面に沿わせられる延出片と、前記フランジ部および前記延出片の双方もしくはいずれか一方と接続され、かつ切り取り可能に設けられ、前記計量キャップの装着時に前記筒壁部の外面に沿わせられる切取片とを備え、
前記延出片は、下端に向かって幅が狭くなっており、
前記切取片には第1の嵌合部が設けられ、前記筒壁部には前記第1の嵌合部に対応する第2の嵌合部が設けられ、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部が嵌合されて前記ノズル中栓に対する前記計量キャップの相対的な上方移動および前記計量キャップの周方向の回動が防止され、
前記切取片を切り取った後の前記計量キャップは前記ノズル中栓に装着した状態で周方向の少なくとも一方に回動でき、
前記筒壁部の外面には、前記計量キャップを装着して周方向に回動させた時に前記延出片の下端部が当接する段差壁部が形成され、
前記段差壁部が前記筒壁部の上方に向かって延び、かつ周方向に傾斜している計量容器。 - 前記筒壁部の外面と前記延出片の内面に、前記ノズル中栓に対する前記計量キャップの相対的な上方移動を規制する第1の係合部が形成されている、請求項1に記載の計量容器。
- 前記筒壁部の外面と前記延出片の内面に、前記ノズル中栓に対する前記計量キャップの相対的な上方移動を規制する第2の係合部が形成され、かつ前記筒壁部の外面および前記延出片の内面の双方もしくはいずれか一方には前記第2の係合部の端縁部から前記段差壁部に沿った延長係合部が形成されている、請求項1または2に記載の計量容器。
- 前記延出片に弾性が付与された、請求項2または3に記載の計量容器。
- 前記延出片が前記フランジ部の周方向対称位置に2つ以上形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の計量容器。
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