JP2016022821A - バックル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイド部材を小型化できるバックル装置を得る。【解決手段】第1ガイドプレート42の第1当接面部48の幅方向端部が屈曲されて、この屈曲部分から第1壁部50が第1当接面部48の厚さ方向一側へ延びており、第2ガイドプレート62の第2当接面部68の幅方向端部が屈曲されて、この屈曲部分から第2壁部70が第2当接面部68の厚さ方向他側へ延びている。このため、第1ガイドプレート42及び第2ガイドプレート62はワイヤロープ32からの荷重F1、F2に対する曲げ剛性が高い。【選択図】図3

Description

本発明は、駆動手段の駆動力によってバックルの移動が可能なバックル装置に関する。
モータ等の駆動手段とシートベルト装置のバックルとをワイヤ等の連結部材によって連結し、モータの駆動力によってバックルを移動させるバックル装置がある(一例として下記特許文献1、2を参照)。この種のバックル装置では、焼結や鋳造によって形成されたガイド部材によって連結部材の中間部が湾曲されており、これによって連結部材の中間部よりも先端側が上側へ向けられている。しかしながら、ガイド部材は、例えば、バックルが引張られた際に連結部材から付与される荷重を支持しなくてはならない。このため、ガイド部材を焼結や鋳造によって形成すると、ガイド部材が大型化してしまう。
独国特許出願公開第102006048817号明細書 特開2010−208497号公報
本発明は、上記事実を考慮して、ガイド部材を小型化できるバックル装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のバックル装置は、タングが係合されるバックルと、長手方向先端側が前記バックルに連結された連結部材と、前記連結部材の長手方向基端側が連結され、駆動力によって前記連結部材を長手方向に移動させて前記バックルを移動させる駆動手段と、曲がった板材によって構成され、前記連結部材の長手方向中間部が当接されると共に曲がった部分が前記連結部材の長手方向に連続したガイド部材と、を備えている。
請求項1に記載のバックル装置によれば、ガイド部材には連結部材の長手方向中間部が当接されており、駆動手段の駆動力によって連結部材が移動される際には、連結部材がガイド部材に案内される。ここで、ガイド部材は曲がった板材によって構成されると共に、曲がった部分が連結部材の長手方向に連続している。このため、ガイド部材は、板材によって構成されても、連結部材からの荷重に対する曲げ剛性が高い。これによって、ガイド部材を小型化できる。
請求項2に記載のバックル装置は、請求項1に記載のバックル装置において、前記ガイド部材は、厚さ方向側の面に前記連結部材が当接可能とされ、前記連結部材から荷重が付与される当接面部と、前記当接面部との間が曲がって前記当接面部の厚さ方向側へ延びる壁部と、を備えている。
請求項2に記載のバックル装置では、ガイド部材の当接面部と壁部との間が曲がっており、壁部が当接面部の厚さ方向側へ延びている。このため、連結部材から当接面部に付与される荷重に対するガイド部材の曲げ剛性を高くできる。
請求項3に記載のバックル装置は、請求項1又は請求項2に記載のバックル装置において、前記ガイド部材は、前記タングを介して前記バックルが引張られた際に前記連結部材から荷重が付与される。
請求項3に記載のバックル装置では、タングを介してバックルが引張られた際に連結部材からガイド部材に荷重が付与され、ガイド部材はこの荷重を支持できる。
請求項4に記載のバックル装置は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のバックル装置において、前記ガイド部材は、前記駆動手段の駆動力によって前記連結部材が長手方向先端側へ移動された際に前記連結部材から荷重が付与される。
請求項4に記載のバックル装置では、駆動手段の駆動力によって連結部材が長手方向先端側へ移動された際に連結部材からガイド部材に荷重が付与され、ガイド部材はこの荷重を支持できる。
以上説明したように、本発明に係るシートベルト装置では、ガイド部材を小型化できる。
第1の実施の形態に係るバックル装置の正面図である。 図1の2−2線に沿った断面図である。 図1の3−3線に沿った断面図である。 第2の実施の形態に係るバックル装置のガイド部材の断面を示す図3に対応する断面図である。
次に、本発明の各実施の形態を図1から図4に基づいて説明する。なお、各図において矢印FRは本バックル装置10が搭載された車両前方を示し、矢印LHは車両左方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
<第1の実施の形態の構成>
図1に示されるように、第1の実施の形態に係るバックル装置10は、フレーム12を備えている。フレーム12は車両のリヤシート14のシートクッション16の下方に設けられている。フレーム12は、車両左右方向に長手とされており、図示しないボルト等の締結手段によって車両の床部18に固定されている。フレーム12は、車両前後方向に対向した一対のガイド壁20、22を備えており、ガイド壁20、22の間には駆動ねじ24が設けられている。
駆動ねじ24の軸方向はフレーム12の長手方向に沿っている。駆動ねじ24の長手方向先端部(車両右側端部)は、フレーム12に設けられた支持部材26に回転自在に支持されている。また、駆動ねじ24の長手方向基端部(車両左側端部)は、フレーム12の車両左側に設けられた駆動手段としてのモータアクチュエータ28に連結されており、駆動ねじ24はモータアクチュエータ28の駆動力によって回転される。また、ガイド壁20、22の間にはスライダ30が設けられている。スライダ30はブロック状に形成されており、車両前後方向側の面がガイド壁20、22に当接している。また、スライダ30には駆動ねじ24が貫通されるねじ孔が形成されており、駆動ねじ24が回転することによってスライダ30がガイド壁20、22に案内されて車両左右方向へスライドされる。
また、バックル装置10は、連結部材としての一対のワイヤロープ32を備えている。これらワイヤロープ32は長尺状に形成されており、車両前後方向に並んで設けられている。ワイヤロープ32の長手方向基端部はスライダ30に連結されてスライダ30と一体にされている。このため、スライダ30が車両左右方向へスライドすると、ワイヤロープ32がその長手方向へ移動される。一方、ワイヤロープ32は長手方向中間部で湾曲されており、ワイヤロープ32の長手方向先端側は車両上方へ延びている。ワイヤロープ32の長手方向先端部はバックル34に連結されている。バックル34は、リヤシート14のシートクッション16における乗員の着座位置の側方に設けられている。シートクッション16に着座した乗員がシートベルト装置のウェビングを身体に掛回した状態で、ウェビングに設けられたタングがバックル34に係合されることによって乗員の身体にウェビングが装着される。
さらに、本バックル装置10では、モータアクチュエータ28がモータドライバやECU等の制御手段(図示省略)に電気的に接続されている。この制御手段はリヤシート14のシートクッション16に設けられた荷重センサ等の乗員検知手段やバックル34に設けられてバックル34にタングが係合されたことを検出するバックルスイッチ等(何れも図示省略)に電気的に接続されており、モータアクチュエータ28は、乗員検知手段やバックルスイッチ等から出力される電気信号に基づいて制御される。
また、バックル装置10は、ガイド部材としての第1ガイドプレート42を備えている。第1ガイドプレート42は、鉄やステンレス等の金属平板をプレス成形によって曲げ成形されることによって形成されている。また、第1ガイドプレート42は長手方向基端側で長手方向が車両左右方向に沿っている。さらに、第1ガイドプレート42は、長手方向中間部における2箇所の曲げ部で車両上側へ曲げられている。このため、第1ガイドプレート42の両曲げ部の間では、第1ガイドプレート42の長手方向が車両左右方向に対して車両上下方向に傾斜しており、第1ガイドプレート42における長手方向先端側の曲げ部よりも更に長手方向先端側では、第1ガイドプレート42の長手方向が車両上下方向に沿っている。
図2及び図3に示されるように、第1ガイドプレート42は、当接面部としての第1当接面部48を備えている。第1当接面部48は板状とされており、その厚さ方向一方の面は第1当接面48Aとされワイヤロープ32と対向している。ワイヤロープ32の長手方向中間部は、第1ガイドプレート42の両曲げ部の間で第1当接面部48の第1当接面48Aに当接されている。これによって、ワイヤロープ32の長手方向中間部が湾曲されて、ワイヤロープ32の長手方向先端側が車両上方へ延びている。
第1ガイドプレート42には壁部としての第1壁部50が形成されている。第1壁部50は、第1当接面部48の幅方向一端(車両後方側端部)にて第1ガイドプレート42を構成する板材が第1当接面部48の厚さ方向一側(ワイヤロープ32側)へ屈曲される(曲げられる)ことによって形成されている。第1当接面部48と第1壁部50との境である第1ガイドプレート42の屈曲部分(稜線部分)は、第1ガイドプレート42の長手方向に連続している。
さらに、第1ガイドプレート42には第1フランジ部52が形成されている。第1フランジ部52は、第1壁部50の第1当接面部48とは反対側の端部にて第1ガイドプレート42を構成する板材が車両後方へ屈曲される(曲げられる)ことによって形成されている。第1フランジ部52と第1当接面部48との境である第1ガイドプレート42の屈曲部分は、第1ガイドプレート42の長手方向に連続している。
また、図1に示されるように、第1ガイドプレート42の長手方向基端側の曲げ部よりも更に長手方向基端側には第1固定片54が形成されている。図2に示されるように、第1固定片54は第1当接面部48の幅方向他端部(第1壁部50とは反対側の端部)から車両前方へ延出されている。第1固定片54には車両上下方向に貫通された貫通孔56が形成されており、貫通孔56には固定ボルト58が貫通される。
一方、図1に示されるように、バックル装置10は、ガイド部材としての第2ガイドプレート62を備えている。第2ガイドプレート62は、鉄やステンレス等の金属平板をプレス成形によって曲げ成形されることによって形成されている。また、第2ガイドプレート62は長手方向基端側で長手方向が車両左右方向に沿っている。さらに、第2ガイドプレート62は、長手方向中間部における2箇所の曲げ部によって車両上方へ曲げられている。
これらの第2ガイドプレート62の各曲げ部は、第1ガイドプレート42の各曲げ部に対応して形成されている。このため、第2ガイドプレート62の両曲げ部の間では、第2ガイドプレート62の長手方向が車両左右方向に対して車両上下方向に傾斜しており、第2ガイドプレート62における長手方向先端側の曲げ部よりも更に長手方向先端側では、第2ガイドプレート62の長手方向が車両上下方向に沿っている。
図2及び図3に示されるように、第2ガイドプレート62は、当接面部としての第2当接面部68を備えている。第2当接面部68は板状とされており、ワイヤロープ32を介して第1ガイドプレート42の第1当接面部48とは反対側で第1ガイドプレート42の第1当接面部48と対向している。第1ガイドプレート42の第1当接面部48と第2ガイドプレート62の第2当接面部68との間隔は、ワイヤロープ32の直径寸法よりも大きく設定されている。
また、第2当接面部68の厚さ方向他方の面(ワイヤロープ32側の面)は第2当接面68Aとされており、ワイヤロープ32がその長手方向に引張られることによってワイヤロープ32が第2当接面68Aに当接される。また、第2当接面部68の幅方向中間部よりも一側(車両後方側)は第1ガイドプレート42の第1フランジ部52と各々の厚さ方向に沿って互いに重なっている。
さらに、図3に示されるように、第2ガイドプレート62には、壁部としての第2壁部70が形成されている。第2壁部70は、第2当接面部68の幅方向他端(車両前方側端部)にて第2ガイドプレート62を構成する板材が第2当接面部68の厚さ方向他側(ワイヤロープ32側)へ屈曲される(曲げられる)ことによって形成されている。第2当接面部68と第2壁部70との境である第2ガイドプレート62の屈曲部分(稜線部分)は、第2ガイドプレート62の長手方向に連続している。さらに、第2ガイドプレート62には第2フランジ部72が形成されている。
第2フランジ部72は、第2壁部70の第2当接面部68とは反対側の端部にて第2ガイドプレート62を構成する板材が車両前方へ屈曲される(曲げられる)ことによって形成されている。第2フランジ部72と第2当接面部68との境である第2ガイドプレート62の屈曲部分は、第2ガイドプレート62の長手方向に連続している。第2ガイドプレート62の第2フランジ部72と第1ガイドプレート42の第1当接面部48の幅方向中間部よりも他側(車両前方側)とは各々の厚さ方向に沿って互いに重なっている。
また、図2に示されるように、第2ガイドプレート62の長手方向基端側の曲げ部よりも長手方向基端側の一部には第2フランジ部72に代わって第2固定片74が形成されている。第2固定片74は第2壁部70の第2当接面部68とは反対側の端部から車両前方へ延出されており、第2固定片74は第1ガイドプレート42の第1固定片54の車両上方で第1固定片54と重なっている。第2固定片74には車両上下方向に貫通された貫通孔76が形成されており、第1固定片54の貫通孔56に対して同軸上に形成されている。
固定ボルト58は車両上方から第2固定片74の貫通孔76及び第1固定片54の貫通孔56を貫通しており、更に、固定ボルト58の先端側は車両の床部18に形成された貫通孔78を貫通し、床部18の下方からナット80が螺合している。これによって、第1ガイドプレート42及び第2ガイドプレート62が車両の床部18に固定される。
<第1の実施の形態の作用、効果>
本バックル装置10では、乗員がリヤシート14に着座すると、リヤシート14のシートクッション16等に設けられた荷重センサ等の乗員検出手段から制御手段へ出力される電気信号のレベルが切替わる。これによってモータアクチュエータ28が駆動されて、駆動ねじ24が回転されると、スライダ30がフレーム12のガイド壁20、22に案内されて車両右方へスライドされる。これによって、ワイヤロープ32が長手方向先端側へ移動されると、ワイヤロープ32の長手方向先端部と共にバックル34が上昇される。これによって、乗員はタングをバックル34へ容易に係合させることができ、ウェビングを容易に装着できる。
一方、タングがバックル34に係合されると、バックル34のバックルスイッチから制御手段へ出力される電気信号のレベルが切替わる。これによってモータアクチュエータ28が駆動されて、駆動ねじ24が回転されると、スライダ30がフレーム12のガイド壁20、22に案内されて車両左方へスライドされる。これによって、ワイヤロープ32が長手方向基端側へ移動されると、ワイヤロープ32の長手方向先端部と共にバックル34が下降される。これによって、例えば、乗員が車両に乗降する際にバックル34が乗員の身体に当接することを軽減できる。
ところで、ワイヤロープ32は、第1ガイドプレート42の第1当接面部48と第2ガイドプレート62の第2当接面部68との間を通っており、ワイヤロープ32は第1ガイドプレート42の両曲げ部の間で第1当接面部48の第1当接面48Aに当接することによって湾曲されている。このため、第1ガイドプレート42の両曲げ部の間では第1当接面部48にワイヤロープ32の弾性力が付与される。また、モータアクチュエータ28が駆動されることによってワイヤロープ32が長手方向先端側へ移動されると、第1ガイドプレート42の両曲げ部の間では第1当接面部48がワイヤロープ32によって押圧される。このようなワイヤロープ32の弾性力やワイヤロープ32からの押圧力である荷重F1(図3参照)は、車両右下方(図1の矢印A)へ第1ガイドプレート42を変形させようとする。
ここで、第1ガイドプレート42では、第1当接面部48の幅方向一端(車両後方側端部)が第1当接面部48の厚さ方向一側(ワイヤロープ32側)へ屈曲されており、この屈曲部分から第1壁部50が第1当接面部48の厚さ方向一側(ワイヤロープ32側)へ延びている。さらに、この第1当接面部48と第1壁部50との境である第1ガイドプレート42の屈曲部分(稜線部分)は、第1ガイドプレート42の長手方向に連続している。このように、第1ガイドプレート42の断面形状が鉤状(L字状)に屈曲されていることによって、第1ガイドプレート42は、荷重F1に対する高い曲げ剛性を有している。
しかも、第1ガイドプレート42では、第1壁部50の第1当接面部48とは反対側の端部が屈曲されており、この屈曲部分から第1フランジ部52が延びている。さらに、この第1壁部50と第1フランジ部52との境である第1ガイドプレート42の屈曲部分(稜線部分)が、第1ガイドプレート42の長手方向に連続している。このため、第1ガイドプレート42の荷重F1に対する曲げ剛性が更に高くなる。これによって、このような荷重F1による第1ガイドプレート42の変形を防止又は抑制でき、第1ガイドプレート42は荷重F1を支持できる。
一方、モータアクチュエータ28が駆動されることによってワイヤロープ32が長手方向基端側へ移動されると、図3において二点鎖線で示されるように、ワイヤロープ32が第2ガイドプレート62の両曲げ部の間で第2当接面部68の第2当接面68Aに当接されて、これによって第2当接面部68がワイヤロープ32によって押圧される。また、車両緊急時にシートベルト装置を構成するウェビング巻取装置のプリテンショナが作動されると、バックル34がタングを介してウェビングによって引張られる。このようにバックル34が引張られることによってワイヤロープ32の長手方向先端部がバックル34と共に上昇されると、図3において二点鎖線で示されるように、ワイヤロープ32が第2ガイドプレート62の両曲げ部の間で第2当接面部68に当接されて、第2当接面部68がワイヤロープ32によって押圧される。
このようなワイヤロープ32からの押圧力である荷重F2(図3参照)は、車両左上方(図1の矢印B)へ第2ガイドプレート62を変形させようとする。ここで、第2ガイドプレート62では、第2当接面部68の幅方向他端(車両前方側端部)が第2当接面部68の厚さ方向他側(ワイヤロープ32側)へ屈曲されており、この屈曲部分から第2壁部70が第2当接面部68の厚さ方向他側(ワイヤロープ32側)へ延びている。さらに、この第2当接面部68と第2壁部70との境である第2ガイドプレート62の屈曲部分(稜線部分)は、第2ガイドプレート62の長手方向に連続している。このように、第2ガイドプレート62の断面形状が鉤状(L字状)に屈曲されていることによって、第2ガイドプレート62は、荷重F2に対する高い曲げ剛性を有している。
しかも、第2ガイドプレート62では、第2壁部70の第2当接面部68とは反対側の端部が屈曲されており、この屈曲部分から第2フランジ部72が延びている。さらに、この第2壁部70と第2フランジ部72との境である第2ガイドプレート62の屈曲部分(稜線部分)が、第2ガイドプレート62の長手方向に連続している。このため、第2ガイドプレート62の荷重F2に対する曲げ剛性が更に高くなる。これによって、このような荷重F2による第2ガイドプレート62の変形を防止又は抑制でき、第2ガイドプレート62は荷重F2を支持できる。
このように、本バックル装置10では、第1ガイドプレート42及び第2ガイドプレート62の各々の板厚を厚くしなくても、荷重F1、F2に対する充分な曲げ剛性を得ることができる。これによって、第1ガイドプレート42及び第2ガイドプレート62を小型化、特に、車両上下方向に薄型化でき、車両のリヤシート14のシートクッション16と床部18との間の車両上下方向に限られた空間に第1ガイドプレート42及び第2ガイドプレート62を配置できる。
また、金属平板をプレス成形することによって形成された第1ガイドプレート42や第2ガイドプレート62は、第1固定片54や第2固定片74も平板状とされる。このため、第1ガイドプレート42及び第2ガイドプレート62の車両の床部18への固定部分を車両上下方向に薄肉化することができる。これによって、固定ボルト58を短くでき、固定ボルト58を容易に第1固定片54の貫通孔56、第2固定片74の貫通孔76、及び床部18の貫通孔78に貫通させることができる。このため、固定ボルト58による第1ガイドプレート42及び第2ガイドプレート62の固定が容易になる。
また、第1ガイドプレート42及び第2ガイドプレート62は、金属平板をプレス成形することによって形成される。このため、ワイヤロープ32をガイドするための部材を焼結や鋳造によって形成する構成に比べてコストを安価にできる。
<第2の実施の形態>
図4に示されるように、本実施の形態において当接部材としての第1ガイドプレート42は、前記第1の実施の形態の第1ガイドプレート42における第1壁部50や第1フランジ部52を備えていない。
一方、ガイド部材としての第2ガイドプレート62は、第2当接面部68の幅方向両端部に第2壁部70が形成されており、各第2壁部70の第2当接面部68とは反対側の端部から第2当接面部68の幅方向外方へ向けて第2フランジ部72が形成されている。このように、本実施の形態では、第2ガイドプレート62の断面形状がハット形状とされている。このため、第2ガイドプレート62は、荷重F2に対して更に高い曲げ剛性を有している。このため、このような荷重F2による第2ガイドプレート62の変形を更に効果的に防止又は抑制できる。
なお、本実施の形態では、第2ガイドプレート62の断面形状をハット形状としたが、第1ガイドプレートの断面形状をハット形状にしてもよい。
また、上記の各実施の形態において、固定ボルト58での固定部分以外でも第1ガイドプレート42と第2ガイドプレート62とを結合してもよい。例えば、前記第1の実施の形態において、第2ガイドプレート62の第2当接面部68の幅方向中間部よりも一側(車両後方側)と第1ガイドプレート42の第1フランジ部52とをボルトやリベット、ねじ等の締結手段や溶接等の接合手段によって結合し、第2ガイドプレート62の第2フランジ部72と第1ガイドプレート42の第1当接面部48の幅方向中間部よりも他側(車両前方側)とをボルトやリベット、ねじ等の締結手段や溶接等の接合手段によって結合してもよい。これによって、第1ガイドプレート42の第1当接面部48、第1壁部50、第2ガイドプレート62の第2当接面部68、第2壁部70の断面が閉じ断面形状となり、ワイヤロープ32からの荷重F1、F2に対して更に高い曲げ剛性を得ることができる。
さらに、各実施の形態では、フレーム12と第1ガイドプレート42及び第2ガイドプレート62とが別体で構成されていた。しかしながら、第1ガイドプレート42及び第2ガイドプレート62の少なくとも一方と、フレーム12とを一体で構成してもよい。
また、各実施の形態では、2本のワイヤロープ32によってスライダ30とバックル34とを連結したが、ワイヤロープ32は1本であってもよいし、3本以上であってもよい。
さらに、各実施の形態では、例えば、第1ガイドプレート42の第1当接面部48の幅方向端部を屈曲させて第1壁部50を形成することによって荷重F1に対する曲げ剛性を高くしている。しかしながら、例えば、第1ガイドプレート42の第1当接面部48の幅方向中間部や第2ガイドプレート62の第2当接面部68の幅方向中間部に断面凹形状のビード部を第1当接面部48や第2当接面部68の長手方向に連続して形成する構成としてもよく、ガイド部材は、板材の曲がった部分が連結部材の長手方向に連続した構成であればよい。
10 バックル装置
28 モータアクチュエータ(駆動手段)
32 ワイヤロープ(連結部材)
34 バックル
42 第1ガイドプレート(ガイド部材)
48 第1当接面部(当接面部)
50 第1壁部(壁部)
62 第2ガイドプレート(ガイド部材)
68 第2当接面部(当接面部)
70 第2壁部(壁部)
F1 荷重
F2 荷重

Claims (4)

  1. タングが係合されるバックルと、
    長手方向先端側が前記バックルに連結された連結部材と、
    前記連結部材の長手方向基端側が連結され、駆動力によって前記連結部材を長手方向に移動させて前記バックルを移動させる駆動手段と、
    曲がった板材によって構成され、前記連結部材の長手方向中間部が当接されると共に曲がった部分が前記連結部材の長手方向に連続したガイド部材と、
    を備えるバックル装置。
  2. 前記ガイド部材は、
    厚さ方向側の面に前記連結部材が当接可能とされ、前記連結部材から荷重が付与される当接面部と、
    前記当接面部との間が曲がって前記当接面部の厚さ方向側へ延びる壁部と、
    を備える請求項1に記載のバックル装置。
  3. 前記ガイド部材は、前記タングを介して前記バックルが引張られた際に前記連結部材から荷重が付与される請求項1又は請求項2に記載のバックル装置。
  4. 前記ガイド部材は、前記駆動手段の駆動力によって前記連結部材が長手方向先端側へ移動された際に前記連結部材から荷重が付与される請求項1から請求項3の何れか1項に記載のバックル装置。
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