JP2016022758A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】偏摩耗を防ぐことができる、又は、コーナリングパワーを大きくすることができる空気入りタイヤを提供する。【解決手段】ノッチ23が形成されたリブを有する空気入りタイヤ1であって、前記リブ22のうち前記ノッチとタイヤ幅方向の範囲が同じ領域がタイヤ径方向外側へ突出している。または、タイヤ周方向に並ぶ複数のブロックを有する空気入りタイヤであって、タイヤ周方向に隣り合うブロックがタイヤ幅方向に深さが変化する横溝で分離され、前記ブロックのうち前記横溝の深さが深い部分とタイヤ幅方向の範囲が同じ領域が、タイヤ径方向外側へ突出している。【選択図】図1

Description

本発明は空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤのトレッドの陸部の一形態として、タイヤ周方向に連続するリブであってノッチ(リブの幅方向の一方の端部からリブ内へ向かって形成された溝で、リブの幅方向の他方の端部まで通じていないもの)が形成されたものがある。このようなリブではノッチ付近の剛性が低いため、リブが偏摩耗し易かったり、空気入りタイヤのコーナリングパワーが小さかったりする。
また陸部の別の形態として、タイヤ周方向に並ぶブロックがある。ここで、タイヤ周方向に隣り合うブロックは、横溝で分離されている。この横溝として、深さがタイヤ幅方向に変化しているものが存在する。このような横溝で分離されたブロックでは、横溝の深い部分に近い部分の剛性が低いため、ブロックが偏摩耗し易かったり、空気入りタイヤのコーナリングパワーが小さかったりする。
ところで、接地性改善等を目的に、トレッドの陸部の一部をタイヤ径方向外側へ突出させる場合がある(例えば特許文献1〜3参照)。このような突出部を上記の各形態の陸部にそのまま設けても、陸部が偏摩耗し易かったり、空気入りタイヤのコーナリングパワーが小さかったりすることに変わりがないか、突出させる場所次第ではこれらの欠点がより顕著になりかねない。
特開2003−175706号公報 特開2013−189121号公報 特開2010−12978号公報
本発明は、偏摩耗を防ぐことができる、又は、コーナリングパワーを大きくすることができる空気入りタイヤを提供することを課題とする。
実施形態の空気入りタイヤは、ノッチが形成されたリブを有する空気入りタイヤであって、前記リブのうち前記ノッチとタイヤ幅方向の範囲が同じ領域がタイヤ径方向外側へ突出していることを特徴とする。
実施形態の空気入りタイヤでは偏摩耗を防ぐことができる。又はコーナリングパワーを大きくすることができる。
実施形態1の空気入りタイヤ1の断面図。 実施形態1の空気入りタイヤ1のトレッドパターン。 実施形態1の変更例のリブのパターン。 実施形態2の空気入りタイヤ101の断面図。 実施形態2の空気入りタイヤ101のトレッドパターン。 実施形態2の変更例のブロックのパターン。 比較例及び実施例のブロック又はリブの断面図。
(実施形態1)
図1に示すように、実施形態1の空気入りタイヤ1は、ビード部10と、ビード部10を包む形でタイヤ幅方向内側から外側に折り返されたカーカス11を備える。カーカス11のタイヤ径方向外側には、ベルト層12、ベルト補強層13、トレッド2が、この順に積層されている。また、カーカス11の内側にはインナーライナー14が、軸方向外側の部分にはサイドウォール15が、それぞれ配されている。
図1、図2に示すように、トレッド2には、タイヤ幅方向中央のセンター陸部20と、タイヤ幅方向両側のショルダー陸部21と、センター陸部20とショルダー陸部21との間に位置するメディエイト陸部としてのリブ22が形成されている。これらの陸部は、タイヤ周方向に伸びる主溝により区分されている。もっともトレッド2に形成される主溝や陸部の数はこれに限定されない。
リブ22はタイヤ周方向に伸びる陸部である。リブ22にはノッチ23が形成されている。ここでノッチ23とは、溝の一種であって、リブ22の幅方向の一方の端部からリブ22内へ向かって形成され、リブ22の幅方向の他方の端部へは抜けていないものである。ノッチ23はタイヤ周方向に複数形成されている。ノッチ23の深さは限定されないが、図示する実施形態では主溝の深さよりも浅い。また、ノッチ23の深さはタイヤ幅方向に変化していても良い。
リブ22のうち、ノッチ23とタイヤ幅方向の範囲が同じ領域が、タイヤ径方向外側へ突出し、突出部24となっている。換言すれば、リブ22のうち、ノッチ23よりタイヤ周方向の領域が、突出部24となっている。図1に示すように、突出部24は、その幅方向両端部から中央部へ向かって徐々にタイヤ径方向外側へ高くなっている。そして、ノッチ23のタイヤ幅方向の中央部にあたる位置において、タイヤ径方向外側へ最も突出している。この最も突出している部分の突出高さは、主溝の深さの10%以下が望ましく、5%以下がさらに望ましい。ここで突出高さとは、トレッド2のタイヤ幅方向の断面において突出部24が無い場合のタイヤ接地面を表す基準輪郭線(図1に二点鎖線で示す)から、その法線方向への高さのことである。基準輪郭線は、正確には、トレッド2のタイヤ幅方向の断面において突出部24が無い部分のタイヤ接地面を表した円弧を、突出部24側へ延長した円弧で表される。突出部24は、ノッチ23の部分を除いて、タイヤ周方向へ1周している。
なお上記のように、リブ22のうち、ノッチ23とタイヤ幅方向の範囲が同じ領域が、突出部24となっているが、このことは、ノッチ23のタイヤ幅方向の範囲と突出部24のタイヤ幅方向の範囲とが完全に一致することのみを意味するのではない。これら2つの範囲のタイヤセンター側の端部同士にずれがあっても良いし、タイヤショルダー側の端部同士にずれがあっても良い。これらのずれは、それぞれ、ノッチ23のタイヤ幅方向の長さの20%以下であることが望ましく、10%以下であることがより望ましい。ずれが無いことが最も望ましい。
実施形態1の効果は次の通りである。
ノッチが形成された一般的なリブでは、ノッチ付近の部分の剛性が低い。しかし上記のような突出部24が形成されていると、リブ22のノッチ23付近の部分の剛性が高くなる。その結果剛性がリブ22全体に渡ってほぼ均一化されるため、リブ22の偏摩耗を防ぐことができる。またコーナリングパワーを大きくすることができる。
特に、上記の突出部24は、ノッチ23のタイヤ幅方向の中央部にあたる位置においてタイヤ径方向外側へ最も突出するように形成されている。そのため、リブ22のうちノッチ23とタイヤ幅方向の範囲が同じ領域全体の剛性が効果的に高くなり、その結果剛性がリブ22全体に渡ってほぼ均一化される。
また、突出部24の最も突出している部分の突出高さが高すぎると、トレッド2の接地性が悪くなる。しかし、この突出高さが主溝の深さの10%以下であると接地性への影響が小さくなり、5%以下であると接地性への影響がほとんど無くなる。
実施形態1の変更例として次のものが挙げられる。
まず、リブにノッチがタイヤ周方向にバリアブルピッチで配列されている例が挙げられる。ここで、バリアブルピッチで配列されるとは、配列の間隔が一定でないことを意味する。そのような空気入りタイヤにおいて、タイヤ周方向のノッチの間隔が短いほど、それらのノッチの間の突出部がタイヤ径方向外側へ高く突出している。
図3の例では、ノッチ23、23の間隔が長い部分lと、短い部分sと、その中間の長さの部分mとが、タイヤ周方向(矢印方向)に並んでいる。そして、ノッチ23、23の間隔が短い部分sの突出部が最も高く、ノッチ23、23の間隔が長い部分lの突出部が最も低い。突出高さとノッチ23、23の間隔とは反比例の関係であっても良い。
ノッチがタイヤ周方向にバリアブルピッチで配列されている一般的なリブでは、ノッチの間隔が短い部分では長い部分よりも剛性が低い。そのため、リブのうちノッチの間隔が短い部分だけが摩耗し易い。しかし上記のように、ノッチの間隔が短い部分ほど高く突出していれば、その部分の剛性が高くなって他の部分の剛性に近くなる。その結果、全ての部分の剛性がほぼ等しくなり、ノッチの間隔が短い部分だけが摩耗することを防ぐことができる。
なおノッチの間隔の種類は3種類に限定されない。
また別の変更例として、タイヤ幅方向に主溝を隔てて隣り合う陸部が、共にノッチが形成されたリブであり、これらのリブの溝容積比率Rが異なる例が挙げられる。ここで溝容積比率Rは、リブのタイヤ周方向1周分の陸部の容積をL、リブに形成されたタイヤ周方向1周分の溝(本実施形態ではノッチ)の容積をGとすると、R=G/(G+L)である。このような空気入りタイヤにおいて、溝容積比率Rの大きい方のリブにおける突出部が、溝容積比率Rの小さい方のリブにおける突出部よりも、タイヤ径方向外側へ高く突出している。
一般に溝容積比率Rが大きいリブは、溝容積比率Rが小さいリブよりも剛性が低いため、摩耗し易く、また接地性も悪い。しかし溝容積比率Rの大きいリブの突出部が、溝容積比率Rの小さいリブの突出部よりも高く突出していれば、溝容積比率Rが大きいリブと小さいリブの剛性を近くすることができるため、溝容積比率Rが大きいリブだけが摩耗することを防ぐことができ、また接地性も良くできる。
なお、ノッチが形成されるリブは、メディエイト陸部に限定されない。
(実施形態2)
実施形態2の空気入りタイヤ101の構造は、図4に示すように、ドレッド102の部分を除いて、実施形態1の空気入りタイヤ1の構造と同じである。そのため、図1と図4とに描かれた共通する部分には、同じ符号を付してある。
図4、図5に示すように、トレッド102には、タイヤ幅方向中央のセンター陸部120と、タイヤ幅方向両側のショルダー陸部121と、センター陸部120とショルダー陸部121との間に位置するメディエイト陸部とが形成されている。これらの陸部は、タイヤ周方向に伸びる主溝により区分されている。もっとも、トレッド102に形成される主溝や陸部の数はこれに限定されない。
メディエイト陸部は、複数のブロック122がタイヤ周方向に並んで形成されている。隣り合うブロック122、122は横溝123により分離されている。横溝123の深さはタイヤ幅方向に変化している。例えば図4の実施形態では、横溝123はタイヤ幅方向センター側では浅く、タイヤ幅方向ショルダー側では深くなっている。横溝123の浅い部分を浅溝部123a、深い部分を深溝部123bとする。
ブロック122のうち、深溝部123bとタイヤ幅方向の範囲が同じ領域が、タイヤ径方向外側へ突出し、突出部124となっている。換言すれば、ブロック122のうち、深溝部123bよりタイヤ周方向の領域が、突出部124となっている。図4に示すように、突出部124は、その幅方向両端部から中央部へ向かって徐々にタイヤ径方向外側へ高くなっている。そして、深溝部123bのタイヤ幅方向の中央部にあたる位置において、タイヤ径方向外側へ最も突出している。この最も突出している部分の突出高さは、主溝の深さの10%以下が望ましく、5%以下がさらに望ましい。ここで突出高さとは、トレッド102のタイヤ幅方向の断面において突出部124が無い場合のタイヤ接地面を表す基準輪郭線(図4に二点鎖線で示す)から、その法線方向への高さのことである。基準輪郭線は、正確には、トレッド102のタイヤ幅方向の断面において突出部124が無い部分のタイヤ接地面を表した円弧を、突出部124側へ延長した円弧で表される。突出部124は、横溝123の部分を除いて、タイヤ周方向へ1周している。
なお、横溝123の深い部分(深溝部123b)とは、横溝123内の他の部分より深い部分を指す。浅溝部123aと深溝部123bの境界は限定されないが、例えば図4に示されているように浅溝部123aが一定の深さでタイヤ幅方向に伸びている場合は、浅溝部123a以外の部分を深溝部123bとしても良い。また、横溝123の最も深い部分の深さと最も浅い部分の深さとの中間の深さの位置を、浅溝部123aと深溝部123bの境界としても良い。
また上記のように、ブロック122のうち、深溝部123bとタイヤ幅方向の範囲が同じ領域が、突出部124となっているが、このことは、深溝部123bのタイヤ幅方向の範囲と突出部124のタイヤ幅方向の範囲とが完全に一致することのみを意味するのではない。これら2つの範囲のタイヤセンター側の端部同士にずれがあっても良いし、タイヤショルダー側の端部同士にずれがあっても良い。これらのずれは、それぞれ、深溝部123bのタイヤ幅方向の長さの20%以下であることが望ましく、10%以下であることがより望ましい。ずれが無いことが最も望ましい。
実施形態2の効果は次の通りである。
横溝で分離されている一般的なブロックは、横溝で分離されていない陸部と比較して、剛性が低い。特に、横溝の深さがタイヤ幅方向に変化している場合は、ブロックのうち、溝が深い部分に近い領域の剛性が低い。しかし上記のような突出部124が形成されていると、ブロック122のうち、深溝部123bに近い領域の剛性が高くなる。その結果剛性がブロック122全体に渡ってほぼ均一化されるため、ブロック122の偏摩耗を防ぐことができる。またコーナリングパワーを大きくすることができる。
特に、上記の突出部124は、深溝部123bのタイヤ幅方向の中央部にあたる位置において、タイヤ径方向外側へ最も突出するように形成されている。そのため、ブロック122のうち、深溝部123bとタイヤ幅方向の範囲が同じ領域全体の剛性が効果的に高くなり、その結果剛性がブロック122全体に渡ってほぼ均一化される。
また、突出部124の最も突出している部分の突出高さが高すぎると、トレッド102の接地性が悪くなる。しかし、この突出高さが主溝の深さの10%以下であると接地性への影響が小さくなり、5%以下であると接地性への影響がほとんど無くなる。
実施形態2の変更例として次のものが挙げられる。
まず、ブロックがタイヤ周方向にバリアブルピッチとなっている例、換言すればブロックのタイヤ周方向の長さが一定でない例が挙げられる。そのような空気入りタイヤにおいて、ピッチが短い(タイヤ周方向に短い)ブロックほど突出部がタイヤ径方向外側へ高く突出している。
図6の例では、ブロックには、タイヤ周方向(矢印方向)に短いブロック122aと、タイヤ周方向に長いブロック122cと、タイヤ周方向の長さがブロック122aとブロック122cとの中間であるブロック122bとがある。そして、ブロック122aの突出部が最も高く、ブロック122cの突出部が最も低い。突出高さとブロックのタイヤ周方向の長さとは反比例の関係であっても良い。
一般に、ブロックがタイヤ周方向にバリアブルピッチとなっている場合、タイヤ周方向に短いブロックほど剛性が低い。そのため、タイヤ周方向に短いブロックだけが摩耗し易い。しかし上記のように、タイヤ周方向に短いブロックほど突出部が高く突出していれば、そのブロックの剛性がタイヤ周方向に長いブロックの剛性に近くなる。その結果、全てのブロックの剛性がほぼ等しくなり、タイヤ周方向に短いブロックだけが摩耗することを防ぐことができる。
なお、ブロックのタイヤ周方向の長さの種類は3種類に限定されない。
また別の変更例として、タイヤ幅方向に主溝を隔てて隣り合う陸部が、共にタイヤ周方向に並んだブロックからなり、これらの陸部の溝容積比率Rが異なる例が挙げられる。ここで溝容積比率Rは、ブロックのタイヤ周方向1周分の容積をL、横溝のタイヤ周方向1周分の容積をGとすると、R=G/(G+L)である。このような空気入りタイヤにおいて、溝容積比率Rの大きい方の陸部における突出部が、溝容積比率Rの小さい方の陸部における突出部よりも、タイヤ径方向外側へ高く突出している。
一般に溝容積比率Rが大きい陸部のブロックは、溝容積比率Rが小さい陸部のブロックよりも剛性が低いため、摩耗し易く、また接地性も悪い。しかし溝容積比率Rの大きい陸部のブロックの突出部が、溝容積比率Rの小さい陸部のブロックの突出部よりも高く突出していれば、溝容積比率Rが大きい陸部のブロックと小さい陸部のブロックの剛性を近くすることができるため、溝容積比率Rが大きい陸部のブロックだけが摩耗することを防ぐことができ、また接地性を良くできる。
なお、複数のブロックがタイヤ周方向に並んで形成される陸部は、メディエイト陸部に限定されない。
ブロックを分離する横溝の深さの変化の仕方は上記実施形態の変化の仕方に限定されない。他の変化の仕方としては、横溝のタイヤ幅方向両側の部分が浅く、タイヤ幅方向中央付近の部分が深いものがある。また横溝の深さがタイヤ幅方向に直線的に変化しているものもある。これらの空気入りタイヤにおいて、突出部は、ブロックのうち横溝が深い部分(横溝内の他の部分より深い部分)とタイヤ幅方向の範囲が同じ領域に形成される。
(実施例)
実施形態1や実施形態2の空気入りタイヤに対して、耐偏摩耗性及びコーナリングパワーを調べる試験を行った。比較例及び実施例のトレッドについて表1にまとめる。また、比較例1、2のブロック122の断面図を図7(a)、(b)に、実施例1〜4のブロック122又はリブ22の断面図を図7(c)〜(f)に示す。
試験方法は次の通りである。
耐偏摩耗性:乾燥路で15000km走行後のタイヤの同一ブロック(又はリブ)内における最小摩耗部分の摩耗量(最小摩耗量)と最大摩耗部分の摩耗量(最大摩耗量)を測定した。そして、偏摩耗比=(最小摩耗量/最大摩耗量)を算出し、比較例1の値を100とする指数に換算した。指数が大きいほど耐偏摩耗性が良いことを示している。
コーナリングパワー:横滑り角を単位量だけ変化させた時のコーナリングフォースの変化量を調べ、これをコーナリングパワーとし、比較例1の値を100とする指数に換算した。指数が大きいほどコーナリングパワーが大きいことを示している。
試験結果を表1に示す。
実施例1(図7(c))の耐偏摩耗性及びコーナリングパワーの指数は、比較例1(図7(a))のそれらよりも大きかった。これにより上記の実施形態2の空気入りタイヤの効果が確認できた。また、耐偏摩耗性及びコーナリングパワーの指数は実施例1(図7(c))と実施例3(図7(e))とで同じであった。これにより、横溝の深い部分(深溝部123b)の位置にかかわらず、その部分とタイヤ幅方向の範囲が同じ領域を突出部124とすると、効果を奏することが確認できた。また、耐偏摩耗性及びコーナリングパワーの指数は、実施例1(図7(c))よりも実施例2(図7(d))の方が大きかった。これにより、突出部の突出高さは主溝深さの10%よりも5%の方が良いことが確認できた。また、比較例2(図7(b))の耐偏摩耗性及びコーナリングパワーの指数は、比較例1(図7(a))のそれらより小さかった。これにより、横溝の浅い部分(浅溝部123a)とタイヤ幅方向の範囲が同じ領域を突出部124とすると逆効果であることが確認できた。また、実施例4(図7(f))の耐偏摩耗性及びコーナリングパワーの指数は、実施例2(図7(d))のそれらと同じであった。これにより実施形態1の空気入りタイヤの効果が確認できた。
Figure 2016022758
1…実施形態1の空気入りタイヤ、10…ビード部、11…カーカス、12…ベルト層、13…ベルト補強層、14…インナーライナー、15…サイドウォール、2…トレッド、20…センター陸部、21…ショルダー陸部、22…リブ、23…ノッチ、24…突出部、101…実施形態2の空気入りタイヤ、102…トレッド、120…センター陸部、121…ショルダー陸部、122…ブロック、122a…ブロック、122b…ブロック、122c…ブロック、123…横溝、123a…浅溝部、123b…深溝部、124…突出部

Claims (6)

  1. ノッチが形成されたリブを有する空気入りタイヤであって、前記リブのうち前記ノッチとタイヤ幅方向の範囲が同じ領域がタイヤ径方向外側へ突出している空気入りタイヤ。
  2. 前記リブのうち前記ノッチのタイヤ幅方向の中央部にあたる位置がタイヤ径方向外側へ最も突出している請求項1の空気入りタイヤ。
  3. 複数の前記ノッチがタイヤ周方向にバリアブルピッチで配列された空気入りタイヤにおいて、
    タイヤ周方向のノッチの間隔が短いほど、それらのノッチの間の部分がタイヤ径方向外側へ高く突出している請求項1又は2の空気入りタイヤ。
  4. タイヤ周方向に並ぶ複数のブロックを有する空気入りタイヤであって、タイヤ周方向に隣り合うブロックがタイヤ幅方向に深さが変化する横溝で分離され、前記ブロックのうち前記横溝の深さが深い部分とタイヤ幅方向の範囲が同じ領域が、タイヤ径方向外側へ突出している空気入りタイヤ。
  5. 前記ブロックのうち前記横溝の深さが深い部分のタイヤ幅方向の中央部にあたる位置がタイヤ径方向外側へ最も突出している請求項4の空気入りタイヤ。
  6. 複数の前記ブロックがタイヤ周方向にバリアブルピッチで配列された空気入りタイヤにおいて、
    タイヤ周方向に短い前記ブロックほどタイヤ径方向外側へ高く突出している請求項4又は5の空気入りタイヤ。
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