JP2016022400A - 糖アルコールの脱水用固体触媒、およびその触媒を使用する二無水糖アルコールの製造方法。 - Google Patents

糖アルコールの脱水用固体触媒、およびその触媒を使用する二無水糖アルコールの製造方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】
糖アルコールから二無水糖アルコールを得る脱水反応、特にソルビトールからイソソルビドを得る脱水反応において、イソソルビドの高い選択性、高い収率を、好ましくは同時に達成できる、固体触媒を提供すること
【解決手段】
上記課題は、SiとAlの原子数組成比Si/Alが20を越える酸型−βゼオライトを含む、糖アルコールから二無水糖アルコールを製造するための脱水反応用固体触媒によって解決される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、セルロース由来の糖アルコールから2分子の水分子を脱水して二無水糖アルコールを製造するための触媒、及びその触媒を使用して二無水糖アルコールを製造する方法、好ましくはソルビトールからイソソルビドを製造するための触媒とそれを用いたイソソルビドの改良された合成方法に関する。
近年、石油資源に代えて、森林資源、バイオマスを活用した化学反応プロセスの開発が盛んとなっており、セルロース由来の糖アルコールについても、その応用用途の開発が注目されている。その一つの例として、糖アルコールを脱水して有用化学物質の原料を得るプロセスがある。例えば、セルロース分解により得られるソルビトールを脱水して得られる二無水糖アルコールのイソソルビドは、医薬化合物の原料の製造や、ポリウレタン、ポリカーボネート類、ポリエステルなどの縮合ポリマーの製造に有用なため、それらの反応収率を向上させるための触媒開発が、例えば特許文献1で示されるように盛んに行われてきている。
ここにおいてソルビトールからイソソルビドを得る反応は、図1の化学反応式で示されるように、2段階の脱水反応から成る。ソルビトールは分子内に6個の水酸基を持つために、ソルビトールの脱水反応により、多種類の中間体が生成し、その中の特定のものがイソソルビドを生成することができる。このように副反応の種類が多いため、イソソルビドの収率を上げるための触媒の開発とそれを使用した化学反応制御技術には大きな困難が伴う。
例えば、特許文献1には、ソルビトールからイソソルビドを得る反応に関して、ソルビトールの脱水触媒として均一系酸触媒である硫酸を用いるかまたは不均一系触媒としてのゼオライトを用いる多くの実験がなされている。その中で各種ゼオライト類は、最も高い収率を示す場合でも、12時間に及ぶ反応時間で38%程度の低い収率を示すに過ぎない(実施例13)のに対して、硫酸は反応時間75分で70%を超える収率を示している(実施例3)。このように短時間で、ゼオライト触媒に比べて非常に高い収率が得られることから、硫酸がイソソルビド製造触媒として広く使用されてきている。
このように高い収率が得られ、また安価な硫酸触媒であっても、工業的には多くの課題がある。特に均一系触媒であるために、反応終了後にイソソルビドの分離・精製が必要であり、その設備と工程費用が大きな負担となること、また分離されて残る廃硫酸塩の中和・廃棄処理という煩雑な作業を伴い、更には化学反応装置が硫酸による腐食防止対策を必要とするなど、多くのコストアップ要因を抱えている。
そのために、硫酸の欠点を改良するための技術開発も進められており、その例として、各種固体(不均一系)触媒を使用する試みが、上記特許文献1においても示されている。特許文献1では、固体酸触媒として、H(酸型)−βゼオライト、H−モルデナイト、ZSM−5などの各種ゼオライトについて、Si/Al比、反応時間、酸触媒添加量などの条件を種々変えてイソソルビドの生成収率を測定している。その結果を抜粋し、概要を下記の表1に示す。これらの固体触媒中で、最も高い収率は、Si/Al=12.5の酸型−βゼオライトを用いた、反応時間12.3時間における収率38%である。反応時間75分で収率が70%を超える硫酸触媒に比べ、表1中のゼオライト系触媒は反応時間が非常に長く、且つ収率が非常に低いため、実用性に乏しいものであった。尚、特許文献1では、硫酸化ジルコニアが73%と高い収率を示しているが(実施例23)、耐久性が低いために大量合成用途に対して実用的でない。
ソルビトールからイソソルビドへの脱水反応の支配要因が、硫酸触媒の高い酸性度によると考えると、これら各種ゼオライトについても、酸性度の高いものを触媒として使用した場合にイソソルビドの収率が高くなると期待される。その酸性度は、活性点の濃度とそれぞれの活性の強さの両方に依存する。ブレンステッド酸としてのゼオライトの酸性度は、Siネットワーク中にAlが入ることによると考えられ、Al組成が相対的に大きい領域、即ちSi/Alの原子数比が小さい領域で、酸量が大きいと言われている。例えば特許文献2では、アルコールの脱水反応用固体酸触媒としてゼオライトが検討されており、その明細書中にはSi/Al=5〜20において最も酸性度が高いと述べられている(特許文献2、段落[0009])。
上記の視点で特許文献1の実施例、比較例のデータ(上記の表1に抜粋)について、Si/Al比に対するイソソルビド収率η、及び副生成物の合計収率ηをプロットすると図2のようになる。ここでは、イソソルビドの収率ηとSi/Al比との間には一定の関係は認められず、またイソソルビドの収率ηの高いものは、副生成物の収率ηも高い傾向が認められる。
また酸型−βゼオライトについては、前述したようにSi/Al=12.5で38%と比較的高い収率が得られているが、その反応時間は12時間と、硫酸触媒の10倍程度の長時間を必要としており、実用的でない。以上の特許文献1に基づくデータからは、硫酸触媒並みに150℃以下、反応時間1〜3時間程度で収率70%程度の収率を、低価格で耐久性の良好な固体触媒により得ることは困難なように思われた。
上記の固体触媒の耐久性としては、反応時の高温、化学作用などに対する耐久性と、活性が低下したときに行う再生処理に対しての耐久性の両方が重要である。固体酸触媒による脱水反応は一般に、反応の進行に伴い炭素付着(コーキング)により反応活性点が覆われ、収率を下げる原因となる。コーキングによる活性劣化を低減させるためには、脱水反応温度を出来るだけ下げることが重要であるが、それでもコーキングを起こした場合には、触媒を洗浄、炭素除去するリサイクルを行って、触媒の寿命を延ばすことが行われる。そのためリサイクル工程で固体触媒の劣化が小さく、再生繰り返し安定性が良好なことが、実用化を進める上で非常に重要である。
以上述べた如く、従来の硫酸触媒を、取り扱い性の優れた固体酸触媒に置き換えたいというニーズは高いものの、高い反応収率、リサイクル性、コストなどの要求性能を満たす触媒を未だ実現できていないのが実情である。
特表2004−501117 特開平8−206507
本発明の目的は、糖アルコールから二無水糖アルコールを得る脱水反応、特にソルビトールからイソソルビドを得る脱水反応において、イソソルビドの高い選択性、高い収率を、好ましくは同時に達成できる、固体触媒を提供することである。
本発明の別の目的は、糖アルコールから二無水糖アルコールを得る脱水反応、特にソルビトールからイソソルビドを得る脱水反応において、従来の硫酸触媒とほぼ同等の収率(反応時間2時間で、概ねηが65%以上)を達成できる固体触媒を提供することである。
本発明の別の目的は、従来に比べ低い温度で糖アルコールから二無水糖アルコールの合成、特にソルビトールからイソソルビドの合成を可能にする固体触媒、および当該触媒を用いたイソソルビドの改善された合成方法を提供することである。
更に本発明の別の目的は、繰り返し再生性能(「リサイクル性」とも言われる)に優れた、糖アルコールから二無水糖アルコールを製造するための、特にソルビトールからイソソルビド製造するための固体触媒を提供することである。
本願発明の他の目的は、以下の記載から明らかとなろう。
本発明者等は、上記の実状に鑑み、従来技術の欠点を解決すべく鋭意研究した結果、本発明の課題を解決するための考えとして以下のような指針を得た。
(1)特許文献1の実施例1のデータを参照すると、ゼオライト触媒で硫酸触媒並みの性能に到達するためには、反応時間を10分の1程度に短縮しつつ、更に収率を2倍近く増加させる必要がある。
(2)そのように反応時間を短縮し、且つ収率を上げるためには、複雑な反応工程の中でも、イソソルビドに到達できるように高い酸性度と共に高選択性の触媒の選択と触媒量の設計が必要となる。
(3)そのような指針としては、特許文献2においてゼオライト触媒はそのSi/Al比が小さい程、酸性度が高いとされていることから、ソルビトールの脱水反応についてもゼオライト触媒のSi/Al比が小さい領域において高い収率が得られると予想した。
(4)しかしながら、特許文献1のデータから、必ずしもSi/Al比を小さくすることでは、高い収率を得ることはできないことが認められる。
(5)また、イソソルビドの収率ηを上げようとすると、副生成物の収率ηも増加するというトレードオフの傾向がみられる。
(6)上記(5)の結果から、ゼオライトのSi/Al比を小さくすることにより酸性度を大きくして脱水しやすくしても、一方でSi/Al比を小さくすると立体的効果その他の理由で選択率が低下し、その結果として上記(5)の結果を起こしているのではないかと推定した。
(7)そこで、各種の酸触媒について再度スクリーニングした結果、特定のイオン交換樹脂などと並んで、酸型−βゼオライトを用いると比較的高いηを得ることができることを確認した。
(8)ここでイオン交換樹脂は、100℃以上の高温では耐久性が低いため、酸型−βゼオライトにつき、そのSi/Al比を変化させ、更に触媒添加量や反応温度などの反応条件も組み合わせて考慮することにより、最適な触媒組成を探索した。
(9)その結果、驚くべきことに、特許文献1では具体的に示されていない、Si/Al=20を越える酸型−βゼオライトを触媒として使用した場合に、副生成物の収率ηの増加を伴わずに、急激にηが増加することを発見した。
(10)更に上記(9)の触媒を使用する場合には、必ずしも高い反応温度が有利ではなく、好ましい反応温度領域が存在することを見出した。
(11)以上の知見から、本発明では、比較的低い反応温度で、且つ短時間の反応時間で、硫酸触媒と同等程度の高いイソソルビド収率を得ることができた。
(12)更に、このようにして得られた触媒のリサイクルテストを実施したところ、4回繰り返し使用後でも、硫酸触媒に近いレベルの60%以上の高い収率ηを達成することができ、本発明に到達した。
すなわち本発明は、以下に関する:
1.SiとAlの原子数組成比Si/Alが20を越える酸型−βゼオライトを含む、糖アルコールから二無水糖アルコールを製造するための脱水反応用固体触媒。
2.上記Si/Alが400以下である、上記1に記載の固体触媒。
3.糖アルコールが、ソルビトール、マンニトール及びイジトールからなる群より選択される、上記1または2に記載の固体触媒。
4.糖アルコールがソルビトールであり、二無水糖アルコールがイソソルビドである、上記3に記載の固体触媒。
5.糖アルコールから二無水糖アルコールを製造するための方法であって、糖アルコールを、上記1〜4のいずれか1つに記載の触媒と接触させることを含む、方法。
6.上記触媒に含まれる酸型−βゼオライトの量が、糖アルコール100質量部を基準として5〜60質量部である、上記5に記載の方法。
7.触媒と接触させた糖アルコールを、周囲圧力下または減圧下で保持することを含む、上記5または6に記載の方法。
8.触媒と接触させた糖アルコールを、110℃〜170℃の温度で保持することを含む、上記5〜7のいずれか1つに記載の方法。
9.触媒と接触させた糖アルコールを、1.5時間以上保持することを含む、上記5〜8のいずれか1つに記載の方法。
10.SiとAlの原子数組成比Si/Alが20を越える酸型−βゼオライトの、糖アルコールから二無水糖アルコールを製造するための脱水反応用固体触媒としての使用。
上述したところからわかるように本発明によれば、糖アルコール(例えば、ソルビトール)から二無水糖アルコール(例えば、イソソルビド)を得る反応において、従来の硫酸触媒に比べて反応後の触媒分離が容易であり、そして反応装置への負荷を少なくすることができる。また本発明によれば、従来の固体触媒と比較して、上記反応において高い選択性および高い収率を、好ましくはより低い温度およびより短い時間で達成でき、さらに、繰り返し触媒使用時の再生性能にも優れた触媒が提供される。さらに、本発明によれば、上記触媒を用いることにより、糖アルコール(例えば、ソルビトール)から二無水糖アルコール(例えば、イソソルビド)を製造するための改善された方法が提供される。
ソルビトールからイソソルビドを得る反応の化学反応式を示す。 表1のデータに基づいて、特許文献1の実施例、比較例に開示される各ゼオライトに関して、Si/Al比に対するイソソルビド収率η、及び副生成物の合計収率ηをプロットしたグラフを示す。 イソソルビド収率とゼオライトの種類およびSi/Al比との関係を示すグラフである。
即ち本発明は、SiとAlの原子数組成比Si/Alが20を越える酸型−βゼオライトを含む、糖アルコールから二無水糖アルコールを製造するための脱水反応用固体触媒と、それを用いた糖アルコールから二無水糖アルコール(例えば、ソルビトールからイソソルビド)を製造する方法に関する。
本発明における糖アルコールとしては、いわゆる炭水化物といわれる糖類をアルコールに還元した化合物が使用される。そのような糖類としてはアルドースやケトースなど種々のものがある。それらから還元され、本発明に適した糖アルコールとしては、例えば、マンニトール、イジトール及びソルビトール等が挙げられる。その中でもソルビトールが、その脱水後生成物であるイソソルビドが医薬品やプラスチックの原料として広い用途をもつことから特に好ましい。
本発明において、二無水糖アルコールとは、糖アルコールから2分子の水が脱水された糖アルコールを指す。例えば、糖アルコールとしてソルビトールを使用した場合、前述したようにソルビトールからは種々の副反応が生じ、種々の中間体および生成物が生じ得るが、本発明の場合には、好ましくは、その中でもイソソルビドを二無水糖アルコールとして得る。すなわち、上記二無水糖アルコールは、特に好ましくはイソソルビドである。従って、以下では主として、糖アルコールとしてソルビトール、二無水糖アルコールをイソソルビドとして本発明を説明するが、当該説明は他の糖アルコールなどに対しても同様に適用される。例えば、上記糖アルコールとしてマンニトールを使用した場合には、好ましくは、二無水糖アルコールとしてフルクトースが得られる。
本発明の目的を達成するためには、本発明において上記脱水反応に使用される固体触媒は、図1の2段階の縮合反応のそれぞれに触媒効果を有し、かつ反応系から効率的に分離・除去することができ、しかも設備や環境にダメージを与えないものであることが好ましい。このような観点から、本発明ではβゼオライトが採用され、特にその中でも酸型−βゼオライトが好適である。
従って、本発明における脱水反応用固体触媒は、βゼオライトを含有する触媒であり、好ましくは、酸型−βゼオライトを含有する触媒である。
上記触媒は、本発明の効果を損なわない範囲で、βゼオライトの他に例えばバインダー、シリカ等を含むことができる。
また、上記触媒は、βゼオライトを唯一の成分として含むこともでき、言い換えれば、上記触媒はβゼオライトのみからなることもできる。この場合、本発明は、βゼオライト、好ましくは、酸型−βゼオライトである、糖アルコールから二無水糖アルコールを製造するための脱水反応用固体触媒に関する。
ここで、ゼオライトとは、結晶性の多孔質アルミノケイ酸塩の総称であり、本発明においては上述のようにゼオライトの中でもβゼオライト(「ベータ型ゼオライト」とも表記される)、好ましくは酸型−βゼオライトが使用される。
βゼオライトは、単位胞組成が下記の平均組成式で表される組成を有する合成ゼオライトである:
m/x [AlSi(64−m)128]・pH
[式中、Mはカチオン種(例えば、Na等)であり、xは前記Mの価数であり、mは0より大きく64未満の数であり、pは0以上の数である]。
また、酸型−βゼオライトは、H型−βゼオライトまたはプロトン型−βゼオライトとも呼ばれ、上記βゼオライトのカチオンサイトをイオン交換してHに置き換えた構造のものである。なお、本発明で使用される場合、当該酸型−βゼオライトには、本発明の効果を損なわない範囲で、置換されなかった微量の上記Mが含まれていても差し支えない。酸型−βゼオライトは、そのHがブレンステッド酸として作用するために、種々の反応の触媒や化学物質の吸着剤などに汎用されている。
従って、上記酸型−βゼオライトの製造方法については既に公知であり、種々の製品を商業的に入手することが可能である。例えば、本発明において使用できる酸型−βゼオライトとしては、クラリアント触媒社製H−BEA−25(Si/Al=12.5)、クラリアント触媒社製H−BEA−35(Si/Al=17.5)、クラリアント触媒社製H−BEA−50(Si/Al=25)、クラリアント触媒社製H−BEA−150(Si/Al=75)等を商業的に入手することができる。
本発明における酸型−βゼオライトでは、SiとAlの原子数組成比Si/Al比が20を越えることが必要であり、例えば、22以上または24以上であることもできる。Si/Al比が20以下であると、イソソルビドの収率が低下する。Si/Al比が20以下の酸型−βゼオライトは、一般には酸性度が高いと考えられることから、Si/Al比が20以下の領域では収率が高いと予想されるのに対して、何故そのようにならず、より高いSi/Al比の領域で収率が高くなるのか、その理由は明確ではない。敢えて推定すると、Si/Al比が20以下では酸量が多いが、酸強度が足りないことが推定される。または、酸量が多すぎて触媒表面におけるカーボンの析出が多くなり、反応が阻害されることも他の要因として推定される。更には、Si/Al比20以下では、細孔径や細孔容積などの形状的な要因が、イソソルビドの選択性を小さくしていることもその理由の一つとして推定される。
SiとAlの原子数組成比(Si/Al比)は化学分析や原子吸光法での元素分析により、測定することができる。
なお、SiとAlの原子数組成比(Si/Al比)が大きすぎる場合には、酸型−βゼオライトの酸性度が低下して、反応収率が低下し、実用的でなくなる。従って、本発明における酸型−βゼオライトでは、Si/Al比が400以下であることが好ましく、例えば、300以下、200以下、100以下または80以下であることができる。
従って、上記酸型−βゼオライトのSi/Al比は、好ましくは、例えば20<Si/Al比≦400、20<Si/Al比≦200、22≦Si/Al比≦100、または24≦Si/Al比≦80の範囲にある。
また、本発明における酸型−βゼオライトは、例えば50m/g〜1000m/gの比表面積を有することができる。比表面積が小さすぎると酸型βゼオライトの吸着性能が十分ではなくなり、逆に大きすぎると生成物の脱離が妨げられて収率が低下しやすいという問題が生じ易くなる。このような観点から、本発明における酸型−βゼオライトは、好ましくは100m/g〜800m/g、特に好ましくは400m/g〜600m/gの比表面積を有する。
本発明の固体触媒を用いて糖アルコール(例えばソルビトール)から二無水糖アルコール(例えばイソソルビド)を製造するための方法は、糖アルコール(例えばソルビトール)を上記触媒と接触させることを含む。その場合に例えば、ソルビトールを固体のまま触媒と混合した上で反応させてもよいし、またはソルビトールを液体の形態、好ましくは水溶液の形態にした後に、触媒と混合して反応させることもできる。
上記混合は、例えば撹拌によって行うことができ、撹拌は撹拌子や撹拌羽根等を用いて行うことができる。糖アルコール(例えばソルビトール)と上記触媒とを接触させる際、例えば、これらの量が少量である場合には撹拌子を用いて撹拌・混合し、これらの量が増えた場合には、モーター駆動によるリボン型撹拌羽根等によって撹拌を行うことができる。
本発明の1つの好ましい実施態様では、均一かつ十分な混合を達成することができるため、糖アルコールと上記触媒とを接触させる際には、撹拌子または撹拌羽根を用いて混合を行う。
このようなソルビトールの脱水反応に当たって、触媒に含まれる酸型−βゼオライトの量(以下、簡便のため単に「触媒量」とも言う)は、少なすぎると十分な反応速度が得られず、ソルビトールの転化率が低くなり、一方、多すぎると触媒の無駄使いだけではなく、副反応が促進されイソソルビドの収率が逆に低くなる。このような観点から、本発明においては、上記触媒量はソルビトール100質量部に対して5〜60質量部であることが好ましい。上記触媒量は、より好ましくはソルビトールの100質量部に対して、10〜60質量部であり、さらに好ましくは20〜60質量部または25〜60質量部である。
本発明の脱水反応では、多くの副反応を伴うために、反応温度の制御が重要である。反応温度が低すぎると、反応速度が小さく、長時間の反応時間が必要となるため実用性に欠ける。温度が高すぎると、所望のイソソルビドの選択性が低下し、副生成物が多くなる。このような観点から、本発明における好ましい反応温度は約110℃〜約170℃であり、より好ましくは115℃〜160℃、特に好ましくは120℃〜150℃または120℃〜145℃または125℃〜135℃である。
また、本発明における脱水反応は、任意の圧力下で、触媒と接触させた糖アルコールを保持することによって行うことができる。上記脱水反応は、好ましくは周囲圧力下または減圧下で行われ、より好ましくは、減圧下で、例えば1000hPa以下、850hPa以下、750hPa以下、500hPa以下、400hPa以下または10hPa以下の圧力下で行われる。他方、圧力の下限は、使用する反応装置に依存するだけで特に制限はないが、一般的には、5hPa〜周囲圧力の圧力下で反応を行えば十分である。
本発明における脱水反応の反応時間は、短すぎると十分なイソソルビド収率を達成することができないため、好ましくは1時間以上であり、より好ましくは1.5時間以上である。ただし、長すぎる場合にはコスト増加や副生成物の発生の増加が懸念される。このような観点から、反応時間は、1時間〜10時間であることが好ましく、1.5時間〜8時間であることがより好ましく、2時間〜6時間であることが特に好ましい。
例えば、本発明の方法では、固体酸触媒である酸型−βゼオライトはそのまま、原料の固体状態にある糖アルコールと混合し、上記のような所定温度で所定時間反応させることができ、いわゆるバッチ式で反応させることができる。または、成型した酸型−βゼオライト触媒をチューブ反応管に詰めて、液体の形態にした糖アルコールをそこに導入して流通で連続的に反応させることもできる。
反応後の生成物及び残留している原料(ソルビトール)と触媒の混合物を水で抽出して、濾過することにより、触媒と生成物を分離することができる。濾過で分離した触媒は乾燥・焼成された後、再使用が可能である。
上記のように、ソルビトールの脱水反応では、多種の中間体が生成し得、その中の特定のものだけがイソソルビドを生成できるが、本発明の触媒、ならびに当該触媒を用いる本発明の方法では、目的とするイソソルビドの高い選択性および高い収率での生成が達成される。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明は、これらの実施例等によって何ら限定されるものではない。
実施例1
反応容器(フラスコ)中にソルビトール粉末(関東化学(株)製)182mgを取り、酸型ベータゼオライト(クラリアント触媒社製H−BEA−50、Si/Al=25)50mgとよく混ぜた。ソルビトールとH−BEA−50混合物を入れたフラスコを油浴中で130℃まで昇温し、さらに130℃で2時間保持した(周囲圧力)。混合物に20ml水を加えて濾過することにより、H−BEA−50を分離した。水溶液を高速液体クロマトグラフィで分析し、生成物を定量した。イソソルビトの収率は65%であった。
実施例2
H−BEA−50の代わりにH−BEA−150(クラリアント触媒社製、酸型−βゼオライト Si/Al=75)を使用した以外、実施例1と同様の方法、条件で反応を行った。反応時間を0.5時間、1時間、1.5時間、2時間、3時間、4時間と変えて計6回実施した。イソソルビドの収率は0.5時間では17%;1時間では40%、1.5時間では62%; 2時間、3時間、4時間ともに68%であった。
実施例3
反応温度を140℃にした以外は実施例2と同様に実施した。イソソルビドの収率反応時間0.5時間では42%、1時間の場合に67%、1.5時間で68%、2時間で65%、3時間で62%、4時間で59%となった。
実施例4
反応温度を120℃にした以外は実施例1と同様の方法、条件で反応を行った。反応時間を1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、7時間、8時間と変えて計7回実施した。イソソルビドの収率は反応時間1時間で14%、2時間の時に32%、3時間で58%、4時間で68%、5時間で74%、7時間で70%、8時間で70%となった。
実施例5
実施例2と同じ未使用の触媒(H−BEA−150)を使用し、実施例2と同様の方法により5時間反応させた。その時のイソソルビドの収率は74%であった。使用後の触媒を濾過により回収して120℃で5時間乾燥した後、空気中500℃で3時間焼成し、触媒を再生した。それを同じ方法、条件で2回目の反応をさせたときの、イソソルビドの収率はフレッシュの触媒と同等で74%であった。さらに3回繰り返しの場合、イソソルビドの収率は71%であり、4回目は66%、5回目は62%であった。
実施例6
市販のソルビトール水溶液(関東化学(株)製、濃度70質量%)0.26g(ソルビトール含有量0.182g)を、H−BEA−150触媒0.05gと混合した以外は、実施例2と同様の方法により、140℃で2.5時間反応させた。そのときのイソソルビドの収率は57%であった。
比較例1
酸型モルデナイトゼオライト(クラリアント触媒社製、Si/Al=45)を使用した以外、実施例1と同様に実施した。イソソルビドの収率は3%であった。
比較例2
酸型ZSM−5(Si/Al=40)を使用した以外、実施例1と同様に実施した。イソソルビドの収率は27%であった。
比較例3
酸型Yゼオライト(クラリアント触媒社製、HUSY、Si/Al=40)を使用した以外、実施例1と同様に実施した。イソソルビドの収率は22%であった。
比較例4
H−BEA−35(クラリアント触媒社製、酸型−βゼオライト、Si/Al=17.5)を使用した以外、実施例1と同様に実施した。イソソルビドの収率は15%であった。
比較例5
陽イオン交換樹脂であるNafion−Silica(Sigma−Aldrich社製)を使用した以外実施例1と同様に実施した。イソソルビドの収率は66%である。析出したカーボンにより黒色化し、再使用はできなかった。
比較例6
均一系触媒である硫酸を使用した以外実施例1と同様に実施した。イソソルビドの収率は61%であった。
以上の実施例1〜4、実施例6、及び比較例1〜6の実験結果を表2にまとめて示した。また実施例5については表3に示した。
表1から、本発明の触媒(H−BEA−50)は、140℃、1時間の反応でほぼ100%の転化効率、68%の高い選択率を示した。それよりも低い120℃での反応では5時間で74%というイソソルビド選択率という高い値を示した。
また表2では、120℃、5時間の反応条件では、少なくとも4回繰り返し再生後においても、60%以上という実用的な高い収率を得ることを示した。
実施例7
圧力を700hPaに減圧し、撹拌子により撹拌を行った以外は、実施例2と同様に実施した。反応時間4時間でのイソソルビド収率は74%であり、実施例2の68%に比べて増加した。
実施例8
圧力を700hPaに減圧し、撹拌子により撹拌を行った以外は、実施例3と同様に実施した。反応時間1時間でのイソソルビド収率は70%であり、実施例3の67%に比べて増加した。
実施例9
圧力を700hPaに減圧し、撹拌子により撹拌を行った以外は、実施例4と同様に実施した。反応時間7時間でのイソソルビトールは73%であり、実施例4の70%に比べて増加した。
以上の実施例7〜9の実験結果を表4に示した。減圧と撹拌を行うことにより、イソソルビドの収率を高めることができる。そこで、本反応条件で改めて各種触媒を用いてソルビトールの脱水反応を行った。
実施例10
触媒量を12.5mgとした以外、実施例7と同様に実施した。反応時間2時間でのイソソルビドの収率は23%であった。
実施例11
触媒量を25mgとした以外、実施例7と同様に実施した。反応時間2時間でのイソソルビドの収率は51%であった。
実施例12
触媒量を37.5mgとした以外、実施例7と同様に実施した。反応時間2時間でのイソソルビドの収率は62%であった。
実施例13
触媒量を75mgとした以外、実施例7と同様に実施した。反応時間2時間でのイソソルビドの収率は72%であった。
実施例14
触媒量を100mgとした以外、実施例7と同様に実施した。反応時間2時間でのイソソルビドの収率は70%であった。
実施例15
圧力を<10hPaとした以外、実施例7と同様に実施した。反応時間2時間でのイソソルビドの収率は75%であった。
実施例16
圧力を350hPaとした以外、実施例7と同様に実施した。反応時間2時間でのイソソルビドの収率は72%であった。
実施例17
圧力を1000hPaとした以外、実施例7と同様に実施した。反応時間2時間でのイソソルビドの収率は71%であった。
実施例18
550℃で8時間焼成したH−BEA−50(酸型−βゼオライト,Si/Al=25)を使用した以外、実施例7と同様に実施した。反応時間2時間でのイソソルビドの収率は68%であった。
比較例7
550℃で8時間焼成したH−BEA−25(クラリアント触媒製、酸型−βゼオライト,Si/Al=12.5)を使用した以外、実施例7と同様に実施した。反応時間2時間でのイソソルビドの収率は41%であった。
比較例8
550℃で8時間焼成したH−BEA−35(酸型−βゼオライト,Si/Al=17.5)を使用した以外、実施例7と同様に実施した。反応時間2時間でのイソソルビドの収率は51%であった。
比較例9
酸型ZSM−5ゼオライト(Si/Al=12.5)を使用した以外、実施例7と同様に実施した。反応時間2時間でのイソソルビドの収率は9%であった。
比較例10
酸型ZSM−5ゼオライト(Si/Al=45)を使用した以外、実施例7と同様に実施した。反応時間2時間でのイソソルビドの収率は27%であった。
比較例11
酸型Yゼオライト(Si/Al=2.6)を使用した以外、実施例7と同様に実施した。反応時間2時間でのイソソルビドの収率は0%であった。
比較例12
酸型Yゼオライト(Si/Al=15)を使用した以外、実施例7と同様に実施した。反応時間2時間でのイソソルビドの収率は2%であった。
比較例13
酸型Yゼオライト(Si/Al=40)を使用した以外、実施例7と同様に実施した。反応時間2時間でのイソソルビドの収率は22%であった。
比較例14
酸型モルデナイト(Si/Al=45)を使用した以外、実施例7と同様に実施した。反応時間2時間でのイソソルビドの収率は3%であった。
比較例15
硫酸を使用した以外、実施例7と同様に実施した。反応時間2時間でのイソソルビドの収率は69%であった。
以上の実施例10〜18、比較例7〜15の実験結果を表5に示した。また、実施例7、18、比較例7〜14の反応時間2時間でのイソソルビド収率をSi/Al比に対してプロットした結果を図3に示した。Si/Al比が20を越える酸型‐βゼオライトが特異的にイソソルビドを高収率で与えることが分かる。

Claims (10)

  1. SiとAlの原子数組成比Si/Alが20を越える酸型−βゼオライトを含む、糖アルコールから二無水糖アルコールを製造するための脱水反応用固体触媒。
  2. 上記Si/Alが400以下である、請求項1に記載の固体触媒。
  3. 糖アルコールが、ソルビトール、マンニトール及びイジトールからなる群より選択される、請求項1または2に記載の固体触媒。
  4. 糖アルコールがソルビトールであり、二無水糖アルコールがイソソルビドである、請求項3に記載の固体触媒。
  5. 糖アルコールから二無水糖アルコールを製造するための方法であって、糖アルコールを、請求項1〜4のいずれか1つに記載の触媒と接触させることを含む、方法。
  6. 上記触媒に含まれる酸型−βゼオライトの量が、糖アルコール100質量部を基準として5〜60質量部である、請求項5に記載の方法。
  7. 触媒と接触させた糖アルコールを、周囲圧力下または減圧下で保持することを含む、請求項5または6に記載の方法。
  8. 触媒と接触させた糖アルコールを、110℃〜170℃の温度で保持することを含む、請求項5〜7のいずれか1つに記載の方法。
  9. 触媒と接触させた糖アルコールを、1.5時間以上保持することを含む、請求項5〜8のいずれか1つに記載の方法。
  10. SiとAlの原子数組成比Si/Alが20を越える酸型−βゼオライトの、糖アルコールから二無水糖アルコールを製造するための脱水反応用固体触媒としての使用。
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