JP2016021708A - 開閉制御システム及び開閉制御方法 - Google Patents
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特許文献1に記載のホームネットワークシステムは、建物に取付け又は設置される家電などの被操作機器を、建物内の内部ネットワークを介して接続するものであって、同じくこの内部ネットワークに接続される室内操作端末から被操作機器を操作するだけでなく、インターネットなどの外部ネットワークに接続される携帯通信端末などの遠隔操作端末からも被操作機器を遠隔操作することができるようにしたものである。
特許文献2に記載のホームネットワークシステムは、携帯通信端末などの遠隔操作端末から建物内の被操作機器をインターネット経由で遠隔操作すると共に建物の施錠状態などをセンサで監視し、その異常検出に応じて、携帯通信端末に防犯異常通知を送信できるようにしたものである。
特許文献3に記載のホームネットワークシステムは、シャッターの手動開放を検出する手動開放検出手段と、この手動開放検出に応じて、所定の被操作機器を動作させる機器連動部とを備え、シャッターが不審者によって手動開放された場合、それに応じて、照明器具、ラジオなどの被操作機器を自動的に動作させるようにしたものである。
ところが、携帯電話などの遠隔操作端末を用いて、インターネットを経由して又は直接建物内の内部ネットワークに接続して、被操作機器である開閉体装置を制御する場合には、事前に内部ネットワークに接続し、これらの被操作機器と遠隔操作端末との間で制御可能な状態に予め設定する必要がある。また、被操作機器が新設された場合には、携帯電話などの遠隔操作端末にその新設の被操作機器の情報等を設定し、制御可能な状態に予め設定しなければ、制御することはできなかった。
開閉体手段は、窓シャッター装置、ガレージシャッター装置、シャッター装置、ブラインド装置、ロールスクリーン装置、垂れ幕装置、引戸装置、移動間仕切装置、オーニング装置、防水板装置などであり、これらの開閉体手段が建物の内外の複数個所に設けられている。このような場合、それぞれの開閉体手段には、その開閉停の各動作を指示するための操作子手段と、この操作子手段の操作に応じて開閉体手段の開閉停の各動作を制御する制御装置となる子機制御手段が設けられている。
この発明では、複数の開閉体手段にそれぞれ設けられた複数の子機制御手段に親機制御手段を接続し、親機制御手段から開閉停の各動作に対応した制御信号を子機制御手段に出力して、複数の開閉体手段を個別又は全体的(一斉)に制御できるように構成する。親機制御手段には、制御可能な子機制御手段の設置場所や機種等の開閉体手段に関する情報が予め設定してあるので、親機制御手段に携帯通信端末手段を接続すると、これらの開閉体手段に関する情報が親機制御手段から携帯通信端末手段に送信される。携帯通信端末手段にインストールされている開閉停制御用アプリケーションソフトが起動されると、親機制御手段から受信した開閉体手段に関する情報に基づいて開閉体手段の開閉停の各動作を制御可能な開閉停のボタン等が画面に表示されるようになる。操作者は、携帯通信端末手段の画面に表示された開閉停のボタン等を操作することによって、携帯通信端末手段を用いて親機制御手段に接続されている各子機制御手段すなわち開閉体手段の開閉停の各動作を制御することができるようになる。
携帯通信端末手段を用いて親機制御手段に接続する方式として、汎用の携帯通信端末手段に内蔵されている近距離無線通信インターフェイス(例えば、Wi−Fi、赤外線通信、ブルートゥースなど)を採用し、この通信インターフェイスを介して携帯通信端末を親機制御手段に接続し、携帯通信端末手段をリモコン装置スイッチとして利用できるようにした。携帯通信端末手段は、アプリケーションソフトの起動によって開閉体手段の開閉停制御用のリモコン操作スイッチとして機能する、例えば携帯電話、PHS(Personal Handy−phone System)、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯通信端末手段をアプリケーションソフトによってリモコン装置スイッチとして機能させる。
これは、親機制御手段と子機制御手段との間を特定小電力の無線方式にて接続し、この特定小電力無線方式の到達距離が約50[m]と比較的長いので、建物内に開閉体手段を増設した場合に、配線等を行う必要がなく、増設時にフレキシブルに対応でき、子機制御手段すなわち開閉体手段の増設等を容易に行うことができるようになる。
これは、有線LANと無線LANを相互接続する役割を持つアクセスポイントを親機制御手段に接続し、このアクセスポイントには、Wi−Fiを介して携帯通信端末手段が接続される。親機制御手段はアクセスポイントに接続されているので、インターネットなどのネットワーク手段を介して、携帯通信端末手段を外部から親機制御手段に接続することができるようになり、親機制御手段からの情報に基づいて携帯通信端末手段で各開閉体手段を遠隔操作することができるようになる。携帯通信端末手段は、アクセスポイントに対して接続要求を行い、アクセスポイントはこの接続要求を受けた際に携帯通信端末手段の固有情報が登録情報と一致している場合にネットワーク手段を介して接続することができるので、開閉体手段の開閉停の各動作を携帯通信端末手段によって遠隔で操作することができる。
建物内に設けられた複数の開閉体手段において、複数の子機制御手段とそれに対応した複数の操作子手段との間は、それぞれ同じ周波数帯の特定小電力無線方式にて接続されている。従って、開閉体手段に対応する操作子手段を操作することによって、親機制御手段とは無関係に開閉体手段の開閉停の各動作を制御することができる。このように構成された開閉制御システムにおいて、親機制御手段を増設し、操作子手段と同じ周波数帯の特定小電力無線方式にて子機制御手段と親機制御手段とを接続しようとすると、複数の子機制御手段全てに親機制御手段を識別するための特別の機能を付与しなければならず、面倒である。そこで、この発明では、操作子手段に接続される開閉制御手段を備えた子機制御手段に、周波数帯の異なる別の周波数帯の特定小電力の無線方式によって親機制御手段に接続されるように構成された送受信子機手段を別途設け、開閉停の各動作に対応した制御信号をこの送受信子機手段経由にて開閉制御手段に出力し、複数の開閉体手段の開閉停の各動作を、親機制御手段又はこの親機制御手段に接続された携帯通信端末手段を用いて制御できるようにした。
親機制御手段には、制御可能な子機制御手段の設置場所や機種等の開閉体手段に関する情報が予め設定してあるので、親機制御手段に携帯通信端末手段を接続された場合、これらの開閉体手段に関する情報が親機制御手段から携帯通信端末手段に送信される。携帯通信端末手段にインストールされている開閉停制御アプリケーションソフトを起動するだけで、親機制御手段から受信した開閉体手段に関する情報に基づいて、制御可能な子機制御手段の設置場所や機種等の開閉体手段に関する情報が携帯通信端末手段の画面に表示されるので、操作者は、この表示画面に従って開閉体手段の開閉停の各動作を制御することができる。
制御可能な子機制御手段の設置場所や機種等の開閉体手段に関する情報に基づいて、複数の開閉体手段の全てに対して一斉に開閉停の各動作を指示することができるような選択ボタンが表示されると共にこの中から任意に選択された1又は複数の開閉体手段に対して開閉停の各動作を指示することができるような選択ボタンが表示される。この選択ボタンを操作者が選択すると、その選択された開閉体手段に対する開閉停の各動作に対応した操作ボタンが携帯通信端末手段の画面に表示されるようになるので、操作者はその操作ボタンを操作して開閉体手段の開閉停の各動作を制御することができる。
ステップS31では、送受信子機13,23,33,43が、それぞれの制御対象である開閉体の状態(開閉停)の変化時に、その状態を状態信号として通信回線3aを介して送受信親機50に送信する。
ステップS32では、操作信号に含まれるIDが一致するか否かの判定を行い、一致する(yes)場合は、ステップS33に進み、一致しない(no)場合はリターンする。このステップS32における操作信号は、開閉制御回路11,21,31,41が通信回線1a,2a,3a,4aを介して受信したリモコン操作スイッチ12,22,32,43からの操作信号と、送受信子機13,23,33,43が通信回線5b,5cを介して受信した送受信親機50からの操作信号との両方を含む。
ステップS35では、受信した操作信号が通信回線1a,2a,3a,4aを介したリモコン操作スイッチ12,22,32,43からのものであるのか否かを判定し、リモコン操作スイッチ12,22,32,43からの操作信号(yes)の場合は直ちにリターンし、送受信親機50からの操作信号(no)の場合は、ステップS36に進む。
ステップS36では、各開閉制御回路11,21,31,41は操作信号に対応した処理が終了したことを示す操作終了信号を送受信子機13,23,33,43及び通信回線3bを介して、送受信親機50に送信する。
ステップS41では、送受信子機13,23,33,43から通信回線3aを介して受信した状態信号に基づいて、ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4の状態を記録する。
ステップS42では、携帯通信端末70から通信回線7aを介して受信したアクセス信号に応じて、ステップS41の処理にて記録済のガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4などの全シャッターの状態に関する状態信号を携帯通信端末70に通信回線5aを介して送信する。
ステップS44では、個別のシャッターに関する操作信号を送受信子機13,23,33,43に通信回線5bを介して送信する。通信回線5bを介して送信される個別のシャッターに関する操作信号には、前述の個別IDを含むので、この個別IDに対応した送受信子機13,23,33,43(ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4)がステップS33の操作信号に対応した処理を実行する。
ステップS45では、全てのシャッターに関する操作信号を送受信子機13,23,33,43に通信回線5cを介して送信する。通信回線5cを介して送信される全てのシャッターに関する操作信号には、前述の共通IDを含むように構成している場合には、これを受信した全ての送受信子機13,23,33,43(ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4)がステップS33の操作信号に対応した処理を実行する。
ステップS47では、送受信親機50は、操作信号に対応した処理が終了したことを示す操作終了信号を携帯通信端末70に通信回線5dを介して送信する。
ステップS51では、送受信親機50から通信回線5aを介して受信した状態信号に基づいて、制御可能なガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4のそれぞれの開閉停の状態を携帯通信端末70の表示画面に表示する。
ステップS52では、ガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4などの全てのシャッターに対する操作指示信号又は個別のシャッターに対する操作指示信号を通信回線7b経由で送受信親機50へ送信する。
ステップS53では、送受信親機50から通信回線5cを介して操作終了信号を受信したか否かを判定し、受信した(yes)場合はステップS54に進み、受信していない(no)場合は操作終了信号を受信するまでこの判定処理を繰り返す。
ステップS54では、操作指示したシャッターの開閉停の各状態を携帯通信端末70の表示画面に表示してリターンする。
上述の実施の形態では、送受信親機50と送受信子機13,23,33,43との間は、特定小電力の無線方式にて接続したが、建物内のLAN回線を介して接続してもよい。また、上述の実施の形態では、送受信親機50とアクセスポイント60が別途設けられているが、送受信親機50がアクセスポイント60の機能を内蔵していてもよい。携帯通信端末70を用いて、それぞれのガレージシャッター装置1及び窓シャッター装置2〜4を一斉又は個別にタイマーを設定して、タイマー操作を実行できるようにしてもよい。
携帯通信端末用のアプリケーションソフトは、所定のURLから任意に入手可能とする。また、このアプリケーションソフトを適宜変更することによって、デザインや操作方法を容易に変更可能とする。
開閉体装置の開閉状態としてどの程度閉鎖しているかなどの情報をアニメーションなどの動画にて視認可能に携帯通信端末の表示画面上に表示するようにしてもよい。開閉体装置の周辺に監視カメラや人感センサなどを設置し、カメラの撮影画像や人感センサの感知情報等に基づいて開閉停の各動作の可否等を制御するようにしてもよい。
2,3,4…窓シャッター装置
11,21,31,41…開閉制御回路
12,22,32,42…リモコン操作スイッチ
13,23,33,43…送受信子機
1a,2a,3a,3b,4a…通信回線
5a,5b,5c,5d,7a,7b…通信回線
50…送受信親機
60…アクセスポイント
70…携帯通信端末
Claims (12)
- 複数の開口部にそれぞれ設けられた複数の開閉体手段と、
前記複数の開閉体手段毎に設けられ、前記開閉体手段の開閉停の各動作を制御する複数の子機制御手段と、
前記複数の子機制御手段毎に設けられ、操作子の操作に応じて前記開閉停の各動作に対応した制御信号を出力する複数の操作子手段と、
前記複数の子機制御手段に接続され、前記開閉停の各動作に対応した制御信号を出力する親機制御手段と、
前記親機制御手段に接続されることによって、前記親機制御手段に接続された前記子機制御手段を介して、前記複数の開閉体手段の開閉停の各動作を制御できるように構成された携帯通信端末手段と
を備えたことを特徴とする開閉制御システム。 - 請求項1に記載の開閉制御システムにおいて、
前記複数の子機制御手段と前記親機制御手段との間が特定小電力の無線方式によって接続されることを特徴とする開閉制御システム。 - 請求項1又は2に記載の開閉制御システムにおいて、
前記親機制御手段と前記携帯通信端末手段との間がアクセスポイントを介して接続されることを特徴とする開閉制御システム。 - 請求項1、2又は3に記載の開閉制御システムにおいて、
前記複数の子機制御手段が、前記操作子手段に対して同じ周波数帯の特定小電力の無線方式にて接続されるように構成された開閉制御手段を備え、前記周波数帯とは異なる別の周波数帯の特定小電力の無線方式によって前記親機制御手段に接続されるように構成された複数の送受信子機手段を前記子機制御手段のそれぞれに設け、前記親機制御手段の制御信号が前記送受信子機手段を介して前記開閉制御手段に出力されることによって、前記複数の開閉体手段の開閉停の各動作が制御されることを特徴とする開閉制御システム。 - 請求項1、2、3又は4に記載の開閉制御システムにおいて、
前記携帯通信端末手段が、前記親機制御手段に接続された場合に、制御可能な前記複数の開閉体手段に関する情報を前記親機制御手段から受信し、受信した情報に基づいて前記複数の開閉体手段の全て又はその中から任意に選択されたものを制御可能な画面を表示することを特徴とする開閉制御システム。 - 請求項5に記載の開閉制御システムにおいて、
前記携帯通信端末手段が、前記親機制御手段から受信した情報に基づいて前記複数の開閉体手段の全てを又はその中から任意に選択されたものを制御することができるように構成された選択ボタンを表示し、前記選択ボタンが選択された場合はその選択された開閉体手段を制御するための開閉停の操作ボタンを表示することを特徴とする開閉制御システム。 - 複数の開口部にそれぞれ設けられた複数の開閉体手段の開閉停の各動作を、前記複数の開閉体手段毎に設けられた子機制御手段及び操作子手段を用いて制御する開閉制御方法であって、前記複数の子機制御手段に接続された親機制御手段を用いて前記複数の開閉体手段の開閉停の各動作を制御し、前記親機制御手段に携帯通信端末を接続することによって、前記親機制御手段に接続された前記子機制御手段を介して前記複数の開閉体手段の開閉停の各動作を前記携帯通信端末側で制御できるようにしたことを特徴とする開閉制御方法。
- 請求項7に記載の開閉制御方法において、
前記複数の子機制御手段と前記親機制御手段との間が特定小電力の無線方式によって接続されることを特徴とする開閉制御方法。 - 請求項7又は8に記載の開閉制御方法において、
前記親機制御手段と前記携帯通信端末手段との間がアクセスポイントを介して接続されることを特徴とする開閉制御方法。 - 請求項7、8又は9に記載の開閉制御方法において、
前記複数の子機制御手段が、前記操作子手段に対して同じ周波数帯の特定小電力の無線方式にて接続されるように構成された開閉制御手段を備え、前記周波数帯とは異なる別の周波数帯の特定小電力の無線方式によって前記親機制御手段に接続されるように構成された複数の送受信子機手段を前記子機制御手段のそれぞれに設け、前記親機制御手段の制御信号が前記送受信子機手段を介して前記開閉制御手段に出力されることによって、前記複数の開閉体手段の開閉停の各動作が制御されることを特徴とする開閉制御方法。 - 請求項7、8、9又は10に記載の開閉制御方法において、
前記携帯通信端末手段が、前記親機制御手段に接続された場合に、制御可能な前記複数の開閉体手段に関する情報を前記親機制御手段から受信し、受信した情報に基づいて前記複数の開閉体手段の全て又はその中から任意に選択されたものを制御可能な画面を表示することを特徴とする開閉制御方法。 - 請求項11に記載の開閉制御方法において、
前記携帯通信端末手段が、前記親機手段から受信した情報に基づいて前記複数の開閉体手段の全てを又はその中から任意に選択されたものを制御することができるように構成された選択ボタンを表示し、前記選択ボタンが選択された場合はその選択された開閉体手段を制御するための開閉停の操作ボタンを表示することを特徴とする開閉制御方法。
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