JP2016021207A - 機器管理装置、機器管理システム、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

機器管理装置、機器管理システム、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】保守サービス質の向上の程度が、保守サービス提供者に損失が生じない程度に抑制する。【解決手段】コール受信部11は各機器から状態の変化を示す情報であるコールを受信し、関連情報をコール履歴記憶部122に記憶する。コール通知部12は受信されたコールのうち、通知対象に該当するコールの発生をサービスマンに通知する。コール仕様記憶部121はコールが通知対象に該当するか否かを判定する。ポイント算出部13は不利益の程度を数値化し、ポイント係数記憶部123は単位時間あたりのポイントを記憶する。保守コスト記憶部125は保守作業によって生じたコストを記憶し、稼働状況判定部14は機器の稼働状況が許容範囲内か否かを判定する。コスト予測部15は通知対象とするコール範囲を拡大することによって生じるコストを予測し、通知対象変更部16は予測されるコストが所定の条件を満たす場合に通知対象とするコールの範囲を拡大する。【選択図】図3

Description

本発明は、機器管理装置、機器管理システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
複合機、複写機、スキャナ、プリンタ、又はファクシミリ等に代表される画像形成装置等の機器ベンダと、顧客との間で、機器の正常稼動を保証するためのSLA(Service Level Agreement)が締結される場合が有る。SLAにおいては、例えば、稼働率を指標として、機器の稼働状況に関する保証内容が定義される。
SLAを履行の確認には、ネットワークを介して機器の稼働状況を遠隔監視するシステム(以下、「機器管理システム」という。)を利用することが考えられる。すなわち、機器管理システムでは、機器の状態の変化の履歴が管理されている。このような履歴を用いれば、所定期間における機器の稼働状況を把握することができ、SLAが履行されているか否かを示すレポートを得ることができる。
しかしながら、上記のようなレポートがSLAの不履行を示すものである場合、レポートを入手した時点では、SLAの不履行が確定してしまっている可能性もある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、機器の稼働状況を適切な状況に維持できる可能性を高めることを目的とする。
そこで上記課題を解決するため、機器管理装置は、機器の状態の変化を示す状態情報を受信し、前記状態情報を状態情報記憶部に記憶する受信部と、前記受信部によって受信された状態情報が通知対象に該当する場合に、当該状態情報に関する通知情報を所定の宛先に送信する送信部と、前記状態情報記憶部に記憶された状態情報の履歴に基づいて特定される前記機器の稼働状況が、現時点において予定される状況を満たさない場合に、前記通知対象を拡大する変更部と、を有する。
機器の稼働状況を適切な状況に維持できる可能性を高めることができる。
本発明の実施の形態における機器管理システムの構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における機器管理装置のハードウェア構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における機器管理装置の機能構成例を示す図である。 コールの受信時に機器管理装置が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。 コールの一例を示す図である。 コール仕様記憶部の構成例を示す図である。 コール履歴記憶部の構成例を示す図である。 ポイント係数記憶部の構成例を示す図である。 契約情報記憶部の構成例を示す図である。 通知対象とするコールの範囲の変更処理の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。 実績ポイントと予定ポイントとの算出結果の一例を示す図である。 保守コスト記憶部の構成例を示す図である。 予測コール数を算出するためのコールの履歴の集計例を示す図である。 課金額記憶部の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における機器管理システムの第二の構成例を示す図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態における機器管理システムの構成例を示す図である。図1において、機器管理システム1は、機器管理装置10と、1以上の機器20とを含む。各機器20と機器管理装置10とは、LAN(Local Area Network)又はインターネット等のネットワークを介して通信可能に接続される。
機器20は、例えば、複合機又はプリンタ等の画像形成装置である。プロジェクタ(画像投影装置)、電子黒板、デジタルカメラ、又はテレビ会議システム等が、機器20であってもよい。
機器管理装置10は、各機器20から状態の変化を示す情報を受信し、受信された情報に基づいて、機器20の保守サービスを提供する事業者(以下、「保守サービス提供者」という。)による、SLA(Service Level Agreement)の履行を支援するコンピュータである。SLAとは、機器20のユーザと保守サービス提供者との間で締結される、保守サービスの品質等に関する契約をいう。したがって、保守サービス提供者にとって、機器20のユーザは、顧客である。なお、機器管理装置10は、機器20のユーザ側(顧客側)のシステム環境に設置されてもよいし、保守サービス提供者側のシステム環境に設置されてもよい。また、本実施の形態では、便宜上、1つの顧客について説明するが、複数の顧客に対応する場合は、以下に説明される処理が、顧客ごとに実行されてもよい。
図2は、本発明の実施の形態における機器管理装置のハードウェア構成例を示す図である。図2の機器管理装置10は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU104、及びインタフェース装置105等を有する。
機器管理装置10での処理を実現するプログラムは、CD−ROM等の記録媒体101によって提供される。プログラムを記憶した記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、プログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体101より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。CPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムに従って機器管理装置10に係る機能を実行する。インタフェース装置105は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。
なお、機器管理装置10は、図2に示されるハードウェアを有する複数のコンピュータを含むコンピュータシステムであってもよい。
図3は、本発明の実施の形態における機器管理装置の機能構成例を示す図である。図3において、機器管理装置10は、コール受信部11、コール通知部12、ポイント算出部13、稼働状況判定部14、コスト予測部15、及び通知対象変更部16等を有する。これら各部は、機器管理装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU104に実行させる処理により実現される。機器管理装置10は、また、コール仕様記憶部121、コール履歴記憶部122、ポイント係数記憶部123、契約情報記憶部124、保守コスト記憶部125、及び課金額記憶部126等を利用する。これら各記憶部は、補助記憶装置102、又は機器管理装置10にネットワークを介して接続される記憶装置等を用いて実現可能である。
コール受信部11は、各機器20からコールを受信する。コールとは、機器20の状態の変化を示す情報の一例である。機器20の状態の変化の一例として、機器20における異常の発生や、異常の解消等が挙げられる。ここでいう異常とは、機器20の故障等に起因するものに限られない。例えば、トナー等の消耗品の消耗又は枯渇も異常に含まれる。コール受信部11は、受信されたコールに関する情報をコール履歴記憶部122に記憶する。したがって、コール履歴記憶部122には、コールの履歴が記憶される。
コール通知部12は、コール受信部11によって受信されたコールのうち、通知対象に該当するコールの発生をサービスマンに通知するための処理を実行する。すなわち、コール通知部12は、必ずしも全てのコールをサービスマンに通知するとは限らない。コールの通知は、例えば、所定の宛先に対してコールの発生を示す情報を送信することによって行われる。所定の宛先は、例えば、サービスマンのメールアドレスである。サービスマンとは、保守サービス提供者において、本実施の形態における各機器20の保守作業を担当する個人をいう。
受信されたコールが通知対象に該当するか否かは、受信されたコールに含まれる情報を、コール仕様記憶部121に記憶された情報に当てはめることにより判定される。コール仕様記憶部121は、コールに関する仕様を示す情報を記憶する。コールに関する仕様を示す情報には、コールの分類を示す情報や、分類ごとの属性情報等が含まれる。
ポイント算出部13は、コールによって検知された異常によって顧客に与える不利益の程度を数値化する。本実施の形態において、不利益の程度が数値化された値を「ポイント」という。例えば、ポイントは、異常の種別や、異常の発生から解消までの経過時間等に基づいて、ポイント係数記憶部123に記憶された係数及び契約情報記憶部124に記憶された情報等を利用して算出される。
ポイント係数記憶部123は、コールの種別ごとに、単位時間あたりのポイントを記憶する。契約情報記憶部124は、SLAにおいて定められた事項のうち、機器管理装置10が実行する処理に必要な事項に関する情報を記憶する。保守コスト記憶部125は、保守作業(復旧作業)によって生じたコスト(以下、「保守コスト」という。)を記憶する。
なお、コール受信部11、コール通知部12、及びポイント算出部13は、コール受信部11によるコールの受信に応じて、同期的に処理を実行する。一方、稼働状況判定部14、コスト予測部15、及び通知対象変更部16は、コールの受信とは非同期に処理を実行する。
稼働状況判定部14は、コール履歴記憶部122に記憶されたコールの履歴に基づいて、機器20の稼働状況が、SLAを履行するために予定される状況(許容される状況)を満たしているか否かを判定する。すなわち、コールの履歴は、機器20における異常の発生や、当該異常の解消の履歴を示す情報である。斯かる情報によれば、機器20の稼働状況を把握することができる。
コスト予測部15は、機器20の稼働状況がSLAを履行するために予定される状況を満たしていないと判定される場合に、通知対象とするコールの範囲を拡大することによって生じるコストを予測する。ここでいうコストとは、サービスマンにコールが通知されることによって発生するコストをいう。すなわち、サービスマンは、異常の発生を示すコールが通知されると、客先に赴いて当該異常を解消するための作業(保守作業)を行う。コストは、斯かる保守作業によって発生する人件費等である。
通知対象変更部16は、コスト予測部15によって予測されるコストが、所定の条件を満たす場合に、通知対象とするコールの範囲を拡大する。通知対象とするコールの範囲の拡大は、保守サービスの質の向上につながる。すなわち、通知対象とするコールの範囲を拡大することによって、軽微な異常や、異常の予兆を示すコールに関する情報もサービスマンに通知されるようになる。したがって、サービスマンは、重大な異常が発生する前に、顧客先に赴き、機器20の保守作業を行うことができる。その結果、SLAが履行される可能性を高めることができる。なお、所定の条件とは、例えば、コスト予測部15によって予測されるコストが、保守サービスに対する課金額から利益分を差し引いた金額以内であることである。保守サービスに対する課金額とは、例えば、SLA等において所定期間に関して顧客との間で定められた、課金額をいう。斯かる課金額は、課金額記憶部126に記憶されている。通知対象とするコールの範囲の拡大されるケースが、所定の条件が満たされる場合に限定されることにより、保守サービス質の向上が過剰となることを回避することができる。すなわち、保守サービス質の向上の程度が、保守サービス提供者に損失が生じない程度に抑制することができる。
以下、機器管理装置10が実行する処理手順について説明する。図4は、コールの受信時に機器管理装置が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。
コール受信部11は、機器20から送信されるコールの受信を待機している(S101)。又は、コール受信部11が、機器20に対してコールの有無を問い合わせてもよい。コール受信部11は、コールを受信すると(S101でYes)、当該コールが、異常発生を示すコールであるのか、又は異常の解消を示すコール(以下、「解消コール」という。)であるのかを判定する(S102)。
図5は、コールの一例を示す図である。図5では、コールc1が、XML(eXtensible Markup Language)形式のデータである例が示されている。但し、コールのデータ形式は、所定のものに限定されない。
コールc1は、DeviceId要素e1、CallId要素e2、CallType要素e3、及びCallDetail要素e4等を含む。DeviceId要素e1の値は、コールc1の送信元の機器20の機器IDを示す。すなわち、DeviceId要素e1の値は、コールc1が示す状態の変化が発生した機器20の機器IDである。機器IDとは、機器20の機体ごとの識別情報である。CallId要素e2の値は、コールごとの識別情報(以下、「コールID」という。)を示す。CallType要素e3の値は、コール種別を示す。本実施の形態において、コール種別は、コールを分類する最上位の概念である。CallDetail要素e4の値は、コールの意味を詳細に示す情報である。
コールc1が異常の発生を示すコールであるか、又は異常の解消を示すコールであるかは、コール仕様記憶部121を参照することにより判定可能である。
図6は、コール仕様記憶部の構成例を示す図である。図6において、コール仕様記憶部121は、コール種別名、コール名、CallType、CallDetail、及び通知グループ等の項目を有する。
コール種別名は、コール種別の名前である。本実施の形態において、異常の発生を示すコールは、アラームコール、サービスコール、及びサプライコールのいずれかに大別される、なお、異常の解消を示すコール種別(以下、「解消コール」という。)については、便宜上、図6では省略されている。アラームコールは、軽微な異常の発生又は異常の予兆の発生等、サービスマンによる迅速な保守作業が必ずしも必要ではない異常を示すコールである。但し、アラームコールに応じて保守作業が行われることで、サービスコールやサプライコール等の発生等を未然に防止できる可能性を高めることができる。
サービスコールは、サービスマンによる迅速な保守作業が行われる必要のある又は行われることが望ましい異常の発生を示すコールである。サプライコールは、トナー、ステープル、及びカートリッジ等、消耗品(サプライ)の一定以上の消耗又は枯渇を示すコールである。サプライが一定以上消耗した場合又は枯渇した場合、機器20の正常な稼動に支障をきたす可能性が高い。したがって、サプライコールについても、サービスマンによる迅速な作業が行われる必要のある又は行われることが望ましい状態を示すコールであるといえる。
コール名は、上記した通りである。CallTypeは、コールc1に含まれるCallType要素e3に対応する項目である。CallDetailは、コールc1に含まれるCallDetail要素e4に対応する項目である。グループ番号は、通知対象であるか否かを1以上のコール名を含むグループ(以下、「コールグループ」という。)ごとに区別可能とするための項目である。具体的には、本実施の形態では、グループ番号の値が、通知対象番号α以下であるコールが、通知対象とされる。通知対象番号αとは、通知対象とするゴールグループを区別するための変動的な閾値であり、通知対象変更部16によって設定される。コールグループは、例えば、コールの発生頻度に基づいて分類されてもよい。例えば、図6の例では、グループ番号の値は、サプライコール、サービスコール、アラームコールの順に大きくなっている。このことは、サプライコールの発生頻度が最も低く、アラームコールの発生頻度が最も高いことを示す。但し、コール種別と発生頻度とは必ずしも対応付かなくてもよい。例えば、アラームコールに属するコールであっても、サプライコールに属するコールよりも発生頻度が高くなるコールがあってもよい。また、図6では、コール種別とグループ番号とは1対1に対応しているが、一つのコールグループは、相互に異なるコール種別に属するコール群によって形成されてもよい。また、通知対象とするコールを、コール名ごとに区別したい場合は、コール名ごとに異なるグループ番号が割り当てられてもよい。
上記より、ステップS102では、受信されたコールのCallType要素e3の値が、アラームコールを示す1、サービスコールを示す2、又はサプライコールを示す4であれば、当該コールは異常の発生を示すコールであると判定される。
受信されたコールが異常の発生を示すコールである場合(S102でYes)、コール受信部11は、当該コールに関する情報を記憶するための新たなレコードを、コール履歴記憶部122に生成する(S103)。続いて、コール受信部11は、受信されたコールに関する情報を、新たに生成されたレコードに記憶する(S104)。
図7は、コール履歴記憶部の構成例を示す図である。図7において、コール履歴記憶部122は、いずれかの機器20において発生した、異常の発生を示すコールごとに、機器ID、コール種別名、コールID、発生日時、解消日時、復旧時間、及び発生ポイント等を記憶する。
機器IDは、コールが発生した機器20の機器IDである。コール種別名は、発生したコールのコール種別の名前である。コールIDは、発生したコールのコールIDである。発生日時は、コールが発生した日時である。解消日時は、コールが解消した日時である。復旧時間は、発生日時から解消日時までの経過時間である。発生ポイントは、コールに基づいて発生したポイントである。
S104では、ステップS103において生成されたレコードの機器ID、コール種別名、コールID、発生日時に値が記憶される。すなわち、機器IDには、受信されたコールのDeviceId要素e1の値が記憶される。コール種別名には、受信されたコールに含まれるCallType要素e3の値及びCallDetail要素e4の値を、コール仕様記憶部121のCallTypeの項目及びCallDetail項目の値に当てはめることにより特定されるレコードのコール種別名が記憶される。コールIDには、当該コールのCallId要素e2の値が記憶される。発生日時には、当該コールの受信日時が記憶される。
続いて、コール通知部12は、受信されたコールのグループ番号が、通知対象番号α以下であるか否かを判定する(S105)。当該コールのグループ番号は、当該コールに含まれるCallType要素e3の値及びCallDetail要素e4の値を、コール仕様記憶部121のCallTypeの項目及びCallDetail項目の値に当てはめることにより特定されるレコードのグループ番号である。例えば、図5に示したコールc1のグループ番号は、2である。また、本実施の形態において、通知対象番号αの初期値は1であるとする。したがって、コールc1に関しては、グループ番号が通知対象番号α以下ではないと判定される。
グループ番号が通知対象番号α以下である場合(S105でYes)、コール通知部12は、受信されたコールに関する情報を、所定の宛先に送信する(S106)。例えば、当該コールがそのまま所定の宛先に転送されてもよい。その結果、当該宛先に係るサービスマンに当該コールが通知される。当該サービスマンは、当該コールの通知に応じ、当該コールに含まれる機器IDに係る機器20が設置されている客先に赴き、保守作業等を行う。なお、所定の宛先は、例えば、機器ID等に関連付けられて、補助記憶装置102等に予め記憶されていてもよい。
保守作業によって異常が解消されると、機器20は、当該異常の解消を示す解消コールを機器管理装置10に送信する。解消コールは、機器20が自動的に送信してもよいし、サービスマンの操作に応じて機器20が送信してもよい。解消コールの構成は、図5に示したものと同様でよい。例えば、解消コールのCallId要素e2には、解消された異常に係るコールのコールIDが含まれる。また、CallType要素e3及びCallDetail要素e4には、解消コールであることを示す値が含まれる。
斯かる解消コールがステップS101で受信されると(S102でNo)、コール受信部11は、当該解消コールに対応するレコード(以下、「対応レコード」という。)をコール履歴記憶部122から検索する(S107)。対応レコードは、当該解消コールが含む機器ID及びコールIDの値に一致する機器ID及びコールIDを含むレコードである。
続いて、コール受信部11は、対応レコードの解消日時に、当該解消コールが受信された日時を記憶する(S108)。続いて、ポイント算出部13は、当該レコードに関する復旧時間を算出する(S109)。すなわち、ポイント算出部13は、当該レコードの発生日時から解消日時までの経過時間(分)を算出する。
続いて、ポイント算出部13は、ポイント係数記憶部123及び契約情報記憶部124等を参照して、当該レコードに関する発生ポイント(すなわち、当該レコードに係る異常よって顧客に与えた不利益を示すポイント)を算出する(S110)。
図8は、ポイント係数記憶部の構成例を示す図である。図8において、ポイント係数記憶部123は、コール種別名に対応づけて、ポイント係数を記憶する。図8に示されるポイント係数の値は、対応するコール種別名に係るコールの重要度又は深刻度に応じて大きくなるように設定されている。
発生ポイントは、斯かるポイント係数を次の式(1)に当てはめることにより算出される。
発生ポイント=ポイント係数×復旧時間 ・・・(1)
なお、ポイント係数の値やポイントの算出式等は、例えば、SLAにおいて顧客ごとに定められてもよい。
また、契約情報記憶部124においてポイントの算出に関して追加条件が記憶されている場合、当該追加条件も適用されて、発生ポイントが算出されてもよい。
図9は、契約情報記憶部の構成例を示す図である。図9において、契約情報記憶部124の各レコードは、評価項目、サービス条件、サービスレベル、及び追加条件等の項目を含む。
評価項目は、保守サービスに関するSLAの履行に関して評価される項目である。サービス条件は、後述のサービスレベルに対して基準となる値である。サービスレベルは、各評価項目に関して、サービス条件に対して顧客が要求する程度、又は顧客が許容する程度を示す。追加条件は、各評価項目のサービスレベルに対して追加的に付加される条件である。
例えば、1番目のレコードは、毎日24時間稼動を基準とする95%の可用性が要求されることを示す。2番目のレコードは、復旧時間に関して、基本的には10分以内とし、1ヶ月あたりの発生ポイントが10000ポイント以下であることが要求されることを示す。3番目のレコードは、重大な障害の発生件数が、1ヶ月あたり2件以内であることが要求されることを示す。すなわち、本実施の形態では、1ヶ月ごとにSLAの履行の有無が評価される。
契約情報記憶部124に記憶される情報は、顧客とのSLAに基づいて設定される。したがって、評価項目の種類や、サービス条件及びサービスレベルの値は、顧客ごとに異なってもよい。なお、保守サービスに対する課金額は、SLAの内容に応じて定められてもよい。すなわち、厳しい条件が要求される程、課金額が高く設定されてもよい。
図9において、ステップS110における発生ポイントの算出に関係する項目は、2番目のレコードの追加条件である。すなわち、復旧時間が10分を超える場合、式(1)の代わりに、以下の式(2)が適用されて発生ポイントが算出される。
発生ポイント=ポイント係数×復旧時間×2 ・・・(2)
なお、10分を超えた分に関してのみ、ポイントが2倍とされてもよい。この場合、復旧時間が10分を超える場合、以下の式(3)が適用されてもよい。
発生ポイント=ポイント係数×10+(復旧時間−10)×2 ・・・(3)
式(2)及び式(3)のいずれが適用されるかについても、SLAにおいて定めされてもよい。なお、図7では、式(2)が適用されて発生ポイントが算出された例が示されている。
続いて、ポイント算出部13は、ステップS109において算出された復旧時間とステップS110において算出された発生ポイントとを、ステップS107において対応レコードに記憶する(S111)。
図4を用いて説明したように、いずれかの機器20において異常が発生又は異常が解消すると、当該異常の発生又は解消を示すコールが機器管理装置10において受信され、コール履歴記憶部122に記憶される。したがって、コール履歴記憶部122には、各機器20の稼働状況を示す情報が記憶される。例えば、コール履歴記憶部122に記憶される発生ポイントは、直接的には顧客に与えた不利益の程度を示す値であるが、斯かる不利益は、機器20が正常に稼動していないことにより生じるものである。したがって、発生ポイントは、裏返せば、機器20の稼働状況を示す値であるともいえる。
続いて、月末になってSLAの不履行が確定してしまう前に、SLAの不履行の可能性を検知し、当該不履行の可能性を低下させるために機器管理装置10が実行する処理について説明する。本実施の形態では、ポイントの発生状況又は発生の推移に応じて、通知対象番号αを変更する(すなわち、通知対象とするコールの範囲を変更する)ことにより、SLAの不履行の可能性の低下が図られる。
図10は、通知対象とするコールの範囲の変更処理の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。
稼働状況判定部14は、通知対象番号αの見直し時期の到来を待機している(S201)。例えば、通知対象番号αの見直し時期は、1時間おき等、定期的に到来する。通知対象番号αの見直し時期が到来すると(S201でYes)、稼働状況判定部14は、当月の現時点までの発生ポイントを算出する(S202)。具体的には、稼働状況判定部14は、コール履歴記憶部122から、解消日時が当月に属するレコード群を抽出する。稼働状況判定部14は、抽出されたレコード群のそれぞれの発生ポイントを合算することで、当月の現時点までの発生ポイントを算出する。以下、算出されたポイントを「実績ポイント」という。なお、当月とは、今回の見直し時期が属する月をいう。
続いて、稼働状況判定部14は、当月の当日までの予定ポイントを算出する(S203)。当日までの予定ポイントとは、SLAを履行するために、当日の時点で予定される又は許容されるポイントをいう。
本実施の形態では、過去における同月のコールの履歴に基づいて予定ポイントが算出される。具体的には、当日が、2014年7月18日であるとする。この場合、例えば、2014年より前の7月の中で、SLAを履行できた7月のコールの履歴に基づいて予定ポイントが算出されてもよい。ここでは、1ヶ月あたりの発生ポイントが10000ポイント以下である月が、SLAを履行できた月であるとする。例えば、2012年の7月において、SLAが履行された場合、稼働状況判定部14は、コール履歴記憶部122から、解消日時が2012年7月に属するレコード群を抽出する。稼動状況判定部は、抽出されたレコード群の発生ポイントを各日について集計する。その結果、予定ポイントの推移が得られる。又は、過去の数年間の各7月の毎日の発生ポイントの平均値が、予定ポイントとして算出されてもよい。また、予定ポイントの月末時点の合計が10000ポイントに満たない場合や、10000ポイントを超える場合は、合計が10000ポイントになるように、各日の予定ポイントが正規化されてもよい。また、他の統計的手法等によって、予定ポイントが算出されてもよい。
ステップS202及びS203の実行により、図11に示されるような情報が得られる。
図11は、実績ポイントと予定ポイントとの算出結果の一例を示す図である。図11では、テーブル形式と、グラフ形式とによって、実績ポイントと予定ポイントとの算出結果の一例が示されている。なお、図11の例では、予定ポイントの1ヶ月分の合計は、9000ポイントとなっている。このような場合、当該合計が9000ポイントとなるように、各日の予定ポイントが正規化されてもよい。また、図11において、当日は、18日である。したがって、実績ポイントについては、18日までの値が算出されている。なお、各日の予定ポイントは、10000ポイントを当月の日数で除することにより算出されてもよい。但し、実際のポイントの発生状況は、必ずしも均一ではなく、顧客による機器20の利用状況に応じて推移する傾向に有る。例えば、月末において利用頻度が高い場合、月末において発生ポイントが高くなる傾向にある。また、ポイントの発生状況は、月ごとにも異なる可能性が有る。例えば、期末の月は、機器20の発生頻度が高くなり、ポイントの発生ポイントも高くなる可能性が有る。したがって、過去の同月のコールの履歴に基づいて予定ポイントが算出されることにより、顧客による機器20の利用状況に即した予定ポイントが求められる可能性を高めることができる。
続いて、稼働状況判定部14は、当月の現時点までの実績ポイントと、当月の当日までの予定ポイントとを比較する(S204)。図11の例において、当該実績ポイントは、3960であり、当該予定ポイントは、3050である。
図11の例に示されるように、実績ポイントが予定ポイントを上回っている場合(S204でYes)、月末時点での発生ポイントの合計が、10000ポイントを超えてしまう可能性が高い。そこで、ステップS205以降の処理が実行される。
ステップS205において、コスト予測部15は、当月の現時点までに既に発生している保守コストを保守コスト記憶部125を参照して算出する。
図12は、保守コスト記憶部の構成例を示す図である。図12において、保守コスト記憶部125は、実際に行われた保守作業ごとに、開始日時、終了日時、機器ID、及び保守コスト等を記憶する。開始日時は、保守作業の開始日時である。終了日時は、保守作業の終了日時である。機器IDは、保守作業の対象とされた機器20の機器IDである。保守コストは、保守作業によって発生したコスト(人件費)である。
ステップS205では、保守コスト記憶部125において、終了日時が当月に属するレコード群の保守コストが合算されることにより、当月の現時点までの保守コストが算出される。
続いて、コスト予測部15は、2を底とする現在の通知対象番号αの対数に1を加算した値を、変数dに代入する(S206)。すなわち、(log(通知対象番号α)+1)の算出結果が、変数dに代入される。本実施の形態において、通知対象番号αと比較されるグループ番号は、2のべき乗である。log(通知対象番号α)によって、現在の通知対象番号αが、2の何乗であるかが算出される。その算出結果に1が加算されることにより、現在の通知対象番号αより大きい最小のグループ番号が、2の何乗であるかが求められる。例えば、現在の通知対象番号αが1である場合、変数dには1が代入される。
続いて、コスト予測部15は、以下の算出結果の整数値(整数部分)を、変数Nに代入する(S207)。
((実績ポイント−予定ポイント)/予定ポイント)×10
すなわち、実績ポイントと予定ポイントとの差分の予定ポイントに対する割合に10を乗じた値の整数値が、変数Nに代入される。例えば、実績ポイントと予定ポイントとの差分の予定ポイントに対する割合が30%である場合、Nの値は3となる。変数Nは、ステップS209以降におけるループの回数の上限を決める変数である。変数Nの値が、このような演算によって求められるは、実績ポイントと予定ポイントとの差分が大きいほど、ステップS209以降のループ回数を多くするためである。当該ループでは、段階的に、通知対象番号αの値が増加される。したがって、Nの値が大きい程、すなわち、実績ポイントと予定ポイントとの差分が大きい程、通知対象番号αの値の増加幅を大きくすることができる。
続いて、コスト予測部15は、変数iに0を代入する(S208)。変数iは、ステップS209以降のループの回数をカウントするための変数である。
続いて、コスト予測部15は、変数iの値が変数Nの値未満であり、かつ、2(2のd乗)が、グループ番号の最大値以下であるか否かを判定する(S209)。変数iの値が変数Nの値未満という条件は、ループ回数をN回以下にするためのものである。2が、グループ番号の最大値以下であるという条件は、通知対象番号αが最大値に達しているのにも拘わらず、通知対象番号αの増加を試みるといった無駄な処理の発生を回避するためのものである。
これらの条件が満たされる場合(S209でYes)、コスト予測部15は、コール履歴記憶部122を参照して、当月の月末までに発生すると予測される、グループ番号が2以下であるコールの数(以下、「予測コール数」という。)を算出する(S210)。
予測コール数は、例えば、予定ポイントの算出に利用したコールの履歴(コール履歴記憶部122のレコード群)を、図13に示されるように集計することにより求められてもよい。
図13は、予測コール数を算出するためのコールの履歴の集計例を示す図である。図13には、2012年の7月のコールの履歴に基づいて、各日のサービスコール数、サプライコール数、及びアラームコール数が集計された結果が示されている。なお、予定ポイントと同様に、7月の各日のサービスコール数、サプライコール数、及びアラームコール数について、過去の複数年の平均値が算出されてもよい。
コスト予測部15は、図13に示される集計結果の7月19日から7月31日までのレコードについて、グループ番号が2以下であるコール種別のコール数を集計する。例えば、変数dの値が1である場合、グループ番号が2以下である、サービスコール及びサプライコールのコール数が集計される。集計結果は、コール種別が区別されなくてよい。例えば、サービスコールの集計結果と、サプライコールの集計結果とが合算されてもよい。したがって、一つの数値が、集計結果として導出される。当該数値が、予測コール数である。
続いて、コスト予測部15は、ステップS205において算出された、当月の現時点までの保守コストの実績値に、予測コール数×単価を加算した値を、当月の保守コストの予測値(以下、「当月予測コスト」という。)として算出する(S212)。単価とは、例えば、サービスマンの1回あたりの派遣によって生じる最低の人件費である。予測コール数×単価は、通知対象番号αを2に変更した場合の、当日の翌日以降から月末までに発生するコストの予測値である。
続いて、コスト予測部15は、SLA等によって予め定められている当月の課金額から当月予測コストを差し引いた値が、β以上であるか否かを判定する(S212)。βは、例えば、確保すべき利益の値である。また、当月の課金額は、課金額記憶部126に記憶されている。
図14は、課金額記憶部の構成例を示す図である。図14において課金額記憶部126は、月ごとに、標準課金額を記憶する。標準課金額とは、SLAが履行された場合の課金額をいう。SLAの不履行が発生した場合、例えば、不履行の程度に応じて、標準課金額から減額された金額が、課金される。標準課金額及びSLAの不履行の場合の減額の程度等に関しては、SLA等において予め定められてもよい。なお、標準課金額が月ごとに設定されるのは、月ごとに機器20の利用状況が異なる場合が考慮されているためである。例えば、3月は、機器20の利用頻度が高まるため、標準課金額が高く設定されている。
当月の標準課金額から当月予測コストを差し引いた値が、β以上である場合(S212でYes)、通知対象変更部16は、通知対象番号αに、2を代入する(S213)。その結果、通知対象となるコールの範囲が拡大される。図4のステップS105において、グループ番号が通知対象番号α以下であると判定されるコールの数が増加するからである。
続いて、コスト予測部15は、変数iと変数dとのそれぞれに1を加算して(S214)、ステップS209以降を繰り返す。すなわち、通知対象とするコールの範囲を更に拡大しても、コストに見合う場合には、通知対象番号αが更に大きくされる。
一方、当月の標準課金額から当月予測コストを差し引いた値が、β未満である場合(S212でNo)、図10の処理は終了する。通知対象番号αが、2dまで増加すると、コストに見合わなくなるからである。また、変数iがN以上となった場合、又は2が、グループ番号の最大値を超える場合(S209でNo)、図10の処理は終了する。
一方、ステップS204において、実績ポイントが予定ポイント以下である場合(S204でNo)、通知対象変更部16は、実績ポイントが予定ポイントよりも小さいか否かを判定する(S215)。実績ポイントと予定ポイントとが等しい場合(S215でNo)、図10の処理は終了する。この場合、ポイントの発生状況は予定通りであるからである。但し、換言すれば、この場合は、ポイントの発生状況がボーダーライン上にあるともいえる。したがって、実績ポイントと予定ポイントとが等しい場合も、ステップS205以降が実行されてもよい。
実績ポイントが予定ポイントよりも小さい場合(S215でYes)、通知対象変更部16は、ステップS216以降において、通知対象番号αを小さくするための処理を実行する。SLAの履行に余裕が有るため、サービスマンの派遣回数を減らして、保守コストを低下させるためである。
ステップS216において、通知対象変更部16は、2を底とする現在の通知対象番号αの対数から1を減算した値を、変数dに代入する(S216)。すなわち、(log(通知対象番号α)−1)の算出結果が、変数dに代入される。例えば、現在の通知対象番号αが4である場合、変数dには1が代入される。
続いて、コスト予測部15は、以下の算出結果の整数値(整数部分)を、変数Nに代入する(S217)。
(予定ポイント−実績ポイント)/予定ポイント)×10
当該演算式は、予定ポイントから実績ポイントが差し引かれる点が、ステップS207における演算式と異なる。
続いて、通知対象変更部16は、変数iに0を代入する(S218)。続いて、通知対象変更部16は、変数iの値が変数Nの値未満であり、かつ、2が、グループ番号の最小値以上であるか否かを判定する(S219)。これらの条件が満たされる場合(S219でYes)、通知対象変更部16は、通知対象番号αに2を代入する(S220)。その結果、通知対象となるコールの範囲が縮小される。図4のステップS105において、グループ番号が通知対象番号α以下であると判定されるコールの数が減少するからである。
続いて、コスト予測部15は、変数iに1を加算し、変数dから1を減算して(S221)、ステップS219以降を繰り返す。その結果、ステップS220は、最大でN回実行される。すなわち、実績ポイントが予定ポイントに対して小さければ小さいほど、通知対象番号αは小さくされる。但し、ステップS215でYesの場合、ステップS217〜S219、及びステップS221は実行されずに、ステップS220が1回実行されてもよい。すなわち、1回の見直し時期において、通知対象番号αの最大の低下幅は、1段階であってもよい。これは、通知対象番号αの増加幅についても同様である。すなわち、ステップS207〜S209、及びステップS214は実行されずに、ステップS210〜S213が実行されてもよい。
上述したように、本実施の形態によれば、所定期間(例えば、一ヶ月)の或る時点における機器20の稼働状況が、当該時点においてSLA等に基づいて予定される状況を満たさない場合(例えば、実績ポイントが予定ポイントを超える場合)、通知対象とするコールの範囲が拡大される。その結果、以降におけるコールの多発が未然に防止される可能性を高めることができる。したがって、機器20の稼働状況を適切な状況に維持できる可能性を高めることができる。
また、通知対象のコールの範囲の拡大は、コストに見合う場合に限って行われる。したがって、対価を超える保守作業の発生を抑制することができる。
更に、或る時点における機器20の稼働状況が、当該時点において予定される状況を満たしている場合(例えば、実績ポイントが予定ポイント未満である場合)、通知対象とするコールの範囲が縮小される。その結果、保守コストを低下させることができる。
なお、機器管理システムは、図15に示されるように構成されてもよい。図15は、本発明の実施の形態における機器管理システムの第二の構成例を示す図である。図15中、図1と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図15に示される機器管理システム2おいて、遠隔監視装置30は、1以上の機器管理装置10にネットワークを介して接続される。各機器管理装置10は、1以上の機器20にネットワークを介して接続される。各機器管理装置10は、それぞれ同じ顧客に対して設置されてもよいし、相互に異なる顧客に対して設置されてもよい。
各機器管理装置10は、遠隔監視装置30にコールを転送してもよい。この場合、遠隔監視装置30が、上記において機器管理装置10が実行するとして説明した処理を実行してもよい。すなわち、遠隔監視装置30が、図3に示される機能構成を有してもよい。又は、図3に示される機能構成が、遠隔監視装置30と機器管理装置10とに分散されてもよい。例えば、遠隔監視装置30は、顧客ごとに、コール仕様記憶部121、コール履歴記憶部122、ポイント係数記憶部123、契約情報記憶部124、保守コスト記憶部125、及び課金額記憶部126を有し、各機器管理装置10は、コール受信部11、コール通知部12、ポイント算出部13、稼働状況判定部14、コスト予測部15、及び通知対象変更部16を有してもよい。
なお、本実施の形態において、コール受信部11は、受信部の一例である。コールは、状態情報の一例である。コール通知部12は、送信部の一例である。所定の宛先に対して送信されるコールの発生を示す情報は、通知情報の一例である。通知対象変更部16は、変更部の一例である。コール履歴記憶部122は、状態情報記憶部の一例である。稼働状況判定部14は、特定部の一例である。コスト予測部15は、予測部の一例である。実績ポイントは、状態情報の履歴に基づいて特定される前記機器の稼働状況の一例である。予定ポイントは、現時点において予定される状況の一例である。機器管理装置10、又は機器管理装置10及び遠隔監視装置30は、情報処理システム及び情報処理装置の一例である。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1、2 機器管理システム
10 機器管理装置
11 コール受信部
12 コール通知部
13 ポイント算出部
14 稼働状況判定部
15 コスト予測部
16 通知対象変更部
20 機器
30 遠隔監視装置
100 ドライブ装置
101 記録媒体
102 補助記憶装置
103 メモリ装置
104 CPU
105 インタフェース装置
121 コール仕様記憶部
122 コール履歴記憶部
123 ポイント係数記憶部
124 契約情報記憶部
125 保守コスト記憶部
126 課金額記憶部
B バス
特開2012‐151738号公報

Claims (8)

  1. 機器の状態の変化を示す状態情報を受信し、前記状態情報を状態情報記憶部に記憶する受信部と、
    前記受信部によって受信された状態情報が通知対象に該当する場合に、当該状態情報に関する通知情報を所定の宛先に送信する送信部と、
    前記状態情報記憶部に記憶された状態情報の履歴に基づいて特定される前記機器の稼働状況が、現時点において予定される状況を満たさない場合に、前記通知対象を拡大する変更部と、
    を有することを特徴とする機器管理装置。
  2. 前記状態情報記憶部に記憶された状態情報の履歴に基づいて、所定期間における現時点までの前記機器の稼働状況として予定される状況を特定する特定部を有し、
    前記変更部は、前記状態情報記憶部に記憶された状態情報の履歴のうち、前記所定期間における現時点までの状態情報の履歴に基づいて特定される前記機器の稼働状況が、前記特定部によって特定された状況を満たさない場合に、前記通知対象を拡大する、
    ことを特徴とする請求項1記載の機器管理装置。
  3. 前記所定期間において受信される状態情報のうち前記通知対象を拡大した場合に拡大後の前記通知対象に該当する状態情報の数を、前記状態情報記憶部に記憶された状態情報の履歴に基づいて予測する予測部を有し、
    前記変更部は、前記予測部によって予測される数に応じて、前記通知対象を拡大する、
    ことを特徴とする請求項2記載の機器管理装置。
  4. 前記予測部は、前記予測部によって予測される数と、前記通知情報の送信によって発生するコストとに基づいて、前記所定期間におけるコストを予測し、
    前記変更部は、前記所定期間におけるコストが所定値以下である場合に、前記通知対象を拡大する、
    ことを特徴とする請求項3記載の機器管理装置。
  5. 前記変更部は、前記状態情報記憶部に記憶された状態情報の履歴に基づいて特定される前記機器の稼働状況が、現時点において予定される状況を満たしている場合に、前記通知対象を縮小する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4いずれか一項記載の機器管理装置。
  6. 1以上の情報処理装置を含む機器管理システムであって、
    機器の状態の変化を示す状態情報を受信し、前記状態情報を状態情報記憶部に記憶する受信部と、
    前記受信部によって受信された状態情報が通知対象に該当する場合に、当該状態情報に関する通知情報を所定の宛先に送信する送信部と、
    前記状態情報記憶部に記憶された状態情報の履歴に基づいて特定される前記機器の稼働状況が、現時点において予定される状況を満たさない場合に、前記通知対象を拡大する変更部と、
    を有することを特徴とする機器管理システム。
  7. コンピュータが、
    機器の状態の変化を示す状態情報を受信し、前記状態情報を状態情報記憶部に記憶する受信手順と、
    前記受信手順において受信された状態情報が通知対象に該当する場合に、当該状態情報に関する通知情報を所定の宛先に送信する送信手順と、
    前記状態情報記憶部に記憶された状態情報の履歴に基づいて特定される前記機器の稼働状況が、現時点において予定される状況を満たさない場合に、前記通知対象を拡大する変更手順と、
    を実行することを特徴とする情報処理方法。
  8. コンピュータに、
    機器の状態の変化を示す状態情報を受信し、前記状態情報を状態情報記憶部に記憶する受信手順と、
    前記受信手順において受信された状態情報が通知対象に該当する場合に、当該状態情報に関する通知情報を所定の宛先に送信する送信手順と、
    前記状態情報記憶部に記憶された状態情報の履歴に基づいて特定される前記機器の稼働状況が、現時点において予定される状況を満たさない場合に、前記通知対象を拡大する変更手順と、
    を実行させるプログラム。
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