JP2016020627A - ボウル設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】漏水を防止しつつ、高い衛生性を確保することができるボウル設備を提供する。【解決手段】ボウル設備1は、鉢状のボウル部3aと、このボウル部3aの下方に突出し、水を排水する排水口3cを形成する筒状の排水口部3bとを有するボウル本体3と、ボウル本体3の排水口部3bの外側に被せられて、この排水口部3bの外周面を覆うカップ状部5aと、このカップ状部5aの下方に突出し、下端部に排水管17が接続される筒状の排水管接続部5bとを有する排水部材5と、排水部材5のカップ状部5aがボウル本体3の排水口部3bに被せられた状態において、排水口部3bの外周面とカップ状部5aの内周面との間に配置されて、これらの周面の間をシールして水密状態を形成するシール部材7であって、排水口部3bの外側に嵌められ、この排水口部3bの外周面に密着する筒状部7aを有する当該シール部材7と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、手洗器、洗面器、掃除流しなどのボウル設備に係わり、特に、高い衛生性が要求される現場で使用されるボウル設備に関する。
従来から、例えば医療現場などの高い衛生性が要求される現場で使用される手洗器(「スタッフ用手洗器」などと呼ばれることがある。)などのボウル設備が開発されている。そのようなボウル設備では、ボウル内面全体及び排水管接続構造などをなるべく段差(凹凸)が生じないように構成して、水や汚れが溜まることによる雑菌や微生物の繁殖を防止している。
例えば、特許文献1には、陶器製の鉢部の底面に短い筒状の排水口部を下方に突設し、排水口部の下端面と接続管の上端面との間にパッキンを配置した状態で排水口部に接続管を接続したボウル設備が開示されている。また、例えば特許文献2には、陶器製の鉢部の底面に短い筒状の排水口部を下方に突設し、パッキンを撓ませながら排水口部を排水器具に挿入したボウル設備が開示されている。
特開2012−184547号公報 特開2012−162887号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたボウル設備では、陶器製であるため、ボウル設備の排水口部に製造誤差が生じる傾向にあり、この製造誤差により、排水口部の下端面とパッキンとの間に隙間が生じてしまい漏水する場合がある。排水口部の下端面を研磨すれば、そのような隙間を無くすことも可能であるが、研磨は手間やコストがかかるため現実的ではない。
他方で、特許文献2に開示されたボウル設備では、特許文献1に開示されたボウル設備のような排水口部の製造誤差に起因する漏水は生じない。しかしながら、特許文献2に開示されたボウル設備では、排水口部の外周面と排水器具の内側面との間に隙間が空いているため、この隙間に水が浸入して滞留することで、雑菌や微生物が繁殖する場合がある。よって、高い衛生性を確保することが困難である。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、漏水を防止しつつ、高い衛生性を確保することができるボウル設備を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、ボウル設備であって、鉢状のボウル部と、このボウル部の下方に突出し、水を排水する排水口を形成する筒状の排水口部とを有するボウル本体と、ボウル本体の排水口部の外側に被せられて、この排水口部の外周面を覆うカップ状部と、このカップ状部の下方に突出し、下端部に排水管が接続される筒状の排水管接続部とを有する排水部材と、排水部材のカップ状部がボウル本体の排水口部に被せられた状態において、ボウル本体の排水口部の外周面と排水部材のカップ状部の内周面との間に配置されて、これらの周面の間をシールして水密状態を形成するシール部材であって、ボウル本体の排水口部の外側に嵌められ、この排水口部の外周面に密着する筒状部を有するシール部材と、を有することを特徴とする。
このように構成された本発明においては、ボウル本体の排水口部の外側に嵌められて、この排水口部の外周面に密着する筒状部を有するシール部材が、ボウル本体の排水口部の外周面と、この排水口部の外側に被せられる排水部材のカップ状部の内周面との隙間をシールして水密状態を形成するので、この隙間への水の浸入に起因する雑菌や微生物の繁殖を抑制し、高い衛生性を確保することができる。また、本発明においては、排水部材のカップ状部によってボウル本体の排水口部の外側を覆うので、たとえ排水口部の外周面とカップ状部の内周面との間に水がわずかに浸入したとしても、カップ状部によってこの水を受け止めることができるため、ボウル設備における漏水を適切に防止することができる。以上のことから、本発明によれば、漏水を適切に防止しつつ、高い衛生性を確保することができる。
本発明において、好ましくは、シール部材は、さらに、筒状部の外周面に設けられ、外方に向けて延びるリップ部を有しており、このリップ部によって、ボウル本体の排水口部の外周面と排水部材のカップ状部の内周面との間をシールして水密状態を形成する。
このように構成された本発明においては、ボウル本体の排水口部の外周面と排水部材のカップ状部の内周面との隙間に配置されたシール部材のリップ部が、この隙間に応じて柔軟に弾性変形するので(例えば狭い隙間であればリップ部が撓む)、排水口部の外周面とカップ状部の内周面との間に生じ得る種々の幅を有する隙間を適切に埋めてシールすることができる。
本発明において、好ましくは、シール部材のリップ部は、筒状部の軸線方向に沿って複数設けられる。
このように構成された本発明においては、筒状部の軸線方向に沿って設けられた複数のリップ部を用いるので、ボウル本体の排水口部の外周面と排水部材のカップ状部の内周面との隙間を効果的にシールすることができる。
本発明において、好ましくは、シール部材は、さらに、筒状部の下端部に設けられ、内方に向けて延びる環状部を有しており、この環状部は、排水部材のカップ状部がボウル本体の排水口部に被せられた状態において、ボウル本体の排水口部の下端部と、この下端部に対向する排水部材のカップ状部の部分との間に配置される。
このように構成された本発明においては、シール部材の下端部に設けられ、内方に向けて延びる環状部を、シール部材をボウル本体の排水口部の外側に嵌め込む際のストッパとして用いることができる。また、この環状部は、ボウル本体の排水口部の下端部と、この下端部に対向する排水部材のカップ状部の部分との間をシールすることも可能である。
本発明において、好ましくは、シール部材の筒状部は、その内周面に、下方に向けて内径が小さくなるテーパー部を有する。
このように構成された本発明においては、シール部材の筒状部の内周面に、下方に向けて内径が小さくなるテーパー部が設けられているので、ボウル本体の排水口部に製造誤差があっても(例えば製造誤差により排水口部の外径が比較的大きい場合であっても)、シール部材を上方に移動させて排水口部の外側に嵌め込む際に、テーパー部が排水口部によって径方向に押し広がり易いため、シール部材を排水口部に容易に嵌め込むことができる。つまり、シール部材のテーパー部によれば、排水口部の製造誤差を適切に吸収して、シール部材を排水口部に嵌め込み易くすることができる。
本発明において、好ましくは、排水部材は、更に、カップ状部の底部の内側に設けられ、上方に突出する突出部を有しており、この突出部は、排水部材のカップ状部がボウル本体の排水口部に被せられた状態において当該排水口部の下端部と当接する。
このように構成された本発明においては、排水部材のカップ状部がシール部材を挟んでボウル本体の排水口部に被せられた状態において、排水部材の突出部が排水口部の下端部と当接する。このように排水部材の突出部が排水口部の下端部と当接した状態では、排水部材の突出部が、シール部材よりも内側(排水口部の排水口側)に位置することとなる。そのため、上記の本発明によれば、利用者が斜め上方からボウル本体の排水口部内へと視線を向けたときに、シール部材が排水部材の突出部によって隠れて見えなくなり、ボウル設備の外観品位を適切に確保することができる。
また、上記の本発明によれば、排水部材の突出部が排水口部の下端部と当接することで、水が浸入する隙間を生じにくくすることができ、高い衛生性を確保することが可能となる。
本発明において、好ましくは、排水部材において突出部を形成する面と排水管接続部の内周面とは、曲面によって連続しており、下方に向けて内径が小さくなるテーパー部を形成する。
このように構成された本発明においては、排水部材において突出部を形成する面と排水管接続部の内周面とを繋ぐ面を、曲面によって構成され、且つ、下方に向けて内径が小さくなるテーパー部によって形成したため、利用者が上方からボウル本体の排水口部内へと視線を向けたときに、排水部材のテーパー部が排水口部の下端部からはみ出して見えることとなる。この場合、排水口部の下端部からはみ出して見える、排水部材のテーパー部の部分における全周での面積の差が分かり辛いため、施工誤差による排水口部の中心軸線と排水部材の中心軸線とのずれがほとんど把握されなくなる。そのため、上記の本発明によれば、施工誤差によるボウル設備の外観品位の低下を適切に抑制することができる。
また、上記の本発明によれば、排水部材に設けたテーパー部により、ボウル本体の排水口部からの水を、滞留させずに下方へとスムーズに排水することができる。したがって、たとえ排水部材の突出部と排水口部の下端部との間に隙間が生じたとしても、この隙間から水が浸入することを適切に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、さらに、排水部材を支持した状態で、この排水部材をボウル本体の底面に対して固定する固定部材を有する。
このように構成された本発明においては、固定部材が、排水部材を支持した状態でボウル本体の底面に対して固定するので、排水部材の落下を適切に防止することができる。
本発明において、好ましくは、排水部材及び固定部材の一方は係合部を有し、他方はこの係合部に係合する被係合部を有しており、これらの係合部と被係合部とを係合させた状態で排水部材を固定部材によって支持させて、この排水部材の軸線回りの回転を規制する。
このように構成された本発明においては、係合部と被係合部とを係合させた状態で排水部材を固定部材によって支持させて固定するので、排水部材の排水管接続部に排水管を接続する際などに、排水部材が共回りしてしまうことを適切に防止することができる。
本発明において、好ましくは、排水部材は、更に、カップ状部の底部の外側に設けられ、下方に突出するリブ部を有しており、このリブ部を固定部材の上面に当接させて、このリブ部を介して固定部材によって排水部材を上方に押し付ける。
このように構成された本発明においては、排水部材を固定部材によってボウル本体の底面に対して固定したときに、排水部材のカップ状部の底部の外側に設けられたリブ部が、固定部材の上面と当接する。このように排水部材のリブ部が固定部材の上面に当接することで、排水部材が、リブ部を介して固定部材によって上方に押し付けられるようになる。これにより、排水部材の位置が下がって、排水部材の突出部と排水口部の下端部との間に隙間が生じて、この隙間から水が浸入してしまうことを適切に抑制することができる。そのため、上記の本発明によれば、高い衛生性を適切に確保することが可能となる。
別の観点では、上記の目的を達成するために、本発明は、ボウル設備であって、鉢状のボウル部と、このボウル部の下方に突出し、水を排水する排水口を形成する筒状の排水口部とを有するボウル本体と、ボウル本体の排水口部内に挿入されて、この排水口部の内周面を覆う筒状の挿入部と、この挿入部の下方に突出し、下端部に排水管が接続される筒状の排水管接続部とを有する排水部材と、排水部材の挿入部がボウル本体の排水口部内に挿入された状態において、ボウル本体の排水口部の内周面と排水部材の挿入部の外周面との間に配置されて、これらの周面の間をシールして水密状態を形成するシール部材であって、排水部材の挿入部の外側に嵌められ、この挿入部の外周面に密着する筒状部を有するシール部材と、を有することを特徴とする。
このように構成された本発明においても、排水部材の挿入部の外側に嵌められ、この挿入部の外周面に密着する筒状部を有するシール部材が、ボウル本体の排水口部の内周面と、この排水口部内に挿入される排水部材の挿入部の外周面との隙間をシールして水密状態を形成するので、漏水を適切に防止しつつ、この隙間への水の浸入に起因する雑菌や微生物の繁殖を抑制し、高い衛生性を確保することができる。
本発明のボウル設備によれば、漏水を適切に防止しつつ、高い衛生性を確保することができる。
本発明の第1実施形態によるボウル設備の縦断面図である。 本発明の第1実施形態によるボウル設備の排水部材を具体的に説明するための図であり、図2(A)は、斜め上方から見た排水部材の斜視図であり、図2(B)は、図2(A)中のIIB−IIB線に沿って見た排水部材の縦断面図である。 本発明の第1実施形態によるボウル設備のシール部材を具体的に説明するための図であり、図3(A)は、斜め上方から見たシール部材の斜視図であり、図3(B)は、図3(A)中のIIIB−IIIB線に沿って見たシール部材の縦断面図である。 本発明の第1実施形態によるボウル設備の固定部材を具体的に説明するための図であり、図4(A)は、斜め上方から見た固定部材の斜視図であり、図4(B)は、上方から見た固定部材の平面図である。 本発明の第1実施形態によるボウル設備の一部分を斜め下方から見た分解斜視図である。 本発明の第1実施形態によるボウル設備の排水口部、排水部材、シール部材及び固定部材の部分を拡大して示した縦断面図である。 本発明の第1実施形態によるボウル設備において生じ得る問題点についての説明図である。 本発明の第2実施形態による排水部材について具体的に説明するための図であり、図8(A)は、本発明の第2実施形態による排水部材の上面図であり、図8(B)は、図8(A)中のVIIIB−VIIIB線に沿って見た縦断面図であり、図8(C)は、図8(A)中のVIIIC−VIIIC線に沿って見た縦断面図である。 本発明の第2実施形態によるボウル設備の縦断面図である。 本発明の第3実施形態によるボウル設備の縦断面図である。 本発明の第3実施形態によるボウル設備の排水部材の縦断面図である。 本発明の第3実施形態によるボウル設備のシール部材の縦断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態によるボウル設備を説明する。ここでは、本発明の実施形態によるボウル設備として手洗器を例示する。
なお、本明細書では、基本的には、「上」という方向又は位置は、ボウル設備における水の流れの上流方向又は上流側位置を意味し、「下」という方向又は位置は、ボウル設備における水の流れの下流方向又は下流側位置を意味するものとする。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態によるボウル設備について説明する。
図1を参照して、本発明の第1実施形態によるボウル設備の全体構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態によるボウル設備の縦断面図である。
図1に示すように、第1実施形態によるボウル設備1は、手洗器として構成されており、主に、鉢状(言い換えるとボール状)のボウル部3aと、このボウル部3aの下方に突出し、水を排水する排水口3cを形成する筒状の排水口部3bとを有するボウル本体3と、ボウル本体3の排水口部3bの外側に被せられて、この排水口部3bの外周面を覆うと共に、排水管としての接続管17が下端部に接続される排水部材5と、ボウル本体3の排水口部3bの外周面と排水部材5の内周面との間に配置されて、これらの周面の間をシールして水密状態を形成するシール部材7と、を有する。
ボウル本体3においては、一般に広く用いられている、排水口3cの上方から差し込まれるフランジ付きアダプタ(管状体)を適用せずに、ボウル部3aから下方に突出する排水口部3bをこのボウル部3aに一体形成して、汚れなどが溜まりにくい段差のない構造を採用している。これにより、雑菌や微生物の繁殖を防止している。例えば、ボウル本体3は、陶器製である。また、排水部材5は、例えば金属又は樹脂で作られており、シール部材7は、例えばゴムで作られている。
また、ボウル設備1は、ボウル本体3に形成された排水口3c内に配置される目皿(言い換えるとヘアキャッチャー)9と、排水部材5を支持した状態で、この排水部材5をボウル本体3の底面3dに対して固定する板状の固定部材11と、を有する。具体的には、固定部材11は、中央部に設けられた挿通孔に排水部材5を通し、且つ、両端部に設けられた挿通孔に座金組込みねじ15を通した状態で、この座金組込みねじ15をボウル本体3の底面3dに取り付けられたゴムブッシュ13にねじ込むことにより、排水部材5を支持した状態でボウル本体3の底面3dに固定される。なお、ゴムブッシュ13は、ボウル本体3の底面3dを貫通して、この底面3dの上部に形成された空間3f内に一部分が配置される。
また、ボウル設備1には、水を排水するための排水管としての接続管17、U字管(言い換えるとトラップ管)19、及び立下り管21が接続される。具体的には、ボウル設備1は、上記した排水部材5の下端部に、袋ナット23を用いて接続管17が接続される。そして、接続管17は、袋ナット25を用いてU字管19が接続され、U字管19は、袋ナット27を用いて立下り管21が接続される。これらの接続管17、U字管19及び立下り管21には、例えば従来から用いられている配管が適用される。
以下では、図2乃至図4を参照して、本発明の第1実施形態によるボウル設備1の排水部材5、シール部材7及び固定部材11について具体的に説明する。なお、これらの構成要素を説明する際に、図2乃至図4に加えて、図1を適宜参照するものとする。
まず、図2(A)及び(B)を参照して、本発明の第1実施形態によるボウル設備1の排水部材5について具体的に説明する。図2(A)は、斜め上方から見た排水部材5の斜視図であり、図2(B)は、図2(A)中のIIB−IIB線に沿って見た排水部材5の縦断面図である。
図2(A)及び(B)に示すように、排水部材5は、主に、上記したボウル本体3の排水口部3bの外側に被せられて、この排水口部3bの外周面を覆う(図1参照)、カップ形状を有するカップ状部5aと、このカップ状部5aの下方に突設され、下端部に接続管17が接続される(図1参照)、筒状の排水管接続部5bと、を有する。カップ状部5aは、排水管接続部5bよりも大きい径を有しており、この排水管接続部5bが一体形成されている。排水管接続部5bの外周面には、接続管17を接続するために用いる袋ナット23と螺合するねじ部5dが形成されている(図2(B)参照)。
また、排水部材5は、カップ状部5aと排水管接続部5bとの連結箇所の外周面上に、2つの凸部5cが設けられている。詳細は後述するが、この凸部5cは、固定部材11に設けられた凹部11bに係合するものである。更に、排水部材5は、カップ状部5aと排水管接続部5bとの連結箇所の内周面上に、目皿9を支持するための環状のフランジ部5eが設けられている(図2(B)参照)。
次に、図3(A)及び(B)を参照して、本発明の第1実施形態によるボウル設備1のシール部材7について具体的に説明する。図3(A)は、斜め上方から見たシール部材7の斜視図であり、図3(B)は、図3(A)中のIIIB−IIIB線に沿って見たシール部材7の縦断面図である。
図3(A)及び(B)に示すように、シール部材7は、主に、ボウル本体3の排水口部3bの外側に嵌められ、この排水口部3bの外周面に密着する(図1参照)、ほぼ筒形状を有する筒状部7aと、この筒状部7aの外周面に設けられ、外方に向けて延びる環状のリップ部7bと、を有する。具体的には、リップ部7bは、筒状部7aの軸線方向(言い換えると上下方向)に沿って3つ設けられている。シール部材7は、これらのリップ部7bによって、ボウル本体3の排水口部3bの外周面と排水部材5のカップ状部5aの内周面との間をシールして水密状態を形成する(図1参照)。
また、シール部材7の筒状部7aは、その内周面に、下方に向けて内径が小さくなるテーパー部7cを有する(図7(B)参照)。つまり、筒状部7aは、テーパー部7cにおいて、下流側に向けて内径が小さくなるように形成されている。更に、シール部材7は、筒状部7aの下端部に設けられ、内方に向けて延びる環状部7dを有する(図3(B)参照)。この環状部7dは、シール部材7をボウル本体3の排水口部3bの外側に嵌め込む際のストッパとして機能する。
次に、図4(A)及び(B)を参照して、本発明の第1実施形態によるボウル設備1の固定部材11について具体的に説明する。図4(A)は、斜め上方から見た固定部材11の斜視図であり、図4(B)は、上方から見た固定部材11の平面図である。
図4(A)及び(B)に示すように、固定部材11は、横長の板状部材として形成されている。この固定部材11の中央部には、排水部材5の排水管接続部5bを挿入するための挿通孔11aが設けられている。具体的には、挿通孔11aは、排水管接続部5bの外径とほぼ同じ孔径を有しており、それにより、排水管接続部5bを挿通孔11aに嵌め込めるようになっている。また、固定部材11の挿通孔11aの両端部には、2つの凹部(言い換えると切欠部)11bが設けられている。これら2つの凹部11bは、それぞれ、上記した排水部材5に設けられた2つの凸部5c(図2参照)を係合できるように構成されている。更に、固定部材11の両端部には、座金組込みねじ15を挿入するための2つの挿通孔11cが設けられている。
次に、図5を参照して、本発明の第1実施形態によるボウル設備1の組み立て方法について説明する。図5は、本発明の第1実施形態によるボウル設備1の一部分を斜め下方から見た分解斜視図である。
図5に示すように、まず、ボウル本体3の排水口部3bの外側にシール部材7が嵌められる。より詳しくは、排水口部3bの下端部にシール部材7の環状部7dが接触するまで、シール部材7が排水口部3bに対して嵌め込まれる。そして、シール部材7が嵌め込まれた状態にある排水口部3bの外側に排水部材5のカップ状部5aが被せられて、この排水部材5が固定部材11によってボウル本体3の底面3dに対して固定される。具体的には、排水部材5の凸部5cが固定部材11の凹部11bに係合するように、排水部材5の排水管接続部5bを固定部材11の挿通孔11aに挿入すると共に、固定部材11の挿通孔11cに座金組込みねじ15を挿入して、この座金組込みねじ15をボウル本体3の底面3dに取り付けたゴムブッシュ13(ボウル本体3の底面3dに設けられた挿通孔3eに嵌め込まれる)にねじ込む。これにより、排水部材5のカップ状部5aが排水口部3b及びシール部材7を覆った状態で、排水部材5が、ボウル本体3の底面3dに対して固定部材11により支持されて固定される。
次に、図6を参照して、本発明の第1実施形態によるボウル設備1の作用効果について説明する。図6は、本発明の第1実施形態によるボウル設備1の排水口部3b、排水部材5、シール部材7及び固定部材11の部分を拡大して示した縦断面図である。なお、図6では、説明の便宜上、目皿9の図示を省略している。
図6に示すように、本発明の第1実施形態によるボウル設備1によれば、シール部材7の筒状部7aの内周面7xがボウル本体3の排水口部3bの外周面3xに密着し、この筒状部7aの外周面から外方に向けて延びるリップ部7bが排水部材5のカップ状部5aの内周面5xに当接するので、ボウル本体3の排水口部3bの外周面3xと排水部材5のカップ状部5aの内周面5xとの隙間を適切にシールして水密状態を形成することができ、この隙間への水の浸入に起因する雑菌や微生物の繁殖を抑制し、高い衛生性を確保することが可能となる。より具体的には、陶器製のボウル本体3では、ボウル本体3の排水口部3bに製造誤差が生じて、排水口部3bの下端部3yと排水部材5のカップ状部5aの底部5yとの間(詳しくはカップ状部5aの底部5yとシール部材7の環状部7dとの間)に隙間が生じて水が浸入することがあるが、本発明の第1実施形態によれば、シール部材7の筒状部7aが排水口部3bの外周面3xに密着し、且つシール部材7のリップ部7bがカップ状部5aの内周面5xに当接するので、このように浸入した水が排水口部3bの外周面3xとカップ状部5aの内周面5xとの隙間を上昇していき水溜まりができることを適切に抑制することができる。
また、本発明の第1実施形態によるボウル設備1によれば、排水部材5のカップ状部5aによってボウル本体3の排水口部3bの外側のほぼ全体を覆うので、たとえ排水口部3bの外周面3xとカップ状部5aの内周面5xとの間に水がわずかに浸入したとしても、カップ状部5aによってこの水を受け止めることができるため、ボウル設備1における漏水を確実に防止することができる。
以上のことから、本発明の第1実施形態によれば、漏水を確実に防止しつつ、高い衛生性を確保することができる。また、本発明の第1実施形態によれば、上記したように、陶器製のボウル本体3に製造誤差があっても漏水の防止及び高い衛生性の確保を実現できるので、製造誤差を調整するための研磨が不要となる。したがって、研磨のための手間やコストを要しない。
更に、本発明の第1実施形態によれば、陶器製のボウル本体3の排水口部3bにおける製造誤差により、ボウル本体3の排水口部3bの外周面3xと排水部材5のカップ状部5aの内周面5xとの間に種々の幅を有する隙間が生じるが(例えば比較的短い幅を有する隙間が生じる場合がある)、排水口部3bの外周面3xとカップ状部5aの内周面5xとの隙間に配置されたシール部材7のリップ部7bがこの隙間に応じて柔軟に弾性変形することで(例えば比較的短い幅を有する隙間であればリップ部7bが撓む)、このような種々の幅を有する隙間を適切に埋めてシールすることができる。
なお、図6に示すように、基本的には、シール部材7に設けられた3つのリップ部7bにおいて、上に設けられた2つのリップ部7bが排水部材5のカップ状部5aの内周面5xに当接して、上記したシール機能を実現し、一番下に設けられた1つのリップ部7bはカップ状部5aの内周面5xに当接せず、上記したシール機能をほとんど発揮しない。一番下のリップ部7bは、主として、その上のリップ部7bの折れ幅を確保するように機能する。
また、シール部材7の環状部7dは、ボウル本体3の排水口部3bの下端部3yと排水部材5のカップ状部5aの底部5yとの間に位置するが、排水口部3bの製造誤差により、排水口部3bの下端部3yとカップ状部5aの底部5yとの間に種々の隙間が生じるので、環状部7dは、この隙間を確実に埋めることができない。つまり、環状部7dは、排水口部3bの下端部3yとカップ状部5aの底部5yとの隙間を確実にシールすることができない。上記したように、環状部7dは、基本的には、シール部材7を排水口部3bの外側に嵌め込む際のストッパとして機能するものである。但し、環状部7dの幅が、排水口部3bの下端部3yとカップ状部5aの底部5yとの隙間の幅にほぼ一致する場合もあり、その場合には、環状部7dは、排水口部3bの下端部3yとカップ状部5aの底部5yとの隙間を適切にシールすることができる。
更に、本発明の第1実施形態によれば、シール部材7の筒状部7aの内周面に、下方に向けて内径が小さくなるテーパー部7cが設けられているので(図3(B)参照)、ボウル本体3の排水口部3bに製造誤差があっても(例えば製造誤差により排水口部3bの外径が比較的大きい場合であっても)、シール部材7を上方に移動させて排水口部3bの外側に嵌め込む際に、テーパー部7cが排水口部3bによって径方向に押し広がり易いため、シール部材7を排水口部3bに容易に嵌め込むことができる。つまり、シール部材7のテーパー部7cによれば、排水口部3bの製造誤差を適切に吸収して、シール部材7を排水口部3bに嵌め込み易くすることができる。
なお、シール部材7が排水口部3bによって径方向に押し広げられて排水口部3bに嵌め込まれて、そのようにしてシール部材7が嵌め込まれた排水口部3bの外側に排水部材5のカップ状部5aが被せられた状態では、シール部材7における上の2つのリップ部7bの径方向長さ(幅)がほほ同じになる。この場合、2つのリップ部7bは、ほぼ同じような状態でカップ状部5aに当接する。したがって、この2つのリップ部7bによって、排水口部3bの外周面3xとカップ状部5aの内周面5xとの間を確実にシールすることができるようになる。
更に、本発明の第1実施形態によれば、排水部材5の排水管接続部5bを固定部材11の挿通孔11aに嵌め込む際に、排水部材5の凸部5cを固定部材11の凹部11bに係合させ、この状態で排水部材5を固定部材11によって支持させて固定するので、排水部材5の軸線回りの回転を防止することができる。具体的には、排水部材5の排水管接続部5bに袋ナット23を用いて接続管17を接続する際に、袋ナット23の回転と一緒に排水部材5が回転(共回り)してしまうことを適切に防止することができる。
ここで、本発明の第1実施形態によるボウル設備1の変形例について説明する。上記した第1実施形態では、排水部材5に係合部としての凸部5cを設け、且つ固定部材11に被係合部としての凹部11bを設けていたが、係合部としての凸部を固定部材11に設け、且つ被係合部としての凹部(例えば軸線方向に延びる溝など)を排水部材5に設けてもよい。また、係合部として凸部を用い、被係合部として凹部を用いることに限定はされず、互いに係合し合う係合部及び被係合部として機能すれば、種々の形態のものを適用してもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態によるボウル設備について説明する。
まず、図7を参照して、上記した第1実施形態によるボウル設備1において生じ得る問題点について説明する。図7は、図6と概ね同様の、第1実施形態によるボウル設備1の一部分を拡大して示した縦断面図である。
第1実施形態によるボウル設備1では、図7の矢印A1に示すように、利用者が斜め上方からボウル本体3の排水口部3b内へと視線を向けたときに、排水口部3bの下方のシール部材7(詳しくはシール部材7の環状部7d)が見えてしまい、ボウル設備1の外観品位が損なわれてしまう場合がある。例えば、陶器製のボウル本体3が白色であり、ゴム製のシール部材7が黒色である場合には、排水口部3bの下方の隙間から見えるシール部材7が目立ってしまう。
また、第1実施形態によるボウル設備1では、基本的には、固定部材11によって排水部材5がボウル本体3の排水口部3bから抜けないように固定しているだけであり、排水部材5が固定部材11のほうに下がってしまう場合がある。このように排水部材5が下がると、排水部材5とシール部材7との間(詳しくは排水部材5の底部5yとシール部材7の環状部7dとの間)に隙間が生じ、この隙間に水が浸入して、高い衛生性を確保できなくなる場合がある。
他方で、通常、ボウル本体3の排水口部3bに対して排水部材5を設置するときに、施工誤差により、ボウル本体3の排水口部3bの中心軸線と排水部材5の中心軸線とがずれてしまう傾向にある(つまり偏心/芯ずれが生じる傾向にある)。この場合、第1実施形態によるボウル設備1では、排水部材5の底部5yの上面がほぼ水平面となっているため、利用者が上方からボウル本体3の排水口部3b内へと視線を向けたときに、排水口部3bの下端部3yからはみ出して見える、排水部材5の底部5yの上面の部分における全周での面積の差から、上記した施工誤差による、排水口部3bの中心軸線と排水部材5の中心軸線とのずれが容易に把握できてしまう。そのため、ボウル設備1の外観品位が損なわれてしまう。
このようなことから、第2実施形態では、上述したような第1実施形態における問題点を改善するような構成を排水部材に適用する。この第2実施形態は、第1実施形態とは排水部材の構成のみが異なり、排水部材以外の構成要素は基本的には同一である。以下では、第1実施形態と異なる構成要素について主に説明し、第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、それらの説明を適宜省略する。つまり、ここで特に説明しない構成や機能や作用などについては、第1実施形態と同様であるものとする。
図8を参照して、本発明の第2実施形態による排水部材について具体的に説明する。図8(A)は、本発明の第2実施形態による排水部材の上面図であり、図8(B)は、図8(A)中のVIIIB−VIIIB線に沿って見た縦断面図であり、図8(C)は、図8(A)中のVIIIC−VIIIC線に沿って見た縦断面図である。
図8(B)及び(C)に示すように、第2実施形態による排水部材40も、第1実施形態による排水部材5と同様に、ボウル本体3の排水口部3bの外側に被せられて、この排水口部3bの外周面を覆うカップ状部40aと、このカップ状部40aの下方に突設され、下端部に接続管17が接続される筒状の排水管接続部40bと、カップ状部40aと排水管接続部40bとの連結箇所の外周面上に2つ設けられ(図8(A)参照)、固定部材11に設けられた凹部11b(図4及び図5も参照)に係合する凸部40cと、目皿9を支持するための環状のフランジ部40eと、を有する。
しかしながら、第2実施形態による排水部材40は、図8(B)及び(C)に示すように、カップ状部40aの底部40gの内側に、上方に突出する突出部40hが設けられている点で、第1実施形態による排水部材5と異なる。この突出部40hは、ボウル本体3の排水口部3bの下端部3yに対応する位置に環状に設けられており、排水部材40のカップ状部40aがボウル本体3の排水口部3bに被せられた状態において当該排水口部3bの下端部3yに当接するようになっている。例えば、突出部40hの上面は、約1mm程度の狭い幅を有しており、この突出部40hと排水口部3bの下端部3yとが実質的に線接触するようになっている。また、第2実施形態による排水部材40は、排水部材40において突出部40hを形成する面と排水管接続部40bの内周面とを繋ぐ面が、曲面によって構成され、且つ、下方に向けて内径が小さくなるテーパー部40iによって形成されている。
更に、第2実施形態による排水部材40は、図8(C)に示すように、カップ状部40aと排水管接続部40bとの連結箇所の外周面上に、つまりカップ状部40aの底部40gの外側に、下方に突出する2つのリブ部40fが設けられている(図8(A)も参照)。例えば、このリブ部40fは、上記の凸部40cと類似の形状を有しているが、凸部40cよりも少なくとも高さが低く構成されている。また、凸部40cは、固定部材11に設けられた凹部11bに係合して、排水部材40の軸線回りの回転を防止するものであるのに対して(図4及び図5も参照)、リブ部40fは、固定部材11の上面に当接して、リブ部40fを介して固定部材11によって排水部材40を上方に押し付けるようにするものである。なお、排水部材40に2つのリブ部40fを設けることに限定はされず、排水部材40に3つ以上のリブ部40fを設けてもよい。
更に、第2実施形態による排水部材40は、図8(B)及び(C)に示すように、カップ状部40aの外周の上端部に、2つの補強リブ部40jが設けられている。このような補強リブ部40jを設けることで、排水部材40をほぼ正円に成形し易くしている。また、第2実施形態による排水部材40は、その内周部に上記したテーパー部40iを設けたことから、目皿9を支持するフランジ部40eが、第1実施形態による排水部材5のフランジ部5e(図2参照)よりも下方に設けられている。
次に、図9を参照して、上記した第2実施形態による排水部材40を適用したボウル設備の作用効果について説明する。図9は、本発明の第2実施形態によるボウル設備の縦断面図である。なお、図9は、図8(A)に示したVIIIC−VIIIC線(つまり排水部材40のリブ部40fを切断する線)に対応する線に沿って見た縦断面図に相当する。
図9に示すように、第2実施形態によるボウル設備1aでは、排水部材40のカップ状部40aがシール部材7を挟んでボウル本体3の排水口部3bに被せられた状態において、排水部材40の突出部40hが排水口部3bの下端部3yと当接する。このように排水部材40の突出部40hが排水口部3bの下端部3yと当接した状態では、排水部材40の突出部40hが、シール部材7の環状部7dよりも内側(排水口部3bの排水口3c側)に位置することとなる。そのため、第2実施形態によれば、図9の矢印A2に示すように、利用者が斜め上方からボウル本体3の排水口部3b内へと視線を向けたときに、シール部材7の環状部7dが排水部材40の突出部40hによって隠れて見えなくなり、ボウル設備1aの外観品位を適切に確保することができる。
また、第2実施形態では、排水部材40において突出部40hを形成する面と排水管接続部40bの内周面とを繋ぐ面を、曲面によって構成され、且つ、下方に向けて内径が小さくなるテーパー部40iによって形成したため、利用者が上方からボウル本体3の排水口部3b内へと視線を向けたときに、排水部材40のテーパー部40iが排水口部3bの下端部3yからはみ出して見えることとなる。この場合、排水口部3bの下端部3yからはみ出して見える、排水部材40のテーパー部40iの部分における全周での面積の差が分かり辛いため、上記したような施工誤差による、排水口部3bの中心軸線と排水部材40の中心軸線とのずれがほとんど把握されなくなる。そのため、第2実施形態によれば、施工誤差によるボウル設備1aの外観品位の低下を適切に抑制することができる。
また、第2実施形態によれば、排水部材40に設けたテーパー部40iにより、ボウル本体3の排水口部3bからの水を、滞留させずに下方へとスムーズに排水することができる。したがって、たとえ排水部材40の突出部40hと排水口部3bの下端部3yとの間に隙間が生じたとしても、この隙間から水が浸入することを適切に抑制することができる。
また、第2実施形態では、排水部材40を固定部材11によってボウル本体3の底面3dに対して固定したときに、排水部材40のカップ状部40aの底部40gの外側に設けられたリブ部40fが、固定部材11の上面と当接する。このように排水部材40のリブ部40fが固定部材11の上面に当接することで、排水部材40が、リブ部40fを介して固定部材11によって上方に押し付けられるようになる。特に、第2実施形態では、固定部材11を下方に撓ませて排水部材40を固定するように設計することで、この固定部材11の復元力を利用して、固定部材11によってリブ部40fを介して排水部材40を確実に上方に押し付けるようにしている。これにより、排水部材40の位置が下がって、排水部材40の突出部40hと排水口部3bの下端部3yとの間に隙間が生じて、この隙間から水が浸入してしまうことを効果的に抑制することができる。そのため、第2実施形態によれば、高い衛生性を適切に確保することが可能となる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態によるボウル設備について説明する。
上記した第1実施形態によるボウル設備1では、ボウル本体3の排水口部3bの外側に排水部材5が被せられ、排水口部3bの外周面と排水部材5の内周面との間にシール部材7が配置されていたが、第3実施形態によるボウル設備では、ボウル本体の排水口部内に排水部材が挿入され、排水口部の内周面と排水部材の外周面との間にシール部材が配置される。主にこの点において、第1実施形態によるボウル設備1と第3実施形態によるボウル設備との構成が異なる。
なお、以下では、第1実施形態と異なる構成要素について主に説明し、第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、それらの説明を適宜省略する。つまり、ここで特に説明しない構成や機能や作用などについては、第1実施形態と同様であるものとする。
図10を参照して、本発明の第3実施形態によるボウル設備の全体構成について説明する。図10は、本発明の第3実施形態によるボウル設備の縦断面図である。図10では、本発明の第3実施形態によるボウル設備における要部のみを図示している。
図10に示すように、第3実施形態によるボウル設備1bは、手洗器として構成されており、主に、鉢状のボウル部30a(図10では一部分のみを図示している)と、このボウル部30aの下方に突出し、水を排水する排水口30cを形成する排水口部30bとを有するボウル本体30と、ボウル本体30の排水口部30b内に下方から挿入されて、この排水口部30bの内周面を覆うと共に、袋ナット23を用いて接続管17(不図示)が下端部に接続される排水部材50と、ボウル本体30の排水口部30bの内周面と排水部材50の外周面との間に配置されて、これらの周面の間をシールして水密状態を形成するシール部材70と、ボウル本体30に形成された排水口30c内に配置される目皿90と、を有する。
ボウル本体30も、一般に広く用いられているフランジ付きアダプタ(管状体)を用いずに、ボウル部30aから下方に突出する排水口部30bをこのボウル部30aに一体形成して、汚れなどが溜まりにくい段差のない構造を採用している。これにより、雑菌や微生物の繁殖を防止している。例えば、ボウル本体30は、陶器製である。また、排水部材50は、例えば金属で作られており、シール部材70は、例えばゴムで作られている。
また、ボウル設備1bの排水部材50は、ボウル本体30の底面30dに対して固定できるように構成されている。具体的には、排水部材50は、その両端部に設けられた挿通孔に座金組込みねじ15を挿入して、この座金組込みねじ15をボウル本体30の底面30dに取り付けられたゴムブッシュ13にねじ込むことにより、ボウル本体30の底面30dに固定される。なお、ゴムブッシュ13は、ボウル本体30の底面30dを貫通して、この底面30dの上部に形成された空間30f内に一部分が配置される。
次に、図11及び図12を参照して、本発明の第3実施形態によるボウル設備1bの排水部材50及びシール部材70について具体的に説明する。なお、これらの構成要素を説明する際に、図11及び図12に加えて、図10を適宜参照するものとする。
まず、図11を参照して、本発明の第3実施形態によるボウル設備1aの排水部材50について具体的に説明する。図11は、本発明の第3実施形態による排水部材50の縦断面図である。
図11に示すように、排水部材50は、主に、ボウル本体30の排水口部30b内に挿入されて、この排水口部30bの内周面を覆うと共に、シール部材70が外側に嵌められる(図10参照)、筒状の挿入部50aと、この挿入部50aの下方に突設され、下端部に接続管17が接続される筒状の排水管接続部50bと、を有する。挿入部50aは、符号50cで示す、外径が細くなった部分に、シール部材70が嵌められる。また、挿入部50aは、排水管接続部50bよりも大きい径を有しており、この排水管接続部50bが一体形成されている。排水管接続部50bの外周面には、接続管17を接続するために用いる袋ナット23と螺合するねじ部50dが形成されている。
また、排水部材50は、挿入部50aと排水管接続部50bとの間に、ボウル本体30の底面30dに固定するための板状の固定部50eを有する。この固定部50eの両端部には、座金組込みねじ15を挿入するための2つの挿通孔50fが設けられている。上記したように、排水部材50は、固定部50eに設けられた挿通孔50fに座金組込みねじ15を挿入して、この座金組込みねじ15をボウル本体30の底面30dに取り付けられたゴムブッシュ13にねじ込むことにより、ボウル本体30の底面30dに固定される(図10参照)。
このように、固定部50eは、第1実施形態によるボウル設備1の固定部材11と同様に機能する。つまり、第3実施形態によるボウル設備1bでは、第1実施形態によるボウル設備1の固定部材11を別体として用いるのではなく、第1実施形態によるボウル設備1の固定部材11と同様の機能を有する固定部50eを排水部材50に一体形成している。
なお、固定部50eを排水部材50に一体形成することに限定はされず、第1実施形態と同様の固定部材11を別体として用いてもよい。
次に、図12を参照して、本発明の第3実施形態によるボウル設備1aのシール部材70について具体的に説明する。図12は、本発明の第3実施形態によるシール部材70の縦断面図である。
図12に示すように、シール部材70は、主に、排水部材50の挿入部50aの外側に嵌められ、この挿入部50aの外周面に密着する(図10参照)、筒状の筒状部70aと、この筒状部70aの外周面に設けられ、外方に向けて延びる環状のリップ部70bと、を有する。具体的には、リップ部70bは、筒状部70aの軸線方向(言い換えると上下方向)に沿って4つ設けられている。シール部材70は、これらのリップ部70bによって、ボウル本体30の排水口部30bの内周面と排水部材50の挿入部50aの外周面との間をシールして水密状態を形成する(図10参照)。
また、シール部材70は、筒状部70aの上端部に設けられ、内方に向けて延びる環状部70cを有する。加えて、シール部材70の環状部70cには、この環状部70c上に載置される目皿90を位置決めするための環状の凸部70dが設けられている。
次に、本発明の第3実施形態によるボウル設備1bの作用効果について説明する。本発明の第3実施形態によるボウル設備1bによっても、上記した本発明の第1実施形態によるボウル設備1と同様の作用効果が得られる。具体的には、第3実施形態によるボウル設備1bによれば、シール部材70の筒状部70aが排水部材50の挿入部50aの外周面に密着し、この筒状部70aの外周面から外方に向けて延びるリップ部70bがボウル本体30の排水口部30bの内周面に当接するので(図1参照)、ボウル本体30の排水口部30bの内周面と排水部材50の挿入部50aの外周面との間を適切にシールして水密状態を形成することができる。
より詳しくは、陶器製のボウル本体30では、ボウル本体30の排水口部30bに製造誤差が生じて、排水部材50の挿入部50aの上端部と、この上端部に対向する排水口部30bの部分との間(詳しくはこの排水口部30bの部分とシール部材70の環状部70cとの間)に隙間が生じて水が浸入することがあるが、第3実施形態によれば、シール部材70の筒状部70aが排水部材50の挿入部50aの外周面に密着し、且つシール部材70のリップ部70bが排水口部30bの内周面に当接するので、このように浸入した水が排水口部30bの内周面と挿入部50aの外周面との隙間を下降していくことを適切に抑制することができる。したがって、本発明の第3実施形態によっても、漏水を適切に防止しつつ、高い衛生性を確保することができる。
[変形例]
上記した第1乃至第3実施形態では、それぞれ、3つのリップ部7bが設けられたシール部材7、及び4つのリップ部70bが設けられたシール部材70を示したが、シール部材7、70に2つ以下のリップ部(例えば1つのリップ部)を設けてもよいし、シール部材7、70に5つ以上のリップ部を設けてもよい。
また、上記した第1乃至第3実施形態では、シール部材7、70の筒状部7a、70aに設けたリップ部7b、70bによって、排水口部3b、30bと排水部材5、40、50の周面の間をシールしていたが、他の例では、シール部材の筒状部にリップ部を設けずに、この筒状部の外周面によって、排水口部と排水部材の周面の間をシールしてもよい。その場合には、径方向にある程度の厚みを持たせて筒状部を構成すると共に、径方向に弾性変形し易い材質で筒状部を構成するとよい。
また、上記した第1乃至第3実施形態では、シール部材7、70の端部に環状部7d、70cを設けていたが、そのような環状部7d、70cを設けなくても構わない。
また、上記した第1乃至第3実施形態では、ボウル設備として手洗器を示したが、本発明の適用は手洗器に限定されない。本発明は、洗面器や掃除流しなどの種々のボウル設備に適用可能である。
1、1a、1b ボウル設備
3、30 ボウル本体
3a、30a ボウル部
3b、30b 排水口部
5、40、50 排水部材
5a、40a カップ状部
5b、40b、50b 排水管接続部
5c、40c 凸部
7、70 シール部材
7a、70a 筒状部
7b、70b リップ部
7c テーパー部
7d、70c 環状部
11 固定部材
11b 凹部
40f リブ部
40h 突出部
40i テーパー部
50a 挿入部
50e 固定部

Claims (11)

  1. 鉢状のボウル部と、このボウル部の下方に突出し、水を排水する排水口を形成する筒状の排水口部とを有するボウル本体と、
    上記ボウル本体の排水口部の外側に被せられて、この排水口部の外周面を覆うカップ状部と、このカップ状部の下方に突出し、下端部に排水管が接続される筒状の排水管接続部とを有する排水部材と、
    上記排水部材のカップ状部が上記ボウル本体の排水口部に被せられた状態において、上記ボウル本体の排水口部の外周面と上記排水部材のカップ状部の内周面との間に配置されて、これらの周面の間をシールして水密状態を形成するシール部材であって、上記ボウル本体の排水口部の外側に嵌められ、この排水口部の外周面に密着する筒状部を有する上記シール部材と、
    を有することを特徴とするボウル設備。
  2. 上記シール部材は、さらに、上記筒状部の外周面に設けられ、外方に向けて延びるリップ部を有しており、このリップ部によって、上記ボウル本体の排水口部の外周面と上記排水部材のカップ状部の内周面との間をシールして水密状態を形成する、請求項1に記載のボウル設備。
  3. 上記シール部材のリップ部は、上記筒状部の軸線方向に沿って複数設けられる、請求項2に記載のボウル設備。
  4. 上記シール部材は、さらに、上記筒状部の下端部に設けられ、内方に向けて延びる環状部を有しており、
    この環状部は、上記排水部材のカップ状部が上記ボウル本体の排水口部に被せられた状態において、上記ボウル本体の排水口部の下端部と、この下端部に対向する上記排水部材のカップ状部の部分との間に配置される、請求項1乃至3の何れか1項に記載のボウル設備。
  5. 上記シール部材の筒状部は、その内周面に、下方に向けて内径が小さくなるテーパー部を有する、請求項1乃至4の何れか1項に記載のボウル設備。
  6. 上記排水部材は、更に、上記カップ状部の底部の内側に設けられ、上方に突出する突出部を有しており、この突出部は、上記排水部材のカップ状部が上記ボウル本体の排水口部に被せられた状態において当該排水口部の下端部と当接する、請求項1乃至5の何れか1項に記載のボウル設備。
  7. 上記排水部材において上記突出部を形成する面と上記排水管接続部の内周面とは、曲面によって連続しており、下方に向けて内径が小さくなるテーパー部を形成する、請求項6に記載のボウル設備。
  8. さらに、上記排水部材を支持した状態で、この排水部材を上記ボウル本体の底面に対して固定する固定部材を有する、請求項1乃至7の何れか1項に記載のボウル設備。
  9. 上記排水部材及び上記固定部材の一方は係合部を有し、他方はこの係合部に係合する被係合部を有しており、これらの係合部と被係合部とを係合させた状態で上記排水部材を上記固定部材によって支持させて、この排水部材の軸線回りの回転を規制する、請求項8に記載のボウル設備。
  10. 上記排水部材は、更に、上記カップ状部の底部の外側に設けられ、下方に突出するリブ部を有しており、このリブ部を上記固定部材の上面に当接させて、このリブ部を介して上記固定部材によって上記排水部材を上方に押し付ける、請求項8又は9に記載のボウル設備。
  11. 鉢状のボウル部と、このボウル部の下方に突出し、水を排水する排水口を形成する筒状の排水口部とを有するボウル本体と、
    上記ボウル本体の排水口部内に挿入されて、この排水口部の内周面を覆う筒状の挿入部と、この挿入部の下方に突出し、下端部に排水管が接続される筒状の排水管接続部とを有する排水部材と、
    上記排水部材の挿入部が上記ボウル本体の排水口部内に挿入された状態において、上記ボウル本体の排水口部の内周面と上記排水部材の挿入部の外周面との間に配置されて、これらの周面の間をシールして水密状態を形成するシール部材であって、上記排水部材の挿入部の外側に嵌められ、この挿入部の外周面に密着する筒状部を有する上記シール部材と、
    を有することを特徴とするボウル設備。
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