JP2014034782A - 排水栓装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外観品質や清掃性を向上させるとともに、優れた水密性及びメンテナンス性の向上を実現する。
【解決手段】排水栓装置1は、底壁部101と、垂下部102と、底壁部101及び垂下部102を連接する連接部104と、張出部103とを備える浴槽100に取付けられる。排水栓装置1は、板状の蓋部31及び環状のシール部材32を有する栓蓋3と、自身の上端部に鍔部23を有し、張出部103上に鍔部23が配置される排水口部材2とを備える。蓋部31の外周端は、鍔部23の外周端よりも外周側に位置する。排水口部材2には、下方に向けて内径が小さくなる縮径部24が設けられ、縮径部24の表面にシール部材32の外周部が接触することで排水口105が閉鎖可能である。縮径部24は、自身の表面が連接部104の表面と連続的に設けられる。
【選択図】 図1
【解決手段】排水栓装置1は、底壁部101と、垂下部102と、底壁部101及び垂下部102を連接する連接部104と、張出部103とを備える浴槽100に取付けられる。排水栓装置1は、板状の蓋部31及び環状のシール部材32を有する栓蓋3と、自身の上端部に鍔部23を有し、張出部103上に鍔部23が配置される排水口部材2とを備える。蓋部31の外周端は、鍔部23の外周端よりも外周側に位置する。排水口部材2には、下方に向けて内径が小さくなる縮径部24が設けられ、縮径部24の表面にシール部材32の外周部が接触することで排水口105が閉鎖可能である。縮径部24は、自身の表面が連接部104の表面と連続的に設けられる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、槽体の排水口に設けられる排水栓装置に関する。
槽体(例えば、浴槽や洗面化粧台など)の排水口に設けられる排水栓装置としては、自身の表面が槽体の表面に露出する円板状の蓋部、及び、当該蓋部の背後に設けられた環状のシール部材を有する栓蓋と、前記栓蓋を上下動可能に支持する支持機構と、自身の内周において前記支持機構を直接的に又は他部材を介して間接的に保持する排水口部材とを備えたものが知られている。排水口部材は、上端部に径方向外側に突出する鍔部を有し、鍔部が槽体の底壁部上に配置された状態で排水口に挿設される。そして、鍔部に対してシール部材の外周部が接触することで、排水口が閉鎖される(例えば、特許文献1等参照)。
ところで、特許文献1に記載の技術においては、槽体(底壁部)と鍔部の外周部との間に汚れが付着してしまいやすく、また、その汚れの除去が難しい。さらに、鍔部が槽体(底壁部)の表面に顕出してしまうため、外観品質の低下を招いてしまう。
そこで近年では、槽体に、下方に向けて延びる筒状の垂下部と、垂下部の下端から径方向内側に向けて突出する張出部とを設け、蓋部の外周端を鍔部の外周端よりも外周側に位置させるとともに、排水口部材(接続部材)の鍔部を張出部上に配置する手法が提案されている(例えば、特許文献2等参照)。当該手法によれば、蓋部により鍔部が隠れる形となるため、槽体の表面側から鍔部が視認しにくくなり、外観品質の向上を図ることができる。
しかしながら、特許文献2に記載の技術においては、鍔部の上端面が略水平方向に延びる一方で、前記上端面に隣接する槽体(垂下部)の表面が略鉛直方向に延びている。従って、鍔部の上端面と槽体(垂下部)の表面との間に凹部(角部)が形成されてしまう。そのため、前記凹部に汚れが付着してしまいやすく、さらには、その汚れの除去が難しい。
さらに、特許文献2に記載の技術においては、排水口を閉鎖する際に、シール部材の外周部を槽体の表面に接触させることで水密性を確保するが、浴槽等の大きな槽体では、槽体の表面(シール面)の寸法精度を保つことが難しい。そのため、水密性の低下を招いてしまうおそれがある。また、槽体のシール面に疵がつき、水密性が低下した場合には、槽体全体を交換する必要が生じてしまう等、メンテナンス性が不十分となってしまうおそれがある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、外観品質や清掃性を向上させることができるとともに、優れた水密性及びメンテナンス性の向上を実現することができる排水栓装置を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.底壁部と、下方に向けて延びる筒状の垂下部と、前記底壁部及び前記垂下部を連接する連接部と、前記垂下部の下端から径方向内側に向けて突出する張出部とを備え、前記張出部の内周に排水口が形成されてなる槽体に取付けられる排水栓装置であって、
自身の表面が前記底壁部の表面に露出する板状の蓋部、及び、当該蓋部の背後に設けられた環状のシール部材を有する栓蓋と、
前記栓蓋を上下動可能に支持する支持軸を有する支持機構と、
自身の内周において前記支持機構を直接又は間接的に保持するとともに、自身の上端部に径方向外側に突出する鍔部を有し、前記張出部上に前記鍔部が配置された状態で前記排水口に挿通される排水口部材とを備え、
前記蓋部の外周端は、前記鍔部の外周端よりも外周側に位置するとともに、
前記排水口部材の上端側内周には、下方に向けて徐々に内径が小さくなる縮径部が設けられ、
前記支持軸の下動に伴い、前記縮径部の表面に前記シール部材の外周部が接触することで、前記排水口を閉鎖可能であり、
前記縮径部は、前記連接部よりも内周において、自身の表面が前記連接部の表面と連続的に設けられることを特徴とする排水栓装置。
自身の表面が前記底壁部の表面に露出する板状の蓋部、及び、当該蓋部の背後に設けられた環状のシール部材を有する栓蓋と、
前記栓蓋を上下動可能に支持する支持軸を有する支持機構と、
自身の内周において前記支持機構を直接又は間接的に保持するとともに、自身の上端部に径方向外側に突出する鍔部を有し、前記張出部上に前記鍔部が配置された状態で前記排水口に挿通される排水口部材とを備え、
前記蓋部の外周端は、前記鍔部の外周端よりも外周側に位置するとともに、
前記排水口部材の上端側内周には、下方に向けて徐々に内径が小さくなる縮径部が設けられ、
前記支持軸の下動に伴い、前記縮径部の表面に前記シール部材の外周部が接触することで、前記排水口を閉鎖可能であり、
前記縮径部は、前記連接部よりも内周において、自身の表面が前記連接部の表面と連続的に設けられることを特徴とする排水栓装置。
尚、「縮径部の表面が連接部の表面と連続的に設けられる」とあるのは、基本的には、縮径部の表面と連接部の表面とが同一面上に位置することを意味するが、縮径部の表面と連接部の表面との間に隙間や段差が何ら形成されていない場合のみならず、製造公差等の面から、縮径部の表面と連接部の表面との間に若干の隙間や段差が形成されている場合も含む。従って、例えば、連接部の表面と縮径部の表面との間に、若干(例えば、2mm以下、より好ましくは、1mm以下)の隙間が設けられていてもよい。また、例えば、連接部の表面と縮径部の表面との間に、若干(例えば、縮径部の表面を外周側に延ばしてなる仮想面から連接部の表面までの前記仮想面と直交する方向に沿った距離が1mm以下、より好ましくは、0.5mm以下)の段差を設けてもよい。
さらに、排水口の中心軸を含む断面において、連接部の表面の外形線は、必ずしも直線状の部位を含むものでなくてもよく、例えば、排水口部材の中心軸側に向けて凸の湾曲線状であってもよい。この場合において、「縮径部の表面が連接部の表面と連続的に設けられる」とあるのは、基本的には、排水口の中心軸を含む断面において、縮径部の表面の外形線を外周側に延長してなる仮想線に、前記連接部の表面の少なくとも一部が接していることをいうが、連接部の表面と縮径部の表面との間に、若干(例えば、前記仮想線から連接部の表面までの前記仮想線と直交する方向に沿った距離が1mm以下、より好ましくは0.5mm以下)の段差が設けられる場合も含む。
上記手段1によれば、張出部上に鍔部が配置されるとともに、蓋部の外周端が鍔部の外周端よりも外周側に位置するように構成されている。従って、蓋部により鍔部が隠れる形となるため、槽体の表面側から鍔部が視認しにくくなり、外観品質の向上を図ることができる。
さらに、上記手段1によれば、排水口部材の上端側内周に縮径部が形成されており、縮径部の表面は、連接部の表面と連続的に設けられている。すなわち、底壁部の表面から排水口部材の内周面にかけての面が、底壁部の表面、連接部の表面と縮径部の表面とからなる傾斜面、及び、排水口部材の内周面(つまり、3つの面)により構成されている。従って、底壁部の表面から排水口部材の内周面にかけて、少ない面で構成されることにより滑らかな外観形状が呈されることとなり、外観品質をより一層向上させることができる。また、底壁部の表面から排水口部材の内周面にかけての面に、汚れが付着してしまうことを効果的に抑制できる。さらに、仮に汚れが付着したとしても、その汚れを容易に除去することができ、清掃性の向上を図ることができる。
加えて、上記手段1によれば、排水口の閉時に、縮径部の表面に対してシール部材の外周部が接触するように構成されている。ここで、栓蓋の中心軸と支持軸を介して栓蓋を支持する排水口部材の中心軸との間において、一般に軸ずれ等はほとんど生じないため、槽体の形状に多少の寸法誤差がある場合であっても、排水口の閉時には、栓蓋と排水口部材との間で良好なシール性を確保することができる。その結果、優れた水密性を実現することができる。
また、縮径部の表面に疵がつき、水密性が低下した場合には、排水口部材のみを交換すればよい。従って、メンテナンス性を大幅に向上させることができる。
手段2.前記縮径部の表面に前記シール部材の外周部が接触した状態において、前記蓋部の外周部の表面が、前記底壁部の表面と同一の高さ位置に設けられることを特徴とする手段1に記載の排水栓装置。
尚、「蓋部の外周部の表面が、底壁部の表面と同一の高さ位置に設けられる」とあるのは、蓋部の外周部の表面が、底壁部の表面と厳密に同一の高さ位置に設けられる場合のみならず、蓋部の外周部の表面と底壁部の表面との間に、鉛直(高さ)方向に沿って若干(例えば、2mm以下、より好ましくは、1mm以下)の位置ずれが存在する場合も含む。
上記手段2によれば、排水口の閉時において、蓋部の外周部の表面が、底壁部の表面と同一の高さ位置に設けられるように構成されている。従って、蓋部の外周部から底壁部にかけての表面が、ほとんど凹凸のない平坦状の外観を呈することとなる。その結果、外観品質の更なる向上を図ることができる。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、排水栓装置1は、槽体としての浴槽100に取付けられており、排水口部材2と、栓蓋3と、アタッチメント部材4と、支持機構5とを備えている。
浴槽100は、樹脂等からなる成形品であり、略水平方向に延びる底壁部101と、下方に向けて延びる垂下部102と、垂下部102の下端から径方向内側に向けて突出する環状の張出部103とを備えている。そして、張出部103の内周には、浴槽100に貯留された水を排出可能な排水口105が形成されている。また、浴槽100には、垂下部102の上端部と底壁部101の排水口105側端部とを連接する環状の連接部104が設けられている。
加えて、連接部104は、その表面に、下方に向けて一定の割合で内径が徐々に縮径するテーパ面104Aを備えており、排水口部材2の中心軸を含む断面において、テーパ面104Aの外形線は直線状とされている。また、連接部104の表面のうち、前記テーパ面104Aと底壁部101の表面との間に位置する面と、テーパ面104Aと垂下部102の表面との間に位置する面は、排水口105側に向けて凸の湾曲面状とされている。従って、本実施形態では、少なくとも底壁部101から垂下部102にかけての表面が凹凸のない滑らかな表面形状を呈するように構成されている。
排水口部材2は、樹脂等からなり、外周面に雄ねじ部21を有する本体部22と、本体部22の上端部から外周側に突出する鍔部23とを備えている。また、排水口部材2は、本体部22が排水口105に挿通されるとともに、鍔部23が張出部103の表面上に載置された状態で、排水口105に挿設されている。尚、本実施形態では、本体部22のうち少なくとも上端側の内周面は、凹凸のない表面形状を呈するように構成されている。
加えて、排水口部材2に対して、浴槽100から排出される水の流路となる筒状の配管106が取付けられることで、浴槽100と配管106とが接続されている。より詳しくは、配管106は、自身の端部内周面に前記雄ねじ部21を螺合可能な雌ねじ部107を備えており、当該雌ねじ部107に前記雄ねじ部21を螺合し、鍔部23と配管106の上端面との間で張出部103を挟み込むことにより、排水口部材2に配管103が取付けられるとともに、浴槽100と配管103とが接続されている。
さらに、張出部103の背面と配管106の上端面との間には、EPDMゴム等の弾性材料からなる環状のパッキン6が設けられている。パッキン6は、配管106に対する排水口部材2の螺合に伴い、張出部103の背面及び配管106の上端面で挟圧された状態となっており、その結果、排水口105からの排水時における漏水防止が図られている。
また、本実施形態では、鍔部23の背面と張出部103の表面との間に、それぞれ環状をなすスリップワッシャ8とパッキン9とが設けられており、排水口部材2と浴槽100との間からの漏水防止が図られている。
栓蓋3は、排水口105に設けられており、支持機構5の後述する支持軸51の上端部に取付けられている。さらに、栓蓋3は、樹脂等により形成され、自身の表面が底壁部101の表面に露出する蓋部31と、ゴム等の弾性材料からなり、前記蓋部31の背面側外周に設けられた環状のシール部材32とを備えている。
また、蓋部31の外周端は、シール部材32の外周端よりも外周側に位置しており、蓋部31によりシール部材32が隠れる形となっている。さらに、蓋部31の外周端は、鍔部23の外周端よりも外周側に位置しており、蓋部31により鍔部23が隠れる形となっている。これにより、浴槽100の表面側から鍔部23やシール部材32を視認することが難しくなり、外観品質の向上を図ることができるようになっている。尚、蓋部31の表面にステンレス等の金属からなる薄肉の被覆部を設け、外観品質の一層の向上を図ることとしてもよい。
アタッチメント部材4は、樹脂等からなり、筒状の保持部41と、当該保持部41の外周から径方向外側に延びる複数のアーム部42とを備えている。
保持部41は、自身の内周において支持機構5を保持しており、保持部41の少なくとも下端側には、保持部41の中心軸方向に沿って延びる複数のスリット(図示せず)が設けられている。保持部41に対して支持機構5を挿入する際には、前記スリットを拡幅し保持部41の下端側開口を拡径した上で、前記下端側開口から保持部41の内周へと支持機構5が挿入されるようになっている。
アーム部42は、周方向に沿って等間隔に複数(本実施形態では4つ)設けられている。そして、各アーム部42の外周部が排水口部材2の内周面に取付けられることで、アタッチメント部材4が排水口部材2に取付けられている。すなわち、本実施形態において、排水口部材2は、自身の内周において、アタッチメント部材4を介して間接的に支持機構5を保持している。尚、本実施形態では、排水口部材2の中心軸と栓蓋3の中心軸とが同軸上に設けられている。
支持機構5は、樹脂等からなり、棒状の支持軸51と、当該支持軸51の外周に位置する円筒部材52とを備えている。そして、支持軸51の上端部が、蓋部31の背面中央に設けられた筒状部分に嵌合されることで、支持軸51に栓蓋3が取付けられている。
加えて、支持軸51には、押しボタン等により構成された操作部(図示せず)の変位を前記支持軸51に伝達するための伝達部71(例えば、金属製のワイヤー)の端部が接続されている。そして、前記操作部の変位に伴い、伝達部71がその外周に設けられた外皮72の内周にて往復移動することで、支持軸51が浴槽100に対して上下動するようになっている。具体的には、図1及び図2に示すように、前記操作部の変位により、上昇端(正確には上昇端よりも若干だけ下側)における支持軸51のロックと、ロック解除に伴う支持軸51の下動とが交互に行われ、ひいては操作部を操作する度に栓蓋3の上昇・下降(排水口105の開閉)が交互に行われるようになっている。
次いで、本発明の特徴部分について説明する。本実施形態において、排水口部材2の上端側内周には、下方に向けて徐々に内径が小さくなるテーパ状の縮径部24が設けられている。そして、図3に示すように、縮径部24は、連接部104の内周において、自身の表面が連接部104の表面と連続的に設けられている。本実施形態では、縮径部24の表面を含む仮想面VSに、テーパ面104Aが重なるように構成されている。
尚、「縮径部24の表面が連接部104の表面と連続する」とあるのは、各表面同士の間に隙間や凹凸が何ら形成されていない場合のみならず、本実施形態のように、各表面同士の間に若干の隙間や凹凸が形成されている場合も含む。例えば、縮径部24の表面と連接部104の表面の間に、径方向に沿った大きさXが所定値(例えば、2mm、より好ましくは1mm)以下の隙間が設けられていてもよい。また、図4に示すように、連接部104の表面と縮径部24の表面との間に、距離Y(より詳しくは、縮径部24の表面を含む仮想面VSから連接部104の表面までの仮想面VSと直交する方向に沿った距離)が所定値(例えば、1mm、より好ましくは0.5mm)以下の段差を設けてもよい。
加えて、本実施形態では、縮径部24の表面と連接部104の表面とが連続的に設けられることで、底壁部101の表面から排水口部材2(本体部22)の内周面にかけての面が、底壁部101の表面と、連接部104の表面及び縮径部24の表面からなる傾斜面と、排水口部材2(本体部22)の内周面とからなる三面構造となっている。
さらに、本実施形態では、図1に示すように、排水口105の閉鎖時には、シール部材32の外周部全周が縮径部24の表面に接触するようになっている。そして、縮径部24の表面にシール部材105の外周部が接触した状態(すなわち、排水口105を閉鎖した状態)において、蓋部31の外周部の表面が、底壁部101の表面(より詳しくは、底壁部101の表面のうち排水口105側に位置する端部の表面)と同一の高さ位置に設けられるように構成されている。
尚、「蓋部31の外周部の表面が底壁部101の表面と同一の高さ位置に設けられる」とあるのは、蓋部31の外周部の表面が、底壁部101の表面と厳密に同一の高さ位置に設けられる場合のみならず、図5に示すように、蓋部31の外周部の表面と底壁部の表面との間に、鉛直(高さ)方向に沿った大きさZが所定値(例えば、2mm、より好ましくは1mm)以下の位置ずれが存在していている場合も含む。
以上詳述したように、本実施形態によれば、張出部103上に鍔部23が配置されるとともに、蓋部31の外周端が鍔部23の外周端よりも外周側に位置するように構成されている。従って、蓋部31により鍔部23が隠れる形となるため、浴槽100の表面側から鍔部23が視認しにくくなり、外観品質の向上を図ることができる。
さらに、本実施形態では、排水口部材2の上端側内周に縮径部24が形成されており、縮径部24の表面は、連接部104の表面と連続的に設けられている。すなわち、底壁部101の表面から排水口部材2の内周面にかけての面が、底壁部101の表面、連接部104の表面と縮径部24の表面とからなる傾斜面、及び、排水口部材2の内周面(つまり、3つの面)により構成されている。従って、底壁部101の表面から排水口部材2の内周面にかけて、少ない面で構成されることにより滑らかな外観形状が呈されることとなり、外観品質をより一層向上させることができる。また、底壁部101の表面から排水口部材2の内周面にかけての面に、汚れが付着してしまうことを効果的に抑制できる。さらに、仮に汚れが付着したとしても、その汚れを容易に除去することができ、清掃性の向上を図ることができる。
加えて、本実施形態では、排水口105の閉時に、縮径部24の表面に対してシール部材32の外周部が接触するように構成されている。ここで、栓蓋3の中心軸と排水口部材2の中心軸とは同軸上に配置されているため、浴槽100の形状に多少の寸法誤差がある場合であっても、排水口105の閉時には、栓蓋3(シール部材32)と排水口部材2との間で良好なシール性を確保することができる。その結果、優れた水密性を実現することができる。
さらに、縮径部24の表面に疵がつき、水密性が低下した場合には、排水口部材2のみを交換すればよい。従って、メンテナンス性を大幅に向上させることができる。
また、排水口105の閉時において、蓋部31の外周部の表面が、底壁部101の表面と同一の高さ位置に設けられるため、蓋部31の外周部から底壁部101にかけての表面が、ほとんど凹凸のない平坦状の外観を呈することとなる。これにより、外観品質の更なる向上を図ることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、排水口部材2の中心軸を含む断面において、連接部104の表面の外形線は、直線状の部位(テーパ面104A)を含んでいるが、必ずしも直線状の部位を含むものでなくてもよく、例えば、図6に示すように、連接部104の表面の外形線が、排水口部材2の中心軸側に向けて凸の湾曲線状であってもよい。尚、この場合において、「縮径部24の表面が、連接部104の表面と連続的に設けられる」とあるのは、図7に示すように、基本的には、排水口部材2の中心軸を含む断面において、縮径部24の表面の外形線を外周側に延長してなる仮想線VLに、連接部104の表面の少なくとも一部が接していることを意味する。
(b)上記実施形態では、鍔部23の背面と張出部103の表面との間に、スリップワッシャ8及びパッキン9が設けられているが、スリップワッシャ8及びパッキン9のうちの一方のみを設けてもよい。また、鍔部23の背面と張出部103の表面との間において十分なシール性が確保される場合には、図6等に示すように、スリップワッシャ8及びパッキン9を省略してもよい。
(c)上記実施形態では、槽体として浴槽100を例示しているが、本発明の技術思想を適用可能な槽体は浴槽に限定されるものではない。従って、例えば、洗面化粧台や流し台などに本発明の技術思想を適用することとしてもよい。
(d)上記実施形態において、支持機構5は、支持軸51及び円筒部材52を備えているが、保持部41により円筒部材を構成することで、円筒部材52を省略してもよい。すなわち、アタッチメント部材4の一部を、支持機構5の構成要素としてもよい。
(e)上記実施形態における配管106の構成は例示であって、例えば、配管106として、内周面に雌ねじ部を有するリング状のものを用いてもよい。
(f)上記実施形態における排水口部材2や栓蓋3、アタッチメント部材4等の構成材料は例示であって、これらの構成材料は特に限定されるものではない。
1…排水栓装置、2…排水口部材、3…栓蓋、5…支持機構、23…鍔部、24…縮径部、31…蓋部、32…シール部材、51…支持軸、100…浴槽(槽体)、101…底壁部、102…垂下部、103…張出部、104…連接部、105…排水口。
Claims (2)
- 底壁部と、下方に向けて延びる筒状の垂下部と、前記底壁部及び前記垂下部を連接する連接部と、前記垂下部の下端から径方向内側に向けて突出する張出部とを備え、前記張出部の内周に排水口が形成されてなる槽体に取付けられる排水栓装置であって、
自身の表面が前記底壁部の表面に露出する板状の蓋部、及び、当該蓋部の背後に設けられた環状のシール部材を有する栓蓋と、
前記栓蓋を上下動可能に支持する支持軸を有する支持機構と、
自身の内周において前記支持機構を直接又は間接的に保持するとともに、自身の上端部に径方向外側に突出する鍔部を有し、前記張出部上に前記鍔部が配置された状態で前記排水口に挿通される排水口部材とを備え、
前記蓋部の外周端は、前記鍔部の外周端よりも外周側に位置するとともに、
前記排水口部材の上端側内周には、下方に向けて徐々に内径が小さくなる縮径部が設けられ、
前記支持軸の下動に伴い、前記縮径部の表面に前記シール部材の外周部が接触することで、前記排水口を閉鎖可能であり、
前記縮径部は、前記連接部よりも内周において、自身の表面が前記連接部の表面と連続的に設けられることを特徴とする排水栓装置。 - 前記縮径部の表面に前記シール部材の外周部が接触した状態において、前記蓋部の外周部の表面が、前記底壁部の表面と同一の高さ位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置。
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