JP2016020281A - トレイ及び画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トレイに収容されたシートの側端を揃えるサイドガイドを、シートの幅方向に沿ってスムーズに移動させることができる手段を提供する。【解決手段】シートを載置する底板75と、底板75に対して左右方向9にスライド可能なサイドガイド77とを備える。サイドガイド77は、底板75に支持されるスライド板101と、シートの側端と当接する側板102と、サイドガイド77のスライドのために把持される操作部103と、を備える。底板75は、操作部103と前後方向8に異なる位置に形成されてサイドガイド77を案内するレール溝121、122と、操作部103と対向する載置面76から立設され且つ左右方向9に延設されたリブ124とを備える。スライド板101の左右方向9の端部に傾斜部110が形成されている。傾斜部110の前端112と後端111の間に、リブ124が配置されている。【選択図】図4

Description

本発明は、シートを載置可能なトレイ、及び当該トレイを備えた画像記録装置に関する。
内部においてシートを搬送可能な装置がある。当該装置の一例としては、複写機やプリンタなどの画像記録装置がある。画像記録装置には、シートを堆積状態で収容可能であって画像記録装置に対して進退動可能なトレイを備えているものがある。トレイには、堆積されたシートの幅方向の側端を揃えて給送時の斜行を防止するためのサイドガイドが、シートの搬送方向に沿って延設されていることが多い。トレイには、様々なサイズのシートを収容可能なものがある。このようなトレイに設けられたサイドガイドは、様々なサイズのシートの収容に対応するために、トレイにおけるシートの載置面上をシートの幅方向に沿ってスライド可能に構成されている。通常、サイドガイドには操作部が取り付けられており、ユーザが上側から操作部を把持することによって、サイドガイドはスライドされる。
しかし、サイドガイドがスライドされる際、サイドガイドの下面がシートの載置面に擦れることによって摩擦抵抗を生じ、サイドガイドをスムーズに移動させることができないおそれがある。上記問題を防止するために、特許文献1に記載の給紙トレイでは、底面部にサイドガイドのスライド方向に沿ったリブが形成されている。これにより、サイドガイドがスライドされる際に、摩擦抵抗が発生する部分がリブの当接部分に限定されるため、発生する摩擦抵抗を低く抑えることができる。
特開2008−143630号公報
サイドガイドがトレイに支持される箇所、つまりサイドガイドの下部には、サイドガイドをスライドさせるための移動機構が設けられている。移動機構と操作部とは、シートの搬送方向において離れた位置に形成されることがある。
サイドガイドがスライドされる際に操作部が上側から操作されると、サイドガイドのスライド方向先端部分が載置面やリブに押しつけられる。さらに、移動機構と操作部とが、シートの搬送方向、つまりサイドガイドの延設方向において離れた位置に形成されていると、サイドガイドは、スライド向きへ作用する力によってその下部に設けられている移動機構を中心として回動してしまう。これにより、サイドガイドの下面のうち、サイドガイドのスライド向きの先端部分が載置面やリブにさらに押しつけられる。すると、載置面から当該先端部分の向き、つまり上向きに垂直効力が発生し、サイドガイドと載置面及びリブとの間の摩擦抵抗が増加する。その結果、載置面にリブが設けられていても、サイドガイドをスライドさせることができないおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、トレイに収容されたシートの側端を揃えるサイドガイドを、シートの幅方向に沿ってスムーズに移動させることができる手段を提供することにある。
(1) 本発明は、シートを搬送可能な装置に対して給送されるシートを載置するトレイで
ある。上記トレイは、シートが積層して載置される載置面を備えた底板と、上記底板に対して、シートの給送向きに沿った第1方向と直交する第2方向に沿ってスライド可能に装着されたサイドガイドと、を備える。上記サイドガイドは、上記載置面に沿って拡がり且つ上記載置面に当接して支持されるスライド板と、上記スライド板から積層方向に立設され且つ上記第1方向に沿って延設されており、上記載置面に載置されたシートの上記第2方向における端部と当接する側板と、上記サイドガイドをスライドさせるために把持される操作部と、を備える。上記底板は、上記第1方向において上記操作部と異なる位置であって上記第2方向に沿って形成されており、上記スライド板と当接して上記サイドガイドを上記第2方向へ案内する案内部と、上記第1方向における上記操作部の形成された範囲において、上記載置面から立設され且つ上記第2方向に延設されており、上記載置面と対向する上記スライド板の下面と当接する第1リブと、を備える。上記スライド板の上記第2方向の端部のうちの少なくとも一部には、上記第1方向に対して傾斜した傾斜部が形成されている。上記傾斜部の上記第1方向の一方の第1端部は、上記第1方向において上記第1リブよりも上記案内部側に位置しており、他方の第2端部は、上記第1方向において上記第1リブよりも上記案内部と反対側に位置している。
上述の構成においては、載置面に第1リブが設けられているため、サイドガイドがスライドされる際に、摩擦抵抗が発生する部分がスライド板と第1リブとの当接部分に限定されるため、発生する摩擦抵抗を低く抑えることができる。
また、上述の構成においては以下の効果も奏する。つまり、操作部が上側から操作されると、サイドガイドは、案内部を中心としてスライド向きに回動するおそれがある。サイドガイドが回動すると、スライド板の下面におけるスライド向きの先端部分が、載置面から立設された第1リブに押しつけられる。
しかし、上述の構成においては、当該先端部分には傾斜部が形成されている。これにより、サイドガイドが回動した際に、当該先端部分、つまり傾斜部は、その全てが同時に第1リブに押しつけられるのではなく、第1端部から第2端部への順序或いは第2端部から第1端部への順序で第1リブに押しつけられる。詳細には、サイドガイドが回動する初期段階では傾斜部の一部のみが第1リブに押しつけられ、その後、第1リブに押しつけられる範囲が増大していく。よって、サイドガイドがスライドされる際に、摩擦抵抗が発生する範囲が小さくなり、シートの幅方向に沿ってスムーズに移動させることができる。
(2) 上記底板は、上記第1リブよりも上記案内部側において、上記載置面から立設され
且つ上記第2方向に沿って延設された第2リブを更に備えている。上記第1端部は、上記第1方向において上記第2リブよりも上記案内部側に位置している。
底板に第1リブのみが備えられている場合、第1リブに当接されているスライド板は、支点が一つであるために不安定となる。これにより、スライド板の下面は、第1リブ以外の箇所において、載置面に当接してしまうおそれがある。しかし、上述の構成においては、第1リブに加えて第2リブを備えているため、二つの支点でスライド板を安定させることができる。また、第2リブは、第1リブよりも案内部側において延設されているため、スライド板は、第1リブに加えて、回動方向のネジレの中心となる案内部に近い第2リブに支持されることになり、より安定性が増す。また、追加するリブが最小限に抑えられているため、サイドガイドがスライドされる際に、摩擦抵抗が発生する範囲を小さくことができる。
(3) 上記第1リブ及び上記第2リブのうちの一方のリブは、他方のリブよりも高く形成されている。
スライド板は、第1リブ及び第2リブによって支持されている場合、第1リブ及び第2リブを支点として弓状に変形するおそれがある。この場合、スライド板は、第1リブと第2リブの間において、その下面が載置面に当接するおそれがある。しかし、上述の構成においては、第1リブ及び第2リブの高さに差がある。これにより、スライド板が弓状に変形した場合に、スライド板の下面が載置面に当接する面積を、第1リブ及び第2リブの高さに差がない場合よりも、小さくすることができる。
(4) 上記サイドガイドは、上記第2方向に隔てられた一対で形成されている。上記操作
部は、一対の上記サイドガイドのうちの少なくとも一方に設けられている。上記案内部の各々は、上記第1方向において異なる位置に設けられている。上記サイドガイドは、上記第2方向に沿って延設され、上記案内部と当接し上記案内部に上記第2方向への移動を案内される被案内部を備える。上記被案内部には、上記第2方向に沿ってラックが形成されている。上記トレイは、上記底板に回転可能に取り付けられており、上記ラックの双方と噛合可能なピニオンを更に備える。上記ピニオンは、上記給送向き側において一対の上記案内部の一方に形成されたラックと噛合され、且つ上記給送向きと反対側において一対の上記案内部の他方に形成されたラックと噛合されている。上記第1リブは、一対の上記スライド板の双方の下面と当接する。
これにより、一対のサイドガイドを有し、シートの幅方向の中心をトレイの幅方向の中心と合わせる構成のトレイにおいても、サイドガイドがスライドされる際に、スライド板と載置面との間に発生する摩擦抵抗を低く抑えることができる。
(5) 上記載置面には、載置可能な各サイズのシートについて、シートの上記第1方向に
おける端の位置を示す表示部が設けられている。上記第1リブは、上記表示部と兼用されている。これにより、載置面に、第1リブとは別個に表示部を設ける必要がなくなる。
(6) 上記第1リブは、上記第2方向に対して上記載置面に沿って交差した第3方向に沿
って延設されている。上記第1リブと上記傾斜部とがなす交差角度の鋭角側と鈍角側の角度差は、上記第2方向と上記傾斜部とがなす交差角度の鋭角側と鈍角側の角度差よりも大きい。
上述の構成においては、第1リブと傾斜部との交差角度の鋭角側の角度が小さい。これにより、サイドガイドがスライドされる際に、第1リブと傾斜部との間に生じる摩擦抵抗を小さくすることができる。
(7) 上記第2リブは、上記第2方向に対して上記載置面に沿って交差した第4方向に沿
って延設されている。上記第2リブと上記傾斜部とがなす交差角度の鋭角側と鈍角側の角度差は、上記第2方向と上記傾斜部とがなす交差角度の鋭角側と鈍角側の角度差よりも大きい。これにより、第2リブを備えた構成の場合でも、上述の(6)と同様の効果を得ることができる。
(8) 上記側板は、上記スライド板の上記第2方向における一端側から立設している。上
記操作部は、上記スライド板の中途部から上記一端側に向かって上記スライド板に沿って延び、上記一端側から上記側板に沿って立設して形成され、上記スライド板側の端部を中心に弾性変形可能である。上記操作部の上記底板と対向する位置には、上記底板に対して係合し上記サイドガイドのスライドをロックするロック部が形成されている。上記ロック部は、上記操作部が弾性変形することにより、上記底板から離間するように形成されている。上記傾斜部は、上記スライド板の上記第2方向における他端側に形成されている。
上述の構成においては、操作部には底板に係合するロック部が形成されており、ユーザは、サイドガイドを移動するために、ロック部が底板から離間するように操作部を操作する。その結果、操作部が形成されているスライド板の一端側に対して他端側が載置面やリブに押しつけられる。従って、他端側に傾斜部を形成することで、円滑にサイドガイドを移動させることが可能となる。
(9) 本発明は、上記トレイと、上記トレイから給送されたシートに画像を記録する記録
部と、を備えた画像記録装置として捉えることもできる。
本発明においては、スライド板が第1リブと当接する部分には、傾斜部が形成されているため、サイドガイドのスライドに伴ってサイドガイドが回動しても、その初期段階では傾斜部の一部のみが第1リブに押しつけられる。よって、サイドガイドがスライドされる際に、摩擦抵抗が発生する範囲が小さくなる。これにより、発生する摩擦抵抗を低く抑えることができるため、サイドガイドを第2方向に沿ってスムーズに移動させることができる。
図1は、本発明の実施形態の一例である複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、給紙トレイ22の斜視図である。 図4は、排紙トレイ23を外した状態の給紙トレイ22の斜視図である。 図5は、排紙トレイ23を外した状態の給紙トレイ22の平面図である。 図6は、サイドガイド77と第1リブ124と第2リブ125を模式的に示す平面図であり、(A)には第1リブ124が第3方向に延設され第2リブ125が第4方向に延設された状態が示されており、(B)には第1リブ124と第2リブ125が左右方向9に延設された状態が示されている。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7を定義し、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8を定義し、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9を定義する。また、給紙トレイ21,22については、複合機10に装着された状態(図1の状態)を基準として、上下方向7、前後方向8及び左右方向9を定義する。
[複合機10の概略構成]
図1に示されるように、複合機10は、直方体に概ね形成されており、上部にスキャナ部12、下部にインクジェット記録方式のプリンタ部11(本発明の装置の一例、及び当該装置としての画像記録装置の一例)が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。なお、プリント機能以外の機能の有無は任意である。
プリンタ部11の正面側に開口13が形成されている。プリンタ部11は、給紙トレイ21,22(本発明のトレイの一例)と、記録部40(本発明の記録部の一例、図2参照)とを備えている。プリンタ部11は、開口13を通じて、給紙トレイ21及び給紙トレイ22を前後方向8に挿抜可能である。なお、プリンタ部11は、トレイ21,22がスライドしないように構成されていてもよい。例えば、トレイ21,22がプリンタ部11に固定されていてもよい。また、トレイ21,22は、プリンタ部11から中途まで引き出し可能な構成、換言するとプリンタ部11から完全には脱抜されない構成であってもよい。
図2に示されるように、給紙トレイ21,22には、記録用紙50(本発明のシートの一例)が載置される。プリンタ部11においては、記録用紙50が、給紙トレイ21又は給紙トレイ22からプリンタ部11内へ選択的に供給される。供給された記録用紙50は、記録部40によって画像が記録された後に給紙トレイ22の上面23に排出される。上面23は、排紙トレイ23として機能する。
図1及び図2に示されるように、給紙トレイ21と給紙トレイ22とは、給紙トレイ22を上側として上下二段に配置されている。2つの給紙トレイ21,22が設けられることによって、それぞれにサイズや紙種が異なる記録用紙50が保持され得る。給紙トレイ21,22については後に詳述される。
[搬送路17,18,19及び供給部28,38]
図2に示されるように、給紙トレイ22の傾斜板24の上側には、湾曲状に形成された搬送路18が設けられている。プリンタ部11に給紙トレイ22が装着されると、傾斜板24が搬送路18の下方に配置され、かつ給紙トレイ22の上側に第1供給部28が配置される。第1供給部28は、給紙ローラ25、アーム26及び軸27を有している。給紙ローラ25は、アーム26の先端側に回転可能に設けられている。アーム26は、プリンタ部11の筐体に支持された軸27に回動可能に設けられている。アーム26は、自重によって或いはバネ等による弾性力を受けて給紙トレイ22側へ回動付勢されている。第1供給部28は、給紙トレイ22から記録用紙50をピックアップして傾斜板24を介して搬送路18に給送する。第2供給部38は、第1供給部28と同様の構成である。つまり、第2供給部38は、給紙ローラ35、アーム36及び軸37を有しており、給紙トレイ21から記録用紙50をピックアップして傾斜板34を介して搬送路17に給送する。
プリンタ部11の内部には、搬送路17及び搬送路18と連続する搬送路19が設けられている。搬送路19は、搬送路17又は搬送路18に沿って搬送された記録用紙50が搬送される経路であり、搬送路17と搬送路18とが合流する位置から複合機10の正面側へ向けて給紙トレイ22の排紙トレイ23の上方まで延出されている。
[記録部40]
図2に示されるように、記録部40は、記録ヘッド42を搭載して主走査方向(図2の紙面に垂直な方向)へ往復移動するキャリッジ41を備えている。記録ヘッド42には、インクカートリッジ(不図示)からシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(Bk)の各色インクが供給される。記録ヘッド42は、その下面に設けられたノズルから、各インクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ41が主走査方向へ往復動することにより、記録ヘッド42が記録用紙50に対して走査され、記録部40の下方に記録部40と対向して設けられているプラテン43上を搬送される記録用紙50に画像が記録される。プラテン43は、搬送路19に沿って搬送される記録用紙50を支持する部材である。
[搬送ローラ対59及び排出ローラ対64]
図2に示されるように、記録部40よりも記録用紙50の搬送向き6の上流側に搬送ローラ対59が設けられている。搬送ローラ対59は、搬送ローラ60及びピンチローラ61からなる。搬送ローラ60は、搬送路19の上側に配置されており、搬送モータ(不図示)からの駆動力を受けて回転する。ピンチローラ61は、搬送路19を挟んで搬送ローラ60の下側に回転自在に配置されており、搬送ローラ60へ向けてバネによって付勢されている。
記録部40よりも記録用紙50の搬送向き6の下流側に排出ローラ対64が設けられている。排出ローラ対64は、排紙ローラ62及び拍車63からなる。排紙ローラ62は、搬送路19の下側に配置されており、上記搬送モータからの駆動力を受けて回転する。拍車63は、搬送路19を挟んで排紙ローラ62の上側に回転自在に配置されており、排紙ローラ62へ向けてバネによって付勢されている。
給紙トレイ21または給紙トレイ22から第1供給部28または第2供給部38によって前側から後側の向き(本発明の給送向きに相当)に給送された記録用紙50は、搬送ローラ対59によって記録部40へ案内され、記録部40で画像が記録される。その後、排出ローラ対64によって給紙トレイ22の排紙トレイ23に排出される。
[給紙トレイ21,22]
図1及び図2に示されるように、給紙トレイ21,22は、プリンタ部11に装着された状態において、記録部40の下方に配置されている。給紙トレイ21,22は、傾斜板24、34が設けられている側を先端として、後向きに開口13に挿し込まれることでプリンタ部11に装着される(図1及び図2の状態)。これにより、給紙トレイ21,22に収容された記録用紙50がプリンタ部11の搬送路17,18へ供給可能となる。給紙トレイ21,22は、上記先端と反対側の後端から前向きに開口13から引き出されることでプリンタ部11から取り出される。これにより、給紙トレイ21,22への記録用紙50の補充が可能となる。給紙トレイ21及び給紙トレイ22は、同様の構成を有している。このため、以下においては、給紙トレイ22の構成について説明し、給紙トレイ21の構成についてはその説明を省略する。
図3に示されるように、給紙トレイ22は、平面視で前後方向8へ長い矩形の皿状に概ね形成されている。給紙トレイ22は、第1トレイ本体71と排紙トレイ23とを備えている。なお、前後方向8は、本発明の第1方向に相当する。
[第1トレイ本体71]
図3及び図4に示されるように、第1トレイ本体71は、記録用紙50が積層して載置される載置面76(本発明の載置面に相当)を有する底板75(本発明の底板の一例)と、底板75の後端から立設された傾斜板24(図3には不図示)と、底板75の左右方向9(本発明の第2方向に相当)の両端から立設された側壁81と、を備えている。
側壁81は、前後方向8へ延びるように設けられている。傾斜板24は、第1トレイ本体71の左右方向9に長い板状部材である。なお、底板75については後段において更に詳述される。
図3及び図4に示されるように、底板75の載置面76に、一対のサイドガイド77とリヤガイド80とが装着されている。一対のサイドガイド77は、底板75の左右方向9の中央から右側と左側に、相互に離間されて設けられている。サイドガイド77は底板75に対して左右方向9へスライド可能に構成されており、リヤガイド80は底板75に対して前後方向8へスライド可能に構成されている。給紙トレイ22に記録用紙50が収容された状態で、サイドガイド77が左右方向9へスライドされると、サイドガイド77が記録用紙50の左右方向9の側端に当接する。また、給紙トレイ22に記録用紙50が収容された状態で、リヤガイド80が前後方向8へスライドされると、リヤガイド80が記録用紙50の前端に当接する。これにより、記録用紙50の側端及び前端がサイズに応じた位置に規制される。
なお、本実施形態では、サイドガイド77が一対である構成について説明するが、サイドガイド77は一対ではなく一つであってもよい。この場合、記録用紙50の一方の側端はサイドガイド77に当接され、記録用紙50の他方の側端は側壁81に当接されることにより、記録用紙50の側端がサイズに応じた位置に規制される。また、サイドガイド77については後段において更に詳述される。
[排紙トレイ23]
図3に示されるように、排紙トレイ23は、第2トレイ本体95を有する。第2トレイ本体95は、平面視で左右方向9へ長い矩形に概ね形成されている。第2トレイ本体95は、リンク130を介して第1トレイ本体71に連結されている。リンク130は、第1側壁81から上方へ突設されており、突端付近に支持孔138が設けられている。また、本実施形態において、リンク130は、第1トレイ本体71における前後方向8の概ね中央から突設されている。第2トレイ本体95の後端の両側には、左右方向9の外側へ突出する軸91が設けられている。軸91は、支持孔138に挿通される。これにより、第2トレイ本体95は、リンク130によって回転可能に支持され、軸91を中心として、図3の矢印140の方向に回動される。
排紙トレイ23が第1トレイ本体71に対して倒伏された状態(図3の状態)において、第1トレイ本体71の上面のうちリンク130よりも前側の部分が、排紙トレイ23によって覆われる。なお、排紙トレイ23は、第1トレイ本体71の上面の全部を覆うように構成されていてもよい。また、排紙トレイ23が第1トレイ本体71に対して上側に回動された状態においては、第1トレイ本体71の上面が開放される。
[サイドガイド77]
図4及び図5に示されるように、一対のサイドガイド77は、前後方向8において傾斜板24に近接する位置から中央より若干前側まで延設されており、載置面76から上向きに立設されている。一対のサイドガイド77の各々は、スライド板101(本発明のスライド板の一例)と、側板102(本発明の側板の一例)とを備え、一対のサイドガイド77のうち、右側のサイドガイド77は、操作部103(本発明の操作部の一例)を備えている。
スライド板101は、前後方向8及び左右方向9よりなる面に沿って拡がっており、その下面が載置面76と当接することによって載置面76に支持されている。また、スライド板101は、前後方向8の長さが左右方向9の長さよりも長い矩形に概ね形成されている。
側板102は、本実施形態において、スライド板101の外側の端部から立設されている。つまり、側板102は、一対のサイドガイド77のうちの右側のサイドガイド77に設けられたスライド板101の右端から立設されており、左側のサイドガイド77に設けられたスライド板101の左端から立設されている。なお、側板102は、スライド板101の外側の端部以外、例えばスライド板101の左右方向9の中央部、或いはスライド板101の内側の端部から立設されていてもよい。
また、側板102は、スライド板101の上面から上向きに立設されている。つまり、側板102は、載置面76に積層される記録用紙50の積層方向(上下方向7)に沿って立設されている。また、側板102は、前後方向8に延設されている。また、側板102は、前後方向8の長さが上下方向7の長さよりも長い矩形に概ね形成されている。
[操作部103] 図4に示されるように、操作部103は、本実施形態において、一対のサイドガイド77のうちの右側のサイドガイド77を構成するスライド板101に形成されている。操作部103の前後方向8における位置は、スライド板101の前端に近い位置である。つまり、操作部103は、前後方向8において、後述するレール105及びレール溝121、122に対して、離れた位置に設けられている。
その理由は以下の通りである。近年、複合機10などの画像記録装置のプリンタ部11に設けられた給紙トレイ21、22は、小サイズから大サイズまでの記録用紙50を収容可能に構成されている。そのため、給紙トレイ21、22に小サイズの記録用紙50が収容される際、リアガイド80は記録用紙50の給送向き(前側から後側の向き)の下流側までスライドされる必要がある。これにより、レール105及びレール溝121、122は、リアガイド80のスライド可能範囲よりも更に記録用紙50の給送向きの下流側に配置される必要がある。これに対して、操作部103は、操作性向上の観点から、給紙トレイ21、22が装着されるプリンタ部11の前面側に設けられることが多い。そして、当該前面側は、記録用紙50の給送向きの上流側であることが多い。その結果、本実施形態において、レール105及びレール溝121、122と操作部103とは、前後方向8において離れた位置に形成されている。よって、上述したような本発明の課題(サイドガイド77が、スライド向きへ作用する力によってその下部に設けられているレール105を中心として回動してしまう。)が生じやすい。
操作部103は、スライド板101の左右方向9の中央付近113(本発明の中途部に相当)から右端114(本発明の一端に相当)に向かってスライド板101に沿って延びており、スライド板101の右端114において屈曲して概ね側板102に沿って延びている。詳細には、操作部103はスライド板101の右端114から概ね上向き(正確には若干の右斜め上向き)に延びている。
操作部103は、スライド板101の左右方向9の中央付近113において、スライド板101に対して一体に取り付けられている。しかし、当該中央付近113以外において、操作部103とスライド板101及び側板102との間には、隙間が設けられている。これにより、操作部103は、当該中央付近113、つまりスライド板101側の端部を中心として、弾性変形可能である。
また、操作部103においてスライド板101に沿って延びた部分の下面に、底板75に対向するロック部(本発明のロック部の一例、不図示)が設けられている。ロック部は、例えば当該下面から下向きに突設された突起であり、操作部103の下面から前後方向8に沿って二つ並べて形成されている。操作部103の直下に当たる部分には、後述する第1リブ124が形成されているため、2つの突起間は隙間が形成されている。また、載置面76においてロック部と対向する部分に、左右方向9に沿って一定間隔で設けられた複数の凹部104が前後方向8において2列設けられている。操作部103の突起は、底板75に形成された複数の凹部104に係合できるよう、スライド板101と底板75との間隔よりも長く操作部103の下面から延びている。
ロック部は、ユーザによって把持されていない状態において、凹部104と係合している。これにより、サイドガイド77の左右方向9に沿ったスライドがロックされる。一方、操作部103において概ね上向きに延びた部分がユーザによって把持されて左向きに回動されると、操作部103においてスライド板101に沿って延びた部分が上向きに弾性変形される。これにより、ロック部が底板75から離間されて、ロック部と凹部104との係合が解除される。よって、サイドガイド77は左右方向9に沿って移動可能となる。
なお、本実施形態では、操作部103が一対のサイドガイド77のうちの右側のサイドガイド77に設けられた構成について説明しているが、操作部103は左側のサイドガイド77に設けられていてもよいし、両側のサイドガイド77に設けられていてもよい。
[ラック107及びピニオン108]
図4に示されるように、右側のサイドガイド77のスライド板101の下面に、左右方向9に延びるレール105がスライド板101と一体に設けられており、左側のサイドガイド77のスライド板101に、左右方向9に延びるレール106がスライド板101と一体に設けられている。レール105、106は、本発明の被案内部の一例である。
レール105、106は、底板75に設けられた後述するレール溝121、122(本発明の案内部の一例)と摺接される。これにより、レール105、106はレール溝121、122に沿って左右方向9に摺動可能である。つまり、サイドガイド77はレール溝121、122に沿って左右方向9に摺動可能である。なお、レール105、106は、スライド板101よりも一段低くなるよう形成されており、レール溝121,122に嵌り込んで摺動する。
本実施形態では、右側のサイドガイド77に設けられたレール105が、左側のサイドガイド77に設けられたレール106よりも前側に配置されている。なお、レール105、106の前後方向8の位置関係は、これに限らない。
レール105の後側の側面とレール106の前側の側面に、歯、つまりラック107、108(本発明のラックの一例)が、左右方向9に沿って形成されている。また、底板75の下面には、ピニオン109(本発明のピニオンの一例)が回転可能に取り付けられている。ピニオン109の前後方向8の位置は、レール105よりも後側かつレール106よりも前側である。
また、レール溝121、122の側面(左右方向9及び上下方向7に拡がる面)を構成する側壁(不図示)は、少なくともピニオン109が取り付けられている位置において設けられていない。これにより、当該位置において、ラック107、108がピニオン109と噛合される。換言すると、ピニオン109は、前側でラック107と噛合され、後側でラック108と噛合される。
ラック107及びピニオン108が以上のように構成されていることによって、サイドガイド77の一方が第1トレイ本体71の左右方向9へスライドされると、これに連動して、サイドガイド77の他方が相反する方向へスライドされる。これにより、記録用紙50の左右方向9の中央位置が給紙トレイ22の左右方向9の中央に略一致する。
[底板75]
図4及び図5に示されるように、上述したレール溝121、122、表示部123(本発明の表示部の一例)、第1リブ124(本発明の第1リブの一例)、及び第2リブ125(本発明の第2リブの一例)が、底板75に形成されている。また、底板75の下面に、上述したピニオン109が回転可能に取り付けられている。
レール溝121、122は、左右方向9に沿って形成されている。レール溝121は、底板75の左右方向9の中央部よりも右側に形成され、レール溝122は、当該中央部よりも左側に形成されている。また、本実施形態では、当該中央部よりも右側に形成されたレール溝121が、当該中央部よりも左側に形成されたレール溝122よりも前側に配置されている。なお、レール溝121、122の前後方向8の位置関係は、これに限らない。また、レール溝121、122の溝形状は、レール105、106と相対する形状であり、上述したように、レール105がレール溝121に係合され、レール106がレール溝122に係合されている。これにより、レール105、106がレール溝121、122に沿って摺動され、サイドガイド77が左右方向9に案内される。
[第1リブ124及び第2リブ125]
図4及び図5に示されるように、第1リブ124及び第2リブ125は、底板75の載置面76から上向きに立設されており、左右方向9に沿って延びる細幅の板状部材である。第1リブ124及び第2リブ125の上面は、スライド板101の下面と当接されている。
第1リブ124は、右側のサイドガイド77に設けられた操作部103の下方において、左右方向9に延設されている。詳細には、操作部103の前後方向8における前端及び後端の間において、左右方向9に延設されている。その形成範囲は、図5に示すとおり、左右方向9において側壁81の位置からリヤガイド80を案内するレールが形成された位置までに亘って延びている。操作部103には、ロック部としての突起が形成されているため、突起と係合する凹部104が底板75に2列形成されており、第1リブ124は、その2列の凹部104の前後方向8における中間位置に形成されている。第1リブ124は、底板75からの立設高さが約0.5mmであり、前後方向8における長さは、約1mmに形成されている。
第2リブ125は、前後方向8において、第1リブ124よりも後側、つまりレール溝121、122が設けられている側に、第1リブ124と所定間隔を隔てて設けられている。第2リブ125の上下方向7の長さは、第1リブ124の上下方向7の長さよりも長い。つまり、第2リブ125は、第1リブ124よりも高く形成されている。第1リブ124及び第2リブ125の立設高さは、レール105、106によって案内されるサイドガイド77の端部側が反り返らない程度に設定されている。換言すると、サイドガイド77が第1リブ124と第2リブ125とに接触可能な程度の高さに、第1リブ124及び第2リブ125の立設高さが設定されている。
なお、本実施形態において、第1リブ124は、右側のサイドガイド77の下方に設けられ、第2リブ125は、左右両側のサイドガイド77の下方に設けられているが、第1リブ124は、左右両側または左側のサイドガイド77の下方に設けられていてもよく、第2リブ125は、左右いずれかの側のサイドガイド77の下方に設けられていてもよい。また、第1リブ124が第2リブ125よりも高く形成されていてもよく、第1リブ124と第2リブ125が同じ高さに形成されていてもよい。
[表示部123]
図4及び図5に示されるように、表示部123は、底板75の載置面76に溝などによって描かれた印であり、載置面76に載置される記録用紙50の前端を示す。本実施形態において、表示部123は、記録用紙50の前端を示す左右方向9のラインと、当該ラインを指し示す三角印で構成されており、載置面76の4箇所(123A〜123D)に描かれている。前側に描かれた表示部123である程、大きい記録用紙50の前端を示すものである。リヤガイド80が当該ラインに合わせられることによって、記録用紙50の前端が規制される。
また、本実施形態において、表示部123のうちの表示部123Bは、三角印のみで構成されており、左右方向9のラインを有していない。その代わり、第2リブ125が、表示部123Bの左右方向9のラインの役割を果たしている。つまり、第2リブ125が、表示部123Bの左右方向9のラインを兼用している。なお、第2リブ125の前後方向8の位置が図4よりも前側または後側にずらされることによって、第2リブ125が、他の表示部123(123A、123Cまたは123D)の左右方向9のラインを兼用してもよい。また、第1リブ124が、左側のサイドガイド77の下方に設けられている場合、第1リブ124が、表示部123A〜123Dのうちのいずれかの左右方向9のラインを兼用してもよい。
[傾斜部110]
図4及び図5に示されるように、スライド板101は、前後方向8に長い矩形に概ね形成されている。そのため、スライド板101の左右方向9の端部は、概ね前後方向8に沿って延びている。しかし、右側のスライド板101の左端、及び左側のスライド板101の右端の少なくとも一部は、前後方向8に対して、前側である程、外側(右側のスライド板101の場合は右側で、左側のスライド板101の場合は左側)となるように傾斜している。当該傾斜しているスライド板101の左右方向9の端部が傾斜部110(本発明の傾斜部の一例)を構成している。なお、右側のスライド板101の左端が、本発明の他端に相当する。
前後方向8において、スライド板101の傾斜部110の後端111(本発明の第1端部に相当)は、第2リブ125よりも後方、換言すると第1リブ124及び第2リブ125よりもレール溝121、122側である。一方、スライド板101の傾斜部110の前端112(本発明の第2端部に相当)は、第1リブ124よりも前方である。つまり、第1リブ124及び第2リブ125は、傾斜部110と当接している。本実施例においては、傾斜部110は、前後方向8に沿った方向に対して約5度ずれて交差するよう傾斜している。
なお、スライド板101の傾斜部110は、前側である程、内側となるように傾斜していてもよい。また、スライド板101の傾斜部110は、右側のスライド板101の左端の代わりにまたは左端に加えて、右側のスライド板101の右端に形成されていてもよい。また、スライド板101の傾斜部110は、左側のスライド板101の右端の代わりにまたは右端に加えて、左側のスライド板101の左端に形成されていてもよい。
[実施形態の効果]
上述の実施形態においては、載置面76に第1リブ124が設けられているため、サイドガイド77がスライドされる際に、摩擦抵抗が発生する部分がスライド板101と第1リブ124との当接部分に限定されるため、発生する摩擦抵抗を低く抑えることができる。
また、上述の実施形態においては以下の効果も奏する。操作部103が形成された右側のサイドガイド77を左向きにスライドさせる場合に、操作部103が上側から操作されると、サイドガイド77の操作部103側は、レール溝121を中心として、スライド向き、すなわち左向きに回動するおそれがある。サイドガイド77の操作部103側がスライド向きに回動すると、スライド板101の下面におけるスライド向きの先端部分が、載置面76から立設された第1リブ124に押しつけられる。しかし、上述の実施形態においては、当該先端部分には傾斜部110が形成されている。これにより、サイドガイド77が回動した際に、当該先端部分、つまり傾斜部110は、その全てが同時に第1リブ124に押しつけられるのではなく、後端111から前端112への順序或いは前端112から後端111への順序で第1リブ124に押しつけられる。詳細には、サイドガイド77が回動する初期段階では傾斜部110の一部のみが第1リブ124に押しつけられ、その後、第1リブ124に押しつけられる範囲が増大していく。よって、サイドガイド77がスライドされる際に、摩擦抵抗が発生する範囲が小さくなり、記録用紙50の幅方向(左右方向9)に沿ってスムーズに移動させることができる。
また、上述の実施形態においては以下の効果も奏する。底板75に第1リブ124のみが備えられている場合、第1リブ124に当接されているスライド板101は、支点が一つであるために不安定となる。これにより、スライド板101の下面は、第1リブ124以外の箇所において、載置面76に当接してしまうおそれがある。しかし、上述の実施形態においては、第1リブ124に加えて第2リブ125を備えているため、二つの支点でスライド板101を安定して支持することができる。また、第2リブ125は、第1リブ124よりもレール溝121、122側(後側)において左右方向9に延設されている。このため、スライド板101は、第1リブ124に加えて、回動方向のネジレの中心となるレール溝121、122に近い第2リブ125に支持されることになり、より安定性が増す。また、追加するリブが第2リブ125のみで最小限に抑えられているため、サイドガイド77がスライドされる際に、摩擦抵抗が発生する範囲を小さくことができる。
また、上述の実施形態においては以下の効果も奏する。スライド板101は、第1リブ124及び第2リブ125によって支持されている場合、第1リブ124及び第2リブ125を支点として弓状に変形するおそれがある。この場合、スライド板101は、第1リブ124と第2リブ125の間において、その下面が載置面76に当接するおそれがある。しかし、上述の実施形態においては、第1リブ124及び第2リブ125の高さに差がある。これにより、スライド板101が弓状に変形した場合に、スライド板101の下面が載置面76に当接する面積を、第1リブ124及び第2リブ125の高さに差がない場合よりも、小さくすることができる。
また、上述の実施形態のように、一対のサイドガイド77を有し、記録用紙50の幅方向(左右方向9)の中心を給紙トレイ22の幅方向(左右方向9)の中心と合わせる構成の給紙トレイ22においても、サイドガイド77がスライドされる際に、スライド板101と載置面76との間に発生する摩擦抵抗を低く抑えることができる。
また、第2リブ125が表示部123と兼用されていることにより、載置面76に、第1リブ124及び第2リブ125とは別個に表示部123を形成する必要がなくなる。なお、本実施形態において第1リブ124は表示部123と兼用されていないが、第1リブ124が表示部123と兼用されても第2リブ125の場合と同様の効果を奏する。
また、上述の実施形態においては、操作部103の下面には底板75に係合するロック部が形成されており、ユーザは、サイドガイド77を移動するために、ロック部が底板75から離間するように操作部103を操作する。その結果、操作部103が形成されているスライド板101の右端114側に対して左端側が載置面76やリブ124、125に押しつけられる。従って、左端側に傾斜部110を形成することで、円滑にサイドガイドを移動させることが可能となる。
なお、第1リブ124は、本実施例のように操作部103が形成された領域の中間位置でなく、前後方向8において、操作部103が形成された領域に形成されれば良い。
[実施形態の変形例]
上述の実施形態において、第1リブ124及び第2リブ125が、左右方向9に沿って延設されている構成について説明したが、第1リブ124及び第2リブ125の延設方向は、左右方向9に限らない。
図6(A)に示されるように、変形例において、右側のサイドガイド77と当接している第1リブ124及び第2リブ125の延設方向は、左右方向9に対して、右側のサイドガイド77から離間する程、後方となる方向(本発明の第3方向及び第4方向に相当)に傾斜している。これにより、変形例の場合(図6(A)参照)における第1リブ124及び第2リブ125と傾斜部110とがなす交差角度の鋭角側の角θ2と鈍角側の角θ1との角度差は、上述の実施形態の場合(図6(B)参照)における第1リブ124及び第2リブ125(左右方向9)と傾斜部110とがなす交差角度の鋭角側の角θ4と鈍角側の角θ3との角度差よりも大きい。
なお、第1リブ124及び第2リブ125が左側のサイドガイド77と当接している場合の延設方向が、左右方向9に対して、左側のサイドガイド77から離間する程、後方となる方向に傾斜していてもよい。また、図6(B)は第3方向と第4方向が同一方向である場合が示されているが、第3方向と第4方向は、全く同一の方向である必要はなく、相互に異なる方向であってもよい。
変形例においては、第1リブ124及び第2リブ125と傾斜部110との交差角度の鋭角側の角度が小さい。これにより、サイドガイド77がスライドされる際に、第1リブ124及び第2リブ125と傾斜部110との間に生じる摩擦抵抗を小さくすることができる。
このほか、第1リブ124の底板75からの立設高さと、第2リブ125の底板75からの立設高さとは、同じに設定されていても良いし、それぞれのリブは、左右方向9において変化しても良い。すなわち、第1リブ124や第2リブ125は、左右方向9における中央ほど低く、端部に向かうほど高くなっても良い。また、その側断面は、記録用紙50が収容される際に引っかからないよう、三角形状や円弧形状となっていても良い。さらに、第2リブ125が形成されず、第1リブ124のみ底板75に形成されていても良い。
10:複合機
11:プリンタ部
21:給紙トレイ
22:給紙トレイ
75:底板
40:記録部
77:サイドガイド
101:スライド板
102:側板
103:操作部
105:レール
110:傾斜部
121:レール溝
122:レール溝
124:第1リブ
125:第2リブ

Claims (11)

  1. シートを搬送可能な装置に対して給送されるシートを載置するトレイであって、
    シートが積層して載置される載置面を備えた底板と、
    上記底板に対して、シートの給送向きに沿った第1方向と直交する第2方向に沿ってスライド可能に装着されたサイドガイドと、
    上記第1方向に沿ってスライド可能なリヤガイドと、を備え、
    上記サイドガイドは、
    上記載置面に沿って拡がり且つ下面が上記載置面と対向するスライド板と、
    上記スライド板から積層方向に立設され且つ上記第1方向に沿って延設されており、上記載置面に載置されたシートの上記第2方向における端部と当接する側板と、
    上記サイドガイドをスライドさせるために把持される操作部と、を備え、
    上記底板は、
    上記第1方向において上記操作部と異なる位置であって上記第2方向に沿って形成されており、上記サイドガイドを上記第2方向へ案内する案内部と、
    上記載置面から立設され且つ上記第2方向に延設されたリブと、を備え、
    上記スライド板の上記第2方向の端部のうちの少なくとも一部には、上記第1方向に対して傾斜した傾斜部が形成されており、
    上記傾斜部の上記第1方向の一方の第1端部は、上記第1方向において上記リブよりも上記案内部側に位置しており、他方の第2端部は、上記第1方向において上記リブよりも上記案内部と反対側に位置しているトレイ。
  2. 上記側板は、上記スライド板の上記第2方向における一端側から立設し、
    上記操作部の上記底板と対向する位置には、上記底板に対して係合し上記サイドガイドのスライドをロックするロック部が形成され、
    上記ロック部は、上記操作部が把持されることにより、上記底板から離間するように形成され、
    上記傾斜部は、上記スライド板の上記第2方向における他端側に形成される請求項1に記載のトレイ。
  3. 上記ロック部は、上記第1方向において隙間を挟んで2つ設けられ、
    上記底板には、上記ロック部と対向しえる部分に、上記ロック部と係合可能であって、上記第2方向に沿って複数設けられた凹部が、上記第1方向において2列設けられているとともに、これら2列が上記第1方向において上記隙間を挟むように設けられている請求項2に記載のトレイ。
  4. 上記リブは、上記第1方向において上記複数の凹部と異なる位置に形成されている請求項3に記載のトレイ。
  5. 上記リブは、上記第1方向において上記隙間と異なる位置に形成されている請求項4に記載のトレイ。
  6. 上記リブは、上記第1方向において上記操作部と異なる位置に形成されている請求項1から5のいずれかに記載のトレイ。
  7. 上記リブは、上記第1方向において上記操作部が形成された範囲に形成されている請求項1から3のいずれかに記載のトレイ。
  8. 上記サイドガイドは、上記第2方向に隔てられた一対で形成されており、
    上記操作部は、一対の上記サイドガイドのうちの少なくとも一方に設けられており、
    上記サイドガイドは、上記第2方向に沿って延設され、上記案内部に上記第2方向への移動を案内される被案内部を備え、上記被案内部には、上記第2方向に沿ってラックが形成されており、
    上記底板に回転可能に取り付けられており、上記ラックの双方と噛合可能なピニオンを更に備え、
    上記ピニオンは、上記給送向き側において一対の上記被案内部の一方に形成されたラックと噛合され、且つ上記給送向きと反対側において一対の上記被案内部の他方に形成されたラックと噛合されている請求項1から7のいずれかに記載のトレイ。
  9. 上記スライド板は、上記第1方向の長さが上記第2方向の長さよりも長く形成されている請求項1から8のいずれかに記載のトレイ。
  10. 上記リブの上記第2方向に直交する断面は、円弧形状である請求項1から9のいずれかに記載のトレイ。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載のトレイと、上記トレイから給送されたシートに画像を記録する記録部と、を備えた画像記録装置。
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