JP2016014082A - 殺菌清浄剤組成物 - Google Patents

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梨彩子 土岐
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Abstract

【課題】手に取った時の泡の保形性、泡ダレのなさ、及びエタノール臭のなさが良好であり、使用後の泡残りのなさ、乾きやすさ、及び殺菌力に優れる泡で使用する洗い流さないタイプの殺菌清浄剤組成物の提供。【解決手段】(A)エタノール14.8質量%〜37質量%、(B)カチオン性殺菌剤、(C−1)シクロデキストリン0.2質量%〜3質量%、及び(D)ノニオン性界面活性剤0.01質量%〜0.2質量%、を含有し、前記(A)成分の含有量(質量%)と、前記(C−1)成分の含有量(質量%)との質量比(A/C−1)が9〜100であり、前記(A)成分の含有量(質量%)と、前記(D)成分の含有量(質量%)との質量比(A/D)が100〜1,700であり、フォーマー容器に充填してなり泡状に吐出されることを特徴とする洗い流さないタイプの殺菌清浄剤組成物である。【選択図】なし

Description

本発明は、殺菌清浄剤組成物に関する。
従来の殺菌清浄剤としては、洗い流すものが主流であり、外出先やリビングなどの水がなく洗い流すことができないところでの使用は困難であった。そのため、外出先など洗い流せない状況でも使用でき、手に取りやすいなどの使用性に優れる剤型として泡状の殺菌洗浄剤組成物が提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。しかし、前記泡状の殺菌洗浄剤組成物は、消泡が早く、手に取るとすぐに液体になって手から垂れやすく、また、エタノール臭が強いという問題があった。
したがって、手に取った時の泡の保形性、泡ダレのなさ、及びエタノール臭のなさが良好であり、使用後の泡残りのなさ、乾きやすさ、及び殺菌力に優れる泡で使用する洗い流さないタイプの殺菌清浄剤組成物の提供が望まれている。
特開平10−330799号公報 特開2001-139993号公報 特開昭62−135410号公報 国際公開第2009/075142号パンフレット
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、手に取った時の泡の保形性、泡ダレのなさ、及びエタノール臭のなさが良好であり、使用後の泡残りのなさ、乾きやすさ、及び殺菌力に優れる泡で使用する洗い流さないタイプの殺菌清浄剤組成物を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明者が鋭意検討を重ねた結果、(A)エタノール14.8質量%〜37質量%、(B)カチオン性殺菌剤、(C−1)シクロデキストリン0.2質量%〜3質量%又は(C−2)高度分岐環状デキストリン0.2質量%〜2質量%、及び(D)ノニオン性界面活性剤0.01質量%〜0.2質量%、を含有し、前記(A)エタノールの含有量(質量%)と、前記(C−1)シクロデキストリンの含有量(質量%)又は(C−2)高度分岐環状デキストリンの含有量(質量%)との質量比((A/C−1)、又は(A/C−2))が9〜100又は10〜100であり、前記(A)エタノールの含有量(質量%)と、前記(D)ノニオン性界面活性剤の含有量(質量%)との質量比(A/D)が100〜1,700であり、フォーマー容器に充填してなり泡状に吐出される洗い流さないタイプの殺菌清浄剤組成物が、これらの相乗効果によって、手に取った時の泡の保形性、泡ダレのなさ、及びエタノール臭のなさが良好であり、使用後の泡残りのなさ、乾きやすさ、及び殺菌力に優れることを知見した。なお、洗い流さないタイプとは、泡状の殺菌清浄剤組成物を手にとり、殺菌清浄対象、例えば、手、全身等の皮膚に広げた後、水等で洗い流さずに使用するものをいう。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、手に取った時の泡の保形性、泡ダレのなさ、及びエタノール臭のなさが良好であり、使用後の泡残りのなさ、乾きやすさ、及び殺菌力に優れる泡で使用する洗い流さないタイプの殺菌清浄剤組成物を提供することができる。
本発明は、本発明者による前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。
<1> (A)エタノール14.8質量%〜37質量%、
(B)カチオン性殺菌剤、
(C−1)シクロデキストリン0.2質量%〜3質量%、及び
(D)ノニオン性界面活性剤0.01質量%〜0.2質量%、を含有し、
前記(A)エタノールの含有量(質量%)と、前記(C−1)シクロデキストリンの含有量(質量%)との質量比(A/C−1)が9〜100であり、
前記(A)エタノールの含有量(質量%)と、前記(D)ノニオン性界面活性剤の含有量(質量%)との質量比(A/D)が100〜1,700であり、
フォーマー容器に充填してなり泡状に吐出されることを特徴とする洗い流さないタイプの殺菌清浄剤組成物である。
<2> (A)エタノール14.8質量%〜37質量%、
(B)カチオン性殺菌剤、
(C−2)高度分岐環状デキストリン0.2質量%〜2質量%、及び
(D)ノニオン性界面活性剤0.01質量%〜0.2質量%、を含有し、
前記(A)エタノールの含有量(質量%)と、前記(C−2)高度分岐環状デキストリンの含有量(質量%)との質量比(A/C−2)が10〜100であり、
前記(A)エタノールの含有量(質量%)と、前記(D)ノニオン性界面活性剤の含有量(質量%)との質量比(A/D)が100〜1,700であり、
フォーマー容器に充填してなり泡状に吐出されることを特徴とする洗い流さないタイプの殺菌清浄剤組成物である。
<3> (B)カチオン性殺菌剤が塩化ベンザルコニウムであり、
(D)ノニオン性界面活性剤がポリオキシエチレン硬化ヒマシ油である請求項1から2のいずれかに記載の洗い流さないタイプの殺菌清浄剤組成物である。
<4> (B)カチオン性殺菌剤の含有量が0.01質量%〜0.5質量%である請求項1から3のいずれかに記載の洗い流さないタイプの殺菌清浄剤組成物である。
(殺菌清浄剤組成物)
本発明の殺菌清浄剤組成物は、(A)エタノール、(B)カチオン性殺菌剤、(C−1)シクロデキストリン又は(C−2)高度分岐環状デキストリン、及び(D)ノニオン性界面活性剤を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
<(A)エタノール>
前記(A)成分のエタノールは、泡の保形性、泡ダレのなさ、泡残りのなさ、及び乾きやすさを向上させるために含有されている。
前記(A)成分のエタノールとしては、例えば、無水エタノール、95体積%エタノール(規格値95体積%〜95.5体積%)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記(A)成分のエタノールの含有量としては、泡の保形性、泡ダレのなさ、エタノール臭のなさ、泡残りのなさ、及び乾きやすさの点から、殺菌清浄剤組成物全量に対して、無水エタノール換算で、14.8質量%〜37質量%であり、18.5質量%〜27.7質量%がより好ましい。
前記含有量が、14.8質量%未満であると、乾きやすさ、及び泡残りのなさに不具合が生じ、37質量%を超えると、フォーマー容器から吐出しても泡状になりにくく、泡の保形性、泡ダレのなさ、及びエタノール臭のなさが不十分となることがある。
前記95体積%エタノールを使用した場合の、無水エタノールに換算した含有量(質量%)は、下記の式1(独立行政法人医薬品医療機器総合機構発信文書038−1309.pdf)及び式2で求めることができる。
・エタノールの質量%=体積%×0.79422(15℃における100体積%の比重)/d(15℃における比重)・・・式1
=(95×0.79422)/0.81639
=92.42
・無水エタノールの含有量(質量%)=95体積%エタノール含有量(質量%)×92.42/100・・・式2
<(B)カチオン性殺菌剤>
前記(B)成分のカチオン性殺菌剤は、泡の保形性、泡残りのなさ、殺菌力を向上させるために含有されている。
前記(B)成分のカチオン性殺菌剤としては、下記一般式(B1)で表される化合物、下記一般式(B2)で表される化合物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、泡残りのなさ、及び殺菌力の点から、前記一般式(B1)で表される化合物が好ましい。
Figure 2016014082
Figure 2016014082
(前記一般式(B1)及び(B2)中、R及びRはそれぞれ、炭素数8〜18のアルキル基、アルケニル基又はエーテル結合を有する炭化水素基を示し、X及びYはそれぞれ、ハロゲン原子、アミノ酸又は脂肪酸を示す。)
前記一般式(B1)で表される化合物としては、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、泡残りのなさ、及び殺菌力の点から、塩化ベンザルコニウムが好ましい。
前記一般式(B2)で表される化合物としては、塩化セチルピリジニウムなどが挙げられる。
前記(B)成分のカチオン性殺菌剤の含有量としては、泡残りのなさ、及び殺菌力の点から、殺菌清浄剤組成物全量に対して、0.01質量%〜1質量%が好ましく、0.01質量%〜0.5質量%がより好ましい。前記含有量が、0.01質量%未満であると、殺菌力が不十分となることがあり、1質量%を超えると、殺菌力が過剰となったり、手をこすり合わせた後に泡残りのなさが不十分となることがある。
<(C−1)シクロデキストリン>
前記(C−1)成分のシクロデキストリンは、泡の保形性、泡ダレのなさ、エタノール臭のなさ、及び泡残りのなさを向上させるために含有されている。
前記(C−1)成分のシクロデキストリンとしては、グルコースがα−1,4グルコシド結合で環状に連なった化合物であり、例えば、グルコースが6個環状に結合したα−シクロデキストリン、グルコースが7個環状に結合したβ−シクロデキストリン、グルコースが8個環状に結合したγ−シクロデキストリンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、エタノール臭のなさの点から、α−シクロデキストリンが好ましい。
前記(C−1)成分のシクロデキストリンとしては、市販品を用いることができ、前記市販品としては、例えば、商品名:セルデックスHP−β−CD(2−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、日本食品化工株式会社製)、商品名:セルデックスG−100(γ−シクロデキストリン、日本食品化工株式会社製)、商品名:G2−β−CD(マルトシル−β−シクロデキストリン、塩水港精糖株式会社製)、商品名:イソエリート・P(分岐シクロデキストリン、塩水港精糖株式会社製)などが挙げられる。
前記(C−1)成分のシクロデキストリンの含有量としては、泡の保形性、泡ダレのなさ、エタノール臭のなさ、泡残りのなさ、及び殺菌力の点から、殺菌清浄剤組成物全量に対して、0.2質量%〜3質量%であり、0.5質量%〜2質量%が好ましい。前記含有量が、0.2質量%未満であると、泡の保形性、泡ダレのなさ、及びエタノール臭のなさが不十分となることがあり、3質量%を超えると、乾きやすさ、及び泡残りのなさに不具合が生じることがある。
<質量比(A/C−1)>
前記(A)成分のエタノールの含有量(質量%)と、前記(C−1)成分の環状シクロデキストリンの含有量(質量%)との質量比(A/C−1)としては、泡ダレのなさ、エタノール臭のなさ、及び泡残りのなさの点から、9〜100であり、20〜50が好ましい。前記質量比(A/C−1)が、9未満であると、乾きやすさ、泡残りのなさが不十分となることがあり、100を超えると、泡の保形性、泡ダレのなさ、及びエタノール臭のなさが不十分となることがある。
<(C−2)高度分岐環状デキストリン>
前記(C−2)成分の高度分岐環状デキストリンは、泡の保形性、泡ダレのなさ、エタノール臭のなさ、及び泡残りのなさために含有されている。
前記(C−2)成分の高度分岐環状デキストリンは、「クラスターデキストリン」(江崎グリコ株式会社の登録商標)とも呼ばれる。
前記(C−2)成分の高度分岐環状デキストリンとは、内分岐環状構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が50〜10,000の範囲にあるグルカンをいう。ここで、前記内分岐環状構造部分とは、α−1,4−グルコシド結合とα−1,6−グルコシド結合とで形成される環状構造部分をいう。前記外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造部分に結合した非環状構造部分をいう。
前記(C−2)成分の高度分岐環状デキストリンとしては、上記の通り特定の構造を有し、かつ重合度(分子量)が大きいものであり、α−シクロデキストリン(n=6)、β−シクロデキストリン(n=7)、γ−シクロデキストリン(n=8)などのグルコースが6〜8個結合した一般的なシクロデキストリンとは異なる物質である。
前記(C−2)成分の高度分岐環状デキストリンとしては、例えば、特開平8−134104号公報に記載の、内分岐環状構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が50〜10,000の範囲にあるグルカンなどが挙げられる。本明細書において、前記(C−2)成分の高度分岐環状デキストリンは、特開平8−134104号公報の記載を参酌して理解され得る。
より具体的には、例えば、分子量が30,000〜1,000,000程度であり、分子内に10〜100個程度のグルコースで構成された環状構造(内分岐環状構造部分)を1つ有し、さらにその環状構造部分に多数の非環状のグルカン鎖(外分岐構造部分)が結合した、重量平均重合度2,500程度のデキストリンなどが挙げられる。
前記(C−2)成分の高度分岐環状デキストリンにおけるグルコースの重合度としては、例えば、50〜5000の範囲が好ましい。
前記(C−2)成分の高度分岐環状デキストリンの外分岐構造部分におけるグルコースの重合度としては、40以上が好ましい。外分岐構造部分を構成する各単位鎖におけるグルコースの重合度としては、平均で10〜20が好ましい。
前記(C−2)成分の高度分岐環状デキストリンとしては、例えば、デンプンを原料として、ブランチングエンザイムという酵素を作用させて製造される。原料であるデンプンは、グルコースがα−1,4−グルコシド結合によって直鎖状に結合したアミロースと、α−1,6−グルコシド結合によって複雑に分岐した構造をもつアミロペクチンからなり、アミロペクチンは、クラスター構造が多数連結された巨大分子である。使用酵素であるブランチングエンザイムは、動植物や微生物に広く分布するグルカン鎖転移酵素であり、アミロペクチンのクラスター構造の継ぎ目部分に作用し、これを環状化する反応を触媒する。
前記(C−2)成分の高度分岐環状デキストリンとしては、市場において容易に入手可能な市販品を利用でき、又は、合成可能である。前記市販品としては、例えば、グリコ栄養食品株式会社の「クラスターデキストリン」(登録商標)などが挙げられる。
前記(C−2)成分の高度分岐環状デキストリンの含有量としては、泡の保形性、泡ダレのなさ、エタノール臭のなさ、及び泡残りのなさの点から、殺菌清浄剤組成物全量に対して、0.2質量%〜2質量%であり、0.5質量%〜1.5質量%が好ましい。前記含有量が、0.2質量%未満であると、泡の保形性、泡ダレのなさ、及びエタノール臭のなさが不十分となることがあり、2質量%を超えると、乾きやすさ、及び泡残りのなさが不十分となることがある。
<質量比(A/C−2)>
前記(A)成分のエタノールの含有量(質量%)と、前記(C−2)成分の高度分岐環状デキストリンの含有量(質量%)との質量比(A/C−2)としては、泡ダレのなさ、エタノール臭のなさ、及び乾きやすさの点から、10〜100であり、20〜50が好ましい。前記質量比(A/C−2)が、10未満であると、乾きやすさ、泡残りのなさが不十分となることがあり、100を超えると、泡ダレのなさ、泡の保形性、及びエタノール臭のなさが不十分となることがある。
<(D)ノニオン性界面活性剤>
前記(D)成分のノニオン性界面活性剤は、泡の保形性、泡ダレのなさ、及び泡残りのなさを向上させるために配合される。
前記(D)成分としてのノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;ステアリン酸ポリオキシエチレングリセリンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましい。
前記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のエチレンオキサイドの平均付加モル数としては、20〜100が好ましく、40〜80がより好ましい。前記エチレンオキサイドの平均付加モル数が、20未満であると、適度な泡の保形性が得られず、手に擦り込む際、手から垂れ泡ダレのなさが不十分となることがあり、100を超えると、泡残りのなさが不十分となることがある。
前記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のHLBとしては、9〜16が好ましく、13〜15がより好ましい。前記HLB値が、9未満であると又は16を超えると、適度な泡の保形性が得られず、手に擦り込む際、手から泡が垂れ落ちてしまうことがある。
前記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油(HLB:9)、ポリオキシエチレン(30)硬化ヒマシ油(HLB:11)、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油(HLB:12)、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油(HLB:13)、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(HLB:14)、ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油(HLB:15)、ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油(HLB:15)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油が好ましく、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油がより好ましい。なお、前記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油において、( )内の数値は、エチレンオキサイドの平均付加モル数を表す。
前記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、市販品を使用することができ、前記市販品としては、商品名:EMALEX HC−20等のポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油;商品名:EMALEX HC−30等のポリオキシエチレン(30)硬化ヒマシ油;商品名:EMALEX HC−40等のポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油;商品名:EMALEX HC−50等のポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油;商品名:EMALEX HC−60等のポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油;商品名:EMALEX HC−80等のポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油;商品名:EMALEX HC−100等のポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油(以上、日本エマルジョン株式会社製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、商品名:EMALEX HC−60が好ましい。なお、( )内の数値は、エチレンオキサイドの平均付加モル数を表す。
前記ステアリン酸ポリオキシエチレングリセリンの平均付加モル数としては、5〜40が好ましく、5〜20がより好ましい。前記エチレンオキサイドの平均付加モル数が、5未満であると、適度な泡の保形性が得られず、手に擦り込む際、手から垂れ泡ダレのなさが不十分となることがあり、40を超えると、泡残りのなさが不十分となることがある。
前記ステアリン酸ポリオキシエチレングリセリンのHLBとしては、9〜16が好ましく、11〜15がより好ましい。前記HLB値が、9未満であると又は16を超えると、適度な泡の保形性が得られず、手に擦り込む際、手から泡が垂れ落ちてしまうことがある。
前記ステアリン酸ポリオキシエチレングリセリンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン(5)グリセリン(HLB:9)、ステアリン酸ポリオキシエチレン(10)グリセリン(以下、「ステアリン酸PEG−10グリセリル」ともいう)(HLB:11)、ステアリン酸ポリオキシエチレン(15)グリセリン(HLB:13)、ステアリン酸ポリオキシエチレン(20)グリセリン(HLB:14)、ステアリン酸ポリオキシエチレン(30)グリセリン(HLB:15)、ステアリン酸ポリオキシエチレン(40)グリセリン(HLB:16)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ステアリン酸ポリオキシエチレン(10)グリセリンが好ましい。なお、( )内の数値は、エチレンオキサイドの平均付加モル数を表す。
前記ステアリン酸ポリオキシエチレングリセリンは、市販品を使用することができ、前記市販品としては、商品名:EMALEX GM−5等のステアリン酸ポリオキシエチレン(5)グリセリン;商品名:EMALEX GM−10等のステアリン酸ポリオキシエチレン(10)グリセリン;商品名:EMALEX GM−15のステアリン酸ポリオキシエチレン(15)グリセリン;商品名:EMALEX GM−20等のステアリン酸ポリオキシエチレン(20)グリセリン;商品名:EMALEX GM−30等のステアリン酸ポリオキシエチレン(30)グリセリン;商品名:EMALEX GM−40等のステアリン酸ポリオキシエチレン(40)グリセリン(以上、日本エマルジョン株式会社製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、商品名:EMALEX GM−10が好ましい。なお、( )内の数値は、エチレンオキサイドの平均付加モル数を表す。
本発明において、HLB値は、有機概念図におけるIOB×10で示される。前記有機概念図におけるIOBとは、前記有機概念図における有機性値(OV)に対する無機性値(IV)の比、即ち「無機性値(IV)/有機性値(OV)」をいう。
前記有機概念図とは、藤田穆により提案されたものであり、その詳細は、“Pharmaceutical Bulletin”, 1954, vol.2, 2, pp.163−173;「化学の領域」, 1957, vol.11, 10, pp.719−725;「フレグランスジャーナル」, 1981, vol.50, pp.79−82などで説明されている。即ち、全ての有機化合物の根源をメタン(CH)とし、他の化合物は全てメタンの誘導体とみなして、その炭素数、置換基、変態部、環などにそれぞれ一定の数値を設定し、そのスコアを加算して有機性値及び無機性値を求める。この値を、有機性値をX軸、無機性値をY軸にとった図上にプロットしていくものである。この有機概念図は、「有機概念図−基礎と応用−」(甲田善生著、三共出版、1984)などにも示されている。
前記(D)成分のノニオン性界面活性剤の含有量としては、泡の保形性、泡ダレのなさ、及び泡残りのなさの点から、0.01質量%〜0.2質量%であり、0.05質量%〜0.1質量%が好ましい。
前記(D)成分の含有量が、0.01質量%未満であると、泡の吐出性が悪く泡にならず、泡の保形性、及び泡ダレのなさが不十分となることがあり、0.2質量%を超えると、乾きやすさ、及び泡残りのなさが不十分となることがある。
<質量比(A/D)>
前記(A)成分のエタノールの含有量(質量%)と、前記(D)成分のノニオン性界面活性剤の含有量(質量%)との質量比(A/D)としては、泡の保形性、泡ダレのなさ、及び泡残りのなさの点から、100〜1,700であり、200〜400が好ましい。前記質量比(A/D)が、100未満であると、乾きやすさ、及び泡残りのなさが不十分となることがあり、1,700を超えると、泡の保形性、及び泡ダレのなさが不十分となることがある。
<その他の成分>
前記殺菌清浄剤組成物には、前記(A)成分〜前記(D)成分に加えて、通常殺菌清浄剤組成物に使用されるその他の成分を本発明の効果を妨げない範囲で適宜配合することができる。前記その他の成分としては、例えば、多価アルコール等の溶剤;前記(B)成分を除く殺菌剤;水溶性高分子化合物;グリチルリチン酸二カリウム等の消炎剤;香料;清涼剤;冷涼剤;着色料;油分;シリコーン類;ビタミン等の薬剤;ソルビトール、エリスリトール等の糖アルコール;白濁剤;酸化防止剤;金属封鎖剤;動植物抽出物、又はその誘導体;無機粉体、粘土鉱物、ナイロン、ポリエチレン等の水不溶性ポリマー粉体;水などが挙げられる。前記その他の成分の含有量としては、本発明の効果を損なわない範囲で、目的に応じて適宜選択することができる。
−製造方法−
前記殺菌清浄剤組成物としては、例えば、前記(A)〜(D)成分、前記その他の成分、及び水(皮膚洗浄剤組成物の全体が100質量%となるように残量配合)を混合して製造することができる。前記殺菌清浄剤組成物を作製する装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、剪断と全体混合できるプロペラ、タービン、ディスパー等の複数の攪拌羽根を備えた攪拌装置などが挙げられる。なお、前記(A)〜(D)成分、及び前記その他の成分は、前記殺菌清浄剤組成物を作製するにあたり、それぞれ単独で使用してもよく、また、2種以上の成分を含む混合物の状態で使用してもよい。
−pH−
前記殺菌清浄剤組成物のpHとしては、皮膚マイルド性、及び防腐力の点から、25℃で4〜7が好ましく、4〜6がより好ましい。前記pHが、4未満であると、皮膚マイルド性が不十分となることがあり、7を超えると、防腐力が不十分となることがある。
前記pHとしては、例えば、pHメーター(HM−30R、東亜ディーケーケー株式会社製)を用いて、測定することができる。
前記pHの調整としては、pH調整剤を用いて行うことができる。前記pH調整剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、クエン酸及びクエン酸ナトリウムの併用が好ましい。
−粘度−
前記殺菌清浄剤組成物の粘度としては、例えば、ノズル部を押し下げることによって泡を吐出できるポンプフォーマー容器を用いて、305メッシュ及び200メッシュの多孔質膜体を各1枚ずつ使用する場合に、使用する温度条件下(通常25℃)で、30mPa・s以下が好ましく、10mPa・s以下がより好ましい。前記粘度が、30mPa・sを超えると、前記殺菌清浄剤組成物が前記多孔質膜体に詰まり、上手く泡を吐出することができず、泡の保形性、及び泡ダレのなさが不十分となることがある。
前記粘度は、例えば、BL型粘度計(東京計器株式会社製)を用いて、No.1のローターを使用し、60rpmで30秒間の条件で測定することができる。
−フォーマー容器−
前記殺菌清浄剤組成物としては、フォーマー容器に充填してなり泡状に吐出される、洗い流さないタイプのものなどが挙げられる。泡状であることから、ゲル状やスプレー状のものよりも泡ダレがしにくく、水のないところで簡単に殺菌・洗浄することができる。また、洗い流さないタイプの殺菌清浄剤組成物と、これを収容し泡状に吐出させるフォーマー容器とを備える殺菌清浄剤製品とすることもできる。
前記フォーマー容器としては、例えば、ノンガス型の泡吐出容器、噴射剤と耐圧容器とを使用したエアゾール容器などが挙げられる。これらの中でも、ノンガス型の泡吐出容器が好ましい。前記ノンガス型の泡吐出容器としては、前記殺菌清浄剤組成物を空気と混合して発泡状態で吐出できるものであれば特に限定されず、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ボトル胴部を手で加圧することによって泡を吐出できるスクイズフォーマー容器、ノズル部を押し下げることによって泡を吐出できるポンプフォーマー容器などが挙げられる。
前記ノンガス型の泡吐出容器としては、例えば、大和製罐株式会社製、株式会社吉野工業所製などを使用することができ、例えば、特開平7−315463号公報、特開平8−230961号公報、及び特開2005−193972号公報に記載されたフォーマー容器などを使用することができる。
前記ノンガス型の泡吐出容器としては、泡形成部材を有し、具体的には、ナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン等の材質のプラスチック材料である泡を形成するための多孔質膜体を有し、前記殺菌清浄剤組成物が前記多孔質膜体を通過することにより泡が形成されるものなどが好適に用いられる。
前記多孔質膜体のメッシュとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、100メッシュ以上が好ましく、100メッシュ〜400メッシュがより好ましく、200メッシュ〜305メッシュが特に好ましい。また、前記多孔質膜体の枚数としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、泡の保形性、及び泡ダレのなさを向上させる点から、2枚〜4枚が好ましい。前記多孔質膜体のメッシュが、100メッシュ未満であると、泡の保形性、及び泡ダレのなさが不十分となることがある。
−使用方法−
前記使用方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1日数回、適量1〜15gを泡状にして手にとり、殺菌清浄対象、例えば、手、全身等にいきわたらせる方法などが挙げられる。
本発明の殺菌清浄剤組成物は、手に取った時の泡の保形性、泡ダレのなさ、及びエタノール臭のなさが良好であり、使用後の泡残りのなさ、乾きやすさ、及び殺菌力を向上させることができるので、例えば、手(手の平、手の指、及び手の甲)用の殺菌清浄剤組成物として好適である。また、前記殺菌清浄剤組成物は、ボディー等の身体用としても利用可能である。その適用場所としては、例えば、病院、介護施設、厨房などが挙げられ、一般家庭においても好適に用いられる。
以下に本発明の実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例、及び比較例において、「%」はいずれも「質量%」を表し、実施例に記載の各成分の含有量は(A)成分の95.3体積%エタノールを除き、純分換算値である。
(実施例1〜54及び比較例1〜32)
表3〜表14に示す組成に従い、実施例1〜54、及び比較例1〜32の殺菌清浄剤組成物を常法により調製した。
具体的には、(B)カチオン性殺菌剤;(C)(C−1)シクロデキストリン又は(C−2)高度分岐環状デキストリン;(D)ノニオン性界面活性剤;精製水を加えてよく撹拌した。その後、(A)エタノール;(D)ノニオン性界面活性剤;共通成分であるDL−ピロリドンカルボン酸ナトリウム液、クエン酸三水和物、及びクエン酸ナトリウム二水和物を加え、よく撹拌し、実施例1〜54及び比較例1〜32の殺菌清浄剤組成物を調製した。前記pHは、pHメーター(HM−30R、東亜ディーケーケー株式会社製)を用いて測定した。
次に、容器1:フォーマー容器(株式会社吉野工業所製(特開2005−193972号公報の実施例2で使用したフォーマー容器と同じ)、気体と液体との容積比(気体/液体):13/1、吐出量:1g(1プッシュ)、泡形成部材:上200メッシュ/下305メッシュの多孔質膜体の対のもの(2枚))に、調製した実施例1〜54、並びに比較例1〜13、比較例15〜29、31、及び32の各殺菌清浄剤組成物を充填し、フォーマー容器入りの殺菌清浄剤組成物を作製した。一方、容器2:ポンプディスペンサー付き容器(吐出量1mL(1プッシュ)、ノズル口径(内径)3.5mm、キャニオン社製)に、調製した比較例14、及び比較例30の殺菌清浄剤組成物を充填し、ポンプディスペンサー付き容器入りの殺菌清浄剤組成物を作製した。
また、(A)成分については、使用した原料のエタノールが95.3体積%であったため、以下の式を用いて、無水エタノールとしての含有量を算出し記載した。なお、表3〜13の(A)成分の欄の上段が95.3体積%エタノールの含有量、下段が無水エタノールに換算した場合の含有量を示す。前記含有量については、小数点以下2桁目を四捨五入し、小数点以下1桁目を記載した。
・エタノールの質量%=95.3×0.79422/0.81523
=92.84
・無水エタノールの含有量(質量%)=95.3体積%エタノール含有量(質量%)×92.84/100
前記(A)成分以外の成分については、純分換算した含有量(質量%)を示した。
次に、各殺菌清浄剤組成物について、以下のようにして、「泡の保形性」、「泡ダレのなさ」、「エタノール臭のなさ」、「泡残りのなさ」、「乾きやすさ」及び「殺菌力」を評価した。結果を表3〜表14に併記した。
<泡の保形性>
25℃、湿度60%RHの条件下で、硬質ポリ塩化ビニル板上に各殺菌清浄剤組成物を各容器から1g(1プッシュ)吐出した後、完全に消泡して液体になるまでの時間を計測した。なお、3回計測し、その平均時間を下記評価基準により、「泡の保形性」を評価した。
その結果、前記平均時間が、80秒間未満であると、泡の保形性が悪く手に取った時に垂れやすくなり、150秒以上であると、手に取った泡が適度な時間で消えず、手に擦り込みにくく使用上の不具合となることがある。
−評価基準−
◎:130秒間以上150秒間未満
○:100秒間以上130秒間未満
△:80秒間以上100秒間未満
×:80秒間未満又は150秒間以上
<泡ダレのなさ>
25℃、湿度60%RHの条件下で、硬質ポリ塩化ビニル板上に各殺菌清浄剤組成物を各容器から1g(1プッシュ)吐出した後、硬質ポリ塩化ビニル板を45°傾け、泡が20cm垂れるのにかかる時間を計測した。
その結果、前記時間が、10秒間未満であると、泡ダレしやすく、手に取った時に垂れやすなり、40秒間以上であると、手に取った泡が適度な時間で消えず、手に擦り込みにくく使用上の不具合となることがある。
−評価基準−
◎:30秒間以上40秒間未満
○:20秒間以上30秒間未満
△:10秒間以上20秒間未満
×:10秒間未満又は40秒間以上
<エタノール臭のなさ>
専門パネル10名により、25℃、湿度60%RHの条件下で、各殺菌清浄剤組成物を各容器から手に1g(1プッシュ)吐出し、約10秒間手を擦り合わせた後、手の平の匂いを嗅いで、下記判定基準に基づき、平均値を算出し、下記の評価基準により、「エタノール臭のなさ」を評価した。
−判定基準−
4点:ほとんどエタノール臭を感じない(許容範囲内)
3点:あまりエタノール臭を感じない(許容範囲内)
2点:ややエタノール臭を感じる(許容範囲外)
1点:かなりエタノール臭を感じる(許容範囲外)
−評価基準−
◎:3.5点以上
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
<泡残りのなさ>
専門パネル10名により、25℃、湿度60%RHの条件下で、各殺菌清浄剤組成物を各容器から手に1g(1プッシュ)吐出させ、約10秒間手をこすり合わせた後、手の平上の泡残りを下記判定基準に基づき、平均値を算出し、下記評価基準により、「泡残りのなさ」を評価した。
−判定基準−
5点:全く泡残りがない(許容範囲内)
4点:ほとんど泡残りがない(許容範囲内)
3点:やや泡残りがある(許容範囲内)
2点:かなり泡残りがある(許容範囲外)
1点:泡が増えてくる(許容範囲外)
−評価基準−
◎:4.0以上
○:3.0以上4.0未満
△:2.0以上3.0未満
×:2.0未満
<乾きやすさ>
専門パネル10名により、25℃、湿度60%RHの条件下で、各殺菌清浄剤組成物を各容器から手に1g(1プッシュ)吐出させ、手の指、及び手の甲にすり込みながら前記殺菌清浄剤組成物が乾くまでの時間を測定し、下記評価基準に基づき、「乾きやすさ」を評価した。
−評価基準−
◎:30秒間未満(許容範囲内)
○:30秒間以上60秒間未満(許容範囲内)
△:60秒間以上90秒間未満(許容範囲外)
×:90秒間以上(許容範囲外)
<殺菌力>
植物物語化粧石けん(ライオン株式会社製)で手を洗浄した後、デスクワークを3時間した、一方の手の指3本を標準寒天培地(日本製薬株式会社製)にプレーティングして使用前の菌を採取した。その後、他方の手に各殺菌清浄剤組成物を各容器から手に1g(1プッシュ)吐出させ、前記殺菌清浄剤組成物が乾くまで手指にすり込んだ後、同様の標準寒天培地(日本製薬株式会社製)に指3本をプレーティングし、前記殺菌清浄剤組成物を使用した後の菌を採取した(ストリークプレート法)。前記殺菌清浄剤組成物を使用した前後の指の菌をプレーティングした前記標準寒天培地を、37℃で24時間培養した後コロニー数を測定した。以下の式に従って、各殺菌清浄剤組成物の使用前コロニー数A、使用後コロニー数Aから減菌率を算出した。減菌率70%以上であると、殺菌力があるとし、95%以上で特に殺菌力があるとし、70%未満であると、殺菌力がないとした。
減菌率(%)={1−(A/A)}×100
下記表1及び表2に、実施例及び比較例の組成を示す。
Figure 2016014082
*1:( )内は、エチレンオキサイドの平均付加モル数を示す。
Figure 2016014082
*1:( )内は、エチレンオキサイドの平均付加モル数を示す。
Figure 2016014082
Figure 2016014082
Figure 2016014082
Figure 2016014082
Figure 2016014082
Figure 2016014082
Figure 2016014082
Figure 2016014082
Figure 2016014082
Figure 2016014082
Figure 2016014082
Figure 2016014082
なお、実施例1〜54及び比較例1〜32の殺菌清浄剤組成物で用いた原料の具体的な内容は、下記に示すとおりである。
Figure 2016014082
*1:( )内は、エチレンオキサイドの平均付加モル数を示す。
本発明の殺菌清浄剤組成物は、手に取った時の泡の保形性、泡ダレのなさ、及びエタノール臭のなさが良好であり、使用後の泡残りのなさ、乾きやすさ、及び殺菌力を向上させることができるので、例えば、手(手の平、手の指、及び手の甲)用の殺菌清浄剤組成物として好適である。また、前記殺菌清浄剤組成物は、ボディー等の身体用としても利用可能である。その適用場所としては、例えば、病院、介護施設、厨房などが挙げられ、一般家庭においても好適に用いられる。

Claims (4)

  1. (A)エタノール14.8質量%〜37質量%、
    (B)カチオン性殺菌剤、
    (C−1)シクロデキストリン0.2質量%〜3質量%、及び
    (D)ノニオン性界面活性剤0.01質量%〜0.2質量%、を含有し、
    前記(A)エタノールの含有量(質量%)と、前記(C−1)シクロデキストリンの含有量(質量%)との質量比(A/C−1)が9〜100であり、
    前記(A)エタノールの含有量(質量%)と、前記(D)ノニオン性界面活性剤の含有量(質量%)との質量比(A/D)が100〜1,700であり、
    フォーマー容器に充填してなり泡状に吐出されることを特徴とする洗い流さないタイプの殺菌清浄剤組成物。
  2. (A)エタノール14.8質量%〜37質量%、
    (B)カチオン性殺菌剤、
    (C−2)高度分岐環状デキストリン0.2質量%〜2質量%、及び
    (D)ノニオン性界面活性剤0.01質量%〜0.2質量%、を含有し、
    前記(A)エタノールの含有量(質量%)と、前記(C−2)高度分岐環状デキストリンの含有量(質量%)との質量比(A/C−2)が10〜100であり、
    前記(A)エタノールの含有量(質量%)と、前記(D)ノニオン性界面活性剤の含有量(質量%)との質量比(A/D)が100〜1,700であり、
    フォーマー容器に充填してなり泡状に吐出されることを特徴とする洗い流さないタイプの殺菌清浄剤組成物。
  3. (B)カチオン性殺菌剤が塩化ベンザルコニウムであり、
    (D)ノニオン性界面活性剤がポリオキシエチレン硬化ヒマシ油である請求項1から2のいずれかに記載の洗い流さないタイプの殺菌清浄剤組成物。
  4. (B)カチオン性殺菌剤の含有量が0.01質量%〜0.5質量%である請求項1から3のいずれかに記載の洗い流さないタイプの殺菌清浄剤組成物。
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