JP2016011641A - 過給システム - Google Patents
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Abstract
【課題】過給モードの切り替えに伴うハンチングの発生を抑制できる過給システムを提供する。
【解決手段】過給システム1は、ターボ過給機3が単独で内燃機関2を過給する単段過給モードと、ターボ過給機3及び電動過給機4の双方で内燃機関2を過給する2段過給モードとの間で過給モードを切り替える。そして、単段過給モードから2段過給モードへ切り替えるためにバイパスバルブ13を閉操作する場合と、2段過給モードから単段過給モードへ切り替えるためにバイパスバルブ13を開操作する場合との間で、バイパスバルブ13の操作に利用するパラメータの閾値が異なる。
【選択図】図1
【解決手段】過給システム1は、ターボ過給機3が単独で内燃機関2を過給する単段過給モードと、ターボ過給機3及び電動過給機4の双方で内燃機関2を過給する2段過給モードとの間で過給モードを切り替える。そして、単段過給モードから2段過給モードへ切り替えるためにバイパスバルブ13を閉操作する場合と、2段過給モードから単段過給モードへ切り替えるためにバイパスバルブ13を開操作する場合との間で、バイパスバルブ13の操作に利用するパラメータの閾値が異なる。
【選択図】図1
Description
本発明は、排気駆動されるターボ過給機と電動駆動される電動過給機とを備え、内燃機関に適用される過給システムに関する。
内燃機関に適用される過給システムとして、ターボ過給機と電動過給機とを備え、加速時におけるターボ過給機の応答遅れを電動過給によってアシストするものが知られている(特許文献1参照)。
特許文献1の過給システムは、ターボ過給機及び電動過給機の双方で内燃機関に対して過給を行う2段過給モードとターボ過給機が単独で内燃機関に対して過給を行う単段過給モードとを実施可能である。しかし、加速時ではなく定常運転時又は定常運転とみなし得る準定常運転時に2段過給モードを実施する場合に、定常運転時又は準定常運転時の状態が単段過給モードと2段過給モードとの切り替え条件付近にあるとハンチングを起こしやすい。特に、電動過給機を迂回するバイパス通路が設けられ、過給モードの切り替えに伴ってバイパスバルブによってバイパス通路を開閉する形態の場合、バイパス通路の開閉に伴って吸入空気量が直接的に変化することによって内燃機関の出力トルクの変動が生じるおそれがある。
そこで、本発明は、過給モードの切り替えに伴うハンチングの発生を抑制できる過給システムを提供することを目的とする。
本発明の過給システムは、内燃機関に適用される過給システムであって、タービンにて排気駆動されるターボ過給機と、電動駆動される電動過給機と、前記電動過給機を迂回して前記電動過給機の上流と下流とを接続するバイパス通路と、前記バイパス通路を開閉するために設けられ、前記バイパス通路を開く開位置と前記バイパス通路を閉じる閉位置との間で動作するバイパスバルブと、前記バイパスバルブが前記開位置で前記電動過給機が電動駆動停止されることにより前記ターボ過給機が単独で前記内燃機関を過給する単段過給モードと、前記バイパスバルブが前記閉位置で前記電動過給機が電動駆動されることにより前記ターボ過給機及び前記電動過給機の双方で前記内燃機関を過給する2段過給モードとの間で過給モードを切り替える過給制御手段と、を備え、前記単段過給モードから前記2段過給モードへ切り替えるために前記バイパスバルブを前記開位置から前記閉位置に操作する閉操作の場合と、前記2段過給モードから前記単段過給モードへ切り替えるために前記バイパスバルブを前記閉位置から前記開位置に操作する開操作の場合との間で、前記バイパスバルブの操作に利用するパラメータの閾値が異なるものである(請求項1)。
この過給システムによれば、過給モードを切り替えるためにバイパスバルブに対する開操作と閉操作とが異なる閾値で行われるため、定常運転時又は準定常運転時にバイパスバルブの開操作と閉操作とが頻発するハンチングの発生を抑制できる。
本発明の過給システムの一態様において、前記内燃機関の運転状態の時間的変化が所定範囲内にある定常運転時又は準定常運転時において、前記単段過給モードから前記2段過給モードへ切り替えるために前記バイパスバルブを前記開位置から前記閉位置に操作する閉操作の場合と、前記2段過給モードから前記単段過給モードへ切り替えるために前記バイパスバルブを前記閉位置から前記開位置に操作する開操作の場合との間で、前記バイパスバルブの操作に利用するパラメータの閾値が異なってもよい(請求項2)。この態様によれば、定常運転時又は準定常運転時の場合に限って過給モードを切り替えるためにバイパスバルブに対する開操作と閉操作とが異なる閾値で行われる。このため、定常運転時又は準定常運転時にバイパスバルブの開操作と閉操作とが頻発するハンチングの発生を抑制できる。そして、定常運転時又は準定常運転時以外の運転状態では運転状態に適した制御を採用できる。
本発明の過給システムの一態様において、前記パラメータは、前記内燃機関の回転速度、吸入空気量、又は過給圧であり、前記バイパスバルブの前記開操作を実施する前記パラメータの閾値は、前記バイパスバルブの前記閉操作を実施する前記パラメータの閾値よりも小さくてもよい(請求項3)。この態様によれば、バイパスバルブの閉操作が実施されて単段過給モードから2段過給モードに移行した場合、閉操作が実施される閾値にパラメータの値が到達してもバイパスバルブの開操作は実施されずに2段過給モードが維持される。そして、閉操作が実施される閾値よりも小さな閾値にパラメータの値が到達してからバイパスバルブの開操作が実施されて2段過給モードから単段過給モードへ移行する。したがって、バイパスバルブの開操作と閉操作とが頻発することを抑制できる。
本発明の過給システムの一態様において、前記過給制御手段は、前記2段過給モードによる運転が、前記バイパスバルブの前記開操作を実施する前記パラメータの閾値と前記バイパスバルブの前記閉操作を実施する前記パラメータの閾値との間で所定時間以上継続した場合に、前記電動過給機の電動駆動停止を実施するとともに前記バイパスバルブの前記開操作を実施してもよい(請求項4)。この態様によれば、2段過給モードによる運転が2つの閾値間で長時間継続することが回避されるので、電動過給機の電動駆動による電力消費量を低減できる。
本発明の過給システムの一態様において、前記ターボ過給機の前記タービンを迂回して前記タービンの上流と下流とを接続するタービンバイパス通路と、前記タービンバイパス通路に設けられて前記タービンバイパス通路を全閉する位置から全開する位置までの間で開度変更可能なウェストゲートバルブとを更に備え、前記過給制御手段は、前記2段過給モードによる運転が、前記バイパスバルブの前記開操作を実施する前記パラメータの閾値と前記バイパスバルブの前記閉操作を実施する前記パラメータの閾値との間で実施されている場合に、前記ウェストゲートバルブを操作することにより過給圧を調整してもよい(請求項5)。この態様によれば、2段過給モードによる運転が2つの閾値間で実施されている場合にウェストゲートバルブの操作によって過給圧を調整できる。
本発明の過給システムの一態様において、前記ターボ過給機の前記タービンを迂回して前記タービンの上流と下流とを接続するタービンバイパス通路と、前記タービンバイパス通路に設けられて前記タービンバイパス通路を全閉する位置から全開する位置までの間で開度変更可能なウェストゲートバルブとを更に備え、前記過給制御手段は、前記2段過給モードによる運転が、前記バイパスバルブの前記開操作を実施する前記パラメータの閾値と前記バイパスバルブの前記閉操作を実施する前記パラメータの閾値との間で実施されている場合に、前記タービンバイパス通路を全閉する位置に前記ウェストゲートバルブを操作する状態に維持しつつ、前記電動過給機を操作することにより過給圧を調整してもよい(請求項6)。この態様によれば、2段過給モードによる運転が2つの閾値間で実施されている場合にタービンバイパス通路を全閉することによって電動過給機による過給配分を増加させつつ電動過給機の操作によって過給圧を調整できる。
この態様において、前記過給制御手段は、前記タービンバイパス通路を全閉する位置に前記ウェストゲートバルブを操作する状態が所定時間以上継続した場合に、電動過給機の回転速度を上昇させるとともに、その回転速度の上昇に伴う過給圧の上昇が相殺されるように前記ウェストゲートバルブの開度を開き側に操作してから、前記電動過給機の電動駆動停止及びバイパスバルブの開操作を同時に実施してもよい(請求項7)。この態様によれば、電動過給機の回転速度の上昇に伴う過給圧の上昇が相殺されるので内燃機関の出力トルクの変動を抑えつつ、電動過給機の電動駆動停止及びバイパスバルブの開操作が同時に実施されることによって過給モードを2段過給モードから単段過給モードへ切り替えることができる。
以上説明したように、本発明の過給システムによれば、過給モードを切り替えるためにバイパスバルブに対する開操作と閉操作とが異なる閾値で行われるため、定常運転時又は準定常運転時にバイパスバルブの開操作と閉操作とが頻発するハンチングの発生を抑制できる。
(第1の形態)
図1に示すように、過給システム1は内燃機関2に適用されている。内燃機関2は不図示の自動車の走行用動力源として搭載された火花点火型の内燃機関として構成されている。過給システム1は内燃機関2に対して過給するターボ過給機3と電動過給機4とを備えている。ターボ過給機3はタービン3a及びコンプレッサ3bを有し、内燃機関2の排気を受けたタービン3aにて排気駆動される。電動過給機4は電動モータ4a及びコンプレッサ4bを有し、電動モータ4aにて電動駆動される。電動モータ4aはバッテリ5に接続され、バッテリ5の電力が電動モータ4aの駆動電力として用いられている。
図1に示すように、過給システム1は内燃機関2に適用されている。内燃機関2は不図示の自動車の走行用動力源として搭載された火花点火型の内燃機関として構成されている。過給システム1は内燃機関2に対して過給するターボ過給機3と電動過給機4とを備えている。ターボ過給機3はタービン3a及びコンプレッサ3bを有し、内燃機関2の排気を受けたタービン3aにて排気駆動される。電動過給機4は電動モータ4a及びコンプレッサ4bを有し、電動モータ4aにて電動駆動される。電動モータ4aはバッテリ5に接続され、バッテリ5の電力が電動モータ4aの駆動電力として用いられている。
ターボ過給機3のコンプレッサ3bは吸気通路6に、タービン3aは排気通路7にそれぞれ設けられている。コンプレッサ3bの下流側の吸気通路6には、加圧された空気を冷却するインタークーラ8と、空気流量を調整するスロットルバルブ10とが設けられている。スロットルバルブ10の下流には内燃機関2の過給圧(吸気圧)に応じた信号を出力する圧力センサ11が設けられている。電動過給機4のコンプレッサ4bはターボ過給機3のコンプレッサ3bの上流側の吸気通路6に設けられている。吸気通路6には、電動過給機4を迂回して電動過給機4の上流と下流とを接続するバイパス通路12が設けられている。バイパス通路12には、バイパス通路12を開閉するためのバイパスバルブ13が設けられている。バイパスバルブ13はバイパス通路12を開く開位置とバイパス通路12を閉じる閉位置との間で動作する。バイパス通路12の下流側の接続位置は電動過給機4のコンプレッサ4bとターボ過給機3のコンプレッサ3bとの間に設定されている。一方、バイパス通路12の上流側の接続位置は電動過給機4のコンプレッサ4bとエアーフローメータ14との間に設定されている。エアーフローメータ14は吸入空気量に応じた信号を出力する周知のセンサである。
内燃機関2の過給圧を調整するため、過給システム1にはターボ過給機3のタービン3aを迂回してタービン3aの上流と下流とを接続するタービンバイパス通路15と、タービンバイパス通路15を流れる排気流量を調整するウェストゲートバルブ16とが設けられている。ウェストゲートバルブ16はタービンバイパス通路15を全閉する位置から全開する位置までの間で開度変更できる電磁駆動バルブとして構成されていて、アクティブウェストゲートバルブと呼ばれることがある。ウェストゲートバルブ16の開度を変更することによってタービンバイパス通路15及びタービン3aを流れる排気の流量を変更できる。これにより、コンプレッサ3bの出力が変更されるので内燃機関2の過給圧を調整できる。
過給システム1には内燃機関2を制御するためのコンピュータとして構成されたエンジンコントロールユニット(ECU)20が設けられている。ECU20は内燃機関2の点火時期や燃料噴射量等の運転パラメータを適正に制御する他に、本発明に関連して過給システム1に対する制御も実施する。ECU20には各種の制御の実施に必要な情報を得るために多数のセンサからの信号が入力される。本発明に関連するセンサとしては、上述した圧力センサ11やエアーフローメータ14の他に、内燃機関2の回転速度に応じた信号を出力するクランク角センサ21やバッテリ5の蓄電率に応じた信号を出力するSOCセンサ22等が設けられており、これらのセンサからの信号はECU20に入力される。
ECU20は、過給システム1の過給モードを単段過給モードと2段過給モードとの間で切り替える。単段過給モードはバイパスバルブ13が開位置で電動過給機4が電動駆動停止されることによりターボ過給機3が単独で内燃機関2を過給する過給モードである。一方、2段過給モードはバイパスバルブ13が閉位置で電動過給機4が電動駆動されることによりターボ過給機3及び電動過給機4の双方で内燃機関2を過給する過給モードである。
これらの過給モードの切り替えについては、内燃機関2の運転状態に適した制御が採用される。例えば、内燃機関2の運転状態の時間的変化、すなわち回転速度や車速の時間的変化が所定範囲を超える過渡運転時において、目標過給圧と実過給圧との偏差が所定基準を超えた場合には、ターボ過給機3の過給応答遅れを解消するために電動過給機4の電動駆動が実施されて単段過給モードから2段過給モードへの過給モードの切り替えが実施される。また、無過給状態でアクセルペダルが踏み込まれた瞬間から2段過給モードを開始し、目標過給圧に近づいたら2段過給モードから単段過給モード切り替えることも過渡運転時に実施される。これらの過渡運転時においては、目標過給圧と実過給圧との偏差が低下する方向にウェストゲートバルブ16の開度をフィードバック制御することによって過給圧を調整している。
一方、内燃機関2の運転状態の時間的変化が所定範囲内にある定常運転時又は準定常運転時における過給モードの切り替えは、例えば図2に示した過給モード切り替えマップに基づいて実施される。定常運転時又は準定常運転時と過渡運転時とを区別する所定範囲は内燃機関2の特性に応じて適宜に設定されている。図2の切り替えマップには、内燃機関2の回転速度(エンジン回転速度)とトルク(過給圧)とで定義された2本の切り替えラインLa、Lbが設定されている。一方の切り替えラインLaは、単段過給モードから2段過給モードへ切り替える場合に用いられる。他方の切り替えラインLbは切り替えラインLaよりも低回転速度・低トルク(低過給圧)側に設定されていて、2段過給モードから単段過給モードへ切り替える場合に用いられる。すなわち、本形態の過給システム1は、過給モードの切り替え方向によって過給モードの切り替えに用いる閾値が異なっている。換言すれば、過給モードの切り替えに関してヒステリシスが設定されている。
図2に示したように、内燃機関2の運転状態が実線の矢印に沿って変化した場合、切り替えラインLaに到達した状態(1)でバイパスバルブ13が開位置から閉位置に切り替えられて2段過給モードへ移行する。その後、再び切り替えラインLaに到達した状態(2)では2段過給モードが維持されたまま、切り替えラインLbに到達した状態(3)でバイパスバルブ13が閉位置から開位置に切り替えられて単段過給モードに移行する。過給モードの切り替えに関してこのようなヒステリシスが設定されているため、定常運転時又は準定常運転時でトルク(過給圧)が変化する状況でもバイパスバルブ13の開閉が頻発して吸入空気量の変動が頻繁に起こるハンチングを抑制できる。
次に、ECU20が実施する本形態の具体的処理について図3及び図4を参照しながら説明する。なお、以下に説明する各形態の制御では、バイパスバルブ13の操作のために用いるパラメータの一例として過給圧を用いているが、本形態の制御を図2で説明したように過給圧とともにエンジン回転速度をパラメータとして用いた形態に変更することも可能である。
図3の制御ルーチンのプログラムはECU20に保持されており適時に読み出されて所定間隔で繰り返し実行される。ステップS1において、ECU20は圧力センサ11の信号を参照し、現在の過給圧Pが、閾値P0からヒステリシスαを減じたもの(P0−α)以下か否かを判定する。P0は単段過給モードから2段過給モードへ切り替えるためにバイパスバルブ13の閉操作を実施する閾値に相当し、P0−αは2段過給モードから単段過給モードへ切り替えるためにバイパスバルブ13の開操作を実施する閾値に相当する。過給圧PがP0−α以下の場合はステップS2に進み、そうでない場合はステップS5に進む。
ステップS2において、ECU20はバイパスバルブ13を開位置に制御する。ステップS3において、ECU20はスロットルバルブ10及びウェストゲートバルブ16のそれぞれの開度を制御することによって過給圧を目標値に制御する。なお、過給圧の目標値は図3の制御ルーチンと並行して実施される制御ルーチン(不図示)に基づいて内燃機関2の回転速度や負荷等のパラメータに応じて逐次計算されている。次に、ステップS4において、ECU20は、現在の過給モードの状態を管理する管理フラグFを、単段過給モードを意味する「0」に設定する。
ステップS5において、ECU20は、過給圧PがP0−αよりも大きく、かつP0よりも小さいか否かを判定する。すなわち、ECU20は過給圧Pがヒステリシス(不感帯)の範囲内に存在するか否かを判定する。過給圧PがP0−αよりも大きく、かつP0よりも小さい場合はステップS6に進み、そうでない場合つまり過給圧Pが閾値P0に達した場合はステップS9に進む。
ステップS6において、ECU20は現在の過給モードが単段過給モードであるか否か、すなわちF=0か否かを判定する。単段過給モードである場合はステップS3に進み、そうでない場合、つまり2段過給モードの場合はステップS7に進む。
ステップS7において、ECU20は、エアーフローメータ14の信号に基づいて吸入空気量を取得し、その吸入空気量に基づいて電動過給機4を吸気抵抗とならない程度のアイドル回転速度に維持されるように制御する。ステップS8において、ECU20はウェストゲートバルブ16の開度を開き側に制御して過給圧を調整する。
ステップS9において、ECU20はバイパスバルブ13を閉位置に制御する。ステップS10において、ECU20はウェストゲートバルブ16を全閉状態に制御する。ステップS11において、ECU20は電動過給機4を操作して過給圧を制御する。ステップS12において、ECU20は管理フラグFを、2段過給モードを意味する「1」に設定する。
図3の制御ルーチンを実施した制御結果の一例を図4のタイミングチャートに基づいて説明する。図4に示したように、時刻t0からスロットルバルブ10の開度がほぼ一定となり、定常状態又は準定常状態となる。その後、ウェストゲートバルブ16の開度が閉じ側に制御されつつ過給圧Pが上昇する。時刻t1で過給圧Pが閾値P0に達すると、バイパスバルブ13が開位置から閉位置へ閉操作されて時刻t3まで閉位置に維持される(図3のステップS9参照)。そして、電動過給機4が電動駆動されることによって過給モードが2段過給モードに移行する。なお、電動過給機4の電動駆動の開始時期は、電動過給機4による過給の応答遅れを考慮して過給圧PがP0に到達する時刻t1よりも少し前に設定されている。
過給圧Pが時刻t1で閾値P0を超えてから減少に転じた後に時刻t2で閾値P0よりも小さくなると、過給圧Pが時刻t3でP0−αに到達するまで電動過給機4が吸気抵抗とならない程度のアイドル回転速度に制御される(図3のステップS7参照)。同時に、ウェストゲートバルブ16が全閉から開き側に操作されることにより過給圧が調整される(図3のステップS8参照)。時刻t3において、過給圧PがP0−αに到達すると、バイパスバルブ13が閉位置から開位置へ開操作され(図3のステップS2参照)、同時に電動過給機4が電動駆動停止されて過給モードが2段過給モードから単段過給モードに移行する。
第1の形態によれば、過給モードを単段過給モードから2段過給モードへ切り替えるためにバイパスバルブ13を開位置から閉位置へ操作する閉操作が閾値P0で行われる一方で、過給モードを2段過給モードから単段過給モードへ切り替えるためにバイパスバルブ13を閉位置から開位置へ操作する開操作が閾値P0−αで行われていて、バイパスバルブ13に対する開操作と閉操作とが異なる閾値で行われている。そのため、定常運転時又は準定常運転時にバイパスバルブ13の開操作と閉操作とが頻発するハンチングの発生を抑制できる。第1の形態において、ECU20は図3の制御ルーチンを実行することにより本発明に係る過給制御手段として機能する。
(第2の形態)
次に、本発明の第2の形態を図5及び図6を参照しながら説明する。第2の形態は制御内容を除いて第1の形態と共通するので、第2の形態の物理的構成については図1が参照され、物理的構成の説明は第1の形態についての説明が援用される。
次に、本発明の第2の形態を図5及び図6を参照しながら説明する。第2の形態は制御内容を除いて第1の形態と共通するので、第2の形態の物理的構成については図1が参照され、物理的構成の説明は第1の形態についての説明が援用される。
図5の制御ルーチンのプログラムはECU20に保持されており適時に読み出されて所定間隔で繰り返し実行される。ステップS21において、ECU20は圧力センサ11の信号を参照し、現在の過給圧Pが、閾値P0からヒステリシスαを減じたもの(P0−α)以下か否かを判定する。過給圧PがP0−α以下の場合はステップS22に進み、そうでない場合はステップS25に進む。
ステップS22において、ECU20はバイパスバルブ13を開位置に制御する。ステップS23において、ECU20はスロットルバルブ10及びウェストゲートバルブ16のそれぞれの開度を制御することによって過給圧を目標値に制御する。次に、ステップS24において、ECU20は、管理フラグFを、単段過給モードを意味する「0」に設定する。
ステップS25において、ECU20は、過給圧PがP0−αよりも大きく、かつP0よりも小さいか否かを判定する。過給圧PがP0−αよりも大きく、かつP0よりも小さい場合はステップS26に進み、そうでない場合つまり過給圧Pが閾値P0に達した場合はステップS27に進む。
ステップS26において、ECU20は現在の過給モードが単段過給モードであるか否か、すなわちF=0か否かを判定する。単段過給モードである場合はステップS23に進み、そうでない場合、つまり2段過給モードの場合はステップS27に進む。
ステップS27において、ECU20はバイパスバルブ13を閉位置に制御する。ステップS28において、ECU20はウェストゲートバルブ16の開度を全閉状態に制御する。ステップS29において、ECU20は電動過給機4を操作して過給圧を制御する。ステップS30において、ECU20は管理フラグFを、2段過給モードを意味する「1」に設定する。
図5の制御ルーチンを実施した制御結果の一例を図6のタイミングチャートに基づいて説明する。図6に示したように、時刻t0からスロットルバルブ10の開度(スロットル開度)がほぼ一定となり、定常状態又は準定常状態となる。その後、ウェストゲートバルブ16が閉じ側に制御されることによって過給圧Pが上昇する。時刻t1で過給圧Pが閾値P0に達すると、バイパスバルブ13が開位置から閉位置へ閉操作されて時刻t3まで閉位置に維持される(図5のステップS27参照)。そして、電動過給機4が電動駆動されることによって過給モードが2段過給モードに移行する。なお、電動過給機4の電動駆動の開始時期は、電動過給機4による過給の応答遅れを考慮して過給圧PがP0に到達する時刻t1よりも少し前に設定されている。
過給圧Pが時刻t1で閾値P0を超えて2段過給モードに移行した後は、過給圧Pが時刻t3でP0−αに達するまでウェストゲートバルブ16が全閉状態に維持されていて、その間に電動過給機4が吸気抵抗となるように電動過給機4にて過給圧が制御される(図5のステップS29参照)。時刻t3において、過給圧PがP0−αに到達すると、バイパスバルブ13が閉位置から開位置へ開操作され(図5のステップS22参照)、同時に電動過給機4が電動駆動停止されて過給モードが2段過給モードから単段過給モードに移行する。
第2の形態によれば、第1の形態と同様にバイパスバルブ13に対する開操作と閉操作とが異なる閾値で行われているので、定常運転時又は準定常運転時にバイパスバルブ13の開操作と閉操作とが頻発するハンチングの発生を抑制できる。また、第1の形態では電動過給機4をアイドル回転速度に維持する制御を行ったが、第2の形態では電動過給機4をアイドル回転速度に維持する制御を行わずに、ウェストゲートバルブ16を全閉状態に維持しつつ電動過給機4が吸気抵抗となるように制御している。このため、電動過給機4の消費電力を抑えることができる。第2の形態において、ECU20は図5の制御ルーチンを実行することにより本発明に係る過給制御手段として機能する。
(第3の形態)
次に、本発明の第3の形態を図7及び図8を参照しながら説明する。第3の形態は制御内容を除いて第1の形態と共通するので、第3の形態の物理的構成については図1が参照され、物理的構成の説明は第1の形態についての説明が援用される。
次に、本発明の第3の形態を図7及び図8を参照しながら説明する。第3の形態は制御内容を除いて第1の形態と共通するので、第3の形態の物理的構成については図1が参照され、物理的構成の説明は第1の形態についての説明が援用される。
図7の制御ルーチンのプログラムはECU20に保持されており適時に読み出されて所定間隔で繰り返し実行される。ステップS31において、ECU20は圧力センサ11の信号を参照し、現在の過給圧Pが、閾値P0からヒステリシスαを減じたもの(P0−α)以下か否かを判定する。過給圧PがP0−α以下の場合はステップS32に進み、そうでない場合はステップS35に進む。
ステップS32において、ECU20はバイパスバルブ13を開位置に制御する。ステップS33において、ECU20はスロットルバルブ10及びウェストゲートバルブ16のそれぞれの開度を制御することによって過給圧を目標値に制御する。次に、ステップS34において、ECU20は、管理フラグFを、単段過給モードを意味する「0」に設定する。
ステップS35において、ECU20は、過給圧PがP0−αよりも大きく、かつP0よりも小さいか否かを判定する。過給圧PがP0−αよりも大きく、かつP0よりも小さい場合はステップS36に進み、そうでない場合つまり過給圧Pが閾値P0に達した場合はステップS43に進む。
ステップS36において、ECU20は現在の過給モードが単段過給モードであるか否か、すなわちF=0か否かを判定する。単段過給モードである場合はステップS32に進み、そうでない場合、つまり2段過給モードの場合はステップS37に進む。
ステップS37において、ECU20は、エアーフローメータ14の信号に基づいて吸入空気量を取得し、その吸入空気量に基づいて電動過給機4を吸気抵抗とならない程度のアイドル回転速度に維持されるように制御する。ステップS38において、ECU20はウェストゲートバルブ16の開度を開き側に制御して過給圧を調整する。
ステップS39において、ECU20は内蔵のタイマーをオンして時間を計測する。ステップS40において、ECU20はタイマーをオンしてから所定時間経過したか否かを判定し、所定時間経過した場合はステップS41に進み、そうでない場合はステップS45に進む。この所定時間は適宜に設定してよいが、SOCセンサ22の信号を参照してバッテリ7の蓄電率を取得し、その蓄電率が高いほど長くなるように所定時間を逐次設定してよい。これにより、電力消費を低減する必要性に応じた時間設定が可能となる。
ステップS41において、ECU20は電動過給機4の回転速度を所定値まで上昇させる。そして、ステップS42において、ECU20は電動過給機4の回転速度の上昇に伴う過給圧の上昇が相殺されるようにウェストゲートバルブ16を開き側に操作する。
ステップS43において、ECU20はバイパスバルブ13を閉位置に制御する。ステップS44において、ECU20は電動過給機4を操作して過給圧を制御する。ステップS45において、ECU20は管理フラグFを、2段過給モードを意味する「1」に設定する。
図7の制御ルーチンを実施した制御結果の一例を図8のタイミングチャートに基づいて説明する。図8に示したように、時刻t0からスロットルバルブ10の開度(スロットル開度)がほぼ一定となり、定常状態又は準定常状態となる。その後、ウェストゲートバルブ16が閉じ側に制御されることによって過給圧Pが上昇する。時刻t1で過給圧Pが閾値P0に達すると、バイパスバルブ13が開位置から閉位置へ閉操作されて時刻t3まで閉位置に維持される(図7のステップS43参照)。そして、電動過給機4が電動駆動されることによって過給モードが2段過給モードに移行する。なお、電動過給機4の電動駆動の開始時期は、電動過給機4による過給の応答遅れを考慮して過給圧PがP0に到達する時刻t1よりも少し前に設定されている。
過給圧Pが時刻t1で閾値P0を超えてから減少に転じた後に時刻t2で閾値P0に達するとタイマーがオンされる(図7のステップS39参照)。そして、過給圧PがP0とP0−αのとの間に留まって時刻t3で所定時間経過すると、電動過給機4の回転速度が上昇され、その回転速度の上昇に伴う過給圧の上昇が相殺されるようにウェストゲートバルブ16が開き側に制御される。そして、時刻t4において、バイパスバルブ13が閉位置から開位置へ開操作され(図7のステップS32参照)、同時に電動過給機4が電動駆動停止されて過給モードが2段過給モードから単段過給モードに移行する。
第3の形態によれば、第1の形態と同様にバイパスバルブ13に対する開操作と閉操作とが異なる閾値で行われているので、定常運転時又は準定常運転時にバイパスバルブ13の開操作と閉操作とが頻発するハンチングの発生を抑制できる。また、過給圧PがP0とP0−αとの間にある2段過給モードによる運転が所定時間以上継続した場合には、2段過給モードから単段過給モードへ切り替えられる。これにより、電動過給機4の電動駆動が長時間継続することが回避されるので、電動過給機4の電動駆動による電力消費量を低減できる。しかも、この場合には、電動過給機4の回転速度を上昇させるとともに、その回転速度の上昇に伴う過給圧の上昇が相殺されるようにウェストゲートバルブ16の開度が開き側に操作されてから電動過給機4の電動駆動停止及びバイパスバルブ13の開操作が同時に実施される。これにより、電動過給機4の回転速度の上昇に伴う過給圧の上昇が相殺されるので内燃機関2の出力トルクの変動を抑えつつ過給モードを2段過給モードから単段過給モードへ切り替えることができる。第3の形態において、ECU20は図7の制御ルーチンを実行することにより本発明に係る過給制御手段として機能する。
本発明は上記各形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内において種々の形態にて実施できる。上記各形態では、バイパスバルブの操作に用いるパラメータとして過給圧を採用したが、過給圧の代りに内燃機関の回転速度又は吸入空気量に変更することもできる。さらに、図2に示したように、これらの物理量を組み合わせたものをパラメータとして用いることもできる。
上記各形態では、ターボ過給機のタービンを迂回するタービンバイパス通路とウェストゲートバルブとが設けられていて、ウェストゲートバルブの操作によって過給圧を制御しているが、本発明はタービンバイパス通路及びウェストゲートバルブが設けられていない形態で実施することも可能である。
上記各形態では火花点火型の内燃機関に本発明が適用されているが、圧縮自着火型の内燃機関に対しても本発明を適用することができる。
1 過給システム
2 内燃機関
3 ターボ過給機
3a タービン
4 電動過給機
12 バイパス通路
13 バイパスバルブ
16 ウェストゲートバルブ
20 ECU(過給制御手段)
2 内燃機関
3 ターボ過給機
3a タービン
4 電動過給機
12 バイパス通路
13 バイパスバルブ
16 ウェストゲートバルブ
20 ECU(過給制御手段)
Claims (7)
- 内燃機関に適用される過給システムであって、
タービンにて排気駆動されるターボ過給機と、
電動駆動される電動過給機と、
前記電動過給機を迂回して前記電動過給機の上流と下流とを接続するバイパス通路と、
前記バイパス通路を開閉するために設けられ、前記バイパス通路を開く開位置と前記バイパス通路を閉じる閉位置との間で動作するバイパスバルブと、
前記バイパスバルブが前記開位置で前記電動過給機が電動駆動停止されることにより前記ターボ過給機が単独で前記内燃機関を過給する単段過給モードと、前記バイパスバルブが前記閉位置で前記電動過給機が電動駆動されることにより前記ターボ過給機及び前記電動過給機の双方で前記内燃機関を過給する2段過給モードとの間で過給モードを切り替える過給制御手段と、を備え、
前記単段過給モードから前記2段過給モードへ切り替えるために前記バイパスバルブを前記開位置から前記閉位置に操作する閉操作の場合と、前記2段過給モードから前記単段過給モードへ切り替えるために前記バイパスバルブを前記閉位置から前記開位置に操作する開操作の場合との間で、前記バイパスバルブの操作に利用するパラメータの閾値が異なることを特徴とする過給システム。 - 前記内燃機関の運転状態の時間的変化が所定範囲内にある定常運転時又は準定常運転時において、前記単段過給モードから前記2段過給モードへ切り替えるために前記バイパスバルブを前記開位置から前記閉位置に操作する閉操作の場合と、前記2段過給モードから前記単段過給モードへ切り替えるために前記バイパスバルブを前記閉位置から前記開位置に操作する開操作の場合との間で、前記バイパスバルブの操作に利用するパラメータの閾値が異なる請求項1の過給システム。
- 前記パラメータは、前記内燃機関の回転速度、吸入空気量、又は過給圧であり、
前記バイパスバルブの前記開操作を実施する前記パラメータの閾値は、前記バイパスバルブの前記閉操作を実施する前記パラメータの閾値よりも小さい請求項1又は2に記載の過給システム。 - 前記過給制御手段は、前記2段過給モードによる運転が、前記バイパスバルブの前記開操作を実施する前記パラメータの閾値と前記バイパスバルブの前記閉操作を実施する前記パラメータの閾値との間で所定時間以上継続した場合に、前記電動過給機の電動駆動停止を実施するとともに前記バイパスバルブの前記開操作を実施する請求項1〜3のいずれか一項に記載の過給システム。
- 前記ターボ過給機の前記タービンを迂回して前記タービンの上流と下流とを接続するタービンバイパス通路と、前記タービンバイパス通路に設けられて前記タービンバイパス通路を全閉する位置から全開する位置までの間で開度変更可能なウェストゲートバルブとを更に備え、
前記過給制御手段は、前記2段過給モードによる運転が、前記バイパスバルブの前記開操作を実施する前記パラメータの閾値と前記バイパスバルブの前記閉操作を実施する前記パラメータの閾値との間で実施されている場合に、前記ウェストゲートバルブを操作することにより過給圧を調整する請求項1〜4のいずれか一項に記載の過給システム。 - 前記ターボ過給機の前記タービンを迂回して前記タービンの上流と下流とを接続するタービンバイパス通路と、前記タービンバイパス通路に設けられて前記タービンバイパス通路を全閉する位置から全開する位置までの間で開度変更可能なウェストゲートバルブとを更に備え、
前記過給制御手段は、前記2段過給モードによる運転が、前記バイパスバルブの前記開操作を実施する前記パラメータの閾値と前記バイパスバルブの前記閉操作を実施する前記パラメータの閾値との間で実施されている場合に、前記タービンバイパス通路を全閉する位置に前記ウェストゲートバルブを操作する状態に維持しつつ、前記電動過給機を操作することにより過給圧を調整する請求項1〜4のいずれか一項に記載の過給システム。 - 前記過給制御手段は、前記タービンバイパス通路を全閉する位置に前記ウェストゲートバルブを操作する状態が所定時間以上継続した場合に、電動過給機の回転速度を上昇させるとともに、その回転速度の上昇に伴う過給圧の上昇が相殺されるように前記ウェストゲートバルブの開度を開き側に操作してから、前記電動過給機の電動駆動停止及びバイパスバルブの開操作を同時に実施する請求項6に記載の過給システム。
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Legal Events
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