JP2016011624A - コンポジット推進薬 - Google Patents
コンポジット推進薬 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016011624A JP2016011624A JP2014133256A JP2014133256A JP2016011624A JP 2016011624 A JP2016011624 A JP 2016011624A JP 2014133256 A JP2014133256 A JP 2014133256A JP 2014133256 A JP2014133256 A JP 2014133256A JP 2016011624 A JP2016011624 A JP 2016011624A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- composite propellant
- parts
- particles
- hydroxyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Abstract
【解決手段】コンポジット推進薬は、過塩素酸アンモニウムと、金属粉末と、バインダーとを含有する。上記バインダーは、数平均分子量が2000〜4000であり、1分子中の平均水酸基数が2.2〜2.6である水酸基末端液状ポリブタジエンと、ヘキサメチレンジイソシアネート系硬化剤とを主成分とする。この構成では、ヘキサメチレンジイソシアネート系硬化剤を用いることにより、汎用品である水酸基末端液状ポリブタジエンを良好に硬化させることができるようになる。これにより、安価で良好な特性を有するコンポジット推進薬を提供することができる。
【選択図】なし
Description
上記バインダーは、数平均分子量が2000〜4000であり、1分子中の平均水酸基数が2.2〜2.6である水酸基末端液状ポリブタジエンと、ヘキサメチレンジイソシアネート系硬化剤とを主成分とする。
この構成では、ヘキサメチレンジイソシアネート系硬化剤を用いることにより、汎用品である水酸基末端液状ポリブタジエンを良好に硬化させることができる。これにより、良好な伸び特性を有するコンポジット推進薬を安価で製造可能となる。
上記過塩素酸アンモニウムの含有量が50〜88重量部であり、
上記金属粉末の含有量が2〜25重量部であり
上記バインダーの含有量が10〜35重量部であってもよい。
この構成では、特に良好な特性を有するコンポジット推進薬が得られる。
上記ヘキサメチレンジイソシアネート系硬化剤が、ビウレット体のヘキサメチレンジイソシアネートを含んでもよい。
この構成により、汎用品である水酸基末端液状ポリブタジエンを特に良好に硬化させることができるようになる。
この構成では、燃焼時のエネルギー効率の良好なコンポジット推進薬が得られる。
メディアン径10〜50μmの第1の粒子と、
メディアン径150〜250μmの第2の粒子と、
メディアン径350〜500μmの第3の粒子と、を含んでいてもよい。
上記第1の粒子と上記第2の粒子と上記第3の粒子との含有量の合計を100重量部とすると、
上記第1の粒子の含有量が5〜20重量部であり、
上記第2の粒子の含有量が20〜40重量部であり、
上記第3の粒子の含有量が50〜80重量部であってもよい。
この構成では、酸化剤である過塩素酸アンモニウムの嵩密度が大きくなるため、燃焼時に酸素が良好に供給されるコンポジット推進薬が得られる。
以下、本実施形態に係るコンポジット推進薬の各構成について詳細に説明する。
本実施形態に係るコンポジット推進薬では、酸化剤として、酸素の供給性能に優れる過塩素酸アンモニウムが用いられる。
本実施形態に係るコンポジット推進薬では、助燃剤として、燃焼時のエネルギー効率が良好な金属粉末が用いられる。金属粉末は、特定の種類に限定されない。しかし、金属粉末は、取り扱いの容易さの観点から、マグナリウムとアルミニウムとのうちの少なくとも一方を含むことが好ましい。
本実施形態に係るコンポジット推進薬では、燃料成分として、バインダーが用いられる。コンポジット推進薬の製造に用いられる硬化前のバインダーには、樹脂成分と、硬化剤とが含まれる。樹脂成分は、主として、汎用品である水酸基末端液状ポリブタジエンにより構成される。また、硬化前のバインダーには、各種添加剤が含まれていてもよい。
まず、一般的なコンポジット推進薬に用いられる、数平均分子量が2600〜3000であり、1分子中の平均水酸基数が2〜2.2個である水酸基末端液状ポリブタジエンについて説明する。
本実施形態に係るコンポジット推進薬では、一般的なコンポジット推進薬とは異なり、多官能成分が多く含まれる汎用品である水酸基末端液状ポリブタジエンを精製することなく用いる。これにより、本実施形態に係るコンポジット推進薬は、一般的なコンポジット推進薬とは異なり、安価で製造可能となる。
本実施形態では、汎用品である水酸基末端液状ポリブタジエンを硬化させる硬化剤として、架橋点間の平均分子量を高分子化可能な、ヘキサメチレンジイソシアネート系硬化剤を用いる。水酸基末端液状ポリブタジエンは、ヘキサメチレンジイソシアネート系硬化剤によって硬化させられると、良好な伸び特性を有する樹脂となる。
バインダー成分としての添加剤は、バインダーを所望の物性とするために添加される。添加剤としては、例えば、可塑剤、ポリマー鎖延長剤、結合剤、架橋剤などが挙げられる。
その他、コンポジット推進薬に求められる伸び特性に応じ、添加剤が添加されてもよい。添加剤としては、例えば、燃焼速度調整剤、老化防止剤、硬化触媒、振動燃焼抑制剤が挙げられる。
老化防止剤としては、例えば、2,2'−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、フェニル−β−ナフチルアミン、ジフェニルアミンとアセトンの反応生成物(ノンフレックスBA、精工化学社製)などが採用可能である。
硬化触媒としては、例えば、スズ化合物、ビスマス化合物、チタン化合物、ジルコニウム化合物等の金属化合物などが採用可能である。
振動燃焼抑制剤としては、例えば、炭化ジルコニウム、酸化ジルコニウムなどが採用可能である。
以下のコンポジット推進薬の製造例では、いずれの実施例及び比較例でも全原料の量を500重量部とした。
各実施例及び比較例に係るコンポジット推進薬を、社団法人火薬学会の火薬学会規格(V)プロペラント計測方法に記載の単軸引張計測方法により、50mm/分、試験温度20℃にて引っ張り試験を行い、最大応力[kg・f/cm2]、最大応力時の歪み(伸び)[%]、及び弾性率[kg・f/cm2]を測定した。
水酸基末端液状ポリブタジエン(HTPB)は、数平均分子量2800、1分子中の水酸基数2.32の汎用品である。水酸基末端液状ポリブタジエンの量は55.00重量部である。硬化剤は、ヘキサメチレンジイソシアネートのアロファネート体(三井化学製タケネートD−178NL)である。硬化剤の量は9.00重量部である。
水酸基末端液状ポリブタジエン(HTPB)は、数平均分子量2800、1分子中の水酸基数2.32の汎用品である。水酸基末端液状ポリブタジエンの量は56.40重量部である。硬化剤は、ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット体(三井化学製D−165N)である。硬化剤の量は7.60重量部である。
水酸基末端液状ポリブタジエン(HTPB)は、数平均分子量2800、1分子中の水酸基数2.32の汎用品である。水酸基末端液状ポリブタジエンの量は59.10重量部である。硬化剤は、イソフォロンジイソシアネートモノマーである。硬化剤の量は4.90重量部である。
水酸基末端液状ポリブタジエン(HTPB)は、数平均分子量2730、1分子中の水酸基数2.10の特殊品である。水酸基末端液状ポリブタジエンの量は59.45重量部である。硬化剤は、イソフォロンジイソシアネートモノマーである。硬化剤の量は4.55重量部である。
表1は、実施例1,2、及び比較例1,2に係るコンポジット推進薬について、原料の成分と、引っ張り試験の結果とを示している。
Claims (6)
- 過塩素酸アンモニウムと、
金属粉末と、
数平均分子量が2000〜4000であり、1分子中の平均水酸基数が2.2〜2.6である水酸基末端液状ポリブタジエンと、ヘキサメチレンジイソシアネート系硬化剤とを主成分とするバインダーと
を含有する混合物を硬化させて得られる
コンポジット推進薬。 - 請求項1に記載のコンポジット推進薬であって、
前記過塩素酸アンモニウムと前記金属粉末と前記バインダーとの含有量の合計を100重量部とすると、
前記過塩素酸アンモニウムの含有量が50〜88重量部であり、
前記金属粉末の含有量が2〜25重量部であり
前記バインダーの含有量が10〜35重量部である
コンポジット推進薬。 - 請求項1又は2に記載のコンポジット推進薬であって、
前記ヘキサメチレンジイソシアネート系硬化剤が、アロファネート体のヘキサメチレンジイソシアネートを含む
コンポジット推進薬。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のコンポジット推進薬であって、
前記ヘキサメチレンジイソシアネート系硬化剤が、ビウレット体のヘキサメチレンジイソシアネートを含む
コンポジット推進薬。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載のコンポジット推進薬であって、
前記金属粉末が、マグナリウムとアルミニウムとのうちの少なくとも一方を含み、1〜50μmの平均粒子径を有する
コンポジット推進薬。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載のコンポジット推進薬であって、
前記過塩素酸アンモニウムは、
メディアン径10〜50μmの第1の粒子と、
メディアン径150〜250μmの第2の粒子と、
メディアン径350〜500μmの第3の粒子と、を含み、
前記第1の粒子と前記第2の粒子と前記第3の粒子との含有量の合計を100重量部とすると、
前記第1の粒子の含有量が5〜20重量部であり、
前記第2の粒子の含有量が20〜40重量部であり、
前記第3の粒子の含有量が50〜80重量部である
コンポジット推進薬。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014133256A JP2016011624A (ja) | 2014-06-27 | 2014-06-27 | コンポジット推進薬 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014133256A JP2016011624A (ja) | 2014-06-27 | 2014-06-27 | コンポジット推進薬 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016011624A true JP2016011624A (ja) | 2016-01-21 |
Family
ID=55228503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014133256A Pending JP2016011624A (ja) | 2014-06-27 | 2014-06-27 | コンポジット推進薬 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016011624A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52110752A (en) * | 1976-01-16 | 1977-09-17 | Canada Majesty In Right Of | Curing binder compositions and method of using |
JP2005281424A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-13 | Unitika Ltd | ブロック共重合体、その製造方法、および樹脂組成物 |
JP2006308260A (ja) * | 2005-05-02 | 2006-11-09 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 屋内用打ち揚げ花火 |
JP2013043936A (ja) * | 2011-08-24 | 2013-03-04 | Dic Corp | 無溶剤型接着剤用樹脂組成物、及び接着剤 |
-
2014
- 2014-06-27 JP JP2014133256A patent/JP2016011624A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52110752A (en) * | 1976-01-16 | 1977-09-17 | Canada Majesty In Right Of | Curing binder compositions and method of using |
JP2005281424A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-13 | Unitika Ltd | ブロック共重合体、その製造方法、および樹脂組成物 |
JP2006308260A (ja) * | 2005-05-02 | 2006-11-09 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 屋内用打ち揚げ花火 |
JP2013043936A (ja) * | 2011-08-24 | 2013-03-04 | Dic Corp | 無溶剤型接着剤用樹脂組成物、及び接着剤 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4799980A (en) | Multifunctional polyalkylene oxide binders | |
CN107867961B (zh) | 提高丁羟推进剂力学性能的方法及制备的丁羟推进剂 | |
CN107721784B (zh) | 一种包含组合安定剂的叠氮基复合固体推进剂 | |
JP2016064941A (ja) | コンポジット推進薬用スラリー及びコンポジット推進薬 | |
JP6510641B2 (ja) | Gap型バインダー中にadn装薬とrdx装薬とを有する複合火工製品及びその製造方法 | |
US4462848A (en) | Slurry casting method for double base propellants | |
JP5041467B2 (ja) | コンポジット推進薬 | |
KR102621576B1 (ko) | 조성물에서 Pb를 가지지 않는 고성능 복합 발화 제품 및 이의 제조 방법 | |
US4689097A (en) | Co-oxidizers in solid crosslinked double base propellants (U) | |
KR101101218B1 (ko) | 기계적 특성이 우수한 gap/니트라민계 고에너지 추진제 조성물 | |
JP5391585B2 (ja) | 推進薬、及びその製造方法 | |
JP6559448B2 (ja) | コンポジット推進薬 | |
JP2016011624A (ja) | コンポジット推進薬 | |
JP2016060645A (ja) | コンポジット推進薬 | |
US6042663A (en) | Propellant compositions with nitrocellulose and a polymer | |
JP3548585B2 (ja) | 爆薬組成物 | |
US3140210A (en) | Binder system for propellants and explosives | |
JPH07133180A (ja) | ガス発生剤組成物 | |
US9133070B2 (en) | Smokeless propellant composition containing bismuth-based compound and method of preparing the same | |
JP3132524B2 (ja) | コンポジット推進薬 | |
JP3140533B2 (ja) | 高エネルギーバインダー系コンポジット推進薬 | |
JPS6168383A (ja) | コンポジツト固体推進薬 | |
JP2022157773A (ja) | コンポジット推進薬 | |
JP2021155327A (ja) | コンポジット推進薬 | |
JPH0633215B2 (ja) | Htpb系コンポジツト固体推進薬 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170516 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180227 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180420 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20180814 |