JP2016060645A - コンポジット推進薬 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で良好な伸び特性を有するコンポジット推進薬を提供する。【解決手段】過塩素酸アンモニウム50〜88重量部と、金属粉末2〜25重量部と、数平均分子量が2000〜4000であり、1分子中の平均水酸基数が2.2〜2.6である水酸基末端液状ポリブタジエンと、ジオールからなるポリマー鎖延長剤とを主成分とするバインダー10〜35重量部とを含有する混合物を硬化させて得られ、20℃における架橋点間平均分子量が800〜2300であるコンポジット推進薬。前記ポリマー鎖延長剤は数平均分子量が500〜4000であるジオールポリマーが好ましく、前記金属粉末はマグナリウムとアルミニウムとのうちの少なくとも一方を含み、1〜50μmの平均粒子径を有するコンポジット推進薬。【選択図】なし

Description

本発明は、安価で良好な伸び特性を有するコンポジット推進薬に関する。
固体推進薬は、液体推進薬に比べ、長期保存が可能であり、取り扱いが容易であり、初期より大きな推力が得られるという特長を有する。そのため、固体推進薬は、人工衛星打ち上げ用ロケットや軍事用ロケットなどに広く利用されている。
固体推進薬は、ダブルベース系固体推進薬と、コンポジット推進薬とに大別される。ダブルベース系固体推進薬は、ニトログリセリンと、ニトロセルロースとを主成分とする。コンポジット推進薬は、酸化剤と、燃料成分であるバインダーとを主成分とする。
特許文献1〜4にはコンポジット推進薬に関する技術が開示されている。良好な伸び特性を有するコンポジット推進薬として、例えば、過塩素酸アンモニウムを酸化剤とし、アルミニウム粉末を助燃剤とし、水酸基末端液状ポリブタジエンをバインダーとするものが知られている。
特開2007−99565号公報 特開2008−169073号公報 特開2004−250244号公報 特開2011−20880号公報
一般的なコンポジット推進薬に用いられる水酸基末端液状ポリブタジエンは、入手困難な特殊品であるため高価である。これに対し、特許文献4では、高価な水酸基末端液状ポリブタジエンの使用量を低減させる技術が検討されている。しかしながら、高価な水酸基末端液状ポリブタジエンが用いられる以上、その使用量を低減させたとしても、安価なコンポジット推進薬が得られない。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、安価で良好な伸び特性を有するコンポジット推進薬を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るコンポジット推進薬は、過塩素酸アンモニウムと、金属粉末と、バインダーとを含有する混合物を硬化させて得られる。
上記バインダーは、数平均分子量が2000〜4000であり、1分子中の平均水酸基数が2.2〜2.6である水酸基末端液状ポリブタジエンと、ジオールからなるポリマー鎖延長剤とを主成分とする。
上記コンポジット推進薬は、20℃における架橋点間平均分子量が800〜2300である。
この構成では、ジオールからなるポリマー鎖延長剤が汎用品である水酸基末端液状ポリブタジエンとポリマー鎖を形成し、架橋点間平均分子量を制御することができる。これにより、良好な伸び特性を有するコンポジット推進薬を安価で製造可能となる。
上記ポリマー鎖延長剤は、数平均分子量が500〜4000のジオールポリマーとすることができる。
この構成では、特に良好な伸び特性を有するコンポジット推進薬が得られる。
上記過塩素酸アンモニウムと上記金属粉末と上記バインダーとの含有量の合計を100重量部とすると、
上記過塩素酸アンモニウムの含有量が50〜88重量部であり、
上記金属粉末の含有量が2〜25重量部であり、
上記バインダーの含有量が10〜35重量部であってもよい。
この構成では、特に良好な物理特性を有するコンポジット推進薬が得られる。
上記過塩素酸アンモニウムと上記金属粉末と上記バインダーとの含有量の合計を100重量部とすると、
上記コンポジット推進薬は、上記ポリマー鎖延長剤を0.1〜14重量部含有していてもよい。
この構成では、コンポジット推進薬の架橋点間平均分子量を特に良好な範囲に制御することができるようになる。
上記金属粉末が、マグナリウムとアルミニウムとのうちの少なくとも一方を含み、1〜50μmの平均粒子径を有していてもよい。
この構成では、燃焼時のエネルギー効率の良好なコンポジット推進薬が得られる。
安価で良好な伸び特性を有するコンポジット推進薬を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るコンポジット推進薬は、主として、酸化剤である過塩素酸アンモニウムと、助燃剤である金属粉末と、燃料成分であるバインダーとを含有する。
以下、本実施形態に係るコンポジット推進薬の各構成について詳細に説明する。
[過塩素酸アンモニウム]
本実施形態に係るコンポジット推進薬では、酸化剤として、酸素の供給性能に優れる過塩素酸アンモニウムが用いられる。
過塩素酸アンモニウムの含有量は、過塩素酸アンモニウムと金属粉末とバインダーとの含有量の合計を100重量部とすると、50〜88重量部であることが好ましく、60〜87重量部であることが更に好ましい。
過塩素酸アンモニウムの含有量を50重量部以上とすることにより、コンポジット推進薬の燃焼時に酸素の供給が良好に行われるようになる。また、過塩素酸アンモニウムの含有量を60重量部以上とすることにより、コンポジット推進薬の燃焼時に酸素の供給が更に良好に行われるようになる。
コンポジット推進薬では、燃焼剤であるバインダーが不足すると、良好な燃焼が得られなくなる。その点、過塩素酸アンモニウムの含有量を、88重量部以下、更には87重量部以下に留めることにより、コンポジット推進薬におけるバインダーの不足を防止することができる。
一般に、固体推進薬を成型する方法として、推進薬の原材料を混合してなる未硬化スラリーをモータケースに直接注型する「直てん式」という手法が用いられる。この際、固体推進薬内部の空隙量を低減させる必要がある。固体推進薬内部の空隙量の低減には、酸化剤中の水分を低減することや、注型容易なスラリーを生成することが有効である。
上記注型容易なスラリーを生成する方法としては、メディアン径の異なる過塩素酸アンモニウムを数種混合することにより、過塩素酸アンモニウムの充填密度を大きくする方法を用いることができる。
過塩素酸アンモニウムは、未硬化スラリーを注型しやすい粘度に保持できれば、粒子径は特に限定されないが、良好な燃焼速度得るためには、メディアン径を400μm以下とすることが好ましい。
一例として、過塩素酸アンモニウムは、メディアン径10〜50μmの小粒子(第1の粒子)と、メディアン径150〜250μmの中粒子(第2の粒子)と、メディアン径350〜400μmの大粒子(第3の粒子)との3種類の粒子により構成されていてもよい。
これにより、注型が容易で良好な燃焼特性を有するコンポジット推進薬を得ることができる。
[金属粉末]
本実施形態に係るコンポジット推進薬では、助燃剤として、燃焼時のエネルギー効率が良好な金属粉末が用いられる。金属粉末は、特定の種類に限定されない。しかし、金属粉末は、取り扱いの容易さの観点から、マグナリウムとアルミニウムとのうちの少なくとも一方を含むことが好ましい。
マグナリウムは、マグネシウムとアルミニウムとの合金であるが、マグネシウムとアルミニウムとの組成割合は任意である。しかし、マグナリウムは、マグネシウム成分による着火性と、アルミニウム成分による燃焼性とが良好に発現されるような組成割合のマグネシウム及びアルミニウムを含むことが好ましい。
また、マグナリウムとアルミニウムとの混合物を用いる場合にも、この混合物が、マグネシウム成分による着火性と、アルミニウム成分による燃焼性とが良好に発現されるような組成割合のマグナリウム及びアルミニウムを含むことが好ましい。
更に、マグナリウムは、過塩素酸アンモニウムの燃焼によって発生する塩化水素の量を低減させる機能を有する。そのため、低公害化の観点から、コンポジット推進薬の金属粉末にはマグナリウムが含まれることが好ましい。
金属粉末の含有量は、過塩素酸アンモニウムと金属粉末とバインダーとの含有量の合計を100重量部とすると、2〜30重量部であることが好ましく、2〜25重量部であることが更に好ましい。
金属粉末の含有量を2重量部以上とすることにより、コンポジット推進薬の燃焼速度の温度依存性を低減させることができる。また、金属粉末の含有量を30重量部以下とすることにより、金属粉末とバインダーとの混合性が良好になる。更に、金属粉末の含有量を25重量部以下とすることにより、金属粉末とバインダーとの混合性が更に良好になる。
金属粉末の平均粒子径は、100μm以下であることが好ましく、1〜50μmであることが更に好ましい。
金属粉末の平均粒子径を100μm以下とすることにより、金属粉末の燃焼効率が良好になる。また、金属粉末の平均粒子径を50μm以下とすることにより、金属粉末の燃焼効率が更に良好になる。更に、金属粉末の平均粒子径を1μm以上とすることにより、コンポジット推進薬の製造時のハンドリング性が向上する。
[バインダー]
本実施形態に係るコンポジット推進薬では、燃料成分として、バインダーが用いられる。コンポジット推進薬の製造に用いられる硬化前のバインダーには、樹脂成分と、硬化剤とが含まれる。樹脂成分は、主として、汎用品である水酸基末端液状ポリブタジエンにより構成される。また、硬化前のバインダーには、各種添加剤が含まれていてもよい。
バインダーの含有量は、過塩素酸アンモニウムと金属粉末とバインダーとの含有量の合計を100重量部とすると、10〜35重量部であることが好ましい。これにより、コンポジット推進薬において良好な燃焼が得られるようになる。
以下、バインダーの各成分の詳細について説明する。
(1)一般的なコンポジット推進薬に用いられる水酸基末端液状ポリブタジエン
まず、一般的なコンポジット推進薬に用いられる、数平均分子量が2600〜3000であり、1分子中の平均水酸基数が2.0〜2.2個である水酸基末端液状ポリブタジエンについて説明する。
水酸基末端液状ポリブタジエンは、一般的に、ブタジエンを原材料とし、イソプロパノール中で過酸化水素を触媒としてラジカル重合により製造される。この方法で製造される水酸基末端液状ポリブタジエンでは、1分子中の平均水酸基数が2.2〜2.6個となり、ヒドロキシル基が付加された3官能以上の多官能成分が多く含まれる。この水酸基末端液状ポリブタジエンは、汎用品であり、安価で入手可能である。
一般的なコンポジット推進薬の製造方法では、水酸基末端液状ポリブタジエンをイソシアネート系硬化剤によって硬化させる。しかし、多官能成分が多く含まれる水酸基末端液状ポリブタジエンは、イソシアネート系硬化剤によって硬化させられると、硬く伸びの小さい樹脂となってしまう。
このような伸び特性の不足するコンポジット推進薬では、クラックが発生することにより異常燃焼を起こしやすくなる。
したがって、一般的なコンポジット推進薬の製造方法では、多官能成分が少なくなるように調整された特殊品の水酸基末端液状ポリブタジエンが用いられる。このような特殊品の水酸基末端液状ポリブタジエンは、汎用品の水酸基末端液状ポリブタジエンを繰り返し精製する手法や、アニオン重合などの特殊な重合方法を用いる手法を用いて製造される。特殊品である水酸基末端液状ポリブタジエンの1分子中の平均水酸基数は2.0〜2.2個である。
このように特殊品である水酸基末端液状ポリブタジエンを用いて製造される一般的なコンポジット推進薬は非常に高価になる。
(2)本実施形態に係る水酸基末端液状ポリブタジエン
本実施形態に係るコンポジット推進薬では、一般的なコンポジット推進薬とは異なり、多官能成分が多く含まれる汎用品である水酸基末端液状ポリブタジエンを精製することなく用いる。これにより、本実施形態に係るコンポジット推進薬は、一般的なコンポジット推進薬とは異なり、安価で製造可能となる。
本実施形態に係る汎用品である水酸基末端液状ポリブタジエンの数平均分子量は2000〜4000である。数平均分子量が2000未満の水酸基末端液状ポリブタジエンでは、混和した酸化剤や金属粉末が分散した後に再凝集しやすくなる。また、数平均分子量が4000を超える水酸基末端液状ポリブタジエンでは、注型が困難なほどに未硬化スラリーの粘度が高くなり、また気泡の混入が発生しやすくなる。
(3)硬化剤
本実施形態では、硬化剤として、水酸基末端液状ポリブタジエンとの反応性に優れたイソシアネート系硬化剤を用いる。
イソシアネート系硬化剤としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、プロピレンジイソシアネート、ブチレンジイソシアネート等の脂肪族イソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、メチレン(ビスシクロヘキシルイソシアネート)、イソホロンジイソシアネート等の脂環式イソシアネート、トリレンジイソシアネート等の芳香族イソシアネートなどが挙げられる。また、これらのモノマー、アダクト体、ビウレット体、イソシアヌレート体などを用いることができる。
硬化剤は、水酸基末端液状ポリブタジエンの活性部位と熱処理において化学反応する硬化剤であれば特に限定されない。一分子中に二個以上の活性部位を有し、硬化により分子量の増大が可能である硬化剤が好ましい。
硬化剤は、複数種類のイソシアネート系硬化剤を含んでいてもよく、イソシアネート系硬化剤以外の硬化剤を含んでいてもよい。
硬化剤の含有量は、水酸基末端液状ポリブタジエンの活性部位1分子に対して、硬化剤の活性部位が0.5分子以上となるように調整されていることが好ましく、硬化剤の活性部位が0.7分子以上となるように調整されていることが更に好ましい。硬化剤の活性部位を0.5分子以上、更には0.7分子以上とすることにより、水酸基末端液状ポリブタジエンの硬化性が向上する。
なお、水酸基末端液状ポリブタジエンの硬化性は、硬化剤の活性部位が1.0分子を超えるとあまり向上しなくなり、硬化剤の活性部位が1.5分子を超えるとほとんど向上しなくなる。
そのため、硬化剤の含有量は、コストの観点から、水酸基末端液状ポリブタジエンの活性部位1分子に対して、硬化剤の活性部位が1.5分子以下となるように調整されていることが好ましく、硬化剤の活性部位が1.0分子以下となるように調整されていることが更に好ましい。
(4)ポリマー鎖延長剤
ポリマー鎖延長剤は、水酸基末端液状ポリブタジエンの架橋点間の平均分子量を制御する目的で添加される。ポリマー鎖延長剤は、硬化剤と化学反応し、水酸基末端液状ポリブタジエンとの間にポリマー鎖を形成する。ポリマー鎖延長剤は、水酸基末端液状ポリブタジエンの末端に、水酸基を有するポリマーを重合することができる。
ポリマー鎖延長剤は、末端に水酸基を有するジオールからなる。ジオールの末端水酸基により、バインダー中における3次元結合を低減することができ、良好な伸び特性を有するコンポジット推進薬を得ることができる。ジオールは、数平均分子量が500〜4000のジオールポリマーであることが好ましく、数平均分子量が600〜3500であることが更に好ましい。ジオールポリマーの数平均分子量が500以上であることにより、伸び特性の向上が大きくなる。また、ジオールポリマーの数平均分子量が4000以下であることにより、バインダーの脆化を防ぐことができる。
ジオールは、その種類や製法により1分子中の水酸基数が2個より多いもの又は少ないものが含まれる場合がある。ポリマー鎖延長剤としては、1分子中の平均水酸基数が1.8〜2.3個であるジオールが好ましい。
ポリマー鎖延長剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールのブロックコポリマー、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)、両末端水酸基水素化ポリブタジエン、アジピン酸系ポリエステル樹脂などが挙げられる。なお、上記(1)あるいは上記(2)で説明した水酸基末端液状ポリブタジエン自体は本実施形態に係るポリマー鎖延長剤には含まれない。
ポリマー鎖延長剤は特定の種類に限定されず、複数種類のポリマー鎖延長剤が併用されてもよい。ポリマー鎖延長剤の添加量は、過塩素酸アンモニウムと金属粉末とバインダーとの含有量との合計を100重量部とすると、0.1〜14重量部であることが好ましく、0.5〜10.5重量部であることが更に好ましい。
(5)添加剤
バインダー成分としての添加剤は、バインダーを所望の物性とするために添加される。添加剤としては、例えば、可塑剤、結合剤、架橋剤などが挙げられる。
可塑剤は、バインダーの低温での伸び特性を向上させ、未硬化スラリーの粘度を低下させる目的で添加される。
本実施形態で利用可能な可塑剤としては、例えば、ジオクチルアジペート(DOA)、ジイソデシルアジペート(DIDA)、イソデシルペラルゴネート(IDP)、ジオクチルフタレート(DOP)、ジオクチルセパケート(DOS)等のエステル類や1,2,4−ブタントリオールトリナイトレート(BTTN)、トリメチロールエタントリナイトレート(TMETN)などが挙げられる。
可塑剤は特定の種類に限定されず、複数種類の可塑剤が併用されてもよい。可塑剤の添加量は、バインダー100重量部に対して、10重量部以下であることが好ましく、5重量部以下であることが更に好ましい。
結合剤は、他の粉末成分に対するバインダー成分の密着性を付与する目的で添加される。
結合剤としては、例えば、トリス〔1−(2−メチル)−アジリジニル〕フォスフィンオキシド(MAPO)、ビスイソフタル−1−(2メチル)アジリジン、トリス〔1−(2エチル)アジリジニル〕ベンゼン、2モルのMAPO、0.7モルのアジピン酸、0.3モルの酒石酸の付加体等であるMT−4等のアジリジン系、トリエタノールアミン、テトラエチレンペンタミンとアクリロニトリルの反応物(TEPANまたはHX−879、3M社)、テトラエチレンペンタミンとアクリロニトリルとグリシドールとの反応物(TEPANOLまたはHX−878、3M社)等のアミン系、ジヒドロキシエチル−5,5−ジメチルヒダントイン(DHE)などが挙げられる。
結合剤は特定の種類に限定されず、複数種類の結合剤が併用されてもよい。可塑剤の添加量は、バインダー100重量部に対して、0.01〜10重量部であることが好ましく、0.1〜5重量部であることが更に好ましい。
架橋剤は、硬化剤と化学反応し、3次元的にバインダー成分を架橋する分岐点となるポリオールであり、バインダーの物性を変化させるために添加される。
架橋剤としては、例えば、トリメチロールプロパン(TMP)、ポリエーテルトリオール、ポリエステルトリオール等の三官能以上のポリオール類などが挙げられる。架橋剤は特定の種類に限定されず、複数種類の架橋剤が併用されてもよい。
[その他添加剤]
その他、コンポジット推進薬に求められる伸び特性に応じ、添加剤が添加されてもよい。添加剤としては、例えば、燃焼速度調整剤、老化防止剤、硬化触媒、振動燃焼抑制剤が挙げられる。
燃焼速度調整剤としては、例えば、酸化第二鉄、フェロセン、ビスエチルフェロセニルプロパン、フッ化リチウムなどを採用可能である。
老化防止剤としては、例えば、2,2'−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、フェニル−β−ナフチルアミン、ジフェニルアミンとアセトンの反応生成物(ノンフレックスBA、精工化学社製)などが採用可能である。
硬化触媒としては、例えば、スズ化合物、ビスマス化合物、チタン化合物、ジルコニウム化合物等の金属化合物などが採用可能である。
振動燃焼抑制剤としては、例えば、炭化ジルコニウム、酸化ジルコニウムなどが採用可能である。
本実施形態に係るコンポジット推進薬は、以上の各成分を含有し、20℃において架橋点間平均分子量が800〜2300となる。架橋点間平均分子量が800以上となることで、架橋密度は低下し、伸び特性が向上する。また、架橋点間平均分子量が2300以下となることで、脆化を防ぐことができる。すなわち、上記の架橋点間平均分子量の範囲となることで、良好な物理特性を得ることが可能となる。なお、架橋点間平均分子量は、コンポジット推進薬の嵩密度及び貯蔵弾性率から算出される。貯蔵弾性率は、例えば動的粘弾性測定装置(DMA)を用いて測定することができる。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例の範囲に限定されるものではない。
[コンポジット推進薬の製造]
以下のコンポジット推進薬の製造例では、いずれの実施例及び比較例でも全原料の量を500重量部とした。
まず、水酸基末端液状ポリブタジエン(HTPB)と、ポリマー鎖延長剤と、可塑剤であるジオクチルアジペート(DOA)とを真空下60℃で30分間混合した。水酸基末端液状ポリブタジエン(HTPB)の種類及び量は各実施例及び比較例ごとに異なる。ポリマー鎖延長剤の種類は各実施例ごとに異なる。ポリマー鎖延長剤は、比較例では添加しない。ジオクチルアジペート(DOA)の量はいずれの実施例及び比較例でも5.00重量部とした。
上記により得られた混合物に、常圧にて、メッシュを用いて篩分けした32〜45μmのマグナリウム(アルミニウムとマグネシウムの重量混合比50:50)を添加し、真空下にて60℃で10分間混合した。マグナリウムの量はいずれの実施例及び比較例でも90.00重量部とした。
上記により得られた混合物に、常圧にてメディアン径400μmの過塩素酸アンモニウム(AP400)を添加し、真空下にて60℃で10分間混合した。また、これにより得られた混合物に、常圧にてメディアン径200μmの過塩素酸アンモニウム(AP200)を添加し、真空下にて60℃で10分間混合した。更に、これにより得られた混合物に、常圧にてメディアン径50μmの過塩素酸アンモニウム(AP50)を添加し、真空下にて60℃で10分間混合した。
各過塩素酸アンモニウム粉末AP400、AP200、AP50の量は、いずれの実施例及び比較例でも、それぞれ216.50重量部、92.50重量部、31重量部とした。
上記により得られた混合物に、常圧にてトリス〔1−(2−メチル)−アジリジニル〕フォスフィンオキシド(MAPO)1.00重量部、硬化剤であるイソホロンジイソシアネート(IPDI)を添加し、真空下にて60℃で10分間混合してコンポジット推進薬の前駆体である未硬化スラリーを得た。IPDIの量は、いずれの実施例及び比較例でも、NCO/OH=0.9となるように調整した。これにより、全原料におけるバインダー成分の含有量が14.00重量%となるようにした。
上記により得られた未硬化スラリーを、テフロン(登録商標)製の中子(上部直径32.6mm、下部直径28.5mm、高さ119mm)を中心部に設置したベークライト筒(内径57.5mm、高さ100mm)に真空注型装置を用いて充填し、脱泡後、60℃で7日間保持することにより硬化させた。
上記により得られた硬化物を、ベークライト筒高に合わせ、直径57.5mm、高さ100mmに切削し、各実施例及び比較例に係るコンポジット推進薬が得られた。
[充填率]
各実施例及び比較例に係るコンポジット推進薬の重量[g]を測定し、理論体積[cm]と、100%充填時重量[g]とを算出し、これらより充填率[%]を算出した。
[貯蔵弾性率]
各実施例及び比較例に係るコンポジット推進薬を長さ5cm、幅1cm、厚さ5mmに切削した試料を作製し、各試料について昇温速度1℃、10Hzで293Kにおける貯蔵弾性率[MPa]を測定した。
[架橋点間平均分子量]
各実施例及び比較例に係るコンポジット推進薬の嵩密度、重量及び体積分率からバインダー成分の嵩密度[g/cm]を算出し、算出したバインダー成分の嵩密度及び貯蔵弾性率から式(1)を用いて架橋点間平均分子量[g/mol]を算出した。
Mc=3ρRT/E …(1)
Mc:架橋点間平均分子量(g/mol)
ρ:バインダー成分の嵩密度(g/m
R:気体定数(8.314J/K/mol)
T:絶対温度(K)
E:貯蔵弾性率(Pa)
[実施例1]
水酸基末端液状ポリブタジエン(HTPB)は、数平均分子量2800、1分子中の水酸基数2.32の汎用品である。水酸基末端液状ポリブタジエンの量は51.50重量部である。ポリマー鎖延長剤は、数平均分子量600のポリエチレングリコールである。ポリマー鎖延長剤の量は、6.50重量部である。硬化剤は、イソホロンジイソシアネート(IPDI)である。硬化剤の量は6.00重量部である。
[実施例2]
水酸基末端液状ポリブタジエン(HTPB)は、数平均分子量2800、1分子中の水酸基数2.32の汎用品である。水酸基末端液状ポリブタジエンの量は45.85重量部である。ポリマー鎖延長剤は、数平均分子量1500のポリプロピレングリコールである。ポリマー鎖延長剤の量は、11.95重量部である。硬化剤は、イソホロンジイソシアネート(IPDI)である。硬化剤の量は6.20重量部である。
[実施例3]
水酸基末端液状ポリブタジエン(HTPB)は、数平均分子量2800、1分子中の水酸基数2.32の汎用品である。水酸基末端液状ポリブタジエンの量は46.55重量部である。ポリマー鎖延長剤は、数平均分子量1500の両末端水酸基付加水素化ポリブタジエンである。ポリマー鎖延長剤の量は、12.15重量部である。硬化剤は、イソホロンジイソシアネート(IPDI)である。硬化剤の量は5.30重量部である。
[実施例4]
水酸基末端液状ポリブタジエン(HTPB)は、数平均分子量2800、1分子中の水酸基数2.32の汎用品である。水酸基末端液状ポリブタジエンの量は46.85重量部である。ポリマー鎖延長剤は、数平均分子量2100の両末端水酸基付加水素化ポリブタジエンである。ポリマー鎖延長剤の量は、12.25重量部である。硬化剤は、イソホロンジイソシアネート(IPDI)である。硬化剤の量は4.90重量部である。
[実施例5]
水酸基末端液状ポリブタジエン(HTPB)は、数平均分子量2800、1分子中の水酸基数2.32の汎用品である。水酸基末端液状ポリブタジエンの量は46.40重量部である。ポリマー鎖延長剤は、数平均分子量1500のポリテトラメチレンエーテルグリコールである。ポリマー鎖延長剤の量は、12.15重量部である。硬化剤は、イソホロンジイソシアネート(IPDI)である。硬化剤の量は5.45重量部である。
[実施例6]
水酸基末端液状ポリブタジエン(HTPB)は、数平均分子量2800、1分子中の水酸基数2.32の汎用品である。水酸基末端液状ポリブタジエンの量は47.00重量部である。ポリマー鎖延長剤は、数平均分子量3000のポリテトラメチレンエーテルグリコールである。ポリマー鎖延長剤の量は、12.30重量部である。硬化剤は、イソホロンジイソシアネート(IPDI)である。硬化剤の量は4.70重量部である。
[比較例1]
水酸基末端液状ポリブタジエン(HTPB)は、数平均分子量2800、1分子中の水酸基数2.32の汎用品である。水酸基末端液状ポリブタジエンの量は59.10重量部である。硬化剤は、イソホロンジイソシアネート(IPDI)である。硬化剤の量は4.90重量部である。
比較例1に係るコンポジット推進薬は、実施例1〜6に係るコンポジット推進薬と比較すると、ポリマー鎖延長剤を含有しない点が異なる。
[比較例2]
水酸基末端液状ポリブタジエン(HTPB)は、数平均分子量2730、1分子中の水酸基数2.10の特殊品である。水酸基末端液状ポリブタジエンの量は59.45重量部である。硬化剤は、イソホロンジイソシアネート(IPDI)である。硬化剤の量は4.55重量部である。
比較例2に係るコンポジット推進薬は、実施例1〜6に係るコンポジット推進薬と比較すると、水酸基末端液状ポリブタジエン(HTPB)の種類、及びポリマー鎖延長剤を含有しない点が異なる。比較例2に係るコンポジット推進薬は、特殊品である水酸基末端液状ポリブタジエン(HTPB)を用いて製造される一般的なコンポジット推進薬である。
[評価結果]
表1は、実施例1〜6、及び比較例1,2に係るコンポジット推進薬について、原料成分と、物理特性の測定結果と、架橋点間平均分子量の計算結果とを示している。
Figure 2016060645
表1より、実施例1〜6は、比較例1と比較して架橋点間平均分子量の大幅な上昇、充填率の上昇及び貯蔵弾性率の大幅な低下が確認された。つまり、実施例1〜6に係るコンポジット推進薬は、ポリマー鎖延長剤を含有することで架橋点間平均分子量を制御でき、良好な物理特性を有することが分かった。
同様に表1より、実施例1〜6は、比較例2と比較して同等の架橋点間平均分子量、同等の充填率及び貯蔵弾性率を示した。つまり、実施例1〜6に係るコンポジット推進薬は、汎用品である安価な水酸基末端液状ポリブタジエン(HTPB)を用いて製造されるにも関わらず、比較例2に係る特殊品である高価な水酸基末端液状ポリブタジエン(HTPB)を用いて製造されるコンポジット推進薬と同等の物理特性を有する。これにより、本実施例に係るコンポジット推進薬は、ポリマー鎖延長剤を含有することで、安価で嵩密度が高く良好な物理特性を得られることが分かった。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。

Claims (5)

  1. 過塩素酸アンモニウムと、
    金属粉末と、
    数平均分子量が2000〜4000であり、1分子中の平均水酸基数が2.2〜2.6である水酸基末端液状ポリブタジエンと、ジオールからなるポリマー鎖延長剤とを主成分とするバインダーと
    を含有する混合物を硬化させて得られ、
    20℃における架橋点間平均分子量が800〜2300である
    コンポジット推進薬。
  2. 請求項1に記載のコンポジット推進薬であって、
    前記ポリマー鎖延長剤は、数平均分子量が500〜4000であるジオールポリマーである
    コンポジット推進薬。
  3. 請求項1又は2に記載のコンポジット推進薬であって、
    前記過塩素酸アンモニウムと前記金属粉末と前記バインダーとの含有量の合計を100重量部とすると、
    前記過塩素酸アンモニウムの含有量が50〜88重量部であり、
    前記金属粉末の含有量が2〜25重量部であり、
    前記バインダーの含有量が10〜35重量部である
    コンポジット推進薬。
  4. 請求項3に記載のコンポジット推進薬であって、
    前記過塩素酸アンモニウムと前記金属粉末と前記バインダーとの含有量の合計を100重量部とすると、
    前記ポリマー鎖延長剤の含有量が0.1〜14重量部である
    コンポジット推進薬。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のコンポジット推進薬であって、
    前記金属粉末が、マグナリウムとアルミニウムとのうちの少なくとも一方を含み、1〜50μmの平均粒子径を有する
    コンポジット推進薬。
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