JP2016011025A - 自動走行搬送車両 - Google Patents

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Hisafumi Nishizawa
尚史 西澤
弘明 橋間
Hiroaki Hashima
弘明 橋間
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【課題】地面に埋設された誘導線を必要とせず、搬送作業の作業性を向上できる自動走行搬送車両を実現することである。【解決手段】自動走行搬送車両10は、動力源であるエンジン26と、エンジン26から動力が伝達されて駆動される左右の走行部であるクローラ装置28,30と、左右のクローラ装置28,30の速度差または方向を変更して車両移動方向を変更する方向変更装置40と、走行状態を取得する走行状態取得部50と、ユーザに操縦されながら移動される場合において取得された走行状態に基づいて移動経路を求めて記憶し、記憶された移動経路に沿って自動走行するようにエンジン26及び方向変更装置40を制御する制御装置60とを含む。【選択図】図3

Description

本発明は、動力源から動力が伝達されて駆動される左右の走行部と、左右の走行部の速度差または方向を変更して車両移動方向を変更する方向変更装置とを備える自動走行搬送車両に関する。
従来から車両を用いて荷物を搬送する場合がある。例えば果樹園などの農園でみかんなどの農作物を収穫した後、選別作業及び箱詰め作業を行うための収集所に荷物として収穫物を搬送する場合がある。この場合において、地面上に設置された搬送用レールに沿って移動する台車を用いる場合、収穫を行った作業者が収穫位置から離れたレール上の台車まで収穫物を持ち運ぶ必要があるので、搬送作業の作業性の改善が望まれる。
一方、エンジンなどの動力源と、クローラ装置などの左右の走行装置とを有する搬送車両を用いて荷物を搬送する場合もある。作業者は、車両の後側で歩行しながら車両のハンドルを持って車両の移動を案内する。この場合、坂道での移動等において改善が求められる。
特許文献1から特許文献3には、エンジンによって駆動される左右のクローラ装置と、荷台とを有する搬送車両が記載されている。特許文献1、2に記載された車両では、作業者は左右の操作レバーを操作して左右の操舵用クラッチの接続及び遮断を切り替えることで、左右クローラ装置の速度差を変えて、車両の移動方向を変化させる。特許文献3に記載された車両では、作業者はハンドルに設けられたコントロールレバーによって、左右の動力伝達部に設けられた油圧無段変速装置のポンプ斜板の角度を調整し、車両の移動方向を変化させる。
実開平6−47080号公報 特開2005−75155号公報 特開平6−297969号公報 特開2001−202132号公報
特許文献1から特許文献3のいずれかに記載された車両を用いて作業者が歩行しながら所定位置で荷物を載せて搬送する場合、作業者が搬送車両を移動させる必要があるので、搬送作業の作業性改善が望まれる。一方、特許文献4には地面に埋設された誘導線に沿って自動走行する無人走行車両が記載されているが、この車両を搬送車両として用いる場合、地面に誘導線を埋設する必要があるので、埋設作業に手間を有する。
本発明の目的は、地面に埋設された誘導線を必要とせず、搬送作業の作業性を向上できる自動走行搬送車両を実現することである。
本発明に係る自動走行搬送車両は、動力源と、前記動力源から動力が伝達されて駆動される左右の走行部と、前記左右の走行部の速度差または方向を変更して車両移動方向を変更する方向変更装置と、車両の走行状態を取得する走行状態取得部と、ユーザに操縦されながら移動される場合において取得された前記走行状態に基づいて移動経路を求めて記憶し、記憶された前記移動経路に沿って自動走行するように前記動力源及び前記方向変更装置を制御する制御装置とを備える。
本発明に係る自動走行搬送車両によれば、地面に埋設された誘導線を必要とせず、搬送作業の作業性を向上できる。
本発明に係る実施形態の自動走行搬送車両を示す図である。 図1に示す車両を構成する走行システムを示すブロック図である。 図1に示す車両において、荷台を省略した状態で上方から見た図である。 図3のA部断面図である。 実施形態の車両が移動する移動経路を示す図である。 図5に示す移動経路の一部を示す図である。 図6の移動経路を車両が移動する場合の左右スプロケットの回転速度と、左右クラッチのオンオフ状態との時間に対する変化を示す図である。 本発明に係る実施形態の自動走行搬送車両の別例の第1例において、図3の左側半部に対応する図である。 図8に示す車両を構成する走行システムを示すブロック図である。 本発明に係る実施形態の自動走行搬送車両の別例の第2例を示す概略構成図である。 図10に示す車両を構成する走行システムを示すブロック図である。 本発明に係る実施形態の自動走行搬送車両の別例の第3例を示す概略構成図である。 図12に示す車両を構成する走行システムを示すブロック図である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。以下では、自動走行搬送車両が果樹園で収穫された収穫物を荷物として載せる荷台を有する農園移動用の車両を説明するが、これは例示である。車両は、収穫物以外の荷物を荷台に乗せて移動経路を走行する車両としてもよい。例えば畑から自宅に移動し、荷台に芝刈り機または農機具を荷物として荷台に乗せる車両としてもよい。また、車両の駆動方式として、前輪のみまたは後輪のみの駆動でもよい。また、動力源としてエンジンを用いる場合を説明するが、動力源として電動モータを用いるものでもよい。以下ではすべての図面において同様の要素には同一の符号を付して説明する。
(車両の構成)
図1から図7は、実施形態を示している。図1は、本実施形態の自動走行搬送車両10を示している。図2は、図1に示す車両10を構成する走行システム20を示すブロック図である。図3は、図1に示す車両10において、荷台を省略した状態で上方から見た図である。
図1に示す自動走行搬送車両10は、農園移動用として用いられるものであり、車体11と、荷台12と、走行システム20とを備える。以下、自動走行搬送車両10は、場合によって車両10と記載する。荷台12は、車体11の上側に設けられる。走行システム20は、動力源であるエンジン26と、車体11の左右に支持され、エンジン26から動力が伝達されて駆動される走行部である左右のクローラ装置28,30と、方向変更装置40と、走行状態取得部50と、制御装置60とを含む。
エンジン26は、車体11の後部に設けられて、ハンドル31の上部付近に設けられた操作パネル32に設けられた始動スイッチ32aを操作することにより始動され、所定の一定速度で回転駆動される。エンジン26は、後述の自動走行制御時に制御装置60が有する図示しないエンジン始動制御部によっても始動可能である。
ハンドル31は、ユーザである作業者13が掴んで歩行するためのもので、車体11に固定されて上側に向かって後方に傾斜する左右2つのアーム部L1と、各アーム部L1の上端に連結された略C字形のグリップ部L2とを含む。グリップ部L2は、互いに平行な左右2つの直線部L2aと、各直線部L2aの後端部に略直角に連結された連結部L2bとを有する。ハンドル31は、連結部L2bが省略されて分離した左右2つのグリップ部を有する構成としてもよい。
左右のクローラ装置28,30は、前端部に設けられた駆動スプロケット33,34と、複数の従動スプロケット35と、各スプロケット33,34,35に係合し回転するベルト状のクローラ本体36とを含む。左右の駆動スプロケット33,34は、エンジン26から後述する動力伝達部70の2つの操舵用クラッチ71,72の一方または他方の操舵用クラッチ71(または72)を介して動力が伝達される。以下、左右の駆動スプロケット33,34は、場合によって左スプロケット33または右スプロケット34と記載する。
動力伝達部70は、第1ベルト伝達部73及び第2ベルト伝達部74と、歯車変速装置75と、左右の操舵用クラッチ71,72とを含む。第1ベルト伝達部73は、エンジン26の出力軸に固定された第1プーリT1からベルトB1を介して前側に配置された第2プーリT2に動力を伝達する。第2ベルト伝達部74は、第3プーリT3からベルトB2を介して歯車変速装置75の入力軸75a(図3)に固定された第4プーリT4に動力を伝達する。第2プーリT2及び第3プーリT3は共通の回転軸に固定される。第1ベルト伝達部73のベルトB1付近には、主クラッチ76が設けられる。
主クラッチ76は、ベルトB1を押圧するテンションプーリC1と、アームC2と、図示しないバネとを含む。アームC2は、エンジン26のクランクケースに揺動可能に支持され、テンションプーリC1はアームC2の一端部(図1の上端部)に回転可能に支持される。バネは、アームC2に対し、テンションプーリC1をベルトB1に押し付ける方向に付勢力を加える。この状態でベルトB1に張力が付与される。
ハンドル31の上部には主クラッチレバー77が支持されており、この主クラッチレバー77は、アームC2に図示しないリンクまたはケーブルを介して接続される。これによって、主クラッチレバー77が非操作の場合、ベルトB1の張力が高くなり、エンジン26の動力が歯車変速装置75の入力軸75aに伝達される。一方、主クラッチレバー77が操作される場合、テンションプーリC1がベルトB1から退避してベルトB1の張力が0となることでエンジン26と入力軸75aとの間での動力伝達が遮断される。以下では、テンションプーリC1によりこの動力伝達が遮断されることを主クラッチ76がオフされると記載し、この動力伝達が行われることを主クラッチ76がオンされると記載する。なお、主クラッチ76として、他の形式のクラッチを採用してもよい。
歯車変速装置75は、入力軸75aの回転を減速して左右の出力軸75b、75cに動力を出力する。左出力軸75bは左操舵用クラッチ71を介して左スプロケット33に接続される。右出力軸75cは右操舵用クラッチ72を介して右スプロケット34に接続される。なお、車両のハンドル31付近に変速レバーを設けて、変速レバーの変速位置に応じて歯車変速装置75の変速段が切り替えられる構成としてもよい。
これによって、エンジン26の動力は各ベルト伝達部73,74、歯車変速装置75、及び操舵用クラッチ71(または72)を介してスプロケット33(または34)に伝達され、左右のクローラ本体36が駆動されることにより走行する。
方向変更装置40は、左右のクローラ装置28,30の速度差を変更して車両移動方向を変更する。具体的には、方向変更装置40は、各操舵用クラッチ71,72の断接切替用の左右の2つのクラッチ切替部41,42と、左右の操舵用クラッチレバー43,44と、左右2つのクラッチアクチュエータ45,46とを有する。左操舵用クラッチ71は、左クラッチ切替部41により断接が切り替えられ、右操舵用クラッチ72は、右クラッチ切替部42により断接が切り替えられる。左右2つのクラッチアクチュエータ45,46は、各クラッチ切替部41,42を動作させる。
左右の操舵用クラッチレバー43,44は、各クラッチ切替部41,42に連結されたクラッチ切替指示部であり、ハンドル31の上部に支持される。左操舵用クラッチ71は、左操舵用クラッチレバー43と左クラッチアクチュエータ45とのいずれによっても操作可能である。図4は、図3のA部断面図である。左スプロケット33は、左出力軸75bの外端部の周囲に相対回転可能に支持される。
左クラッチ切替部41は、左出力軸75bにスプライン係合された回転板41a、押圧リング41b、クラッチアーム41c、及びバネ41dを含む。回転板41aの側面と左スプロケット33の側面とには互いに係合可能な2つの爪クラッチ要素D1,D2が設けられ、各爪クラッチ要素D1,D2により左操舵用クラッチ71が形成される。クラッチアーム41cは車体11に揺動可能に支持される。押圧リング41bは左出力軸75bに嵌合される。クラッチアーム41cは、バネ41dの付勢力により、押圧リング41bを介して回転板41aを左スプロケット33側に押圧する。左操舵用クラッチレバー43(図1)にリンクまたはケーブルを介して連結された押圧部47と、左クラッチアクチュエータ45とが、クラッチアーム41cに対向して設けられる。左クラッチアクチュエータ45は、ケースに支持された押圧軸を有し、押圧軸を電磁的に軸方向に進退させるもので、後述する制御装置60により動作が制御されて、左クラッチ切替部41を動作させる。
右操舵用クラッチ72は、左操舵用クラッチ71と左右方向についての配置関係が逆になるだけで同様に構成され、右操舵用クラッチレバー44と右クラッチアクチュエータ46とのいずれによっても操作可能である。右クラッチアクチュエータ46も左クラッチアクチュエータ45と同様に制御装置60により動作が制御されて、右クラッチ切替部42を動作させる。
方向変更装置40は、各操舵用クラッチレバー43,44の操作または各クラッチアクチュエータ45,46の動作により、各クローラ装置28,30の速度差を変更して車両移動方向を変更する。左右のクローラ本体36の速度差が0の場合には車両10は直進走行し、左右のクローラ本体36の速度差が発生した場合には車両10の移動方向が変化して旋回走行する。本例では各操舵用クラッチ71,72は、爪クラッチ要素D1,D2により形成される爪クラッチを含んでいる。一方、各操舵用クラッチ71,72は、爪クラッチの代わりに摩擦板タイプのクラッチを含んでもよい。
走行状態取得部50は、左右の2つのクラッチセンサ51,52及び左右の2つのスプロケット速度センサ53,54を含み、車両10の走行状態として、左右クローラ装置28,30及び方向変更装置40の状態を取得する。
各クラッチセンサ51,52は、各クラッチ71,72の断接状態を検出する。例えば図4に示すように、左クラッチセンサ51は、車体11に支持されて回転板41aの側面との間の距離を検出し、その距離が所定値以上で左操舵用クラッチ71は接続されていると判定し、所定値未満で左操舵用クラッチ71は遮断されていると判定する。クラッチセンサ51,52は、回転板41aの移動によって押されるリミットスイッチによって構成されてもよい。右クラッチセンサ52も左右方向についての配置関係が逆になるだけで左クラッチセンサ51と同様である。
各スプロケット速度センサ53,54は、各スプロケット33,34の回転速度を検出する。以下、スプロケット速度センサ53,54は、速度センサ53,54と記載する。例えば、各速度センサ53,54は、各スプロケット33,34に固定されたエンコーダと、エンコーダに対向する磁気センサとを含んで構成される。各クラッチセンサ51,52及び各速度センサ53,54の検出値を表す信号は制御装置60に送信される。
さらに、車両10には、主クラッチ76のオンオフ状態を切り替える主クラッチアクチュエータ78と、後述の自動走行制御スイッチ38とが設けられる。主クラッチアクチュエータ78は、主クラッチ76のアームC2をバネの付勢力に抗して押圧可能に設けられる図示しない押圧部を有する。後述の制御装置60は、予め設定されたルーチンに基づいて押圧部の動作を制御する。押圧部によってアームC2がベルトから離れる側に押圧された場合、主クラッチ76がオフされる。逆に、押圧部のアームC2に対する押圧が解除された場合には、主クラッチ76がバネの付勢力によってオンされる。
制御装置60は、CPU、メモリなどを有するマイクロコンピュータを含む。なお、図3では制御装置60が車両10から離れているが、実際には車体11に搭載される(図10、図12の場合も同様である。)。制御装置60は、移動経路算出部61、記憶部62、及び走行制御部63を有する。移動経路算出部61は、作業者13に操縦されながら歩行で車両10が移動される場合において、走行状態の取得値である各クラッチセンサ51,52及び各速度センサ53,54の検出値を取得し、取得された各クラッチセンサ51,52及び各速度センサ53,54の検出値に基づいて車両10の移動経路を求める。移動経路は、各検出値から予め設定された関係式またはマップにより算出されてもよい。制御装置60は、各速度センサ53,54の検出値に基づいて車両移動方向を求めて、その車両移動方向に基づいて移動経路を求める。記憶部62は、求められた移動経路を記憶する。走行制御部63は、記憶部62で記憶された移動経路に沿って自動走行するようにエンジン26及び各クラッチアクチュエータ45,46と主クラッチアクチュエータ78とを制御する。
自動走行制御スイッチ38は制御装置60に接続され、ユーザにより操作されて自動走行制御の開始または終了の指示を表す信号を制御装置60に送信する。例えば、後述する自動走行制御において、自動走行制御スイッチ38が押されて自動走行制御が指示された場合、主クラッチアクチュエータ78により主クラッチ76がオフされた状態で制御装置60によりエンジン26が始動される。エンジン26の始動後、所定時間後に主クラッチアクチュエータ78により主クラッチ76がオンされることで車両10の走行が開始される。また、移動経路の移動終了位置、または後述の一時停止位置に近づいた場合に制御装置60は、主クラッチアクチュエータ78を制御することで主クラッチ76をオフして、車両10を移動終了位置または一時停止位置で停止させる。
(移動経路の学習制御)
次に、車両10を用いて自動走行させる方法を説明する。車両10の自動走行を行う場合、予め記憶部62に移動経路90(図5)を記憶させる学習制御を行う。図5は、車両10が移動する移動経路90の1例を示している。この場合、車両10は、みかんなどの果物の果樹園91の所定の収穫位置PA,PB,PCと、果物の選別及び箱詰めを行う収集所92とを含む移動経路90に沿って移動する。
学習制御を行う場合、作業者13が車両10のハンドル31を掴んで歩行によって車両10を移動させ、各センサ51,52,53,54の検出値に基づいて移動経路90を求めて記憶部62に記憶させる。これについて、図6、図7を用いて説明する。なお、移動を開始する初期位置および初期位置での車両の方向は、ホームポジションとして予め決定しておく。例えば、初期位置および車両方向についての目印を地面などに形成しておくとよい。
図6は、図5に示す移動経路90の一部を示しており、図7は、図6の移動経路90を車両10が移動する場合の左右スプロケット33,34の回転速度と、左右の操舵用クラッチ71,72のオンオフ状態との時間に対する変化を示している。
図6では、移動経路90を矢印α方向に移動する場合に時間t0(図7)で位置P0から移動を開始し、位置P1,P2,P3,P4,P5にそれぞれ時間t1、t2、t3、t4、t5(図7)で到達する。この場合、時間t0で位置P0の停止状態から直進方向に加速して所定速度に達したら一定速度で移動する。位置P0では、主クラッチレバー77を操作して主クラッチ76をオフした状態でエンジン26を始動させ、主クラッチレバー77の操作を解除して主クラッチ76をオンすることで車両10を発進させる。また、左右の操舵用クラッチレバー43,44を非操作とする場合、左右の操舵用クラッチ71,72が接続されて左右スプロケット33,34の回転速度差が0となるので、直進走行が維持される。図7では、操舵用クラッチ71,72が接続される場合をONと記載し、操舵用クラッチ71,72が遮断される場合をOFFと記載する。
時間t1において、位置P1で左旋回を行う場合、左右操舵用クラッチレバー43,44のうち、左操舵用クラッチレバー43のみを操作する、すなわち握ることで左操舵用クラッチ71がOFFとなる。この場合、左スプロケット33の回転速度が0となり、右スプロケット34の回転速度が一定に維持される。時間t2において、位置P2で直進走行に戻る場合、左操舵用クラッチレバー43の操作を解除することで左操舵用クラッチ71をONに戻す。時間t3において、位置P3で右旋回を行う場合、左右操舵用クラッチレバー43,44のうち、右操舵用クラッチレバー44のみを操作することで右操舵用クラッチ72をOFFとする。この場合、右スプロケット34の回転速度が0となり、左スプロケット33の回転速度が一定に維持される。時間t4において、位置P4で直進走行に戻る場合、右操舵用クラッチレバー44の操作を解除することで右操舵用クラッチ72をONに戻して、位置P5まで移動する。
このような移動において、車両10の移動距離は、左右スプロケット33,34の回転速度の平均値である平均速度と時間との積算値から決定される。また移動方向は左右の操舵用クラッチ71,72の一方の操舵用クラッチ71(または72)がONで他方の操舵用クラッチ72(または71)がOFFとなる時間と、その場合のONとなる操舵用クラッチ71(または72)側のスプロケット33(または34)の回転速度とから決定される。制御装置60は、各クラッチセンサ51,52及び各速度センサ53,54の検出値に基づいて車両移動方向及び車両移動距離を求める。車両移動方向及び車両移動距離は、各検出値から予め設定された関係式またはマップを用いて算出されてもよい。
移動経路算出部61は、求められた車両移動方向及び車両移動距離から、移動開始位置から移動終了位置までの移動経路90を算出などにより求める。例えば「移動経路90」は、直進状態で求められた第1距離を移動した後、左旋回で所定角度分移動方向を変化させ、その後、直進状態で求められた第2距離を移動するというように、移動方向及び移動距離の組み合わせで決定されてもよい。求められた移動経路90は記憶部62に記憶される。
車両10には、制御装置60に移動開始位置及び移動終了位置を認識させるための移動開始スイッチ及び移動終了スイッチをハンドル31の周辺部に設けてもよい。「移動開始位置」は例えば収集所92であり、「移動終了位置」は例えば図5の移動経路90を矢印β方向に移動した場合のPC位置、またはPA,PB,PC位置を通過後、移動経路90をγ方向に戻って到着する場合における収集所92である。
また、作業者13が移動経路90上の1つまたは複数の所定位置において、所定時間での車両10の一時停止を望む場合に、制御装置60にその所定位置を認識させるための一時停止スイッチをハンドル31の周辺部に設けてもよい。例えば、果物の収穫位置のPA,PB,PCを一時停止位置に設定してもよい。移動開始位置及び移動終了位置または一時停止位置は移動経路90とともに記憶部62に記憶されてもよい。
また、GPSなどを搭載しておき、絶対位置(緯度、経度)も合わせて記憶しておくことも好適である。なお、GPSによるデータは全経路についてものでなくてもよく、所定の複数のチェックポイントについてのデータでもよい。これによって、自動走行する際に、補正することもできる。一時停止位置について絶対位置データを記憶しておくことが好適である。また、地磁気センサなどの方位センサを搭載しておき、方位についてのデータも取得しておくとよい。これによって、移動経路90についての補正や、自動走行の際の補正を行うこともできる。この方位のデータも、全経路でなく特定の地点のみのデータでもよい。また、その各特定地点を通過したことを感知可能な通過検出センサを車両に設けておき、特定地点を通過した際に方位または移動方向の補正を行ってもよい。
さらに、図7に示したスプロケット回転速度や、クラッチのオンオフについての生データを移動経路データとして記憶しておいてもよい。
(自動走行制御)
次に、車両10に自動走行制御を行わせる方法を説明する。自動走行制御を行う場合、移動開始位置に車両10を停止させた状態で、移動開始位置にいる作業者が自動走行制御スイッチ38を操作する。これによって、制御装置60の走行制御部63は主クラッチアクチュエータ78を制御しながらエンジン26を始動させ、その後、走行を開始させて移動経路90に沿って車両10を移動させる。この場合、走行制御部63は、車両10が移動経路90に沿って自動走行するように、エンジン26及び方向変更装置40を制御する。
例えば、図6の移動経路90を移動する場合に、図7に示す左右の操舵用クラッチ71,72のオンオフ状態が実現されるように、走行制御部63は時間に応じて左右のクラッチアクチュエータ45,46のオンオフ状態を制御する。この場合、走行制御部63は、移動開始時または移動終了時に主クラッチアクチュエータ78を上記で説明したように制御する。
なお、車両10には、自動走行制御時に車両10が一時停止位置で停止している場合に、強制的に停止を維持するとともに、停止の必要がなくなった場合に停止を解除して自動走行に復帰させる停止切替スイッチが設けられてもよい。
また、上記ではクラッチセンサ51,52を設けて、制御装置60が各速度センサ53,54及び各クラッチセンサ51,52の検出値に基づいて移動経路90を求める場合を説明した。しかしながら、クラッチセンサ51,52を省略して、制御装置60は各速度センサ53,54の検出値に基づいて移動経路90を求める構成としてもよい。この場合、左右の速度センサ53,54の検出値の一方または両方が0である場合、左右の操舵用クラッチ71,72の一方または両方がオフであると推定されるので、各操舵用クラッチ71,72のオンオフ状態が間接的に検出される。
上記の車両10によれば、複数の所定位置で荷台12に果物などの収穫物を載せて搬送する場合において、地面に埋設された誘導線を必要とせず、搬送作業の作業性を向上できる。しかも所定位置を収穫位置近くの任意の位置に設定できるので、収穫作業を行う作業者が車両10に収穫物を持ち運ぶ距離を短くして搬送時間を短くできる。なお、車両10に制御装置60と通信を行う無線受信装置を設けて、果樹園91など車両10から離れた位置にいる作業者が無線送信装置によって自動走行制御の開始を指示した場合に、車両10がその指示に応じて自動走行制御を開始する構成としてもよい。また、無線送信装置、またはスマートフォンと呼ばれる多機能携帯電話等でPA、PB、PCのいずれかの位置を指定する指令信号を車両の無線受信装置に送信する構成を用いることもできる。この場合、制御装置60は指定した位置まで車両10を自動走行で移動させ、停止させる。このため、車両10から離れた位置としてPA、PB、またはPCの位置から、その位置まで車両10に来させることが可能である。
(別例の第1例)
図8は、実施形態の車両10の別例の第1例において、図3の左側半部に対応する図である。図9は、本例の車両10を構成する走行システム20を示すブロック図である。
本例では、各クローラ装置28,30の後端部に駆動スプロケット33,34が設けられる。また、エンジン26と各クローラ装置28,30との間に設けられる動力伝達部70は、主クラッチ76により動力の伝達及びその遮断が切り替えられる第1ベルト伝達部73と、油圧式無段変速装置80と、左右操舵用クラッチ81,82を有する歯車変速装置83とを含む。
第1ベルト伝達部73は、エンジン26の出力軸26aから油圧式無段変速装置80の入力軸80aに動力を伝達する。油圧式無段変速装置80は、図示しない可動斜板を有する可変容量式油圧ポンプと、油圧ポンプに流体接続される固定斜板式の油圧モータとを含む。油圧モータのモータ軸は、油圧式無段変速装置80の出力軸としての機能を有する。このモータ軸は、歯車変速装置83の図示しない入力軸に、プーリ及びベルトを含むベルト動力伝達部または歯車機構を介して接続される。油圧式無段変速装置80は可動斜板に結合される斜板操作軸と、斜板操作軸に結合される変速アーム80bとを有し、変速アーム80bはハンドル31(図1参照)付近に設けられる図示しない変速レバーにリンクまたはケーブルを介して接続される。
歯車変速装置83の入力軸には左右の歯車変速部83a,83bが接続されており、左右の歯車変速部83a,83bの図示しない左右の出力軸が左右の駆動スプロケット33,34に接続される。左右の歯車変速部83a,83bは、左右の操舵用クラッチ81,82を有する。左操舵用クラッチ81の遮断によって左歯車変速部83aの入力側と出力軸との間での動力伝達が遮断され、左操舵用クラッチ81の接続によって左歯車変速部83aの入力側と出力軸との間での動力伝達が行われる。右操舵用クラッチ82の遮断によって右歯車変速部83bの入力側と出力軸との間での動力伝達が遮断され、右操舵用クラッチ82の接続によって右歯車変速部83bの入力側と出力軸との間での動力伝達が行われる。
これによって、エンジン26の動力は第1ベルト伝達部73、油圧式無段変速装置80、歯車変速装置83を介して駆動スプロケット33(または34)に伝達され、左右のクローラ本体36が駆動されることにより車両10が走行する。また、変速レバーの操作位置に応じて可動斜板の傾きが変化してモータ軸の回転速度が変化するので、車両10の速度を変更することが可能である。
また、方向変更装置100は、左右の操舵用クラッチ81,82の断接切替用の左右のクラッチ切替部101,102と、各クラッチ切替部101,102に連結された左右の操舵用クラッチレバー43,44と、各クラッチ切替部101,102を動作させる左右のクラッチアクチュエータ103,104とを含む。
左操舵用クラッチ81は、左クラッチ切替部101により断接が切り替えられ、右操舵用クラッチ82は、右クラッチ切替部102により断接が切り替えられる。各クラッチ切替部101,102は、歯車変速装置83の上部に設けられたレバー101a,102aを有し、レバー101a,102aの揺動変位によって歯車変速装置83の内部に設けられた各操舵用クラッチ81,82の断接状態を切り替える。各レバー101a,102aは、各操舵用クラッチレバー43,44にリンクまたはケーブルを介して接続され、各レバー101a,102aはクラッチアクチュエータ103,104の駆動によって揺動変位する。各クラッチアクチュエータ103,104は制御装置60により動作が制御されて左右のクラッチ切替部101,102を動作させる。
左右の速度センサ53,54は、左右のスプロケット33,34の回転速度を検出する。その他の構成は、図1から図8に示した構成において、クラッチセンサ51,52を省略した構成と同様である。
(別例の第2例)
図10は、実施形態の車両10の別例の第2例を示す概略構成図である。図11は、本例の車両10を構成する走行システム20を示すブロック図である。本例の場合も、図8、図9に示した構成と同様に、各クローラ装置28,30の後端部に駆動スプロケット33,34が設けられる。
また、エンジン26と各クローラ装置28,30との間に設けられる動力伝達部70は、主クラッチ76により動力の伝達及びその遮断が切り替えられる第1ベルト伝達部73と、左右の油圧式無段変速装置84,85と、左右の歯車変速装置86,87とを含む。左右の歯車変速装置86,87は、車両10の左右方向中央部の左右両側に配置され、左右の油圧式無段変速装置84,85は、左右の歯車変速装置86,87の外側に配置される。
第1ベルト伝達部73は、エンジン26の出力軸26aから各油圧式無段変速装置84,85の共通の入力軸88に動力を伝達する。第1ベルト伝達部73を構成する無段変速装置84,85側の第2プーリT2は入力軸88と平行に配置された別の伝達軸に接続され、この伝達軸が歯車装置を介して入力軸88に接続されてもよい。
各油圧式無段変速装置84,85は、可動斜板84a,85aと、可動斜板84a,85aに結合された斜板操作軸84b,85bとを有する可変容量式の油圧ポンプ84c,85cと、油圧ポンプ84c,85cに流体接続されモータ軸84d,85dを有する固定斜板式の油圧モータ84e,85eとを含む。左右の油圧式無段変速装置84,85のモータ軸84d,85dは、左右の歯車変速装置86,87の入力軸としての機能を有する。
左右の歯車変速装置86,87は、歯車機構によって減速して左右の出力軸86a,87aに動力を出力する。左右の出力軸86a,87aは、左右の駆動スプロケット33,34に接続される。これによって、エンジン26の動力は第1ベルト伝達部73、油圧式無段変速装置84(または85)、歯車変速装置86(または87)を介して駆動スプロケット33(または34)に伝達され、左右のクローラ本体36が駆動されることにより車両10が走行する。左右の駆動スプロケット33,34は、エンジン26から2つの油圧式無段変速装置84,85の一方または他方の油圧式無段変速装置84(または85)を介して動力が伝達される。
また、方向変更装置110は、各無段変速装置84,85の斜板操作軸84b,85bに連結された変速指示部であって、ハンドル31(図1参照)の上部に支持される左右2つの変速レバー111,112と、各可動斜板84a、85aを変位させる左右2つの第2アクチュエータ113,114とを含む。第2アクチュエータ113,114は、斜板操作軸84b,85bに連結されるモータ軸を有する電動モータにより構成され、制御装置60によりその動作が制御される。斜板操作軸84b,85bの回転が変化することで可動斜板84a,85aの傾きが変化するのでモータ軸84d,85dの回転速度も変化する。この場合、各斜板操作軸84b,85bが独立して操作されることによって、各クローラ装置28,30の間に速度差が発生する。
方向変更装置110は、各変速レバー111,112の操作または各第2アクチュエータ113,114の動作により、各クローラ装置28,30の速度差を変更して車両移動方向を変更する。左右の速度センサ53,54は、左右の駆動スプロケット33,34の回転速度を検出する。各クローラ装置28,30の間に速度差が発生している場合、車両10はこの速度差及び各クローラ装置28,30の平均速度に応じた方向に移動方向が変化して旋回する。制御装置60は、各速度センサ53,54の検出値に基づいて車両移動方向及び車両移動距離を求めて、その求めた結果に基づいて車両10の移動経路を求める。また、自動走行制御を行う場合、制御装置60の走行制御部63がエンジン26及び各第2アクチュエータ113,114の動作を制御し、各クローラ装置28,30の速度差を変更して車両移動方向を変更する。その他の構成及び作用は、図1から図8に示した構成において、クラッチセンサ51,52を省略した構成と同様である。
(別例の第3例)
図12は、実施形態の車両10の別例の第3例を示す概略構成図である。図13は、本例の車両10を構成する走行システム20を示すブロック図である。
本例の車両10は、車体11の前側の左右に支持された走行部であり駆動輪である前輪120,121、車体11の後側の左右に支持された操舵輪である後輪122,123、動力伝達部124、方向変更装置130、走行状態取得部140、及び制御装置60を備える。
動力伝達部124は、主クラッチ76により動力の伝達及びその遮断が切り替えられる第1ベルト伝達部73と、歯車変速装置125とを含む。第1ベルト伝達部73は、エンジン26の出力軸26aに固定された第1プーリT1と、歯車変速装置125の入力軸125aに固定された第2プーリT2と、ベルトB1とを含む。第1ベルト伝達部73は、エンジン26の動力を入力軸125aに伝達する。歯車変速装置125が有する左右の出力軸125b,125cは左右の前輪120,121に接続される。これによって、エンジン26の動力は第1ベルト伝達部73及び歯車変速装置125を介して前輪120,121に伝達されて車両10が走行する。
方向変更装置130は、左右の後輪122,123の方向を変更するラックピニオン式の操舵機構131と、操舵機構131に連結された操舵ハンドル132と、操舵機構131を駆動する第3アクチュエータ133とを含む。操舵機構131は、上側に操舵ハンドル132が連結された操舵軸134により形成され、各後輪122,123の方向を変更する。第3アクチュエータ133は、操舵軸134に歯車機構、またはプーリ及びベルトを有するベルト動力伝達部を介して接続された電動モータにより構成され、制御装置60により動作が制御される。方向変更装置130は、操舵ハンドル132の操作または第3アクチュエータ133の動作により、各後輪122,123の方向を変更して車両移動方向を変更する。制御装置60は、第3アクチュエータ133を制御して操舵軸134を駆動し、操舵軸134の回転方向及び回転量を制御する。
走行状態取得部140は、操舵軸回転センサ141と、左右2つの車輪速度センサ142,143とを有する。操舵軸回転センサ141は、操舵軸134の回転方向及び回転量を検出する。左右の車輪速度センサ142,143は、各後輪122,123の回転速度を検出する。各センサ141,142,143の検出値を表す信号は制御装置60に送信される。車輪速度センサ142,143は、各前輪120,121の回転速度を検出してもよい。
制御装置60は、学習制御によって、車両10を歩行状態で移動させる場合に、走行状態の取得値である操舵軸回転センサ141及び各車輪速度センサ142,143の検出値に基づいて車両10の移動経路を求めて記憶部62に記憶する。この場合、操舵軸回転センサ141の検出値から車両移動方向が算出などにより求められ、各車輪速度センサ142,143の検出値の平均値から車両移動距離が求められ、車両移動方向及び車両移動距離から移動経路が求められる。そして、制御装置60は、記憶部62に記憶された移動経路に沿って自動走行するようにエンジン26及び第3アクチュエータ133と主クラッチアクチュエータ78とを制御する。
上記の構成によっても、図1から図11に示した構成と同様に、搬送作業の作業性を向上できる。その他の構成及び作用は、図1から図8に示した構成と同様である。
なお、上記の各例のいずれかの構成において、走行状態取得部として、GPSを用いて歩行状態で車両を移動させる場合の移動経路上の複数位置を走行状態の情報として取得する構成としてもよい。この場合、制御装置60は、取得された複数位置から車両の移動経路を算出し、制御装置60は、取得された移動経路に沿って自動走行するように動力源及び方向変更装置を制御する。また、上記では作業者が歩行しながら車両10を操縦し、その場合の車両10の移動距離を求めて制御装置に記憶させた。しかしながら、車両に作業者が乗るステップまたは座席を設けて、車両に乗車した作業者が操縦して車両を移動させる場合の移動経路を求める構成としてもよい。
10 自動走行搬送車両、11 車体、12 荷台、13 作業者、20 走行システム、26 エンジン、26a 出力軸、28,30 クローラ装置、31 ハンドル、32 操作パネル、32a 始動スイッチ、33,34 駆動スプロケット、35 従動スプロケット、36 クローラ本体、38 自動走行制御スイッチ、40 方向変更装置、41 クラッチ切替部、41a 回転板、41b 押圧リング、41c クラッチアーム、41d バネ、42 クラッチ切替部、43,44 操舵用クラッチレバー、45,46 クラッチアクチュエータ、47 押圧部、50 走行状態取得部、51,52 クラッチセンサ、53,54 スプロケット速度センサ、60 制御装置、61 移動経路算出部、62 記憶部、63 走行制御部、70 動力伝達部、71,72 操舵用クラッチ、73 第1ベルト伝達部、74 第2ベルト伝達部、75 歯車変速装置、75a 入力軸、75b,75c 出力軸、76 主クラッチ、77 主クラッチレバー、78 主クラッチアクチュエータ、80 油圧式無段変速装置、80a 入力軸、80b 変速アーム、81,82 操舵用クラッチ、83 歯車変速装置、83a,83b 歯車変速部、84,85 油圧式無段変速装置、86 歯車変速装置、86a 出力軸、87 歯車変速装置、87a 出力軸、88 入力軸、90 移動経路、91 果樹園、92 収集所、100 方向変更装置、101,102 クラッチ切替部、103,104 クラッチアクチュエータ、110 方向変更装置、111,112 変速レバー、113,114 第2アクチュエータ、120,121,122,123 車輪、124 動力伝達部、125 歯車変速装置、125a 入力軸、125b、125c 出力軸、130 方向変更装置、131 操舵機構、132 操舵ハンドル、133 第3アクチュエータ、134 操舵軸、140 走行状態取得部、141 操舵軸回転センサ、142,143 車輪速度センサ。

Claims (10)

  1. 動力源と、
    前記動力源から動力が伝達されて駆動される左右の走行部と、
    前記左右の走行部の速度差または方向を変更して車両移動方向を変更する方向変更装置と、
    車両の走行状態を取得する走行状態取得部と、
    ユーザに操縦されながら移動される場合において取得された前記走行状態に基づいて移動経路を求めて記憶し、記憶された前記移動経路に沿って自動走行するように前記動力源及び前記方向変更装置を制御する制御装置とを備える、自動走行搬送車両。
  2. 請求項1に記載の自動走行搬送車両において、
    前記走行状態取得部は、前記走行部及び前記方向変更装置の状態を含む、自動走行搬送車両。
  3. 請求項1に記載の自動走行搬送車両において、
    前記左右の走行部は、前記動力源から動力が伝達されるスプロケットと、前記スプロケットに係合するクローラ本体とを有し車体に支持される左右のクローラ装置である、自動走行搬送車両。
  4. 請求項3に記載の自動走行搬送車両において、
    前記走行状態取得部は、前記各スプロケットの回転速度を検出する2つの速度センサを含み、
    前記制御装置は、前記走行状態の取得値である前記各速度センサの検出値に基づいて前記車両移動方向を求めて、前記車両移動方向に基づいて前記移動経路を求める、自動走行搬送車両。
  5. 請求項3に記載の自動走行搬送車両において、
    前記左右のスプロケットは、前記動力源から2つのクラッチの一方または他方のクラッチを介して動力が伝達され、
    前記方向変更装置は、前記各クラッチの断接切替用の2つのクラッチ切替部に連結された左右のクラッチ切替指示部と、前記各クラッチ切替部を動作させる2つのアクチュエータとを含み、前記各クラッチ切替指示部の操作または前記各アクチュエータの動作により、前記各クローラ装置の速度差を変更して前記車両移動方向を変更する、自動走行搬送車両。
  6. 請求項3に記載の自動走行搬送車両において、
    前記左右のスプロケットは、前記動力源から2つの油圧式無段変速装置の一方または他方の無段変速装置を介して動力が伝達され、
    前記各油圧式無段変速装置は、可動斜板を有する可変容量式油圧ポンプと、前記油圧ポンプに流体接続されてモータ軸を有する油圧モータとを含み、
    前記方向変更装置は、前記各無段変速装置の前記可動斜板に連結された左右の変速指示部と、前記各可動斜板を変位させる2つの第2アクチュエータとを含み、前記各変速指示部の操作または前記各第2アクチュエータの動作により、前記各クローラ装置の速度差を変更して前記車両移動方向を変更する、自動走行搬送車両。
  7. 請求項5に記載の自動走行搬送車両において、
    前記走行状態取得部は、前記各クラッチの断接状態を検出する2つのクラッチセンサと、前記各スプロケットの回転速度を検出する2つの速度センサとを含み、
    前記制御装置は、前記走行状態の取得値である前記各クラッチセンサ及び前記各速度センサの検出値に基づいて前記移動経路を求めて記憶し、記憶された前記移動経路に沿って自動走行するように前記動力源及び前記各アクチュエータを制御する、自動走行搬送車両。
  8. 請求項5または請求項6に記載の自動走行搬送車両において、
    前記走行状態取得部は、前記各スプロケットの回転速度を検出する2つの速度センサを含み、
    前記制御装置は、前記走行状態の取得値である前記各速度センサの検出値に基づいて前記移動経路を求めて記憶し、記憶された前記移動経路に沿って自動走行するように前記動力源と、前記各アクチュエータまたは前記各第2アクチュエータとを制御する、自動走行搬送車両。
  9. 請求項1に記載の自動走行搬送車両において、
    前記左右の走行部は、車体の左右に支持された駆動輪であり、
    前記方向変更装置は、前記車体の左右に支持された操舵輪の方向を変更する操舵機構と、前記操舵機構に連結された操舵ハンドルと、前記操舵機構を駆動する第3アクチュエータとを含み、前記操舵ハンドルの操作または前記第3アクチュエータの動作により、前記各操舵輪の方向を変更して車両移動方向を変更する、自動走行搬送車両。
  10. 請求項9に記載の自動走行搬送車両において、
    前記走行状態取得部は、前記操舵機構を形成して前記操舵ハンドルに連結される操舵軸の回転方向及び回転量を検出する操舵軸回転センサと、前記各駆動輪または各操舵輪の回転速度を検出する2つの車輪速度センサとを含み、
    前記制御装置は、前記走行状態の取得値である前記操舵軸回転センサ及び前記各車輪速度センサの検出値に基づいて前記移動経路を求めて記憶し、記憶された前記移動経路に沿って自動走行するように前記動力源及び前記第3アクチュエータを制御する、自動走行搬送車両。
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