JP2886069B2 - コンバインでの収穫方法とこれに用いるコンバイン集合体 - Google Patents

コンバインでの収穫方法とこれに用いるコンバイン集合体

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JP2886069B2
JP2886069B2 JP6003206A JP320694A JP2886069B2 JP 2886069 B2 JP2886069 B2 JP 2886069B2 JP 6003206 A JP6003206 A JP 6003206A JP 320694 A JP320694 A JP 320694A JP 2886069 B2 JP2886069 B2 JP 2886069B2
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輝雄 西
和嘉 平田
亮二 水野
外和 寺尾
宣夫 幸
徳宗 尾崎
信吉 森内
太 池田
竹中  満
進 角田
利克 大谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバインを用いて稲
麦等の穀稈を収穫する方法とこれに利用されるコンバイ
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】コンバインは、刈取り穀稈をフィードチ
ェーンで挟持搬送しながらその穂部を扱室に挿入して脱
穀する自脱型と、刈取り穀稈全体を扱室に供給して脱穀
を行う全稈投入型とに大別でき、大区画の圃場では、作
業能率の向上による低コスト化、および作業時間の短縮
による省力化を図ることを主眼においた作業を行うため
に、2m以上の大きい刈り幅を有する大型の全稈投入型
コンバインや4条以上の刈り幅を有する大型の自脱型コ
ンバインがが導入されることが多く、また、中小の区画
の圃場では、機体の操向操作性や機体運搬の便、ならび
に機体そのもの価格等を考慮して、2条ないし4条の刈
り幅を有する自脱型コンバインが利用されることが多
い。つまり、従来では、圃場の大きさに合わせてその大
きさに適した刈り幅のコンバインを採択しようとしてい
たのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際の
作業対象の圃場は、大区画のものだけ、あるいは小区画
のものだけの一定の大きさに区分けされているものばか
りではなく、中間的な区画も含めて大小様々の区画を備
えていることがあり、これらの各種大きさの圃場を単一
機で作業するとすれば、次のような問題がある。
【0004】つまり、一行程での刈取り脱穀処理可能な
刈り幅の大きいコンバインは、その機体全体がかなり大
型で高価なものであり、小区画の圃場ではかえって扱い
難く、又、機体の運搬も不便なものである。逆に、小区
画の圃場で使い易い小型のコンバインは、一行程での刈
取り脱穀処理可能な条数に制約があり、大区画の圃場で
用いるには作業能率面で不利がある。
【0005】圃場の作業性の問題を解消することのみを
考えるのなら、圃場の区画の大きさの種類に合わせて多
種類の大きさのコンバインを揃えればよいが、これでは
ユーザー側での設備コストが膨大になるとともに、メー
カー側でもコンバインの機種の増加による生産性の低下
を招く結果となる。結局、従来では、圃場の区画の大小
にはかかわらず、手持ちのコンバインのうちの適当なも
のを用いて多少の作業性の不便などは我慢して使用して
いるのが実情である。
【0006】本発明の目的は、小区画の圃場では操作性
よく使用することができる比較的小型あるいは中型のコ
ンバインを2台有効に利用することで、大区画の圃場か
ら小規模な圃場に対応させて、能率良く作業を行うこと
ができる収穫方法と、これに利用するコンバイン集合体
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、次のような技術手段を採る。すなわち、本第
1発明に係るコンバインでの収穫方法は、個別に作業走
行可能な2台のコンバインを左右に並列して連結し、一
方のコンバインの操縦部からの指令で両コンバインを操
縦操作して作業走行することを特徴とする。
【0008】また、本第2発明に係るコンバイン集合体
は、個別に作業走行可能な2台のコンバインを並列状態
で機械的に連結し、作業者が搭乗する一方のコンバイン
の操縦部からの指令で両コンバインを操縦できるよう
に、両コンバインの操縦系および作業用操作部の操作系
を電気的連係手段で連係してあることを特徴とする。
【0009】また、本第3発明に係るコンバイン集合体
は、個別に作業走行可能な2台のコンバインを並列状態
で機械的に連結し、無人走行する他方のコンバインの変
速装置を、有人走行する一方のコンバインの変速装置と
同調させて変速する直進用車速制御手段を装備してある
ことを特徴とする。
【0010】さらに、本第4発明に係るコンバイン集合
体は、個別に作業走行可能な2台のコンバインを並列状
態で機械的に連結し、有人走行する一方のコンバインで
の機体操向操作に基づいて、一方のコンバインの走行方
向と無人走行する他方のコンバインの走行方向とを互い
に逆向きにする操向制御手段を備えてあることを特徴と
する。
【0011】
【作用】第1発明の収穫方法によると、2台のコンバイ
ンを、個々に独立した状態でも、それらを並列連結した
1台のコンバインとしての状態でも使用することができ
る。従って、個別の状態では小区画の圃場に対応した比
較的刈り幅の小さいた状態で収穫作業を行うことがで
き、また、大区画の圃場に対応して、両コンバインの処
理能力の総和分に相当する大きい刈り幅での収穫作業を
高能率で行うことができる。
【0012】また、第2発明のコンバイン集合体におい
ては、両コンバインの操縦系および作業用操作部の操作
系をリンクやワイヤ等の機械的連係手段で連係する場合
に比較して接続および分離が容易に行える。
【0013】また、第3発明のコンバイン集合体におい
ては、一方のコンバインに搭乗してその変速装置を操作
することで、無人走行する他方のコンバインを同方向お
よび同速度に変速でき、コンバイン集合体を直進前後進
させることができる。
【0014】また、第4発明のコンバイン集合体におい
ては、有人走行する一方のコンバインで機体操向操作を
行うことで、集合体全体の旋回を行うことができる。
【0015】
【発明の効果】上記技術手段を講じた本発明の効果は次
の通りである。本第1発明の収穫方法によると、個々の
コンバインとしては、通常用いられている比較的小型の
コンバインを用いて、小区画の圃場での作業を操作性よ
く行うことができるものでありながら、大区画の圃場で
は、それらの複数台を連結して一体化し、多数の条を対
象とした能率のよい刈取り作業を行うことができる。そ
して、多数条の刈取りを行うものでありながら、その多
数の刈取り条の全てを一つの扱室に集めて脱穀処理し、
一つの選別部で選別するものではないので、無理なく脱
穀して精度の高い選別処理を行えるものである。
【0016】また、第2発明のコンバイン集合体による
と、2台のコンバインの接続および分離が容易であり、
コンバイン単体あるいはコンバイン集合体としての使い
分けが簡単となる。
【0017】また、第3発明のコンバイン集合体による
と、一方のコンバインに搭乗したオペレータがコンバイ
ン単体を操作する場合と同じ操作で簡単にコンバイン集
合体を直進前後進させることができ、取扱い性に優れた
ものとなる。
【0018】また、第4発明のコンバイン集合体による
と、一方のコンバインに搭乗したオペレータがコンバイ
ン単体を操作する場合と同じ要領で操作コンバイン集合
体を簡単に旋回操縦することができ、取扱い性に優れた
ものとなる。
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面の記載に基づ
いて説明する。図1および図2は、本発明のコンバイン
の集合体の一実施例を示し、このコンバインの集合体C
は、個別に走行駆動可能な2台の自脱型コンバインA,
Bを組み合わせて構成されている。
【0019】夫々のコンバインA,Bは、左右一対のク
ローラ走行装置1を下部に備えた機体上に、横倒れ姿勢
の刈取り穀稈をフィードチェーン2で後方に挟持搬送し
ながら脱穀処理する脱穀装置3、脱穀選別された穀粒を
貯留する穀粒タンク4、並びに機体の操向操作を行う操
縦部5、エンジン6、等を搭載設置するとともに、引起
し装置7、刈取り装置8、及び刈取り穀稈をフィードチ
ェーン2にまで搬送する縦搬送装置9を備えた刈取り前
処理部10が機体前部に昇降可能に連結して構成されて
おり、この実施例では各コンバインA,Bの夫々が単独
で3条刈りの収穫作業が行えるとともに、並列連結した
コンバイン集合体Cとしては一人の作業者が一方(この
例では右方)のコンバインAに搭乗して6〜7条刈りの
収穫作業を行うことができるものである。
【0020】図7に示すように、左右の各クローラ走行
装置1は、機体フレーム11に連結固定した固定トラッ
クフレーム12の前部に駆動輪13を支持するととも
に、この固定トラックフレーム12に四連リンク機構1
4を介して相対的に平行昇降可能に連結した可動トラッ
クフレーム15に複数の遊転輪16群と緊張輪17を備
え、これら駆動輪13、遊転輪16群、緊張輪17に亘
ってゴム製のクローラベルト18を巻回した構造となっ
ている。そして、油圧シリンダ19によって四連リンク
機構14を駆動して、左右の可動トラックフレーム15
を固定トラックフレーム12に対して相対的に駆動昇降
することで、左右の走行接地部を機体フレーム11に対
して相対的かつ独立的に上下させ、もって、機体を走行
地面に対して平行に昇降させたり、左右の走行接地部の
相対高さを変えて、機体の左右傾斜を修正したりするこ
とが可能となっている。
【0021】上記構成のコンバインA,Bの夫々は、対
向する機体横側部に設けた連結機構20を介して、互い
に前後左右位置を規制された状態で連結可能となってい
る。前記連結機構20は、右側のコンバインAにおける
機体フレーム11の左側部に沿って設けられたガイド部
材21aと、左側のコンバインBの機体フレーム11の
右側部に沿って設けられたガイド部材21bとからな
り、両コンバインA,Bの機体前後方向の相対移動によ
って、ガイド部材21aをガイド部材21bの後端から
前方にスライド嵌合させて連結するよう構成されてい
る。そして、ガイド部材21bの前端には、相手ガイド
部材21aの前端を当接支持するストッパー22が設け
られるとともに、ガイド部材21aには、右側のコンバ
インAにおける操縦部6に備えた操作具(図示せず)に
ワイヤー連係した上下揺動可能なロックアーム23が下
方にバネ付勢して枢支連結されており、図3に示すよう
に、両ガイド部材21a,21bをスライド嵌合して、
ガイド部材21aの前端がガイド部材21bのストッパ
ー22に当接した嵌合連結状態で、ロックアーム23の
先端がガイド部材21bに形成してあるロック穴24に
自動的に付勢係入し、もって、両ガイド部材21a,2
1bの相対前後移動、および相対左右移動が規制される
ようになっている。そして、この嵌合連結状態では、両
ガイド部材21a,21bのある程度の相対上下動、お
よび多少の相対左右傾斜が許容されるような融通が嵌合
部位に形成されており、両コンバインA,Bの相対高さ
が変化したり、相対的に左右傾斜しても、連結状態が維
持されるようになっているのである。また、ワイヤ操作
によってロックアーム23を強制的に振り上げ操作する
ことで、両コンバインA,Bを相対的に前後に引き離し
移動させることが可能となる。
【0022】両コンバインA,Bを連結した状態では、
右方のコンバインAにおける刈取り前処理部10の左端
と、左方のコンバインBにおける刈取り前処理部10の
右端との間隔が大きく開くので、図2および図5に示す
ように、単体で使用する際の端部デバイダ25a,25
bをその支持棒26a,26bから取り外し、各支持棒
26a,26bに亘って広幅の共通デバイダ27を装着
する。この共通デバイダ27は、各支持棒26a,26
bに差し込み連結された一対の屈伸揺動アーム28a,
28bの頂点支軸29に取り付けられており、両コンバ
インA,Bの相対高さが変化したり、相対的に左右傾斜
して左右の支持棒26a,26bの間隔や高さが変化す
るのを許容して共通デバイダ27を支持している。
【0023】図8に、コンバイン単体としての走行系が
示されており、以下その構造を説明する。エンジン6の
出力は静油圧式無段変速機構(HST)を利用した変速装置
30に入力され、ここで得られた正逆の無段変速出力が
ミッションケース31で適当にギヤ変速されたのち、左
右のサイドクラッチ・ブレーキ32を介して左右のクロ
ーラ走行装置1に伝達され、また、変速装置30からの
無段変速出力の内、正転動力のみが図示しない一方向回
転クラッチを介して前記刈取り前処理部10に分岐供給
されるようになっている。
【0024】前記変速装置30は電動モータや電動シリ
ンダ等の電動アクチェータ33によって変速操作される
ようになっており、操縦部5に備えた変速レバー34を
前後に揺動操作すると、変速レバー34の操作位置の応
じた変速位置まで変速装置30が駆動操作されるよう
に、変速操作位置検出センサー35、変速位置検出セン
サー36、および、電動アクチェータ33がマイクロコ
ンピュータ利用の制御装置37に接続されている。
【0025】また、左右のサイドクラッチ・ブレーキ3
2はそれぞれ操向用油圧シリンダ38によって独立に操
作されるものであり、操向用油圧シリンダ38が内装バ
ネによって付勢短縮している状態では「クラッチ入り」
となってクローラ走行装置1への伝動が行われ、操向用
油圧シリンダ38が中間ストロークまで伸長すると、
「クラッチ切り」となってクローラ走行装置1への伝動
が断たれて遊転状態となり、操向用油圧シリンダ38が
さらに伸長するとブレーキが利いてクローラ操向装置1
が制動される構造となっている。
【0026】操縦部5に左右揺動可能に備えた操向レバ
ー39の操作位置を検出する操向検知センサ40と、左
右の操向用油圧シリンダ38の作動を司る電磁切換え制
御弁41が前記制御装置37を介して連係されており、
操向レバー39が中立位置Nに在ると電磁切換え制御弁
41が中立に保持され、両操向用油圧シリンダ38が共
に短縮して左右のサイドクラッチ・ブレーキ32はそれ
ぞれ「クラッチ入り」となって、機体は変速レバー34
で設定された方向および速度で直進する。また、操向レ
バー39を例えば左方に1段操作(L1 )すると、電磁
切換え制御弁41が中立位置nから左旋回位置lに切換
わって、左側の操向用油圧シリンダ38が圧油供給によ
って伸長する。この場合、左側の操向用油圧シリンダ3
8が中間ストロークまで伸長すると圧油が排油路dに逃
げ、それ以上のシリンダ伸長が不能となる。つまり、左
側のクローラ走行装置1のみが遊転状態となり、機体は
操向レバー39が揺動された側にゆっくりと旋回してゆ
く。また、操向レバー39を左方に更に大きく2段操作
(L2 )すると、電磁切換え制御弁41が左旋回位置l
に切換えられた状態で排油路c中に介在した電磁式の開
閉弁42が閉じられ、左側の操向用油圧シリンダ38が
中間ストロークを越えて更に伸長し、サイドブレーキが
利く状態となる。この状態では、機体旋回内側となる左
側のクローラ走行装置1に制動がかかり、機体は急速に
旋回してゆくのである。
【0027】以上は、各コンバインA,Bを単体で走行
させる場合の作動であるが、コンバイン集合体Cとして
走行させる場合には、右方のコンバインAの操縦部5で
の操作で両コンバインA,Bの走行変速、操縦、および
作業用の各種操作(刈取りクラッチ操作、脱穀クラッチ
操作、刈取り前処理部の昇降操作、等)も行えるよう
に、両コンバインA,Bの制御装置37が電気的に接続
連係され、単体走行の場合とは異なったプログラムで制
御される。尚、機体の左右の混同を避けて理解を容易に
するために、以下の説明およびこれに係わる図において
は、オペレータが搭乗する右方のコンバインAに属する
部品および構成部位の符号には補助符号aを付し、ま
た、左方のコンバインBに属する部品および構成部位の
符号には補助符号bを付す。
【0028】コンバイン集合体Cにおいて、右方のコン
バインAの操縦部5aで変速レバー34aを操作する
と、上述のように右方のコンバインAの変速装置30a
が、変速レバー34aの操作位置の応じた変速位置まで
駆動操作されるように、電動アクチェータ33aが制御
装置37aを会して作動制御されるとともに、同調変速
指令が左方のコンバインBの制御装置37bに伝達され
て、左方の変速装置30bも右方の変速装置30aと同
速度に変速され、もって、コンバイン集合体Cの直進前
後進が行われる。
【0029】コンバイン集合体Cの操縦は、右方のコン
バインAにおける操縦部5aの操向レバー39aによっ
て次のように行われる。
【0030】(イ)直進走行 操向レバー39aが中立位置Nに在ると各電磁切換え制
御弁41a,41bがそれぞれ中立に保持され、全ての
操向用油圧シリンダ38a,38bが短縮し、全てのサ
イドクラッチ・ブレーキ32a,32bはそれぞれ「ク
ラッチ入り」となって、機体は変速レバー34aで設定
された方向および速度で直進する〔図10(イ)参
照〕。
【0031】(ロ)緩旋回 操向レバー39aを例えば左方に1段操作(L1 )する
と、左側コンバインBにおける電磁切換え制御弁41b
の排油路db中に介在した電磁式の開閉弁43bのみが
閉じ作動し、ポンプPbからの圧油が中立位置nの電磁
切換え制御弁41bを介して左側コンバインBにおける
左右の操向用油圧シリンダ38bに供給され、左右の操
向用油圧シリンダ38bが共に中間ストロークまで伸長
して、左側コンバインBにおける左右のサイドクラッチ
・ブレーキ32bが共に「クラッチ切り」となる。つま
り、左側コンバインBの左右クローラ走行装置1bが共
に遊転状態となり、機体は左側にゆっくりと旋回してゆ
く〔図10(ロ)参照〕。
【0032】(ハ)急旋回 操向レバー39aを左方に2段操作(L2 )すると、左
側コンバインBにおける電磁切換え制御弁41bが中立
位置nに維持され、開閉弁42bおよび43bが共に開
放維持されて直進状態に復帰されるとともに、左側コン
バインBにおける変速装置30bを、右側コンバインA
の前進設定速度と同速の後進位置にまで強制操作するよ
うに電動アクチュエータ33bが作動制御され、左側コ
ンバインBにおける左右のクローラ走行装置1bが共に
後進駆動される。これによって、機体は左向きにその場
旋回する〔図10(ハ)参照〕。
【0033】尚、言うまでもないが、操縦レバー39a
を右方に1段操作(R1 )すれば、上記と左右逆の作動
が行われて、機体は右側にゆっくりと旋回してゆき、操
縦レバー39aを右方に2段操作(R2 )すれば、機体
は右向きにその場旋回することになる。
【0034】図示しないが、各コンバインA,Bにおけ
る刈取りクラッチ、脱穀クラッチ、刈取り前処理部の昇
降操作、およびその他の操作部は、電磁ソレノイド、電
動モータ、電動シリンダ、等の電動アクチュエータで駆
動操作されるように構成されており、単体として使用す
る時は各機の操縦部5からの操作指令に基づいて任意に
操作できるとともに、コンバイン集合体Cとして使用す
る場合は、両制御装置37a,37bを接続すること
で、右側コンバインAの操縦部5aからの操作指令に基
づいて、両制御装置37a,37bを介して任意に操作
できるようになっている。
【0035】また、各コンバインA,Bにおける制御装
置37a,37bには、機体ごとの作業用制御Da,D
bが接続されている。例えば、刈り高さを一定にするよ
うに刈取り前処理部10を対地高さセンサーの検出結果
に基づいて自動昇降する刈り高さ制御、穀稈長さの検出
結果に基づいて脱穀装置への穀稈挿入長さを安定させる
扱き深さ制御、脱穀装置内の処理物量の検出結果に基づ
いて選別機能を変更する脱穀制御、機体が左右水平にな
るように左右のクローラ走行装置1の接地部を相対昇降
させる機体水平制御、等は、各制御装置37a,37b
を介して独立的に作動制御が実行されるようになってい
る。また、作業負荷の検出結果に基づいて走行速度を自
動変速する車速制御(負荷制御)、穀稈株列に沿って機
体を自動操縦させる操向制御、はコンバイン集合体Cの
総合制御としてのプログラムに基づいて実行されること
になる。
【0036】〔別実施例〕本発明は以下に示すような形
態で実施することもできる。 コンバイン集合体Cの操向を行う形態として、直進
時には図10(イ)に示すのと同様に全クローラ走行装
置1a,1bが等速で駆動され、操縦レバー39aが例
えば左方に操作されると、図11に示すように、右側コ
ンバインAにおいては、機体外側となるクローラ走行装
置1aが変速レバー34aで設定された速度で前進駆動
されるとともに、機体内側となるクローラ走行装置1a
が前記速度より小さい速度(例えば1/2 )で前進駆動さ
れ、かつ、左側コンバインBにおいては、機体外側とな
るクローラ走行装置1aが変速レバー34aで設定され
た前進速度と同じ絶対値で後進駆動されるとともに、機
体内側となるクローラ走行装置1aが前記後進速度より
小さい速度(例えば1/2 )で後進駆動されるように、各
変速装置30a,30bを構成することで一層円滑な旋
回を行うことが可能となる。尚、この場合、各コンバイ
ンA,Bごとのクローラ走行装置1を左右独立に無段変
速および正逆転切り換え可能な構造に構成するとよい。 右方のコンバインAの変速装置30aと左方のコン
バインBの変速装置30bとを同調させる手段として、
図12に示すように、変速装置30aの変速レバー34
aにおける握り部の前後に感圧センサー45f,45r
を設けるとともに、変速装置30bの変速レバー34b
を電動モータ46で操作可能に構成し、コンバインAに
おいてオペレータが変速レバー34aを前方(あるいは
後方)に操作している間、これが感圧センサー45f
(あるいは45r)で感知されて、変速レバー34bが
電動モータ46を介して前方(あるいは後方)に駆動操
作されるように構成し、もって、変速装置30aと変速
装置30bとが同調操作されるように、両機の制御装置
37a,37bを連係する。 右方のコンバインAの変速装置30aと左方のコン
バインBの変速装置30bとを同調させる手段として、
図13に示すように、変速装置30aの変速レバー34
aを電動モータ46aで操作可能に構成するとともに、
変速レバー34aに操作方向感知スイッチ47f,47
rを装備し、かつ、変速装置30bの変速レバー34b
を電動モータ46bで操作可能に構成し、変速レバー3
4aに前方向(あるいは後方向)の操作力が加えられる
と、操作方向感知スイッチ47f(あるいは47r)が
これを感知して両電動モータ46a,46bが正転(あ
るいは逆転)作動し,両変速レバー34a,34bが同
量だけ前方(あるいは後方)に駆動操作されるように、
両機の制御装置37a,37bを連係する。 両コンバインA,Bの操縦系および作業用操作部の
操作系を連係する電気的連係手段としては、ハーネスを
介して信号を授受する他に、無線通信や光通信で信号を
授受することも可能である。
【0037】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】分離状態のコンバインの平面図
【図2】連結してコンバイン集合体にした状態の平面図
【図3】連結機構の作動を説明するための要部側面図
【図4】コンバイン集合体の概略後面図
【図5】デバイダー部分の分解斜視図
【図6】コンバインの全体側面図
【図7】クローラ走行装置の側面図
【図8】コンバイン単体における走行系を示す構成図
【図9】コンバイン集合体における走行系の概略構成図
【図10】各種操向形態を示す平面図
【図11】操向形態の別実施例を示す平面図
【図12】同調変速手段の別実施例を示す要部構成図
【図13】同調変速手段のさらに別の実施例を示す要部
構成図
【符号の説明】
5a 一方のコンバインの操縦部 20 連結機構 A,B コンバイン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B62D 11/02 B62D 11/02 G05D 1/02 G05D 1/02 N (72)発明者 平田 和嘉 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 水野 亮二 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 寺尾 外和 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 幸 宣夫 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 尾崎 徳宗 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 森内 信吉 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 池田 太 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 竹中 満 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 角田 進 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 大谷 利克 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 加藤 勝秀 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 小西 義明 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 松林 智也 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 昭59−187704(JP,A) 特開 平4−101206(JP,A) 特開 昭61−225598(JP,A) 特開 昭57−164308(JP,A) 特開 昭62−97014(JP,A) 実開 平4−91627(JP,U) 実公 昭49−10762(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01D 67/00 A01B 69/00 302 A01D 41/02 A01D 69/00 303 A01D 91/02 B62D 11/02 G05D 1/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個別に作業走行可能な2台のコンバイン
    (A),(B)を左右に並列して連結し、一方のコンバ
    イン(A)の操縦部(5a)からの指令で両コンバイン
    (A),(B)を操縦操作して作業走行することを特徴
    とするコンバインでの収穫方法。
  2. 【請求項2】 個別に作業走行可能な2台のコンバイン
    (A),(B)を並列状態で連結機構(20)を介して
    機械的に連結し、作業者が搭乗する一方のコンバイン
    (A)の操縦部(5a)からの指令で両コンバイン
    (A),(B)を操縦できるように、両コンバイン
    (A),(B)の操縦系および作業用操作部の操作系を
    電気的連係手段で連係してあることを特徴とするコンバ
    イン集合体。
  3. 【請求項3】 個別に作業走行可能な2台のコンバイン
    (A),(B)を並列状態で連結機構(20)を介して
    機械的に連結し、無人走行する他方のコンバイン(B)
    の変速装置(30b)を、有人走行する一方のコンバイ
    ン(A)の変速装置(30a)と同調させて変速する直
    進用車速制御手段を装備してあることを特徴とするコン
    バイン集合体。
  4. 【請求項4】 個別に作業走行可能な2台のコンバイン
    (A),(B)を並列状態で連結機構(20)を介して
    機械的に連結し、有人走行する一方のコンバイン(A)
    での機体操向操作に基づいて、一方のコンバイン(A)
    の走行方向と無人走行する他方のコンバイン(B)の走
    行方向とを互いに逆向きにする操向制御手段を備えてあ
    ることを特徴とするコンバイン集合体。
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