JP2003327310A - 商品仕分けシステム、商品仕分け方法および商品仕分けプログラム - Google Patents

商品仕分けシステム、商品仕分け方法および商品仕分けプログラム

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JP2003327310A
JP2003327310A JP2002137530A JP2002137530A JP2003327310A JP 2003327310 A JP2003327310 A JP 2003327310A JP 2002137530 A JP2002137530 A JP 2002137530A JP 2002137530 A JP2002137530 A JP 2002137530A JP 2003327310 A JP2003327310 A JP 2003327310A
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JP
Japan
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product
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group
movement
containers
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JP2002137530A
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Yoichi Matsuo
洋一 松尾
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Ishida Co Ltd
Original Assignee
Ishida Co Ltd
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品の仕分け作業において商品搬送手段の作
業効率を向上させることができる商品仕分けシステム、
商品仕分け方法および商品仕分けプログラムを提供する
ことである。 【解決手段】 仕分けすべき商品および商品棚位置を示
す商品ロケーション情報に基づいて商品を収納する複数
の販売店舗の商品搬送ボックスの走行ルート情報がそれ
ぞれ決定され、決定された走行ルート情報に基づいて共
に移動すべき複数の商品搬送ボックスからなるグループ
が形成され、グループ内の複数の商品搬送ボックスが商
品搬送装置により搬送される。商品搬送装置がスタート
位置Sから複数の商品搬送ボックスの走行ルート情報を
順次経由してゴール位置Gまで走行するように商品搬送
装置の走行動作が制御される。その結果、商品搬送装置
3の移動距離を短縮でき、商品搬送装置3の作業効率を
向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物流センター等に
おける商品の仕分け作業を行うための商品仕分けシステ
ム、商品仕分け方法および商品仕分けプログラムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、顧客のニーズが様々に変化してき
ており、販売店舗等では、日々顧客のニーズに合わせた
多品種の商品を取り扱うことが多くなっている。一般に
これら多品種の商品は、複数の生産工場により生産さ
れ、一度、物流センター内で保管される。そして、物流
センター内の作業者は、各販売店舗から送られてくる受
注情報に応じて保管された商品の仕分け作業を行い、受
注情報に応じた商品および商品個数を各販売店舗に配送
する。
【0003】また、近年、多品種の商品を取り扱う物流
センターにおいては、仕分け作業を行う際に無人搬送車
(AGV)を商品搬送用の商品搬送装置として用いるこ
とが多い。
【0004】図33は商品搬送装置を用いた商品の仕分
け作業を示す模式図である。図33に示すように、物流
センター内には複数の商品棚7が設けられている。ま
た、複数の商品棚7において商品の仕分け作業ができる
ように、複数の商品棚7に沿って商品搬送装置3の走行
ルートを示すテープTPが貼りつけられている。なお、
商品搬送装置3は、テープTPに沿って走行する無人搬
送車である。
【0005】例えば、商品搬送装置3は、販売店舗から
の受注情報に応じてスタート位置Sから所定の商品棚7
の位置まで所定のテープTPに沿って自走する。この
際、一人の作業者70が自走する1台の商品搬送装置3
と共に移動する。商品搬送装置3は、所定の商品棚7の
前まで走行し停止する。商品搬送装置3が停止した場
合、作業者70は商品の仕分け作業を行う。この作業が
繰り返されて全ての商品の仕分け作業が完了した場合、
商品搬送装置3は、ゴール位置Gに向かって自走する。
作業者70は、商品搬送装置3と共にゴール位置Gに向
かう。
【0006】このようにして、物流センター内では、商
品の仕分け作業が行なわれる。また、商品の仕分け作業
方法として、複数の商品棚7に複数の生産工場により生
産された商品を保管し、受注情報に応じて商品棚7より
所定の商品を取り出し商品搬送装置3に積載するピッキ
ング方式と、1台の商品搬送装置3に1種の商品を積載
し受注情報に応じて、販売店舗ごとに区分けされた複数
の商品棚7に所定の商品を収納するソーティング方式と
が用いられている。以下、ピッキング方式の仕分け作業
の一例とソーティング方式の仕分け作業の一例とを説明
する。
【0007】図34はピッキング方式の仕分け作業を行
う際の図33の一部を拡大した拡大図である。
【0008】図34に示すように、ピッキング方式の仕
分け作業を行う際には、複数の商品棚7に設けられた複
数の収納部に種類の異なる商品が各々保管されている。
【0009】まず、商品搬送装置3は所定の商品棚7の
前まで自走して停止する。作業者70は、所定の商品棚
7より受注情報に応じた商品を取り出して矢印Aおよび
矢印Bで示すように商品搬送装置3に積載された商品搬
送ボックス32に投入する。再度、商品搬送装置3は、
矢印Xの方向に自走し、次の所定の商品棚7の前で停止
する。この作業を繰り返し、作業者70は、商品搬送装
置3を用いて販売店舗からの受注情報の全ての商品につ
いてピッキング方式の仕分け作業を行う。
【0010】次に、図35はソーティング方式の仕分け
作業を行う際の図33の一部を拡大した拡大図である。
【0011】図35に示すように、ソーティング方式の
仕分け作業を行う際には、一の商品搬送装置3の商品搬
送ボックス32に1種類の商品が収納される。
【0012】まず、商品搬送装置3は所定の商品棚7の
前まで自走して停止する。作業者70は、販売店舗から
の受注情報に応じて、商品搬送装置3に積載された商品
搬送ボックス32に収納された商品を取り出して矢印C
および矢印Dで示すように商品棚7の収納部に移載す
る。再度、商品搬送装置3は、矢印Yの方向に自走し、
次の所定の商品棚7の位置で停止する。この作業を繰り
返し、作業者70は、商品搬送装置3を用いて受注情報
の全ての商品についてソーティング方式の仕分け作業を
行う。
【0013】以上のように、従来の商品搬送装置3を用
いた商品の仕分け作業では、各販売店舗からの受注情報
に応じてピッキング方式の仕分け作業またはソーティン
グ方式の仕分け作業を行うことにより、作業者による人
為的誤作業を防止することができる。その結果、各販売
店舗からの受注情報に応じた商品を各販売店舗に確実に
配送することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
商品の仕分け作業では、商品搬送装置3がスタート位置
Sからゴール位置Gまで移動する間に、1台当りの商品
搬送装置3の作業効率が低下している。
【0015】例えば、多品種の商品を取り扱う物流セン
ターは、商品棚の個数の増加に伴って、広大な敷地面積
を有することが多い。そのため、商品搬送装置3がスタ
ート位置Sからゴール位置Gまで移動する距離も長くな
る。したがって、商品搬送装置3が所定の位置から次の
所定の位置まで移動する距離も長くなり、移動時間が増
加している。また、多くの商品搬送装置3が物流センタ
ー内を走行する場合、走行コースの分岐点、スタート位
置Sおよびゴール位置Gでは、多くの商品搬送装置3が
走行することにより渋滞が発生し、商品搬送装置3の移
動時間のロスタイムが生じている。
【0016】このように、商品搬送装置3が停止し作業
者が商品の仕分け作業を行う作業時間に対して、商品搬
送装置3が所定の位置から次の所定の位置まで移動する
移動時間の比率が増加し、1台当りの商品搬送装置3の
作業効率が低下する。
【0017】本発明の目的は、商品の仕分け作業におい
て商品搬送手段の作業効率を向上させることができる商
品仕分けシステム、商品仕分け方法および商品仕分けプ
ログラムを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】(第1の発明)第1の発
明に係る商品仕分けシステムは、商品を収納する容器と
共に移動開始位置から複数の商品収納位置を経由して移
動終了位置まで移動して商品の仕分けを行う商品仕分け
システムであって、商品を収納する複数の容器と、仕分
けすべき商品および商品収納位置を示す仕分け情報に基
づいて複数の容器の移動経路をそれぞれ決定する移動経
路決定手段と、移動経路決定手段により決定された移動
経路に基づいて共に移動すべき複数の容器からなるグル
ープを形成するグループ形成手段と、グループ形成手段
により形成されたグループ内の複数の容器を搬送しつつ
走行する商品搬送手段と、商品搬送手段が移動開始位置
からグループ形成手段により形成されたグループ内の複
数の容器の移動経路を順次経由して移動終了位置まで走
行するように商品搬送手段の走行動作を制御する制御手
段とを備えたものである。
【0019】第1の発明に係る商品仕分けシステムにお
いては、仕分けすべき商品および商品収納位置を示す仕
分け情報に基づいて移動経路決定手段により商品を収納
する複数の容器の移動経路がそれぞれ決定され、移動経
路決定手段により決定された移動経路に基づいてグルー
プ形成手段により共に移動すべき複数の容器からなるグ
ループが形成され、グループ形成手段により形成された
グループ内の複数の容器が商品搬送手段により搬送され
る。そして、商品搬送手段が移動開始位置からグループ
形成手段により形成されたグループ内の複数の容器の移
動経路を順次経由して移動終了位置まで走行するように
商品搬送手段の走行動作が制御手段により制御される。
【0020】この場合、グループ内の複数の容器を搬送
する商品搬送手段が、複数の容器の移動経路を順次経由
して走行するため、商品搬送手段が移動開始位置から移
動終了位置まで走行する間に、作業者は複数の容器の商
品を仕分けすることができる。それにより、複数の容器
を搬送する商品搬送手段の移動経路を複数の商品搬送手
段がそれぞれ各容器を搬送する場合の移動経路の合計に
比べて短縮することができるため、商品搬送手段が停止
し作業者が商品の仕分け作業を行う作業時間に対して商
品搬送手段が移動経路を走行する移動時間の比率を減少
させることができる。その結果、商品の仕分け作業にお
いて商品搬送手段の作業効率を向上させることができ
る。
【0021】(第2の発明)第2の発明に係る商品仕分
けシステムは、第1の発明に係る商品仕分けシステムの
構成において、グループ形成手段は、移動経路決定手段
により決定された移動経路に基づいて同じ領域を経由す
る移動経路を有する複数の容器からなるグループを形成
し、制御手段は、商品搬送手段が移動開始位置から同じ
領域を繰り返し周回して移動終了位置まで走行するよう
に商品搬送手段の走行動作を制御するものである。
【0022】この場合、同じ領域を経由する複数の容器
を積載した商品搬送手段が、移動開始位置から同じ領域
を繰り返し周回して移動終了位置まで走行するため、商
品搬送手段の台数を少なくできるとともに、異なるグル
ープの商品搬送手段を一の領域と他の領域において同時
に周回させることができる。その結果、移動開始位置お
よび移動終了位置においても商品搬送手段の渋滞が発生
せず、商品搬送手段の移動時間のロスタイムを抑制でき
る。
【0023】(第3の発明)第3の発明に係る商品仕分
けシステムは、第1の発明に係る商品仕分けシステムの
構成において、グループ形成手段は、移動経路決定手段
により決定された移動経路に基づいて異なる領域を経由
する移動経路を有する複数の容器からなるグループを形
成し、制御手段は、商品搬送手段が移動開始位置から異
なる領域を順次経由して移動終了位置まで走行するよう
に商品搬送手段の走行動作を制御するものである。
【0024】この場合、異なる領域を経由する複数の容
器を積載した商品搬送手段が、移動開始位置から異なる
領域を順次経由して移動終了位置まで走行するため、商
品搬送手段の台数を少なくできるとともに、商品搬送手
段の移動経路をさらに短くすることができる。その結
果、移動開始位置および移動終了位置においても商品搬
送手段の渋滞が発生せず、商品搬送手段の移動時間のロ
スタイムを抑制できる。
【0025】(第4の発明)第4の発明に係る商品仕分
けシステムは、第1〜第3のいずれかの発明に係る商品
仕分けシステムの構成において、仕分け情報は、発注元
ごとに受注した商品の種類および数量ならびに商品収納
位置を示し、複数の商品収納位置の各々は商品の種類ご
とに割り当てられ、割り当てられた商品を収納するため
に設けられ、複数の容器の各々は発注元ごとに割り当て
られ、割り当てられた発注元に配送すべき商品を収納す
るために用いられるものである。
【0026】この場合、作業者が、発注元ごとに割り当
てられた複数の容器を搬送する商品搬送手段と共に移動
し、仕分け情報に基づいて商品の種類ごとに割り当てら
れた商品収納位置より商品を取り出し、容器に収納する
ことができる。その結果、作業者は、商品搬送手段と共
に移動開始位置から移動終了位置まで走行する間に複数
の発注元ごとに受注した商品を仕分けることができる。
【0027】(第5の発明)第5の発明に係る商品仕分
けシステムは、第1〜第3のいずれかの発明に係る商品
仕分けシステムの構成において、仕分け情報は、発注元
ごとに受注した商品の種類および数量ならびに商品収納
位置を含み、複数の商品収納位置の各々は発注元ごとに
割り当てられ、割り当てられた発注元に配送すべき商品
を収納するために設けられ、複数の容器の各々は商品の
種類ごとに割り当てられ、割り当てられた種類の商品を
収納するために用いられるものである。
【0028】この場合、作業者が、商品の種類ごとに割
り当てられた複数の容器を搬送する商品搬送手段と共に
移動し、仕分け情報に基づいて容器より所定の商品を取
り出して発注元ごとに割り当てられた商品収納位置に収
納することができる。その結果、作業者は、商品搬送手
段と共に移動開始位置から移動終了位置まで走行する間
に複数の発注元より受注した商品を仕分けることができ
る。
【0029】(第6の発明)第6の発明に係る商品仕分
け方法は、商品を収納する容器と共に商品搬送手段が移
動開始位置から複数の商品収納位置を経由して移動終了
位置まで移動して商品の仕分けを行う商品仕分け方法で
あって、仕分けすべき商品および商品収納位置を示す仕
分け情報に基づいて複数の容器の移動経路をそれぞれ決
定するステップと、決定された移動経路に基づいて共に
移動すべき複数の容器からなるグループを形成するステ
ップと、商品搬送手段が形成されたグループ内の複数の
容器を搬送しつつ移動開始位置からグループ形成手段に
より形成されたグループ内の複数の容器の移動経路を順
次経由して移動終了位置まで走行するように商品搬送手
段の走行動作を制御するステップとを備えたものであ
る。
【0030】第6の発明に係る商品仕分け方法において
は、仕分けすべき商品および商品収納位置を示す仕分け
情報に基づいて複数の容器の移動経路がそれぞれ決定さ
れ、決定された移動経路に基づいて共に移動すべき複数
の容器からなるグループが形成され、商品搬送手段が形
成されたグループ内の複数の容器を搬送しつつ移動開始
位置からグループ形成手段により形成されたグループ内
の複数の容器の移動経路を順次経由して移動終了位置ま
で走行するように商品搬送手段の走行動作が制御され
る。
【0031】この場合、グループ内の複数の容器を搬送
する商品搬送手段が、複数の容器の移動経路を順次経由
して走行するため、商品搬送手段が移動開始位置から移
動終了位置まで走行する間に、作業者は複数の容器の商
品を仕分けすることができる。それにより、複数の容器
を搬送する商品搬送手段の移動経路を複数の商品搬送手
段がそれぞれ各容器を搬送する場合の移動経路の合計に
比べて短縮することができるため、商品搬送手段が停止
し作業者が商品の仕分け作業を行う作業時間に対して商
品搬送手段が移動経路を走行する移動時間の比率を減少
させることができる。その結果、商品の仕分け作業にお
いて商品搬送手段の作業効率を向上させることができ
る。
【0032】(第7の発明)第7の発明に係る商品仕分
けシステムは、商品を収納する容器と共に商品搬送手段
が移動開始位置から複数の商品収納位置を経由して移動
終了位置まで移動して商品の仕分けをコンピュータに実
行させる商品仕分けプログラムであって、仕分けすべき
商品および商品収納位置を示す仕分け情報に基づいて複
数の容器の移動経路をそれぞれ決定する処理と、決定さ
れた移動経路に基づいて共に移動すべき複数の容器から
なるグループを形成する処理と、商品搬送手段が形成さ
れたグループ内の複数の容器を搬送しつつ移動開始位置
からグループ形成手段により形成されたグループ内の複
数の容器の移動経路を順次経由して移動終了位置まで走
行するように商品搬送手段の走行動作を制御する処理と
を、コンピュータに実行させるものである。
【0033】第7の発明に係る商品仕分けシステムにお
いては、仕分けすべき商品および商品収納位置を示す仕
分け情報に基づいて複数の容器の移動経路がそれぞれ決
定され、決定された移動経路に基づいて共に移動すべき
複数の容器からなるグループが形成され、商品搬送手段
が形成されたグループ内の複数の容器を搬送しつつ移動
開始位置からグループ形成手段により形成されたグルー
プ内の複数の容器の移動経路を順次経由して移動終了位
置まで走行するように商品搬送手段の走行動作が制御さ
れる。
【0034】この場合、グループ内の複数の容器を搬送
する商品搬送手段が、複数の容器の移動経路を順次経由
して走行するため、商品搬送手段が移動開始位置から移
動終了位置まで走行する間に、作業者は複数の容器の商
品を仕分けすることができる。それにより、複数の容器
を搬送する商品搬送手段の移動経路を複数の商品搬送手
段がそれぞれ各容器を搬送する場合の移動経路の合計に
比べて短縮することができるため、商品搬送手段が停止
し作業者が商品の仕分け作業を行う作業時間に対して商
品搬送手段が移動経路を走行する移動時間の比率を減少
させることができる。その結果、商品の仕分け作業にお
いて商品搬送手段の作業効率を向上させることができ
る。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る商品仕分けシ
ステムについて図面を参照しながら説明する。まず、第
1の実施の形態において商品仕分けシステムを用いてピ
ッキング作業を行う例について説明し、第2の実施の形
態において商品仕分けシステムを用いてソーティング作
業を行う例について説明する。
【0036】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態に係る商品仕分けシステムの構成を示すブ
ロック図である。
【0037】図1に示すように、商品仕分けシステム
は、ホストコンピュータ1、通信部2および商品搬送装
置3を含む。なお、商品搬送装置3は、無人搬送車(Au
tomated Guided Vehicle)である。
【0038】図1に示すように、ホストコンピュータ1
は、通信部2を介して商品搬送装置3と送受信が可能に
設けられている。ホストコンピュータ1は、後述する商
品搬送指示情報を商品搬送装置3に送信する。商品搬送
装置3は、ホストコンピュータ1より受信する商品搬送
指示情報に応じて自走する。
【0039】図2および図3は図1のホストコンピュー
タ1で用いる受注情報群、保管位置情報、商品ロケーシ
ョン情報群、走行ルート情報群および商品搬送指示情報
群を示す説明図である。
【0040】図2(a)に示すように、受注情報群の各
受注情報には、販売店舗番号および販売店舗名(以下、
販売店舗と略記する。)、商品番号または商品コード
(以下、商品番号と略記する。)および受注個数等が含
まれる。
【0041】図2(b)に示すように、保管位置情報に
は、所定の商品を保管する商品棚のエリア、商品棚番
号、段数および左端からのポケットの位置を示すロケー
ション情報と商品番号とが含まれる。この保管位置情報
は、予め図1のホストコンピュータ1に記憶されてい
る。保管位置情報に含まれるロケーション情報の詳細に
ついては後述する。
【0042】図2(c)に示す商品ロケーション情報群
の各商品ロケーション情報は、商品番号に基づいて図2
(a)に示す受注情報群の各受注情報に図2(b)に示
す保管位置情報に含まれるロケーション情報を関連付け
ることにより各販売店舗ごとに作成される。
【0043】続いて、図3(a)に示すように、走行ル
ート情報群の各走行ルート情報には、複数のロケーショ
ン情報および商品搬送装置3の停止位置が含まれる。こ
の走行ルート情報群は、予め図1のホストコンピュータ
1に記憶されている。走行ルート情報群の各走行ルート
情報の詳細については後述する。
【0044】図3(b)に示すように、商品搬送指示情
報群の各商品搬送指示情報は、ロケーション情報に基づ
いて図2(c)に示す商品ロケーション情報群の各商品
ロケーション情報に図3(a)に示す走行ルート情報群
の走行ルート情報を関連付けることにより作成される。
すなわち、各販売店舗の商品ロケーション情報に含まれ
るロケーション情報と同一のロケーション情報を含む走
行ルート情報を関連付けることにより商品搬送指示情報
が作成される。
【0045】次に、図4はロケーション情報の一例を説
明するための説明図である。図4に示すように、例え
ば、ロケーション情報が「01−02−03−02」で
ある場合、最初の「01−02」の数値のうち前側2桁
は、商品棚が設けられているエリア01を示し、後側2
桁は商品棚番号02を示す。また、3番目の2桁の「0
3」は商品棚の下から3段目であることを示し、最後の
2桁の「02」は商品棚の左から2番目のポケット位置
を示す。
【0046】したがって、この場合、ロケーション情報
が「01−02−03−02」と表示される商品番号
「LK01」の商品は、エリア01の商品棚番号02の
商品棚の下から3段目、左端から2番目のポケットに収
納される。
【0047】次に、図5は走行ルート情報の一例を説明
するための説明図である。物流センター内の複数の商品
棚7には、予め図4に示すロケーション情報が割り付け
られている。例えば、図5に示すように、複数の商品棚
7の各々には、エリア01〜06および商品棚番号01
〜04が割り付けられている。また、複数の商品棚7に
沿って床にテープTPが貼りつけられている。さらに、
各商品棚7ごとに商品搬送装置3の停止位置P1〜P1
6が設けられている。
【0048】図5に示すように、走行ルート情報01
が、スタート位置Sより点線の矢印Aの順にテープTP
に沿ってゴール位置Gに到着する走行ルートを示す場
合、この走行ルート情報01には、エリア01の各々の
商品棚番号01〜04、および停止位置P1〜P4が含
まれる。すなわち、走行ルート情報01は、エリア01
のみを周回する走行ルート情報である。また、走行ルー
ト情報03が、スタート位置Sより一点鎖線の矢印Bの
順にテープTPに沿ってゴール位置Gに到着する走行ル
ートを示す場合、この走行ルート情報03には、エリア
03の商品棚番号01〜04、および停止位置P5〜P
8が含まれる。すなわち、走行ルート情報03は、エリ
ア03のみを周回する走行ルート情報である。
【0049】以上のように、走行ルート情報群の各走行
ルート情報には、商品搬送装置3がテープTPに沿って
走行し複数の商品棚7よりピッキング作業を行うことが
可能なように、商品棚7のロケーション情報と停止位置
とが含まれる。
【0050】次に、図6を用いてホストコンピュータ1
の構成を説明する。図6はホストコンピュータ1の構成
を示すブロック図である。
【0051】ホストコンピュータ1は、CPU(中央演
算処理装置)500、入出力装置501、ROM(リー
ドオンリメモリ)502、RAM(ランダムアクセスメ
モリ)503、記録媒体駆動装置505および外部記憶
装置506を含む。
【0052】入出力装置501は、図1の通信部2との
間で情報の送受信を行う。ROM502にはシステムプ
ログラムが記憶される。記録媒体駆動装置505は、C
D(コンパクトディスク)−ROMドライブ、フロッピ
ィディスクドライブ等からなり、CD−ROM、フロッ
ピィディスク等の記録媒体504に対してデータの読み
書きを行う。記録媒体504には、商品仕分けプログラ
ムが記録されている。外部記憶装置506は、ハードデ
ィスク装置等からなり、記録媒体駆動装置505を介し
て記録媒体504から読み込まれた商品仕分けプログラ
ムを記憶する。この商品仕分けプログラムについては後
述する。CPU500は、外部記憶装置506に記憶さ
れた商品仕分けプログラムをRAM503上で実行す
る。
【0053】なお、商品仕分けプログラムを記録する記
録媒体504として、ROM等の半導体メモリ、ハード
ディスク等の種々の記録媒体を用いることができる。ま
た、商品仕分けプログラムを通信回線等の通信媒体を介
して外部記憶装置506にダウンロードし、RAM50
3上で実行してもよい。
【0054】図7は図1の商品搬送装置3の構成を示す
ブロック図であり、図8は図7の商品搬送装置3の模式
的斜視図である。
【0055】図7および図8に示すように、商品搬送装
置3は、本体部3a、台車3bおよび接続部3cより構
成される。台車3bは、接続部3cを介して本体部3a
と連結され、本体部3aにより牽引される。商品搬送装
置3の本体部3aは、CPUを有する車載コンピュータ
31、駆動部33、表示部34、送受信部35、バーコ
ードリーダ36、入力部37、ラベルプリンタ38、障
害物検出センサ39、通路検出センサ40、停止位置検
出センサ41および商品搬送ボックス台42を備える。
商品搬送装置3の本体部3aの商品搬送ボックス台42
には、1個の商品搬送ボックス32が積載可能であり、
商品搬送装置3の台車3bには、複数の商品搬送ボック
ス32が積載可能である。
【0056】本体部3aの車載コンピュータ31は、ホ
ストコンピュータ1により送信される指示に基づいて駆
動部33および表示部34の制御を行うとともに、作業
者によって押下操作される入力部37の信号を認識す
る。また、バーコードリーダ36は、作業者によって仕
分け作業が行なわれる商品を識別するために用いられ、
ラベルプリンタ38は、車載コンピュータ31が、商品
の仕分け作業を完了したと判定したときに所定のラベル
を印刷する。
【0057】通路検出センサ40は、床に貼りつけられ
たテープTPを検出する。車載コンピュータ31は、通
路検出センサ40からの信号に応じて商品搬送装置3の
走行を制御する。それにより、商品搬送装置3はテープ
TPに沿って走行することができる。また、停止位置P
1〜P16には、磁石等からなる停止マークMKが貼り
つけられている。停止位置検出センサ41は、所定の停
止位置に貼りつけられた停止マークMKを検出する。車
載コンピュータ31は、停止位置検出センサ41からの
信号に応じて、商品搬送装置3の停止を制御する。それ
により、商品搬送装置3は、所定の停止位置で停止する
ことができる。さらに、障害物検出センサ39は、周囲
に他の商品搬送装置3または障害物が存在することを検
出する。車載コンピュータ31は障害物検出センサ39
からの障害物信号に応じて、商品搬送装置3の停止また
は再走行を制御する。それにより、商品搬送装置3は、
障害物等と衝突せず停止および再走行することができ
る。
【0058】次いで、第1の実施の形態に係る商品仕分
けシステムのホストコンピュータ1およびの商品搬送装
置3の車載コンピュータ31の第1の動作について説明
し、次に第1の実施の形態に係る商品仕分けシステムの
ホストコンピュータ1およびの商品搬送装置3の車載コ
ンピュータ31の第2の動作について説明する。
【0059】図9は図1のホストコンピュータ1の第1
の動作を示すフローチャートである。
【0060】まず、図1のホストコンピュータ1は各販
売店舗より受注情報を受信する(ステップS11)。
【0061】次に、ホストコンピュータ1は、各販売店
舗ごとの受注情報に含まれる商品番号と予め記憶された
保管位置情報に含まれる商品番号とを比較し、各販売店
舗ごとの受注情報にロケーション情報を関連付ける(ス
テップS12)。それにより、各販売店舗ごとの商品ロ
ケーション情報が作成される。
【0062】次いで、ホストコンピュータ1は、各販売
店舗ごとの商品ロケーション情報に含まれるロケーショ
ン情報と予め記憶された走行ルート情報群に含まれるロ
ケーション情報とを比較し、各販売店舗ごとの商品ロケ
ーション情報に同じロケーション情報を含む走行ルート
情報を関連付ける(ステップS13)。それにより、各
販売店舗ごとの商品搬送指示情報が作成される。
【0063】続いて、ホストコンピュータ1は、各販売
店舗より受信した全ての受注情報に対してロケーション
情報を関連付け、さらに走行ルート情報を関連付けたか
否かを判定する(ステップS14)。ホストコンピュー
タ1が全ての受注情報に対してロケーション情報および
走行ルート情報を関連付けていないと判定した場合に
は、ステップS12に戻り、ステップS12,S13の
処理を繰り返す。
【0064】一方、ホストコンピュータ1は、全ての受
注情報に対してロケーション情報および走行ルート情報
を関連付けたと判定した場合には、各販売店舗ごとの商
品搬送指示情報を同一のエリアのみを周回する走行ルー
ト情報を有する商品搬送指示情報ごとに並び替える(ス
テップS15)。この並び替えの詳細については後述す
る。
【0065】次いで、ホストコンピュータ1は、並び替
えた商品搬送指示情報に同一のエリアのみを周回する走
行ルート情報を有する商品搬送指示情報があるか否かを
判定する(ステップS16)。ホストコンピュータ1
は、同一のエリアのみを周回する走行ルート情報を有す
る商品搬送指示情報があると判定した場合には、同一の
エリアのみを周回する走行ルート情報を有する複数の商
品搬送指示情報に基づいて必要となる商品搬送ボックス
32の個数および台車3bの台数を算出する(ステップ
S17)。この商品搬送ボックス32の個数および台車
3bの台数の算出方法の詳細については後述する。
【0066】一方、ホストコンピュータ1は、同一のエ
リアのみを周回する走行ルート情報を有する商品搬送指
示情報がないと判定した場合には、商品搬送ボックス3
2の個数および台車3bの台数を算出せずに、次の処理
に移行する。
【0067】最後に、ホストコンピュータ1は、商品搬
送ボックス32の個数、台車3bの台数および商品搬送
指示情報、または商品搬送ボックス32の個数および台
車3bの台数を算出しない場合には、商品搬送指示情報
のみを図1の通信部2を介して商品搬送装置3に送信す
る(ステップS18)。そして、ホストコンピュータ1
は、全ての商品搬送指示情報を送信した場合、処理を終
了する。
【0068】図10は第1の動作における商品搬送指示
情報の並び替えの例を示す説明図である。
【0069】ここで、走行ルート情報01は、エリア0
1のみを周回する走行ルート情報であり、走行ルート情
報02は、エリア02のみを周回する走行ルート情報で
あり、走行ルート情報03は、エリア03のみを周回す
る走行ルート情報であり、走行ルート情報04は、エリ
ア04のみを周回する走行ルート情報である。
【0070】図10(a)に示すように、ホストコンピ
ュータ1は、図9のステップS13の処理において、各
販売店舗A〜Hの商品ロケーション情報に同じロケーシ
ョン情報を含む走行ルート情報01〜04を関連付けて
各販売店舗A〜Hごとの商品搬送指示情報を作成する。
【0071】次いで、図10(b)に示すように、ホス
トコンピュータ1は、図9のステップS15の処理にお
いて、同一のエリア01のみを周回する走行ルート情報
01を有する販売店舗A、DおよびGの商品搬送指示情
報、同一のエリア02のみを周回する走行ルート情報0
2を有する販売店舗BおよびEの商品搬送指示情報、同
一のエリア03のみを周回する走行ルート情報03を有
する販売店舗CおよびFの商品搬送指示情報、エリア0
4のみを周回する走行ルート情報04を有する販売店舗
Hの商品搬送指示情報の順に並び替える。以下、走行ル
ート情報01を有する販売店舗A、DおよびGの商品搬
送指示情報の集合をグループ01と呼び、走行ルート情
報02を有する販売店舗BおよびEの商品搬送指示情報
の集合をグループ02と呼び、走行ルート情報03を有
する販売店舗CおよびFの商品搬送指示情報の集合をグ
ループ03と呼ぶ。
【0072】次いで、図10(c)に示すように、ホス
トコンピュータ1は、図9のステップS17の処理にお
いて、同一のエリア01のみを周回する走行ルート情報
01を有する販売店舗A、DおよびGの商品搬送指示情
報(グループ01)に基づいて必要となる商品搬送ボッ
クス32の個数および台車3bの台数を算出する。1つ
の販売店舗に対して1個の商品搬送ボックス32が必要
な場合、ホストコンピュータ1は、商品搬送ボックス3
2の個数を“3”と算出する。さらに、1台の台車3b
に対して最大4個の商品搬送ボックス32が積載可能な
場合、ホストコンピュータ1は、算出した3個の商品搬
送ボックス32を積載するために必要となる台車3bの
台数を“1”と算出する。
【0073】次いで、ホストコンピュータ1は、同一の
エリア02のみを周回する走行ルート情報02を有する
販売店舗BおよびEの商品搬送指示情報(グループ0
2)に基づいて、必要となる商品搬送ボックス32の個
数を“2”および台車3bの台数を“1”と算出し、同
一のエリア03のみを周回する走行ルート情報03を有
する販売店舗CおよびFの商品搬送指示情報(グループ
03)に基づいて、必要となる商品搬送ボックス32の
個数を“2”および台車3bの台数を“1”と算出す
る。なお、ホストコンピュータ1は、エリア04のみを
周回する走行ルート情報04を有する商品搬送指示情報
が1つしかないので、販売店舗Hの商品搬送指示情報に
ついては、必要となる商品搬送ボックス32の個数およ
び台車3bの台数を算出しない。
【0074】なお、上記実施の形態においては、1つの
販売店舗に対して1個の商品搬送ボックス32が必要で
あるとしたが、これに限定されず、各販売店舗の受注情
報に多品種または重量差の大きい商品が含まれる場合
等、1つの販売店舗に対する商品搬送ボックス32の個
数を他の任意の数としてもよい。
【0075】続いて、ホストコンピュータ1より算出さ
れた商品搬送ボックス32の個数および台車3bの台数
と複数の商品搬送指示情報とを受信した商品搬送装置3
の本体部3aの車載コンピュータ31の第1の動作につ
いて説明する。
【0076】図11は商品搬送装置3の本体部3aの車
載コンピュータ31の第1の動作を示すフローチャート
であり、図12は物流センター内を走行する商品搬送装
置3の表示部34の表示例を示す模式図であり、図13
は物流センター内の走行ルートの一例を示す模式図であ
る。
【0077】まず、図11に示すように、商品搬送装置
3の本体部3aの車載コンピュータ31は、ホストコン
ピュータ1より算出された商品搬送ボックス32の個数
および台車3bの台数と複数の商品搬送指示情報とを受
信する(ステップS31)。
【0078】次に、商品搬送装置3の本体部3aの車載
コンピュータ31は、商品搬送ボックス32の個数およ
び台車3bの台数と複数の商品搬送指示情報とを表示部
34に表示させる(ステップS32)。
【0079】この場合、図12(a)に示すように、本
体部3aの車載コンピュータ31は、グループが01で
あり、走行ルート情報が01であり、販売店舗A、Dお
よびGの商品搬送指示情報に対して商品搬送ボックス3
2の個数が3個であり、台車3bの台数が1台であるこ
とを表示部34に表示させる。これにより、作業者70
は、グループが01であり、走行ルート情報が01であ
り、商品搬送ボックス32の個数が3個であり、台車3
bの台数が1台であることを認識する。そして、作業者
70は、商品搬送装置3の本体部3aに台車3bを1台
連結し、3個の商品搬送ボックス32を台車3bに積載
する。
【0080】次いで、図11に示すように、商品搬送装
置3の本体部3aの車載コンピュータ31は、1つの販
売店舗の商品搬送ボックス32を本体部3aの商品搬送
ボックス台42に移載するよう表示部34に表示させる
(ステップS33)。
【0081】例えば、図12(b)に示すように、本体
部3aの車載コンピュータ31は、表示部34に「販売
店舗Aの商品搬送ボックスを本体部の商品搬送ボックス
台に移載してください。」と表示させる。作業者70
は、表示部34の表示を確認して販売店舗Aの商品搬送
ボックス32を本体部3aの商品搬送ボックス台42に
移載する。そして、作業者70は、本体部3aの入力部
37を操作し、本体部3aの車載コンピュータ31に商
品搬送ボックス32の移載の完了を知らせる。
【0082】次いで、図11に示すように、本体部3a
の車載コンピュータ31は、1つの販売店舗の商品搬送
指示情報に応じて所定の停止位置まで走行するよう駆動
部33に指示を行う(ステップS34)。
【0083】例えば、図13に示すように、スタート位
置Sから所定の商品棚7Aまで商品搬送装置3がテープ
TPに沿って走行する。作業者70は、商品搬送装置3
と共に移動する。
【0084】次いで、図11に示すように、商品搬送装
置3の本体部3aの車載コンピュータ31は、販売店舗
の商品搬送指示情報に含まれる停止位置に応じて所定の
停止位置まで走行したか否かを判定する(ステップS3
5)。
【0085】この場合、図13に示すように、商品搬送
装置3の本体部3aの車載コンピュータ31は、所定の
停止位置P1の床に貼られた停止マークMK(図8)を
停止位置検出センサ41が検出したか否かに基づいて所
定の停止位置P1まで走行したか否かを判定する。本体
部3aの車載コンピュータ31が所定の停止位置P1ま
で走行していないと判定した場合、ステップS34に戻
り、ステップS34,S35の処理を繰り返す。
【0086】一方、本体部3aの車載コンピュータ31
が所定の停止位置P1まで走行したと判定した場合に
は、駆動部33に走行を停止するよう指示し、ピッキン
グ作業指示を表示部34に表示させる(ステップS3
6)。
【0087】例えば、図13に示すように、作業者70
は、商品搬送装置3の表示部34に表示されたピッキン
グ作業指示に応じて商品棚7Aより所定の商品を取り出
し、商品搬送装置3のバーコードリーダ36を用いてバ
ーコード情報を読み取り、一致した場合には、商品搬送
装置3の商品搬送ボックス32に投入する。作業者70
は、ピッキング作業が終了した場合に、商品搬送装置3
の入力部37を操作し、本体部3aの車載コンピュータ
31にピッキング作業の終了を知らせる。
【0088】次いで、本体部3aの車載コンピュータ3
1は、所定の商品棚7Aの停止位置P1でピッキング作
業が終了したか否かを判定する(ステップS37)。本
体部3aの車載コンピュータ31が、ピッキング作業を
終了していないと判定した場合には、ステップS36に
戻り、ステップS36,S37の処理を繰り返し行う。
【0089】一方、本体部3aの車載コンピュータ31
は、所定の商品棚7Aの停止位置P1においてピッキン
グ作業が終了したと判定した場合には、1つの販売店舗
の商品搬送指示情報に含まれる全ての商品のピッキング
作業を行ったか否かを判定する(ステップS38)。本
体部3aの車載コンピュータ31が、1つの販売店舗の
商品搬送指示情報に含まれる全ての商品のピッキング作
業を終了していないと判定した場合には、ステップS3
4に戻り、ステップS34〜S38の処理を繰り返し行
う。
【0090】一方、本体部3aの車載コンピュータ31
は、1つの販売店舗の商品搬送指示情報に含まれる全て
の商品のピッキング作業を終了したと判定した場合に
は、本体部3aの商品搬送ボックス台42に積載された
商品搬送ボックス32を梱包して台車3bに移載するよ
う表示部34に表示させる(ステップS39)。それに
より、作業者70は、商品搬送装置3の本体部3aに積
載された商品搬送ボックス32の梱包作業を行い、台車
3bに移載する。そして、作業者70は、商品搬送装置
3の入力部37を操作し、本体部3aの車載コンピュー
タ31に梱包作業の終了を知らせる。
【0091】次いで、本体部3aの車載コンピュータ3
1は、ホストコンピュータ1より受信した複数の商品搬
送指示情報の全てについてピッキング作業を終了したか
否かを判定する(ステップS40)。本体部3aの車載
コンピュータ31が、ホストコンピュータ1より受信し
た複数の商品搬送指示情報の全てについてピッキング作
業を終了していないと判定した場合には、ステップS3
3に戻り、ステップS33〜S40の処理を繰り返し行
う。
【0092】例えば、商品搬送装置3の本体部3aの車
載コンピュータ31が、販売店舗Dの商品搬送指示情報
に対してピッキング作業を終了していないと判定した場
合には、販売店舗Dの商品搬送ボックス32を本体部3
aの商品搬送ボックス台42に積載するよう表示部34
に表示させる。作業者70は、表示部34の表示を確認
し、販売店舗Dの商品搬送ボックス32を本体部3aの
商品搬送ボックス台42に移載する。このようにして、
本体部3aの車載コンピュータ31が、ステップS33
〜S40の処理を繰り返し行うことにより、作業者70
が、販売店舗Dの商品搬送指示情報に基づくピッキング
作業を行う。
【0093】一方、本体部3aの車載コンピュータ31
は、ホストコンピュータ1より受信した複数の商品搬送
指示情報の全てについてピッキング作業を終了したと判
定した場合には、ゴール位置Gまで走行するよう駆動部
33に指示を行う(ステップ41)。
【0094】そして、ゴール位置Gにおいて、商品搬送
装置3の各商品搬送ボックス32内の商品が、作業者7
0により輸送トラック等に移載される。それにより、各
販売店舗A、DおよびGの受注情報に応じて商品を配送
することができる。以上により、商品搬送装置3の本体
部3aの車載コンピュータ31の第1の動作が終了す
る。
【0095】次いで、第1の動作において複数の販売店
舗A、DおよびGの商品搬送指示情報に基づいて走行す
る商品搬送装置3の移動距離について説明する。
【0096】図14(a)は複数の販売店舗A、Dおよ
びGの各々の商品搬送指示情報に基づいて3台の商品搬
送装置3が走行する場合の移動距離を示す図であり、図
14(b)は第1の動作において複数の販売店舗A、D
およびGの商品搬送指示情報に基づいて1台の商品搬送
装置3が走行する場合の移動距離を示す図である。ま
た、図15は物流センター内のエリアの一例を示す模式
図である。
【0097】図14(a)に示すa1、a2およびa3
は、販売店舗A、DおよびGの商品搬送指示情報に基づ
いて3台の商品搬送装置3が各々走行する場合の移動距
離を示し、図14(b)に示すb1、b2およびb3
は、1台の商品搬送装置3が複数の販売店舗A、Dおよ
びGの商品搬送指示情報に基づいて走行する場合の移動
距離を示す。
【0098】また、図15に示すように、物流センター
内には、エリア01〜03が含まれ、スタート位置Sか
らポイントP1までの移動距離は50m、エリア01〜
03のそれぞれの商品棚を周回する移動距離は100
m、ポイントP1,P2間、ポイントP2,P3間、ポ
イントP3,P4間、ポイントP4,P5間、およびポ
イントP5,P6間の移動距離はそれぞれ10m、ポイ
ントP6からゴール位置Gまでの移動距離は50mであ
る。
【0099】この場合、図14(a)に示すように、複
数の販売店舗A、DおよびGの商品搬送指示情報のうち
販売店舗Aの商品搬送指示情報に基づき商品搬送装置3
によりピッキング作業を行う場合、スタート位置Sから
ポイントP1までの走行距離は50m、エリア01の商
品棚を周回する移動距離は100m、ポイントP2から
ポイントP6まで直線で移動する場合の移動距離は40
m、ポイントP6からゴール位置Gまで走行する距離は
50mであるため、1台当りの商品搬送装置3の移動距
離は240mとなる。同様に、販売店舗DおよびGの商
品搬送指示情報に基づき商品搬送装置3によりピッキン
グ作業を行う場合の走行距離も、240mとなる。その
結果、複数の販売店舗A、DおよびGの商品搬送指示情
報に基づいて商品搬送装置3によりピッキング作業を行
った際の合計の移動距離は720mとなる。
【0100】一方、図14(b)に示すように、第1の
動作において1台の商品搬送装置3によりピッキング作
業を行う場合、スタート位置SからポイントP1までの
走行距離は50m、1回目のエリア01の商品棚を周回
する移動距離は100m、ポイントP2からポイントP
1に戻る移動距離は10m、2回目のエリア01の商品
棚を周回する移動距離は100m、ポイントP2からポ
イントP1に戻る移動距離は10m、3回目のエリア0
1の商品棚を周回する移動距離は100m、ポイントP
2からポイントP6まで直線で移動する場合の移動距離
は40m、ポイントP2からゴール位置Gまで走行する
距離は50mであるため、商品搬送装置3の走行距離は
460mとなる。
【0101】以上のように、販売店舗A、DおよびGの
複数の商品搬送ボックス32を積載した商品搬送装置3
が、販売店舗A、DおよびGの商品搬送指示情報に基づ
いて順次経由して走行するため、商品搬送装置3がスタ
ート位置Sからゴール位置Gまで走行する間に、作業者
70は複数の商品搬送ボックス32の商品のピッキング
作業を行うことができる。それにより、複数の商品搬送
ボックス32を積載した商品搬送装置3の移動距離を複
数の商品搬送装置3がそれぞれ商品搬送ボックス32を
積載する場合の移動距離の合計に比べて短縮することが
できるため、商品搬送装置3が停止し作業者70が商品
のピッキング作業を行う作業時間に対して商品搬送装置
3が移動する移動時間の比率を減少させることができ
る。その結果、商品のピッキング作業において商品搬送
装置3の作業効率を向上させることができる。
【0102】また、同一のエリアのみを周回する走行ル
ート情報を有する複数の販売店舗A、DおよびGの商品
搬送ボックス32を積載した商品搬送装置3が、スター
ト位置Sから同一のエリアのみを繰り返し周回してゴー
ル位置Gまで走行するため、商品搬送装置3の台数を少
なくできるとともに、異なるグループの商品搬送装置3
を一のエリアと他のエリアにおいて同時に周回させるこ
とができる。その結果、スタート位置Sおよびゴール位
置Gにおいても商品搬送装置3の渋滞が発生せず、商品
搬送装置3の移動時間のロスタイムを抑制できる。
【0103】さらに、作業者70が、販売店舗A,Dお
よびGごとに割り当てられた複数の商品搬送ボックス3
2を搬送する商品搬送装置3と共に移動し、各販売店舗
の商品搬送指示情報に基づいて商品の種類ごとに割り当
てられた商品棚7Aより商品を取り出し、各々の商品搬
送ボックス32に収納することができる。その結果、作
業者70は、商品搬送装置3と共にスタート位置Sから
ゴール位置Gまで走行する間に複数の販売店舗ごとに受
注した商品のピッキング作業を行うことができる。
【0104】次に、図16は図1のホストコンピュータ
1の第2の動作を示すフローチャートである。図16の
第2の動作が、図9の第1の動作と異なるのは、ステッ
プS15a,S16a,S17aの処理である。
【0105】ホストコンピュータ1は、ステップS14
において、全ての受注情報に対してロケーション情報お
よび走行ルート情報を関連付けたと判定した場合には、
各販売店舗ごとの商品搬送指示情報を隣接するエリアを
周回する走行ルート情報が順次並ぶように並び替える
(ステップS15a)。
【0106】ここで、物流センター内のスタート位置S
からゴール位置Gまで商品搬送装置3が1周回する際
に、隣接するエリアを順次周回するように並び替えられ
た複数の走行ルート情報を一連の走行ルート情報の並び
と呼ぶ。この並び替えの詳細については後述する。
【0107】次いで、ホストコンピュータ1は、並び替
えた商品搬送指示情報に一連の走行ルート情報の並びが
あるか否かを判定する(ステップS16a)。ホストコ
ンピュータ1は、一連の走行ルート情報の並びがあると
判定した場合には、一連の走行ルート情報の並びに基づ
いて必要となる商品搬送ボックス32の個数および台車
3bの台数を算出する(ステップS17a)。この商品
搬送ボックス32の個数および台車3bの台数の算出方
法の詳細については後述する。
【0108】一方、ホストコンピュータ1は、一連の走
行ルート情報の並びがないと判定した場合には、商品搬
送ボックス32の個数および台車3bの台数を算出せず
に、次の処理に移行する。
【0109】最後に、ホストコンピュータ1は、商品搬
送ボックス32の個数、台車3bの台数および商品搬送
指示情報、または商品搬送ボックス32の個数および台
車3bの台数を算出しない場合には、商品搬送指示情報
のみを図1の通信部2を介して商品搬送装置3に送信す
る(ステップS18)。そして、ホストコンピュータ1
は、全ての商品搬送指示情報を送信した場合、処理を終
了する。
【0110】図17は第2の動作における商品搬送指示
情報の並び替えの例を示す説明図である。
【0111】ここで、走行ルート情報01は、エリア0
1のみを周回する走行ルート情報であり、走行ルート情
報02は、エリア02のみを周回する走行ルート情報で
あり、走行ルート情報03は、エリア03のみを周回す
る走行ルート情報であり、走行ルート情報04は、エリ
ア04のみを周回する走行ルート情報である。
【0112】図16(a)に示すように、ホストコンピ
ュータ1は、図16のステップS13の処理において、
各販売店舗A〜Hの商品ロケーション情報に同じロケー
ション情報を含む走行ルート情報01〜04を関連付け
て各販売店舗A〜Hごとの商品搬送指示情報を作成す
る。
【0113】次いで、図17(b)に示すように、ホス
トコンピュータ1は、図15のステップS15aの処理
において、エリア01のみを周回する走行ルート情報を
有する販売店舗Aの商品搬送指示情報、エリア02のみ
を周回する走行ルート情報を有する販売店舗Bの商品搬
送指示情報、エリア03のみを周回する走行ルート情報
を有する販売店舗Cの商品搬送指示情報、エリア04の
みを周回する走行ルート情報を有する販売店舗Hの商品
搬送指示情報、エリア01のみを周回する走行ルート情
報を有する販売店舗Dの商品搬送指示情報、エリア02
のみを周回する走行ルート情報を有する販売店舗Eの商
品搬送指示情報、エリア03のみを周回する走行ルート
情報を有する販売店舗Fの商品搬送指示情報、エリア0
1のみを周回する走行ルート情報を有する販売店舗Gの
商品搬送指示情報の順に並び替える。以下、一連の走行
ルート情報01〜04の並びを有する販売店舗A、B、
CおよびHの商品搬送指示情報の集合をグループ01と
呼び、一連の走行ルート情報01〜03の並びを有する
販売店舗D、EおよびFの商品搬送指示情報の集合をグ
ループ02と呼ぶ。
【0114】次いで、図17(c)に示すように、ホス
トコンピュータ1は、図15のステップS17aの処理
において、一連の走行ルート情報01〜04の並びを有
する販売店舗A、B、CおよびHの商品搬送指示情報
(グループ01)に基づいて必要となる商品搬送ボック
ス32の個数および台車3bの台数を算出する。1つの
販売店舗に対して1個の商品搬送ボックス32が必要な
場合、ホストコンピュータ1は、商品搬送ボックス32
の個数を“4”と算出する。さらに、1台の台車3bに
対して最大4個の商品搬送ボックス32が積載可能な場
合、ホストコンピュータ1は、算出した3個の商品搬送
ボックス32を積載するために必要となる台車3bの台
数を“1”と算出する。
【0115】次いで、ホストコンピュータ1は、一連の
走行ルート情報01〜03の並びを有する販売店舗D、
EおよびFの商品搬送指示情報(グループ02)に基づ
いて、必要となる商品搬送ボックス32の個数を“3”
および台車3bの台数を“1”と算出する。なお、ホス
トコンピュータ1は、販売店舗Gの商品搬送指示情報に
ついては、一連の走行ルート情報の並びを構成すること
ができないため、必要となる商品搬送ボックス32の個
数および台車3bの台数を算出しない。
【0116】なお、上記実施の形態においては、1つの
販売店舗に対して1個の商品搬送ボックス32が必要で
あるとしたが、これに限定されず、各販売店舗の受注情
報に多品種または重量差の大きい商品が含まれる場合
等、1つの販売店舗に対する商品搬送ボックス32の個
数を他の任意の数としてもよい。
【0117】次に、図16の第2の動作において、商品
搬送装置3の本体部3aの車載コンピュータ31が、ホ
ストコンピュータ1より算出された商品搬送ボックス3
2の個数および台車3bの台数と複数の商品搬送指示情
報を受信した場合の表示部34の表示例について説明す
る。
【0118】図18は物流センター内を走行する商品搬
送装置3の表示部34の表示例を示す模式図である。
【0119】図18に示すように、本体部3aの車載コ
ンピュータ31は、グループが02の走行ルート情報が
01の販売店舗Dの商品搬送指示情報、走行ルート情報
が02の販売店舗Eの商品搬送指示情報および走行ルー
ト情報が03の販売店舗Fの商品搬送指示情報に対して
商品搬送ボックス32の個数が3個であり、台車3bの
台数が1台であることを表示部34に表示させる。これ
により、作業者70は、グループが02であり、走行ル
ート情報が01〜03まであり、商品搬送ボックス32
の個数が3個であり、台車3bの台数が1台であること
を認識する。そして、作業者70は、商品搬送装置3の
本体部3aに台車3bを1台連結し、3個の商品搬送ボ
ックス32を台車3bに積載する。
【0120】次いで、第2の動作において複数の販売店
舗D、EおよびFの商品搬送指示情報に基づいて走行す
る商品搬送装置3の移動距離について説明する。
【0121】図19(a)は複数の販売店舗D、Eおよ
びFの各々の商品搬送指示情報に基づいて3台の商品搬
送装置3が走行する場合の移動距離を示す図であり、図
19(b)は第2の動作において複数の販売店舗D、E
およびFの商品搬送指示情報に基づいて1台の商品搬送
装置3が走行する場合の移動距離を示す図である。
【0122】図19(a)に示すc1、c2およびc3
は、販売店舗D、EおよびFの商品搬送指示情報に基づ
いて3台の商品搬送装置3が各々走行する場合の移動距
離を示し、図19(b)に示すd1、d2およびd3
は、1台の商品搬送装置3が複数の販売店舗D、Eおよ
びFの商品搬送指示情報に基づいて走行する場合の移動
距離を示す。
【0123】なお、図15に示すように、物流センター
内には、エリア01〜03が含まれ、スタート位置Sか
らポイントP1までの移動距離は50m、エリア01〜
03のそれぞれの商品棚を周回する移動距離は100
m、ポイントP1,P2間、ポイントP2,P3間、ポ
イントP3,P4間、ポイントP4,P5間、およびポ
イントP5,P6間の移動距離はそれぞれ10m、ポイ
ントP6からゴール位置Gまでの移動距離は50mであ
る。
【0124】この場合、図19(a)に示すように、複
数の販売店舗D、EおよびFの商品搬送指示情報のうち
販売店舗Dの商品搬送指示情報に基づき商品搬送装置3
によりピッキング作業を行う場合、スタート位置Sから
ポイントP1までの走行距離は50m、エリア01の商
品棚を周回する移動距離は100m、ポイントP2から
ポイントP6まで直線で移動する場合の移動距離は40
m、ポイントP6からゴール位置Gまで走行する距離は
50mであるため、1台当りの商品搬送装置3の移動距
離は240mとなる。同様に、販売店舗EおよびFの商
品搬送指示情報に基づき商品搬送装置3によりピッキン
グ作業を行う場合の走行距離も、240mとなる。その
結果、複数の販売店舗D、EおよびFの商品搬送指示情
報に基づいて商品搬送装置3によりピッキング作業を行
った際の合計の移動距離は720mとなる。
【0125】一方、図19(b)に示すように、第2の
動作において1台の商品搬送装置3によりピッキング作
業を行う場合、スタート位置SからポイントP1までの
走行距離は50m、エリア01の商品棚を周回する移動
距離は100m、ポイントP2からポイントP3までの
移動距離は10m、エリア02の商品棚を周回する移動
距離は100m、ポイントP4からポイントP5までの
移動距離は10m、エリア03の商品棚を周回する移動
距離は100m、ポイントP2からゴール位置Gまで走
行する距離は50mであるため、商品搬送装置3の走行
距離は420mとなる。
【0126】以上のように、販売店舗D、EおよびFの
複数の商品搬送ボックス32を積載した商品搬送装置3
が、販売店舗D、EおよびFの商品搬送指示情報に基づ
いて順次経由して走行するため、商品搬送装置3がスタ
ート位置Sからゴール位置Gまで走行する間に、作業者
70は複数の商品搬送ボックス32の商品のピッキング
作業を行うことができる。それにより、複数の商品搬送
ボックス32を積載した商品搬送装置3の移動距離を複
数の商品搬送装置3がそれぞれ各商品搬送ボックス32
を積載する場合の移動距離の合計に比べて短縮すること
ができるため、商品搬送装置3が停止し作業者が商品の
ピッキング作業を行う作業時間に対して商品搬送装置3
が移動する移動時間の比率を減少させることができる。
その結果、商品のピッキング作業において商品搬送装置
3の作業効率を向上させることができる。
【0127】また、一連の走行ルート情報の並びを有す
る複数の販売店舗D、EおよびFの商品搬送ボックス3
2を積載した商品搬送装置3が、スタート位置Sから一
連のエリアを順次経由してゴール位置Gまで走行するた
め、商品搬送装置3の台数を少なくできるとともに、商
品搬送装置3の移動距離をさらに短くすることができ
る。その結果、スタート位置Sおよびゴール位置Gにお
いても商品搬送装置3の渋滞が発生せず、商品搬送装置
3の移動時間のロスタイムを抑制できる。
【0128】さらに、作業者70が、販売店舗D、Eお
よびFごとに割り当てられた複数の商品搬送ボックス3
2を搬送する商品搬送装置3と共に移動し、各販売店舗
の商品搬送指示情報に基づいて商品の種類ごとに割り当
てられた商品棚より商品を取り出し、各々の商品搬送ボ
ックス32に収納することができる。その結果、作業者
70は、商品搬送装置3と共にスタート位置Sからゴー
ル位置Gまで走行する間に複数の販売店舗ごとに受注し
た商品のピッキング作業を行うことができる。
【0129】第1の実施の形態においては、ホストコン
ピュータ1および車載コンピュータ31がグループ形成
手段および制御手段に相当し、商品搬送装置3が商品搬
送手段に相当し、商品搬送ボックス32が容器に相当
し、販売店舗の商品搬送指示情報が仕分け情報に相当
し、同一のエリアが同じ領域に相当し、隣り合うエリア
が異なる領域に相当し、販売店舗が発注元に相当する。
【0130】(第2の実施の形態)次いで、第2の実施
の形態において本発明に係る商品仕分けシステムを用い
てソーティング作業を行う場合について説明する。第2
の実施の形態において、第1の実施の形態と異なるのは
以下の点である。
【0131】図20、図21および図22は図1のホス
トコンピュータ1で用いる受注情報群、保管位置情報、
販売店舗別ロケーション情報群、商品ロケーション情報
群、走行ルート情報群および商品搬送指示情報群を示す
説明図である。
【0132】図20(a)に示すように、受注情報群の
各受注情報には、販売店舗番号および販売店舗名(以
下、販売店舗と略記する。)、商品番号または商品コー
ド(以下、商品番号と略記する。)および受注個数等が
含まれる。
【0133】図20(b)に示すように、保管位置情報
には、所定の販売店舗ごとの収納棚のエリア、収納棚番
号、段数および左端からのポケットの位置を示すロケー
ション情報と販売店舗とが含まれる。この保管位置情報
は、予め図1のホストコンピュータ1に記憶されてい
る。保管位置情報に含まれるロケーション情報の詳細に
ついては後述する。
【0134】図20(c)に示す販売店舗別ロケーショ
ン情報群の各販売店舗別ロケーション情報は、販売店舗
に基づいて図20(a)に示す受注情報群の各受注情報
に図20(b)に示す保管位置情報に含まれるロケーシ
ョン情報を関連付けることにより作成される。
【0135】次に、図21(a)に示す商品ロケーショ
ン情報群の各商品ロケーション情報は、図20(c)に
示す販売店舗別ロケーション情報群に含まれる商品番号
ごとに販売店舗、受注個数およびロケーション情報を並
び替えて作成される。
【0136】図21(b)に示す走行ルート情報群の各
走行ルート情報には、複数のロケーション情報の順序お
よび商品搬送装置3の停止位置が含まれる。この走行ル
ート情報は、予め図1のホストコンピュータ1に記憶さ
れている。
【0137】図22(a)に示す商品搬送指示情報群の
各商品搬送指示情報は、ロケーション情報に基づいて図
21(a)に示す商品ロケーション情報群の各商品ロケ
ーション情報に図21(b)に示す走行ルート情報群の
走行ルート情報を関連付けることにより作成される。す
なわち、各商品番号の商品ロケーション情報に含まれる
ロケーション情報と同一のロケーション情報を含む走行
ルート情報を関連付けることにより商品搬送指示情報が
作成される。
【0138】次に、図23はロケーション情報の一例を
説明するための説明図である。図23に示すように、例
えば、ロケーション情報が「01−02−03−02」
である場合、最初の「01−02」の数値のうち前側2
桁は、収納棚が設けられているエリア01を示し、後側
2桁は収納棚番号02を示す。また、3番目の2桁の
「03」は収納棚の下から3段目であることを示し、最
後の2桁の「02」は収納棚の左から2番目のポケット
位置を示す。
【0139】したがって、この場合、ロケーション情報
が「01−02−03−02」と表示される販売店舗A
の受注商品は、エリア01の収納棚番号02の収納棚の
下から3段目、左端から2番目のポケットに収納され
る。
【0140】次いで、第2の実施の形態に係る商品仕分
けシステムのホストコンピュータ1および商品搬送装置
3の本体部3aの車載コンピュータ31の第1の動作に
ついて説明し、次に第2の実施の形態に係る商品仕分け
システムの商品搬送装置3ホストコンピュータ1および
本体部3aの車載コンピュータ31の第2の動作につい
て説明する。
【0141】図24は図1のホストコンピュータ1の第
1の動作を示すフローチャートである。
【0142】まず、図1のホストコンピュータ1は各販
売店舗より受注情報を受信する(ステップS51)。
【0143】次に、ホストコンピュータ1は、各販売店
舗ごとの受注情報に含まれる販売店舗と予め記憶された
保管位置情報に含まれる販売店舗とを比較し、各販売店
舗ごとの受注情報にロケーション情報を関連付ける(ス
テップS52a)。それにより、各販売店舗ごとの販売
店舗別ロケーション情報群が作成される。
【0144】次いで、ホストコンピュータ1は、各販売
店舗ごとの販売店舗別ロケーション情報群に含まれる各
商品番号ごとに販売店舗、受注個数およびロケーション
情報を並び替える(ステップS52b)。それにより、
各商品番号ごとの商品ロケーション情報が作成される。
【0145】次いで、ホストコンピュータ1は、各商品
番号ごとの商品ロケーション情報に含まれるロケーショ
ン情報と予め記憶された走行ルート情報群に含まれるロ
ケーション情報とを比較し、各商品番号ごとの商品ロケ
ーション情報に同じロケーション情報を含む走行ルート
情報を関連付ける(ステップS53)。それにより、各
商品番号ごとの商品搬送指示情報が作成される。
【0146】続いて、ホストコンピュータ1は、各販売
店舗より受信した全ての受注情報に対してロケーション
情報を関連付け、さらに走行ルート情報を関連付けたか
否かを判定する(ステップS54)。ホストコンピュー
タ1が全ての受注情報に対してロケーション情報および
走行ルート情報を関連付けていないと判定した場合に
は、ステップS52aに戻り、ステップS52a,S5
2b,S53の処理を繰り返す。
【0147】一方、ホストコンピュータ1は、全ての受
注情報に対してロケーション情報および走行ルート情報
を関連付けたと判定した場合には、各商品番号ごとの商
品搬送指示情報を同一のエリアのみを周回する走行ルー
ト情報を有する商品搬送指示情報ごとに並び替える(ス
テップS55)。この並び替えの詳細については後述す
る。
【0148】次いで、ホストコンピュータ1は、並び替
えた商品搬送指示情報に同一のエリアのみを周回する走
行ルート情報を有する商品搬送指示情報があるか否かを
判定する(ステップS56)。ホストコンピュータ1
は、同一のエリアのみを周回する走行ルート情報を有す
る商品搬送指示情報があると判定した場合には、同一の
エリアのみを周回する走行ルート情報を有する複数の商
品搬送指示情報に基づいて必要となる商品搬送ボックス
32の個数および台車3bの台数を算出する(ステップ
S57)。この商品搬送ボックス32の個数および台車
3bの台数の算出方法の詳細については後述する。
【0149】一方、ホストコンピュータ1は、同一のエ
リアのみを周回する走行ルート情報を有する商品搬送指
示情報がないと判定した場合には、商品搬送ボックス3
2の個数および台車3bの台数を算出せずに、次の処理
に移行する。
【0150】最後に、ホストコンピュータ1は、商品搬
送ボックス32の個数、台車3bの台数および商品搬送
指示情報、または商品搬送ボックス32の個数および台
車3bの台数を算出しない場合には、商品搬送指示情報
のみを図1の通信部2を介して商品搬送装置3に送信す
る(ステップS58)。そして、ホストコンピュータ1
は、全ての商品搬送指示情報を送信した場合、処理を終
了する。
【0151】図25は第1の動作における商品搬送指示
情報の並び替えの例を示す説明図である。
【0152】ここで、走行ルート情報01は、エリア0
1のみを周回する走行ルート情報であり、走行ルート情
報02は、エリア02のみを周回する走行ルート情報で
あり、走行ルート情報03は、エリア03のみを周回す
る走行ルート情報であり、走行ルート情報04は、エリ
ア04のみを周回する走行ルート情報である。
【0153】図25(a)に示すように、ホストコンピ
ュータ1は、図24のステップS53の処理において、
各商品番号LK01〜LK08の商品ロケーション情報
に同じロケーション情報を含む走行ルート情報01〜0
4を関連付けて各商品番号LK01〜LK08ごとの商
品搬送指示情報を作成する。
【0154】次いで、図25(b)に示すように、ホス
トコンピュータ1は、図24のステップS55の処理に
おいて、同一のエリア01のみを周回する走行ルート情
報01を有する商品番号LK01、LK04およびLK
07の商品搬送指示情報、同一のエリア02のみを周回
する走行ルート情報02を有する商品番号LK02およ
びLK05の商品搬送指示情報、同一エリア03のみを
周回する走行ルート情報03を有する商品番号LK03
およびLK06の商品搬送指示情報、エリア04のみを
周回する走行ルート情報04を有する商品番号LK08
の商品搬送指示情報の順に並び替える。以下、走行ルー
ト情報01を有する商品番号LK01、LK04および
LK07の商品搬送指示情報の集合をグループ01と呼
び、走行ルート情報02を有する商品番号LK02およ
びLK05の商品搬送指示情報の集合をグループ02と
呼び、走行ルート情報03を有する商品番号LK03お
よびLK06の商品搬送指示情報の集合をグループ03
と呼ぶ。
【0155】次いで、図25(c)に示すように、ホス
トコンピュータ1は、図24のステップS57の処理に
おいて、同一のエリア01のみを周回する走行ルート情
報01を有する商品番号LK01、LK04およびLK
07の商品搬送指示情報(グループ01)に基づいて必
要となる商品搬送ボックス32の個数および台車3bの
台数を算出する。1つの商品番号に対して1個の商品搬
送ボックス32が必要な場合、ホストコンピュータ1
は、商品搬送ボックス32の個数を“3”と算出する。
さらに、1台の台車3bに対して最大4個の商品搬送ボ
ックス32が積載可能な場合、ホストコンピュータ1
は、算出した3個の商品搬送ボックス32を積載するた
めに必要となる台車3bの台数を“1”と算出する。
【0156】次いで、ホストコンピュータ1は、同一の
エリア02のみを周回する走行ルート情報02を有する
商品番号LK02およびLK05の商品搬送指示情報
(グループ02)に基づいて、必要となる商品搬送ボッ
クス32の個数を“2”および台車3bの台数を“1”
と算出し、同一のエリア03のみを周回する走行ルート
情報03を有する商品番号LK03およびLK06の商
品搬送指示情報(グループ03)に基づいて、必要とな
る商品搬送ボックス32の個数を“2”および台車3b
の台数を“1”と算出する。なお、ホストコンピュータ
1は、エリア04のみを周回する走行ルート情報04を
有する商品搬送指示情報が1つしかないので、商品番号
LK08の商品搬送指示情報については、必要となる商
品搬送ボックス32の個数および台車3bの台数を算出
しない。
【0157】続いて、ホストコンピュータ1より算出さ
れた商品搬送ボックス32の個数および台車3bの台数
と複数の商品搬送指示情報を受信した商品搬送装置3の
本体部3aの車載コンピュータ31の第1の動作につい
て説明する。
【0158】図26は商品搬送装置3の本体部3aの車
載コンピュータ31の第1の動作を示すフローチャート
であり、図27は物流センター内を走行する商品搬送装
置3の表示部34の表示例を示す模式図である。
【0159】まず、図26に示すように、商品搬送装置
3の本体部3aの車載コンピュータ31は、ホストコン
ピュータ1より算出された商品搬送ボックス32の個数
および台車3bの台数と複数の商品搬送指示情報とを受
信する(ステップS71)。
【0160】次に、商品搬送装置3の本体部3aの車載
コンピュータ31は、商品搬送ボックス32の個数およ
び台車3bの台数と複数の商品搬送指示情報とを表示部
34に表示させる(ステップS72)。
【0161】この場合、図27(a)に示すように、本
体部3aの車載コンピュータ31は、グループが01で
あり、走行ルート情報が01であり、商品番号LK0
1、LK04およびLK07の商品搬送指示情報に対し
て商品搬送ボックス32の個数が3個であり、台車3b
の台数が1台であることを表示部34に表示させる。こ
れにより、作業者70は、グループが01であり、走行
ルート情報が01であり、商品搬送ボックス32の個数
が3個であり、台車3bの台数が1台であることを認識
する。そして、作業者70は、商品搬送装置3の本体部
3aに台車3bを1台連結し、商品番号LK01、LK
04およびLK07の商品が入った3個の商品搬送ボッ
クス32を台車3bに積載する。
【0162】次いで、図26に示すように、商品搬送装
置3の本体部3aの車載コンピュータ31は、1つの商
品番号の商品搬送ボックス32を本体部3aの商品搬送
ボックス台42に移載するよう表示部34に表示させる
(ステップS73)。
【0163】例えば、図27(b)に示すように、本体
部3aの車載コンピュータ31は、表示部34に「商品
番号LK01の商品搬送ボックスを本体部の商品搬送ボ
ックス台に移載してください。」と表示させる。作業者
70は、表示部34の表示を確認して商品番号LK01
の商品搬送ボックス32を本体部3aの商品搬送ボック
ス台42に移載する。そして、作業者70は、本体部3
aの入力部37を操作し、本体部3aの車載コンピュー
タ31に商品搬送ボックス32の移載の完了を知らせ
る。
【0164】次いで、図26に示すように、本体部3a
の車載コンピュータ31は、1つの商品番号の商品搬送
指示情報に応じて所定の停止位置まで走行するよう駆動
部33に指示を行う(ステップS74)。
【0165】次いで、商品搬送装置3の本体部3aの車
載コンピュータ31は、商品番号の商品搬送指示情報に
含まれる停止位置に応じて所定の停止位置まで走行した
か否かを判定する(ステップS75)。本体部3aの車
載コンピュータ31が所定の停止位置まで走行していな
いと判定した場合、ステップS74に戻り、ステップS
74,S75の処理を繰り返す。
【0166】一方、本体部3aの車載コンピュータ31
が所定の停止位置まで走行したと判定した場合には、駆
動部33に走行を停止するよう指示し、ソーティング作
業指示を表示部34に表示させる(ステップS76)。
【0167】例えば、作業者70は、商品搬送装置3の
表示部34に表示されたソーティング作業指示に応じて
商品搬送装置3の本体部3aの商品搬送ボックス32よ
り所定の商品を取り出し、商品搬送装置3のバーコード
リーダ36を用いてバーコード情報を読み取り、一致し
た場合には、所定の収納棚に投入する。作業者70は、
ソーティング作業が終了した場合に、商品搬送装置3の
入力部37を操作し、本体部3aの車載コンピュータ3
1にソーティング作業の終了を知らせる。
【0168】次いで、本体部3aの車載コンピュータ3
1は、所定の収納棚の停止位置でソーティング作業が終
了したか否かを判定する(ステップS77)。本体部3
aの車載コンピュータ31が、ソーティング作業を終了
していないと判定した場合には、ステップS76に戻
り、ステップS76,S77の処理を繰り返し行う。
【0169】一方、本体部3aの車載コンピュータ31
は、所定の収納棚の停止位置においてソーティング作業
が終了したと判定した場合には、1つの商品番号の商品
搬送指示情報に含まれる全ての商品のソーティング作業
を行ったか否かを判定する(ステップS78)。本体部
3aの車載コンピュータ31が、1つの商品番号の商品
搬送指示情報に含まれる全ての商品のソーティング作業
を終了していないと判定した場合には、ステップS74
に戻り、ステップS74〜S78の処理を繰り返し行
う。
【0170】一方、本体部3aの車載コンピュータ31
は、1つの商品番号の商品搬送指示情報に含まれる全て
の商品のソーティング作業を終了したと判定した場合に
は、本体部3aの商品搬送ボックス台42に積載された
商品搬送ボックス32を台車3bに移載するよう表示部
34に表示させる(ステップS79)。それにより、作
業者70は、商品搬送装置3の本体部3aに積載された
商品搬送ボックス32を台車3bに移載する。そして、
作業者70は、商品搬送装置3の入力部37を操作し、
本体部3aの車載コンピュータ31に商品搬送ボックス
32の移載の終了を知らせる。
【0171】次いで、本体部3aの車載コンピュータ3
1は、ホストコンピュータ1より受信した複数の商品搬
送指示情報の全てについてソーティング作業を終了した
か否かを判定する(ステップS80)。本体部3aの車
載コンピュータ31が、ホストコンピュータ1より受信
した複数の商品搬送指示情報の全てについてソーティン
グ作業を終了していないと判定した場合には、ステップ
S73に戻り、ステップS73〜S80の処理を繰り返
し行う。
【0172】例えば、商品搬送装置3の本体部3aの車
載コンピュータ31が、商品番号LK04の商品搬送指
示情報に対してソーティング作業を終了していないと判
定した場合には、商品番号LK04の商品搬送ボックス
32を本体部3aの商品搬送ボックス台42に積載する
よう表示部34に表示させる。作業者70は、表示部3
4の表示を確認し、商品番号LK04の商品搬送ボック
ス32を本体部3aの商品搬送ボックス台42に移載す
る。このようにして、本体部3aの車載コンピュータ3
1が、ステップS73〜S80の処理を繰り返し行うこ
とにより、作業者70が、商品番号LK04の商品搬送
指示情報に基づくソーティング作業を行う。
【0173】一方、本体部3aの車載コンピュータ31
は、ホストコンピュータ1より受信した複数の商品搬送
指示情報の全てについてソーティング作業を終了したと
判定した場合には、ゴール位置Gまで走行するよう駆動
部33に指示を行う(ステップS81)。
【0174】そして、各収納棚に収納された商品が、作
業者70により輸送トラック等に移載される。それによ
り、各商品番号LK01、LK04およびLK07の受
注情報に応じて商品を配送することができる。以上によ
り、商品搬送装置3の本体部3aの車載コンピュータ3
1の第1の動作が終了する。
【0175】次いで、第1の動作において複数の商品番
号LK01、LK04およびLK07の商品搬送指示情
報に基づいて走行する商品搬送装置3の移動距離につい
て説明する。
【0176】図28(a)は複数の商品番号LK01、
LK04およびLK07の各々の商品搬送指示情報に基
づいて3台の商品搬送装置3が走行する場合の移動距離
を示す図であり、図28(b)は第1の動作において複
数の商品番号LK01、LK04およびLK07の商品
搬送指示情報に基づいて1台の商品搬送装置3が走行す
る場合の移動距離を示す図である。
【0177】図28(a)に示すe1、e2およびe3
は、複数の商品番号LK01、LK04およびLK07
の商品搬送指示情報に基づいて3台の商品搬送装置3が
各々走行する場合の移動距離を示し、図28(b)に示
すf1、f2およびf3は、1台の商品搬送装置3が複
数の商品番号LK01、LK04およびLK07の商品
搬送指示情報に基づいて走行する場合の移動距離を示
す。
【0178】また、図15に示すように、物流センター
内には、エリア01〜03が含まれ、スタート位置Sか
らポイントP1までの移動距離は50m、エリア01〜
03のそれぞれの収納棚を周回する移動距離は100
m、ポイントP1,P2間、ポイントP2,P3間、ポ
イントP3,P4間、ポイントP4,P5間、およびポ
イントP5,P6間の移動距離はそれぞれ10m、ポイ
ントP6からゴール位置Gまでの移動距離は50mであ
る。
【0179】この場合、図28(a)に示すように、複
数の商品番号LK01、LK04およびLK07の商品
搬送指示情報のうち商品番号LK01の商品搬送指示情
報に基づき商品搬送装置3によりソーティング作業を行
う場合、スタート位置SからポイントP1までの走行距
離は50m、エリア01の収納棚を周回する移動距離は
100m、ポイントP2からポイントP6まで直線で移
動する場合の移動距離は40m、ポイントP6からゴー
ル位置Gまで走行する距離は50mであるため、1台当
りの商品搬送装置3の移動距離は240mとなる。同様
に、商品番号LK04およびLK07の商品搬送指示情
報に基づき商品搬送装置3によりソーティング作業を行
う場合の走行距離も、240mとなる。その結果、複数
の商品番号LK01、LK04およびLK07の商品搬
送指示情報に基づいて商品搬送装置3によりソーティン
グ作業を行った際の合計の移動距離は720mとなる。
【0180】一方、図28(b)に示すように、第1の
動作において1台の商品搬送装置3によりソーティング
作業を行う場合、スタート位置SからポイントP1まで
の走行距離は50m、1回目のエリア01の収納棚を周
回する移動距離は100m、ポイントP2からポイント
P1に戻る移動距離は10m、2回目のエリア01の収
納棚を周回する移動距離は100m、ポイントP2から
ポイントP1に戻る移動距離は10m、3回目のエリア
01の収納棚を周回する移動距離は100m、ポイント
P2からポイントP6まで直線で移動する場合の移動距
離は40m、ポイントP2からゴール位置Gまで走行す
る距離は50mであるため、商品搬送装置3の走行距離
は460mとなる。
【0181】以上のように、複数の商品番号LK01、
LK04およびLK07の商品搬送ボックス32を積載
した商品搬送装置3が、商品番号LK01、LK04お
よびLK07の商品搬送指示情報に基づいて順次経由し
て走行するため、商品搬送装置3がスタート位置Sから
ゴール位置Gまで走行する間に、作業者70は複数の商
品搬送ボックス32の商品のソーティング作業を行うこ
とができる。それにより、複数の商品搬送ボックス32
を積載した商品搬送装置3の移動距離を複数の商品搬送
装置3がそれぞれ各商品搬送ボックス32を積載する場
合の移動距離の合計に比べて短縮することができるた
め、商品搬送装置3が停止し作業者が商品のソーティン
グ作業を行う作業時間に対して商品搬送装置3が移動す
る移動時間の比率を減少させることができる。その結
果、商品のソーティング作業において商品搬送装置3の
作業効率を向上させることができる。
【0182】また、同一のエリアのみを周回する走行ル
ート情報を有する複数の商品番号LK01、LK04お
よびLK07の商品搬送ボックス32を積載した商品搬
送装置3が、スタート位置Sから同一のエリアのみを繰
り返し周回してゴール位置Gまで走行するため、商品搬
送装置3の台数を少なくできるとともに、異なるグルー
プの商品搬送装置3を一のエリアと他のエリアにおいて
同時に周回させることができる。その結果、スタート位
置Sおよびゴール位置Gにおいても商品搬送装置3の渋
滞が発生せず、商品搬送装置3の移動時間のロスタイム
を抑制できる。
【0183】さらに、作業者70が、商品番号LK0
1、LK04およびLK07に割り当てられた複数の商
品搬送ボックス32を搬送する商品搬送装置3と共に移
動し、各商品番号の商品搬送指示情報に基づいて商品搬
送ボックス32より所定の商品を取り出して販売店舗ご
とに割り当てられた収納棚に収納することができる。そ
の結果、作業者70は、商品搬送装置3と共にスタート
位置Sからゴール位置Gまで走行する間に複数の販売店
舗より受注した商品のソーティング作業を行うことがで
きる。
【0184】次に、図29は図1のホストコンピュータ
1の第2の動作を示すフローチャートである。
【0185】図29の第2の動作が、図24の第1の動
作と異なるのは、ステップS55a,S56a,S57
aの処理である。
【0186】ホストコンピュータ1は、ステップS54
において、全ての受注情報に対してロケーション情報お
よび走行ルート情報を関連付けたと判定した場合には、
各商品番号ごとの商品搬送指示情報を隣接するエリアを
周回する走行ルート情報が順次並ぶように並び替える
(ステップS55a)。
【0187】ここで、物流センター内のスタート位置S
からゴール位置Gまで商品搬送装置3が1周回する際
に、隣接するエリアを順次周回するように並び替えられ
た複数の走行ルート情報を一連の走行ルート情報の並び
と呼ぶ。この並び替えの詳細については後述する。
【0188】次いで、ホストコンピュータ1は、並び替
えた商品搬送指示情報に一連の走行ルート情報の並びが
あるか否かを判定する(ステップS56a)。ホストコ
ンピュータ1は、一連の走行ルート情報の並びがあると
判定した場合には、一連の走行ルート情報の並びに基づ
いて必要となる商品搬送ボックス32の個数および台車
3bの台数を算出する(ステップS57a)。この商品
搬送ボックス32の個数および台車3bの台数の算出方
法の詳細については後述する。
【0189】一方、ホストコンピュータ1は、一連の走
行ルート情報の並びがないと判定した場合には、商品搬
送ボックス32の個数および台車3bの台数を算出せず
に、次の処理に移行する。
【0190】最後に、ホストコンピュータ1は、商品搬
送ボックス32の個数、台車3bの台数および商品搬送
指示情報、または商品搬送ボックス32の個数および台
車3bの台数を算出しない場合には、商品搬送指示情報
のみを図1の通信部2を介して商品搬送装置3に送信す
る(ステップS58)。そして、ホストコンピュータ1
は、全ての商品搬送指示情報を送信した場合、処理を終
了する。
【0191】図30は第2の動作における商品搬送指示
情報の並び替えの例を示す説明図である。
【0192】ここで、走行ルート情報01は、エリア0
1のみを周回する走行ルート情報であり、走行ルート情
報02は、エリア02のみを周回する走行ルート情報で
あり、走行ルート情報03は、エリア03のみを周回す
る走行ルート情報であり、走行ルート情報04は、エリ
ア04のみを周回する走行ルート情報である。
【0193】図30(a)に示すように、ホストコンピ
ュータ1は、図29のステップS53の処理において、
各商品番号LK01〜LK08の商品ロケーション情報
に同じロケーション情報を含む走行ルート情報01〜0
4を関連付けて各商品番号LK01〜LK08ごとの商
品搬送指示情報を作成する。
【0194】次いで、図30(b)に示すように、ホス
トコンピュータ1は、図29のステップS55aの処理
において、エリア01のみを周回する走行ルート情報を
有する商品番号LK01の商品搬送指示情報、エリア0
2のみを周回する走行ルート情報を有する商品番号LK
02の商品搬送指示情報、エリア03のみを周回する走
行ルート情報を有する商品番号LK03の商品搬送指示
情報、エリア04のみを周回する走行ルート情報を有す
る商品番号LK08の商品搬送指示情報、エリア01の
みを周回する走行ルート情報を有する商品番号LK04
の商品搬送指示情報、エリア02のみを周回する走行ル
ート情報を有する商品番号LK05の商品搬送指示情
報、エリア03のみを周回する走行ルート情報を有する
商品番号LK06の商品搬送指示情報、エリア01のみ
を周回する走行ルート情報を有する商品番号LK07の
商品搬送指示情報の順に並び替える。以下、一連の走行
ルート情報01〜04の並びを有する商品番号LK0
1、LK02、LK03およびLK08の商品搬送指示
情報の集合をグループ01と呼び、一連の走行ルート情
報01〜03の並びを有する商品番号LK04、LK0
5およびLK06の商品搬送指示情報の集合をグループ
02と呼ぶ。
【0195】次いで、図30(c)に示すように、ホス
トコンピュータ1は、図29のステップS57aの処理
において、一連の走行ルート情報01〜04の並びを有
する商品番号LK01、LK02、LK03およびLK
08の商品搬送指示情報(グループ01)に基づいて必
要となる商品搬送ボックス32の個数および台車3bの
台数を算出する。1つの商品番号に対して1個の商品搬
送ボックス32が必要な場合、ホストコンピュータ1
は、商品搬送ボックス32の個数を“4”と算出する。
さらに、1台の台車3bに対して最大4個の商品搬送ボ
ックス32が積載可能な場合、ホストコンピュータ1
は、算出した4個の商品搬送ボックス32を積載するた
めに必要となる台車3bの台数を“1”と算出する。
【0196】次いで、ホストコンピュータ1は、一連の
走行ルート情報01〜03の並びを有する商品番号LK
04、LK05およびLK06の商品搬送指示情報(グ
ループ02)に基づいて、必要となる商品搬送ボックス
32の個数を“3”および台車3bの台数を“1”と算
出する。なお、ホストコンピュータ1は、商品番号LK
07の商品搬送指示情報については、一連の走行ルート
情報の並びを構成することができないため、必要となる
商品搬送ボックス32の個数および台車3bの台数を算
出しない。
【0197】次に、図29の第2の動作において、商品
搬送装置3の本体部3aの車載コンピュータ31が、ホ
ストコンピュータ1より算出された商品搬送ボックス3
2の個数および台車3bの台数と複数の商品搬送指示情
報を受信した場合の表示部34の表示例について説明す
る。
【0198】図31は物流センター内を走行する商品搬
送装置3の表示部34の表示例を示す模式図である。
【0199】図31に示すように、本体部3aの車載コ
ンピュータ31は、グループが02の走行ルート情報が
01の商品番号LK04の商品搬送指示情報、走行ルー
ト情報が02の商品番号LK05の商品搬送指示情報お
よび走行ルート情報が03の商品番号LK06の商品搬
送指示情報に対して商品搬送ボックス32の個数が3個
であり、台車3bの台数が1台であることを表示部34
に表示させる。これにより、作業者70は、グループが
02であり、走行ルート情報が01〜03まであり、商
品搬送ボックス32の個数が3個であり、台車3bの台
数が1台であることを認識する。そして、作業者70
は、商品搬送装置3の本体部3aに台車3bを1台連結
し、商品番号LK04、LK05およびLK06が入っ
た3個の商品搬送ボックス32を台車3bに積載する。
【0200】次いで、第2の動作において複数の商品番
号LK04、LK05およびLK06の商品搬送指示情
報に基づいて走行する商品搬送装置3の移動距離につい
て説明する。
【0201】図32(a)は複数の商品番号LK04、
LK05およびLK06の各々の商品搬送指示情報に基
づいて3台の商品搬送装置3が走行する場合の移動距離
を示す図であり、図32(b)は第2の動作において複
数の商品番号LK04、LK05およびLK06の商品
搬送指示情報に基づいて1台の商品搬送装置3が走行す
る場合の移動距離を示す図である。
【0202】図32(a)に示すg1、g2およびg3
は、複数の商品番号LK04、LK05およびLK06
の商品搬送指示情報に基づいて3台の商品搬送装置3が
各々走行する場合の移動距離を示し、図32(b)に示
すh1、h2およびh3は、1台の商品搬送装置3が複
数の商品番号LK04、LK05およびLK06の商品
搬送指示情報に基づいて走行する商品搬送装置3の移動
距離を示す。
【0203】なお、図15に示すように、物流センター
内には、エリア01〜03が含まれ、スタート位置Sか
らポイントP1までの移動距離は50m、エリア01〜
03のそれぞれの収納棚を周回する移動距離は100
m、ポイントP1,P2間、ポイントP2,P3間、ポ
イントP3,P4間、ポイントP4,P5間、およびポ
イントP5,P6間の移動距離はそれぞれ10m、ポイ
ントP6からゴール位置Gまでの移動距離は50mであ
る。
【0204】この場合、図32(a)に示すように、複
数の商品番号LK04、LK05およびLK06の商品
搬送指示情報のうち商品番号LK04の商品搬送指示情
報に基づき商品搬送装置3によりソーティング作業を行
う場合、スタート位置SからポイントP1までの走行距
離は50m、エリア01の収納棚を周回する移動距離は
100m、ポイントP2からポイントP6まで直線で移
動する場合の移動距離は40m、ポイントP6からゴー
ル位置Gまで走行する距離は50mであるため、1台当
りの商品搬送装置3の移動距離は240mとなる。同様
に、商品番号LK05およびLK06の商品搬送指示情
報に基づき商品搬送装置3によりソーティング作業を行
う場合の走行距離も、240mとなる。その結果、複数
の商品番号LK04、LK05およびLK06の商品搬
送指示情報に基づいて商品搬送装置3によりソーティン
グ作業を行った際の合計の移動距離は720mとなる。
【0205】一方、図32(b)に示すように、第2の
動作において1台の商品搬送装置3によりソーティング
作業を行う場合、スタート位置SからポイントP1まで
の走行距離は50m、エリア01の収納棚を周回する移
動距離は100m、ポイントP2からポイントP3まで
の移動距離は10m、エリア02の収納棚を周回する移
動距離は100m、ポイントP4からポイントP5まで
の移動距離は10m、エリア03の収納棚を周回する移
動距離は100m、ポイントP2からゴール位置Gまで
走行する距離は50mであるため、商品搬送装置3の走
行距離は420mとなる。
【0206】以上のように、複数の商品番号LK04、
LK05およびLK06の商品搬送ボックス32を積載
した商品搬送装置3が、商品番号LK04、LK05お
よびLK06の商品搬送指示情報に基づいて順次経由し
て走行するため、商品搬送装置3がスタート位置Sから
ゴール位置Gまで走行する間に、作業者70は複数の商
品搬送ボックス32の商品のソーティング作業を行うこ
とができる。それにより、複数の商品搬送ボックス32
を積載した商品搬送装置3の移動距離を複数の商品搬送
装置3がそれぞれ各商品搬送ボックス32を積載する場
合の移動距離の合計に比べて短縮することができるた
め、商品搬送装置3が停止し作業者が商品のソーティン
グ作業を行う作業時間に対して商品搬送装置3が移動す
る移動時間の比率を減少させることができる。その結
果、商品のソーティング作業において商品搬送装置3の
作業効率を向上させることができる。
【0207】また、一連の走行ルート情報の並びを有す
る複数の商品番号LK04、LK05およびLK06の
商品搬送ボックス32を積載した商品搬送装置3が、ス
タート位置Sから一連のエリアを順次経由してゴール位
置Gまで走行するため、商品搬送装置3の台数を少なく
できるとともに、商品搬送装置3の移動距離をさらに短
くすることができる。その結果、スタート位置Sおよび
ゴール位置Gにおいても商品搬送装置3の渋滞が発生せ
ず、商品搬送装置3の移動時間のロスタイムを抑制でき
る。
【0208】さらに、作業者70が、商品番号LK0
4、LK05およびLK06に割り当てられた複数の商
品搬送ボックス32を搬送する商品搬送装置3と共に移
動し、各商品番号の商品搬送指示情報に基づいて商品搬
送ボックス32より所定の商品を取り出して販売店舗ご
とに割り当てられた収納棚に収納することができる。そ
の結果、作業者70は、商品搬送装置3と共にスタート
位置Sからゴール位置Gまで走行する間に複数の販売店
舗より受注した商品のソーティング作業を行うことがで
きる。
【0209】第2の実施の形態においては、ホストコン
ピュータ1および車載コンピュータ31がグループ形成
手段および制御手段に相当し、商品搬送装置3が商品搬
送手段に相当し、商品搬送ボックス32が容器に相当
し、商品番号の商品搬送指示情報が仕分け情報に相当
し、同一のエリアが同じ領域に相当し、隣り合うエリア
が異なる領域に相当し、販売店舗が発注元に相当する。
【0210】
【発明の効果】本発明によれば、グループ内の複数の容
器を搬送する商品搬送手段が、複数の容器の移動経路を
順次経由して走行するため、商品搬送手段が移動開始位
置から移動終了位置まで走行する間に、作業者は複数の
容器の商品を仕分けすることができる。それにより、複
数の容器を搬送する商品搬送手段の移動経路を複数の商
品搬送手段がそれぞれ各容器を搬送する場合の移動経路
の合計に比べて短縮することができるため、商品搬送手
段が停止し作業者が商品の仕分け作業を行う作業時間に
対して商品搬送手段が移動経路を走行する移動時間の比
率を減少させることができる。その結果、商品の仕分け
作業において商品搬送手段の作業効率を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る商品仕分けシ
ステムの構成を示すブロック図
【図2】図1のホストコンピュータで用いる受注情報
群、保管位置情報、商品ロケーション情報群、走行ルー
ト情報群および商品搬送指示情報群を示す説明図
【図3】図1のホストコンピュータで用いる受注情報
群、保管位置情報、商品ロケーション情報群、走行ルー
ト情報群および商品搬送指示情報群を示す説明図
【図4】ロケーション情報の一例を説明するための説明
【図5】走行ルート情報の一例を説明するための説明図
【図6】ホストコンピュータの構成を示すブロック図
【図7】図1の商品搬送装置の構成を示すブロック図
【図8】図7の商品搬送装置の模式的斜視図
【図9】図1のホストコンピュータの第1の動作を示す
フローチャート
【図10】第1の動作における商品搬送指示情報の並び
替えの例を示す説明図
【図11】商品搬送装置の本体部の車載コンピュータの
第1の動作を示すフローチャート
【図12】物流センター内を走行する商品搬送装置の表
示部の表示例を示す模式図
【図13】物流センター内の走行ルートの一例を示す模
式図
【図14】(a)は複数の販売店舗の各々の商品搬送指
示情報に基づいて3台の商品搬送装置が走行する場合の
移動距離を示す図、(b)は第1の動作において複数の
販売店舗の商品搬送指示情報に基づいて1台の商品搬送
装置が走行する場合の移動距離を示す図
【図15】物流センター内のエリアの一例を示す模式図
【図16】図1のホストコンピュータの第2の動作を示
すフローチャート
【図17】第2の動作における商品搬送指示情報の並び
替えの例を示す説明図
【図18】物流センター内を走行する商品搬送装置の表
示部の表示例を示す模式図
【図19】(a)は複数の販売店舗の各々の商品搬送指
示情報に基づいて3台の商品搬送装置が走行する場合の
移動距離を示す図、(b)は第2の動作において複数の
販売店舗の商品搬送指示情報に基づいて1台の商品搬送
装置が走行する場合の移動距離を示す図
【図20】図1のホストコンピュータで用いる受注情報
群、保管位置情報、販売店舗別ロケーション情報群、商
品ロケーション情報群、走行ルート情報群および商品搬
送指示情報群を示す説明図
【図21】図1のホストコンピュータで用いる受注情報
群、保管位置情報、販売店舗別ロケーション情報群、商
品ロケーション情報群、走行ルート情報群および商品搬
送指示情報群を示す説明図
【図22】図1のホストコンピュータで用いる受注情報
群、保管位置情報、販売店舗別ロケーション情報群、商
品ロケーション情報群、走行ルート情報群および商品搬
送指示情報群を示す説明図
【図23】ロケーション情報の一例を説明するための説
明図
【図24】図1のホストコンピュータの第1の動作を示
すフローチャート
【図25】第1の動作における商品搬送指示情報の並び
替えの例を示す説明図
【図26】商品搬送装置の本体部の車載コンピュータの
第1の動作を示すフローチャート
【図27】物流センター内を走行する商品搬送装置の表
示部の表示例を示す模式図
【図28】(a)は複数の商品番号の各々の商品搬送指
示情報に基づいて3台の商品搬送装置が走行する場合の
移動距離を示す図、(b)は第1の動作において複数の
商品番号の商品搬送指示情報に基づいて1台の商品搬送
装置が走行する場合の移動距離を示す図
【図29】図1のホストコンピュータの第2の動作を示
すフローチャート
【図30】第2の動作における商品搬送指示情報の並び
替えの例を示す説明図
【図31】物流センター内を走行する商品搬送装置の表
示部の表示例を示す模式図
【図32】(a)は複数の商品番号の各々の商品搬送指
示情報に基づいて3台の商品搬送装置が走行する場合の
移動距離を示す図、(b)は第2の動作において複数の
商品番号の商品搬送指示情報に基づいて1台の商品搬送
装置が走行する場合の移動距離を示す図
【図33】商品搬送装置を用いた商品の仕分け作業を示
す模式図
【図34】ピッキング方式の仕分け作業を行う際の図3
3の一部を拡大した拡大図
【図35】ソーティング方式の仕分け作業を行う際の図
33の一部を拡大した拡大図
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 通信部 3 商品搬送装置 3a 本体部 3b 台車 7 商品棚 31 車載コンピュータ 32 商品搬送ボックス 33 駆動部 34 表示部 35 送受信部 36 バーコードリーダ 37 入力部 38 ラベルプリンタ 39 障害物検出センサ 40 通路検出センサ 41 停止位置検出センサ 42 商品搬送ボックス台 70 作業者 500 CPU 501 入出力装置 502 ROM 503 RAM 504 記録媒体 505 記録媒体駆動装置 506 外部記憶装置 S スタート位置 G ゴール位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F022 AA15 FF00 LL07 MM03 MM08 MM11 MM21 MM36 MM42 NN36 5H301 AA02 BB08 CC03 CC06 CC10 DD01 DD17 EE03 EE06 EE12 FF04 FF16 FF23 GG05 GG11 KK02 KK03 KK19 LL02 LL03 LL08 LL11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品を収納する容器と共に移動開始位置
    から複数の商品収納位置を経由して移動終了位置まで移
    動して商品の仕分けを行う商品仕分けシステムであっ
    て、 商品を収納する複数の容器と、 仕分けすべき商品および商品収納位置を示す仕分け情報
    に基づいて前記複数の容器の移動経路をそれぞれ決定す
    る移動経路決定手段と、 前記移動経路決定手段により決定された移動経路に基づ
    いて共に移動すべき複数の容器からなるグループを形成
    するグループ形成手段と、 前記グループ形成手段により形成されたグループ内の複
    数の容器を搬送しつつ走行する商品搬送手段と、 前記商品搬送手段が前記移動開始位置から前記グループ
    形成手段により形成されたグループ内の複数の容器の移
    動経路を順次経由して前記移動終了位置まで走行するよ
    うに前記商品搬送手段の走行動作を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする商品仕分けシステム。
  2. 【請求項2】 前記グループ形成手段は、 前記移動経路決定手段により決定された移動経路に基づ
    いて同じ領域を経由する移動経路を有する複数の容器か
    らなるグループを形成し、 前記制御手段は、前記商品搬送手段が前記移動開始位置
    から前記同じ領域を繰り返し周回して前記移動終了位置
    まで走行するように前記商品搬送手段の走行動作を制御
    することを特徴とする請求項1記載の商品仕分けシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記グループ形成手段は、 前記移動経路決定手段により決定された移動経路に基づ
    いて異なる領域を経由する移動経路を有する複数の容器
    からなるグループを形成し、 前記制御手段は、前記商品搬送手段が前記移動開始位置
    から前記異なる領域を順次経由して前記移動終了位置ま
    で走行するように前記商品搬送手段の走行動作を制御す
    ることを特徴とする請求項1記載の商品仕分けシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記仕分け情報は、発注元ごとに受注し
    た商品の種類および数量ならびに前記商品収納位置を含
    み、 前記複数の商品収納位置の各々は商品の種類ごとに割り
    当てられ、割り当てられた商品を収納するために設けら
    れ、 前記複数の容器の各々は発注元ごとに割り当てられ、割
    り当てられた発注元に配送すべき商品を収納するために
    用いられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の商品仕分けシステム。
  5. 【請求項5】 前記仕分け情報は、発注元ごとに受注し
    た商品の種類および数量ならびに前記商品収納位置を含
    み、 前記複数の商品収納位置の各々は発注元ごとに割り当て
    られ、割り当てられた発注元に配送すべき商品を収納す
    るために設けられ、 前記複数の容器の各々は商品の種類ごとに割り当てら
    れ、割り当てられた種類の商品を収納するために用いら
    れることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    商品仕分けシステム。
  6. 【請求項6】 商品を収納する容器と共に商品搬送手段
    が移動開始位置から複数の商品収納位置を経由して移動
    終了位置まで移動して商品の仕分けを行う商品仕分け方
    法であって、 仕分けすべき商品および商品収納位置を示す仕分け情報
    に基づいて複数の容器の移動経路をそれぞれ決定するス
    テップと、 決定された移動経路に基づいて共に移動すべき複数の容
    器からなるグループを形成するステップと、 商品搬送手段が形成されたグループ内の複数の容器を搬
    送しつつ前記移動開始位置から前記グループ形成手段に
    より形成されたグループ内の複数の容器の移動経路を順
    次経由して前記移動終了位置まで走行するように前記商
    品搬送手段の走行動作を制御するステップとを備えたこ
    とを特徴とする商品仕分け方法。
  7. 【請求項7】 商品を収納する容器と共に商品搬送手段
    が移動開始位置から複数の商品収納位置を経由して移動
    終了位置まで移動して商品の仕分けをコンピュータに実
    行させる商品仕分けプログラムであって、 仕分けすべき商品および商品収納位置を示す仕分け情報
    に基づいて複数の容器の移動経路をそれぞれ決定する処
    理と、 決定された移動経路に基づいて共に移動すべき複数の容
    器からなるグループを形成する処理と、 商品搬送手段が形成されたグループ内の複数の容器を搬
    送しつつ前記移動開始位置から前記グループ形成手段に
    より形成されたグループ内の複数の容器の移動経路を順
    次経由して前記移動終了位置まで走行するように前記商
    品搬送手段の走行動作を制御する処理とを、前記コンピ
    ュータに実行させることを特徴とする商品仕分けプログ
    ラム。
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