JP2016011007A - 収納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】生地体によって構成されている側壁を有する収納容器において、生地体の変形を抑制する。【解決手段】車室内に取り付けられ、折り畳み可能な収納容器が、収納容器の折り畳み時に折れ曲がって畳まれる側壁5と、側壁5と隣り合って側壁5の端部が取り付けられている他の壁と、を備える。側壁5は、他の壁に側壁5の端部を取り付けるために側壁5の端部に設けられた取り付けプレート73A,73B,73Cと、取り付けプレート73A,73B,73Cに接合された折り曲げ自在なネット生地71と、ネット生地71と取り付けプレート73A,73B,73Cとの接合部分を補強する補強リボン74と、を有する。補強リボン74は、上記の接合部分に掛かるように延出した状態で設けられている。【選択図】図6A

Description

本発明は、収納容器に係り、特に、車室内に取り付けられ折り畳み可能な収納容器に関する。
小物等の物品を収納する容器を車室内に配置することは既に知られている。このような収納容器の中には、折り畳み可能となっているものも存在する(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の小物収納容器は、シートバックの後面に取り付けられ、不使用時には折り畳まれて格納状態となる。より具体的に説明すると、特許文献1に記載の小物収納容器は、使用時に上向きの開口を形成し、かかる開口を囲む位置に正面部、対向部及び一対の側面部を有する。ここで、一対の側面部は、それぞれ可撓性を有し、各側面部が所定の折り曲げ起点にて折り曲げられると、正面部と対向部とが重なり合って開口を閉じるようになる。
ところで、車両用の収納容器の中には、軽量化等の理由から、側壁が布やネット等の折り曲げ自在な生地体によって構成されているものがある(例えば、特許文献2参照)。仮に特許文献1に記載の小物収納容器の側面部を上記の生地体によって構成すれば、側面部が折り曲げ自在となっているため、比較的容易に容器を折り畳むことが可能となる。
特開2008−74122号公報 特開2001−225700号公報
しかしながら、収納容器の側壁が生地体によって構成されている場合、その生地体が他の壁(前壁、後壁及び底壁)に直接取り付けられていると、生地体が意図せず変化してしまう虞がある。具体的に説明すると、例えば、収納容器が折り畳まれた状態から展開されて使用状態となる際に、生地体のうち、他の壁に取り付けられている部分に応力が集中し、当該部分において変形が生じてしまう場合がある。かかる変形の発生については当然ながら抑制されるべきであり、変形の発生を抑制し得る構造の収納容器が求められている。
また、収納容器の側壁を他の壁に取り付ける際には、より容易に取り付けられることが望ましく、特に、上述した変形発生を抑制する構造を採用したときにも取り付けが容易になることが求められている。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、生地体によって構成されている側壁を有する収納容器として、生地体の変形を抑制することが可能な収納容器を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、生地体の変形を抑制する構造を採用しつつも、側壁を他の壁に容易に取り付けることが可能な収納容器を提供することにある。
前記課題は、本発明の収納容器によれば、車室内に取り付けられ、折り畳み可能な収納容器であって、該収納容器が折り畳まれるにあたり折れ曲がって畳まれる側壁と、該側壁と隣り合い、該側壁の端部が取り付けられている他の壁と、を備え、前記側壁は、前記他の壁に前記側壁の端部を取り付けるために該側壁の端部に設けられた取り付けプレートと、該取り付けプレートに接合された折り曲げ自在な生地体と、該生地体と前記取り付けプレートとの接合部分を補強する補強部材と、を有し、該補強部材は、前記接合部分に掛かるように延出した状態で設けられていることにより解決される。
上記の構成によれば、側壁を構成する生地体と側壁の端部に設けられた取り付けプレートとの接合部分に補強部材が掛かるように配設されている。これにより、当該接合部分が補強部材によって補強され、接合部分における生地体の変形を抑制することが可能となる。
また、上記の収納容器において、前記取り付けプレートは、前記側壁の一端部及び他端部の各々に設けられており、前記生地体は、前記各々に設けられた前記取り付けプレートとそれぞれ接合されており、前記補強部材は、前記生地体と前記側壁の一端部に設けられた前記取り付けプレートとの前記接合部分、及び、前記生地体と前記側壁の他端部に設けられた前記取り付けプレートとの前記接合部分にそれぞれ設けられており、前記接合部分のうち、前記補強部材が掛かった部分は、前記収納容器が使用状態にあるときに前記収納容器の開口が位置する側の部分であると、好適である。
上記の構成では、生地体と取り付けプレートとの接合部分のうち、収納容器が使用状態にあるときに収納容器の開口が位置する側の部分に掛かるように補強部材が配設されている。接合部分のうち、収納容器の開口が位置する側の部分には、反対側の部分よりも大きな応力が発生する。したがって、少なくとも接合部分のうち、収納容器の開口が位置する側の部分に掛かるように補強部材が配設されていれば、接合部分における生地体の変形をより効果的に抑制することが可能となる。
また、上記の収納容器において、前記側壁は、前記側壁が折れ曲がる際の起点となるスリットが形成されたプレート体を有し、前記補強部材は、前記スリットの端部に掛かるように延出した状態で設けられていると、好適である。
上記の構成では、スリットの端部にも掛かるように補強部材が配設されている。これにより、プレート体中、スリットが設けられることで低剛性となったスリット周辺部分を補強部材によって補強することが可能となる。
また、上記の収納容器において、前記取り付けプレートは、前記側壁の一端部及び他端部の各々に設けられており、前記生地体は、前記各々に設けられた前記取り付けプレートとそれぞれ接合されており、前記補強部材は、前記生地体と前記側壁の一端部に設けられた前記取り付けプレートとの前記接合部分から、前記生地体と前記側壁の他端部に設けられた前記取り付けプレートとの前記接合部分まで連続して延出している帯状の布部材であると、好適である。
上記の構成では、帯状の布部材が補強部材を構成しており、かかる布部材は、生地体と側壁の前端部に設けられた取り付けプレートとの接合部分から、生地体と側壁の後端部に設けられた取り付けプレートとの接合部分まで連続して延出している。このように一枚の布部材によって補強部材を構成することで、それぞれの接合部分に対して個別に補強部材を配設する場合よりも部品点数を削減し、また、補強部材の取り付け作業も容易となる。
また、上記の収納容器において、前記取り付けプレートは、前記他の壁に締結するために形成された締結部を備え、前記取り付けプレートにおける前記締結部の形成位置は、前記補強部材の延出方向において前記補強部材の端部と隣り合う位置であると、好適である。
上記の構成では、取り付けプレートにおける締結部の形成位置が、補強部材と隣り合う位置であり、換言すると、取り付けプレートは、補強部材と隣り合う部分にて他の壁に締結される。これにより、取り付けプレートは、補強部材によって補強された部分付近にて他の壁に締結されるようになる。この結果、取り付けプレートを他の壁に対して良好に締結させることが可能となる。
また、上記の収納容器において、前記取り付けプレートは、所定方向に長くなっており、前記締結部は、長径方向が前記取り付けプレートの長手方向に沿っている楕円状の穴であると、好適である。
上記の構成では、締結部として取り付けプレートに楕円状の穴の長径方向が取り付けプレートの長手方向に沿っている。これにより、取り付けプレートの形状を考慮して穴をより合理的に穿設することが可能となる。
また、上記の収納容器において、前記他の壁は、前記取り付けプレートが載置される基部と、該基部に載置された前記取り付けプレートを覆うカバー部と、を有し、該カバー部の裏面からは凸部が突出しており、前記基部には、前記凸部が係合する凹部が設けられており、前記取り付けプレートには、前記基部に載置された状態において前記凹部と連通する切り欠きが形成されていると、好適である。
上記の構成では、取り付けプレートがカバー部と基部との間に挟み込まれた状態でカバー部の凸部を基部の凹部に係合することにより、他の壁に取り付けプレートが締結される。一方、取り付けプレートには、凹部と連通する切り欠きが形成されている。この切り欠きにより、凸部と凹部との係合時に取り付けプレートが干渉するのを抑制することが可能となる。
また、上記の収納容器において、前記カバー部の裏面には、該裏面と交差する方向に突出した突出壁が形成されており、前記基部に載置された前記取り付けプレートが前記カバー部によって覆れている状態では、前記生地体が前記突出壁と前記基部との間に挟まれており、前記補強部材は、前記生地体中、前記突出壁と前記基部との間に挟まれる部分に掛かっており、前記突出壁のうち、前記生地体において前記補強部材が掛かっている部分と対向する対向部分の突出量は、該対向部分以外の部分の突出量よりも短くなっていると、更に好適である。
上記の構成では、側壁を他の壁に取り付ける際、側壁を構成する生地体がカバー部の裏面に形成された突出壁と他の壁の基部との間に挟まれるようになる。このとき、生地体において補強部材が掛かっている部分の厚みは、補強部材の厚みの分だけ、それ以外の部分の厚みよりも大きくなっている。一方、突出壁のうち、生地体において補強部材が掛かっている部分と対向する対向部分の突出量は、該対向部分以外の部分の突出量よりも短くなっている。これにより、補強部材を設けたとしても、淵部と基部との間に生地体を容易に挟み込ませることが可能となる。この結果、補強部材を配設して生地体の変形を抑制しつつも、側壁を他の壁に容易に取り付けることが可能となる。
本発明の収納容器によれば、側壁を構成する生地体と側壁の端部に設けられた取り付けプレートとの接合部分に補強部材が掛かるように配設されていることで、接合部分における生地体の変形を抑制することが可能となる。
また、本発明の収納容器によれば、少なくとも接合部分のうち、収納容器の開口が位置する側の部分に掛かるように補強部材が配設されていることで、接合部分における生地体の変形をより効果的に抑制することが可能となる。
また、本発明の収納容器によれば、プレート体中、スリットが設けられることで低剛性となったスリット周辺部分を補強部材によって補強することが可能となる。
また、本発明の収納容器によれば、生地体と側壁の前端部に設けられた取り付けプレートとの接合部分、及び、生地体と側壁の後端部に設けられた取り付けプレートとの接合部分のそれぞれに対して個別に補強部材を配設する場合よりも部品点数を削減し、また、補強部材の取り付け作業も容易となる。
また、本発明の収納容器によれば、取り付けプレートが補強部材によって補強された部分付近にて他の壁に締結されるようになるので、取り付けプレートを他の壁に対して良好に締結させることが可能となる。
また、本発明の収納容器によれば、取り付けプレートを他の壁に締結するための穴を、取り付けプレートの形状を考慮してより合理的に穿設することが可能となる。
また、本発明の収納容器によれば、取り付けプレートがカバー部と基部との間に挟み込まれた状態でカバー部の凸部を基部の凹部に係合する際に取り付けプレートが干渉するのを抑制することが可能となる。
また、本発明の収納容器によれば、補強部材を配設して生地体の変形を抑制しつつも、側壁を他の壁に容易に取り付けることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る収納容器が取り付けられた車両用シート部品を示す図である。 本発明の一実施形態に係る収納容器の斜視図である。 図2のX−X断面を示す図である。 本発明の一実施形態に係る収納容器が折り畳まれている様子を示す図であり、(A)は、折り畳み途中の段階の図であり、(B)は、完全に折り畳まれた段階の図である。 本発明の一実施形態に係る収納容器の側端部を示した図である。 本発明の一実施形態に係る収納容器中の側壁の構成を示す図であり、補強リボンが取り付けている状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る収納容器中の側壁の構成を示す図であり、補強リボンが取り外された状態を示す図である。 側壁が折り曲げられている様子を示す図であり、(A)は、折り曲げ前の段階の図であり、(B)は、折り曲げ途中の段階の図であり、(C)は、完全に折り曲げられた段階の図である。 変形例に係る収納容器を示す図であり、図5に対応した図である。 底壁の側端部に設けられた基部を示す平面図である。 底壁の側端部に設けられたカバー部を示す斜視図である。 前壁の側端部に設けられた基部を示す平面図である。 前壁の側端部に設けられたカバー部を示す斜視図である。 前壁の側端部の基部に取り付けプレートが載置された状態を示す図である。
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)に係る収納容器について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、前後方向とは、収納容器の前後方向であり、収納容器が車室内に取り付けられた状態において車両の走行方向と一致する。また、幅方向とは、収納容器の横幅方向であり、収納容器が車室内に取り付けられた状態において車幅方向と一致する。また、上下方向とは、収納容器の上下方向であり、特に断る場合を除き、収納容器が使用状態にあるときの上下方向を意味する。
ちなみに、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
<<本実施形態に係る収納容器の基本構成>>
先ず、本実施形態に係る収納容器の基本構成について、図1乃至図5を参照しながら説明する。本実施形態に係る収納容器(以下、収納容器1)は、その内部に小物等を収納するボックス状の容器であり、車室内の所定位置に取り付けられた状態で用いられる。具体的に説明すると、収納容器1は、図1に示すように車両用シートの背部、より厳密には、シートバックを構成するシートバックフレームSf中、パンフレームPFの後面上方部に取り付けられる。なお、本実施形態では、収納容器1が後部座席に取り付けられている構成を例に挙げて説明するが、収納容器1の取り付け位置は、特に限定されるものではなく、運転席や補助席であってもよく、あるいは、シート以外の場所(例えば、ドアライニング等)であってもよい。また、車両用シートの側部に取り付けることとしてもよい。
収納容器1は、折り畳み可能に構成されており、使用時には図1に示すように上端に開口1aを設けた状態となる。使用状態にある収納容器1では、前壁2、後壁3及び一対の側壁5が開口1aを囲み、底壁4が開口1aの反対側、すなわち収納容器1の下端に位置している。前壁2、後壁3及び底壁4は、いずれも幾分肉厚に成形された樹脂パネルであり、本実施形態では中空状に成形されている。なお、前壁2、後壁3及び底壁4の材質や形状については特に制限なく、中実状の部品であってもよく、また、樹脂材料以外の材質(例えば、木材や金属)からなることとしてもよい。
次に、収納容器1各部について説明する。底壁4は、図2に示すように、収納容器1が使用状態にあるときに収納容器1の下端部、換言すると開口1aが位置する側とは反対側に位置する。底壁4の壁面のうち、収納容器1が使用状態にあるときに上向きとなる面(以下、上面)は、収納容器1の内部空間に面し、幅方向に長い略矩形状の平面となっている。なお、本実施形態では、底壁4の上面が表皮材によって覆われている。また、同様に、底壁4の壁面のうち、収納容器1が使用状態にあるときに下向きとなる面(以下、下面)及び側壁面についても、同様に表皮材によって覆われている。これにより、収納容器1の意匠性が高められている。ただし、表皮材が設けられていない構成であってもよい。
前壁2は、収納容器1が使用状態にあるときに底壁4に対して起き上がる立壁であり、図2や図3に示すように底壁4の前端部と隣接する。すなわち、収納容器1が使用状態にあるとき、前壁2の下端部は、底壁4の前端部と隣り合い、角部(具体的には前側角部Cf)を形成する。前側角部Cfとは、前壁2の下端部と底壁4の前端部との間に挟まれる空間のことである。また、前壁2の壁面のうち、収納容器1が使用状態にあるときに後向きとなる面(以下、後面)は、収納容器1の内部空間に面し、幅方向に長い略矩形状の平面となっている。なお、前壁2の下端部は、底壁4の前端部とヒンジ結合されており、具体的には、前壁2の下端と底壁4の前端とが可撓性を有する長尺板片状のヒンジ部1bにて連結している。
また、収納容器1が使用状態にあるときに前向きとなる面(以下、前面)は、シートバックフレームSfとの接合面となっている。すなわち、収納容器1は、前壁2の前面がシートバックフレームSfに接合して固定されることで後部座席の背部に取り付けられている。なお、本実施形態では前壁2の前面がボルトやクリップ等によってシートバックフレームSfに接合されているが、接合方法については特に制限がなく、その他の方法(例えば、溶接やスナップフィット機構による接合方法)にて接合してもよい。また、前壁2には、ボルトやクリップを挿入するための貫通孔が形成されている一方で、前壁2の後面側には、上記の貫通孔及びこれに挿入されたボルトやクリップを覆い隠すための化粧板(不図示)が取り付けられている。
後壁3は、収納容器1が使用状態にあるときに底壁4に対して起き上がる立壁であり、図2や図3に示すように底壁4の後端部と隣接する。すなわち、収納容器1が使用状態にあるとき、後壁3の下端部は、底壁4の後端部と隣り合い、角部(具体的には後側角部Cb)を形成する。後側角部Cbとは、後壁3の下端部と底壁4の後端部との間に挟まれる空間のことである。後壁3の壁面のうち、収納容器1が使用状態にあるときに前向きとなる面(以下、前面)は、収納容器1の内部空間に面し、幅方向に長い略矩形状の平面となっている。また、後壁3の下端部は、底壁4の後端部とヒンジ結合されており、具体的には、後壁3の下端と底壁4の後端とが可撓性を有する長尺板片状のヒンジ部1cにて連結している。さらにまた、本実施形態では、後壁3の前面が表皮材によって覆われている。これにより、収納容器1の意匠性が高められている。ただし、表皮材が設けられていない構成であってもよい。
なお、本実施形態において後壁3の高さは、図3に示すように前壁2の高さよりも低くなっている。ここで、高さとは、前壁2及び後壁3のそれぞれにおいて収納容器1が使用状態にあるときに底壁4から最も離れた部分(頂上部)と底壁4との間の距離のことである。したがって、使用状態にある収納容器1の上端、すなわち、開口端は、後方に向かうほど下がるように傾斜している。
側壁5は、収納容器1の幅方向両端部に備えられ、収納容器1が使用状態にあるときには図2及び3に示すように底壁4の側端部、前壁2の側端部及び後壁3の側端部に取り囲まれる。具体的に説明すると、側壁5の前端部が前壁2の側端部に取り付けられており、側壁5の後端部が後壁3の側端部に取り付けられており、側壁5の下端部が底壁4の側端部に取り付けられている。また、側壁5は、所定の部位を起点にして折れ曲がることが可能であり、収納容器1を折り畳むにあたって折れ曲がって畳まれる。
さらに、側壁5は、展開状態にあるとき(すなわち、収納容器1が使用状態にあるとき)、図3に示すように下側隅部が切り取られた略台形状の形状となる。また、本実施形態では、上述したように後壁3の高さが前壁2の高さよりも低くなっているが、これに対応するように、展開状態にある側壁5の上端は、後方に向かうほど下がるように傾斜している。すなわち、側壁5のうち、前壁2に近い側の端部の高さと、後壁3に近い側の端部の高さとが互いに異なっており、本実施形態では、前者の高さがより高くなっている。ただし、これに限定されず、後壁3に近い側の端部の高さの方がより高くなっていてもよい。
なお、側壁5の形状や構成に関する詳細については、後に詳しく説明する。
次に、図4の(A)及び(B)を参照しながら収納容器1を折り畳む手順について説明する。収納容器1を折り畳む際には、底壁4を前壁2に近付く方向、換言すると、前側角部Cfがなす角度が小さくなる方向に動かす。同じく、後壁3を底壁4に近付く方向、換言すると、後側角部Cbがなす角度が小さくなる方向に動かす。一方、2つの側壁5は、上記の動きに追従するように折れ曲がり、具体的には図4の(A)に示すように、側壁5の前後方向中央部が内側に倒れ込むように折り畳まれ、最終的には底壁4の上面に折り重なる。そして、側壁5が完全に折り畳まれた時点で、図4の(B)に示すように、前壁2の後面及び後壁3の前面がそれぞれ底壁4の上面に当接し、かつ、前壁2の上方に後壁3が位置するようになる。
なお、収納容器1を折り畳む過程において、底壁4の側端部の前端部分4bが、前壁2の側端部の下端部分2bに当接するようになる。ここで、底壁4の側端部の前端部分4bとは、収納容器1が使用状態にあるときに前側角部Cfにおいて前壁2と対向する部分であって、それよりも後方に位置する部分に対して僅かに隆起している部分である。また、前壁2の側端部の下端部分2bとは、収納容器1が使用状態にあるときに前側角部Cfにおいて底壁4と対向する部分であって、それよりも上方に位置する部分に対して僅かに隆起している部分である。
また、底壁4の側端部のうち、前後方向中央よりもやや前側に位置する部分には、図5に示すように上方に突出した突起4aが形成されている。一方、前壁2の側端部のうち、上下方向において略中央に位置する部分には、図5に示すように係合穴2aが形成されている。そして、収納容器1を折り畳む過程において突起4aが係合穴2aに係合する。このように突起4aが係合穴2aに係合することにより、収納容器1は、折り畳まれた状態で安定的に保持され、所定の展開力が作用した時点で使用状態に復帰するようになる。
なお、係合するとは、2つの部材が所定の力が作用するまで係合状態を保持し得るように係り合うことを意味し、本実施形態では、突起4aが弾性変形して係合穴2aに嵌まり込むことである。ただし、係合方法は上記の方法に限定されず、凸部を凹部に対して圧入する方法、鉤爪を縁部や突起等に引っ掛ける方法、あるいは面ファスナー同士を当接させる方法を採用してもよい。
<<側壁の詳細構成>>
次に、収納容器1の側壁5の詳細構成について図6A、図6B、図7及び図8を参照しながら説明する。なお、図6Aは、収納容器1から取り外した状態の側壁5を示し、図6Bは、図6Aに図示した状態から後述の補強リボン74を更に取り外したときの側壁5を示している。また、図6A及び図6B中の破線は、縫い目を示している。また、以下の説明中、位置や向きに関する内容は、特に断る場合を除き、収納容器1が使用状態にあるときの内容となっている。
本実施形態に係る側壁5は、折り曲げ自在な生地体と樹脂プレート72とを重ね合わせて双方を縫い合わせることで構成されている。より具体的に説明すると、本実施形態では、生地体としてネット状の生地体(以下、ネット生地71)が用いられている。ここで、ネット生地71は、繊維体を網状に編んで形成されるものであり、その網目は、比較的小さく且つ高密度で形成されている。なお、生地体についてはネット状の生地体に限定されず、例えば、一般的な布製の生地であってもよく、あるいは、薄紙やフィルムシートであってもよい。さらに、本実施形態では、ネット生地71と樹脂プレート72とを重ね合わせた状態で両者を縫い合わせているが、これに限定されるものではない。すなわち、ネット生地71と樹脂プレート72とを接合させる方法は他にも考えられ、例えば、接着剤を用いて接合してもよく、あるいは、留め具等を用いて接合してもよい。
また、ネット生地71と樹脂プレート72とを縫い合わせることで形成された縫い目は、図6Bに示すように、樹脂プレート72の外縁のうち、上端の辺を除く辺(前端の辺、後端の辺及び下端の辺)のそれぞれに沿って延びている。さらに、各縫い目の始端及び終端は、対応する辺の端、すなわち樹脂プレート72の外縁に至っている。なお、本実施形態では、図6A及び図6Bに示すように各縫い目が直線状に延出しているが、これに限定されるものではなく、縫い目が蛇行したり鋸歯状に屈曲していることとしてもよい。
また、図6A及び図6Bに示すように、樹脂プレート72とネット生地71とが重ね合った状態において、樹脂プレート72の上端とネット生地71の上端とは一致している。一方で、ネット生地71の前端部のうちの上方部分は、樹脂プレート72の前端よりも前方に幾分はみ出ている。同様に、ネット生地71の下端部は、樹脂プレート72の下端よりも下方に幾分はみ出ており、ネット生地71の後端部のうちの上方部分は、樹脂プレート72の後端よりも後方に幾分はみ出ている。
樹脂プレート72は、プレート体に相当し、ネット生地71に比して著しく高い剛性を有している。なお、樹脂プレート72の素材については、特に限定されないが、裁断等の加工が容易な材料によって構成されていることが望ましい。また、樹脂プレート72は、側壁5が展開状態にあるときに側壁5の外形形状と略一致しており、図6A及び図6Bに示すように下側隅部が切り取られた略台形状の形状となっている。より詳しく説明すると、本実施形態に係る樹脂プレート72は、その下側隅部が斜めのカットラインで切り取られたような形状をしている。したがって、収納容器1が使用状態にあり、側壁5が展開状態にあるときには、図5に示すように、前側角部Cf及び後側角部Cbに、樹脂プレート72を欠く領域が形成されることになる。ここで、樹脂プレート72を欠く領域とは、樹脂プレート72が無い領域(樹脂プレート72が差し掛かっていない領域)であり、本実施形態では、樹脂プレート72のみならずネット生地71をも欠いており、具体的には穴となっている。
また、側壁5は、図6A及び図6Bに示すように、他の壁(具体的には、前壁2、後壁3及び底壁4)に取り付けられるための取り付けプレート73A、73B、73Cを備えている。この取り付けプレート73A、73B、73Cは、樹脂材料からなる略矩形状のプレートであり、ネット生地71の前端部(一端部に相当)、後端部(他端部に相当)及び下端部に取り付けられている。より具体的に説明すると、ネット生地71の下端部、厳密には、樹脂プレート72とネット生地71とが重ね合った状態において樹脂プレート72の下端からはみ出た部分に底壁4用の取り付けプレート73Aが取り付けられている。かかる取り付けプレート73Aは、その上端部がネット生地71の下端部と重ね合された状態でネット生地71に縫い合わされている。なお、本実施形態において、ネット生地71の下端部は、前後方向に長く伸びており、底壁4用の取り付けプレート73Aは、その長手方向が前後方向と平行になった状態でネット生地71の下端部に重ねられて縫い合わされている。
また、ネット生地71の前端部、厳密には、樹脂プレート72とネット生地71とが重ね合った状態において樹脂プレート72の前端からはみ出た上方部分に前壁2用の取り付けプレート73Bが取り付けられている。かかる取り付けプレート73Bは、その後端部がネット生地71の前端部と重ね合された状態でネット生地71に縫い合わされている。なお、前壁2用の取り付けプレート73Bは、収納容器1が使用状態にあるときに前壁2と底壁4とがなす角度、すなわち前側角部Cfの角度の分だけ底壁4用の取り付けプレート73Aに対して傾いた状態でネット生地71の前端部に縫い合わされている。
また、ネット生地71の後端部、厳密には、樹脂プレート72とネット生地71とが重ね合った状態において樹脂プレート72の後端からはみ出た上方部分に後壁3用の取り付けプレート73Cが取り付けられている。かかる取り付けプレート73Cは、その前端部がネット生地71の前端部と重ね合された状態でネット生地71に縫い合わされている。なお、後壁3用の取り付けプレート73Cは、収納容器1が使用状態にあるときに後壁3と底壁4とがなす角度、すなわち後側角部Cbの角度の分だけ底壁4用の取り付けプレート73Aに対して傾いた状態でネット生地71の後端部に縫い合わされている。
そして、各取り付けプレート73A、73B、73Cは、前壁2、後壁3及び底壁4のうち、対応する壁の側端部に取り付けられている。ここで、取り付けプレート73A、73B、73Cを対応する壁に取り付けるための構造について概説すると、前壁2、後壁3及び底壁4の各々の側端部の中央部分には、図5に図示のカバー部110が設けている。このカバー部110は、各壁の側端部中の基部111に対して着脱自在であり、具体的には基部111に対してボルト止めされる。ここで、基部111とは、前壁2、後壁3及び底壁4の各々の側端部中、カバー部110の厚み分だけ窪んだ部分である。そして、各取り付けプレート73A、73B、73Cは、カバー部110と基部111とに挟み込まれることで対応する壁に取り付けられる。
具体的に説明すると、基部111からカバー部110が取り外された状態にあるとき、基部111上に取り付けプレート73A、73B、73Cが載置される。その後、基部111に載置された取り付けプレート73A、73B、73Cを覆うようにカバー部110が取り付けられる。そして、カバー部110が基部111に対してボルト止めされると、取り付けプレート73A、73B、73Cがカバー部110と基部111とに挟み込まれるようになり、この結果、対応する壁に取り付けられることになる。なお、取り付けプレート73A、73B、73Cを対応する壁に取り付けるための構造については、上記の構造に限定されず、他の構造を採用することとしてもよい。
そして、前壁2、後壁3及び底壁4に取り付けられた側壁5においては、収納容器1が使用状態にあるときにはネット生地71がより内側に位置し、樹脂プレート72がより外側に位置するようになる。
側壁5の構成について引き続き説明すると、図6Aに示すように各側壁5の外縁には補強用のリボン(以下、補強リボン74)が配設されている。この補強リボン74は、帯状の補強部材であり、山折りされて側壁5の縁に跨った状態で配設され、側壁5の表側(収納容器1の外側)及び裏側(収納容器1の内側)に縫い付けられている。
本実施形態では、3つの補強リボン74が用いられ、そのうちの一つは、側壁5の外縁のうち、上端に位置する辺に沿って設けられている。ここで、上端に位置する辺とは、側壁5の外縁のうち、前壁2用の取り付けプレート73Bと後壁3用の取り付けプレート73Cとの間に位置する辺である。かかる辺に沿って設けられている補強リボン74は、側壁5の上端に位置し、図6Aに示すように、前壁2用の取り付けプレート73Bから後壁3用の取り付けプレート73Cまで連続した状態で設けられている。
3つの補強リボン74中の一つは、側壁5の外縁のうち、前端下方部に位置する辺に沿って設けられている。ここで、前端下方部に位置する辺とは、側壁5の外縁のうち、前壁2用の取り付けプレート73Bと底壁4用の取り付けプレート73Cとの間に位置する辺である。かかる辺に沿って設けられている補強リボン74は、側壁5の前端下方部に位置し、図6Aに示すように、樹脂プレート72の前方下側隅部を覆うように設けられている。
3つの補強リボン74中の一つは、側壁5の外縁のうち、後端下方部に位置する辺に沿って設けられている。ここで、後端下方部に位置する辺とは、側壁5の外縁のうち、後壁3用の取り付けプレート73Bと底壁4用の取り付けプレート73Cとの間に位置する辺である。かかる辺に沿って設けられている補強リボン74は、側壁5の後端下方部に位置し、図6Aに示すように、樹脂プレート72の後方下側隅部を覆うように設けられている。
なお、各補強リボン74に関する詳細については後の項で説明する。
側壁5の構成について更に説明すると、側壁5中、樹脂プレート72と取り付けプレート73A、73B、73Cとの間には隙間が形成されている。この隙間は、収納容器1が使用状態にあるとき、当該収納容器1の内側でネット生地71により覆われている。これにより、収納容器1が使用状態にあるときに上記の隙間から容器内の物品が脱落してしまうのを抑制することが可能である。また、側壁5のうち、上記の隙間が形成されている部位、すなわち、樹脂プレート72を欠きネット生地71のみが存する領域は、側壁5が折り曲がる際の起点(折り曲げ起点)となる。つまり、収納容器1を折り畳むために後壁3及び底壁4を移動させるとき、側壁5は、上記の隙間が形成されている部分を折り曲げ起点とし、他の壁(後壁3や底壁4)に追従して折れ曲がるようになる。
ここで、側壁5が折れ曲がるときの様子について、図7を参照しながら説明する。図7は、側壁5を折り曲げている様子を示す図であり、同図の(A)は、折り曲げ前の段階の図であり、(B)は、折り曲げ途中の段階の図であり、(C)は、完全に折り曲げられた段階の図である。なお、図7中の各図では、説明を分かり易くする目的から側壁5を幾分簡略化して図示しており、例えば、取り付けプレート73A、73B、73C、補強リボン74及び縫い目等については図示を省略している。
側壁5は、収納容器1が使用状態にあるときには図7の(A)に図示の状態、すなわち、展開状態にある。ここで、展開状態にある側壁5(厳密には、取り付けプレート73A、73B、73Cを除いた部分)を大きく3つの領域に分け、それぞれ、前方領域5X、中央領域5Y、後方領域5Zと呼ぶこととする。前方領域5Xは、側壁5の前方上側隅部から略三角形状に拡がった領域であり、具体的には後述する前側スリット76よりも前方に位置する領域である。後方領域5Zは、側壁5の後方上側隅部から略三角形状に拡がった領域であり、後述する後側スリット77よりも後方に位置する領域である。中央領域5Yは、側壁5のうち、前方領域5X及び後方領域5Zを除いた領域である。
そして、収納容器1を折り畳むとき、側壁5は、前方領域5X及び中央領域5Yの境界に相当する部位、及び、後方領域5Z及び中央領域5Yの境界に相当する部位を起点にして折れ曲がる。すなわち、収納容器1を折り畳む際、側壁5は、図7の(B)に示すように前方領域5X及び後方領域5Zが中央領域5Yに折り重なるように折れ曲がる。なお、側壁5を折り曲げる過程において、中央領域5Yは、収納容器1の内側に向かって倒伏する。
最終的に収納容器1が完全に折り畳まれると、図7の(C)に示すように前方領域5X及び後方領域5Zが中央領域5Yに折り重なり、かつ、中央領域5Yが倒れて底壁4の上面の上に伏した状態となる。以上のように側壁5が折れ曲がることで、収納容器1の折り畳み、換言すると、後壁3及び底壁4の移動が実現される。
ところで、本実施形態に係る側壁5は、ネット生地71と樹脂プレート72とを重ね合わせて縫い合わせることで構成されているが、これにより、収納容器1を使用状態のままで安定的に保持することが可能である。分かり易く説明すると、側壁5をネット生地71のみで構成しようとすると、ネット生地71自体が折れ曲げ自在となっているので、例えば収納容器1を使用する際に側壁5が意図せずに折れ曲がる可能性がある。これに対して、本実施形態では、比較的剛性が高い樹脂プレート72が側壁5中に設けられていることで、ネット生地71の意図しない折れ曲がりを規制することが可能となる。
一方、ネット生地71に単に樹脂プレート72を重ね合わせるだけでは、収納容器1を折り畳む時点で側壁5が折れ曲がり難くなる。そこで、本実施形態では、樹脂プレート72中、側壁5が折れ曲がる際の起点となる部分にスリット75が形成されている。このスリット75が形成されていることにより、樹脂プレート72を側壁5中に設けたとしても側壁5をスムーズに折れ曲げられ、不使用時には容易に収納容器1を折り畳むことが可能となる。
上記のスリット75について詳しく説明すると、本実施形態では、図6A及び図6Bに示すように2本のスリット75が形成されている。2本のスリット75のうちの一方は、樹脂プレート72において前方領域5X及び中央領域5Yの境界に相当する部位に設けられた前側スリット76である。この前側スリット76は、所定方向に長くなるように形成された長穴であり、収納容器1が使用状態にあるとき、前壁2と底壁4とが形成する前側角部Cfに向かって延出している。具体的に説明すると、前側スリット76は、樹脂プレート72の下端に対して斜めに傾いており、図6Bに示すように、樹脂プレート72の上端部において前端よりも幾分後方に位置する箇所から樹脂プレート72の前方下側隅部に向かって延出している。なお、同図に示すように、前側スリット76の延出方向両端部は、樹脂プレート72の外縁よりも手前側に位置している。
また、2本のスリット75のうちの他方は、樹脂プレート72において後方領域5Z及び中央領域5Yの境界に相当する部位に設けられた後側スリット77である。この後側スリット77は、所定方向に長くなるように形成された長穴であり、収納容器1が使用状態にあるとき、後壁3と底壁4とが形成する後側角部Cbに向かって延出している。具体的に説明すると、前側スリット76は、樹脂プレート72の下端に対して斜めに傾いており、図6Bに示すように、樹脂プレート72の上端部において後端よりも幾分前方に位置する箇所から樹脂プレート72の後方下側隅部に向かって延出している。なお、同図に示すように、後側スリット77の延出方向両端部は、樹脂プレート72の外縁よりも手前側に位置している。
以上のように本実施形態では、樹脂プレート72中、側壁5が折れ曲がる際の起点となる部分、すなわち、前方領域5Xと中央領域5Yとの境界部分、及び、後方領域5Zと中央領域5Yとの境界部分には、それぞれ、当該境界部分に沿うように延びたスリット75が形成されている。つまり、比較的剛性が高い樹脂プレート72を備えた側壁5であっても、前側スリット76や後側スリット77が形成された部分では剛性が低くなっているので、各スリット75を起点としてスムーズに折り曲げることが可能になる。
また、本実施形態では、樹脂プレート72の折り曲げ起点の個数に対応させて2本のスリット75が樹脂プレート72中に形成されていることとした。これにより、樹脂プレート72を折り曲げる際には各折れ曲がり起点にてスムーズに折り曲げることが可能となる。ただし、スリット75の個数については、特に限定されず、折り曲げ起点の個数と同じ数だけスリット75を設けることとしてもよい。
また、前側スリット76は、収納容器1の前側角部Cfに向かって延出しており、後側スリット77は、収納容器1の後側角部Cbに向かって延出している。このように各スリット75が対応する角部に向かって延出するように形成されていれば、当該角部の大きさを小さくさせるように収納容器1を折り畳むとき、各スリット75を折れ曲がり起点として側壁5をスムーズに折り曲げることが可能となる。
なお、本実施形態において、樹脂プレート72は、その下側隅部が斜めのカットラインで切り取られたような形状をしているが、各スリット75は、図6Bに示すように上記のカットラインに対して直交するように形成されている。このように各スリット75が樹脂プレート72の外縁(具体的には、上記のカットライン)に対して直交していれば、当該各スリット75を折れ曲がり起点として側壁5を折り曲げることがより一層スムーズに行われるようになる。
また、本実施形態では、前述したように、側壁5のうち、前壁2に近い側の端部の高さが後壁3に近い側の端部の高さよりも高くなっている。一方、側壁5においてより高い方の端部側にあるスリット75、すなわち、前側スリット76は、図6Bに示すように、低い方の端部側にあるスリット75である後側スリット77よりも長くなっている。このように前壁2と後壁3のうち、より高い方の壁に近い方のスリット75をより長くすれば、側壁5をよりスムーズに折り曲げることが可能となる。より分かり易く説明すると、収納容器1が使用状態にあるとき、側壁5の前端部の高さが後端部の高さよりも高くなっているため、必然的に折れ曲がり起点の長さについても前端側でより長くなることになる。このように側壁5の前端部では折れ曲がり起点がより長くなるので、その分スリット75をより長く形成することにより、前端側の折れ曲がり起点にて側壁5を折り曲げることを容易に行うことが可能となる。
さらに、本実施形態では、樹脂プレート72のうち、スリット75を挟んで互いに反対側に位置する部分(すなわち、前方領域5X、中央領域5Y及び後方領域5Z)が、スリット75の延出方向端部と隣接する連結部72rによって連結されている。つまり、本実施形態に係る樹脂プレート72は、一部材として取り扱うことが可能であり、このため、樹脂プレート72をネット生地71に重ねて縫い合わせる際の位置決め等を容易に行うことが可能となる。ただし、これに限定されるものではなく、図8に示すように、スリット75が樹脂プレート72の外縁まで達している構成、すなわち、スリット75を挟んで互いに反対側に位置する部分が互いに分離している構成であってもよい。なお、図8では、説明を分かり易くする目的から側壁5を幾分簡略化して図示しており、例えば、補強リボン74や縫い目については図示を省略している。
さらにまた、樹脂プレート72のうち、上記の連結部72rには、図6Bに図示したような略半円状の切り欠き78が形成されている。この切り欠き78は、スリット75の延出方向一端からスリット75の延出方向に沿って伸びた仮想直線と樹脂プレート72の外縁とが交わる位置に設けられている。かかる切り欠き78が形成されていることにより、各スリット75を折れ曲がり起点として側壁5を折り曲げることが益々スムーズに行われるようになる。
また、本実施形態では、図6Bに示すように、樹脂プレート72とネット生地71とを縫い合わせることで形成される縫い目が、各スリット75の両脇位置に当該各スリット75に沿って延出している。このように各スリット75の両脇位置に縫い目が形成されれば、スリット75周りにおいてネット生地71が樹脂プレート72から離間してしまうのを抑制し、これにより、側壁5が良好な外観を呈するようになる。
また、本実施形態では、図6A及び6Bに示すように、収納容器1が使用状態にあるとき、側壁5を構成するネット生地71のうち、スリット75と対向する部分が収納容器1の内側でスリット75を覆っている。換言すると、側壁5中、スリット75が形成されている部分については、ネット生地71のみで構成されていることになる。このような構成であれば、収納容器1の意匠性が向上し、また、収納容器1が使用状態にあるときには収納容器1内の物品がスリット75から脱落してしまうのを抑制することが可能となる。さらに、スリット75を覆っている生地体がネット生地71であれば、ネット越しに収納容器1内の物品を確認することも可能となる。
さらにまた、ネット生地71のうち、スリット75と対向する部分には、図6A及び図6Bに示すように、スリット75と同じ方向に延出した縫い目が形成されている。かかる縫い目は、スリット75の中央位置(スリット幅方向における中央位置)を通過するようにスリット75の延出方向一端から他端に亘って形成され、さらに、側壁5の上端に設けられた補強リボン74に差し掛かる位置まで延出している。このようにスリット75の中央位置を通過するように縫い目が形成されていると、当該縫い目を折れ曲がり線として側壁5が折れ曲がるようになる。この結果、側壁5を一段とスムーズに折り曲げることが可能となる。
<<補強リボンについて>>
次に、前述した補強リボン74の構成について図6Aを参照しながら改めて説明する。なお、本実施形態では、前述したように、側壁5の外縁に沿って3つの補強リボン74が設けられている。以下では、3つの補強リボン74を区別するため、側壁5の外縁のうち、上端に位置する辺に沿って設けられている補強リボン74を上側リボン74Aと、前端下方部に位置する辺に沿って設けられている補強リボン74を前側リボン74Bと、下端下方部に位置する辺に沿って設けられている補強リボン74を後側リボン74Cと、それぞれ呼ぶこととする。
前側リボン74Bは、樹脂プレート72の前方下側隅部を補強する部分であり、当該前方下側隅部に被された状態で設けられている。なお、前側リボン74Bは、その延出方向における中途位置にて前側スリット76の延出方向一端部(厳密には、収納容器1が使用状態にあるときに下側に位置する端部)に掛かっている。換言すると、樹脂プレート72中、前側スリット76の延出方向一端部が位置する部分には前側リボン74Bが宛がわれている。これにより、樹脂プレート72中、前側スリット76が設けられることで低剛性となった部分の周辺が、前側リボン74Bによって補強されることになる。
なお、前側リボン74Bの延出方向一端部は、底壁4用の取り付けプレート73Aと隣り合い、延出方向他端部は、前壁2用の取り付けプレート73Bと隣り合っている。すなわち、前側リボン74Bは、最寄りの取り付けプレート73A、73Bに向かって延出しているが、その延出方向両端部は、当該最寄りの取り付けプレート73A、73Bに達していない。ただし、これに限定されるものではなく、前側リボン74Bの延出方向両端部が、それぞれ最寄りの取り付けプレート73A、73Bに達していてもよい。
後側リボン74Cは、樹脂プレート72の後方下側隅部を補強するものであり、当該後方下側隅部に被された状態で設けられている。また、後側リボン74Cは、その延出方向における中途位置にて後側スリット77の延出方向一端部(厳密には、収納容器1が使用状態にあるときに下側に位置する端部)に掛かっている。これにより、樹脂プレート72中、後側スリット77が設けられることで低剛性となった部分の周辺が補強される。なお、すなわち、後側リボン74Cは、底壁4用の取り付けプレート73A及び後壁3用の取り付けプレート73Cの双方に向かって延出しているが、その延出方向両端部は、当該双方の取り付けプレート73A、73Cに達していない。ただし、これに限定されるものではなく、前側リボン74Bの延出方向両端部が、それぞれ最寄りの取り付けプレート73A、73Cに達していてもよい。
上側リボン74Aは、前壁2用の取り付けプレート73B及び後壁3用の取り付けプレート73Cのそれぞれについて、ネット生地71との接合部分を補強するものであり、具体的には、当該接合部分における変形を抑制する目的で取り付けられている。ここで、ネット生地71との接合部分とは、ネット生地71の端部と取り付けプレート73B、73Cの端部とが重ね合された部分(詳しくは、縫い合わされた部分)である。そして、補強リボン74は、上記の接合部分を適切に補強すべく、補強リボン74の端部(延出方向端部)が当該接合部分に掛かるように延出した状態で設けられている。
具体的に説明すると、上側リボン74Aは、図6Aに示すように、前壁2用の取り付けプレート73B及び後壁3用の取り付けプレート73Cに向かって延出している。そして、上側リボン74Aの延出方向一端部は、前壁2用の取り付けプレート73Bとネット生地71との接合部分に差し掛かり、厳密には、当該接合部分を超える位置に至っている。同様に、上側リボン74Aの延出方向他端部は、後壁3用の取り付けプレート73Cとネット生地71との接合部分に差し掛かり、厳密には、当該接合部分を超える位置に至っている。以上のように、つまり、取り付けプレート73B、73Cとネット生地71との接合部分に差し掛かるように補強リボン74(具体的には上側リボン74A)が設けられていることで、当該接合部分におけるネット生地71の変形が抑えられるようになる。
ここで、上側リボン74Aは、前述したように、側壁5の外縁のうち、上端に位置する辺に沿って設けられている。このため、取り付けプレート73B、73Cとネット生地71との接合部分のうち、上側リボン74Aが掛かっている部分は、必然的に上端部分、すなわち、収納容器1が使用状態にあるときに開口1aが位置する側の部分となる。これにより、上記の接合部分におけるネット生地71の変形をより効果的に抑制することが可能となる。詳しく説明すると、上記の接合部分のうち、収納容器1の開口1aが位置する側の部分には、反対側の部分よりも大きな応力が発生する。したがって、少なくとも接合部分のうち、開口1aが位置する側の部分に掛かるように補強リボン74が配設されていれば、接合部分におけるネット生地71の変形がより効果的に抑えられるようになる。
また、上側リボン74Aは、図6A及び図6Bに示すように、その延出方向における中途位置にて前側スリット76及び後側スリット77の各々の延出方向端部(厳密には、収納容器1が使用状態にあるときに上側に位置する端部)に掛かっている。換言すると、樹脂プレート72中、各スリット75の延出方向端部が位置する部分には上側リボン74Aが宛がわれている。これにより、樹脂プレート72中、スリット75が設けられることで低剛性となった部分の周辺が、上側リボン74Aによって補強されることになる。
さらに、本実施形態において、上側リボン74Aは、前壁2用の取り付けプレート73Bとネット生地71との接合部分から、後壁3用の取り付けプレート73Cとネット生地71との接合部分まで連続して延出している。すなわち、上側リボン74Aは、一枚の長尺な帯状の布部材によって構成されている。これにより、それぞれの接合部分に対して個別に補強リボン74を配設する場合よりも部品点数を削減することができ、また、補強リボン74の取り付け作業も容易となる。ただし、これに限定されるものではなく、それぞれの接合部分に対して個別に補強リボン74を設けてもよい。
<<取り付けプレート及び取り付けプレートを取り付けるための機構について>>
各取り付けプレート73A、73B、73Cは、前述したように、前壁2、後壁3及び底壁4のうち、対応する壁の側端部に取り付けられる。具体的に説明すると、各取り付けプレート73A、73B、73Cは、対応する壁に設けられたカバー部110と基部111とに挟み込まれることで、当該対応する壁に取り付けられる。以下では、カバー部110及び基部111のそれぞれの構造について図6A、6B、9及び10を参照しながら説明する。なお、カバー部110及び基部111の基本構成は、前壁2、後壁3及び底壁4の間で共通しているため、以下では、底壁4に設けられたカバー部110及び基部111の構造を例に挙げて説明することとする。
基部111は、図9に示すように、底壁4の側端部中、前後方向において前端より幾分後方に位置する箇所から後端より若干前方に位置する箇所に亘って設けられている。基部111は、底壁4の側端部の前端部分4bに対して窪んでおり、その段差の大きさ(深さ)は、カバー部110の厚みに相当する。そして、基部111の上には底壁4用の取り付けプレート73Aが載置される。また、図9に示すように、基部111のうち、取り付けプレート73Aが載置される面(以下、載置面111a)には、円穴状のボルト孔112が形成されている。また、載置面には、上記のボルト孔112の他、平面視で矩形状の孔(以下、矩形孔113)が形成されている。
カバー部110は、基部111の全長と略同じ全長を有しており、載置面に載置された取り付けプレート73Aを覆うように基部111に対して組み付けられる。カバー部110は、平面視で矩形状となった長尺な蓋体であり、図10に示すようにカバー部110の裏面には、カバー部110の外縁に沿って淵部115が突出形成されている。この淵部115は、カバー部110が基部111に組み付けられた状態において、載置面に載置された取り付けプレート73Aの脇に位置し、当該取り付けプレート73Aを側方から覆う。
また、図10に示すように、カバー部110には円穴状の貫通穴114が形成されている。この貫通穴114には、カバー部110を基部111に固定するためのボルト(不図示)が挿入される。さらに、カバー部110の裏面には、略+字を2つ連ねたようなリブ状突起116が形成されている。このリブ状突起116は、カバー部110が基部111に組み付けられると、前述の矩形孔113内に嵌まり込んで当該矩形孔113と係合する。
一方、基部111の載置面に載置される取り付けプレート73Aについて説明すると、図6A及び図6Bに示すように、楕円状の穴(以下、締結穴73s)と矩形状の穴(以下、通し穴73t)とが形成されている。締結穴73sは、取り付けプレート73を底壁4の側端部に締結するために形成された締結部である。具体的に説明すると、取り付けプレート73Aが基部111の載置面111a上に載置された状態では、締結穴73sが基部111のボルト孔112と連通する。そして、カバー部110の貫通穴114に挿入されたボルトは、取り付けプレート73Aに形成された締結穴73sを通り、基部111のボルト孔112に嵌め込まれる。
なお、本実施形態において、締結穴73sは、その長径方向が取り付けプレート73Aの長手方向に沿っている楕円状の穴となっており、且つ、基部111のボルト孔112のサイズよりも大きなサイズとなっている。このように本実施形態では取り付けプレート73Aの形状を考慮して締結穴73sをより合理的に穿設しており、この結果、カバー部110を固定するためのボルトを締結穴73sに通すことがより容易になる。
通し穴73tも、締結穴73sと同様、取り付けプレート73を底壁4の側端部に締結するために形成されたものである。具体的に説明すると、取り付けプレート73Aが基部111の載置面111a上に載置された状態では、通し穴73tが基部111の矩形孔113と連通する。そして、カバー部110を基部111に組み付ける際には、カバー部110の裏面に形成されたリブ状突起116が、取り付けプレート73Aに形成された通し穴73tを通り、基部111の矩形孔113に嵌合する。
以上までに説明してきた構成は、前壁2、後壁3及び底壁4、並びに各取り付けプレート73A、73B、73Cに適用されており、これにより、各取り付けプレート73A、73B、73Cが対応する壁に取り付けられるようになる。一方、前壁2に設けられたカバー部110及び基部111、並びに前壁2用の取り付けプレート73Bでは、上述した構成に加え、固有の構成を別途備えている。以下、前壁2に設けられたカバー部110及び基部111、並びに前壁2用の取り付けプレート73Bの構成について図6A、6B、11、12及び13を参照しながら説明する。なお、既に説明した構成と共通する事項については、説明を省略することとする。
前壁2に設けられた基部111は、図11に示すように、載置面111aにおいてボルト孔112及び矩形孔113を備えるとともに、これらの孔よりもサイズが大きい窪み状の凹部117を備える。
前壁2に設けられたカバー部110は、図12に示すように貫通穴114とリブ状突起116とを有している。なお、前壁2に設けられたカバー部110のうち、貫通穴114が形成されている部分は、円筒状のボスを構成しており、カバー部110の裏面から突出している。また、カバー部110の裏面には、カバー部110の外縁中、一対の長辺のうちの一方に沿って淵部115が突出形成されている。さらに、図12に示すように、カバー部110の裏面において淵部115とは反対側に位置する部分には、突出壁118が形成されている。この突出壁118は、カバー部110の外縁中、一対の長辺のうち、淵部115が沿っている辺とは反対側の長辺に沿って形成されている。
そして、基部111の載置面111aに取り付けプレート73Bが載置された上でカバー部110が基部111に組み付けられると、ネット生地71のうち、取り付けプレート73Bと隣接する部分が突出壁118と基部111との間に挟まれるようになる。このネット生地71において突出壁118と基部111との間に挟まれた部分は、側壁5が折り曲がる際の起点(折り曲げ起点)となる。
また、カバー部110の裏面には、図12に示すように略四角柱状の凸部119が突出形成されている。この凸部119は、既に説明した図5に図示の係合穴2aを前壁2の側端部(厳密にはカバー部110)に形成することに伴って形成されたものである。すなわち、凸部119の裏には係合穴2aが形成されており、収納容器1を折り畳む際には、底壁4の側端部に設けられた突起4aが係合穴2aに係合するようになる。一方、凸部119は、カバー部110が基部111に組み付けられる際に、基部111に設けられた凹部117内に入り込んで当該凹部117と係合するようになる。
次に、前壁2用の取り付けプレート73Bについて説明すると、図6A及び図6Bに示すように、前壁2用の取り付けプレート73Bには締結穴73sと通し穴73tとが形成されている。ここで、締結穴73sは、図6Aに示すように、前壁2用の取り付けプレート73Bとネット生地71との接合部分を補強するために設けられた補強リボン74、すなわち、上側リボン74Aと隣接している。つまり、取り付けプレート73Bにおける締結穴73sの形成位置は、上側リボン74Aの延出方向において当該上側リボン74Aの端部と隣り合う位置となっている。このような位置関係により、取り付けプレート73Bを前壁2に対して良好に締結させることが可能となる。分かり易く説明すると、補強リボン74によって補強された部分付近に締結穴73sが設けられているので、取り付けプレート73Bは、補強リボン74により補強された部分にて前壁2に締結されるようになる。
また、前壁2用の取り付けプレート73Bには、図6Aに示すように、締結穴73sや通し穴73tの他に、矩形状の切り欠き79が形成されている。この矩形状の切り欠き79は、取り付けプレート73Bが基部111の載置面111aに載置された状態において、基部111の凹部117と連通するようになる。その後、カバー部110を基部111に組み付けると、カバー部110の凸部119が、矩形状の切り欠き79を通り、基部111の凹部117内に入り込むようになる。このように取り付けプレート73Bに矩形状の切り欠き79を形成することで、凸部119と凹部117との係合時に取り付けプレート73Bが干渉するのを抑えられるようになっている。
また、基部111の載置面111aに取り付けプレート73Bが載置された上でカバー部110が基部111に組み付けられると、ネット生地71のうち、取り付けプレート73Bと隣接する部分が突出壁118と基部111との間に挟まれるようになる。このとき、図13に示すように、ネット生地71のうち、突出壁118と基部111との間に挟まれる部分には補強リボン74(厳密には、上側リボン74A)が掛かっている。換言すると、ネット生地71中、突出壁118と基部111との間に挟まれる部分には、補強リボン74が宛がわれて補強されている部分が含まれていることになる。
一方、突出壁118については、図12に示すように、ネット生地71において補強リボン74が掛かっている部分と対向する対向部分118aの突出量が、対向部分以外の非対向部分118bの突出量よりも短くなっている。このような構成であれば、突出壁118と基部111との間にネット生地71を挟み込ませるときにガタツキの発生を抑え、これにより、突出壁118と基部111との間にネット生地71を容易に挟み込ませることが可能となる。この結果、補強リボン74を配設しつつも取り付けプレート73Bの取り付けを容易に行うことが可能となり、以て、側壁5を前壁2に対して容易に取り付けることが可能となる。
1 収納容器
1a 開口
1b,1c ヒンジ部
2 前壁
2a 係合穴
2b 下端部分
3 後壁
4 底壁
4a 突起
4b 前端部分
5 側壁
5X 前方領域
5Y 中央領域
5Z 後方領域
71 ネット生地
72 樹脂プレート
72r 連結部
73A,73B,73C 取り付けプレート
73s 締結穴
73t 通し穴
74 補強リボン
74A 上側リボン
74B 前側リボン
74C 後側リボン
75 スリット
76 前側スリット
77 後側スリット
78 切り欠き
79 矩形状の切り欠き
110 カバー部
111 基部
111a 載置面
112 ボルト孔
113 矩形孔
114 貫通穴
115 淵部
116 リブ状突起
117 凹部
118 突出壁
118a 対向部分
118b 非対向部分
119 凸部
Cb 後側角部
Cf 前側角部
PF パンフレーム
Sf シートバックフレーム

Claims (8)

  1. 車室内に取り付けられ、折り畳み可能な収納容器であって、
    該収納容器が折り畳まれるにあたり折れ曲がって畳まれる側壁と、
    該側壁と隣り合い、該側壁の端部が取り付けられている他の壁と、を備え、
    前記側壁は、前記他の壁に前記側壁の端部を取り付けるために該側壁の端部に設けられた取り付けプレートと、該取り付けプレートに接合された折り曲げ自在な生地体と、該生地体と前記取り付けプレートとの接合部分を補強する補強部材と、を有し、
    該補強部材は、前記接合部分に掛かるように延出した状態で設けられていることを特徴とする収納容器。
  2. 前記取り付けプレートは、前記側壁の一端部及び他端部の各々に設けられており、
    前記生地体は、前記各々に設けられた前記取り付けプレートとそれぞれ接合されており、
    前記補強部材は、前記生地体と前記側壁の一端部に設けられた前記取り付けプレートとの前記接合部分、及び、前記生地体と前記側壁の他端部に設けられた前記取り付けプレートとの前記接合部分にそれぞれ設けられており、
    前記接合部分のうち、前記補強部材が掛かった部分は、前記収納容器が使用状態にあるときに前記収納容器の開口が位置する側の部分であることを特徴とする請求項1に記載の収納容器。
  3. 前記側壁は、前記側壁が折れ曲がる際の起点となるスリットが形成されたプレート体を有し、
    前記補強部材は、前記スリットの端部に掛かるように延出した状態で設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の収納容器。
  4. 前記取り付けプレートは、前記側壁の一端部及び他端部の各々に設けられており、
    前記生地体は、前記各々に設けられた前記取り付けプレートとそれぞれ接合されており、
    前記補強部材は、前記生地体と前記側壁の一端部に設けられた前記取り付けプレートとの前記接合部分から、前記生地体と前記側壁の他端部に設けられた前記取り付けプレートとの前記接合部分まで連続して延出している帯状の布部材であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の収納容器。
  5. 前記取り付けプレートは、前記他の壁に締結するために形成された締結部を備え、
    前記取り付けプレートにおける前記締結部の形成位置は、前記補強部材の延出方向において前記補強部材の端部と隣り合う位置であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の収納容器。
  6. 前記取り付けプレートは、所定方向に長くなっており、
    前記締結部は、長径方向が前記取り付けプレートの長手方向に沿っている楕円状の穴であることを特徴とする請求項5に記載の収納容器。
  7. 前記他の壁は、前記取り付けプレートが載置される基部と、該基部に載置された前記取り付けプレートを覆うカバー部と、を有し、
    該カバー部の裏面からは凸部が突出しており、
    前記基部には、前記凸部が係合する凹部が設けられており、
    前記取り付けプレートには、前記基部に載置された状態において前記凹部と連通する切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の収納容器。
  8. 前記カバー部の裏面には、該裏面と交差する方向に突出した突出壁が形成されており、
    前記基部に載置された前記取り付けプレートが前記カバー部によって覆れている状態では、前記生地体が前記突出壁と前記基部との間に挟まれており、
    前記補強部材は、前記生地体中、前記突出壁と前記基部との間に挟まれる部分に掛かっており、
    前記突出壁のうち、前記生地体において前記補強部材が掛かっている部分と対向する対向部分の突出量は、該対向部分以外の部分の突出量よりも短くなっていることを特徴とする請求項7に記載の収納容器。
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