JP5244852B2 - 車両用収納装置 - Google Patents
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Description
例えば、車両用収納装置のフロア底面を、前後方向の一方の高さを他方の高さより高くすると共に、他方の高さをハッチバックのドア開口部における下端部の高さと略同一の高さとした段部を有するように形成し、この段部を閉塞する蓋部材を設けたものがある。この蓋部材は、車両の前後方向に断面した形状が略三角形状となるように形成されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、蓋部材を上下反転させて段部を閉塞するように配置すると、蓋部材上が平坦になるので、買い物袋に収納した品物や、バッグ類等の一般的な大きさの荷物を蓋部材上に載置することができる。
また、ガイドの上端が第2フロア底面の下面に当接するように配置されているので、ガイドを設けない場合と比較して第2フロア底面が上からの荷重を受けやすくなる。
さらに、延出部の下方に突出部を入り込ませることにより、蓋部材の上下のバタつきを抑えることができる。
そして、延出部の下方に突出部が位置しているので、蓋部材に慣性力が作用した場合、蓋部材が第2フロア底面を乗り上げて前方に変位するのを防止できる。これに加え、傾斜面を設ける分、蓋部材の前端部をスムーズに第2フロア底面の下方に入り込ませることができる。
また、ガイドの上端が第2フロア底面の下面に当接するように配置されているので、ガイドを設けない場合と比較して第2フロア底面が上からの荷重を受けやすくなる。
さらに、延出部の下方に突出部を入り込ませることにより、蓋部材の上下のバタつきを抑えることができる。
そして、延出部の下方に突出部が位置しているので、蓋部材に慣性力が作用した場合、蓋部材が第2フロア底面を乗り上げて前方に変位するのを防止できる。これに加え、傾斜面を設ける分、蓋部材の前端部をスムーズに第2フロア底面の下方に入り込ませることができる。このため、蓋部材にかかる荷重をより確実に蓋部材自体で吸収することが可能になる。
図1、図2は、車両の後部に設けられている荷室の斜視図であって、図1は車両用収納装置の使用方法の一例を示し、図2は車両用収納装置の使用方法の他の一例を示す。なお、以下の説明において、車両の前後方向前方を単に前方、車両の前後方向後方を単に後方、車両の高さ方向上方を単に上方、車両の高さ方向下方を単に下方などと表現して説明する場合がある。
車両用収納装置4は、荷室3の底部を形成し、かつ荷室3に荷物を積載可能な空間を形成するものである。車両用収納装置4は、荷室3の床面を構成する第1フロア底面6と、第1フロア底面6の前方に敷設され、第1フロア底面6よりも段差により敷設位置が高くなるように設定された第2フロア底面7と、第1フロア底面6を覆う蓋部材8とを有している。
図3は、蓋部材の分解斜視図、図4は、蓋部材の斜視図である。
図1〜図4に示すように、蓋部材8は、後部シート2の座席幅に対応するように、第1蓋部材8aと、第2蓋部材8bとにより構成されている。すなわち、第1蓋部材8aの車幅方向の幅W1は、第2蓋部材8bの車幅方向の幅W2よりも長く設定されている。そして、2つの蓋部材8a,8bは、それぞれ独立して形成されている。
ここで、2つの蓋部材8a,8bの構造は同様であるので、以下の説明においては、第1蓋部材8aのみ説明し、第2蓋部材8bの説明は、第1蓋部材8aと同一符号を付して説明を省略する。
なお、以下の説明においては、各蓋部材8a,8bをフラットモード配置した状態で、各蓋部材8a,8bにおける前後方向前側を単に前側、前後方向後側を単に後側、高さ方向上側を単に上側、高さ方向下側を単に下側などと表現して説明する。
図3〜図6に示すように、リンフォース14は、ボード部11の剛性を高めるために例えばアルミにより形成されたI型のフレームであって、前後方向に沿って延設されている。リンフォース14の長さは、ボード部11の長手方向全体に亘る長さに設定されており、ボード部11の全体の剛性を高めることができるようになっている。
そして、これら補強プレート18のスリット19、およびリンフォース14のスリット17によって、リンフォース14と同一軸線上に補強プレート18を位置させることができる。差込まれた補強プレート18は、例えばホットメルトによりリンフォース14に固定され、このリンフォース14からの補強プレート18の脱落を防止できるようになっている。
図3、図4、図7に示すように、発泡部材13には、この上面13a側に第1表皮材21が被覆されていると共に、下面13b側に第2表皮材22が被覆されている。これら表皮材21,22は、例えばPPシートにより形成されたものであって、発泡部材13の外周部で互いに重なり合うようになっている。この重なり合う各表皮材21,22の周縁は、接合部23として構成されている。この接合部23を熱溶着することによって、発泡部材13の表面に各表皮材21,22が固着される。
また、プレート部31の周縁には、本体フレーム27の開口縁を外側から覆うように立ち上がり形成された外嵌部33が設けられている。この外嵌部33は、本体フレーム27に外嵌されるものである。すなわち、サイドカバー28は、インロー部32、および外嵌部33によって本体フレーム27に固着される。
図8は、シートビームアッセンブリの斜視図、図9は、図4のB−B線に沿う断面図である。
図4、図7〜図9に示すように、シートビームアッセンブリ40は、金属等の剛性の高い材料で形成されたものであって、第1フレーム41と、第1フレーム41の前方(図8における左方)に配置され、第1フレーム41と一体化された第2フレーム42とを有している。
第1支柱43には、この第1支柱43から後方に向かって、かつ斜め上方に向かって突出する第1ガイド46が複数設けられている。第1ガイド46は、断面略U字状に形成されたガイド本体46aを有しており、このガイド本体46aが上側に向かって開くように配置されている。
一方、第2フロア底面7の下面7aには、第1ガイド46の上端に対応する位置に、第1ガイド46の上端を受け入れる凹部48が形成されている。第1ガイド46の上端に第2フロア底面7の凹部48が載置されることにより、第1ガイド46に第2フロア底面7の後部が支持された状態になる。
ここで、第2フロア底面7は、凹部48よりも後方側に向かって延出した部位を延出部49として構成している。この延出部49は、各蓋部材8a,8bをフラットモード配置した際、各蓋部材8a,8bの前部のバタつきを抑える役割を有している(詳細は後述する)。
また、第2フレーム42の第4支柱58と、第1フレーム41の第1支柱43との間には、両者58,43に跨る連結バー63が複数設けられている。これら連結バー63は、シートビームアッセンブリ40の剛性を高めるためのものである。
より具体的には、カバー71は、第2ガイド51を取り囲むように断面略コの字状に形成された第1フロア形成部72を有している。第1フロア形成部72は、第2ガイド51の上壁51aに当接する上面部72aと、上面部72aの後端(図7、図9における右端)から下方に延出し、第2ガイド51の先端を覆う側面部72bと、側面部72bの下端(図7、図9における下端)から前方(図7、図9における左方)に向かって延出する下面部72cとにより構成されている。
また、第1フロア形成部72の上面部72aには、複数のクッション73が車幅方向に沿って等間隔に配置されている。つまり、各蓋部材8a,8bにおけるボード部11の前端部11aは、第1フロア底面6にクッション73を介して支持された状態になっている。クッション73は、弾性を有するゴム等により形成されている。
上カバー部74は、第2フロア底面7の下面7aに当接する上面部74aと、上面部74aの後縁から下方に向かって延出された後側部74bと、上面部74aの前縁から下方に向かって延出された前側部74cとにより構成されている。そして、後側部74bが第1フロア形成部72の上面部72aに連設されている一方、前側部74cが第1支柱43に取り付けられている。
また、荷室3の側壁を構成するリヤサイドライニング3aは、ドア開口部1aの下部の内側に回りこむように形成されており、ガーニッシュ81の表面と面一になっている。そして、これらガーニッシュ81、およびリヤサイドライニング3aの前端部が、蓋部材8のドア開口部81a側への抜けを規制する抜け止めとして機能している。
ここで、図5に示すように、ボード部11のリンフォース14には、スリット17が形成されているが、このスリット17には、補強プレート18が差込まれているので、リンフォース14は、荷物の荷重に耐え得る。
図10は、リンフォースの作用説明図である。
同図に示すように、各蓋部材8a,8bをフラットモード配置した状態にあっては、リンフォース14の上部にスリット17が形成された状態になる。この状態で上側から荷重を受けると(図8における矢印Y1参照)、リンフォース14には、これが下側に向かって撓むような力が作用する(図10における符号14’参照)。つまり、リンフォース14のスリット17の両側は、スリット17の下端17aを中心にして内側に変位しようとする(図10における矢印Y2参照)。
なお、図2においては、第1蓋部材8aのみをスロープモード配置した状態を示しているが、第1蓋部材8a、および第2蓋部材8bをスロープモード配置とすることも可能であるし、第1蓋部材8aをフラットモード配置とする一方、第2蓋部材8bをスロープモード配置とすることも可能である。
次に、図10〜図12に基づいて、シートビームアッセンブリ40の作用について説明する。
図11は、蓋部材をフラットモード配置した状態におけるシートビームアッセンブリの作用説明図、図12は、蓋部材を示し、(a)、(b)は蓋部材の後方から前方に向かって外部過重がかかった際の挙動説明図である。
図11、図12(a)に示すように、蓋部材8をフラットモード配置した状態における車両1の停止時や通常の走行時にあっては、前述したように、第1フロア底面6上にボード部11の前端部11aが載置されている。
このとき、蓋部材8は、第2フロア底面7の延出部49における下面7a側の角部に、ボード部11の第1傾斜面21aが当接した状態となっている。このため、ボード部11の前端部11aには、下側に向かう力が作用し、ボード部11の前端部11aが第2フロア底面7を乗り上げてしまうのを防止できる。
このとき、第1ガイド46は、金属等の剛性の高い材料で形成されていることに加え、第1支柱43から後方に向かって、かつ斜め上方に向かって突設された状態になっているので、ボード部11の前端部11aがガイドに沿って斜め下方に向かって変位しようとする(図11における矢印参照)。
したがって、上述の実施形態によれば、例えば、車両1を急ブレーキさせたり、車両1が後突されたりした際、蓋部材8のボード部11が曲折することにより、蓋部材8に作用する慣性力による衝撃を、蓋部材8自体で容易に吸収することができる。
また、シートビームアッセンブリ40の第1ガイド46は、この上端が第2フロア底面7の下面7aに当接するように配置されているので、第1ガイド46を設けない場合と比較して第2フロア底面7が上からの荷重を受けやすくなる。
このため、ボード部11の前端部11aの上下方向の変位が規制され、この前端部11aのバタつきを抑えることができる。また、蓋部材8に慣性力が作用した際、ボード部11の前端部11aが第2フロア底面7を乗り上げてしまうことを確実に防止できる。
例えば、上述の実施形態では、ボード部11の外周部に突出部24(接合部23)を形成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ボード部11に突出部24を形成しなくてもよい。この場合、少なくともボード部11に形成されている第1傾斜面21aの前端部を、第2フロア底面7の延出部49よりも下側に位置させればよい。
Claims (2)
- 車両の後方に設けた荷室に、
前記車両の前後方向後方に前記荷室に固定されるように敷設された第1フロア底面と、
前記第1フロア底面よりも前記車両の前後方向前方に前記荷室に固定されるように敷設され、かつ前記第1フロア底面の敷設位置よりも敷設位置が高く設定された第2フロア底面と、
前記第1フロア底面を覆う板状の蓋部材とを備えた車両用収納装置において、
前記第2フロア底面の下方であって、かつ前記第1フロア底面の前記車両の前後方向前方にガイドを設け、
このガイドは、
前記車両の前後方向前方から後方に向かうに従って漸次高さが高くなるように形成され、前記ガイドの上端が前記第2フロア底面の下面に当接するように配置され、
前記第2フロア底面は、前記ガイドの上端よりも前記車両の前後方向後方に向かって、かつ水平方向に沿って延出する延出部を備えている一方、
前記蓋部材の前記車両の前後方向前端に、前記第2フロア底面側に向かって突出する突出部を設けると共に、前記突出部の上端から前記車両の前後方向後方に向かうに従って漸次高さが高くなるように形成された傾斜面を設け、
前記突出部の位置は、前記第1フロア底面を前記蓋部材が覆った状態で、前記延出部の下方に位置するように設定されていることを特徴とする車両用収納装置。 - 前記蓋部材は、この蓋部材の上面を形成する第1表皮材と、前記蓋部材の下面を形成する第2表皮材とが前記蓋部材の周縁で接合されてなる接合部を備え、
前記接合部の前記車両の前後方向前部は、前記突出部として構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用収納装置。
Priority Applications (1)
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JP2010107452A JP5244852B2 (ja) | 2010-05-07 | 2010-05-07 | 車両用収納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010107452A JP5244852B2 (ja) | 2010-05-07 | 2010-05-07 | 車両用収納装置 |
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JP2011235704A JP2011235704A (ja) | 2011-11-24 |
JP5244852B2 true JP5244852B2 (ja) | 2013-07-24 |
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ID=45324178
Family Applications (1)
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JP2010107452A Active JP5244852B2 (ja) | 2010-05-07 | 2010-05-07 | 車両用収納装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP5244852B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS61122048A (ja) * | 1984-11-19 | 1986-06-10 | Nissan Motor Co Ltd | 自動車用ラゲツジフロア装置 |
JPS61257338A (ja) * | 1985-05-07 | 1986-11-14 | Nissan Motor Co Ltd | フロアボ−ド装置 |
JP5209995B2 (ja) * | 2008-03-04 | 2013-06-12 | 本田技研工業株式会社 | 車両用収納装置 |
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2010
- 2010-05-07 JP JP2010107452A patent/JP5244852B2/ja active Active
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