JP2016009211A - ユーザ嗜好に合わせたワイン自動選定システム - Google Patents

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【課題】個々のユーザの味の嗜好に適合するワインを自動的に選定して提示するワイン自動選定システムにおいて、ワインとユーザとの適合性の判定における信頼性や精度を高めることができる手法を提供する。【解決手段】ユーザ味覚とワインとの客観的な数値化された適合性判定を行うとともに、当該選定されたワインの味及び香りに対するユーザからの評価情報を受け付け、当該評価情報に基づいてユーザ味覚情報をフィードバック修正することにより、信頼性・精度の高いワインとユーザとの適合性判定が可能なワイン自動選定システム。【選択図】図1

Description

本発明は、個々のユーザの味の嗜好に適合するワインを自動的に選定して提示することができるシステムに関し、特に、個々のユーザのワインに対する嗜好を数値化したデータに対して、実際に飲んだワインの味の評価情報に基づきフィードバック修正を行うことができるワイン自動選定システムに関するものである。
現在、全世界で数十万種類のワインが存在すると言われている。一方で、人の味覚や味の嗜好は多種多様であり、個人個人の味の嗜好とそれに合致するワインという組み合わせは無数に存在することになる。
レストランなどではワインに精通したシェフやソムリエといった専門家が、顧客との会話から得られる情報などから、顧客の好みに合うワインを選定し薦めるということが行われている。シェフやソムリエは、自らの知識や経験則に照らして、顧客一人ひとりとワインとのマッチングを行うが、ワインに対する人の味の嗜好に関しては、重さ、渋味、酸味、香り等の要素に分解して一般則として把握されることも多い。また、例えば魚料理には白ワイン、肉料理には赤ワインといった料理との相性度も一般則として定着している。
このようなワインに対する人の味の嗜好に関する一般則を利用して、ワインの味覚特性とユーザの味の嗜好の特性とを数値化して、ワインとユーザとの適合性を自動的に判定する仕組みが種々考案されている。
特許文献1には、コンピュータを用いて、予めワインごとの味覚値、色値等を設定しておき、アンケート等によりユーザの味覚値を決定し、これらの値から所定の計算手法によりユーザとワインとの適合度を算出することで、ユーザに最適なワインを提示する技術が提案されている。
特許文献2にも同様のワイン提供システムが提案されている。
また、ワインに限らず、人の嗜好データから、対象アイテムとの適合性を分析し最適なアイテムを選定して提示する技術は種々開発されており、例えば、特許文献3、特許文献4などでは、適合性の分析精度を高めるための様々な分析理論及び計算手法が提案されている。
特開2007−170977号公報 特開2007−269491号公報 特開2006−190127号公報 特開2006−190164号公報
上記の通り、人の味の嗜好についてもワインの味覚特性についても様々な経験則に基づいて数値化して捉えることができる。しかしながら、従来の人の味の嗜好を判定する方法は、例えば、特許文献1(図6等)に記載されているように味覚に関するアンケートの回答を判定材料とするなど、その人の主観に頼らざるを得ないものであった。
一方で、ワインの味覚特性については、キュレーターやソムリエ、ワイン流通専門家(以下、単に「キュレーター」という)といった豊富な知識と経験を有する専門家による判定となるので、ほぼ客観的な判定値が付されていると考えられる。
このように主観的な方法で数値化された人の味の嗜好とほぼ客観的な方法で数値化されたワインの味覚特性とから導出される適合度は、その信頼性や精度が必ずしも高いものとはいえない。
例えば、上記の味覚に関するアンケートで同じ回答をした複数の人には、同じ種類のワインが薦められることになるが、これを実際飲んでみた場合の感想は同じとはならないことが予想される。薦められたワインを好みではないと感じた人については、味の嗜好を判定する方法が主観的方法であるため正しく機能していないものと考えられる。このような場合は、薦められるワインがことごとくその人の好みから外れたものであり、ワインとユーザとの適合性の自動判定の仕組みそのものが機能し得ないこととなってしまう。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、個々のユーザの味の嗜好に適合するワインを自動的に選定して提示するワイン自動選定システムにおいて、ワインとユーザとの適合性の判定における信頼性や精度を高めることができる手法を提供しようとするものである。
上記解決課題に鑑みて鋭意研究の結果、本発明者らは、ユーザの主観に基づいて数値化された味の嗜好のデータに対して、適合するとして選定されたワインをそのユーザに評価させ、その評価結果に基づいて当該ユーザの味の嗜好のデータをフィードバック修正することにより、ワインとユーザとの適合性の判定における信頼性や精度が高められることに想到し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、ユーザ端末とネットワークを通じて通信可能なワイン自動選定サーバから構成されるコンピュータシステムであって、前記ワイン自動選定サーバは、ユーザのワインの味及び香りの嗜好に関するユーザ味覚情報を記憶するユーザ味覚情報記憶部と、評価者又は評価機関により予め定められたワインの味及び香りの評価に関するワイン情報を記憶するワイン情報記憶部と、前記ユーザ味覚情報記憶部に記憶されたユーザ味覚情報に基づいて、前記ワイン情報記憶部に記憶されたワイン情報の中から、適合性の高いワインを選定する適合性判定部と、ユーザから、前記選定されたワインの味及び香りに対する評価情報の入力を受け付け、当該評価情報に基づいて前記ユーザ味覚情報記憶部に記憶されたユーザ味覚情報を修正するユーザ味覚情報編集部とを有することを特徴とするワイン自動選定システムを提供するものである。
本発明のワイン自動選定システムにおいて、前記ユーザ味覚情報は、ワインの1項目以上の味及び1項目以上の香りについてのユーザの嗜好度を数値化された評価値であり、前記ワイン情報は、ワインの1項目以上の味及び1項目以上の香りについての数値化された評価値であり、前記適合性判定部は、ユーザ味覚情報の各項目の評価値と、それに対応するワイン情報の各項目の評価値との乖離度に基づいて、適合性を判定することを特徴とする。
これにより、ユーザ味覚とワインとの客観的な数値化された適合性判定が可能となる。
本発明のワイン自動選定システムにおいて、前記ユーザ味覚情報は、ユーザ味覚情報の各項目に対してユーザが定義する重み付け値が設定されており、前記ワイン情報は、ワイン情報の各項目に対して評価者又は評価機関が定義する重み付け値が設定されており、前記適合性判定部は、ユーザ味覚情報の各項目の評価値と、それに対応するワイン情報の各項目の評価値との乖離度に加えて、各項目の重み付け値に基づいて、適合性を判定することを特徴とする。
これにより、ユーザにとっての味及び香りの項目ごとの重要性の違い、ワインにとっての味及び香りの項目ごとの重要性の違いを加味した適合性判定を行うことが可能となる。
本発明のワイン自動選定システムにおいて、前記ワイン自動選定サーバは、ワインと料理との適合性、ワインとシーンとの適合性、ワインとストーリー又はコンセプトとの適合性のうち少なくとも1つに関する情報を記憶する適合性情報データベースを有しており、前記適合性判定部は、ユーザによる料理、シーン、ストーリー、コンセプトのうち1つ以上の指定に応じて、前記適合性情報データベースを参照し、当該指定された料理、シーン、ストーリー、コンセプトとワインとの適合性情報を加味してユーザとワインの適合性の判定を行うことを特徴とする。
これにより、より幅広いシチュエーションに対応したユーザとワインの適合性判定を行うことが可能となる。
本発明のワイン自動選定システムにおいて、前記適合性判定部により判定されたユーザとワインの適合性は、ユーザ味覚情報の各項目の評価値とワイン情報の各項目の評価値とを1つのレーダーチャート上に表示されることを特徴とする。
これにより、ユーザは当該ワインの自分に対する適合性を視覚的に理解することができる。
以上、説明したように、本発明によれば、ユーザ味覚とワインとの客観的な数値化された適合性判定を行うとともに、当該選定されたワインの味及び香りに対するユーザからの評価情報を受け付け、当該評価情報に基づいてユーザ味覚情報をフィードバック修正することにより、信頼性・精度の高いワインとユーザとの適合性判定が可能なワイン自動選定システムが提供される。
本発明の一実施形態にかかるワイン自動選定システムの概要を示す図である。 図1に示すワイン自動選定サーバの内部構成を概略的に示す図である。 ワイン自動選定サーバのワイン情報データベースに記憶されているワインの属性情報のテーブル構成例を示す図である。 ワイン自動選定サーバのユーザ味覚情報データベースに記憶されているユーザの味覚に関する情報のテーブル構成例を示す図である。 図1及び図2に示すワイン自動選定サーバがユーザ端末からのアクセスに応じて行う処理の流れを概略的に示すフロー図である。 ワイン自動選定サーバの適合性判定部による適合性判定処理の一例を示す図である。 本実施形態のワイン自動選定システムのユーザ端末上の表示画面例を示す画面遷移図である。 本実施形態のワイン自動選定システムのユーザ端末上の表示画面例を示す画面遷移図である。 本実施形態のワイン自動選定システムのユーザ端末上の表示画面例を示す画面遷移図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明のワイン自動選定システムを実施するための最良の形態を詳細に説明する。図1〜図9は、本発明の実施の形態を例示する図であり、これらの図において、同一の符号を付した部分は同一物を表わし、基本的な構成及び動作は同様であるものとする。
ワイン自動選定システムの構成
図1は、本発明の一実施形態にかかるワイン自動選定システムの概要を示す図である。
図1において、本実施形態のワイン自動選定システムは、ワイン自動選定サーバ100、ワイン卸売業者サーバ200、配送業者サーバ300、及び複数のユーザ端末から構成される。ユーザ端末は、パーソナルコンピュータ400、スマートフォン等の携帯端末500、その他あらゆる種類の通信可能なコンピュータ装置である。ワイン自動選定サーバ100、ワイン卸売業者サーバ200、配送業者サーバ300、及びユーザ端末はそれぞれインターネットを通じて通信可能となっている。
本実施形態のワイン自動選定システムは、本システムの管理者が保有し管理するワイン自動選定サーバ100が中心となって、ワイン卸売業者が保有し管理するワイン卸売業者サーバ200、配送業者が保有し管理する配送業者サーバ300、ユーザ端末のそれぞれと情報通信を行い、情報処理を行うことでその諸機能が実現されるものである。
図2は、図1に示すワイン自動選定サーバ100の内部構成を概略的に示す図である。
図2において、サーバは、ユーザの属性情報などを記憶するユーザ情報データベース101、ワインの属性情報などを記憶するワイン情報データベース102、各ユーザの味覚に関する情報を記憶するユーザ味覚情報データベース103、味覚とワインの適合性に関する情報を記憶する適合性情報データベース104、ユーザからのワインの発注に関する情報を記憶する発注情報データベース105、ユーザが発注したワインの配送に関する情報を記憶する配送情報データベース106からなるデータベース群を有している。
また、ワイン自動選定サーバ100は、ユーザデータ取得部111、ワインデータ取得部112、ユーザ味覚情報編集部113、適合性情報編集成部114、発注管理部115、配送管理部116、適合性判定部117、決済処理部118からなるソフトウェア群を有している。この他、ワイン自動選定サーバ100は一般的な記憶手段や通信処理部、入出力処理部などを備えている。
図3は、ワイン自動選定サーバ100のワイン情報データベース102に記憶されているワインの属性情報のテーブル構成例を示す図である。
図示するように、ワインごとに、その味及び香りについての点数が記憶されている。各ワインの味及び香りについての点数は、ワインデータ取得部112が予めキュレーターから評価データを取得している。図示する例では、各項目の評価点は1〜5点であり、全てのワインで全項目の合計点が同じ点数となるようにすることで全ワインの評価点を相対化している。尚、ワインの味及び香りの評価点についてはキュレーターの主観的評価でも何らかの機械的な方法(糖度計、酸度計など)による測定値でもよい。
図4は、ワイン自動選定サーバ100のユーザ味覚情報データベース103に記憶されているユーザの味覚に関する情報のテーブル構成例を示す図である。
図示するように、ユーザごとに、ワインの味及び香りの嗜好についての点数が記憶されている。各項目の点数評価については、重さ、渋み等の要素についてユーザ自身が点数付けをするようにしてもよいし、特許文献1の図6に示すような具体的なアンケートに基づいてシステムもよい。図示する例では、各項目の評価点は1〜5点であり、各ユーザによる全項目の評価点の合計値が一定の点数(例えば100点)となるように調整することで全ユーザの評価スケールを統一することができる。
ワイン自動選定サーバ100の適合性情報データベース104は、味覚とワインの適合性に関する情報を記憶するほか、ワインと料理との適合性に関する情報、ワインとシーンとの適合性に関する情報、ワインとストーリー、コンセプト等との適合性に関する情報を記憶している。
例えば、白身魚には白ワインが適合する、肉料理には赤ワインが適合するといった情報、ワインを飲むシーン、例えばアウトドアやホームパーティー、あるいはかかっている音楽の種類などによってどのようなワインが適合するかという情報、ワインに関する逸話やキュレーターの個性・思想などに基づきどのようなワインが適合するかという情報などである。これらの情報は予めキュレーターが定義しているものであり、適合性情報編集成部114によって登録されている。
発注情報データベース105及び発注管理部115は、図1に示すワイン卸売業者サーバ200と連動して、ユーザからのワインの発注を受け付けて、ワイン卸売業者に発注処理を行う。尚、発注情報データベース105及び発注管理部115は、ワイン卸売業者サーバ200内に構成してもよい。
配送情報データベース106及び配送管理部116は、図1に示すワイン卸売業者サーバ200及び配送業者サーバ300と連動して、配送業者に対する発注されたワインの配送依頼処理を行う。尚、配送情報データベース106及び配送管理部116は、ワイン卸売業者サーバ200又は配送業者サーバ300内に構成してもよい。
ワイン自動選定システムの動作
本実施形態のワイン自動選定システムの全体的な動作の概要として、まず、図1及び図2に示すワイン自動選定サーバがユーザ端末からのアクセスに応じて行う処理の流れを説明する。
図5は、図1及び図2に示すワイン自動選定サーバ100がユーザ端末からのアクセスに応じて行う処理の流れを概略的に示すフロー図である。
図5において、まず、ユーザはユーザ端末を用いてワイン自動選定サーバ100にアクセスし、ユーザ端末の登録を行う。ワイン自動選定サーバ100のユーザデータ取得部111は、ユーザ端末からの入力により、ユーザの氏名、住所、連絡先、希望取引条件等の情報をユーザ情報データベース101に登録する。以後、ユーザはユーザ端末を用いて、本システムの登録ユーザとして本システムを利用することとなる。
続いて、ユーザは、ワイン自動選定サーバ100にアクセスして、ワインの味及び香りについての嗜好を入力する。
ワインの味及び香りについての嗜好の入力は、ワイン自動選定サーバ100のユーザ味覚情報編集部113が受け付けて、ユーザ味覚情報データベース103に登録する。
さらに、ユーザは、ワインに合わせる料理、ワインを飲むシーン、好みのストーリー、コンセプト等の付加情報を指定することができる。
以上の入力を受け付けると、ワイン自動選定サーバ100の適合性判定部117は、所定の適合性判定アルゴリズムにより、ユーザ味覚情報データベース103に記憶された当該ユーザの味覚情報と、適合性情報データベース104に記憶されたユーザ指定の付加条件に関する適合性情報とを用いて、ワイン情報データベース102から適合するワインの情報を検索し取得する。
図6は、適合性判定部117による適合性判定処理の一例を示す図である。
図6において、左側にはユーザの味覚情報が、右側にはワインの味覚情報が示されている。尚、説明を簡略化するため5項目の評価を例示しているが、項目数を増やしても同様の処理を行うものとする。
まず、ユーザの味覚情報及びワインの味覚情報それぞれの対応する項目について、評価の差を算出する。ワインに対する評価点を100点満点とし、各項目の評価の差が大きいほどワインに対する評価点を大きく減点するものとする。
さらに、ユーザの味覚情報及びワインの味覚情報それぞれの項目毎に重み付けを付加してもよい。この場合、ユーザの味覚情報の各項目の重み付けはユーザ自身が、ワインの味覚情報の各項目の重み付けはキュレーターが行うものとする。
以上の計算処理によって、図示する例では、このワインはユーザの嗜好から見て61点という評価となる。
さらに、付加情報がある場合、上記の評価点に対して付加情報に基づく修正が加えられる。
例えば、付加情報としてユーザが魚介類の料理を指定している場合、対象ワインの魚介類の料理との適合性情報を参照し、その適合性が+10%となっていれば、61点×1.1に評価点を修正する。その他、ワインとシーンの適合性、ワインとストーリー、コンセプト等の適合性についても同様の処理をする。
以上のようにしてワイン自動選定サーバ100により自動選定されたワインをユーザが発注した後、ユーザはそのワインを飲んだ評価をワイン自動選定サーバ100にアクセスして入力する。ワイン自動選定サーバ100のユーザ味覚情報編集部113は、図4に示すのと同じ味及び香りの各評価項目についてユーザの評価入力を受け付ける。例えば、重さに関してはやや重すぎた、酸味については物足りなかったなどを、数値化して回答させるものとする。より具体的には、各項目について、強過ぎ、適正、弱過ぎの3種類の回答を得て、それぞれの項目点を+1、0、−1だけ修正するという方法が考えられる。
このユーザの評価入力に基づき、ユーザ味覚情報編集部113は、ユーザ味覚情報データベース103に記憶されている当該ユーザの味覚情報を修正する。
以後、ユーザは修正された味覚情報に基づきワインの自動選定を行うため、より適合性の高いワインが選定され提案されることとなる。
尚、上記のユーザからの評価入力に基づくフィードバック修正に加えて、又はこれに代えて、ユーザの満足度の入力を受け付けてもよい。この満足度の入力データが蓄積されると、ユーザ味覚情報とワイン情報との各項目の評価値の乖離度と満足度との相関関係を分析することによって、ユーザの味覚及び香りの嗜好の傾向が明らかとなり、これに基づいてユーザの味覚情報を修正することも可能である。
ワイン自動選定システムの表示画面例
図7〜図9は、本実施形態のワイン自動選定システムのユーザ端末上の表示画面例を示す画面遷移図である。
図7において、ユーザはログイン画面から本システムにログインし、まず香りと味覚のテストに入力を行う。これによって当該ユーザの味覚情報が取得され本システムに記憶される。
続いて、記憶されたユーザ味覚情報に基づき、本システムに記憶されたワイン情報の中から適合性の高いと判定されたワインが数種類ユーザに提示される。適合性は100点満点の数字で表示されている。その中の1つのワインを選択すると、当該ワインの詳細情報表示画面に遷移する。この画面には、当該ワインの味及び香りの評価点がレーダーチャート形式で表示されており、さらに重ねてユーザの味及び香りの好みの評価点が表示されるので、ユーザは当該ワインの自分に対する適合性を視覚的に理解することができる。
適合性の表示方法はレーダーチャート形式に限らず、例えば、味及び香りの各項目についてユーザの嗜好とワインの評価点との適合度合いをバーチャート形式で表示してもよい。
また、当該ワインのボトル外観の詳細や評価したキュレーターの情報(動画による解説など)を表示できるようにしてもよい。
また、付加情報である、料理との適合性やシーンとの適合性を加味したレーダーチャートを表示できるようになっている。
以上、本発明のワイン自動選定システムについて、具体的な実施の形態を示して説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上記各実施形態における各種サーバコンピュータの構成及び機能に様々な変更・改良を加えることが可能である。
図1〜図4等に示すように、本発明のワイン自動選定システムを構成するユーザ端末、ワイン自動選定サーバ、各種業者サーバ、コンピュータのCPU、メモリ、補助記憶装置、ディスプレイ、入力デバイス等を含むハードウェア資源上に構築されたOS、アプリケーションソフトウェア、データベース、ネットワークシステム等によって実現されるものである。
そして、ユーザの入力したワインの味及び香りの嗜好に関する情報に基づく適合性高いワインの自動選定という情報処理が上記のハードウェア資源を用いて具体的に実現されるものであるから、自然法則を利用した技術的思想に該当するものであり、産業上利用することができるものである。
100 ワイン自動選定サーバ
101 ユーザ情報データベース
102 ワイン情報データベース
103 ユーザ味覚情報データベース
104 適合性情報データベース
105 発注情報データベース
106 配送情報データベース
111 ユーザデータ取得部
112 ワインデータ取得部
113 ユーザ味覚情報編集部
114 適合性情報編集成部
115 発注管理部
116 配送管理部
117 適合性判定部
118 決済処理部
200 ワイン卸売業者サーバ
300 配送業者サーバ
400 パーソナルコンピュータ
500 携帯端末

Claims (5)

  1. ユーザ端末とネットワークを通じて通信可能なワイン自動選定サーバから構成されるコンピュータシステムであって、
    前記ワイン自動選定サーバは、
    ユーザのワインの味及び香りの嗜好に関するユーザ味覚情報を記憶するユーザ味覚情報記憶部と、
    評価者又は評価機関により予め定められたワインの味及び香りの評価に関するワイン情報を記憶するワイン情報記憶部と、
    前記ユーザ味覚情報記憶部に記憶されたユーザ味覚情報に基づいて、前記ワイン情報記憶部に記憶されたワイン情報の中から、適合性の高いワインを選定する適合性判定部と、
    ユーザから、前記選定されたワインの味及び香りに対する評価情報の入力を受け付け、当該評価情報に基づいて前記ユーザ味覚情報記憶部に記憶されたユーザ味覚情報を修正するユーザ味覚情報編集部と
    を有することを特徴とするワイン自動選定システム。
  2. 前記ユーザ味覚情報は、ワインの1項目以上の味及び1項目以上の香りについてのユーザの嗜好度を数値化された評価値であり、
    前記ワイン情報は、ワインの1項目以上の味及び1項目以上の香りについての数値化された評価値であり、
    前記適合性判定部は、ユーザ味覚情報の各項目の評価値と、それに対応するワイン情報の各項目の評価値との乖離度に基づいて、適合性を判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイン自動選定システム。
  3. 前記ユーザ味覚情報は、ユーザ味覚情報の各項目に対してユーザが定義する重み付け値が設定されており、
    前記ワイン情報は、ワイン情報の各項目に対して評価者又は評価機関が定義する重み付け値が設定されており、
    前記適合性判定部は、ユーザ味覚情報の各項目の評価値と、それに対応するワイン情報の各項目の評価値との乖離度に加えて、各項目の重み付け値に基づいて、適合性を判定する
    ことを特徴とする請求項2に記載のワイン自動選定システム。
  4. 前記ワイン自動選定サーバは、
    ワインと料理との適合性、ワインとシーンとの適合性、ワインとストーリー又はコンセプトとの適合性のうち少なくとも1つに関する情報を記憶する適合性情報データベースを有しており、
    前記適合性判定部は、ユーザによる料理、シーン、ストーリー、コンセプトのうち1つ以上の指定に応じて、前記適合性情報データベースを参照し、当該指定された料理、シーン、ストーリー、コンセプトとワインとの適合性情報を加味してユーザとワインの適合性の判定を行う
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のワイン自動選定システム。
  5. 前記適合性判定部により判定されたユーザとワインの適合性は、
    ユーザ味覚情報の各項目の評価値とワイン情報の各項目の評価値とを1つのレーダーチャート上に表示されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のワイン自動選定システム。
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