JP2016009074A - 筐体、表示装置、及び浴室 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】浴室の壁に取り付けられる表示装置1は、表示パネルを含む表示部3を前カバー11及び後カバー4で前後から挟んで構成される。表示部3の長側面及び該長側面に隣接する両短側面の一部は、被覆部材6及び7により覆われている。被覆部材6及び7は、矩形板状の本体の短手方向の両端縁部に、同一方向に垂直に立ち上がる立ち上がり部を備え、雨樋構造を有する。
【選択図】図8
Description
表示部内への水の浸入を防止するために、表示部を、前カバーと後カバーとを連結してなる筐体に収納してTV受信機を構成し、該TV受信機を浴室の壁に設置することが行われている。
また、前カバー及び後カバーは極力、表示部の大きさに近いことが求められていることから、カバーを極力小さくしつつ、表示部を安定して保持する構造も求められている。
これらの要求を満たすコンパクトな構造が求められている。
しかし、特許文献1の構造においては、防水シートを、フレキシブル基板を覆うように屈曲させた状態で配置するので、フレーム部材の内側に一定のスペースを要し、しかも表示パネルを支持するものではないので、上述の、カバーを極力小さくしつつ、TV受信機を安定して保持するという要求を満たすことができないという問題がある。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る浴室2の一部を示す模式的斜視図、図2は浴室2に表示装置1が設置された状態を示す縦断面図、図3は図2の上側部分を示す縦断面図、図4は図2の下側部分を示す縦断面図、図5は表示装置1の外観を示す斜視図、図6は表示装置1の分解斜視図、図7は表示部3の分解斜視図、図8は表示装置1の一部分解斜視図、図9は後カバー4の斜視図である。なお、以下の説明では、各図中に矢印で示す上下、左右、前後を使用する。
図10は被覆部材6を示す斜視図、図11は被覆部材6を示す正面図である。
被覆部材6は、例えば鋼製であり、矩形板状をなす本体61を有し、本体61の短手方向の両端縁部に、細長い矩形板状をなす当接部(立ち上がり部)62,62を備える。当接部62,62は、本体61の両端縁部を同一方向に垂直に曲げて形成される。本体61の長手方向の両端部側は下側へ折り曲げてあり、被覆部材6は全体として、正面視でコの字状をなす。被覆部材6は以上のように構成されており、雨樋構造を有する。本体61の長手方向の中央部寄りには2箇所、短手方向の中央部分にコの字状をなす切れ目63,63が設けられ、本体61の切れ目63,63を設けた部分を下側に切り起こすことにより、取付部64,64が形成されている。取付部64,64にはネジ挿通孔が設けられており、ネジ47,47を該ネジ挿通孔に挿通してある。
被覆部材7は、矩形板状をなす本体71を有し、本体71の短手方向の両端縁部に、細長い矩形板状をなす当接部72,72を備える。当接部72,72は、本体71の両端縁部を同一方向に垂直に曲げて形成される。本体71の長手方向の両端部側は上側へ折り曲げてあり、被覆部材7は全体として、正面視でコの字状をなす。本体71の長手方向の中央部寄りには2箇所、短手方向の中央部分にコの字状をなす切れ目73,73が設けられ、本体71の切れ目73,73を設けた部分を上側に切り起こすことにより、取付部74,74が形成されている。さらに、本体71の、取付部74,74の端部側部分には、側面視がコの字状をなすスペーサ75,75が設けられている。図8に示すように、スペーサ75,75は、フレーム32の底面に当接している。
被覆部材7は、本体71が表示部3の長側面及び両短側面の下側部分を覆い、前側の当接部72が透明板111の背面に当接し、後側の当接部72が後カバー4の板状部48の前面に当接している。この状態で、取付部74,74のネジ挿通孔にネジ47,47が挿通され、下側のネジ孔46,46に螺合されることにより、後カバー4に固定される。
被覆部材7は、スペーサ75を有するので、信号受信部394を表示パネル34の下側中央部に配置するスペースを確保することができ、リモートコントロールの受光角度を30度等の所定値に保持することができるとともに、本体71に水を溜めて、表示部3が水没するのを抑制することができる。
また、被覆部材6の当接部62,62が透明板111の背面,後カバー4の板状部48に当接され、被覆部材7の当接部72,72が透明板111の背面,後カバー4の板状部48に当接されることにより、透明板111が付勢され、透明板111が良好に保持される。従って、表示装置1がずれた場合に、透明板111の前後方向の動きが抑止されるとともに、表示部3の上下方向、前後方向の動きが抑止される。被覆部材6及び7は正面視がコの字状をなすので、表示部3の左右方向の動きも抑止される。また、被覆部材6及び7は雨樋構造を有するので、強度も良好である。
本発明の実施の形態2に係る筐体は、被覆部材6及び7の外面側が、合成樹脂からなる絶縁シートに覆われている点が、実施の形態1に係る筐体1と異なる。
図13は、本発明の実施の形態2に係る被覆部材6を示す斜視図である。図中、図10と同一部分は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図13に示すように、被覆部材6の本体61の外面、及び当接部62,62は、絶縁シート65により覆われている。
被覆部材7も同様に、被覆部材7の本体71の外面、及び当接部72,72は、絶縁シートにより覆われている。
本発明の実施の形態3に係る筐体は、被覆部材6,7の取付部の構成が、実施の形態1に係る筐体1の被覆部材6,7の取付部64,74の構成と異なる。
図14は、本発明の実施の形態3に係る被覆部材6を示す斜視図である。図中、図10と同一部分は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図14に示すように、本体61の長手方向の中央部寄りには2箇所、短手方向の後側の端部からコの字状に切れ目66,66が設けられ、本体61の切れ目66,66を設けた部分を下側に切り起こすことにより、取付部67,67が形成されている。取付部67,67にはネジ挿通孔が設けられている。
被覆部材7にも、同様に、短手方向の後側の端部からコの字状に切れ目が設けられ、本体61の切れ目を設けた部分を上側に切り起こすことにより、取付部が形成される。
本発明の実施の形態1に係る筐体1の被覆部材が、コの字状をなす被覆部材6,7の2部材からなるのに対し、本発明の実施の形態4に係る筐体は、被覆部材16は一体化され、ロの字状をなす。
図15は、本発明の実施の形態4に係る被覆部材16を示す斜視図である。
図15に示すように、被覆部材16は、枠状をなす本体161を有し、本体161の短手方向の両端縁部に、細長い矩形板状をなす当接部162,162を備える。本体161の上部の長手方向の中央部寄りには2箇所、短手方向の中央部分にコの字状をなす切れ目163,163が設けられ、本体161の切れ目163,163を設けた部分を下側に切り起こすことにより、取付部164,164が形成されている。取付部164,164にはネジ挿通孔が設けられている。
本発明においては、筐体内に水が浸入した場合に、機能部品に水がかかるのを防止することができる。
本発明においては、当接部により、機能部品を支持することができる。また、被覆部材の強度も良好である。
本発明においては、雨樋構造を有するので、カバー内に水が浸入した場合に、水が被覆部材の端部に流れて、筐体の底面に落下し、機能部品への浸入を抑制することができる。 そして、機能部品の上側及び下側を覆う被覆部材が同一形状を有する場合、金型が一つで済み、部品の共通化を図ることができる。
本発明においては、万一、水がカバー内に浸入し、被覆部材の内側に水が溜まった場合に、機能部品の側面とスペーサにより間隔を隔ててあるので、機能部品が水没するのが抑制されている。
本発明においては、簡単な構造で、被覆部材を筐体の底板に取り付けることができる。
本発明においては、切れ目を前記部分の短手方向の中央部に設けた場合と比較して、開口部が端部寄りに形成されることになる。従って、被覆部材を機能部品の上側に配した場合、水が浸入したときに端部側へ流れることになり、機能部品の直上に水が落ちるのが抑制されている。また、被覆部材を機能部品の下側に配した場合、前記部分に溜まった水が前記部分の短手方向の後側の端部から筐体の底面に流れ落ち得る。
本発明においては、容易に取付部を形成することができる。
本発明においては、機能部品への水の浸入が確実に防止される。
本発明においては、表示部への水の浸入が良好に抑制されている。
本発明においては、使用中に筐体に水がかかった場合に、機能部品に水が浸入するのが良好に抑制されている。
上述した実施の形態においては、機能部品として表示部3を適用した場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、音響機器、冷暖房機器、照明機器、冷蔵庫、時計等の電気機器であってもよい。また、電気機器に限らず、収納装置、鏡、小物入れ等の浴室付属部品であってもよい。さらには、水槽、絵画、彫刻等の観賞物であってもよい。これらは例示であって、限定されるものではない。
10 筐体
2 浴室
21 壁パネル
22 上側パネル
23 下側パネル
24 化粧パネル
25 支持フレーム
3 表示部
34 表示パネル
394 信号受信部
4 後カバー
44 シャーシ取付部
46 ネジ孔
47 ネジ
48 板状部
5 シャーシ
6、7、16 被覆部材
61、71、161 本体
62、72、162 当接部
63、66、73、163 切れ目
64、67、74、164 取付部
11 前カバー
111 透明板
112 枠
Claims (9)
- 機能部品を収納するための筐体において、
前記機能部品の少なくとも一部を覆う被覆部材を備えることを特徴とする筐体。 - 前記被覆部材は、矩形板状をなし、
短手方向の両端縁部に、同一方向に垂直に立ち上がる立ち上がり部を備えることを特徴とする請求項1に記載の筐体。 - 前記機能部品は矩形板状をなし、
前記被覆部材は、前記機能部品の長側面、及び該長側面に隣接する両短側面の一部を覆うように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の筐体。 - 前記被覆部材の一部に、前記機能部品の側面との間隔を隔てるためのスペーサを備えることを特徴とする請求項3に記載の筐体。
- 前記被覆部材は、前記矩形板状の部分に垂直に設けられ、前記部分を底板に取り付けるための取付部を備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の筐体。
- 前記取付部は、前記部分の短手方向の一方の端部からコの字状に切れ目を設け、該切れ目を設けた部分を切り起こすことにより形成してあることを特徴とする請求項5に記載の筐体。
- 前記被覆部材は、前記機能部品の全側面を覆うように構成されていることを特徴とする請求項3から6までのいずれか1つに記載の筐体。
- 映像を表示する表示部と、
該表示部を収納する請求項1から7までのいずれか一つに記載の筐体と
を備えることを特徴とする表示装置。 - 請求項1から8までのいずれか一つに記載の筐体を壁に取り付けてあることを特徴とする浴室。
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