JP2016008365A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1記載のインクジェット記録装置においては、折機にて布帛を回収しているため、皺になりやすい布帛を当該折機にて折り畳んで回収した場合、折れ目が付いてしまうという欠点がある。
一方では、巻取機を備えるインクジェット記録装置を用いた場合は、伸びやすいスパンデックス等の布帛を巻き取って回収した場合、生地が予定以上に伸びて巻き取ってしまうという欠点がある。
すなわち、様々なタイプの布帛を同じインクジェット記録装置で回収すると、品質の低下が生じる恐れがある。
ちなみに、各布帛の特性に応じたインクジェット記録装置をそれぞれ準備することは、極めて効率が悪い。
例えば、被記録体として、皺になりやすい布帛を用いる場合、記録体を巻取って回収する巻取り回収部とすればよい。これにより、回収時に折れ目が付いてしまうことも防止できる。更に、これに適した乾燥部とすればよい。
一方、伸びやすいスパンデックス(ポリウレタン弾性繊維)等の布帛を用いる場合、記録体を折り畳んで回収する折畳み回収部とすればよい。これにより、回収時に生地が予定以上に伸びてしまうことを防止できる。更に、これに適した乾燥部とすればよい。
また、同時にインクジェット部に対する処理部の位置決めを行うことも可能である。
例えば、被連結部が突出した連結ピンからなり、連結部が軸部と、引掛け部を有し軸部を中心に回動可能な連結レバーとからなる場合、連結レバーを回動させ連結ピンに引掛ければよい。
例えば、被位置決め部が傾斜部を有する箱型のブロックガイドからなり、位置決め部が上面視でL字状の板ガイドである場合、板ガイドの少なくも2面をブロックガイドに当接させればよい。
そして、最下流側のインクジェット部に処理部を取り付ければよい。
ちなみに、インクジェット部と乾燥部とが一体となっている場合は、インクジェット部のみを直列に配置することはできない。
また、各インクジェット部単位で異なるタイプのインクを投入し、布帛の特性に応じてインクジェット記録させるインクジェット部を選択することができる。
例えば、上流側のインクジェット部に分散性インクを投入し、下流側のインクジェット部に反応性インクを投入した場合、ポリエステルからなる布帛を用いる場合は、上流側のインクジェット部でインクジェット記録するようにし、綿からなる布帛を用いる場合は、下流側のインクジェット部でインクジェット記録するようにすればよい。
なお、インクジェット部を幅方向に並べた場合は、2台が幅方向に離れるため、大きなスペースを要すると共に、それぞれのインクジェット部に処理部が必要となり、オペレーターも2名必要になる。
図1は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置を示す概略側面図である。
図1に示すように、第1実施形態に係るインクジェット記録装置100は、布帛からなる被記録体1を有する給布部Aと、該給布部Aから給布される被記録体1にインクジェット記録を行い記録体1aとするインクジェット部Bと、記録体1aを乾燥する乾燥部11及び乾燥された記録体1aを巻取って回収する巻取り回収部12が一体となった処理部C1と、を備える。
また、インクジェット記録装置100において、処理部C1は、インクジェット部Bに対して、着脱自在となっている。なお、かかる着脱については後述する。
ここで、上記被記録体1としては、布帛であれば、特に限定されないが、例えば、形態としては、織物、編物、組物、レース、不織布、等が挙げられ、材質としては、綿、麻、絹、ウール、ポリエステル、ポリアミド、アクリル、ビニロン、ポリオレフィン、ポリウレタン、レーヨン、アセテート等が挙げられる。これらは単独で用いても複数を混合して用いてもよい。
また、上記布帛には、インクを受け止めるためのインク受容層が設けられていてもよい。なお、当該インク受容層は公知のものを採用することができる。
また、インクジェット部Bの第1枠体4の後部(下流側)には、左右一対の被位置決め部及び被連結部が設けられている。
また、被連結部は、後述する処理部C1の前部に設けられた連結部に連結されることにより、簡単且つ確実に、処理部C1とインクジェット部Bとが連結される。
なお、インクジェット部Bと処理部C1との連結及び位置決めの詳細については後述する。
そして、被記録体1は、インクジェット記録が行われた記録体1aとなる。
図2に示すように、処理部C1は、図示しない加熱乾燥装置を有する乾燥部11と、乾燥された記録体1aを巻取るロールを有する巻取り回収部12とが第2枠体5に収容され、一体となった構造を有している。
また、処理部C1の第2枠体5の前部には、左右一対の位置決め部及び同連結部が設けられている。
さらに、処理部C1の下端部にはキャスター8が取り付けられている。このため、当該キャスター8を利用することにより、処理部C1の着脱を簡単に行うことができる。
ここで、乾燥部11は、上下方向に縦長となっている。すなわち、記録体1aは、上方から乾燥部11に進入し、乾燥後、下方から進出するようになっている。
このように、乾燥部11が縦長となっているので、処理部C1をよりコンパクトにすることができる。
なお、回収された記録体1aは、必要に応じて、蒸し(発色)、水洗等の後工程に供される。
なお、ここでは一対の被連結部及び連結部のうちの一方側について説明するが、他方側も同様な構造となっている。
図3の(a)及び図3の(b)に示すように、インクジェット部Bの被連結部は、第1枠体4の後部側面に設けられており、側面から外方に突出した連結ピン4bからなる。
一方、処理部C1の連結部は、第2枠体5の前部側面に設けられており、軸部51と、引掛け部52を有し軸部51を中心に回動可能な連結レバー53とからなる。
このとき、引掛け部52に隙間が生じないように、連結ピン4bを、引掛け部52に嵌合させることにより、インクジェット部Bに対する処理部C1の位置決めを行うことも可能である。
このとき、第2枠体5には、連結レバー53をバネ力により押圧する保持ピン55が設けられており、連結レバー53には図示しない孔が設けられている。そして、連結レバー53を回動させた際に、保持ピン55の先端を当該孔に嵌合させることにより、連結レバー53が開放された状態で保持されることになる。
なお、ここでは一対の被位置決め部及び位置決め部のうちの一方側について説明するが、他方側も同様な構造となっている。
図4の(a)及び図4の(b)に示すように、インクジェット部Bの被位置決め部は、第1枠体4の後部側面に設けられており、傾斜部を有する上面視で台形状の箱型のブロックガイド4aからなる。
一方、処理部C1の位置決め部は、第2枠体5の前部側面に設けられており、板ガイド5aからなる。この板ガイド5aは、上面視でL字状であり、折れ部Tと、該折れ部Tの先端から後方に延びる立設部Sとを備え、且つ立設部Sの先端部も外方に少し曲げられて形成されている。
そして、板ガイド5aの少なくも2面(内壁の異なる面)を、ブロックガイド4aの2面に当接させることにより、インクジェット部Bに対して処理部C1の前後左右方向の位置決めが行われる。
すなわち、ブロックガイド4aの前面に板ガイド5aの折れ部Tを当接させることにより、インクジェット部Bに対して処理部C1の前後方向の位置決めが行われ、これにより、上述した連結レバー53を、単に回動させるだけで、引掛け部52に正確に引掛けることが可能となる。
また、ブロックガイド4aの側面に板ガイド5aの立設部Sを当接させることにより、インクジェット部Bに対して処理部C1の左右方向の位置決めが行われ、これにより、上述した連結レバー53を、引掛け部52に適切な位置で引掛けることが可能となる。
図5に示すように、別の処理部C2は、図示しない加熱乾燥装置を有する乾燥部21と、乾燥された記録体1aを折り畳んで回収する折畳み回収部22とが第3枠体6に収容され、一体となった構造を有している。
また、処理部C2の第3枠体6の前部には、左右一対の位置決め部及び連結部が設けられている。
なお、位置決め部及び連結部は、上述した処理部C1と同じものである。したがって、処理部C2は、処理部C1と同様にして、インクジェット部Bに連結され、位置決めが行われる。
さらに、処理部C2の下端部にはキャスター8が取り付けられているため、当該キャスター8を利用することにより、処理部C2の着脱を簡単に行うことができる。
そして、加熱乾燥された記録体1aは、折畳み回収部22により折り畳むように振り落とされることによって、インクジェット記録した記録体1aが回収されることになる。
本発明に係るインクジェット記録装置においては、処理部C1が着脱自在となっているので、独立したインクジェット部Bを直列に複数配置することができる。
そして、最下流側のインクジェット部に処理部を取り付ければよい。
図6に示すように、第2実施形態に係るインクジェット記録装置101は、被記録体を有する給布部Aと、該給布部Aから給布される被記録体にインクジェット記録を行い記録体とする上流側のインクジェット部B1(以下便宜的に「第1インクジェット部」という。)及び下流側のインクジェット部B(以下便宜的に「第2インクジェット部」という。)と、第1インクジェット部B1と第2インクジェット部Bとの間に設けられた給布部A1(以下便宜的に「第2給布部」という。)と、記録体を乾燥する乾燥部及び乾燥された記録体を巻取って回収する巻取り回収部が一体となった処理部C1と、を備える。
すなわち、第2実施形態に係るインクジェット記録装置101は、第1インクジェット部B1と第2給布部A1とを更に備えること以外は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置100と同様である。
なお、インクジェット記録装置101において、本運転の際には、第1給布部Aと第2給布部A1との何れか一方が使用される。すなわち、第1給布部Aを使用する場合は、第2給布部A1は使用しない。
したがって、被記録体1は、第1インクジェット部B1においても、シリアル型の記録ヘッド3により、インクジェット記録が行われる。
また、異なるタイプのインクを第1インクジェット部B1と第2インクジェット部Bとにそれぞれ投入し、被記録体の特性に応じてインクジェット記録させることもできる。
さらに、インクジェット記録装置においては、以下の複数のルートでインクジェット記録することが可能である。
(1)第1給布部Aに被記録体1をセットし、インクジェット部Bのみでインクジェット記録するルート(図6参照)、
(2)第1給布部Aに被記録体1をセットし、第1インクジェット部B1のみでインクジェット記録するルート(図7の(a)参照)、
(3)第1給布部Aに被記録体1をセットし、第1インクジェット部B1及びインクジェット部Bでインクジェット記録するルート、
(4)第2給布部A1に被記録体1をセットし、インクジェット部Bでインクジェット記録するルート(図7の(b)参照)。
また、被連結部が、突出した連結ピン4bからなり、被位置決め部が、傾斜部を有する箱型のブロックガイド4aからなっているが、これらの構造に限定されない。
同様に、連結部が、軸部51と、連結レバー53とからなり、位置決め部が、板ガイド5aからなっているが、これらの構造に限定されない。
なお、図8においては、第2処理部C2を用いたインクジェット記録装置の例を示している。
1a・・・記録体
2・・・搬送コンベア
3・・・記録ヘッド
4・・・第1枠体
4a・・・ブロックガイド
4b・・・連結ピン
5・・・第2枠体
5a・・・板ガイド
6・・・第3枠体
8・・・キャスター
11,21・・・乾燥部
12・・・巻取り回収部
22・・・折畳み回収部
51・・・軸部
52・・・引掛け部
53・・・連結レバー
55・・・保持バー
100,101,102・・・インクジェット記録装置
A・・・給布部(第1給布部)
A1・・・第2給布部
B・・・インクジェット部(第2インクジェット部)
B1・・・第1インクジェット部
C1,C2・・・処理部
P1,P2・・・部分
S・・・立設部
T・・・折れ部
Claims (10)
- 布帛からなる被記録体を有する給布部と、
該給布部から給布される前記被記録体にインクジェット記録を行い記録体とするインクジェット部と、
前記記録体を乾燥する乾燥部及び乾燥された前記記録体を回収する回収部が一体となった処理部と、
を備え、
前記処理部が前記インクジェット部に対して着脱自在となっているインクジェット記録装置。 - 前記回収部が、前記記録体を巻取って回収する巻取り回収部又は前記記録体を折り畳んで回収する折畳み回収部であり、
前記処理部をインクジェット部から着脱することにより、前記巻取り回収部を備える処理部と、前記折畳み回収部を備える処理部とで交換可能になっている請求項1記載のインクジェット記録装置。 - 前記インクジェット部の後部には、被連結部が設けられており、
前記処理部の前部には、連結部が設けられており、
前記被連結部と前記連結部とを連結させることにより、前記処理部と前記インクジェット部とが連結される請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。 - 前記被連結部が、突出した連結ピンからなり、
前記連結部が、軸部と、引掛け部を有し前記軸部を中心に回動可能な連結レバーとからなる請求項3記載のインクジェット装置。 - 前記インクジェット部の後部には、被位置決め部が設けられており、
前記処理部の前部には、位置決め部が設けられており、
前記位置決め部を前記被位置決め部に当接させることにより、前記処理部が前記インクジェット部に対して位置決めされる請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。 - 前記被位置決め部が、傾斜部を有する箱型のブロックガイドからなり、
前記位置決め部が、上面視でL字状の板ガイドからなり、
前記板ガイドの少なくも2面を前記ブロックガイドに当接させることにより、前記処理部が前記インクジェット部に対して位置決めされる請求項5記載のインクジェット記録装置。 - 前記インクジェット部が直列に複数配列されている請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 隣り合うインクジェット部の間に、給布部を更に備える請求項7記載のインクジェット記録装置。
- 前記インクジェット記録がシリアル型の記録ヘッドで記録するものである請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記処理部の下端部にはキャスターが取り付けられている請求項1〜9のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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