JP2016008178A - エアゾールスプレー整髪剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 噴射時の煙たさを抑制し得るエアゾールスプレー整髪剤を提供する。【解決手段】 整髪剤原液と噴射剤とが配合されており、上記整髪剤原液が霧状に噴射されるエアゾールスプレー整髪剤であって、上記整髪剤原液は、少なくとも、(a)2質量%濃度の水溶液での粘度が150mPa・s以上のヒドロキシプロピルセルロース、(b)炭素数が2〜8で2〜4価のアルコール、および(c)エタノールが配合されていることを特徴とするエアゾールスプレー整髪剤により、上記課題を解決する。上記整髪剤原液における(b)炭素数が2〜8で2〜4価のアルコールの配合量は、3〜40質量%であることが好ましい。【選択図】 なし

Description

本発明は、整髪剤原液が霧状に噴霧されるエアゾールスプレー整髪剤に関するものである。
毛髪のスタイルをセットするための整髪剤としては、従来から、固形整髪剤(ワックス)のように油性成分の粘着性を利用するものが知られている。この固形整髪剤は、ロウ類や炭化水素類などの固体の油性成分が毛髪同士を粘着させることから、一旦セットが乱れても、櫛をかけるなどして再度整えたスタイルを更に維持し得る再整髪性や、毛髪を柔軟にする作用に優れている。しかし、固形整髪剤は、毛髪に対して均一に塗布することが難しい。
他方、整髪剤原液と噴射剤とで構成され、原液を霧状に噴射して毛髪に塗布するタイプのエアゾールスプレー整髪剤も知られている。エアゾールスプレー整髪剤であれば、固形整髪剤とは異なり、毛髪全体に整髪剤を均一に塗布することが容易である。
ところで、エアゾールスプレー整髪剤は、再整髪性が固形整髪剤よりも劣っていたり、噴射後の噴霧沫が早期に消えず、使用者が煙たさを感じてしまったりすることがある。
そこで、このような問題を解決するための技術開発も行われている。特許文献1には、炭素数が2〜4のアルコール、25℃で固体またはペースト状の特定の油性成分、ショ糖脂肪酸エステル、およびヒドロキシカルボン酸とアルコールから形成され、かつ分子内に水酸基を有するエステルを含有する整髪剤原液と、噴射剤とを組み合わせることで、再整髪性に優れ、また、噴射時の煙たさの抑制を可能としたエアゾールスプレー整髪剤が提案されている。
特開2007−99683号公報
ところで、エアゾールスプレー整髪剤には、例えば、塗布後の毛髪に濡れたような艶を付与できる機能が求められることがある。このようなタイプのエアゾールスプレー整髪剤にも、噴射時の煙たさを抑制することの要請もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、噴射時の煙たさを抑制し得るエアゾールスプレー整髪剤を提供することにある。
上記目的を達成し得た本発明のエアゾールスプレー整髪剤は、整髪剤原液と噴射剤とが配合されており、上記整髪剤原液が霧状に噴射されるものであって、上記整髪剤原液は、少なくとも、(a)2質量%濃度の水溶液での粘度が150mPa・s以上のヒドロキシプロピルセルロース、(b)炭素数が2〜8で2〜4価のアルコール、および(c)エタノールが配合されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、噴射時の煙たさを抑制し得るエアゾールスプレー整髪剤を提供することができる。
本発明のエアゾールスプレー整髪剤は、(a)2質量%濃度の水溶液での粘度が特定値にあるヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、(b)炭素数が2〜8で2〜4価のアルコール、および(c)エタノールが配合されている整髪剤原液と、噴射剤とによって構成されている。
本発明のエアゾールスプレー整髪剤に係る整髪剤原液において、(b)成分である炭素数が2〜8で2〜4価のアルコールは、塗布後の毛髪に適度な束感(毛髪が、その長さ方向の中央付近から毛先にかけてまとまりを持った状態)を付与すると共に、毛髪に濡れたような艶を付与する作用を有する成分であり、(c)成分であるエタノールは、溶媒としての役割を担う成分である。ところが、(b)成分や(c)成分が配合された整髪剤原液と、噴射剤とを組み合わせて構成したエアゾールスプレー整髪剤は、噴射後の噴霧末が早期に消え難く、使用者が煙たさを感じてしまうことがある。
そこで、本発明では、整髪剤原液に、(b)成分および(c)成分と共に(a)2質量%濃度の水溶液での粘度が特定値にあるHPCを配合することとし、これにより、噴射時の煙たさの抑制を可能とした。
本発明において、整髪剤原液に(a)成分を配合することで噴射時の煙たさを良好に抑制し得る理由は定かではないが、(a)成分の配合によって整髪剤原液の粘度が上昇し、これにより噴射される噴霧末の粒径が大きくなって、噴霧末が下方へ落下する時間がより短くなるためではないかと考えている。
(a)成分であるHPCは、2質量%濃度の水溶液での粘度が150mPa.s以上、好ましくは200mPa・s以上のものである。このような粘度を有するHPCを整髪剤原液に配合することで、エアゾールスプレー整髪剤の噴射時の煙たさを良好に抑制することができる。(a)成分であるHPCの、2質量%濃度の水溶液での粘度は、10000mPa・s以下であることが好ましく、5000mPa・s以下であることがより好ましい。
本明細書でいうHPCの2質量%濃度の水溶液の粘度は、B型粘度計を使用し、25℃で、計測開始から60秒後に求められる値である。なお、上記の粘度測定に際しては、ローターの種類および回転数については、適宜設定すればよい。
上記のような粘度を有するHPCとしては、例えば、日本曹達株式会社製の「NISSO HPC M(商品名)」(2質量%濃度の水溶液での粘度:250mPa・s)や「NISSO HPC H(商品名)」(2質量%濃度の水溶液での粘度:3500mPa・s)などを使用することができる。
整髪剤原液において、(a)成分であるHPCの配合量は、その使用による上記の効果をより良好に確保する観点から、0.01質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることがより好ましい。ただし、整髪剤原液中の(a)成分の量が多すぎると、原液の粘度が高くなりすぎて、霧状に噴霧され難くなる傾向がある。よって、整髪剤原液において、(a)成分であるHPCの配合量は、3質量%以下であることが好ましく、1質量%以下であることがより好ましい。
本発明に係る整髪剤原液の(b)成分であるアルコールは、炭素数が2〜8であり、かつ2〜4価の多価アルコールである。このような(b)成分の具体例としては、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ヘキサンジオール、グリセリン、ジグリセリンなどが挙げられる。
整髪剤原液において、(b)成分である多価アルコールの配合量は、その使用による効果(毛髪に適度な束感と濡れたような艶を付与する効果)をより良好に確保する観点から、3質量%以上であることが好ましく、5質量%以上であることがより好ましい。ただし、整髪剤原液中の(b)成分の量が多すぎると、整髪剤原液と噴射剤との相溶性が低下する傾向がある。よって、整髪剤原液において、(b)成分である多価アルコールの配合量は、40質量%以下であることが好ましく、30質量%以下であることがより好ましい。
整髪剤原液において、(c)成分であるエタノールは、上記の通り、溶媒としての役割を担うものである。整髪剤原液における(c)成分であるエタノールの配合量は、50〜90質量%であることが好ましい。
整髪剤原液は、更に(d)水が配合されていることが好ましい。本発明のエアゾールスプレー整髪剤は、整髪剤原液と噴射剤とが配合されて構成されるが、(a)成分である上記粘度を有するHPCは、整髪剤原液の溶媒であるエタノールと噴射剤との混合液中に溶解し難く、析出物が生じることがある。ところが、整髪剤原液に、(d)成分である水も配合されている場合には、上記HPCの溶解性が高まるためか、析出物の発生を抑えることができ、より製品外観が良好なエアゾールスプレー整髪剤を得ることができるようになる。
ただし、整髪剤原液中の(d)成分の量が多すぎると、整髪剤原液と噴射剤との相溶性が低下する傾向がある。よって、整髪剤原液と噴射剤との配合後の整髪剤全体の均一性を高める観点からは、整髪剤原料における(d)成分である水の配合量は、30質量%以下であることが好ましく、25質量%以下であることがより好ましい。また、整髪剤原料に(d)成分を配合することによる上記の効果をより良好に確保する観点からは、整髪剤原料における(d)成分である水の配合量は、0.5質量%以上であることが好ましく、3質量%以上であることがより好ましい。
本発明のエアゾールスプレー整髪剤に係る整髪剤原液には、上記の(a)成分から(d)成分以外にも、従来から知られている整髪剤などの毛髪用化粧料に配合されている各種成分を配合することもできる。整髪剤原液に配合可能な成分としては、セット樹脂、界面活性剤(アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤)、粉体(シリカ、カオリン、ケイソウ土、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンアルミニウムなど)、油脂、エステル油、炭化水素(スクワラン、流動パラフィン、水添ポリイソブテンなど)、ロウ(キャンデリラロウ、ホホバ油など)、高級アルコール(セタノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノールなど)、脂肪酸(イソステアリン酸など)、シリコーン、紫外線吸収剤(ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸など)、タンパク(加水分解ケラチン、加水分解コラーゲンや、これらの誘導体など)、アミノ酸(ロイシン、グルタミン酸、アルギニンなど)、酸(リン酸、クエン酸、乳酸など)または塩基(2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールなどや、これらの塩など)、植物抽出物、香料(精油を含む)、防腐剤などが挙げられる。
セット樹脂の具体例としては、ポリエチレンイミン、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸ブチル/アクリル酸メトキシメチル共重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル共重合体、アクリル酸/アクリル酸アミド/アクリル酸エチル共重合体、アクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸オクチルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体、アクリル酸ブチル/メタクリル酸ヒドロキシエチル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン〔(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP、アクリル酸アルキルコポリマーAMP、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMPD、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1−18)/アルキル(C1−8)アクリルアミド)コポリマーAMPなど〕、アクリル酸アルキルエステル/メタクリル酸アルキルエステル/ジアセトンアクリルアミド/メタクリル酸共重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸ブチル/アクリル酸メトキシエチル共重合体、アクリル酸アルキル/酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/ビニルピロリドン共重合体、ビニルメチルエーテル/マレイン酸エチル共重合体、ビニルメチルエーテル/マレイン酸ブチル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−メチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル共重合体、ビニルピロリドン/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、アクリレーツポリマー、アクリレーツコポリマーAMP、ポリウレタン−14などが挙げられる。
アニオン性界面活性剤の具体例としては、脂肪酸塩(ステアリン酸ナトリウム、ヒドロキシステアリン酸ナトリウムなど)、アシル乳酸塩(ステアロイル乳酸ナトリウムなど)、アルキル硫酸エステル塩(ラウリル硫酸ナトリウムなど)、アルキルエーテル硫酸ナトリウム、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシルグルタミン酸塩、モノアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩などが挙げられる。
ノニオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル;ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステルなどの脂肪酸エステル型ノニオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンラノリン;ポリオキシエチレンラノリンアルコール;ポリオキシエチレンソルビットミツロウ;ポリオキシエチレンヒマシ油;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;ポリオキシエチレンステロール;などが挙げられる。なお、上記の各ノニオン性界面活性剤におけるエチレンオキサイドの平均付加モル数は2〜150モルであることが好ましい。また、ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテルなどが挙げられる。更に、脂肪酸エステル型ノニオン性界面活性剤における脂肪酸としては、例えば、ウンデシレン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸、リノール酸などが挙げられる。
両性界面活性剤の具体例としては、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ヤシ油アルキルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタインなどが挙げられる。
カチオン性界面活性剤の具体例としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムなどのモノアルキル型4級アンモニウム塩;塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウムなどのジアルキル型4級アンモニウム塩;塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなどのベンザルコニウム型4級アンモニウム;などが挙げられる。
油脂の具体例としては、アボカド油、シア脂、メドウフォーム油、マカデミアナッツ油、ワサビノキ種子油、ヒマシ油、コメヌカ油、ローズヒップ油、アルガニアスピノサ核油、バオバブ種子油、ヤシ油、硬化油、月見草油、オリーブ油、杏仁油などが挙げられる。
エステル油の具体例としては、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、カプリル酸セチル、オレイン酸オレイル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、
パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸2−ジエチルヘキシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソステアリン酸ヘキシル、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、ネオペンタン酸2−オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸2−ヘキシルデシル、2−エチルヘキサン酸イソステアリル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、ジメチルオクタン酸2−ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸2−オクチルドデシル、イソパルミチン酸2−エチルヘキシル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸2−オクチルドデシル、乳酸ラウリル、乳酸2−オクチルドデシル、炭酸ジカプリリル、クエン酸トリ2−エチルヘキシル、リンゴ酸ジステアリル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジブチルオクチル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリルなどが挙げられる。
シリコーンの具体例としては、ジメチコン、アミノ変性シリコーン、シクロペンタシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、ジメチコノール、シクロヘキサシロキサンなどが挙げられる。
本発明の整髪剤は、整髪剤原液が霧状に噴射されるエアゾールスプレーであり、整髪剤原液と噴射剤を混合して基剤とし、これをエアゾール容器に充填して製品とする。こうしたエアゾールスプレーの形態を採ることで、有効成分である原液を、より均一に毛髪に塗布することができる。
整髪剤原液と混合される噴射剤としては、エアゾール製品に利用されている従来公知の各種噴射剤が使用できる。例えば、各種の液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)など、またはこれらの混合物のなど液化ガス;窒素ガス、炭酸ガスなどの圧縮ガス;イソペンタンなどの炭化水素化合物;などが挙げられる。なお、整髪剤原液と噴射剤との混合比は、例えば、原液/噴射剤=20/80〜80/20(質量比)とすることが一般的である。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は、本発明を制限するものではない。なお、以下の表1から表3における整髪剤原液の組成では、整髪剤原液全体で100%となるように、それぞれ各成分の配合量を%で示すが、その%はいずれも質量%であり、また、表1から表3中ではその%の表示を省略し、配合量を表す数値のみで表示する。更に、本実施例に記載の表1から表3以外の%も、特に断らない限り質量%を意味している。
実施例1〜6および比較例1〜12
表1から表3に示す組成で調製した整髪剤原液と噴射剤(DME)とを、50:50(質量比)の比率で混合し、これらをエアゾール容器に充填して、実施例1〜6および比較例1〜12のエアゾールスプレー整髪剤を得た。
そして実施例および比較例のエアゾールスプレー整髪剤を5秒間噴射したときの煙たさを、4人の評価者が評価し、下記基準に従って点数付けを行った。
(エアゾールスプレー整髪剤を噴射したときの煙たさの評価基準)
煙たさを感じない評価者が4名 : 5点、
煙たさを感じない評価者が3名 : 4点、
煙たさを感じない評価者が2名 : 3点、
煙たさを感じない評価者が1名 : 2点、
煙たさを感じない評価者が0名 : 1点。
上記の評価結果を表1から表3に併記する。
Figure 2016008178
Figure 2016008178
Figure 2016008178
表1から表3において、エタノールの欄の「計100とする」とは、整髪料原液を構成するエタノール以外の各成分の合計量に、エタノールの量を加えて100%となるようにしたことを意味している(後記の実施例7に係る整髪剤原料における「計100%とする」も同じ意味である)。
また、表1から表3に記載のHPC(1)〜(4)は、以下の通りである(後記の実施例7に係る整髪剤原料においても、同様である)。
HPC(1):日本曹達株式会社製「NISSO HPC M(商品名)」(2%濃度の水溶液での粘度が250mPa・s)、
HPC(2):日本曹達株式会社製「NISSO HPC H(商品名)」(2%濃度の水溶液での粘度が3500mPa・s)、
HPC(3):日本曹達株式会社製「NISSO HPC SL(商品名)」(2%濃度の水溶液での粘度が5mPa・s)、
HPC(4):日本曹達株式会社製「NISSO HPC L(商品名)」(2%濃度の水溶液での粘度が8mPa・s)。
なお、HPC(1)〜(4)の2%濃度の水溶液での粘度は、B型粘度計を用いた上記の方法で、粘度が100mPa・s以上のものについては2号ローターを使用し、それ未満の粘度のものについては1号ローターを使用し、また、粘度が3000mPa・s以上のものについてはローター回転数を6rpmとし、それ未満の粘度のものについてはローター回転数を60rpmとして測定した。
更に、表1から表3に記載のポリエチレングリコールは、平均分子量が1500のものである。
表1に示す通り、(a)成分から(c)成分を配合した整髪剤原液と噴射剤とを組み合わせて構成した実施例1〜6のエアゾールスプレー整髪剤では、噴射時の煙たさが良好に抑制されていた。なお、実施例1〜6のエアゾールスプレー整髪剤を毛髪に噴射した後の状態を確認したところ、適度な束感と濡れたような艶とを付与することができた。
一方、表2および表3に示す通り、(a)成分を配合していない整髪剤原液を使用した比較例1のエアゾールスプレー整髪剤、および2%濃度の水溶液での粘度が低いHPCを(a)成分に代えて配合した整髪剤原液を使用した比較例2〜9のエアゾールスプレー整髪剤は、実施例のものよりも、噴射時に煙たさを感じた評価者が多かった。
また、比較例10〜12のエアゾールスプレー整髪剤は、(a)成分に代えて他の成分を配合した整髪剤原液を用いた例であるが、このうち、ヒドロキシエチルセルロースを配合した整髪剤原液を使用した比較例10、およびポリクオタニウム−10(カチオン化セルロース)を配合した整髪剤原液を使用した比較例11では、沈殿が生じてしまったため、煙たさの評価ができなかった(よって、表3では、これらの評価結果の欄を「−」としている)。更に、平均分子量が1500のポリエチレングリコールを配合した整髪剤原料を使用した比較例12のエアゾールスプレー整髪剤は、実施例のものよりも、噴射時に煙たさを感じた評価者が多かった。
実施例7
下記の組成で調製した整髪剤原液と噴射剤(DME)とを、50:50(質量比)の比率で混合し、これらをエアゾール容器に充填して、実施例7のエアゾールスプレー整髪剤を得た。
(実施例7のエアゾールスプレー整髪剤に係る整髪剤原液の組成)
HPC(2) 0.1%、
プロピレングリコール 5%、
ジプロピレングリコール 15%、
イソステアリン酸PEG−5グリセリル 3%、
PPG−38ブテス−37 4%、
水 3%、
エタノール 計100%とする。
実施例7のエアゾールスプレー整髪剤について、実施例1のエアゾールスプレー整髪剤などと同じ方法で噴射したときの煙たさを評価したところ、実施例1のエアゾールスプレー整髪剤などと同様に、噴射したときの煙たさが良好に抑制されていた。また、実施例7のエアゾールスプレー整髪剤は、析出物が認められず、より良好な外観を有していた。更に、実施例7のエアゾールスプレー整髪剤を毛髪に噴射した後の状態を確認したところ、適度な束感と濡れたような艶とを付与することができた。

Claims (3)

  1. 整髪剤原液と噴射剤とが配合されており、上記整髪剤原液が霧状に噴射されるエアゾールスプレー整髪剤であって、
    上記整髪剤原液は、少なくとも、
    (a)2質量%濃度の水溶液での粘度が150mPa・s以上のヒドロキシプロピルセルロース、
    (b)炭素数が2〜8で2〜4価のアルコール、および
    (c)エタノールが配合されていることを特徴とするエアゾールスプレー整髪剤。
  2. 整髪剤原液における(b)炭素数が2〜8で2〜4価のアルコールの配合量が、3〜40質量%である請求項1に記載のエアゾールスプレー整髪剤。
  3. (a)成分であるヒドロキシプロピルセルロースの、2質量%濃度の水溶液での粘度が10000mPa・s以下である請求項1または2に記載のエアゾールスプレー整髪剤。
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