JP2016008152A - 脆性基板の分断方法および表示パネルの製造方法 - Google Patents

脆性基板の分断方法および表示パネルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】意図しない分断を避けつつ、第1の脆性基板上における第2の脆性基板に覆われた部分にも、それに沿った分断が行なわれることになるラインを設ける。【解決手段】刃先を第1の脆性基板11の第1の主面SF1上で摺動させることによってトレンチラインTLが形成される。トレンチラインTLはクラックレス状態が得られるように形成される。第1および第2の脆性基板11,12が、第1の脆性基板11に形成されたトレンチラインTLが第2の脆性基板12に少なくとも部分的に覆われるように、互いに貼り合わされる。次にトレンチラインTLに沿って厚さ方向における第1の脆性基板11のクラックを伸展させることによって、クラックラインCLが形成される。クラックラインCLによってトレンチラインTLの直下において第1の脆性基板11はトレンチラインTLと交差する方向において連続的なつながりが断たれている。【選択図】図3

Description

本発明は脆性基板の分断方法および表示パネルの製造方法に関するものである。
液晶ディスプレイ(LCD)パネルなどのフラットディスプレイパネルまたは太陽電池パネルなどの電気機器の製造において、ガラス基板などの脆性基板を分断することがしばしば必要となる。まず基板上にスクライブラインが形成され、次にこのスクライブラインに沿って基板が分断される。スクライブラインは、カッタを用いて基板を機械的に加工することによって形成され得る。カッタが基板上を摺動または転動することで、基板上に塑性変形によるトレンチが形成されると同時に、このトレンチの直下には垂直クラックが形成される。その後、ブレーク工程と称される応力付与がなされる。ブレーク工程によりクラックを厚さ方向に完全に進行させることで、基板が分断される。
国際公開第2003/006391号は、フラットディスプレイパネルの分断方法を開示している。その一例によれば、脆性基板の一の面にスクライブラインが形成される。この面上に他の脆性基板が貼り合わされる。次に、上記他の脆性基板にスクライブラインが形成される。次に、両脆性基板を撓ませることによりこれらが同時に分断される。
国際公開第2003/006391号
互いに貼り合わされた2つの脆性基板において、一方の脆性基板の貼り合わせ面上に、それに沿った分断が行なわれることになるラインが配置された構造が望まれる場合があり得る。たとえば、分断位置を貼り合わせ面上において精密に位置決めしたい場合がそうである。仮に、貼り合わせ面と反対の面上にスクライブラインが形成されこのスクライブラインを用いて分断がなされるとすると、スクライブラインからクラックが厚さ方向に伸展する際の方向ばらつきに起因して、貼り合わせ面上における分断位置もばらついてしまう。
上記のような構造は、前述した従来技術によっても得ることができる。しかしながらこの従来技術では、クラックを伴うスクライブラインが形成された後に貼り合わせ作業が行なわれることから、クラックが厚さ方向に意図せず伸展することによって、意図していた時点より前に脆性基板が分断してしまうことがあった。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、第1の脆性基板および第2の脆性基板の貼り合わせに関連した作業中に第1の脆性基板が意図せず分断してしまうことを避けつつ、第1の脆性基板上における第2の脆性基板に覆われた部分にも、それに沿った分断が行なわれることになるラインを設けることができる、脆性基板の分断方法を提供することである。
本発明の脆性基板の分断方法は次の工程を有する。
第1の主面と第1の主面と反対の第2の主面とを有し、第1の主面に垂直な厚さ方向を有する第1の脆性基板が準備される。第3の主面と第3の主面と反対の第4の主面とを有する第2の脆性基板が準備される。
第1の脆性基板の第1の主面に刃先が押し付けられる。押し付けられた刃先を第1の脆性基板の第1の主面上で摺動させることによって第1の脆性基板の第1の主面上に塑性変形を発生させることで、溝形状を有する第1のトレンチラインが形成される。第1のトレンチラインは、第1のトレンチラインの直下において第1の脆性基板が第1のトレンチラインと交差する方向において連続的につながっている状態であるクラックレス状態が得られるように形成される。
第1のトレンチラインが形成された後、第1の脆性基板の第1の主面と第2の脆性基板の第3の主面とが対向するように第1の脆性基板および第2の脆性基板が互いに貼り合わされる。第1の脆性基板および第2の脆性基板は、第1の脆性基板に形成された第1のトレンチラインが第2の脆性基板に少なくとも部分的に覆われるように、互いに貼り合わされる。
第1の脆性基板および第2の脆性基板が互いに貼り合わされた後に、第1のトレンチラインに沿って厚さ方向における第1の脆性基板のクラックを伸展させることによって、第1のクラックラインが形成される。第1のクラックラインによって第1のトレンチラインの直下において第1の脆性基板は第1のトレンチラインと交差する方向において連続的なつながりが断たれている。
第1のクラックラインに沿って第1の脆性基板が分断される。
本発明によれば、第1の脆性基板が分断される位置を規定するラインとして、その直下にクラックを有しない第1のトレンチラインが形成される。分断の直接のきっかけとして用いられることになるクラックラインは、第1のトレンチラインの形成後に形成される。これにより、第1のトレンチラインの形成後かつクラックラインの形成前の第1の脆性基板は、分断される位置が第1のトレンチラインによって規定されつつも、クラックラインが未だ形成されていないので容易に分断は生じない安定状態にある。この安定状態において、第1のトレンチライン、すなわち、脆性基板が分断される位置を規定するライン上に第2の脆性基板が配置される。その後、分断の直接のきっかけとして用いられることになるクラックラインが、第1のトレンチラインに沿ってクラックを自己整合的に伸展させることで形成される。これにより、第2の脆性基板に覆われた位置にもクラックラインを形成することができる。以上のように、第1の脆性基板および第2の脆性基板の貼り合わせに関連した作業中に第1の脆性基板が意図せず分断してしまうことを避けつつ、第1の脆性基板上における第2の脆性基板に覆われた部分にも、それに沿った分断が行なわれることになるラインを設けることができる。
本発明の実施の形態1における表示パネルの構成を概略的に示す斜視図(A)、および図1(A)の線IB−IBに沿う概略断面図(B)である。 図1の表示パネルの製造方法における脆性基板の分断方法を概略的に示すフロー図である。 本発明の実施の形態1における脆性基板の分断方法の第1工程を概略的に示す、線IIIA−IIIA(図4)に沿う端面図(A)、第2工程を概略的に示す、線IIIB−IIIB(図5)に沿う端面図(B)、第3工程を概略的に示す、線IIIC−IIIC(図6)に沿う端面図(C)、第4工程を概略的に示す、線IIID−IIID(図7)に沿う端面図(D)、および第5工程を概略的に示す、線IIIE−IIIE(図8)に沿う端面図(E)である。 本発明の実施の形態1における脆性基板の分断方法の第1工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1における脆性基板の分断方法の第2工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1における脆性基板の分断方法の第3工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1における脆性基板の分断方法の第4工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1における脆性基板の分断方法の第5工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1における脆性基板の分断方法において形成されるトレンチラインの構成を概略的に示す端面図(A)、およびクラックラインの構成を概略的に示す端面図(B)である。 第1の比較例における脆性基板の分断方法の第1〜第4工程のそれぞれを示す端面図(A)〜(D)である。 第2の比較例における脆性基板の分断方法の第1および第2工程のそれぞれを示す端面図(A)および(B)である。 図11(B)の破線部XICを示す部分端面図(A)、および第2の比較例における脆性基板の分断方法の第3工程を示す部分端面図(B)である。 本発明の実施の形態2における脆性基板の分断方法の第1工程を概略的に示す、線XIIIA−XIIIA(図14)に沿う端面図(A)、第2工程を概略的に示す、線XIIIB−XIIIB(図15)に沿う端面図(B)、第3工程を概略的に示す、線XIIIC−XIIIC(図16)に沿う端面図(C)、第4工程を概略的に示す、線XIIID−XIIID(図17)に沿う端面図(D)、および第5工程を概略的に示す、線XIIIE−XIIIE(図18)に沿う端面図(E)である。 本発明の実施の形態2における脆性基板の分断方法の第1工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態2における脆性基板の分断方法の第2工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態2における脆性基板の分断方法の第3工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態2における脆性基板の分断方法の第4工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態2における脆性基板の分断方法の第5工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態3における脆性基板の分断方法の第1工程を概略的に示す、線XIXA−XIXA(図20)に沿う端面図(A)、第2工程を概略的に示す、線XIXB−XIXB(図21)に沿う端面図(B)、第3工程を概略的に示す、線XIXC−XIXC(図22)に沿う端面図(C)、第4工程を概略的に示す、線XIXD−XIXD(図23)に沿う端面図(D)、および第5工程を概略的に示す、線XIXE−XIXE(図24)に沿う端面図(E)である。 本発明の実施の形態3における脆性基板の分断方法の第1工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態3における脆性基板の分断方法の第2工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態3における脆性基板の分断方法の第3工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態3における脆性基板の分断方法の第4工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態3における脆性基板の分断方法の第5工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態4における表示パネルの製造方法における脆性基板の分断方法を概略的に示すフロー図である。 本発明の実施の形態4における脆性基板の分断方法の第1工程を概略的に示す、線XXVIA−XXVIA(図27)に沿う端面図(A)、第2工程を概略的に示す、線XXVIB−XXVIB(図28)に沿う端面図(B)、第3工程を概略的に示す、線XXVIC−XXVIC(図29)に沿う端面図(C)、第4工程を概略的に示す、線XXVID−XXVID(図30)に沿う端面図(D)、および第5工程を概略的に示す、線XXVIE−XXVIE(図31)に沿う端面図(E)である。 本発明の実施の形態4における脆性基板の分断方法の第1工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態4における脆性基板の分断方法の第2工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態4における脆性基板の分断方法の第3工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態4における脆性基板の分断方法の第4工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態4における脆性基板の分断方法の第5工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態4の変形例における脆性基板の分断方法を概略的に示すフロー図である。 本発明の実施の形態4の変形例における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す、線XXXIII−XXXIII(図34)に沿う端面図である。 本発明の実施の形態4における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態5における表示パネルの製造方法における脆性基板の分断方法を概略的に示すフロー図である。 本発明の実施の形態5における脆性基板の分断方法の第1工程を概略的に示す、線XXXVIA−XXXVIA(図37)に沿う端面図(A)、第2工程を概略的に示す、線XXXVIB−XXXVIB(図38)に沿う端面図(B)、第3工程を概略的に示す、線XXXVIC−XXXVIC(図39)に沿う端面図(C)、第4工程を概略的に示す、線XXXVID−XXXVID(図40)に沿う端面図(D)、および第5工程を概略的に示す、線XXXVIE−XXXVIE(図41)に沿う端面図(E)である。 本発明の実施の形態5における脆性基板の分断方法の第1工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態5における脆性基板の分断方法の第2工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態5における脆性基板の分断方法の第3工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態5における脆性基板の分断方法の第4工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態5における脆性基板の分断方法の第5工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態5の変形例における脆性基板の分断方法を概略的に示すフロー図である。 本発明の実施の形態5の変形例における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す、線XLIII−XLIII(図44)に沿う端面図である。 本発明の実施の形態5における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態6における表示パネルの製造方法における脆性基板の分断方法を概略的に示すフロー図である。 本発明の実施の形態7における表示パネルの構成を概略的に示す斜視図(A)、および図46(A)の線XLVIB−XLVIBに沿う概略断面図(B)である。 図46の表示パネルの製造方法における脆性基板の分断方法を概略的に示すフロー図である。 本発明の実施の形態7における脆性基板の分断方法の第1工程を概略的に示す、線XLVIIIA−XLVIIIA(図49)に沿う端面図(A)、第2工程を概略的に示す、線XLVIIIB−XLVIIIB(図50)に沿う端面図(B)、第3工程を概略的に示す、線XLVIIIC−XLVIIIC(図51)に沿う端面図(C)、および第4工程を概略的に示す、線XLVIIID−XLVIIID(図52)に沿う端面図(D)である。 本発明の実施の形態7における脆性基板の分断方法の第1工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態7における脆性基板の分断方法の第2工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態7における脆性基板の分断方法の第3工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態7における脆性基板の分断方法の第4工程を概略的に示す平面図である。 比較例における脆性基板の分断方法の第1〜第4工程のそれぞれを示す端面図(A)〜(D)である。 本発明の実施の形態7の変形例における脆性基板の分断方法の第1〜第4工程のそれぞれを概略的に示す端面図(A)〜(D)である。 本発明の実施の形態8における表示パネルの製造方法における脆性基板の分断方法を概略的に示すフロー図である。 本発明の実施の形態8における脆性基板の分断方法の第1〜第4工程のそれぞれを概略的に示す端面図(A)〜(D)である。 本発明の実施の形態8の変形例における表示パネルの製造方法における脆性基板の分断方法を概略的に示すフロー図である。 本発明の実施の形態8の変形例における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す端面図である。 本発明の実施の形態9における表示パネルの製造方法における脆性基板の分断方法を概略的に示すフロー図である。 本発明の実施の形態10における脆性基板の分断方法に用いられる器具の構成を概略的に示す側面図(A)、および、上記器具が有する刃先の構成を図60(A)の矢印LXBの視点で概略的に示す平面図(B)である。 本発明の実施の形態10における脆性基板の分断方法の第1および第2工程のそれぞれを概略的に示す平面図(A)および(B)である。 本発明の実施の形態10の第1の変形例の脆性基板の分断方法の第1および第2工程のそれぞれを概略的に示す平面図(A)および(B)である。 本発明の実施の形態10の第2の変形例の脆性基板の分断方法を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態10の第3の変形例の脆性基板の分断方法を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態11における脆性基板の分断方法の第1の工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態11における脆性基板の分断方法の第2の工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態11における脆性基板の分断方法の第3の工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態11の第1の変形例の脆性基板の分断方法の第1および第2工程のそれぞれを概略的に示す平面図(A)および(B)である。 本発明の実施の形態11の第2の変形例の脆性基板の分断方法を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態12における脆性基板の分断方法の第1および第2工程のそれぞれを概略的に示す平面図(A)および(B)である。 本発明の実施の形態13における脆性基板の分断方法の第1および第2工程のそれぞれを概略的に示す平面図(A)および(B)である。 本発明の実施の形態13の変形例の脆性基板の分断方法を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態14における脆性基板の分断方法に用いられる器具の構成を概略的に示す側面図(A)、および、上記器具が有する刃先の構成を図33(A)の矢印LXXIIIBの視点で概略的に示す平面図(B)である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
本実施の形態の脆性基板の分断方法について、以下に説明する。
図1(A)および(B)を参照して、本実施の形態のLCDパネル101(表示パネル)は、CF(カラーフィルタ)基板11(脆性基板)と、TFT(薄膜トランジスタ)基板12(脆性基板)と、シール部21(接合部)と、液晶層20とを有する。
CF基板11は、主面として、内面SF1とその反対の外面SF2とを有する。CF基板11は、内面SF1に垂直な厚さ方向DTを有する。CF基板11は、具体的にはガラス基板であり、カラーフィルタ、ブラックマトリックスおよび配向膜(図示せず)を有する。TFT基板12は、主面として、内面SF3とその反対の外面SF4とを有する。TFT基板12は、内面SF3に垂直な厚さ方向DTを有する。TFT基板12は、具体的にはガラス基板であり、配線、アクティブ素子、電極および配向膜(図示せず)を有する。
CF基板11およびTFT基板12は、内面SF1およびSF3が対向するように、シール部21を介して互いに貼り合わされている。液晶層20は、内面SF1およびSF3の間のギャップ内に配置されており、シール部21によって封止されている。TFT基板12の内面SF3は、液晶層20またはシール部21によって覆われた部分を有する。また内面SF3は、露出された端子領域SF3eを有してもよい。端子領域SF3eは、TFT基板12を外部配線と接続するために用い得る。
次にLCDパネル101の製造方法について、以下に説明する。
図3(A)および図4を参照して、CF基板11が準備される(図2:ステップS11)。この時点ではCF基板11は、複数の最終製品を得るために切り出される複数の領域を含む基板(マザー基板)である。次にCF基板11の内面SF1に刃先が押し付けられる(図2:ステップS12)。押し付けられた刃先がCF基板11の内面SF1上で摺動させられることによってCF基板11の内面SF1上に塑性変形を発生させることで、溝形状を有するトレンチラインTLが形成される(図2:ステップS13)。図9(A)を参照して、CF基板11のトレンチラインTLはクラックレス状態が得られるように形成される。クラックレス状態とは、トレンチラインTLの直下において、トレンチラインTLの延在方向(図9(A)が示す断面に垂直な方向)と交差する方向DCにおいて基板(図中ではCF基板11)が連続的につながっている状態のことである。クラックレス状態においては、塑性変形によるトレンチラインTLは形成されているものの、それに沿ったクラックは形成されていない。よって従来のブレーク工程のようにガラス基板4に単純に曲げモーメントが生じるような外力を加えても、トレンチラインTLに沿った分断は容易には生じない。このためクラックレス状態においてはトレンチラインTLに沿った分断工程は行われない。
図3(B)および図5を参照して、TFT基板12が準備される(図2:ステップS21)。この時点ではTFT基板12は、複数の最終製品を得るために切り出される複数の領域を含む基板(マザー基板)である。次にTFT基板12の内面SF3に刃先が押し付けられる(図2:ステップS22)。押し付けられた刃先がTFT基板12の内面SF3上で摺動させられることによってTFT基板12の内面SF3上に塑性変形を発生させることで、溝形状を有するトレンチラインTLが形成される(図2:ステップS23)。
図3(C)および図6を参照して、次に、CF基板11の内面SF1とTFT基板12の内面SF3とが対向するようにCF基板11およびTFT基板12が互いに貼り合わされる(図2:ステップS40)。これにより、CF基板11およびTFT基板12の積層体が得られる。これにより、CF基板11に形成されたトレンチラインTLはTFT基板12に覆われ、TFT基板12に形成されたトレンチラインTLはCF基板11に覆われる。本実施の形態においては、CF基板11に形成されたトレンチラインTLがTFT基板12に部分的に覆われる。言い換えれば、CF基板11の内面SF1上に形成されたトレンチラインTLが部分的に露出される。またTFT基板12に形成されたトレンチラインTLがCF基板11に部分的に覆われる。言い換えれば、TFT基板12の内面SF3上に形成されたトレンチラインTLが部分的に露出される。
図3(D)および図7を参照して、次に、CF基板11およびTFT基板12のトレンチラインTLに沿ってクラックラインCLが形成される(図2:ステップS60)。クラックラインCLの形成は、トレンチラインTLに沿って厚さ方向における基板のクラックを伸展させることによって行なわれる。
図9(B)を参照して、クラックラインCLによってトレンチラインTLの直下においてCF基板11はトレンチラインTLの延在方向(図9(B)が示す断面に垂直な方向)と交差する方向DCにおいて連続的なつながりが断たれている。ここで「連続的なつながり」とは、言い換えれば、クラックによって遮られていないつながりのことである。なお、上述したように連続的なつながりが断たれている状態において、クラックラインCLのクラックを介して基板の部分同士が接触していてもよい。TFT基板12についても同様である。
CF基板11のクラックラインCLの形成は、露出されたトレンチラインTLの端部においてCF基板11にトレンチラインTL付近の内部応力の歪みを解放するような応力を印加することによって開始される。応力の印加は、たとえば、形成されたトレンチラインTL上に再度刃先を押し付けることによる外部応力の印加、または、レーザ光の照射などによる加熱によって行ない得る。これによりCF基板11のトレンチラインTLのうち露出された部分から、TFT基板12によって覆われた部分へと、トレンチラインTLに沿ってクラックが伸展させられる。TFT基板12についても同様である。
さらに図3(E)および図8を参照して、ステップS90(図2)として、CF基板11のクラックラインCLに沿ってCF基板11が分断され、またTFT基板12のクラックラインCLに沿ってTFT基板12が分断される。すなわち、いわゆるブレーク工程が行なわれる。ブレーク工程は、たとえば、基板への外力の印加によって基板を反らすことによって行ない得る。
次にCF基板11およびTFT基板12の間のギャップ内に液晶が注入されることによって、液晶層20(図1(B))が形成される。以上により、一の積層体(図6)から複数のLCDパネル101が得られる。
次に第1の比較例について、以下に説明する。
図10(A)および(B)を参照して、スクライブラインSLが形成されたCF基板11とスクライブラインSLが形成されたTFT基板12とが個別に準備される。スクライブラインSLは、公知の典型的なスクライブ技術によって形成され得るものであり、スクライブ時に形成された垂直クラックのラインを有する。図10(C)を参照してCF基板11およびTFT基板12が互いに貼り合わされる。図10(D)を参照して、スクライブラインSLに沿ってCF基板11およびTFT基板12が分断される。この第1の比較例においては、垂直クラックを伴うスクライブラインSLが形成された後にCF基板11およびTFT基板12が貼り合わされることから、スクライブラインSLのクラックが厚さ方向に意図せず伸展することによって、意図していた時点より前にCF基板11およびTFT基板12の少なくともいずれかが分断してしまいやすい。この結果、LCDパネル101(図1(B))の製造工程の継続が困難となり得る。
これに対して本実施の形態によれば、CF基板11が分断される位置を規定するラインとして、その直下にクラックを有しないトレンチラインTL(図9(A))が形成される。分断の直接のきっかけとして用いられることになるクラックラインCL(図9(B))は、トレンチラインTLの形成後に形成される。これにより、トレンチラインTLの形成後かつクラックラインCLの形成前のCF基板11は、分断される位置がトレンチラインTLによって規定されつつも、クラックラインCLが未だ形成されていないので容易に分断は生じない安定状態(クラックレス状態)にある。この安定状態において、CF基板11のトレンチラインTL、すなわち、CF基板11が分断される位置を規定するライン上にTFT基板12が配置される。その後、分断の直接のきっかけとして用いられることになるクラックラインCLが、トレンチラインTLに沿ってクラックを自己整合的に伸展させることで形成される。これによりクラックラインCLを、TFT基板12に覆われた位置にも形成することができる。以上のように、CF基板11およびTFT基板12の貼り合わせに関連した作業中にCF基板11が意図せず分断してしまうことを避けつつ、CF基板11上におけるTFT基板12に覆われた部分にも、それに沿った分断が行なわれることになるラインを設けることができる。
また同様に、貼り合わせに関連した作業中にTFT基板12が意図せず分断してしまうことを避けつつ、TFT基板12上におけるCF基板11に覆われた部分にも、それに沿った分断が行なわれることになるラインを設けることができる。
次に第2の比較例について、以下に説明する。
図11(A)および(B)を参照して、CF基板11およびTFT基板12が互いに貼り合わされる。次にCF基板11およびTFT基板12のそれぞれの外面SF2およびSF4にスクライブラインSLが形成される。次にスクライブラインSLに沿ってCF基板11およびTFT基板12が分断される。
図12(A)を参照して、この比較例においては上述したようにスクライブラインSLが外面SF2およびSF4上に形成される。図12(B)を参照して、そのようなスクライブラインSLを用いた分断の結果、内面SF1上における分断位置に誤差E1が生じることがあり、また内面SF3上における分断位置に誤差E2が生じることがある。これは、クラックが伸展する方向(図12(A)における矢印参照)にばらつきが存在するためである。
これに対して本実施の形態によれば、CF基板11が分断される位置を規定するトレンチラインTLが内面SF1上に形成されるので(図3(C)参照)、外面SF2に形成されたラインを用いて分断が行なわれる場合に比して、内面SF1上における分断位置の精度が高められる。
またTFT基板12が分断される位置を規定するトレンチラインTLが内面SF3上に形成されるので(図3(C)参照)、TFT基板12の外面SF4に形成されたラインを用いて分断が行なわれる場合に比して、内面SF3上における分断位置の精度が高められる。この結果、内面SF1およびSF3の各々、すなわちCF基板11およびTFT基板12の貼り合わせ面、におけるCF基板11およびTFT基板12の相対的な分断位置の精度もまた高められる。
なお本実施の形態におけるクラックラインCLの形成工程は、従来のいわゆるブレーク工程と本質的に異なっている。ブレーク工程は、既に形成されているクラックを厚さ方向にさらに伸展させるものである。一方、本実施の形態におけるクラックラインCLの形成工程は、トレンチラインTLの形成によって得られたクラックレス状態から、クラックを有する状態への変化をもたらすものである。この変化は、クラックレス状態が有する内部応力の開放によって生じると考えられる。トレンチラインTLの形成時の塑性変形、およびトレンチラインTLの形成によって生成される内部応力の大きさや方向性などの状態は、回転刃の転動が用いられる場合と、本実施の形態のように刃先の摺動が用いられる場合とでは異なると考えられ、刃先の摺動が用いられる場合には、より広いスクライブ条件においてクラックが発生しやすくなる。また内部応力の開放には何らかのきっかけが必要であり、上述したような外部からの応力印加によるトレンチラインTL上のクラックの発生がそのようなきっかけとして作用すると考えられる。トレンチラインTLおよびクラックラインCLの好適な形成方法の詳細は後述される。
(実施の形態2)
図13(A)〜(E)のそれぞれは、本実施の形態におけるCF基板11およびTFT基板12の分断方法の第1〜第5工程を概略的に示す断面図である。なお図13(A)〜(E)のそれぞれの断面は、線XIIIA−XIIIA(図14)、線XIIIB−XIIIB(図15)、線XIIIC−XIIIC(図16)、線XIIID−XIIID(図17)および線XIIIE−XIIIE(図18)に沿っている。
本実施の形態においては、TFT基板12のトレンチラインTLが外面SF4上に形成される。これによりTFT基板12のクラックラインCLも外面SF4上に形成される。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によっても、実施の形態1と同様、CF基板11およびTFT基板12の貼り合わせに関連した作業中にCF基板11が意図せず分断してしまうことを避けつつ、CF基板11上におけるTFT基板12に覆われた部分にも、それに沿った分断が行なわれることになるラインを設けることができる。またCF基板11の内面SF1上における分断位置の精度が高められる。
また本実施の形態によれば、TFTなどが配置されることによって複雑な構成を有することが多い内面SF3の代わりに外面SF4にトレンチラインTLを配置することができる。これによりTFT基板12のトレンチラインTLを安定的に形成することができる。
(実施の形態3)
図19(A)〜(E)のそれぞれは、本実施の形態におけるCF基板11およびTFT基板12の分断方法の第1〜第5工程を概略的に示す断面図である。なお図19(A)〜(E)のそれぞれの断面は、線XIXA−XIXA(図20)、線XIXB−XIXB(図21)、線XIXC−XIXC(図22)に沿う断面図(C)、線XIXD−XIXD(図23)および線XIXE−XIXE(図24)に沿っている。
本実施の形態においては、CF基板11のトレンチラインTLが外面SF2上に形成される。これによりCF基板11のクラックラインCLも外面SF2上に形成される。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によっても、実施の形態1と同様、CF基板11およびTFT基板12の貼り合わせに関連した作業中にTFT基板12が意図せず分断してしまうことを避けつつ、TFT基板12上におけるCF基板11に覆われた部分にも、それに沿った分断が行なわれることになるラインを設けることができる。またTFT基板12の内面SF3上における分断位置の精度が高められる。
また本実施の形態によれば、カラーフィルタおよびブラックマトリックスなどが配置されることによって複雑な構成を有することが多い内面SF1の代わりに外面SF2にトレンチラインTLを配置することができる。これによりCF基板11のトレンチラインTLを安定的に形成することができる。
(実施の形態4)
図25は、本実施の形態におけるLCDパネル101(図1(A)および(B))の製造方法におけるCF基板11およびTFT基板12の分断方法を概略的に示すフロー図である。なお図26(A)〜(E)のそれぞれの断面は、線XXVIA−XXVIA(図27)、線XXVIB−XXVIB(図28)、線XXVIC−XXVIC(図29)、線XXVID−XXVID(図30)および線XXVIE−XXVIE(図31)に沿っている。
図26(A)および図27を参照して、実施の形態1と同様のステップS11〜S13(図25)により、トレンチラインTLが形成されたCF基板11が準備される。
図26(B)および図28を参照して、TFT基板12が準備される(図25:ステップS21)。CF基板11の内面SF1とTFT基板12の内面SF3とが対向するようにCF基板11およびTFT基板12が互いに貼り合わされる(図25:ステップS40)。これにより、CF基板11およびTFT基板12の積層体が得られる。CF基板11に形成されたトレンチラインTLはTFT基板12に覆われる。本実施の形態においては、CF基板11に形成されたトレンチラインTLがTFT基板12に部分的に覆われる。言い換えれば、CF基板11の内面SF1上に形成されたトレンチラインTLが部分的に露出される。
図26(C)および図29を参照して、次に、CF基板11のトレンチラインTLに沿ってクラックラインCLが形成される(図25:ステップS61)。
図26(D)および図30を参照して、次に、TFT基板12の外面SF4上にスクライブラインSLが形成される(図25:ステップS72)。スクライブラインSLは、前述したように、公知の典型的なスクライブ技術によって形成され得るものであり、スクライブ時に形成された垂直クラックのラインを有する。
さらに図26(E)および図31を参照して、ステップS90(図25)として、CF基板11のクラックラインCLに沿ってCF基板11が分断され、またTFT基板12のスクライブラインSLに沿ってTFT基板12が分断される。すなわち、いわゆるブレーク工程が行なわれる。ブレーク工程は、たとえば、基板への外力の印加によって基板を反らすことによって行ない得る。
次にCF基板11およびTFT基板12の間のギャップ内に液晶が注入されることによって、液晶層20(図1(B))が形成される。以上により、一の積層体(図28)から複数のLCDパネル101が得られる。
本実施の形態によっても、実施の形態1と同様、CF基板11およびTFT基板12の貼り合わせに関連した作業中にCF基板11が意図せず分断してしまうことを避けつつ、CF基板11上におけるTFT基板12に覆われた部分にも、それに沿った分断が行なわれることになるラインを設けることができる。またCF基板11の内面SF1上における分断位置の精度が高められる。
また本実施の形態によれば、スクライブラインSLが形成された時点で既に、CF基板11およびTFT基板12が互いに貼り合わされており、さらにCF基板11にクラックラインCLが形成されている。よってスクライブラインSLの垂直クラックが何らかの要因で伸展することによってスクライブラインSLに沿った分断が意図せず生じたとしても、通常、特に差し支えがない。
またTFT基板12のスクライブラインSLは、TFTなどが配置されることによって複雑な構成を有することが多い内面SF3ではなく外面SF4に形成される。これによりスクライブラインSLを安定的に形成することができる。
図32を参照して、本実施の形態の変形例においては、前述したステップS61およびS72(図25)の順番が入れ替えられる。図33および図34は、ステップS72にてスクライブラインSLが形成された時点での構成を概略的に示す。
(実施の形態5)
図35は、本実施の形態におけるLCDパネル101(図1(A)および(B))の製造方法におけるCF基板11およびTFT基板12の分断方法を概略的に示すフロー図である。なお図36(A)〜(E)のそれぞれの断面は、線XXXVIA−XXXVIA(図37)、線XXXVIB−XXXVIB(図38)、線XXXVIC−XXXVIC(図39)、線XXXVID−XXXVID(図40)および線XXXVIE−XXXVIE(図41)に沿っている。
図36(A)および図37を参照して、実施の形態1と同様のステップS21〜S23(図35)により、トレンチラインTLが形成されたTFT基板12が準備される。
図36(B)および図38を参照して、TFT基板12が準備される(図35:ステップS21)。CF基板11の内面SF1とTFT基板12の内面SF3とが対向するようにCF基板11およびTFT基板12が互いに貼り合わされる(図35:ステップS40)。これにより、CF基板11およびTFT基板12の積層体が得られる。TFT基板12に形成されたトレンチラインTLはCF基板11に覆われる。本実施の形態においては、TFT基板12に形成されたトレンチラインTLがCF基板11に部分的に覆われる。言い換えれば、TFT基板12の内面SF3上に形成されたトレンチラインTLが部分的に露出される。
図36(C)および図39を参照して、次に、TFT基板12のトレンチラインTLに沿ってクラックラインCLが形成される(図35:ステップS61)。
図36(D)および図40を参照して、次に、CF基板11の外面SF2上にスクライブラインSLが形成される(図35:ステップS72)。スクライブラインSLは、前述したように、公知の典型的なスクライブ技術によって形成され得るものであり、スクライブ時に形成された垂直クラックのラインを有する。
さらに図36(E)および図41を参照して、ステップS90(図35)として、TFT基板12のクラックラインCLに沿ってTFT基板12が分断され、またCF基板11のスクライブラインSLに沿ってCF基板11が分断される。すなわち、いわゆるブレーク工程が行なわれる。ブレーク工程は、たとえば、基板への外力の印加によって基板を反らすことによって行ない得る。
次にCF基板11およびTFT基板12の間のギャップ内に液晶が注入されることによって、液晶層20(図1(B))が形成される。以上により、一の積層体(図38)から複数のLCDパネル101が得られる。
本実施の形態によっても、実施の形態1と同様、CF基板11およびTFT基板12の貼り合わせに関連した作業中にTFT基板12が意図せず分断してしまうことを避けつつ、TFT基板12上におけるCF基板11に覆われた部分にも、それに沿った分断が行なわれることになるラインを設けることができる。またTFT基板12の内面SF3上における分断位置の精度が高められる。
また本実施の形態によれば、スクライブラインSLが形成された時点で既に、CF基板11およびTFT基板12が互いに貼り合わされており、さらにTFT基板12にクラックラインCLが形成されている。よってスクライブラインSLの垂直クラックが何らかの要因で伸展することによってスクライブラインSLに沿った分断が意図せず生じたとしても、通常、特に差し支えがない。
またCF基板11のスクライブラインSLは、カラーフィルタおよびブラックマトリックスなどが配置されることによって複雑な構成を有することが多い内面SF1ではなく外面SF2に形成される。これによりスクライブラインSLを安定的に形成することができる。
図42を参照して、本実施の形態の変形例においては、前述したステップS62およびS71(図35)の順番が入れ替えられる。図43および図44は、ステップS71にてスクライブラインSLが形成された時点での構成を概略的に示す。
(実施の形態6)
図45は、本実施の形態におけるLCDパネル101(図1(A)および(B))の製造方法におけるCF基板11およびTFT基板12の分断方法を概略的に示すフロー図である。実施の形態2〜5と異なり本実施の形態においては、CF基板11およびTFT基板12のいずれかについて、分断される位置の規定が、トレンチラインTLの形成(ステップS13またはS23)と、スクライブラインSLの形成(ステップS70)とに分けて行なわれる。この分け方は任意であり、たとえば、平面レイアウトのXY直交座標において、X軸に沿ったトレンチラインTLと、Y軸に沿ったスクライブラインSLとが形成される。なおステップS60およびS70の順序は入れ替えられてもよい。
なお上記以外の構成については、上述した実施の形態2〜5の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
(実施の形態7)
図46(A)および(B)を参照して、本実施の形態のLCDパネル102(表示パネル)は、LCDパネル101(図1(A)および(B))の構成に加えてさらにガラス基板13および接合部22を有する。ガラス基板13は、主面として、内面SF5とその反対の外面SF6とを有する。ガラス基板13は、その内面SF5とCF基板11の外面SF2とが対向するように、接合部22を介してCF基板11の外面SF2上に配置されている。これによりTFT基板12とCF基板11とガラス基板13とを有する積層体が構成されている。
次にLCDパネル102の製造方法について、以下に説明する。
実施の形態1と同様に、CF基板11(図3(A))およびTFT基板12(図3(B))が準備される。
図48(A)および図49を参照して、ガラス基板13が準備される(図47:ステップS31)。この時点ではガラス基板13は、複数の最終製品を得るために切り出される複数の領域を含む基板(マザー基板)である。次に、ガラス基板13の内面SF5に刃先が押し付けられる(図47:ステップS32)。押し付けられた刃先がガラス基板13の内面SF5上で摺動させられることによってガラス基板13の内面SF5上に塑性変形を発生させることで、溝形状を有するトレンチラインTLが形成される(図47:ステップS33)。
図48(B)および図50を参照して、次に、CF基板11、TFT基板12およびガラス基板12が貼り合わされる(図47:ステップS43)。この際、CF基板11とTFT基板12とは、図3(C)(実施の形態1)と同様の積層体を構成する。またガラス基板13は内面SF5がCF基板11の外面SF2と対向するようにCF基板11へ取り付けられる。これにより、CF基板11、TFT基板12およびガラス基板13の積層体が得られる。
上述した積層によって、ガラス基板13に形成されたトレンチラインTLはCF基板11に覆われる。本実施の形態においては、ガラス基板13に形成されたトレンチラインTLがCF基板11に部分的に覆われる。言い換えれば、ガラス基板13の内面SF5上に形成されたトレンチラインTLが部分的に露出される。
また上述した積層によって、TFT基板12およびガラス基板13は、CF基板11に形成されたトレンチラインTLを厚さ方向において挟む。本実施の形態においては、TFT基板12およびガラス基板13は、CF基板11に形成されたトレンチラインTLを部分的に挟む。
図48(C)および図51を参照して、次に、CF基板11、TFT基板12およびガラス基板13のトレンチラインTLに沿ってクラックラインCLが形成される(図47:ステップS63)。クラックラインCLの形成は、トレンチラインTLに沿って厚さ方向における基板のクラックを伸展させることによって行なわれる。ガラス基板13のクラックラインCLの形成は、露出されたトレンチラインTLの端部においてガラス基板13に応力を印加することによって開始される。応力の印加は、たとえば、形成されたトレンチラインTL上に再度刃先を押し付けることによる外部応力の印加、または、レーザ光の照射などによる加熱によって行ない得る。これによりガラス基板13のトレンチラインTLのうち露出された部分から、CF基板11によって覆われた部分へと、トレンチラインTLに沿ってクラックが伸展させられる。CF基板11およびTFT基板12についても同様である。
さらに図48(D)および図52を参照して、ステップS93(図47)として、CF基板11のクラックラインCLに沿ってCF基板11が分断され、TFT基板12のクラックラインCLに沿ってTFT基板12が分断され、またガラス基板13のクラックラインCLに沿ってガラス基板13が分断される。すなわち、いわゆるブレーク工程が行なわれる。ブレーク工程は、たとえば、基板への外力の印加によって基板を反らすことによって行ない得る。
次にCF基板11およびTFT基板12の間のギャップ内に液晶が注入されることによって、液晶層20(図46(B))が形成される。以上により、一の積層体(図50)から複数のLCDパネル102が得られる。
なお、実施の形態7の変形例として、CF基板11へのクラックラインCLの形成は、TFT基板12またはガラス基板13にブレーク工程が行われた後に行われてもよい。この変形例によれば、CF基板11に形成されたトレンチラインTLはTFT基板12およびガラス基板13がブレークされた後に部分的に露出されればよく、基板の積層時にはCF基板11に形成されたトレンチラインTLが完全に覆われていてもよい。また、CF基板11、TFT基板12およびガラス基板13の分断の順序を変えることにより、工程を分散してラインタクトを速くすることができる。
次に比較例について、以下に説明する。図53(A)を参照して、スクライブラインSLが形成されたCF基板11が準備される。スクライブラインSLは、公知の典型的なスクライブ技術によって形成され得るものであり、スクライブ時に形成された垂直クラックのラインを有する。図53(B)を参照してCF基板11、TFT基板12およびガラス基板13が貼り合わされる。次にTFT基板12およびガラス基板13のそれぞれの外面SF4およびSF6にスクライブラインSLが形成される。さらに図53(D)を参照して、スクライブラインSLに沿って、CF基板11、TFT基板12およびガラス基板13が分断される。この比較例においてはCF基板11、TFT基板12およびガラス基板13が、CF基板に垂直クラックを伴うスクライブラインSLが形成された後に貼り合わされることから、スクライブラインSLのクラックが厚さ方向に意図せず伸展することによって、CF基板11が、意図していた時点より前に分断してしまいやすい。TFT基板12およびガラス基板13に対し垂直クラックを伴うスクライブラインSLが形成された後に貼り合わせが行われる場合も同様に、CF基板11、TFT基板12およびガラス基板13のいずれかがが意図していた時点より前に分断してしまいやすい。この結果、LCDパネル102(図46(B))の製造工程の継続が困難となり得る。
これに対して本実施の形態によれば、CF基板11が分断される位置を規定するラインとして、その直下にクラックを有しないトレンチラインTLが形成される。分断の直接のきっかけとして用いられることになるクラックラインCLは、トレンチラインTLの形成後に形成される。これにより、トレンチラインTLの形成後かつクラックラインCLの形成前のCF基板11は、分断される位置がトレンチラインTLによって規定されつつも、クラックラインCLが未だ形成されていないので容易に分断は生じない安定状態にある。この安定状態において、CF基板11のトレンチラインTL、すなわち、CF基板11が分断される位置を規定するライン上にTFT基板12が配置される。その後、分断の直接のきっかけとして用いられることになるクラックラインCLが、トレンチラインTLに沿ってクラックを自己整合的に伸展させることで形成される。これによりクラックラインCLを、TFT基板12に覆われた位置にも形成することができる。以上のように、CF基板11およびTFT基板12の貼り合わせに関連した作業中にCF基板11が意図せず分断してしまうことを避けつつ、CF基板11上におけるTFT基板12に覆われた部分にも、それに沿った分断が行なわれることになるラインを設けることができる。
CF基板11のうちTFT基板12およびガラス基板13に厚さ方向において挟まれた部分は、内面SF1および外面SF2のいずれもが露出されていないために、TFT基板12およびガラス基板13を配置した後(図48(B))に刃先を当てることができない部分である。本実施の形態によれば、このような部分であっても、事前にトレンチラインTLを形成しておくことによって(図48(A))、TFT基板12およびガラス基板13を配置した後であってもクラックラインCL(図48(C))を形成することができる。
なおガラス基板13のトレンチラインTLは、内面SF5の代わりに外面SF6に形成されてもよい(図54(A)〜(E)参照)。
(実施の形態8)
図55は、本実施の形態におけるLCDパネル102(図46(A)および(B))の製造方法におけるCF基板11、TFT基板12およびガラス基板13の分断方法を概略的に示すフロー図である。
図56(A)を参照して、実施の形態1と同様のステップS11〜S13およびS21〜23(図47)により、トレンチラインTLが形成されたCF基板11およびTFT基板が準備される。そしてCF基板11、TFT基板12およびガラス基板13が貼り合わされる。
図56(B)を参照して、次に、CF基板11およびTFT基板12のトレンチラインTLに沿ってクラックラインCLが形成される(図55:ステップS60)。
図56(C)を参照して、次に、ガラス基板13の外面SF6上にスクライブラインSLが形成される(図55:ステップS73)。スクライブラインSLは、前述したように、公知の典型的なスクライブ技術によって形成され得るものであり、スクライブ時に形成された垂直クラックのラインを有する。
さらに図56(D)を参照して、ステップS90(図25)として、CF基板11およびTFT基板12のクラックラインCLに沿ってCF基板11およびTFT基板12が分断され、またガラス基板13のスクライブラインSLに沿ってガラス基板13が分断される。すなわち、いわゆるブレーク工程が行なわれる。ブレーク工程は、たとえば、基板への外力の印加によって基板を反らすことによって行ない得る。
次にCF基板11およびTFT基板12の間のギャップ内に液晶が注入されることによって、液晶層20(図46(B))が形成される。以上により、一の積層体(図56(A)〜(C))から複数のLCDパネル102が得られる。
本実施の形態によっても、実施の形態7とほぼ同様の効果が得られる。なお本実施の形態によれば、スクライブラインSLが形成された時点で既に、CF基板11、TFT基板12およびガラス基板13が互いに貼り合わされており、さらにCF基板11およびTFT基板12にクラックラインCLが形成されている。よってスクライブラインSLの垂直クラックが何らかの要因で伸展することによってスクライブラインSLに沿った分断が意図せず生じたとしても、通常、特に差し支えがない。
図57を参照して、本実施の形態の変形例においては、前述したステップS60およびS73(図55)の順番が入れ替えられる。図58は、ステップS73にてスクライブラインSLが形成された時点での構成を概略的に示す。
(実施の形態9)
図59は、本実施の形態におけるLCDパネル102(図46(A)および(B))の製造方法におけるCF基板11、TFT基板12およびガラス基板13の分断方法を概略的に示すフロー図である。実施の形態7および8と異なり本実施の形態においては、ガラス基板13について、分断される位置の規定が、トレンチラインTLの形成(ステップS33)と、スクライブラインSLの形成(ステップS73)とに分けて行なわれる。この分け方は任意であり、たとえば、平面レイアウトのXY直交座標において、X軸に沿ったトレンチラインTLと、Y軸に沿ったスクライブラインSLとが形成される。なおステップS63およびS73の順序は入れ替えられてもよい。
なお上記以外の構成については、上述した実施の形態7または8の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
(実施の形態10)
上記各実施の形態におけるトレンチラインTLの形成に用いられる、刃先を有するカッティング器具について、以下に説明する。
図60(A)および(B)は、刃先51がCF基板11に押し付けられている様子を示す。カッティング器具50は刃先51およびシャンク52を有する。刃先51には、天面SD1(第1の面)と、天面SD1を取り囲む複数の面とが設けられている。これら複数の面は側面SD2(第2の面)および側面SD3(第3の面)を含む。天面SD1、側面SD2およびSD3(第1〜第3の面)は、互いに異なる方向を向いており、かつ互いに隣り合っている。刃先51は、天面SD1、側面SD2およびSD3が合流する頂点を有し、この頂点によって刃先51の突起部PPが構成されている。また側面SD2およびSD3は、刃先51の側部PSを構成する稜線をなしている。側部PSは突起部PPから線状に延びている。また側部PSは、上述したように稜線であることから、線状に延びる凸形状を有する。
刃先51はダイヤモンドポイントであることが好ましい。すなわち刃先51は、硬度および表面粗さを小さくすることができる点からダイヤモンドから作られていることが好ましい。より好ましくは刃先51は単結晶ダイヤモンドから作られている。さらに好ましくは結晶学的に言って、天面SD1は{001}面であり、側面SD2およびSD3の各々は{111}面である。この場合、側面SD2およびSD3は、異なる向きを有するものの、結晶学上、互いに等価な結晶面である。
なお単結晶でないダイヤモンドが用いられてもよく、たとえば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法で合成された多結晶体ダイヤモンドが用いられてもよい。あるいは、微粒のグラファイトや非グラファイト状炭素から、鉄族元素などの結合材を含まずに焼結 された多結晶体ダイヤモンド粒子を鉄族元素などの結合材によって結合させた焼結ダイヤモンドが用いられてもよい。
シャンク52は軸方向AXに沿って延在している。刃先51は、天面SD1の法線方向が軸方向AXにおおよそ沿うようにシャンク52に取り付けられることが好ましい。
カッティング器具50を用いてトレンチラインTL(図9(A))を形成するためには、CF基板11の内面SF1に、刃先51の突起部PPおよび側部PSが、CF基板11が有する厚さ方向DTへ押し付けられる。次に側部PSを内面SF1上に射影した方向におおよそ沿って、刃先51が内面SF1上を摺動させられる。これにより内面SF1上に、垂直クラックを伴わない溝状のトレンチラインTLが形成される。トレンチラインTLはCF基板11の塑性変形によって生じるが、この際にCF基板11が若干削れてもよい。ただしこのような削れは微細な破片を生じ得ることから、なるべく少ないことが好ましい。
刃先51の摺動によって、トレンチラインTLおよびクラックラインCLが同時に形成される場合(図9(B))と、トレンチラインTLのみが形成される場合(図9(A))とがある。クラックラインCLは、トレンチラインTLのくぼみから厚さ方向DTに伸展したクラックであり、内面SF1上においては線状に延びている。後述する方法によれば、トレンチラインTLのみが形成された後、それに沿ってクラックラインCLを形成することができる。
次に、CF基板11の分断方法について特に着目して、以下に説明する。なお、図および説明を分かりやすくするために、一の方向(各平面図中、横方向)に沿った分断についてのみ説明するが、分断は、実施の形態1〜9で説明したように、複数の方向(たとえば、各平面図中、横方向および縦方向)に沿った分断が行なわれ得る。またCF基板11と他の基板との間の貼り付けについては実施の形態1〜9において説明したとおりであり、その図示を省略する。またTFT基板12およびガラス基板13についても同様の分断方法を適用し得る。
図61(A)を参照して、CF基板11は平坦な内面SF1を有する。内面SF1を囲む縁は、互いに対向する辺ED1(第1の辺)および辺ED2(第2の辺)を含む。図61(A)で示す例においては、縁は長方形状である。よって辺ED1およびED2は互いに平行な辺である。また図61(A)で示す例においては辺ED1およびED2は長方形の短辺である。
内面SF1に刃先51が位置N1で押し付けられる。位置N1の詳細は後述する。刃先51の押し付けは、図60(A)を参照して、CF基板11の内面SF1上で刃先51の突起部PPが辺ED1および側部PSの間に配置されるように、かつ刃先51の側部PSが突起部PPと辺ED2の間に配置されるように行なわれる。
次に、内面SF1上に複数のトレンチラインTL(図中では2つのライン)が形成される。トレンチラインTLの形成は、位置N1(第1の位置)および位置N3の間で行なわれる。位置N1およびN3の間には位置N2(第2の位置)が位置する。よってトレンチラインTLは、位置N1およびN2の間と、位置N2およびN3の間とに形成される。位置N1およびN3はCF基板11の内面SF1の縁から離れて位置してもよく、あるいは、その一方または両方が上面SF1の縁に位置してもよい。形成されるトレンチラインTLは、前者の場合はCF基板11の縁から離れており、後者の場合はガラス基板4の縁に接している。位置N1およびN2のうち位置N1の方が辺ED1により近く、また位置N1およびN2のうち位置N2の方が辺ED2により近い。なお図61(A)に示す例では、位置N1は辺ED1およびED2のうち辺ED1に近い。位置N2は辺ED1およびED2のうち辺ED2に近いが、位置N1およびN2の両方が辺ED1またはED2のいずれか一方の近くに位置してもよい。
トレンチラインTLが形成される際には、本実施の形態においては、位置N1から位置N2へ刃先51が変位させられ、さらに位置N2から位置N3へ変位させられる。すなわち、図60(A)を参照して、刃先51が、辺ED1から辺ED2へ向かう方向である方向DAへ変位させられる。方向DAは、刃先51から延びる軸方向AXを内面SF1上へ射影した方向に対応している。この場合、刃先51はシャンク52によって内面SF1上を引き摺られる。
次に、実施の形態1で説明したクラックレス状態(図9(A))が所望の時間に渡って維持される。その間に、実施の形態1〜9で説明したように、CF基板11と他の基板(図示せず)との貼り付けが行なわれる。
図61(B)を参照して、トレンチラインTLが形成された後に、トレンチラインTLに沿って位置N2から位置N1の方へ(図中、破線矢印参照)、厚さ方向DTにおけるCF基板11のクラックを伸展させることによってクラックラインCLが形成される。クラックラインCLの形成は、アシストラインALおよびトレンチラインTLが位置N2で互いに交差することによって開始される。この目的で、トレンチラインTLを形成した後にアシストラインALが形成される。アシストラインALは、厚さ方向DTにおけるクラックを伴う通常のスクライブラインである。アシストラインALの形成方法は、特に限定されないが、図61(B)に示すように、内面SF1の縁を基点として形成されてもよい。
なお位置N2から位置N1への方向に比して、位置N2から位置N3への方向へは、クラックラインCLが形成されにくい。つまりクラックラインCLの伸展のしやすさには方向依存性が存在する。よってクラックラインCLが位置N1およびN2の間には形成され位置N2およびN3の間には形成されないという現象が生じ得る。本実施の形態は位置N1およびN2間に沿ったCF基板11の分断を目的としており、位置N2およびN3間に沿ったCF基板11の分離は目的としていない。よって位置N1およびN2間でクラックラインCLが形成されることが必要である一方で、位置N2およびN3間でのクラックラインCLの形成されにくさは問題とはならない。
次に、クラックラインCLに沿ってCF基板11が分断される。具体的にはブレーク工程が行なわれる。なおクラックラインCLがその形成時に厚さ方向DTに完全に進行した場合は、クラックラインCLの形成とCF基板11の分断とが同時に生じ得る。この場合、ブレーク工程を省略し得る。
以上によりCF基板11の分断が行なわれる。
次に、上記分断方法の第1〜第3の変形例について、以下に説明する。
図62(A)を参照して、第1の変形例は、アシストラインALとトレンチラインTLとの交差が、クラックラインCL(図61(B))の形成開始のきっかけとして不十分な場合に関するものである。図62(B)を参照して、CF基板11へ、曲げモーメントなどを発生させる外力を加えることでアシストラインALに沿って厚さ方向DTにおけるクラックが伸展し、その結果、CF基板11が分離される。これによりクラックラインCLの形成が開始される。なお、図62(A)においてはアシストラインALがCF基板11の内面SF1上に形成されるが、CF基板11を分離するためのアシストラインALはCF基板11の下面SF2上に形成されてもよい。この場合、アシストラインALおよびトレンチラインTLは、平面レイアウト上、位置N2で互いに交差するが、互いに直接接触はしない。この場合には、第1の実施の形態と異なり、CF基板11のトレンチラインTLの端部が露出している必要がない。
また第1の変形例においては、ガラス基板4の分離によりトレンチラインTL付近の内部応力の歪みが解放され、それによりクラックラインCLの形成が開始される。したがってアシストラインAL自身が、トレンチラインTLに応力を加えることで形成されたクラックラインCLであってもよい。
図63を参照して、第2の変形例においては、CF基板11の内面SF1に刃先51が位置N3で押し付けられる。トレンチラインTLが形成される際には、本変形例においては、位置N3から位置N2へ刃先51が変位させられ、さらに位置N2から位置N1へ変位させられる。すなわち、図60を参照して、刃先51が、辺ED2から辺ED1へ向かう方向である方向DBへ変位させられる。方向DBは、刃先51から延びる軸方向AXを内面SF1上へ射影した方向と反対方向に対応している。この場合、刃先51はシャンク52によって内面SF1上を押し進められる。
図64を参照して、第3の変形例においては、トレンチラインTLが形成される際に、刃先51はCF基板11の内面SF1に位置N1に比して位置N2でより大きな力で押し付けられる。具体的には、位置N4を位置N1およびN2の間の位置として、トレンチラインTLの形成が位置N4に至った時点で、刃先51の荷重が高められる。言い換えれば、トレンチラインTLの荷重が、位置N1に比して、トレンチラインTLの終端部である位置N4およびN3の間で高められる。これにより、終端部以外での荷重を軽減しつつ、位置N2からのクラックラインCLの形成を誘起されやすくすることができる。
本実施の形態によれば、トレンチラインTLからクラックラインCLを、より確実に形成することができる。
また、後述する実施の形態11と異なり本実施の形態においては、トレンチラインTLが形成された時点(図61(A))ではアシストラインALは未だ形成されていない。よってクラックレス状態を、アシストラインALからの影響なく、より安定的に維持することができる。なお、クラックレス状態の安定性が問題とならない場合は、アシストラインALが形成されていない図61(A)の状態の代わりに、アシストラインALが形成された図62(A)の状態でクラックレス状態が維持されてもよい。
(実施の形態11)
本実施の形態における脆性基板の分断方法について、図65〜図67を用いつつ、以下に説明する。
図65を参照して、本実施の形態においてはアシストラインALがトレンチラインTLの形成前に形成される。アシストラインALの形成方法自体は、図61(B)(実施の形態10)と同様である。
図66を参照して、次に、内面SF1に刃先51が押し付けられ、そしてトレンチラインTLが形成される。トレンチラインTLの形成方法自体は、図61(A)(実施の形態10)と同様である。アシストラインALおよびトレンチラインTLは位置N2で互いに交差する。次に、実施の形態1〜9で説明したように、CF基板11と他の基板(図示せず)との貼り付けが行なわれる。
図67を参照して、次に、CF基板11へ曲げモーメントなどを発生させる外力を加える通常のブレーク工程によってアシストラインALに沿ってCF基板11が分離される。これにより、クラックラインCL(図9(B))の形成が開始される(図中、破線矢印参照)。なお、図65においてはアシストラインALがCF基板11の内面SF1上に形成されるが、CF基板11を分離するためのアシストラインALはCF基板11の下面SF2上に形成されてもよい。この場合、アシストラインALおよびトレンチラインTLは、平面レイアウト上、位置N2で互いに交差するが、互いに直接接触はしない。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態10の構成とほぼ同じである。
図68(A)を参照して、第1の変形例においては、CF基板11を分離するためのアシストラインALはCF基板11の下面SF2上に形成される。図63(実施の形態10)と同様に、トレンチラインTLの形成が位置N3から位置N1へ行なわれる。図68(B)を参照して、CF基板11へ応力を加えることでアシストラインALに沿ってCF基板11が分離される。これによりクラックラインCLの形成が開始される(図中、破線矢印参照)。
図69を参照して、第2の変形例においては、トレンチラインTLが形成される際に、刃先51はCF基板11の内面SF1に位置N1に比して位置N2でより大きな力で押し付けられる。具体的には、位置N4を位置N1およびN2の間の位置として、トレンチラインTLの形成が位置N4に至った時点で、刃先51の荷重が高められる。言い換えれば、トレンチラインTLの荷重が、位置N1に比して、トレンチラインTLの終端部である位置N4およびN3の間で高められる。これにより、終端部以外での荷重を軽減しつつ、位置N2からのクラックラインCLの形成を誘起されやすくすることができる。
(実施の形態12)
図70(A)を参照して、本実施の形態における脆性基板の分断方法においては、位置N1から位置N2を経由して辺ED2へ達するトレンチラインTLが形成される。次に、実施の形態1で説明したクラックレス状態(図9(A))が所望の時間に渡って維持される。その間に、実施の形態1〜9で説明したように、CF基板11と他の基板(図示せず)との貼り付けが行なわれる。
図70(B)を参照して、次に位置N2と辺ED2との間に、トレンチラインTL付近の内部応力の歪みを解放させるような応力が加えられる。これによりトレンチラインTLに沿ったクラックラインの形成が誘起される。
応力の印加として具体的には、内面SF1上において位置N2と辺ED2との間(図中、破線および辺ED2の間の領域)で、押し付けられた刃先51が摺動させられる。この摺動は辺ED2に達するまで行なわれる。刃先51は好ましくは最初に形成されたトレンチラインTLの軌道に交差するように、より好ましくは最初に形成されたトレンチラインTLの軌道に重なるように摺動される。この再度の摺動の長さは、たとえば0.5mm程度である。
変形例として、位置N2と辺ED2との間に応力を加えるために、上述した刃先51の再度の摺動に代えて、内面SF1上において位置N2と辺ED2との間にレーザ光が照射されてもよい。これにより生じた熱応力によっても、トレンチラインTL付近の内部応力の歪みが解放され、それによりクラックラインの形成開始を誘起することができる。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態10の構成とほぼ同じである。
(実施の形態13)
図71(A)を参照して、本実施の形態における脆性基板の分断方法においては、位置N1から位置N2へ、そしてさらに位置N3へ刃先51を変位させることによって、内面SF1の縁から離れたトレンチラインTLが形成される。トレンチラインTLの形成方法自体は図61(A)(実施の形態10)とほぼ同様である。
次に、実施の形態1で説明したクラックレス状態(図9(A))が所望の時間に渡って維持される。その間に、実施の形態1〜9で説明したように、CF基板11と他の基板(図示せず)との貼り付けが行なわれる。
図71(B)を参照して、図70(B)(実施の形態12またはその変形例)と同様の応力印加が行なわれる。これによりトレンチラインTLに沿ったクラックラインの形成が誘起される。
図72を参照して、図71(A)の工程の変形例として、トレンチラインTLの形成において、刃先51が位置N3から位置N2へそして位置N2から位置N1へ変位させられてもよい。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態10の構成とほぼ同じである。
(実施の形態14)
図73(A)および(B)を参照して、上記各実施の形態において、刃先51(図60(A)および(B))に代わり、刃先51vが用いられてもよい。刃先51vは、頂点と、円錐面SCとを有する円錐形状を有する。刃先51vの突起部PPvは頂点で構成されている。刃先の側部PSvは頂点から円錐面SC上に延びる仮想線(図73(B)における破線)に沿って構成されている。これにより側部PSvは、線状に延びる凸形状を有する。
なお上記実施の形態10〜14においてはガラス基板の縁の第1および第2の辺が長方形の短辺であるが、第1および第2の辺は長方形の長辺であってもよい。また縁の形状は長方形に限定されるものではなく、たとえば正方形であってもよい。また第1および第2の辺は直線状のものに限定されるものではなく曲線状であってもよい。また上記各実施の形態においては基板の主面が平坦であるが、基板の主面は湾曲していてもよい。
また上記各実施の形態において、複数の表示パネルを得るために、まず、脆性基板を有する一の積層体が複数の部分に分断され、次に各部分がさらに分断されることによって複数の表示パネルが得られてもよい。たとえば、上記積層体がまず長方形状の部分へ分断され、次にその長辺が分割されるようにこの長方形状の部分がさらに分断されることによって複数の表示パネルが得られてもよい。
また上述した脆性基板の分断方法は、表示パネルの製造方法以外の用途に用いられてもよい。また上述した分断方法に特に適した脆性基板としてガラス基板が用いられるが、脆性基板はガラス基板に限定されるものではない。脆性基板は、ガラス以外に、たとえば、セラミックス、シリコン、化合物半導体、サファイア、または石英から作られ得る。
また上述した脆性基板の分断方法においては、ガラス基板にカラーフィルタ、ブラックマトリックスおよび配向膜を設けたCF基板11と、ガラス基板に配線、アクティブ素子、電極および配向膜を設けたTFT基板12とに対してトレンチラインが形成されるが、ガラス基板にトレンチラインが形成された後に、ガラス基板に対してCF基板11やTFT基板12としての構成を設けるための加工を行い、それに続いて積層工程を行ってもよい。
本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
4 ガラス基板(脆性基板)
11 CF基板
12 TFT基板
13 ガラス基板
20 液晶層
21 シール部
22 接合部
51,51v 刃先
101,102 LCDパネル(表示パネル)
AL アシストライン
CL クラックライン
ED1 辺(第1の辺)
ED2 辺(第2の辺)
N1 位置(第1の位置)
N2 位置(第2の位置)
SF1,SF3,SF5 内面(主面)
SF2,SF4,SF6 外面(主面)
SL スクライブライン
TL トレンチライン
PP,PPv 突起部
PS,PSv 側部

Claims (7)

  1. 第1の主面と前記第1の主面と反対の第2の主面とを有し、前記第1の主面に垂直な厚さ方向を有する第1の脆性基板を準備する工程と、
    第3の主面と前記第3の主面と反対の第4の主面とを有する第2の脆性基板を準備する工程と、
    前記第1の脆性基板の前記第1の主面に刃先を押し付ける工程と、
    前記押し付ける工程によって押し付けられた前記刃先を前記第1の脆性基板の前記第1の主面上で摺動させることによって前記第1の脆性基板の前記第1の主面上に塑性変形を発生させることで、溝形状を有する第1のトレンチラインを形成する工程とを備え、前記第1のトレンチラインを形成する工程は、前記第1のトレンチラインの直下において前記第1の脆性基板が前記第1のトレンチラインと交差する方向において連続的につながっている状態であるクラックレス状態が得られるように行なわれ、さらに
    前記第1のトレンチラインを形成する工程の後、前記第1の脆性基板の前記第1の主面と前記第2の脆性基板の前記第3の主面とが対向するように前記第1の脆性基板および前記第2の脆性基板を互いに貼り合わせる工程を備え、前記第1の脆性基板および前記第2の脆性基板を互いに貼り合わせる工程は、前記第1の脆性基板に形成された前記第1のトレンチラインが前記第2の脆性基板に少なくとも部分的に覆われるように行なわれ、さらに
    前記第1の脆性基板および前記第2の脆性基板を互いに貼り合わせる工程の後に、前記第1のトレンチラインに沿って前記厚さ方向における前記第1の脆性基板のクラックを伸展させることによって、第1のクラックラインを形成する工程を備え、前記第1のクラックラインによって前記第1のトレンチラインの直下において前記第1の脆性基板は前記第1のトレンチラインと交差する方向において連続的なつながりが断たれており、さらに
    前記第1のクラックラインに沿って前記第1の脆性基板を分断する工程を備える、
    脆性基板の分断方法。
  2. 前記第1の脆性基板および前記第2の脆性基板を互いに貼り合わせる工程は、前記第1の脆性基板に形成された前記第1のトレンチラインTLが部分的に露出するように行なわれ、
    前記第1のクラックラインを形成する工程は、前記第1のトレンチラインのうち露出された部分から、前記第1のトレンチラインのうち前記第2の脆性基板によって覆われた部分へと、前記第1のトレンチラインに沿ってクラックを伸展させることによって行なわれる、
    請求項1に記載の脆性基板の分断方法。
  3. 前記第1の脆性基板および前記第2の脆性基板を互いに貼り合わせる工程の前に、前記第2の脆性基板の前記第3の主面上に塑性変形を発生させることで、溝形状を有する第2のトレンチラインを形成する工程をさらに備える、請求項1または2に記載の脆性基板の分断方法。
  4. 前記第1の脆性基板はガラスから作られている、請求項1から3のいずれか1項に記載の脆性基板の分断方法。
  5. 前記第1の脆性基板を分断する工程の前に、前記第1の脆性基板の前記第2の主面と対向するように前記第1の脆性基板へ第3の脆性基板を取り付ける工程を備え、前記第2の脆性基板および前記第3の脆性基板は、前記第1の脆性基板に形成された前記第1のトレンチラインを少なくとも部分的に挟む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の脆性基板の分断方法。
  6. 前記第1の脆性基板を準備する工程において、前記第1の主面は、互いに対向する第1および第2の辺を含む縁に囲まれており、
    前記刃先を押し付ける工程において、前記刃先は、突起部と、前記突起部から延びかつ凸形状を有する側部とを有し、前記刃先を押し付ける工程は前記第1の脆性基板の前記第1の主面上で前記刃先の前記突起部が前記第1の辺および前記側部の間に配置されかつ前記刃先の前記側部が前記突起部と前記第2の辺の間に配置されるように行なわれ、
    前記第1のトレンチラインを形成する工程において、前記第1のトレンチラインは、前記第1および第2の辺のうち前記第1の辺に近い第1の位置と、前記第1および第2の辺のうち前記第2の辺に近い第2の位置との間で形成され、
    前記第1のクラックラインを形成する工程は、前記第1のトレンチラインに沿って前記第2の位置から前記第1の位置の方へ、前記厚さ方向における前記第1の脆性基板のクラックを伸展させることによって行なわれる、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の脆性基板の分断方法。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の脆性基板の分断方法を含む、表示パネルの製造方法。
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