JP2016007917A - 自動操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動操舵動作に入る時には、運転者がハンドルを保持していることを確実に判定でき、安全に自動操舵に移行することができる自動操舵装置を提供すること。【解決手段】操舵トルクτを検出するトルクセンサ37と、操舵トルクτによって運転者のハンドル保持を判定するハンドル保持判定部51と、ハンドル保持判定部51は、ハンドル保持判定用電流を出力するハンドル保持判定用電流出力部51aと、ハンドル保持判定用電流によって変化する操舵トルクτの最大値を検出する操舵トルク最大値検出部51bと、操舵トルクτの最大値を検出した時間を検出する操舵トルク最大値時間検出部51cと、を更に有し、操舵トルクの最大値τmaxが所定操舵トルクτα以上、且つ、操舵トルク最大値時間Tmaxが所定時間Tα以上の場合には、ハンドルが保持されていると判断し、自動操舵を実行する構成とした。【選択図】図6

Description

本発明は、自動操舵装置に関するものである。
操舵モータを回転制御することにより操舵する自動操舵装置では、自動操舵中は、運転者がハンドルを保持していて、自動操舵中のトラブル発生時には、すばやく手動操舵介入して、安全に操舵を継続する必要がある。
例えば、特許文献1に記載の自動操舵装置では、ステアリングシャフトに発生するトルクと、ステアリングホイールの慣性モーメントを所定の操舵角加速度まで回転加速するために要するトルクの差の絶対値に基づいて、自動操舵の解除を判定している。
特開平11−208498号公報
しかし、上記方法では、運転者がハンドルを操舵して、自動操舵から手動操舵への確実な移行は可能であるが、自動操舵を開始する場合には、必ず運転者がハンドルを保持していることは確認できていない。即ち、運転者がハンドルを保持していなくても自動操舵が可能となる虞があった。
本発明の目的は、自動運転動作に入る時には、運転者がハンドルを保持していることを確実に判定でき、安全に自動操舵に移行することができる自動操舵装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、操舵トルクを検出するトルク検出手段と、前記操舵トルクによって運転者のハンドル保持を判定するハンドル保持判定手段と、前記ハンドル保持判定手段は、ハンドル保持判定用電流を出力するハンドル保持判定用電流出力手段と、前記ハンドル保持判定用電流によって変化する前記操舵トルクの最大値を検出する操舵トルク最大値検出手段と、前記操舵トルクの最大値を検出した時間を検出する操舵トルク最大値時間検出手段と、を更に有し、前記操舵トルクの最大値が所定操舵トルク以上、且つ、前記操舵トルクの最大値を検出した時間が所定時間以上の場合には、ハンドルが保持されていると判断し、自動操舵を実行することを、要旨とする。
本請求項の自動操舵装置では、操舵トルクを検出するトルク検出手段と、操舵トルクによって運転者のハンドル保持を判定するハンドル保持判定手段と、ハンドル保持判定手段は、ハンドル保持判定用電流を出力するハンドル保持判定用電流出力手段と、ハンドル保持判定用電流によって変化する操舵トルクの最大値を検出する操舵トルク最大値検出手段と、操舵トルクの最大値を検出した時間を検出する操舵トルク最大値時間検出手段と、を更に有し、操舵トルクの最大値が所定操舵トルク以上、且つ、操舵トルクの最大値を検出した時間が所定時間以上の場合には、ハンドルが保持されていると判断し、自動操舵を実行する構成とした。
即ち、運転者がハンドルを保持している場合には、運転者がハンドルを保持していない場合に比べて、操舵トルクの位相が遅れ、操舵トルクの大きさが大きくなる。それを、操舵トルクの最大値を検出する操舵トルク最大値検出手段と、操舵トルクの最大値を検出した時間を検出する操舵トルク最大値時間検出手段によって検出する。
その結果、操舵トルクの最大値が所定操舵トルク以上、且つ、操舵トルクの最大値を検出した時間が所定時間以上の場合には、ハンドルが保持されたと判断することができ、安全な自動操舵を行うことができる。
本発明によれば、自動操舵動作に入る時には、運転者がハンドルを保持していることを確実に判定でき、安全に自動操舵に移行することができる自動操舵装置を提供することができる。
本実施形態における自動操舵装置の概略構成図。 本実施形態における自動操舵装置の自動操舵ECUの制御ブロック図。 本実施形態における自動操舵装置のEPSECUの制御ブロック図。 本実施形態における自動操舵ECUの処理手順を示すフローチャート図。 本実施形態におけるEPSECUの処理手順を示すフローチャート図。 本実施形態におけるハンドル保持判定部の処理手順を示すフローチャート図。 本実施形態におけるハンドル非保持時、及び、ハンドル保持時の操舵トルク波形。
以下、コラム型の電動パワーステアリング装置(以下、EPSという)を備えた自動操舵装置1に具体化した本発明の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、所定周期毎に入力される指令操舵角に基づいて操舵機構の操舵角制御を行う本実施形態の自動操舵装置は、所定周期毎に入力される指令操舵角θp*を車内ネットワーク70(CAN)を介して、EPSECU30に送信する上位コントローラである自動操舵ECU22を有している。
次に、本実施形態のEPSについて説明する。図1に示すように、本実施形態のEPSにおいて、ステアリング2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック軸5と連結されている。ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック軸5の往復直線運動に変換される。
尚、本実施形態のステアリングシャフト3は、コラムシャフト8、インターミディエイトシャフト9、及びピニオンシャフト10を連結してなる。そして、このステアリングシャフト3の回転に伴うラック軸5の往復直線運動が、同ラック軸5の両端に連結されたタイロッド11を介して図示しないナックルに伝達されることにより、転舵輪12の操舵角が変更されるようになっている。
また、EPSは、モータ33を駆動源として操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置としてのEPSアクチュエータ35と、EPSアクチュエータ35の作動を制御するEPSECU30とを備えている。
本実施形態のEPSアクチュエータ35は、コラム型のEPSアクチュエータであり、その駆動源であるモータ33は、減速機構34を介してコラムシャフト8と駆動連結されている。そして、同モータ33の回転を減速機構34により減速してコラムシャフト8に伝達することによって、そのモータトルクをアシスト力として操舵系に付与する構成となっている。
一方、EPSECU30には、車速センサ36、操舵トルクを検出するトルク検出手段であるトルクセンサ37、及び操舵角センサ38が接続されており、EPSECU30は、これら各センサの出力信号に基づいて、車速V、操舵トルクτ、及び実操舵角θpを検出する。
尚、トルクセンサ37はツインレゾルバ型のトルクセンサである。EPSECU30は、図示しないトーションバーの両端に設けられた一対のレゾルバの各出力信号に基づいて操舵トルクτを演算する。また、EPSECU30は、これら検出される各状態量に基づいて目標アシスト力を演算し、その駆動源であるモータ33への駆動電力の供給を通じて、EPSアクチュエータ35の作動、即ち操舵系に付与するアシスト力を制御する。次に、本実施形態の自動操舵装置における電気的構成について説明する。
次に、本実施形態の自動操舵装置における電気的構成について説明する。
図2は、本実施形態の自動操舵装置の自動操舵ECU22の制御ブロック図である
同図に示すように、自動操舵ECU22は、入力装置としての自動操舵起動SW2
0を、出力装置としての警報装置21、及び制御装置としての自動操舵用マイコン
23を備えている。また、自動操舵ECU22は、車内ネットワーク70(CA
N)を介して、EPSECU30とデータの送受信を行っている。
自動操舵用マイコン23は、自動操舵指令を出力する自動操舵指令部24と、車両を目的地へ移動させる自動操舵制御1を生成する、自動操舵制御1生成部25と、車両を安全な場所へ移動させる自動操舵制御2を生成する、自動操舵制御2生成部27を有している。
自動操舵指令部24は、自動操舵起動SW20より自動操舵起動信号SWon、EPSECU30より車内ネットワーク70(CAN)を介して、ハンドル保持確認フラグFLGha、ハンドル非保持確認フラグFLGhbを入力として受け取る。
そして、自動操舵指令部24は、警報装置21にハンドル保持警報信号HDam、自動操舵制御1生成部25へ自動操舵制御1生成信号、自動操舵制御2生成部27へ自動操舵制御2生成信号を出力する。また、自動操舵指令部24は、車内ネットワーク70(CAN)を介して、EPSECU30へハンドル保持指令信号HDhaを出力する。
自動操舵制御1生成部25は、自動操舵指令部24からの自動操舵制御1生成信号に基づいて、目的地へ移動する自動操舵制御1用指令操舵角θp1*を生成し、加算器29へ出力する。
一方、自動操舵制御2生成部27は、自動操舵指令部24からの自動操舵制御2生成信号に基づいて、安全な場所へ移動する自動操舵制御2用指令操舵角θp2*を生成し、加算器29へ出力する。そして、加算器29で加算された自動操舵制御1用指令操舵角θp1*と、自動操舵制御2用指令操舵角θp2*は、指令操舵角θp*として、車内ネットワーク70(CAN)を介して、EPSECU30へ出力される。
次に、本実施形態における自動操舵装置のEPSECUの電気的構成について、図3の制御ブロック図で説明する。
同図に示すように、EPSECU30は、自動操舵ECU22から送信されてくる指令操舵角θp*に基づいて、操舵機構の操舵角制御を行うEPS用マイコン31と、そのモータ制御信号に基づいて、EPSアクチュエータ35の駆動源であるモータ33に駆動電力を供給する駆動回路部53、及びモータ33に通電されるモータ実電流Imを検出するための電流センサ54とを備えている。
駆動回路部53は、直列に接続された一対のスイッチング素子を基本単位(アーム)として各相に対応する2つのアームを並列接続してなる公知のPWMインバータ(図示せず)である。また、EPS用マイコン31の出力するモータ制御信号は、駆動回路部53を構成する各スイッチング素子のオンデューティ比を規定するものとなっている。モータ制御信号が各スイッチング素子のゲート端子に印加され、モータ制御信号に応答して、各スイッチング素子がオン/オフすることにより、バッテリ32の電源電圧に基づくモータ駆動電力を生成して、モータ33へと出力する構成になっている。
EPS用マイコン31は、各センサの出力信号に基づき検出されたモータ33のモータ実電流Im、操舵トルクτ、車速V、及び実操舵角θpに基づいて、駆動回路部53にモータ制御信号を出力する。
以下に示す各制御ブロックは、EPS用マイコン31が実行するコンピュータプログラムにより実現されるものである。EPS用マイコン31は、所定のサンプリング周期で上記各状態量を検出し、所定周期毎に以下の各制御ブロックに示される各演算処理を実行することにより、モータ制御信号を生成する。
図3に示すように、EPS用マイコン31は、自動操舵角処理部40と、自動/手動操舵切替部43と、駆動回路部53を制御するモータ制御信号を生成するモータ制御信号生成部47と、操舵トルクによって運転者のハンドル保持を判定するハンドル保持判定手段であるハンドル保持判定部51を備えている。
自動操舵角処理部40は、自動操舵ECU22から車内ネットワーク70(CAN)を介して送信されてくる指令操舵角θp*と、操舵角センサ38から入力される実操舵角θpを減算器42で減算して操舵角偏差Δθpを生成する。
減算器42で生成された操舵角偏差Δθpは、PID制御を実行する位置制御部41に入力され、自動操舵時モータ電流指令Im1*が生成される。そして、位置制御部41で生成された自動操舵時モータ電流指令Im1*は、後段の自動/手動操舵切替部43に入力される。
自動/手動操舵切替部43は、トルク/モータ電流指令値マップ45と、モータ指令電流切替部44と、手動操舵介入判定部46で構成されている。
トルク/モータ電流指令値マップ45は、操舵トルクτ、及び車速Vを入力として、手動操舵介入時モータ電流指令Im2*を生成する。尚、トルク/モータ電流指令値マップ45は、同じ操舵トルクτの場合、車速Vが小さいほど、大きな手動操舵介入時モータ電流指令Im2*を決定するように構成されている。
手動操舵介入判定部46は、自動操舵中に運転者が手動操舵介入をしたか否かを判定する。即ち、所定以上の操舵トルクτが所定時間以上検出された場合には、自動操舵中に運転者が手動操舵介入をしたと判定し、手動操舵介入判定フラグFLGmaをセットして、モータ指令電流切替部44に出力する。
モータ指令電流切替部44は、手動操舵介入判定部46の判定によって、自動操舵時モータ電流指令Im1*と、手動操舵介入時モータ電流指令Im2*を切り替える。
即ち、手動操舵介入判定部46が手動操舵介入していないと判定した場合には、手動操舵介入判定フラグFLGmaをリセットし、モータ指令電流切替部接点44aと44cを接続する。そして、自動操舵時モータ電流指令Im1*をモータ電流指令Im*として出力する。
一方、手動操舵介入判定部46が手動操舵介入していると判定した場合には、手動操舵介入判定フラグFLGmaをセットし、モータ指令電流切替部接点44bと44cを接続する。そして、手動操舵介入時モータ電流指令Im2*をモータ電流指令Im*として出力する。
ハンドル保持判定部51は、ハンドル保持判定用電流を出力するハンドル保持判定用電流出力手段であるハンドル保持判定用電流出力部51aと、ハンドル保持判定用電流によって変化する前記操舵トルクの最大値を検出する操舵トルク最大値検出手段である操舵トルク最大値検出部51bと、操舵トルクの最大値を検出した時間を検出する操舵トルク最大値時間検出手段である操舵トルク最大値時間検出部51cと、記憶部52で構成されている。
ハンドル保持判定用電流出力部51aは、自動操舵ECU22からハンドル保持指令信号HDhaを受信した場合に、モータ33を周期的に正転/逆転させるためのハンドル保持判定用電流Imtestを、モータ制御信号生成部47の減算器50に出力する。
操舵トルク最大値検出部51bは、運転者がハンドルを保持しているか否かをトルクセンサ37で検出するために、上記モータ33が正転、又は、逆転する一周期を所定のサンプリング周期でサンプルし、全サンプル値の中での操舵トルクの最大値τmaxを検出する。そして、サンプリング中の瞬時の操舵トルクの最大値τmaxは、記憶部52にてその都度記憶される。
操舵トルク最大値時間検出部51cは、操舵トルク最大値検出部51bと同様に、運転者がハンドルを保持しているか否かをトルクセンサ37で検出するために、上記モータ33が正転、又は、逆転する一周期を所定のサンプリング周期でサンプルし、全サンプル値の中での操舵トルクの最大値を検出した時間、即ち、操舵トルク最大値時間Tmaxを検出する。そして、サンプリング中の瞬時の操舵トルク最大値時間Tmaxは、記憶部52にてその都度記憶される。
そして、ハンドル保持判定部51は、トルクセンサ37から検出した操舵トルクの最大値τmaxが所定操舵トルクτα以上、且つ、操舵トルク最大値時間Tmaxが所定時間Tα以上の場合には、ハンドルが保持されていると判断し、自動操舵を実行するために、ハンドル保持確認フラグFLGhaをセットし、ハンドル非保持確認フラグFLGhbをリセットして、その信号を車内ネットワーク70を介して、自動操舵ECUに送信する。
モータ制御信号生成部47は、モータ電流指令Im*と、ハンドル保持判定用電流Imtestの加算値から、モータ実電流Imを減算する減算器50と、減算器50の出力であるモータ電流偏差ΔImをPID制御するモータ電流制御部48と、モータ電流制御部48の出力である、モータ電圧指令V*をモータ制御信号に変換し、駆動回路部53に出力するPWM出力部49と、で構成されている。
次に、本実施形態における自動操舵用マイコン23による自動操舵ECU22の処理手順について図4に基づいて説明する。
最初に、自動操舵用マイコン23は、自動操舵起動スイッチSWがオンか否かを判定する(ステップS101)。そして、自動操舵用マイコン23は、自動操舵起動スイッチSWがオンの場合(ステップS101:YES)には、ハンドル保持警告を発する(ステップS102)。
次に、自動操舵用マイコン23は、EPSECU30にハンドル保持指令信号HDhaを送信する(ステップS103)。次に、自動操舵用マイコン23は、ハンドル保持確認フラグFLGhaが「1」、且つ、ハンドル非保持確認フラグFLGhbが「0」か否かを判定する(ステップS104)。
そして、自動操舵用マイコン23は、ハンドル保持確認フラグFLGhaが「1」、且つ、ハンドル非保持確認フラグFLGhbが「0」の場合(ステップS104:YES)には、自動操舵制御1(目的地へ移動)を実行すべく、自動操舵制御1生成部25から、車内ネットワーク70を介して、EPSECU30へ自動操舵制御1用指令操舵角θp1*を送信する(ステップS105)。
次に、自動操舵用マイコン23は、自動操舵制御1を実行中か否かを判定する(ステップS106)。そして、自動操舵用マイコン23は、自動操舵制御1を実行中でない場合(ステップS106:NO)には、自動操舵制御1を停止する(ステップS107)。更に、自動操舵用マイコン23は、EPSECU30へのハンドル保持指令信号HDhaの送信を停止する(ステップS108)。
そして、自動操舵用マイコン23は、ハンドル保持警告を停止(ステップS109)し、処理を終える。一方、自動操舵用マイコン23は、自動操舵制御1を実行中の場合(ステップS106:YES)には、ステップS102に移行する。
更に、自動操舵用マイコン23は、ハンドル保持確認フラグFLGhaが「1」、且つ、ハンドル非保持確認フラグFLGhbが「0」でない場合(ステップS104:NO)には、ハンドル保持確認フラグFLGhaが「0」、且つ、ハンドル非保持確認フラグFLGhbが「1」か否かを判定する(ステップS110)。
そして、自動操舵用マイコン23は、ハンドル保持確認フラグFLGhaが「0」、且つ、ハンドル非保持確認フラグFLGhbが「1」の場合(ステップS110:YES)には、自動操舵制御2(安全な場所へ移動)を実行すべく、自動操舵制御2生成部27から、車内ネットワーク70を介して、EPSECU30へ自動操舵制御2用指令操舵角θp2*を送信する(ステップS111)。
次に、自動操舵用マイコン23は、自動操舵制御2を実行中か否かを判定する(ステップS112)。そして、自動操舵用マイコン23は、自動操舵制御2を実行中でない場合(ステップS112:NO)には、自動操舵制御2を停止(ステップS113)し、ステップS108に移行する。一方、自動操舵用マイコン23は、自動操舵制御2を実行中の場合(ステップS112:YES)には、ステップS102に移行する。
一方、自動操舵用マイコン23は、ハンドル保持確認フラグFLGhaが「0」、且つ、ハンドル非保持確認フラグFLGhbが「1」でない場合(ステップS110:NO)には、ステップS104に移行する。また、自動操舵用マイコン23は、自動操舵起動スイッチSWがオンでない場合(ステップS101:NO)には、何もしないで処理を終える。
次に、本実施形態におけるEPS用マイコン31によるEPSECU30の処理手順について図5に基づいて説明する。
最初に、EPS用マイコン31は、自動操舵ECU22よりハンドル保持指令信号HDhaを受信しているか否かを判定する(ステップS201)。そして、EPS用マイコン31は、自動操舵ECU22よりハンドル保持指令信号HDhaを受信していない場合(ステップS201:NO)には、何もしないで処理を終える。
一方、EPS用マイコン31は、自動操舵ECU22よりハンドル保持指令信号HDhaを受信している場合(ステップS201:YES)には、操舵トルクτによってハンドルの保持を判定する、ハンドル保持判定のサブルーチン(後で詳述する)を実行する(ステップS203)。
次に、EPS用マイコン31は、ハンドル保持確認フラグFLGhaを自動操舵ECU22へ車内ネットワーク70を介して送信する(ステップS204)。更に、EPS用マイコン31は、ハンドル非保持確認フラグFLGhbを自動操舵ECU22へ車内ネットワーク70を介して送信(ステップS205)し、処理を終える。
次に、本実施形態におけるEPS用マイコン31によるハンドル保持判定部51の処理手順について図6に基づいて説明する。
最初に、EPS用マイコン31は、ハンドル保持確認フラグFLGhaをリセットする(FLGha=「0」、ステップS301)。更に、EPS用マイコン31は、ハンドル非保持確認フラグFLGhbをリセットする(FLGhb=「0」、ステップS302)。
次に、EPS用マイコン31は、ハンドル保持判定用電流Imtestを出力する(ステップS303)。そして、EPS用マイコン31は、トルクセンサ値サンプリングカウンターKを「1」にセットする(ステップS304)。
そして、EPS用マイコン31は、トルクセンサ値サンプリング用基準タイマ値Tが、トルクセンサ値kサンプリング時のタイマ値t0(k)以上か否かを判定する(ステップS305)。
そして、EPS用マイコン31は、トルクセンサ値サンプリング用基準タイマ値Tが、トルクセンサ値kサンプリング時のタイマ値t0(k)以上の場合(ステップS305:YES)には、トルクセンサ37から操舵トルクτ(k)を読み込む(ステップS306)。
一方、EPS用マイコン31は、トルクセンサ値サンプリング用基準タイマ値Tが、トルクセンサ値kサンプリング時のタイマ値t0(k)より小さい場合(ステップS305:NO)には、ステップS305に移行する。
次に、EPS用マイコン31は、トルクセンサ値kサンプリング時の操舵トルクτ(k)がトルクセンサ値(k−1)サンプリング時の操舵トルクτ(k−1)以上か否かを判定する(ステップS307)。
そして、EPS用マイコン31は、トルクセンサ値kサンプリング時の操舵トルクτ(k)がトルクセンサ値(k−1)サンプリング時の操舵トルクτ(k−1)以上の場合(ステップS307:YES)には、操舵トルクの最大値τmaxにトルクセンサ値kサンプリング時の操舵トルクτ(k)を記憶する(ステップS308)。
次に、EPS用マイコン31は、操舵トルク最大値時間Tmaxにトルクセンサ値kサンプリング時のタイマ値t0(k)を記憶する(ステップS309)。更に、EPS用マイコン31は、トルクセンサ値サンプリングカウンターKをインクリメントする(ステップS310)。
一方、EPS用マイコン31は、トルクセンサ値kサンプリング時の操舵トルクτ(k)がトルクセンサ値(k−1)サンプリング時の操舵トルクτ(k−1)より小さい場合(ステップS307:NO)には、ステップS310に移行する。
次に、EPS用マイコン31は、トルクセンサ値サンプリングカウンターKがトルクセンサ値サンプリング定数N以上か否かを判定する(ステップS311)。そして、EPS用マイコン31は、トルクセンサ値サンプリングカウンターKがトルクセンサ値サンプリング定数N以上の場合(ステップS311:YES)には、操舵トルク最大値時間Tmaxが所定時間Tα以上か否かを判定する(ステップS312)。
一方、EPS用マイコン31は、トルクセンサ値サンプリングカウンターKがトルクセンサ値サンプリング定数Nより小さい場合(ステップS311:NO)には、ステップS305に移行する。
そして、EPS用マイコン31は、操舵トルク最大値時間Tmaxが所定時間Tα以上の場合(ステップS312:YES)には、操舵トルクの最大値τmaxが所定操舵トルクτα以上か否かを判定する(ステップS313)。
そして、EPS用マイコン31は、操舵トルクの最大値τmaxが所定操舵トルクτα以上の場合(ステップS313:YES)には、ハンドル保持確認フラグFLGhaをセットする(FLGha=「1」、ステップS314)とともに、ハンドル非保持確認フラグFLGhbをリセットし(FLGhb=「0」、ステップS315)、処理を終える。
一方、EPS用マイコン31は、操舵トルク最大値時間Tmaxが所定時間Tαより小さい場合(ステップS312:NO)、又は、操舵トルクの最大値τmaxが所定操舵トルクταより小さい場合(ステップS313:NO)には、ハンドル非保持確認フラグFLGhbをセットする(FLGhb=「1」、ステップS316)とともに、ハンドル保持確認フラグFLGhaをリセットし(FLGha=「0」、ステップS317)、処理を終える。
次に、本実施形態におけるハンドル非保持時、及び、ハンドル保持時の操舵トルク波形について図7に基づいて説明する。
図7(a)は、ハンドル非保持時の操舵トルクτの波形を表し、図7(b)は、ハンドル保持時の操舵トルクτの波形を表している。そして、グラフの横軸は時間を、縦軸は電流値/トルク値を表している。最初に図7(a)ハンドル非保持時の操舵トルクτの波形について説明する。自動操舵ECU22より送信されるハンドル保持指令信号HDhaがEPSECU30に受信されると、EPS用マイコン31は、ハンドル保持判定用電流出力手段であるハンドル保持判定用電流出力部51aから、ハンドル保持判定用電流Imtestをモータ制御信号生成部47に出力することによってモータ33を作動させる。
ハンドル保持判定用電流Imtestは、所定周期でモータ33を正転させるモータ正転指令電流(a1)と、同じく所定周期でモータ33を逆転させるモータ逆転指令電流(a2)である。ここで、運転者がハンドルを保持していない場合では、トルクセンサに対して、ハンドル側にはハンドルイナーシャのみが存在している。
そのため、ピニオン側にあるモータ33を回転させると、ハンドルイナーシャは小さいため、操舵トルクτを検出する、トーションバーの捩れも小さくなり、その結果、操舵トルクτも小さくなる。又、操舵トルクτの立ち上がりは早くなる(曲線L1で示す)。
次に、図7(b)ハンドル保持時の操舵トルクτの波形について説明する。自動操舵ECU22よりEPSECU30に送信される信号、及びハンドル保持判定用電流Imtestは、ハンドル非保持時と同一である。一方、運転者がハンドルを保持している場合では、トルクセンサに対して、ハンドル側にはハンドルイナーシャと、運転者のイナーシャが存在している。
そのため、トルクセンサに対してピニオン側にあるモータ33を回転させると、ハンドルイナーシャと、運転者のイナーシャは大きいため、操舵トルクτを検出する、トーションバーの捩れも大きくなり、その結果、操舵トルクτも大きくなる。又、操舵トルクτの立ち上がりは遅くなる(曲線L2で示す)。
即ち、モータ33の正回転中(又は、逆回転中)の操舵トルクの最大値τmax、及び操舵トルク最大値時間Tmaxを計測し、それぞれの値がハンドル非保持時の値より大きい場合には、運転者がハンドルを保持していると判定できる。
次に、上記のように構成された本実施形態の自動操舵装置1の作用及び効果について説明する。
操舵トルクτを検出するトルクセンサ37と、操舵トルクτによって運転者のハンドル保持を判定するハンドル保持判定部51と、ハンドル保持判定部51は、ハンドル保持判定用電流を出力するハンドル保持判定用電流出力部51aと、ハンドル保持判定用電流によって変化する操舵トルクτの最大値を検出する操舵トルク最大値検出部51bと、操舵トルクτの最大値を検出した時間を検出する操舵トルク最大値時間検出部51cと、を更に有し、操舵トルクの最大値τmaxが所定操舵トルクτα以上、且つ、操舵トルクの最大値を検出した時間である操舵トルク最大値時間Tmaxが所定時間Tα以上の場合には、ハンドルが保持されていると判断し、自動操舵を実行する構成とした。
即ち、運転者がハンドルを保持している場合には、運転者がハンドルを保持していない場合に比べて、操舵トルクτの位相が遅れ、操舵トルクτの大きさが大きくなる。それを、操舵トルクτの最大値を検出する操舵トルク最大値検出部51bと、操舵トルクτの最大値を検出した時間を検出する操舵トルク最大値時間検出部51cによって検出する。
その結果、操舵トルクの最大値τmaxが所定操舵トルクτα以上、且つ、操舵トルク最大値時間Tmaxが所定時間Tα以上の場合には、ハンドルが保持されたと判断することができ、安全な自動操舵を行うことができる。
尚、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、自動操舵中は、ハンドル保持警報及びハンドル保持指令信号を自動操舵停止まで出し続けることとしたが、運転者のハンドル保持が確認されれば、少なくともハンドル保持警報及びハンドル保持指令信号のどちらかを停止してもよい。
・本実施形態では、操舵トルクの最大値τmaxが所定操舵トルクτα以上、且つ、操舵トルク最大値時間Tmaxが所定時間Tα以上の場合に、ハンドル保持を確認したとしたが、操舵トルクの最大値τmaxが所定操舵トルクτα以上、又は、操舵トルク最大値時間Tmaxが所定時間Tα以上の場合に、ハンドル保持を確認したとしてもよい。
・本実施形態では、自動操舵中に運転者によってハンドル保持がなされていないと判定した場合には、安全な場所へ車両を移動させることとしたが、直ちに自動操舵を中断してもよい。
・本実施形態では、位置制御部41及びモータ電流制御部48ともPID制御としたが、位置制御部41及びモータ電流制御部48ともPI制御としてもよい。
・本実施形態では、本発明をコラムアシストEPSに具体化したが、本発明をラックアシストEPSやピニオンアシストEPSに適用してもよい。
・本実施形態では、本発明をEPSアクチュエータ35の駆動源であるモータ33として、DCモータに具体化したが、本発明を三相のブラシレスDCモータ、誘導モータ、及びステッピングモータとしてもよい。
1:自動操舵装置、2:ステアリング、3:ステアリングシャフト、
4:ラックアンドピニオン機構、5:ラック軸、8:コラムシャフト、
9:インターミディエイトシャフト、10:ピニオンシャフト、11:タイロッド、12:転舵輪、20:自動操舵起動SW、21:警報装置、22:自動操舵ECU、
23:自動操舵用マイコン、24:自動操舵指令部、
25:自動操舵制御1生成部(目的地へ移動)、
27:自動操舵制御2生成部(安全な場所へ移動)、29:加算器、
30:EPSECU、31:EPS用マイコン、
32:バッテリ、33:モータ、34:減速機構、35:EPSアクチュエータ、
36:車速センサ、37:トルクセンサ(トルク検出手段)、38:操舵角センサ、
40:自動操舵角処理部、41:位置制御部(PID制御)、42:減算器、
43:自動/手動操舵切替部、44:モータ指令電流切替部、
44a、44b、44c:モータ指令電流切替部接点、
45:トルク/モータ電流指令値マップ、46:手動操舵介入判定部、
47:モータ制御信号生成部、48:モータ電流制御部(PID制御)、
49:PWM出力部、50:減算器、
51:ハンドル保持判定部(ハンドル保持判定手段)、
51a:ハンドル保持判定用電流出力部(ハンドル保持判定用電流出力手段)、
51b:操舵トルク最大値検出部(操舵トルク最大値検出手段)、
51c:操舵トルク最大値時間検出部(操舵トルク最大値時間検出手段)、
52:記憶部、53:駆動回路部、54:電流センサ、
70:車内ネットワーク(CAN)、SW:自動操舵起動スイッチ、
V:車速、τ:操舵トルク、
Im1*:自動操舵時モータ電流指令、Im2*:手動操舵介入時モータ電流指令、
Im*:モータ電流指令、Im:モータ実電流、ΔIm:モータ電流偏差、
Imtest:ハンドル保持判定用電流、
V*:モータ電圧指令、θp*:指令操舵角、θp:実操舵角、Δθp:操舵角偏差、
θp1*:自動操舵制御1用指令操舵角(目的地へ移動)、
θp2*:自動操舵制御2用指令操舵角(安全な場所へ移動)、
K:トルクセンサ値サンプリングカウンター、
N:トルクセンサ値サンプリング定数、
T:トルクセンサ値サンプリング用基準タイマ値、
t0(k):トルクセンサ値kサンプリング時のタイマ値、
τmax:操舵トルクの最大値、τα:所定操舵トルク、
Tmax:操舵トルク最大値時間、Tα:所定時間、
HDha:ハンドル保持指令信号、
HDam:ハンドル保持警報信号、
SWon:自動操舵起動信号、
FLGha:ハンドル保持確認フラグ、
FLGhb:ハンドル非保持確認フラグ、
FLGma:手動操舵介入判定フラグ

Claims (1)

  1. 操舵トルクを検出するトルク検出手段と、
    前記操舵トルクによって運転者のハンドル保持を判定するハンドル保持判定手段と、
    前記ハンドル保持判定手段は、
    ハンドル保持判定用電流を出力するハンドル保持判定用電流出力手段と、
    前記ハンドル保持判定用電流によって変化する前記操舵トルクの最大値を検出する操舵トルク最大値検出手段と、
    前記操舵トルクの最大値を検出した時間を検出する操舵トルク最大値時間検出手段と、を更に有し、
    前記操舵トルクの最大値が所定操舵トルク以上、且つ、前記操舵トルクの最大値を検出した時間が所定時間以上の場合には、ハンドルが保持されていると判断し、自動操舵を実行すること、
    を特徴とする自動操舵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017154623A (ja) * 2016-03-02 2017-09-07 株式会社ジェイテクト 車両用制御装置

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