JP2015231786A - 自動操舵装置 - Google Patents

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伊藤 和彦
Kazuhiko Ito
和彦 伊藤
晃弘 冨田
Akihiro Tomita
晃弘 冨田
高野 寿男
Toshio Takano
寿男 高野
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Abstract

【課題】自動操舵を行うために必要な状況データが得られなかった場合でも、安全に自動操舵から手動操舵に移行できる自動操舵装置を構成すること。
【解決手段】車速Vを検出する車速センサ25と、指令操舵角θp*及び車速Vが正常か異常かを判定する各種信号異常判定部42と、指令操舵角θp*を少なくとも2サンプル以上記憶する指令操舵角記憶部44Mと、指令操舵角θp*に基づいて、操舵機構の操舵角制御を行うマイコン30と、を備え、マイコン30は、指令操舵角θp*及び車速Vが正常な場合には、1サンプル目の指令操舵角θp*にて自動操舵を実行する一方、指令操舵角θp*が異常で、車速Vが正常な場合には、指令操舵角記憶部44Mで記憶している2サンプル目以降の指令操舵角θp*、及び車速Vから指令操舵角θp*を補正して自動操舵を実行する構成とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動操舵装置に関するものである。
従来、操舵モータを回転制御することにより操舵する自動操舵装置では、自動操舵中に運転者が手動操舵を行った場合には、自動操舵モードから手動操舵モードに切り替わることが一般的になされている。
例えば、特許文献1に記載の自動操舵装置では、自動運転から運転者による手動運転に切り替わる際に、外界環境に応じて、移行時の操作分担比率を、時間的余裕を持たせて、滑らかに移行制御するものである。
特開平10−309961号公報
しかし、上記方法では、自動操舵を行うために必要な状況データが得られなかった場合、即ち、運転者が予測していないタイミングで、自動運転が中止された場合の対処方法が記載されていない問題があった。
本発明の目的は、自動操舵を行うために必要な状況データが得られなかった場合でも、安全に自動操舵から手動操舵に移行できる自動操舵装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、所定周期毎に入力される指令操舵角に基づいて操舵機構の操舵角制御を行う自動操舵装置において、車速を検出する車速検出手段と、前記指令操舵角及び前記車速が正常か異常かを判定する異常判定手段と、前記指令操舵角を少なくとも2サンプル以上記憶する指令操舵角記憶手段と、
前記指令操舵角に基づいて、前記操舵機構の操舵角制御を行う制御手段と、を備え、 前記制御手段は、前記指令操舵角及び前記車速が正常な場合には、1サンプル目の前記指令操舵角にて自動操舵を実行する一方、前記指令操舵角が異常で、前記車速が正常な場合には、前記指令操舵角記憶手段で記憶している2サンプル目以降の前記指令操舵角、及び前記車速から前記指令操舵角を補正して自動操舵を実行すること、を要旨とする。
本請求項の自動操舵装置では、車速を検出する車速検出手段と、指令操舵角及び車速が正常か異常かを判定する異常判定手段と、指令操舵角を少なくとも2サンプル以上記憶する指令操舵角記憶手段と、指令操舵角に基づいて、操舵機構の操舵角制御を行う制御手段と、を備え、 前記制御手段は、前記指令操舵角及び前記車速が正常な場合には、1サンプル目の前記指令操舵角にて自動操舵を実行する一方、指令操舵角が異常で、車速が正常な場合には、指令操舵角記憶手段で記憶している2サンプル目以降の指令操舵角、及び車速から指令操舵角を補正して自動操舵を実行する構成とした。
即ち、指令操舵角を少なくとも2サンプル以上記憶する指令操舵角記憶手段を備え、
指令操舵角及び車速が正常か異常かを判定する異常判定手段が、指令操舵角及び車速を正常と判断した場合には、常時1サンプル目の前記指令操舵角にて自動操舵を実行する。その結果、最新の指令操舵角で自動操舵を実行できるので、安全、且つ、正確な自動操舵装置となる。
一方、異常判定手段が、指令操舵角が異常で、車速が正常と判断した場合には、指令操舵角記憶手段に記憶した2サンプル目以降の指令操舵角、及び車速から指令操舵角を補正して自動操舵を実行する。その結果、信頼性のおける指令操舵角で自動操舵を実行できるので、安全な自動操舵装置を構築できる。
本発明によれば、自動操舵を行うために必要な状況データが得られなかった場合でも、安全に自動操舵から手動操舵に移行できる自動操舵装置を提供することができる。
本実施形態における自動操舵装置の概略構成図。 本実施形態における自動操舵装置の制御ブロック図。 本実施形態における自動操舵の指令操舵角処理部の制御ブロック図。 本実施形態における自動操舵の指令操舵角処理部の処理手順を示すフローチャート図。
以下、コラム型の電動パワーステアリング装置(以下、EPSという)を備えた自動操舵装置1に具体化した本発明の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、所定周期毎に入力される指令操舵角θp*に基づいて操舵機構の操舵角制御を行う本実施形態の自動操舵装置1は、所定周期毎に入力される指令操舵角θp*、及び車速検出手段である車速センサ25から検出される車速Vを車内ネットワーク70(CAN)を介してEPSECU29に送信する、上位コントローラである自動操舵ECU28を有している。
次に、本実施形態のEPSについて説明する。図1に示すように、本実施形態のEPSにおいて、ステアリング2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック軸5と連結されている。ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック軸5の往復直線運動に変換される。
尚、本実施形態のステアリングシャフト3は、コラムシャフト8、インターミディエイトシャフト9、及びピニオンシャフト10を連結してなる。そして、このステアリングシャフト3の回転に伴うラック軸5の往復直線運動が、同ラック軸5の両端に連結されたタイロッド11を介して図示しないナックルに伝達されることにより、転舵輪12の操舵角が変更されるようになっている。
また、EPSは、モータ21を駆動源として操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置としてのEPSアクチュエータ24と、EPSアクチュエータ24の作動を制御するEPSECU29とを備えている。
本実施形態のEPSアクチュエータ24は、コラム型のEPSアクチュエータであり、その駆動源であるモータ21は、減速機構23を介してコラムシャフト8と駆動連結されている。そして、同モータ21の回転を減速機構23により減速してコラムシャフト8に伝達することによって、そのモータトルクをアシスト力として操舵系に付与する構成となっている。
一方、EPSECU29には、トルクセンサ26、及び操舵角センサ27が接続されており、EPSECU29は、これら各センサの出力信号に基づいて、操舵トルクτ、及び実操舵角θpを検出する。
尚、トルクセンサ26はツインレゾルバ型のトルクセンサである。EPSECU29は、図示しないトーションバーの両端に設けられた一対のレゾルバの各出力信号に基づいて操舵トルクτを演算する。また、EPSECU29は、これら検出される各状態量に基づいて目標アシスト力を演算し、その駆動源であるモータ21への駆動電力の供給を通じて、EPSアクチュエータ24の作動、即ち操舵系に付与するアシスト力を制御する。
次に、本実施形態の自動操舵装置1における電気的構成について説明する。
図2は、本実施形態の自動操舵装置1の制御ブロック図である。同図に示すように、
EPSECU29は、指令操舵角θp*に基づいて、操舵機構の操舵角制御を行う制御手段であるマイコン30と、そのモータ制御信号に基づいて、EPSアクチュエータ24の駆動源であるモータ21に駆動電力を供給する駆動回路部31、及びモータ21に通電されるモータ実電流Imを検出するための電流センサ32とを備えている。
駆動回路部31は、直列に接続された一対のスイッチング素子を基本単位(アーム)として各相に対応する2つのアームを並列接続してなる公知のPWMインバータ(図示せず)である。また、マイコン30の出力するモータ制御信号は、駆動回路部31を構成する各スイッチング素子のオンデューティ比を規定するものとなっている。モータ制御信号が各スイッチング素子のゲート端子に印加され、モータ制御信号に応答して、各スイッチング素子がオン/オフすることにより、バッテリ20の電源電圧に基づくモータ駆動電力を生成して、モータ21へと出力する構成になっている。
マイコン30は、各センサの出力信号に基づき検出されたモータ21のモータ実電流Im、操舵トルクτ、車速V、及び実操舵角θpに基づいて、駆動回路部31にモータ制御信号を出力する。
以下に示す各制御ブロックは、マイコン30が実行するコンピュータプログラムにより実現されるものである。マイコン30は、所定のサンプリング周期で上記各状態量を検出し、所定周期毎に以下の各制御ブロックに示される各演算処理を実行することにより、モータ制御信号を生成する。
図2に示すように、マイコン30は、自動操舵の指令操舵角処理部33と、自動操舵切替部34と、駆動回路部31を制御するモータ制御信号を生成するモータ制御信号生成部35を備えている。
自動操舵の指令操舵角処理部33については、図3の本実施形態における自動操舵の指令操舵角処理部33の制御ブロック図を用いて説明する。
自動操舵の指令操舵角処理部33は、自動操舵ECU28から車内ネットワーク70(CAN)を介して送信されてくる各種信号を受信処理する各種信号受信処理部41と、各種信号(指令操舵角θp*及び車速V)が正常か異常かを判定する異常判定手段である各種信号異常判定部42を有している。また、自動操舵の指令操舵角処理部33は、自動操舵ECU28から送信されてくる指令操舵角θp*(1)からθp*(n0)、即ち、指令操舵角を少なくとも2サンプル以上記憶する指令操舵角記憶手段である指令操舵角記憶部44Mを有している。
各種信号異常判定部42によって、指令操舵角信号が異常であり、車速信号が正常と判定された場合には、指令操舵角信号異常フラグFLGabがセットされ、出力される。指令操舵角θp*(1)処理部43は、指令操舵角θp*(1)及び車速Vが正常な場合には、指令操舵角θp*(1)を操舵角指令切替部45に出力する。
一方、各種信号異常判定部42によって、指令操舵角信号が異常であり、車速信号が正常と判定された場合には、指令操舵角θp*(2)から指令操舵角θp*(n0)処理部44は、指令操舵角記憶部44Mに記憶された、指令操舵角θp*(2)から指令操舵角θp*(n0)を読み出し、指令操舵角θp*(2)から指令操舵角θp*(n0)補正部49に出力する。
指令操舵角θp*(2)から指令操舵角θp*(n0)補正部49は、指令操舵角θp*(2)から指令操舵角θp*(n0)処理部44から出力された指令操舵角θp*(k)と、車速Vの関数であるy=f(V(k))の積(θp*(k)×f(V(k))により、指令操舵角θp*(k)補正値を算出し、操舵角指令切替部45の操舵角指令切替部接点45bに出力する。
操舵角指令切替部45は、各種信号異常判定部42の出力する信号異常フラグFLGabによって、操舵角指令切替部接点45a、45b、45cを切り替える。即ち、各種信号異常判定部42の出力する信号異常フラグFLGabがリセットされている場合(信号正常)には、操舵角指令切替部45は、操舵角指令切替部接点45aと45cを接続し、指令操舵角θp*(1)処理部43から指令操舵角θp*を後段の減算器47へ出力する。
一方、各種信号異常判定部42の出力する信号異常フラグFLGabがセットされている場合(信号異常)には、操舵角指令切替部45は、操舵角指令切替部接点45bと45cを接続し、指令操舵角θp*(2)から指令操舵角θp*(n0)補正部49から指令操舵角θp*を後段の減算器47へ出力する。
そして、自動操舵の指令操舵角処理部33は、減算器47で、指令操舵角θp*から実操舵角θpを減算し、操舵角偏差Δθpを生成する。更に、自動操舵の指令操舵角処理部33は、生成された操舵角偏差Δθpを位置制御部46でPID(比例+積分+微分)制御を行い、自動操舵時モータ電流指令Im1*を生成する。
図2に示すように、自動操舵切替部34は、トルク/モータ電流指令値マップ50と、モータ指令電流切替部51と、手動操舵介入判定部52で構成されている。
トルク/モータ電流指令値マップ50は、操舵トルクτ、及び車速Vを入力として、手動操舵介入時モータ電流指令Im2*を生成する。尚、トルク/モータ電流指令値マップ50は、同じ操舵トルクτの場合、車速Vが小さいほど、大きな手動操舵介入時モータ電流指令Im2*を決定するように構成されている。
手動操舵介入判定部52は、自動操舵中に運転者が手動操舵介入をしたか否かを判定する。即ち、所定以上の操舵トルクτが所定時間以上検出された場合には、自動操舵中に運転者が手動操舵介入をしたと判定し、手動操舵介入フラグFLGmaをセットして、モータ指令電流切替部51に出力する。
モータ指令電流切替部51は、手動操舵介入判定部52の判定によって、自動操舵時モータ電流指令Im1*と、手動操舵介入時モータ電流指令Im2*を切り替える。
即ち、手動操舵介入判定部52が手動操舵介入していないと判定した場合には、手動操舵介入フラグFLGmaをリセットし、モータ指令電流切替部接点51aと51cを接続する。そして、自動操舵時モータ電流指令Im1*をモータ電流指令Im*として出力する。
一方、手動操舵介入判定部52が手動操舵介入していると判定した場合には、手動操舵介入フラグFLGmaをセットし、モータ指令電流切替部接点51bと51cを接続する。そして、手動操舵介入時モータ電流指令Im2*をモータ電流指令Im*として出力する。
モータ制御信号生成部35は、モータ電流指令Im*からモータ実電流Imを減算する減算器63と、減算器63の出力であるモータ電流偏差ΔImをPID制御するモータ電流制御部61と、モータ電流制御部61の出力であるモータ電圧指令V*をモータ制御信号に変換し、駆動回路部31に出力するPWM出力部62で構成されている。
次に、本実施形態におけるマイコン30による自動操舵の指令操舵角処理部33の処理手順について図4に基づいて説明する。
最初に、マイコン30は、自動操舵ECU28からの各種信号が正常か否かを判定する(ステップS101)。そして、マイコン30は、自動操舵ECU28からの各種信号(指令操舵角、車速)が正常であると判定した場合(ステップS101:YES)には、自動操舵ECU28からn0個の指令操舵角データを読み取り、指令操舵角記憶部44Mに記憶する(ステップS102)。
次に、マイコン30は、指令操舵角データのカウンターKに「1」をセットする(ステップS103)。そして、マイコン30は、指令操舵角θp*(1)を指令操舵角θp*(1)処理部43に読み込む(ステップS105)。更に、マイコン30は、指令操舵角θp*(1)に基づいて自動操舵を実行する(ステップS107)。
次に、マイコン30は、手動操舵が介入したか否かを判定する(ステップS108)。そして、マイコン30は、手動操舵が介入していないと判定した場合(ステップS108:NO)には、ステップS101に移行する。一方、マイコン30は、手動操舵が介入していると判定した場合(ステップS108:YES)には、自動操舵を停止する(ステップS109)。
そして、マイコン30は、モータ指令電流切替部51を切り替えて、モータ指令電流切替部接点51bと51cを接続(ステップS110)、手動操舵を実行(ステップS111)し、処理を終える。ここで、手動操舵が介入したか否かの判定方法は、例えば、操舵トルクτが所定の操舵トルクτ0以上になった場合等で処理できる。
一方、マイコン30は、自動操舵ECU28からの各種信号(指令操舵角、車速)が正常でないと判定した場合(ステップS101:NO)には、車速Vが正常か否かを判定する(ステップS112)。そして、マイコン30は、車速Vが正常であると判定した場合(ステップS112:YES)には、操舵角指令切替部45を切り替えて、操舵角指令切替部接点45bと45cを接続する(ステップS113)。そして、マイコン30は、指令操舵角データのカウンターKをインクリメントする(ステップS114)。
次に、マイコン30は、車速Vを読み込む(ステップS115)。そして、マイコン30は、指令操舵角θp*(K)を、操舵角記憶部44Mから指令操舵角θp*(2)から指令操舵角θp*(n0)処理部44に読み出す(ステップS116)。次に、マイコン30は、指令操舵角θp*(K)を補正する(θp*←θp*(K)・f(V(K))、ステップS117)。
そして、マイコン30は、自動操舵を実行する(ステップS118)。即ち、制御手段であるマイコン30は、指令操舵角θp*が異常な場合には、指令操舵角記憶手段である指令操舵角記憶部44Mで記憶している、2サンプル目以降の指令操舵角θp*(2)から指令操舵角θp*(n0)を使用する。
次に、マイコン30は、手動操舵が介入したか否かを判定する(ステップS119)。そして、マイコン30は、手動操舵が介入していないと判定した場合(ステップS119:NO)には、自動運転ECU28からの各種信号が正常か否かを判定する(ステップS120)。
そして、マイコン30は、自動運転ECU28からの各種信号が正常でないと判定した場合(ステップS120:NO)には、指令操舵角データのカウンターKが、自動運転ECU28から転送される所定の指令操舵角データ数n0以上か否かを判定する(ステップS121)。
そして、マイコン30は、指令操舵角データのカウンターKが、自動運転ECU28から転送される所定の指令操舵角データ数n0以上であると判定された場合(ステップS121:YES)には、これ以上、自動操舵が安全に実行できないと判断して、自動操舵を停止する(ステップS122)。
一方、マイコン30は、指令操舵角データのカウンターKが、自動運転ECU28から転送される所定の指令操舵角データ数n0より小さいと判定された場合(ステップS121:NO)には、まだ、自動操舵が安全に実行できると判断してステップS114に移行する。
そして、マイコン30は、自動運転ECU28からの各種信号が正常であると判定された場合(ステップS120:YES)には、自動運転ECU28からの各種信号が異常状態から正常状態に復帰したと判断して、操舵角指令切替部45を切り替えて、操舵角指令切替部接点45aと45cを接続した(ステップS122)後、ステップS102に移行する。
また、マイコン30は、手動操舵が介入していると判定した場合(ステップS119:YES)には、自動操舵を停止すると判断してステップS109に移行する。更に、マイコン30は、車速Vが正常でないと判定した場合(ステップS112:NO)には、処理を終える。
次に、上記のように構成された本実施形態の自動操舵装置の作用及び効果について説明する。
車速Vを検出する車速センサ25と、指令操舵角θp*及び車速Vが正常か異常かを判定する各種信号異常判定部42と、指令操舵角θp*を少なくとも2サンプル以上記憶する指令操舵角記憶部44Mと、指令操舵角θp*に基づいて、操舵機構の操舵角制御を行うマイコン30と、を備え、マイコン30は、指令操舵角θp*及び車速Vが正常な場合には、1サンプル目の指令操舵角θp*にて自動操舵を実行する一方、指令操舵角θp*が異常で、車速Vが正常な場合には、指令操舵角記憶部44Mで記憶している2サンプル目以降の指令操舵角θp*、及び車速Vから指令操舵角θp*を補正して自動操舵を実行する構成とした。
即ち、指令操舵角θp*を少なくとも2サンプル以上記憶する指令操舵角記憶部44Mを備え、指令操舵角θp*及び車速Vが正常か異常かを判定する各種信号異常判定部42が、指令操舵角θp*及び車速Vを正常と判断した場合には、常時1サンプル目の指令操舵角θp*にて、自動操舵を実行する。その結果、最新の指令操舵角θp*で自動操舵を実行できるので、安全、且つ、正確な自動操舵装置となる。
一方、各種信号異常判定部42が、指令操舵角θp*が異常で、車速Vが正常と判断した場合には、指令操舵角記憶部44Mに記憶した2サンプル目以降の指令操舵角θp*、及び車速Vから指令操舵角θp*を補正して自動操舵を実行する。
その結果、自動操舵を行うために必要な状況データが得られなかった場合でも、安全に自動操舵から手動操舵に移行できる自動操舵装置を構成することができる。
尚、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、自動運転ECU28から転送されてくる指令操舵角θp*が異常となった場合には、操舵角記憶部44Mで記憶している2サンプル目以降の指令操舵角θp*(2)から指令操舵角θp*(n0)を使用して自動操舵を継続したが、その時に指令操舵角θp*が異常という警告を発しても、表示してもよい。
・本実施形態では、位置制御部46及びモータ電流制御部61ともPID制御としたが、位置制御部46及びモータ電流制御部61ともPI制御としてもよい。
・本実施形態では、本発明をコラムアシストEPSに具体化したが、本発明をラックアシストEPSやピニオンアシストEPSに適用してもよい。
・本実施形態では、本発明をEPSアクチュエータ24の駆動源であるモータ21として、DCモータに具体化したが、本発明を三相のブラシレスDCモータ、誘導モータ、及びステッピングモータとしてもよい。
1:自動操舵装置、2:ステアリング、3:ステアリングシャフト、
4:ラックアンドピニオン機構、5:ラック軸、8:コラムシャフト、
9:インターミディエイトシャフト、10:ピニオンシャフト、11:タイロッド、12:転舵輪、20:バッテリ、21:モータ、
23:減速機構、24:EPSアクチュエータ、25:車速センサ(車速検出手段)、
26:トルクセンサ、27:操舵角センサ、28:自動操舵ECU、
29:EPSECU、30:マイコン(制御手段)、31:駆動回路部、
32:電流センサ、33:自動操舵の指令操舵角処理部、34:自動操舵切替部、
35:モータ制御信号生成部、41:各種信号受信処理部、
42:各種信号異常判定部(異常判定手段)、
43:指令操舵角θp*(1)処理部、
44:指令操舵角θp*(2)から指令操舵角θp*(n0)処理部、
44M:指令操舵角記憶部(指令操舵角記憶手段)、45:操舵角指令切替部、
45a、45b、45c:操舵角指令切替部接点、
46:位置制御部(PID制御)、47、63:減算器、
49:指令操舵角θp*(2)から指令操舵角θp*(n0)補正部、
50:トルク/モータ電流指令値マップ、
51:モータ指令電流切替部、51a、51b、51c:モータ指令電流切替部接点、
52:手動操舵介入判定部、61:モータ電流制御部(PID制御)、
62:PWM出力部、70:車内ネットワーク(CAN)、
V:車速、τ:操舵トルク、
Im1*:自動操舵時モータ電流指令、Im2*:手動操舵介入時モータ電流指令、
Im*:モータ電流指令、Im:モータ実電流、ΔIm:モータ電流偏差、
V*:モータ電圧指令、θp*:指令操舵角、θp:実操舵角、Δθp:操舵角偏差、
K:指令操舵角データのカウンター、
n0:自動操舵ECU28から転送される所定の指令操舵角データ数、
FLGab:指令操舵角信号異常フラグ、FLGma:手動操舵介入フラグ

Claims (1)

  1. 所定周期毎に入力される指令操舵角に基づいて操舵機構の操舵角制御を行う自動操舵装置において、
    車速を検出する車速検出手段と、
    前記指令操舵角及び前記車速が正常か異常かを判定する異常判定手段と、
    前記指令操舵角を少なくとも2サンプル以上記憶する指令操舵角記憶手段と、
    前記指令操舵角に基づいて、前記操舵機構の操舵角制御を行う制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記指令操舵角及び前記車速が正常な場合には、1サンプル目の前記指令操舵角にて自動操舵を実行する一方、前記指令操舵角が異常で、前記車速が正常な場合には、前記指令操舵角記憶手段で記憶している2サンプル目以降の前記指令操舵角、及び前記車速から前記指令操舵角を補正して自動操舵を実行すること、
    を特徴とする自動操舵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7488164B2 (ja) 2020-09-17 2024-05-21 株式会社ジェイテクト 操舵装置

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