JP2016101784A - 自動運転装置 - Google Patents

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Makoto Ichikawa
誠 市川
祐子 小野田
Yuko Onoda
祐子 小野田
晃弘 冨田
Akihiro Tomita
晃弘 冨田
高野 寿男
Toshio Takano
寿男 高野
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Abstract

【課題】自動運転中に車両に何らかの異常状態が生じた場合には、その異常状態を判定して、自動運転システム自体が、最適な操舵系を構成することにより、車両の異常状態をできる限り回避することができる、自動運転装置を提供すること。【解決手段】EPS用マイコン50は、指令状態量がモータ回転角度の場合であって、モータ回転角度の指令値に対して、そのフィードバック値である、モータ回転角度センサ22で検出されたモータ回転角度とのモータ回転角度偏差値が所定モータ回転角度偏差値2(Δθ2)以上となる、車両の状態判定条件の場合には、自動運転用マイコン30は、第3の構成手段を選択し、モータ回転角度偏差値が所定モータ回転角度偏差値1(Δθ1)以下になるまで、モータ回転角度偏差値が小さくなる方向に指令状態量である自動運転指令モータ電流データを付与する構成とした。【選択図】図4

Description

本発明は、自動運転装置に関するものである。
従来自動運転を行う場合には、自動運転可能な乗用車の「自動」と「マニュアル」との切り替えには、スイッチ等が必要であった。しかし、このような構成では、「自動」から「マニュアル」へスイッチ等を切り替えるのは、機械誤動作等、緊急時に対応が遅れる可能性があり、また、「マニュアル」から「自動」にスイッチを切り替えるのは、そのスイッチ操作自体を運転操舵中におこなわなければならないこととなり、望ましくない。
例えば、特許文献1に記載の自動操舵装置では、トルクセンサを備えており、自動操舵中に、操舵トルク値が所定値以上になった場合には、運転者が意図的に操舵したと判断して、自動運転から手動運転に切り替える。
特開平09−240502号公報
しかし、上記方法では、自動運転中に車両に何らかの異常が生じた場合には、運転者が操舵系を操作するしか、異常状態から抜け出す手段がない。そのため、運転者が何の異常により、車両状態が異常状態になったか判断できない場合でも、無闇に操舵を繰り返す虞があった。
本発明の目的は、自動運転中に車両に何らかの異常状態が生じた場合には、その異常状態を判定して、自動運転システム自体が、最適な操舵系を構成することにより、車両の異常状態をできる限り早期に回避することができる、自動運転装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、所定周期毎に入力される指令状態量に基づいて、操舵機構のモータの状態量制御を実行する第1の制御手段、及び車両の状態判定条件に応じて前記状態量制御を選択する第2の制御手段を備え、前記第1の制御手段は、操舵機構のアクチュエータの位置制御部、速度制御部、及び電流制御部から構成される第1の構成手段と、操舵機構のアクチュエータの速度制御部、及び電流制御部から構成される第2の構成手段と、操舵機構のアクチュエータの電流制御部から構成される第3の構成手段の3つの構成手段を有し、前記第2の制御手段は、車両の状態判定条件に応じて、前記第1の構成手段、又は、前記第2の構成手段、又は、前記第3の構成手段を選択するとともに、所定周期毎に入力される指令状態量を生成する自動運転装置において、車速を検出する車速センサと、前記モータの回転角度を検出するモータ回転角度センサとを、更に備え、前記第1の制御手段は、前記指令状態量がモータ回転角度の場合であって、前記モータ回転角度の指令値に対して、そのフィードバック値である、前記モータ回転角度センサで検出されたモータ回転角度とのモータ回転角度偏差値が所定モータ回転角度偏差値2以上となる、前記車両の状態判定条件の場合には、前記第2の制御手段は、前記第3の構成手段を選択し、前記モータ回転角度偏差値が所定モータ回転角度偏差値1以下になるまで、前記モータ回転角度偏差値が小さくなる方向に、前記指令状態量である自動運転指令モータ電流データを付与することを、要旨とする。
本請求項の自動運転装置では、第1の制御手段は、指令状態量がモータ回転角度の場合であって、モータ回転角度の指令値に対して、そのフィードバック値である、モータ回転角度センサで検出されたモータ回転角度とのモータ回転角度偏差値が所定モータ回転角度偏差値2以上となる、車両の状態判定条件の場合には、第2の制御手段は、第3の構成手段を選択し、モータ回転角度偏差値が所定モータ回転角度偏差値1以下になるまで、モータ回転角度偏差値が小さくなる方向に、指令状態量である自動運転指令モータ電流データを付与する構成とした。
即ち、指令状態量がモータ回転角度の場合であって、モータ回転角度の指令値に対して、そのフィードバック値である、モータ回転角度センサで検出されたモータ回転角度とのモータ回転角度偏差値が所定モータ回転角度偏差値2以上の場合には、車両がモータ回転角度の指令値に対して、異常な状態(例えば、轍にはまった等)になったと判断し、早期に車両がモータ回転角度の指令値に追従できる制御を選択する。例えば、自動運転制御の基本制御である操舵機構のアクチュエータの位置制御部には、モータ回転角度の指令値に対してモータ回転角度がフィードバックされ、それらのモータ回転角度偏差値を極力、早期に小さくする比例制御部が構成されている。しかし、通常の車両状態であれば比例制御部のみの構成で問題はないが、車両が轍等はまった場合には、比例制御部のみの構成では、応答性が遅く、早期にモータ回転角度を正常状態に復帰させることが困難になる。
そのため、第1の制御手段のうちの第3の構成手段、即ち、電流制御部を使用することが最適である。電流制御部の制御周期は、位置制御部の制御周期に比較して5倍程早く、又、制御系が比例制御+積分制御+微分制御で構成されているため、高速応答ができる。このような電流制御部の電流指令値によって、モータ回転角度偏差値が小さくなる方向に自動運転指令モータ電流データを付与することによって、車両がモータ回転角度の指令値に対して、早く追従できるようになる。
本発明によれば、自動運転中に車両に何らかの異常状態が生じた場合には、その異常状態を判定して、自動運転システム自体が、最適な操舵系を構成することにより、車両の異常状態をできる限り早期に回避することができる、自動運転装置を提供することができる。
本実施形態における自動運転装置の概略構成図。 本実施形態における自動運転装置の自動運転ECUの制御ブロック図。 本実施形態における自動運転装置のEPSECUの制御ブロック図。 本実施形態における自動運転ECUの処理手順を示すフローチャート図。 本実施形態における自動運転指令モータ電流データ生成マップ図。
以下、コラム型の電動パワーステアリング装置(以下、EPSという)を備えた自動運転装置1に具体化した本発明の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、所定周期毎に入力される指令モータ回転角度データ(指令状態量)に基づいて操舵機構のモータ回転角制御を行う本実施形態の自動運転装置は、所定周期毎に入力される自動運転指令モータ回転角度データθr*を車内ネットワーク90(CAN)を介して、EPSECU27に送信する上位コントローラである自動運転ECU29を有している。
次に、本実施形態のEPSについて説明する。図1に示すように、本実施形態のEPSにおいて、ステアリング2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック軸5と連結されている。ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック軸5の往復直線運動に変換される。
尚、本実施形態のステアリングシャフト3は、コラムシャフト8、インターミディエイトシャフト9、及びピニオンシャフト10を連結してなる。そして、このステアリングシャフト3の回転に伴うラック軸5の往復直線運動が、同ラック軸5の両端に連結されたタイロッド11を介して図示しないナックルに伝達されることにより、転舵輪12の操舵角が変更されるようになっている。
また、EPSは、モータ21を駆動源として操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置としてのEPSアクチュエータ24と、EPSアクチュエータ24の作動を制御するEPSECU27とを備えている。
本実施形態のEPSアクチュエータ24は、コラム型のEPSアクチュエータであり、その駆動源であるモータ21は、減速機構23を介してコラムシャフト8と駆動連結されている。そして、同モータ21の回転を減速機構23により減速してコラムシャフト8に伝達することによって、そのモータトルクをアシスト力として操舵系に付与する構成となっている。
一方、EPSECU27には、車速センサ25、及びモータ回転角度センサ22が接続されており、EPSECU27は、これら各センサの出力信号に基づいて、車速V、及び実モータ回転角度θrを検出する。
次に、本実施形態の自動運転装置における電気的構成について説明する。
図2は、本実施形態の自動運転装置の自動運転ECU29の制御ブロック図である
同図に示すように、自動運転ECU29は、GPS又はカーナビ等から転送されて
くる上位位置情報θcon、自動運転モード切替判定部35(速度制御+電流制御)の有効無効を判定する判定信号(本実施例では使用せず)、及びモータ回転角度センサ22から検出される実モータ回転角度θrを入力とする。
そして、自動運転ECU29は、指令状態量である自動運転指令モータ回転角度データθr*、自動運転指令モータ回転速度データωr1*、及び自動運転指令モータ電流データIr1*、自動運転モード切替フラグFLG1(自動速度制御)、及び自動運転モード切替フラグFLG2(自動電流制御)を車内ネットワーク90(CAN)を介して、EPSECU27に送信する。
次に、自動運転ECU29の各機能を詳述する。第2の制御手段である自動運転用マイコン30は、自動運転指令モータ回転角度データθr*生成部31において、上位位置情報θconを受信した後、自動運転車両異常フラグFLGAB1がOFF、且つ、モータ回転角度偏差値異常フラグFLGAB2がOFFの場合には、車両及び路面状態を正常と判断して、所定の周期で自動運転指令モータ回転角度データθr*を生成する。そして、自動運転用マイコン30は、生成された自動運転指令モータ回転角度データθr*を、自動運転指令モータ回転角度データθr*出力部32を介して、EPSECU27へ出力する。
次に、自動運転用マイコン30は、自動運転モード切替判定部36(電流制御)において、モータ回転角度偏差値異常を判定する(モータ回転角度偏差値異常判定部40)。自動運転用マイコン30は、自動運転指令モータ回転角度データθr*生成部31から出力された、自動運転指令モータ回転角度データθr*と、実モータ回転角度θrの差分からモータ回転角度偏差値Δθrを演算する。そして、自動運転用マイコン30は、モータ回転角度偏差値Δθrの絶対値が状態判定条件である所定モータ回転角度偏差値1であるΔθ1以下の場合には、車両に異常がないと判断して、自動運転を継続する。
そして、自動運転用マイコン30は、モータ回転角度偏差値Δθrの絶対値が状態判定条件である所定モータ回転角度偏差値2であるΔθ2以上の場合には、自動運転指令モータ回転角度データθr*による自動運転継続が危険であると判定し、モータ回転角度偏差値異常フラグFLGAB2をONにして、自動運転指令モータ回転角度データθr*生成部31の機能を停止し、自動運転モード切替部41(電流制御)をアクテイブにする。更に、自動運転用マイコン30は、自動運転モード切替フラグFLG2(自動電流制御)を、EPSECU27へ出力する。
そして、自動運転用マイコン30は、所定の周期で最適な自動運転指令モータ電流データIr1*を自動運転指令モータ電流データIr1*生成部42で生成する。そして、自動運転用マイコン30は、自動運転指令モータ電流データIr1*生成部42で生成した自動運転指令モータ電流データIr1*を自動運転指令モータ電流データIr1*出力部43を介して、EPSECU27へ出力する。
図3は、本実施形態のEPSECU27の制御ブロック図である
同図に示すように、EPSECU27は、自動運転時の制御系を構築する第1の制御手段であるEPS用マイコン50と、モータ21の実モータ電流Irを検出する電流センサ60で構成されている。
EPSECU27は、自動運転ECU29よりCAN90を介して送信されてくる、指令状態量である自動運転指令モータ回転角度データθr*、自動運転指令モータ回転速度データωr1*、自動運転指令モータ電流データIr1*、及び自動運転モード切替フラグFLG1(自動速度制御)、自動運転モード切替フラグFLG2(自動電流制御)を入力し、モータ21を回転させるモータ回転制御指令を生成し、モータ21に出力する。
更に、EPSECU27は、モータ回転角度センサ22で検出した実モータ回転角度θrを自動運転ECU29へCAN90を介して送信する。自動運転用マイコン30は、実モータ回転角度θrを使用して、モータ回転角度偏差値異常判定部40でモータ回転角度偏差値Δθrを演算する。
次に、EPSECU27の各機能を詳述する。EPS用マイコン50は、所定の周期で送信されてくる自動運転指令モータ回転角度データθr*と、実モータ回転角度θrを位置減算器70で減算し、モータ回転角度偏差値Δθrを生成する。
そして、EPS用マイコン50は、モータ回転角度偏差値Δθrを後段の状態量制御を実行する位置制御部51に入力し、比例制御(P制御)を実行し、位置制御部より生成された指令モータ回転速度データωr0*を自動運転モード切替部52(速度制御)に出力する。
位置制御部より生成された指令モータ回転速度データωr0*は、後段の速度制御用の自動運転モード切替部52の自動運転モード切替部a接点52aに入力される。速度制御用の自動運転モード切替部52は、入力用として、自動運転モード切替部a接点52aと、自動運転モード切替部b接点52b、及び出力用として自動運転モード切替部c接点52cを有している。
位置制御部より生成された指令モータ回転速度データωr0*は、自動運転モード切替部a接点52aに入力され、自動運転ECU29からCAN90を介して、所定の周期で送信されてくる自動運転指令モータ回転速度データωr1*は、自動運転モード切替部b接点52bに入力される。
そして、自動運転モード切替部52は、自動運転ECU29からCAN90を介して送信されてくる自動運転モード切替フラグFLG1(自動速度制御)にて切り替えられる。即ち、自動運転モード切替フラグFLG1(自動速度制御)がONの場合は、自動運転モード切替部52は、自動運転モード切替部b接点52bと自動運転モード切替部c接点52cが接続される。
次に、EPS用マイコン50は、自動運転モード切替部52から入力される最終指令モータ回転速度データωr*と、モータ回転角度センサ22から検出された実モータ回転角度θrを微分器58で微分して得られた実モータ回転速度ωrを速度減算器71で減算し、モータ回転速度偏差値Δωrを生成する。
そして、EPS用マイコン50は、モータ回転速度偏差値Δωrを後段の速度制御部53に入力し、比例制御+積分制御+微分制御(PID制御)を実行し、速度制御部より生成された指令モータ電流データIr0*を出力する。
速度制御部より生成された指令モータ電流データIr0*は、後段の電流制御用の自動運転モード切替部54の自動運転モード切替部a接点54aに入力される。電流制御用の自動運転モード切替部54は、入力用として、自動運転モード切替部a接点54aと、自動運転モード切替部b接点54b、及び出力用として自動運転モード切替部c接点54cを有している。
速度制御部より生成された指令モータ電流データIr0*は、は、自動運転モード切替部a接点54aに入力され、自動運転ECU29からCAN90を介して、所定の周期で送信されてくる自動運転指令モータ電流データIr1*は、自動運転モード切替部b接点54bに入力される。
そして、自動運転モード切替部54は、自動運転ECU29からCAN90を介して送信されてくる自動運転モード切替フラグFLG2(自動電流制御)にて切り替えられる。即ち、自動運転モード切替フラグFLG2(自動電流制御)がONの場合は、自動運転モード切替部54は、自動運転モード切替部b接点54bと自動運転モード切替部c接点54cが接続される。
次に、EPS用マイコン50は、自動運転モード切替部54から入力される最終指令モータ電流データIr*と、電流センサ60から検出された実モータ電流Irを電流減算器72で減算し、モータ電流偏差値ΔIrを生成する。
そして、EPS用マイコン50は、モータ電流偏差値ΔIrを後段の電流制御部55に入力し、比例制御+積分制御+微分制御(PID制御)を実行し、モータ電圧指令V*を生成する。電流制御部55で生成されたモータ電圧指令V*は、後段のPWM出力部56に入力される。PWM出力部56は、後段の駆動回路部57を駆動するモータ制御信号を生成してモータ21に出力する。
次に、本実施形態における自動運転用マイコン30による自動運転ECU29の処理手順について図4に基づいて説明する。
最初に、自動運転用マイコン30は、自動運転指令モータ回転角度データθr*を生成する(ステップS101)。次に、自動運転用マイコン30は、自動運転指令モータ回転角度データθr*を出力する(ステップS102)。次に、自動運転用マイコン30は、実モータ回転角度θrを読み込む(ステップS103)。そして、自動運転用マイコン30は、モータ回転角度偏差値Δθrを演算する(Δθr=θr*−θr、ステップS104)。
そして、自動運転用マイコン30は、モータ回転角度偏差値Δθrの絶対値が所定モータ回転角度偏差値2(Δθ2)以上か否かを判定する(ステップS107)。そして、自動運転用マイコン30は、モータ回転角度偏差値Δθrの絶対値が所定モータ回転角度偏差値2(Δθ2)より小さい場合(ステップS107:NO)には、次に、自動運転用マイコン30は、モータ回転角度偏差値Δθrの絶対値が所定モータ回転角度偏差値1(Δθ1)以下か否かを判定する(ステップS108)。
そして、自動運転用マイコン30は、モータ回転角度偏差値Δθrの絶対値が所定モータ回転角度偏差値1(Δθ1)以下の場合(ステップS108:YES)には、EPS用マイコン50にて、自動運転(位置制御)を実行する(ステップS109)。
一方、自動運転用マイコン30は、モータ回転角度偏差値Δθrの絶対値が所定モータ回転角度偏差値2(Δθ2)以上の場合(ステップS107:YES)、又は、モータ回転角度偏差値Δθrの絶対値が所定モータ回転角度偏差値1(Δθ1)より大きい場合(ステップS108:NO)には、自動運転モード切替部41(電流制御)にて、自動運転モードを電流制御に切り替え、自動運転モード切替フラグFLG2(自動電流制御)をONにして出力する(ステップS112)。
そして、自動運転用マイコン30は、自動運転指令モータ電流データIr1*生成部42にて、自動運転指令モータ電流データIr1*を生成し(ステップS113)、自動運転指令モータ電流データIr1*出力部43にて、自動運転指令モータ電流データIr1*を出力し(ステップS114)、EPS用マイコン50にて、自動運転(電流制御)を実行する(ステップS115)。
次に、本実施形態における自動運転指令モータ電流データ生成マップ図について、図5を用いて説明する。
図5の横軸はモータ回転角度偏差値Δθr、縦軸はアシスト力を発生させる自動運転指令モータ電流データIr1*である。モータ回転角度偏差値Δθrが大きいほど、早期にモータ回転角度偏差値Δθrを小さくするために、自動運転指令モータ電流データIr1*は大きくなるように構成されている。しかもその大きさには、車速Vの要素も加味されており、車速Vが小さい程、同じモータ回転角度偏差値Δθrに対して、自動運転指令モータ電流データIr1*が大きくなるように構成されたマップである。
次に、上記のように構成された本実施形態の自動運転装置1の作用及び効果について説明する。
所定周期毎に入力される指令状態量に基づいて、操舵機構のモータ21の状態量制御を実行するEPS用マイコン50(第1の制御手段)、及び車両の状態判定条件に応じて前記状態量制御を選択する自動運転用マイコン30(第2の制御手段)を備え、EPS用マイコン50は、操舵機構のアクチュエータ24の位置制御部51、速度制御部53、及び電流制御部55から構成される第1の構成手段と、操舵機構のアクチュエータの速度制御部53、及び電流制御部55から構成される第2の構成手段と、操舵機構のアクチュエータの電流制御部55から構成される第3の構成手段の3つの構成手段を有し、自動運転用マイコン30は、車両の状態判定条件に応じて、第1の構成手段、又は、第2の構成手段、又は、第3の構成手段を選択するとともに、所定周期毎に入力される指令状態量を生成する自動運転装置において、車速Vを検出する車速センサ25と、モータ21の回転角度を検出するモータ回転角度センサ22とを、更に備え、EPS用マイコン50は、指令状態量がモータ回転角度の場合であって、モータ回転角度の指令値に対して、そのフィードバック値である、モータ回転角度センサ22で検出されたモータ回転角度とのモータ回転角度偏差値が所定モータ回転角度偏差値2(Δθ2)以上となる、車両の状態判定条件の場合には、自動運転用マイコン30は、第3の構成手段を選択し、モータ回転角度偏差値が所定モータ回転角度偏差値1(Δθ1)以下になるまで、モータ回転角度偏差値が小さくなる方向に、指令状態量である自動運転指令モータ電流データを付与する構成とした。
即ち、指令状態量がモータ回転角度の場合であって、モータ回転角度の指令値に対して、そのフィードバック値である、モータ回転角度センサ22で検出されたモータ回転角度とのモータ回転角度偏差値が所定モータ回転角度偏差値2(Δθ2)以上の場合には、車両がモータ回転角度の指令値に対して、異常な状態(例えば、轍にはまった等)になったと判断し、早期に車両がモータ回転角度の指令値に追従できる制御を選択する。例えば、自動運転制御の基本制御である操舵機構のアクチュエータ24の位置制御部51には、モータ回転角度の指令値に対してモータ回転角度がフィードバックされ、それらのモータ回転角度偏差値を極力、早期に小さくする比例制御部(P制御)が構成されている。しかし、通常の車両状態であれば比例制御部のみの構成で問題はないが、車両が轍等はまった場合には、比例制御部のみの構成では、応答性が遅く、早期にモータ回転角度を正常状態に復帰させることが困難になる。
そのため、EPS用マイコン50(第1の制御手段)のうちの第3の構成手段、即ち、電流制御部55を使用することが最適である。電流制御部55の制御周期は、位置制御部51の制御周期に比較して5倍程早く、又、制御系が比例制御+積分制御+微分制御で構成されているため、高速応答ができる。このような電流制御部55の電流指令値によって、モータ回転角度偏差値が小さくなる方向に自動運転指令モータ電流データを付与することによって、車両がモータ回転角度の指令値に対して、早く追従できるようになる。
その結果、自動運転中に車両に何らかの異常状態が発生した場合には、その異常状態を判定して、自動運転システム自体が、最適な操舵系を構成することにより、車両の異常状態をできる限り回避することができる。
尚、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、モータ回転角度偏差値の大きさにより、自動運転装置を第1の構成手段から第3の構成手段で制御する制御系に切り替えたが、ヨーレート、又は、横Gの大きさによって制御系を切り替えても良い。
・本実施形態では、モータ回転角度偏差値の大きさが規定値から外れた時点で直ちに、制御系を切り替えたが、モータ回転角度偏差値の大きさが規定値から外れた時点から所定の時間が経過してから制御系を切り替えても良い。
・本実施形態では、本発明を第1の制御手段としてのEPS用マイコン50、及び第2の制御手段としての自動運転用マイコン30の2個のマイコンを用いて具体化したが、第1の制御手段、及び第2の制御手段を1個のマイコンで具体化してもよい。
・本実施形態では、本発明をコラムアシストEPSに具体化したが、本発明をラックアシストEPSやピニオンアシストEPSに適用してもよい。
・本実施形態では、本発明をEPSアクチュエータ24の駆動源であるモータ21として、DCモータに具体化したが、本発明を三相のブラシレスDCモータ、誘導モータ、及びステッピングモータとしてもよい。
1:自動運転装置、2:ステアリング、3:ステアリングシャフト、
4:ラックアンドピニオン機構、5:ラック軸、8:コラムシャフト、
9:インターミディエイトシャフト、10:ピニオンシャフト、11:タイロッド、12:転舵輪、21:モータ、22:モータ回転角度センサ、23:減速機構、
24:EPSアクチュエータ(操舵力補助装置)、
25:車速センサ、26:操舵角センサ、
27:EPSECU、29:自動運転ECU、
30:自動運転用マイコン(第2の制御手段)、
31:自動運転指令モータ回転角度データθr*生成部、
32:自動運転指令モータ回転角度データθr*出力部、
35:自動運転モード切替判定部(速度制御+電流制御)、
36:自動運転モード切替判定部(電流制御)、
37:自動運転モード切替部(速度制御+電流制御)、
38:自動運転指令モータ回転速度データωr1*生成部、
39:自動運転指令モータ回転速度データωr1*出力部、
40:モータ回転角度偏差値異常判定部、
41:自動運転モード切替部(電流制御)、
42:自動運転指令モータ電流データIr1*生成部、
43:自動運転指令モータ電流データIr1*出力部、
50:EPS用マイコン(第1の制御手段)、
51:位置制御部(P制御)、52:自動運転モード切替部(速度制御)、
52a:自動運転モード切替部a接点、52b:自動運転モード切替部b接点、
52c:自動運転モード切替部c接点、
53:速度制御部(PID制御)、54:自動運転モード切替部(電流制御)、
54a:自動運転モード切替部a接点、54b:自動運転モード切替部b接点、
54c:自動運転モード切替部c接点、
55:電流制御部(PID制御)、56:PWM出力部、57:駆動回路部、
58:微分器、60:電流センサ、70:位置減算器、
71:速度減算器、72:電流減算器、90:車内ネットワーク(CAN)、
V:車速、θs:操舵角、θcon:上位位置情報(GPS、カーナビ等)、
θr*:自動運転指令モータ回転角度データ、θr:実モータ回転角度、
Δθr:モータ回転角度偏差値、
Δθ1:所定モータ回転角度偏差値1、Δθ2:所定モータ回転角度偏差値2、
ωr1*:自動運転指令モータ回転速度データ、
ωr0*:位置制御部より生成された指令モータ回転速度データ、
ωr*:最終指令モータ回転速度データ、ωr:実モータ回転速度、
Δωr:モータ回転速度偏差値、
Ir1*:自動運転指令モータ電流データ、
Ir0*:速度制御部より生成された指令モータ電流データ、
Ir*:最終指令モータ電流データ、Ir:実モータ電流、
ΔIr:モータ電流偏差値、
V*:モータ電圧指令、
FLG1:自動運転モード切替フラグ(自動速度制御)、
FLG2:自動運転モード切替フラグ(自動電流制御)、
FLGAB1:自動運転車両異常フラグ(ONにて異常)、
FLGAB2:モータ回転角度偏差値異常フラグ(ONにて異常)

Claims (1)

  1. 所定周期毎に入力される指令状態量に基づいて、操舵機構のモータの状態量制御を実行する第1の制御手段、及び車両の状態判定条件に応じて前記状態量制御を選択する第2の制御手段を備え、
    前記第1の制御手段は、操舵機構のアクチュエータの位置制御部、速度制御部、及び電流制御部から構成される第1の構成手段と、
    操舵機構のアクチュエータの速度制御部、及び電流制御部から構成される第2の構成手段と、
    操舵機構のアクチュエータの電流制御部から構成される第3の構成手段の3つの構成手段を有し、
    前記第2の制御手段は、車両の状態判定条件に応じて、前記第1の構成手段、又は、前記第2の構成手段、又は、前記第3の構成手段を選択するとともに、所定周期毎に入力される指令状態量を生成する自動運転装置において、
    車速を検出する車速センサと、
    前記モータの回転角度を検出するモータ回転角度センサとを、更に備え、
    前記第1の制御手段は、前記指令状態量がモータ回転角度の場合であって、前記モータ回転角度の指令値に対して、そのフィードバック値である、前記モータ回転角度センサで検出されたモータ回転角度とのモータ回転角度偏差値が所定モータ回転角度偏差値2以上となる、前記車両の状態判定条件の場合には、前記第2の制御手段は、前記第3の構成手段を選択し、前記モータ回転角度偏差値が所定モータ回転角度偏差値1以下になるまで、前記モータ回転角度偏差値が小さくなる方向に、前記指令状態量である自動運転指令モータ電流データを付与すること、
    を特徴とする自動運転装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115230810A (zh) * 2022-08-31 2022-10-25 安徽合力股份有限公司 车辆自动驾驶的转向控制系统及方法

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CN115230810A (zh) * 2022-08-31 2022-10-25 安徽合力股份有限公司 车辆自动驾驶的转向控制系统及方法
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