JP2016007267A - ウェットワイパー - Google Patents

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Abstract

【課題】被払拭表面の再汚染が防止でき、ふき取り性能に優れるウェットワイパーを提供することを目的とする。【解決手段】布帛と、該布帛に含浸させた除菌液と、を有し布帛の最大引張強度(T1)を有する方向に対し直交する方向における布帛の引張強度(T2)が、20N以上である、ウェットワイパー。【選択図】なし

Description

本発明は、ウェットワイパーに関する。
ウェットワイパーは、被払拭表面をクリーニングすることを目的として種々の用途で用いられており、各種用途に応じて、必要とされる性能について種々の検討がなされている。
例えば、特許文献1には、グラム陰性菌及び/又は陽性菌に有効な拭取り材が開示されている。また、特許文献2には、防カビ効果とかび取り効果を併せ持ち、かつ安全性の高い防カビ・カビ取り組成物に、施用面の改善を組み合わせた防カビ・カビ取りシートが開示されている。さらに、特許文献3には、清浄効果、ならびに水および油性汚れに対する保護を提供すると同時に、天然皮革または人工皮革の表面のような処理済の基材に光沢を付与することができる組成物を含有するワイプが開示されている。
特表2005−513074号公報 特開2007−308442号公報 特表2007−500263号公報
特許文献1に記載されるように、ウェットワイパーは、被払拭表面をクリーニングする際に、液体を放出する。この液体の放出の際に、ウェットワイパーの基材の一部が放出され、被払拭表面に付着(再汚染)することがある。この再汚染は、特許文献1〜3等の用途では、特に問題とはならない。例えば、特許文献1のグラム陰性菌及び/又は陽性菌の除去効果は、第四級アンモニウム化合物に由来するため、被払拭表面にウェットワイパーの基材の一部が付着したとしても、グラム陰性菌及び/又は陽性菌の除去という観点からは特段問題とはならない。
しかしながら、極めて高い清浄性が要求される用途、例えば医療用途においては、二次感染など不測の事態を防止する観点から、被払拭表面が再汚染されることは望ましくない。また、手軽に利用でき、その使用頻度が高いウェットワイパーという商品性の観点からも、高い清浄性が要求される用途において被払拭表面の再汚染が防止できることの意義は大きい。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、被払拭表面の再汚染が防止でき、ふき取り性能に優れるウェットワイパーを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、所定の布帛と、該布帛に含浸させた除菌液と、を有するウェットワイパーであれば上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
布帛と、該布帛に含浸させた除菌液と、を有し
布帛の最大引張強度(T1)を有する方向に対し直交する方向における布帛の引張強度(T2)が、20N以上である、ウェットワイパー。
〔2〕
前記引張強度(T2)に対する前記最大引張強度(T1)の比(T1/T2)が、1.0〜5.0である、前項〔1〕に記載のウェットワイパー。
〔3〕
前記布帛が、天然繊維と合成繊維とを含み、
前記天然繊維の含有量が、前記布帛100質量%に対して、20〜80質量%である、前項〔1〕又は〔2〕に記載のウェットワイパー。
〔4〕
前記除菌液の含有量が、前記布帛100質量部に対して、50〜350質量部である、前項〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載のウェットワイパー。
〔5〕
医療用である、前項〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載のウェットワイパー。
本発明によれば、被払拭表面の再汚染が防止でき、ふき取り性能に優れるウェットワイパーを提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細
に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の
範囲内で種々変形して実施することができる。
〔ウェットワイパー〕
本実施形態のウェットワイパーは、布帛と、該布帛に含浸させた除菌液と、を有し布帛の最大引張強度(T1)を有する方向に対し直交する方向における布帛の引張強度(T2)が、20N以上である。
布帛がこのような強度を有することにより、布帛を構成する繊維がより切断されにくくなるため、払拭時において除菌液と共に、被払拭表面に付着するリント(繊維くず)量が減少する。また、強度が比較的に高いため、血液等の固着物又は粘着物などのふき取り性能がより向上する。
〔布帛〕
布帛を構成する繊維としては、特に限定されないが、例えば、天然繊維、合成繊維、半合成繊維、再生繊維、無機繊維が挙げられる。布帛を構成する繊維は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
天然繊維としては、特に限定されないが、例えば、綿、亜麻、パルプ等のセルロース系繊維、キチン、キトサン、羊毛、絹などが挙げられる。このなかでも、パルプ、綿等のセルロース系繊維が好ましい。パルプ、綿等のセルロース系繊維を用いることにより、拭き取り性がより向上する傾向にある。
合成繊維としては、特に限定されないが、例えば、ビニロン、ビニリデン;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、共重合ポリエステル等のポリエステル;線状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン46等のポリアミド;ポリアクリロニトリル等のアクリル繊維;ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、アラミド、ベンゾエート、ポリクラール、ノボロイド、ポリフルオロエチレン等が挙げられる。このなかでも、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、共重合ポリエステル等のポリエステルが好ましい。ポリエステルを用いることにより、布帛の引張強度がより向上し、繊維自体の強度も強いためリントの発生が抑えられる傾向にある。
複合繊維の場合にはポリエチレンテレフタレートと、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、及びポリアミド繊維と、の組み合わせなどが挙げられる。本実施形態においては、通気性があり、柔軟性を持たせることができるので、ポリエステル繊維が好ましい。
半合成繊維としては、特に限定されないが、例えば、アセテート、トリアセテート、プロミックス等が挙げられる。
再生繊維としては、特に限定されないが、例えば、レーヨン、キュプラ、ポリノジックレーヨン、リヨセル、テンセル等が挙げられる。
無機繊維としては、特に限定はされないが、例えば、ガラス繊維、炭素繊維等が挙げられる。
このなかでも、布帛が、天然繊維と合成繊維とを含むことが好ましい。天然繊維と合成繊維とを含むことにより、布帛の引張強度を維持しながら拭き取り性能がより向上する傾向にある。
天然繊維の含有量は、布帛100質量%に対して、好ましくは20〜80質量%であり、より好ましくは30〜70質量%であり、さらに好ましくは40〜60質量%である。天然繊維の含有量が20質量%以上であることにより、拭き取り性能がより向上し、拭き取った汚れをウェットワイパー内に取り込んで離さない傾向にある。また、天然繊維の含有量が80質量%以下であることにより、布帛の引張強度がより向上し、天然繊維由来のリントの発生が抑えられる傾向にある。
合成繊維の含有量は、布帛100質量%に対して、好ましくは20〜80質量%であり、より好ましくは30〜70質量%であり、さらに好ましくは40〜60質量%である。合成繊維の含有量が20質量%以上であることにより、布帛の引張強度がより向上する傾向にある。また、合成繊維の含有量が80質量%以下であることにより、布帛の柔軟性が増し拭き取り性能がより向上する傾向にある。
布帛の種類としては、特に限定されないが、例えば、織布、不織布、編物などが挙げられる。このなかでも、吸水性、柔軟性、及び透湿性の観点から、不織布が好ましい。また、不織布は比較的繊維の切れが生じやすい傾向にあるが、本実施形態のウェットワイパーであれば、不織布を用いた場合であっても、吸水性、柔軟性、及び透湿性を維持しつつ、再汚染が防止できる傾向にある。
布帛の形態としては、布帛をシート状に裁断し、Z折をして重ねて、除菌液を含浸させピロー包装したものや布帛をロール状に巻き、除菌液を含浸させたボトル仕様のものが挙げられる。このなかでも、布帛をロール状に巻いた形態のものが好ましい。
布帛の最大引張強度(T1)を有する方向に対し直交する方向における布帛の引張強度(T2)は、20N以上であり、好ましくは25N以上であり、より好ましくは30N以上であり、さらに好ましくは40N以上である。引張強度(T2)が20N以上であることにより、布帛を構成する繊維がより切断されにくくなるため、被払拭表面に付着するリント量が減少し、固着物又は粘着物などのふき取り性能がより向上する傾向にある。引張強度(T2)の上限は、特に限定されないが、100N以下が好ましい。引張強度(T2)は、実施例に記載の方法により測定することができる。
引張強度(T2)は、布帛を構成する繊維の種類及びその比率、クロスレイ製法において異なる種類の繊維を別々に投入すること、樹脂接着や熱接着、ニードルパンチ、スパンレース、ステッチボンド、パウダー接着、溶剤接着等の種々の方法で繊維間を結合または接着することにより、増加させることができる。
最大引張強度(T1)は、好ましくは30〜150Nであり、より好ましくは40〜130Nであり、さらに好ましくは50〜100Nである。最大引張強度(T1)が30N以上であることにより、被払拭表面に付着するリント量が減少する傾向にある。また、最大引張強度(T1)が150N以下であることにより、布帛の柔軟性が増し拭き取り性能がより向上する傾向にある。最大引張強度(T1)は、実施例に記載の方法により測定することができる。
最大引張強度(T1)は、布帛を構成する繊維の種類及びその比率、クロスレイ製法において異なる種類の繊維を別々に投入すること、樹脂接着や熱接着、ニードルパンチ、スパンレース、ステッチボンド、パウダー接着、溶剤接着等の種々の方法で繊維間を結合または接着することにより、増加させることができる。
なお、布帛として不織布を用いる場合、一般的に流れ方向(MD)の引張強度が高く、それに直行する垂直方向(TD)の引張強度が低くなる傾向にある。
引張強度(T2)に対する最大引張強度(T1)の比(T1/T2)は、好ましくは1.0〜5.0であり、より好ましくは1.0〜3.0であり、さらに好ましくは1.0〜2.0である。比(T1/T2)が5.0以下であることにより、拭き取り時に布帛が解れリントを発生させることなく、縦にも横にも自在に払拭できる傾向にある。
布帛の目付量は、好ましくは10〜120g/m2であり、より好ましくは15〜80g/m2であり、さらに好ましくは20〜60g/m2である。布帛の目付量が10g/m2以上であることにより、拭き取った汚れをウェットワイパー内に取り込んで離さない性能がより向上する傾向にある。また、布帛の目付量が120g/m2以下であることにより、布帛がゴワゴワせず、拭き取り性能がより向上する傾向にある。
〔除菌液〕
除菌液としては、特に限定されないが、例えば、清浄、殺菌、静菌、消毒、及び除菌等の作用を有する成分(以下、単に「有効成分」ともいう。)を含む溶液が挙げられる。
(有効成分)
有効成分としては、特に限定されないが、例えば、第四級アンモニウム塩;2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシ−ジフェニルエーテル、又は2,2’−ジヒドロキシ−5,5’−ジブロモ−ジフェニルエーテル等のようなハロゲン化ジフェニルエーテル;フェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、フェノキシイソプロパノール、パラクロロ−メタ−キシレノール(PCMX)等のようなフェノール化合物;2,2’−メチレンビス(4−クロロフェノール)、2,2’−メチレンビス(3,4,6−トリクロロフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−クロロ−6−ブロモフェノール)、ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)スルフィド、又はビス(2−ヒドロキシ−5−クロロベンジル)スルフィド等のようなビスフェニル化合物;3,4,4’−トリクロロカルバニリド等のようなハロゲン化カルバニリド;ベンジルアルコール;クロルヘキシジン;グルコン酸クロルヘキシジン;塩酸クロルヘキシジンが挙げられる。有効成分は、ウェットワイパーの用途に応じて適宜選択することができ、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
このなかでも、除菌液は、第四級アンモニウム塩を少なくとも含むことが好ましい。第四級アンモニウム塩は、下記(1)で表されるような四級アンモニウム塩構造を分子内に有していれば、特に限定されるものではないが、例えば、塩化ベンザルコニウム等のハロゲン化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等のハロゲン化ベンゼトニウム;塩化セチルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩;オクチルトリメチルアンモニウム塩、ラウリルトリメチルアンモニウム塩、ミリスチルトリメチルアンモニウム塩、及びセチルトリメチルアンモニウム塩等のアルキルトリメチルアンモニウム塩;ポリオキシエチレンアルキルメチルアンモニウム塩などが挙げられる。
Figure 2016007267
(式(1)中、R1、R2、R3、及びR4は、各々独立して、アルキル基、(CH2CH2O)mH(mは、2〜40の整数を示す)、アリール基、アラルキル基、アルキルアリール基を表し、R1、R2、R3、及びR4の2つが結合して複素環構造を形成していてもよく、Xは、各々独立して、1価又は2価の陰イオンを表し、nは、1又は2の整数を表す。)
このなかでも、殺菌性能の観点から、アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩が好ましく、炭素数が8〜18のアルキル基を有するアルキルベンジルジメチルアンモニウム塩がより好ましく、ラウリルベンジルジメチルアンモニウム塩がさらに好ましい。このような第四級アンモニウム塩は、殺菌効果が高く、また、揮発等による殺菌効果の低下が少ないため、長期間に渡り殺菌効果を持続することができる。
第四級アンモニウム塩としては、特に限定されないが、具体的には、下記式(2)、(3)、(4)、及び(5)で示されるが挙げられる。
[R(CH33+nX ・・式(2)
[R(CH3)N+(CH2CH2O)m'H[(CH2CH2O)m''H]]nX・・式(3)
[R(CH32+CH265nX ・・式(4)
[RPy+nX ・・式(5)
(式(2)、(3)、(4)、及び(5)中、Rは、各々独立して、アルキル基を表し、Xは、各々独立して、1価又は2価の陰イオンを表し、m’及びm’’は、2〜40の整数を示し、n又は2の整数を表す。また、Pyはピリジンの略である。)
Rで表されるアルキル基の炭素数は、好ましくは8〜18であり、より好ましくは10〜16であり、さらに好ましくは12〜14である。より具体的には、オクチル基、ラウリル基、ミリスチル基、及びセチル基が好ましく、ラウリル基がより好ましい。Rで表されるアルキル基の炭素数が8以上であることにより、除菌液の殺菌力がより向上する傾向にある。また、Rで表されるアルキル基の炭素数が18以下であることにより、有効成分の溶解性がより向上し、有効成分の含有量をより向上させることが可能となるため、ウェットワイパーの殺菌力がより向上する傾向にある。
Xで表される陰イオンとしては、特に限定されないが、例えば、F-、Cl-、Br-、I-、NO-、及びSO4 2-などが挙げられる。これらのなかでも、電気陰性度が高いCl-が好ましい。
有効成分の含有量は、除菌液100質量%に対して、好ましくは0.010〜30質量%であり、より好ましくは0.10〜5.0質量%であり、さらに好ましくは0.10〜1.0質量%である。有効成分の含有量が0.010質量%以上であることにより、殺菌性能がより向上する傾向にある。また、有効成分の含有量が30質量%以下であることにより、皮膚刺激性がより抑制される傾向にある。
(溶媒)
除菌液は、溶媒を含む。溶媒としては、特に限定されないが、例えば、水及び/又は非水溶媒が挙げられる。非水溶媒を用いることにより、有効成分又はその他の成分の溶解性がより向上する傾向にある。
非水溶媒としては、特に限定されないが、例えば、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、エトキシジグリコール、及びジプロピレングリコール等のグリコール類;エタノール、n−プロパノール及びイソプロパノール等のアルコール類;トリグリセリド、エチルアセテート、アセトン、トリアセチン、及びこれらを組み合わせたものが挙げられる。
溶媒の量は、除菌液の総量100質量%に対して、好ましくは99.99〜70質量%であり、より好ましくは99.9〜95.0質量%であり、さらに好ましくは99.9〜99.0質量%である。溶媒の量が70質量%以上であることにより、有効成分の布帛への含浸性能がより向上する傾向にある。また、溶媒の量が99.99質量%以下であることにより、有効成分を効率よくウェットワイパーから放出させることができ殺菌性能がより向上する傾向にある。
非水溶媒の量は、除菌液の総量100質量%に対して、好ましくは1〜80質量%であり、より好ましくは1〜30質量%であり、さらに好ましくは1〜5質量%である。溶媒の量が1質量%以上であることにより、有効成分の布帛への含浸性能がより向上する傾向にある。また、溶媒の量が80質量%以下であることにより、拭き取った汚れをウェットワイパー内に取り込んで離さない性能がより向上する傾向にある。
(その他の成分)
除菌液は、界面活性剤、低級アルコール、キレート剤、防腐剤、着色料、香料、及び安定剤などを含んでもよい。
界面活性剤は、特に限定されるものではないが、例えば、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、及び両性界面活性剤などが挙げられる。界面活性剤は、1種単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。
ノニオン界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸エステル類;モノオレイン酸ポリグリセリル、ペンタオレイン酸ポリグリセリル、デカオレイン酸ポリグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類;モノラウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類;モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル類;ショ糖ラウリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンソルビットミツロウ等のポリオキシエチレンラノリン・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油類;ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル等のポリオキシエチレンステロール・水素添加ステロール類;モノステアリン酸エチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類;ポリオキシエチレンステアリン酸アミド等のポリオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミド類;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類;ステアリルジメチルアミンオキシド等のアルキルジメチルアミンオキシド類などが挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩類;ラウリン酸ナトリウム等の脂肪酸塩類;ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸等のリン酸塩類;N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム等のN−アシルアミノ塩酸類;ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩類;ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム等のN−アシルタウリン塩類;テトラデセンスルホン酸ナトリウム等のスルホン酸塩類;ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩類;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩類;ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシンなどが挙げられる。
低級アルコールとしては、特に限定されないが、例えば、炭素数1〜4の水溶性アルコール類が挙げられる。具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、メトキシエタノール、エトキシエタノール、メトキシプロパノール、メトキシイソプロパノール等のモノオール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、メチルプロパンジオール、ジエチレングリコール、ブチンジオール等のジオール類;グリセリン、ブタントリオール、エリスリトール等のポリオール類などが挙げられる。低級アルコールは、1種単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。
キレート剤は、金属捕獲作用があれば特に限定されないが、例えば、コンプレキサン、アラニン、エチレンジアミンヒドロキシエチル3酢酸3ナトリウム、エデト酸、エデト酸2ナトリウム、エデト酸2ナトリウムカルシウム、エデト酸3ナトリウム、エデト酸4ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸、グルコン酸、酒石酸、フィチン酸、ポリリン酸ナトリウム、及びメタリン酸ナトリウムなどが挙げられる。この中でも、アラニン、エデト酸2ナトリウム、エデト酸2ナトリウムカルシウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸、グルコン酸、酒石酸、ポリリン酸ナトリウム、及びメタリン酸ナトリウムが好ましい。キレート剤は、1種単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。
防腐剤は、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ウンデレン酸、サリチル酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル類及びその塩等の有機酸及びその誘導体;イソプロピルメチルフェノール、グルコン酸クロルヘキシジン、クレゾール、クロロチモール、クロロフェネシン、クロロクレゾール、ジクロロキシレノール、ジクロロベンジルアルコール、チオビスクロロフェノール、チモール、トリクロロカルバニリド、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、ナトリウムフェノキシド、パラクロロフェノール、ハロカルバン、フェニルエチルアルコール、フェニルフェノール、フェニルフェノールナトリウム、フェノキシエタノール、フェノール、フェキサクロロフェン、ベンジルアルコール等のフェノール類;プラトニン、ピオニン、ルミネキス、感光素NK143等の感光素;茶エキス、ヒノキキチオール、リンゴエキス、ポリリジン等の抗菌活性を持つ植物抽出液;グルタラール、クロラミンT、クロルヘキシジン、ジイセチオン酸ジプロモプロパミジン、ジンクピリチオン、トリクロサン、ピリチオンNa、フルフラール、クロラミンTなどが挙げられる。防腐剤は、1種単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。
ウェットワイパー中の除菌液の含有量は、布帛100質量部に対して、好ましくは50質量部以上であり、より好ましくは100質量部以上であり、さらに好ましくは160質量部以上である。ウェットワイパー中の除菌液の含有量が50質量部以上であることにより、殺菌効果がより向上する傾向にある。また、ウェットワイパー中の除菌液の含有量は、布帛100質量部に対して、好ましくは350質量部以下であり、より好ましくは300質量部以下であり、さらに好ましくは250質量部以下である。ウェットワイパー中の除菌液の含有量が350質量部以下であることにより、清拭後の拭き残りが減少し、布帛を触った際のぬめり感がより抑制される傾向にある。
特に、引張強度(T2)が上記範囲内であり、かつ除菌液の含有量が上記範囲内であることにより、拭き取り時に布帛が解れリントを発生させることなく、殺菌性能がより向上する傾向にある。
除菌液は、布帛に均一に含浸されていることが好ましい。布帛に均一に除菌液が含浸されていることを示す指標として、布帛に対する第四級アンモニウム塩の吸着溶解率が挙げられる。「吸着溶解率」とは、除菌液を含浸させた布帛を水に浸漬させた時に、水に溶解した第四級アンモニウム塩の質量を算出し、布帛質量との比率として求めたものである。
吸着溶解率は、布帛全体で均一に、好ましくは0.50質量%以上5.0質量%以下であり、より好ましくは1.0質量%以上3.0質量%以下であり、さらに好ましくは1.0質量%以上2.0質量%以下である。「布帛全体で均一に0.50質量%以上5.0質量%以下」とは、布帛の任意の部分において、吸着溶解率が0.50質量%以上5.0質量%以下であることを意味する。吸着溶解率が布帛全体で均一に0.50質量%以上であることにより、防かび性がより向上する傾向にある。
吸着溶解率の最大/最小比率は、好ましくは1.0以上5.0以下であり、より好ましくは1.0以上3.0以下であり、さらに好ましくは1.0以上2.0以下である。「吸着溶解率の最大/最小比率」とは、吸着溶解率の最大値と最小値の比率を意味する。吸着溶解率の最大/最小比率が5.0以下であることにより、除菌液の含浸量がより均一となる。
〔ウェットワイパーの製造方法〕
ウェットワイパーの製造方法としては、特に限定されないが、例えば、布帛を製造する布帛製造工程と、得られた布帛に除菌液を含浸させる含浸工程とを有する方法が挙げられる。
〔布帛製造工程〕
布帛製造工程は、布帛を製造する工程であり、布帛の種類に応じて公知の方法を用いることができる。例えば、布帛として不織布を用いる場合の製造方式には、ウェブ形成工程と繊維間接着工程の2工程がある。
ウェブ形成工程は、天然繊維及び合成繊維等をシート状に並べる工程であり、繊維の配列状態によって工程の具体的態様が異なる。繊維の配列状態には、繊維が縦方向に配列されているパラレルウェブ、パラレルのウェブをクロスに重ねたクロスウェブ、繊維の方向性のないランダムウェブがある。縦方向と横方向の強度が共に強くなりリントの発生が抑えられる点で、クロスウェブまたはランダムウェブが好ましい。クロスウェブを形成するウェブ形成工程を、特にクロスレイと呼ぶ。
繊維間接着工程は、ウェブ形成工程において並べた繊維を接着剤で接着したり、繊維の一部に熱を加えて溶融接着したり、ニードルや高圧水流で繊維を絡ませて固定する工程である。繊維間接着方法としては、特に限定されないが、例えば、樹脂接着、熱ロールを用いる熱接着、ニードルを使用するニードルパンチ、高圧のごく細い水流で叩いて繊維を絡ませて布地を作るスパンレース、ステッチボンド、パウダー接着、溶剤接着等の製法を用いることができる。この中でも、スパンレースが、水流によってリントの発生源となる微細な繊維片を除去することができる点から好ましい。
〔含浸工程〕
含浸工程は、布帛に除菌液を含浸させる工程である。除菌液の含浸方法としては、除菌液が、特に限定されないが、例えば、ボトル容器にロール状に巻き取られた布帛を、ロール面(円形状になっている面をいう。)がボトル容器の底部に接するように入れ、ロール状に巻き取られた布帛の上方ロール面側より除菌液を投入することにより含浸させる方法;布帛に除菌液を含浸させて、除菌液における溶媒を必要に応じて蒸留などにより一部留去する方法;布帛に除菌液を含浸させて、除菌液における溶媒を必要に応じて蒸留などにより一部留去し、次いで、水を含浸させる方法が挙げられる。なお、留去される溶媒は、ウェットワイパーに残存していてもよい。
除菌液は、布帛の全面に均一に含浸されることがより好ましい。「布帛に均一に含浸される」とは布帛表面に除菌液が偏らずに存在することを意味する。布帛に均一に除菌液が含浸されることにより局部的なかびの発生を防止することができる。
〔用途〕
本実施形態のウェットワイパーは、種々の払拭対象、被払拭物に用いることができる。
払拭対象としては、特に限定されないが、例えば、血液、体液、細菌、真菌(カビを含む)、ウィルス、その他生体物質が挙げられる。
被払拭物としては、特に限定されないが、例えば、病院のドアノブ、手すり、ベッド、手術台、モニターのタッチパネル等の器具類;シリンジポンプ、輸液ポンプ、人工透析装置、人工呼吸器等のME機器類;食品工場のベルトコンベア、作業台、ステンレス容器、冷蔵庫、調理器具等の作業用品類;洗面台、便座、家具等の住宅用品類;介護用施設の器具類;さらには人体が挙げられる。
このなかでも、本実施形態のウェットワイパーは、医療用であることが好ましい。「医療用」とは、例えば、病院のドアノブ、手すり、ベッド、手術台、モニターのタッチパネル等の器具類;シリンジポンプ、輸液ポンプ、人工透析装置、人工呼吸器等のME機器類;介護用施設の器具類等に使用されるものをいう。医療用途においては、極めて高い清浄性が要求される。本実施形態のウェットワイパーは、払拭後において、布帛の繊維等による被払拭物表面の再汚染を抑制することができる。
以下、本実施形態を実施例及び比較例により具体的に説明するが、本実施形態は、これらの実施例のみに限定されるものではない。なお、本実施形態で用いられる評価方法及び測定方法は下記のとおりである。
<引張強度の測定方法>
JIS L 1085に従って、ウェットワイパーの各平面方向における引張強度を測定し、最大引張強度(T1)、及び、最大引張強度(T1)を有する方向に対し直交する方向における布帛の引張強度(T2)を求めた。測定条件は以下の通りとした。
(測定条件)
試料幅 :50mm
つかみ間隔:100mm
引張速度 :300mm/分
<拭き取り性能、リントの発生の評価方法>
白色のほうろうバットに、牛の凍結乾燥血液を水に溶かした20%水溶液0.5mLを塗布し、5cm×10cmに塗り広げた。その後、25℃にて6時間乾燥した後、16g/cm2の荷重かけてウェットワイパーで5往復払拭を行った。払拭後、血液の拭き取り性能とリントの発生状況を目視にて確認し、下記評価基準により評価した。
(評価基準:拭き取り性能)
◎:バットに血液がほとんど拭き残っていない。
○:バットに血液が僅かに拭き残っている。
△:バットに血液が少し拭き残っている。
×:バットに血液がかなり拭き残っている。
(評価基準:リントの発生状況)
◎:リントの発生が全く認められない。
○:リントが僅かに認められる。
△:リントが少し認められる。
×:リントがかなり発生している。
<吸着溶解率の測定方法>
ボトル容器の上方部から底部までの4ヶ所からそれぞれ試験片を切り取り、水中に30分間浸漬させ、第四級アンモニウム塩を抽出した。その後に、水中に溶解した第四級アンモニウム塩の濃度を高速液体クロマトグラフにて定量した。得られた濃度に基づいて、吸着溶解率を下記計算式より求めた。
(装置構成)
UV検出器:SPD−6AV(検出波長 256nm 島津製作所製)
カラム :ODSカラム(CAPCELL PAK UG80型 資生堂製)
移動相 :アセトニトリルと1.3%過塩素酸ナトリウム水溶液の混合物(混合比55/45)
[計算式]
吸着溶解率(%)=試験片中から水に抽出された第四級アンモニウム塩の質量(W1)/試験片不織布の質量(W2)×100
W1=試験片の抽出水溶液中の第四級アンモニウム塩の濃度(質量%)×{抽出水の質量(W4)+試験片不織布中の水の質量(W3)}
<吸着溶解率の最大/最小比率>
ロール外側、ロール中央、ロール内側のシートよりそれぞれ上方部から底部までの4ヶ所の試験片における吸着溶解率の最大値と最小値から、各シートにおける吸着溶解率の最大/最小比率を求めた。
ここで、ロール巻き数をn枚とした場合に、ロール外側とは、外側から数えて1枚目を意味し、ロール中央とは、n/2枚目を意味し、ロール内側とは、n枚目のロール巻きの最中心のシートを意味する。
<防かび性の評価方法>
ロール状に巻き取られた不織布から上記と同様に切り取った試験片をポリデキストロース寒天培地(栄研化学株式会社製)に貼付し、カビ懸濁液(クラドスポリウムかび106〜107cfu/mL)1mLを滴下しコンラージ棒で広げ培養を行った。培養時間は25℃で2週間とした。2週間後の試験片を目視にて観察し、下記評価基準により防かび性を評価した。
(評価基準)
○:試験片不織布にかびが全く発生しない。
△:試験片不織布の3分の1未満がかびで覆われている。
×:試験片不織布の3分の1以上がかびで覆われている。
<除菌液の調製>
有効成分として50質量%ラウリルベンジルジメチルアンモニウムクロライド水溶液1.5質量部と精製水98.5質量部をステンレス容器に投入し、15分間、300rpmで撹拌を行い、0.75質量%除菌液を調製した。
[実施例1]
目付量50g/m2のクロスレイ−スパンレース製法で製造した不織布(組成比 ウッドパルプ/ポリエステル=60/40)を幅15cmのシート状に裁断し、長さ方向に18cmごとにミシン目を入れて90枚のロール巻きとした。ロール状に巻き取られた不織布をボトル容器にロール状の面が接するように配置し、このロール巻きの質量に対して2.5倍量の除菌液を上方ロール面側から含浸させてウェットワイパーを製造した。
ボトル容器に蓋をして、10日間放置後、不織布を取り出して引張強度、拭き取り性能及びリントの発生の評価をおこなった。また、別のロールでロール外側(1枚目)、ロール中央(45枚目)、ロール内側(90枚目)より各試験片を切り取り、それぞれの吸着溶解率及び防かび性を測定した。結果を表1に示す。
[実施例2〜6]
表1に示す繊維構成の不織布ロールを使用し、このロール巻きの質量に対して表1に示す倍量の除菌液を上方ロール面側から含浸させてウェットワイパーを製造した以外は実施例1と同様にしてウェットワイパーを製造し、実施例1と同様に評価を実施した。結果を表1に示す。
[比較例1、2]
スパンレース製法で製造した目付量51g/m2の不織布(組成比 ウッドパルプ/ポリエステル=60/40)(比較例1)、目付量47g/m2のレーヨン系不織布(組成比 レーヨン=100)(比較例2)を用いた以外は、実施例1と同様にしてウェットワイパーを製造し、実施例1と同様に評価を実施した。結果を表1に示す。
Figure 2016007267
本発明のウェットワイパーは、各種表面の清浄、殺菌、及び除菌を目的とする種々の用途において、産業上の利用可能性を有する。

Claims (5)

  1. 布帛と、該布帛に含浸させた除菌液と、を有し
    布帛の最大引張強度(T1)を有する方向に対し直交する方向における布帛の引張強度(T2)が、20N以上である、ウェットワイパー。
  2. 前記引張強度(T2)に対する前記最大引張強度(T1)の比(T1/T2)が、1.0〜5.0である、請求項1に記載のウェットワイパー。
  3. 前記布帛が、天然繊維と合成繊維とを含み、
    前記天然繊維の含有量が、前記布帛100質量%に対して、20〜80質量%である、請求項1又は2に記載のウェットワイパー。
  4. 前記除菌液の含有量が、前記布帛100質量部に対して、50〜350質量部である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のウェットワイパー。
  5. 医療用である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のウェットワイパー。
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