JP2016175879A - ウェットワイパー及びその製造方法 - Google Patents

ウェットワイパー及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016175879A
JP2016175879A JP2015058552A JP2015058552A JP2016175879A JP 2016175879 A JP2016175879 A JP 2016175879A JP 2015058552 A JP2015058552 A JP 2015058552A JP 2015058552 A JP2015058552 A JP 2015058552A JP 2016175879 A JP2016175879 A JP 2016175879A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
fabric
quaternary ammonium
ammonium salt
wet wiper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015058552A
Other languages
English (en)
Inventor
岩屋 哲郎
Tetsuo Iwaya
哲郎 岩屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2015058552A priority Critical patent/JP2016175879A/ja
Publication of JP2016175879A publication Critical patent/JP2016175879A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

【課題】除菌効率及び防カビ性能に優れ、かつべたつきが抑制されたウェットワイパー、及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】布帛と、該布帛に含浸させた除菌液と、を有し、
前記除菌液が、第4級アンモニウム塩を含み、
前記第4級アンモニウム塩の含有量が、ウェットワイパー100gに対して、0.2〜3.0gであり、
前記第4級アンモニウム塩の脱離率が、60%以上である、ウェットワイパー。
【選択図】なし

Description

本発明は、ウェットワイパー及びその製造方法に関する。
ウェットワイパーは、被払拭表面をクリーニングすることを目的として種々の用途で用いられており、各種用途に応じて、必要とされる性能について種々の検討がなされている。
例えば、特許文献1には、グラム陰性菌及び/又は陽性菌に有効な拭取り材が開示されている。また、特許文献2には、防カビ効果とかび取り効果を併せ持ち、かつ安全性の高い防カビ・カビ取り組成物に、使用面の改善を組み合わせた防カビ・カビ取りシートが開示されている。さらに、特許文献3には、清浄効果、ならびに水および油性汚れに対する保護を提供すると同時に、天然皮革または人工皮革の表面のような処理済の基材に光沢を付与することができる組成物を含有するワイプが開示されている。
特表2005−513074号公報 特開2007−308442号公報 特表2007−500263号公報
ウェットワイパーは、被払拭表面をクリーニングする際に、液体を放出したり、ウェットワイパーは、被払拭表面をクリーニングする際に、払拭物をその中に取り込んだりするという機能を有する。このようなウェットワイパーを用いた場合、被払拭表面の除菌効率や、しめった状態で保管されるウェットワイパー自身の防カビ性の観点からは、ウェットワイパーに含まれる液体(除菌液)中の除菌物質、例えば、第4級アンモニウム塩の含有量は一定以上であることが望ましいと考えられる。
しかしながら、本発明者らによると、第4級アンモニウム塩の含有量が同程度であっても、被払拭表面の除菌効率や防カビ性に差があることが分かってきた。このような差を解消するために、単に第4級アンモニウム塩の含有量を増やすことも考えられるが、第4級アンモニウム塩の含有量とともにウェットワイパー自体がべたつく傾向にあり、取扱い性が低下するという問題がある。特に、ウェットワイパーのべたつきは、被払拭表面に移ったり、ウェットワイパー使用者の手に移ったりするため、かえって不浄な使用感を与え、清浄性が要求される用途、例えば医療用途においては、嫌忌される。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、除菌効率及び防カビ性能に優れ、かつべたつきが抑制されたウェットワイパー、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、第4級アンモニウム塩の含有量及び脱離率が所定の範囲内であれば上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
布帛と、該布帛に含浸させた除菌液と、を有し、
前記除菌液が、第4級アンモニウム塩を含み、
前記第4級アンモニウム塩の含有量が、ウェットワイパー100gに対して、0.2〜3.0gであり、
前記第4級アンモニウム塩の脱離率が、60%以上である、ウェットワイパー。
〔2〕
前記布帛の含水率が、前記布帛100質量%に対して、300〜1000質量%である、前項〔1〕に記載のウェットワイパー。
〔3〕
第4級アンモニウム塩の含有量が、前記除菌液100質量%に対して、0.1〜1.0質量%である、前項〔1〕又は〔2〕に記載のウェットワイパー。
〔4〕
前記布帛が、親水性繊維を含み、
該親水性繊維の含有量が、前記布帛100質量%に対して、20〜80質量%である、前項〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載のウェットワイパー。
〔5〕
布帛に第4級アンモニウム塩を含む除菌液を含浸させる含浸工程と、
前記含浸工程前、前記含浸工程中、及び前記含浸工程後のいずれかにおいて、前記布帛の面方向に圧縮するように応力をかける加圧工程と、を含む、ウェットワイパーの製造方法。
本発明によれば、除菌効率及び防カビ性能に優れ、かつべたつきが抑制されたウェットワイパー、及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
〔ウェットワイパー〕
本実施形態のウェットワイパーは、布帛と、該布帛に含浸させた除菌液と、を有し、前記除菌液が、第4級アンモニウム塩を含み、前記第4級アンモニウム塩の含有量が、ウェットワイパー100gに対して、0.2〜3.0gであり、前記第4級アンモニウム塩の脱離率が、60%以上である。
第4級アンモニウム塩は、除菌物質のなかでも、除菌効率及び防カビ性能に優れる一方で、べたつき易い傾向にある。そこで、本実施形態のウェットワイパーにおいては、第4級アンモニウム塩の含有量及び脱離率が所定の範囲であるという構成を有することにより、べたつきを抑えつつも、除菌効率及び防カビ性能に優れるという、両方の特性に優れる。
〔布帛〕
布帛を構成する繊維としては、特に限定されないが、例えば、親水性繊維及び疎水性繊維が挙げられる。親水性繊維を用いることにより、かきとった汚れを取りこんで離さない(再汚染防止)性能がより向上する傾向にある。布帛を構成する繊維は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。このなかでも、親水性繊維を含むことが好ましい。
親水性繊維としては、特に限定されないが、例えば、天然繊維、半合成繊維、再生繊維等が挙げられる。このなかでも、天然繊維、再生繊維が好ましく、特に天然繊維が好ましい。天然繊維を用いることにより、汚れのかき取り性能と再汚染防止性能のバランスがより向上する傾向にある。ここで、「親水性繊維」とは、水を含むことができるという性質を示す繊維をいい、公定水分率が高い繊維である。
親水性繊維の公定水分率は、好ましくは2.0以上であり、より好ましくは5.0以上であり、さらに好ましくは8.0以上である。親水性繊維の公定水分率が2.0以上であることにより、かきとった汚れを取りこんで離さない(再汚染防止)性能がより向上する傾向にある。公定水分率としては、JIS L 1030に記載されたものを用いることができる。
親水性繊維の含有量は、布帛100質量%に対して、好ましくは20〜80質量%であり、より好ましくは30〜70質量%であり、さらに好ましくは40〜70質量%である。親水性繊維の含有量が20質量%以上であることにより、かきとった汚れを取りこんで離さない(再汚染防止)性能がより向上する傾向にある。また、親水性繊維の含有量が80質量%以下であることにより、払拭時の作業性がより向上する傾向にある。
また、疎水性繊維としては、特に限定されないが、例えば、合成繊維、無機繊維等が挙げられる。このなかでも、合成繊維が好ましい。合成繊維を用いることにより、ウェットワイパーの強度が増し、かき取り性能がより向上する傾向にある。ここで、「疎水性繊維」とは、水を含むことができないという性質を示す繊維をいう。
疎水性繊維の公定水分率は、好ましくは2.0未満であり、より好ましくは1.0未満である。疎水性繊維の公定水率が2.0未満であることにより、ウェットワイパーの強度が増し、かき取り性能がより向上する傾向にある。公定水分率としては、JIS L 1030に記載されたものを用いることができる。
疎水性繊維の含有量は、布帛100質量%に対して、好ましくは20〜80質量%であり、より好ましくは30〜70質量%であり、さらに好ましくは30〜60質量%である。疎水性繊維の含有量が20質量%以上であることにより、ウェットワイパーの強度がより向上する傾向にある。また、疎水性繊維の含有量が80質量%以下であることにより、払拭時の除菌液の放出がゆるやかになり払拭できる面積が増える傾向にある。
疎水性繊維の含有量は、布帛からDMF、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール、キシレン等の溶媒で疎水性繊維を抽出し、抽出物の質量、及び抽出物のIR、NMR分析より、物質の特定、組成比を測定することで求めることができる。また、親水性繊維の含有量は、布帛の質量と疎水性繊維の含有量より算出することができる。
なお、天然繊維としては、特に限定されないが、例えば、綿、亜麻、パルプ等のセルロース系繊維、キチン、キトサン、羊毛、絹などが挙げられる。このなかでも、パルプ、綿等のセルロース系繊維が好ましい。パルプ、綿等のセルロース系繊維を用いることにより、払拭時の掻き取り性能及び掻き取った汚れを取りこんで離さない(再汚染防止)性能がより向上する傾向にある。
合成繊維としては、特に限定されないが、例えば、ビニロン、ビニリデン;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、共重合ポリエステル等のポリエステル;線状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン46等のポリアミド;ポリアクリロニトリル等のアクリル繊維;ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、アラミド、ベンゾエート、ポリクラール、ノボロイド、ポリフルオロエチレン等が挙げられる。このなかでも、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、共重合ポリエステル等のポリエステルが好ましい。ポリエステルを用いることにより、布帛の強度がより向上する傾向にある。
複合繊維の場合にはポリエチレンテレフタレートと、ポリプロピレン、ポリエチレン、及びポリアミドと、の組み合わせなどが挙げられる。本実施形態においては、通気性があり、柔軟性を持たせることができるので、ポリエステルを含むことが好ましい。
半合成繊維としては、特に限定されないが、例えば、アセテート、トリアセテート、プロミックス等が挙げられる。
再生繊維としては、特に限定されないが、例えば、レーヨン、キュプラ、ポリノジックレーヨン、リヨセル、テンセル等が挙げられる。
無機繊維としては、特に限定はされないが、例えば、ガラス繊維、炭素繊維等が挙げられる。
布帛の種類としては、特に限定されないが、例えば、織布、不織布、編物などが挙げられる。このなかでも、吸水性、柔軟性、及び透湿性の観点から、不織布が好ましい。
布帛の形態としては、布帛をシート状に裁断し、Z折をして重ねて、除菌液を含浸させピロー包装したものや布帛をロール状に巻き、除菌液を含浸させたボトル仕様のものが挙げられる。このなかでも、布帛をロール状に巻いた形態のものが好ましい。
布帛の含水率は、布帛100質量%に対して、好ましくは200〜1150質量%であり、より好ましくは300〜1000質量%であり、さらに好ましくは400〜800質量%であり、よりさらに好ましくは400〜550質量%である。布帛の含水率が200質量%以上であることにより、掻き取った汚れを取りこんで離さない(再汚染防止)性能がより向上する傾向にある。また、布帛の含水率が1150質量%以下であることにより、ウェットワイパーの除菌液成分の含有量のばらつきが小さくなる傾向にある。なお、布帛の含水率は実施例に記載の方法により測定することができる。また、布帛の含水率は、布帛を構成する親水性繊維及び/又は疎水性繊維の組成や、布帛の密度を調整することにより、調整することができる。
〔除菌液〕
除菌液は、第4級アンモニウム塩を含み、必要に応じてその他有効成分を含むことができる。有効成分としては、特に限定されないが、例えば、清浄、殺菌、静菌、消毒、及び除菌等の作用を有する成分が挙げられる。
(第4級アンモニウム塩)
第4級アンモニウム塩は、下記(1)で表されるような四級アンモニウム塩構造を分子内に有していれば、特に限定されるものではないが、例えば、塩化ベンザルコニウム等のハロゲン化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等のハロゲン化ベンゼトニウム;塩化セチルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩;オクチルトリメチルアンモニウム塩、ラウリルトリメチルアンモニウム塩、ミリスチルトリメチルアンモニウム塩、及びセチルトリメチルアンモニウム塩等のアルキルトリメチルアンモニウム塩;ポリオキシエチレンアルキルメチルアンモニウム塩などが挙げられる。
Figure 2016175879
(式(1)中、R1、R2、R3、及びR4は、各々独立して、アルキル基、(CH2CH2O)mH(mは、2〜40の整数を示す)、アリール基、アラルキル基、アルキルアリール基を表し、R1、R2、R3、及びR4の2つが結合して複素環構造を形成していてもよく、Xは、各々独立して、1価又は2価の陰イオンを表し、nは、1又は2の整数を表す。)
このなかでも、殺菌性能の観点から、アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩が好ましく、炭素数が8〜18のアルキル基を有するアルキルベンジルジメチルアンモニウム塩がより好ましく、ラウリルベンジルジメチルアンモニウム塩がさらに好ましい。このような第4級アンモニウム塩は、殺菌効果が高く、また、揮発等による殺菌効果の低下が少ないため、長期間に渡り殺菌効果を持続することができる。
第4級アンモニウム塩としては、特に限定されないが、具体的には、下記式(2)、(3)、(4)、及び(5)で示されるが挙げられる。
[R(CH33+nX ・・式(2)
[R(CH3)N+(CH2CH2O)m'H[(CH2CH2O)m''H]]nX・・式(3)
[R(CH32+CH265nX ・・式(4)
[RPy+nX ・・式(5)
(式(2)、(3)、(4)、及び(5)中、Rは、各々独立して、アルキル基を表し、Xは、各々独立して、1価又は2価の陰イオンを表し、m’及びm’’は、2〜40の整数を示し、n又は2の整数を表す。また、Pyはピリジンの略である。)
Rで表されるアルキル基の炭素数は、好ましくは8〜18であり、より好ましくは10〜16であり、さらに好ましくは12〜14である。より具体的には、オクチル基、ラウリル基、ミリスチル基、及びセチル基が好ましく、ラウリル基がより好ましい。Rで表されるアルキル基の炭素数が8以上であることにより、除菌液の殺菌力がより向上する傾向にある。また、Rで表されるアルキル基の炭素数が18以下であることにより、有効成分の溶解性がより向上し、有効成分の含有量をより向上させることが可能となるため、ウェットワイパーの殺菌力がより向上する傾向にある。
Xで表される陰イオンとしては、特に限定されないが、例えば、F-、Cl-、Br-、I-、NO-、及びSO4 2-などが挙げられる。これらのなかでも、電気陰性度が高いCl-が好ましい。
第4級アンモニウム塩の含有量は、ウェットワイパー100gに対して、0.2〜3.0gであり、好ましくは0.5〜2.5gであり、より好ましくは1.0〜2.0gである。第4級アンモニウム塩の含有量が0.2g以上であることにより、除菌効率及び防カビ性能がより向上する。また、第4級アンモニウム塩の含有量が3.0g以下であることにより、べたつき性及び皮膚刺激性がより低下する。
また、第4級アンモニウム塩の含有量は、除菌液100質量%に対して、好ましくは0.1〜1.0質量%であり、より好ましくは0.2〜0.9質量%であり、さらに好ましくは0.3〜0.8質量%である。第4級アンモニウム塩の含有量が0.1質量%以上であることにより、除菌効率及び防カビ性能がより向上する傾向にある。また、第4級アンモニウム塩の含有量が1.0質量%以下であることにより、べたつき性及び皮膚刺激性がより抑制される傾向にある。
第4級アンモニウム塩の脱離率は、60%以上であり、好ましくは70〜100%であり、より好ましくは80〜100%である。第4級アンモニウム塩の脱離率が60%以上であることにより、除菌効率及び防カビ性能がより向上する。また、除菌効率及び防カビ性能の向上に伴い、第4級アンモニウム塩の使用量を低減することが可能となるため、べたつき性を低下させることができる。なお、「脱離率」とは、ウェットワイパーを3000rpmで5分間遠心分離することにより含浸された除菌液を取り出し、その中に含まれる第4級アンモニウム塩の含有量を、もともとウェットワイパーに含まれていた第4級アンモニウム塩の含有量で割った値をいう。第4級アンモニウム塩の脱離率は、実施例に記載の方法により測定することができる。
第4級アンモニウム塩の脱離率は、布帛を構成する親水性繊維及び/又は疎水性繊維の組成を調整することにより、第4級アンモニウム塩と布帛繊維の親和性を調整したり、また、後述する加圧工程を行うことにより、調整したりすることができる。
(有効成分)
その他の有効成分としては、特に限定されないが、例えば、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシ−ジフェニルエーテル、又は2,2’−ジヒドロキシ−5,5’−ジブロモ−ジフェニルエーテル等のようなハロゲン化ジフェニルエーテル;フェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、フェノキシイソプロパノール、パラクロロ−メタ−キシレノール(PCMX)等のようなフェノール化合物;2,2’−メチレンビス(4−クロロフェノール)、2,2’−メチレンビス(3,4,6−トリクロロフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−クロロ−6−ブロモフェノール)、ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)スルフィド、又はビス(2−ヒドロキシ−5−クロロベンジル)スルフィド等のようなビスフェニル化合物;3,4,4’−トリクロロカルバニリド等のようなハロゲン化カルバニリド;ベンジルアルコール;クロルヘキシジン;グルコン酸クロルヘキシジン;塩酸クロルヘキシジンが挙げられる。有効成分は、ウェットワイパーの用途に応じて適宜選択することができ、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
(溶媒)
除菌液は、溶媒を含む。溶媒としては、特に限定されないが、例えば、水及び/又は非水溶媒が挙げられる。非水溶媒を用いることにより、有効成分又はその他の成分の溶解性がより向上する傾向にある。
非水溶媒としては、特に限定されないが、例えば、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、エトキシジグリコール、及びジプロピレングリコール等のグリコール類;エタノール、n−プロパノール及びイソプロパノール等のアルコール類;トリグリセリド、エチルアセテート、アセトン、トリアセチン、及びこれらを組み合わせたものが挙げられる。
溶媒の量は、除菌液100質量%に対して、好ましくは99.99〜70質量%であり、より好ましくは99.9〜95質量%であり、さらに好ましくは99.9〜99質量%である。溶媒の量が70質量%以上であることにより、有効成分の布帛への含浸性能がより向上する傾向にある。また、溶媒の量が99.99質量%以下であることにより、有効成分を効率よくウェットワイパーから放出することができ殺菌性能がより向上する傾向にある。
非水溶媒の量は、除菌液100質量%に対して、好ましくは1.0〜80質量%であり、より好ましくは1.0〜30質量%であり、さらに好ましくは1.0〜5.0質量%である。溶媒の量が1質量%以上であることにより、有効成分の布帛への含浸性能がより向上する傾向にある。また、溶媒の量が80質量%以下であることにより、掻き取った汚れを取りこんで離さない(再汚染防止)性能がより向上する傾向にある。
(その他の成分)
除菌液は、界面活性剤、低級アルコール、キレート剤、防腐剤、着色料、香料、及び安定剤などを含んでもよい。
界面活性剤は、特に限定されるものではないが、例えば、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、及び両性界面活性剤などが挙げられる。界面活性剤は、1種単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。
ノニオン界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸エステル類;モノオレイン酸ポリグリセリル、ペンタオレイン酸ポリグリセリル、デカオレイン酸ポリグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類;モノラウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類;モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル類;ショ糖ラウリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンソルビットミツロウ等のポリオキシエチレンラノリン・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油類;ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル等のポリオキシエチレンステロール・水素添加ステロール類;モノステアリン酸エチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類;ポリオキシエチレンステアリン酸アミド等のポリオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミド類;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類;ステアリルジメチルアミンオキシド等のアルキルジメチルアミンオキシド類などが挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩類;ラウリン酸ナトリウム等の脂肪酸塩類;ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸等のリン酸塩類;N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム等のN−アシルアミノ塩酸類;ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩類;ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム等のN−アシルタウリン塩類;テトラデセンスルホン酸ナトリウム等のスルホン酸塩類;ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩類;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩類;ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシンなどが挙げられる。
低級アルコールとしては、特に限定されないが、例えば、炭素数1〜4の水溶性アルコール類が挙げられる。具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、メトキシエタノール、エトキシエタノール、メトキシプロパノール、メトキシイソプロパノール等のモノオール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、メチルプロパンジオール、ジエチレングリコール、ブチンジオール等のジオール類;グリセリン、ブタントリオール、エリスリトール等のポリオール類などが挙げられる。低級アルコールは、1種単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。
キレート剤は、金属捕獲作用があれば特に限定されないが、例えば、コンプレキサン、アラニン、エチレンジアミンヒドロキシエチル3酢酸3ナトリウム、エデト酸、エデト酸2ナトリウム、エデト酸2ナトリウムカルシウム、エデト酸3ナトリウム、エデト酸4ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸、グルコン酸、酒石酸、フィチン酸、ポリリン酸ナトリウム、及びメタリン酸ナトリウムなどが挙げられる。この中でも、アラニン、エデト酸2ナトリウム、エデト酸2ナトリウムカルシウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸、グルコン酸、酒石酸、ポリリン酸ナトリウム、及びメタリン酸ナトリウムが好ましい。キレート剤は、1種単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。
防腐剤は、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ウンデレン酸、サリチル酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル類及びその塩等の有機酸及びその誘導体;イソプロピルメチルフェノール、グルコン酸クロルヘキシジン、クレゾール、クロロチモール、クロロフェネシン、クロロクレゾール、ジクロロキシレノール、ジクロロベンジルアルコール、チオビスクロロフェノール、チモール、トリクロロカルバニリド、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、ナトリウムフェノキシド、パラクロロフェノール、ハロカルバン、フェニルエチルアルコール、フェニルフェノール、フェニルフェノールナトリウム、フェノキシエタノール、フェノール、フェキサクロロフェン、ベンジルアルコール等のフェノール類;プラトニン、ピオニン、ルミネキス、感光素NK143等の感光素;茶エキス、ヒノキキチオール、リンゴエキス、ポリリジン等の抗菌活性を持つ植物抽出液;グルタラール、クロラミンT、クロルヘキシジン、ジイセチオン酸ジプロモプロパミジン、ジンクピリチオン、トリクロサン、ピリチオンNa、フルフラール、クロラミンTなどが挙げられる。防腐剤は、1種単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。
ウェットワイパー中の除菌液の含有量は、布帛100質量部に対して、好ましくは100質量部以上であり、より好ましくは150質量部以上であり、さらに好ましくは200質量部以上である。ウェットワイパー中の除菌液の含有量が100質量部以上であることにより、殺菌効果がより向上する傾向にある。また、ウェットワイパー中の除菌液の含有量は、布帛100質量部に対して、好ましくは350質量部以下であり、より好ましくは300質量部以下であり、さらに好ましくは250質量部以下である。ウェットワイパー中の除菌液の含有量が350質量部以下であることにより、清拭後の拭き残りが減少し、布帛を触った際のべたつき感がより抑制される傾向にある。
除菌液は、布帛に均一に含浸されていることが好ましい。布帛に均一に除菌液が含浸されていることを示す指標として、布帛に対する第4級アンモニウム塩の吸着溶解率が挙げられる。「吸着溶解率」とは、除菌液を含浸させた布帛を水に浸漬させた時に、水に溶解した第4級アンモニウム塩の質量を算出し、布帛質量との比率として求めたものである。
吸着溶解率は、布帛全体で均一に、好ましくは0.50質量%以上5.0質量%以下であり、より好ましくは1.0質量%以上3.0質量%以下であり、さらに好ましくは1.0質量%以上2.0質量%以下である。「布帛全体で均一に0.50質量%以上5.0質量%以下」とは、布帛の任意の部分において、吸着溶解率が0.50質量%以上5.0質量%以下であることを意味する。吸着溶解率が布帛全体で均一に0.50質量%以上であることにより、防かび性がより向上する傾向にある。
吸着溶解率の最大/最小比率は、好ましくは1.0以上5.0以下であり、より好ましくは1.0以上3.0以下であり、さらに好ましくは1.0以上2.0以下である。「吸着溶解率の最大/最小比率」とは、吸着溶解率の最大値と最小値の比率を意味する。吸着溶解率の最大/最小比率が5.0以下であることにより、除菌液の含浸量がより均一となる。
〔ウェットワイパーの製造方法〕
本実施形態のウェットワイパーの製造方法は、布帛に第4級アンモニウム塩を含む除菌液を含浸させる含浸工程と、含浸工程前、含浸工程中、及び含浸工程後のいずれかにおいて、布帛の面方向に圧力をかける加圧工程と、を含む。また、必要に応じて、例えば、布帛を製造する布帛製造工程を含んでもよい。以下、各工程について説明する。
〔布帛製造工程〕
布帛製造工程は、布帛を製造する工程であり、布帛の種類に応じて公知の方法を用いることができる。例えば、布帛として不織布を用いる場合の製造方式には、ウェブ形成と繊維間接着の2工程がある。
ウェブ形成工程は、天然繊維及び合成繊維等をシート状に並べる工程であり、繊維の配列状態によって工程の具体的態様が異なる。繊維の配列状態には、繊維が縦方向に配列されているパラレルウェブ、パラレルのウェブをクロスに重ねたクロスウェブ、繊維の方向性のないランダムウェブがある。縦方向と横方向の強度が共に強くなりリントの発生が抑えられる点で、クロスウェブまたはランダムウェブが好ましい。クロスウェブを形成するウェブ形成工程を、特にクロスレイと呼ぶ。
繊維間接着工程は、ウェブ形成工程において並べた繊維を接着剤で接着したり、繊維の一部に熱を加えて溶融接着したり、ニードルや高圧水流で繊維を絡ませて固定する工程である。繊維間接着方法としては、特に限定されないが、例えば、樹脂接着、熱ロールを用いる熱接着、ニードルを使用するニードルパンチ、高圧のごく細い水流で叩いて繊維を絡ませて布地を作るスパンレース、ステッチボンド、パウダー接着、溶剤接着等の製法を用いることができる。この中でも、スパンレースが、水流によってリントの発生源となる微細な繊維片を除去することができる点から好ましい。
〔加圧工程〕
加圧工程は、含浸工程前、含浸工程中、及び含浸工程後のいずれかにおいて、布帛の面方向に圧縮するように応力をかける工程である。面方向に圧縮するように応力をかけるとは、巻取り速度を速くするなどにより巻取り方向に引っ張る方法;ロールなどを用いて面方向に加圧する方法が挙げられる。加圧工程は、含浸工程前、含浸工程中、及び含浸工程後のいずれかにおいて1回行ってもよいし、含浸工程前、含浸工程中、及び含浸工程後のいずれかにおいて複数回行ってもよい。
含浸工程前に布帛の面方向に引張圧力をかける方法としては、特に限定されないが、例えば、布帛製造工程において、布帛の巻取り速度を速くする方法、布帛をロールで挟んで加圧する方法、布帛の切り分け工程において、布帛の巻取り速度を速くする方法等が挙げられる。この際、布帛の巻取り速度は、好ましくは65〜150m/sであり、より好ましくは75〜130m/sであり、さらに好ましくは80〜120m/sである。後述する含浸工程前に加圧工程を行うことにより、布帛の厚み方向の密着性が増すため、含浸液の拡散が速くなり、除菌液成分の均一含浸性がより向上する。これにより、脱離率の高いウェットワイパーを得ることができる。
また、含浸工程中に布帛の面方向に引張圧力をかける方法としては、特に限定されないが、例えば、除菌液を含浸させつつ布帛を巻き取る際に巻取り速度を速くする方法、除菌液を含浸させつつ布帛をロールで挟んで加圧する方法等が挙げられる。この際、布帛の巻取り速度は、好ましくは40〜130m/sであり、より好ましくは60〜120m/sであり、さらに好ましくは80〜110m/sである。含浸工程中に加圧工程を行うことにより、含浸液の拡散が速くなる。また、布帛の厚み方向の密着性が増すため、除菌液成分の均一含浸性がより向上する。これにより、脱離率の高いウェットワイパーを得ることができる。
さらに、含浸工程後に布帛の面方向に引張圧力をかける方法としては、特に限定されないが、例えば、除菌液を含浸させた後布帛の巻取り速度を速くする方法、除菌液を含浸させた後布帛をロールで挟んで加圧する方法等が挙げられる。この際、布帛の巻取り速度は、好ましくは20〜130m/sであり、より好ましくは30〜100m/sであり、さらに好ましくは40〜80m/sである。含浸工程後に加圧工程を行うことにより、布帛の隣り合う面間の密着性が増すため、隣り合う布帛間における含浸液の拡散が速くなる。また、除菌液成分の均一含浸性がより向上する。これにより、脱離率の高いウェットワイパーを得ることができる。
〔含浸工程〕
含浸工程は、布帛に除菌液を含浸させる工程である。除菌液の含浸方法としては、除菌液が、特に限定されないが、例えば、ボトル容器にロール状に巻き取られた布帛を、ロール面(円形状になっている面をいう。)がボトル容器の底部に接するように入れ、ロール状に巻き取られた布帛の上方ロール面側より除菌液を投入することにより含浸させる方法;布帛に除菌液を含浸させて、除菌液における溶媒を必要に応じて蒸留などにより一部留去する方法;布帛に除菌液を含浸させて、除菌液における溶媒を必要に応じて蒸留などにより一部留去し、次いで、水を含浸させる方法が挙げられる。なお、留去される溶媒は、ウェットワイパーに残存していてもよい。
布帛の全面に均一に含浸されることがより好ましい。「布帛に均一に含浸される」とは布帛表面に除菌液が偏らずに存在することを意味する。布帛に均一に除菌液が含浸されることにより局部的なかびの発生を防止することができる。
〔用途〕
本実施形態のウェットワイパーは、種々の払拭対象、被払拭物に用いることができる。
払拭対象としては、特に限定されないが、例えば、血液、体液、細菌、真菌(カビを含む)、ウィルス、その他生体物質が挙げられる。本実施形態のウェットワイパーは、血液等の固着物、粘着物を拭き取ることができかつ、被払拭物の再汚染を抑制することができる。
被払拭物としては、特に限定されないが、例えば、病院のドアノブ、手すり、ベッド、手術台、モニターのタッチパネル等の器具類;シリンジポンプ、輸液ポンプ、人工透析装置、人工呼吸器等のME機器類;食品工場のベルトコンベア、作業台、ステンレス容器、冷蔵庫、調理器具等の作業用品類;洗面台、便座、家具等の住宅用品類;介護用施設の器具類;さらには人体が挙げられる。
このなかでも、本実施形態のウェットワイパーは、医療用であることが好ましい。「医療用」とは、例えば、病院のドアノブ、手すり、ベッド、手術台、モニターのタッチパネル等の器具類;シリンジポンプ、輸液ポンプ、人工透析装置、人工呼吸器等のME機器類;介護用施設の器具類等に使用されるものをいう。医療用途においては、極めて高い清浄性が要求される。本実施形態のウェットワイパーは、払拭後において、布帛の繊維等による被払拭物表面の再汚染を抑制することができる。
以下、本実施形態を実施例及び比較例により具体的に説明するが、本実施形態は、これらの実施例のみに限定されるものではない。なお、本実施形態で用いられる評価方法及び測定方法は下記のとおりである。
<布帛の含水率の測定方法>
100±1×100±1mm四方の布帛を用意し、含水前の布帛の質量を測定した。そして、蒸留水の中に布帛を60秒間浸漬した後取り出し、120秒間吊るした。その後、含水後の布帛の質量を測定した。得られた二つの質量に基づいて、布帛の含水率を下記計算式より求めた。
[計算式]
布帛の含水率(%)={(含水後の布帛の質量−含水前の布帛の質量)/布帛の質量}×100
<第4級アンモニウム塩の含有率の測定方法>
実施例及び比較例で得られたウェットワイパーから試験片を切り取り、質量を測定した。その後、試験片を水中に30分間浸漬させて、第4級アンモニウム塩を抽出した。次いで、水中に溶解した第4級アンモニウム塩の濃度を高速液体クロマトグラフにて定量した。得られた濃度に基づいて、第4級アンモニウム塩の含有率を下記計算式より求めた。
(装置構成)
UV検出器:SPD−6AV (検出波長 256nm 島津製作所製))、
カラム :ODSカラム(CAPCELL PAK UG80型 資生堂製)、
移動相 :アセトニトリルと1.3%過塩素酸ナトリウム水溶液の混合物(混合比55/45)を用いて定量した。
[計算式]
第4級アンモニウム塩の含有率(%)={試験片中から水に抽出された第4級アンモニウム塩の質量(W1)/試験片の質量(W2)}×100
W1=試験片の抽出水溶液中の第4級アンモニウム塩の濃度(質量%)×{抽出水の質量(W4)+試験片中の水の質量(W3)}
<第4級アンモニウム塩の脱離率の測定方法>
実施例及び比較例で得られたウェットワイパーから試験片を切り取り、質量を測定した。その後、試験片を3000rpmで5分間遠心分離して含浸されていた液を取り出した。取り出した液に含まれる第4級アンモニウム塩の濃度を高速液体クロマトグラフにて定量した。得られた濃度に基づいて、第4級アンモニウム塩の脱離率を下記計算式より求めた。
[計算式]
第4級アンモニウム塩の脱離率(%)={取り出した液に含まれる第4級アンモニウム塩の質量(W5)/試験片中の第4級アンモニウム塩の質量(W6)}×100
W5=取り出した液に含まれる第4級アンモニウム塩の濃度(質量%)×取り出した液量(W7)
W6=含浸液の第4級アンモニウム塩の濃度(質量%)×{取り出した液量(W7)+試験片中に残った水の質量(W8)}
<除菌効率の測定方法>
ステンレスバットに大腸菌液(1×108個/mLに調製)を0.1mL滴下した。16g/cm2の荷重かけてウェットワイパーで1往復払拭を行った。払拭後、ステンレスバットに10mLの生理食塩水を加え残存する菌を抽出した。菌の抽出液をSCDLP寒天培地に接種し、35℃で約2日間培養し菌数を確認した。菌数に基づいて、除菌効率を下記計算式により求めた。
[計算式]
除菌効率(%)={(最初に接種した菌数−ワイパー払拭後残存する菌数)/最初に接種した菌数}×100
<吸着溶解率の測定方法>
ボトル容器のロール状に巻き取られた不織布をボトル容器にロール状の面が接するように配置した場合の上方部から底部までの4ヶ所からそれぞれ試験片を切り取り、水中に30分間浸漬させ、第4級アンモニウム塩を抽出した。その後に、水中に溶解した第4級アンモニウム塩の濃度を高速液体クロマトグラフにて定量した。得られた濃度に基づいて、吸着溶解率を下記計算式より求めた。
(高速液体クロマトグラフの装置構成)
UV検出器:SPD−6AV (検出波長 256nm 島津製作所製))
カラム :ODSカラム(CAPCELL PAK UG80型 資生堂製)
移動相 :アセトニトリルと1.3%過塩素酸ナトリウム水溶液の混合物(混合比55/45)
[計算式]
吸着溶解率(%)=試験片中から水に抽出された第4級アンモニウム塩の質量(W9)/試験片の質量(W10)×100
W9=試験片の抽出水溶液中の第4級アンモニウム塩の濃度(質量%)×{抽出水の質量(W12)+試験片中の水の質量(W11)}
<吸着溶解率の最大/最小比率>
ロール外側、ロール中央、ロール内側のシートよりそれぞれ上方部から底部までの4ヶ所の試験片における吸着溶解率の最大値と最小値から、各シートにおける吸着溶解率の最大/最小比率を求めた。
ここで、n枚のロール巻き数をn枚とした場合に、ロール外側とは、外側から数えて1枚目を意味し、ロール中央とは、n/2枚目を意味し、ロール内側とは、n枚目のロール巻きの最中心のシートを意味する。
<べたつき性の評価方法>
ロール状に巻き取られた不織布から上記と同様に切り取った試験片をパネラー10人で使用し、使用時のべたつき性を評価した。評価基準は次のとおりである。
(評価基準)
○:べたつかないと評価したパネラーが8人以上。
△:べたつかないと評価したパネラーが5〜7人。
×:べたつかないと評価したパネラーが5人未満。
<防かび性の評価方法>
ロール状に巻き取られた不織布から上記と同様に切り取った試験片をポリデキストロース寒天培地(栄研化学株式会社製)に貼付し、カビ懸濁液(クラドスポリウムかび106〜107cfu/mL)1mLを滴下しコンラージ棒で広げ培養を行った。培養時間は25℃で2週間とした。2週間後の試験片を目視にて観察し、下記評価基準は以下の通りであるにより防かび性を評価した。
(評価基準)
○:試験片にかびが全く発生しない。
△:試験片の3分の1未満がかびで覆われている。
×:試験片の3分の1以上がかびで覆われている。
<除菌液の調製>
有効成分として50質量%ラウリルベンジルジメチルアンモニウムクロライド水溶液1.5質量部と精製水98.5質量部をステンレス容器に投入し、15分間、300rpmで撹拌を行い、0.75質量%除菌液を調製した。
[実施例1]
目付量50g/m2のクロスレイ−スパンレース製法で製造した不織布(組成比 ウッドパルプ/ポリエステル=60/40)を幅15cmのシート状に裁断し、長さ方向に18cmごとにミシン目を入れて90枚のロール巻きとした。この時、巻取りスピードを通常より速い100m/sで行った。その不織布の一部を取り出して含水率を測定した。ロール状に巻き取られた不織布をボトル容器にロール状の面が接するように配置し、このロール巻きの質量に対して2.5倍量の除菌液を上方ロール面側から含浸させてウェットワイパーを製造した。
ボトル容器に入れて蓋をして、10日間放置後、不織布を取り出して第4級アンモニウム塩の含有率と脱離率及び除菌効率の評価をおこなった。また、別のロールでロール外側(1枚目)、ロール中央(45枚目)、ロール内側(90枚目)より各試験片を切り取り、それぞれの吸着溶解率及び防かび性を測定した。結果を表1に示す。
[実施例2]
目付量50g/m2のクロスレイ−スパンレース製法で製造した不織布(組成比 ウッドパルプ/ポリエステル=60/40)を幅15cmのシート状に裁断し、長さ方向に18cmごとにミシン目を入れた。この不織布に対して質量比で2.5倍量の除菌液をシャワー状に不織布に降りかけつつ、90枚のロール巻きとした。この時、巻取りスピードは100m/sで行った。それ以外は実施例1と同様に評価を実施した。結果を表1に示す。
[実施例3]
目付量50g/m2のクロスレイ−スパンレース製法で製造した不織布(組成比 ウッドパルプ/ポリエステル=60/40)を幅15cmのシート状に裁断し、除菌液を満たした液中を通した後、2本のゴムロールの線圧5kg/cmで挟んで搾り、続いて長さ方向に18cmごとにミシン目を入れて90枚のロール巻きとした。この時、巻取りスピードは60m/sで行った。それ以外は実施例1と同様に評価を実施した。結果を表1に示す。
[実施例4、5]
除菌液100質量%に対する第4級アンモニウム塩の含有量を、0.1質量%(実施例4)、1.0質量%(実施例5)とした以外は実施例1と同様にしてウェットワイパーを製造し、実施例1と同様に評価を実施した。結果を表1に示す。
[実施例6、7]
クロスレイ−スパンレース製法で製造した目付量50g/m2の不織布(組成比 ウッドパルプ/(ポリエステル/ポリプロピレン混綿)=20/80)(実施例6)、目付量55g/m2のレーヨン系不織布(組成比 ウッドパルプ/レーヨン/ポリエステル=40/40/20)(実施例7)を幅15cmのシート状に裁断し、長さ方向に18cmごとにミシン目を入れて90枚のロール巻きとした以外は、実施例1と同様にしてウェットワイパーを製造し、実施例1と同様に評価を実施した。結果を表1に示す。
[実施例8]
クロスレイ−スパンレース製法において高圧水による交絡工程の後に、通常より線圧の高い30kg/cmで水を搾って目付量50g/m2の不織布(組成比 ウッドパルプ/ポリエステル)=60/40)を製造し、幅15cmのシート状に裁断し、長さ方向に18cmごとにミシン目を入れて90枚のロール巻きとした。この時、巻取りスピードを60m/sで行った以外は、実施例1と同様にしてウェットワイパーを製造し、実施例1と同様に評価を実施した。結果を表1に示す。
[実施例9]
クロスレイ−スパンレース製法で製造した目付量50g/m2の不織布(組成比 ウッドパルプ/レーヨン/ポリエステル=30/60/10)を幅15cmのシート状に裁断し、長さ方向に18cmごとにミシン目を入れて90枚のロール巻きとし、除菌液100質量%に対する第4級アンモニウム塩の含有量を1.0質量%とした以外は、実施例1と同様にしてウェットワイパーを製造し、実施例1と同様に評価を実施した。結果を表1に示す。
[実施例10]
クロスレイ−スパンレース製法で製造した目付量50g/m2の不織布(組成比 レーヨン/ポリエステル/ポリプロピレン=10/45/45)を幅15cmのシート状に裁断し、長さ方向に18cmごとにミシン目を入れて90枚のロール巻きとし、除菌液100質量%に対する第4級アンモニウム塩の含有量を0.6質量%とした以外は、実施例1と同様にしてウェットワイパーを製造し、実施例1と同様に評価を実施した。結果を表1に示す。
[比較例1]
目付量50g/m2のクロスレイ−スパンレース製法で製造した不織布(組成比 ウッドパルプ/ポリエステル=60/40)を幅15cmのシート状に裁断し、長さ方向に18cmごとにミシン目を入れて90枚のロール巻きとした。この時、巻取りスピードを60m/sで行った以外は、実施例1と同様にしてウェットワイパーを製造し、実施例1と同様に評価を実施した。結果を表1に示す。
[比較例2、3]
除菌液100質量%に対する第4級アンモニウム塩の含有量を1.5質量%(比較例2)、0.1質量%(比較例3)とした以外は比較例1と同様にしてウェットワイパーを製造し、実施例1と同様に評価を実施した。結果を表1に示す。
Figure 2016175879
本発明のウェットワイパーは、各種表面の清浄、殺菌、及び除菌を目的とする種々の用途において、産業上の利用可能性を有する。

Claims (5)

  1. 布帛と、該布帛に含浸させた除菌液と、を有し、
    前記除菌液が、第4級アンモニウム塩を含み、
    前記第4級アンモニウム塩の含有量が、ウェットワイパー100gに対して、0.2〜3.0gであり、
    前記第4級アンモニウム塩の脱離率が、60%以上である、ウェットワイパー。
  2. 前記布帛の含水率が、前記布帛100質量%に対して、300〜1000質量%である、請求項1に記載のウェットワイパー。
  3. 第4級アンモニウム塩の含有量が、前記除菌液100質量%に対して、0.1〜1.0質量%である、請求項1又は2に記載のウェットワイパー。
  4. 前記布帛が、親水性繊維を含み、
    該親水性繊維の含有量が、前記布帛100質量%に対して、20〜80質量%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のウェットワイパー。
  5. 布帛に第4級アンモニウム塩を含む除菌液を含浸させる含浸工程と、
    前記含浸工程前、前記含浸工程中、及び前記含浸工程後のいずれかにおいて、前記布帛の面方向に圧縮するように応力をかける加圧工程と、を含む、ウェットワイパーの製造方法。
JP2015058552A 2015-03-20 2015-03-20 ウェットワイパー及びその製造方法 Pending JP2016175879A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015058552A JP2016175879A (ja) 2015-03-20 2015-03-20 ウェットワイパー及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015058552A JP2016175879A (ja) 2015-03-20 2015-03-20 ウェットワイパー及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016175879A true JP2016175879A (ja) 2016-10-06

Family

ID=57069157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015058552A Pending JP2016175879A (ja) 2015-03-20 2015-03-20 ウェットワイパー及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016175879A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020045465A1 (ja) * 2018-08-29 2020-03-05 富士フイルム株式会社 抗ウイルス用ワイパー

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63110145A (ja) * 1986-10-21 1988-05-14 中村 憲司 ウェットテイツシュのデイスペンサー収納方法
JPS63222728A (ja) * 1986-12-04 1988-09-16 レキット アンド コールマン インコーポレイテッド 使い捨て半湿潤ふきとり紙
JPH1077560A (ja) * 1996-08-30 1998-03-24 Unitika Ltd 不織布およびその製造方法
JPH10127516A (ja) * 1996-11-06 1998-05-19 Pigeon Corp 清拭液組成物および湿潤清拭繊維集合体
JPH11155754A (ja) * 1997-12-02 1999-06-15 Pigeon Corp 防菌防黴剤の吸着量の低減方法
JPH11279912A (ja) * 1998-03-24 1999-10-12 Japan Vilene Co Ltd 不織布、拭き取り布、及びその製造方法
JP2003319887A (ja) * 2002-05-01 2003-11-11 Kenji Nakamura 殺菌性ウェットティッシュ及びその製造方法
JP2006069919A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Asahi Kasei Chemicals Corp 殺菌消毒剤
JP2009256338A (ja) * 2008-03-24 2009-11-05 Asahi Kasei Chemicals Corp 殺菌消毒剤含有ウェットワイパー
JP2010037295A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Kanae Technos:Kk 殺菌消毒液および殺菌消毒剤
US20120141570A1 (en) * 2003-02-19 2012-06-07 Philip Buder Paper product with disinfecting properties

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63110145A (ja) * 1986-10-21 1988-05-14 中村 憲司 ウェットテイツシュのデイスペンサー収納方法
JPS63222728A (ja) * 1986-12-04 1988-09-16 レキット アンド コールマン インコーポレイテッド 使い捨て半湿潤ふきとり紙
JPH1077560A (ja) * 1996-08-30 1998-03-24 Unitika Ltd 不織布およびその製造方法
JPH10127516A (ja) * 1996-11-06 1998-05-19 Pigeon Corp 清拭液組成物および湿潤清拭繊維集合体
JPH11155754A (ja) * 1997-12-02 1999-06-15 Pigeon Corp 防菌防黴剤の吸着量の低減方法
JPH11279912A (ja) * 1998-03-24 1999-10-12 Japan Vilene Co Ltd 不織布、拭き取り布、及びその製造方法
JP2003319887A (ja) * 2002-05-01 2003-11-11 Kenji Nakamura 殺菌性ウェットティッシュ及びその製造方法
US20120141570A1 (en) * 2003-02-19 2012-06-07 Philip Buder Paper product with disinfecting properties
JP2006069919A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Asahi Kasei Chemicals Corp 殺菌消毒剤
JP2009256338A (ja) * 2008-03-24 2009-11-05 Asahi Kasei Chemicals Corp 殺菌消毒剤含有ウェットワイパー
JP2010037295A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Kanae Technos:Kk 殺菌消毒液および殺菌消毒剤

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020045465A1 (ja) * 2018-08-29 2020-03-05 富士フイルム株式会社 抗ウイルス用ワイパー
CN112584731A (zh) * 2018-08-29 2021-03-30 富士胶片株式会社 抗病毒用擦拭布
US20210171883A1 (en) * 2018-08-29 2021-06-10 Fujifilm Corporation Antiviral wiper
JPWO2020045465A1 (ja) * 2018-08-29 2021-09-02 富士フイルム株式会社 抗ウイルス用ワイパー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7286707B2 (ja) 液体洗浄組成物
JP5689817B2 (ja) 酢酸クロルヘキシジン消毒洗浄剤
KR100902961B1 (ko) 항균 제제
US20070048345A1 (en) Antimicrobial composition
JP7078819B2 (ja) ウェットワイパー
EP1661586B1 (de) Desinfizierendes Substrat
CN109561694B (zh) 抗微生物组合物
JP5539661B2 (ja) 殺菌消毒剤含有ウェットワイパー
AU2018451180A1 (en) Woven, nonwoven, cotton, nonwoven-cotton blended polyethylene and polipropilen and polystyrene mask, wound dressing, panty, bra, handkerchief, pad, scouring pad, disposable surgical dress, disposable sheets with antimicrobial properties
JP2008156329A (ja) 水性殺菌消毒剤
US11130933B2 (en) Wet wipes containing hydroxy acetophenone and cocamidopropyl PG dimonium chloride phosphate
JP2019216843A (ja) ウェットシート
JP2016175879A (ja) ウェットワイパー及びその製造方法
JP2018015442A (ja) ウェットワイパー
JP6705617B2 (ja) ウェットワイパー
JP6886252B2 (ja) ウェットワイパー
JP6796910B2 (ja) ウェットワイパー
JP6796370B2 (ja) ウェットワイパー
US12018233B2 (en) Wet wipes with a combination of glycines for improved preservative properties
EP3266306B1 (en) Impregnated textile fabric providing effective delivery of an alcoholic impregnant
US20230413812A1 (en) Sanitizing compositions containing ionic liquid
JP6796369B2 (ja) ウェットワイパー
JP2020032255A (ja) ウェットワイパー
JP2019107521A (ja) ウェットワイパー
JP2006069919A (ja) 殺菌消毒剤

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20160401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160523

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20161114

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191106

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200701