JPH09228213A - ウェットティッシュ用不織布 - Google Patents

ウェットティッシュ用不織布

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JPH09228213A
JPH09228213A JP2690296A JP2690296A JPH09228213A JP H09228213 A JPH09228213 A JP H09228213A JP 2690296 A JP2690296 A JP 2690296A JP 2690296 A JP2690296 A JP 2690296A JP H09228213 A JPH09228213 A JP H09228213A
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佳文 仁木
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早苗 石川
Hirofumi Nakanishi
浩文 中西
Manabu Kaneda
学 金田
Yasuhiro Komori
康浩 小森
Harumi Watanabe
治美 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿潤時に適度な強度を保ちつつ、湿潤時の風
合い(肌触り及び柔軟性)に優れたウェットティッシュ
用不織布を提供すること。 【解決手段】 本発明のウェットティッシュ用不織布
は、0.55g/cm2 荷重下における繊維密度が0.
05〜0.1g/cm3 であり、MD方向の引張強度が
500〜2000g/25mmであり、且つCD方向の
引張強度が500〜2000g/25mmであるウェッ
トティッシュ用不織布であって、該ウェットティッシュ
用不織布100重量部に対し水220重量部を含浸させ
たときの該ウェットティッシュ用不織布は、そのMD方
向の引張強度が500〜2000g/25mmであり、
CD方向の引張強度が500〜2000g/25mmで
あり、且つ50g/cm2 の荷重で圧縮した後の圧縮回
復率が30%以上であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェットティッシ
ュ用不織布に関するものであり、更に詳しくは、特に、
湿潤時の風合い(肌触り及び柔軟性)が良好で吸水性に
優れたウェットティッシュ用不織布に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】乳幼児
の排泄物、食卓上の食べこぼし等の水分を含んだ汚れの
拭き取りや、手を洗浄した後の手拭きには、従来より、
ガーゼ等の織布やレーヨン、レーヨン/合繊、コット
ン、パルプ、パルプ/合繊及びパルプ/レーヨン/合繊
等の不織布が用いられている。また、上記織布及び不織
布に水分を含ませ湿潤状態にして用いることも行われて
いる。
【0003】従来の不織布は、水分を含ませてウェット
ティッシュとして用いる場合、即ち湿潤させて用いる場
合には強度が十分でなかった。このため、湿潤時の強度
を向上させることも試みられたが、強度を向上させる
と、風合い(肌触り及び柔軟性)が劣化してしまい、そ
のため、乳幼児の排泄物の拭き取りや手拭き等に使用す
るには適当ではなかった。
【0004】従って、本発明の目的は、湿潤時に適度な
強度を保ちつつ、湿潤時の風合い(肌触り及び柔軟性)
に優れたウェットティッシュ用不織布を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、不織布の繊維密度及び引張強度を特定の範囲
にすると共に、湿潤時の引張強度及び圧縮回復率を特定
の範囲にすることにより、助機目的が達成し得ることを
知見した。
【0006】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
のであり、0.55g/cm2 荷重下における繊維密度
が0.05〜0.1g/cm3 であり、MD方向の引張
強度が500〜2000g/25mmであり、且つCD
方向の引張強度が500〜2000g/25mmである
ウェットティッシュ用不織布であって、該ウェットティ
ッシュ用不織布100重量部に対し水220重量部を含
浸させたときの該ウェットティッシュ用不織布は、その
MD方向の引張強度が500〜2000g/25mmで
あり、CD方向の引張強度が500〜2000g/25
mmであり、且つ50g/cm2 荷重で圧縮した後の圧
縮回復率が30%以上であることを特徴とするウェット
ティッシュ用不織布を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明のウェットティッシ
ュ用不織布について詳細に説明する。本発明のウェット
ティッシュ用不織布は、0.55g/cm2 荷重下にお
ける繊維密度、MD方向の引張強度、CD方向の引張強
度が特定の範囲内にあり、該ウェットティッシュ用不織
布100重量部に水220重量部を含浸させたときの該
ウェットティッシュ用不織布は、そのMD方向の引張強
度、CD方向の引張強度及び圧縮回復率が特定の範囲内
にある。
【0008】本発明のウェットティッシュ用不織布の、
上記特定の、0.55g/cm2 荷重下における繊維密
度は、0.05〜0.1g/cm3 であり、好ましくは
0.08〜0.09g/cm3 である。0.55g/c
2 荷重下における繊維密度が0.1g/cm3 を超え
るとシートの厚み感が低下し、かつペーパーライクなシ
ートとなり、使用感が悪化する。0.05g/cm3
満であると毛羽立ちの問題が発生し、本発明の目的のシ
ートとして適切でない。尚、本発明において、上記繊維
密度とは下記方法により測定した値である。即ち、ウェ
ットティッシュ用不織布に0.55g/cm2 の荷重を
かけ、該ウェットティッシュ用不織布の厚みを測定し、
下記式(I)を用いて求める。 繊維密度=〔10×坪量(g/m2)〕/〔0.55g/cm2 荷重下の不織布 の厚さ(mm)×10000〕 (I)
【0009】本発明のウェットティッシュ用不織布の、
上記特定の引張強度は、MD方向の引張強度が500〜
2000g/25mm、好ましくは1000〜1500
g/25mmであり、CD方向の引張強度が 500〜
2000g/25mm、好ましくは600〜1000g
/25mmである。MD方向の引張強度及びCD方向の
引張強度が2000g/25mmを超えるとシートが硬
くなり、使用感が悪化する。500g/25mm未満で
あると強度不足となり、本発明の目的のシートとして適
切でない。尚、本発明において、上記引張強度とは、幅
25mmの試料片をチャック間距離が75mmになるよ
うに引張試験機に取り付け、引張速度300mm/分に
て測定した値である。
【0010】また、本発明のウェットティッシュ用不織
布100重量部に対し水220重量部を含浸させたとき
の該ウェットティッシュ用不織布の、上記特定の引張強
度は、MD方向の引張強度が500〜2000g/25
mm、好ましくは700〜1500g/25mmであ
り、CD方向の引張強度が 500〜2000g/25
mm、好ましくは700〜1300g/25mmであ
る。MD方向の引張強度及びCD方向の引張強度が20
00g/25mmを超えるとシートが硬くなり、使用感
が悪化する。500g/25mm未満であると強度不足
となり、本発明の目的のシートとして適切でない。
【0011】また、本発明のウェットティッシュ用不織
布100重量部に対し水220重量部を含浸させたとき
の該ウェットティッシュ用不織布の、上記特定圧縮回復
率は、ウェットティッシュ用不織布を50g/cm2
荷重で圧縮した後の圧縮回復率が30%以上、好ましく
は35%以上である。ウェットティッシュ用不織布を5
0g/cm2 の荷重で圧縮した後の圧縮回復率が30%
未満であるとペーパーライクな薄いシートとなり、風合
いの面で適さないシートとなる。尚、本発明において圧
縮回復率とは、下記下記式(II)で表される値をいう。 圧縮回復率(%)=(t3 −t2 )/(t1 −t2 )×100 (II) 上記式(II)において、 t1 ;圧縮前のウェットティッシュ用不織布の厚み t2 ;ウェットティッシュ用不織布を50g/cm2
荷重で圧縮した時の厚み t3 ;圧縮を解除した後のウェットティッシュ用不織布
の厚み
【0012】本発明のウェットティッシュ用不織布は、
上記物性値が上記範囲内であることを満たすことに加え
て、上記繊維密度との関係において、その坪量が、一般
に30〜60g/m2 であることが好ましく、40〜5
0g/m2 であることが更に好ましい。坪量がこの範囲
内であれば、シート強度を保ちながら、風合いの良いシ
ートを必要以上に材料コストをかけずに製造することが
できる。また、本発明のウェットティッシュ用不織布
は、0.55g/cm2 荷重下の厚さが0.4〜0.8
mmであることが好ましく、0.5〜0.6mmである
ことが更に好ましい。厚さがこの範囲内であれば、シー
トとしての強度を保ちながら、風合いの良いシートを必
要以上に材料コストをかけずに製造することができる。
また、本発明のウェットティッシュ用不織布は、ハンド
ルオメーター法により測定した剛軟性が40〜80gで
あることが好ましく、50〜70gであることが更に好
ましい。ハンドルオメーターにより測定した剛軟性がこ
の範囲内であれば風合いが良く、使用感に優れたシート
を得ることができる。尚、上記ハンドルオメーター法に
よる剛軟性は、JIS L1096に準拠して測定する
ことができる。
【0013】次に、本発明のウェットティッシュ用不織
布を製造するための材料について説明する。本発明のウ
ェットティッシュ用不織布を製造するための材料は、繊
維密度、引張強度及び剛軟性を上記範囲内とすることが
できるものであれば、特に制限されないが、例えば、熱
可塑性繊維やセルロース系繊維を用いることができる。
上記熱可塑性繊維としては、例えば、ポリプロピレン、
ポリエチレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエステル
系繊維、ポリアクリル系繊維、ナイロン系繊維等が挙げ
られる。また、上記セルロース系繊維としては、例え
ば、木綿、麻、パルプ等の天然繊維、レーヨン、テンセ
ル等の再生繊維等が挙げられる。本発明のウェットティ
ッシュ用不織布を製造するための材料としては、上記繊
維を単独で用いることもでき又は2種以上を混合して用
いることもできる。
【0014】上記繊維としては、連続フィラメントの形
態のものを用いてもよく又はステープルファイバーの形
態のものを用いてもよい。上記繊維としてステープルフ
ァイバーの形態のものを用いる場合には、その繊維長は
一般に20〜51mmであることが好ましい。繊維長が
この範囲内であれば不織布を均一に製造することができ
る。
【0015】上記繊維の繊維径には特に制限されない
が、一般に1.0〜3.0デニールであることが好まし
い。繊維径がこの範囲内であれば、不織布を均一に製造
することができる。
【0016】本発明のウェットティッシュ用不織布は、
吸水性の向上を図る観点から、上記材料の中でも、上記
セルロース系繊維を50重量%以上含有する材料から製
造されることが好ましく、吸水性を更に向上させるため
には、本発明のウェットティッシュ用不織布は、上記セ
ルロース系繊維のみからなる材料から製造されることが
更に好ましい。本発明のウェットティッシュ用不織布に
おいては、吸水性の向上を図る観点から、上記セルロー
ス系繊維の中でも木綿を用いることが最も好ましい。従
って、本発明のウェットティッシュ用不織布は、木綿の
みからなる材料から製造されることが最も好ましい。
【0017】本発明のウェットティッシュ用不織布の繊
維密度、引張強度及び剛軟性を上記範囲内とする手段に
は、特に制限はないが、好ましくは、上記材料を用いて
後述する方法により製造することにより実施することが
できる。
【0018】本発明のウェットティッシュ用不織布は、
乾燥時及び湿潤時の強度が適度に保たれており、且つ風
合い(肌触り及び柔軟性)が良好で吸水性に優れる。従
って、後述するように抗菌剤を含む水溶液等の液体を含
浸させて、例えば、乳幼児の排泄物、食卓上の食べこぼ
し等の水分を含んだ汚れを拭き取るための清拭用のウェ
ットティッシュとして用いることができる他、台所、
床、トイレ、家具、窓ガラス、サッシ等の清掃用シート
として用いることができる。
【0019】次に、本発明のウェットティッシュ用不織
布の好ましい製造方法の概略について説明する。本発明
のウェットティッシュ用不織布の製造方法には特に制限
されないが、好ましくは上記材料を用いて、従来公知の
高速水流噴射法(ウォーターニードリング法)におい
て、水流の圧力特定の範囲にすることにより製造するこ
とができる。以下に、本発明のウェットティッシュ用不
織布の好ましい製造方法の概略について、図面を参照し
て説明する。ここで、図1は、本発明のウェットティッ
シュ用不織布の好ましい製造方法を実施するための装置
10の一例を示す概略図である。
【0020】本発明のウェットティッシュ用不織布の好
ましい製造方法においては、先ず、ステープルファイバ
ー等の繊維がカード機(図示せず)にかけられ繊維ウエ
ブが形成される。次いで、図1に示すようにカード機で
形成された繊維ウエブ20が多孔性支持部材12上に連
続的に供給される。回動ロール15,16,17,18
が回動することによって、上記多孔性支持部材12上に
供給された繊維ウエブ20が矢印方向に搬送されると共
に、上記多孔性支持部材12上に設けられたノズル18
から高速水流30が該繊維ウエブ20上に向けて噴射さ
れる。該繊維ウエブ20は上記ノズル18から噴射され
る高速水流30によりその構成繊維が交絡され、その結
果、ウェットティッシュ用不織布22が得られる。この
ようにして得られたウェットティッシュ用不織布22
は、次いで、乾燥手段(図示せず)によって水分が除去
される。
【0021】本発明のウェットティッシュ用不織布は、
上記装置10において、好ましくは20〜50kg/c
2 の圧力の水流を噴射して、更に好ましくは30〜4
0kg/cm2 の圧力の水流を噴射して製造することが
できる。
【0022】以上、本発明のウェットティッシュ用不織
布の好ましい製造方法の概略を説明したが、以上説明し
た以外は、従来の高速水流噴射法(ウォーターニードリ
ング法)に関する説明が適宜適用される。
【0023】次に、本発明のウェットティッシュについ
て説明する。本発明のウェットティッシュは、上記の本
発明のウェットティッシュ用不織布に液体を含浸させて
なるものである。
【0024】上記液体としては、例えば、パラベン、プ
ロピレングリコール、抗菌剤を含む水溶液等が挙げられ
る。本発明のウェットティッシュにおける上記液体の含
浸量は、上記ウェットティッシュ用不織布100重量部
に対し、好ましくは100〜300重量部であり、更に
好ましくは200〜250重量部である。含浸量が30
0重量部を越えるとふきとり面での水残りが生じ、10
0重量部未満であると湿り気不足が発生する。
【0025】本発明のウェットティッシュは、湿潤時の
強度が適度に保たれており、且つ風合い(肌触り及び柔
軟性)が良好で吸水性に優れるので、例えば、乳幼児の
排泄物、食卓上の食べこぼし等の水分を含んだ汚れを拭
き取るための清拭用のウェットティッシュとして好適で
ある。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明は、かかる実施例に限定されるものでは
ない。
【0027】〔実施例1〕繊維として、繊維長20m
m、繊維径2.5デニール程度の木綿繊維を用い、カー
ド機にて繊維ウエブを形成した。次いで、該繊維ウエブ
を図1に示す装置に供給し、噴射する水流の圧力を35
kg/cm2 として繊維ウエブ中の繊維を交絡させた後
100℃の温度で乾燥させ、坪量45g/m2 のウェッ
トティッシュ用不織布を得た。
【0028】得られたウェットティッシュ用不織布につ
いて、下記〔ウェットティッシュ用不織布の評価基準〕
に従って評価を行った。その結果を表1(乾燥時の坪
量、湿潤時の厚み、繊維密度及び引張強度)及び表2
(圧縮回復率及び風合い)に示す。
【0029】〔ウェットティッシュ用不織布の評価基
準〕 (1)繊維密度 得られたウェットティッシュ用不織布に0.55g/c
2 の荷重をかけ厚みを測定し、上記式(I)により求
めた。 (2)乾燥時の引張強度の測定 測定装置として、(株)オリエンテック社製テンシロン
RTA−100を使用し、100×25mmの試料を用
いて、チャック間75mm、引っ張り速度300mm/
minで測定した。尚、測定はMD方向及びCD方向に
ついて行い、各10回ずつ測定し、平均値を求めて行っ
た。 (3)湿潤時の引張強度の測定 上記乾燥時の引張強度の測定に用いた試料100重量部
に、水220重量部を含浸させ試料とし、上記乾燥時の
引張強度の測定と同様に操作を行い、湿潤時の引張強度
を測定した。 (4)圧縮回復率の測定 得られたウェットティッシュ用不織布10gに水を22
g含浸させ厚みを測定し、50g/cm2 の荷重で圧縮
し、次いで、圧縮を解除して、該ウェットティッシュ用
不織布の厚みを測定し、上記式(II)により圧縮回復率
を求めた。
【0030】(5)風合いの評価 得られたウェットティッシュ用不織布に、水を含浸量が
ウェットティッシュ用不織布100重量部に対し220
重量部となるように含浸させた。次いで、該ウェットテ
ィッシュ用不織布を用い、手を清拭し、それぞれ、下記
評価基準に従って、評価を行った。 ◎;肌触りが非常に良い ○;肌触りが良い △;普通 ×;肌触りが悪い
【0031】〔実施例2〕繊維として、カット長25〜
30mm、2.5デニール程度のコットン70%2.9
デニール×51mmのPET30%を混綿したものを用
い、実施例1と同様の操作を行い、坪量40g/m2
ウェットティッシュよ不織布を得た。得られたウェット
ティッシュ用不織布の評価を実施例1と同様に行った。
その結果を表1に示す。
【0032】〔実施例3〕繊維として、1.5デニール
×51mmのレーヨン繊維70%とPET/PE複合立
体捲縮繊維2デニール×51mm30%を混綿したもの
を用い、実施例1と同様に水流処理をしたのち、135
℃の温度で30sec乾燥させ、坪量45g/m2 のウ
ェットティッシュ用不織布を得た。得られたウェットテ
ィッシュ用不織布の評価を実施例1と同様に行った。そ
の結果を表1に示す。
【0033】〔比較例1〕水流圧力を70kg/cm2
とした以外は、実施例1と同様に操作を行い、45g/
2 のウェットティッシュ用不織布を得た。得られたウ
ェットティッシュ用不織布の評価を実施例1と同様に行
った。その結果を表1に示す。
【0034】〔比較例2〕繊維として、約2.5デニー
ル×20〜30mmのコットン40%とPET2デニー
ル×51mm60%を混綿したものを用い、比較例1と
同様に操作を行い、坪量40g/m2 のウェットティッ
シュ用不織布を得た。得られたウェットティッシュ用不
織布の評価を実施例1と同様に行った。その結果を表1
に示す。
【0035】〔比較例3〕繊維として、レーヨン1.5
デニール×51mm70%、PP/PE複合繊維30%
を混綿したものを用い、比較例1と同様に操作を行い、
坪量45g/m2のウェットティッシュ用不織布を得
た。得られたウェットティッシュ用不織布の評価を実施
例1と同様に行った。その結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】表1及び表2に示す結果から明らかなよう
に、0.55g/cm2 荷重下における繊維密度が0.
05〜0.1g/cm3 であり、MD方向の引張強度が
500〜2000g/25mmであり、CD方向の引張
強度が500〜2000g/25mmであり、該ウェッ
トティッシュ用不織布100重量部に水220重量部を
含浸させたときの該ウェットティッシュ用不織布MD方
向の引張強度が500〜2000g/25mmであり、
CD方向の引張強度が500〜2000g/25mmで
あり、且つ圧縮回復率が30%以上である本発明のウェ
ットティッシュ用不織布(実施例1〜3)は、湿潤時の
強度が適度に保たれており、湿潤時の風合い(肌触り及
び柔軟性)に優れたものであることがわかる。これに対
して、比較例1〜3のウェットティッシュ用不織布は、
実施例1〜3のウェットティッシュ用不織布に比べ、風
合いに劣るものであることがわかる。
【0039】
【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明のウェット
ティッシュ用不織布は、0.55g/cm2 荷重下にお
ける繊維密度が0.05〜0.1g/cm3 であり、M
D方向の引張強度が500〜2000g/25mmであ
り、CD方向の引張強度が500〜2000g/25m
mであり、該ウェットティッシュ用不織布100重量部
に水220重量部を含浸させたときのMDェットティッ
シュ用不織布MD方向の引張強度が500〜2000g
/25mmであり、CD方向の引張強度が500〜20
00g/25mmであり、且つ50g/cm2 の荷重で
圧縮した後の圧縮回復率が30%以上とすることによ
り、湿潤時に適度な強度が保たれ、湿潤時の風合い(肌
触り及び柔軟性)及び吸水性に優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウェットティッシュ用不織布の好まし
い製造方法を実施するための装置の一例を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
10 装置 12 多孔性支持部材 14,15,16,17 回動ロール 18 ノズル 20 繊維ウエブ 22 ウェットティッシュ用不織布 30 高速水流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金田 学 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 小森 康浩 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 渡辺 治美 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.55g/cm2 荷重下における繊維
    密度が0.05〜0.1g/cm3 であり、MD方向の
    引張強度が500〜2000g/25mmであり、且つ
    CD方向の引張強度が500〜2000g/25mmで
    あるウェットティッシュ用不織布であって、 該ウェットティッシュ用不織布100重量部に対し水2
    20重量部を含浸させたときの該ウェットティッシュ用
    不織布は、そのMD方向の引張強度が500〜2000
    g/25mmであり、CD方向の引張強度が500〜2
    000g/25mmであり、且つ50g/cm2 荷重で
    圧縮した後の圧縮回復率が30%以上であることを特徴
    とするウェットティッシュ用不織布。
  2. 【請求項2】 20〜50kg/cm2 の圧力の水流を
    噴射して製造された、請求項1記載のウェットティッシ
    ュ用不織布。
  3. 【請求項3】 セルロース系繊維を50重量%以上含有
    する材料から製造された、請求項1又は2記載のウェッ
    トティッシュ用不織布。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載のウェット
    ティッシュ用不織布100重量部に対し、液体150〜
    300重量部を含浸させたことを特徴とする、ウェット
    ティッシュ。
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