JP3450090B2 - 殺菌用マット及びその製造方法及びその使用方法 - Google Patents

殺菌用マット及びその製造方法及びその使用方法

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JP3450090B2
JP3450090B2 JP07909995A JP7909995A JP3450090B2 JP 3450090 B2 JP3450090 B2 JP 3450090B2 JP 07909995 A JP07909995 A JP 07909995A JP 7909995 A JP7909995 A JP 7909995A JP 3450090 B2 JP3450090 B2 JP 3450090B2
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昭 川端
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47LDOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47L23/00Cleaning footwear
    • A47L23/22Devices or implements resting on the floor for removing mud, dirt, or dust from footwear
    • A47L23/26Mats or gratings combined with brushes ; Mats
    • A47L23/266Mats

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  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体工場、生化学工
場などのクリーンゾーンに出入りする場合に、工場内に
雑菌が入り込むのを未然に防止するため、あるいは院内
感染を防止するために病院又は老人ホーム等で使用する
殺菌用マットに関する。
【0002】
【従来の技術】履物に付着した病原菌、雑菌が病院内で
はびこり、院内感染等を引き起こすことを防止するため
に、殺菌用マットを室の出入口に置いている。殺菌用マ
ットとしては、従来、ゴムベースに粘着シートを敷いた
だけのものやゴムベースに消毒剤を含浸させた綿布を敷
いたもの、あるいは消毒剤を含浸させた綿布を直接床に
敷いたものがあった。単なる粘着シートは、粘着シート
の粘着力を利用して履物底に付着した菌を除去しようと
するものであり、粉塵には効果があるものの、殺菌には
ほとんど効果がなく、粘着シートに付着した菌は生存状
態にある場合が多いため、殺菌用マットとしては不充分
である。また、消毒剤が含浸された綿布では、殺菌能力
はあるが、消毒剤散布後、短時間で蒸散し、綿布自体を
毎日取り替える必要があり、面倒で危険な上、消毒剤を
多量に消費するという問題があった。また、綿布を直接
床に敷いた場合、菌に汚染された消毒剤が床にしみ出し
たり、あるいは消毒剤が床を腐食するという問題があっ
た。
【0003】長時間殺菌性を保持し、消毒剤の補充作業
を頻繁に行う必要がない殺菌マットとして、綿布のかわ
りに吸水性ポリマーシートや含水量の高いスポンジに消
毒剤を含浸させたものが提案されている。吸水性ポリマ
ーシートや含水量の高いスポンジを使用することによ
り、消毒剤の蒸散が抑制される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】消毒液としては、一般
にクロルヘキシジングルコネート液、塩化ベンザルコニ
ウム液などが用いられるが、近年、これらの消毒剤に対
する抵抗性を獲得した消毒剤耐性菌が出現し、これらの
消毒剤を用いた殺菌用マットでは、消毒剤耐性菌の感染
防止には不充分である。
【0005】消毒剤の濃度や含浸量を上げることによっ
て、消毒剤耐性菌に対してもある程度の抗菌力を示し得
るが、消毒剤の大量使用は価格面から現実的でない。ま
た、低濃度のエタノール溶液をクロルヘキシジングルコ
ネート液等の消毒剤と併用すると、殺菌能力がアップす
ることは周知であるが、人の往来の多い出入口に引火性
の液体を使用することは、消防安全上、認められない。
【0006】さらに、これらの殺菌用マットは、安全性
の観点から、一定期間使用後、焼却処分とすることが望
ましいが、これらの保水力故に、水分が残存していると
焼却が困難になる。本発明はこのような事情に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、消毒剤に
対して抵抗性を獲得した菌に対しても殺菌力を示し、し
かも使用後焼却処分を容易に行える殺菌用マットを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アルカリ
金属塩の水溶液が広範な抗菌性を示し、クロルヘキシジ
ングルコネート液等の消毒剤耐性菌に対しても抗菌性を
有することを見出し、本発明の完成に到った。すなわ
ち、本発明の殺菌用マットは、アルカリ性化合物が含浸
されたマット本体を備えたことを特徴とする。アルカリ
性化合物とともに界面活性剤も含浸されていることが好
ましい。界面活性剤は、アニオン性界面活性剤であるこ
とが好ましい。
【0008】また、本発明者らは、マットに含浸された
液体の漏出を防止して、マットの湿潤状態を長時間保持
することにより優れた殺菌力を所定期間保持することに
着目して、本発明の完成に至った。すなわち、本発明の
殺菌用マットは、マット本体単独で構成されていてもよ
いが、凹部を有するフレームにマット本体を装着するこ
とが好ましい。フレームにマット本体が装着されている
場合、マット本体の底面には、該マット本体を前記フレ
ームに接着するための粘着部が設けられていることが好
ましく、さらに前記粘着部は、マット本体の底面に設け
られたプラスチックフィルムと、該プラスチックフィル
ムの前記マット本体と異なる側の面に積層された粘着剤
層とを有するラミネートフィルムで構成されていること
が好ましい。さらに好ましくは、フレームを備えずに、
マット本体の外周面を疎水性の堤防部で覆ったマットで
ある。前記堤防部は、疎水性の合成樹脂でマット本体に
一体的に構成することができる。
【0009】さらに、本発明の殺菌用マットは、前記マ
ット本体が、可燃性の不織布で構成されいてることが好
ましい。この場合、マット本体の上面には、樹脂で構成
された毛羽防止部が散点状に設けられていることが好ま
しい。また、本発明の殺菌用マットは、前記アルカリ性
化合物として、アルカリ金属の炭酸塩、炭酸水素塩、ホ
ウ酸塩、又はリン酸水素塩が用いられ得る。前記アルカ
リ性化合物は粉粒体の状態で含浸されていてもよい。界
面活性剤も含浸されている場合には、界面活性剤も粉粒
体の状態で含浸されていてもよい。一方、前記アルカリ
性化合物は、pH9〜12の水溶液の状態で含浸されて
いてもよい。界面活性剤が含浸されている場合には、ア
ルカリ性化合物の濃度がpH9〜12の水溶液の状態
で、前記界面活性剤が0.1〜0.5vol%であるこ
とが好ましい。
【0010】アルカリ性化合物が粉粒体の状態で含浸さ
れている殺菌用マットの製造方法は、マット状物にアル
カリ性化合物の水溶液を供給した後、乾燥させるアルカ
リ性化合物含浸工程を含むことを特徴とする。アルカリ
性化合物とともに界面活性剤も粉粒体の状態で含浸され
ている殺菌用マットの製造方法は、マット状物にアルカ
リ性化合物の水溶液及び界面活性剤を供給した後、乾燥
させるアルカリ性化合物含浸工程及び界面活性剤含浸工
程を含むことが好ましい。
【0011】アルカリ性化合物が粉粒体の状態で含浸さ
れている殺菌用マットの使用方法は、アルカリ性化合物
の濃度がpH9〜12となるようにマット部に水分を供
給して湿潤状態で使用することを特徴とする。アルカリ
性化合物とともに界面活性剤も粉粒体の状態で含浸され
ている殺菌用マットの使用方法は、アルカリ性化合物の
濃度がpH9〜12、界面活性剤の濃度が0.1〜0.
5vol%となるようにマット部に水分を供給して湿潤
状態で使用することが好ましい。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1を参
照しつつ説明する。図1において、1はマット本体であ
り、このマット本体1はフレーム2の凹部2aに装着さ
れている。マット本体1の底面には粘着部3が設けられ
ていて、この粘着部3により、マット本体1がフレーム
2に脱着可能に取りつけられている。
【0013】マット本体1は、スポンジ、編み物、織
物、不織布等で構成することができるが、使用後の焼却
処分の簡便性から、可燃性の不織布で構成することが好
ましい。可燃性の不織布としては、綿、麻等の天然繊
維;レーヨン等の再生繊維;ポリエステル繊維、アクリ
ル繊維等の可燃性の合成繊維などからなる不織布が挙げ
られる。
【0014】マット本体1が不織布で構成されている場
合には、不織布の毛羽の飛散を防止するために、マット
本体1の上面に、樹脂で構成された毛羽防止部4が散点
状に設けられていることが好ましい。また、毛羽防止部
4は、無色透明の塗膜が得られるアクリル系樹脂で構成
されることが好ましい。このような毛羽防止部4は、常
温で硬化できる液状の樹脂塗料をマット本体1の上面に
噴霧等することにより容易に得られる。
【0015】マット本体1中には、殺菌剤としてのアル
カリ性化合物の粉末結晶5がほぼ均一に含浸されてい
る。アルカリ性化合物としては、水溶液状態でアルカリ
性を示す化合物で、特にその種類は制限しない。例え
ば、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム等の金属水酸化
物、アルカリ金属と弱酸との塩が挙げられるが、これら
のうち、使い易さ、安全性の観点からアルカリ金属と弱
酸の塩が好ましく用いられる。アルカリ金属と弱酸との
塩としては、例えば、炭酸リチウム,炭酸ナトリウム,
炭酸カリウム等の炭酸塩;炭酸水素リチウム,炭酸水素
ナトリウム,炭酸水素カリウム等の炭酸水素塩;ホウ酸
リチウム,ホウ酸ナトリウム,ホウ酸カリウム等のホウ
酸塩;及びリン酸水素二ナトリウム,リン酸水素二カリ
ウム,リン酸水素二リチウム等のリン酸水素塩が好まし
く用いられる。
【0016】マット本体1中には、アルカリ性化合物と
ともに、界面活性剤の粉粒体(図示せず)を含浸するこ
とが好ましい。界面活性剤とアルカリ性化合物とを併用
すると、殺菌効果の即効性が得られる。一方、マット本
体1に界面活性剤のみを含浸することも考えられ、従来
より綿布等に消毒剤として界面活性剤を含浸させたもの
も使用されている。しかし、界面活性剤をはじめとする
消毒剤は、一般に数分〜数十分で殺菌効果を発揮すると
いう即効性はあるが、細菌をはじめとする有機物が存在
する場合、その殺菌効果は時間の経過とともに著しく低
下する傾向にあり、マットを取り替えるまでの使用期間
(一般に1週間程度)も殺菌効果を持続することができ
ない。マット本体1中の界面活性剤の含浸量は、アルカ
リ性化合物の濃度がpH9〜12の水溶液の状態で、界
面活性剤の濃度が界面活性剤原液について0.1〜0.
5vol%となる量であることが好ましい。界面活性剤
の濃度が0.1vol%未満では、界面活性剤併用によ
る顕著な効果が認められないからである。一方、0.5
vol%以下とした理由は、一般に界面活性剤は高濃度
になる程その効果は大きくなるが、0.1〜0.2vo
l%(通常の床面用消毒剤の濃度)でも必要十分な効果
が得られる上に、高濃度になる程高価格化が避けられな
いからである。
【0017】本発明において使用される界面活性剤とし
ては、第4級アンモニウム塩,アルキルピリジニウム塩
等のカチオン界面活性剤;スルホン酸塩,硫酸塩等のア
ニオン界面活性剤;エーテル型,エステル型等の非イオ
ン界面活性剤;アミノ酸誘導体,ペタイン等の両性界面
活性剤;高分子界面活性剤が挙げられる。これらのう
ち、アルカリ性領域で安定に存在できるアニオン性界面
活性剤が用いられる。ここで、アニオン性界面活性剤と
は水溶液中でアニオンとなって存在し得る界面活性剤を
いい、アニオン界面活性剤の他、両性界面活性剤も含ま
れる。また、2種以上の界面活性剤を組み合わせて、そ
のうちの1種をアニオン性界面活性剤としてもよい。
【0018】上記フレーム2の形状、材質等は特に限定
しないが、耐水性、耐薬品性のゴム、合成樹脂等で構成
されることが好ましい。粘着部3は、マット本体1の底
面に直接粘着剤を塗布することにより形成してもよい
し、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のプラスチックフィルムに粘着剤層が積層されたラミネ
ートフィルム又は両面テープ等により形成してもよい。
図1は、粘着部3としてラミネートフィルムを使用した
例であり、3aはプラスチックフィルム、3bが粘着剤
層である。粘着部3としてラミネートフィルムを使用す
ることは、プラスチックフィルム3aによりマット本体
1内の水分がフレーム2側へ流出することを防止できる
こと、及び粘着剤層3bの粘着力低下を防止できるの
で、好ましい。
【0019】尚、フレーム2の凹部2aに、例えば、粘
着部が設けられていたり、ずれ防止用の突出部が設けら
れているなど、マット本体1がフレーム2の凹部2a内
でずれたり剥がれたりしない構成を有していれば、マッ
ト本体1において粘着部3は特に設けられていなくても
よい。また、上記実施例では、フレーム2に、1枚のマ
ット本体1を装着したものであったが、本発明はこれに
限定されず、マット本体1を複数枚積層してもよい。
【0020】さらに、上記実施例の殺菌用マットはフレ
ーム2を備えたものであったが、本発明はこれに限定さ
れず、例えば、建物の床にマット本体1を直接貼着する
場合には、マット本体1単独で殺菌用マットを形成し得
る。フレーム2を備えていない場合、図2に示すよう
に、マット本体1の外周面を疎水性の堤防部6で覆うこ
とが好ましい。
【0021】ここで、疎水性の堤防部6とは、使用状態
において、マット本体1を踏みつけた際に、マット本体
1に含まれているアルカリ性水溶液(界面活性剤)がマ
ット本体1の側面から漏れることを防止するとともに、
上面側へ噴出するように設けられるものである。アルカ
リ性化合物の水溶液がマット本体1の上面側に噴出する
ことは、溶液がマット本体1の周面及び底面側への漏出
防止を意味する。このことは、マット本体1の湿潤状態
を長く保持できて経済的であるとともに、床面等がマッ
ト本体1から漏出した液体により濡れたり汚れたりする
ことを防止できるので、安全的、衛生的である。また、
マットを粘着剤で床面に固定している場合には、溶液が
粘着部3へ流入することも防止する。粘着部3へのアル
カリ性水溶液や界面活性剤の流入を防止できることは、
これらの溶液の化学的作用による粘着力の低下の防止に
もつながる。
【0022】堤防部6は、例えば、アクリル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル等の疎水性の合成樹脂で
構成することが好ましい。さらに、堤防部6に撥水性を
付与するために、上記疎水性樹脂とともにフッ素樹脂を
併用してもよい。堤防部6の製造方法は特に限定しない
が、例えば、次のような方法により容易に形成すること
ができる。アクリル樹脂等のベース樹脂及び必要に応じ
てフッ素樹脂、増粘剤、架橋剤等を添加して、樹脂エマ
ルジョンあるいは適当な有機溶剤で希釈して樹脂溶液を
調製し、これをマット本体1の周面に塗布し、乾燥(必
要に応じて加熱)することにより形成できる。また、合
成樹脂製の堤防部6の形成は、粘着部3の形成と同様
に、帯状のマット本体原反にコーターで連続的に樹脂エ
マルジョン又は樹脂溶液を塗工し、これを裁断して個々
のマット本体を得ることにより、簡便に行うことができ
る。
【0023】このようにして、マット本体1と堤防部6
とを一体的に形成することにより、フレーム2にマット
本体1をセットしてなる殺菌用マットと比べて、マット
本体1内のアルカリ性溶液のマット本体1外への漏出を
防止できるという共通の効果だけでなく、マット本体1
と堤防部6とが面一となるため、キャスター付きの台車
等の通行の支障にならず、病人や危険な薬品等の輸送の
安全性にも役立つ。また、高価なフレームが不要となる
ので、殺菌用マットの低価格化の実現が可能になるだけ
でなく、マット全体を廃棄処分(焼却処分)とすること
ができるので、フレームの繰り返し使用に比べて衛生的
である。
【0024】尚、堤防部を備えたマットは、アルカリ性
化合物が含浸された本発明に係るマット本体だけでな
く、アルカリ性化合物以外の液体を含浸した湿潤マット
全般について適用できる。すなわち、マットに液体が含
浸された湿潤状態で使用されるマットについて、外周面
にマットと一体的な堤防部を設けることにより、フレー
ムのような別物品と併用しなくてもマット外周からの液
体の漏出を防止して、所定期間湿潤状態を保持、すなわ
ち優れた殺菌力を所定期間保持でき、しかも床面に敷設
するマットとして、キャスター付き台車等の通行に支障
をきたさずに済む。また、フレームのような別物品を併
用しないことから、マットの形状、大きさについても価
格上昇を招くことなく、広範囲に選択できることにな
る。
【0025】以上のような構成を有する殺菌用マット
は、マット本体1を構成するマット状物にアルカリ性化
合物の水溶液(界面活性剤を含む場合には更に界面活性
剤)を供給した後乾燥させるアルカリ性化合物含浸工程
(及び界面活性剤含浸工程)を経て製造される。マット
状物にアルカリ性化合物の水溶液を供給する方法として
は、高濃度のアルカリ水溶液をマット本体に少量散布、
あるいは高濃度のアルカリ水溶液中にマット本体を浸漬
する方法が簡便である。アルカリ性化合物だけでなく、
界面活性剤も含浸される場合、界面活性剤含浸工程は、
アルカリ性化合物含浸工程の前又は後に行うよりも同時
に行うことが好ましい。すなわち、アルカリ性化合物及
び界面活性剤の混合溶液にマット本体を浸漬することが
好ましい。浸漬操作を1回で済ますことにより、その後
の乾燥も1回で済み、効率よく製造できる。アルカリ性
化合物(及び界面活性剤)を含む溶液に不織布、編み
物、織物等からなるマット状物を浸漬した後乾燥する
と、アルカリ性化合物(及び界面活性剤)の粉粒体が、
マット状物を構成する糸部材又は糸間間隙に含浸乃至付
着した状態で残存している。
【0026】次に、本発明の殺菌用マットの使用方法に
ついて説明する。尚、本発明の殺菌用マットの使用方法
は、マット本体に界面活性剤が含浸されているか否かに
拘らず、基本的に同じである。本発明の殺菌用マットは
使用前においては乾燥状態にあり、マット本体1に水を
供給して、湿潤状態にして使用する。水としては、水道
水、脱イオン水、無菌水などを使用でき、特に制限はな
い。また、消毒剤の希釈液を併用してもよい。消毒剤を
併用することにより、消毒剤とアルカリ性化合物とが相
乗的に作用して、より高い殺菌性が得られる。消毒剤と
しては、塩化ベンザルコニウム、塩酸アルキルジアミノ
エチルグリシン、イルガサンDP−300、2,4,
5,6−テトラクロロイソフタロニトリル、2−(ヒド
ロキシメチルアミノ)エタノール、グルタルアルデヒド
等のアルカリ域で安定な消毒剤が好ましく用いられる。
【0027】水分供給量は、マット本体1におけるアル
カリ性水溶液の濃度が、pH9〜12トなる量で、マッ
ト本体1の大きさ、マット本体1中に含浸されているア
ルカリ性化合物の種類及び含浸量等により異なる。例え
ば、920mm×780mmのマット本体1に約5gの
炭酸ナトリウムが含浸されている殺菌用マットでは、5
00〜700mlの水を供給すればよい。また、マット
本体1に界面活性剤が含浸されている場合には、界面活
性剤の濃度が界面活性剤原液について0.1〜0.5v
ol%となることが好ましい。
【0028】湿潤状態にあるマット本体1はアルカリ性
を示し、広範な抗菌性を示す。また、後述するように、
近年問題となっている殺菌剤に対して抵抗性を獲得した
菌に対しても殺菌効果を示す。従って、本発明の殺菌用
マットを病院等の出入口に配置しておけば、出入りする
人の履物の裏面の凸部に付着している菌は勿論、凹部に
付着している菌をも除菌、殺菌することができる。更
に、アルカリ性化合物とともに界面活性剤が含浸されて
いる場合には、マットを湿潤状態にした直後から殺菌性
を発揮できる。尚、マット本体1上面に毛羽防止部4が
設けられている場合であっても、毛羽防止部4は散点状
に設けられているので、毛羽防止部4間間隙4aから水
はマット本体1に吸収され、靴等でマット本体1を踏む
と、当該間隙4aからマット本体1中のアルカリ水が滲
み出て来て、殺菌効果を発揮する。そして、マット本体
1を踏みつけた際に出てくる水分は、フレーム2を備え
ている場合(図1参照)、フレーム2によりマット外へ
漏出することが防止され、堤防部6が設けられている場
合(図2参照)、堤防部6によりマット本体1の側面か
らマット本体1外へ漏出することが防止されるので、衛
生的且つ安全で経済的である。
【0029】尚、上記実施例の殺菌用マットは、アルカ
リ性化合物が粉粒体状態で含浸されたもの(界面活性剤
が含浸されている場合には、界面活性剤が粉粒状態で含
浸されたものも含む)で、使用時に水分を供給して湿潤
状態にして使用したが、本発明の殺菌用マットは、湿潤
状態として販売、取引されることを妨げるものではな
い。湿潤状態で販売、取引される場合、アルカリ性化合
物の含浸量は、殺菌効果を発揮できるように、pH9〜
12程度の水溶液となる量である。界面活性剤が含浸さ
れている場合には、界面活性剤の濃度が界面活性剤原液
について0.1〜0.5vol%となる量である。
【0030】また、使用時に水分を供給するタイプ、当
初から湿潤状態のタイプのいずれであっても、本発明に
かかるマット本体における水分の蒸発は吸水性ポリマー
を使用した場合に比べて早いので、毎日水分を供給する
必要があるが、水分の適宜供給により、1週間程度使用
することができる。水分の供給後も蒸散は続くが、蒸発
するのは水分のみで、アルカリ化合物(及び界面活性
剤)については、ヒトがマット本体1を通過することに
より履物等に付着して持ち出される量以外はほとんど減
少しないので、水分の適宜供給によっても殺菌効果を発
揮できるpH濃度を維持し続けることができる。使用後
は、粘着剤を外してマット本体1のみを廃棄すればよ
い。乾燥状態にあるマット本体1は焼却処分が一般的で
あり、特に可燃性の不織布で構成されている場合には、
容易に焼却処分することができる。フレーム2を備えて
いる場合には、マット本体1のみを廃棄してフレーム2
は再利用することができ、フレーム2の凹部2aに新た
な別のマット本体を取りつければよい。
【0031】尚、マット本体にアルカリ性化合物を含浸
しているが界面活性剤は含浸されていない場合におい
て、使用時に水とともに界面活性剤をマット本体に供給
しても、予めアルカリ性化合物及び界面活性剤を含浸し
たマット本体と同様の効果を期待し難い。その理由は、
界面活性剤を直接マット本体に供給する場合は、当初
からマット本体内部に界面活性剤を含浸させている場
合、特にマット本体に粉粒体として含浸されているもの
に水分を供給する場合と比べて、マット本体表面にぬめ
りがあること、マット本体に予め界面活性剤を含浸し
たものでは、乾燥しても水分補給だけで再度界面活性剤
の効果が表れるが、使用時に界面活性剤を添加したもの
では界面活性剤の効果が乾燥によりほとんど喪失してい
るため、1週間程度使用する場合には、水分とともに界
面活性剤を毎日供給する必要があり、結果として割り高
になるからである。従って、界面活性剤とアルカリ性化
合物併用の効果を望む場合には、界面活性剤を当初から
マット本体に含浸しておくことが望ましい。
【0032】次に、アルカリ性水溶液及び界面活性剤の
殺菌効果について説明する。 〔アルカリ性水溶液の濃度と殺菌効果との関係〕殺菌効
果を調べるにあたり、菌として、Staphylococcus aureu
s IFO 12732 (黄色ブドウ球菌)及びPseudomonas aeru
ginosa IFO 3080 (緑膿菌)を用いた。また、アルカリ
性化合物として、炭酸ナトリウムを用いた。
【0033】滅菌した生理食塩水に、約107 cells/m
l になるように菌を加えて、菌懸濁液を調製した。この
菌懸濁液100ml に、最終濃度で1重量%、0.3重量
%、又は0.1重量%となるように炭酸ナトリウムを添
加して、室温(23〜25℃)にて一昼夜放置した。放
置後の菌懸濁液を生理食塩水で希釈し、希釈液の0.1
mlをトリプトソヤー寒天平板培地(日水製薬製)に塗
抹し、これをフラン器にて37℃で48時間培養し、得
られたコロニー数より菌数を測定した。
【0034】対照として、炭酸ナトリウムを添加しない
菌懸濁液を、室温で一昼夜放置した後、同様にして菌数
を測定した。測定結果を、表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】表1から分かるように、黄色ブドウ球菌及
び緑膿菌のいずれに対しても、0.3〜1.0重量%で
有意な抗菌力を示した。尚、1%の炭酸ナトリウム水溶
液のpH値は10.6であり、0.3%の炭酸ナトリウ
ム水溶液のpH値は10.0であり、0.1%の炭酸ナ
トリウム水溶液のpH値は9.7であった。生理食塩水
のpH値は6.4であった。
【0037】次に、炭酸ナトリウムの代わりに、炭酸カ
リウムを用いて、同様にして殺菌効果を調べた。測定結
果を表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】表2からわかるように、炭酸カリウムを用
いた場合も、炭酸ナトリウムと同様に顕著な殺菌効果を
示した。一般に、水素イオンは菌体の細胞壁等を自由に
浸透することができるため、拡散により水素イオン濃度
は菌体内外において平衡に保たれる。しかし、微生物の
至適pHは2.5〜9(例えば、大腸菌の至適pHは
6.4〜7.8であり、コレラ菌の至適pHは7.8〜
8.4であり、真菌の至適pHは4.5〜6.0)であ
る。従って、菌体外の環境をpH9〜12のアルカリ性
に保持した場合、菌体内のpHも9〜12に変化し、そ
の結果、菌体の成育に必要な酵素等のタンパク質が変性
するため、菌体は死滅又は物理的な衝撃や乾燥等の環境
変化に対して破菌しやすくなる。このように、本発明に
おける殺菌の機構は、水素イオン濃度の変化による菌体
内のタンパクの変性等によると解されることから、他の
アルカリ性化合物の水溶液であってもpH値約9〜12
程度となる濃度に調節すれば同程度の抗菌力を発揮でき
る。さらに、水素イオン濃度による本発明の殺菌機構
は、抗生物質や消毒剤に比べて特異性が少ないことか
ら、広範な抗菌性を発揮できる上に、菌体において耐性
を獲得しにくい。 〔殺菌用マットの抗菌効果〕本発明の一実施例として、
レーヨン製の不織布(920mm×780mm)で構成
され、且つ炭酸ナトリウム約5g含浸されたマット本体
を用いた。
【0040】乾燥状態のマット本体に、菌懸濁液500
mlを散布した後(炭酸ナトリウムの最終濃度約1重量
%)、履物で踏みつけて、菌懸濁液をマット本体全体に
均一に拡散含浸させた。尚、菌懸濁液としては、黄色ブ
ドウ球菌、消毒剤耐性黄色ブドウ球菌、緑膿菌をそれぞ
れ107 cells/ml となるように、生理食塩水に加える
ことにより調製した。
【0041】菌懸濁液散布後、所定時間(1時間,12
時間,又は24時間)室温にて放置し、その後、マット
本体を裁断して、100mm×100mmのマット本体
試験片を得た。この試験片をさらに5mm×20mm程
度の小片に裁断し、その小片を広口瓶に入れ、100m
lの生理食塩水を加えて200回転/分で1時間攪拌
し、マット本体試験片の小片に付着している菌を払拭し
て、菌懸濁液を得た。尚、生理食塩水を100ml加え
た後、pH値を6.5〜7.5に調整した。pH値を調
整した菌懸濁液の0.1mlを、トリプトソヤー寒天平
板培地(日水製薬製)に塗抹し、これをフラン器にて3
7℃で48時間培養し、得られたコロニー数より菌数を
測定した。
【0042】対照として、炭酸ナトリウムを含浸してい
ない不織布単独で構成される同形同大のマット本体に、
菌懸濁液500mlを散布し、菌懸濁液をマット全体に
均一に拡散含浸させて、24時間放置した後、上述と同
様にして菌数を測定した。測定結果を表3に示す。
【0043】
【表3】
【0044】表3からわかるように、炭酸ナトリウムを
含浸したマットでは、いずれの菌に対しても、1時間経
過後には菌数が著しく減少しており、さらに24時間後
には菌の大部分が死滅していて、本発明のマット本体が
殺菌効果を発揮していることがわかる。特に、消毒剤耐
性を獲得した黄色ブドウ球菌についても、著しい菌数の
減少が認められ、消毒剤耐性を獲得していない菌と同様
に殺菌性を発揮できることがわかる。
【0045】尚、対照実験において、処理前よりも24
時間放置後では、若干菌数が減少しているが、これは、
測定において不織布から付着している菌を完全には払拭
できなかったためと解される。 〔アルカリ性化合物と界面活性剤併用の効果〕殺菌効果
を調べるにあたり、菌として、Staphylococcus aureus
IFO 12732 (黄色ブドウ球菌)を用いた。また、アルカ
リ性化合物として、炭酸ナトリウムを用い、界面活性剤
として、株式会社オーディーアイ製のネストリーナ・マ
ーサ(商品名)を用いた。ネストリーナ・マーサは、非
イオン界面活性剤、アミン系ソープを主原料とした洗浄
剤JSB−1と弱酸〜弱アルカリで安定な界面活性剤O
DN−1との混合物である。
【0046】1重量%の炭酸ナトリウム水溶液99.7
mlに、ネストリーナ・マーサ原液0.3mlを加えて
混合した。この混合液のpHは10.5であり、界面活
性剤の最終的濃度は0.3vol%である。この混合液
に1〜7×106 cells/mlになるように菌を加え、10
分、1時間、6時間、12時間、24時間後の菌数を測
定した。24時間後(2日目)、再び1〜7×106 ce
lls/mlになるように菌を加え、10分、1時間、6時
間、12時間、24時間後の菌数を測定し、同様の操作
を6日間繰り返した。
【0047】測定結果を図3に示す。図3において、縦
軸は菌数(cells/ml)を示し、横軸は時間及び日数を示
している。また、図3中の〜は、菌の接種した時点
を、1日目をとして6日目まで各順に示している。比
較例として、1.0重量%の炭酸ナトリウム水溶液(p
H10.5)に1〜7×106 cells/mlになるように菌
を加え、10分、1時間、6時間、12時間、24時間
後の菌数を測定し、同様の操作を6日間繰り返した。ま
た、0.3vol%のネストリーナ・マーサ水溶液に1
〜7×106 cells/mlになるように菌を加え、10分、
1時間、6時間、12時間、24時間後の菌数を測定
し、同様の操作を6日間繰り返した。測定結果を図4に
示す。図4において、縦軸は菌数(cells/ml)を示し、
横軸は時間及び日数を示している。また、直線(−○
−)は炭酸ナトリウム溶液の結果であり、点線(─●
─)はネストリーナ・マーサ水溶液の結果である。ま
た、図4中の〜は、菌の接種した時点を、1日目を
として6日目まで各順に示している。
【0048】図3及び図4の結果から次のようなことが
わかる。すなわち、界面活性剤のみの場合、1日目では
菌接種後約10分後には菌の大部分が死滅しているが、
日数が経つにつれて、殺菌効果がなくなり、4日後には
殺菌効果はほとんど認められない。また、炭酸ナトリウ
ム溶液のみの場合、優れた殺菌効果を少なくとも5日間
発揮することができるが、大部分の菌の死滅に最低でも
1時間要し、日数が経つにつれて菌死滅に要する時間が
長くなる。一方、炭酸ナトリウムとネストリーナ・マー
サとの混合液の場合、菌接種後10分間で大部分の菌が
死滅し、この殺菌の即効性及び殺菌効果は日数の経過に
より低下する傾向にあるものの、6日間にわたって十分
な殺菌効果が認められた。
【0049】
【発明の効果】本発明の殺菌用マットは、マット本体に
含浸されているアルカリ性化合物が湿潤状態において広
範な抗菌性、特に消毒剤耐性を獲得した菌に対しても抗
菌性を発揮するので、消毒剤耐性菌を含む種々の菌の院
内感染防止に役立つ。さらに、アルカリ性化合物ととも
に界面活性剤が含浸されている場合、殺菌効果として、
即効性、持続性がある。
【0050】また、これらの殺菌効果は水分の供給だけ
で維持することができて、殺菌効果を有するマットを水
分の補給だけで1 週間程度使用することができるので安
価である。さらに、マット本体が可燃性の不織布で構成
されている場合には、使用後の焼却処分も簡便に行える
ので、衛生的且つ安全性に優れている。
【0051】さらにまた、粘着部にラミネートフィルム
を用いた殺菌用マットは、マット本体内の水分がフレー
ムや床へ流出することを防止するので、フレームや床の
汚染を防止できる。また、フレームを備えていない場合
であっても、マット本体の外周にマットと一体的に形成
された堤防部が設けられている場合、マット本体内の水
分が側面から床へ漏れ出ることを防止できるとともに、
フレームを用いた場合よりも安価で、しかも衛生的であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る殺菌用マットの断面図
である。
【図2】本発明の他の実施例に係る殺菌用マットの断面
図である。
【図3】界面活性剤及びアルカリ性化合物併用の効果を
説明するためのグラフである。
【図4】界面活性剤及びアルカリ性化合物併用の効果を
説明するための比較例のグラフである。
【符号の説明】
1 マット本体 2 フレーム 2a 凹部 3 粘着部 3a プラスチックフィルム 3b 粘着剤層 4 毛羽防止部 6 堤防部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川端 昭 大阪府泉北郡忠岡町北出2−17−20 朝 日加工株式会社内 (72)発明者 三橋 弘明 大阪府泉北郡忠岡町北出2−17−20 朝 日加工株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 23/22 A61L 2/16

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ性化合物が含浸されたマット本
    体を備えたことを特徴とする殺菌用マット。
  2. 【請求項2】 アルカリ性化合物及び界面活性剤が含浸
    されたマット本体を備えたことを特徴とする殺菌用マッ
    ト。
  3. 【請求項3】 界面活性剤は、アニオン性界面活性剤で
    あることを特徴とする請求項2に記載の殺菌用マット。
  4. 【請求項4】 凹部を有するフレームに、請求項1〜3
    のいずれかに記載のマット本体が装着されていることを
    特徴とする殺菌用マット。
  5. 【請求項5】 マット本体の底面には、該マット本体を
    前記フレームに接着するための粘着部が設けられている
    ことを特徴とする請求項4に記載の殺菌用マット。
  6. 【請求項6】 前記粘着部は、マット本体の底面に設け
    られたプラスチックフィルムと、該プラスチックフィル
    ムの前記マット本体と異なる側の面に積層された粘着剤
    層とを有するラミネートフィルムで構成されていること
    を特徴とする請求項5に記載の殺菌用マット。
  7. 【請求項7】 マット本体の外周面を疎水性の堤防部で
    覆ったことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の殺菌用マット。
  8. 【請求項8】 前記堤防部は、疎水性の合成樹脂で構成
    されていることを特徴とする請求項7に記載の殺菌用マ
    ット。
  9. 【請求項9】 前記マット本体は、可燃性の不織布で構
    成されいてることを特徴とする請求項1〜8のいずれか
    に記載の殺菌用マット。
  10. 【請求項10】 前記マット本体の上面には、樹脂で構
    成された毛羽防止部が散点状に設けられていることを特
    徴とする請求項9に記載の殺菌用マット。
  11. 【請求項11】 前記アルカリ性化合物は、アルカリ金
    属の炭酸塩、炭酸水素塩、ホウ酸塩、又はリン酸水素塩
    であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記
    載の殺菌用マット。
  12. 【請求項12】 前記アルカリ性化合物は、粉粒体の状
    態で含浸されていることを特徴とする請求項1〜11の
    いずれかに記載の殺菌用マット。
  13. 【請求項13】 前記アルカリ性化合物及び界面活性剤
    は、粉粒体の状態で含浸されていることを特徴とする請
    求項2〜11のいずれかに記載の殺菌用マット。
  14. 【請求項14】 前記アルカリ性化合物は、pH9〜1
    2の水溶液の状態で含浸されていることを特徴とする請
    求項1〜11のいずれかに記載の殺菌用マット。
  15. 【請求項15】 前記アルカリ性化合物の濃度がpH9
    〜12の水溶液の状態で、前記界面活性剤が0.1〜
    0.5vol%であることを特徴とする請求項2〜11
    に記載の殺菌用マット。
  16. 【請求項16】 請求項12に記載の殺菌用マットの製
    造方法であって、 マット状物にアルカリ性化合物の水溶液を供給した後、
    乾燥させるアルカリ性化合物含浸工程を含むことを特徴
    とする殺菌用マットの製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項13に記載の殺菌用マットの製
    造方法であって、 マット状物にアルカリ性化合物の水溶液及び界面活性剤
    を供給した後、乾燥させるアルカリ性化合物含浸工程及
    び界面活性剤含浸工程を含むことを特徴とする殺菌用マ
    ットの製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項12に記載の殺菌用マットの使
    用方法であって、 アルカリ性化合物の濃度がpH9〜12となるようにマ
    ット部に水分を供給して湿潤状態で使用することを特徴
    とする殺菌用マットの使用方法。
  19. 【請求項19】 請求項13に記載の殺菌用マットの使
    用方法であって、 アルカリ性化合物の濃度がpH9〜12、界面活性剤の
    濃度が0.1〜0.5vol%となるようにマット部に
    水分を供給して湿潤状態で使用することを特徴とする殺
    菌用マットの使用方法。
  20. 【請求項20】 マット内に含浸された液体が周面から
    漏出することを防止するための堤防部が、疎水性樹脂で
    マット本体の外周面に一体的に設けられていることを特
    徴とする殺菌用マット。
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