以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る車載表示装置およびカメラ付き携帯端末の全体構成を図1に示す。本実施形態における車載表示装置はナビゲーション装置1として構成され、カメラ付き携帯端末はスマートフォン2として構成されている。
ナビゲーション装置1は、操作スイッチ100、マイク101、スピーカ102、地図データ記憶装置103、外部メモリ104、車速センサ105、GPS受信機106、加速度センサ107、ジャイロセンサ108、バックカメラ109、表示部110、通信装置111および制御部112を備えている。制御部112には、車両信号としてシフトレバーの位置(パーキング、ドライブ、ロー、セカンド、リバース)を示すシフト位置信号が入力されるようになっている。
操作スイッチ100は、表示部110に周囲に設けられたメカニカルスイッチ、表示部110の前面に重ねて設けられたタッチスイッチ等の各種スイッチを有し、ユーザのスイッチ操作に応じた信号を制御部112へ出力する。マイク101は、車室内の音声を集音し、集音した音声に応じた音声信号を制御部112へ出力する。スピーカ102は、制御部112より入力される音声信号に応じた音声を出力する。地図データ記憶装置103は、地図データに記憶された記憶媒体(例えば、ハードディスクドライブ、DVDなど)から地図データを読み出す装置である。外部メモリ104は、SDカード等の記憶媒体へのデータの書き込みや記憶媒体からのデータの読み出しを行うものである。
車速センサ105は、車速に応じた車速信号を制御部112へ出力するものである。GPS受信機106は、GPS衛星からの測位信号を受信して現在地を示す情報を制御部112へ出力する。加速度センサ107は、車両の加速度を検出し、この加速度を示す加速度信号を制御部112へ出力する。ジャイロセンサ108は、車両のロール角、ピッチ角、ヨー角の3つの角速度を検出し、検出した角速度を示す信号を制御部112へ出力する。
バックカメラ109は、車両後方の駐車スペースに安全に駐車させるための映像を撮影するためのものであり、車両後方に取り付けられている。バックカメラ109は、撮影した映像を制御部112へ出力する。本実施形態におけるバックカメラ109は、魚眼レンズを有している。本バックカメラ109の撮影映像は、車両の比較的近くの領域を大きく撮像したものとなっている。
表示部110は、制御部112より入力される映像信号に応じた映像を表示するものである。
通信装置111は、スマートフォン2等の外部機器と通信するものである。本実施形態における通信装置111は、スマートフォン2等の外部機器とBluetooth(登録商標)規格に従った近距離無線通信を行うようになっている。
制御部112は、CPU、RAM、ROM、フラッシュメモリ、I/O等を備えたコンピュータとして構成されており、CPUはROMに記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。
制御部112の処理としては、車速センサ105、GPS受信機106、加速度センサ107、ジャイロセンサ108より入力される各種信号に基づいて現在位置を特定する現在位置特定処理、現在位置周辺の地図上に自車位置マークを重ねて表示させる地図表示処理、操作スイッチ100に対するユーザ操作やユーザによるマイク101を用いた音声操作に応じて目的地を設定する目的地設定処理、目的地までの最適な案内経路を探索する経路探索処理、目的地までの案内経路に従った走行案内を行う走行案内処理、シフト位置信号に基づいてシフトレバーの位置がリバースになったことを判定すると、バックカメラ109より入力される車両後方の映像を表示部110に表示させる後方映像表示処理等がある。
一方、スマートフォン2は、表示部201、操作スイッチ202、スピーカ203、GPS受信機204、加速度センサ205、ジャイロセンサ206、カメラ207、通信装置208、外部メモリ209および制御部210を備えている。
表示部201は、液晶等のディスプレイを有し、当該ディスプレイに制御部210より入力される映像信号に基づく映像を表示させる。
操作スイッチ202は、表示部201に周囲に設けられたメカニカルスイッチ、表示部201の前面に重ねて設けられたタッチスイッチ等の各種スイッチを有し、ユーザのスイッチ操作に応じた信号を制御部210へ出力する。スピーカ203は、制御部210より入力される音声信号に応じた音声を出力する。
GPS受信機204は、GPS衛星からの測位信号を受信して現在地を示す情報を制御部210へ出力する。加速度センサ205は、加速度を検出し、この加速度を示す加速度信号を制御部210へ出力する。ジャイロセンサ206は、3軸方向(xyz軸方向)の各角速度を検出し、検出した角速度を示す信号を制御部210へ出力する。
カメラ207は、スマートフォン2の本体に内蔵されており、撮影した映像データを制御部210へ出力する。
通信装置208は、ナビゲーション装置1等の外部機器と通信するものである。本実施形態における通信装置208は、ナビゲーション装置1等の外部機器とBluetooth規格に従った近距離通信を行うようになっている。外部メモリ209は、SDカード等の記憶媒体へのデータの書き込みや記憶媒体からのデータの読み出しを行うものである。
制御部210は、CPU、RAM、ROM、I/O等を備えたコンピュータとして構成されており、CPUはROMに記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。
本実施形態における制御部210は、通信装置208を介してナビゲーション装置1から撮影画像のトリミング座標を受信すると、カメラ207で撮影した画像を、受信したトリミング座標でトリミングするとともに、トリミングした画像を通信装置208を介してナビゲーション装置1へ送信する処理を実施するようになっている。
クレードル3は、車両の後方を撮影するように、スマートフォン2を車両後部の車室内に固定するためのものである。クレードル3は、スマートフォン保持部300、車両固定部301および偏光フィルタ302を備えている。
スマートフォン保持部300は、スマートフォン2を保持するものである。本実施形態におけるスマートフォン保持部300は、スマートフォン2を挟むようにして保持するよう構成されている。スマートフォン保持部300には、車両固定部301が付加されている。
また、車両固定部301は、スマートフォン保持部300を車両後方の窓ガラスに固着するものである。車両固定部301は、吸盤、両面テープ等を用いて構成されており、スマートフォン保持部300を車両後方の窓ガラスに簡易に固定できるようになっている。
偏光フィルタ302は、スマートフォン2のカメラ207に当たる光量を低減するためのものである。偏光フィルタ302は、スマートフォン保持部300にスマートフォン2が保持されたときに、スマートフォン2のカメラ207の前に位置するように設けられている。
図2に、バックカメラ109の撮像範囲とスマートフォン2のカメラ207の撮像範囲をに示す。バックカメラ109の撮影映像は、車両後方の車両に近い領域となっている。これに対し、スマートフォン2のカメラ207の撮像範囲は、車両後方の車両から遠い領域を含む車両後方の全体となっている。
本実施形態に係るナビゲーション装置1の制御部112は、車両の後方を撮影するように車両に取り付けられたスマートフォン2との間の近距離無線通信を介して、スマートフォン2により撮影された画像(携帯端末画像)を取得し、このスマートフォン2により撮影された画像を表示部110に表示させる処理を行う。
ここで、スマートフォン2の車両への取り付けについて説明する。車両後部の車室内には、クレードル3が取り付けられている。具体的には、スマートフォン保持部300に付加された車両固定部301が車両後方の窓ガラスに固着されている。
なお、Bluetooth規格に従った近距離無線通信を行うためには、近距離無線通信接続する機器同士を登録するためのペアリングと呼ばれる操作を行って機器同士の登録を完了させた後、必要時に相手側機器との通信の開始を指示する操作を行う必要がある。本実施形態では、既にペアリングと呼ばれる操作が行われているものとする。
車両の操作に応じてイグニッションスイッチがオン状態になると、ナビゲーション装置1は動作状態となる。また、ナビゲーション装置1は通信装置111を介した通信が可能な状態となる。
一方、ユーザは、スマートフォン2を操作してBluetooth通信規格に基づく通信を行う登録機器リストを表示させ、この登録機器リストの中からナビゲーション装置1を選択する。これにより、スマートフォン2とナビゲーション装置1は通信接続された状態となる。
本スマートフォン2は、ユーザ操作に応じて、スマートフォン2のカメラ207で撮影したリアルタイムの映像をBluetooth通信を介してナビゲーション装置1へ送出するようになる。
ユーザは、スマートフォン2からカメラ207で車両後方の全体の映像を撮影するようにして、スマートフォン2をクレードル3に固定する。具体的には、スマートフォン保持部300でスマートフォン2を挟むようにしてスマートフォン2をクレードル3に固定させる。このように、クレードル3にスマートフォン2を簡易に取り付けることが可能となっている。
図3に、本実施形態に係るナビゲーション装置1の制御部112のフローチャートを示す。本ナビゲーション装置1は、車両のイグニッションスイッチがオン状態になると動作状態となり、制御部112は図3に示す処理を実施する。
まず、バックカメラ109の映像を取り込む(S100)。すなわち、バックカメラ109で撮影された車両後方の映像を取得する。
次に、魚眼レンズ逆補正を行う(S102)。バックカメラ109は魚眼レンズを有しているため、図4(a)に示すように撮影映像に歪みが生じている。ここでは、魚眼レンズによる歪みがなくなるように補正を行う。図4(b)に、魚眼レンズ逆補正を行った後の映像の例を示す。
次に、スマートフォン2から映像を取り込む(S104)。具体的には、通信装置111を介してスマートフォン2のカメラ207で撮影された車両後方の映像を取得する。図4(c)に、スマートフォン2で撮影された車両後方の映像の例を示す。
次に、スマートフォン2からの映像が魚眼レンズ逆補正後のバックカメラ109の映像と連続的につながるようにスマートフォン2から取り込んだ映像を拡大または縮小する(S106)。すなわち、図4(d)に示すように、魚眼レンズ逆補正後のバックカメラ109の映像とスマートフォン2からの映像が一致するようにスマートフォン2から取り込んだ映像の倍率を変化させる。例えば、水平方向を30%縮小し、垂直方向を20%縮小するといったように、水平方向と垂直方向の倍率を異ならせることもできる。
次に、魚眼レンズ逆補正後のバックカメラ109の映像とスマートフォン2からの映像の共通に含まれる領域の映像が一致したか否かを判定する(S108)。
ここで、魚眼レンズ逆補正後のバックカメラ109の映像とスマートフォン2からの各映像が一致しない場合、S108の判定はNOとなり、S106へ戻り、各映像が一致する倍率を探る。そして、各映像が一致すると、S108の判定はYESとなり、次に、トリミング範囲に、S106にて拡大または縮小させたスマートフォン2の映像に入っているか否かを確認する(S110)。本実施形態では、4(e)の左側に示すように、魚眼レンズ逆補正後のバックカメラ109の映像を基準として、トリミング範囲が設定されている。このトリミング範囲は、車両の前方走行時に表示部110に表示する映像範囲である。
ここでは、図4(e)の右側に示すように、S106にて拡大または縮小させたスマートフォン2の映像が、バックカメラ109の映像を基準として設定されたトリミング範囲に入っているか否かを確認する表示を表示部110に表示させ、ユーザに車両の前方走行時に確認したい映像が表示されているか否かを確認する。なお、図3中には示してないが、ユーザ操作により、車両の前方走行時に確認したい映像が表示されていないことを判定すると、スマートフォン2の取り付けが異常である旨を表示して本処理を終了する。
また、ユーザ操作により、車両の前方走行時に確認したい映像が表示されていることを判定すると、次に、スマートフォン2の映像におけるトリミング範囲を示す座標(トリミング座標)をスマートフォン2へ送信する(S112)。
なお、スマートフォン2の制御部210は、このトリミング座標を受信すると、受信したトリミング座標に従ってカメラ207で撮影した映像をトリミングし、トリミングした映像をナビゲーション装置1へ送信するようになっている。
ナビゲーション装置1の制御部112は、スマートフォン2からトリミングされた映像を取得すると(S114)、この取得した映像を表示部110に表示させる(S116)。本実施形態では、スマートフォン2からの映像を、地図表示画面とともに表示部110に表示させる。
次に、スマートフォン2の制御部210の処理について説明する。この制御部210のフローチャートを図5に示す。制御部210は、ユーザ操作に応じて、スマートフォン2のカメラ207で撮影したリアルタイムの映像をBluetooth通信を介してナビゲーション装置1へ送出する処理と並行に図5に示す処理を実施する。
まず、トリミング座標を受信したか否かを判定する(S200)。ナビゲーション装置1からのトリミング座標が受信されない場合、S200の判定を繰り返す。
また、ナビゲーション装置1からトリミング座標を受信すると、S200の判定はYESとなり、受信したトリミング座標に従ってカメラ207の映像をトリミングする(S202)。図6(a)に示すように、受信したトリミング座標を用いてカメラ207の映像をトリミングし、図6(b)に示すような映像を生成する。
次に、S202にてトリミングした映像に対して台形補正を行う(S204)。具体的には、図7(a)に示すような映像に対し、遠近感を演出するための台形補正処理を行い、図7(b)に示すような映像を生成する。ここで、台形補正の補正量は予め定められた値となっている。
次に、映像をナビゲーション装置1へ送信する(S206)。すなわち、S204にて、台形補正した後の映像を通信装置208を介してナビゲーション装置1へ送信する。
上記した構成によれば、本ナビゲーション装置1は、クレードル3により車両後部に固定されたスマートフォン2と通信する通信装置111を備え、スマートフォン2に、車両後方の映像を撮影させるとともに、車両の前方走行時に表示部に表示すべき車両後方の映像となるように、カメラ付き携帯端末で撮影された車両後方の映像を予め定められた条件に従って加工させ、通信装置111を介してスマートフォン2により加工された映像を取得し、この映像を表示部110に表示させるので、車両後部にカメラ付き携帯端末を取り付けて、車両が前方走行時に必要となる車両後方の映像を表示部に表示することができる。
また、車両の後方を撮影するバックカメラ109により撮影されたバックカメラ映像を取得するとともに、通信装置111を介してスマートフォン2により撮影された携帯端末映像を取得し、バックカメラ映像を基準として携帯端末映像を拡大または縮小し、車両の前方走行時に表示部に表示すべき携帯端末映像の映像範囲を特定し、この表示部に表示すべき携帯端末映像の映像範囲でトリミングすることを条件としてスマートフォン2に、スマートフォン2で撮影された映像を加工させることができる。また、トリミングにより不必要な領域のデータが削除されるので、スマートフォン2から送信される映像のデータ量を低減することもできる。
本実施形態では、台形補正の補正量を予め定められた値としたが、ジャイロセンサ206より出力される角速度等、スマートフォン2の取り付け角度を認識可能な情報に基づいて台形補正の補正量を決定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、ナビゲーション装置1とスマートフォン2の間で、Bluetooth規格に従った近距離通信を行うようにしたが、Wi−FiやNFC(Near Field Communication)通信規格に基づく近距離無線通信を行うようにしてもよい。
(第2実施形態)
本実施形態に係るナビゲーション装置1およびスマートフォン2の全体構成を図8に示す。本実施形態に係るナビゲーション装置1は、図1に示したナビゲーション装置1と比較してレーザポインタ400が接続されている点が異なる。
レーザポインタ400は、車両の後方に取り付けられており、車両後方の予め定められた2つの地点へ向けてレーザー光をポイント照射する。
上記第1実施形態に係るナビゲーション装置1は、バックカメラ109の映像を利用してスマートフォン2で撮影された映像のトリミング範囲を特定し、トリミング範囲を示すトリミング座標をスマートフォン2へ送信し、スマートフォン2にトリミングを実施させるようにしたが、本実施形態では、レーザポインタ400から車両後方の予め定められた2つの地点へ向けてレーザー光をポイント照射させるようになっており、スマートフォン2の制御部210が、スマートフォン2のカメラ207で撮影された映像に含まれる2つのレーザー光の照射位置を認識し、これらの照射位置からトリミング範囲を決定し、カメラ207で撮影された映像をトリミングする。
図9に、本実施形態に係るナビゲーション装置1の制御部112のフローチャートを示す。本ナビゲーション装置1は、車両のイグニッションスイッチがオン状態になると動作状態となり、制御部112は、ユーザによるレーザー光の照射指示に応じて図9に示す処理を実施する。
まず、レーザポインタ400から予め定められた車両後方の2つの地点へ向けてレーザー光をポイント照射させる(S300)。本実施形態では、車両後方を見たときに、予め定められた左下の地点と予め定められた右上の地点(路面)にレーザー光が視認されるようにレーザー光を照射する。なお、スマートフォン2の制御部210は、スマートフォン2のカメラ207で車両後方の映像を撮影し、この映像に含まれる2つのレーザー光の照射位置からトリミング範囲を決定するとともに、このトリミング範囲でカメラ207で撮影された映像をトリミングし、トリミングした映像をナビゲーション装置1へ送信する処理を実施する。この処理については後で説明する。
次に、スマートフォン2からの映像を取得し(S302)、表示部110の表示部に表示させる(S304)。すなわち、スマートフォン2からのトリミングされた映像を表示部110に表示させる。
次に、スマートフォン2の傾きが異常か否かを判定する(S306)。具体的には、スマートフォン2からジャイロセンサ206の出力信号を取得し、この信号に基づいてスマートフォン2の傾きを特定し、このスマートフォン2の傾きが基準範囲内であるか否かを判定する。
ここで、スマートフォン2の傾きが基準範囲内となっている場合、S306の判定はNOとなり、次に、スマートフォン2の傾きが大きいか否かを判定する(S308)。具体的には、車両走行中に、スマートフォン2で撮影された映像に画像認識処理を施して路面に描かれた白線を認識する白線認識を行い、この白線認識によりスマートフォン2の傾きが予め定められた傾きよりも大きいか否かを判定する。ここで、スマートフォン2の傾きが予め定められた傾きよりも小さい場合、S308の判定はNOとなり、S302へ戻る。
しかし、車両走行時の振動等によりスマートフォン2の傾きが大きくなり、スマートフォン2で撮影された映像に含まれる白線の位置のずれ量が大きくなった場合、S308の判定はYESとなり、S300へ戻り、再度、レーザポインタ400からのレーザー光のポイント照射を実施する。
また、振動等によりスマートフォン2の傾きが基準範囲内とならなくなった場合、S306の判定はYESとなり、スマートフォン2の傾きが異常である旨をユーザに報知する(S310)。具体的には、スマートフォン2の傾きが異常であることを示すメッセージを表示部110に表示させるとともにスピーカから警告音を発出させて、S300へ戻る。
次に、図10に従って、本実施形態に係るスマートフォン2の制御部210の処理について説明する。制御部210は、ユーザ操作に応じて図10に示す処理を実施する。
まず、カメラ207で車両後方の映像を撮影し、カメラ207の映像に画像認識処理を施してレーザー光の照射ポイントを認識する(S400)。
次に、認識した2点からトリミング範囲を決定する(S402)。具体的には、認識した2点の距離が予め定められた長さとなるようにカメラ207の映像を拡大または縮小するとともに、認識した2点の位置が予め定められた位置となるようにトリミング範囲を決定する。
次に、S402にて決定したトリミング範囲でカメラ207で撮影された映像をトリミングする(S404)。
次に、S404にてトリミングされた映像に台形補正を実施し(S406)、この台形補正した映像をナビゲーション装置1へ送信し(S408)、S404へ戻る。
上記したように、車両後方の2つの地点へ向けてレーザー光を照射してマーキングを行い、スマートフォン2で撮影された映像に含まれるマーキングに基づいてトリミングすることを条件としてスマートフォン2に、スマートフォン2で撮影された映像を加工させることもできる。
本実施形態では、車両後方の2点へ向けてレーザー光をポイント照射するようにしたが、車両後方の3以上の地点へ向けて可視光をポイント照射するようにしてもよい。
また、本実施形態では、車両後方の複数の地点へ向けてレーザー光をポイント照射するようにしたが、車両後方の複数の地点へ向けて可視光をポイント照射するようにしてもよい。
また、本実施形態では、レーザー光をポイント照射してトリミング範囲を決定するようにしたが、例えば、白線認識により認識された白線の位置に基づいてトリミング範囲を決定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、ユーザ操作に応じてレーザー光をポイント照射するようにしたが、例えば、シフトレバーの位置がR(リバース)となったことをトリガとしてレーザー光をポイント照射するようにしてもよい。
(第3実施形態)
本実施形態に係るナビゲーション装置1およびスマートフォン2の構成は図1に示したものと同じである。本実施形態における制御部112は、走行時の振動等による画面の揺れを補正するため、画面全体の動きベクトルを検出し、動き量を補正する処理を行う。
図11に、このナビゲーション装置1の制御部112のフローチャートを示す。制御部112は、図3に示した処理と並行に図11に示す処理を実施する。
まず、フィールド間の差分をとり動きベクトルを検出する(S500)。具体的には、スマートフォン2より順次送信されるカメラ207の2つのフィールドを抽出し、前のフィールドと後のフィールドの動きベクトルを検出する。このような動きベクトルの検出を一定期間実施する。
次に、動きベクトルに周期性があるか否かを判定する(S502)。具体的には、一定期間内に検出された動きベクトルを解析し、動きベクトルが周期的に変化しているか否かを判定する。
ここで、動きベクトルが周期的に変化している場合、S502の判定はYESとなり、次に、振れ幅が規定量より大きいか否かを判定する(S504)。すなわち、動きベクトルの大きさが規定量より大きいか否かを判定する。
ここで、動きベクトルの大きさが規定量より大きい場合、S504の判定はYESとなり、次に、振動している方向を打ち消すようにして映像を補正する(S506)。具体的には、図3中のS114にてスマートフォン2の映像を表示部110に表示させる映像の前のフィールドと後のフィールドの動きベクトルを打ち消すように補正を行う。
次に、補正していることを表示部110に表示させる(S508)。例えば、「揺れ補正実行中」というメッセージを表示部110に表示させ、S500に戻る。
また、動きベクトルが周期的に変化しなくなると、S502の判定はNOとなり、補正を実行することなく、S500へ戻る。また、動きベクトルの大きさが規定量以下となった場合も、S504の判定はNOとなり、補正を実行することなく、S500へ戻る。
本実施形態では、ユーザに確認することなく「揺れ補正」を実行したが、ユーザに「揺れ補正」を実行するか否かを確認し、ユーザ操作により「揺れ補正」を実行することが確認された場合に「揺れ補正」を実行するようにしてもよい。
(第4実施形態)
本実施形態に係るナビゲーション装置1を搭載した車両には、サイドミラー(例えば、ドアミラー)を調整するための操作部として、左側ミラーと右側ミラーの左右切り替えスイッチと十字スイッチが設けられている。左右切り替えスイッチは、左側、右側および中央(ニュートラル)に設定できるようになっている。
左右切り替えスイッチを左側に設定した状態で十字スイッチを上下左右に操作すると、左側サイドミラーの向きが上下左右に変化し、左右切り替えスイッチを右側に設定した状態で十字スイッチを上下左右に操作すると、右側サイドミラーの向きが上下左右に変化するようになっている。
本実施形態においては、サイドミラーの向きを操作する十字スイッチを用いてトリミングする範囲を変更する。スマートフォン2は、左右切り替えスイッチを中央(ニュートラル)に設定されていることを認識すると、十字スイッチより出力される信号に応じてトリミングする範囲を変更するようになっている。
図12に、このナビゲーション装置1の制御部112のフローチャートを示す。制御部112は、図3に示した処理と並行に図12に示す処理を実施する。
まず、サイドミラーの左右選択がニュートラルになっているか否かを判定する(S600)。具体的には、左右切り替えスイッチから中央(ニュートラル)に設定されていることを示す信号が入力されているか否かを判定する。
ここで、左右切り替えスイッチから中央(ニュートラル)に設定されていることを示す信号が入力されていない場合には、S600の判定はNOとなり、S600の判定を繰り返し実施する。
また、左右切り替えスイッチから中央(ニュートラル)に設定されていることを示す信号が入力されると、S600の判定はYESとなり、次に、十字スイッチから十字操作情報を取得する(S602)。
次に、トリミング座標を変更し、変更したトリミング座標でトリミングした映像をナビゲーション装置1へ送信する(S604)。具体的には、図5のS202にてトリミングする際に、S602にて取得した十字操作情報に従ってトリミング座標を変更するとともに、変更したトリミング座標でトリミングした映像をナビゲーション装置1へ送信し、本処理を終了する。
上記した処理により、例えば、乗員が十字スイッチを右側に操作するとスマートフォン2によりトリミングされる範囲も右側にシフトし、乗員が十字スイッチを左側に操作するとスマートフォン2によりトリミングされる範囲も左側にシフトするようになる。また、乗員が十字スイッチを上側に操作するとスマートフォン2によりトリミングされる範囲も上側にシフトし、乗員が十字スイッチを下側に操作するとスマートフォン2によりトリミングされる範囲も下側にシフトするようになる。
なお、本実施形態では、トリミング座標を変更する操作部として、サイドミラーを調整するための左右切り替えスイッチおよび十字スイッチを利用したが、例えば、ルームミラーを操作デバイスとして利用するようにしてもよい。この場合、例えば、ルームミラーに十字スイッチを設け、十字スイッチからルームミラーの向きに応じた信号を出力するように構成すればよい。
(第5実施形態)
本実施形態に係るナビゲーション装置1およびスマートフォン2の構成は図1に示したものと同じである。スマートフォン2がバッテリ駆動の場合、車両走行中、乗員の知らない間に、スマートフォン2のバッテリ残量が低下して使用できなくなる可能性がある。
このような状況を回避するため、本実施形態に係るナビゲーション装置1の制御部112は、スマートフォン2を車両後方カメラとして使用する使用時間を算出し、目的地に到着するまでスマートフォン2が動作可能か否かを判定し、目的地に到着する前にバッテリ低下によりスマートフォン2が動作できなくなると判定すると、電源に接続するように警告する処理を行う。
図13に、このナビゲーション装置1の制御部112のフローチャートを示す。制御部112は、図3に示した処理と並行に図13に示す処理を実施する。
まず、スマートフォン2がバッテリ駆動か否かを判定する(S700)。具体的には、スマートフォン2から充電中であるか否かを示す情報を取得し、この情報に基づいてスマートフォン2がバッテリ駆動か否かを判定する。
ここで、スマートフォン2がバッテリ駆動となっている場合、S700の判定はYESとなり、次に、目的地を設定する(S702)。具体的には、ユーザに目的地の設定を促し、現在位置から目的地までの案内経路を探索する。
次に、使用予定ポイントを特定する(S704)。具体的には、目的地までの経路のうち、スマートフォン2を車両後方カメラとして使用する地点の指定を促し、スマートフォン2の使用予定ポイントを特定する。
次に、使用予定ポイントまでの時間(期間)を算出する(S706)。なお、使用予定ポイントまでの時間(期間)は、使用予定ポイントへの到着予想時間を用いることができる。
次に、スマートフォン2からバッテリ残量を取得し(S708)、使用可能時間を特定する(S710)。本実施形態におけるナビゲーション装置1のフラッシュメモリには、スマートフォン2のバッテリ残量と使用可能時間の関係を学習した学習データが記憶されている。ここでは、この学習データを用いてスマートフォン2から取得したバッテリ残量における使用可能時間を特定する。
次に、スマートフォン2のバッテリが使用予定ポイントまで持つか否かを判定する(S712)。具体的には、S710にて特定した使用可能時間が、S706にて算出した使用予定ポイントまでの時間未満であるか否かに基づいてスマートフォン2のバッテリが使用予定ポイントまで持つか否かを判定する。
ここで、S710にて特定した使用可能時間が、S706にて算出した使用予定ポイントまでの時間以上の場合、S712の判定はYESとなり、次に、予測残量を表示部110に表示させる(S714)。
次に、使用予定ポイントまでの電力使用実績を制御部112のフラッシュメモリに保存する(S716)。具体的には、スマートフォン2のバッテリ残量と使用可能時間の関係を学習した学習データを制御部112のフラッシュメモリに記憶させ、S708へ戻る。
また、S710にて特定した使用可能時間が、S706にて算出した使用予定ポイントまでの時間未満の場合、S712の判定はNOとなり、次に、電源接続の警告を行う(S718)。具体的には、電ゲーブルを接続する必要があることを示すメッセエージを表示部110に表示させ、本処理を終了する。
また、最初からスマートフォン2に充電ケーブルが接続されている場合、S700に判定はNOとなり、目的地設定等を実施することなく本処理を終了する。
(第6実施形態)
本実施形態に係るナビゲーション装置1およびスマートフォン2の構成は図1に示したものと同じである。本実施形態における制御部112は、車両が走行する経路において車両後方に取り付けられたスマートフォン2に太陽光が逆光として当たるポイントを算出し、スマートフォン2の取り付け角度(仰角)を補正するよう乗員に指示する処理を行う。
図14に、このナビゲーション装置1の制御部112のフローチャートを示す。制御部112は、図3に示した処理と並行に図14に示す処理を実施する。
まず、目的地を設定する(S800)。具体的には、ユーザに目的地の設定を促し、現在位置から目的地までの案内経路を探索する。
次に、使用予定ポイントを特定する(S802)。具体的には、目的地までの経路のうち、スマートフォン2を車両後方カメラとして使用する地点の指定を促し、スマートフォン2の使用予定区間を特定する。
次に、経路上の逆光ポイントを算出する(S804)。まず、GPS受信機106から現在位置特定情報を取得する。この現在位置特定情報には、現在位置を特定するための緯度経度情報および現在時刻を特定するための現在時刻情報が含まれる。そして、現在位置特定情報に含まれる緯度経度情報および現在時刻情報に基づいて太陽高度および太陽方位を算出する。なお、緯度経度情報および現在時刻情報に基づいて太陽高度および太陽方位を算出する手法は周知であるので、ここではその詳細についての説明は省略する。なお、ここでは、車両の現在位置の履歴から車両の走行方位についても特定する。
そして、太陽方位および車両の走行方位に基づいて、スマートフォン2の使用予定区間において、太陽光が車両後部のリアウィンドウを介してスマートフォン2に入射する可能性のある区間を算出する。
次に、スマートフォン2の取り付け仰角を特定する(S806)。具体的には、スマートフォン2のジャイロセンサ206の出力信号を取得してスマートフォン2の取り付け仰角を特定する。
次に、逆光となる区間があるか否かを判定する(S808)。具体的には、太陽高度に基づいて逆光となる区間があるか否かを判定する。例えば、スマートフォン2の使用予定区間において、太陽高度が基準値未満の場合、逆光となる区間があるか否かを判定する。
ここで、逆光となる区間がある場合、S808の判定はYESとなり、次に、スマートフォン2の取り付け仰角の補正を案内する(S810)。スマートフォン2の取り付け仰角が大きい場合、スマートフォン2の取り付け仰角が小さい場合と比較して、スマートフォン2のカメラ207に太陽光が直接入射し易い。したがって、例えば、「走行中に逆光となる可能性があります。スマートフォン2のカメラの向きが少し下を向くように取り付けてください。」といったメッセージを表示部110に表示させるとともにスピーカ102から音声出力させる。
次に、取り付け角度を変更するか否かを乗員に確認する(S812)。具体的には、「スマートフォン2の取り付け角度を変更しますか?」といいったメッセージを表示部110に表示させて取り付け角度を変更するか否かを乗員に確認する。
ここで、乗員の操作により取り付け角度を変更することが確認されると、S812の判定はYESとなり、次に、スマートフォン2の取り付け仰角の補正動作を音声で指示する(S814)。具体的には、S806にて特定したスマートフォン2の取り付け仰角に基づいてスマートフォン2の取り付け仰角の補正量を決定し、取り付け仰角を補正するよう音声で指示する。
次に、表示部110に表示させている画像全体の明るさを監視し(S816)、画面の明るさが基準値よりも高くなったか否かを判定する(S818)。
ここで、逆光により、表示部110に表示させているスマートフォン2の撮影映像の明るさが基準値よりも高くなった場合、S818の判定はYESとなり、表示の明るさを低減させる(S820)。例えば、表示の輝度を低下させたり、映像信号のゲインを低下させて表示の明るさを低減させ、S816へ戻る。
また、表示部110に表示させているスマートフォン2の撮影映像の明るさが基準値以下の場合、S818の判定はNOとなり、表示の明るさを低減させることなく、S816へ戻る。
(第7実施形態)
本実施形態に係るナビゲーション装置1およびスマートフォン2の構成は図1に示したものと同じである。本実施形態における制御部112は、スマートフォン2の撮影映像から、特に車両後方の緊急車両の赤色灯を認識して緊急車両の接近を早期に警告する処理を行う。
図15に、このナビゲーション装置1の制御部112のフローチャートを示す。制御部112は、図3に示した処理と並行に図15に示す処理を実施する。
まず、スマートフォン2からの映像から赤、黄色を検出する(S900)。具体的には、スマートフォン2より順次送信されるカメラ207の映像を一定期間抽出し、赤色および黄色を検出する。
次に、赤色および黄色の変化に周期性があるか否かを判定する(S902)。具体的には、一定期間内に検出された赤色および黄色の検出結果を解析し、赤色または黄色が周期的に変化しているか否かを判定する。
ここで、例えば、車両後方に位置する緊急車両の赤色灯または黄色灯により、スマートフォン2で撮影された映像で赤色または黄色が周期的に変化している場合、S902の判定はYESとなり、次に、変化が大きくなっているか否かを判定する(S904)。具体的には、赤色または黄色の変化の度合いが大きくなっているか否かを判定する。
ここで、車両後方に位置する緊急車両が自車両に近づいており、赤色または黄色の変化の度合いが大きくなっている場合、S904の判定はYESとなり、緊急車両の接近を警告する(S906)。例えば、「緊急車両が接近しています。」といったメッセージを表示部110に表示させるとともにスピーカ102より音声出力させ、S900に戻る。
また、赤色または黄色の変化の度合いが大きくなっていない場合は、S904の判定はNOとなり、緊急車両がいる可能性があることを警告する(S908)。例えば、「周辺に緊急車両がいる可能性があります。」といったメッセージを表示部110に表示させるとともにスピーカ102より音声出力させ、S900に戻る。
また、自車周辺に緊急車両がいなくなり、赤色または黄色が周期的に変化しなくなると、S902の判定はNOとなり、緊急車両の警告を行うことなく、S900へ戻る。
(第8実施形態)
本実施形態に係るナビゲーション装置1およびスマートフォン2の構成は図1に示したものと同じである。本実施形態における制御部112は、目的地に到着した後、スマートフォン2の取り忘れを判定して乗員に警告する処理を行う。なお、本実施形態においては、ナビゲーション装置1で目的地設定、経路探索および目的地までの経路案内が実施されているものとする。なお、本実施形態におけるスマートフォン2は、スイング動作により開閉する車両後部ドアのリアウィンドウにクレードル3を介して取り付けられている。また、スマートフォン2をクレードル3から取り外す際には、車両後部ドアをスイング動作させてスマートフォン2を取り外すようになっている。
図16に、このナビゲーション装置1の制御部112のフローチャートを示す。制御部112は、図3に示した処理と並行に図16に示す処理を実施する。
まず、目的地に到着したか否かを判定する(S1000)。目的地に到着したか否かの判定は、目的地の周辺に現在位置があるか否かに基づいて判定することができる。
次に、車両にスマートフォン2が残っていることを警告する(S1002)。
次に、スマートフォン2の動作を監視する(S1006)。具体的には、スマートフォン2から加速度センサ205より出力される加速度信号およびジャイロセンサ206より出力される角速度信号を取得してスマートフォン2の動作を監視する。
次に、スイング動作と取り外し動作を検出したか否かを判定する(S1008)。スイング動作は、車両後部ドアを開く際にスマートフォン2に生じる動作であり、取り外し動作は、クレードル3からスマートフォン2を取り外す際の動作である。スイング動作は、スマートフォン2から取得した加速度センサ205の加速度信号およびジャイロセンサ206の角速度信号に基づいて検出することができる。また、取り外し動作は、スマートフォン2から取得したジャイロセンサ206の角速度信号に基づいて検出することができる。
ここで、スイング動作と取り外し動作が検出されない場合、S1008の判定はYESとなり、次に、一定時間が経過したか否かを判定する(S1010)。ここで、一定時間が経過していない場合、S1010の判定はNOとなり、S1010の判定を繰り返し実施する。
そして、一定時間が経過すると、S1010の判定はYESとなり、再度、スマートフォン2の取り忘れを警告し(S1012)、本処理を終了する。
また、スマートフォン2をクレードル3から取り外すため、車両後部ドアをスイングさせて開き、クレードル3からスマートフォン2を取り外すと、S1008の判定はNOとなり、スマートフォン2の取り忘れを警告することなく、本処理を終了する。
(他の実施形態)
上記第1〜第8実施形態では、スマートフォン2をクレードル3に固定するようにしたが、例えば、クレードル3に回転機構を設け、ナビゲーション装置1からの制御に応じて回転機構を駆動してスマートフォン2の向きを変えるように構成してもよい。また、ユーザの音声を音声認識し、この認識結果に応じてスマートフォン2の向きを変えるように構成してもよい。
また、上記第1〜第8実施形態では、クレードル3に偏光フィルタ302を設けるようにしたが、クレードル3に逆光を防止するためのフードを設けるようにしてもよい。また、クレードル3にプリズムのような光学部品を設け、この光学部品でスマートフォン2のカメラ207の光軸を曲げることも可能である。このような構成とすることで、スマートフォン2を車両の真後ろに向けて固定しながら、車両の斜め後ろの映像を撮影することが可能である。
また、上記第1〜第8実施形態では、クレードル3に偏光フィルタ302を設けるようにしたが、必ずしも偏光フィルタ302を設ける必要はない。この場合、逆光の影響を緩和するため、出発前に偏光フィルタの装着を促す案内を行うようにするのが好ましい。