JP2016004941A - 半導体装置及びパワーモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】空気が巻き込まれて放熱性が低下するのを抑制するとともに、絶縁板の割れを抑制できる樹脂封止型の半導体装置及びパワーモジュールを提供すること。
【解決手段】半導体装置10は、半導体チップ12,14と、封止樹脂体28と、放熱面16b,18b,20b,22bが、封止樹脂体28の一面28a又は裏面28bから露出されたヒートシンク16,18,20,22と、を備えている。放熱面16b、18bは、一面28aと面一とされ、放熱面20b,22bは裏面28bと面一とされている。そして、封止樹脂体28が、ヒートシンク16,18の側面16c,18cに隣接して設けられるとともに、一面28aに開口する溝部28dと、ヒートシンク20,22の側面20c、22cに隣接するとともに、裏面28bに開口する溝部28dを有している。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体チップの熱を放熱するためのヒートシンクを有する樹脂封止型の半導体装置及び該半導体装置を備えるパワーモジュールに関する。
従来、特許文献1に記載のように、半導体チップの熱を放熱するためのヒートシンクを有する樹脂封止型の半導体装置を備えたパワーモジュールが知られている。
このパワーモジュールは、半導体装置(半導体モジュール)と、放熱用のグリスと、絶縁板(絶縁シート)と、冷却器(受熱部材)と、を備えている。半導体装置において、ヒートシンク(金属放熱板)の放熱面は、半導体チップを封止する封止樹脂体(樹脂封止部)の表面から露出されている。表面及び該表面から露出する放熱面と絶縁板との間にはグリスが介在されている。そして、半導体チップの熱が、グリス及び絶縁板を介して冷却器に伝達されるようになっている。
特開2005−310987号公報
ところで、使用環境下において、半導体チップの発熱、冷却により、半導体装置は膨張と収縮を繰り返す。金属材料を用いて形成されるヒートシンクは特に熱膨張率が大きい。ヒートシンクが高温になると、ヒートシンクは膨張する。ヒートシンクの側面は封止樹脂体によって覆われており、封止樹脂体によって上記した厚み方向に直交する方向への膨張が規制される。したがって、ヒートシンクは厚み方向に膨張せざるを得ず、膨張挙動が厚み方向に集中する。この膨張によって、放熱面と絶縁板との対向距離が狭まり、放熱面上のグリスが放熱面の周囲に押し出される。一方、ヒートシンクが低温になると、ヒートシンクは収縮する。この収縮によって、放熱面と絶縁板との対向距離が広がり、放熱面の周囲から放熱面上にグリスが戻る。
しかしながら、上記したように膨張挙動が厚み方向に集中するため、たとえば、グリスの移動の繰り返しが生じると、冷却時にグリスが放熱面上に戻りきらなくなり、放熱面と絶縁板との間に空気が巻き込まれる虞がある。この場合、放熱性が低下してしまう。
また、絶縁板としては、通常、窒化ケイ素やアルミナなどのセラミックス製の絶縁板が用いられる。絶縁板には、冷却器と半導体装置とを電気的に絶縁する絶縁性と、半導体装置から冷却器へ良好に熱を伝達する熱伝導性が求められる。このため、絶縁性を確保できる範囲で、絶縁板の厚みをできるだけ薄くすることが好ましい。しかしながら、セラミックスが脆性材料であり、また、厚みも薄いため、半導体チップの厚み方向において、封止樹脂体の表面と、該表面から露出するヒートシンクの放熱面との位置に段差があると、局所的に応力が集中して、絶縁板に割れが生じる虞がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、空気が巻き込まれて放熱性が低下するのを抑制するとともに、絶縁板の割れを抑制できる樹脂封止型の半導体装置及びパワーモジュールを提供することを目的とする。
ここに開示される発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された発明のひとつは、半導体チップ(12,14)と、半導体チップを封止する封止樹脂体(28)と、金属材料を用いて形成されており、半導体チップの厚み方向において半導体チップに積層配置され、半導体チップの生じた熱を放熱するために、半導体チップ側の面と反対の放熱面(16b,18b,20b,22b)が封止樹脂体の表面(28a,28b)から露出されたヒートシンク(16,18,20,22)と、を備えている。そして、表面及び該表面から露出する放熱面とセラミックス製の絶縁板(52)との間に放熱用のグリス(54)が介在され、半導体チップの熱が、グリス及び絶縁板を介して冷却器(56)に伝達される。
この樹脂封止型の半導体装置において、表面と該表面から露出する放熱面とが、厚み方向において面一とされている。そして、封止樹脂体が、ヒートシンクの側面(16c,18c,20c,22c)に隣接して設けられるとともに、該ヒートシンクの放熱面と面一とされた表面に開口する溝部(28d)を有することを特徴とする。
このように、封止樹脂体が溝部を有するため、ヒートシンクのうち、溝部が隣接する部分は、封止樹脂体によって拘束されておらず、膨張が可能である。このため、半導体チップの熱によってヒートシンクが高温になり、ヒートシンクが膨張する際に、厚み方向だけでなく、厚み方向に直交する方向にも膨張することができる。したがって、従来に較べて、厚み方向へのヒートシンクの膨張量を低減し、ひいては、ヒートシンクの膨張にともなって放熱面の周囲へ押し出されるグリスの量を低減することができる。これにより、冷却時にグリスが放熱面上に戻りやすいため、放熱面と絶縁板との間に空気が巻き込まれ、放熱性が低下するのを抑制することができる。
また、封止樹脂体の表面とヒートシンクの放熱面とが面一とされており、表面と放熱面により、グリスを介して、絶縁板を支持することができる。このように、封止樹脂体の表面とヒートシンクの放熱面に段差がないため、溝部を設けることでヒートシンクを厚み方向に直交する方向にも膨張可能としつつ、絶縁板において局所的に応力が集中するのを抑制することができる。すなわち、絶縁板に割れが生じるのを抑制することができる。
本実施形態の半導体装置が適用される電力変換装置の概略構成を示す図である。 本実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す平面図である。 半導体装置を図2と反対側から見た平面図である。 図2のIV-IV線に沿う断面図である。 半導体装置を備えるパワーモジュールの概略構成を示す断面図である。 比較例において、ヒートシンクの膨張収縮を示す断面図である。 図5に破線で示すVII領域において、ヒートシンクの膨張収縮を示す断面図である。 第1変形例を示す平面図である。 第2変形例を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、以下に示す各実施形態において、共通乃至関連する要素には同一の符号を付与するものとする。また、半導体チップの厚み方向をZ方向、Z方向に直交し、上アームを構成する半導体チップと下アームを構成する半導体チップの並び方向をX方向と示す。また、Z方向及びX方向の両方向に直交する方向をY方向と示す。上記したX方向及びY方向により規定されるXY面が、Z方向に直交する面であり、特に断わりのない限り、XY面に沿う形状を平面形状とする。
先ず、図1に基づき、半導体装置が適用される電力変換装置の一例について説明する。
図1に示す電力変換装置100は、直流電源102から供給される直流電圧を、3相交流に変換して、三相交流方式のモータ104に出力するように構成されている。このような電力変換装置100は、例えば電気自動車やハイブリッド車に搭載される。なお、電力変換装置100は、モータ104により発電された電力を、直流に変換して直流電源102(バッテリ)に充電することもできる。図2に示す符号106は、平滑コンデンサである。
電力変換装置100は、三相インバータを有している。三相インバータは、直流電源102の正極(高電位側)に接続された高電位電源ライン108と、負極(低電位側)に接続された低電位電源ライン110との間に設けられた三相分の上下アームを有している。そして、各相の上下アームが、それぞれ半導体装置10によって構成されている。
半導体装置10は、IGBT素子と、該IGBT素子に逆並列に接続された還流用のFWD素子と、を備えている。本実施形態では、後述するように、半導体チップ12,14に、IGBT素子及びFWD素子がそれぞれ構成されている。しかしながら、IGBT素子とFWD素子が別チップに構成されても良い。本実施形態では、nチャネル型のIGBT素子を採用している。FWD素子のカソード電極は、コレクタ電極と共通化され、アノード電極はエミッタ電極と共通化されている。
半導体装置10において、上アーム側のIGBT素子のコレクタ電極は、高電位電源ライン108と電気的に接続され、エミッタ電極は、モータ104への出力ライン112に接続されている。一方、下アーム側のIGBT素子のコレクタ電極は、モータ104への出力ライン112に接続され、エミッタ電極は、低電位電源ライン110と電気的に接続されている。
なお、電力変換装置100は、上記した三相インバータに加えて、直流電源102から供給される直流電圧を昇圧する昇圧コンバータ、三相インバータや昇圧コンバータを構成するスイッチング素子の動作を制御する制御部を有してもよい。
次に、図2〜図4に基づき、半導体装置10の構成について説明する。
図2〜図4に示すように、半導体装置10は、2つの半導体チップ12,14と、ヒートシンク16,18,20,22と、ターミナル24,26と、封止樹脂体28と、を備えている。加えて、本実施形態の半導体装置10は、外部接続用の端子として、高電位電源端子30、低電位電源端子32、出力端子34、及び制御端子36を備えている。以下、高電位電源端子30をP端子、低電位電源端子32をN端子、出力端子34をO端子と示す。なお、これらP端子30、N端子32、O端子34を、端子30,32,34とも示す。
各半導体チップ12,14は、シリコンやシリコンカーバイドなどの半導体基板に、縦型のIGBT素子及びFWD素子が形成されてなる。これら半導体チップ12,14により、一相分の上下アームが形成されており、本実施形態では、半導体チップ12が上アーム、半導体チップ14が下アームを構成している。半導体チップ12,14のZ方向における同じ側の面に、コレクタ電極が形成され、コレクタ電極形成面と反対の面に、エミッタ電極が形成されている。なお、エミッタ電極形成面のうち、エミッタ電極が形成されたアクティブ領域とは異なる周辺領域には、ゲート電極に電気的に接続されたパッドを含む複数のパッドが設けられている。これら半導体チップ12,14は、ほぼ同じ形状(平面略矩形状)及び大きさを有するとともに、Z方向においてほぼ同じ高さに位置し、X方向において横並びで配置されている。
Z方向において、半導体チップ12,14におけるコレクタ電極形成面側には、ヒートシンク16,18が配置され、エミッタ電極形成面側には、ヒートシンク20,22が配置されている。すなわち、ヒートシンク16,20の間に上アーム側の半導体チップ12が配置され、ヒートシンク18,22の間に下アーム側の半導体チップ14が配置されている。
これらヒートシンク16,18,20,22は、対応する半導体チップ12,14の熱を半導体装置10の外部に放熱する機能を果たすとともに、配線としての機能も果たす。このため、熱伝導性及び電気伝導性を確保すべく、少なくとも金属材料を用いて形成される。また、本実施形態では、各ヒートシンク16,18,20,22が平面略矩形状をなしており、XY面内において、対応する半導体チップ12,14を内包するように設けられている。
ヒートシンク16は、半導体チップ12のコレクタ電極形成面に対向配置され、ヒートシンク16の対向面16aと半導体チップ12のコレクタ電極とが、はんだなどの接合部材38を介して電気的に接続されている。なお、対向面16aと反対の面が、封止樹脂体28の一面28aから露出される放熱面16bとされ、この放熱面16bと対向面16aが側面16cによって連結されている。側面16cは、Z方向に略平行とされている。
P端子30は、上記した高電位電源ライン108と電気的に接続される。このP端子30は、ヒートシンク16と電気的に接続されており、Y方向に延設されて、封止樹脂体28の一面28a及び該一面28aと反対の裏面28bを連結する側面28cから外部に突出している。
ヒートシンク18は、X方向においてヒートシンク16と並設されている。このヒートシンク18は、半導体チップ14のコレクタ電極形成面に対向配置され、ヒートシンク18の対向面18aと半導体チップ14のコレクタ電極とが、接合部材38を介して電気的に接続されている。なお、対向面18aと反対の面が、放熱面16bと同じ一面28aから露出される放熱面18bとされ、この放熱面18bと対向面18aが側面18cによって連結されている。側面18cは、Z方向に略平行とされている。
ヒートシンク18は、図4に示すように、継ぎ手部18dを有している。継ぎ手部18dは、ヒートシンク18の他の部分(本体部)よりも薄く設けられている。また、継ぎ手部18dは、Y方向において、ヒートシンク18の一部分から、屈曲部を2箇所有してヒートシンク20側に延設されている。
O端子34は、上記した出力ライン112と電気的に接続される。このO端子34は、ヒートシンク18と電気的に接続されており、Y方向に延設されて、封止樹脂体28におけるP端子30と同じ側面28cから外部に突出している。
一方、半導体チップ12のエミッタ電極形成面には、ヒートシンク20が対向配置されている。半導体チップ12とヒートシンク20の間には、ターミナル24が介在されている。
ターミナル24により、制御端子36と半導体チップ12のエミッタ形成面に形成されたパッドとを、図示しないボンディングワイヤにより接続するための高さが確保される。このターミナル24は、半導体チップ12のエミッタ電極とヒートシンク20とを熱的及び電気的に中継するために、熱伝導性及び電気伝導性を確保すべく、少なくとも金属材料を用いて形成される。ターミナル24は、半導体チップ12のエミッタ電極形成面のうち、エミッタ電極に対向配置され、接合部材38を介して、エミッタ電極と電気的に接続されている。
ヒートシンク20は、XY面内において、その大部分がヒートシンク16と重なるように設けられている。このヒートシンク20は、ターミナル24における半導体チップ12と反対の面に対向配置されており、ヒートシンク20の対向面20aとターミナル24とが、接合部材38を介して電気的に接続されている。なお、対向面20aと反対の面が、封止樹脂体28の裏面28bから露出される放熱面20bとされ、この放熱面20bと対向面20aが側面20cによって連結されている。側面20cは、Z方向に略平行とされている。
ヒートシンク20は、継ぎ手部20dを有している。継ぎ手部20dは、ヒートシンク20の他の部分(本体部)よりも薄く設けられている。また、継ぎ手部20dは、Y方向において、ヒートシンク20の一部分からX方向に延設されている。そして、継ぎ手部20dの先端部分と継ぎ手部18dの先端部分とがZ方向において対向し、接合部材38を介して電気的に接続されている。
同様に、半導体チップ14のエミッタ電極形成面には、ヒートシンク22が対向配置されている。半導体チップ14とヒートシンク22の間には、ターミナル26が介在されている。
ターミナル26により、制御端子36と半導体チップ14のエミッタ形成面に形成されたパッドとを、図示しないボンディングワイヤにより接続するための高さが確保される。このターミナル24は、半導体チップ14のエミッタ電極とヒートシンク22とを熱的及び電気的に中継するために、熱伝導性及び電気伝導性を確保すべく、少なくとも金属材料を用いて形成される。ターミナル26は、半導体チップ14のエミッタ電極形成面のうち、エミッタ電極に対向配置され、接合部材38を介して、エミッタ電極と電気的に接続されている。
ヒートシンク22は、XY面内において、その大部分がヒートシンク18と重なるように設けられている。このヒートシンク22は、ターミナル26における半導体チップ14と反対の面に対向配置されており、ヒートシンク22の対向面22aとターミナル26とが、接合部材38を介して電気的に接続されている。なお、対向面22aと反対の面が、裏面28bから露出される放熱面22bとされ、この放熱面22bと対向面22aが側面22cによって連結されている。側面22cは、Z方向に略平行とされている。
N端子32は、上記した低電位電源ライン110と電気的に接続される。このN端子32は、ヒートシンク22と電気的に接続されており、Y方向に延設されて、封止樹脂体28におけるP端子30及びO端子34と同じ側面28cから外部に突出している。なお、P端子30、N端子32、及びO端子34における封止樹脂体28からの突出部分は、Z方向において互いにほぼ同じ位置に配置されている。また、Y方向において、P端子30、N端子32、O端子34の順に並んで配置されている。
制御端子36は、対応する半導体チップ12,14のパッドに、ボンディングワイヤを介して電気的に接続されている。制御端子36は、Y方向に延設されており、封止樹脂体28の側面28cのひとつから外部に突出している。
封止樹脂体28は、半導体チップ12,14、ヒートシンク16,18,20,22の一部、ターミナル24,26、及び各端子30,32,34,36の一部を一体的に封止している。この封止樹脂体28は、たとえば、エポキシ系樹脂からなり、トランスファモールド法により成形されている。図2及び図3に示すように、封止樹脂体28が平面矩形状をなしており、X方向に略平行な側面28cの一方から、主端子であるP端子30、N端子32、及びO端子34が引き出されている。また、X方向に略平行な側面28cの他方から、制御端子36が引き出されている。
本実施形態において、ヒートシンク16,18,20,22は、封止樹脂体28とともに切削加工されている。そして、ヒートシンク16,18の放熱面16b,18bが、同一面内に位置するとともに、封止樹脂体28の一面28aと略面一となっている。同じく、ヒートシンク20,22の放熱面22b,22bが、同一面内に位置するとともに、封止樹脂体28の裏面28bと略面一となっている。なお、半導体装置10において、半導体チップ12,14に形成された素子が駆動していない、すなわち発熱していない冷却状態において、放熱面16b、18bが一面28aと略面一とされ、放熱面20b、22bが裏面28bと略面一とされる。
さらに封止樹脂体28は、溝部28dと切り欠き28eを有している。溝部28dは、ヒートシンク16,18,20,22の側面16c,18c,20c,22cに隣接しつつ、放熱面16b,18b,20b,22bの面一とされた封止樹脂体28の表面、すなわち、一面28a又は裏面28bに開口している。このように、側面16c,18c,20c,22cが、溝部28dを構成する壁面の一部となっている。たとえば、ヒートシンク16の側面16cに隣接して設けられた溝部28dは、封止樹脂体28の一面28aに開口している。この溝部28dは、側面16cを壁面の一部として構成されている。
溝部28dの深さが対向面16a,18a,20a,22aと同じか、それよりも深くなると、対向面16a,18a,20a,22aと封止樹脂体28との界面が、溝部28dに露出することとなる。したがって、溝部28dの深さとしては、対向面16a,18a,20a,22aよりも浅いほうが好ましい。本実施形態では、図4に示すように、溝部28dが、対向面16a,18a,20a,22aよりも浅い位置まで設けられており、各溝部28dは互いにほぼ同じ深さ、ほぼ同じ幅を有している。なお、溝部28dの幅は、ヒートシンク16,18,20,22におけるX方向の長さ、Y方向の長さに較べて十分に小さい長さ、たとえば1/5以下の長さとなっている。
XY面内における溝部28dの形成位置は、特に限定されるものではない。溝部28dは、ヒートシンク16,18,20,22の少なくとも1つに隣接して設けられれば良い。また、側面16c,18c,20c,22cの少なくとも1つに対して、その一部に隣接して設けられれば良い。本実施形態では、上記したように、各ヒートシンク16,18,20,22に対して溝部28dが設けられている。また、図2及び図3に示すように、平面略矩形状をなす各ヒートシンク16,18,20,22において、矩形の連続する3辺に隣接して平面略コの字状に設けられている。詳しくは、X方向において並んで配置されたヒートシンク16,18において、互いに対向する辺を除く3辺に隣接して溝部28dが設けられている。同じく、ヒートシンク20,22において、互いに対向する辺を除く3辺に隣接して溝部28dが設けられている。
切り欠き28eは、封止樹脂体28において、側面28cに開口しつつ一面28aから裏面28bにわたって設けられている。図2及び図3に示すように、切り欠き28eは、端子30,32,34が引き出された側面28cと、制御端子36が引き出された側面28cに設けられている。切り欠き28eは、P端子30とN端子32の間の位置、N端子32とO端子34の間の位置にそれぞれ設けられている。また、制御端子36と吊りリード40との間の位置に、切り欠き28eが設けられている。なお、吊りリード40は、リードフレームのうち、ヒートシンク16,18を、外周リードに固定するため部分である。
このように構成される半導体装置10は、2つの半導体チップ12,14(IGBT素子)を備える所謂2in1パッケージとなっている。また、半導体チップ12,14のZ方向両側にヒートシンク16,18,20,22が存在し、半導体チップ12,14の熱を両側に放熱できるようになっている。
また、上アームを構成する部分において、Z方向の配置が、一面28a側から、ヒートシンク16、接合部材38、半導体チップ12、接合部材38、ターミナル24、接合部材38、ヒートシンク20の順となっている。一方、下アームを構成する部分において、Z方向の配置が、一面28a側から、ヒートシンク18、接合部材38、半導体チップ14、接合部材38、ターミナル26、接合部材38、ヒートシンク22の順となっている。すなわち、上アームと下アームとで、Z方向の並びが同じとなっている。
次に、上記した半導体装置10の製造方法の一例について簡単に説明する。
先ず、半導体チップ12,14、ヒートシンク16,18,20,22、ターミナル24,26をそれぞれ準備する。この準備工程では、P端子30が連結されたヒートシンク16を準備する。また、継ぎ手部18dを備えるとともに、O端子34が連結されたヒートシンク18を準備する。また、継ぎ手部20dを備えたヒートシンク20を準備する。また、ヒートシンク22を準備する。
次いで、封止樹脂体28を成形する前の接続工程を実施する。この接続工程では、上アームを構成する各要素を電気的に接続し、下アームを構成する各要素を電気的に接続し、上アームと下アームとを、継ぎ手部18d,20dにて接続する接続工程である。この工程としては、特開2012−235081号公報に記載された工程を参照することができる。なお、ヒートシンク22とN端子32も、この接続工程で接続する。
次いで、上記接続工程を経て形成された構造体を、金型に配置し、金型のキャビティ内に樹脂を注入して、封止樹脂体28を成形する。この成形工程では、エポキシ樹脂を用いたトランスファモールド法により、封止樹脂体28を成形する。このとき、各ヒートシンク16,18,20,22が放熱面16b,18b,20b,22bも含めて完全に被覆されるように、封止樹脂体28を成形する。
次いで、切削工程を実施する。この切削工程では、封止樹脂体28の側面28cを、図示しない押さえ治具により真空チャックしつつ、X方向両側から封止樹脂体28を押圧する。そして、この状態で、封止樹脂体28の一面28a側を、ヒートシンク16,18とともに切削する。次いで、裏面28b側を、ヒートシンク20,22とともに切削する。
この切削により、ヒートシンク16,18,20,22の放熱面16b,18b,20b,22bが封止樹脂体28から露出される。また、本実施形態では、放熱面16b,18bが周囲の一面28aと略面一となり、放熱面20b,22bが周囲の裏面28bと略面一となる。なお、金属材料を用いて形成されたヒートシンク16,18,20,22と封止樹脂体28とでは、構成材料の硬さが異なるため、切削量に多少の差ができ、実際には、放熱面16b,18b,20b,22bと一面28a及び裏面28bとの間に、数μm以下(たとえば2μm以下)の段差が生じる。しかしながら、数μm以下であり、このような極微小な段差のある状態については、略面一にあるとする。
次いで、溝部28dの形成工程を実施する。本実施形態では、ヒートシンク16,18,20,22の側面16c,18c,20c,22cに隣接するように、エンドミル加工により、所定深さの溝部28dを形成する。なお、切削工程後の形成方法としては、上記に限定されず、たとえばレーザ加工や刃具を用いた加工を採用してもよい。
そして、リードフレームにおける図示しないタイバーの切断などを経て、半導体装置10を得ることができる。
次に、図5に基づき、上記した半導体装置10を備えるパワーモジュールの構成について説明する。
図5に示すように、パワーモジュール70は、上記した半導体装置10に加え、絶縁板52と、グリス54,58と、冷却器56と、を備えている。
絶縁板52は、半導体装置10と冷却器56とを電気的に絶縁する絶縁性を有するとともに、半導体装置10から冷却器56へ良好に熱を伝達する熱伝導性を有している。このような絶縁板52は、窒化ケイ素やアルミナなどのセラミックスを用いて形成され、上記した絶縁性、熱伝導性を確保すべく、所定厚さを有している。この絶縁板52は、封止樹脂体28の一面28aと対向するように、Z方向において一面28a側に配置されるとともに、裏面28bと対向するように、Z方向において裏面28b側にも配置されている。
グリス54,58は、半導体装置10と冷却器56との間の接触熱抵抗の低減のために、半導体装置10と冷却器56との間に介在されている。このようなグリス54,58としては、電気絶縁性と良好な熱伝導性を有する者が好ましく、たとえば、シリコーングリスを採用することができる。
グリス54は、半導体装置10と絶縁板52との間に介在され、封止樹脂体28の一面28a及び裏面28b、放熱面16b,18b,20b,22b、及び絶縁板52に密着している。なお、図5に示すように、封止樹脂体28の溝部28dにも、グリス54が配置されている。グリス58は、絶縁板52と冷却器56の間に介在され、絶縁板52及び冷却器56に密着している。
冷却器56は、たとえば内部に冷媒が流通されるものであり、半導体装置10からの熱を効果的に放熱するようにした一般的なものを採用できる。
次に、図6及び図7に基づき、本実施形態に係る半導体装置10及びパワーモジュール50の効果について説明する。図7は、図5に破線で示す領域VIIに対応している。図6は、図7に対応している。なお、図7では、ヒートシンク20(図6では対応するヒートシンク220)について説明するが、それ以外のヒートシンク16,18,22についても同様である。
先ず、図6に基づき、溝部を有さない参考例におけるヒートシンクの膨張収縮と、グリスの移動について説明する。図6に示す参考例では、本実施形態と対応する要素に、200を加算して表記している。
図6の半導体装置は、従来構成を示しており、封止樹脂体228が溝部を有していない。図6(a)は冷却状態、すなわち、ヒートシンク220の低温状態を示しており、ヒートシンク220の放熱面220bが、封止樹脂体228の裏面228bと略面一となっている。この状態において、放熱面220bと絶縁板252とのZ方向の最短距離はL1となっている。
素子が駆動して、図示しない半導体チップが発熱すると、この熱を受けてヒートシンク220が高温となり、膨張する。金属材料を用いて形成されるヒートシンク220は特に熱膨張率が大きい。参考例では、図6(b)に示すように、ヒートシンク220の側面220c全体に対し、封止樹脂体228が接触配置されている。すなわち、側面220c全体が封止樹脂体228によって拘束されている。このため、封止樹脂体228により、Z方向に直交する方向への膨張が規制される。したがって、ヒートシンク220はZ方向に膨張せざるを得ず、膨張挙動がZ方向に集中する。この膨張によって、放熱面220bと絶縁板252との対向距離が狭まり、放熱面220bと絶縁板252とのZ方向の最短距離は、冷却状態よりも短いL2(<L1)となる。したがって、放熱面220b上のグリス254が放熱面220bの周囲、すなわち封止樹脂体228の裏面228b上に押し出される。
上記した発熱状態を経て、再度冷却状態になると、図6(c)に示すように、ヒートシンク220は収縮し、この収縮によって、放熱面220bが、図6(a)同様、裏面228bと略面一の状態になる。したがって、放熱面220bと絶縁板252との対向距離が広がり、放熱面220bの周囲から放熱面220b上にグリス254が戻る。
しかしながら、参考例では、上記したようにヒートシンク220の膨張挙動がZ方向に集中するため、膨張に伴うグリス254の押し出し量が大きい。たとえば、グリス254の移動の繰り返しが生じると、冷却時において、図6(c)に示すように、グリス254が放熱面220b上に戻りきらなくなり、放熱面220bと絶縁板252との間に空気が巻き込まれる。図6(c)では、空気が巻き込まれて、放熱面220bとグリス254との界面に空気層260が形成されている。このように、空気層260が形成されると、半導体装置と冷却器との間の熱抵抗が大きくなり、放熱性が低下してしまう。
これに対し、本実施形態では、上記したように封止樹脂体28が溝部28dを有している。図7(a)に示すように、ヒートシンク20の側面20cのうち、溝部28dが隣接する部分は封止樹脂体28によって拘束されていない。図7(a)に示す冷却状態では、図6(a)同様、ヒートシンク20の放熱面20bが、封止樹脂体28の裏面28bと略面一となっている。この状態において、放熱面20bと絶縁板52とのZ方向の最短距離はL3となっている。最短距離L3は最短距離L1と等しい値となっている。
次いで、素子が駆動し、半導体チップ14が発熱すると、ヒートシンク20が高温となる。ヒートシンク20は膨張する際、図7(b)に示すように、Z方向だけでなく、Z方向に直交する方向(図中ではX方向)にも膨張する。詳しくは、Z方向に直交する方向において、溝部28dに膨張する。これにより、上記した参考例に較べて、Z方向へのヒートシンク20の膨張量が小さくなる。したがって、ヒートシンク20の膨張にともなって放熱面20bの周囲へ押し出されるグリス54の量を低減することができる。なお、溝部28dを有するため、グリス54の移動に対する摩擦抵抗が高まり、これによっても、裏面28bに押し出されるグリス54の量を低減することができる。
図7(b)に示す発熱状態を経て、再度冷却状態になると、図7(c)に示すように、ヒートシンク20は収縮し、この収縮によって、放熱面20bが、裏面28bと略面一の状態に戻る。そして、放熱面20bの周囲から放熱面20b上にグリス54が戻る。本実施形態では、図7(b)に示したように、Z方向へのヒートシンク20の膨張量が小さく、これによりグリス54の押し出し量も小さいため、冷却時にグリス54が放熱面20b上に戻りやすい。したがって、放熱面20bと絶縁板52との間に空気が巻き込まれ、放熱性が低下するのを抑制することができる。
また、封止樹脂体28の一面28aとヒートシンク16,18の放熱面16b,18bとが略面一とされている。したがって、一面28aと放熱面16b、18bとにより、グリス54を介して、絶縁板52を支持することができる。冷却状態で、封止樹脂体28の一面28aとヒートシンク16,18の放熱面16b,18bに段差がないため、溝部28dを設けることでヒートシンク16,18をZ方向に直交する方向にも膨張可能としつつ、絶縁板52において局所的に応力が集中するのを抑制することができる。すなわち、絶縁板52に割れが生じるのを抑制することができる。特に、パワーモジュール50を形成する際に絶縁板52に局所的な応力が集中するのを抑制することができる。なお、封止樹脂体28の裏面28bとヒートシンク20,22の放熱面20b、22bについても同様である。
特に本実施形態では、図2及び図3に示すように、Y方向において、各ヒートシンク16,18,20,22の両側に溝部28dが形成されている。したがって、片側のみに溝部28dが設けられる構成に較べて、ヒートシンク16,18,20,22がY方向に膨張しやすい。これにより、Z方向へのヒートシンク16,18,20,22の膨張量をさらに小さくすることができる。なお、本実施形態では、Y方向において相対する側面16c,18c,20c,22cに溝部28dが設けられる例を示したが、X方向において、相対する側面16c,18c,20c,22cに溝部28dを設けても同等の効果を奏することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
半導体装置10の構成は上記例に限定されるものではない。一相分のアームを有する2in1パッケージの例を示したが、上下アームを三相分有する6in1パッケージ、上下アームの一方のみ、たとえば、半導体チップ12のみ有する1in1パッケージにも適用することができる。
溝部28dの配置としては、上記例に限定されるものではない。たとえば、図8の第1変形例に示すように、ヒートシンク16,18の側面16c,18c全周に隣接して、溝部28dが設けられてもよい。これによれば、Z方向に直交するいずれの方向においても、ヒートシンク16,18をさらに膨張しやすくできる。なお、図8では、一面28a側のヒートシンク16,18について示しているが、裏面28b側のヒートシンク20,22についても同様である。
半導体装置10として、半導体チップ12,14の両側にヒートシンク16,18,20,22に配置される例を示した。しかしながら、半導体チップ12,14の片側のみにヒートシンクが配置される片面放熱構造の半導体装置にも適用することが可能である。
溝部28dの形成方法は上記例に限定されない。たとえば、封止樹脂体28の成形時に、型内に突出するピンなどによって、溝部28dを形成してもよい。切削によっても溝部28dが残る深さとすればよい。
半導体装置10と絶縁板52の間に空気が巻き込まれて放熱性が低下するのを抑制するとともに、絶縁板52の割れを抑制できる構成として、本実施形態では、側面16c,18c,20c,22cに隣接して溝部28dが設けられる例を示した。しかしながら、図9の第2変形例に示すように、封止樹脂体28が、グリス54の配置領域に連通しないように、側面16c,18c,20c,22cに隣接する空洞部60を有してもよい。たとえば、ヒートシンク16の側面16cに隣接して空洞部60が設けられ、この空洞部60は、一面28aに開口せず、封止樹脂体28内に設けられている。
空洞部60を有すると、ヒートシンク16,18,20,22が高温となって膨張する際に、空洞部60の空間内に膨張したヒートシンク16,18,20,22を収容することができる。したがって、溝部28dと同等の効果を奏することができる。このような空洞部60は、たとえば、エンドミル加工などによって溝部を形成した後、樹脂の充填などによって溝部における一面28a又は裏面28bの開口部分を蓋することで、形成することができる。また、樹脂成型品をヒートシンク16,18,20,22の側面16c,18c,20c,22cに接着固定して予め空洞部60を形成しておき、その後、樹脂成型品を覆うように、封止樹脂体28を成形してもよい。
10…半導体装置、12,14…半導体チップ、16,18,20,22…ヒートシンク、16a,18a,20a,22a…対向面、16b,18b,20b,22b…放熱面、16c,18c,20c,22c…側面、18d,20d…継ぎ手部、24,26…ターミナル、28…封止樹脂体、28a…一面、28b…裏面、28c…溝部、28d…切り欠き、30…高電位電源端子、32…低電位電源端子、34…出力端子、36…制御端子、38…接合部材、40…吊りリード、50…パワーモジュール、52…絶縁板、54,58…グリス、56…冷却器、100…電力変換装置、102…直流電源、104…モータ、106…平滑コンデンサ、108…高電位電源ライン、110…低電位電源ライン、112…出力ライン

Claims (5)

  1. 半導体チップ(12,14)と、
    前記半導体チップを封止する封止樹脂体(28)と、
    金属材料を用いて形成されており、前記半導体チップの厚み方向において前記半導体チップに積層配置され、前記半導体チップの生じた熱を放熱するために、前記半導体チップ側の面と反対の放熱面(16b,18b,20b,22b)が前記封止樹脂体の表面(28a,28b)から露出されたヒートシンク(16,18,20,22)と、
    を備え、
    前記表面及び該表面から露出する前記放熱面とセラミックス製の絶縁板(52)との間に放熱用のグリス(54)が介在され、前記半導体チップの熱が、前記グリス及び前記絶縁板を介して冷却器(56)に伝達される樹脂封止型の半導体装置であって、
    前記表面と該表面から露出する前記放熱面とが、前記厚み方向において面一とされ、
    前記封止樹脂体が、前記ヒートシンクの側面(16c,18c,20c,22c)に隣接して設けられるとともに、該ヒートシンクの前記放熱面と面一とされた前記表面に開口する溝部(28d)を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記溝部は、前記厚み方向に直交する面内において、同一の前記ヒートシンクの相対する前記側面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記溝部は、前記ヒートシンクの側面全周に隣接して設けられていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記厚み方向において、前記半導体チップの両側に前記ヒートシンクがそれぞれ配置され、
    各ヒートシンクに隣接して前記溝部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 請求項1〜4いずれか1項に記載の半導体装置(10)と、
    互いに面一とされた前記表面及び前記放熱面に対向配置されたセラミックス製の絶縁板(52)と、
    面一とされた前記表面及び前記放熱面と、前記絶縁板との間に介在された放熱用のグリス(54)と、
    前記絶縁板に対して前記半導体装置と反対側に配置され、前記半導体チップの熱が、前記グリス及び前記絶縁板を介して伝達される冷却器(56)と、
    を備えることを特徴とするパワーモジュール。
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