JP2016004590A - 回路付サスペンション基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子素子と端子との電気的な接続信頼性を向上させることのできる回路付サスペンション基板を提供すること。【解決手段】回路付サスペンション基板3は、一対の圧電素子5と電気的に接続可能な回路付サスペンション基板3であって、金属支持基板18と、金属支持基板18の上に配置されるベース絶縁層28と、配線25、および、配線25に接続され、一対の圧電素子5と電気的に接続可能な一対の圧電側端子40を有し、ベース絶縁層28の上に配置される導体層19とを備え、長手方向に延びる第1配線支持部51および第2配線支持部52と、第1配線支持部51と第2配線支持部52との間に配置され、長手方向と交差する交差方向に延びる屈曲部53と、互いに離間するように第2配線支持部52から交差方向に突出し、一対の圧電側端子40を搭載する一対の搭載部32とを備え、第1配線支持部51には、交差方向全てにわたって金属支持基板18を分断するスリット63が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、回路付サスペンション基板、詳しくは、ハードディスクドライブに用いられる回路付サスペンション基板に関する。
回路付サスペンション基板は、金属支持基板と、その上に形成されるベース絶縁層と、その上に形成され、磁気ヘッドと接続するためのヘッド側端子を有する導体層とを備えている。そして、この回路付サスペンション基板は、支持プレートの上に配置し、ヘッド側端子に磁気ヘッドを実装したヘッドアセンブリとして、ハードディスクドライブに用いられる(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
そのような回路付サスペンション基板には、近年、種々の電子素子、具体的には、例えば、一対の圧電素子(ピエゾ素子)を有し、磁気ヘッドの位置および角度を精細に調節するためのマイクロアクチュエータなどを搭載することが提案されている。
このような圧電素子を搭載するための回路付サスペンション基板は、例えば、特許文献3に記載されている。特許文献3の回路付サスペンション基板は、長手方向に延びる平帯形状に形成される金属支持基板と、その金属支持基板の上に形成される絶縁層と、その絶縁層の上に形成される導体層とを備える回路付サスペンション基板であって、金属支持基板は、第1支持部と、第1支持部の先側(長手方向一方側)に形成される屈曲部と、屈曲部の先側に形成される先部とを備え、導体層は、長手方向に対して直交方向に互いに離間するように先部から突出する一対の圧電側端子を備えている。
特許文献3の回路付サスペンション基板は、圧電側端子の表面に凹凸となるパターンを形成することにより、圧電素子と圧電側端子との電気的な接続の向上を図っている。
特開2002−251706号公報 特開2007−272984号公報 特開2013−12725号公報
しかるに、回路付サスペンション基板は、金属支持基板と、その上に形成される絶縁層との材料の相違から、厚み方向に反っている場合がある。そして、この回路付サスペンション基板の長手方向一端および他端を支持プレートに配置・固定して、ヘッドスタックアセンブリを製造すると、回路付サスペンション基板の長手方向中央に形成されている屈曲部やその周辺部に歪みが生じ、屈曲部やその周辺部は、支持プレートの表面から離間する。特に、一対の圧電側端子は、支持プレートに対して斜めに位置するように配置され、一方の圧電側端子の厚み方向位置が、他方の圧電側端子の厚み方向位置と異なる(図11参照。)。そのため、一対の圧電側端子のそれぞれに圧電素子を搭載する際に、圧電素子と圧電側端子との接続精度が低下し、圧電素子と圧電側端子との接続信頼性に劣るという不具合が生じる。
本発明の目的は、電子素子と端子との電気的な接続信頼性を向上させることのできる回路付サスペンション基板を提供することにある。
本発明の回路付サスペンション基板は、一対の電子素子と電気的に接続可能な回路付サスペンション基板であって、金属支持層と、前記金属支持層の上に配置される絶縁層と、配線、および、前記配線に接続され、前記一対の電子素子と電気的に接続可能な一対の端子を有し、前記絶縁層の上に配置される導体層とを備え、長手方向に延びる第1配線支持部および第2配線支持部と、前記第1配線支持部と前記第2配線支持部との間に配置され、前記長手方向と交差する交差方向に延びる屈曲部と、互いに離間するように前記第2配線支持部から前記交差方向に突出し、前記一対の端子を搭載する一対の搭載部とを備え、前記第1配線支持部には、前記交差方向全てにわたって前記金属支持層を分断する分断部が形成されていることを特徴としている。
この回路付サスペンション基板によれば、第1配線支持部に分断部が形成されているため、金属支持層と絶縁層とによって発生する回路付サスペンション基板に発生する反りが低減されている。このため、回路付サスペンション基板をロードビームに配置した際に生じる屈曲部における歪みを低減することができ、一対の搭載部における厚み方向の位置ずれを低減することができる。よって、電子素子を一対の搭載部に精度よく搭載することができ、電子素子と端子との電気的な接続信頼性を向上させることができる。
また、本発明の回路付サスペンション基板では、前記分断部は、複数形成されていることが好適である。
この回路付サスペンション基板によれば、回路付サスペンション基板に発生する反りをより一層低減することができる。そのため、電子素子と端子との電気的な接続信頼性をより一層向上させることができる。
また、本発明の回路付サスペンション基板では、前記分断部は、前記長手方向に沿って均等配置されていることが好適である。
この回路付サスペンション基板によれば、回路付サスペンション基板に発生する反りを均一に低減することができる。そのため、電子素子と端子との電気的な接続信頼性をより一層向上させることができる。
また、本発明の回路付サスペンション基板では、前記分断部は、前記第1配線支持部の前記長手方向中間部に形成されていることが好適である。
この回路付サスペンション基板によれば、分断部が長手方向両端部に形成されている場合に比べて、回路付サスペンション基板に発生する反りを均一に低減することができる。そのため、電子素子と端子との電気的な接続信頼性をより一層向上させることができる。
本発明の回路付サスペンション基板によれば、電子素子と端子との電気的な接続信頼性を向上させることができる。
図1は、本発明の回路付サスペンション基板の一実施形態を備えるアセンブリの平面図を示す。 図2は、図1に示すアセンブリのA−A線に沿う断面図を示す。 図3は、図1に示す回路付サスペンション基板の平面図を示す。 図4は、図1に示す回路付サスペンション基板を支持プレートに配置した場合に、支持プレートの中央の地点(図1のアセンブリのB点に相当する地点)から先側に向かって目視した側面図を示す。 図5は、本発明の回路付サスペンション基板の他の実施形態(分断部が3つ形成されている形態)の平面図を示す。 図6は、図5に示す回路付サスペンション基板を支持プレートに配置した場合に、支持プレートの中央の地点から先側に向かって目視した側面図を示す。 図7は、本発明の回路付サスペンション基板の他の実施形態(分断部が10個形成されている形態)を示す。 図8は、図7に示す回路付サスペンション基板を支持プレートに配置した場合に、支持プレートの中央の地点から先側に向かって目視した側面図を示す。 図9は、本発明の回路付サスペンション基板の他の実施形態(第1基板部が第2基板部と連結部を介して連続している形態)を示す。 図10は、参考例となる回路付サスペンション基板の平面図を示す。 図11は、図10に示す回路付サスペンション基板を支持プレートに配置した場合に、支持プレートの中央の地点から先側に向かって目視した側面図を示す。
1.アセンブリ
図1および図2において、アセンブリ1は、磁気ヘッド(図示せず)を備えるスライダ22が実装される回路付サスペンション基板3を支持プレート2によって支持させて、ハードディスクドライブ(図示せず)に実装されるヘッドスタックアセンブリ(HSA)である。アセンブリ1は、支持プレート2と、支持プレート2の上に配置され、支持プレート2によって支持される回路付サスペンション基板3と、支持プレート2に支持されながら、回路付サスペンション基板3の位置および角度を精細に調節するための電子素子としての圧電素子(ピエゾ素子)5と、回路付サスペンション基板3に実装されるスライダ22とを備えている。
なお、以下の説明において、アセンブリ1の方向に言及するときには、図1の紙面左右方向を先後方向(第1方向)とし、図1の紙面上下方向を幅方向(左右方向、第1方向に直交する第2方向)とし、図1の紙面手前側と紙面奥側とを結ぶ方向を上下方向(厚み方向、第1方向および第2方向に直交する第3方向)とする。また、図1の紙面左側が先側(第1方向一方側)であり、図1の紙面右側が後側(第1方向他方側)である。図1の紙面上側が幅方向一方側(第2方向一方側)であり、図1の紙面下側が幅方向他方側(第2方向他方側)である。図1の紙面手前側が上側(厚み方向一方側、第3方向一方側)であり、図1の紙面奥側が下側(厚み方向他方側、第3方向他方側)である。図2〜図11の方向は、図1において矢印で示される方向に準拠する。
図1において、カバー絶縁層29は、金属支持基板18および導体層19の相対配置を明確に示すため、省略している。また、図3、図5、図7、図9および図10において、ベース絶縁層28およびカバー絶縁層29は、金属支持基板18および導体層19の相対配置を明確に示すため、省略している。図4、図6、図8および図11において、カバー絶縁層29は、省略している。
2.支持プレート
支持プレート2は、先後方向(長手方向)に延びるように形成されており、アクチュエータプレート部6と、アクチュエータプレート部6の下に形成されるベースプレート部7と、アクチュエータプレート部6の先側に連続して形成されるロードビーム部8とを備えている。
アクチュエータプレート部6は、支持部35と、アクチュエータ部36とを備えている。
支持部35は、アクチュエータプレート部6の後端部において、先後方向に延びる平面視略矩形状に形成されている。
アクチュエータ部36は、アクチュエータプレート部6の先部において、支持部35から連続し、かつ、支持部35よりも幅狭となるように平面視略矩形状に形成されている。アクチュエータ部36は、後プレート部9と、後プレート部9の先側に間隔を隔てて配置される先プレート部10と、後プレート部9および先プレート部10の間に形成される可撓部11とを一体的に備えている。
後プレート部9および先プレート部10は、幅方向(先後方向に直交する方向)に延びる平面視略矩形状に形成されている。
可撓部11は、アクチュエータ部36の幅方向両側に設けられている。幅方向一方側の可撓部11は、後プレート部9の先端部と、先プレート部10の後端部とを架設するように形成されている。また、幅方向他方側の可撓部11は、後プレート部9の先端部と、先プレート部10の後端部とを架設するように形成されている。
各可撓部11は、その先後方向中央部が幅方向両外側に湾曲し、かつ、先後方向にわたって略同幅に形成されている。詳しくは、可撓部11の先後方向中央部は、幅方向両外側に略U字(あるいは略V字)形状に張り出すように形成されている。
従って、可撓部11は、圧電素子5の伸縮によって、先プレート部10を、後プレート部9に対して離間および近接可能に形成されている。
また、アクチュエータ部36には、後プレート部9の先面、先プレート部10の後面、および、可撓部11の幅方向内面によって仕切られるプレート開口部12が形成されている。プレート開口部12は、アクチュエータ部36の厚み方向を貫通する。
また、後プレート部9の先端部および先プレート部10の後端部には、圧電素子5の後端部および先端部がそれぞれ取り付けられる取付領域13が、2組区画されている。各取付領域13は、後プレート部9の先端部と、先プレート部10の後端部とに対応して、幅方向一端部または幅方向他端部において、幅方向に長い底面視略矩形状に、それぞれ、形成されている。
ベースプレート部7は、支持部35の下面の後端部および幅方向他方側に固定されている。また、ベースプレート部7は、平面視において、先部が、略矩形状に形成されるとともに、後部が略半円形状に形成されている。
また、支持プレート2には、ベースプレート部7の中央部およびそれに対応する支持部35を貫通する底面視略円形状の穴14が形成されている。
なお、ベースプレート部7には、アセンブリ1の先端部を、穴14を中心として揺動するための駆動コイル(図示せず)が取り付けられる。
ロードビーム部8は、アクチュエータプレート部6と一体的に形成されており、具体的には、先プレート部10の先端から先側に向かって延びるように形成され、平面視において、先方に向かうに従って幅狭となる略台形状に形成されている。
支持プレート2は、例えば、ステンレス、アルミニウム、鉄、および、それらの合金などの金属材料から形成されている。
支持プレート2の寸法としては、適宜設定され、例えば、アクチュエータプレート部6およびロードビーム部8の厚みが、例えば、30〜150μmであり、ベースプレート部7の厚みが、例えば、150〜200μmである。
なお、この支持プレート2は、アクチュエータプレート部6とロードビーム部8とを一体的に備えるアクチュエータプレート・ロードビーム一体型プレートとされている。
3.回路付サスペンション基板
回路付サスペンション基板3は、先後方向に延びる平面視略平帯形状に形成されている。詳しくは、先後方向に延びる平面視略平帯形状に形成され、後側から先側に向かって先後方向に延び、その先後方向の途中において、幅方向他方側に屈曲した後、さらに、先後方向に屈曲する略クランク形状に形成されている。
具体的には、回路付サスペンション基板3は、先後方向に延びる平面視略矩形状に形成される第1配線支持部51と、第1配線支持部51と間隔を隔てて先側および幅方向他方側に配置され、先後方向に延びる平面視略矩形状に形成される第2配線支持部52と、第1配線支持部51と第2配線支持部52との間に配置され、幅方向(長手方向と交差する交差方向)に延びる屈曲部53と、第1配線支持部51の後端に配置される後側端子支持部54と、第2配線支持部52の先端に配置される先側端子支持部55とを一体的に備えている。
屈曲部53は、第1配線支持部51の先端から連続して、先側に向かうに従って幅方向他方側へ傾斜するように屈曲し、第2配線支持部52の後端に連続するように設けられている。
また、第2配線支持部52には、一対の圧電素子5(後述)と電気的に接続可能な一対の端子としての圧電側端子40を搭載する一対の搭載部32(後述)が設けられている。
一対の搭載部32は、互いに離間するように第2配線支持部52の幅方向両端部から幅方向に突出している。すなわち、一方の搭載部32aは、第2配線支持部52の先後方向途中の幅方向一方側端から、幅方向一方側に突出するように形成されており、他方の搭載部32bは、第2配線支持部52の先後方向途中の幅方向他方側端から、幅方向他方側に突出するように形成されている。一方の搭載部32aが突出する先後方向途中における先後方向位置は、他方の搭載部32bが突出する先後方向途中における先後方向位置と略同一である。つまり、搭載部32aおよび搭載部32bは、第2配線支持部52に対して対称に突出している。
後側端子支持部54は、第1配線支持部51の後端から略同幅で延びるように形成されている。
先側端子支持部55は、第2配線支持部52の先端から連続し、先側に向かうに従って幅広となる平面視略三角形状の後側部分と、その後端部分から先側に向かって略同幅で平面視略矩形状に延びる先側部分とを備えている。
回路付サスペンション基板3は、図2に示すように、金属支持層としての金属支持基板18と、金属支持基板18の上面に設けられる絶縁層としてのベース絶縁層28と、ベース絶縁層28の上面に設けられる導体層19と、導体層19の上面に設けられるカバー絶縁層29とを備えている。
図3に示すように、金属支持基板18は、第1基板部56と、第1基板部56と間隔を隔てて先側および幅方向他方側に配置される第2基板部57とを備えている。
第1基板部56は、回路付サスペンション基板3において、屈曲部53の後側部分、第1配線支持部51、および、後側端子支持部54に対応するように形成されている。第1基板部56は、先後方向に延びる第1支持部16と、第1支持部16の後側に配置される後部17と、第1支持部16の先側に配置される第1屈曲部58とを一体的に備えている。
第1支持部16は、第1基板部56の先後方向略中央部に配置され、先後方向に延びる平面視略矩形状に形成されている。第1支持部16は、回路付サスペンション基板3の第1配線支持部51に対応する。
第1支持部16には、複数(9つ)の第1開口部61、複数(9つ)の第2開口部62、および、分断部としてのスリット63が形成されている。
複数の第1開口部61は、先後方向に互いに間隔を隔てて並列配置されている。各第1開口部61は、第1支持部16の幅方向中央および一方側において、平面視略矩形状に形成されている。
複数の第2開口部62は、先後方向に互いに間隔を隔てて並列配置されている。各第2開口部62は、対応する第1開口部61の幅方向他方側に、平面視略形状に形成されている。第2開口部62の幅方向長さは、第1開口部61の幅方向長さより短く、第2開口部62の先後方向長さは、第1開口部61の先後方向長さと略同一となるように形成されている。
第2開口部62は、幅方向一方側に位置する対応する第1開口部61と1対をなし、従って、第1支持部16には、複数対(9対)の開口部(第1開口部61および第2開口部62)が、第1基板部56の先後方向に均等配置されている。
スリット63は、幅方向(長手方向と交差する交差方向)全てにわたって、第1支持部16(金属支持基板18)を分断するように形成されている。具体的には、スリット63は、第1支持部16の先後方向の中間部に形成され、第1支持部16の幅方向一端縁から幅方向他端縁にかけて、形成されている。スリット63は、第1支持部16の先後方向中央に位置する一対の開口部(第1開口部61および第2開口部62)を先後方向に分断し、一対の開口部を連通させている。
スリット63の先後方向長さ(間隔)は、例えば、10μm以上、好ましくは、100μm以上であり、また、例えば、10000μm以下、好ましくは、1000μm以下である。
これによって、第1支持部16は、先後方向中央から切り離され、2片をなしている。
後部17は、第1支持部16の後側に連続して配置され、第1支持部16と同幅の平面視略矩形状に形成されている。後部17は、回路付サスペンション基板3の後側端子支持部54に対応する。
第1屈曲部58は、第1支持部16の先側に連続して配置され、第1支持部16と略同幅の平面視台形状に形成されている。第1屈曲部58の先端面は、幅方向一方向から幅方向他方向に向かうに従って先側に傾斜している。第1屈曲部58は、回路付サスペンション基板3の屈曲部53の後側部分に対応する。
第2基板部57は、回路付サスペンション基板3において、屈曲部53の先側部分、第2配線支持部52、および、先側端子支持部55に対応するように形成されている。第2基板部57は、先後方向に延びる第2支持部20と、第2支持部20の先側に配置される先部15と、第2支持部20の後側に配置される第2屈曲部59とを一体的に備えている。
第2支持部20は、第2基板部57の先後方向略中央部に配置され、先後方向に延びる平面視略矩形状に形成されている。第2支持部20は、回路付サスペンション基板3の第2配線支持部52に対応する。
第2支持部20の先後方向の略中央部には、幅方向両端部(一端部および他端部)から互いに離間するように略湾曲状に突出する、一対の突部64が形成されている。換言すると、突部64は、第2支持部20の幅方向両端部からそれぞれの搭載部32に向かって突出するように形成されている。
先部15は、第2支持部20の先側に連続して配置され、第2支持部20に対して幅方向両外側に膨出する平面視略矩形状に形成されている。回路付サスペンション基板3の先側端子支持部55に対応する。
先部15は、スライダ22が実装されるジンバル23と、ジンバル23および第2支持部20を連結するジンバル後部24とを備えている。
ジンバル23は、第2支持部20より幅広の、平面視略矩形状に形成されている。
ジンバル後部24は、ジンバル23の後端に連続し、後方に向かうに従って幅狭となる略三角形状に形成されている。
第2屈曲部59は、第2支持部20の後側に連続して配置され、第2支持部20と同幅の平面視台形状に形成されている。第2屈曲部59の後端面は、幅方向一方側から他方側に向かうに従って先側に傾斜している。第2屈曲部59は、回路付サスペンション基板3の屈曲部53の先側部分に対応する。
金属支持基板18は、例えば、ステンレス、42アロイ、アルミニウム、銅−ベリリウム、りん青銅などの金属材料から形成されている。好ましくは、ステンレスから形成されている。金属支持基板18の厚みは、例えば、15μm以上、好ましくは、17μm以上であり、また、例えば、25μm以下、好ましくは、22μm以下である。
ベース絶縁層28は、図1が参照されるように、回路付サスペンション基板3の外形形状をなし、第1配線支持部51、第2配線支持部52、屈曲部53、後側端子支持部54および先側端子支持部55に対応するように形成されている。ベース絶縁層28は、第1基板部56および第2基板部57の上面に配置されている。詳しくは、ベース絶縁層28は、第1配線支持部51において、第1支持部16と、第1支持部16に形成されている第1開口部61および第2開口部62とを被覆するように、形成されており、屈曲部53において、第1屈曲部58および第2屈曲部59を被覆し、第1屈曲部58および第2屈曲部59の間を幅方向に架設するように形成されている。
ベース絶縁層28は、例えば、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテルニトリル樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの合成樹脂などの絶縁材料から形成されている。好ましくは、ポリイミド樹脂から形成されている。
ベース絶縁層28の厚み(最大厚み)は、例えば、4μm以上、好ましくは、6μm以上であり、また、例えば、15μm以下、好ましくは、12μm以下である。
導体層19は、ベース絶縁層28の上において、先後方向に沿って延びる配線25と、配線25の先端部に連続する先側端子26と、配線25の後端部に連続する後側端子27とを一体的に備えている。
配線25は、磁気ヘッド(図示せず)およびリード・ライト基板(図示せず)間に電気信号を伝達する信号配線25Aを備え、回路付サスペンション基板3の先後方向全体、つまり、後側端子支持部54、第1配線支持部51、屈曲部53、第2配線支持部52および先側端子支持部55にわたって配置されている。信号配線25Aは、幅方向に互いに間隔を隔てて複数(4個)配置されている。
また、配線25は、さらに、電源配線25Bを複数(2個)備えている。
電源配線25Bは、後側端子支持部54、第1配線支持部51、屈曲部53、および、第2配線支持部52の後側部分にわたって配置されている。電源配線25Bは、次に説明する電源側端子27Bと電気的に接続されており、後側端子支持部54において、電源側端子27B(後述)に連続し、第1配線支持部51および屈曲部53において、信号配線25Aの両側に間隔を隔てて並列して配置され、第2配線支持部52の先後方向中央部において、幅方向両外側に屈曲して、後述する圧電側端子40(図3参照)に至るように配置されている。
配線25は、第1支持部16において、第1開口部61を先後方向に通過し、第1屈曲部58において、幅方向一方側から他方側に向かうに従って先側に向かうように屈曲し、第1屈曲部58と第2屈曲部59との間をそれらを架設するように通過し、第2屈曲部59において先側に向かうように屈曲している。
先側端子26は、先側端子支持部55に配置され、具体的には、ジンバル23の先側において、幅方向に間隔を隔てて複数(4個)配置されている。
先側端子26は、磁気ヘッド(図示せず)が電気的に接続されるヘッド側端子26Aである。ヘッド側端子26Aには、信号配線25Aが電気的に接続されている。
後側端子27は、後側端子支持部54に配置され、具体的には、先後方向に間隔を隔てて複数(6個)配置されている。後側端子27は、信号配線25Aに連続し、リード・ライト基板の端子が接続される複数(4個)の外部側端子27Aを備えている。
また、後側端子27は、さらに、電源配線25Bに連続し、圧電素子5と電気的に接続される電源側端子27Bを複数(2個)備えている。なお、電源側端子27Bは、外部側端子27Aの先後方向両側に間隔を隔てて配置されており、電源(図示せず)に電気的に接続される。
導体層19は、例えば、銅、ニッケル、金、はんだ、またはそれらの合金などの導体材料などから形成されている。好ましくは、銅から形成されている。
導体層19の厚みは、例えば、4μm以上、好ましくは、6μm以上であり、また、例えば、15μm以下、好ましくは、12μm以下である。
各配線25の幅は、例えば、5μm以上、好ましくは、8μm以上であり、また、例えば、200μm以下、好ましくは、100μm以下であり、各配線25間の間隔は、例えば、5μm以上、好ましくは、8μm以上であり、また、例えば、1000μm以下、好ましくは、100μm以下である。
先側端子26および後側端子27の幅および長さは、例えば、20μm以上、好ましくは、30μm以上であり、また、例えば、1000μm以下、好ましくは、800μm以下である。また、各先側端子26間の間隔、および、各後側端子27間の間隔は、例えば、20μm以上、好ましくは、30μm以上であり、また、例えば、1000μm以下、好ましくは、800μm以下である。
カバー絶縁層29は、後側端子支持部54、第1配線支持部51、屈曲部53、第2配線支持部52、および、先側端子支持部55において、配線25の周囲のベース絶縁層28の上面と、配線25の上面および側面とを被覆するように形成されている。また、カバー絶縁層29は、図示しないが、先側端子支持部55において、先側端子26を露出するとともに、後側端子支持部54において、後側端子27を露出するパターンに形成されている。
カバー絶縁層29は、ベース絶縁層28の絶縁材料と同様の絶縁材料から形成されている。カバー絶縁層29の厚みは、例えば、2μm以上、好ましくは、3μm以上であり、また、例えば、7μm以下、好ましくは、6μm以下である。
回路付サスペンション基板3では、屈曲部53の後側部分および先側部分、第1配線支持部51、および、第2配線支持部52が、金属支持基板18、ベース絶縁層28、導体層19およびカバー絶縁層29から形成されている一方で、屈曲部53の後側部分と前側部分との間の部分が、金属支持基板18を除いたベース絶縁層28、導体層19およびカバー絶縁層29から形成されている。これによって、屈曲部53において、可撓性が確保されている。
次に、回路付サスペンション基板3における搭載部32について、図1〜図3を参照して説明する。なお、幅方向他方側の搭載部32は、幅方向一方側の搭載部32に対して対称となるように形成されており、その説明を省略する。
搭載部32は、第2配線支持部52と幅方向一方側に間隔を隔てて配置されるパッド部33と、第2配線支持部52およびパッド部33を連結するジョイント部41とを備えている。
パッド部33は、図2に示すように、ベース絶縁層28と、ベース絶縁層28の上に形成される導体層19と、ベース絶縁層28の上に、導体層19を被覆するように形成されるカバー絶縁層29と、ベース絶縁層28の下に形成される金属台座部60とを備えている。
パッド部33において、ベース絶縁層28は、平面視略円環(リング)形状に形成されている。また、ベース絶縁層28の中央部には、厚み方向を貫通する平面視略円形状の第1ベース上開口部37が形成されている。また、ベース絶縁層28の下側には、第1ベース下開口部38が形成されている。第1ベース下開口部38は、第1ベース上開口部37と同心円に配置され、その内径は、第1ベース上開口部37の内径より大きく形成されている。
パッド部33において、導体層19は、圧電側端子40と、電源配線25Bの一端部65とを備えている。
圧電側端子40は、図3に示すように、平面視において、平面視略円形状に形成されている。圧電側端子40は、厚み方向に投影したときに、ベース絶縁層28の第1ベース上開口部37と重なる導体層19として形成されている。詳しくは、圧電側端子40は、その周縁部分が第1ベース上開口部37の周縁のベース絶縁層28の上面に積層され、その中央部分が第1ベース上開口部37内に充填されるように、周縁部分から下方へ落ち込むように形成されている。
パッド部33において、電源配線25Bの一端部65は、圧電側端子40の周縁部分の幅方向他端部に連続するように形成されている。
パッド部33において、カバー絶縁層29は、平面視略円環(リング)形状であり、その外形形状が、平面視において、ベース絶縁層28の外形形状と同一形状に形成されている。また、カバー絶縁層29は、電源配線25Bの一端部65を被覆している。
パッド部33において、金属台座部60は、底面視において、幅方向一方側に向かって雫が滴る略雫形枠状に形成されている。また、金属台座部60の中央部には、厚み方向を貫通する平面視略円形状の台座開口部34が形成されている。
台座開口部34は、第1ベース上開口部37と同心円に配置され、台座開口部34の内径が、ベース絶縁層28の第1ベース上開口部37より大きく形成されている。つまり、台座開口部34の内周面は、第1ベース下開口部38の内周面と上下方向において面一となるように形成されている。パッド部33において、金属台座部60の外径は、ベース絶縁層28の外径より大きくなるように、形成されている。
金属台座部60は、金属支持基板18と同様の金属材料から形成され、厚みは、金属支持基板18の厚みと同一である。
パッド部33の寸法は、適宜選択され、カバー絶縁層29の外径(最大長さ)およびベース絶縁層28の外径(最大長さ)は、それぞれ、例えば、100〜1000μmである。圧電側端子40の外径(最大長さ)は、例えば、50μm以上、好ましくは、150μm以上であり、また、例えば、500μm以下、好ましくは、400μm以下である。金属台座部60の外径(最大長さ)は、例えば、100〜1000μmであり、金属台座部60の内径は、例えば、50μm以上、好ましくは、150μm以上であり、また、例えば、500μm以下、好ましくは、400μm以下である。
ジョイント部41は、第2配線支持部52の先後方向中央部における幅方向一端部と、パッド部33の幅方向他端部とを架設している。ジョイント部41は、幅方向に延び、パッド部33の外径より小さい幅(短い先後方向長さ)の平面視略矩形状に形成されている。
ジョイント部41は、ベース絶縁層28と、ベース絶縁層28の上に形成される電源配線25Bと、ベース絶縁層28の上に、電源配線25Bを被覆するように形成されるカバー絶縁層29とを備えている。
ジョイント部41において、ベース絶縁層28は、ジョイント部41の外形形状に対応する形状に形成されている。ジョイント部41のベース絶縁層28は、第2配線支持部52におけるベース絶縁層28と、パッド部33におけるベース絶縁層28とに連続して形成されている。
ジョイント部41における電源配線25Bは、幅方向に沿って延びるように形成され、第2支持部20の電源配線25Bと、圧電側端子40の一端とに連続して形成されている。
ジョイント部41において、カバー絶縁層29は、パッド部33と第2配線支持部52とに連続され、電源配線25Bの上面および側面を被覆するように形成されている。
また、この回路付サスペンション基板3において、各端子、具体的には、先側端子26、後側端子27、圧電側端子40の表面には、めっき層47が形成されている。パッド部33において、図2に示すように、めっき層47は、圧電側端子40の上面および下面の両面に形成されている。
めっき層47は、例えば、ニッケル、金などの金属材料から形成されている。好ましくは、金から形成されている。めっき層47の厚みは、例えば、0.3μm以上、好ましくは、0.5μm以上であり、また、例えば、5μm以下、好ましくは、2μm以下である。
4.アセンブリの製造方法
アセンブリ1を製造するには、まず、回路付サスペンション基板3、支持プレート2、圧電素子5およびスライダ22をそれぞれ用意する。
回路付サスペンション基板3は、例えば、特許第5084944号に記載の方法を参考にして製造することができる。具体的に、金属支持基板18を外形加工する際に、屈曲部53の中央部に対応する金属支持基板18を除去するとともに、金属支持基板18の第1配線支持部51に、第1開口部61、第2開口部62およびスリット63を形成することにより製造することができる。
次いで、図1および図2が参照されるように、回路付サスペンション基板を支持プレート2に組み付ける。
具体的には、厚み方向に投影したときに、回路付サスペンション基板3が支持プレート2に含まれるように、回路付サスペンション基板3を、支持プレート2の上面に配置し、固定する。すなわち、図1に示すように、後側端子支持部54を、支持部35の後端部および幅方向一端部に配置し、第1配線支持部51を、支持部35の幅方向一端部に沿うように、支持部35の先後方向中央部に配置し、屈曲部53を、支持部35と後プレート部9との間にかけて配置し、第2配線支持部52を、後プレート部9の先後方向中央部および幅方向中央部から、プレート開口部12の幅方向中央部を横切り、その後、先プレート部10の幅方向中央部に至るように配置し、搭載部32を、プレート開口部12内に配置し、先側端子支持部55を、ロードビーム部8の先後方向にわたって、ロードビーム部8の幅方向中央部に配置するとともに、例えば、溶接あるいは接着剤などによって、回路付サスペンション基板3を支持プレート2に固定する。
次いで、回路付サスペンション基板3および支持プレート2に、一対の圧電素子5を組み付ける。
一対の圧電素子5のそれぞれは、先後方向に伸縮可能なアクチュエータであって、先後方向に長い平面視略矩形状に形成されている。また、図2に示すように、圧電素子5の上面には、先後方向中央部に、電極48が設けられている。
具体的には、図1に示すように、一対の圧電素子5を、支持プレート2の下側に固定するとともに、一対の圧電素子5の電極48を圧電側端子40に接続させる。
一対の圧電素子5を支持プレート2に固定するには、アクチュエータ部36の先プレート部10および後プレート部9における取付領域13(図1の破線部分)に接着剤層31を設置し、その接着剤層31を介して、圧電素子5の先後方向両端部を取付領域13に取り付ける。これによって、圧電素子5のそれぞれは、プレート開口部12を先後方向に跨ぐように、アクチュエータ部36の下面に配置され、一対の圧電素子5は、第2支持部20を幅方向に挟むように、互いに間隔を隔てて対向配置される。
また、圧電素子5の電極48を圧電側端子40に接続するには、図2に示すように、台座開口部34および第1ベース下開口部38に、導電性接着剤42を設ける。
導電性接着剤42は、例えば、比較的低温の加熱(例えば、100〜200℃)により接着作用を発現する接続媒体(例えば、金ペーストや銀ペーストなどの導電性ペースト、または、低融点はんだ)である。
導電性接着剤42は、台座開口部34および第1ベース下開口部38に充填されるとともに、金属台座部60の下面にも設けられており、その導電性接着剤42に、圧電素子5の電極48が接触する。
圧電側端子40および金属台座部60は、導電性接着剤42を介して、電極48に接着される。
そうすると、図2に示すように、圧電側端子40は、めっき層47および導電性接着剤42を介して電極48と電気的に接続される。そして、圧電素子5は、圧電側端子40から電気が供給されその電圧が制御されることによって、伸縮される。
なお、このとき、第2配線支持部52の両端から突出する一対の搭載部32は、支持プレート2に対して、わずかに斜めになるように配置されている。具体的には、他方の搭載部32、第2配線支持部52および一方の搭載部32のカバー絶縁層29の上面がなす直線が、一方端の可撓部11の上面および他方端の可撓部11の上面を結ぶ直線と、平行ではなく、低い角度で交差する。換言すると、一方の搭載部32aの一方端の上下方向位置は、他方の搭載部32bの他方端の上下方向位置よりもわずかに上側に位置する。
また、磁気ヘッド(図示せず)を搭載したスライダ22を、ジンバル23に実装する。
具体的には、図1に示すように、スライダ22を、ジンバル23の先後方向および幅方向の略中央部において、複数の先側端子26の後側に対向配置し、続いて、スライダ22に搭載されている磁気ヘッド(図示せず)を、はんだなどにより複数の先側端子26と電気的に接続する。
次いで、リード・ライト基板(図示せず)と外部側端子27Aとを電気的に接続するとともに、電源(図示せず)と電源側端子27Bとを電気的に接続する。
そして、これによって、アセンブリ1が得られる。アセンブリ1は、ハードディスクドライブ(図示せず)に実装される。
5.作用効果
このアセンブリ1は、上記した回路付サスペンション基板3を備えている。そのため、圧電素子5と圧電側端子40との電気的な接続信頼性が向上されている。以下、この作用効果を詳述する。
図10に示す回路付サスペンション基板70(従来の実施形態ではない参考実施形態)は、上記した回路付サスペンション基板3(本発明の実施形態)のように、第1配線支持部51において、金属支持基板18にスリット63が形成されていない。そのため、金属支持基板18と、その上に形成されるベース絶縁層28との材料の相違から、図示しないが、厚み方向に反っている。
この回路付サスペンション基板70を、上述したように支持プレート2に組み付けると、具体的には、回路付サスペンション基板70において、後端部(後側端子支持部54)が、支持部35の後端部および幅方向一端部に位置するように配置し、先端部(先側端子支持部55)が、ロードビーム部8の幅方向中央部に位置するように配置し、その後端部および先端部を支持プレート2の上面に接着剤などによって固定すると、反りによって、回路付サスペンション基板70の長手方向略中央部に歪みが生じる。具体的には、先後方向中央に形成されている屈曲部53やその周辺部(第2配線支持部52など)にひずみが生じ、屈曲部53や第2配線支持部52は、支持プレート2の上面から離間する。その結果、図11が参照されるように、支持プレート2のB点(略中央地点、図1参照)から先側に向かって目視すると、屈曲部53や第2配線支持部52は、支持プレート2の上面に対して、斜めに位置するように配置され、幅方向一方側の上下方向位置が幅方向他方側の上下方向位置よりも高くなる。よって、第2配線支持部52の両端部に設けられる一対の圧電側端子40も、支持プレート2の上面に対して斜めに位置するように配置され、幅方向一方側の圧電側端子40の上下方向位置が、幅方向他方側の圧電側端子40の上下方向位置よりも大幅に高くなる(図11参照。)。そうすると、一対の圧電側端子40のそれぞれに導電性接着剤42を介して一対の圧電素子5を同時に接着させて、電気的に接続させる際に、圧電素子5と圧電側端子40との接続精度が低下し、不均一となり、圧電素子5と圧電側端子40との接続信頼性に劣る場合が生じる。
これに対し、回路付サスペンション基板3は、第1配線支持部51にスリット63が形成されているため、金属支持基板18とベース絶縁層28とによって発生する反りが低減されている。そのため、上述したように支持プレート2に組み付けると、図4が参照されるように、第2配線支持部52および一対の圧電側端子40の、支持プレート2に対する斜めの角度が抑制され、一方の圧電側端子40の上下方向位置と、他方の圧電側端子40の上下方向位置との位置ずれを低減することができる。よって、一対の圧電側端子40に一対の圧電素子5を精度よく同時に搭載することができ、圧電素子5と圧電側端子40との電気的な接続信頼性を向上させることができる。
6.変形例
図5〜図9を参照して、回路付サスペンション基板の変形例を説明する。なお、変形例において、上記した実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
図3の実施形態では、第1配線支持部51に、1つのスリット63を形成しているが、例えば、図5に示すように、第1配線支持部51に、複数のスリット63を形成することもできる。
詳しくは、図5の実施形態では、スリット63は、3つ形成されている。3つのスリット63は互いに略同一形状に形成されている。3つのスリット63(63a、63b、63c)は、先後方向に沿って均等配置されており、第1支持部16の先側、中央部および後側にそれぞれ形成されている。すなわち、先側スリット63aは、最も先側の第1開口部61および第2開口部62の先後方向中央部において、第1支持部16を幅方向に分断するように形成され、中央スリット63bは、中央の第1開口部61および第2開口部62の先後方向中央部において、第1支持部16を幅方向に分断するように形成され、後側スリット63cは、最も後側の第1開口部61および第2開口部62の先後方向中央部において、第1支持部16を幅方向に分断するように形成されている。
図5の実施形態の回路付サスペンション基板3によれば、図1の回路付サスペンション基板3よりも反りがより一層低減されている。そのため、支持プレート2に組み付けると、図6が参照されるように、第2配線支持部52および一対の圧電側端子40の、支持プレート2に対する斜めの角度がより一層抑制され、幅方向一方側の圧電側端子40の上下方向位置と、幅方向他方側の圧電側端子40の上下方向位置との位置ずれを抑制することができる。よって、圧電素子5と圧電側端子40との電気的な接続信頼性をより一層向上させることができる。
図3の実施形態では、第1支持部16に、複数の第1開口部61および第2開口部62を形成し、かつ、1つのスリット63を形成しているが、例えば、図7に示すように、第1支持部16に、第1開口部61および第2開口部62を形成せずに、複数のスリット63を形成することもできる。
詳しくは、図7の実施形態では、第1開口部61および第2開口部62が、第1支持部16に形成されていない。すなわち、配線25は、スリット63が形成されている箇所を除いて、第1基板部56に支持されている。
図7の実施形態では、スリット63は、具体的には、10個形成されている。10個のスリット63は互いに略同一形状に形成され、先後方向に均等配置されている。
配線25におけるインピーダンスの整合、金属支持基板18の剛性の調整、クロストークおよびノイズの抑制の観点から、好ましくは、図3に示すように、第1開口部61および第2開口部62が第1支持部16に形成されている。
一方、圧電素子5と圧電側端子40との電気的な接続信頼性をより一層向上させる観点からは、好ましくは、図7に示すように、複数(10個)のスリット63が第1支持部16に形成されている。
具体的には、図7の実施形態によれば、反りがさらに一層低減されている。そのため、支持プレート2に組み付けると、図8が参照されるように、第2配線支持部52および一対の圧電側端子40が、支持プレート2に対してほぼ水平となるように配置されるため、幅方向一方側の圧電側端子40の上下方向位置と、幅方向他方側の圧電側端子40の上下方向位置との位置ずれを確実に抑制することができる。よって、圧電素子5と圧電側端子40との電気的な接続信頼性をより一層向上させることができる。
図5および図7の実施形態では、複数のスリット63を、先後方向に均等配置しているが、図示しないが、例えば、複数のスリット63を、互いに異なる間隔ごとに配置することもできる。
回路付サスペンション基板3に発生する反りを均一に低減し、圧電素子5と圧電側端子40との電気的な接続信頼性をより一層向上させる観点から、好ましくは、図5および図7に示すように、複数のスリット63が第1支持部16に先後方向に均等配置されている。
図3の実施形態では、スリット63を、第1支持部16の先後方向中間部に形成しているが、例えば、図示しないが、スリット63を、第1支持部16の先後方向端部(先端部または後端部)に形成することもできる。
回路付サスペンション基板3に発生する反りを均一に低減し、圧電素子5と圧電側端子43との電気的な接続信頼性をより一層向上させることができる観点から、好ましくは、スリット63が第1支持部16の先後方向中間部(すなわち、先端部と後端部との間)に形成されている。
図3の実施形態では、金属支持基板18において、第1基板部56は、第2基板部57と間隔を隔てて、互いに独立しているが、例えば、図9に示すように、第1基板部56は、連結部66を介して、第2基板部57と連続させることもできる。
詳しくは、図9の実施形態では、金属支持基板18は、第1基板部56と、第2基板部57と、第1基板部56と第2基板部57との間にそれらを幅方向に架設するように配置される連結部66とを、一体的に備えている。
連結部66は、先後方向および幅方向と交差する傾斜方向に延びる平面視略矩形状に形成されている。連結部66の幅方向一方側端が、第1屈曲部58の幅方向他方側端と連続するととともに、連結部66の幅方向他方側端が、第2屈曲部59の幅方向一方側端と連続している。
図9の実施形態も、図3の実施形態と同様の作用効果を奏する。
図3の実施形態では、スリット63を、先後方向と直交し、幅方向に沿うように形成しているが、図示しないが、例えば、スリット63を、先後方向および幅方向と交差する傾斜方向に形成することもできる。
3 回路付サスペンション基板
5 圧電素子
18 金属支持基板
19 導体層
25 配線
28 ベース絶縁層
32 搭載部
32a 搭載部
32b 搭載部
40 圧電側端子
51 第1配線支持部
52 第2配線支持部
53 屈曲部
63 スリット

Claims (4)

  1. 一対の電子素子と電気的に接続可能な回路付サスペンション基板であって、
    金属支持層と、
    前記金属支持層の上に配置される絶縁層と、
    配線、および、前記配線に接続され、前記一対の電子素子と電気的に接続可能な一対の端子を有し、前記絶縁層の上に配置される導体層と
    を備え、
    長手方向に延びる第1配線支持部および第2配線支持部と、
    前記第1配線支持部と前記第2配線支持部との間に配置され、前記長手方向と交差する交差方向に延びる屈曲部と、
    互いに離間するように前記第2配線支持部から前記交差方向に突出し、前記一対の端子を搭載する一対の搭載部と
    を備え、
    前記第1配線支持部には、前記交差方向全てにわたって前記金属支持層を分断する分断部が形成されていることを特徴とする、回路付サスペンション基板。
  2. 前記分断部は、複数形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の回路付サスペンション基板。
  3. 前記分断部は、前記長手方向に沿って均等配置されていることを特徴とする、請求項2に記載の回路付サスペンション基板。
  4. 前記分断部は、前記第1配線支持部の前記長手方向中間部に形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板。
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