JP2016003194A - 体内のコレステロール低下剤、飲食品、飼料および医薬品 - Google Patents

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Abstract

【課題】体内のコレステロールを低下させるコレステロール低下剤、飲食品、飼料および医薬品を提供する。【解決手段】体内のコレステロールを低下させるコレステロール低下剤、飲食品、飼料および医薬品を提供する。アルギン酸カルシウムを有効成分として含有する体内のコレステロール低下剤、そのコレステロール低下剤を含有する飲食品、飼料および医薬品である。【選択図】なし

Description

本発明は、体内のコレステロールを低下させるコレステロール低下剤、飲食品、飼料および医薬品に関する。
アルギン酸は、コンブ、ワカメ等の褐藻類等に含まれる天然多糖類である。アルギン酸、アルギン酸塩、およびその誘導体は、食品分野では増粘剤、安定剤、ゲル化剤等として利用され、その他にも医薬品、化粧品、繊維加工等、幅広い用途に利用されている。
アルギン酸は食物繊維の一種であり、アルギン酸塩の中でも例えばアルギン酸ナトリウムは血中コレステロール低下作用、便通改善効果があり、ドリンク剤として製品化されている。アルギン酸ナトリウムは水溶性のアルギン酸塩であり、その水溶液はとても高い粘性を持つ。そのため、上記ドリンク剤に用いられるアルギン酸ナトリウムは高濃度で飲用出来るよう特殊な方法で低分子化されている(非特許文献1−3参照)。
しかし、食物繊維としての効果をより発揮させるためには本来、高分子の状態で摂取すべきである。
また、上記ドリンク剤に用いられるアルギン酸塩はナトリウム塩であるため、高濃度で摂取した場合、服用者のナトリウム負荷が大きくなる可能性が高いため、高血圧症などナトリウム負荷をかけられないヒト等への使用は望ましくない。なお、血圧への影響の少ないアルギン酸カリウム等の使用も考えられるが、アルギン酸カリウムもアルギン酸ナトリウムと同じ水溶性のアルギン酸塩であるため、低分子化が必要である。また、過剰に摂取すると高カリウム血症のおそれもある。
一方、非特許文献4には、アルギン酸カルシウム含有食品の摂取による、脚のむくみに及ぼす影響が記載され、非特許文献5には、アルギン酸カルシウム含有食品の単回摂取による、食後の血中中性脂肪値と血糖値に及ぼす影響が記載されている。また、特許文献1には、アルギン酸カルシウムを有効成分として含有するセシウム排泄剤が記載されている。
国際公開第2014/038630号パンフレット
浅岡力ら著、「健常男性の血清総コレステロール値に対する低分子化アルギン酸ナトリウムの効果」、栄養−評価と治療、1996年発行、13巻、4号、p.86−91 奥恒行ら著、「低分子アルギン酸ナトリウム含有コーンポタージュの便通量ならびに便性状の改善効果」、Progress in Medicine、2000年発行、20巻、10号、p.181−189 辻啓介ら著、「食物繊維のナトリウム吸着能が高血圧自然発症ラットの血圧に及ぼす影響」、日本家政学会誌、1988年発行、39巻、3号、p.187−195 澤邊昭義ら著、「成人女性を対象とした、アルギン酸カルシウム含有食品の摂取による脚のむくみに及ぼす影響」、食生活研究、2013年発行、33巻、2号、p.102−108 澤邊昭義ら著、「成人男性を対象とした、アルギン酸カルシウム含有食品の単回摂取による食後の血中中性脂肪値および血糖値に及ぼす影響」、食生活研究、2013年発行、33巻、2号、p.109−114
本発明の目的は、体内のコレステロールを低下させるコレステロール低下剤、飲食品、飼料および医薬品を提供することにある。
本発明は、アルギン酸カルシウムを有効成分として含有する体内のコレステロール低下剤である。
本発明は、ヒトもしくは動物の体内のコレステロールおよび胆汁酸を吸着させ、前記ヒトもしくは動物の体内のコレステロールを低下させるために用いられ、アルギン酸カルシウムを有効成分として含有する体内のコレステロール低下剤である。
本発明は、前記体内のコレステロール低下剤を含有する飲食品である。
本発明は、前記体内のコレステロール低下剤を含有する飼料である。
本発明は、前記体内のコレステロール低下剤を含有する医薬品である。
本発明では、アルギン酸カルシウムを有効成分として含有させることにより、体内のコレステロールを低下させるコレステロール低下剤、飲食品、飼料および医薬品を提供することができる。
試験例1における、ラット用飼料(対照)、比較例1で調製したコレステロール配合飼料および比較例2で調製したコレステロール配合コレスチミド飼料による血中コレステロールの変化を比較した図である。 試験例2における、実施例1で調製したコレステロール配合アルギン酸カルシウム飼料(高分子アルギン酸カルシウムが0.5,1,2質量%)の血中コレステロール上昇抑制効果を、比較例1で調製したコレステロール配合飼料と比較した図である。 試験例3における、ラット用飼料(対照)、比較例1で調製したコレステロール配合飼料および比較例2で調製したコレステロール配合コレスチミド飼料による糞中胆汁酸排泄量を比較した図である。 試験例4における、実施例1で調製したコレステロール配合アルギン酸カルシウム飼料(高分子アルギン酸カルシウムが0.5,1,2質量%)の糞中胆汁酸排泄促進効果を、比較例1で調製したコレステロール配合飼料と比較した図である。 試験例5における、ラット用飼料(対照)、比較例1で調製したコレステロール配合飼料および比較例2で調製したコレステロール配合コレスチミド飼料による門脈血中胆汁酸量を比較した図である。 試験例6における、実施例1で調製したコレステロール配合アルギン酸カルシウム飼料(高分子アルギン酸カルシウムが0.5,1,2質量%)の門脈血中胆汁酸排泄促進効果を、比較例1で調製したコレステロール配合飼料と比較した図である。
本発明の実施の形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る体内のコレステロール低下剤は、アルギン酸カルシウムを有効成分として含有する。また、本実施形態に係る体内のコレステロール低下剤は、ヒトもしくは動物の体内のコレステロールおよび胆汁酸を吸着させ、前記ヒトもしくは動物の体内のコレステロールを低下させるために用いられ、アルギン酸カルシウムを有効成分として含有する。
本発明者らは、体内のコレステロールに対するアルギン酸および各種アルギン酸塩の低下効果を検討したところ、有効成分としてアルギン酸ナトリウムやアルギン酸カリウムではなく、アルギン酸カルシウムを用いることにより、ヒトもしくは動物の体内のコレステロールを低下させる新たな解決手段を見出した。本実施形態に係る体内のコレステロール低下剤では、体内のコレステロールを低下させるアルギン酸カルシウムを有効成分として含有するので、例えば、経口的に摂取することで、ヒトまたは動物の体内のコレステロールを低下させることができる。また、アルギン酸カルシウムは水に不溶の塩であるため、高分子であっても摂取方法を問わない。
アルギン酸は、生分解性の高分子多糖類であって、D−マンヌロン酸(M)とL−グルロン酸(G)という2種類のウロン酸が直鎖状に重合したポリマーである。より具体的には、D−マンヌロン酸のホモポリマー画分(MM画分)、L−グルロン酸のホモポリマー画分(GG画分)、およびD−マンヌロン酸とL−グルロン酸がランダムに配列した画分(MG画分)が任意に結合したブロック共重合体である。アルギン酸のD−マンヌロン酸とL−グルロン酸の構成比(M/G比)は、主に海藻等の由来となる生物の種類によって異なる。本実施形態において用いるアルギン酸カルシウムのM/G比は、特に制限はない。
アルギン酸カルシウムは低分子であろうが高分子であろうが水に不溶の塩であるため、水に入れても粘性をほとんど示さない。本実施形態において用いるアルギン酸カルシウムをイオン交換反応でアルギン酸ナトリウムにした際の粘度は特に制限はないが、10%水溶液粘度が60mPa・s以上のものを含有しうる。さらに好ましくは10%水溶液粘度が1000mPa・s以上、より好ましくは1%水溶液粘度が100mPa・s以上のものを用いることができる。
有効成分であるアルギン酸カルシウムはその有効摂取量として、ヒトでは0.6〜4gを1〜3回/日を目安として摂取することが好ましく、1.5〜4gを1〜3回/日を目安として摂取することがより好ましい。また、経口的に摂取されるコレステロールだけでなく、腸肝循環にて再吸収される胆汁酸に対処すべく、習慣的に摂取すればより好ましい。
本実施形態に係る体内のコレステロール低下剤は、アルギン酸カルシウムを有効成分として含有し、公知の医薬的または薬学的に許容される担体や賦形剤、その他添加剤を用いて、錠剤、散剤、細粒剤、カプセル剤、丸剤、顆粒剤、徐放性製剤、経口ゼリー剤、経口液剤等の製剤とすることができる。また、公知の安定剤、増粘剤、増量剤、着色剤および芳香剤等の補助的添加剤を含有してもよい。
本発明の実施形態に係る体内のコレステロールを低下させることを目的とした医薬品は、アルギン酸カルシウムを有効成分として含有し、ヒトもしくは動物の体内、例えば消化管内等のコレステロールおよび胆汁酸を吸着させ、ヒトもしくは動物の体内、例えば血中のコレステロールを低下させるために用いられる。
ここで、「医薬品」には、アルギン酸カルシウムを含有して摂取できる医療用医薬品、医療用用途に開発された保健用食品、およびヒト以外の動物用に開発された動物用医薬品等を含む。
さらに、上記アルギン酸カルシウムを飲食品に配合することにより、ヒトの体内、例えば消化管内等のコレステロールおよび胆汁酸を吸着させ、ヒトの体内、例えば血中のコレステロールを低下させるために用いられる、体内のコレステロールを低下させることを目的とした飲食品とすることができる。また、上記アルギン酸カルシウムを飼料に配合することにより、動物の体内、例えば消化管内等のコレステロールおよび胆汁酸を吸着させ、動物の体内、例えば血中のコレステロールを低下させるために用いられる、体内のコレステロールを低下させることを目的とした飼料とすることができる。
配合する飲食品には特に制限はなく、例えば、飲料、焼き菓子、冷菓、錠菓、キャンディー、グミ、ゼリー、キャラメル、ジャム、チョコレート、ガム、和菓子、スープ類、パン、各種レトルト食品、惣菜、魚介練製品、ハム、ソーセージ類、調味料、サプリメント等が挙げられる。また、配合される飼料にも特に制限はなく、養鶏、牛、豚等の畜産、魚の養殖用の飼料等が挙げられる。
上記飲食品または飼料における上記アルギン酸カルシウムの配合割合は、飲食品または飼料のそれぞれの主目的に対して影響を与えない程度であれば特に制限はなく、商品形態に応じて広範な使用形態を選択することができる。具体的には、飲食品または飼料の固形分当たりの配合割合として、スープや飲料等、または飼料に配合する場合は0.025〜10質量%以上であることが好ましく、クッキーやパン等に配合する場合は30〜60質量%以上であることが好ましい。カプセルや錠剤等に配合する場合は60〜100質量%であることが好ましい。ゼリー状または粘性のある液体等に配合する場合は0.025〜10質量%以上であることが好ましい。なお、上記アルギン酸カルシウムをそのまま粉末として、もしくは打錠成形等をして、本実施形態に係る飲食品または飼料とすれば、添加物を含有しない、より自然な飲食品または飼料とすることができるので好ましい。
以下、実施例および比較例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
本実施例では、以下の材料を使用した。
通常餌:ラット用飼料CE−2(日本クレア製)粉末品
コレステロール:和光純薬製試薬
コール酸ナトリウム:和光純薬製試薬
低分子アルギン酸ナトリウム:10%水溶液粘度が66mPa・s
高分子アルギン酸カルシウム:イオン交換反応でアルギン酸ナトリウムとした場合の1%水溶液粘度が108mPa・s
コレスチミド:「コレバイン錠500mg」を粉砕して使用
高コレステロール食は通常餌にコレステロールを0.5質量%、コール酸ナトリウムを0.25質量%になるように配合した。低分子アルギン酸ナトリウムは1質量%から効果が見られたとあるため1質量%配合とし、高分子アルギン酸カルシウムは0.5〜2質量%で用量依存性を検討した。ポジティブコントロールはコレスチミド0.5質量%とした。
<実施例1>
[コレステロール配合アルギン酸カルシウム飼料の調製]
ラット用飼料CE−2にコレステロールが0.5質量%、コール酸ナトリウムが0.25質量%、高分子アルギン酸カルシウムが0.5,1,2質量%となるように混合して調製した。
<比較例1>
[コレステロール配合飼料の調製]
ラット用飼料CE−2にコレステロールが0.5質量%、コール酸ナトリウムが0.25質量%となるように混合して調製した。
<比較例2>
[コレステロール配合コレスチミド飼料の調製]
ラット用飼料CE−2にコレステロールが0.5質量%、コール酸ナトリウムが0.25質量%、コレスチミドが0.5質量%となるように混合して調製した。
<試験例1>
[試験系の確認]
ラット用飼料(対照)、比較例1で調製したコレステロール配合飼料および比較例2で調製したコレステロール配合コレスチミド飼料による血中コレステロールの変化を比較した。
各飼料を2週間与えてラット(Wistar系雄性ラット(6週齢)、n=6)を飼育し、0日と14日の血中コレステロール濃度を測定した。その結果を図1に示す。0日はアルギン酸摂取前を示し、その際の血漿中コレステロール濃度を開始濃度とし、100%として示す。
その結果、比較例1のコレステロール配合飼料群で、血中コレステロール値が有意に上昇し、比較例2のコレステロール配合コレスチミド飼料群で、上昇が有意に抑制された。
<試験例2>
[血中コレステロール上昇抑制効果]
実施例1で調製したコレステロール配合アルギン酸カルシウム飼料(高分子アルギン酸カルシウムが0.5,1,2質量%)の血中コレステロール上昇抑制効果を、他の飼料と比較した。すなわち、比較例1で調製したコレステロール配合飼料と比較した。
各試験物質を2週間与えてラットを飼育し、0日と14日の血漿中コレステロール濃度を測定した。その結果を図2に示す。0日はアルギン酸カルシウム摂取前を示し、その際の血漿中コレステロール濃度を開始濃度とし、100%として示す。
その結果、コレステロール配合アルギン酸カルシウム飼料(高分子アルギン酸カルシウム2質量%配合)で有意な低下が見られた。
同様の方法で、糞中胆汁酸排泄量も測定した。
<試験例3>
[試験系の確認]
ラット用飼料(対照)、比較例1で調製したコレステロール配合飼料および比較例2で調製したコレステロール配合コレスチミド飼料による糞中胆汁酸排泄量を比較した。
各飼料を2週間与えてラットを飼育し、13日から14日の24時間に排泄した糞中の胆汁酸量を測定した。その結果を図3に示す。
その結果、比較例1のコレステロール配合飼料群で、糞中胆汁酸排泄量が有意に上昇し、比較例2のコレステロール配合コレスチミド飼料群で、排泄促進傾向が見られた。
<試験例4>
[糞中胆汁酸排泄促進効果]
実施例1で調製したコレステロール配合アルギン酸カルシウム飼料(高分子アルギン酸カルシウムが0.5,1,2質量%)の糞中胆汁酸排泄促進効果を、他の飼料と比較した。すなわち、比較例1で調製したコレステロール配合飼料と比較した。
各飼料を2週間与えてラットを飼育し、13日から14日の24時間に排泄した糞中の胆汁酸量を測定した。その結果を図4に示す。
その結果、高分子アルギン酸カルシウム配合量に依存的に糞中胆汁酸排泄量の増加傾向が見られた。
同様の方法で、門脈血中胆汁酸も測定した。
<試験例5>
[試験系の確認]
ラット用飼料(対照)、比較例1で調製したコレステロール配合飼料および比較例2で調製したコレステロール配合コレスチミド飼料による門脈血中胆汁酸量を比較した。
各飼料を2週間与えてラットを飼育し、14日目に採血した門脈血中の胆汁酸量を測定した。その結果を図5に示す。
その結果、比較例1のコレステロール配合飼料群で、門脈血中胆汁酸が上昇傾向となり、比較例2のコレステロール配合コレスチミド飼料群で、門脈血中胆汁酸の上昇抑制傾向が見られた。
<試験例6>
[門脈血中胆汁酸排泄促進効果]
実施例1で調製したコレステロール配合アルギン酸カルシウム飼料(高分子アルギン酸カルシウムが0.5,1,2質量%)の門脈血中胆汁酸排泄促進効果を、他の飼料と比較した。すなわち、比較例1で調製したコレステロール配合飼料と比較した。
各飼料を2週間与えてラットを飼育し、14日目に採血した門脈血中の胆汁酸量を測定した。その結果を図6に示す。
その結果、コレステロール配合アルギン酸カルシウム飼料(高分子アルギン酸カルシウム2質量%配合)で
有意な低下が見られた。
アルギン酸カルシウムは、消化管内で胆管から排泄される胆汁酸を吸着して糞便中への排泄を促進することにより、胆汁酸の再吸収を抑制する作用があると推定される。また、アルギン酸カルシウムは、飼料中のコレステロールを吸着することにより、コレステロールの吸収を抑制するあるいは穏やかにする作用があると推定される。体内ではコレステロールから胆汁酸が生合成されているが、前者の作用、または前者および後者の作用により体内の胆汁酸が減少するため、コレステロールから胆汁酸への異化促進が起こり、そのため血中のコレステロールが低下すると推定される。
このように、アルギン酸カルシウムを有効成分として含有させることにより、体内のコレステロールを低下させるコレステロール低下剤を得ることができた。この体内のコレステロール低下剤を飲食品、飼料または医薬品に配合することにより、体内のコレステロールを低下させることを目的とした飲食品、飼料または医薬品とすることができる。

Claims (5)

  1. アルギン酸カルシウムを有効成分として含有することを特徴とする体内のコレステロール低下剤。
  2. ヒトもしくは動物の体内のコレステロールおよび胆汁酸を吸着させ、前記ヒトもしくは動物の体内のコレステロールを低下させるために用いられ、アルギン酸カルシウムを有効成分として含有することを特徴とする体内のコレステロール低下剤。
  3. 請求項1または2に記載の体内のコレステロール低下剤を含有することを特徴とする飲食品。
  4. 請求項1または2に記載の体内のコレステロール低下剤を含有することを特徴とする飼料。
  5. 請求項1または2に記載の体内のコレステロール低下剤を含有することを特徴とする医薬品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014038630A1 (ja) * 2012-09-07 2014-03-13 株式会社キミカ セシウム排泄剤、有害金属排泄剤、飲食品、飼料および医薬品

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