JP2016003120A - スプライシングテープ用のテープカッター - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡素で段取りを容易かつ迅速に行える、スプライシングテープを一定の長さで切断するスプライシングテープ用のテープカッターを提供する。【解決手段】キャリヤテープを連結するスプライシングテープSTを一定の長さで切断するテープカッター31は、左右一対の対向する保持面HSを有する筐体部33と、スプライシングテープSTを巻回収容し、保持面HSの間に回転自在に保持されたテープ収容ローラ34と、引き出されたスプライシングテープSTを切断する切刃35aを有し、保持面HSの間に保持されたテープカット部35と、テープ収容ローラ34とテープカット部35の間に介在し、保持面HSの間に回転自在に保持された測長ローラ36と、弾性体で押圧された突部を有し、保持面HSに保持された位置決めプランジャ37とを備え、測長ローラ36の側面に、位置決めプランジャ37の突部が嵌合する位置決め穴を有している。【選択図】図3

Description

本発明は、収納された電子部品を部品実装装置に供給するキャリヤテープを連結するスプライシングテープを一定の長さで切断するスプライシングテープ用のテープカッターに関するものである。
部品実装装置の部品供給部として使用されるテープフィーダは、キャリヤテープと呼ばれるテープ状の部品供給媒体を用いて電子部品の連続供給を行う。このキャリヤテープは、テープ本体部の上面に形成された多数の凹状部の各々に電子部品が収納されるとともに、各凹状部から電子部品が脱落するのを防止するためのトップテープがテープ本体部に貼り付けられた構成となっている。キャリヤテープはリールに巻き付けられた状態でテープフィーダに供給される。テープフィーダはキャリヤテープをリールから引き出して一定の方向に送りつつトップテープを剥離し、凹状部内の電子部品が順次所定位置(テープフィーダに設けられた部品供給口)を通過するように作動する。
テープフィーダによるキャリヤテープの送り動作が進行してキャリヤテープの後端部がリールから抜け落ちた状態になると、そのキャリヤテープに新たなキャリヤテープを連結する(繋ぎ合わせる)スプライシングが行われる。スプライシングには、端部同士を突き合わせた連結対象の2つのキャリヤテープに跨って貼り付けられる、スプライシングテープを一定の長さで切断したテープ連結具が用いられる。スプライシングテープなどの粘着テープを円筒状の心材にロール状に巻いた巻きテープを一定の長さで切断する器具として、定寸ローラを内蔵したテープカッターが提案されている(例えば特許文献1を参照)。
特許文献1に記載のテープカッターは、定寸ローラと搖動板を備えている。その定寸ローラは、円周の一部に段部を欠削した円盤状の停止板が固着され、円周の長さを所要とするテープ片の長さとし、引き出された粘着テープが円周に粘着している。また搖動板は、一端に停止板の段部に係合するストッパが突出して設けられ、他端の先端部は粘着テープを切断するカッターに近接して配置されて粘着テープが粘着し、ストッパと先端部の間にある支点を中心に搖動する。
そして粘着テープを引き出す際は、粘着テープをカッター付近で上方に持ち上げると、搖動板の先端部が粘着テープの粘着力によって引き上げられ、それによってストッパが引き下げられて段部から離脱する。その後、引き出された粘着テープと共にストッパが解除された定寸ローラが回転し、一周して再びストッパが段部に係合すると定寸ローラが止まることで、所要の長さの粘着テープが引き出される。
特開昭59―39655号公報
しかしながら、上記従来のテープカッターには、以下の課題があった。すなわちストッパの解除には、少なくともストッパが段部から離脱するまでの間は搖動板の先端部と粘着テープが粘着力により確実に粘着している必要がある。ところが、粘着テープの粘着力や作業者による操作むらなどが原因で、ストッパ解除前に粘着テープが先端部から剥離して、粘着テープを一定の長さで引き出す作業が不安定となることがあった。また、動作を安定化させるための案内ローラやバネなどにより構造が複雑であり、さらには、案内ローラと定寸ローラの隙間に粘着テープを通す作業が必要で、粘着テープの段取りに高い技能と時間を要すという課題もあった。
そこで本発明は、構造が簡素でスプライシングテープの段取りを容易かつ迅速に行える、スプライシングテープを一定の長さで切断するスプライシングテープ用のテープカッターを提供することを目的とする。
本発明のスプライシングテープ用のテープカッターは、収納された電子部品を部品実装装置に供給するキャリヤテープを連結するスプライシングテープを一定の長さで切断するスプライシングテープ用のテープカッターであって、左右一対の対向する保持面を有する筐体部と、前記スプライシングテープを巻回収容し、前記一対の保持面の間に回転自在に保持されたテープ収容ローラと、引き出された前記スプライシングテープを切断する切刃を有し、前記一対の保持面の間に保持されたテープカット部と、前記テープ収容ローラと前記テープカット部の間に介在し、前記一対の保持面の間に回転自在に保持された測長ローラと、弾性体で押圧された突部を有し、前記保持面に保持された位置決めプランジャとを備え、前記測長ローラの側面に、前記位置決めプランジャの突部が嵌合する位置決め穴を有する。
本発明によれば、構造が簡素でスプライシングテープの段取りを容易かつ迅速に行える、スプライシングテープを一定の長さで切断するスプライシングテープ用のテープカッターを実現できる。
本発明の一実施の形態の部品実装装置及びテープカッターを設置した治具台車の側面図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるテープ連結具によるキャリヤテープのスプライシングを説明する図 本発明の一実施の形態のテープカッターの上方斜視図 本発明の一実施の形態のテープカッターの側面図 (a)(b)本発明の一実施の形態のテープカッターにおける測長ローラの構造と機能を示す断面図 (a)(b)本発明の一実施の形態のテープカッターにおいてスプライシングテープを一定の長さで切断する作業を説明する図 (a)(b)本発明の一実施の形態のテープカッターにおいてスプライシングテープを一定の長さで切断する作業を説明する図
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。図1に示す部品実装装置1は、基板2に電子部品3を実装する装置である。基台10上に設けられた基板搬送コンベア11は、基板2を水平面内の一の方向(図1における紙面に垂直な方向)に搬送して位置決めする。ヘッド移動機構12は、装着ヘッド13を移動させる。装着ヘッド13は、基板搬送コンベア11の側方に取り付けられたテープフィーダ14より供給される電子部品3を吸着ノズル13aによりピックアップして基板2に装着する(矢印A)。電子部品3は、基板2に装着される前に部品カメラ15で撮像され、得られた画像認識結果に基づいて装着時の姿勢補正がなされる。
テープフィーダ14は、床面FS上を移動自在で基台10に結合される台車16に取り付けられている。床面FSは表面が導電性を持つ静電気対策床であり、一部をグランドGNDに接続することで、全面が接地された状態となっている。台車16には、収納された電子部品3を部品実装装置1に供給するキャリヤテープ20が巻き付けられたリールRが交換自在に保持されている。キャリヤテープ20は、図2(a)に示すように、電子部品3を収納する凹状部21aとテープフィーダ14のスプロケット14sの外周ピンが嵌入する送り孔21bとを備えたテープ本体部21と、凹状部21aに貼り付けられた透明のトップテープ22から成る。
テープフィーダ14は、スプロケット14sを間歇回転させてキャリヤテープ20を牽引しながらトップテープ22を剥離し、露出された電子部品3を部品供給口14aに供給する。このように、テープフィーダ14と台車16は、電子部品3を吸着ノズル13aに供給する部品供給部となる。電子部品3の基板2への装着が進行すると、キャリヤテープ20がリールRから抜け落ちた状態となり、新たなキャリヤテープ20を連結して繋ぎ合せるスプライシングが行われる。
ここで、図2(a)を参照してスプライシングを説明する。スプライシングには、片面(下面)が貼着面の粘着シートから成るテープ連結具30が用いられる。このテープ連結具30は、幅WのスプライシングテープSTを、後述するテープカッター31で一定の長さLに切断して作られる。テープ連結具30の2つの短辺30a、30cには、切断された際の切刃35a(図3参照)の刃面のギザギザ形状が転写されている。キャリヤテープ20を連結するスプライシングテープSTは、PET(PolyEthylene Terephthalate)などの薄膜をベースとして、その片面に粘着面が設けられている。
スプライシングでは、まず作業者は、連結対象の2つのキャリヤテープ20a、20bの後端部20Eと先端部20Tを互いに対向する状態で突き合わせる。次いで、2つのキャリヤテープ20a、20bに跨り、長辺30b、30dの一方(図2では長辺30d)が送り孔21b側の辺に沿うように、テープ連結具30を貼り付ける。次いで、キャリヤテープ20の幅方向寸法CWよりはみ出たテープ連結具30の部分を、折り曲げ線BLで折り曲げて2つのキャリヤテープ20a、20bの下面に貼り付ける。これにより、2つのキャリヤテープ20a、20bが連結された状態となる(図2(b)参照)。
次に図3の上方斜視図と図4の側面図を参照して、本発明の一実施の形態のスプライシングテープSTを一定の長さLで切断するテープカッター31について説明する。テープカッター31は、筐体部33、テープ収容ローラ34、テープカット部35、測長ローラ36、位置決めプランジャ37を備えている。
筐体部33には、左右一対の保持部材33aがそれぞれの保持面HSを対向した状態で台材33dの上に立設されている。保持部材33aは、その下方から延設して外側(保持面HSとは反対側)に折り曲げられた固定部33bとネジ(図示省略)などにより、台材33dに固定されている。このように、筐体部33は、左右一対の対向する保持面HSを有している。
スプライシングテープSTは、円筒状の心材32bと、その外周にスプライシングテープSTをロール状に巻いた巻回部32aで構成される巻きテープ32として供給される。スプライシングテープSTの表面(粘着面とは反対側の面)は、次の性状を有している。すなわち、巻回部32aから剥離する際には、剥離するスプライシングテープSTの粘着面がその下のスプライシングテープSTの表面から容易に剥離できる。さらに、剥離したスプライシングテープSTの粘着面が、再度、スプライシングテープSTの表面にある程度の粘着力を保って粘着できるという性状を有している。
テープ収容ローラ34は、巻きテープ32を円柱状のローラ34aの外周に挿入して収容する。ローラ34aの中心部には左右一対の対向する保持面HSの間隔Sよりも長い回転軸34bが固着されており、テープ収容ローラ34は、この回転軸34bを軸に回転する。すなわちテープ収容ローラ34は、筐体部33の一対の保持面HSの間隔Sよりも長い回転軸34bを有し、スプライシングテープSTを巻回収容する。
筐体部33の一対の保持部材33aには、その垂直方向の一辺の一部にある開口39aから開口し、内側の下点39bに向かって保持部材33aを欠削したスリット部39がそれぞれ設けられている。スリット部39の幅はテープ収容ローラ34の回転軸34bの直径よりも広く、またスリット部39は、開口39aから下点39bに向かって下に傾斜している(下点39bの高さ位置は、開口39aよりBだけ低い)。すなわち筐体部33の一対の保持面HSは、その一辺から開口して一対の保持面HSの内に向かって下に傾斜しているスリット部39を有している。
テープ収容ローラ34は、スリット部39の開口39aに回転軸34bを挿入して筐体部33にセットされる。スリット部39の下点39bは回転軸34bが摺接する円弧形となっており、挿入された回転軸34bは、スリット部39の下点39bで一対の保持部材33aに軸支される。すなわちテープ収容ローラ34は、その回転軸34bを筐体部33の一対の保持面HSのスリット部39の開口39aから挿入して一対の保持面HSの間に回転自在に保持される。
このように、スプライシングテープSTを巻きテープ32としてテープ収容ローラ34に収容し、そのテープ収容ローラ34を開口39aからスリット部39に挿入することで、スプライシングテープSTのテープカッター31へのセットが容易に行える。さらに、スリット部39を下方に傾斜させて開口39aを下点39bより高くすることで、スプライシングテープSTを使い切ったテープ収容ローラ34が回転しながらスリット部39を移動して開口39aより外に飛び出すことを防止できる。
また、スリット部39の開口39a付近の幅をテープ収容ローラ34の回転軸34bよりも広げることで、テープ収容ローラ34のテープカッター31へのセットがより容易となる。なお、テープ収容ローラ34の回転軸34bの長さは、回転軸34bが傾いても一対の保持部材33aの間から抜け落ちないだけの長さであることが望ましい。
テープカット部35は、巻回部32aから引き出されたスプライシングテープSTを切断する切刃35aを有している。切刃35aは、切刃固定部材35bの前面35b1と押え板35cに挟まれて固定されている。押え板35cは、前面35b1にネジ35dで固定されている。切刃35aの高さ位置は、このネジ35dを緩めた状態で調整される。切刃35aの刃面形状は山と谷が交互につらなるギザギザ形状をしており、その先端はスプライシングテープSTを引き出す方向に傾斜している。これにより、切断されたスプライシングテープSTの端部は刃面形状が転写されてギザギザ形状となる。
切刃固定部材35bは、切刃固定部材35bの左右の面35b2,35b3とネジ35eにより、筐体部33の一対の保持面HSに固定されている。このようにテープカット部35は、引き出されたスプライシングテープSTを切断する切刃35aを有し、筐体部33の一対の保持面HSの間に保持される。また切刃固定部材35bは、保持面HSの間隔Sを一定に保つスペーサとしても機能する。
さらに切刃固定部材35bは、前面35b1より上方に延設した面を水平方向に曲げた仮止め部35b4を有している。仮止め部35b4は、その上方を通過して切刃35aで切断された残りのスプライシングテープSTの粘着面が粘着することにより、スプライシングテープSTをテープカット部35に仮止めする機能を有する。なお、切刃35aと仮止め部35b4は、切刃35aより外側に引き出されたスプライシングテープSTを下方に引張りながら切断する過程において、スプライシングテープSTの粘着面が仮止め部35b4に粘着する位置関係にあることが望ましい。
テープカット部35付近の筐体部33の一対の保持部材33aは、その上部の一部が延設して互いに内側に折り曲げられた保護部33cを有している。この一対の保護部33cに挟まれた空間は、その中心が一対の保持部材33aの中間点で、その隙間がスプライシングテープSTの幅Wよりもわずかに広くなるように設定されている。保護部33cは、切刃35aが作業者の指などに誤って接触しないように保護している。また保護部33cに挟まれた空間は、引き出したスプライシングテープSTを切刃35aの中央付近に導くガイドとしても機能する。
次に、図5(a)を参照して測長ローラ36を説明する。図5(a)は、図4に示す測長ローラ36のCC断面である。測長ローラ36の円筒形のローラ36aには中心を貫く貫通孔36bが設けられており、この貫通孔36bの両端の開口付近にはベアリング36cが固着されている。貫通孔36bには固定軸36dが挿入され、固定軸36dは筐体部33の一対の保持部材33aの間にネジ36eで固定されている。これにより測長ローラ36は、一対の保持部材33aの間で固定軸36dを軸に自在に回転する。なお固定軸36dは、保持面HSの間隔Sを一定に保つスペーサとしても機能する。
測長ローラ36は、筐体部33にセットされたテープ収容ローラ34から引き出されたスプライシングテープSTの粘着面が測長ローラ36の一部に粘着し、さらにテープカット部35に向かって周回される位置に配置されている(図4参照)。このように、測長ローラ36は、テープ収容ローラ34とテープカット部35の間に介在し、筐体部33の一対の保持面HSの間に回転自在に保持される。
測長ローラ36の外周面でスプライシングテープSTの粘着面が粘着する部分には、スプライシングテープSTの表面と同じ性状を有する粘着剥離面36fが設けられている。このように、測長ローラ36の外周面に、スプライシングテープSTと同じ表面性状の粘着剥離面36fを備えている。これにより、スプライシングテープSTが粘着しなかったり、逆に固着したりすることなく、測長ローラ36の外周面に適切な粘着力で粘着することができる。
つまり、測長ローラ36のテープ収容ローラ34側から粘着したスプライシングテープSTの引き出し動作に同期して測長ローラ36が回転し、スプライシングテープSTが測長ローラ36のテープカット部35側で固着することなく剥離できる粘着力である。なおこの粘着剥離面36fは、スプライシングテープSTの表面を外に向けて測長ローラ36の外周面に接着することでも実現できる。
測長ローラ36のローラ36aの側面36g(円形面)には、円錐形状の位置決め穴38が、貫通孔36bを中心とする同心円上に等中心角で設けられている。図4の例では、4つの位置決め穴38が90度の間隔を置いて設けられている。
筐体部33の保持部材33aには、一対の保持面HSの間に保持された測長ローラ36の位置決め穴38が周回する位置に、位置決めプランジャ37が設置されている。図5(a)に示すように、位置決めプランジャ37は、ボディー部37aの内部に設置された弾性体であるバネ37bにより、ボディー部37aの先端から突出した突部であるボール37cが押圧されている。このように、位置決めプランジャ37は、弾性体であるバネ37bで押圧された突部であるボール37cを有し、筐体部33の保持面HSに保持されている。
そして、測長ローラ36が回転して位置決め穴38が位置決めプランジャ37の位置と一致すると、位置決め穴38に位置決めプランジャ37のボール37cが嵌合する。つまり、測長ローラ36の側面36gに、位置決めプランジャ37の突部であるボール37cが嵌合する位置決め穴38を有することとなる。また位置決め穴38は、測長ローラ36の弧長がテープカッター31で切断されるスプライシングテープの一定の長さLと一致する中心角毎に設けられている。
図5(b)は、位置決めプランジャ37のボール37cが位置決め穴38から外れた状態にある測長ローラ36の断面を示している(図6(b)参照)。この状態で、ボール37cはバネ37bにより押圧されながら測長ローラ36の側面36gに接しており、測長ローラ36の回転に合わせてボディー部37aの先端で回転する。
図3、4に示すように、筐体部33の一対の保持部材33aには、テープカット部35と測長ローラ36の間に保持部材33aを欠削した指掛部40がそれぞれ設けられている。指掛部40には、テープカット部35の仮止め部35b4に仮止めされているスプライシングテープSTを下から引っ掛けて持ち上げる作業者の指先が挿入される。
本発明の一実施の形態におけるテープカッター31は上記のように構成されており、次に、テープカッター31においてスプライシングテープSTを一定の長さLで切断する作業について図6、7を参照して説明する。図6(a)は、スプライシングテープSTをテープカッター31にセットする段取りが完了した、テープカッター31のテープカット部35と測長ローラ36付近を側方から見た動作説明図である。
テープカッター31には、スプライシングテープSTを収容したテープ収容ローラ34がセットしてある(図6(a)では図示省略)。テープ収容ローラ34から引き出されたスプライシングテープSTが、測長ローラ36を周回してテープカット部35まで引き回され、切刃35aで切断されて仮止め部35b4に仮止めされている。測長ローラ36の側面36gには等中心角(90度)で4つの位置決め穴38が設けられており、そのうちの一つに位置決めプランジャ37のボール37cが嵌合している。以下説明のために、ボール37cが嵌合している位置決め穴を38aとし、そこから時計回りに38b、36c、38dとの符号を付ける。
図6(a)は、スプライシングテープSTを一定の長さLで切断する一連の作業が完了した状態を示しており、この状態から一定の長さLのスプライシングテープSTを引き出して切断する作業を順に説明する。まず作業者は指掛部40に人差し指41aを挿入し、挿入した人差し指41aを上に持ち上げてスプライシングテープSTを引っ掛け(矢印D)、スプライシングテープSTの粘着面を仮止め部35b4から剥離する。
次いで図6(b)に示すように、スプライシングテープSTを人差し指41aと親指41bで挟み、矢印Eの方向に引き出すとボール37cが位置決め穴38aから外れる。この状態からスプライシングテープSTを引き出すと、粘着剥離面36gの一部に粘着したスプライシングテープSTの動きに同期して測長ローラ36が回転する。
スプライシングテープSTを更に引き出すと、図7(a)に示すように位置決め穴38bがボール37cに嵌合して測長ローラ36の回転が止まる。すなわちスプライシングテープSTは、測長ローラ36の直径をdとすると、図6(a)に示す状態から測長ローラ36が1/2π(中心角θ)だけ回転し、円周πdの1/4(矢印F)の長さ、すなわち弧長πd/4だけ引き出されたことになる。
次いで図7(b)に示すように、測長ローラ36の回転が止まった状態でスプライシングテープSTを下方に引っ張ると、スプライシングテープSTが切刃35aに接する状態になる。さらに矢印Gに示すようにスプライシングテープSTを下方に引っ張ると、引き出されたスプライシングテープSTは切刃35aで切断されて長さLのテープ連結具30となる。また、切断された残りのスプライシングテープSTの先端付近の粘着面は、矢印Gに引っ張られる力で仮止め部35b4に粘着し、図6(a)に示す初期状態に戻る。
このテープ連結具30の長さLは、図7(a)の矢印Fに示す測長ローラ36の円周の1/4の長さに一致する。すなわち、測長ローラ36の直径dを変えて円周を変更したり、位置決め穴38間の中心角θ(例えば、120度など)を変更したりすることで、スプライシングテープSTを切断する一定の長さLを変更できる。
また次の方法で、測長ローラ36を交換することなくスプライシングテープSTを切断する一定の長さLを変更できる。すなわち、測長ローラ36の側面36gには、中心角θの異なる複数組の位置決め穴38を中心からの距離(同心円の半径)を変えて設ける。さらに、筐体部33の保持部材33aには、この複数組の位置決め穴38に嵌合する位置に、位置決めプランジャ37の取り付け部をそれぞれ設ける。この構成において、位置決めプランジャ37の取り付け部を変更して嵌合する位置決め穴38の組を変更することで、一定の長さLを変更できる。なお、位置決め穴38の組と対応する位置決めプランジャ37の取り付け部は、必ずしもすべての組を同じ側に設ける必要はなく、測長ローラ36の両面とそれに対応する保持部材33aに分けて設けても良い。
上記説明したように、本発明の一実施の形態のテープカッター31には、従来のテープカッターが必要とする、スプライシングテープSTを所定の隙間に誘導して確実に保持するための案内ローラが不要である。そのため、スプライシングテープSTをテープカッター31にセットする段取りが簡単にできる。すなわち、テープ収容ローラ34より引き出したスプライシングテープSTを、測長ローラ36を周回してテープカット部35の上方まで引き出し、半端な長さの先端部をテープカット部35で切断するという非常に単純な作業で完了できる。
また、本発明の一実施の形態のテープカッター31において、テープ収容ローラ34は、測長ローラ36の下方に配置されることで、テープカッター31の設置面積を縮小できる。すなわち図4に示すように、テープカット部35と測長ローラ36をテープ収容ローラ34の直径程度の範囲に収めることで、テープカッター31の設置面積(底面積)を、巻きテープ32を収容したテープ収容ローラ34の直径と幅でほぼ決まる面積まで縮小できる。さらにスリット部39の開口39aをテープカット部35の下方側(測長ローラ36と反対側)に配置することで、テープ収容ローラ34をスリット部39に挿入する際に、測長ローラ36とテープカット部35に干渉しない間隔を確保したまま、テープカッター31の高さを縮小できる。
また、本発明の一実施の形態のテープカッター31において、位置決めプランジャ37の取り付け位置を前後に移動してボール37cに加わる荷重を調整したり、荷重可変タイプの位置決めプランジャ37を使用したりすることで、次の効果が得られる。すなわち、ボール37cが位置決め穴38に嵌合する力を、作業者の好みに合わせて調整することができる。これにより、スプライシングテープSTの引っ張り開始時の嵌合解除に必要な力と、スプライシングテープSTを切断する時に必要な嵌合保持力を調整して作業性を向上できる。
また、本発明の一実施の形態のテープカッター31は、図1に示すように、床面FS上を移動自在な治具台車50にネジ(図示省略)などで固定して使用される。治具台車50は、下面にキャスタ52を有するベース51の上面に、テーブル54を保持する支柱53が立設されている。テーブル54上には、テープカッター31と、スプライシング治具(図示省略)などを保管する工具入れ55が設置されている。スプライシングの際は、テープカッター31を設置した治具台車50を作業対象の部品実装装置1の部品供給部の後方まで移動させることで、作業の効率が向上できる。
また、本発明の一実施の形態のテープカッター31において、筐体部33、テープカット部35、測長ローラ36を金属などの導電体、または、導電性プラスチックなどの導電性の材料で形成することで、スプライシングテープSTを巻回部32aから剥離する時に発生する静電気の帯電が防止できる。すなわち、各部を導電性の材料で形成した治具台車50に導電性を保った状態でテープカッター31を設置することで、スプライシングテープSTに帯電した静電気はグランドGNDに接地された床面FSに放電される。これにより、電子部品3の実装作業において、静電気に起因する電子部品3の静電気破壊、ごみ吸着などの問題が防止できる。
上記説明したように本実施の形態では、収納された電子部品3を部品実装装置1に供給するキャリヤテープ20を連結するスプライシングテープSTを一定の長さLで切断するスプライシングテープST用のテープカッター31は、左右一対の対向する保持面HSを有する筐体部33と、スプライシングテープSTを巻回収容し、一対の保持面HSの間に回転自在に保持されたテープ収容ローラ34と、引き出されたスプライシングテープSTを切断する切刃35aを有し、一対の保持面HSの間に保持されたテープカット部35と、テープ収容ローラ34とテープカット部35の間に介在し、一対の保持面HSの間に回転自在に保持された測長ローラ36と、弾性体であるバネ37bで押圧された突部であるボール37cを有し、保持面HSに保持された位置決めプランジャ37とを備え、測長ローラ36の側面36gに、位置決めプランジャ37の突部であるボール37cが嵌合する位置決め穴38を有している。これにより、構造が簡素でスプライシングテープSTの段取りを容易かつ迅速に行える、スプライシングテープSTを一定の長さLで切断するスプライシングテープST用のテープカッター31を実現できる。
構造が簡素でスプライシングテープの段取りを容易かつ迅速に行える、スプライシングテープを一定の長さで切断するスプライシングテープ用のテープカッターを提供する。
1 部品実装装置
3 電子部品
20 キャリヤテープ
31 テープカッター
33 筐体部
34 テープ収容ローラ
34b 回転軸
35 テープカット部
35a 切刃
36 測長ローラ
36f 粘着剥離面
37 位置決めプランジャ
37b バネ(弾性体)
37c ボール(突部)
38 位置決め穴
39 スリット部
39a 開口
HS 保持面
S 保持面の間隔
ST スプライシングテープ

Claims (5)

  1. 収納された電子部品を部品実装装置に供給するキャリヤテープを連結するスプライシングテープを一定の長さで切断するスプライシングテープ用のテープカッターであって、
    左右一対の対向する保持面を有する筐体部と、
    前記スプライシングテープを巻回収容し、前記一対の保持面の間に回転自在に保持されたテープ収容ローラと、
    引き出された前記スプライシングテープを切断する切刃を有し、前記一対の保持面の間に保持されたテープカット部と、
    前記テープ収容ローラと前記テープカット部の間に介在し、前記一対の保持面の間に回転自在に保持された測長ローラと、
    弾性体で押圧された突部を有し、前記保持面に保持された位置決めプランジャとを備え、
    前記測長ローラの側面に、前記位置決めプランジャの突部が嵌合する位置決め穴を有することを特徴とするスプライシングテープ用のテープカッター。
  2. 前記テープ収容ローラは、前記測長ローラの下方に配置されることを特徴とする請求項1に記載のスプライシングテープ用のテープカッター。
  3. 前記一対の保持面は、その一辺から開口して前記一対の保持面の内に向かって下に傾斜しているスリット部を有し、
    前記テープ収容ローラは、前記一対の保持面の間隔よりも長い回転軸を有し、前記回転軸を前記一対の保持面のスリット部の開口から挿入して前記一対の保持面の間に保持されることを特徴とする請求項1または2に記載のスプライシングテープ用のテープカッター。
  4. 前記測長ローラの外周面に、前記スプライシングテープと同じ表面性状の粘着剥離面を備えたことを特徴とする請求項1乃至3に記載のスプライシングテープ用のテープカッター。
  5. 前記筐体部、テープカット部、測長ローラは、導電性の材料で形成されたことを特徴とする請求項1乃至4に記載のスプライシングテープ用のテープカッター。
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