JP2016002861A - 乗物用シート - Google Patents

乗物用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2016002861A
JP2016002861A JP2014124179A JP2014124179A JP2016002861A JP 2016002861 A JP2016002861 A JP 2016002861A JP 2014124179 A JP2014124179 A JP 2014124179A JP 2014124179 A JP2014124179 A JP 2014124179A JP 2016002861 A JP2016002861 A JP 2016002861A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
seat
seated person
blower
bezel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014124179A
Other languages
English (en)
Inventor
武史 西浦
Takeshi Nishiura
武史 西浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2014124179A priority Critical patent/JP2016002861A/ja
Publication of JP2016002861A publication Critical patent/JP2016002861A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】着座者の両肩口近傍の貫通孔を利用した簡潔な構造で、着座者に対して空気を吹きかけたり、着座者の近傍の空気を吸引したりする空調機能を有する、シェルタイプの乗物用シートを提供する。
【解決手段】バックパン32上にバックパッド33が載置されているシートバック30において、着座者の肩口に相当する位置に設けられた開口部32k、33a、34aを通して空気が、着座者肩口に向けて噴出され、もしくは、着座者肩口から吸引されるように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車、飛行機、船、電車等の乗物に搭載される乗物用シートに関する。より詳しくは、シェルタイプのフレームを有する乗物用シートに関する。
シェルタイプのシートバックフレームを有する乗物用シートの場合、着座者の両肩口近傍に貫通孔が設けられているものがある。この貫通孔は、レーシングカーなどにおいて、シートベルトを通すために利用される場合もあるが、通常のスポーツタイプの乗用車においては、主としてスポーティな雰囲気を醸し出す意匠として採用されていることが多い。下記特許文献1に記載されるように、貫通孔の内周部分には樹脂製のベゼルが取り付けられ見栄えの向上を図っているのが一般である。
特開2009−142341号公報
特許文献1に記載された従来の技術は、シートクッションに対してシートバックがリクライニング機構を介して傾動可能に支持された、いわゆるセミバケットタイプのシェルタイプシートである。かかるセミバケットタイプのシェルタイプシートにおいては、シートバックの着座者の両肩口近傍に貫通孔が設けられているが、これらはスポーツタイプシートとしての意匠を現出しているだけで、特に機能が付与されているものではない。一方、シェルタイプの乗物用シートにおいて着座者の身体に対し、空気を吹きかけて特に夏場の快適性を付与する送風機能を簡潔な構造で備えようとするニーズもあった。かかる送風機能を備えるためには、シートバックに別途貫通孔や空気流路となる溝を設ける必要があり、構造が複雑化しがちであった。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、着座者の両肩口近傍の貫通孔を利用した簡潔な構造で、着座者に対して空気を吹きかけたり、着座者の近傍の空気を吸引したりする送風機能を有する、シェルタイプの乗物用シートを提供することにある。
本発明の第1発明は、シートバックが、構造部材としてのシートシェル上にクッション体が載置されることで構成された乗物用シートであって、着座者の肩口に相当する位置に貫通孔が設けられており、該貫通孔を通して空気が、着座者肩口に向けて噴出され、もしくは、着座者肩口から吸引されるように送風装置が取り付けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、シートバックの着座者の肩口に相当する位置に設けられた貫通孔を通して空気が着座者肩口に向けて噴出され、もしくは、着座者肩口から吸引されるので、簡潔な構造で着座者に対し送風を行うことができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記貫通孔の内周の少なくとも一部には、前記貫通孔の内周に沿って延びる中空パイプ状部を有するベゼルが設けられ、該ベゼルの一部には、着座者の肩口に向かって送気する、もしくは、着座者の肩口と反対方向に向けて送気することのできる通風孔が設けられ、前記中空パイプ状部に前記送風装置が連結されていることを特徴とする。
第2発明によれば、貫通孔の内周の少なくとも一部に設けられたベゼルの中空パイプ状部を通して、送風機から送られた空気が、着座者の肩口に向かって、もしくは、着座者の肩口と反対方向に向かって噴出されるという簡潔な構造で着座者に対し送風を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る乗物用シートを斜め後から見た斜視図である。 図1のII−II矢視線端面図である。 図1のIII−III矢視線端面図である。 図1のIV−IV矢視線端面図である。 本発明の第2実施形態における、上記第1実施形態の図3に相当する端面図である。 本発明の第3実施形態における、上記第1実施形態の図3に相当する端面図である。 本発明の第4実施形態における、上記第1実施形態の図2に相当する端面図である。 本発明の第5実施形態における、上記第1実施形態の図2に相当する端面図である。 本発明の第6実施形態における、上記第1実施形態の図1に相当する斜視図である。
図1〜4は、本発明の第1実施形態を示す。本実施形態の乗物用シート10は、図1に示されるように、座面となるシートクッション20、背もたれとなるシートバック30を備えている。シートクッション20は、鉄製のクッションフレームの上に載置された、表皮で被覆されたクッションパッドで着座者の荷重を弾性的に支持するものである。シートバック30は、シェルタイプのバックフレームの上に載置された、表皮で被覆されたバックパッドで着座者の背面を支持するものである。各図中、矢印により乗物用シートを取り付けた時の乗物の各方向を示す。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
シートクッション20は、スライドレール21を介してフロアFに取り付けられている。スライドレール21は、フロアFに固定されたロアレール21aに対してアッパレール21bが前後方向に摺動可能に組み付けられている。アッパレール21bにはロアアーム22が取り付けられ、ロアアーム22に図示しないクッションフレームが取り付けられている。クッションフレームの上にはクッション材であるウレタン発泡体製のクッションパッド(図示せず)が載置されその上に表皮であるシートクッションカバー23が被せられてシートクッション20を構成している。シートクッション20は、スライドレール21の働きにより前後方向に位置調整可能となっている。
シートバック30は、シェルタイプのバックパン32と、その上に載置されたバックパッド33と、その上に被せられたバックカバー34とからなる。ロアアーム22に対しリクライナー40を介して取り付けられたアッパアーム31にバックパン32がボルト、ナットで取り付けられる。リクライナー40の働きによりシートクッション20に対してシートバック30の傾き調整が可能となっている。バックパン32が特許請求の範囲の「シートシェル」に相当し、バックパッド33が特許請求の範囲の「クッション体」に相当する。
図1に示されるように、バックパン32は着座者の上半身外形に適合するように凹面形状が形成されている。着座者の腰部を両側から支持するサイド立ち壁部32f、その前方端末部で両側に若干開いた形状のサイド拡開部32g、着座者の肩部を支持すべく両側外方向に延びた肩部支持部32h、着座者の頭部を支持すべく上方向に延びた頭部支持部32iが形成されている。図2及び図4に示されるように、バックパン32の端末部には、ほぼ全周に渡って折り返し部32jが形成されている。折り返し部32jは、バックカバー34の端末に取り付けられたクリップ(不図示)を係止してバックパン32に対してバックカバー34を取り付けるためのものである。バックパン32、バックパッド33、及びバックカバー34の、乗員が着座したとき着座者の肩口に当たる部分には、それぞれ、開口部32k、開口部33a、及び開口部34aが設けられている。この開口部32k、開口部33a、及び開口部34aには、その内周側に当接して樹脂製のベゼル50が嵌め込まれて取り付けられている。
ベゼル50は、ポリプロピレン樹脂製の中空状の部品である。複数に分割してインジェクション成形したのち、バイブレーションウェルディングや超音波ウェルディング等を用いて一体化したものである。ブロー成形を用いて一体成形することもできる。図1に示すように、ベゼル50は、背面視の外形が略半楕円形状をなすとともに、略台形状の孔50aが2つ、左右対称に設けられた形状をしている。詳しくは、略台形状の孔50aは、一方の台形の脚と、上底及び下底とのなす角度が直角である台形状に近い形状で、前記一方の台形の脚同士がシート中央側にくるように左右対称に配置された形状とされている。ベゼル50は、この外形が略半楕円形状で略台形状の孔50aが2つ設けられた上記の形状を断面として前後方向に延びた筒形状をしている。図1〜図4に示すように、ベゼル50は、全周を取り巻く断面が略矩形の中空パイプ状部分である外周部50bと、外周部50bの幅方向中央部分内側を密封状態で連結する断面が略矩形の中空状部分である中央連結部50cとを備える。ここで、外周部50bが特許請求の範囲の「中空パイプ状部」に相当する。外周部50bの下側外周面の中央部後方(中央連結部50cの下側)には、断面矩形の開口部50dが設けられている。ベゼル50の略台形状の孔50a側の壁面50eには、複数個所に空気吹出し孔50fが設けられている。空気吹出し孔50fは、開口部50dからベゼル50の中空部分に取り入れられた空気を着座者の首回りに向けて吹出すためのものである。ベゼル50の中空部分から空気流を誘導して、着座者の首回りに向けて空気を吹出すため、ルーバー状の空気流誘導壁50gが、空気吹出し孔50fの前後方向両端部から斜め後方に向けて設けられている。かかるルーバー状の空気流誘導壁50gは、別部品としてベゼル50の略台形状の孔50a側の壁面50eにあけた孔に取り付けてもよいし、壁面50eと一体に成形してもよい。
図1及び図2に示すように、バックパン32の着座面とは反対側の面の、開口部32kの下側でシート中央部には、遠心式の送風機60が備えられ、その外側が送風機カバー61で覆われている。送風機カバー61は、ポリプロピレン等の樹脂製の略円筒中空状の部品である。円筒の底面に当たる後面部61aには、シート後方から空気を取り入れるためのスリット61bがシート幅方向に延びて上下に複数本並べて設けられている。また、円筒の壁面上部には矩形断面の中空筒状部品であるダクト62に連結されるための開口部61cが設けられている。送風機カバー61の開口部61cと、ベゼル50の開口部50dとはダクト62により密封状態で連結されている。送風機カバー61は、前側の底面がない円筒状の部品をバックパン32に対して熱融着もしくは接着で取り付けたが、有底円筒状の部品としてバックパン32に取り付けてもよい。前者の場合は、送風機60を直接バックパン32に取り付けることになるし、後者の場合は、送風機60を送風機カバー61内に取り付けた状態で送風機カバー61をバックパン32に取り付けることになる。ダクト62は、コの字断面の樋状の部品をバックパン32に対して熱融着もしくは接着で取り付けたが、角パイプ状の部品としてバックパン32に取り付けてもよい。送風機60には、図示しない配線が施されており、電源のオン、オフにより作動させたり停止させたりできるようになっている。送風機60が特許請求の範囲の「送風装置」に相当する。
図1〜図4に示すように、ベゼル50は、バックパン32及びバックパッド33の、開口部32k及び開口部33aに嵌め込まれて固定されている。固定の方法は、バックパン32に対して、ビス等を用いて機械的に取り付けてもよいし、熱溶着や接着によって取り付けてもよい。このとき、ベゼル50の着座面側の面50hは、バックパッド33の着座面側の面より後方に引っ込んだ位置に配置されている。硬質な部品であるベゼル50が着座者の身体に触れて不快感を与えないようにするためである。バックパッド33の開口部33a周縁のバックカバー34は、バックパッド33の開口部33aとベゼル50外周部との間に引き込まれてベゼル50に対し固定されている。固定の方法は、図示しないクリップをバックカバー34の開口部34a端末に取り付け、それをベゼル50外周部に係止することによって行っている。
以上のように構成される第1実施形態は、以下のような作用効果を奏する。送風機60の電源をオン状態にすると、送風機60が作動しシート後方から吸引した空気をダクト62を通してベゼル50の外周部50bと中央連結部50cに供給する。ベゼル50の外周部50bには、略台形状の孔50aのまわりの壁面50eに複数の空気吹出し孔50f設けられているので、この空気吹出し孔50fから空気が吹出される。このとき、空気吹出し孔50fの前後方向両端部から斜め後方に向けてルーバー状の空気流誘導壁50g設けられているので、吹出す空気はこの空気流誘導壁50gに導かれて着座者の首の回りに流れ出る。図3において、空気の流れ出る方向を矢印Aで示す。これによって、着座者の身体を冷やし快適性を向上させることができる。そして、意匠的な観点からシートバック30の上部に設けられている貫通孔を利用して、意匠性を大きく変更することなく簡潔な構造で送風機能の付与が可能となる。
なお、送風機60の前もしくは後に、空気の温調機能を有する装置を配置して、冷風もしくは温風を供給するようにしてもよい。かかる空気の温調機能を付加することにより、快適性はさらに向上する。また、ベゼル50は2つの孔50aごとに分割して2つのものとし、そのそれぞれに送風機60を取り付けてもよいし、送風機60は1つにしてダクト62を二股にして2つのベゼルに空気を供給してもよい。また、ベゼル50の2つの略台形状の孔50aは必ずしも2つ必要なものではなく、1つの大きい孔にしてもよい。
図5に本発明の第2実施形態を示す。第1実施形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。第1実施形態との違いは、ベゼル50から吹出される空気の流れの向きの相違にある。本実施形態においては、ルーバー状の空気流誘導壁50iが、空気吹出し孔50fの前後方向両端部から斜め前方に向けて設けられている。これによって、吹出す空気はこの空気流誘導壁50iに導かれてベゼル50の壁面50eからシートバック30の後方に流れ出る。図5において、空気の流れ出る方向を矢印Bで示す。このとき、着座者の首の周りから後方に向かって流れる空気流が生じ、着座者の身体を冷やし快適性を向上させることができる。そして、意匠的な観点からシートバック30の上部に設けられている貫通孔を利用して、意匠性を大きく変更することなく簡潔な構造で空調機能の付与が可能となる。なお、本実施形態においては、吹出す空気は着座者に当たらないので吹出す空気の温調をしても付加される効果はない。また、空気流誘導壁50iの壁面50eへの取り付け方法に関しては、空気流誘導壁50gと同じである。
図6に本発明の第3実施形態を示す。第1実施形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。第1実施形態との違いは、ベゼル50から吹出される空気の流れの向きの制御方法の相違にある。本実施形態においては、ベゼル50の壁面50eの前後方向中央部にヒンジ取付部50jが設けられている。ヒンジ取付部50jには、前側ヒンジ軸50kと後側ヒンジ軸50mが固定され、前側ヒンジ軸50kを回動中心に上下方向に回動可能な前側開閉扉50nが取り付けられ、後側ヒンジ軸50mを回動中心に上下方向に回動可能な後側開閉扉50pが取り付けられている。前側開閉扉50nと後側開閉扉50pは、それぞれ、前側ヒンジ軸50kと後側ヒンジ軸50mに対して隙間なく取り付けられ、力を及ぼさない自然状態のときはその状態で、前側ヒンジ軸50kと後側ヒンジ軸50mに対する回動を止めるようになっている。図6に示すように、シートバック30の前方である矢印Aの方向に空気を吹出させようとする場合は、手で前側開閉扉50nを開け空気流が前側開閉扉50nのベゼル50側の面に導かれるようにする。このとき、前側開閉扉50nは前側ヒンジ軸50kに対して隙間なく取り付けられているのでその状態で回動することなく開いた状態が維持される。この状態で、ベゼル50から空気を吹出させることで、第1実施形態と同じようにシートバック30の前方である矢印Aの方向に空気を吹出させることができる。また、これとは逆に、シートバック30の後方である矢印Bの方向に空気を吹出させようとする場合は、手で後側開閉扉50pを開け空気流が後側開閉扉50pのベゼル50側の面に導かれるようにするとともに、前側開閉扉50nを閉じる。このとき、後側開閉扉50pは後側ヒンジ軸50mに対して隙間なく取り付けられているのでその状態で回動することなく開いた状態が維持される。また、前側開閉扉50nは前側ヒンジ軸50kに対して隙間なく取り付けられているのでその状態で回動することなく閉じた状態が維持される。この状態で、ベゼル50から空気を吹出させることで、第2実施形態と同じようにシートバック30の前方である矢印Bの方向に空気を吹出させることができる。すなわち、本実施形態は、第1実施形態と第2実施形態とを1つの構造で使い分けることができる。したがって、第1実施形態と第2実施形態の作用効果を奏することができる。
図7に本発明の第4実施形態を示す。第1実施形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。第1実施形態との違いは、シートバック30に対する送風機60の取り付け位置の相違にある。本実施形態においては、バックパン32の頭部支持部32iの着座面側に送風機60が取り付けられている。送風機60の着座面側は、ポリプロピレン樹脂製の略円筒中空状の部品である送風機カバー611で覆われ、円筒の壁面下部には矩形断面の中空筒状部品であるダクト621に連結されるための開口部611cが設けられている。ベゼル501は、第1実施形態のベゼル50と比べて前後方向の長さがダクト62の分だけ短い以外は同一の形状で、外周部の上側外周面の中央部後方(中央連結部の上側)には、断面矩形の開口部501dが設けられている。送風機カバー611の開口部611cと、ベゼル501の開口部501dとはダクト621により密封状態で連結されている。送風機60の着座面とは反対側の面が取り付けられたバックパン32の頭部支持部32iには、シート後方から空気を取り入れるためのスリット321がシート幅方向に延びて上下に複数本並べて設けられている。バックパン32の頭部支持部32iに対応する部分のバックパッド33には、送風機カバー611及びダクト621を受け入れるための凹部331が設けられている。かかる本実施形態は、第1実施形態と同様な作用効果を奏するがそれに加えてシートバック30の背面がバックパン32からベゼル501につながる連続した面状となり、意匠性が向上する。また、送風機カバー611やダクト621を強度の高い構造体とすることにより、バックパン32の頭部支持部32i近傍の強度を高めて後突時の安全性をさらに向上させる効果も期待できる。
図8に本発明の第5実施形態を示す。第1実施形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。第1実施形態との違いは、シートバック30に対する送風機60の取り付け位置の相違にある。本実施形態においては、バックパン32の開口部32kの下側でシート中央部の着座面側に送風機60が取り付けられている。送風機60の着座面側は、ポリプロピレン樹脂製の略円筒中空状の部品である送風機カバー612で覆われ、円筒の壁面上部には矩形断面の中空筒状部品であるダクト622に連結されるための開口部612cが設けられている。ベゼル502は、第1実施形態のベゼル50と比べて前後方向の長さがダクト62の分だけ短い以外は同一の形状で、外周部の下側外周面の中央部後方(中央連結部の下側)には、断面矩形の開口部502dが設けられている。送風機カバー612の開口部612cと、ベゼル502の開口部502dとはダクト622により密封状態で連結されている。送風機60の着座面とは反対側の面が取り付けられたバックパン32の開口部32kの下側でシート中央部には、シート後方から空気を取り入れるためのスリット322がシート幅方向に延びて上下に複数本並べて設けられている。バックパン32の開口部32kの下側でシート中央部に対応する部分のバックパッド33には、送風機カバー612及びダクト622を受け入れるための凹部332が設けられている。かかる本実施形態は、第1実施形態と同様な作用効果を奏するがそれに加えてシートバック30の背面がバックパン32からベゼル502につながる連続した面状となり、意匠性が向上する。また、送風機60が、着座者の耳から遠く、バックパッド33に取り囲まれた部位に配設されるので、送風機60からの騒音を低減できるという効果もある。
図9に本発明の第6実施形態を示す。第1実施形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。第1実施形態との違いは、シートバック30に対する送風機60の取り付け位置の相違にある。本実施形態においては、バックパン32のサイド立ち壁部32fの上端部近傍で着座面とは反対側の面に送風機60が取り付けられている。サイド立ち壁部32fの着座面とは反対側の面にはアッパアーム31を隠して見栄えを良くするためのポリプロピレン樹脂製のカバー部材323が取り付けられている。送風機60の着座面とは反対側は、ポリプロピレン樹脂製の略円筒中空状の部品である送風機カバー613で覆われ、円筒の側壁面上部には矩形断面の中空筒状部品であるダクト623に連結されるための開口部(不図示)が設けられている。すなわち、送風機60は送風機カバー613で覆われた状態で、カバー部材323で覆い隠され外部からは見えないようになっている。ベゼル502は、第1実施形態のベゼル50と比べてダクト623を取り付ける位置が異なる以外は同一の形状で、外周部の下側外周面の左側側部には、断面矩形の開口部(不図示)が設けられている。送風機カバー613の開口部と、ベゼル503の開口部とはダクト623により密封状態で連結されている。送風機カバー613の着座面とは反対側の底面とそれに対応する位置のカバー部材323には、シート後方から空気を取り入れるためのスリット613aとスリット323aがシート前後方向に延びて上下に複数本並べて、それぞれ設けられている。かかる本実施形態は、第1実施形態と同様な作用効果を奏するがそれに加えてシートバック30の背面とカバー部材323に囲まれた空きスペースに送風機60を配設できるので、バックパン32背面に露出する部材がダクト623のみとなり、意匠性が向上する。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態においては、送風機60からの空気の噴出をベゼル50を介して行ったが、これに限らず、バックパン32及びバックパッド33の、開口部32k及び開口部33aに直接送風機60を取り付けて空気の噴出を行ってもよい。
10 乗物用シート
20 シートクッション
30 シートバック
32 バックパン(シートシェル)
32k 開口部(貫通孔)
33 バックパッド(クッション体)
33a 開口部(貫通孔)
34 バックカバー
34a 開口部(貫通孔)
50、501、502、503 ベゼル
50b 外周部(中空パイプ状部)
50f 空気吹出し孔(通風孔)
60 送風機(送風装置)

Claims (2)

  1. シートバックが、構造部材としてのシートシェル上にクッション体が載置されることで構成された乗物用シートであって、着座者の肩口に相当する位置に貫通孔が設けられており、該貫通孔を通して空気が、着座者肩口に向けて噴出され、もしくは、着座者肩口から吸引されるように送風装置が取り付けられている乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、前記貫通孔の内周の少なくとも一部には、前記貫通孔の内周に沿って延びる中空パイプ状部を有するベゼルが設けられ、該ベゼルの一部には、着座者の肩口に向かって送気する、もしくは、着座者の肩口と反対方向に向けて送気することのできる通風孔が設けられ、前記中空パイプ状部に前記送風装置が連結されている乗物用シート。


JP2014124179A 2014-06-17 2014-06-17 乗物用シート Pending JP2016002861A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014124179A JP2016002861A (ja) 2014-06-17 2014-06-17 乗物用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014124179A JP2016002861A (ja) 2014-06-17 2014-06-17 乗物用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016002861A true JP2016002861A (ja) 2016-01-12

Family

ID=55222498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014124179A Pending JP2016002861A (ja) 2014-06-17 2014-06-17 乗物用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016002861A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017226331A (ja) * 2016-06-23 2017-12-28 トヨタ紡織株式会社 乗物用シートの送風装置
JP2018154179A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 トヨタ紡織株式会社 着座用シート
JP2018197043A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
WO2020008764A1 (ja) * 2018-07-05 2020-01-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 椅子
JP2022031572A (ja) * 2017-05-23 2022-02-18 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017226331A (ja) * 2016-06-23 2017-12-28 トヨタ紡織株式会社 乗物用シートの送風装置
JP2018154179A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 トヨタ紡織株式会社 着座用シート
JP2018197043A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
JP7004893B2 (ja) 2017-05-23 2022-01-21 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
JP2022031572A (ja) * 2017-05-23 2022-02-18 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
JP7315867B2 (ja) 2017-05-23 2023-07-27 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
WO2020008764A1 (ja) * 2018-07-05 2020-01-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 椅子
CN111741696A (zh) * 2018-07-05 2020-10-02 松下知识产权经营株式会社 椅子
JPWO2020008764A1 (ja) * 2018-07-05 2021-08-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 椅子
US11272789B2 (en) 2018-07-05 2022-03-15 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Seat
JP7390607B2 (ja) 2018-07-05 2023-12-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 椅子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11780288B2 (en) Vehicle cabin airflow forming device
JP2016002861A (ja) 乗物用シート
WO2005096891A1 (ja) 車両用シート
JP2018093921A (ja) 空調シート
US20180361891A1 (en) Vehicle air conditioning structure
JP6565532B2 (ja) コンソール装置
JP2019093843A (ja) 車両用シート
JP2015089467A (ja) 車両用送風シート
JP7163658B2 (ja) 車両用シート
JP2018020733A (ja) 車両用空調装置
JP2019162928A (ja) 車両用空調装置
JP6627976B2 (ja) 車両用空調装置
JP5184475B2 (ja) シート空調装置
KR101501077B1 (ko) 차량의 시트 하부 통풍 장치
JP6658397B2 (ja) 車両用コンソール
US9469228B2 (en) Seat climate control assembly and seat employing the same
JP6233293B2 (ja) 車両用空調装置
JP2008525253A (ja) 自動車シートのヘッドレストに配置された空気ノズル
JP2005287536A (ja) 車両用シート
JP6485217B2 (ja) 乗物用シートの送風装置
JP2021061875A (ja) 乗物用シート
JP2017210190A (ja) 乗物用シート
JP6460964B2 (ja) 車両用シート構造
KR20160139839A (ko) 냉온풍 기능이 구비된 차량용 시트
JP2011126329A (ja) バス車両の暖房装置