JP2016001953A - モータ制御装置及びステアリング装置 - Google Patents

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【課題】モータの駆動制御をより長く継続することのできるモータ制御装置を提供する。【解決手段】モータ制御装置40は、モータ21の駆動を制御するための第1制御信号Sa1を生成するメインマイコン41と、モータ21の駆動を制御するための第2制御信号Sa2を生成するサブマイコン42と、モータ21の駆動を実際に制御するための実制御信号Saとして第1制御信号Sa1及び第2制御信号Sa2のいずれか一方を選択する制御信号選択部70とを備える。制御信号選択部70は、メインマイコン41及びサブマイコン42のそれぞれの状態を監視し、メインマイコン41が正常な場合には、実制御信号Saとして第1制御信号Sa1を選択する。また、制御信号選択部70は、メインマイコン41に異常が検出された場合には、実制御信号Saとして第2制御信号Sa2を選択する。【選択図】図2

Description

本発明は、モータ制御装置及びステアリング装置に関する。
車両のステアリング装置の一つとして、電動パワーステアリング装置(EPS)が知られている。EPSは、運転者のステアリング操作に伴い操舵機構に付与される操舵トルクを検出するトルクセンサと、モータの駆動を制御するモータ制御装置とを備えている。モータ制御装置は、モータを駆動させるための駆動回路と、駆動回路を介してモータの駆動を制御するマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と略記する)とを備えている。マイコンは、トルクセンサの検出操舵トルクに基づき電流指令値を演算し、モータの実際の駆動電流値を電流指令値に追従させるべく、それらの偏差に応じた電流フィードバック制御を行うことによりモータの駆動を制御する。こうしたモータの駆動制御により操舵トルクに応じたアシスト力が操舵機構に付与され、運転者のステアリング操作が補助される。
ところで、EPSには、安全性や信頼性を高めるべく、マイコンが二重化されたものがある。このようなEPSとしては、例えば特許文献1に記載のEPSがある。特許文献1に記載のEPSは、モータの駆動制御を主として行うメインマイコンと、メインマイコンの動作を監視するサブマイコンとを有している。サブマイコンは、メインマイコンに異常が生じた場合、メインマイコンによるモータの駆動制御を禁止する処理を実行する。これに対し、サブマイコンに異常が生じた場合にはサブマイコンの出力が無効化され、メインマイコンの状態が正常である限りメインマイコンによるモータの駆動制御が継続される。
特開2009−62009号公報
特許文献1に記載のEPSでは、メインマイコンに異常が生じると、モータの駆動制御が停止されるため、モータから操舵機構へのアシスト力の付与が停止される。そのため、EPSとしての機能を継続することができず、ロバスト性の観点で改善の余地を残すものとなっている。
なお、このような課題は、EPSに搭載されるモータ制御装置に限らず、各種モータ制御装置に共通する課題である。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、モータの駆動制御をより長く継続することのできるモータ制御装置及びステアリング装置を提供することにある。
上記課題を解決するモータ制御装置は、モータの駆動を制御するための第1制御信号を生成する第1制御部と、前記モータの駆動を制御するための第2制御信号を生成する第2制御部と、前記モータの駆動を実際に制御するための実制御信号として前記第1制御信号及び前記第2制御信号のいずれか一方を選択する制御信号選択部と、を備え、前記制御信号選択部は、前記第1制御部及び前記第2制御部の少なくとも一方の状態を監視し、前記第1制御部及び前記第2制御部のいずれか一方の制御部に異常が検出された場合、他方の制御部の制御信号を前記実制御信号として選択する。
この構成によれば、第1制御部及び第2制御部のいずれか一方の制御部に異常が生じた場合でも、他方の制御部の制御信号によりモータの駆動を制御することができる。したがって、モータの駆動制御をより長く継続することができる。
ところで、モータ制御装置には、通常、モータの駆動回路への給電を断続させる電源リレーが設けられている。この電源リレーの開閉駆動は制御部により制御されている。そのため、制御部に異常が生じると、駆動回路の給電制御が適切に行われないおそれがある。
そこで、上記モータ制御装置について、前記電源リレーを実際に開閉駆動させるための実リレー駆動信号として、前記第1制御部から出力される第1リレー駆動信号、及び前記第2制御部から出力される第2リレー駆動信号のいずれか一方を選択するリレー駆動信号選択部と、を備え、前記リレー駆動信号選択部は、前記第1制御部及び前記第2制御部のいずれか一方の制御部に異常が検出された場合、他方の制御部のリレー駆動信号を前記実リレー駆動信号として選択することが好ましい。
この構成によれば、第1制御部及び第2制御部のいずれか一方の制御部に異常が生じた場合には、他方の制御部のリレー駆動信号により電源リレーの開閉駆動が制御されるため、駆動回路の給電制御を適切に行うことができる。結果的に、モータの正常な動作を確保することができる。
上記モータ制御装置について、前記制御信号選択部から出力される実制御信号に対して所定の信号処理を施す信号処理部を更に備え、前記制御信号選択部は前記信号処理部と共に一つの集積回路に集積化されていることが好ましい。
この構成によれば、信号処理部及び制御信号選択部が別々に設けられている場合と比較すると、部品点数を低減することができる。
ところで、上記のようなモータ制御装置では、集積回路に異常が生じた場合、その異常が信号処理部の異常である可能性がある。この場合、信号処理の施された実制御信号が異常な信号となるため、モータの動作に異常を来すおそれがある。
そこで、上記モータ制御装置について、前記第1制御部及び前記第2制御部の少なくとも一方は、前記集積回路の状態を監視し、前記集積回路の異常を検出した場合には、前記モータを停止させることが好ましい。
この構成によれば、集積回路に異常が生じた際に、モータの異常な動作を抑制することができる。
上記モータ制御装置について、前記第1制御部は外部機器と通信可能であり、前記第1制御部及び前記第2制御部は相互に状態を監視し、前記第1制御部は、前記第2制御部の異常を検出した場合、その旨を前記制御信号選択部に通知し、前記第2制御部は、前記第1制御部の異常を検出した場合、その旨を前記制御信号選択部に通知するとともに、前記第1制御部を停止させることが好ましい。
また、上記モータ制御装置について、前記第1制御部は外部機器と通信可能であり、前記制御信号選択部は、前記第1制御部が正常な場合、前記第1制御信号を前記実制御信号として出力し、前記第1制御部の異常を検出した場合、前記第2制御信号を前記実制御信号として選択するとともに、前記第1制御部を停止させることが好ましい。
これらの構成によれば、制御信号選択部が第1制御信号及び第2制御信号のうち、正常な制御信号を実制御信号として選択するため、モータの正常な動作を確保することができる。また、第1制御部に異常が生じた場合、第1制御部を停止させることができるため、第1制御部から外部機器に異常な信号が出力されることを回避することができる。これにより、外部機器の異常な動作を防止することもできる。
上記課題を解決するステアリング装置は、車両の操舵機構に動力を付与するモータと、前記モータの駆動を制御するモータ制御装置と、を備え、前記モータ制御装置として、上記のモータ制御装置が用いられる。
この構成によれば、モータの駆動制御をより長く継続することができるため、結果的にモータから操舵機構への動力の付与をより長く継続することができる。これにより、ステアリング装置としての信頼性を高めることができる。
本発明によれば、モータの駆動制御をより長く継続することができる。
電動パワーステアリング装置の一実施形態についてその概略構成を示すブロック図。 実施形態の電動パワーステアリング装置についてそのモータ制御装置の構成を示すブロック図。 実施形態のモータ制御装置についてそのASICの構成の一部及び駆動回路の構成を示すブロック図。 実施形態のモータ制御装置についてそのメインマイコン及びサブマイコンによるウォッチドック信号の出力例を示すタイムチャート。 メインマイコンによるサブマイコンの状態監視処理の手順を示すフローチャート。 メインマイコンによるASICの状態監視処理の手順を示すフローチャート。 サブマイコンによるメインマイコンの状態監視処理の手順を示すフローチャート。 サブマイコンによるASICの状態監視処理の手順を示すフローチャート。 ASICによるメインマイコンの状態監視処理の手順を示すフローチャート。 ASICによるサブマイコンの状態監視処理の手順を示すフローチャート。
以下、電動パワーステアリング装置(EPS)の一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態のEPS1は、運転者のステアリングホイール11の操作に基づき転舵輪12を転舵させる操舵機構10と、運転者のステアリング操作を補助するアシスト機構20とを備えている。
操舵機構10は、ステアリングホイール11の回転軸となるステアリングシャフト13と、ステアリングシャフト13の下端部にラックアンドピニオン機構14を介して連結されたラックシャフト15とを有している。操舵機構10では、運転者のステアリングホイール11の操作に伴いステアリングシャフト13が回転すると、その回転運動がラックアンドピニオン機構14を介してラックシャフト15の軸方向の往復直線運動に変換される。このラックシャフト15の軸方向の往復直線運動がその両端に連結されたタイロッド16を介して転舵輪12に伝達されることにより転舵輪12の転舵角が変化し、車両の進行方向が変更される。
アシスト機構20は、モータ21と、モータ21の出力軸22及びステアリングシャフト13を連結する減速機23とを備えている。モータ21は三相のブラシレスモータからなる。アシスト機構20は、モータ21の出力軸22の回転を減速機23により減速してステアリングシャフト13に伝達することによりステアリングシャフト13にトルクを付与し、運転者のステアリング操作を補助する。
EPS1には、車両の状態量や運転者の操作量を検出するための各種センサが設けられている。例えばステアリングシャフト13には、運転者のステアリング操作に際してステアリングシャフト13に付与される操舵トルクτを検出するトルクセンサ30が設けられている。車両には、その走行速度Spdを検出する車速センサ31が設けられている。モータ21には、その出力軸22の回転角θを検出する回転角センサ32が設けられている。これらのセンサの出力はモータ制御装置40に取り込まれる。モータ制御装置40は各センサ30〜32の出力に基づきモータ21の駆動を制御する。また、モータ制御装置40はCAN(Controller Area Network)等の車載ネットワーク33を介して外部機器34と各種情報の授受を行う。外部機器34はEPS1以外の車載装置を示す。
図2に示すように、モータ制御装置40は、メインマイクロコンピュータ41と、サブマイクロコンピュータ42と、ASIC(application specific integrated circuit)43と、駆動回路44とを備えている。なお、以下では便宜上、メインマイクロコンピュータを「メインマイコン」と、サブマイクロコンピュータを「サブマイコン」とそれぞれ略記する。また、モータ制御装置40は、電源リレー45と、リレー駆動信号選択部46と、電圧センサ47と、温度センサ48とを備えている。
駆動回路44は、三相(U相、V相、W相)の交流電力を給電線Wu,Wv,Wwを介してモータ21に供給することによりモータ21を駆動させる。詳しくは、駆動回路44には、車載バッテリ等の電源35から電源リレー45を介して直流電力が供給されている。図3に示すように、駆動回路44は、上側FET50及び下側FET53の直列回路と、上側FET51及び下側FET54の直列回路と、上側FET52及び下側FET55の直列回路とをそれぞれ並列接続してなる周知のインバータ回路を有している。各上側FET50〜52は、図3では図示が割愛されている電源リレー45を介して電源35に電気的に接続されている。各下側FET53〜55は接地されている。上側FET50と下側FET53との接続点P1、上側FET51と下側FET54との接続点P2、及び上側FET52と下側FET55との接続点P3は給電線Wu,Wv,Wwを介してモータ21の各相コイル21u,21v,21wにそれぞれ接続されている。駆動回路44は、ASIC43からの駆動信号Sb1〜Sb6に基づき各FET50〜55がスイッチングされることにより、電源35から供給される直流電力を三相(U相、V相、W相)の交流電力に変換する。変換された三相の交流電力が給電線Wu,Wv,Wwを介してモータ21の各相コイル21u,21v,21wにそれぞれ供給されることによりモータ21が駆動する。
駆動回路44は、下側FET53〜55と接地との間に各相に対応する電流センサ56u,56v,56wを有している。電流センサ56u,56v,56wは、下側FET53〜55に対して直列接続されたシャント抵抗をそれぞれ有する周知の構成からなり、シャント抵抗の端子間電圧を増幅して出力する。各電流センサ56u,56v,56wの出力信号SIu,SIv,SIwはASIC43に取り込まれる。
駆動回路44は、接続点P1〜P3にそれぞれ接続される電圧センサ57u,57v,57wを有している。電圧センサ57u,57v,57wは、接続点P1〜P3に直列接続される分圧抵抗をそれぞれ有する周知の構成からなり、接続点P1〜P3の電圧Vu,Vv,Vw、換言すればモータ21の各相端子電圧Vu,Vv,Vwをそれぞれ検出する。各電圧センサ57u,57v,57wにより検出された各相端子電圧Vu,Vv,Vwは、図2に示すように各マイコン41,42にそれぞれ取り込まれる。
電源リレー45は、駆動回路44の給電経路上に設けられている。したがって、電源リレー45が閉状態の場合には電源35から駆動回路44への給電が行われ、電源リレー45が開状態の場合には電源35から駆動回路44への給電が遮断される。
リレー駆動信号選択部46は、電源リレー45を実際に開閉駆動させるための実リレー駆動信号Sdとして、メインマイコン41から出力される第1リレー駆動信号Sd1、及びサブマイコン42から出力される第2リレー駆動信号Sd2のいずれか一方を選択する。
電圧センサ47は、電源35の電圧Vccを検出し、検出した電源電圧Vccをメインマイコン41及びサブマイコン42にそれぞれ出力する。温度センサ48は、各マイコン41,42やASIC43等が実装された基板の温度Thを検出し、検出した基板温度Thをメインマイコン41に出力する。
ASIC43は信号処理部60と共に制御信号選択部70が集積化された集積回路からなる。
制御信号選択部70は、モータ21の駆動を実際に制御するための実制御信号Saとして、メインマイコン41から出力される第1制御信号Sa1、及びサブマイコン42から出力される第2制御信号Sa2のいずれか一方を選択する。詳しくは、制御信号選択部70は、実制御信号Saを第1制御信号Sa1及び第2制御信号Sa2のいずれか一方に切り替える切り替え部71と、切り替え部71の駆動を制御する切り替え制御部72とを有している。切り替え制御部72は、メインマイコン41及びサブマイコン42のそれぞれの状態を監視しており、各マイコン41,42の状態に基づき切り替え部71の駆動を制御する。また、切り替え制御部72は各マイコン41,42の状態に基づきリレー駆動信号選択部46の駆動も制御する。さらに、切り替え制御部72はメインマイコン41及びサブマイコン42からの指示に基づき切り替え部71及びリレー駆動信号選択部46のそれぞれの駆動も制御する。
信号処理部60は、プリドライバ61と、相電流検出部62と、回転角検出部63とを有している。
プリドライバ61は、実制御信号Saを増幅することにより駆動回路44を駆動させるための駆動信号Sb1〜Sb6を生成する。駆動信号Sb1〜Sb6は、駆動回路44のFET50〜55をそれぞれスイッチングさせるためのゲート駆動信号である。図3に示すように、プリドライバ61は、駆動信号Sb1〜Sb6をFET50〜55のゲート端子にそれぞれ印加することにより各FET50〜55を開閉駆動させる。
相電流検出部62は所定のサンプリング周期で各電流センサ56u,56v,56wの出力信号SIu,SIv,SIwを取得し、取得した出力信号SIu,SIv,SIwに基づき各相電流値Iu,Iv,Iwを演算する。図2に示すように、相電流検出部62は、演算した各相電流値Iu,Iv,Iwをメインマイコン41及びサブマイコン42にそれぞれ出力する。
回転角検出部63は所定のサンプリング周期で回転角センサ32の出力信号Sθを取得し、取得した出力信号Sθに基づきモータ21の出力軸22の回転角θを演算する。回転角検出部63は、検出したモータ回転角θをメインマイコン41及びサブマイコン42にそれぞれ出力する。
メインマイコン41は、各相電流値Iu,Iv,Iw、各相端子電圧Vu,Vv,Vw、モータ回転角θ、電源電圧Vcc、及び基板温度Thの他、トルクセンサ30及び車速センサ31によりそれぞれ検出される操舵トルクτ及び車速Spdを取り込む。メインマイコン41は、操舵トルクτ、車速Spd、各相電流値Iu,Iv,Iw、及びモータ回転角θに基づき第1制御信号Sa1を生成する。詳しくは、メインマイコン41は、電源電圧Vccが正常であるか否かを判断し、電源電圧Vccが正常である場合には、操舵トルクτ及び車速Spdに基づいて電流指令値を演算する。電流指令値はモータ21の駆動電流の目標値であり、モータ21の出力トルクの目標値に対応する。また、メインマイコン41は、モータ回転角θを用いて各相電流値Iu,Iv,Iwをd/q座標系のd軸電流値及びq軸電流値に変換する。そして、メインマイコン41は、d軸電流値及びq軸電流値を電流指令値に追従させる電流フィードバック制御を行うことによりd軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を演算し、演算したd軸電圧指令値及びq軸電圧指令値をモータ回転角θを用いて各相電圧指令値に変換する。メインマイコン41は、この各相電圧指令値に基づき第1制御信号Sa1を生成し、生成した第1制御信号Sa1をASIC43に出力する。
メインマイコン41は基板温度Thに基づき各種処理を実行する。例えば、メインマイコン41は、基板温度Thが所定の閾値以上となった場合には、各マイコン41,42やASIC43に異常が生じるおそれがあると判断し、モータ21を停止させる等の安全保持処理を実行する。また、メインマイコン41は車載ネットワーク33を介して外部機器34との間で各種情報の授受を行う。さらに、メインマイコン41は第1ウォッチドック信号Sw1をASIC43の切り替え制御部72に送信する。図4に示すように、第1ウォッチドック信号Sw1は、メインマイコン41が正常な場合、一定の周期Tでハイレベルとローレベルとの間で変化するパルス信号からなる。図中に示すように、第1ウォッチドック信号Sw1は、メインマイコン41に異常が生じた場合、そのパルス周期に乱れが生じる。これを利用し、切り替え制御部72は、第1ウォッチドック信号Sw1のパルス周期を監視し、その周期が予め定められた周期Tから変動することをもって、メインマイコン41に異常が生じたと判断する。
サブマイコン42も、メインマイコン41と同様に、各相電流値Iu,Iv,Iw、各相端子電圧Vu,Vv,Vw、電源電圧Vcc、及びモータ回転角θの他、トルクセンサ30及び車速センサ31によりそれぞれ検出される操舵トルクτ及び車速Spdを取り込む。但し、サブマイコン42は、基板温度Thを取り込まない点、及び外部機器34と通信できない点でメインマイコン41と異なる。サブマイコン42は、操舵トルクτ、車速Spd、各相電流値Iu,Iv,Iw、モータ回転角θ、及び電源電圧Vccに基づきメインマイコン41と同様の処理を行うことにより第2制御信号Sa2を生成し、生成した第2制御信号Sa2をASIC43に出力する。また、サブマイコン42も、図4に示すような第2ウォッチドック信号Sw2をASIC43の切り替え制御部72に送信する。切り替え制御部72は、第2ウォッチドック信号Sw2のパルス周期を監視し、その周期が予め定められた周期Tから変動することをもって、サブマイコン42に異常が生じたと判断する。なお、サブマイコン42は、メインマイコン41よりも低いクロック周波数で動作する等、メインマイコン41と比較して機能に何らかの制限を有している。
メインマイコン41及びサブマイコン42は相互に状態を監視するとともに、ASIC43の動作状態をそれぞれ監視している。このように、本実施形態では、メインマイコン41、サブマイコン42、及びASIC43が相互に状態を監視している。次に、メインマイコン41、サブマイコン42、及びASIC43による状態監視方法について図5〜図10を参照して説明する。
まず、図5を参照して、メインマイコン41によるサブマイコン42の状態監視処理について説明する。なお、メインマイコン41は図5に示す処理を所定の周期で繰り返し実行する。
図5に示すように、メインマイコン41は、はじめに、サブマイコン42と通信を行い(S10)、サブマイコン42が正常であるか否かを判断する(S11)。例えば、メインマイコン41はサブマイコン42に対して所定の演算処理を行うように要求し、その演算結果をサブマイコン42から取得する。そして、メインマイコン41は、自身の演算結果とサブマイコン42の演算結果とを照合し、互いの演算結果が一致する場合にはサブマイコン42が正常であると判断し、互いの演算結果が異なる場合にはサブマイコン42に異常が生じたと判断する。メインマイコン41は、サブマイコン42が正常な場合には(S11:YES)、そのまま処理を終了する。これに対し、メインマイコン41は、サブマイコン42の異常を検出した場合には(S11:NO)、その旨をASIC43の切り替え制御部72に通知する(S12)。
なお、切り替え制御部72は、サブマイコン42の異常を検出した旨の通知がメインマイコン41からあった場合には、実制御信号Saが第1制御信号Sa1に設定された状態が維持されるように切り替え部71を制御する。また、切り替え制御部72は、実リレー駆動信号Sdが第1リレー駆動信号Sd1に設定された状態が維持されるようにリレー駆動信号選択部46を制御する。
次に、図6を参照して、メインマイコン41によるASIC43の状態監視処理について説明する。なお、メインマイコン41はEPS1の駆動中に図6に示す処理を所定の周期で繰り返し実行する。
図6に示すように、メインマイコン41は、第1制御信号Sa1をASIC43に出力したか否かを判断し(S20)、第1制御信号Sa1をASIC43に出力した場合には(S20:YES)、駆動回路44が第1制御信号Sa1通りに駆動しているか否かを判断する(S21)。例えば、メインマイコン41は、各相端子電圧Vu,Vv,Vwを検出し、検出した各相端子電圧Vu,Vv,Vwに対応する駆動回路44の各FET50〜55の開閉状態と、第1制御信号Sa1に対応する駆動回路44の各FET50〜55の開閉状態とが互いに一致しているか否かを判断する。そして、前者と後者とが一致する場合には、駆動回路44が第1制御信号Sa1通りに駆動していると判断し、前者と後者とが一致しない場合には、駆動回路44が第1制御信号Sa1通りに駆動していないと判断する。そして、メインマイコン41は、駆動回路44が第1制御信号Sa1通りに駆動している場合には(S21:YES)、ASIC43が正常であると判定して、そのまま処理を終了する。これに対し、メインマイコン41は、駆動回路44が第1制御信号Sa1通りに駆動していない場合には(S21:NO)、ASIC43のプリドライバ61に異常が生じた可能性があると判定して、電源リレー45を開状態にする(S22)。すなわち、メインマイコン41は、駆動回路44への給電を遮断してモータ21を停止させる。
次に、図7を参照して、サブマイコン42によるメインマイコン41の状態監視処理について説明する。なお、サブマイコン42は図7に示す処理を所定の周期で繰り返し実行する。
図7に示すように、サブマイコン42は、はじめに、メインマイコン41と通信を行い(S30)、メインマイコン41が正常であるか否かを判断する(S31)。例えば、サブマイコン42は、図5のS11で説明した方法と同様に互いの演算結果を比較する等の方法を用いることにより、メインマイコン41が正常であるか否かを判断する。そして、サブマイコン42は、メインマイコン41が正常な場合には(S31:YES)、そのまま処理を終了する。これに対し、サブマイコン42は、メインマイコン41の異常を検出した場合には(S31:NO)、その旨をASIC43の切り替え部71に対して通知するとともに(S32)、メインマイコン41にリセット信号Srを送信する(S33)。
なお、切り替え制御部72は、メインマイコン41の異常を検出した旨の通知がサブマイコン42からあった場合には、実制御信号Saとして第2制御信号Sa2が用いられるように切り替え部71を駆動させるとともに、実リレー駆動信号Sdとして第2リレー駆動信号Sd2が用いられるようにリレー駆動信号選択部46を駆動させる。また、メインマイコン41は、サブマイコン42から送信されたリセット信号Srを受信した場合には、自身の動作を停止させる。
次に、図8を参照して、サブマイコン42によるASIC43の状態監視処理について説明する。なお、サブマイコン42は、EPS1の駆動中に切り替え制御部72において実制御信号Saが第2制御信号Sa2に設定され、且つリレー駆動信号選択部46において実リレー駆動信号Sdが第2リレー駆動信号Sd2に設定されているときに図8に示す処理を所定の周期で繰り返し実行する。
図8に示すように、サブマイコン42は、はじめに、第2制御信号Sa2をASIC43に出力したか否かを判断し(S40)、第2制御信号Sa2をASIC43に出力した場合には(S40:YES)、駆動回路44が第2制御信号Sa2通りに駆動しているか否かを判断する(S41)。例えば、サブマイコン42は、図6のS21で説明した方法と同様に各相端子電圧Vu,Vv,Vwと第2制御信号Sa2とに基づき駆動回路44が第2制御信号Sa2通りに駆動しているか否かを判断する。そして、サブマイコン42は、駆動回路44が第2制御信号Sa2通りに駆動している場合には(S41:YES)、そのまま処理を終了する。これに対し、サブマイコン42は、駆動回路44が第2制御信号Sa2通りに駆動していない場合には(S41:NO)、ASIC43のプリドライバ61に異常が生じた可能性があると判定して、電源リレー45を開状態にする(S42)。すなわち、サブマイコン42は駆動回路44への給電を遮断し、モータ21を停止させる。
次に、図9を参照して、ASIC43によるメインマイコン41の状態監視処理について説明する。なお、本処理はASIC43の切り替え制御部72により所定の周期で繰り返し実行される。
図9に示すように、切り替え制御部72は、はじめに、第1ウォッチドック信号Sw1に基づきメインマイコン41が正常であるか否かを判断する(S50)。切り替え制御部72は、メインマイコン41が正常である場合には(S50:YES)、そのまま処理を終了する。一方、切り替え制御部72は、メインマイコン41の異常を検出した場合には(S50:NO)、実制御信号Saとして第2制御信号Sa2が用いられるように切り替え部71を駆動させるとともに(S51)、実リレー駆動信号Sdとして第2リレー駆動信号Sd2が用いられるようにリレー駆動信号選択部46を駆動させる(S52)。また、切り替え制御部72は、メインマイコン41にリセット信号Srを送信することにより(S53)、メインマイコン41を停止させる。
次に、図10を参照して、ASIC43によるサブマイコン42の状態監視処理について説明する。なお、本処理はASIC43の切り替え制御部72により所定の周期で繰り返し実行される。
図10に示すように、切り替え制御部72は、はじめに、第2ウォッチドック信号Sw2に基づきサブマイコン42が正常であるか否かを判断する(S60)。切り替え制御部72は、サブマイコン42が正常である場合には(S60:YES)、そのまま処理を終了する。一方、切り替え制御部72は、サブマイコン42の異常を検出した場合には(S60:NO)、実制御信号Saが第1制御信号Sa1に維持されるように切り替え部71を駆動させるとともに(S61)、実リレー駆動信号Sdが第1リレー駆動信号Sd1に維持されるようにリレー駆動信号選択部46を駆動させる(S62)。
次に、本実施形態のEPS1の動作について説明する。
切り替え制御部72及びリレー駆動信号選択部46は、初期状態では、図2に示す状態に設定されている。すなわち、切り替え部71は実制御信号Saとして第1制御信号Sa1を選択した状態となっており、リレー駆動信号選択部46は実リレー駆動信号Sdとして第1リレー駆動信号Sd1を選択した状態となっている。したがって、初期状態では、メインマイコン41がモータ21及び電源リレー45のそれぞれの駆動を制御する。
このようにメインマイコン41がモータ21及び電源リレー45のそれぞれの駆動を制御している状態でメインマイコン41に何らかの異常が生じると、サブマイコン42あるいは切り替え制御部72がメインマイコン41の異常を検出する。具体的には、サブマイコン42がメインマイコン41との通信に基づきメインマイコン41の異常を検出するか、あるいは切り替え制御部72が第1ウォッチドック信号Sw1に基づきメインマイコン41の異常を検出する。この場合、サブマイコン42あるいは切り替え制御部72がメインマイコン41にリセット信号Srを送信するため、メインマイコン41が停止する。また、切り替え制御部72は、自身が実行する状態監視処理を通じて、あるいはサブマイコン42からの異常検出通知を通じてメインマイコン41の異常を検出すると、切り替え部71を駆動させて実制御信号Saを第1制御信号Sa1から第2制御信号Sa2に切り替える。また、切り替え制御部72は、リレー駆動信号選択部46を駆動させて実リレー駆動信号Sdを第1リレー駆動信号Sd1から第2リレー駆動信号Sd2に切り替える。したがって、これ以降、サブマイコン42がモータ21及び電源リレー45のそれぞれの駆動を制御する。
一方、メインマイコン41がモータ21及び電源リレー45のそれぞれの駆動を制御している状態でサブマイコン42に何らかの異常が生じた場合には、メインマイコン41あるいは切り替え制御部72によりサブマイコン42の異常が検出される。具体的には、メインマイコン41がサブマイコン42との通信に基づきサブマイコン42の異常を検出するか、あるいは切り替え制御部72が第2ウォッチドック信号Sw2に基づきサブマイコン42の異常を検出する。この場合、切り替え制御部72は、自身が実行する状態監視処理を通じて、あるいはメインマイコン41からの異常検出通知を通じてサブマイコン42の異常を検出すると、実制御信号Saが第1制御信号Sa1に維持されるように切り替え部71を動作させる。また、切り替え制御部72は、実リレー駆動信号Sdが第1リレー駆動信号Sd1に維持されるようにリレー駆動信号選択部46を動作させる。したがって、メインマイコン41がモータ21及び電源リレー45のそれぞれの駆動を制御する状態が維持される。
また、メインマイコン41がモータ21及び電源リレー45のそれぞれの駆動を制御している状態でASIC43のプリドライバ61に何らかの異常が生じた場合には、その異常がメインマイコン41により検出される。この場合、メインマイコン41が電源リレー45を開状態にするため、電源35から駆動回路44への給電が遮断され、モータ21が停止する。
さらに、サブマイコン42がモータ21及び電源リレー45のそれぞれの駆動を制御している状態でASIC43のプリドライバ61に何らかの異常が生じた場合には、その異常がサブマイコン42により検出される。この場合、サブマイコン42が電源リレー45を開状態にするため、電源35から駆動回路44への給電が遮断され、モータ21が停止する。
以上説明した本実施形態のモータ制御装置40及びEPS1によれば以下の(1)〜(5)に示す作用及び効果を得ることができる。
(1)メインマイコン41に異常が生じた場合、異常の生じていないサブマイコン42によりモータ21を駆動させることができる。したがって、モータ21の駆動制御をより長く継続することができるため、EPS1としての信頼性を高めることができる。
(2)メインマイコン41に異常が生じた場合、異常の生じていないサブマイコン42が電源リレー45の駆動を制御するため、駆動回路44の給電制御を適切に行うことができる。結果的に、モータ21の正常な動作を確保することができる。
(3)信号処理部60と共に制御信号選択部70がASIC43に集積化されているため、信号処理部60及び制御信号選択部70が別々に設けられている場合と比較すると、部品点数を低減することができる。
(4)ASIC43のプリドライバ61に異常が生じた場合には、メインマイコン41あるいはサブマイコン42が電源リレー45を開状態にするため、モータ21が停止する。これにより、モータ21の異常な動作を抑制することができる。
(5)メインマイコン41に異常が生じた場合、サブマイコン42あるいは切り替え制御部72がメインマイコン41にリセット信号Srを送信することによりメインマイコン41を停止させるため、メインマイコン41から外部機器34に異常な信号が出力されることがない。これにより、外部機器34の異常な動作を防止することができる。
なお、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・信号処理部60及び制御信号選択部70を一つのASIC43に集積化せずに、別々に設けてもよい。
・メインマイコン41による図6に示す処理の実行時期は、EPS1の駆動中に限らず、例えば車両のイグニッションスイッチのオン操作時や、イグニッションスイッチのオフ操作時等、適宜の時期に設定することが可能である。同様に、サブマイコン42による図8に示す処理の実行時期も適宜変更可能である。
・メインマイコン41によるサブマイコン42の監視は行わずに、サブマイコン42によるメインマイコン41の監視のみを行っても良い。すなわち、図5に示す処理を割愛してもよい。また、メインマイコン41及びサブマイコン42は相互に監視を行わなくても良い。すなわち、図5及び図7にそれぞれ示す処理を割愛してもよい。いずれの構成であっても、切り替え制御部72が図9及び図10にそれぞれ示す処理を実行することにより、上記(1)及び(2)の作用及び効果を奏することは可能である。
・メインマイコン41及びサブマイコン42はASIC43の状態を監視しなくてもよい。すなわち、図6及び図8にそれぞれ示す処理のいずれか一方、あるいはそれらの両方を割愛してもよい。
・切り替え制御部72はメインマイコン41の状態のみを監視してもよい。すなわち、切り替え制御部72では図9に示す処理のみを実行することとし、図10に示す処理を割愛してもよい。このような構成であっても、上記(1)及び(2)の作用及び効果を奏することは可能である。
・サブマイコン42はメインマイコン41と同等の機能を有するものであってもよい。すなわち、サブマイコン42が外部機器34と通信を行ったり、温度センサ48により検出される基板温度Thに基づいて各種処理を実行してもよい。
・リセット信号Srは、メインマイコン41を停止させる信号に限らず、例えばメインマイコン41を一旦停止させた後に再始動させる信号であってもよい。
・上記実施形態では、メインマイコン41に異常が生じた場合、メインマイコン41を停止させるべく、サブマイコン42あるいは切り替え制御部72からメインマイコン41にリセット信号Srを送信させた。しかしながら、メインマイコン41に異常が生じた際に仮にメインマイコン41が外部機器34と通信を行ったとしても、外部機器34の動作にそれほど問題が生じないのであれば、サブマイコン42あるいは切り替え制御部72からメインマイコン41にリセット信号Srを送信する処理を割愛してもよい。すなわち、図7のS33の処理や図9のS53の処理を割愛してもよい。
・メインマイコン41あるいは切り替え制御部72がサブマイコン42の異常を検出した際に、メインマイコン41あるいは切り替え制御部72からサブマイコン42にリセット信号Srを送信することにより、サブマイコン42を停止させてもよい。これにより、異常状態となったサブマイコン42が動作し続けることがなくなるため、消費電力を低減することが可能である。なお、本構成は、サブマイコン42が外部機器34と通信可能な場合に特に有効である。すなわち、サブマイコン42から外部機器34に異常な信号が出力されることがなくなるため、外部機器34の異常な動作を防止することが可能となる。
・信号処理部60は、プリドライバ61、相電流検出部62、及び回転角検出部63以外の回路を含むものであってもよい。
・モータ21はブラシレスモータに限らず、ブラシ付きのモータであってもよい。
・上記実施形態のモータ制御装置40は、例えばラックシャフト15にモータ21のアシスト力を付与するEPSに用いることも可能である。また、EPSに限らず、例えばステアバイワイヤ式のステアリング装置等、操舵機構に動力を付与するモータと、モータの駆動を制御するモータ制御装置とを備える各種ステアリング装置に用いることが可能である。さらに、上記実施形態のモータ制御装置40の構成は、ステアリング装置のモータ制御装置に限らず、適宜のモータ制御装置に適用可能である。
Sa…実制御信号、Sa1…第1制御信号、Sa2…第2制御信号、Sd…実リレー駆動信号、Sd1…第1リレー駆動信号、Sd2…第2リレー駆動信号、1…EPS(電動パワーステアリング装置)、10…操舵機構、21…モータ、34…外部機器、40…モータ制御装置、41…メインマイコン(第1制御部)、42…サブマイコン(第2制御部)、43…ASIC(集積回路)、44…駆動回路、45…電源リレー、46…リレー駆動信号選択部、60…信号処理部、70…制御信号選択部。

Claims (7)

  1. モータの駆動を制御するための第1制御信号を生成する第1制御部と、
    前記モータの駆動を制御するための第2制御信号を生成する第2制御部と、
    前記モータの駆動を実際に制御するための実制御信号として前記第1制御信号及び前記第2制御信号のいずれか一方を選択する制御信号選択部と、を備え、
    前記制御信号選択部は、前記第1制御部及び前記第2制御部の少なくとも一方の状態を監視し、前記第1制御部及び前記第2制御部のいずれか一方の制御部に異常が検出された場合、他方の制御部の制御信号を前記実制御信号として選択するモータ制御装置。
  2. 前記モータの駆動回路への給電を断続させる電源リレーと、
    前記電源リレーを実際に開閉駆動させるための実リレー駆動信号として、前記第1制御部から出力される第1リレー駆動信号、及び前記第2制御部から出力される第2リレー駆動信号のいずれか一方を選択するリレー駆動信号選択部と、を備え、
    前記リレー駆動信号選択部は、前記第1制御部及び前記第2制御部のいずれか一方の制御部に異常が検出された場合、他方の制御部のリレー駆動信号を前記実リレー駆動信号として選択する
    請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記制御信号選択部から出力される実制御信号に対して所定の信号処理を施す信号処理部を更に備え、
    前記制御信号選択部は前記信号処理部と共に一つの集積回路に集積化されている
    請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記第1制御部及び前記第2制御部の少なくとも一方は、前記集積回路の状態を監視し、前記集積回路の異常を検出した場合には、前記モータを停止させる
    請求項3に記載のモータ制御装置。
  5. 前記第1制御部は外部機器と通信可能であり、
    前記第1制御部及び前記第2制御部は相互に状態を監視し、
    前記第1制御部は、前記第2制御部の異常を検出した場合、その旨を前記制御信号選択部に通知し、
    前記第2制御部は、前記第1制御部の異常を検出した場合、その旨を前記制御信号選択部に通知するとともに、前記第1制御部を停止させる
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記第1制御部は外部機器と通信可能であり、
    前記制御信号選択部は、
    前記第1制御部が正常な場合、前記第1制御信号を前記実制御信号として出力し、
    前記第1制御部の異常を検出した場合、前記第2制御信号を前記実制御信号として選択するとともに、前記第1制御部を停止させる
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  7. 車両の操舵機構に動力を付与するモータと、
    前記モータの駆動を制御するモータ制御装置と、を備え、
    前記モータ制御装置として、請求項1〜6のいずれか一項に記載のモータ制御装置が用いられるステアリング装置。
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