JP2016000771A - 樹脂組成物及び樹脂成形体 - Google Patents

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Abstract

【課題】芳香族ポリカーボネートと、スチレン系重合体と、ポリ乳酸樹脂とからなる樹脂組成物と比較して、得られる樹脂成形体の耐衝撃性、引張り破断伸度が向上し、且つ得られる樹脂成形体の外観性に優れた樹脂組成物、及び当該樹脂組成物を含む樹脂成形体を提供する。【解決手段】芳香族ポリカーボネートと、スチレン系重合体と、ポリ乳酸樹脂と、アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックとメタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックとから構成されたアクリル系ブロック共重合体と、を含む樹脂組成物である。【選択図】なし

Description

本発明は、樹脂組成物及び樹脂成形体に関する。
従来、樹脂組成物としては種々のものが提供され、各種用途に使用されている。例えば家電製品や自動車の各種部品、筐体等の樹脂成形体に使用されたり、また事務機器、電子電気機器の筐体などの樹脂成形体に使用されたりしている。
また、近年、環境保護の観点から、樹脂材料として環境負荷の小さい生分解性樹脂を配合することが検討されており、なかでも、植物由来の材料であるポリ乳酸樹脂が注目されている。そして、このようなポリ乳酸樹脂を含む樹脂組成物から得られる樹脂成形体の機械的特性等を向上させるために、ポリ乳酸樹脂に様々な樹脂を配合した樹脂組成物が検討されている。
例えば、特許文献1には、ポリ乳酸と、ポリカーボネート−ABS樹脂アロイと、相溶化剤とを含む植物性樹脂組成物であって、前記相溶化剤は、アルキルメタクリレートをモノマー成分とする高分子材料であり、前記相溶化剤の重量平均分子量は、95万以上410万以下である植物性樹脂組成物が提案されている。
特許第4616334号公報
本発明の目的は、芳香族ポリカーボネートと、スチレン系重合体と、ポリ乳酸樹脂とからなる樹脂組成物と比較して、得られる樹脂成形体の耐衝撃性、引張り破断伸度が向上し、且つ得られる樹脂成形体の外観性に優れた樹脂組成物、及び当該樹脂組成物を含む樹脂成形体を提供することにある。
請求項1に係る発明は、芳香族ポリカーボネートと、スチレン系重合体と、ポリ乳酸樹脂と、アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックとメタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックとから構成されたアクリル系ブロック共重合体と、を含む樹脂組成物である。
請求項2に係る発明は、前記アクリル系ブロック共重合体における前記アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックの含有量は30質量%以上80質量%以下である請求項1に記載の樹脂組成物である。
請求項3に係る発明は、前記アクリル系ブロック共重合体が、前記アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックの両末端に前記メタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックが結合したトリブロック共重合体である請求項1又は2に記載の樹脂組成物である。
請求項4に係る発明は、芳香族ポリカーボネート、スチレン系重合体及びポリ乳酸樹脂の合計量100質量部に対する前記アクリル系ブロック共重合体の含有量が1.0質量%以上10質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂組成物である。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂組成物を含む樹脂成形体である。
請求項1に係る発明によれば、芳香族ポリカーボネートと、スチレン系重合体と、ポリ乳酸樹脂とからなる樹脂組成物と比較して、得られる樹脂成形体の耐衝撃性、引張り破断伸度が向上し、且つ得られる樹脂成形体の外観性に優れた樹脂組成物が提供される。
請求項2に係る発明によれば、アクリル系ブロック共重合体におけるアクリル酸エステル共重合体ブロックの含有量が30質量%未満、及び80質量%を超える場合と比較して、得られる樹脂成形体の外観性に更に優れた樹脂組成物が提供される。
請求項3に係る発明によれば、アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックとメタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックとのジブロック共重合体と比較して、得られる樹脂組成物の耐衝撃性、引張り破断伸度がより向上し、且つ得られる樹脂組成物の外観性に更に優れた樹脂組成物が提供される。
請求項4に係る発明によれば、芳香族ポリカーボネート、スチレン系重合体及びポリ乳酸樹脂の合計量100質量部に対する前記アクリル系ブロック共重合体の含有量が1.0質量%の場合と比較して、ウェルドライン、フローマーク及び真珠光沢の外観が改善された樹脂組成物が提供され、芳香族ポリカーボネート、スチレン系重合体及びポリ乳酸樹脂の合計量100質量部に対する前記アクリル系ブロック共重合体の含有量が10質量%を超える場合と比較して、真珠光沢が優れた樹脂組成物が提供される。
請求項5に係る発明によれば、芳香族ポリカーボネートと、スチレン系重合体と、ポリ乳酸樹脂とからなる樹脂組成物により得られる樹脂成形体と比較して、耐衝撃性、引張り破断伸度が向上し、且つ外観性に優れた樹脂成形体が提供される。
本発明の実施の形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
[樹脂組成物]
本実施形態に係る樹脂組成物は、芳香族ポリカーボネートと、スチレン系重合体と、ポリ乳酸樹脂と、アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックとメタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックとから構成されたアクリル系ブロック共重合体とを含む樹脂組成物である。
従来、環境性を考慮し、生分解性樹脂であるポリ乳酸樹脂と石油由来の樹脂を混合した樹脂組成物を樹脂成形体の原料として使用することが知られている。しかし、ポリ乳酸樹脂と、芳香族ポリカーボネート(石油由来の樹脂)と、スチレン系重合体(石油由来の樹脂)と、からなる樹脂組成物は、樹脂組成物中にポリ乳酸樹脂が偏在し易いため、ポリ乳酸を含まない芳香族ポリカーボネート及びスチレン系重合体から構成される樹脂組成物と比較して、得られる樹脂成形体の耐衝撃性等が低下する場合がある。
ここで、本実施形態で用いられるアクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックとメタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックとから構成されたアクリル系ブロック共重合体(以下、単にアクリル系ブロック共重合体と称する場合がある)は、主にポリ乳酸樹脂との相溶性を有し、また、加熱により軟化して流動性を示し、冷却によりゴム状の弾性体に戻る熱可塑性エラストマーとして機能すると考えられる。このため、芳香族ポリカーボネート、スチレン系重合体、ポリ乳酸樹脂を含む混合樹脂に、アクリル系ブロック共重合体を配合することにより、アクリル系ブロック共重合体と共にポリ乳酸樹脂が樹脂組成物中に分散されて、ポリ乳酸樹脂の偏在が抑制されると考えられる。そして、得られる樹脂成形体には、アクリル系ブロック共重合体が熱可塑性エラストマーとして分散した状態で存在していると考えられる。このため、芳香族ポリカーボネートと、スチレン系重合体と、ポリ乳酸樹脂と、アクリル系ブロック共重合体とを含む本実施形態の樹脂組成物は、芳香族ポリカーボネートと、スチレン系重合体と、ポリ乳酸樹脂とからなる樹脂組成物と比較して、得られる樹脂成形体の耐衝撃性、引張破断伸度が向上し、且つ得られる樹脂成形体の外観性に優れた樹脂組成物となり得る。
また、アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックとメタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックとから構成されたアクリル系ブロック共重合体は、アクリル酸エステル重合体又はメタクリル酸エステル重合体と比較して、流動性又は弾性が高いと考えられる。そのため、樹脂組成物の組成比が同じであれば、芳香族ポリカーボネートと、スチレン系重合体と、ポリ乳酸樹脂と、アクリル系ブロック共重合体とを含む本実施形態の樹脂組成物は、芳香族ポリカーボネートと、スチレン系重合体と、ポリ乳酸樹脂と、アクリル酸エステル重合体又はメタクリル酸エステル重合体とからなる樹脂組成物と比較して、得られる樹脂成形体の耐衝撃性、引張破断伸度が向上し、また得られる樹脂成形体の外観性に優れた樹脂組成物となると考えらえる。
以下、本実施形態に係る樹脂組成物を構成する各成分について説明する。
<芳香族ポリカーボネート>
芳香族ポリカーボネートは、芳香族基を有するポリカーボネートであれば特に制限されるものではなく、例えばビスフェノールA型、Z型、S型、MIBK型、AP型、TP型、ビフェニル型、ビスフェノールA水添加物型のポリカーボネート等が挙げられる
芳香族ポリカーボネートは、例えば、二価フェノールとカーボネート前駆体との反応により製造される。
二価フェノールとしては、例えば、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン〔ビスフェノールA〕、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロアルカン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)オキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル及びビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン等が挙げられる。
カーボネート前駆体としては、例えば、カルボニルハライド、カルボニルエステル、及びハロホルメート等が挙げられ、より具体的には、ホスゲン、二価フェノールのジハロホーメート、ジフェニルカーボネート、ジメチルカーボネート及びジエチルカーボネート等が挙げられる。
芳香族ポリカーボネートの分子量は、例えば、重量平均分子量で、10000以上100000以下であることが好ましく、15000以上50000以下であることがより好ましい。芳香族ポリカーボネートの重量平均分子量が10000未満であると、樹脂組成物の流動性が過剰になり、樹脂成形体の加工性が低下する場合があり、ポリカーボネート系樹脂の重量平均分子量が100000を超えると、樹脂組成物の流動性が低下し、樹脂成形体の加工性が低下する場合がある。
重量平均分子量の測定は、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定される。GPCによる分子量測定は、測定装置として東ソー製GPC・HLC−8120を用い、東ソー製カラム・TSKgel SuperHM−M(15cm)を使用し、THF溶媒で行った。重量平均分子量は、この測定結果から単分散ポリスチレン標準試料により作製した分子量校正曲線を使用して算出される。重量平均分子量の測定については、以下、同様である。
本実施形態における芳香族ポリカーボネートの含有量は、樹脂組成物全量に対して30質量%以上90質量%以下であることが好ましく、40質量%以上80質量%以下であることがより好ましい。芳香族ポリカーボネートの含有量が、樹脂組成物全量に対して30質量%未満又は90質量%を超える場合、樹脂成形体の外観が損なわれる場合がある。
<スチレン系重合体>
スチレン系重合体は、スチレン由来の構成単位を含む重合体であれば特に制限されるものではなく、スチレンの単独重合体でもよいし、スチレンと共重合する炭素間二重結合を有する化合物の共重合体でもよい。
スチレンと共重合する炭素間二重結合を有する化合物としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸等の(メタ)アクリル酸類、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル等の(メタ)アクリル酸アルキル類、メタクリロニトリル、エタクリロニトリル、フェニルアクリロニトリル等の不飽和ニトリル類、ブタジエン、イソプレン等のジエン類、スチレン以外のビニル芳香族系化合物類等が挙げられる。
スチレン系重合体は、例えば、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル−エチレン−スチレン共重合体(AES樹脂)、メチルメタクリレート−スチレン共重合体(MS樹脂)、メチルメタクリレート−ブタジエン−スチレン共重合体(MBS樹脂)等が挙げられ、耐熱性、耐衝撃性の点で、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)等が好ましい。
スチレン系重合体の分子量は、例えば、重量平均分子量で、1000以上1000000以下であることが好ましく、5000以上500000以下であることがより好ましい。スチレン系重合体の重量平均分子量が1000未満であると、樹脂組成物の流動性が過剰になり、樹脂成形体の加工性が低下する場合があり、スチレン系重合体の重量平均分子量が1000000を超えると、樹脂組成物の流動性が低下し、樹脂成形体の加工性が低下する場合がある。
本実施形態におけるスチレン系重合体の含有量は、樹脂組成物全量に対して5質量%以上40質量%以下であることが好ましく、10質量%以上30質量%以下であることがより好ましい。スチレン系重合体の含有量が、樹脂組成物全量に対して5質量%未満又は40質量%を超える場合、樹脂成形体の外観が損なわれる場合がある。
<ポリ乳酸樹脂>
ポリ乳酸樹脂は、乳酸の縮合体であれば、特に制限されるものではなく、ポリ−L−乳酸樹脂であっても、ポリ−D−乳酸樹脂であっても、それらの混合物(例えば、ポリ−L−乳酸樹脂とポリ−D−乳酸樹脂とを混合したステレオコンプレックス型ポリ乳酸樹脂)であってもよい。また、ポリ乳酸樹脂は、合成したものを用いてもよいし、市販品を用いてもよい。市販品としては、例えば、ユニチカ(株)製の「テラマックTE4000」、「テラマックTE2000」、「テラマックTE7000」、三井化学(株)製の「レイシアH100」、ネイチャーワークス社製の「Ingeo3001D」等が挙げられる。
ポリ乳酸樹脂の分子量は、例えば、重量平均分子量で、8000以上200000以下であることが好ましく、15000以上120000以下がより好ましい。ポリ乳酸樹脂の重量平均分子量が8000未満又は200000を超える場合、得られる樹脂成形体の耐熱性が低下する場合がある。
本実施形態におけるポリ乳酸樹脂の含有量は、樹脂組成物全量に対して5質量%以上50質量%以下であることが好ましく、10量%以上40質量%以下であることがより好ましい。ポリ乳酸樹脂の含有量が、樹脂組成物全量に対して5質量%未満の場合、得られる樹脂成形体の生分解性が低下する場合があり、50質量%を超える場合、得られる樹脂成形体の外観が損なわれる場合がある。
アクリル系ブロック共重合体は、アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックと、メタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックと、から構成されている。
<アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロック>
アクリル酸エステル由来の構成単位は、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸−n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸フェニル、アクリル酸ジメチルアミノエチルなどのモノマーから誘導される構成単位が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上が用いられる。
アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックは、例えば上記モノマーの重合反応によって得られる。アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックの分子量は、例えば、重量平均分子量で、6000以上1000000以下であることが好ましく、10000以上800000以下であることがより好ましい。アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックの重量平均分子量が6000未満であると、耐衝撃性が損なわれる場合があり、1000000を超えると、アクリル系ブロック共重合体の流動性が低下する場合がある。
アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックには、アクリル酸エステル由来の構成単位以外に、その他の構成単位を含んだ構成であってもよい。その他の構成単位としては、例えば、アクリル酸グリシジル、アクリル酸アリル、メタクリル酸エステル、メタクリル酸、アクリル酸、芳香族ビニル化合物、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、オレフィンなどの他モノマーが挙げられる。
アクリル系ブロック共重合体におけるアクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックの含有量は、30質量%以上90質量%以下であることが好ましく、40質量%以上80質量%以下であることがより好ましい。アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックの含有量が上記範囲内である場合、上記範囲外の場合と比べて、得られる樹脂成形体の外観性に更に優れた樹脂組成物となる。
<メタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロック>
メタクリル酸エステル由来の構成単位としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸へキシル、(メタ)アクリル酸シクロへキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸オクタデシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸2−エチルへキシルなどのモノマーから誘導される構成単位が挙げられ、これらのうち1種または2種以上が用いられる。
メタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックは、例えば上記モノマーの重合反応によって得られる。メタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックの分子量は、例えば、重量平均分子量で、1000以上1000000以下であることが好ましく、2000以上750000以下であることがより好ましい。メタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックの重量平均分子量が1000未満であると、マトリックス樹脂への分散性が損なわれる場合があり、1000000を超えると、アクリル系ブロック共重合体の流動性が低下する場合がある。
メタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックには、メタクリル酸エステル由来の構成単位以外に、その他の構成単位を含んだ構成であってもよい。その他の構成単位としては、例えば、アクリル酸エステル、メタクリル酸、アクリル酸、芳香族ビニル化合物、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、オレフィンなどの他モノマーが挙げられる。
アクリル系ブロック共重合体におけるメタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックの含有量は、例えば、15質量%以上70質量%以下であることが好ましく、20質量%以上60質量%以下であることがより好ましい。メタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックの含有量が上記範囲内である場合、上記範囲外の場合と比べて、マトリックス樹脂への相溶性が向上すると考えられる。
本実施形態のアクリル系ブロック共重合体は、アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックと、メタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックと、から構成されたブロック共重合体であれば、その構成ブロックの連結形式は如何なるものでもよい。すなわち、アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックをAとし、メタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックをBとすると、アクリル系ブロック共重合体としては、例えば、AB型ジブロック共重合体、ABA型トリブロック共重合体、BAB型トリブロック共重合体、(AB)n型マルチブロック共重合体、(AB)nA型マルチブロック共重合体、B(AB)n型マルチブロック共重合体、ABA型等のブロック共重合体の側鎖にAおよび/またはBをグラフト化したブロック−グラフト共重合体等が挙げられる。これらの中では、耐衝撃性、引張り破断伸度又は外観性等の点で、アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックの両末端に、メタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックが結合したトリブロック共重合体(BAB型トリブロック共重合体)であることが好ましい。BAB型トリブロック共重合体を用いることにより、AB型ジブロック共重合体を用いた場合と比較して、得られる樹脂成形体の耐衝撃性、引張り破断伸度がより向上し、且つ外観性に更に優れた樹脂組成物が得られる。
具体的なアクリル系ブロック共重合体としては、例えば、メタクリル酸メチル重合体ブロックとアクリル酸n−ブチル重合体ブロックとのジブロック共重合体や、アクリル酸n−ブチル重合体ブロックの両末端にメタクリル酸メチル重合体ブロックが結合したトリブロック共重合体等が挙げられる。
アクリル系ブロック共重合体の分子量は、例えば、重量平均分子量で、1000以上1000000以下であることが好ましく、2000以上500000以下であることがより好ましい。アクリル系ブロック共重合体の重量平均分子が、1000未満の場合又1000000を超える場合、重量平均分子量が上記範囲内の場合と比較して、樹脂組成物中での流動性が低下し、耐衝撃性、引張り破断伸度が低下する場合がある。
アクリル系ブロック共重合体の含有量は、例えば、芳香族ポリカーボネート、スチレン系重合体及びポリ乳酸樹脂の合計100質量部に対して1.0質量%以上10質量%以下であることが好ましく、1.5質量%以上8質量%以下であることがより好ましい。アクリル系ブロック共重合体の含有量が上記範囲内である場合、含有量が1質量%未満の場合と比較して、得られる樹脂成形体の外観がより向上する樹脂組成物が得られ、含有量が10質量%を超えた場合と比較して、外観がより向上する樹脂組成物が得られると考えられる。
アクリル系ブロック共重合体の製造方法としては、例えば、各ブロックを構成するモノマーをリビング重合する方法等が挙げられる。このようなリビング重合の手法としては、例えば、有機アルカリ金属化合物を重合開始剤とし、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩などの鉱酸塩存在下でアニオン重合する方法、有機アルカリ金属化合物を重合開始剤とし、有機アルミニウム化合物の存在下でアニオン重合する方法、有機希土類金属錯体を重合開始剤として重合する方法、a−ハロゲン化エステル化合物を開始剤として銅化合物の存在下、ラジカル重合する方法などが挙げられる。アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックの両末端に、メタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックが結合したトリブロック共重合体(BAB型トリブロック共重合体)の製造方法としては、ラジカル重合法が好ましい。
なお、アクリル系ブロック共重合体としては、市販品を用いてもよい。市販品は、例えば、(株)クラレ製「LA2140e(商品名)」、(株)クラレ製「LA2250(商品名)」、(株)クラレ製「LA4285(商品名)」、(株)クラレ製「LA1114(商品名)」等が挙げられる。
<その他の成分>
本実施形態における樹脂組成物は、得られる樹脂成形体の耐衝撃性、引張り破断伸度及び外観性が損なわれない範囲で、その他の成分を含んでいてもよい。その他の成分としては、例えば、難燃剤、加水分解防止剤、酸化防止剤、充填剤等が挙げられる。
難燃剤としては、リン系難燃剤、シリコーン系難燃剤、窒素系難燃剤、無機水酸化物系難燃剤等が挙げられる。これらの中では、難燃性の点で、リン系難燃剤が好ましい。難燃剤としては、合成したものを用いてもよいし市販品を用いてもよい。リン系難燃剤の市販品としては、大八化学工業社製の「CR−741」、クラリアント社製の「AP422」、燐化学工業社製の「ノーバエクセル140」等が挙げられる。シリコーン系難燃剤の市販品としては、東レダウシリコーン社製の「DC4−7081」等が挙げられる。窒素系難燃剤の市販品としては、三和ケミカル社製の「アピノン901」等が挙げられる。無機水酸化物系難燃剤の市販品としては、堺化学工業製「MGZ300」等が挙げられる。
加水分解防止剤としては、例えば、カルボジイミド化合物、オキソゾリン系化合物が挙げられる。カルボジイミド化合物としては、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、ジメチルカルボジイミド、ジイソブチルカルボジイミド、ジオクチルカルボジイミド、ジフェニルカルボジイミド、ナフチルカルボジイミド等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、フェノール系、アミン系、リン系、イオウ系、ヒドロキノン系、キノリン系酸化防止剤等が挙げられる。
充填剤としては、例えば、カオリン、ベントナイト、木節粘土、ガイロメ粘土などのクレイ、タルク、マイカ、モンモリナイト等が挙げられる。
[樹脂成形体]
本実施形態に係る樹脂成形体は、前述の本実施形態に係る樹脂組成物を含んで構成されている。例えば、射出成形、押し出し成形、ブロー成形、熱プレス成形などの成形方法により、前述の本実施形態に係る樹脂組成物を成形して、本実施形態に係る樹脂成形体が得られる。本実施形態においては、樹脂成形体における各成分の分散性等の点から、本実施形態の樹脂組成物を射出成形して得られたものであることが好ましい。
前記射出成形は、例えば、日精樹脂工業製「NEX150」、日精樹脂工業製「NEX70000」、東芝機械製「SE50D」等の市販の装置を用いて行う。この際、シリンダ温度としては、ポリ乳酸樹脂、スチレン系樹脂、芳香族ポリカーボネート樹脂の相溶化の点から、170℃以上280℃以下とすることが好ましい。また、金型温度としては、生産性等の点から、30℃以上120℃以下とすることが好ましい。
本実施形態に係る樹脂成形体は、電子・電気機器、家電製品、容器、自動車内装材などの用途に好適に用いられる。より具体的には、家電製品や電子・電気機器などの筐体、各種部品など、ラッピングフィルム、CD−ROMやDVDなどの収納ケース、食器類、食品トレイ、飲料ボトル、薬品ラップ材などであり、中でも、電子・電気機器の部品に好適である。特に、電子・電気機器の部品は、高い耐衝撃性及び引張り破断伸度、優れた外観性が要求される。そして、芳香族ポリカーボネートと、スチレン系重合体と、ポリ乳酸樹脂と、アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックとメタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックとから構成されたアクリル系ブロック共重合体と、を含む樹脂組成物により得られる本実施形態の樹脂成形体は、芳香族ポリカーボネートと、スチレン系重合体と、ポリ乳酸樹脂とからなる樹脂組成物により得られる樹脂成形体と比較して、耐衝撃性、引張り破断伸度が向上し、且つ外観性に優れている。
以下、実施例および比較例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(アクリル系ブロック共重合体A−1)
アクリル系ブロック共重合体A−1はクラレ社製「LA2250」であり、PMMA(メタクリル酸メチル重合体)ブロック−PnBA(アクリル酸n−ブチル重合体)ブロック−PMMAブロックのトリブロック共重合体である。アクリル系ブロック共重合体A−1の重量平均分子量(Mw)は60300、分子量分布(Mw/Mn)は1.14、各重合体ブロックの割合はPMMA(16質量%)−PnBA(68質量%)−PMMA(16質量%である。
(アクリル系ブロック共重合体A−2)
アクリル系ブロック共重合体A−2はクラレ社製「LA2140e」であり、PMMAブロック−PnBAブロック−PMMAブロックのトリブロック共重合体である。アクリル系ブロック共重合体A−2の重量平均分子量(Mw)は79800、分子量分布(Mw/Mn)は1.07、各重合体ブロックの割合はPMMA(12質量%)−PnBA(76質量%)−PMMA(12質量%)である。
(アクリル系ブロック共重合体A−3)
アクリル系ブロック共重合体A−3は、PMMAブロック−PnBAブロック−PMMAブロックのトリブロック共重合体である。アクリル系ブロック共重合体A−3の重量平均分子量(Mw)は40300、分子量分布(Mw/Mn)は1.21、各重合体ブロックの割合はPMMA(35質量%)−PnBA(30質量%)−PMMA(35質量%)である。
(アクリル系ブロック共重合体A−4)
アクリル系ブロック共重合体A−4は、PMMAブロック−PnBAブロック−PMMAブロックのトリブロック共重合体である。アクリル系ブロック共重合体A−4の重量平均分子量(Mw)は36100、分子量分布(Mw/Mn)は1.31、各重合体ブロックの割合はPMMA(40質量%)−PnBA(20質量%)−PMMA(40質量%)である。
(アクリル系ブロック共重合体A−5)
アクリル系ブロック共重合体A−5はPMMAブロック−PnBAブロック−PMMAブロックのトリブロック共重合体である。アクリル系ブロック共重合体A−5の重量平均分子量(Mw)は90400、分子量分布(Mw/Mn)は1.31、各重合体ブロックの割合はPMMA(5質量%)−PnBA(90質量%)−PMMA(5質量%)である。
(アクリル系ブロック共重合体A−6)
アクリル系ブロック共重合体A−6はPMMAブロック−PnBAブロックのジブロック共重合体である。アクリル系ブロック共重合体A−6の重量平均分子量(Mw)は20000、分子量分布(Mw/Mn)は1.76、各重合体ブロックの割合はPMMA(50質量%)−PnBA(50質量%)である。
(アクリル系ブロック共重合体A−7)
アクリル系ブロック共重合体A−7はPMMAブロック−PnBAブロック−PMMAブロックのトリブロック共重合体である。アクリル系ブロック共重合体A−7の重量平均分子量(Mw)は80600、分子量分布(Mw/Mn)は1.12、各重合体ブロックの割合はPMMA(10質量%)−PnBA(80質量%)−PMMA(10質量%)である。
(アクリル系ブロック共重合体A−8)
アクリル系ブロック共重合体A−8はPMMAブロック−Pアクリル酸−2−エチルヘキシルブロック−PMMAブロックのトリブロック共重合体ブロック共重合体である。アクリル系ブロック共重合体A−8の重量平均分子量(Mw)は95000、分子量分布(Mw/Mn)は1.23、各重合体ブロックの割合はPMMA(10質量%)−Pアクリル酸−2−エチルヘキシル(80質量%)−PMMA(10質量%)である。
(比較重合体B−1)
比較重合体B−1は三菱レイヨン社製「メタブレンP−530A」であり、PMMAのホモポリマーである。比較重合体B−1の重量平均分子量(Mw)は3600000、分子量分布(Mw/Mn)は1.01である。
(比較重合体B−2)
比較重合体B−2は大塚化学社製「N3508」であり、PnBAのホモポリマーである。比較重合体B−2の重量平均分子量(Mw)は27800、分子量分布(Mw/Mn)は1.01である。
(比較重合体B−3)
比較重合体B−3はクラレ社製「MA−001」のスチレン系ブロック共重合体であり、PSt(ポリスチレン重合体)ブロック−EEP(3−エトキシプロピオン酸エチル重合体)ブロック−PStブロックのトリブロック共重合体の無水マレイン酸変性物である。比較重合体B−3の重量平均分子量は(Mw)は101000、分子量分布(Mw/Mn)は、1.10、無水マレイン酸の付加量は1.2質量%、各重合体ブロックの割合はPSt(14.8質量%)−EEP(69.2質量%)−PSt(14.8質量%)である。
(比較重合体B−4:スチレン系ブロック共重合体)
比較重合体B−4は旭化成ケミカルズ社製「M1913」のスチレン系ブロック共重合体であり、PStブロック−EB(水添ブタジエン・ブチレン重合体ブロック)ブロック−PStブロックのトリブロック共重合体の無水マレイン酸変性物である。比較重合体B−4の重量平均分子量(Mw)は94900、分子量分布(Mw/Mn)は1.62、酸価(CHONa)は10mg/g、各重合体ブロックの割合はPSt(15質量%)−EEP(70質量%)−PSt(15質量%)である。
(実施例1)
表1に示す組成(全て質量部にて表示)で、ポリ乳酸樹脂(商品名「Ingeo4032D」、ネイチャーワークス社製、重量平均分子量:150000)30質量部と、芳香族ポリカーボネート樹脂(商品名「ユーロピンS2000」、三菱エンジニアリングプラスチック社製、重量平均分子量:39000)55質量部と、スチレン系重合体としてのアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(商品名「トヨラック700」、東レ社製)15質量部と、アクリル系ブロック共重合体A−1を5質量部と、加水分解防止剤(商品名「HMV−8CA」、日清紡社製)1質量部と、を混合したのち、ベント付2軸押出機(日本製鋼所社製:TEX−30a)のホッパーに供給し、シリンダ温度およびダイス温度220℃、スクリュー回転数240rpm、ベント吸引度100MPa、並びに吐出量10kg/hで溶融混練押出しを行った。そして、2軸押出機から吐出された樹脂をペレット状にカッティングして、ペレットを得た。
得られたペレット状の樹脂組成物を80℃で4時間、熱風乾燥機を用いて乾燥した後、射出成形機(製品名「NEX500」、東芝機械社製)により、シリンダ温度230℃で射出成型した。金型温度は110℃にて50秒間冷却後、60℃まで急冷するヒートアンドクール成型にて実施し、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(実施例2)
アクリル系ブロック共重合体A−1の代わりにアクリル系ブロック共重合体A−2を用いたこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(実施例3)
アクリル系ブロック共重合体A−1の代わりにアクリル系ブロック共重合体A−3を用いたこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(実施例4)
アクリル系ブロック共重合体A−1の代わりにアクリル系ブロック共重合体A−4を用いたこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(実施例5)
アクリル系ブロック共重合体A−1の代わりにアクリル系ブロック共重合体A−5を用いたこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(実施例6)
アクリル系ブロック共重合体A−1の代わりにアクリル系ブロック共重合体A−6を用いたこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(実施例7)
アクリル系ブロック共重合体A−1の代わりにアクリル系ブロック共重合体A−7を用いたこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(実施例8)
アクリル系ブロック共重合体A−1の代わりにアクリル系ブロック共重合体A−8を用いたこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(比較例1)
アクリル系ブロック共重合体A−1の代わりに比較重合体B−1を用いたこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(比較例2)
アクリル系ブロック共重合体A−1の代わりに比較重合体B−2を用いたこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(比較例3)
アクリル系ブロック共重合体A−1の代わりに比較重合体B−3を用いたこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(比較例4)
アクリル系ブロック共重合体A−1の代わりに比較重合体B−4を用いたこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(比較例5)
アクリル系ブロック共重合体を配合せず、ポリ乳酸樹脂、芳香族ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂から構成される樹脂組成物を用いたこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
<評価・試験>
得られた評価用試験片を用いて、以下の評価及び試験を行った。表1に、実施例1〜8の樹脂組成物の組成(全て質量部にて表示)、以下の評価及び試験の結果をまとめた。また、表2に、比較例1〜5の樹脂組成物の組成(全て質量部にて表示)、以下の評価及び試験の結果をまとめた。
<外観の評価>
80mm×120mm×2mmの平板であり、その中央部に8mmφの穴が開いた樹脂成形体を試験片として、その表面を目視により観察し、ウエルドライン、フローマーク、真珠光沢(すなわち、光輝性が観察される場合)を以下の5段階で評価した。ここで、ウエルドラインとは、流動した樹脂が合一した際に出来る線状の模様で金型ゲート部とは反対側にできるものである。また、フローマークとは、試験片の穴から樹脂流れ方向に現れる波状の凸凹をいう。いずれの外観評価において3以上(合計9以上)であれば、優れた外観性を示していると言える。
(ウエルドライン)
1:試験片表面のウエルドラインが56mm以上ある。
2:試験片表面のウエルドラインが30mm以上56mm以下ある。
3:試験片表面のウエルドラインが10mm以上30mm以下ある。
4:試験片表面のウエルドラインが10mm以下で存在している。
5:試験片の表面にウエルドラインが生じていない。
(フローマーク)
1:試験片の表面にフローマークが10個以上生じている。
2:試験片の表面にフローマークが3個以上10個未満生じている。
3:試験片の表面にフローマークが1個以上3個未満生じている。
4:試験片の表面にフローマークが1個生じている。
5:試験片の表面にフローマークが生じていない。
(真珠光沢)
1:試験片の表面に真珠光沢がない。
2:試験片の表面に真珠光沢が弱い。
3:試験片の表面に真珠光沢がある。
4:試験片の表面に真珠光沢が強い。
5:試験片の表面の真珠光沢が最も高い。
<引張強度及び引張り破断伸度の試験>
試験片の引張強度及び引張り破断伸度を、JIS K−7113に準じて測定した。尚、成形体として、射出成形により得られたJIS1号試験片(厚さ4mm)を用いた。引張強度の数値が大きいほど、引張強度に優れていることを示し、引張り破断伸度の数値が大きいほど、引張り破断伸度に優れていることを示す。
<耐衝撃性の試験>
ISO多目的ダンベル試験片をノッチ加工したものを用い、JIS K7111に準拠して、デジタル衝撃試験機(東洋精機製、DG−5)により、持ち上げ角度150度、使用ハンマー2.0J、測定数n=10の条件で、MD方向にシャルピー耐衝撃強度(単位:kJ/m)を測定した。シャルピー耐衝撃強度の数値が大きいほど、耐衝撃性に優れていることを示す。
<耐熱性の試験>
試験片に、ASTM D648の試験方法規格で定められた荷重(1.8MPa)を与えた状態で、評価用試験片の温度を上げていき、たわみの大きさが規定の値になる温度(荷重たわみ温度:DTUL)を測定した。これを耐熱温度として評価した。
Figure 2016000771
Figure 2016000771
表1及び表2から分かるように、芳香族ポリカーボネート、スチレン系重合体と、ポリ乳酸樹脂と、PMMAブロック及びPnBAブロックとから構成されたアクリル系ブロック共重合体と、を有する樹脂組成物から得られた実施例1〜8の樹脂成形体において、ウエルドライン、フローマーク、真珠光沢の評価はそれぞれ3以上(合計9以上)であり、引張り破断伸度は7(%)以上、耐衝撃性は8(kJ/m)以上を示した。そして、実施例1〜8の樹脂成形体は、芳香族ポリカーボネート、スチレン系重合体と、ポリ乳酸樹脂と、から構成される混合樹脂から得られた比較例5の樹脂成形体と比較して、耐衝撃性、引張り破断伸度が向上し、優れた外観性を示した。また、実施例1〜8の樹脂成形体は、上記混合樹脂と、PMMAとを含む樹脂組成物から得られる比較例1の樹脂成形体と比較して、外観性は同等かそれ以上であり、また耐衝撃性、引張り破断伸度は向上した。更に、実施例1〜8の樹脂成形体は、上記混合樹脂と、PnBA、又はスチレン系ブロック共重合体とを含む樹脂組成物から得られた比較例2〜4の樹脂成形体と比較して、耐衝撃性、引張り破断伸度及び外観性が向上した。
また、アクリル系ブロック共重合体におけるPnBA(アクリル酸エステル共重合体ブロック)の含有量が30質量%〜80質量%の樹脂組成物から得られた実施例1〜3及び7の樹脂成形体の方が、上記含有量が30質量%未満及び80質量%を超える実施例4,5の樹脂成形体より、更に優れた外観性を示した。また、PMMA−PnBA−PMMAのトリブロック共重合体を含む樹脂組成物から得られた実施例1〜5及び7の樹脂成形体の方が、PMMA−PnBAのジブロック共重合体を含む樹脂組成物から得られた実施例6の樹脂成形体より、耐衝撃性及び引張り破断伸度がより向上し、且つ更に優れた外観性を示した。
(実施例9)
ポリ乳酸樹脂50質量部と、芳香族ポリカーボネート樹脂40質量部と、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂10質量部と、アクリル系ブロック共重合体A−1を5質量部と、加水分解防止剤1質量部と、を混合したこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(実施例10)
ポリ乳酸樹脂80質量部と、芳香族ポリカーボネート樹脂15質量部と、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂5質量部と、アクリル系ブロック共重合体A−1を5質量部と、加水分解防止剤1質量部と、を混合したこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(実施例11)
ポリ乳酸樹脂10質量部と、芳香族ポリカーボネート樹脂70質量部と、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂20質量部と、アクリル系ブロック共重合体A−1を5質量部と、加水分解防止剤1質量部と、を混合したこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(比較例6)
アクリル系ブロック共重合体A−1の代わりに比較重合体B−1を用いたこと以外は、実施例9と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(比較例7)
アクリル系ブロック共重合体A−1の代わりに比較重合体B−1を用いたこと以外は、実施例10と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(比較例8)
アクリル系ブロック共重合体A−1の代わりに比較重合体B−1を用いたこと以外は、実施例11と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
得られた評価用試験片を用いて、実施例1と同様の評価及び試験を行った。表3に、実施例9〜11、比較例6〜8の樹脂組成物の組成(全て質量部にて表示)、上記評価及び試験の結果をまとめた。
Figure 2016000771
表3から分かるように、実施例及び比較例において、樹脂組成物の組成比が同じ成形体同士を比較すると(実施例9と比較例6、実施例10と比較例7、実施例11と比較例8)、アクリル系ブロック共重合体を含む樹脂組成物から得られた実施例の樹脂成形体の方が、PMMAを含む樹脂組成物から得られた比較例の樹脂成形体より、耐衝撃性、引張り破断伸度が向上し、且つ優れた外観性を示した。また、実施例1〜11と比較例5の結果から分かるように、ポリ乳酸樹脂と、芳香族ポリカーボネート樹脂と、スチレン系重合体と、アクリル系ブロック共重合体とを含む樹脂組成物から得られた樹脂成形体は、ポリ乳酸樹脂と、芳香族ポリカーボネート樹脂と、スチレン系重合体との混合樹脂の合計量100質量部に対してポリ乳酸樹脂の含有量が30質量%より多くしても、該混合樹脂から得られた比較例5の樹脂成形体より、耐衝撃性、引張り破断伸度が向上し、優れた外観性を示した。
(実施例12)
ポリ乳酸樹脂50質量部と、芳香族ポリカーボネート樹脂40質量部と、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂10質量部と、アクリル系ブロック共重合体A−1を1.5質量部と、加水分解防止剤1質量部と、を混合したこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(実施例13)
ポリ乳酸樹脂50質量部と、芳香族ポリカーボネート樹脂40質量部と、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂10質量部と、アクリル系ブロック共重合体A−1を9質量部と、加水分解防止剤1質量部と、を混合したこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(実施例14)
ポリ乳酸樹脂50質量部と、芳香族ポリカーボネート樹脂40質量部と、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂10質量部と、アクリル系ブロック共重合体A−1を1質量部と、加水分解防止剤1質量部と、を混合したこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(実施例15)
ポリ乳酸樹脂50質量部と、芳香族ポリカーボネート樹脂40質量部と、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂10質量部と、アクリル系ブロック共重合体A−1を1質量部と、加水分解防止剤1質量部と、を混合したこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(実施例16)
ポリ乳酸樹脂50質量部と、芳香族ポリカーボネート樹脂40質量部と、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂10質量部と、アクリル系ブロック共重合体A−1を0.5質量部と、加水分解防止剤1質量部と、を混合したこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(実施例17)
ポリ乳酸樹脂50質量部と、芳香族ポリカーボネート樹脂40質量部と、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂10質量部と、アクリル系ブロック共重合体A−1を11質量部と、加水分解防止剤1質量部と、を混合したこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
得られた評価用試験片を用いて、実施例1と同様の評価及び試験を行った。表4に、実施例12〜17の樹脂組成物の組成(全て質量部にて表示)、上記評価及び試験の結果をまとめた。
Figure 2016000771
表4から分かるように、ポリ乳酸樹脂と、芳香族ポリカーボネート樹脂と、スチレン系重合体の合計量100質量部に対してアクリル系ブロック共重合体の含有量が1.0質量%以上10質量%以下である樹脂組成物から得られた実施例12〜15の樹脂成形体は、アクリル系ブロック共重合体の含有量が1.0質量%未満の樹脂組成物から得られる実施例16の樹脂成形体と比較して、外観性、耐熱性、機械的特性が向上し、アクリル系ブロック共重合体の含有量が10質量%を超える樹脂組成物から得られる実施例17の樹脂成形体と比較して、外観性、耐熱性、機械的特性が向上した。
(実施例18)
燐化学工業社製の難燃剤A(商品名「ノーバエクセル140」、赤燐分92%、フェノール樹脂とAl(OH)の表面処理品)3質量部を樹脂組成物に添加したこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(実施例19)
クラリアント社製の難燃剤B(商品名「AP422」、燐分30%、主な成分はポリリン酸アンモニウム)20量部を樹脂組成物に添加したこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(実施例20)
大八化学工業社製の難燃剤C(商品名「CR−741」、燐分9%、主な成分は芳香族縮合リン酸エステル)20量部を樹脂組成物に添加したこと以外は、実施例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(比較例9)
燐化学工業社製の難燃剤A(商品名「ノーバエクセル140」、赤燐分92%、フェノール樹脂とAl(OH)の表面処理品)3質量部を樹脂組成物に添加したこと以外は、比較例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(比較例10)
クラリアント社製の難燃剤B(商品名「AP422」、燐分30%、主な成分はポリリン酸アンモニウム)20量部を樹脂組成物に添加したこと以外は、比較例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
(比較例11)
大八化学工業社製の難燃剤C(商品名「CR−741」、燐分9%、主な成分は芳香族縮合リン酸エステル)20量部を樹脂組成物に添加したこと以外は、比較例1と同じ条件で、所定の樹脂成形体(評価用試験片)を得た。
得られた評価用試験片を用いて、実施例1と同様の評価及び試験に加え、以下の難燃性の試験も行った。表5に、樹脂組成物の組成(全て質量部にて表示)及び、上記これらの評価及び試験の結果をまとめた。
<難燃試験>
UL−94におけるVテスト用UL試験片を用い、UL−94の方法でUL−Vテストを実施した。UL−Vテストの基準は以下のとおりである。
V−0 : 最も難燃性が高い
V−1 : V−0に次いで難燃性が高い
V−2 : V−1に次いで難燃性が高い
not−V: V−2よりも難燃性に劣る
Figure 2016000771
表5から分かるように、芳香族ポリカーボネート、スチレン系重合体と、ポリ乳酸樹脂と、アクリル系ブロック共重合体と、リン系難燃剤を有する樹脂組成物から得られた実施例18〜20の樹脂成形体は、芳香族ポリカーボネート、スチレン系重合体と、ポリ乳酸樹脂と、PMMAと、リン系難燃剤を有する樹脂組成物から得られた比較例9〜11の樹脂成形体と比較して、耐衝撃性、引張り破断伸度、難燃性が向上し、且つ優れた外観性を示した。

Claims (5)

  1. 芳香族ポリカーボネートと、
    スチレン系重合体と、
    ポリ乳酸樹脂と、
    アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックとメタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックとから構成されたアクリル系ブロック共重合体と、を含むことを特徴とする樹脂組成物。
  2. 前記アクリル系ブロック共重合体における前記アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックの含有量は30質量%以上80質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 前記アクリル系ブロック共重合体は、前記アクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックの両末端に前記メタクリル酸エステル由来の構成単位を含む重合体ブロックが結合したトリブロック共重合体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
  4. 芳香族ポリカーボネート、スチレン系重合体及びポリ乳酸樹脂の合計量100質量部に対する前記アクリル系ブロック共重合体の含有量が1.0質量%以上10質量%以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂組成物を含むことを特徴とする樹脂成形体。
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